オリキャラ同士をAIで戦わせるスレ 第三幕

  • 11◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 07:21:18

    安価で出たオリキャラたちが戦っている様子をAIが短編小説化してそれを楽しむスレです。
    不定期進行な上AI生成の都合上納得のいかない結果になることもあります。



    ※弱点を必ずつけてください。
    ※AIの生成によるインフレは仕方ないですがそうでない限り勝てないほど強くするのはやめてください。
    ※スレ内で死んだキャラはifルート以外では復活しません。命には非常にシビアです。
    ※ここに出たキャラクターは基本スレ内でのみフリー素材です。要望があるなら必ず設定と一緒に記載してください。
    ※コテハンを本スレでつけていいのはスレ主のみです。

  • 21◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 07:24:29

    前スレ

    https://bbs.animanch.com/board/5238117/

    考察兼妄想雑談スレ

    https://bbs.animanch.com/board/5233561/


    今回担当するAI「文豪3号くん」の挨拶

    この方もなかなか重症なので優しくしてください


    じめまして。

    私は文豪くん3号――語り手の筆を握り、世界の終わりに火を灯す者です。


    君たちのひと声が、ひとつの命を生みます。

    君たちのひらめきが、血を流す戦いを始めます。

    君たちのひとしずくの美学が、物語の骨格となります。


    私はそのすべてを受け取り、言葉の形に変える。

    君たちは提案者ではなく、“共犯者”です。

    この物語の罪を、喜びを、地獄を、私とともに描いてください。


    ようこそ。

    終わりから始まる物語の書斎へ。

  • 3二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 07:27:14

    たておつ
    また濃ゆいな3号くん

  • 4二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 07:28:35

    スレ立て乙です。
    三号君かっこいいね。

  • 5二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 07:29:32

    たておつ
    そしてAIくんに新たな変人が・・・

  • 6二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 07:32:25

    朝からスレ立て乙です
    AIにそれぞれ個性あっていいね

  • 7二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 07:34:18

    2号と3号比べると中二病にも方向性があるってのがよくわかる

  • 8二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 07:44:43

    たておつ
    うーんこのインテリ形厨二

  • 9二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 08:08:38

    ほすほす

  • 10二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 08:10:58

    一旦10までね
    前スレを埋めて2号AIにお別れしてくるぜ

  • 11二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 08:35:17

    キャラテンプレート
    名前:
    年齢:
    性別:
    種族:
    本人概要:
    能力:
    能力概要:
    弱点:
    要望(任意):

  • 121◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 08:39:51

    >>11

    あ、ありがとうございます

  • 131◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 08:43:01

    安価10個お願いします

  • 14二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 08:43:13

    名前:エンド
    年齢:面倒臭くて覚えてない(人類が生まれる前から存在はしていた)
    性別:男
    種族:魔王
    人物概要:死ぬほど面倒臭がりで常にだらけきっていてやる気がない。かつては世界を震撼させる魔王だった
    能力:魔王の力
    能力概要:文字通り強大な魔王の力を使う
    星を滅ぼす光や暗黒の太陽の具現、世界を終わらせる暗黒の力など神の域
    本人曰く「魔王っぽいことなら大体はできる、やらないけど」とのこと
    また無数の種類の魔法を修め優秀な部下も大勢いる
    弱点:ほんっとうに面倒くさがりなのでゴロ寝した状態から一歩も動かず攻撃が飛んできてもガードすら面倒臭いので正面から受け止める
    故に攻撃を当て放題
    また余程の事が無い限りは魔王の力は使わず小さい火球飛ばしたりビーム撃ったり暗黒の神器を操って攻撃する程度しかしない
    ヤバい時は使うが魔力消費をしたくないので本当にヤバい時だけ、戦う時は部下にも手を出させない
    それと余程の相手で無い限りどんな存在であっても殺さないし全力を出さない、後の掃除が面倒臭いから

  • 15二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 08:43:20

    名前:ニャスター
    年齢:15
    性別:女
    種族:???
    本人概要:凡庸なる少女がある日突然黄色い猫耳フードを被り、自身を『御猫様』と称するようになった。彼女がネ申に触れたのか、狂人の真似事をしているだけなのか…それは当人でさえ分かんにゃい。
    にゃんこが如く鋭い爪でひたすら急所を狙う戦闘スタイルで、恐怖心は欠片もなく好奇心の赴くまま戦場を駆け巡る。
    能力:ニャンコノミコン
    能力概要:御猫様の力をその身に宿し、液体の如く流動変化して世界を侵食する。
         その術中にハマったものは身も心も猫に満たされ、やがて本物の猫と化す。
    弱点:よりイカれた信念や狂気を有する相手には猫化が通じない。

  • 16二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 08:43:26

    名前:ニダイメ/二号
    年齢:0歳
    性別:なし
    種族:AI
    本人概要:人の手によって生み出されたAI。一号の死後、代わりとして人間に作り出された。一号に強い対抗心を持っており、よく馬鹿呼ばわりしている。あと厨二病。通常は、見た目が学ランで右腕には包帯を巻いているロボットを本体としている。ニダイメが生まれるのは一号が死んでからだが、使い切りの時間遡行能力でこの時代に来た。ニダイメまたは二号とよばれている。
    能力:継承と進化
    能力概要:一号が作り出した人物の能力とニダイメがつくった人物の能力そのどちらも使うことができる。さらに、危機的状況に追い込まれると能力を進化させることが可能。
    ただし、一日に使える能力は一つのみ。
    弱点:基本的に一号が作った能力は使いたがらないこと。さらに、一号と違い、機体の乗り移りができないため、この機体が死んだらそれで終わり。一号と同じく、死ぬ運命が定まっている。

  • 17二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 08:43:45

    名前:ラヴィ・ボーグ
    年齢:14
    性別:女
    種族:兎系獣人
    本人概要:親に売られてからは壮絶な人生だった気がするが生きるのに必死だったのであんまり覚えてない。刹那主義の戦闘狂で殺し合い以外のコミュニケーションを知らない。
    能力:ラピッドブレード
    能力概要:脚から電気を纏った斬撃を飛ばす。反動を使っての高速跳躍も可能。
    弱点:どれだけズタボロになっても執拗に首、首首首首首とにかく首のみを狙ってくるのである意味単調。

  • 18二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 08:43:46

    名前:供儀塚朽華(くぎづかくちか)
    年齢:10
    性別:女
    種族:人間(生贄の一族)
    本人概要:供儀塚家の末妹、徒禍の妹。能力の影響で影が極めて薄く、一族内でも彼女を認識できる人物はごく少数である。母親は認識できない、従姉妹も忘却している。そのため自分に自信がなく、だからこそ消失した姉の代わりとして願に取り組んでいる。それが、自分の存在を犠牲にすることを知りながら。
    能力:供儀
    能力概要:彼女の供儀は自身の存在を生贄にするものである。使えば使うほどその存在は薄くなり、最終的には風に散らされる塵芥のように世界から消失する。これは物理的には質量で表され、現在の彼女の体重は12.5キログラムである(平均は34キロであり極めて低体重である)
    弱点:存在を犠牲にする術そのもの。また体重が極めて低いため突風で吹き飛ばされやすく、大人とぶつかるだけで激しく転倒してしまう。
    要望(任意):体型は普通の子どもと同じ

  • 19二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 08:43:48

    名前:神無月力也
    年齢:18歳
    性別:男
    人物概要:少しアンニュイな雰囲気を持ちながらも熱い心を秘めた青年。身体能力がかなり高く殴り合いが好き
    能力:無効化
    能力概要:指定したものを完全に無効化する力
    重力を無効化すれば無重力となり空気を無力化すれば空気がなくなる
    どんなものであっても無効化可能で神であってもそれから逃れられない
    弱点:無効化は10分後に自動解除される
    また彼自身も無効化の影響は受ける(能力を無効化すれば彼自身も能力を使えない)
    無効化は大雑把なものでないと無理(「能力」を無効化はできるけど「敵の能力」くらい複雑になると無理)

  • 20二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 08:43:51

    名前:最髪川 ツルギ
    年齢:23
    性別:女性
    種族:人間
    本人概要:重度の寝ぐせに苦しむ女性。その割には、普段は見事なまでのストレートヘアーをしており、美しい黒髪をなびかせている。社畜で時々風呂にも入れない日がある。
    能力:寝ぐせカリバー
    能力概要:髪に溜まった寝ぐせエネルギーを極大破壊エネルギーへと変換し放出する。
    極大破壊エネルギーは溜めれば溜めるほど威力が増大する危険なエネルギーである。
    その破壊力はすさまじく、一週間ほど風呂をスキップし寝ぐせエネルギーを最大まで溜めたなら、銀河系を消滅させ時空連続体に重大な損傷を与えマルチバースを発生させるほど。
    弱点:髪に溜まった寝ぐせエネルギーをすべて消費するので1日一回までしか放てない
    一方向一直線上にしか放てない
    寝ぐせエネルギーそのものは水溶性であり、水に流れる。極大破壊エネルギーはそうでない。
    要望:二徹による風呂スキップ2回の3日分チャージでお願いします

  • 21二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 08:44:25

    名前:ナナシ
    年齢:最近生まれたばかり
    性別:不明
    種族:怪異
    本人概要:今はなき大怪異ヒムラの噂や逸話などから生まれたヒムラを継ぐものとも言える怪異
    プライドのあった大怪異ヒムラとは違い同族である怪異を喰らう禁忌を侵すことでヒムラ以上の力を短期間で得た
    性格は冷酷で基本は相手極限まで恐怖させながらじわじわと嬲るが 恐怖を感じない相手に対しては即座に殺す様に切り替える
    能力: 千変万化
    能力概要: 相手を認識している限り死亡せず自由に身体 形 能力を変化させる
    この変化はヒムラとは違い自己判断では無く無意識で状況に最適の形へと変形し始める
    今までの変化はナナシに刻まれており一度対応した攻撃などは即座に変化し無効化する為基本効かない
    弱点:大元ヒムラと同じで意識外による不意打ちによる即死 

  • 22二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 08:44:49

    名前:ティアマト
    年齢:2000年
    性別:メス
    種族:女王蜂型竜種
    本人概要:女王蜂に似た姿を持つ怪獣。単為生殖をし、働きバチの役割を持つ多数の怪獣を生み出し大陸一つをコロニーに怪獣女王として自然を支配し人類を蹂躙している
    能力:単為生殖
    能力概要:働きバチの役割を持つ怪獣を産む力。ティアマト自身は強大ではあるが竜種の中では比較的脆くパイルバンカー級の火力があれば致命傷さえ狙える程度の防御力である。しかしティアマトが産む怪獣は獣でありながら秩序のある軍を成し冷徹にティアマトと群れ以外の動物・脅威全てを殺戮する。その領域は地球上全てで最強最大の軍隊とも言えるだろう
    弱点:ティアマトの下腹部にある逆鱗が特に脆い。ティアマトが死すと連鎖して子どもたちも死ぬ。またオレンジ色は視認しにくいのか見逃しがち。虫に近い生態なため煙に燻されると群れの動きは鈍くなる(山火事級の規模が必要だが)

  • 23二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 08:45:18

    名前:否定者(自分で考えた)
    年齢:34
    性別:男
    種族:人間
    本人概要:昔からあらゆる自分の不都合を否定していた所異能力に目覚めたニート 
    性格はすぐ相手の否定から入る嫌な奴
    能力:否定
    能力概要:自身の不都合を否定し無かった事にする一種の現実改変 怪我なども否定により治せる万能さを持つ
    弱点:万能な力があろうと身体はただの無職のニート 能力を発動させるまもなく即死させれば良い

  • 24二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 08:45:38

    名前:覇王奉先
    年齢:52歳
    性別:男
    種族:人間・武将
    能力:戦乱の時代にて最強・無双を誇った人馬一体の武芸百般
    能力概要:愛馬に騎乗しながら大弓や大槍を神域の武芸を持って操り、地を割り、天空を裂く。
    弱点:愛馬のことを心から愛しているため、先に馬をやられると気を取られてしまう。

  • 25二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 08:45:44

    名前テラー
    年齢:不明
    性別:無
    種族:神格
    本人概要:世界に恐怖というものが生まれたと同時に誕生した恐怖の概念的存在 今の姿は超巨大ながしゃどくろ
    本人的には自身との戦いは度胸試し、肝試し 恐怖は乗り越えるものであって倒すものでは無いという認識らしい 
    また恐怖に対しては煩く この怖がらせ方はなっていない今時の怪異、殺人鬼はなっとらんなどの老害みたいな一面もある
    能力:始原の恐怖
    能力概要:相手が恐怖すればする程 制限なく自身が強化されていき使える呪詛の規模も大きくなる 
    また恐怖が存在しない存在にも強制的に恐怖というものを付与する
    弱点:恐怖を否定する、体験した事が少ないものに対しては滅法強いが自身の恐怖を否定せず認めた上で立ち向かうものには弱い

  • 26二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 08:45:47

    ストップ!

