【ホラー注意】また、この地獄で会おう【ブルーロック】

  • 1スレ主◆jCG/LXEbdA25/07/01(火) 20:36:14

    ようこそ、“再選別”へ。


    生き延びた先に待っていたのは、
    希望ではなく絶望だった──。


    血塗られた遊園地で、
    赤い風船を探しながら化け物から逃げろ。


    ■登場人物:オールキャラ(詳細は後述)

  • 2スレ主◆jCG/LXEbdA25/07/01(火) 20:38:18

    このスレは、ブルーロックの登場人物による、参加型ホラーSSです。


    舞台は“廃テーマパーク”。錆びたジェットコースター、歪んだメリーゴーラウンド、崩れかけた観覧車が不気味なシルエットを描く場所で、選別からの脱出を果たし、地獄から解放されたはずのキャラたちは──気がつけば、再び悪夢の中にいました。


    ※プレイヤーの選択(安価)/運命(ダイス)によって、ストーリーの進行・視点・結末が大きく変化します
    ※ロスト/発狂の可能性あり
    ※スレ主の匙加減で救済あり

  • 3スレ主◆jCG/LXEbdA25/07/01(火) 20:39:22
  • 4スレ主◆jCG/LXEbdA25/07/01(火) 20:40:59

    ■キャラヘイトを目的とするものではありません

    ■キャラsage、腐発言、アンチコメはお控えください

    ■荒らしはスルーします

    ■基本的にゆっくり進行(社畜なので平日は特に)ですのでご容赦ください

    ■感想、質問、イラスト等頂けるとスレ主が大変喜びます

    ■広域ホスト規制に巻き込まれがちです。保守して頂けると幸いです(特に平日の23時~8時)

  • 5スレ主◆jCG/LXEbdA25/07/01(火) 20:43:03

    【選択可能キャラ】

    ・潔世一 ・蜂楽廻 ・千切豹馬 ・國神錬介
    ・凪誠士郎 ・糸師凛 ・馬狼照英 ・御影玲王
    ・蟻生十兵衛 ・時光青志 ・士道龍聖 ・烏旅人
    ・乙夜影汰 ・雪宮剣優 ・オリヴァ愛空
    ・糸師冴 ・ミヒャエルカイザー ・アレクシスネス
    ・黒名蘭世 ・黒名蘭世 ・我牙丸吟 ・雷市陣吾
    ・氷織羊 ・二子一揮 ・閃堂秋人 ・清羅刃
    ・七星虹郎 ・剣城斬鉄

  • 6スレ主◆jCG/LXEbdA25/07/01(火) 20:45:15

    【ルール説明】

    ・選択可能キャラから、2人または3人を選んでください(安価はこちらで指定します)

    ・化け物は1行動ごとに1回ダイスを振ります。合計値が100に到達した時、キャラたちと強制的に遭遇します。

    ・遭遇時、キャラ側のダイスの出目が化け物を上回れば逃亡成功=生存、下回ればロスト=死亡です。

    ・赤い風船は4行動後に1つ自動的に発見され、所持者は1回だけ仲間を救出できます。

    ・赤い風船の所持者や、救出対象は安価で決定します。(救出対象者が逃亡成功の場合、一緒にいる仲間を自動的に救出します)

    ※前作『彫刻美術館』にて、偽物が謎解きを『6回』正解させましたので、化け物側のダイスに常時『+6』が付与されます。

  • 7二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 20:52:01

    めっちゃ楽しみにしてた~
    今回も面白そう

  • 8二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 20:55:27

    ブルロ国のスレ主様!?
    落としてしまったの本当に後悔してまして…申し訳ない…
    いつまでも楽しみに待ってます…!!
    今回も楽しみです!

  • 9スレ主◆jCG/LXEbdA25/07/01(火) 20:58:30

    >>7 嬉しいです!ありがとうございます!今回も気合い入れて頑張りますよー!あとダイスの運が上がるように祈ります!


    >>8 ブルロ国、初のギャグで至らない部分もあったかなあと思ってましたが、楽しんでいただけたようで嬉しいです!絶対リベンジしますので、まずは本作をお楽しみ頂けたら嬉しいです!

