- 1二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 18:01:18
- 2二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 18:16:05
- 3二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 18:27:07
- 4二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 18:31:29
- 5二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 18:32:13
なっなんだぁ
- 6二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 18:37:29
わんわんおわんわんお(手書き文字)
- 7二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 18:42:38
- 8二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 18:58:02
- 9二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 19:05:03
- 10二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 19:18:30
- 11二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 19:25:26
- 12二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 19:30:57
- 13二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 19:38:04
- 14二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 19:42:09
- 15二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 19:46:18
な…なんやこの作品は(ギュンギュン)
- 16二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 20:03:37
- 17二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 20:04:33
なんじゃあこのステマは
- 18二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 20:33:25
シマキン「初回報酬もキッチリあるわ…一体どうなっとんねん?」
アンリ(旅立ちの剣…!換金すれば妹の回復薬が買えるかも…!)
アンリ「あ、あの…」
シマキン「おお、すまんかったのォ。これはアンリのもんや」
アンリ「え!でも…」
シマキン「なんやようわからんが…おどれのスキルのお陰で手に入ったんやろ?ならおどれのモンや」
シマキン「〈回避〉…周りのババタレどもは馬鹿にし腐ってたようやが…見事やないけ」ニコッ
────っ!
アンリ(今まで『それ』はさんざん馬鹿にされて来たのに…
ババタレ『〈回避〉なんてクソの役にも立たねぇ最弱スキルだっ!!』
…だけど 僕はクリア報酬を手に入れた…
〈回避〉は すごいスキルかもしれないっ!!)
アンリ「…シマキンさん、本当にありがとうございます!」 - 19二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 20:36:01
キミ、グッドステマとして認めるネ
- 20二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 20:49:49
- 21二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 20:58:10
- 22二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 21:02:18
シマキンのレベルを考えるとババタレにしばきあげられそうでリラックス出来ませんね
- 23二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 21:02:44
ふうん猿先生のキャラであるシマキンと猿先生の弟子の作品による実質師弟コラボというわけか
- 24二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 21:09:01
これでも私は慎重派でね
無料範囲となろう版をちょろっと読んできたよ
その結果……かなりの良改変がされていることがわかった
テンプレ復讐系なろうに主人公の魅力アップと猿エッセンスの追加でかなり読める代物に変わってるんだよね
見事やな…… - 25二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 21:20:24
- 26二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 21:26:20
- 27二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 21:39:34
- 28二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 22:09:58
- 29二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 22:23:44
ボスを倒して外で合流したシマキン
シマキン「なんやそらあっ チートやないケ!」
アンリ「さ…流石にもう一回は出てこないですよね?」
シマキン「ウム…」
禁断の壁抜け“n度打ち”
これが幽玄の報酬「旅立ちの剣」
これが幽玄の報酬「旅立ちの剣」
アンリ「あわわ」
シマキン「あががっ」
この世界にはまだまだ沢山のダンジョンがあって そのダンジョン数だけ 初回報酬が存在する 中には 本当に貴重な初回クリア報酬だって──… 僕たちはその全てをボスを倒さずに無限回収できる…?
アンリ「これって…最弱な僕は<壁抜けバグ>で成り上がる~壁をすり抜けたら、初回クリア報酬を無限回収できました!~ってことですか!?」
シマキン「ウム…おどれは<壁抜けバグ>で成り上がる~壁をすり抜けたら、初回クリア報酬を無限回収できました!~ってことやのォ!!」
- 30二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 22:25:49
ふうん 最弱な僕は<壁抜けバグ>で成り上がる~壁をすり抜けたら、初回クリア報酬を無限回収できました!~ってことか
- 31二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 22:31:12
- 32二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 07:15:01
ガルシアも 最弱な僕は<壁抜けバグ>で成り上がる~壁をすり抜けたら、初回クリア報酬を無限回収できました!~ する事を望んでいる
- 33二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 07:32:59
- 34二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 12:10:16
>>33最弱な僕は<壁抜けバグ>で成り上がる~壁をすり抜けたら、初回クリア報酬を無限回収できました!…ってアンリは言ってるんですよ
- 35二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 15:06:00
- 36二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 15:09:09
ステマというよりダイマだな…
- 37二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 18:18:02
- 38二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 18:37:46
- 39二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 18:42:00
あらゆるシマキンダイススレでも屈指の善人なんだよね
すごくない? - 40二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 19:34:52
ギジェルモ「この盗人が!ザコ敵一匹すら倒せないお前が旅立ちの剣?笑わせるなッ!」
ギジェルモ「今日から盗んだ物は俺に献上し…」
シマキン「ほいだらおどれは強盗やろうが あ───ん?」
アンリ「シ…シマキンさん…」
ギジェルモ「アァ?なんだデブ?」
シマキン「それはアンリが自分のスキルで得たモンや ガイガイ言われる筋合いはないわっ」
ギジェルモ「…そこまでかばい立てするっつーことはテメェはアンリのツレか?だったらこっちもそれなりにあいさつしなきゃならねぇなぁ」
ギジェルモ「この俺がここの“三大巨頭”だと知ってケンカ売ってンのか?」
シマキン「中身のない奴ほど肩書きを欲しがるモンやのォ 薄っぺらい権力をひけらかして悦に浸っとる姿を見るほど醜悪なものはないで」
ギジェルモ「はっ 今なんつったデブ」
シマキン「人面獣心のババタレと言うたんや ギジェルモ」
ババタレ「…テメェ 俺をコケにして生きて帰れると思うなよォ!!」
シマキン(圧倒的な格上やが…逃げる時間ぐらいは稼いだるでっ!)
シマキン
dice1d100=87 (87)
ギジェルモ
dice1d300=96 (96)
- 41二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 19:35:59
なにっ
意外と善戦 - 42二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 19:43:29
いままで100diceの結果が微妙を超えた微妙だったシマキンがここに来て…見事やな ニコッ
- 43二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 20:01:07
- 44二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 20:10:23
- 45二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 20:29:14
- 46二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 20:30:40
dice1d4=2 (2)
- 47二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 21:10:12
- 48二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 21:14:16
- 49二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 21:19:28
おおっ、立て続けの右ストレートや!
- 50二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 21:32:39
- 51二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 21:34:28
ちょっと待てや
防御力1473に有効打を与えられるシマキンの攻撃力はなんぼなんや? - 52二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 21:42:00
- 53二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 21:54:53
- 54二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 21:58:28
- 55二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 22:13:58
- 56二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 22:27:01
見事やな…(ニコッ
- 57二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 22:28:34
今までの不遇を覆す大金星
見事やな - 58二次元好きの匿名さん25/07/02(水) 22:29:26
Lv23がLv84をしばきあげたんスけど…
いいんスかこれ? - 59二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 02:11:35
シマキンつよっ
つえーよ - 60二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 03:10:33
やるなシマキン…
アンリがチートと見せかけて普通にシマキンも異常な存在であることを隠している… - 61二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 07:21:25
再起不能までしばきあげたお陰でこの後凶行に走ることすら出来なさそうでリラックス出来ますね
- 62二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 09:58:47
なんか…このシマキンいつもよりかっこよくない…?
- 63二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 13:11:12
ババタレと言われてたギジェルモが文字通りババを垂れ流してババタレになるのは運命と悪因悪果を感じますね
- 64二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 13:11:43
- 65二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 13:58:03
- 66二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 19:45:27
ガラボゾの三大巨頭の一角が“無名のレベル23”に崩された…ッ!!!
アンリ「シマキンさん…!」
シマキン「おおっ アンリ!逃げてなかったんかいっ おどれも剛胆なやっちゃのォ …おお?」
衛兵「おい 何の騒ぎだ!…ギジェルモっ!?」
ギジェルモの取り巻き「…!衛兵さん!親分があの大男から暴行を」(こっそりと金を渡す)
衛兵「な… に、にわかには信じがたいが…ウム…とりあえずそこの男 逮捕させて貰おうか」
アンリ「そんなっ」
周囲の人々「はあっ?何言ってんだ それおかしいだろ」「また賄賂…こいつらクソっスね」
アンリ「違います!シマキンさんはボクを助けるために戦ってくれたんです!」バッ
衛兵「ええい邪魔だ小僧!道を開けろ!」バキッ
アンリ「ぐうっ と…通しません」
衛兵「チッ!それならお前も」
?「待ちなさい」
衛兵「なんだ貴様…はっ!?」
取り巻き「ガラボゾの魔女…っ!!オーロイア・シュミケット!!」 - 67二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 20:01:51
オーロイア「見てたんだけど、捕まえる相手が逆じゃない?」スッ
オーロイア「この“旅立ちの剣”をそこのコに暴力を振るって奪い取ったギジェルモ達と…それを止めた彼」
オーロイア「どちらが悪いかなんて明白でしょ?」
衛兵「し、しかし…」
オーロイア「何?私の証言は信用できない?」
衛兵「…申し訳ありませんでした おい ギジェルモ達を連行しろ」
取り巻き達「ウ…ウソだろ こ…こんな筈じゃ…」
シマキン「ふーっよかった…ありがとうございました」
アンリ「シマキンさんもオーロイアさんも…本当にありがとうございました…!妹の回復薬代だったんです…っ!!」
オーロイア「……この町は自分の事しか考えてない人ばかりだと思ってたけど あなたたちみたいな人も居るのね」
オーロイア「彼のように強くなりなさい その妹を守ってあげたかったらね」 - 68二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 20:22:36
- 69二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 20:24:51
◇この王道な展開は…?
