あれから数年後、なんやかんやあって僕は軍を退役した

1二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 21:19:14

あのイオヌマグッソ事件からは特に大きな戦争、紛争は起きずに僕たちは尽力した
アルテイシア様やシャリアさん、みんなの活躍もあって一時とはいえ平和を取り戻した
そこでちょうどいいと軍を退役した。みんなからはやたら引き止められたけど、家族も故郷も失いずっと軍にいたんだ
だからこそ今度は世界を自分の眼で見てみたい。なに、特に使うことなかったから金はある。一先ず尽きるまで世界を旅してみよう。もしかしたら懐かしい出会いもあるかもしれないしな

>>12

2二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 21:26:59

素直に続きが気になる。

今までの分を思う存分取り戻してくれ。

3二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 21:27:28

こんなことをするエグザベ
子供から好かれそうでもありやたら嫌われたりもしそう

4二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 21:31:29

あまり行ったことない地球へと降り立つ
何度地球へ来て、地面に足を踏みしめた瞬間驚くのは重力だ。コロニーでもほとんど同じ重力を再現している。けれど、どこを歩いていてもやはりずっと纏わりつく感じが違う
そうか、これが地球か。こんな地球をかつてジオンはコロニーを……いや、スペースノイドの扱いに正当性はなかったと思うし、ただ一個人が考えたところでという話だ

5二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 21:38:45

とりあえず当てもなく歩こう
なに、時間はたっぷりある。気ままに、だ
……ふと家族連れとすれ違う。笑顔だ。……見ず知らずの他人とはいえ、こういう笑顔が見れたなら、僕も頑張ったかいがあるというものだ
……もし僕にもまだ両親がいたなら笑顔で語り合ったりしたのだろうか。仕事の愚痴を話したり、何でもない世間話に盛り上がったり。かつての日々に思いを馳せる
もう既に過去のこと。失った日々は戻らない
そのせいか最近になって強く思う。
「家族、ほしいなぁ……」
この先、生きたとして独りぼっちで亡くなるのか。同僚はいる。頼れる人たちもいる。しかし、繋がりで言えば家族というのは強いと思う

6二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 21:42:37

なんてことを考えつつもゲーセンに行ってみる
前々から興味はあったけど、軍にいてからやったことなかっかたからなぁ
……
…………
1時間クレーンゲームを楽しんでいたら取りすぎたせいか店員から睨まれいたたまれなく退店。だいたい一発で取れたからなぁ。何となくどこ狙えばいいか分かるし。うーん、流石にやりすぎたか

7二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 21:45:32

取れた景品は空き地にいた子供たちにやる。これだけ多いと荷物になるし、喜んでくれるのならそっちの方がいい
……？
懐かしい気配がする。いや懐かしさというよりかは覚えのある気配か。あの人たちからか……？この辺りから幸せそうな空気が漂っている
いいことだ。その幸せの一端を担えたなら嬉しい

8二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 21:52:24

適当に数日歩く。当てもなく歩く
キャンプセットは持ってきたから夜は適当に公園などで休む
管理されているコロニーなら難しいけど、まだまだ荒れている……この言い方が良くないな。人の手入れが届いていないからか注意されることはない
数日歩く
地球に生えている自然の風景には圧倒される。人工的じゃない天然物。これを見れるだけでも旅をしていて楽しい
……
…………
おや、海に着いた。白い砂浜だ。綺麗だ。それに誰もいない。しばらくここにいよう。飽きるまでこの辺りを散策しよう。
……あれ、僕だけかと思ったけど誰かいる？あの休んでいる少女は……どこかで見た覚えがあるような？
勘違いかもしれないし、幸せの邪魔をしちゃいけないな

9二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 21:58:25

あの砂浜に着いてから数日が経つ
僕は未だにここら近辺にいる。何度見てもなかなか飽きない自分に驚く。もっと綺麗な海岸や砂浜はあるかもしれないが、初見の驚きだろうか……ずっとこの光景に惹かれている
……あれは……数日おきに現れる赤髪の女性だ。この辺りに住んでいる人たちなのだろう。ん？どうやら今日は連れがいるらしい
どうやら黒髪のロングヘアの女性といるらしい。遠目からだとどんな人たちか分からないけど、楽しそうなら嬉しい。あのころとは違うみたいだ。本当に嬉しいなぁ
……あれ？……あのころ？
何のことだ？僕は何を考えているこだろうか。気のせいか

