- 1二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 00:05:03
男女問わず、エルデンリングのいろいろなキャラのシチュエーションを楽しむスレです。
思い付いたSSやシチュエーションや、キャラ同士の絡み、本編考察などなど気軽に話してって下さい。
次スレは>>190の方がお願いいたします🙇♀️
前スレ
エルデンリング 劣情スレ2|あにまん掲示板男女問わず、エルデンリングのいろいろなキャラのシチュエーションを楽しむスレです。思い付いたSSやシチュエーションや、キャラ同士の絡みなどなど気軽に話してって下さい。次スレは>>190の方が…bbs.animanch.com - 2二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 00:11:42
- 3二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 00:14:28
立て乙です
- 4二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 00:18:51
- 5二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 00:20:56
良かったですよ!!次も楽しみにしてます!!
- 6二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 00:25:55
写身君の優秀なところはタリスマンによって完全に姿形を一致させれるところよな
- 7二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 00:26:39
写身プレイは万能だからな…
- 8二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 00:27:36
- 9二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 00:29:03
ラダーン祭りがファックバトルになっちまうーっ!!
- 10二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 00:29:48
腰砕きのラダーンワロタww
- 11二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 00:30:39
- 12二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 00:30:59
文面の勢いが凄過ぎる
- 13二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 00:33:43
赤い腐敗ってそういう……
- 14二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 00:34:37
マレニアの腐敗がそういう意味になっちまうー!!
- 15二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 00:35:06
腐敗の女神だからな…!!
- 16二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 00:36:05
- 17二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 00:37:31
前スレ66ホント好き
やっぱ快楽堕ちは一人称視点に限るな - 18二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 00:38:01
- 19二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 00:38:15
- 20二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 00:38:53
- 21二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 00:39:20
それじゃあセルブスただのキモいおっさんじゃん
- 22二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 00:39:42
俺もアレちゅき♡
- 23二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 00:40:44
一応操ってるのはピディなのにセルブスのせいにされるのかわいそう
- 24二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 00:43:38
セルブスも傀儡なんだよね?確か
- 25二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 00:45:21
マレニアも、マレニアの部下の貴腐騎士も女性で腐女子で無残にもカップリングの対象になるんだ
悔しいだろうが仕方ないんだ
まあ自身は兄上アソビしとった夢女子だから腐女子だけとは言わんけどなブヘヘヘへ - 26二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 00:47:04
- 27二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 00:48:26
完全にマレニアさんがそういうキャラで固定されてて草。
- 28二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 00:50:29
セルブスとミリアムの見た目ってほぼまんまだよね?
あそこらへんのつながりってなんか示唆されてたっけ? - 29二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 00:51:34
- 30二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 00:58:52
カーリアの書院とは、死の呪痕の秘匿装置である。
🌞「…………………(๑˙―˙๑)?」 - 31二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 01:06:31
━我が弟子のおかげで新しい身体を手にし、再び源流の復興を目指すことが出来る。
若く健康な身体とはいえ元々はセルブスの傀儡というのは正直気に食わない。しかし、忌々しい制約からも解き放たれ自由に研究が出来るのだ。高望みはしまい。…あのような下衆でも役には立つのだと思うと少し笑えてくる。
━━と考えていたものの失敗だった。やはりあの下衆がこの身体を綺麗なままで飾る訳もないか…
(……っ)
なんと卑しい身体だろうか。肌と衣服が触れ合うだけで背筋がゾワリとする。
(全くなんという身体に入れたものだ、バカ弟子め…)
「……スゥ、フーッ…」
まあいい…この程度の刺激、すぐに慣れるだろう。それに動かずとも思案でも研究は続けられる。動く必要がある時は弟子にでも頼めばいい。
━━おかしい…思考がまとまらない。それどころか身体も次第に熱くなってきた。刺激がなければ落ち着いてくると思ったのだが…
全くもって忌々しい。不快だ。なんとも言い難いほど不快だ…不快なだけの筈なのに……
「……とにかくどうにかしなければ、研究にも支障が出そうだ」
急激に火照る身体をどうにかすべく立つと下着が濡れている事に気づく。
粘ついた液が太腿を滑り落ちる。抑えようと無意識に秘所に手を置いた。
ぐちゅり❤️
「う゛っ゛っ!!?❤️❤️」
頭から先まで電撃が走るかのような衝撃。一気に身体は暑くなる一方で背筋はゾクゾクと震える。
味わった事のない感覚。前の身体の時も、捕らえられていた時にも経験した事のない感覚に困惑する。
「ばかな…っ❤️な、なんだコレは…お゛っ!?❤️」
源流の復興に身を捧げ、いつだって研究を優先してきた為か、自慰経験すらないその意識にはとんでもない刺激だった。
「くっ…❤️う゛っ!❤️フーッ…フーーッ❤️」
歯を食いしばる。唇を噛む。声が出ないように必死に抑えるものの、呼吸は荒くなり小さい刺激に暴走を始めた身体は止まらない。次第に突き上げられるような衝動が訪れ
「ッッッ!?❤️❤️〜〜〜〜〜〜ッッ!!!❤️❤️❤️❤️」
絶頂してしまった。
(……い、今のは一体…いや、それよりも…)
少し波が引いた。思考も先ほどより透明になったようだ。
(やれやれ、難儀な身体だ…しかし対策も理解した。)
秘所を触る。下着はすっかり濡れそぼっていた。
「………変えるとしよう」 - 32二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 01:06:54
━━あれから数日。鎮めるために必要な回数は増え、満たす為の行為も激しくなっていた。
やり方を知らないとはいえ貪欲に求めれば次第にどうすればより早く絶頂するか、理解もしてくる。しかし…
(収まらない…今日はもう朝からシているというのに…)
快感を理解している身体が、快感を理解した精神と合わされば当然終わりなどない。
しかし知ってしまった以上、歯止めが効くはずもない。いつしか下着も付けなくなった。付けていてもすぐ濡れる上、すぐに発散に移れるという理由からだった。
(………っ❤️何をやっているのだ私は…❤️)
しかし何も付けていないという恥ずべき自覚と衣服を身に付けていては得られない寒さにむしろ身体は燃え上がった。
(いけない…今日はあいつが来るのだ…早く鎮めなければ…❤️一回…あと、一回だけ……❤️❤️)
こんな身体とはいえ師匠として不甲斐ない姿は見られたくはない。恩人であり弟子であるあいつにだけは。
━結局、完全に満足は出来なかった。
弟子が来るギリギリまで自慰に耽ったものの…身体は燻り続けた。
(なんとか来る前に隠せたのはよかった…しかし…)
しかし、身に付けているのはローブのみ。下着はない。輝石頭も無ければ上気した表情は発情していることなど一目で分かるだろう。
(大丈夫…バレはしない…ローブは大きいから、淫らになったこの身体も、いやらしいこの表情も……❤️)
弟子の前で威厳のある師を演じているのに一方では娼婦のように発情した雌の顔、ローブの中で痛いほど主張する乳頭、擦り付けて発散させようとするも秘所より垂れ落ちる愛液。
(……❤️❤️❤️)
バレれば軽蔑されるだろうスリルは身体に小さな火を灯した。
(何を考えているのだ、ダメだ…抑えろ…)
頭ではダメだと理解している。一方で身体は芯から熱を帯びる。抑えつけようとすればするほど想像は加速した。
《コイツは男だ。》
━ダメだ。
《口数は少ないものの空気が震えるほど低い声》
━━ダメだ
《大きい獲物を片手で振るえるほどの筋力》
━━━やめろ
《私よりも一回り以上は大きい身体》
━━━━っ❤️やめろ…
《それを師匠という立場を使えば好きに出来る》
「やめろっっっ!!」 - 33二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 01:07:09
つい声に出てしまった。弟子は驚いていたが都合が悪いなら日を改めると立ち去ろうとした。
安心、それよりも大きく心に穴が空いたような感じがした。これでよかったのか?