- 70二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 20:52:47
- 71二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 21:05:43
アンリ「ギジェルモとかなりのレベルの差があるのに、あんなにダメージを与えられるなんて…!何か特別なスキルを持ってるんですか?」
シマキン「ああ、それはのォ…運が良かったんや」
アンリ「運…ですか?」
シマキン「あとスキルは特別っちゃあ特別やが…かなりババなハズレスキルやったな」
アンリ「ええっ!?でもそれじゃギジェルモには…」
シマキン「それよりアンリ〈物理攻撃クリティカル率上昇〉って知っとるか?」
アンリ「あ、はい 敵に物理攻撃を仕掛けた際、弱点部位じゃなくても一定の確率で大ダメージを与えられるスキルですよね?」
シマキン「おうっ ワシは初期スキルが〈物理攻撃クリティカル率上昇・中〉だったんや」
アンリ「そうなんですか でもそれって…」
シマキン「ま…ワシ以外には見たことが無い程度にはちょう珍しいがハズレやな 一番低い小の3%よりは高い7%といえど、連戦続きのダンジョンでタマ預けるには不安すぎる確率や
しかも小なら“習得の書”さえ手に入れれば誰でも取得できるしな」
シマキン「やけどのォ あるダンジョンのアイテムがこのスキルをババからジョーカーへ変えたんや」 - 72二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 21:15:02
- 73二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 21:24:42
- 74二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 21:53:42
アンリ「スキルが進化して…な…7%から一気に50%になったんですか!?」
シマキン「ああ あんときゃワシもチビりそうになったでっ」
シマキン「本当に運が良かったんや スキルもあのババタレとの戦いも」
シマキン「50%といえど運は運 連続でクリティカルが出て押しきれんかったらあの場で無様を晒しとったのはワシの方やったろうな」
シマキン「ま…長々と話してきてなんなんやが あないなハナクソのことなんてどうでもええ
問題は…ワシとアンリ どちらも同じようにスキルを強化できる可能性があるということや」
アンリ「…!」
シマキン「“習得の書”…あれをアンリ おどれが何度も回収すればどうなるかのォ」
アンリ「それって…最弱な僕は<壁抜けバグ>で成り上がる~壁をすり抜けたら、初回クリア報酬を無限回収できるから、シマキンさんと同じことが出来るかもってことですか!?」
シマキン「ウム…おどれは<壁抜けバグ>で成り上がる~壁をすり抜けたら、初回クリア報酬を無限回収できるから、ワシ以上になれるやもしれんのォ!!」
- 75二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 22:17:33
ヤンケ 最弱ナ僕ハ<壁抜ケバグ>デ成リ上ガルヤンケ〜壁ヲスリ抜ケタラ、初回クリア報酬ヲ無限回収デキルヤンケ、誰デモシバケルヤンケ
- 76二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 00:03:23
- 77二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 07:25:08
すごいな“最弱な僕は<壁抜けバグ>で成り上がる~壁をすり抜けたら、初回クリア報酬を無限回収できました!~”は
スキルにも効いたよ
- 78二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 12:46:40
「しかし尊鷹スマホ使いこなしとるのォ」「ああ 最弱な僕は<壁抜けバグ>で成り上がる~壁をすり抜けたら、初回クリア報酬を無限回収できました!~も読めるぞ」
- 79二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 12:59:33
おーっ
シマキンの活躍がアンリの次の行動のきっかけになっとるやん
……もしかしてステマを超えたステマスレだけど実はスレ主もストーリー回しがうまいんやないかな…… - 80二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 18:30:57
- 81二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 18:47:37
- 82二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 18:56:15
- 83二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:06:41
- 84二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:13:52
- 85二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:19:45
- 86二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 20:10:47
- 87二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 20:51:59
禁断のD級トランパダンジョン“二度打ち”
アンリ「二冊目いきます…!」
シマキン「おうっ」
〈物理攻撃クリティカル率上昇・中〉を習得しました
敵に物理攻撃を仕掛けた際、弱点部位でなくとも7%の確率で大ダメージを与える事が出来る。
シマキン「しゃあっ 問題なく出来たのォ!」
アンリ「はい!次はいよいよ…!」
禁断のD級トランパダンジョン“三度打ち”
〈物理攻撃クリティカル率上昇・大〉を習得しました
敵に物理攻撃を仕掛けた際、弱点部位でなくとも50%の確率で大ダメージを与える事が出来る。
アンリ「来た来た…ッ!」
シマキン「ムフフフこのスキルが弱いのは中まで それ以降は強スキルに変身するんやっ」
アンリ「…あの、シマキンさん ご相談があるんですが…」
シマキン「解っとるで…気になっとるんやろ?大の上があるか…!ワシもやで!」
禁断のD級トランパダンジョン“四度打ち”
〈物理攻撃クリティカル率上昇・特大〉を習得しました
敵に物理攻撃を仕掛けた際、弱点部位でなくとも99%の確率で大ダメージを与える事が出来る。
アンリ「特大!?」
シマキン「そ…そう来るんか…まだ頭打ちじゃ無さそうやのォ…」 - 88二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 21:14:01
- 89二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 22:14:58
な…なんや…アンリはもちろんシマキンがかわいく見えてくる…
- 90二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 03:26:31
- 91二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 07:09:26
見れば見るほどじわじわと笑いが込み上げてきて腹筋がバーストしたんだッ
- 92二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 07:47:57
な…なんやこのガビガビシマキンは…(ギュンギュン)
- 93二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 13:59:32
ムフフ…一緒にかぶりつきで見てた所に猫展開を打ち込まれて2人で固まってるのがかわいいのん
- 94二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 19:06:32
アンリ「僕の〈物理攻撃クリティカル率上昇・特大〉が…」
◇メンテナンス中の為、使用不可
シマキン「使えなくなってしもた…復旧にどれだけかかるんやろ」
アンリ「やっぱり欲をかいたら駄目ですね…」
シマキン「そないなことあれへんっ」
アンリ「えっ」
シマキン「妹さんを助けたいんやろ?ならもっと貪欲になるんや」
シマキン「ワシもアンリも、強くなる事を諦めんかったから今ここにおるんやないケ おお?」
アンリ「…そうですね」
アンリ(僕が強くなればエレレートの病気を治す薬が買えるようになるかもしれない!
上級者ダンジョンにはあるかもしれない!
もしかしたら“初回クリア報酬”かも!)
アンリ「早く強くなって…妹が笑っている顔を見たいです!」
シマキン「あはは ワシも見たいわ 妹さんが良ぉなる時には立ち会わせてくれよ」
ああ、僕は本当に恵まれてるな───
アンリ「──シマキンさん」
dice1d2=2 (2)
1. もう一周お願いします!
2.もう二周お願いします!
シマキン「そうやっ それでええんやっ」ニヤッ
- 95二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 20:08:32
禁断のD級トランパダンジョン“六度打ち”
シマキン「しゃあっ壁抜け成功!…で、どうするんや?もう一回使ってみるんか?」
アンリ「いえ、確かめたいことがあって…」
アンリ(“習得の書”は譲渡不可…でも、元から報酬エリアなら誰が所有するかを決められるはず
シマキンさんは一度クリア済みだけど、今ここに実物があるなら…!)
アンリ「シマキンさん…これ、受け取ってください!」
シマキン「なにっ しかし…ワシが触った瞬間消えたりせんか?」
アンリ「試してみましょう!ほら、強さを求めるなら貪欲にいかないと!」
シマキン「ムフフ こら一本とられたのォ!ほいだら遠慮なく使わせて貰うでっ!」ポチっ
シマキン「……ッ」
アンリ「あれ…シマキンさん?大丈夫ですか?」
シマキン「ウ…ウソやろ こ…こんなことが… こ…こんなことが許されていいのか」
アンリ「ど、どうしたんですか?まさかシマキンさんのスキルまで使用不可に…」
シマキン「アンリ…」
アンリ「は、はい」
シマキン「やっぱおどれのスキルは見事やな…」ニコッ
〈物理攻撃クリティカル率上昇・特大〉を習得しました
敵に物理攻撃を仕掛けた際、弱点部位でなくとも99%の確率で大ダメージを与える事が出来る。 - 96二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 20:44:07
- 97二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 21:48:31
- 98二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 22:04:58
アンリの家
シマキン「じゃ、また明日お兄チャンにつきおうてや」
アンリ「あの…もう遅い時間ですし、泊まって行きませんか?」
シマキン「ええんか?ワシでかいから邪魔になるかもしれへんで」
アンリ「大丈夫ですよ!元々は父と三人暮らしだったので、広さに問題はないと思います」
シマキン「ほうか なら邪魔するでぇ」
アンリ「何もない家ですけど、ゆっくりしていって下さい」
シマキン「かまへんかまへん」
アンリ「あ、夜ご飯作りますね!…もう夜食って感じの時間ですけど」
シマキン「お、料理出来るんか?」
アンリ「実はあんまり得意じゃなくて…」
シマキン「ほうか…」
アンリの料理スキル
dice1d50=44 (44) (原作からのマイナス補正)
シマキンの料理スキル
dice1d100=12 (12)
- 99二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 23:10:56
シマキン「たぶんワシに比べたら十分ウマイと思うでっ 昔ブタマンこさえた時なんてよう解らん化け物が誕生したからのォ…」
アンリ「そ、そんな事があったんですか…出来ましたよ!」
シマキン「ウム…!おいしいてハッピーハッピーやんケ!」
アンリ「フフフ それはよかったです!」
シマキン「そういやアンリの妹さんの話ってあんまし聞いとらんかったのォ どんな性格のコなんや?」
アンリ「確かに話していませんでしたね。エレレートは…」
数十分後
アンリ「…それでですね、元気のない僕を見た妹が」
シマキン「…!アンリ、おどれ泣いとんのか?」
アンリ「えっ?あれっ…なんでだろ…楽しいのに涙が…」
アンリ(あ、そっか…久しぶりなんだ 誰かと、こんなに楽しくご飯を食べて、話をしたのって…)
アンリ(家に帰っても一緒にご飯を食べれる人なんていなかった
パンの一つで済ませるか、お金がなくてギジェルモの取り巻きに頭を下げて、残飯を貰ったりするぐらいで…ずっと食事なんて楽しくなかったんだ…)
シマキン「…ちょっとええか?」
アンリ「あっ す、すみません なんですか?」
シマキン「ワシはのォ さっき言った通り料理がアホほど下手なんや」
アンリ「は、はい」
シマキン「だからこんなウマイ飯を食えたのは久しぶりなんや 感謝しとるで!」
アンリ「いえ…そんな」
シマキン「やからのォ…その、また食べに来てもええか?」
アンリ「…!」ポロポロ
シマキン「あっもちろん嫌ならええんや!ワシ見た目どおり大飯食らいやし!」
アンリ「いえっ…お願いします…っ」
シマキン「ムフフ 頼んでるのはこっちやで!楽しみにしとるからなっ」
アンリ「じゃ、火を消しますね。」
シマキン「おうっ ほな、おやすみ。明日も頼むでぇ」
アンリ(嬉しいなあ シマキンさんと会ってから、毎日明日が楽しみだ)
アンリ「おやすみなさい、シマキンさん。明日もまた…お願いします」 - 100二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 23:18:37
もしかしてこのシマキンはヒロインなんじゃないっスか?