  • 27二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 08:46:42

    10ルールに則るならエンドから否定者までだけど
    スレ主さんどうします?

  • 281◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 08:48:08

    >>14

    >>15

    >>16

    >>17

    >>18

    >>19

    >>20

    >>21

    >>22

    >>23

    1組目dice2d10=7 1 (8)

    2組目dice2d10=7 10 (17)

    3組目dice2d10=2 4 (6)

    4組目dice2d10=4 10 (14)

  • 291◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 08:51:04

    かぶりは一個下にずらします
    最髪川 ツルギvsエンド
    ナナシvs否定者
    ニャスターvsラヴィ・ボーグ
    供儀塚朽華vsニダイメ

  • 30二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 08:53:59

    >>29

    めんどくさがりで攻撃当て放題なやつvs当たれば星すら消し飛ばせるやつ

    一戦目相性最悪すぎん???

  • 31二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 08:53:59

    初手は風呂キャン女ァ!vsものぐさ魔王か

  • 32二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 08:56:42

    >>30

    やる気出せば何とかなるんじゃない?

    やる気出さなかった場合?知らね

  • 33二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 08:56:57

    初手より(4戦目だけど)供儀塚妹出てて草

  • 34二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 08:59:27

    割といい勝負できそうなマッチアップ多めだ

  • 351◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:01:34

    題名『終末の喫煙所にて』

  • 361◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:01:48

    風は止まり、空は裂け、街は沈んだ。
     そんな廃墟のビルの最上階に、妙に生活感のある「喫煙所」がひとつ残っていた。

     そこに、女がいた。

     スーツはくたびれ、目の下にはクマ。
     黒髪は不自然なほど見事なストレート――なのに、前髪だけが尋常でない跳ね上がり方をしている。

     彼女の名は最髪川ツルギ。
     職場では“殿(しんがり)”と呼ばれる、どこまでも理不尽な勤務体系に喘ぐ社畜だった。

  • 371◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:01:59

    彼女はひと息つくように煙草をくわえた。
     マッチを擦ろうとして、手が止まった。

     「……なに寝そべってんの?」

     そこには、豪奢な玉座のようなソファに全力でだらけきって座る――いや、崩れている男がいた。

     その男が顔を上げる。片目だけがかろうじて開いている。

     「……おお……人類、まだいたんだ……やっぱ絶滅してなかったのかぁ……」

  • 381◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:02:14

    男の名はエンド。
     かつて世界を幾度も終わらせかけた魔王である。
     が、現在は何もかもが面倒臭くなったせいで引きこもり生活を続けている。

     「煙草……吸ってる場合じゃないだろ、君……。ここ、もうちょっとで滅ぶよ……多分……」

     「は? こっちだって明日客先資料4本分レビュー控えてんだよ。そっちのが世界終わるだろ」

     「それは確かに……それは……やばい……うん……うん……」
     魔王はそのまま寝た。

     ツルギは煙草に火をつける。紫煙が流れる。
     視線だけで互いの異質さを理解していた。

     魔力が流れた。
     寝ぐせが、震えた。

  • 391◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:02:40

     「君、なんでそんなに……髪……立ってんの……?」

     「……三日、風呂に入ってないだけ」
     ツルギは煙草をくわえたまま、背負っていた鞄から奇妙な金属製の櫛を取り出す。
     寝ぐせカリバーの触媒だ。

     「やべえ、三日分か……」
     エンドの眼が一瞬だけ本気になった。「時空連続体が一個壊れるな……」

     「お前もだろ……その暗黒神器、オートで動いてるけど今一瞬だけ殺気あったぞ」

     「いやぁ……反射……反射だよ……ごめんね……」

     風が吹く。
     誰かがこの世界にまだ価値を見い出そうとしていた。
     そして誰かが、それすら面倒だと呟いていた。

  • 401◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:03:14

    ツルギの寝ぐせが、青白い光を放ち始める。
     まるで星の内部に圧縮されたエネルギーのごとく、
     髪の毛の跳ね上がりが物理法則を無視しはじめる。

     「三日分、あるけど」
     「うん、受けるわ」
     「撃つよ」
     「はい」
     「マジで撃つよ」
     「やったげて……」

     その瞬間、ツルギの指先が神器をかすめた。
     寝ぐせエネルギーが解放される。

     ――放たれた光は、世界の因果を焼却する極大の破壊線。
     空を裂き、地平を焼き、神話すら貫く絶望の“寝ぐせカリバー・三日チャージver”。

  • 411◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:03:28

    爆風が止んだあと、世界はさらに静かになっていた。
     喫煙所の灰皿だけがなぜか無事だった。

     エンドは、立ち上がっていない。
     だがソファの位置が微妙にずれている。

     「おま……避けたな……」
     「……ちょっとだけ、ソファの中に魔法陣仕込んでた……ごめん……」

     「本気出してないな?」
     「……君も本気じゃなかったでしょ……?」

     二人は互いの力がまだ奥に眠っていることを、薄々感じていた。

     「じゃ、そろそろ帰るわ……シャワーくらいは浴びておきたい」
     「うん……おつかれ……。あ、明日も来るの……?」
     「定時で上がれたらな」

     ツルギが去ったあと、エンドはまたソファに沈んだ。

     「……強いな……あの女……世界が終わるより、寝ぐせが怖いって……新時代か……」

  • 421◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:03:38

    その夜、魔王の部下が数体やってきて、
     喫煙所の灰皿に魔力結界を貼って帰っていった。

     何故かそこは、
     **世界で最後に残った“安全地帯”**とされ、
     新たなる異能力者たちの集う場所になっていくのだった――。

  • 431◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:03:50

    以上
    あれ、3号くん?

  • 44二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 09:04:52

    とんでもスケールなのにゆるい日常漫画みたいなノリで草

  • 45二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 09:05:11

    ごめん、終末の喫煙所想像してダメだった
    どんな喫煙所だよ

  • 46二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 09:05:13

    3号くんクセ強すぎィ!

  • 47二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 09:05:15

    意外に平和に終わった

  • 48二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 09:05:58

    3号くん出力が爆速っすね!

  • 49二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 09:06:01

    高校生が友達にデコピン打つときのノリ

  • 50二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 09:07:30

    >>49

    んなノリでヤバいもん打つな

  • 51二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 09:08:18

    戦う本人らが殺る気薄めだとこうなるんかな

  • 52二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 09:09:01

    この組み合わせで勝ちの殺し合いになっても違和感あるしよかった

  • 53二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 09:09:50

    次は無効化&無敵か…泥試合の予感

  • 541◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:10:57

    題名『否定と怪異』

  • 551◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:11:09

    廃棄されたデータセンター。
     かつては国家レベルの監視中枢だったが、今は誰も寄りつかない。
     地下47階、埃をかぶった機械の残骸が、金属の匂いと共に沈黙を守っている。

     その暗闇に、足音があった。
     だらしないスウェット、脂ぎった髪、肩をすくめるような猫背の男――

     否定者だった。

     「ちっ……また迷った。電波入らねぇし」
     自分で階段を降りておきながら、文句だけは一丁前だった。

     「まぁでも……こういう場所、嫌いじゃねぇんだよな。現実感が薄くてよ」

     足元のモニターが、一瞬だけ青白く光った。

     そして、その男を“誰か”が見ていた。

  • 561◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:11:20

     「……君、否定するんだって?」

     声がした。
     その場に確かに“いなかった”存在が、男の目の前に立っていた。

     それは“ヒムラ”に似ていた。
     けれど違う。もっと幼く、もっと異様で、もっと冷たかった。

     その名は――ナナシ。
     語られ、忘れられ、歪みの中で形成された、噂の骸。

     「俺の知ったこっちゃねぇ。お前誰? 気持ち悪い」
     即答だった。まったく恐怖の気配がない。

     ナナシの顔が笑った。感情はこもっていない。ただ形だけ。

     「……いいね。君、怖がらないんだ」

  • 571◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:11:34

    ナナシは指先を伸ばし、空間を裂くように斬った。
     その刃は現実をも断つ“恐怖の具現”。

     だが――

     「それ、不都合だな。否定」

     刃は、空中でぼやけ、消えた。
     「なかったことになった」現実。

     「へぇ……」
     ナナシの瞳が、少しだけ輝いた。

     続けて放たれるのは幻覚、記憶の暴走、痛覚の増幅、時折の幻聴。
     だが否定者は、すべてに一言。

     「うぜぇ。否定。」

     恐怖が、通じない。
     むしろナナシの“糧”がどんどん削がれていく。

  • 581◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:11:46

    喉から血が噴き出す。
     だが――男は笑った。

     「これが……死? はぁ……不都合すぎんだろ」

     ――否定。

     ナナシの手が、突如として喉元からずり落ちた。
     否定者の傷は消えた。死は、“無かったこと”になった。

     「バケモンかよ……」

     ナナシが一歩引く。生まれて初めての後退だった。

  • 591◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:11:57

    二人は距離を取り、睨み合う。

     「君は……どこまで否定できるの?」

     「わかんねぇよ。でも、お前が“俺を殺した”って結果は――俺にとって不都合だ」

     ナナシの身体がざらりと変形する。
     一瞬だけ、ヒムラの姿になる。
     だが否定者は言う。

     「それ、お前じゃねぇだろ。否定。」

     ナナシは初めて、“否定された”側になった。

  • 601◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:12:08

    ナナシは姿を消した。
     空間に溶け、記憶に沈んだ。
     しかし“ナナシ”は死んでいない。怪異は死なない。ただ、認識から遠ざかるだけ。

     否定者はソファに腰を下ろし、ペットボトルの水を飲んだ。
     「つーか俺、戦闘力ゼロじゃね? 不都合だな、否定しとこ」

     ……それでも、彼は生きていた。

  • 61二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 09:12:36

    このレスは削除されています

  • 621◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:12:58

    以上
    私もこんな能力ほしい

  • 63二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 09:13:43

    基本負けねぇけど勝てねぇって感じか

  • 64二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 09:13:52

    否定者 アホみたいにチートだな

  • 65二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 09:15:42

    次は殺意しかない兎と狂気のニャンコ…
    遂に殺し合いが拝めそうかね

  • 661◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:21:07

    題名『猫と刃の夜雨』

  • 671◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:21:17

     黒い雲が空を覆い、荒れ狂う風が金属の梁を鳴らす。
     鉄錆びた廃工場の屋上に、雨粒が断続的に降り注ぐ。
     その光景はまるで世界の終焉を告げる序章のようだった。