  • 10スレ主◆jCG/LXEbdA25/07/01(火) 21:00:42

    全員は激しい選別を終え、
    ボロボロになりながら建物を脱出した。


    出口を抜けた瞬間、全員の足が止まる。


    開け放たれた扉の先にあったのは、
    見覚えのあるブルーロックの廊下ではなかった。

    足元を吹き抜ける冷たい風が、
    異様な気配を含んでいる。

    視線の先には、
    月明かりに照らされた、朽ち果てた観覧車。
    錆びついた鉄骨がギシギシと音を立て、
    風で微かに揺れている。

    壊れたジェットコースターのレールが地面に突き刺さり、折れ曲がったまま放置されていた。
    パラパラと砂利が落ちる音が響くたびに、
    誰かの心臓が跳ねる。

    誰一人として言葉を発せず、
    ただ息を呑んで周囲を見渡す。


    凪「……ここ、どこ?」

    凪の声はやけに小さく、普段よりも少し震えていた。

  • 11スレ主◆jCG/LXEbdA25/07/01(火) 21:11:51

    玲王「嘘だろ……なんで、また……」

    玲王の表情は青ざめ、
    夜の冷気が頬を冷やしていた。

    蜂楽はキョロキョロと首を振り、
    その顔からは笑みが消えている。


    潔は重い足を一歩前に踏み出すと、
    目を凝らして足元を見つめた。

    かすかに照らされた地面には、
    白い紙切れが落ちていた。

    それは風にひらひらと舞い、
    潔のつま先に当たって止まる。


    潔はゆっくりとしゃがみ込み、
    恐る恐るその紙を拾い上げた。

    紙の角は汚れで黒ずみ、
    所々に赤い染みが滲んでいた。


    潔(……血か……?)