>>10 >>12

10二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 21:59:56

>>9

……ん？　んん？　なんかおかしくない？

11二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 22:03:32

エグザベくんが元とは言え部下のことを忘れる…？
妙だな…

>>14

12二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 22:03:58

>>1

>>9

ここ、「みんなからはやたら引き止められたけど」ってあるけど、もしかしてPTSDとかなんかで記憶障害とか認識障害とか起きてない？

>>14

13二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 22:04:31

しばらくいる砂浜近辺にある飲食店へと入る
メニューは……色々とあるな。へぇー、エスニックもあるんだ。カオマンガイ？随分と懐かしい響きだ。数年前にあの娘が作っていたメニューだ。あのときは食べることができなかったなぁ
せっかくの機会だ。実際にどんな味か食べてみたい
注文しよう
「このカオマンガイセットを1つ」
「かしこまりました」
……？
あの笑顔で応えてくれた女性店員……どこかで見覚えがあるような？ふと懐かしい顔を思い出すが、即座に否定する
いやまさか。そんなわけないか……

14二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 22:07:57

>>11

>>12

かなり遠目で詳細なことは分からなかったし、話しかけることはしなかったよ。あれは誰だったのかな

あとシャリアさんたちからは平和は平和だけどなにかと忙しいから辞めないでくれと言われただけだ

まぁ、たまには僕だけの時間を謳歌したかったってだけだよ。そう言ったらみんな快く送ってくれたさ

まぁ、いつかはまた戻るかもしれないよ

15二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 22:09:31

マチュたち本人だとしたらマチュが海で何年も止まったりはしてなさそうだから本人じゃなさそうだよなぁ

16二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 22:11:29

何かの拍子に「無数にある向こう側のいずれかのエグザベ」と記憶混ざったとか…？

17二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 22:12:26

瀕死のエグザべくんが見ている夢だったりしません？

18二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 22:13:55

あ、美味しい。鶏肉の味がしっかりしている。止まることなくすんなりと食べれるくらい美味しい
……
……………
………………………？
やたら店員が見てくる。こじんまりとした個人店だし、味の総評が気になるのだろうか？
「これ、とっても美味しいですね」
「……ありがとうございます。今度は食べることができて良かったですね」
「……？　どういう……？」
そこで僕はようやく店員の顔を見る。やたらジト目で僕を見ている店員の顔は覚えがあった。数年前、短い機会だったけど、僕の部下だったあの少女に似ている
「……えっ、まさか」
「……ま、店員と客で恋人関係じゃないですけどね」
「ニャアン！？」

19二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 22:15:14

しまった!
これは加湿スレだ!

>>20

20二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 22:17:27

>>19

加湿が一種の隠語になっとるやんｗ

21二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 22:17:52

なんか熱帯低気圧が…

22二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 22:18:04

あのニャアンがちゃんと働けてる？すごいじゃないか！
とかいって怒らせそう

23二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 22:18:26

「な、なんでこんなところに！？」
驚く。記憶と目前の光景のズレがやっと修正される
「こっちのセリフですけど」
「僕は一人旅で適当にウロウロしているんだけど」
狼狽する。まさかそんなわけないと決め付けていた。こんな広大な地球の小さな飲食店、こんな場所でかつての部下と会うとは思いもしなかった

24二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 22:19:04

いかん！加湿だ！

25二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 22:21:37

こうなる気はしてたよ...！

26二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 22:21:48

しかしながら、店員として働いている彼女の姿を見て嬉しさを覚える。事情はどうあれ、かつて彼女が引き金を引いてあの事件は起きた
トラウマなどに苛まれていてもおかしくはないだろう。そんな彼女が笑顔を浮かべ働いているという事実に自然と微笑みが溢れるのをグッと堪える

27二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 22:26:09

「……あれ、いつかのロッカー男じゃん！　うわー、数年経っても全然変わってないじゃん」
……
…………げっ
店の奥から出てきたのは赤髪の女性だ。ニャアンに会ったからかすぐさま思い出す。ジークアクスのパイロットと疑ってしまったあのときの……
「ロッカー？　マチュなにそれ？　シュウちゃんは知ってる？」
店のキッチンを見てニャアンは誰かに問いかける。まだ他にも人がいたのか
「知らない。マチュ、そろそろできる。運んで」
「オッケー。あ、ニャアンはロッカー男と話しといていいよ。シュウジも休憩入ってって言っているよ！」
「ありがと。……で、ロッカーってなんですか。少尉さん」
やたら皮肉めいた言い方するなぁ