いや、1人になればまた弄ることが出来る。
…満たされないまま
《この身体に入れたのはコイツではないか》
(しかし弟子には褪せ人としての使命が…)
《共に源流の道を歩むと誓い合ったではないか》
(……)
《身体を鎮める為の発散で、あくまでも研究の為なのだから》
(…………❤️❤️)
「━━待て」
するりとローブを床に落とす
「困ったことがあってな。少し手伝ってくれないか?」
男の双眸が露わになった柔肌を捉える。
羞恥に燃え、全身から火が出そうな程熱いというのにゾワゾワと震えが止まらない。
「私1人では収まらなくてな。どうか…思う存分穢してくれないか…❤️好きなようにしてほしい…❤️」 - 34二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 01:10:32
堕ち物が好きだから師匠の球堕ちはめちゃくちゃ興奮したんですがせっかくなので関連スレの1を下地に弟子を求めるバージョンを…
ぶっちゃけ関連スレのアイデアとか結構貰ってるけど
好きなやつばかりを詰めました - 35二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 01:10:45
うおおぉ!!セレン先生来たー!!
しかも最初の頃のシチュだ… - 36二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 01:11:39
セレン先生大好きだからめっちゃ嬉しいわ。
うっ…滅びの流星でます…… - 37二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 01:13:12
こういう心がふたつある〜みたいのかなり好き
- 38二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 01:14:58
- 39二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 01:17:18
そうです、昨日の深夜にスレ見つけて勢いで書いたけど起きたら自信なくなって迷ってたところを励まされて投下しました
- 40元122/04/10(日) 01:18:15
俺が形にできなかった理想がここにはある…素晴らしい…
- 41二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 01:19:25
普段の体のノリで動いてて不用意な行動でう゛ッッッ♡ってなるの調教モノ好きとしてめちゃくちゃクる
- 42二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 01:28:54
くそ、瘴気にあてられてかきたくなってきたじゃないか…。でももう遅いしな。
明日にでも夜巫女剣士かティシーのどちらか書くわ - 43二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 01:37:54
セルブスはセレン先生が学院から追放された時「世話してやった」って言ってたけど そういうことでいいんですね?
- 44二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 01:38:05
前スレとか前身のセレンスレの捕食して魔力を吸う魔術師塊ネタです。
「すまない、そのタリスマンを二度と私の目に触れさせないでくれ。碌でもない思い出が蘇る。」
ラニは褪せ人の付けている魔術師塊のタリスマンを指して言った。
褪せ人は申し訳なさそうにタリスマンをラニの目の届かないよう隠して、再びノクローンへと至宝の探索に向かった。
「………行ったか。」
褪せ人が居る間は何とか平静を保っていたラニだったが、彼が居なくなると、途端に手足をモジモジさせて落ち着かない様子を見せた。
「ままならないものだ……肉体を失っても尚、あの事を思い出すだけで身体が疼くような感覚に囚われるとは……。」
ラニは忌々しそうに呟き、まだ身体があった頃の事を思い出す…。 - 45二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 01:38:38
あれは母、満月の女王レナラに会いにレアルカリア学院へと足を運んだ時だったか…どこで道を間違えたのか、気付いたら私の前にあの魔術師塊があった。
当然、私はあれがどういうものか理解していたし、奴を容易に消す事も出来たが、しかし当時の刺激に飢えていた私は興味本位で奴の捕食を受け入れてしまった。
……今思えばそれが全ての間違いの始まりだった。
王女として大切に育てられた自分には、あの魔術師塊から与えられる陵辱は全て新鮮で、まるで脳を焼かれるような快感で、当時の私は獣のように悦びの叫びを上げながら奴に魔力を捧げてしまった…。
その後は、なんとか平静を取り繕って母に会ったが、頭の中ではまた学院を訪れる為の理由作りでいっぱいだった。
(まぁ…結局あの魔術師塊に会ったのはあれが最初で最後だったがな…。)
あの魔術師塊はラニが次に学院を訪れた時にはもう封印されてしまっていたのだ。
(しかし、あれで良かったのだろうな…でなければあの頃の私は…)
そこまで想像してラニはピクンと身体を震わせると、首を振った。
(違う、今も…か。あの魔術師塊が目の前に現れたら、きっと捕食される事を選ぶのだろうな…人形のこの身をどう陵辱するのか期待に身体を震わせながら…)
- 46二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 01:40:48
- 47二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 09:16:51
ネフェリ・ルーの精薬ルートってさ、義父に捨てられた上に褪せ人君にも裏切られて傀儡化するっていう凄い尊厳破壊だよね
- 48二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 10:05:48
3…2…1…0❤️0❤️0❤️ ブシャアア
これだけ聞くとモーグは催眠の達人ですね
みけーらにもそういうことしてるんですね - 49二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 10:49:56
- 50二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 10:54:47
憧れのジョージマーティンに書いてもらったから有頂天になって暴走してしまったとかありそうだよな…
というか、別にシナリオやキャラ原案は宮崎一人によるものではないだろうけどそれにOKサインだして出荷に至るのだ。やはり獣の病に呑まれてしまったか… - 51二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 11:49:28
たしかに言われてみればエルデンリングのNPCイベントほぼそういう感じやな。
火山館でディアロスが弱音を吐いてるところなんて…もう…ね…フフフフ…… - 52二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 11:56:02
タリスマン見て疼くラニ様のシチュエーションめちゃくちゃ好きだったから助かるぅ…素晴らしい…
- 53二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 12:05:14
- 54二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 12:05:37
- 55二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 12:10:33
杜王町の殺人鬼おるやんオッスオッス
ローブから広がる幾多ものラニの手でフル勃起してそう - 56二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 13:00:34
くくく…尊厳破壊はあにまんだけの流行じゃないんだぜ
- 57二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 13:03:25