    背筋に冷たいものが走る。

  • 12スレ主◆jCG/LXEbdA25/07/01(火) 21:22:16

    紙を広げた瞬間、誰もいないはずの園内に、
    ひゅうっと風が吹き抜けた。
    木々の枝が擦れ合う音が、
    ざわざわと耳にまとわりつく。


    千切が潔の肩越しに紙を覗き込む。

    千切「なぁ……なんて書いてあるんだ?」


    潔は喉が引きつり、言葉が詰まった。

    全員が息をひそめ、潔の口元を見つめている。


    潔「……『おめでとうございます。あなたは、選ばれました』…」


    声に出した瞬間、周囲の空気がひやりと変わった。
    誰かが小さく息を呑む音が聞こえる。


    潔「……『ただちに化け物から逃げてください』」

    馬狼「ハァ!?化け物だと!?」

    潔「……『赤い風船を、1人1つ見つけ出すことが出来れば、あなた達は助かります』」

  • 13スレ主◆jCG/LXEbdA25/07/01(火) 21:30:40

    一瞬の沈黙が場を支配した。

    赤い風船──その単語が耳に焼き付く。


    凛が周囲に鋭い視線を走らせた。

    凛「……罠だな。間違いなく」


    國神は潔の隣で、震えた息を吐いた。

    國神「また、選別ってことか……」


    雷市は地面に拳を叩きつけながら叫んだ。

    雷市「ふざけんな!俺はもうゴメンだぞ!」

  • 14スレ主◆jCG/LXEbdA25/07/01(火) 21:32:16

    時光はその場でへたり込み、
    ぶつぶつと弱音を吐いている。


    我牙丸は両手をポケットに突っ込み、
    夜の風を見つめた。

    我牙丸「ここ……本当に、生きて出られるのか……?」


    遊園地の奥から、
    金属が引きずられるような音が微かに響いてきた。
    音は遠いはずなのに、心臓を直に揺さぶってくる。


    潔はメモを握る手に力を込め、乾いた唇を舐めた。

    潔「絶対に……全員で、生き延びる……!」


    不気味な夜風が、言葉を攫っていった。

  • 15スレ主◆jCG/LXEbdA25/07/01(火) 21:42:07

    潔の声が消えた直後だった。

    暗闇の奥で、ギギ……ギギギ……と、
    耳障りな音が響く。

    風で揺れる観覧車の奥に、何かが揺らめいた。その“何か”は人の形をしているようで、していないようで。


    不意に、ギシリ、と鉄骨を踏む音が鳴った。

    誰も動けない。
    心臓が握りつぶされるような重圧が全員を縛った。


    月明かりが少しだけ、ソレの姿を照らした。


    その目は空洞で、真っ黒に穿たれていた。空洞からは血が滲み、線のように首元まで垂れている。

    口は耳元まで裂け、歪んだ笑みを貼り付けている。裂けた口元から、カラカラと笑い声が漏れた気がした。

    腕は肘の方向が逆に折れ、だらんと揺れている。足もあらぬ方向に曲がり、歩くたびに骨が軋むような音が鳴る。

    化け物は、何歩か歩くと立ち止まり、
    首をゴキリと傾けた。

  • 16スレ主◆jCG/LXEbdA25/07/01(火) 21:50:18

    氷織の目が見開かれる。

    氷織「……う、嘘やろ…………」


    二子は唇を噛み、何も言えない。
    馬狼の顔面からは、血の気が引いていく。
    潔は喉を震わせたまま、声が出ない。


    凪「……レオ、これ……やばいかも」

    玲王「ッ……凪、絶対に離れるな!!!」


    士道の唇が引きつり、目がギラギラと光っていた。

    士道「ハッ……なんだこいつ……面白ぇ……!」


    乙夜は目を細め、震えた声を漏らす。

    乙夜「……最悪。これ、アガんないわ」


    化け物が一歩踏み出すたび、地面がミシミシと鳴った。吐き気を催す腐臭が風に乗り、全員の鼻をつく。

    視線は全員に向いている。その空洞の目が、一人ひとりを順番に見回しているようだった。

    誰もが心臓をつかまれたような錯覚に陥った。

  • 17スレ主◆jCG/LXEbdA25/07/01(火) 21:58:51

    潔「だ、誰か……」

    音もなく化け物が首を傾ける。
    その瞬間、空気が破裂したような緊張感が走った。


    凛が唇を震わせて、言葉を吐き出す。

    凛「…ッ逃げろ!!!!!」


    次の瞬間、千切が地面を蹴った。

    千切「行け!!!」


    蜂楽が、潔の腕を引っ張る。

    蜂楽「潔!走るよ!!!」


    國神が後方を確認しながら、叫ぶ。

    國神「全員散開しろ!絶対に、生き延びろ!!!」

  • 18スレ主◆jCG/LXEbdA25/07/01(火) 22:00:22

    闇の中に、数十人の足音が爆発的に響いた。

    各々が死に物狂いで地面を蹴る。
    誰もが恐怖に突き動かされ、
    必死に夜の園内へ走り出した。


    その背後で、化け物が口を裂けたまま笑っている。

    ギギ……ギギギ……と不快な音を立てながら、
    一歩ずつ追いかけ始めた。


    廃遊園地の暗闇は、
    彼らを飲み込むように広がっていった。

  • 19スレ主◆jCG/LXEbdA25/07/01(火) 22:05:55

    【選択肢:選択可能キャラから、2人または3人を選んでください】


    >>20

    ※絡みがあるキャラ同士や、仲の良いキャラ同士を選択することをオススメします。

  • 20二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 22:09:23

    烏・乙夜・雪宮

  • 21スレ主◆jCG/LXEbdA25/07/01(火) 22:41:54

    >>20 烏旅人、乙夜影汰、雪宮剣優で承知しました!トップ3、4、5の3人ですね。非常にまとまった良いトリオです。


    さて、更新がゆっくりで申し訳ありませんが、本日はここまでとなります。明日は午後が病院ですので、モバイル回線が生きていれば普段の平日よりは更新が出来そうです!

    3人の運命は明日、お届けいたします。のんびりお付き合い頂けたらと思います。

    それでは、おやすみなさいませ。

  • 22二次元好きの匿名さん25/07/01(火) 23:59:04

    タイトルで貴方様だろうなと思ってすっ飛んできたわ!期待!

  • 23スレ主◆jCG/LXEbdA25/07/02(水) 08:17:55

    >>22 ありがとうございます!いつも変なタイトルにしてます、パッと見どんな物語か分からないので良くないんですが…笑


    おはようございます。本日もよろしくお願いします。化け物の出目が大きくないことを祈りつつ、更新したいと思います!