- 101二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 01:50:02
島木!
ワリァ1話限りの噛ませキャラやっとったらしいけど
今度はかけがえの無い親友キャラになりそうやのォ - 102二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 05:36:32
シマキンと友達になってからアンリが明るくなった
俺も嬉しいぜ! - 103二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 08:06:23
おもしれーよ
- 104二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 15:27:47
正に「うまいから食うんやない 生きるために食うんや」って状態だった主人公が暖かみのある食事を味わう展開は麻薬ですね
- 105二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 19:06:27
E級パイラルダンジョン 探索推奨レベル21
シマキン「いやーついに来たのォボス部屋」
アンリ「ですねぇ」
黒の人喰鬼 討伐推奨レベル 25
シマキン「早速壁抜けいくで!」
アンリ「はいっ」
ダーク・オーク「ンゴ──ッ」ドッ
アンリ「〈回避〉っ!!」スウッ
シマキン「ふーっ ダーク・オークは見た目通りにパワーがあるわ…しゃあけど残念ながら速さが足りんわ!」
アンリ「シマキンさんが居るとボスの攻撃パターンを読む必要が無くなって、凄くスムーズに壁抜け出来ますね!」
シマキン「そないに誉めてもなにも出んでブヘヘ ともかくまずは“極めの書”やな」
アンリ「はい!では早速っ」
アンリ・クリート
レベル:1
M P:90
攻撃力:10
防御力:50
知 性:60
抵抗力:60
敏 捷:150→160
アンリ「いけました!」
シマキン「しゃあっ おめでとさん!」
アンリ(エレレート…お兄ちゃん お前を守れるように 無限回収で強くなるからなっ!)
- 106二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 20:02:37
アンリ「でも“強くなる”…って敏捷をどれだけ上げればいいんでしょうか?」
シマキン「ウム…まずは目標を建てんとのォ」
アンリ「目標…」
アンリ(ギジェルモのパーティーに居た時──アイツのステータスを見ていた)
ギジェルモ
レベル:84
M P:1038
攻撃力:1991
防御力:1473
知 性:1246
抵抗力:1035
敏 捷:243
アンリ「─よしっ 決めましたっ!」
シマキン「おっ!なんぼや?」
アンリ(ギジェルモの敏捷は243…
敏捷だけでもアイツを圧倒してやる…っ!)
アンリ「目標は敏捷1000超ですっ!!!!!!」
シマキン「ほいだらガンガンやらなにゃあかんのォ 行くで相棒っ!」
アンリ「はいっ!」
dice1d3=2 (2)
1. 本編通り100冊回収
2.シマキンの助力で効率化dice1d100=67 (67) 冊追加
3.100冊完了後余った時間でdice1d100=69 (69) 冊分シマキンを強化
- 107二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 21:46:06
- 108二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 01:44:03
文章力が普通に高くて引き込まれますね……
- 109二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 07:20:25
イエイッ 傲慢なババタレがブチのめされていることがこれほど安心だとは
フォフォ これは癖になりそうだ - 110二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 08:29:03
なんか真っ当に買いたくなってきてムカつきますね
- 111二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 11:30:58
ウム…妹のために頑張る真っすぐな主人公のアンリ
そんな少年を助けてくれる気のいい青年であり世界観を広げてくれるシマキン ある意味''最強''だ - 112二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 18:14:53
善人シマキン展開は麻薬ですね
もうすっかりハマっちゃって - 113二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 19:55:27
ワルデマール「一体何があったんだ?」
ワルデマール(力が正義のこの町でブタ箱に入れられた所を見れば…大体何が起きたかは想像は付くがな)
ギジェルモ「つ…つい数日前の出来事で…」
『ワレが痛め付けてきたモンの苦痛を何万分の一かでもその体できちっと受け止めろやっ!キャノン・ドライバー!!』
ギジェルモ「あの日俺は…恐怖で一瞬にして白髪になり…肉体だけでなく…心までも引き裂かれちまった…」ガタガタ
ワルデマール(俺と闘技場で戦って一分間立ってられる奴はガラボゾにそうは居ない
ギジェルモもその一人だったが…)
ワルデマール「何者なんだそいつは?レベルはお前より上だったのか?」
ギジェルモ「あうう…その…」
ワルデマール「いいから話してみろ」
ギジェルモ「む…無名のレベル23…っす」
ワルデマール「……は?」 - 114二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 20:44:32
- 115二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 20:57:11
- 116二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 22:05:16
- 117二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 22:47:26
- 118二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 23:03:21
ワルデマール「だがアンリは〈回避〉を使いこなしている
例え直接お前がアンリを殺そうとしても勝つことはないだろう」
ギジェルモ「……」
ワルデマール「もはや反論する気概すら残っていないか 哀れだな」
ワルデマール「さんざん弱者を踏みにじって生きて来て、いざ自分が踏まれる側になったら一発で砕けるとは…
始末してやろうと思っていたが、どうやらその価値すらないらしい」
ギジェルモ「ひっ」
ワルデマール「今日からお前は蛆虫だ
悪臭を放つ糞にたかり
この世で最も汚く蔑まれる蛆虫だ
さようなら、ギジェルモ 格下相手に無様に負けたお前に この町での居場所はもうない」バタン
ギジェルモ「……ううっ」
ワルデマール「くっはっはっ ベンノよ…古い友よ…お前のせがれはまだ生きているぞ
これからは……実に面白くなりそうだ」
シマキン「はーっ ハラ減ったのう
そういやアンリ…このオーク旨いんかな?」
ダーク・オーク「ンゴ──ッ!?」
シマキン「ブタマンがええかのう カラシ醤油で食いたいわ」
アンリ「シマキンさんそんなエグイもの食べたらお腹がピーピーになっちゃいますよ!僕がちゃんとしたの作りますからっ」
シマキン「ワシがそんなヤワなストマックしとるかい
…と言いたい所やけど…せやな、アンリのメシの方が絶対ええわ」
ダーク・オーク「ンゴ──ッ」ホッ
シマキン「ほいだら行くでぇ!壁抜け167回目やっ」
アンリ「はいっ!」
- 119二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 23:11:50
シマキンとアンリの掛け合いや危機を感じてるダーク・オークにかわいさを見出してしまった
パヴェルと申します - 120二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 02:09:58
キミグッドスレタイと認めるネ
- 121二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 08:17:59
>>110そうやっ それでええんやっ
- 122二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 11:44:28
こんな良スレがあるなんてワタシは聞いてないよっ
- 123二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 19:36:55
二人の連携技を駆使し、幾多のパイラルD周回を経て⋯ これまでに獲得した本の数 実に167冊!
アンリ・クリート
レベル:1
M P:90
攻撃力:10
防御力:50
知 性:60
抵抗力:60
敏 捷:150→1820
アンリ「シマキンさん…」
シマキン「ウム…」
アンリ「なんというか…『やっちゃった』感ありますね…っ!」
シマキン「ウム…!」
アンリ「“強くなる”……って楽しい…っ!!!!!!!!!!!!人生で一番楽しい時間でした!本当にいつもありがとうございます!!」
シマキン「おどれとワシの仲やないケ!
