先生の代わりに生徒の問題を解決しようとした結果

  • 1二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 00:14:14

    ことごとく失敗してバッドエンドスチルに行きついてしまい、自分が関わらなかった百鬼夜行だけ(被害甚大だったけど)問題は解決してしまい、自分が死を運ぶ存在だと自認するようになったクロコ概念
    平行世界に行ったのは余計な被害を広めない為に自分を殺す為

    時系列はアビドス三章⇒エデン条約⇒花のパヴァーヌとする

  • 2二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 00:15:07

    可哀想

  • 3二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 00:15:22

    いやあれは先生の方がおかしいだけだから…

  • 4二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 00:49:37

    どうして、私はあの時、死ななかったんだろう。
    色彩に手を伸ばして、ホシノ先輩を手にかけた、あさましい人殺しが生を渇望して、みんなを失った私が…先生も、ゲヘナの人も巻き込んで、どの面下げて私だけが生き残って…その罪を償う為に、誤魔化す為に、言い訳をする為に、先生の真似事をして…

    ミカが追い詰められていたから、セイアが生きていると信じて居場所を突き止めた。許そうが許すまいが、セイアが生きていると知ったらミカの罪の意識は軽くなる。セイアとミネを説得してメッセージを残してもらい、調印式の当日にミカに見せた。生きていた事に安心した様子だった彼女の姿を見て、私は先生の代わりをできた、と自惚れていた。
    …あのミサイルが式典会場を襲った。アリウスの兵士が、ゲヘナとトリニティの生徒達を殺して回った。私がいれば抵抗できたかもしれないのに、私は牢屋にいた。
    急いで向かおうとしたら、一通のメッセージが来た。セイアが毒殺された。突然あの場所を訪れた私に不審に思ったアリウスの生徒が、彼女を殺した。

    ……私が通功の古聖堂に到着した時は、生きている人は誰もいなかった。
    万魔殿もティーパーティーも、ミカを残してすべていなくなった。
    ヒナの意思を継いでエデン条約を結ぼうとしていたマコトも、今は亡きクラスメイトの意志を受け継いだ姿に心打たれ、ゲヘナに絆され友和を結ぼうとしていたナギサも、みな。

    みんなを救おうとして、みんなを、幸せにしようとして、みんなを不幸にした。

  • 5二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 01:31:13

    >>4

    おぉう…

  • 6二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 01:32:47

    補習授業部のみんなに、アズサとヒフミに、ちょっとしたおもちゃの作り方を教えた。
    ペロロとかいう人形の羽を動かすだけの、簡単な細工。縫合が甘かったから中の機械が飛び出して、それでみんなで笑ってたっけ…。

    …ヘイローを破壊する爆弾を宙に浮かばせたせいで、アツコという子が死んでしまったらしい。アリウスの子、私が死ぬ理由を作った筈なのに、私に助けを求めて来た子、ヒヨリがそう言った。
    そして、アツコの代わりに…サオリが、儀式の為の生贄になると。
    ゲヘナとトリニティの子達を殺した子。でも、それは洗脳されていたから。だからきっと、先生なら助ける。助けられる。その筈だったのに。

    …このままでは人が足りない。ミサキ、という子に、サオリの救出を手伝ってくれるよう頼みに行った。
    そうしたら彼女は、お風呂場で手首を切っていた。垂れ下がった腕、赤く染まった湯舟。死んでいい筈がない、苦しんだ筈なのに、その顔はとても穏やかだった。
    私のせいだ。私が、アズサにあんなことを教えなければ…彼女も希望を失わずに済んだ筈なのに。

    助けよう。もう手遅れでも、何もかもが間に合わなくても、サオリを助けに行こう。私は先生の代わりなのだから。人を殺した罪人を赦せるのは、同じ罪人だけなのだから。

    だから……どうか、奪わないで。サオリを、私の罪を慰めてくれる生徒を、私から。
    どうして、赤い茨で張り付けにされているのに、あなたは笑っているの? どうして私は、私が伸ばした手は、広げた手から、みんな零れていくの?
    私が、私が…全て私が、悪いのに。

  • 7二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 01:33:06

    みんなを不幸にしていったのはこの女ーーーー!!!