  • 24スレ主◆jCG/LXEbdA25/07/02(水) 09:07:07

    【行動開始・1回目:烏旅人、乙夜影汰、雪宮剣優】


    暗く沈んだ遊園地内を、烏、乙夜、雪宮の三人が、
    それぞれ必死に駆け抜けていた。

    バラバラに逃げ出したはずなのに、
    不意に三人は同じ場所へ飛び出してきた。

    そこは崩れかけたお化け屋敷の入り口前。
    色褪せた看板が傾き、
    文字も半分以上読めなくなっている。

    ガタリ、と扉の奥で何かが落ちる音が響いた。


    乙夜「マジでアガんないって、ここ……!」

    雪宮「……みんな!よかった、一人じゃ心細かったから……」

    烏は背中を壁に預け、荒い呼吸を整えていた。
    乙夜の指先が微かに震えている。
    雪宮の額にも冷たい汗がにじんでいた。

    3人とも無意識に肩で息をしながら、
    互いの顔を確認した。

  • 25スレ主◆jCG/LXEbdA25/07/02(水) 10:13:21

    烏「……よし、まだ全員生きとるな」

    乙夜「あんまデカい声、出さないほうがいいかも」

    雪宮「大丈夫、まだ化け物の気配は遠いみたい」

    奥からは冷たい風が流れて、三人の足元を撫でた。
    風に混じって、生臭い匂いがかすかに漂ってくる。

    乙夜の目が泳ぎ、視線が定まらない。
    雪宮は少し口を開けて、息を飲んだ。


    乙夜「なぁ……マジで……どうすんの……」

    雪宮「焦っても意味はない。少なくとも、この場所を離れるべきだ」

    乙夜「そだね、でもどっちに行けば……」

    乙夜の声は、普段よりもわずかに高くなっていた。
    雪宮の目は、いつもの落ち着きを失いかけている。

  • 26スレ主◆jCG/LXEbdA25/07/02(水) 10:14:48

    烏は2人を交互に見て、小さく笑った。


    烏「おいおい、どした2人とも。らしくないやんけ」


    烏「今は落ち着けや。まずは生き残るんが大前提やろ」


    乙夜はギュッと目を閉じ、肩を落とした。

    雪宮も吐息を整え、表情を引き締める。


    三人の意識が、一瞬で同じ方向を向く。

    不気味に軋む観覧車が、彼らを見下ろしていた。



    ???【dice1d100=65 (65) +6】(現在の合計値:0)

  • 27スレ主◆jCG/LXEbdA25/07/02(水) 12:18:25

    【行動開始・2回目:烏旅人、乙夜影汰、雪宮剣優】


    三人は、お化け屋敷の入り口から顔を見合わせた。

    乙夜「まあ、進むしかないっしょ」

    雪宮「観覧車の方は危険そうだね……一旦屋敷の中へ入ろう」

    烏「しゃーないな。中のほうが隠れやすいやろ」

    全員が同時に歩を進めた。

    お化け屋敷の中は、外よりもさらに暗く、
    息が白くなるほど冷えていた。
    足元には折れた木材や、濡れた紙屑が散乱している。
    風で揺れたカーテンが、ギィ……と鈍く鳴いた。

    乙夜「……暗っ。視界ゼロじゃん」

    雪宮「この湿った匂い……腐った何かが近くにある」


    観覧車の方から、
    ギギギ……と歪んだ金属音が響いた。
    その音はさっきよりも近く、速くなっている。

    腐臭も風に乗って入り込み、3人の鼻を突いた。

  • 28スレ主◆jCG/LXEbdA25/07/02(水) 13:10:14

    乙夜「うっ……キツ、苦し……」

    雪宮「……落ち着いて。音が近づいてるのは確かだけど、ここで焦ったら駄目だよ」


    烏は壁沿いに手を這わせ、進む方向を探った。

    烏「ここを抜けて、裏に出られんか探すぞ」


    奥に行くほど、腐臭は強くなるばかりだった。
    誰かが床を踏むたび、ベチャ、と湿った音がした。


    乙夜の息が浅くなり、肩が上下している。

    乙夜「マジでヤバい……音近いし…」

    雪宮は歯を食いしばり、額の汗を拭った。

    雪宮「くそ……俺がしっかりしないと……」

  • 29スレ主◆jCG/LXEbdA25/07/02(水) 13:22:30

    観覧車の方向から、

    ギギ……ギギギ……と不規則な足音。

    それは時折、ゴキンッと骨の折れる音を伴っていた。


    三人は視線を交わし、恐怖に満ちた表情を浮かべる。


    腐臭がひどくなり、鼻の奥に焼きつく。

    どこからともなく、

    ヒュゥ……と不気味な笛のような音が鳴った。



    乙夜「忍んで逃げ切れるか……」


    烏「……おもろなってきたやんけ……けど、やばいな、そろそろ……」



    ???【dice1d100=67 (67) +6】(現在の合計値:71)