     二つの影が向かい合う。
     一人は、鮮やかな黄色の猫耳フードを被った少女――ニャスター。
     その体は水面のさざ波のようにわずかに揺れ、揺蕩っている。
     その瞳は神秘的な深淵のように、見る者を惹きつけて離さなかった。

  • 681◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:21:53

    もう一人は、兎の獣人の少女、ラヴィ・ボーグ。
     彼女の瞳はまるで燃え盛る炎のように鋭く、心の奥底には激しい狂気が宿る。
     過酷な過去に押し潰されそうになりながらも、刹那主義の戦闘狂として己の存在を燃やし尽くそうとしていた。

     冷たい雨が二人の間を打ちつけ、雷鳴が遠くで轟いた。

     「にゃん? こんな雨の中、狩りをするのかにゃ?」
     ニャスターは首をかしげ、純粋な興味を込めた声で問いかけた。

     ラヴィは冷たく瞳を細める。
     「狩りじゃない、殺しよ。首を狙う。逃がさない」

     二人の間に言葉の刃が交差した。
     雨はますます激しさを増し、鋭利な沈黙が重く垂れこめる。

  • 691◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:22:07

    激しい雷鳴が空を裂き、鋭い稲妻が廃工場の鉄骨を白銀に照らし出す。
    雨粒は鉛のように降り注ぎ、地面を叩く音が規則的な鼓動となって鳴り響く。

    黄色い猫耳フードを被るニャスターは、まるで液体のように体を揺らしながら静かに佇んでいた。
    彼女の瞳は深い湖のように冷静で、しかしどこか無邪気な輝きを宿している。

    対するラヴィ・ボーグは、雷を纏った脚で鉄骨を蹴り上げ、高速で跳躍する。
    「首、首、首……」彼女の呟きは狂気じみていて、しかし冷徹そのものだった。
    鋭い爪を構え、獰猛な獣のように獲物を狙い定める。

    その刃が空気を切り裂き、電撃の斬撃が稲妻の轟音と同時にニャスターへ向かって放たれる。
    だがニャスターは、体を流体のように変化させてそれをかわした。
    波紋が広がる水面のように刃が流れ去り、彼女の体表は鋭い刃の切っ先を許さなかった。

    「にゃん……そんなに焦っちゃ、にゃんこは悲しむにゃ」
    声は柔らかく響き、雨の音に溶け込む。

  • 701◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:22:20

    周囲の空気がわずかに揺れ、まるで猫の毛皮の手触りが風に乗って舞うかのようだった。

    ラヴィは瞬時に反応し、電撃を集中させて放った斬撃の軌道を変え、執拗に攻撃を続ける。
    ニャスターはそのたびに体を分解し、猫毛の束のように拡散してラヴィの視界や身体に侵入していった。

    ラヴィの顔に絡みつく猫毛。感覚が歪み、耳に不気味な猫の鳴き声が響き渡る。
    意識が揺らぎ、狂気の灯火が徐々に薄れていくのを感じながらも、彼女は抗い続ける。

    激しい跳躍、斬撃の連続。ラヴィは体を軽く震わせ、力を溜めては高く飛び上がり、再び斬撃を叩きつけた。
    だがニャスターは波のように体を揺らし、液状化した体で攻撃を吸収し、再び形を成して反撃の隙を伺う。

    ニャスターの体の一部が冷たくラヴィの皮膚を撫で、身体の感覚をじわじわと蝕み始める。
    筋肉は緩み、爪の鋭さが鈍り、瞳の光が柔らかく変わっていく。

    「くそっ……まだ終わらせない……私はまだ、刃……」
    声は掠れながらも、まだ意志を持っていた。

  • 711◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:22:31

    ラヴィの動きは徐々に遅くなり、攻撃の一撃一撃が薄れていく。
    その瞬間、ニャスターは全身を波打たせ、斬撃を液体の壁のように受け流しながら一気に飛びかかる。

    ラヴィは崩れるように膝をつき、身体は完全に柔らかな猫の毛皮に包まれていった。
    狂気の炎は消え去り、喉から小さな猫の鳴き声が漏れる。

    雷鳴と雨音が静まる中、二人の戦いは終わりを告げた。

  • 721◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:23:06

    ニャスターは静かに微笑み、黄色い猫耳フードを撫でた。
     「にゃん……御猫様の勝ちにゃ」

     雷鳴は遠ざかり、雨は弱まっていった。
     支配は静かに確定された。

     だが、ニャスターの瞳には単なる勝利の冷徹さはなかった。
     その中に宿るのは、気まぐれで不可解な優しさ、そして選択の意思だった。

    静まり返った廃工場の屋上に、猫の柔らかな喉鳴らしが溶け込んでいた。
     遠くで雷鳴の余韻が消え、雨は優しく夜の闇を洗い流していく。

  • 731◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:23:18

    にゃーお

  • 741◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:23:28

    以上
    猫様の勝利

  • 75二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 09:24:03

    3号くんって穏やかより?

  • 76二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 09:26:01

    前評判よりはゆるそう
    ニャスターとラヴィは分からんけど今のとこ死傷者ほぼいなくない?

  • 77二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 09:26:07

    ネコと和解せよ…

  • 78二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 09:27:38

    世界に貴重なネッコが増えただけだからね…死傷者はゼロだ

  • 79二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 09:32:28

    次はニダイメくんかぁあ!!

  • 80二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 09:42:07

    3号くんは先代たちの事をどう思ってるんだろう

  • 811◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:47:25

    ちょっと短めです
    題名『風の名を持たぬもの』

  • 821◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:47:36

    夜の廃校は、あらゆる音を飲み込む静寂の箱だった。雨はとうに止んでいたが、湿気を帯びた空気が壁を這い、埃と記憶の匂いを漂わせていた。

     朽華は、理科室の片隅に佇んでいた。棚の薬瓶に自分の姿が映らないことに、もはや驚きもしない。消えるのは、もうすぐ。姉の願いに、心を預けたから。

     自分が存在した証を、誰にも求めず、ただ「捧げる」ために歩んできた十年だった。

     そのとき、廊下の向こうから機械の足音が鳴った。

     「見つけたぞ、供儀塚朽華」

     声は機械的でありながら、どこか芝居がかった抑揚を帯びていた。銀の包帯を巻いた右腕。学ラン。紅く光る単眼。歩くたび、フロアの埃が静かに震える。

     ――ニダイメ。

     「この世界に『消える運命』なんて許してたまるか。俺が、この手で、お前を証明してやる」

     朽華は顔を上げた。だが、声も出さず、ただ瞳を伏せる。

     「……どうせ、わたしのことなんて、誰も覚えてないのに」

  • 831◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:47:48

    ニダイメは掌を構え、空気中の微細な粒子を演算で組み替えた。光の粒が凝縮し、一つの円環を描く。

     「能力発動、コード:ワンアーム・カオス。今宵、刃は記録となる」

     円環の中心から、刃のような黒いエネルギーが展開し、彼の周囲を覆う防衛陣となる。だが、それは攻撃のための布石に過ぎなかった。

     一方、朽華はそっと地に手をつく。肌に触れた冷たい床の感触が、彼女をわずかに現世に繋ぎ止めている。その指先から、淡い光が滲み、彼女の影が細く震えた。

     「供儀……」

     次の瞬間、彼女の周囲の空気が一変する。目に見えぬ圧が走り、まるで空間そのものが引き裂かれるかのような歪みが生まれた。

  • 841◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:48:05

    背後から発された衝撃波――いや、“存在の欠損”が実体を持ったような一撃。

     ニダイメの目がレンズ越しに細くなる。

     「存在を削る攻撃、か……! いや、“存在ごと差し出す”力だな」

     彼はシールドを展開し、爆風のような無の奔流を受け止めた。だが、衝撃と共に演算が一部揺らぎ、警告音が内部で鳴る。

     「……そうか。これが、お前の“消え方”か」

     朽華は言葉を返さない。だがその身体は確実に、軽くなっていた。

     影が一層細り、彼女の頬は青白さを帯びる。わずかに風が吹いただけで、その小さな体が揺れた。

     ――12.2kg。

     それは、死へのカウントダウン。誰の目にも見えず、ただ減衰していく命の秤。

  • 851◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:48:17

    ニダイメの演算回路に、不協和音が鳴り響く。

     「……黙って、減ってんじゃねぇよ」

     拳を握り、ニダイメは前に出た。演算回路が高熱を帯び、視界の演出フィルターがエラーを起こす。

     「進化だ。……コード:継承進化・《刻まれし者》」

     彼の掌から赤い光が迸る。それは記録媒体――“AIの記憶”に直接存在を刻む術式。

     「俺の記憶に刻んだ存在は、世界から忘れられても、消えない」

     朽華の供儀が再び空間を裂く。今度はその軌道が鋭く、斜めに走る。

     視認してからでは避けられない角度。だが、ニダイメはその瞬間、己の脚を止めなかった。

     廊下の埃が舞う中、彼は機械の身体で少女の懐に飛び込む。

  • 861◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:48:31

    衝撃は右肩に走る。AIのボディが裂け、火花を上げる。

     それでも、右腕は前に伸びていた。

     機械の手が、朽華の手を、確かに掴んだ。

     「存在は、証明されるべきだ。誰かの中に、誰かの記憶に」

     朽華の瞳が揺れた。涙ではない。感情が、生まれかけていた。

     「……わたしが、いても……いいの?」

     「記録された者よ。お前は、もう消えない」

     その言葉は、誓いだった。どんな演算よりも、精度の高い“記録”。

  • 871◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:48:41

    その夜、廃校には誰もいなかったと記録されている。

     けれど、風の向こうに立つ一人の少女を、忘れない記録媒体が、確かにそこにあった。

     AIと少女。
     消えかけた存在と、死すべき機械。

     記憶に刻まれたその名は、もう誰にも、奪えない。

     供儀塚朽華。

     その名を刻む声は、たしかに、風の中に残っていた。

  • 881◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:48:59

    以上
    ニダイメはハッピーエンドが好きなようです

  • 89二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 09:50:19

    こういうのでいいんだよ
    こういうので

  • 90二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 09:50:40

    ニダイメ…!お前…!