28二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 22:26:42

おい、おい

29二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 22:27:25

これはかなり怒られる奴
でも詳しく聞いたらマチュの方が怒られる奴

>>34

30二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 22:32:24

「あれはあのときのマチュ……といったっけ。彼女を救けただけだよ。事情は知らないけど軍警に追われていてね」
客観的に見たら事案かもしれないけど、今は関係ない。関係ない……よね？
「ふーん……」
厳しい目付き。疑っている顔だ
「別に貴方にそんな度胸ないですね。もうマチュにはシュウちゃんいるし」
何の度胸だ。犯罪はしてないぞ。あのときは軍人だったからなおさらだ
「ところでニャアンは元気だったか？」
「それなりです。毎日幸せですよ」
何気なく語った彼女の言葉。笑うわけでもなく、悲しんでいるわけでもなく、当たり前といったふうに彼女は話す
それだけでやっぱり嬉しくなる。あの境遇から幸せと話せるまでになるとは……
「全く貴方は……何を笑っているんですか」

31二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 22:34:35

(シュウジとっ捕まってるじゃん…)

32二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 22:39:39

シュウジも割とエグザベと死闘してるんだから面白いよね

33二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 22:40:00

「……で、一人旅って何しているんですか？　仕事は？」
「退役したよ。今まで色々と頑張ったつもりだからね。自分の時間が欲しかったっていうか……しばらくは世界を見て回ってのんびり過ごそうかなって」
彼女もカオマンガイを食べながら話している。久しぶりだと言うのに態度はあのころと変わらない。その事実に思わず口角があがりそうなるが……
「私をジオンに誘って人生めちゃくちゃにしたのに随分と変わりましたね」
「え、あ、うん……えっと」
「冗談です」
「あはい……」
びっくりしたぁ……

34二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 22:40:45

>>29

JKをロッカーに閉じ込めた上で追い回す変態

35二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 22:41:58

シュウジが顔出してピキーンときてあの時のパイロット！とかなったりしないかな

36二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 22:42:58

あの時はジオンに誘われてなかった方が滅茶苦茶になってたんじゃないかなニャアンは

37二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 22:50:24

「一人旅をして何か変わりましたか？」
「始めて数週間だからなぁ。まだまだ未熟なあのころのままだよ」
なんてことを話しながら今までのことを話す。お互い、色々なことがあった。まさか奥にいる店員たちが結婚してニャアンは身分確保のため養子になっているとは
あのマチュさん……オテンバな女子高生が変わるもんだ
「で、少尉さ……いえ、エグザベさんは……こ、こい……」
「うん？　どうした？」
「……何でもありません」
内心マチュさんの変わりように感心しているとニャアンが何かを言いたそうに見つめている。しかし、彼女が何を言いたいのか分からない
お茶を濁そうとスマホを出す
「あ、今までの写真でも見るか？」
「大丈夫です」

38二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 22:53:49

隙あらばニャアン加湿スレにしようとするのは辞めろ！繰り返す。隙あらばニャアン加湿スレにしようとするのは辞めろ！

>>41 >>42

39二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 22:56:53

当方湿気大好き侍
主のやりたいようになされよ

40二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 23:00:37

それから他愛のない話は続く
かつてのこと、今のこと、これからのこと。それぞれ思い思い語る
荒唐無稽な未来や現実めいた話、様々な未来に馳せる
完全に平和になったら何がしたい、どこへ行きたい、誰と会いたい。……本当に色々なことを
「エグザベさんはいつかこれだけはしたいってことはあるんですか？」
ふとニャアンは質問を投げかけてくる。その質問に数秒迷う。すぐには返答できない
そのとき地球へ来た初日を思い出す。親と子供が笑い合っているあの光景を……
「いつか、ね。もし叶うなら家族がほしいかな」

>>45 >>73

41二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 23:02:50

>>38

一般エグニャア派は黙っていろ！ここは加湿エグニャア派の拠点である！正規のカップリングとはやり方が違う！

42二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 23:03:41

>>38

43二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 23:03:44

地味にニャアンがシュウマチュの養子になっとる。
今は対エグザべくんだから加湿だけど、３人でワチャワチャやってる時は本気寄りのパパママ扱いでハイテンションなんだろうな……

44二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 23:06:26

シュウジも戸籍ないのに養子なんか取れるんか？

>>48

45二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 23:06:58

>>40

46二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 23:07:01

「家族、ですか……？」
「うん。ニャアンには話したことあったっけ。僕も難民なんだよ。ルウムのときに色々とあってね。家族はあのときにいなくなったんだ。それからは必死に生きる日々で思う暇はなかったけど」
「…………」
「ここに来て、心にゆとりができて、色んな人たちとすれ違って……家族や子どもを沢山見てきて……今さら羨むようになってきたんだ」
「…………」
「とはいえ、いつかはいつかだ。今はのんびり一人旅を楽しむよ。今まではいわゆる仕事一筋だったからね。恥ずかしながらこの年で自分探しさ」