〈物理攻撃クリティカル率上昇・特大〉で道中のモンスターをしばきあげてレベルも上がったしな」ヌッ
シマキンのレベル
24からdice1d15=1 (1) 上がった
- 124二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 20:33:08
帰り道
シマキン「やっぱり俊敏四桁はすごい もう早すぎて途中からついていくのがやっとやったのォ」
アンリ「この速度に一番戸惑っているのは僕なんですよね 集中すると世界が凄くゆっくりに見えて…
他のステータスはそのままなので総合で見るとバランスはとれてるんですけどね」
周囲の人々「あ…あれってギジェルモを倒した…」「ああ“巨頭崩し”のシマキンじゃねぇか なんで“永遠のレベル1”なんかとつるんでるんだ?」ボソボソ
シマキン「全く…見る目がないハナクソばかりや 自慢してやりたいわっ アンリが最強のレベル1やとなぁ」
アンリ「あはは でもバレたりしたらコキ使われて初回クリア報酬を無限回収させられちゃいますからね…あ!」
アンリ「オーロイアさん…っ!!」
オーロイア「あらっ」
周囲の人々「“永遠のレベル1”と“巨頭崩し”に“ガラボゾの魔女”…!!ものすごい組み合わせだな」ざわざわ
オーロイア「あなた…見違えたねっ」 - 125二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 21:19:47
原作の約6割増しとは…速すぎを越えた速すぎ
ところで巨頭崩しシマキンのパラメータを教えてくれよ - 126二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 22:37:57
- 127二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 23:50:33
オーロイア「雰囲気変わった?堂々としてるっ 二人でレベル上げしてるの?」
アンリ(【壁抜け】で無限回収してるなんて…)ニヤッ
シマキン(言えへんよなぁ…)ニヤッ
オーロイア「あらあら仲が良いのね どれだけ強くなったか見せてよっ
〈鑑定〉──っ!」
シマキン「あ──っオーロイアさん見たらアカンて!」
アンリ「あ!駄目です……っ!」シュバッ
オーロイア「見せなさいったら~!ねぇ!見せてよぉ~」
アンリ「駄目です駄目ですっ」ばっばっばっ(俊敏1820)
オーロイア「くっ…やるじゃない…」
アンリ「でも僕オーロイアさんの言葉で強くなろうと思ったんです ありがとうございます」
オーロイア「ええ」ニコッ
オーロイア「私はこれでお暇を──この後ダンジョンの調査なの」
シマキン「おお “調査”ってなんやカッコええのォ」
アンリ「頑張って下さい!!」
オーロイア「またねっ」
その日 オーロイアさんは
ダンジョンから帰って来なかった - 128二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 08:51:44
これまで何度も死にそうなスレを救ってきた…
保守師匠だ
シマキンの活躍が楽しみですね…
ガチでね
スレ主には無理せず更新して欲しいですね…
健康でね - 129二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 08:56:59
私はキャプテン・壁抜けッスル
このスレを見てる君は選ばれし者
「最弱な僕は<壁抜けバグ>で成り上がる~壁をすり抜けたら、初回クリア報酬を無限回収できました!~」を掴むチャンスを与えられた強き者
単刀直入に言おう 日本に有るある漫画と小説をぶち読んでほしい
名は「最弱な僕は<壁抜けバグ>で成り上がる~壁をすり抜けたら、初回クリア報酬を無限回収できました!~」 レベル1の冒険者で"突然変異のスキル"を持つ少年だ
もちろんめちゃくちゃ凄い
しかもこの読書には絶対守らなければならない条件がある
「最弱な僕は<壁抜けバグ>で成り上がる~壁をすり抜けたら、初回クリア報酬を無限回収できました!~」を読むには本かマガポケなどのアプリでなければならない
違法サイトなどは使用禁止
なぜなら万が一にも"売り上げ"を傷つけてはならないからだ
何よりも"売り上げ"が大事なんだ
ぶっちゃけこのおサイフの中身なんてどうでもいいんだ
"売り上げ"さえ上がってくれればなぁ
さぁ読書量に自信のある者は今すぐ書店へ行け
「最弱な僕は<壁抜けバグ>で成り上がる~壁をすり抜けたら、初回クリア報酬を無限回収できました!~」を全巻売り切れさせろ
急げっ 乗り遅れるな 「最弱な僕は<壁抜けバグ>で成り上がる~壁をすり抜けたら、初回クリア報酬を無限回収できました!~」を掴むんだ
"最弱な僕は<壁抜けバグ>で成り上がる~壁をすり抜けたら、初回クリア報酬を無限回収できました!~・ラッシュ"だ
- 130二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 13:26:03
へっ何がキャプテン・壁抜けッスルや
キャプテン・ダイマッスルのくせに - 131二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 14:28:44
オーロイアさんがダンジョンから戻らなくなって 一週間が経とうとしていた
贔屓にしてる武器屋のドンさん「オーロイア嬢が潜ったのはD級トランパダンジョンだとよ
救出部隊も難航してるらしい…」
シマキン「なんやて!?」
アンリ「もう一週間ですよ!?」
ドン「無茶言うな…トランパDの探索推奨レベルは50なんだぞ」
アンリ(確かに…前に行った時もシマキンさんが力を貸してくれた上で、最短ルートを通ったのに余裕なんて一切無かった)
ドン「罠だってしかけられてるし 一筋縄じゃいかねぇ…
待つことしか出来ねぇんだ……俺達は」
シマキン「ほいだらワシらがあそこへ行ったろか あ───ん?」
アンリ「はい…!行きましょう!シマキンさんっ」ダッ
ドン「はあ!??大丈夫かよ…
まぁ…ああ見えてE級ダンジョンもクリアしてるヤツらだしな…」
客「コレ下さい あ、今の“永遠のレベル1”と“巨頭崩し”っすよね」
ドン「…?誰だそいつら?」
客「あぁ~…オヤジさん鍛冶以外興味ないスもんねぇ~~
あのみすぼらしいガキとデカブツっスよ~
弱すぎてレベル上げ出来ねぇから“永遠のレベル1”あともう一人はレベル23で…」
ドン「早く言えよ!!」
客「えぇ!?」
ドン(もしそれが本当なら…!!
あの馬鹿野郎たちは─
推奨レベル50のダンジョンに
たったそれだけのレベルで乗り込んだのか!?) - 132二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 14:39:30
救出部隊A「うぁぁぁゴーレムだぁッ」
B「ぐっ!!これではオーロイア様の救出どころじゃ…!!…んっ?」シュンッ
アンリ「はっ!」ガギン
B「なにっ あの少年はどこから現れた!?」
アンリ(敏捷が上がってもダメージが通らない事には変わりはないけど…っ!)
ゴーレム「?」クルッ
アンリ「注意は引けるっ シマキンさん!今ですっ」
シマキン「しゃあっ」ドゴッ
A「わ…我々が苦戦していたゴーレムを一撃で…!君達は一体…?」
シマキン「すまんが先を急ぐんや!」
アンリ「失礼しますっ」
シマキン「前に周回しといて良かったのォ…!」
アンリ「はい!ある程度構造を覚えられましたし…!」
シマキン「のう、アンリ…」
アンリ「はい?」
シマキン「気を使わなくてええんやで!」
アンリ「えっ」
シマキン「今のおどれならワシの速度なんてハナクソみたいなもんやろ?」
アンリ「そんな…!」
シマキン「なんのために上げた“敏捷”やっ 大切なモンを守るためやろがっ!」
アンリ「…!わかりましたっ!シマキンさんもどうかご無事で…!」ビュン
シマキン「そうやっ それでええんやっ」ニヤッ
アンリ「そうだ…!この力で必ず助けるんだ…っ!!今の僕なら出来るっ!!
オーロイアさぁぁぁんっ!!!」
オーロイア「お腹すいたな…」グゥウ~…
アンリ「あががっ」ズザー
シマキン「なにっ」 - 133二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 21:24:35
何をやってるこのバカは?
はうっ 原作通りなのかあっ - 134二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 22:59:57
お腹が減るまで調査やるのも大変なんやで もうちっとリスペクトしてくれや
- 135二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 07:02:54
シマキンも驚いたと思うよ 信じて送り出したアンリが速攻で転けてしまったんだからね
- 136二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 14:10:53
>>129ダイマッスル感謝するよ
"マガポケ"をインストールして読書開始だ
- 137二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 19:42:12
- 138二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 20:09:09
オーロイア「どうしてあなた達がここに…?」
アンリ「助けに来ました…っ!」
オーロイア「──っ!///
調査に時間がかかっているからと言って別に遭難した訳じゃ」グゥ~
オーロイア「オホン…失礼…」
アンリ「あ!あの…っ」
オーロイア「?」
アンリ「お口に合うかどうか…」
(アンリとシマキンが作ったブタマン
dice1d56=29 (29) )
オーロイア「…いいえ、ありがとう」ニコッ
オーロイア「今回の調査は全ての転移トラップを踏む必要があって難航してしまったの
82 これがなんの数字だか解る?」
アンリ「いえ…」
オーロイア「急増しているこのダンジョンで失踪した冒険者の数よ」
シマキン「なにっ」
オーロイア「推奨レベル50のダンジョンなのに 最近だけで
レベル60の冒険者27名
レベル50の冒険者46名
レベル70以上の冒険者だって9名…おかしいと思わない?そこで一つの噂がささやかれ始めた」
シマキン「隠しボスの存在…やな」
オーロイア「ええ “転移トラップのどれかが隠しボスの部屋に繋がっている”
“そこに飛ばされた者は────”」
アンリ「…死ぬ」ゾク…
オーロイア「……私の目的も“それ”その隠しボスの討伐と報告」
アンリ(…!オーロイアさん…手が震えてる…)
アンリ「オーロイアさん…っ!!」ぱしっ
オーロイア「……っ!!」
アンリ「その隠しボス──一緒に戦いますっ!!!」
- 139二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 22:46:58
オーロイア「……っ」
アンリ「僕たちはオーロイアさんを助けるためここまできたんです!」
オーロイア「……あのね よけいなおせわ
あなたに私のパートナーは務まらない」
アンリ「っ!!」
オーロイア「そんな貧弱な装備で戦うつもり?
これは“駆け出し”が出る幕じゃないの
─正直あなたはそこの彼に着いてきただけとしか思えないし」
アンリ「…それは」
シマキン「それは違うで!アンリは…」
ギルバート「オーロイア嬢」
キールス「あっちにまだ転移トラップあったよ~」
オーロイア「あと少しね…ありがとう!」
ギルバート「─ったくタフな仕事だぜ…帰ったら報酬は倍額頂くからな!!」
キールス「ぼやかないぼやかない」
アンリ(この人達が──オーロイアさんのパートナー…っ!!)
キールス「あれ?なんでこんな深層に“永遠のレベル1”が居るの?あと“巨頭崩し”まで…」
オーロイア「え?あなたレベル1なの!?」
アンリ「…はい」
オーロイア「仕方ない…レベル1のあなたを一人するわけにはいかないでしょ?だから私があなたを守る
シマキンくんだっけ?貴方も万が一の時はカバーをお願い」
アンリ「っ!」
アンリ(オーロイアさんの中では、僕は前にあったあの時で止まってるんだ…証明しないと!
もう僕はあの時の僕じゃない……っ!!)