  • 8二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 01:40:07

    つまり…こういうこと?

    いやまぁ、クロス付いて無いけど…

  • 9二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 01:46:20

    ……サオリを、助けられなかった。それどころか、ヒヨリを失った。私なんかを庇ったばかりに。
    私は、私は何をした? 助かる命だったものを、無為に失わせただけ。なのにどうして、あなたは私に微笑んだの? 巻き込んでごめんなさい、なんて謝ったの?

    後悔しか生まれない。私は、罪を重ね続けるだけ。サオリとヒヨリを、ミサキとアツコを砂漠に、一緒の穴に埋めて、あの世では一緒に過ごせるよう、欺瞞しかない贖罪で己を慰めてるだけ。私は彼女たちに、みんなに、何もしてあげられなかった。奪うだけだった。手を伸ばすだけ伸ばして、地獄に引きずり込んだだけだった。

    だからミカ、私なんかが慰められる価値はない。私と一緒に、血にまみれて、私の贖罪に付き合う必要なんてないんだよ。私に価値なんて、ない。

    ……貴女の親友を奪って、仇を奪ったのは私。トリニティも、ゲヘナも、何もかもを滅茶苦茶にしたのは私。アリウスの……この子達を殺したのは、私なんだ。

    だからもう、やめて。私に優しくしないで。私を、慰めないで。
    私を恨んで。憎んでよ。私には、そんな優しさを受ける価値はない。
    私に苦しむ権利はない。私に悲しむ権利は無いんだから。お願いだから、私を……恨んで。憎んで。そして、もう、楽にして……。

  • 10二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 02:02:04

    もう誰にも関わりたくない。私が関わっても、傷つけるだけ。私は先生の代わりにはなれない。いや、違う……ただの役立たずにすら、なれない。

    もうアビドスの校舎に、みんなの居場所に引きこもろうと思った。誰もを拒絶しようと思った。
    そんな私に……モモイとミドリが、手を引っ張ってきた。
    私が先生の代わりになれると勘違いした、ゲームのデバックを手伝って、友達になった二人。ミレニアムの立ち入り禁止になっている廃墟に、探索に行くと。

    無視したかった。でも、私が行かなかったら、二人で強行突破すると言ってきた。自殺行為だと思った。ミドリが自殺行為だよと呆れていた。でも諦める様子はなかった。
    私は彼女たちに何も干渉しない。ただの銃として、ついていくことにした。見殺しに出来る程私は突き放す勇気はなかったし、ミレニアムに密告したところでいわゆる不良であるこの子達が諦めるとも思えなかったから。

    そこで無名の司祭の遺産であるアリスと出会った。彼女はまるで赤ん坊のように、何も知らなかった。
    私は、彼女に本をプレゼントした。アヤネの遺品だが、私はもう文字も読むことができなくなっていた。私のような者が持っているより、彼女の知識になった方が、アヤネも喜ぶだろうと思ったから。

    …その後ゲーム開発のデバックを手伝ったり、楽しく時間を過ごした。このままの状態の私を帰せない、と言われたから、ミレニアムプライスが終わるまでという条件を付けた。
    デバック全てを行うことはできなかった未完成品だったけれど、ミレニアムプライス特別賞を受賞できた。ユズは少し不満そうだったけど、みんなで喜んだ。私も、みんなが生きていた頃を思い出して少し嬉しくなった。

    ようやく、私の罪を、ただ重ねられるだけだった罪をひとつ清算できる。そう思っていたら……事件は起こった。
    アリスが、暴走した。

  • 11二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 02:19:19

    モモイが負傷した。アリスの中にいた、目覚めた存在……Keyが、みんなを襲ったからだ。
    そして彼女は、私を見てこう言った。
    「随分と遠回りな殲滅の仕方ですね、無名の司祭の尖兵」
    ……みんなの視線が、親愛から恐怖に変わるのを感じた。