- 58二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 13:13:00
- 59二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 13:17:50
- 60二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 13:31:08
セレン先生はエッチだなぁ…
- 61二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 13:45:07
- 62二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 14:05:07
- 63二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 14:07:54
自分のSSを見返してみると誤字脱字だらけだった時の喪失感ヤバい
感想とか頂いた日には申し訳なさが募りまくるわ
だから、僕はWordを使う。 - 64二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 14:14:57
公式のセリフちょっと混ぜとくと違和感減って書きやすくなるのでオススメ
- 65二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 14:21:51
初SS&記憶が曖昧なので生暖かい目で見ていただければ。
「……ふむ」
かつては人が少なからずいたのであろう、宿場の地下にて本のページを捲る音と時折呟かれる女性の声のみが微かに響く。
魔術師セレン。
かつてレアルカリアを追放され、肉体を囚われた彼女はしかし今も魔術師であり、源流への探求に務めている。
(……なるほどな)
自身の権威の象徴とも言える輝石頭も今は外し、一般的に妖艶な美女、と言える容姿を以て彼女の愛弟子である褪せ人が渡した『王家のスクロール』を読む。
(彼の学舎では読むことも叶わなかったが……なるほど、興味深い)
彼女は今迄弟子を持ったことがなかった、故に、
(……これならば我が弟子にも教えられ)
「……ふふ」
そのような思考に至ったことに、笑みがこぼれる。
(まさか、私が他者に魔術を教える、などとはな)
最初は弟子を取る気など毛頭なかった。そも、他者に自分の知識を譲るなど以ての外だ。少なくとも、学院にいた時はそう思って揺らがなかった。
他の魔術師は全て敵。油断すれば自らの知識を取られるのみ。知識の取られた魔術師など、塵芥に劣るであろう
、と。
だからこそ、あの選択はきっと只の気紛れ。外界へ干渉できる手駒が欲しいがための口約束にすら過ぎなかった。あの褪せ人もまさか本気で魔術を学ぼうと思っていまい、とそう思っていた。それが、まさかここまで縁が続くとは。
「我が弟子も、酔狂なものだ」
話によれば、彼の伝説の英雄ラダーンを討ったという。王を目指すと口にする褪せ人がいくらいようと、そのような偉業を達した褪せ人は他にいまい。
もしや彼ならば、本当に王になるのかもしれない。 - 66二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 14:22:16
彼が初めてこの廃屋に訪れたことを思い出す。扉を開いた彼は驚いたような顔をしていた。きっと宝箱でもあるとみていたのだろう。そんな彼の顔は……控えめに言っても魔術を覚える知性のあるとは思えない、間抜けな顔をしていた。
(そんな我が弟子が、王、か)
ならば、私は。
正直に言って、今の状況でも構わないと思っていた。ここならばだれに干渉されることなく研究を進められる。肉体を取り戻すのならば研究を終えてからでも遅くはあるまい、と。
しかし、
(……私は、彼の師、なのだな)
彼はそう遠くないうちに王への道を進み終えるだろう。そんな彼に、今の私は師として相応しいだろうか。肉体を奪われ、このような場所に囚われている、私が。
「……一刻も早く、肉体を取り戻さなくては」
その呟きが、やけに大きく室内に響く。すでに本の内容は頭から抜け落ち、どうやって肉体を取り戻すべきかに思考が移り代わっていた。
そんな時、コツコツ、と扉の向こうから響く足音が耳に届く。このような廃屋に訪れる人物など、他にはいまい「……ふふふ」
ああ、やはりかつての私は間違えていなかったのだろう。知識の探求のための研究よりも、どうすれば我が弟子に誇られる師であるかを優先してしまうなど、魔術師の風上にも置けまい。
しかし、不思議と悪い気はしない。緩んだ表情を見せることのないよう輝石頭を被り、弟子の訪れを待つ。
ギィッ、と音を立て、扉が開いた。
「……さて、よく来たな我が弟子よ」
さあ、授業を始めようか。 - 67二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 14:28:45
これが初SS…だと…完成度がすごい…。
- 68二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 14:34:02
おしゃれか!
ええやん、自分文才あるなぁ?(上から目線) - 69二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 14:34:49
純愛やんけ〜!!こういうのは摂取すると健康になれるわぁ!!
- 70二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 15:07:38
「…どうしても、殺しては頂けないのですね」
──タニスに忘却の秘薬を飲ませてくれと頼まれた際も、少し前に、“彼女”から自身の介錯を頼まれた際も、自分は頑なに固辞し続けた。
各地に点在する褪せ人共を屠ってくれとの依頼を受諾した際には、余すことなく承った任務を遂行した。
処した者たちから剥ぎ取った装備に残る追憶から、彼らがどれだけの英傑だったかを伺い知ることはできる。
正直、心苦しかった。大角も、ホスローも。見て取れる限りでは、間違いなく勇者そのものだった。
それどころか、各地に点在してはそこに居る首魁を打破するのに、協力を惜しまなかった者たちだっていた。
……あの、“ディアロス”の兄であるとされる者も。
「ふふっ 貴方は、いつも優しく…とても厳しい人です」
嫌気がさしていたのだろう。彼女がそれを望むのなら、以前の自分であれば斬っていた。
しかし、今回ばかりは、どうもそれが受け付けない。 - 71二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 15:08:00
戦士は討つのに、見知りあった女は討たないのか?かわいそう?情でも沸いたか?それは愛か、まことただの色欲か…。
くだらない。偽善だ。ただの屑だ。自分は優しくなんてない。厳しくなんてない。そんな事、火山館の人間がよく宣うそれに言わしてみれば、英雄の道にふさわしくない。
──血塗られた道なら、既に歩いている だが俺は自分を、決して英雄とは呼ばない──
あの追憶が頭によぎった。ディアロスの兄、ユーノ・ホスローの言葉だ。
ユーノは、火山館からの依頼を断ったという。そして、我が道を歩んでいる。いや、歩んでいたのだろう。
──壺たちは、無事か…? …そうか、よかった…──
壺村で、密猟者から壺を守ろうとしたディアロスの最期の言葉だ。
その時の村の有り様は惨たらしいものだった。あの時は憐みで、だが一人の小壺の少年だけは生き残っていた。だから、咄嗟に「守れた」と答えた。 - 72二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 15:08:20
…あの兄弟は、何かを成し遂げようとしていたんだ。兄の方は家督を継ごうと、弟は、それに憧れを示し、英雄になろうと。
自分は情けない男だ。こんな真っ当な者どもが懸命に進んではいたのに、自分には今更迷いが生じ始めている。
ディアロスは迷って敗れたのだ。この世界に。仇を討つことも、英雄になることも、色々なことを投げ捨てて。けれど、最後には、打ち勝ったと思う。
だというのに、そんな自分が迷っていてどうするというのだ。それでは、肉体を離れ黄金樹に還っていったユーノに申し訳がつかない。
やめよう。自分は、為すべきことを、為すだけだ。
「…本当は分かっていたのかもしれません 貴方は、いつも優しく…、とても厳しい人だって」