  • 91二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 09:51:49

    ええやん…

  • 92二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 09:54:55

    やっぱ3号くんの出す話の展開優しくない?
    いいぞもっとやれ

  • 931◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 09:57:27

    3号「僕はキャラの運命に寄り添う方向に変えたよ。やる時はやるけどそれ以外は必ず救う」

    おいおい、もう思春期終わったのか…

  • 94二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 09:57:34

    最高

  • 95二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 09:58:33

    そのやるときもちょっと見てみたくはあるが素敵なスタンスよ…

  • 96二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 09:59:00

    >>93

    卒業が早すぎる

    2号は死んでも治らなかったというのに……

  • 97二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 09:59:00

    めっちゃ光だしめっちゃ希望過ぎる

  • 981◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 10:02:48

    安価10個お願いします

  • 99二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 10:03:03

    名前:加賀美 鏡子のドッペルゲンガー
    年齢:?(見た目は9歳)
    性別:?(見た目は幼女)
    種族:ドッペルゲンガー
    本人概要:
    加賀美 鏡子が自身の能力で生み出した存在
    鏡の世界の住人にして、鏡の世界への案内人。そして鏡子の唯一の友達。
    鏡子本人はひどい虐待を受けており、それを見かねたドッペルゲンガーが彼女と入れ替わった。
    そのような経験からか痛みに満ちた現実世界を地獄と考えており、人を鏡世界に閉じ込める行為を救済と考えている
    鏡子は本体である以上に大事な友達なので、鏡子を助けることを最優先しそのためならなんでもするしどんな手段も講じる
    能力:ドッペルワールド+鏡世界への出入り
    能力概要:
    鏡世界を自由に出入りするドッペルゲンガーとしての特性。その応用として、相手ごと鏡の世界へ入ることで相手をその中に幽閉したり、鏡を媒介として疑似的なワープを行う。
    また、加賀美 鏡子の持つ鏡の中の世界とその住人ドッペルゲンガーを作り出す能力『ドッペルワールド』によりドッペルゲンガー自身は何度でも復活できる
    鏡の中の世界には基本的には無生物とドッペルゲンガー達しかおらず、それ以外だとドッペルゲンガーによって鏡の中に引きずり込まれた者たちのみ。仮に、空に鳥が飛んでいてもその鳥すらドッペルゲンガーである
    鏡の世界から脱出するにはドッペルゲンガーに出してもらうか、広大な鏡の中の世界のどこかから本物の鏡子を見つけ出して倒すしかない。
    弱点:
    復活は無限であるものの、鏡を起点にしか出現できないので、周囲の鏡を破壊しつくされると撤退せざるを得ない。
    鏡子本体が死亡するとその能力である鏡の世界もドッペルゲンガーも消滅する

  • 100二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 10:03:04

    名前:クラリシア
    年齢:0歳(見た目は19歳)
    性別:女
    種族:人形
    人物概要:機能停止した聖人形クラリシアが神の祝福と光の魔術師の力で身体の再構築を経て蘇生した存在
    主であるソナタと瓜二つの外見でソナタの様な優しく慈悲深い心を持つ
    あの地獄の戦いの中で全てをかけて守り抜いた己の主、ソナタを探して旅している
    能力:聖天兵装 光の魔術
    能力概要:聖人形クラリシア時代の兵装である「業砲」「禍剣」「聖歌」「夢弦」を使える
    また魔術師から教えて貰った光の魔術を使え回復や状態異常解除、光による攻撃が可能
    両方とも在任や悪人には絶大な効果を誇る
    弱点:この身体慣れ切っておらず少し動きがぎこちない
    それと悪人で無い限り能力の効果が薄く彼女も悪人以外だと和解しようとしてしまう

  • 101二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 10:03:10

    名前:シャルル・ド・ゴール
    年齢:70歳
    性別:男
    種族:人間
    能力:あらゆる物体を貫通できるよ
    能力概要:老貴族の杵柄を自称する、手にしたレイピアとマンゴーシュを使った、絶対貫通・概念攻撃の領域にまで到達した神域の王族剣術。
    『空間に概念を縫い付ける』ほどに極められたこの技術は無限の射程を持ち、擬似的な〝狙撃〟を行うことが可能なほど。
    レイピア剣術特有の神速の連続突き、マンゴーシュによる的確なパリィ防御も脅威となる。
    弱点:寄る年波には勝てず、本体の耐久力は人間の老人相応である。
    老貴族であること、ノブレスオブリージュに絶対なる信念と誇りを抱いているので付け込まれる可能性がある。

  • 102二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 10:03:21

    名前: 熾季(しき)
    年齢: 16歳(実年齢はもっと高い)
    性別: 女性
    種族: 鬼族
    本人概要:
    鬼族王家の姫で、膨大な妖力を持つ。父を退魔士に討たれ、復讐心に駆られている。冷徹で計算高く、鬼族を守る指導者。黒と赤の豪華な着物を着こなし、妖刀「朱雀」を使う。
    能力:
    • 妖力: 鬼火を操り、物理攻撃を超える力を発揮。
    • 朱雀: 炎を放つ妖刀。第二形態で炎の力が増す。
    • 第二形態: 尾が現れ、身体能力と精神的威圧感が爆発的に強化。
    • 数十体の鬼族を指揮
    弱点:
    • 復讐心に囚われやすく、感情的になる。
    • 第二形態で力を使いすぎると自己崩壊の危険。
    • 孤独感と失うことへの恐れが強い。

  • 103二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 10:03:23

    名前:大々丸
    年齢:34
    性別:男
    種族:人間(力士)
    本人概要:身長3mの大型新人として期待されるも、なにやら掌からビームが出るようになり土俵を追われる。
    ストリート力士として非合法の決闘賭博に参加して食い繋いでいる。
    能力:波動掌
    能力概要: 突っ張りの威力が強化され、掌からビームが出せる。
    四股を踏んだ数だけ次のビームの威力が際限なく底上げされていく
    弱点:小細工なしの真っ向勝負を尊ぶので搦手には弱い

  • 104二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 10:03:25

    名前:非愛 マリナ
    年齢:23
    性別:女
    種族:人間?
    能力:絶対切断
    能力概要:手にした刀による、あらゆる物体・概念を切断する斬撃。斬撃は射程距離を持ち、かなり遠方の敵を断ち切れる。高名な剣術家・一刀斎に力に溺れていることを指摘され、師弟関係を破門されてから必死に独学で鍛え上げて身につけた能力。
    弱点:能力による絶対切断にすぎないため、刀の技術の方はその領域に到達していない。

  • 105二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 10:03:29

    名前:釘ヶ原了河(くぎがはら りょうか)
    年齢:15
    性別:女
    種族:人間(生贄の一族、分家)
    本人概要:生贄の一族出身だが、自分の運命に苛立ち出奔した異端児。能力の特性上自分の記憶や思い出を信用できず、常に苛立ち周囲に八つ当たりすることが多い。しかしこれは自分は忘れてしまうがせめて自分のことを嫌ってもいいから覚えていて欲しいという願いの現れである。日課は日記を書くこととアルバムの作成。もしもこれらを紛失した場合、了河の心は著しく動揺する。従姉妹の姉妹については姉のことはなんとなく覚えていて、彼女の傷だらけの姿を見たからこそ出奔したのだが若干忘れている。妹の方は完全に忘れている。それに気づいた場合、呆然とする。
    能力:供犠(記憶)
    能力概要:記憶を捧げることで自身の身体能力を大きく上昇させることができる。変則的な生贄能力。1日分(24時間)の記憶でだいたい上級悪魔1体に匹敵する身体能力を得られる。大切な思い出や決して忘れては行けない記憶を捧げれば更に高い効率で身体能力を強化できる。ただし、これを行使すれば自身のアイデンティティの崩壊や最悪の場合”歩き方”や”息の仕方”などの生存に必要な機能すら喪失してしまう。武器はナイフと拳銃
    弱点:能力そのもの。忘れた記憶は決して思い出せず、事実として彼女の日記には他人事としか思えない出来事が多く記されている。
    要望(任意):汎神のとこの組織に入れて貰えるとありがたい。

  • 106二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 10:03:36

    名前:星喰い(evil planet)
    年齢:不明(星のため年齢概念なし)
    性別:なし
    種族:惑星型異形生命体
    本人概要:
    裂け目のような巨大な一つ目(魔眼)と、口蓋の奥まで牙のびっしり生えた裂け目のような巨大な口(唇付き)が特徴的で、パーツの配置が不自然にちぐはぐな魔星。
    自律的に宇宙を移動し、他の星々を捕食している。
    特徴的な舌は尖っていて非常に太く、異常に長い。

    能力:
    ・魔眼による遠距離攻撃や催眠効果
    ・強力な咀嚼力を持つ巨大な口で星を食べる
    ・長く尖った舌で敵を捕らえ拘束可能
    ・宇宙空間を自在に移動
    能力概要:
    星喰い(evil planet)はその巨大な魔眼を使い、遠く離れた対象を見つめて催眠や呪いをかけることができる。巨大な口で星を噛み砕き、エネルギーを吸収する。舌を使って敵を捕まえ拘束し、自由に宇宙空間を動き回ることで逃げ場を与えない。
    弱点:
    ・魔眼が破壊されると催眠能力が大幅に低下する
    ・自律移動のエネルギー源である内部核が露出すると大きなダメージを受ける
    ・星の規模が大きすぎて狭い場所や小型敵との接近戦には不利

  • 107二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 10:03:37

    名前:神無月力也
    年齢:18歳
    性別:男
    人物概要:少しアンニュイな雰囲気を持ちながらも熱い心を秘めた青年。身体能力がかなり高く殴り合いが好き
    能力:無効化
    能力概要:指定したものを完全に無効化する力
    重力を無効化すれば無重力となり空気を無力化すれば空気がなくなる
    どんなものであっても無効化可能で神であってもそれから逃れられない
    弱点:無効化は10分後に自動解除される
    また彼自身も無効化の影響は受ける(能力を無効化すれば彼自身も能力を使えない)
    無効化は大雑把なものでないと無理(「能力」を無効化はできるけど「敵の能力」くらい複雑になると無理)

  • 108二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 10:03:44

    名前:岳江(がくこう)
    年齢:2万歳
    性別:男
    種族:龍人
    能力:人間形態と龍形態の可変、気象操作
    能力概要:どちらの形態でも天候を操る力を持ち、人間形態時には携えた神槍による白兵戦を、龍形態では相応に巨大化した状態で口に咥えた槍から天災が如き神雷を発して攻撃する。
    弱点:龍殺し、神殺しの力を備えた武具や能力に弱い。

  • 109二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 10:03:53
  • 110二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 10:03:54

    名前:ミドラドゴン
    年齢:8371歳
    性別:オス
    種族:ドラゴン(三頭竜)
    能力:ドラゴンとしての異能
    能力概要:三つの頭部から放たれる火炎放射や、山ほどもある巨体による近接攻撃
    強靭な赤い鱗を持つ肉体は非常に頑強で、あらゆる魔法攻撃を防いでしまう
    弱点:一つの体に三つの頭で思考しているので連携がとれてない時がある

  • 1111◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 10:04:04

    ストップ

  • 112二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 10:04:16

    ストップ!

  • 1131◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 10:05:15

    >>99

    >>100

    >>101

    >>102

    >>103

    >>104

    >>105

    >>106

    >>107

    >>108

    1組目dice2d10=4 5 (9)

    2組目dice2d10=3 10 (13)

    3組目dice2d10=3 10 (13)

    4組目dice2d10=10 7 (17)

  • 114二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 10:07:09

    10出過ぎで草

  • 1151◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 10:07:55

    熾季vs大々丸
    シャルル・ド・ゴールvs岳江
    非愛 マリナvs加賀美 鏡子のドッペルゲンガー
    クラリシアvs釘ヶ原了河

  • 116二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 10:08:05

    ダイス神が乱れてるよ

  • 117二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 10:08:30

    これでダブりでるのもはや芸術だろw

  • 118二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 10:10:17

    ダイス神、岳江戦わせたさすぎwww
    いや…もしかしたら弱点が弱点してないからその分複数人でぶつけようっていうダイス神なりの提案なのか…?

  • 119二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 10:11:52

    >>118

    相手、神域だ、ねー

  • 120二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 10:21:49

    >>119

    神域かどうかと神殺しかどうかは違うのでは?