    何故だ。私が待ち望んでいた評価の筈だ。恐れられ、裏切者と侮蔑されるべき、生きる価値のない人間だった筈だ。
    だというのに、みんなにそう思われるのが恐ろしくて……私は逃げだした。逃げ出して、しまった。

    どこにも行く場所は無くて。走って。走って。電車に乗るのも忘れて。スマホの着信音を恐れて。走り続けて。
    先生の代わりになる、なんて出来もしないことを決意して、それができなくて、私は泣ける身分でもないのに泣いて。自分勝手に逃げて。逃げて。走って……。

    気が付いたら、私は崩壊した廃墟にいた。違う、トリニティだ。ホシノ先輩とノノミと一緒に、誕生日にケーキを食べに来たお店。今や跡形もなく、瓦礫ばかりしかない。
    そこで私は、権利もないのに、涙が零れ落ちた。止めようと、いくら止めようとしても、私の意に反して流れ続けた。
    頑張った。努力した。みんなの為になると思った。そんな言い訳ばかりが口から零れ落ちた。

    ”シロ……コ……”

    あの言葉、先生がかけてくれた声を、私は覚えている。
    お腹から血を垂れ流して、死人のような顔で、それでも私を安心させるようにいつもみたいに微笑んでくれた先生の声を。表情を。

    私に価値はないのに。先生の方が辛いのに。私を慰めてくれた。抱きしめてくれた。先生の匂い、血の臭いが、私を安心させた。
    頑張った。先生の代わりになる為に頑張った。なのにみんな、私の手から零れ落ちていく。私が死を運んだから。
    自分勝手にそう泣いて、叫んで……すべてを言い終えてから、私を抱きしめる力が無くなったことに気付いた。

    ”がん……ばった、ね。シロコ”
    ”辛いのに、みんなの為に、頑張ったんだね”
    ”シロコは、悪く……ない、よ。私も……シロコが助け、ようとした、みんなも、そう思ってる”

    先生の体が、瓦礫の上に倒れていた。私の為に無茶をして、苦しんでいる筈なのに、その口からは、私を慰める言葉ばかりが出ていた。

  • 12二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 02:52:40

    もう助からない。先生の命は、もう。直感でわかった。それとも、死の神としての能力なのか。……誰が見ても助からない、血の気の引いた顔色だからだろうか。
    先生の口から言葉ではなく、血が噴き出た。表情が苦悶のものに変わる。手が、何かを掴もうと天に向けてもがく。

    もう、このまま生かしていても苦しめるだけだ。
    病院で眠ったままなら、こんなに苦しむことなく楽になれたはずなのに。私のせいで、無為に苦しめてしまっている。

    銃を手に取った。先生に狙いを付け、撃った。至近距離、直撃するはず。だというのに、弾は逸れた。
    撃っても、撃っても、撃ち続けても、弾は逸れ続けた。先生は苦しみの声を上げ続ける。
    駄目だ。私は、みんなを死に至らしめた死の神だ。だというのになんだ、無為に生かして、先生を苦しめている。どれだけ無能であれば気が済むんだ。

    「お願いだから、これ以上、先生を苦しめないで……!! これで、全部、終わる筈だから……」

    そう叫んで、嘆いて、撃った弾は逸れて、シッテムの箱を貫いた。三発の弾丸が、液晶を穿いて電源を落とした。
    マガジンを交換し、先生を撃った。頭、心臓、狙った筈なのに、致命傷にならない部位に穴が空いた。お腹から流れる血と口から吐いた血に混ざって、病衣服だけではなく周辺の瓦礫も赤く染まっていった。

    頭を狙う。震える手を抑える。もう先生はもがく気力すらない。かろうじて息をしているだけ。
    撃てば、殺せば、先生は楽になる。ホシノ先輩のヘイローを砕いたんだ。アビドスのみんなを殺したんだ。何をいまさら躊躇することがある。撃てば、先生はもう苦しまなくなるんだ。
    指を引き金にかける。弾が、先生の近くに落ちて瓦礫を砕く。やめろ。震えるな。先生を殺さなきゃいけない。