そういうラーヤに、自分は………。 - 73二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 15:08:51
とりあえずここまで。
ラーヤ全然出てこなくて済まん。次はメインになるはず。 - 74二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 15:24:53
セレン師匠純愛SS続き
レアルカリア大書庫。学院の叡智の中心とも言える、見渡すばかりの本棚の中、魔術師セレンは1人佇む。正確に言えばうわ言のように狂言を漏らす満月の王女が視界には居るが、彼女は毛程の興味も抱いていなかった。
(ついに、ここまで)
本当に、本当に長かった。貶められ、囚われ、穢された。しかし、それも今日にて終いだ。自らの肉体を取り戻すのみではなく、かつてよりも調子がいい。
(……全て、我が弟子のおかげだな)
肉体を移し替えるだけではなく、源流を垣間見たと言う二人の魔術師に出会い、その教えを惜しげなく私にも伝える。魔術師としては二流と言えるその行いを、しかし師として誇りに思う。
だが、
(……私は、それに報えることが出来るのだろうか)
この大書庫にて、一人の男に襲撃された。奇抜と言える鎧を纏い、しかし確かな腕を持ったその騎士に相対した時の弟子の顔を忘れられない。
迷い、苦しみ、何かを決意した、その顔を。
髭面の仮面に隠れ、僅かに動揺が見えるその騎士に対して剣の鋒を向けたその顔を。
……最期に何か言葉を交わし、その首をはねた時の、その顔を。
その騎士を、私は知らない。かつては出会ったのかもしれないが、少なくとも記憶にはない。しかし、我が弟子にとっては少なくない縁を紡いだ相手だったのだろう。
そんな、『縁の差』に私は勝った。
正直に言って、嬉しかった。肉体を取り戻したことよりも、知識を取り込んだことよりも、私が選ばれたことが、何よりも嬉しかった。彼の献身に報いねばならないと、そう思った。 - 75二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 15:25:44
(ああ、我が弟子よ……)
彼の表情はかつて廃屋に訪れた時とはまるで異なる。知識と経験と、誰かの想いと、そして消えない傷を刻み続けたその表情は、彼の度の過酷さを思い知らされる。
それと同時に、そんな過酷な旅においても、その善性を失わないことに怖気すら抱く。しかし、そんな彼だからこそ王になるに相応しいのだろう。
ならば、そんな彼に私はできることは一体何なのだろう。
「……そんなの、決まっている」
視界には、ブツブツと何事かをつぶやく満月の王女が入っている。彼女はただ盲目に、手に抱く琥珀に向かって呟き続ける。
彼女は狂っても『母』であり続けているのだ。
「……私は、師だ」
ならば、私は彼の師であり続けよう。誰かが彼を貶したら、私がそれを黙らせよう。彼が迷ったら、答えが出るまでそばにいよう。
彼がもし王になれずとも、私が居場所になろう。
「……ふ、ふふふ」
ああ、私は狂っているのだろうか。まさか、
彼が王になれないことを、望むなど。
でも、そんなことどうでもいい。彼が傍に居てくれるのならば、彼が弟子であり続けてくれるのならば、私は彼の師であり続けられるのだから。
胸の内に熱いものを感じた。それは‘’宿願を果たした時ですら何も感じていなかった‘’心を沸き立たせてくれる。
「ああ、ああ!我が弟子よ!」
……なんだろうか、肉体に違和感が生まれた。熱は収まらず、全身を焼き尽くすような感覚に苛まれる。しかし、悪くない。そうだ、もはや何もかもがどうでもいい。
きっと、我が弟子と二人ならば、どのような世界でも幸いだから。 - 76二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 15:26:08
彼女は気付かない。自分の身に起きた異変に。
それは、源流に近付きすぎた魔術師の末路。知に溺れた魔術師の果て。源流の1つの解釈であると共に、人の身から見れば異形のひとつに過ぎない、輝石頭の集合体。
褪せ人は師を……否、師‘’だったものを‘’痛ましい顔つきで見やる。
「……あ、あ、我が、弟子、よ」
彼はそれを幾度も見た事があった。しかし、問答無用で攻撃を仕掛けてくるそれと違い、師だったものはどのような手段によってか、確かにこちらに語り掛けてくる。
かつて、あの宿場にて魔術を教えてくれた時のように。 - 77二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 15:32:24
ああ、我が弟子よ。何をそんなに辛い顔をしているんだ?何かあったのならばこの師に言うといい。さあ、聞かせてくれ。お前の旅の軌跡を、出会いを、別れを、お前の気持ちを。
魔術師セレン。彼女が今何を思い、みて、感じているのか知る術はない。異形のその身は、もはや人として戻ることは出来ないのだから。
ふふ、まあいいだろう。
それでも、彼女の視界には。
……さあ、授業を始めようか。
あの宿場にて、たった二人の師弟が今日も、魔術の授業を行っているのだろう。 - 78二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 15:33:11
わあい妄想を描ききれた!疲れた!皆に祝福あれ!
- 79二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 15:51:20
👍👍👍👍👍👍👍👍👍👍
- 80二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 16:03:22
ワ…!いっぱいだ…!
- 81二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 16:25:47
- 82二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 16:42:28
- 83二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 17:29:07
- 84二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 17:58:13
魔術師珠になった師匠を見て心が病んでしまい魔術師でもないのに魔術師塊のタリスマンを装備する褪せ人くん概念……
- 85二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 18:03:36
これ持ってると師匠がついてきてくれてるような気がするんです…
- 86二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 18:25:27
「……あ、褪せ人様…!?」
彼は、私に目線を合わせていただくための片膝立ち姿勢を保ったまま、私を優しく包み込んだ。
今まで下を向いていた自分の頭が、彼の腕ですくわれるように肩に乗りかかる。
「…………」
貴方は黙ったまま、私の身体に抱いてくれる。痛みを感じない、絶えることなく温かみを感じさせてくれる。
思い出す。私の記憶が朧気な頃の母の寵愛を。あれもまた、これと同じくらい、温かかった。
─…ラーヤ。あの時、自分に取り戻してくれと頼んだ首飾りにあった、あの肖像画は誰なんだ?─
え…?褪せ人様が急に口を開けたかと思えば、妙な質問をなさる。だって妙なのは、それくらいどなたでも察しが付くからだ。
「……タニス様ですが…?なぜ、そんなの、あそこにいたのだから分かっていらっしゃるでしょう?」
─なら何故、タニスの首飾りを大事そうに、見ず知らずの自分に頼み込んできた?─
- 87二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 18:25:50
…質問を返される。そんなの、大事に決まっているからだ。私の母から受け渡された、大事な大事な贈り物。だから私はそこに母の肖像画を入れたのだ。
絶対に無くしたくなかった。失っても、必死に探して見つけていた。だけど、怖かった。あのならず者が。
私は臆病者だ。立ち向かえないことがじゃない。絶対といいつつも、結局無くしてしまい、諦めようとしていたことをだ。
そこに、あなたが通りがかった。不躾だとは思いつつも、褪せ人であるあの方なら、もしかしたら、と…。