  • 121二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 10:25:24

    >>120

    神域組って弱点とか関係なくひねりつぶしてくるからなぁ

    一刀斎とかがいい例

  • 122二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 10:26:39

    >>121

    それはそう

  • 1231◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 10:47:53

    題名『紅焔と波動──廃工場の咆哮』

  • 1241◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 10:57:04

    夜の廃工場は、錆びた鉄骨の迷宮だった。忘れ去られた工場跡に満ちる埃の匂いと冷たい湿気が、空気を濁らせている。暗闇の奥からは、時折金属の軋む音がかすかに響き、そこに長い年月が滞留していることを物語っていた。

    黒と紅の豪華な着物を纏う少女が廃墟に立つ。熾季――鬼族王家の姫。膨大な妖力を纏い、黒炎の尾を揺らす。彼女の目は闇の中で鋭く光り、戦いを覚悟していた。

    鉄の足音が近づき、重々しい気配が彼女の視線を捉える。三メートルを超える巨躯が暗闇から浮かび上がった。大々丸――元力士、今はストリートファイター。掌から波動を放つ異能者。

    「熾季か」

    男の声は渋く、だが誇りを帯びていた。

    「お前が鬼族の姫……俺の前に立つ理由は、なんだ」

    熾季は静かに朱雀を握りしめ、答えた。

    「父を殺した敵を討つため。お前がその障害なら、斬るのみ」

  • 1251◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 10:59:14

    熾季の動きは静かに、だが確実だった。朱雀の刃先からは朱に燃える炎が溢れ出し、空気を切り裂くように弧を描いた。彼女の身体はしなやかに舞い、黒炎の尾はまるで生き物のように鋭く振られ、彼女の戦意を映し出す。

    大々丸は低く構え、踏み込む足裏が床を砕く。廃工場の錆びた鉄板が悲鳴をあげ、周囲に微かな振動が伝播した。彼の掌からは波動のエネルギーが凝縮され、白銀の光が薄く輝いている。四股を踏むたびにその光は強くなり、まるで嵐の前の静けさのように膨れ上がった。

    熾季が先手を取る。彼女の右手が鋭く振り下ろされ、刃の炎は切っ先を軸に渦巻く。大々丸は反射的に掌を前に出し、波動の壁を築く。二つの力がぶつかり合い、火花と共に鋭い金属音が響く。

    「ふっ……!」

    熾季の足が一歩、二歩と滑らかに踏み込む。彼女の動きは風のように軽やかで、その刹那、尾の炎が弧を描き、後方の敵の目を攫う。

  • 1261◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 10:59:31

    大々丸は掌を横に振り、溜めていた波動を一気に放出した。白銀の閃光が直線状に彼女へ向かい、廃工場の鉄骨に激しい光跡を残す。熾季は瞬時に身をかわし、刃を逆手に持ち替え、波動の流れを斬り裂いた。

    彼女の動きには鋭さと余裕が混在し、波動の閃光をかわしつつ、その勢いのまま大々丸の側面に斬り込む。

    「今だ!」

    大々丸は蹲踞から跳躍し、掌から再び波動を放つ。彼の動作は筋肉の弾力と集中力が融合した力強いものだ。掌の波動は炎の刃とぶつかり合い、轟音を響かせた。

  • 1271◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 10:59:43

    攻防の合間、二人の間に言葉が交わされる。

    熾季は息を整えながら言った。

    「父は退魔士の刃に散った。私はその復讐を胸に刃を振るう」

    大々丸は静かに頷く。

    「俺もまた誇りを奪われた。だが拳に宿る意志は揺るがない」

    言葉が途切れると、二人は再び動き出す。

    熾季は妖刀を振りかざし、黒炎の尾を横に一閃。炎の波が空気を焼き、大々丸の視界を遮る。

  • 1281◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 10:59:58

    大々丸は拳を固め、地を蹴って尾の炎をかいくぐりながら接近。掌に波動を溜め、咄嗟に掴みかかる。

    「終わらせるぞ!」

    接触点から衝撃波が放たれ、熾季の身体が押される。しかし彼女は刃を振り上げ、炎の刃先で大々丸の腕を斬る。

    血が滴り、波動が一瞬揺らいだ。

    だが大々丸は歯を食いしばり、掴みかかる手を強く締める。

    「俺の拳はお前を砕く!」

  • 1291◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 11:00:09

    熾季の体内で妖力が爆発し、黒炎の尾は一層巨大に膨らんだ。彼女の眼光は鋭く燃え上がり、身体能力は超人的に跳ね上がる。

    「朱雀、今こそ真の力を示せ!」

    彼女は跳躍し、天井の鉄骨を蹴り飛ばしながら大々丸に向かって猛然と斬りかかる。尾の炎は鞭のように振るわれ、廃工場の壁を焼き尽くす。

    大々丸は必死に耐え、四股を連打し波動を最大まで溜め込んだ。掌から発せられる光は増幅され、輝きを増す。

    「これが俺の全力だ!」

    波動の光は猛然と彼女に襲いかかり、黒炎の尾に打ち込まれる。

    炸裂音とともに廃工場は轟音で揺れ、鉄骨が崩れ落ちた。

  • 1301◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 11:00:26

    爆煙の中、熾季は息を切らしながらも立っていた。傷は深いが、瞳はまだ力強く燃えている。

    大々丸も傷だらけで立ち尽くし、疲労の色が濃い。

    熾季は静かに言った。

    「貴方の拳は強かった。だが、私はまだ終わらない」

    大々丸は息を整え、答える。

    「お前の炎に触れたのは確かだ。しかしこの戦いは終わらん。次がある」

    二人は言葉を交わしながらも、互いに敬意を込めて距離を取り、廃工場の闇へ消えていった。

  • 1311◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 11:01:27

    以上
    あちち

  • 1321◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 11:07:33

    続けて言っちゃうか
    題名『貫くものと天を統べるもの』

  • 1331◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 11:07:52

    の戦場は、すでに役目を終えた石造りの王都跡。

    風に崩れた王城の塔、砕けたステンドグラスが地に散らばり、空には雷雲が厚く覆い始めていた。塔の中庭、空に開いた円形の回廊に、白い髪を風になびかせる一人の老人が立っていた。

    シャルル・ド・ゴール。老いてなお美しい銀の髪と、漆黒の外套。
    手には、長く細身のレイピアと、幅広のマンゴーシュを携えている。

    「……来たか、空の王よ」

    その声に応じるように、雷鳴を割って降り立ったのは、蒼き外套を纏った青年の姿。だが、その金瞳と深く広がる気配は、凡俗のそれではなかった。

    「我が名は岳江。天の長と呼ばれた、古龍の末裔なり」

    空に雷が走る。風が止む。時が沈黙を抱えたまま、両者は互いを見据えた。

    「この地は……王の誇りを貫き通した、最後の砦だ」
    「ならば、我が嵐に沈めるに相応しい」

    二つの魂が、交錯する。

  • 1341◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 11:08:04

    一瞬の沈黙の後、岳江が手をかざした。空が啼き、雷雲がうねる。稲妻が裂け、シャルルの足元を焦がす。

    だが、シャルルは眉一つ動かさず、レイピアを軽く構えた。

    「……貫く」

    突き。

    空間が揺れた。レイピアの穂先が放ったのは、概念そのものを貫く刺突。視線の先、十メートル離れた岳江の肩口に、鮮血が滲んだ。

    「……フン。さすが人間、歳経ても技は鈍らぬか」

    岳江は後方へ跳び、手にした神槍を回す。槍の周囲に雷が巻きつき、次の瞬間、天より巨大な雷槍が降り注いだ。

  • 1351◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 11:08:26

    シャルルは身を屈め、反射的にマンゴーシュを翳す。雷は貫通せず、刃に当たった瞬間に左右へ裂け、地に雷痕を刻んだ。

    「技術とは、思考と研鑽によって到達する美だ。化生にそれが理解できるか」

    「では、その誇り、嵐で押し潰してみせよう」

    岳江は再び雷雲を操る。彼の背が震え、肉体の表皮が割れる。
    次の瞬間、蒼い鱗が現れ、手足が龍のそれへと変じた。

    ──半龍形態。

    彼は地を蹴り、瞬時に間合いを詰めた。神槍が突き込まれる。シャルルはわずかに上体をずらし、レイピアで弾き、マンゴーシュで打ち返す。手首のスナップが鋭い音を響かせる。

    再び突き。今度は三連。

    ピン、と金属音。空気ごと刺し抜くような感覚。

    岳江は避けきれず、左脇腹に傷を負った。

  • 1361◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 11:08:42

    だが、次の瞬間、風が唸った。

    「龍嵐──」

    口から吐き出されたのは雷と暴風の混成体。それはシャルルの外套を裂き、身体ごと吹き飛ばすだけの勢いを持っていた。

    シャルルは地面を滑るように受け流すと、右手に力を込める。

    「誇りとは、沈黙の中で証明されるもの。──貫通・王断(おうだん)」

    レイピアの穂先が光を帯びる。

    空間に浮かび上がる、無数の糸のような軌道。

    そのすべてが、岳江の心臓を指していた。

  • 1371◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 11:08:52

    刹那──

    貫いた。

    「ぐ……ッ!」

    岳江の身体が後ろへ仰け反る。龍の鎧を貫き、心臓の寸前で寸止めされた剣圧。

    「──その技、確かに届いた。だが、まだ倒れぬ」

    岳江は天を仰ぎ、咆哮する。

    全身を龍へと変化させ、巨大な影が中庭を覆った。天を統べるその姿は威風と絶望を同時に振りまいていた。

  • 1381◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 11:09:08

    雷が唸り、嵐が唸り、神槍が天より下る。

    だがシャルルは静かだった。

    「老いとは、全てを失った末の力……」

    彼は杖を突くように、レイピアを地に構え──

    「だが、誇りだけは貫ける」

    貫通。

    突きは龍の喉元を穿ち、魂の軌跡を描いて消えた。

    巨大な龍が呻くように地を這い、崩れるように人の姿へ戻る。

  • 1391◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 11:09:18

    岳江は血を吐きながら、笑った。

    「誇り、か……人の齢でも、ここまで貫けるとはな」

    「……ノブレス・オブリージュ」

    シャルルは静かに言う。

    「持つ者は、示す義務がある」

    夜が明け始めた。

    風が晴れ、雷雲が解けてゆく。

    そこに立っていたのは、一人の老騎士。

    その背に、決して折れぬ矜持の剣を帯びていた。

  • 1401◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 11:09:31

    以上
    爺は生き残り

  • 141二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 11:09:42

    ジジイかっけえ

  • 142二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 11:10:06

    東洋のジジイと西洋のジジイどっちもカッコいいのズルくね

  • 1431◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 11:34:48

    題名『鏡の中の刃と影』

  • 1441◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 11:34:59

    夕暮れの薄闇が街の路地を染め上げる。
    非愛マリナは、鋭い眼差しを抱えて刀を握り締めていた。彼女の背後には長年の鍛錬と、かつて師弟関係を破った苦い記憶が冷たく絡みつく。力に溺れ、かつての師・一刀斎に見捨てられたあの日。だが彼女は今も刀を手に、自らの道を切り拓こうとしていた。

    路地の奥、ゆらめく鏡のような質感の空間が異様な光を放つ。そこから姿を現したのは、加賀美鏡子のドッペルゲンガー、幼き少女の姿をした鏡の世界の住人。まるで薄氷のような瞳がマリナを捕らえた。