    先生を、殺さなきゃ……

  • 13二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 02:54:54

    駄目だ。私には……私には、できない。ごめんなさい。先生、ごめんなさい……私には、無理……先生を殺すのは、楽にさせる唯一の方法だったとしても……。
    苦しめるつもりはなかった……先生に、重荷を背負わせるつもりじゃなかった……先生の大切なものを、奪うつもりじゃなかった……。
    どうして、どうしてこうなるの。こんなことを、臨んだ訳じゃないの……先生を苦しめることを、臨んだ訳じゃないの……!!
    先生、ごめんなさい……私のせいで、私が間違ったせいで。先生の、楽に死ぬ権利すらも、奪ってしまって……。

    ……これは、色彩……どうして……先生、を?
    イヤ……やめ、ろ……わたしの、せいで……だめっ……苦しめるのなら、私だけでいいでしょう!? 先生まで巻き込まなくても、いいでしょう!?
    やだ、やだやだやだ……!! お願いします。わたしはどれだけ苦しんでも構いません。だから、先生だけは……やだ……いやあああああああ!!!!!

  • 14二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 03:05:27

    先生が色彩に取り込まれた。私と同じ、無名の司祭の尖兵に成り下がった。先生の苦しむ声がする。せき込む声がする。それでも、私にはなにもできない。
    そして……私の世界は、私たちの世界は、全てが壊れていた。
    空は赤く染まり、破壊の雨が降り注ぐ。見たことのない化け物、宇宙のように輝くビナー達。世界を蹂躙し、破壊し、人々をただの肉片へと変えていく。

    だというのに、私と先生は狙われない。私たちはただ、あの巨大な箱舟に、王冠のようにも、鍵のようにも見える船へと歩いていく。

    「随分と手ぬるいやり方でしたね……おや、後ろにいるのは」

    黒髪の少女、アリス──Keyが、退屈そうに言った。
    足元には、ゲーム開発部の……ミレニアムのみんなが、転がっている。
    私が守りたかったものが、ゴミのように。だというのに私は不思議と、何も感じなかった。

    私は先生になりたかったんじゃなかったのかもしれない。先生の代替である、ホシノ先輩の、アビドスみんなの代替である、居場所が欲しかっただけだったのかもしれない。先生が隣に来てから、先ほどまでの使命感に似たものが消え去っていた。

    「この世界は私がやっておきます。貴女は、別の世界でも担当してください。この世界の生徒と違って、思い入れなんて無いんだからやれますよね?」

    私は頷いた。アトラ・ハシースの箱舟……私と先生を乗せて、厄災の箱の蓋が閉じる。
    この世界はもう、何もかもが手遅れだ。私がいたせいで。私が、生きていたせいで。

    だから壊しに行こう。別世界の私の世界を。私の命を奪って。私の世界みたいにしないように。平和なキヴォトスを手に入れる為に。
    それが私のような、産まれるべきではなかった人間に出来る、唯一の善行なのだから。

  • 15二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 03:09:48

    という訳で雑で悪いがクロコ世界で何があったかの工程書いたし曇らせを晴らせる流れはゲーム本編でやれる…んじゃねえかなって思うので…

  • 16二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 03:30:02

    >>15

    逝かないで……

    また帰ってきて……

  • 17二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 04:42:56

    そして本編展開になりクロコ達が失敗したと知った司祭達に命じられ後始末の為に容赦無し手加減無し全力全開の名もなき神々の王女が降臨して破滅を撒き散らしアリス達を絶望させてくれるんだな

  • 18二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 09:08:47

    神目線でストーリー全部知ってるプレイヤー以外の目から見たら誰もが認める最善の選択をしているようにしか見えないから感謝や慰められこそすれ誰からも責められないんだ
    罵倒された方がクロコには救いになるというのにね
    かけられる善意や慰めが逆に追い詰めるような曇らせいいよね

  • 19二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 09:17:02

    >>18

    何も良くねぇんだよぉ!

  • 20二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 13:50:35

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