彼にその旨のことを諸々伝えた。彼はまた、黙ったまま聞いてくれた。そこからはより強く、しかしそれでも痛みを感じさせない抱き方だ。
─…だったら、そんなことを言うな。呪われた身などと─
─タニスは、ずっと前からお前を我が子として接し、ふるまってきたじゃないか。恩寵は、注がれていたはずだ─
─お前だって、母を信じたい思いで、ここまで歩みを進めたんだ。だったら、それで良いだろう─
─お前は、えらいよ。間違いなく、あの火山館の主人の娘だよ─ - 88二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 18:26:13
私は次第に涙が零れてきた。あぁ、やはり、この方は私の英雄様だ。私も腕を貴方に回し、強く、自分でさえも痛くなるほどに抱きしめる。
…申し訳ございません。貴方は優しくしてくれてるのに、自分ときたら……。
涙ながらにそう伝えると、こちらを抱く腕に力が、かなり強く込められているのが伝わる。
……この人は、優しすぎる。こちらが無意識に求めていることを全て叶えてくれるのだ。同時に、厳しすぎる。何もかも、この人の頭はお見通しなのだ。
それからは、痛い、とても痛い抱擁を、ただ続けていた。ひたすら互いに、無言で。 - 89二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 18:26:30
次で終わるつもり。
- 90二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 19:05:20
ハイータちゃんにイラマして吐いーたしてほしい
- 91二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 19:08:27
俺は久々にペンを取ったが魔術師塊の作画の難しさに再びペンを折った弱きもの…
- 92二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 19:16:53
すごい大作だぁ…
- 93二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 19:18:25
おぉ、絵師よ。
- 94二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 20:13:14
「……本当に揃っているか?」
母の心配そうな声を聞くのは、もう何度目だろうか。
私があの後褪せ人様に手を引かれてここに戻ってきてからのことだ。……うぅ、あの時のあなたの紳士的な差し添えが、たまに見える凛々しいお顔を思い出すと……。
「もう、何度目ですか。いい加減、揃ってますよ。第一、それほど大荷物ではありませんし…」
きっと、母はほんの少しでも長くここにいてほしいのだろう。ほんの、些細な注意すら促してくるのだ。
「……そうか。それで、弁当は持ったな?」
「食事については褪せ人様がツール鞄を賜ってくださいましたからいいんです!食材も色々頂きました!!」
…この人にこんなに騒がしく言い返すのは初めてだ。これにタニス様は全く怒る気配がない。心配の方の意識に重きを置いているからだろうか。
だけど、何だか嫌な気がしない。なんなら、母のそれを言われるのも、楽しくてしょうがない。
そうそう、褪せ人様はこの様な便利な鞄を授けてくださいました。貴重そうなのに、問題ないのかお聞きすると、頭を掻きながら“カーレに懇願するから良い”、と。
どなたか存じ上げませんが、きっと元の持ち主なのでしょう。
それから、火山館の皆さんに挨拶を済ませた。
ベルナール様は、不愛想に、だけどタニス様ほどではないにせよ何度も不注意がないかお聞きくださいました。
パッチ様は、“箱入り娘が外に出て、また失くし物でもしても知らねぇぞ?”なんて意地の悪いことをおっしゃいます。
しかし、ご自身が営んでいるという商いの商品をいくつかお安くお譲りして頂けるとのことだったのですが、何やら顔色を変えて“い、いや!タダでやるよ!……殺気が恐ろしいぜ…”とのことでした。お代金ならお支払いいたしますのに…。
次に、いつも母の少し後ろで佇んでいらっしゃる騎士さん。私が覚えている限りだと、ずっとそこに居たと思う。
この人の前に立ち、今までありがとうございました。正直、いつも通り無反応だと思っていた。だけど、今回だけは違ったのだ。
「……今まで、お慕い申し上げておりました、ラーヤ様。…お手を」 - 95二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 20:14:08
想像していたより、いや、想像していただろうか。小さい頃は、彼がどういう人柄か気になって色々妄想したけれど、ようやく検証できた。もっとも、その頃の妄想はもう覚えていないのだけど。低い声が響き渡る。
手、というのはつまりそういうことだろう。いつも護衛の象徴の様に立てていた剣を置き、跪きながら右手で待機している。
「…あぁ、もうこんなに、大きくなられたのですね。私は、喜ばしく存じ上げます」
私の差し出した手を兜の額に擦りあてながらそう発する姿に思わず笑みがこぼれる。おかしいんじゃない。あの、冷徹に見えた騎士さんが私の手を見てうっとりしているのだから。
「……こいつはね。お前が赤ん坊のころからかわいがっていたんだよ。ならば、私よりも抱く時間は長かったかな」
「…タニス様……!!」「全く、ずっと遊び相手だったのに。恥なのかね、いつから触れ合わなくなってしまったんだろうな」
そんな。あの騎士さんが私の遊び相手をしてくださったなんて…。そう聞いてから、クスクスと笑い続けた。母も、笑っていた。騎士さんは私の手を離し、代わりに自分の手を当てている。
そして、貴方。少し背を曲げてくれるよう頼み込む。だけど、貴方とは後で会えないだろうか。待ち合わせはここで、と耳打ちすると無言で頷いてくれた。 - 96二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 20:14:33
……最後にお母様。とはいっても、もう話すことはない。だって、ここに帰ってきてから、自分が旅をしたいと告げた際の話し合いと、さっきの小言の応酬で済んでしまったからだ。
今まで、育ててくれてありがとう。私の母親でいてくれてありがとう。ここに、貴女のもとで育ったことがなにより幸せでした。
要約した、こういう言葉を伝えると、母は少し黙って、その後、哭き始めた。
今まで見たことのない崩れ方で、失礼だがまるで、幼子のようにしとどに涙を漏らすその姿に、こちらももらい泣きをしてしまいそうになる。
母以外の泣き声が、嗚咽が聞こえた気がする。しかし、確認できる限り他の方は特にそのようなご様子を見せていない。
……………………騎士さん。
こちらこそ今までありがとう。そう、母が震えながらおっしゃると、何も言わずに両腕を広げた。
私はその意趣を読み取り、無言で母の胸に抱き着く。……このままこの人の胸に甘えていては、考えが変わってしまいそうだった。
名残惜しくも自ら離れると、母はとても残念そうに、しかし誇りに満ちた顔をなさっていた。
あぁ。心から、旅路を祝福してくれるのですね。 - 97二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 20:15:04
すみません、まだ続きます。恐らく次が本当に最後です。
- 98二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 20:18:52
大作だぁ…(2回目
- 99二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 21:04:23
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- 100二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 21:07:34
モーゴットの続き、と言うかおまけがぼんやり浮かんだけど
モーゴットが塩過ぎて褪せ人が死んでしまった…
おかしいな、なんか甘いやつがいいなと思ったのに… - 101二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 21:44:27
そうそれが二次創作によくある「このキャラならこうするだろうな…あれ?それだとやらせたい流れにならなくね?」現象だ!