- 140二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 00:55:56
タフって言葉は隠しボスの為にある
- 141二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 01:36:41
>ギルバート「─ったくタフな仕事だぜ…帰ったら報酬は倍額頂くからな!!」
タフ営業はルールで禁止スよね
- 142二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 07:03:15
タフ! タフだぁ!
- 143二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 11:25:43
このレスは削除されています
- 144二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 18:07:47
ゴーレム達「…」ドズドス
アンリ「ゴーレム!!」
オーロイア「ゴーレムごときで騒がないの〈岩を断つ水刃〉」シュバッ
キールス「〈岩石砕き〉」バキャッ
ギルバート「〈シールドアタック〉」ドゴッ
アンリ(みんなゴーレムを一撃で…っ
すごいっ!!これが…っ)
アンリ(オーロイアさんがパーティーを組むに値する世界──っ!!)
オーロイア「踏破すべき転移トラップはあと数ヶ所っ!気を引き締めてっ!!」
オーロイア「最後の転移トラップ 隠しボスはこの先…っ!!」
アンリ(よしっ…頑張ろう!盾の状態も大丈夫…!)
オーロイア(なに?この子…レベル1でこのやる気…)
オーロイア「あなたは一切動くことを禁じます」ヒョイッ
アンリ「あ~あ~あ~~っ!!」
オーロイア「シマキンくん、彼の盾を今のうち持ってて」
シマキン「いやアンリは強いんやけどのォ…」
オーロイア「駄目よ ここには、これ以上だれも死なせない為に来ているの 決して私の集中を乱さないで
スキル〈精神統一:Lv5(魔力50%上昇)〉」
オーロイア「いこう」 - 145二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 18:38:34
BOSS 岩の巨人 亜種
キールス「でけぇ!!!こりゃみんなやられる訳だ」
ギルバート「帰還ったら報酬は倍の倍の倍だっ…!!」
オーロイア「〈鑑定〉──っ!!」
オーロイア(裏ボス?これが…?)
キールス「まずはお手並み拝見♪〈槌技─岩石砕き〉」ギィン
キールス「ありゃ?コイツ物理攻撃が通じない!」
シマキン「ほいだらワシがしばきあげたらあっ」バキャッ
キールス「おおっ!ゴーレムの足がひび割れていく!」
アンリ(シマキンさんの放った〈物理攻撃クリティカル率上昇・特大〉が乗った一撃が効いてるんだっ)
ギルバート「やるな!しかし相手がタフ過ぎる…!オーロイア嬢の魔法が頼りだ!!」
オーロイア「えぇ 一撃で沈めてあげる!」
ゴーレム亜種「…」ガパッ
アンリ「顔が開いた…?何か来ますっ」
ゴーレム亜種「」ズガガガッ
シマキン「こ…こいつ顔から大量の岩石を吐き出しよった!!」
オーロイア「!!」
ギルバート「ちぃ!〈ウォール〉!!!」ガギギギ
オーロイア「杖が…!!」バシッ
ギルバート(しまった!防御範囲外の岩が掠っちまったのか…!)
オーロイア(…行くしかない)
オーロイア「あなたはここで待ってて」
アンリ(まさかこの岩石雨の中を…?)
アンリ「……」
アンリ「オーロイアさんこそそこで待って下さいっ!!」 - 146二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 22:09:07
アンリ「オーロイアさん…っ!!」バッ
オーロイア(え?いつの間に…私のレベルでも動きを捉えられなかった……一体どれだけの敏捷値──)
アンリ「早くっ!」
オーロイア「!えぇ!〈岩を断つ水刃・舞〉」ザシュッ
キールス「しゃあっ さすが“ガラボゾの魔女”の一撃!!」
オーロイア「はぁ…はぁ…」
オーロイア(あの時 私は杖を拾いに行くのを躊躇した 致命傷を貰う可能性もあったから
だけど────)
アンリ「さすがオーロイアさん」
オーロイア(この子が杖を取ってきてくれた…
全ての動きが目で追えなかったけど この子が間違いなく私の代わりに命を張ってくれた
そうか…すごく努力して来てくれたんだ…
あなたはただの“駆け出し”じゃない)
オーロイア「─とう…」
アンリ「え?」
オーロイア「ありが…」
カッ - 147二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 03:32:39
なんだあっ
- 148二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 07:44:18
- 149二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 13:14:33
カシャ…カシャ…
シマキン「あいつが隠しボスかい…」
オーロイア「〈鑑定〉─っ!!」
NAME 無人の駆動騎士
レベル─…
オーロイア「─…100!」
ギルバート「レベル100だと!!!」
キールス「ガラボゾでもそんなレベルいないよ!?」
アンリ「これが隠しボス…っ!!ギジェルモ(84)のレベルでさえ…」
ギルバート「何かがおかしいぞっ!!」
キールス「こんな誰も倒せないボスが出るなんて────っ!!!」
オーロイア「だから“─ガラボゾの魔女”が来たんでしょ?」
オーロイア「〈防御力上昇:Lv5(防御力50%上昇)〉×4
〈攻撃力上昇:Lv5(攻撃力50%上昇)〉×4
〈魔力上昇:Lv5(魔力50%上昇)〉×8」
オーロイア「お前に解るか?私の憤りが…
私の町に突如現れ 数多の冒険者の命をお前は理不尽に奪った!
冒険者の営みを脅かしたその罪!!貴様の死で償え!!!」
オーロイア「ガラボゾ領主シュミケット家の名に掛けて──!!!
ガラボゾの秩序のため!私の全身全霊を持ってお前を倒してみせる!!!」
- 150二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 18:40:15
- 151二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 18:57:06
- 152二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 19:17:52
一桁を叩き出したキールスに哀しき現在…
- 153二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 20:07:36
リビングメイル「ゼツ…ギ…〈ナニモノヲモツラヌクケン〉」
ギルバート(!? なに…強化魔法を掛けられた俺の防御を…いとも容易く───…)
キールス「ギルバート!!てめぇ!!」ズガッ
キールス(技後の硬直ッ完璧に捕らえたッ!!…なにっ 盾でガードされている!?腕自身が意思でも持ってんのか……ッ!!不味い、反撃が来─)
シマキン「させるかっ ババタレェッ!」
リビングメイル「…」スウッ
キールス(駄目だ…読まれている!もう一つの盾で受け止められ─)
リビングメイル「…!」ガギィン ガランガラン
キールス「盾を弾き飛ばした!?」
シマキン「どんなもんじゃいっ!この盾は貰っとくで!」(シマキン防御力上昇)
キールス「すまない!助かった!」
シマキン「おうっ クリティカルと〈攻撃力上昇:Lv5(攻撃力50%上昇)〉×4のお陰やなっ
しゃあけどコイツ…残念ながら死角がないわ!ギルバートさんも動けへんやろうし、もう攻めには出られなさそうやのォ…」
キールス「ああ コイツはオーロイア嬢の大魔法に頼るしかない…俺達で時間を稼ごう!」
dice1d6=2 (2)
1. シマキン&キールス時間を稼ぎきる
2.ゼツ…ギ…(キールス大ダメージ)
3.ゼツ…ギ…(キールス戦闘不能)
4.ゼツ…ギ…(シマキンへダメージ)
5.ゼツ…ギ…(シマキン大ダメージ)
6.リビングメイル 狙いをオーロイアへ変える
- 154二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 22:48:39
キールス「ぐあっ…」
シマキン「キールスさんっ」
キールス(逃げ回ってはみたものの…全方位から来る攻撃が避けきれない…もう限界が近い…!)
オーロイア「加勢に…」
キールス「駄目…だ 大魔法の…準備を…」
オーロイア「…くっ!」
アンリ「…アイツなら僕にも戦える」
オーロイア「あなた…」
アンリ「オーロイアさんの準備が出来るまで時間を稼げばいいだけ───ですよね?」
ギルバート「ハァ…ハァ…戦わねぇと…」
アンリ「回復薬です 使ってください」
ギルバート「“レベル1”…ッ!何する気だ…下がってろ…ッ!」
キールス「くそ…ここまでか…」
アンリ「こっちだ!」カンッ
リビングメイル「…?」ギシッ
キールス「なっ!?“永遠の…”レベル1のお前に何が出来るんだ!!死ぬぞーッ!!」
アンリ「…」
アンリ(シマキンさん達が時間を稼いでくれたお陰で確信した 攻撃に当たるほうが無理だ
“敏捷”が上がった事で反射神経・動体視力も高くなってるんだ…)
アンリ(見える…見える!
これが敏捷1000超えの───)
本領ッ!!! - 155二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 07:15:06
- 156二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 13:26:09
オーロイア(なんて動きなの…高速で動く水が纏わりつくように、リビングメイルの攻撃を避けて注意を引き続けている…!
そしてシマキンくん アンリが作った隙を逃さず、確実に拳を叩き込んでもう一つの盾も弾き飛ばして、ついには鎧にダメージすら与え始めたっ
攻撃直後のシマキンくんへ向けられた致命的なカウンターは届く前に彼に触れたアンリの〈回避〉によって無効化されている
完璧に噛み合った攻撃と回避のタイミング…けして一朝一夕では身に付かないであろう連携…
どちらもLv自体は低いはずなのに、まるで『何百回も二人でダンジョンをクリアしてきた』かのように呼吸が合っている…!)