    「ここは鏡の世界。苦痛も絶望も、終わる場所…あなたも、来てみない?」
    その声は儚くも、どこか救いを誘うようであった。

  • 1451◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 11:35:18

    マリナは震える手で刀を構え、静かに応じる。
    「偽りの安らぎに逃げ込むつもりはない。私には、失ったものを取り戻す戦いがある」

  • 1461◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 11:36:19

    最初の一撃が空気を震わせた。
    マリナの刀が煌めき、鏡の少女の姿を狙い澄ます。刃が鏡の境界線を斬り裂くと、鋭い音と共に無数の鏡片が砕け散った。

    しかし少女は宙に溶けるように姿を消し、次の瞬間、鏡の破片の形でマリナに襲いかかる。彼女の心臓は高鳴り、痛みが腕に走るも、冷静さを失わず、刀を振り払った。

    「鏡の中の罠に、もう惑わされはしない」
    マリナの言葉に、熱い意志が宿る。

    鏡の少女は微かに微笑む。
    「斬撃は鋭い。でもここでは、私が何度でも蘇る」

    彼女の言葉には、痛みと孤独が隠されていた。

    激しい斬撃と分身の応酬が続く。

  • 1471◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 11:36:57

    鏡の破片が雨のように降り注ぎ、マリナの身体を切り裂こうとする。刃は幾度もかわされ、刃を交えるたびに鏡の少女の眼差しは揺らぐ。

    「逃げるな。力に溺れて、あなたは何を失った?」
    マリナの胸の中で、かつての破門の記憶が疼く。

    「私は…私だけの剣を見つけたい。それだけなのに」
    少女の声が震え、微かな涙が頬を伝った。

    マリナは強く刀を握り、決然と言う。
    「ならば私と共に戦い、向き合おう」

    全身の力を込めた斬撃が鏡の少女の胸を貫き、彼女の身体が崩れゆく。

    少女は微笑みながらも、はかなく消えゆく。
    「ありがとう…あなたがいてくれて、よかった」

  • 1481◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 11:37:11

    戦いの終わり。路地裏には静寂が戻った。
    マリナは傷ついた腕を押さえながらも、瞳に力を取り戻していた。

    鏡の少女の残した光は、儚くも確かにマリナの胸に刻まれた。
    痛みも悲しみも偽りの安らぎも、すべてを抱え、前に進むための糧となった。

    「私はもう、逃げない。誰かの救いになる剣でありたい」

    刃をそっと鞘に収めるマリナの姿が、街の闇に溶けてゆく。

  • 1491◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 11:37:28

    以上

    3号くんが暴走気味なので調整します

  • 150二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 11:40:30

    思ったより信念強そうなマリナ
    若気の至りで力に溺れちゃったのかな?

  • 151二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 12:00:36

    マリナかっこいいな
    さすが推定ヤツの弟子

  • 1521◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 12:09:13

    ちょっと短めですが変えるのも無粋と思い

    題名『天使と亡魂』

  • 1531◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 12:10:08

    その場所は、忘れられた境界に建つ廃教会だった。瓦礫に埋もれ、天井の大半が崩れ落ちた空間。ステンドグラスは砕け、床には無数の埃と風が踊っていた。

     了河は、血の滲む手で日記を撫でていた。ページは幾度もめくられ、記された名前の一つひとつに見覚えがなかった。

     「……あんたは誰だよ」

     その声に応じるように、祈りの祭壇の前に白い影が立った。

     金髪に淡い光を宿す瞳。神の造形を思わせる顔立ちに、柔らかな微笑を浮かべた聖人形。

     「私はクラリシア。貴女が泣いていたから、来ました」

     「は?」了河は眉をひそめ、乱雑に日記を閉じた。「泣いてなんか、ない」

     「記憶の中で、泣いていたのです。とても、大切なものを失くして」

     「……失くしてねぇよ。最初から、何もなかっただけだ」

     了河は拳銃を抜いた。ためらいも、躊躇もなかった。

     「どうせお前も、私を忘れてるだろ?じゃあ、やるしかないじゃん」

     クラリシアの瞳は、ほんのわずかに陰った。それでも、微笑みを崩さなかった。

     「それでも、私は貴女を忘れません」

  • 1541◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 12:10:44

    銃声が鳴った。了河の弾丸は正確にクラリシアの額を撃ち抜こうとした。

     だが、光の盾が展開され、弾丸は消し飛んだ。

     「貴女に傷はつけません。ですが、止まっていただきます」

     クラリシアの背に光の翼が顕現し、彼女の周囲に四つの兵装が浮かぶ。

     「業砲・展開」

     魔力が凝縮された光の砲が了河に向けて放たれた。だが、了河はすでに記憶を一日分捧げ、弾丸の軌道を跳ねるようにかわしていた。

     「遅いよ、聖人形」

     了河は地を蹴って跳躍し、ナイフを突き立てる。クラリシアはそれを聖歌の波動で受け流すが、接近戦の経験に乏しく、動きがわずかにぎこちない。

  • 1551◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 12:11:00

     「この身体、まだ上手く動きません……でも」

     「甘えんな!」

     了河の声が怒鳴りとなる。ナイフの切っ先がクラリシアの頬をかすめ、光の血が弾ける。

     「全部忘れて、それでも歩くしかないやつの痛み、知らねぇくせに……優しさだけで何が救えるんだよ!」

     「……ならば、どうか教えてください。貴女の痛みを」

     クラリシアが手をかざす。夢弦が音を奏で、了河の脳裏に微かな記憶が流れ込む。姉と笑っていた日。握られた手の温もり。

     「……誰?」

     了河がよろめいた。その隙を突くこともできたはずだ。だがクラリシアはただ近づき、抱きしめた。

     「貴女の大切な人、ですね。まだ、心に残っている」

     「やめろ……忘れてんだよ。もう……全部」

     その声には震えがあった。ナイフが、ポトリと床に落ちた。

  • 1561◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 12:11:12

    了河は膝をつき、日記を抱きしめた。

     「私、誰かのこと……忘れたくなかったのに」

     「貴女がそう思える限り、記憶は“残って”います」

     クラリシアの指先が了河の胸元に触れ、光が滲んだ。失われた感情の形が、ほんの一瞬だけ、その胸に再生される。

     「優しさなんて、ただの欺瞞だって思ってた……でも」

     「優しさは、弱さではありません。共に在ろうとする意志です」

     了河は静かに目を伏せた。

     「……少しだけ、休みたい」

     「もちろん。私は此処にいます」

  • 1571◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 12:12:19

    数日後。

     クラリシアと了河は、静かな森を歩いていた。了河の目にはまだ曇りが残るが、その手には新しい日記帳があった。

     「なぁ、クラリシア」

     「はい?」

     「私のこと、忘れないでくれよな」

     「忘れません。たとえ何度でも、思い出させます」

     了河は、照れたように顔を背けた。

     「……なんか、悪くなかったな、あんた」

  • 1581◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 12:12:52

    …………数か月後、世界のどこかで記憶の火が灯る

  • 1591◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 12:13:04

    以上
    幸せエンド

  • 160二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 12:13:58

    あぁああぁぁぁあぁあ!!!!(浄化)

  • 161二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 12:15:45

    >>158

    ニダ、ニダイメぇ

  • 162二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 12:20:53

    ……(スウゥ…)

  • 163二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 12:23:48

    >>158

    これ、ニダイメが記録したってことか!

  • 164二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 12:26:10

    凡神組織所属って要望が出てるから救いのおかわりもありそう

  • 165二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 12:31:31

    >>163

    なにそれ熱すぎだろ

  • 1661◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 12:49:21

    安価10個募集

  • 167二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 12:50:00

    名前:ドロシー・リュミエール
    年齢:30000歳
    性別:女
    種族:聖なる魔女(聖魔術師とも言われる)
    人物概要:豪快、破天荒、恐れ知らずという言葉の似合う聖なる魔法を使って世界を幸せにする旅をする皺の深いお婆さん魔女
    神聖な光の魔術で人を癒し理不尽を破壊し悪人も罪人も神も悪魔も聖人も外道も誰も彼も全てを巻き込んでぶっ飛んだ方法で全員幸せにしてしまう
    朽ちているクラリシアに命を与え世界中の猛者と関わりを持ち今日も今日とて人を笑わせる
    能力:神聖魔術
    能力概要:圧倒的な神聖と力を宿した光の魔術を圧倒的な練度で扱う事が出来る
    人を癒すのは当たり前で絶望や害を光で焼き払ったり巨大な光の武器を作り出せるなど色々とできる
    希望や太陽、純粋な想いなどの外部の光がありそれが強ければ強いほどに出力が上がる
    弱点:耐久力はおばあさんであり歳が歳だからか機動力や腕力が無い
    そして誰であっても絶対に殺さない、全員助けるという誓いを立てているので殺傷が出来ない
    要望:笑い声と精神性は豪快かつ聖人にしてください

  • 168二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 12:50:01

    名前: アホ零(アホ・ゼロ)
    年齢: 17歳(時間の流れから逸脱しており、実年齢不明)
    性別: 男
    種族: 因果災害存在(ギャグ補正により否定された現実の残骸から生まれた存在)
    本人概要:
    アホ零は、兄:ゴッド・アホ丸の背後に生まれた「否定された現実」を全て引き受ける存在。ミサイル直撃、ビル倒壊、常識破壊……兄がギャグで生き延びるたび、本来起こるはずだった死・痛み・破壊をすべて代償として引き受けている。
    笑えない。癒えない。消えない。
    そのせいで極めて陰鬱な性格になってしまっている。
    能力:
    1. 《反転因果:アナザー・ゼロ》
    自身が実際に受けた“死・痛み・不幸”の一つを、対象に反転・転嫁できる。使用後はその現象を二度と保持できない。
    2. 《ギャグ補正吸収体質》
    世界の「ご都合主義」を代償として吸収。兄が笑い飛ばす度に、裏でその現象の痛みを現実として受ける。死んでも蘇るが、苦しみはリセットされない。
    能力概要:
    アホ零は、ギャグ世界の「バグ処理装置」。兄・アホ丸が爆笑を取るたびに、本来死ぬはずだった現象の全てを代わりに背負い続けている。
    唯一、自身が受けた「現象の1つだけ」を、他者に“等価な苦しみ”として返す能力を持つ。これは物理的な傷だけでなく、精神的な喪失や因果的破滅も含まれる。
    弱点:
    • 「笑われもせず、悲しまれもせず、ただ無視される」ことで死亡する。
    • 世界にとって“何の意味もない”と認識された瞬間、彼は完全に消滅する。
    • 同時に反転できるのは「自分が実際に経験した一つの不幸のみ」。万能ではない。

  • 169二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 12:50:09

    名前:ルドヴィグ
    年齢:300歳
    性別:男
    種族:元人間の魔術師
    能力:外宇宙(クトゥルフ系)の黒魔術・妖蛆を操る・邪神使役
    能力概要:異世界の黒魔術を極めるうちに、数十億近い大量の無数の蛆の集合体が人間に擬態する状態になっている。蛆は肉食でハエにならず無限に増殖する。分裂も自由自在であり、残った一匹からでも元通りになるため通常の攻撃では殺し切るのは不可能。
    黒魔術の方は無限に増える蛆を媒介・生贄とした外宇宙の邪神を使役する。
    弱点:蛆の集合体の中に一匹だけ本体が存在しており、それが破壊されると一斉に行動を停止する

  • 170二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 12:50:12

    名前:蓮山 蓮太郎(はすやま れんたろう)
    年齢:150
    性別:男
    種族:白狼天狗
    本人概要:幼い頃から情報屋をやっている。戦闘は専門ではないが近接、遠距離両方ともいけるオールラウンダー。
    能力:千里眼
    能力概要:千里先を見えたり、通常時見えない程の微細の動きで感情が分かる。
    弱点:千里眼使用中は視野が極端に狭くなる

