【SS】ダイワスカーレット「催眠術ぅ?」【百合注意】

  • 1二次元好きの匿名さん21/09/18(土) 01:19:06

    「そうだ、ゴルシ様の完璧な催眠術はウマ娘の新たな可能性を見つけることができる!」
    そうやって豪語するゴルシ先輩の話を聞き俺はスカーレットと目を合わせる。
    「あの、かなり胡散臭そうだけど大丈夫なんすか?」
    思わず俺は聞いてしまった。
    (バカ!話が長くなるじゃない!)
    ゴルシ先輩に見えない様にスカーレットは俺を叩く、これは確かに正論だ。
    長い長い話が終わり、ゴルシ先輩は「さて、ではどっちが催眠術を受けてみたいかね?」なんて偉そうに言った。
    正直こんな胡散臭いもの受けたくねえな...とどう断ろうか迷う。
    「スカーレット、どうする?」
    「じゃあ私にかけてもらおうかしら」
    正気か?いや、多分ここでかけてもらうことで話を終わらせようとしたのだろう、スカーレットの事だし大丈夫だろう。
    「ではでは、別室にどうぞー!!」
    楽しそうなゴルシ先輩にスカーレットは嫌そうについていった。

    数十分経っただろうか、いい加減先に部屋に戻ろうとした所に、フラフラとスカーレットだけが戻ってきた。
    「お疲れさん、部屋に戻ろうぜ」
    無言、一体何をされたんだ?相当疲れたのだろう転ばない様スカーレットの腕を引く。
    「きゃ...!」
    うん?
    「どうした、スカーレットそんな声出して...」
    俺はスカーレット顔を見た。
    頬は赤く染まり目が潤み、まるで恋する少女の様な俺のライバルがそこにいた。

  • 2二次元好きの匿名さん21/09/18(土) 01:20:46

    続けたまへ

  • 3二次元好きの匿名さん21/09/18(土) 01:24:32

    キマシ

  • 4二次元好きの匿名さん21/09/18(土) 01:26:43

    楽しみ

  • 5二次元好きの匿名さん21/09/18(土) 01:27:07

    「スカー...レッド...?」
    「ウオッカ、手、恥ずかしいわ...」
    何を言っているんだ?俺をからかうにしてもスカーレットがする様なやり方ではない。
    「説明しよう!この私の催眠術によってスカーレットはウオッカの事を憧れの王子様ぐらい好きにしたのだ!あーはっはっは!」
    突然現れたゴルシ先輩はそう言って去って行こうとする。
    「じゃあそれを解いてってくださいよ!」
    「あん?お姫様の呪いを解くのはいつでも決まってるだろ?」
    そう言ったゴルシ先輩は俺に耳打ちをして帰って行ってしまった...
    「そんな事、できる訳...」
    「あの、ウオッカ...」
    手を握っていたスカーレットが上目遣いで俺に近づいていた。
    「ごめんね、私なんか悪い事したかしら?ウオッカが嫌なら私謝るから...」
    調子が狂う、こんなのスカーレットじゃない
    「あー!分かった!お前は悪くないよ!」
    「とりあえず部屋に戻るぞ!こんな所マヤノにでも見られたら寮全部に広まっちまう!」

  • 6二次元好きの匿名さん21/09/18(土) 01:48:12

    なんとかスカーレットの手を引き部屋に戻り鍵を閉める。
    「なんかどっと疲れた...」
    とりあえず自分のベッドに座り考える、信じ難いがスカーレットは今催眠状態らしい、そしてこれを解くには...
    向かいのベッドに座り赤い顔で俯くスカーレットを見る、ちらちらと俺の方を見て目が合うとすぐに目を逸らす。
    目を逸らしたいのはこっちだよ...とは言っても俺から動かない限り、この居心地の悪い空気は直らないのだろう。
    「そっち行くぜ」
    心の中で気合いを入れて、一言声をかけスカーレットの隣に座る。
    「あ、ウオッカ...」
    「少し喋るなよ」
    俺が持たなくなる前に勝負に出る、これは短距離レースだと思えばいい全力で走りきる。
    俺はスカーレットの肩を抱き寄せ顎に手を添える、怯えた目、潤む瞳、こんなのスカーレットじゃない。
    「目を閉じろよ」
    「や...!」
    逃げようとするスカーレット、逃さないために俺はベッドに押し倒す。
    「逃さねえよ」
    ここで逃したら、決心が揺らぐ。
    「優しくして...」
    聞こえないフリ
    そして目を閉じ、俺の唇はスカーレットの唇と重なった。

  • 7二次元好きの匿名さん21/09/18(土) 01:48:20

    「ゴルシ先輩のバカはどこに行ったの!?」
    スカーレットは勢いよく扉を開ける。
    「なんでも、催眠術宇宙大会を目指すとか言って先程飛び出して行きましたわ」
    マックイーンは驚い顔をしながらそう答える。

    元のスカーレットに戻ったのはいいけど記憶はそのままだったらしい、あの後真っ赤なスカーレットに言い訳をしたとき「私を直してくれたんならいいわ」と許してくれたのが救いだった。
    もう俺からはあんな事したくないなと呟く。
    「じゃあ私からならいいの?」
    前を歩くスカーレットの顔は見えない。
    「さあな」
    そう返す俺の顔もアイツには見せたくはなかった。

  • 8二次元好きの匿名さん21/09/18(土) 01:53:19

    ウオスカ助かる

  • 9二次元好きの匿名さん21/09/18(土) 02:06:07

    催眠術は、本人の潜在的欲求を表出化することもできる。あとは分かるな?

  • 10二次元好きの匿名さん21/09/18(土) 02:39:14

    こち亀の中川ポジションのマックイーンにワロタ

  • 11二次元好きの匿名さん21/09/18(土) 12:39:33

    >>9

    その考えナイスだね

  • 12二次元好きの匿名さん21/09/18(土) 22:37:09

    良い……

オススメ

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