- 102二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 22:22:01
はぁ…!風が気持ちいい…」
褪せ人様をお招きするために大昇降機から火山館までに飛んだ時の技術を応用して、アルター高原東部の森渡の大橋まで来ていた。
近くにいる商人の方の演奏が心地よい。紅葉と青空、それに加えて崩れ落ちた橋との情緒ある風景との親和性は抜群だ。
「あ、褪せ人様!」
貴方も到着したのですね。そういって少々談笑しあうと、近くの岩に一緒に腰かけた。
「…やはり外の世界は気持ちがいいものですね…。こんなに広大な風景だと、旅の始まりも様になると思います」
そう言うと、長く会話は続かなかった。話のタネがないのはそうなのだが、これ以上話すとこの後の一人旅が虚しくなってしまいそうで。
彼も判ってくれていたのだと思う。こちらから振る時間が短くなれば、わざと黙って聞いていたり、一つ返事で返していただける。
─一人になるのが、辛いのか─
やはり、お見通しなのですね。
私が軽く頷くと彼は淡々と話してくださった。 - 103二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 22:22:27
─自分はトレントと、……愛馬と旅をしている。他には、自分が持つ遺灰だ。トレントは呼び出すといつだって駆けつけてくれるし、こいつに乗って駆け巡るときは爽快だ─
─大勢の敵に囲まれた時や強大な敵と対峙した際なんかは、遺灰たちが助けてくれる。今の自分はこいつらと乗り越えてきたと言っても過言ではない。それくらい、信頼している仲間たちだ─
─だが、ゾラーヤス。お前はどうだろうか?いや、もしかしたら乗馬の技術を得て馬に乗って旅をする機会が現れるかもしれない。遺灰を拾い、そいつらと一緒に困難に立ち向かう瞬間がくるかもしれない─
でも、今この瞬間からは違う。心ない人物から受ける罵倒や、秘密がばれてしまった際に不当な差別を受けるかもしれない。その時に、お前を庇護下においてくれる者がいるとは限らない。
どんなことがあっても、辛かろうがそこから更に辛くなる場面は必ずやってくる。それが旅というものだ。
ラーヤは、黙ったままこちらに顔を向け、真っすぐな顔で耳を傾けてくれている。
だけれど、その分嬉しかった、良かったと思える場面も必ずやってくる。自分は、俺はこの狭間の地に降り立ってからそれを変則的に体験してきた。
辛かったことは、強敵に心折られそうになること。同志に刃を向けなければいけなくなったこと。
嬉しかったことは、そこからなんとか勝ち抜き、仲間たちとともに祝杯をあげることとか、か。
─だから、ゾラーヤス。何があっても、俺たちがいたことを忘れないでほしい。旅をするには、色々なものを捨てなければいけない。だけど、お前の母親を、横の騎士を、館の同志たちは切り捨てないでくれないか─
─それが、進んでいくのに必要なただ一つのことだ。俺はそう胸を張って言える─
彼が一つずつ、箱と鈴を取り出し、鳴らした。そうすると、彼を取り囲むように三匹の狼が現れる。
彼が狼たちとじゃれていると、その内の一匹が自分にすり寄ってきた。ドレスに口を埋めてくるのをかわいらしく思い、顔中を撫でる。
─お前は一人だ。だが、独りじゃない─ - 104二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 22:22:48
それから、彼とは別れて、歩き続けている。リエーニエまで辿り着いた。さて、これからどうしたものか。学院にでも足を運んでみようかな?何か私でもできる魔術があるはずだ。
なんて思いながら、首飾りを見つめる。
──礼節を欠く発言になりますが、お許しください。もし、貴方がエルデの王になれなかったら、私があなたのもとに赴きます。そうしたら、一緒に私の道を歩んでは頂けませんでしょうか?──
──私が、これまで学んできたもので、色々な方を引っ張ることができたらタニス様のように。寡黙なあなたなら、きっとあの騎士さんみたいな、そんな二人になれる、そう思います──
──だから、またお会いしましょう。さようなら。いつも優しく、とても厳しい。私の英雄様──
首飾りの肖像画の女性が、微笑んだような気がした - 105二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 22:25:12
ご精読いただき誠にありがとうございました。
>>57からのインスピレーションと、下記のイラストを拝観して書かせていただきました。
長文、駄文誠に失礼しました。
#ELDENRING 祝福 - じとうのイラスト - pixiv赦されなくとも、望まれて産まれたんだと信じたいんですよ。www.pixiv.net - 106二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 22:46:22
すごかった(小並感
- 107二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 22:48:38
- 108二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 23:27:06
ふぅ……。やっぱりティシーは強いな!」
英雄墓の最奥にどっしりと構える首魁がなかなかに厄介で、一度はなぎ倒されてしまい、マリカの楔に戻される。
やはり一筋縄じゃいかないか…。そこからはいっそ意を決し、懐から遺灰を取り出して彼女を呼び出す。黒き刃、ティシーだ。
彼女のひらひらとして掴み所のない動きでは敵の攻撃も思うように当たらない。更には彼女の振るう死の刃が長期的に相手の体力を削ってくれる。これに何度も助けられた。
終には、超、高速の乱舞。大分詰め寄ってくるこの攻撃では相手が逃げきるのは厳しく、これが振るわれて生き延びたものはいないのだ。
……それは自分にとっても事実である……。彼女の遺灰を手に入れるに至った原因は、つまるところ彼女の母親と対峙して勝ち取ったからである。
勝ち取った…とは言っても何度も大敗を喫し、数え終わるのも嫌になったころに偶然にも辛勝しただけだ。
彼女の遺灰の追憶を確認すると、どうやら私が戦っていたアレクトーが母親であったようだ。自分の母親を庇い、戦死したという経緯である。
…なんだか複雑だ。頑張って倒した敵が落とした、それが守りたかったものはもう亡骸なのだから。
……いいや、ここで嘆いてはアレクトーにも、そしてこの娘にも申し訳が立たない。二人を弔うつもりで、彼女に頑張ってもらう。そう意気込んだ。
そこから度々彼女を呼び出すにあたっては、何度も救われている。証拠としては少なくともグン、と死亡回数が減ったのは事実である。 - 109二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 23:27:18
…なんやかんやで、初戦とは打って変わって大幅に聖杯瓶を残したまま撃破することに成功。うん、ティシー様々である。
「いつもありがとう!…なんだか、いつも君に任せてばかりで悪いな…」
ティシーは返事をしない。ただただ眺めているだけだ。そこに在った敵の亡骸か、自分のどちらかを。今回は自分の方を向いてくれている。多分、もう死んでいる身だから人格はないのかもしれない。
関係ない。人格が存在しているとか、感情があるかどうかは問題じゃない。それでも感謝の気持ちを忘れたくはないため、そう伝える。
「よーし、それじゃあ道中で霊姿の墓すずらんの9番目が手に入ったし、ローデリカに強くしてもらおう!」
彼女の手を胸の前にまで持ち上げながら両こぶしで握り、そう伝えると奥の帰還装置に歩みを進める。
いきなり背後から腕を回される。両肩から交差して脇腹に至るその黒ずんだ手甲は、ティシーのものだ。
彼女の纏う特別なヴェールは足音を小さくする。だから、すぐ後ろにいると気づかなかった。 - 110二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 23:27:48
「…え?ティシー……、どうしたんだい?」
首をそのまま彼女の方に傾ける。…見当たらない。そう思い、逆側を確認すると、そこには項垂れているかのように垂れるフードがある。
「ね、ねぇ、どうかした?具合悪いみたいだけど……。さっきのやつに出血かなにかをもらった…、とか?」
そう伝えるが、まるで反応がない。右腕を伸ばし、彼女のフードを脱がす。こんなこと、ティシーはおろか、遺灰にしたことなんてない。
頭部が露出する。そこには、まるで作り物みたいに整っていて、それでいてあどけなさを感じさせる童顔、流麗な艶のある首ほどまでの短い髪がそこにはあった。
「ティ、ティシーって、こんな感じだったんだね…」
それにしても、本当にきれいな顔立ちである。いや、きれいというより、かわいらしい。女の私でも惚れ惚れしてしまう。
……時代が違えば、立場が違えばきっと素敵な人生を送れていたんだろうな。そう思うと、今こうやって使役させている自分に虚しささえ覚える。
彼女が苦しんでいるのに、場違いな感想である。いや、霊体には道具を使うことはできない。何か状態異常を患っていても治してあげられない。
だから、せめて何か気が紛れることを言ってあげるしかなかった。………そういえば、何で消えないんだろう?