キールス「……有り得ねぇ…」
ギルバート「俺達…レベル1と20台のヤツらに助けられたんだな…」 - 157二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 19:14:48
- 158二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 22:23:09
シマキン「凄まじい火力やな…!もう溶けかけの兜しか残ってへん」
アンリ(やっぱりカッコイイな───…オーロイア様は…)「──うわっ」がばっ
ギルバート「お前らすげーよっ!!」
アンリ「え!え!?」
オーロイア「今回隠しボスを倒せたのはあなた達のお陰ね」
アンリ「あわわっ いえ!僕には勿体無いお言葉…!」
オーロイア「何?突然改まって…」
アンリ「すみません僕…領主様だと知らなくて…」
シマキン「ウム…ただ者やないとは思っとりましたがまさか…のォ」
オーロイア「別にいいのに ─でも そうね 改めてシュミケット家の人間として──」
オーロイア「ありがとう アンリ・クリート シマキ・アマノ
ガラボゾの冒険者全員があなた達に命を救われました」
ギルバート「帰還ってギルドに報告すれば トランパDで探索に来た冒険者が理不尽に隠しボスに飛ばされる事がなくなるって事だ!」
キールス「でもホントすげーな!アイツの攻撃全部避けてたもんなぁ~っ」
アンリ「あ…ありがとうございます」
シマキン「そうやろ!アンリは凄いんやっ」
キールス「おいおい、アンタだってヤバいだろ!あの鉄壁の防御を崩すなんざ並の攻撃力やスキルじゃ出来ねぇよ!」
アンリ(シマキンさんのお陰で上げれた敏捷…凄く役に立ってくれた!僕 強くなってる!)
オーロイア「もうアイツにも負けないんじゃない?」
アンリ「え?」
オーロイア「ほら シマキンくんがやっつけた彼 もう攻撃なんて余裕で躱せるんじゃない?」
アンリ(…確かに!もう僕は──ギジェルモに怯えなくていいんだっ!)
アンリ(エレレート…お兄ちゃん オーロイアさんを守れたよ──僕の大切な人を守れたんだ…隠しボスを倒した話を早く家に帰ってお前に話したいよ)
キールス「─でもおかしくない?」
ギルバート「どうした?」
キールス「ボスを倒したのに経験値がまだ取得出来ないっポイ
dice1d5=4 (4)
1.〈肉の鎧〉ッ!!
2.急襲 3.急襲
4.急襲 5.急襲
- 159二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 07:07:02
あかんやんあかんやん
- 160二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 12:29:21
- 161二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 19:38:00
オーロイア「〈火球〉〈風刃〉〈雷撃〉
…速いッ!どれもアイツを捉えられない…!」
アンリ「また来ます!〈回避〉ッ!!」
オーロイア「あなたの敏捷なら攻撃を当てられるんじゃない!?アイツが降りて来た所を───ッ!!」
アンリ「…駄目です 僕…攻撃力が10しか無いんです…」
オーロイア「…ッ あなたのお陰でまだ生きてるけど、そのスキルも無限じゃないでしょ?」
アンリ「…はい!」
アンリ(──そう〈回避〉は消費MP5 残り70のMPが尽きた時…僕たちは…ッ!…〈回避〉?)
アンリ「あ…」
オーロイア「何か思いついた!?」
アンリ「いえっ すみません」
アンリ(そうか…〈回避〉で壁抜けをすればこの化物から逃げることが出来るんだ…でも…それは…)
シマキン「…」
アンリ(動けないシマキンさん達が確実に死ぬということ…それだけは…それだけは嫌だ…!)
アンリ(唯一方法があるとしたら、回復薬をシマキンさんに飲ませて、気を失った二人を背負って貰って壁抜けをする…
これしか全員が助かる道はない…!けど、そんな隙もない…)チラッ
シマキン「あうう…」
アンリ「…シマキンさん!意識が…!今助けに」
シマキン「に…げろ…」
アンリ「えっ」
シマキンさんの微かな動きに反応したのか“影”の先端がゆらりと彼の方を向くのが見えた
アンリ「やめろおぉぉぉぉッ!!!」
絶叫も空しく、放たれた矢の様に迫る“影”は手負いの獲物を仕留めにかかり────
その瞬間 僕を中心に世界の時間が止まったように感じた - 162二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 22:56:46
ワルデマール「救出部隊から聞き出した話によれば、アンリと例の男がオーロイアを探しに行ったそうだが…」
ワルデマール「もし合流したとなれば、大体連中はあの隠しボスと戦っている頃合いか」
ワルデマール「 〈回避〉を使ったとしてボス部屋からの逃走は出来ない 戦いに参加し生き残るか、背を向けるしか生存の道は無いだろう
しかしアンリよ お前がボスに挑む前に逃げ帰るような腰抜けならば その時は俺が直接手を下さねばなるまい
まぁ…前者の選択を取った所でアレに勝てるだけの戦力があるとは思えんがな」
ワルデマール「だが 長く冒険者家業をしていると──」
まれに“運”に恵まれる奴もいる
アンリ「え…?ボスが…シマキンさんも、オーロイアさんも固まってる…一体何が…!?ステータス画面まで勝手に開いた…ッ」
“運”──と一言で済ませると簡素な言葉だが それはそいつが“その日までに積み上げて来た──”
“努力の萌芽”
ユキノン『にゃーんっ 戦闘中につき保護のため一時停止処理をさせて頂きますニャ
未実装だったスキルの実装をお知らせに来ましたニャ』
アンリ「…ッ!」
ユキノン『既に〈習得の書〉の使用は確認されていますニャ なのでこの場で〈物理攻撃クリティカル率上昇・特大〉を───』
ユキノン『覚醒進化させて頂きますニャ』
アンリ「───なにっ」
ユキノン『きっと ご満足頂けるスキルですニャ…』
アンリ「──このスキルは…ッ」
“運”が自分の番まで回ってきた時 それを逃す者と それを掴み道を切り開く者────
上級冒険者足り得る才覚が有るのは圧倒的後者
アンリ「〈必絶ノ剣〉」
彼は見た 地面に倒れ、身動きすら取れない己に殺到する黒い奔流が────
目の前で二つに裂けるのを - 163二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 07:10:33
声の無い絶叫─とでも言うべきなのだろうか
真っ二つになった体をなんとか繋ぎ合わせた隠しボスが、空気を震わせ、部屋の上部で暴れ狂う
落ちる瓦礫には目もくれず、目の前で起こった出来事に呆然としていた彼の口に、そっと回復薬の瓶が押し当てられた
流れ込む清涼な液体により、体の奥底から温かな活力が蘇る
シマキン「…ぷはっ 助かったでアンリ」
アンリ「シマキンさん…!良かった…」
シマキン「しかし…今の一撃は何だったんや?あまりの威力にボスもビックリして落石警戒注意報じゃあっ」
アンリ「前に使用不可になっていたあのスキルが、攻撃スキルとして使えるようになったんです!」
シマキン「おおっ ほんまか!このダンジョンの初回クリア報酬がこのダンジョンの隠しボスを追い詰めるとは皮肉なモンやのォ」
オーロイア「待って!一体何が起こってるの!?私にも説明して!」
アンリ「ごめんなさい…詳しくは後でお願いします」
シマキン「ウム…どうやらあんましお喋りしてる時間もなさそうやでっ」
オーロイア「…そうね あれだけ暴れていたボスがこっちの様子を窺うみたいに天井の辺りをグルグル漂ってる…
アンリのさっきの攻撃を警戒してるみたいだけど…また襲ってくるのは時間の問題ね」
アンリ「はい…今の内に、勝つための手を考えましょう!」
オーロイア(あぁ…アンリ…貴方は、本当に強くなったのね) - 164二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 13:23:36
アンリ「まず最初に言っておきたいんですが〈必絶ノ剣〉でアイツを倒しきるのは難しいと思います」
オーロイア「えっ そうなの?」
アンリ「不定形の魔物のせいか、斬撃だとダメージの通りがあんまり良くないみたいで…
その上、このスキルは相手の防御力に応じて消費するMPの量が決まるらしくて、多分倒す前に枯渇しちゃいますね…」
シマキン「なるほどのォ…なぁアンリ ちょう悔しいが〈回避〉を使って壁抜けで逃げるのはどうなんや?