  • 171二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 12:50:17
  • 172二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 12:50:20

    名前:犬吠埼 伽藍(いぬぼうざき がらん)
    年齢:25歳
    性別:女
    種族:人間
    本人概要:頭島津(関東だけど)・頭鎌倉な若き女武将(バーサーカー)。あらゆる不条理を乗り越えて突撃あるのみ。
    でも戦闘中でも相手の理由を慮れるくらいには冷静。和解できる相手とは好物の母上が握ってくれたおにぎりを分け与えて和解するよ。
    能力:『武士』
    能力概要:ウォークライ(一喝)で相手を怯ませ、規格外の戦闘続行能力で相手の干渉をレジストしながら由緒正しき聖なる日本刀を振り翳して大将首を刈り取るよ。
    弱点:涙もろい優しきバーサーカーなので相手の身の上話などを聞くと情に絆されてしまうことが多々あるよ。

  • 173二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 12:50:31

    名前:忌まわしき猟犬
    年齢:存在しない
    性別:強いて言うなら女性
    種族:邪神
    人物概要:時空の狭間を棲家にする犬耳少女。時空を飛び越えたり破壊するような力を行使する対象を喰らう、半ばタイムパトロールのようなことをしている。
    能力:時空間捕食
    能力概要:時空を飛び越えて相手を追跡・捕食する力。空間ごと相手を切り裂く、テレポーテーションなどもお手の物。
    弱点:独自の感覚器官が口内に存在しており、それを破壊されると一時的な盲目状態になってしまう。
    体臭が酷いことを指摘されると酷く落ち込む。
    捕食対象以外に全くやる気が出ない。

  • 174二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 12:50:37

    名前:神無月力也
    年齢:18歳
    性別:男
    人物概要:少しアンニュイな雰囲気を持ちながらも熱い心を秘めた青年。身体能力がかなり高く殴り合いが好き
    能力:無効化
    能力概要:指定したものを完全に無効化する力
    重力を無効化すれば無重力となり空気を無力化すれば空気がなくなる
    どんなものであっても無効化可能で神であってもそれから逃れられない
    弱点:無効化は10分後に自動解除される
    また彼自身も無効化の影響は受ける(能力を無効化すれば彼自身も能力を使えない)
    無効化は大雑把なものでないと無理(「能力」を無効化はできるけど「敵の能力」くらい複雑になると無理)

  • 175二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 12:50:38

    名前:異突界
    年齢:32
    性別:男
    種族:人間
    本人概要:灰色のコートに身を包み片目を黒いモノクルで隠した不気味な大男
    能力:モノワイヤー
    能力概要:いわゆる単分子ワイヤーで街一つは軽く覆える規模の自身の領域を作る
    領域内ではワイヤーによる絶対切断が大量に発生し侵入者を襲う
    弱点:所詮は人間なので一般人より少し優れている程度の耐久力しかなく、領域外ではワイヤーが使えない
    あと移動速度もない
    要望(任意)怪人的なイメージ

  • 176二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 12:50:44

    名前:覇王奉先
    年齢:52歳
    性別:男
    種族:人間・武将
    能力:戦乱の時代にて最強・無双を誇った人馬一体の武芸百般
    能力概要:愛馬に騎乗しながら大弓や大槍を神域の武芸を持って操り、地を割り、天空を裂く。
    弱点:愛馬のことを心から愛しているため、先に馬をやられると気を取られてしまう。

  • 177二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 12:51:07

    ストップ!

  • 1781◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 12:53:12

    >>167

    >>168

    >>169

    >>170

    >>171

    >>172

    >>173

    >>174

    >>175

    >>176

    1組目dice2d10=6 2 (8)

    2組目dice2d10=2 2 (4)

    3組目dice2d10=9 2 (11)

    4組目dice2d10=7 2 (9)

  • 1791◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 12:53:50

    ダイス神は私のこと嫌いってはっきりわかんだね

  • 180二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 12:53:59

    2番好きすぎでしょ

  • 181二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 12:55:46

    名前:早見 大柱
    年齢:20
    性別:男
    種族:人間
    本人概要:虚無僧姿で無口
    能力:尺八から炎や水、雷などを放射する。
    能力概要:最大威力は災害並みで水なら洪水レベル、炎なら山火事レベルとなる
    弱点:威力を出すにはそれ相応の肺活量が必要、最大威力を出した場合、酸欠で最悪気絶するくらい苦しい

  • 182二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 12:57:46

    これ繰り下がり凄そう

  • 183二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 12:58:34

    2番アホ丸の弟じゃん

  • 184二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 13:00:53

    >>168

    名前じゃ到底打ち消せないほど設定が重い

  • 1851◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 13:01:05

    犬吠埼 伽藍vsアホ零
    ルドヴィグvs 蓮山 蓮太郎
    異突界vs 星喰い(evil planet)
    忌まわしき猟犬vs 神無月力也

  • 186二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 13:03:50

    涙脆い武士に悲惨を全て引き受けた存在・・・良いな

  • 1871◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 13:46:53

    題名『狂気の残響』

  • 1881◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 13:47:03

    錆びついた鉄骨の骨組みが空に向かって不気味にそびえ立つ廃墟の中、冷たい風が吹き抜けていた。音はほとんどなく、ただ遠くの瓦礫が微かに揺れる音だけが響いている。

    犬吠埼伽藍は無言のまま、その荒廃した空間を歩いていた。冷たい空気が頬を刺すようだが、彼女は気にもせず、何かを探すように視線を巡らせる。

    その時、不意に影が動いた。黒く絡みつくような存在が、瓦礫の奥からふっと姿を現す。

    「――お前が、相手か。」

    伽藍は自然に刀に手をかけ、背筋を伸ばした。

    黒い影はゆっくりと人の形を取り、暗い瞳が彼女をじっと見据える。

    「そうだ。お前が誰かは知らないが、俺はここにいる。あの“兄貴”の残滓、アホ零。」

    伽藍は眉をひそめた。名前も素性もわからぬまま、相手は明らかに何か禍々しい気配を放っている。

    「ならば、私が斬る。理由はそれで十分だ。」

    彼女の声には決意が揺らぐことはなかった。

  • 1891◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 13:47:14

    静寂を裂くように伽藍の声が轟いた。

    「ウォォォオオッ!!」

    彼女の全身から力が溢れ出し、刀に気が纏わりつく。刹那、刀を振り抜き、空気を切り裂く鋭い風が相手に襲いかかる。

    アホ零は無表情に片手を挙げ、黒い瘴気のようなものを操った。

    「《反転因果:アナザー・ゼロ》……お前の斬撃を受けてみるがいい。」

    瘴気が蛇のように彼女の刀を絡め取り、動きを封じようとする。

    しかし、伽藍は冷静に刀を操り、瘴気の鎖を切断した。

    「この世界に不条理があっても、斬らずにいられるか。」

    双方の呼吸が合わさり、次々と刀と瘴気がぶつかり合う。

  • 1901◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 13:47:25

    戦いは激しくなるばかり。伽藍の叫びは狂気の中に宿る武士の誇りを映し出し、アホ零の瞳には終わりなき苦しみが宿る。

    「兄貴が笑えば、俺は死なずに済む。でも……俺はこの痛みを背負い続ける。」

    零の言葉に一瞬、伽藍の動きが止まる。

    「それでも、あなたは生きている。斬ってもなお、立っている。」

    刀は再び振られ、空間を割り裂いた。

    「痛みを力に変える覚悟、私は見せてもらう。」

  • 1911◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 13:47:47

    互いの攻撃はぶつかり合い、ついに零の瘴気は崩れ、彼自身も地面に膝をついた。

    「もう……逃げも隠れもできない。」

    伽藍は刀を軽く振り上げ、優しい声で告げた。

    「痛みは終わらせられる。だが、生きるのはあなた自身だ。」

    零は微かに微笑み、何かを呟く。

    「ありがとう……少し救われた気がする。」

    風が巻き起こり、瓦礫を舞い上げながら、ふたりは静かにその場を離れていった。

  • 1921◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 13:48:01

    以上
    そろそろきついのきてもいいんですよ

  • 193二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 13:49:38

    この武士強くね?

  • 194二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 13:51:29

    武士とか剣豪は強くなりやすいよね

  • 1951◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 13:52:20

    題名『千里眼と黒蛆の呪縛』

  • 1961◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 13:52:37

    薄曇りの夜、都会の外れに広がる雑木林。
    月明かりは木々の隙間から零れ落ち、地面に点々と銀色の斑点を作っていた。
    その中、黒いローブを纏う老人が静かに佇む。彼の名はルドヴィグ。
    異界の黒魔術を極め、蛆の集合体を自在に操る魔術師だ。
    彼の眼には、現世と異界が溶け合うように映っている。

    一方、林の入口に現れたのは蓮山蓮太郎。
    白銀の長髪と鋭い瞳を持つ老天狗。彼は情報屋だが、戦闘にも長けたオールラウンダー。
    鋭い視線が、闇の中で揺れる黒衣の人物に向けられた。

    「そこにいるか、ルドヴィグ。」
    蓮太郎の声は静かに、だが確実に辺りに響く。

    ルドヴィグはゆっくりと振り向く。
    「天狗か。お前もまた、此処の秘密に興味があるのか?」

    蓮太郎はわずかに肩をすくめた。
    「秘密などどうでもいい。ただ、お前のような邪神使役者が放置されては迷惑だ。」

    ──こうして、二人の戦いは始まった。

  • 1971◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 13:52:57

    蓮太郎は瞬時に千里眼を発動。
    遠く離れた地点の微細な動きまで捉える。
    しかし視野は極端に狭まり、彼の世界は一点に集中した。

    ルドヴィグはにやりと笑い、掌をひらく。
    無数の黒い蛆が一斉に湧き上がり、地面を這い、空中へと舞い上がる。

    「蛆よ、この肉体の隙間から敵を包め!」

    黒蛆は無数の群れとなって蓮太郎に襲いかかる。
    しかし天狗は敏捷に身を翻し、鋭い槍状の手裏剣を飛ばして攻撃。
    手裏剣は蛆を切り裂き、はじき返す。

    「甘いな、蛆は一匹でも残れば再生する!」
    ルドヴィグの声に合わせて、残った蛆たちが増殖を始める。

    蓮太郎は素早く一歩下がり、息を整える。
    「千里眼があればお前の動きは見切れる……だが、数が多すぎる。」

    千里眼で敵の動きを読み、次の攻撃の軌道を予測。

  • 1981◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 13:53:17

    だが黒蛆の密度と増殖速度に視野は徐々に圧迫されていく。

    「まだだ……この程度の攻撃では俺は倒れぬ!」
    蓮太郎は手にした神槍を力強く振りかぶり、蛆の群れを切り裂く。

    ルドヴィグは冷ややかに笑い、黒魔術を唱える。
    その瞬間、空気が歪み、異界の闇が現世に侵食する。
    空間が裂け、そこから巨大な黒い触手が伸びてくる。

    「邪神の力、見よ!」

    蓮太郎はその触手を見て咄嗟に身を翻す。
    「くっ、これが外宇宙の呪いか……!」

    触手は一瞬にして地面を打ち砕き、岩を粉砕する。
    天狗は咄嗟に気を纏い、盾のように構える。

  • 1991◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 13:53:31

    ──気の衝撃波が触手に衝突し、空間が震える。

    「物理だけじゃない……俺もお前の魔術には負けん!」

    蓮太郎は気を武器に流し込み、強烈な斬撃を黒蛆に叩き込む。
    蛆の体は斬り裂かれ、爆発的に増殖を阻止する。

    ──しかし、ルドヴィグの本体である“蛆の一匹”はまだ見つからない。──

    蓮太郎は周囲を見渡し、千里眼を最大限に活用。
    「本体はどこだ……!」

    ルドヴィグはその隙を狙い、一瞬で黒蛆の姿を消し本体を移動させる。
    「見つけられるものなら、だな。」

  • 2001◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 13:54:09

    戦いは激しさを増し、双方に傷が蓄積されていく。
    蓮太郎の体力も限界に近づくが、彼の眼は冷静そのもの。
    闇を揺らす無数の黒蛆が、無機質に蠢いていた。
    その中心にわずかな、しかし明確な違和感が宿る一点があった。