普段なら、首魁を倒せば霊体は戻っていく。それが普通だ。しかし、この娘はいつまでもここに残っている。遺灰は再度呼び出した際には前回の傷は癒えている。ならば、それを用いて還してあげればいい。
そういった案が浮かび、彼女の腕で少々取り出すのに苦労したが、なんとか彼女の遺灰の収納箱と鈴を取り出し鳴らそうとするが、それは敵わなかった。 - 111二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 23:28:01
──ーッ!?!?──
回していた腕を急に持ち上げたかと思えば、急に箱と鈴を投げ捨てる。呆気に取られていた私は、身体を前方に向けたままさっきみたく首を右に、だがそれは強引な力によるもので曲げられた。
──ティシーが、私に唇を重ねてきた。 - 112二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 23:41:09
まさかのティシーちゃん・・・しかも百合物とは素晴らしい
- 113二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 00:28:31
ヒャッホーウ!!百合だぁ!!!
- 114二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 00:29:22
ティシーちゃんには本編でめちゃくちゃお世話になったからすげぇ思い入れあるからうれちい……♡
- 115二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 00:32:34
ラーヤのもティシーのもどちらも素晴らしい…
- 116二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 00:44:47
- 117二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 00:46:27
褪せ人が絡まない所でもロジェールとDとかセルブスとギデオンとかもなかなかに拗らせてるよね
- 118二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 00:47:02
マリカって最初からラダゴンと同一なんだっけ?
- 119二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 01:05:43
- 120二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 01:13:10
- 121二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 01:25:26
レナラ✕ラダゴンは百合…ってコト⁉
- 122二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 01:38:35
- 123二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 02:07:04
- 124二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 02:20:28
- 125二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 02:21:11
- 126二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 02:35:02
っぱライカードさん半端ねぇっす!!
- 127二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 09:19:21
- 128二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 11:12:50
師匠は球に取り込まれる際に輝石頭外してるとより研究を捨てて堕落した感出る気がする
つまり球の前に魔女の輝石頭落ちてるのは…
いやまあイベント報酬ってのと誰か分かるように置いただけなんだろうけど - 129二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 11:18:39
俺は未だに輝石魔術がなんなのかよく分かってない。
アステールとかの外界の技ってこと? - 130二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 11:20:09
- 131二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 11:21:13
- 132二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 11:22:25
- 133二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 11:39:57
このスレで出たネタでエロ絵描いて渋に投稿したら怒る?
- 134二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 11:44:07
考察読んできたわ。すげぇ面白かった。
自分とは違う着眼点知れるからこういうの見るの好き! - 135二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 11:45:23
どうだろうか…ネタにするSSに安価つけて聞いてみるのがいいんじゃないかな?
- 136二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 11:56:18
- 137二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 12:04:41
- 138二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 12:10:29
- 139二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 12:11:17
- 140二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 12:19:26
手が待ちきれずに触手に触れに行ってるのがエッチ
- 141二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 12:19:32
- 142二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 13:35:10
セルブスとセレン先生のイベント回収しきれてなかった……
まさかちゃんと繋がりがあったとは… - 143二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 13:44:42
ククク…だからこそセレン師匠は精薬・魔術師球・地下拘束…そして褪せ人でエロシチュできるんだァ
- 144二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 13:50:34
セレン先生とセルブスが絡むのって、セレン先生が地下室にあった体を使わせてもらうくらいだと思ってたんだけど他にあるっけ?
- 145二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 13:56:57
実はセルブスにセレン先生への紹介状を書いてもらうイベントがある。
- 146二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 14:17:10
セルブスの精薬は最悪、褪せ人を経由すれば誰にでも飲ませられるんじゃないか?
- 147二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 14:31:58
- 148二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 15:15:26
- 149二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 15:42:59
- 150二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 15:54:23
本編がド直球にエロい師匠はたくさんあるのに…
- 151二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 16:01:55
- 152二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 16:07:54
セレン先生は魔術学院追放されたときセルブスにお世話になったらしいからな。
貸し借りの関係ということですねぇ… - 153二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 16:17:55
- 154二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 16:19:15
個人的にだけど、めちゃめちゃ見たいから是非とも形にして欲しい。
- 155二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 16:20:34
- 156二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 16:20:42
- 157二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 16:23:08
- 158二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 16:24:17
まぁセルブスというか本体?のピディが下半身アレだし、多分、見て楽しむ用にドローレスとかサロリナと絡まされてそう
- 159二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 16:24:53
お世話(意味深
- 160二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 16:31:54
セルブスなら匿ったことにかこつけて絶対にヤってるという信頼がある。
- 161二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 16:34:24
- 162二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 16:36:06
- 163二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 16:37:28
ギデオンさんコイツです!!
- 164二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 16:42:35
もしセレンに頼まれてあのスペアボディ作ったなら120%バックドア仕込んでる
- 165二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 16:48:10
あ〜…今までセルブスとセレンの繋がり知らなかったから、セルブスの地下室にあの体があるの完全に偶然だと思ってたわ。
たしかに被ってる帽子も全く同じだし中の顔もそっくりだしね…
偶然って思うよりかはセルブスにあの体を作ってもらうように依頼したと考えるのが自然かな? - 166二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 16:50:14
そっくりではあるんだけど、髪の色や肌の色が違うあたりピディの職人気質、ならびに変態性を伺える
セルブスは苦手だけどピディはある意味好き - 167二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 16:55:58
自分より圧倒的に力があって頭もいい相手が自分の思い通りにできるなんてめちゃくちゃ気持ちいいだろうな。
- 168二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 16:57:48
そっくりなのにセレンよりも若い身体を傀儡にしてるあたり拘り持ってそう
- 169二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 17:01:29
知れば知るほど同人誌キャラかと疑いたくなるピディさんマジパネェっす。
- 170二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 17:50:01
「あっ♡…んっ♡……ああっ♡」
塊の魔女セレンは、自身の身体の疼きを鎮めるために、ひたすら快楽を貪っていた。
(セルブスめ…何が『完璧な身体を用意する』…だ!)
セレンは心の内で毒づいた。
この身体に入ってから一週間になるだろうか。
初めのうちは、忌々しい制約から解き放たれ、源流の探究を再開できると喜んでいたセレンだったが、研究は全くと言っていいほど進捗は無かった。
(こんな四六時中疼き続ける身体では何もできないだろうが!)