  • 30スレ主◆jCG/LXEbdA25/07/02(水) 13:47:14

    【強制遭遇:烏旅人、乙夜影汰、雪宮剣優】


    ギギ……ギギギ……
    観覧車側から、不気味な金属音が連続して鳴った。その音は今までより明らかに早く、重く響いていた。

    腐臭は一層強くなり、息をするたび喉が焼ける。


    烏「……っ!来たで……!」

    乙夜は顔面蒼白で、カタカタと膝を震わせる。

    乙夜「……やば……、嫌だ……無理だって……」

    雪宮も顔を引きつらせ、
    普段の落ち着きが完全に消えていた。

    雪宮「こんな形で……終わるのか……」


    ギシィ……ゴキリ……
    化け物は曲がった足を器用に使い、観覧車の影から姿を現した。
    月明かりに浮かび上がったその顔は、空洞の目から血を垂らしながら笑っていた。

    口は裂け、耳の端まで開いている。
    裂けた口からカラカラと笑い声が響いた気がした。

    観覧車の鉄骨が、
    化け物の接近に合わせてギィギィと軋む。

  • 31スレ主◆jCG/LXEbdA25/07/02(水) 14:03:03

    乙夜の額からは、汗が大量に流れ落ちている。

    乙夜「……もうマジで無理だって、二回も死にたくねえよ……!」


    雪宮も肩を震わせ、呼吸が浅くなっていた。

    雪宮「冷静に……冷静に……落ち着け……」

    しかし声がかすれ、言葉に力がなかった。


    烏は喉を鳴らし、必死に自分を落ち着けようとする。

    烏「大丈夫や……大丈夫や……前も死んだ、でも今は違う……!!!」


    空洞の目が、三人を一斉に見据えた。
    化け物は足を引きずりながらも、
    異常なスピードで接近してくる。

    腐臭は濃密になり、目が痛くなるほどだ。

    ギギ……ギギギ……ゴキリ……

    歪な音が頭の中を占拠し、正常な思考を奪う。

  • 32スレ主◆jCG/LXEbdA25/07/02(水) 14:55:11

    乙夜「逃げ……ックソ、嫌だ……」


    雪宮「なんとかして逃げ道を……!」


    烏「……チッ、やるしかないやろ、動けや俺の足………!!!」


    三人の足は硬直し、目の前で化け物が迫りくる。


    月明かりが、不気味な光で廃園を照らしていた。



    【烏旅人:dice1d100=33 (33)

    【乙夜影汰:dice1d100=4 (4)

    【雪宮剣優:dice1d100=89 (89)

    ※出目によっては救済可能


    ???【dice1d100=25 (25) +6】

  • 33スレ主◆jCG/LXEbdA25/07/02(水) 15:15:00

    【烏旅人・雪宮剣優:逃亡成功】
    【乙夜影汰:逃亡失敗=ロスト】


    化け物はゆっくりと歩みを速め、
    観覧車の影から這い出てきた。

    ギギギ……ゴキリ……
    歪んだ足音が不規則に迫ってくる。


    乙夜の瞳が揺れる。

    乙夜「……動けない……、……俺って、また……、死ぬのかな………」

    烏は歯を食いしばり、自分の太腿を叩いた。

    烏「動けや俺……、…動けやッ!!!!!」

    しかし足は鉛のように重く、
    一歩も踏み出せなかった。

    雪宮は乙夜に向けて、必死に手を伸ばした。

    雪宮「乙夜くんッ!!!!!手を!!!」

  • 34スレ主◆jCG/LXEbdA25/07/02(水) 15:50:35

    化け物は空洞の目を乙夜に向け、
    裂けた口をさらに広げた。

    血の混じった笑い声が、
    ゴキリ……という音に混じって響いた。

    そして、腕を大きく振り上げる。


    乙夜「………ふ、アハ、…アハハハハ!!!俺、また死ぬんだ!!なあ、俺は……──」


    ──パンッ!

    その手が乙夜の頭に触れた瞬間、
    乾いた破裂音が闇に響き渡った。

    乙夜の頭部が一瞬で形を失い、血しぶきが霧のように散る。体はゆっくりと膝を折り、グチャリと音を立てて崩れ落ちた。

    赤黒い液体が床に広がり、鉄の匂いが鼻を突いた。


    烏「………ぇ……」

    雪宮「……いや……嘘でしょ……?」

    二人の目は虚ろで、
    視界は乙夜の崩れた死体に釘付けになっていた。

    化け物はその場に留まり、裂けた口を動かしながら、ゴキリ……ゴキリ……と肩を鳴らし、空洞の目を二人に向けている。

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