ギルバートさんやキールスさんの分の回復薬も無いし…ワシも全員背負って一発耐えるぐらいやったるで!」
アンリ「それはさっき考えたんですが…ここ、報酬エリアとかの扉が一切無いんです
壁抜けが出来るかはかなり怪しくて…最後の手段ですね」
アンリ「あ!そう言えばオーロイアさんは〈MP回復薬〉を持っていませんか?」
dice1d3=1 (1)
1. ごめんなさい…
2.一つだけなら残っているわ
3.二つだけなら残っているわ
- 165二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 13:24:11
親友のピンチで共に築き上げてきた物を糧に覚醒する展開は麻薬ですね…
- 166二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 21:48:27
オーロイア「ごめんなさい…もう一つも残ってないわ」
アンリ「そうですか…だとすると、攻撃出来るのは良くてあと二回ですね」
シマキン「オーロイアさんの大魔法でもくたばらなかったバケモンや
あの強力なスキルでも流石に二発じゃ倒せへんやろうなぁ…」
オーロイア「〈攻撃力上昇〉のバフで威力を上げるのはどうかしら?」
アンリ「たぶん効果が無いと思います 防御力を無視して切るスキルなので…」
オーロイア「うーん…動きが早すぎて私達の攻撃は当たらないし、どうすれば削りきれるかしら…」
アンリ「…シマキンさん、オーロイアさん…一つだけ勝てるかもしれない方法が有ります…」
オーロイア「え?」
アンリ「僕に…命を預けてくれますか?」 - 167二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 06:38:16
ボス「…」ギュンギュン
アンリ「来た!二人とも準備を!〈必絶ノ剣〉ッ」
ボス「…!」
スキルを発動した瞬間、手にしたナイフに赤黒い異様なオーラが纏わりつく
それを目にしたボスが怯えるように動きを変えた
アンリ(やっぱり…!オーロイアさんの〈鑑定〉で解っていたけれど、こいつの知性は1956もある
知性のステータスが本人の知能とイコールではないけれど『脅しが効く』ぐらいは賢いみたいだ
それにこのスキルのMP消費は敵を切ったときに起こる ハッタリに使えて助かった)
ターゲットを切り替え、オーロイア達を狙おうとするボスと並走し、危険な進路は先回りしたアンリが潰し続ける
アンリ「シマキンさんたちを襲うのは…この“永遠のレベル1”が許さないよ」 - 168二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 12:57:51
オーロイア「…〈魔力上昇:Lv5〉〈魔力上昇:Lv5〉〈魔力上昇:Lv5〉〈魔力上昇:Lv5〉…よしっ ありったけのバフをかけた
あとは…〈防御陣〉!!」
MPの大半を注ぎ込んで高めた魔力を使い、彼女は防護の魔法を展開する
複雑な紋様が刻まれた、半透明の防護壁
これが作戦の命綱となる
シマキン「よしっ こっちも準備出来たで」
オーロイア「OK じゃあこのバリアの後ろに立って」
アンリ(あ…!〈防御陣〉もあるしシマキンさんが構えている…上手くいったみたいだねっ
攻撃が当たらないなら…当たるように誘導してやるっ)
全力で張ったバリアでボスの突進を止め、その瞬間にシマキンさんの“切り札”を叩き込む
アンリ(単純だけどこれしかない…!) - 169二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 18:05:22
ボスの誘導を始めたアンリを見ながら、拳を硬く握り込む
シマキン(落ち着け…落ち着くんやワシ…)
一流の魔法使いである彼女が心血を注いで作り上げた防壁であっても、おそらく耐えられるのは一瞬
攻撃を放つタイミングを間違えればどうなるかなど、文字通り『痛いほど』解っている
更にこのボスは賢い 自分の新たな“切り札”を見せたら、二度と正面から仕掛けては来ないだろう
そもそも全員のMPも限界で、ここを外せばチャンスは無い 自分の真後ろにいる防御力の低い彼女だったら、チャンスどころか命すら──
心臓の音が煩いほどに鳴る 命を背負う重圧が、己の体を縛り付ける
弱気に引かれ、思わず背後のオーロイアの方を見た
だが、そこにあったのは一点の曇りも無い、力強い瞳だった
「信頼」その二文字が、言葉もなく伝わってくる
彼は前を向くと、自分の顔面に拳を一発叩き込んだ
鼻の奥までじん、と痺れるような痛みと共に、震えが止まる
シマキン「…あないなハナクソにええようにいわされて ワシは面汚しじゃ」
万が一、と思い片手に構えていたリビングメイルの盾を地面へと投げ捨てる
そして目を閉じ、祈るように両手を合わせる
その手をゆっくりと広げ、小指の方から指を絡めていく
このスキルは隠しボスの第一形態との戦いにて、友の助力を受け 致命の間合いに何度も踏み込み拳を振い続けたことで会得したもの
守りを捨て、退路を断ち、死中に活を見いだしてこそ発揮される捨て身の技─── - 170二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 23:34:26
“影”がついにシマキン達の方へと向かう
アンリの刃に追われながらも、破壊を撒き散らしながら突き進んでくる
対するシマキンは落ち着いていた
彼の中には死への恐怖も、敵への憎悪もなく ただ、倒すためでは無く、仲間を救うために命をかけて拳を振るう慈悲の心のみがあった
黒い矢となった“影”が〈防御陣〉に激突し、堅牢なはずの防護壁が瞬時に砕け散る
壁を壊し、獲物の命を刈り取ろうと突き進む“影”が見たものは──
シマキン「〈必滅ノ拳〉」
己に手傷を与えた力と同じモノを手に纏う人間の姿だった
この“影”に顔があったなら、驚愕の表情を浮かべていただろう
刹那の間に体を変形させ、少しでも進路を変えようと足掻く“影”の背後に──
アンリ「〈必絶ノ剣〉──神速弐連続斬りッ!!!」
逃がすまいと残り全てを叩き込む
逃げの選択肢を潰され、殺意すら滲ませながら向かってくる死の奔流を前に、彼はただ静かに 祈るように一撃を放った
シマキン「捨て身の拳は“死地に陥れて然る後生く”────
〈菩薩拳〉」 - 171二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 07:24:21
- 172二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 14:37:40
オーロイアの魔法、アンリの敏捷とスキル、シマキンの友情と努力が勝利を支える ある意味''最強''だ
- 173二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 22:35:49
勝利完全 勝利完全
やはり勝った勝った勝った勝った勝った勝った
見事やな…ニコッ - 174二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 22:36:15
オーロイア「やったの…?」
シマキン「…おう ワシらの勝ちや」
カッ
アンリ「────ッ ステータス画面が急に光り出しました!」
オーロイア「あ、私も!というかみんなかしら?」
アンリ「レベルが…上がった…」
シマキン「おおっ!やったのォアンリ!」
オーロイア「やっぱりね 初めてのレベルアップ?おめでとう!
この画面が全員に出ている所を見ると、ギルバートとキールスも重症ではあるけど命に別状はないようね…よかった」
アンリ(今まで僕が経験値を得られなったのはモンスターにダメージを与えられなかったから…
もう“永遠のレベル1”じゃないんだ…)
アンリ「…はい!やっと胸のつかえが取れました…わっ!!」
LEVEL UP Lv2→Lv3
アンリ「またレベルが上がった…ッ」
シマキン「おおっ ワシもや!格上を倒すと経験値にボーナスまで入るからのォ」
アンリ(今回─僕たちはレベル100の強力な隠しボスを倒した シマキンさんは25で、僕に至ってはたった1…いったいどれだけレベルが上がるんだ…!?)
アンリのレベル
1からdice1d15=6 (6) +15(最低保証)上がった
シマキンのレベル
25からdice1d15=11 (11) +10(最低保証)上がった
- 175二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 05:03:00
見事やな(ニコッ
- 176二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 09:07:22
おーっ二人ともレベルが21上がっとるやん
ダイス結果までお揃いとはどんだけ仲良しやねん!! - 177二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 16:14:08
あ…あの…自分このスレのファンなんすよ…保守させてもらっていいスか
- 178二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 22:16:29
オーロイア「ねぇ…私の前だからって遠慮しなくていいのよ」
アンリ&シマキン『えっ』
オーロイア「あなた達はすごい事をしたんだから ガラボゾの冒険者達を護ったし、私達の命も護ってくれた…もっと喜んで良いのよっ」
アンリ「えへへ…オーロイアさんには…」
シマキン「かなわへんのォ…」
アンリ「やったぁーあッ!!!」
シマキン「しゃあーっ!!!」
オーロイア「おめでとう!二人とも…!」
アンリ「すごい…いっきにレベル21も上がった…なんか…まだ興奮してます…」
シマキン「ワシもやで!お揃いやな!」
カッ
アンリ「え!また光った!?今度はなんだ…!?」
◇◇◇◇◇◇
条件が満たされたため、装備スキル〈剣技〉を習得しました。
◇◇◇◇◇◇
アンリ「〈剣技〉を…覚えた…」
【装備スキル】
〈弓技〉〈槍技〉〈斧技〉〈槌技〉など武器を扱うためのスキル
武器を装備してもそれの装備スキルを取得していなければ武器の恩恵を受けることが出来ない
アンリ(僕が[攻撃力]10だった原因は装備スキルがなかったからだ 体裁のために採取用のナイフ(攻撃力0)を使っていたけど…
今日から僕も武器を装備する事が出来るッ!!)
アンリ「シマキンさん…!僕、やっとナイフを卒業出来ます…!」
シマキン「ウム…!」
アンリ「これからもっと強くなれるなんて…」
シマキン「刺激的でファンタスティックやのォ!」 - 179二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 07:13:16
おおっ!ギルバートとキールスが生存した!
マンガより先取りしたスキルと強化されたアンリの俊敏に強力なアタッカーになったシマキンの存在が効いてるんやっ - 180二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 10:11:23
えっこの世界もしかして篭手つけて殴るのにもスキル要るんスか?
- 181二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 16:55:42
ギルバートとキールスを背負い、ロープで固定して貰いながら、シマキンは先程の戦いを振り返る
シマキン(勝利の鍵はワシの為にアンリが取ってくれた二冊の“習得の書”やったな
一冊は以前使ってスキルを〈物理攻撃クリティカル率上昇・特大〉に強化して、二冊目はアンリのスキルが復旧したタイミングで使う予定になっとったが…まさかこないな絶体絶命の時に役に立ってくれるとはのォ)
◇◇◇◇◇◇
〈必滅ノ拳〉
ユニークスキル。対象の耐久力を無視した攻撃ができる。(拳使用時のみ)
◇◇◇◇◇◇
シマキン(スキルが進化して出来た〈必滅ノ拳〉に、条件がちょう難しいが強力なカウンターを放てる〈菩薩拳〉
どっちが欠けとっても勝てんかったわ…)
アンリ「よし…結び終わりました!」
オーロイア「ごめんなさい…私のMPが残っていればキールスとギルバートを回復できたんだけど…もうまともに呪文を使えるだけの残量がなくて…」
シマキン「ええんやで!負傷者ぐらいこの僧帽筋でなんぼでも背負ったる ワシめっちゃタフやし」
オーロイア「ふふ ありがとう
じゃあ早く報酬を取って帰還用の転移陣を作動させましょう 急いで治療してあげたいし」
アンリ「そうですね!ではオーロイアさんが開けてください」
オーロイア「いいの?活躍したのは貴方たちなのに」
シマキン「ワシらは隠しボスからぶん取った盾があるからのォ」
アンリ「なので十分ですよ!」
オーロイア「…本当に貴方たちみたいな人が三大巨頭だったら、この町ももっと良くなるでしょうね…ありがたく開けさせてもらうわ!」ガチャッ
オーロイア「なにこれ?石板?文字が書いてある…えっと…
え……なに…これ…」
dice1d4=4 (4)
1.帰還(ハッピーエンドへ)
2.崩落(本編の流れへ)
3.崩落
4.崩落
- 182二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 22:15:41
オーロイア「アイテム名は〔予言の石板〕…ということは、まさか…そんな…」
アンリ「どうしました?オーロイアさん 顔色が…」
シマキン「一体それに何が書かれとったんや?」
初回クリア報酬を見た途端、どんどん顔色が悪くなっていく彼女を心配して二人が声をかける
オーロイア「…この町の未来…だと思う 信じたくないけれど…二ヶ月後、ガラボゾにレイ──」
唇を震わせながらも紡いだ言葉は、突然の轟音と降り注ぐ大岩によって遮られた
アンリ「なっ…!シマキンさん!」
シマキン「おうっ〈必滅ノ拳〉!」
オーロイアたち目掛けて落ちてきた岩は、すんでの所でシマキンの拳によって砕かれる
シマキン「一体何が起こっとるんや!?」
アンリ「部屋全体が崩れてきてるんです!恐らく隠しボスが暴れ続けた影響でしょうね…早く脱出を!」
オーロイア「ええ!…え、なんで?転移陣が…作動しない!?まさか…落石で壊れたの!?」
シマキン「なんやて!」
オーロイア「この場所は転移して入ってきた隔絶された空間なのに…!隠しボスの情報を持ち帰らなきゃ、また犠牲者が…!」
アンリ(どうしよう…壁抜けに賭けるとしても、もうボスを倒してしまったから攻撃してくれる敵が居ない…どうする?どうすれば…!)ポンッ
悩むアンリの肩に、暖かく、大きな手が置かれた
アンリ「え…」
見上げた先にあったのは、いつもと同じ頼りがいのある親友の姿
シマキン「…壁抜けをしたいんやろ?せやったらワシがふっ飛ばしたる」 - 183二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 07:16:35
アンリ「そんな…!ダメです!なにか別の方法が…」
シマキン「無いことはアンリもわかっとるやろ?