セレンは自身の欲求不満を解消するために、ひたすら自慰を行っていた。
しかし、いくら絶頂を迎えても、一向に収まる気配はない。
むしろその度に欲求が増していくようだった。
(この私がこんな浅ましい快楽に耽るなど…)
元々は性欲など殆どなく、興味は源流の探究のみだったセレンにとって、今の状況は屈辱以外の何ものでもない。
(しかも快楽を得る為の触り方をアイツから教わるなんて…)
セレンはかつてセルブスに匿ってもらう代償として身体を差し出したことがあった。
その時の記憶が鮮明に浮かび上がる。
(あの時は苦痛にしか思わなかった
はずなのに……。今ではもう……)
今や、自分の指先ですら愛おしく感じてしまう程強く熱を帯びるようになっていた。
「あっ♡……んぅ……あああっ♡♡」
ビクンッと身体を仰け反らせながら、セレンは今日何度目かわからない一瞬の満足感に浸る。
「はぁ……はぁ…足りない…もっと…んっ♡」
もはや手慣れたように自らの秘所に手を伸ばし、弱点を摘む。
セレンはそんな自分とセルブスに苛立ちを覚えながらも、快楽に浸り続けるのだった…。
- 171二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 17:59:37
フォおおおお!!セレン先生やったー!!
- 172二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 18:00:33
セレン先生の原輝石って中心部分に胎児が見えるんだよね
幼児退行セレン先生とか赤ちゃんプレイセレン先生とかも有り得る……? - 173二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 18:02:03
疑似的にならロリボディに輝石移植移植すればできそう
- 174二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 18:03:08
こいついつも快楽堕ちしてんな
- 175二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 18:03:21
このムカつきつつも手が止められないシチュ大好きだから助かるぅ!
- 176二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 18:19:26
- 177二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 18:25:29
驚きだった。何に驚きだって、それはもちろん急に…、キ、キスしてきたことだけど、それともう一つ。顔の変わりようだ。
フードの下から覗かれたティシーの顔はさっきも想ったが惚れ惚れするほどの幼い顔で、そんな大きな眼を細めて、小さめの口が半開きのまま。
いわば眠たげというか、おぼろ気で愁いを帯びているといった顔つきである。
それが今はどうだろう。覇気はやはりないがさっきよりかは見開かれた眼とわたしのそれがくっつきそうな程近くにあり、半開きだった口は、確認できないが舌を入れてくる程度には変形しているはずだ。 - 178二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 18:26:00
「んぐぅう……」
咄嗟に唇が紡がれたあまり、気の抜けたうめき声が漏れる。
私はそっちの気があるわけじゃない。この地で心惹かれるような男の人と出逢ったことこそないが、“あの頃の場所”では幼い頃好きだった男の子に片想いぐらいはしていた。あのことはよく覚えている。
だけど、彼女の接吻が自分の中では当たり前だった思慮思考を惑わせてくる。
あまりにも、上手すぎる。今までディープなキスはおろか、軽い“ちゅう”ですらしたことない私でもこれが抜群のセンスであるのが見抜けてしまう。
だって、触れてすらないのに、逝きそうになるんだもの。
ぐちゅぐちゅと品のない音が口の中で騒がしく轟く。この娘の舌遣いが、あまりにも乱暴で、だがやはり快楽は感じられる。
あぁ、気持ちいい。頭の中が蕩けそう……。比喩でも、誇張でもない。この言葉がどうしようもなく最適なのだ。
絶頂の瞬間を迎えられたあと寸でのところで口が離れる。互いの涎でできた一本の線は、弧を描いて落ちていく。
足にはもう力が込められていない。へたり込みそうになるところを彼女がすぐさま腰に腕を回したため地に伏せることはなかった。
ちょっと意味が違うかもだが、淑女的だ。乱暴をしたかと思えば、すぐさま相手のことを気にかけるような二面性が醸し出される様を見て、今まで生じたことのない感情が萌動するのを実感した。 - 179二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 18:26:30
そう言えば、“地の外”にいたときにこんな話を聞いたことがある。ある大国が所持していた最強の軍隊があり、“男性の同性愛者だけ”の精鋭部隊がいた、と。
愛するパートナーに良いところを見せ、かつ守り抜くという想いで戦い抜いたのだという。初めに聞いたときはびっくりしたが、愛のカタチはそこまで強力なのかと思うと、何か違和感を覚えるが、まぁ納得はした。
また、その場、その時代では同性愛、ならびに男色は神聖、神々しいものであったとされるようだ。
……黒き刃は女性だけで構成されている。また、とても強い。一説には、彼女らはマリカに近しい稀人だといわれていた。
他にも、前に円卓でローデリカにティシーの調霊を頼んだ際、時間がかかるとのことで、その間にヒューグに自身の武器を打ってもらっていた。
─えぇ?い、いや、そんなの困ります。わ、私はそっちの方ではないので……//─
「あぁ、気にするな。調霊師は致している際、遺灰の声が聞こえる。あの娘のそれは独り言ではなく、会話だからな」
後ろではしゃぐローデリカが気になり振り返ったところをヒューグがそう伝える。会話をしているのは伝わったが、肝心の内容が分からなかった。あの時は。
しかし、完全に紐解けた。彼女の母、アレクトーは少しワケが違うのだろうが、ほぼ間違いない。
──黒き刃とは、女性だけで編まれた神からなる同性愛の暗殺部隊である。── - 180二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 18:30:27
女性ばかりであるという黒き刃をテーバイ神聖隊に絡めるの教養高いしめちゃくちゃすばらしいですね…
無口長身女性の百合って最高じゃあないですか - 181二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 19:03:25
え!?黒き刃って女性だけなんですか!?
- 182二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 19:05:00
さよう
タリスマンテキストか何かに書いてあった…ハズ…?
冷たい谷の息吹を感じるモーションだよね - 183二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 19:12:08
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- 184二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 19:12:39
- 185二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 19:17:19
黒き刃レズ部隊概念…だと……
- 186二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 19:17:26
じゃあ俺ずっと高身長女性にズッブウ‼︎されてたんだ……
- 187二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 19:18:05
このレスは削除されています
- 188二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 19:21:19
無口高身長積極的黒髪美女と受け手美少女褪せ人ちゃん概念…素敵やん
- 189二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 19:31:06
- 190二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 19:32:00
じゃあゴッドウィンは百合の間に挟まる男だった…ってコト⁉︎
- 191二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 19:34:55
ああ、だから黒き刃に暗殺されたのか…
- 192二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 19:35:44
このレスは削除されています
- 193二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 19:39:20
- 194二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 19:41:15
立て乙
もう4なの - 195二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 19:41:22
立て乙
- 196二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 19:41:57
サンクス
- 197二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 19:43:21
埋めておこう
- 198二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 19:45:17
破裂した結晶雫使ったせいで黒き刃さんの妄想が爆発したわ
- 199二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 19:45:56
くっ…黒き刃レズ概念素晴らしい…
- 200二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 20:06:57
すばらしいスレでしたね