- 1二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 12:06:49
「は？」
何を言われたのか分からない。そんな気分で、そういう気持ちとか思いから出た言葉。桃娘、直訳するのならば桃の娘。───は？
やはり良く分からない。別に問答無用で拉致されて料理を作るというのならまだしも、態々こんな事を聞かされるために誘拐されたのだろうか？
「……分かっていないようですね。」
当たり前でしょ。つーか別に誘拐しなくたって、後家じゃなくたってこの話出来たでしょ。
「では、説明させて頂きますね？フウカさん。」 - 2二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 12:14:37
「桃娘というのは、生まれた時から桃だけを与えられて育てられ、その結果、体臭や体液が桃の味や香りになるという、山海経に伝わる都市伝説です。」
……それ絶対に栄養足りなくない？いつも料理をしているから、そんな都市伝説があったのかよりは、先にそういう思考の類が前面に推し出てきた。
「えぇ、簡単に言えば虐待でしょう。例えそんな理想的な人が居たとしても、結局は偏食に過ぎません。」
良かった。私に桃娘になって欲しいとかぶっ飛んだことを言わなくて良かった。いや、多分生まれつきから、だろうから、既に条件は満たしていないのだろう。良かった……の、か？
「ですが、この都市伝説にはもう1つ、とある話があります。」
あ、やばい。絶対良くない表情してる。いつものあの悪なんてあんまり思ってないような顔だ。 - 3二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 12:23:01
「その身体や体液を飲んだ人は、不老不死になる、と……とても、いい夢だとは思いませんか？フウカさん。」
……ん、ん、ん？
え、待って。待って？1つ目に、私にこの話をしている。2つ目に、桃娘の身体や体液を飲食した人は不老不死。
……今からされる事が分かった気がする。ナイフとフォークでグサグサ刺されて食べられるか、ひたすら愛されて、体液をいっぱい飲まれるかのどちらかだ。
「まぁ、分かっております。あくまでも都市伝説を私は信じません。そもそも、私もフウカさんも、何方も条件は満たしていませんでしょう？」
ん？……いや、これはどっちだ？
もしかしたらカニバもされないかもしれない。搾り取られる事も無いかもしれない。もしかしたら、普通に話をしたかっただけ？
「……ですが、桃娘は居なくとも、それに似た類の者は居ると思うのです。」
やっぱりダメな気がしてきた。 - 4二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 12:34:26
「……フウカさんの料理を、美食を食べてきた私は、それに近いのではないかと。」
は？2回目の疑問詞が零れた。
いやもう疑問でもないわ。呆れよ。ホントに一体何を言ってるの？？？
「呼び名などありませんが、少し……」
ほんのり顔が赤らみ、言い淀む。ゆるり揺れた尻尾が身体に巻きついてきて、弱々しく寄せてくる。
「……つまり？」
まぁ、何となくやりたい事は分かった。理論と結論全てがしっちゃかめっちゃかなのは置いておいて…… - 5二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 12:39:14
「……抱いて、くださいまし。フウカさん。」
- 6戦車長25/06/29(日) 12:48:37
どうも。
バーボンハウスへようこそ。ここのバーボンハウスで、マスターの棗イロハと申します。
何だか、お久しぶりな気がしますね？バーボンハウス本店が今は閉まっている為、他のマスターも見かけなくなりましたね……少し寂しい気分です。
さて、今回のお通しは桃娘を題材にしたフウカさんとハルナさんです。元々の題材は中国の伝承らしいですが、勿論中国なんてキヴォトスにはないので、山海経の都市伝説、という感じで改変させていただきました。結構いいネタにはなると思いますけれど、どうなんでしょうか？
……まぁ、そんな話は置いておいて。
ご注文をどうぞ。先生。 - 7二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 12:51:55
マジでひさびさだなバーボン
- 8二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 13:05:54
"フウカの桃の天然水をショットグラスで"
- 9二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 14:27:44
適度なフウハルを見れた
- 10二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 14:39:50
初見だが前のバーボンシリーズはどこで見れる？