47二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 23:10:16

僕が好きなように語ると彼女は視線を逸らす。しまった自分のことばかり話し過ぎたか。しかも思い返せばなかなか恥ずかしい発言だ。顔が赤くなりそうだ
「……り」
ポツリと彼女の声が聞こえる。
「ふたり……じゃダメですか」
……2人？えっと……その意味は……
「えっ」
いきなりの事態を予想できず思わず言葉が詰まる

>>49

48二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 23:12:45

>>44

そのあたりはヒゲ仮面が何とかしたんじゃね

下手にシュウジとマチュって高能力NTを放置するよりはマシでしょ

49二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 23:13:24

>>47

>>83

50二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 23:21:19

「私も家族がいませんでした。独りで生きてきました。今はマチュとシュウちゃんがいるけど」
「……みたいだね」
相槌だけ打って彼女の話を待つ。
「私もエグザベさんと似たようなことを思ったことはあります。今でこそ私はもう独りじゃないけど……家族連れを見かけると少しずつ憧れが出てきます。私もいつかはって……」
「…………」
「そこに貴方が来ました。実は浜辺にいる貴方を見て、もしかしたら貴方かもって思いました。さすがに遠目で分からなかったですし、外れていたら恥ずかしかったから近付きはしませんでしたけど」
それは僕もだ。ってことはやはりあのときの既視感というより違和感は当たっていたんだ
「貴方が店に来て欲が出ました。あのころの私を知ってくれている人。私と似たことを考えている人。……お似合い、と思いませんか？」

>>51 >>53

51二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 23:25:03

>>50

良く言った!

52二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 23:25:41

いいな、湿気じゃない。きちんと言葉に出来てるある程度月日が経って成長したニャアンがいい

53二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 23:29:02

>>50

>>83

54二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 23:31:35

気まずそうに視線を逸らしている彼女を見る
返答に迷う
肯定、否定、どちらを答えるべきなのか。いや、まずこの問いに対して僕はどう思っているのか
たしかに僕と彼女の境遇は似ている。辿ってきた軌跡は違うものの一瞬だけ交わった。そして、一瞬で別れ、またお互い違う道筋を辿っていた。
しかし、また未来でこうして交わった。これは何かの縁だと思う。こうして考えていると……
「そうかもしれないな。お似合いってやつかもだな」
理由も分からず笑みがこぼれる。なぜだか腹から笑い声が出そうになる
ひとしきり笑ったあと不安そうに僕は訊ねる
「でもいいのか？　マチュさんたちもいるんだろ？」
「いつでもマチュとシュウちゃんとは繋がれますから……だって私たち」
「ニュータイプ」
「はい。ですからね。もちろん貴方も」

55二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 23:40:29

「言っておくけど、予定なんて何も決めていないぞ。この砂浜付近にしばらくいたのも気まぐれだし」
「自分探しの旅ってそういうものじゃないんですか？」
「それはそう」
既に食べ終わった皿を片付けているニャアンはおかしそうに笑っている
「準備してきますから待っていてください」
「うん。気長に待つよ」
「そんなに待たせませんよ！」

56二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 23:43:41

良い除湿スレだった

57二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 23:51:05

良きかな

58二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 23:56:07

お互いに大人になって奇跡的に出会えたからこそ起きた奇跡…
これが光りか…

59二次元好きの匿名さん25/06/29(日) 23:59:47

そして一人で始まった旅は変化した。きっと良い方向に
歩く。歩幅を合わせて。ふと隣を見る。彼女も歩幅を合わせようとしてくれている。視線が合う。お互い笑う
その何気ない瞬間がどこか愛おしく感じる
愛おしい……まさか僕がそんな感情を抱くとは。
ひたすら失ってばかりの人生だと思っていた。けれど、それだけではなかった。たしかに生きてきた道筋を振り返ると、僕が僕として得たモノはあったんだと再認識できた
「……」
「……」
無言だけどやっぱり心地良い
独りぼっちがふたりから、共に同じ軌跡を辿るふたりに
同じ痛みを分け合うように寄り添う。
「ねぇ、エグザベさん」
「なんだい？」
「ご飯、食べます？　カオマンガイ用意しました」
「手作り？」
「うん」
「…………僕に作ってもいいんだね。食べていいのかい？」
一瞬彼女は目を丸くする。
「……ふふっ、覚えていたんですね」
あのころはデリカシーがなかったからかやたらあの会話は印象に残っていたんだよね
「良いんですよ。だって私たち――――じゃないですか」
「……うん、そうだね。これからもよろしくねニャアン」

終わり