それに誰かがやらなアカンことや オーロイアさんもMPが尽きとるし、一番向いとるワシがやるべきなんや
…さ、早くギルバートさんとキールスさんを背負ってくれ いつ完全に崩れるかもわからんし」
アンリ「…嫌です!シマキンさんが犠牲になるなんて!」
シマキン「強情なやっちゃのォ おどれは妹さんを守らなきゃいけないんやないケ おお?」
アンリ「…ッ!」
シマキン「それにオーロイアさん達を助けられるのはアンリだけなんや…頼む」
アンリ「…うぅ」ポロポロ
シマキン「…早く全員でくっついて盾を構えるんや 出来るだけダメージが無いように飛ばしたる」
アンリ「…やっと…やっと誰かを守れるくらい強くなれたと思ったんです…それなのに…こんな…こんな…っ!」
シマキン「アンリ…」
オーロイア「──待って」 - 184二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 15:26:21
オーロイア「何をするのか知らないけど…ようは、攻撃役が居ればいいんでしょ?私なら遠隔で爆発を作れる」
シマキン「しかし…もうMPが無いんやないか?」
オーロイア「魔法を使うことは出来ないけれど、スキルの〈魔力操作〉ならギリギリやれるかもしれないわ」
アンリ「オーロイアさん!お願いしても良いですか!?」
オーロイア「ええ、もちろん 少しでも貴方達に恩を返させて」
オーロイア「残った魔力だけで私達を壁まで吹き飛ばすのは難しいわ だからそれを補うための触媒が欲しい
まずシマキンくんのスキルで粉々に砕けた岩の粉…これを集めて!細かければ細かいほど良いわ!」
アンリ「はい!」
シマキン「あっ 小麦粉あるんやけど使えるかのォ?」
オーロイア「なんであるの!?助かるけど!」
アンリ「二人でブタマンを作ったときの残りですね!石粉、集めてきました!」
オーロイア「速い…流石ね じゃあシマキンくん、私とアンリを背中に背負って!」 - 185二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 20:54:41
いけーっ
ガラボゾの魔女!! - 186二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 21:08:24
あ…あの…ギルバートさんとキールスさん忘れてないっスか?
- 187二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 22:27:04
- 188二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 07:20:12
両手にリビングメイルの盾を構えたシマキンの前に、大量の粉が舞い上がっていく
オーロイア(使うのは四大元素のうちの風と火
風で細かな粒子を巻き上げて、一ヶ所に集中させる…
そして発生させた粉塵雲と集めた酸素を真空の壁で囲んで限界まで濃度を上げる…)
ずきずきと頭が痛む 気分がわるい
既に魔力は限界を超えており、身体が苦痛の形で警告してくるが、それを無視して必死に風を操る
オーロイア(まけ…て たまる…か!)
遂に風と粉塵で作られた、即席の爆弾が完成した
オーロイア(あとは火の元素で点火するだけ…うっ)
視界が赤く歪んでいく なんだかくらくらして とても ねむい
オーロイア(あれ…あと、何をすればいいんだっけ…)
「オーロ…ア……!?目……血…!」
「大…夫か!?お…!」
オーロイア(あ…みんながなにか言ってる…答えなきゃ…)
オーロイア「だいじょうぶ…帰ったら…みんなで…お茶会でも…開きましょう…約束通り…貴方達の話を聞かせてよね…
とっておきの茶葉と…最高のアップルパイを出すわ…」
手から力が抜けて、杖を取り落としそうになる
オーロイア「そうだ…ブタマンだっけ…あれ…もう一度食べたいな…またふたりで…作ってよ…」
オーロイア(ふたりで…二人…あ…)
ふいに、杖を握る手に力が戻った
オーロイア(ああ─そうか、私、死んで欲しくないんだった この二人に)
意識が闇へと吸い込まれそうになるのに必死で抗い、覚悟を込めて声を張り上げた
オーロイア「この“ガラボゾの魔女”オーロイア・シュミケットの名に懸けて…貴方たちは絶対に生きて返すッ!」
命を燃やすほどに力を込めて、極限まで魔力を絞り出す
作り出した風の球体の中に、か細い炎がちらりと燃えた
圧倒的な魔法力を持つ彼女が作り出したとは思えないほど頼りない、小さなもの──
しかし、それは彼女にとって、今まで生み出してきた炎の中で最も価値のある輝きだった - 189二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 15:11:08
風の球体が爆発を起こす
シマキンは彼女が捨て身で作り出したチャンスを欠片も無駄にするまいと、炸裂の瞬間に地面を蹴り、空中でその爆風を受ける
構えた盾に十分なエネルギーが伝わり、壁まで勢いよく吹き飛ばされる
アンリ「頼む…上手く行ってくれ…!〈回避〉ッ!!!」
結論から言えば「壁抜け」自体は成功した
しかし、壁をすり抜けた先でアンリ達が見たものは──
アンリ「…え?」
アンリ(なにも…ない?)
暗闇と、そこに広がる無だった
かろうじて見えるのは、今まで自分達が居たトランパダンジョンの地形
まるでアリの巣を透明な箱で囲ったものを眺めているかのように見え、その異様な状況にゾッとする
今の爆発が止めを刺したのか、それとも限界だったのか、隠しボスの部屋が崩れて瓦礫に埋まる様子が遠目に解った
そして、ぐんぐん離れていくその光景と浮遊感が、自分達がこの空間で落ち続けているという絶望的な情報を伝えてくる
シマキン「なんやこらあっ 一体どうなっとるんや!?」
アンリ「恐らく“ダンジョンの狭間”です…!」
ダンジョンは、外から見たときと中に入った時では大きさが異なっている
だからダンジョン内は、空間が無限に続く異次元──だと言われている
アンリ「ごめんなさいオーロイアさん!僕たち“狭間”に落ちました…!!」
しかし、彼女からの返事も、落下に抗うための術もなく─シマキンたちはただただ暗闇を落ち続けた - 190二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 20:13:02
ワシこの光景に見覚えがあるんや…地球防衛軍のバグや
- 191二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 20:20:17
ウアアア"なぞのばしょ"ダーッ
助ケテクレーッ! - 192二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 22:41:54
アンリ「落下が止まった…!?」
シマキン「な⋯なにっ 当たった感触がまるでない」
アンリ「地面です…感触はないのに、確かにここには地面があります!」
シマキン「ホンマや…触れへんのに手が足の裏より下に下がらん」
アンリ「オーロイアさん!大丈夫ですか?」
オーロイア「……」
シマキン「呼吸はしとるようやが…あまり良い状態には見えへんな…
早く脱出して三人とも回復薬を飲ませてやりたい所なんやけど…」
アンリ「はい…でも…」
言葉を切って、二人は上を見上げる
宙には、ミミズ程度の大きさに見えるほど遠ざかったダンジョンの地形があった
アンリ「……僕たち多分…“狭間”の底まで落ちたんですね…」
シマキン「ウム…何も無いのォ…こんな所でどうすればええんやろなぁ…」 - 193二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 07:21:01
- 194二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 15:11:10
アンリ「なにこれ…未実装データ?重大なエラー……?」
シマキン「ううん どういうことなんや」
アンリ「手に入れない方がいいんですかね…?でもこの“狭間”の底には他に何もなさそうですし」
シマキン「そうやな…何が起こるか解らへんけど、帰れる可能性があるなら取ってみるしかないのォ」
アンリ「解りました 取得しますね」
シマキン&アンリ「!?」
アンリ「え?え!?ここは……」
シマキン「トランパダンジョンの入り口やな…」
アンリ「いつの間に…」
未実装データを入手しました
アンリ「これを入手したから…?“重大なエラー”って書いてあったけど…シマキンさんは大丈夫ですか?」
シマキン「おうっ 特に異常は見当たらんな アンリの方こそ大丈夫か?」
アンリ「はいっ 問題ありませんでした!」
シマキン「ということはワシら…」
アンリ「“狭間”から戻ってこられたんですね!!良かった…これでみんなを…」
シマキン「…アンリ!何か来よるで!」
アンリ「え…」
ドンッ
アンリ(誰かが空から降ってきた!?)
アンリ「!!貴方は──」