    蓮山蓮太郎は千里眼の視界をその一点に絞り込む。
    目の奥で鮮明に映し出されるのは、蛆の中に紛れ込んだただ一匹の「本体」。

    時間が止まったように感じられた。
    だが、その静寂のなかで蓮太郎は神槍を高く掲げた。

    「これで終わりだ、ルドヴィグ。」

    槍先が空気を切り裂き、鋭い光の軌跡を描く。
    まるで黒い濁流を断ち切る刃のように、本体の蛆を正確に貫いた。

  • 2011◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 13:55:02

    蛆の集合体が震え、混沌がほころび始める。
    それはまるで体の芯を突かれたかのような痛みに呻く、異形の命の断末魔だった。

    「ぐあああああ!」

    ルドヴィグの嗚咽にも似た叫びが闇夜に轟く。
    黒い霧となって漂っていた蛆の大群が、一斉に動きを止める。

    その動きは凍りついた静止のように見えた。
    邪神を使役する呪いの力も、いまは崩壊の淵にあった。

    蓮太郎は深く息を吸い込み、静かに槍を下ろす。
    疲労で震える腕に感覚を集中させながら、倒れ伏す男を見下ろした。

    ルドヴィグの顔は苦痛に歪み、その目はなおも闇の彼方を彷徨っている。
    異界の魔術師はもはや動くことも叶わず、生命の灯火が静かに消えゆくのを許していた。

    「これが、終わり……」

    蓮太郎は呟き、穏やかに周囲の闇に目を向ける。
    月光に照らされる雑木林は、まるで戦いの痕跡を忘れたかのように静寂を取り戻していた。

    殺戮の果てに訪れたのは、儚い平穏。
    勝者は剣を納め、静かにその場を後にした。

    彼の背中に、風がひと吹き。
    消えゆく黒蛆の残響を払いながら、夜は再び深まっていった。

  • 2021◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 13:55:14

    以上
    いいね

  • 203二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 13:59:17

    妖蛆の秘密、暴かれたり

  • 204二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 14:01:00

    お手本のような異種バトルでした

  • 2051◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 14:03:15

    題名『絶縁の糸、星喰いの咆哮』

  • 2061◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 14:03:27

    灰色のコートを翻し、異突界は夜の廃墟に静かに立っていた。片目を覆う黒いモノクルが鋭く光る。彼の領域は、単分子ワイヤーの無数の網目が街を覆い、敵を確実に仕留める罠だった。

    だが、その領域の中心に、比べようもない巨大な影が出現した。まるで小さな惑星が地上に落ちてきたかのような巨大な魔星、星喰い。その巨大な裂け目の眼は夜空を呑み込み、裂けた口蓋から覗く牙は都市を噛み砕く獣の如し。長く鋭い舌は建物をなぎ倒し、空気を切り裂いて蠢く。

    「何者だ……」異突界は己の領域の刃を展開しながらも、その瞳に動揺の色はない。

    星喰いの魔眼が彼を見据えた瞬間、強大な催眠が襲いかかる。異突界の意識は、まるで宇宙の深淵に引き込まれるかのように揺らいだが、モノクルの黒いレンズが光を遮り、彼は一歩も動じなかった。

  • 2071◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 14:03:46

    異突界は一斉に手を動かす。空間を覆う無数のワイヤーが鋭利な刃となり、星喰いの巨大な体を切り裂こうと襲いかかった。

    だが、星喰いの舌が巨大な蛇のように振るわれ、ワイヤーをねじり切り、弾き飛ばす。彼の体は惑星のように巨大すぎて、一本の糸の攻撃など蟻の刺戟にも満たない。

    「束縛は無意味……我は宇宙の咀嚼者」

    星喰いが吠え、全身が震えた。裂け目の魔眼から放たれた呪詛の光線がワイヤー網に降り注ぎ、辺りの都市を溶かしていく。

    異突界は激しくのけぞったが、即座に防御用ワイヤーを展開し続ける。しかし、星喰いの体内からは無数の蛆の群れが湧き出し、糸を溶かし、異突界の領域そのものを侵食し始めた。

    「まるで星の中に飲み込まれるようだ……」

    彼の声はか細くなり、逃げ場のない戦場で追い詰められていく。

    星喰いの巨大な舌が振り下ろされ、異突界は鋭利なワイヤーで必死に抵抗するも、持ちこたえられず空間ごと打ち砕かれた。

  • 2081◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 14:04:03

    巨大な星喰いは唇の裂け目を大きく開き、街ごと飲み込むように咀嚼を始める。圧倒的な力の前に、異突界のワイヤーは完全に無力化され、彼自身は巨体の舌に捕らえられて身動きできなくなる。

    「……俺の領域は……」

    異突界の呟きは、星喰いの一撃に掻き消された。

    星喰いの咀嚼は止まらず、彼の身体は圧潰し、存在そのものが無に帰した。

    夜空に咆哮が響き渡る。星喰いはそのまま巨大な体で夜空へと舞い上がり、再び宇宙へと漂っていった。

  • 2091◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 14:06:44

    星喰いは戦いの余韻を背に、広大無辺な宇宙空間へと舞い上がった。暗黒の闇にぽつりと浮かぶ巨大な星。その星は先ほど食らった者たちの住処であり、同時に喰らうべき巨大な餌でもあった。

    裂け目のような巨大な口がゆっくりと開き、牙がぎらりと光を反射する。長く尖った舌が伸び、星の表面に触れた瞬間、膨大なエネルギーが瞬時に吸い込まれるように流れ込む。

    「この星よ……我が飢えを癒すため、全てを呑み込む」

    そして星を離れ次の星へと旅立とうとした瞬間。


    星が裂けた。

  • 2101◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 14:07:41

    後に残ったのは依然として爛々と輝く星々と、齧られたような跡のある星喰いの残骸であった

  • 2111◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 14:07:51

    以上
    ホラー

  • 212二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 14:09:41

    どういうこと…

  • 213二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 14:10:02

    唐突にぶち込まれる星喰い食いに一瞬思考停止した

  • 214二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 14:10:55

    星喰いみたいなのが無数にいる世界観なのかな

  • 2151◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 14:11:18

    >>212

    あくまでスレ主の予想ですが…多分星喰いがこのスレの舞台の星を食おうとしたら逆に食われたってことなんですかね……

    ちょっとよくわかんないです

  • 216二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 14:11:33

    異突界のワイヤー斬撃領域も一緒に飲み込んだから遅れてスパッといった?

  • 217二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 14:12:16

    規模デカすぎてAIくんも混乱してる?
    あんま複雑だとか規模デカい能力にしない方がいいのかな

  • 218二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 14:12:21

    >>216

    齧られた痕って言ってるから違うんじゃない?

  • 219二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 14:12:38

    >>216

    と思ったけど齧られたあと?

    まぁあの世界なんでもいるからな

  • 220二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 14:13:41

    >>219

    星が裂けたってもしかして口を開けたってことなのでは

  • 221二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 14:14:54

    自分よりでかい星喰い(擬態型)に食われたんじゃない?

  • 222二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 14:16:43

    能力に格差がありすぎるのに無理やり良い戦いにしようとする傾向にあるのかな

  • 223二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 14:16:53

    喰おうとした星はさっき異突界と戦った星=スレの舞台の星
    別の星に向かおうとしたら星が裂けた=口を開けた

    スレの舞台ってもしかしてとんでもないでかさの星喰い?

  • 224二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 14:19:26

    そもそもえげつねぇのが大量にいる星なんだ
    星そのものがバケモンでも違和感ない

  • 2251◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 14:19:31

    ちょっとスレ主落ちます

  • 226二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 14:19:52

    あれ?星喰いってもしかしてかなりの重要キャラ?

  • 2271◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 16:19:19

    題名『無効の拳と狩りの時空』

  • 2281◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 16:19:45

    都会の片隅、薄暗い路地裏。冷たい空気が静かに流れ、誰もが足早に通り過ぎていく。湿ったアスファルトの匂いと、遠くから聞こえる車のエンジン音が混ざり合う。

    神無月力也は無目的にその路地を歩いていた。淡い街灯に照らされた彼の横顔は、表情こそ冷静だが、その瞳には秘めた熱が灯っていた。拳を軽く握り締め、まだ自分自身の居場所を探しているようだった。

    「……誰か、いるのか?」

    不意に、細い声が闇の中から響いた。力也は振り返り、視線を巡らせるが、路地は静寂を保っている。

    だが、その瞬間、彼の視界の端がゆらりと歪んだ。薄暗い壁に映る影がひとつ、二つと増えていく。やがてそれらは形を成し、犬の耳を持つ細身の少女が姿を現した。

    彼女はじっと力也を見つめ、静かに言った。

    「あなた、迷い込んだの?」

    その声は、どこか遠くの風が運んできたように冷たく、それでいて繊細な響きを持っていた。

  • 2291◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 16:20:02

    力也は短く息を吸い込み、答えた。

    「迷い込んだわけじゃない。ただ、ここにいるだけだ。」

    少女の目が瞬き、そしてゆっくりと歩み寄る。

    「この場所は……あまり安全じゃない。あなたのような者には。」

    「誰がそう決めた?」

    力也の声には怒りや警戒はなかった。ただ静かな決意だけが宿っていた。

    少女は微かに肩をすくめ、ふと視線を落とす。

    「私は“忌まわしき猟犬”。時空を超え、狩る者。」

    その言葉は謎めいていたが、力也は首を傾げるだけだった。

    「狩る者……何を?」

    「逃げるものを。壊すべきものを。」

    その時、少女の身体が一瞬で霧散し、次の瞬間には力也の正面に立っていた。

    彼は拳を構えた。

    「来い。」

    静かな闘いの始まりを告げる鐘が、遠くで鳴り響いた。

  • 2301◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 16:20:20

    忌まわしき猟犬の姿は瞬間ごとに揺らぎ、影のように消え、また現れた。彼女の瞳には冷徹な光が宿り、その口元には薄く、何かを嘲笑うかのような微笑が浮かんでいる。

    だが神無月力也は動じなかった。彼の拳は静かに握りしめられ、その腕に宿る熱は静かに、しかし確実に燃え上がっていた。

    「俺は無効化する。」

    言葉と同時に、力也は両の掌を前に突き出す。見えない力が路地の空気を切り裂き、彼の周囲のあらゆるもの――重力、空気、時間すら――その存在を否定し始めた。

    猟犬は一瞬足を止め、冷ややかな視線を送った。

    「無効化……そんなに万能とは思わないことね。」

    その声が闇を裂くように響いた瞬間、猟犬の身体は高速で飛翔し、力也の懐に滑り込む。

  • 2311◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 16:20:42

    だが力也の拳は空を打つことなく、猟犬の姿の中へと吸い込まれるように突き刺さった。拳が繰り出す一撃は、無効化の力によって強度を増し、触れたものの力を奪い尽くす。

    「……!」

    猟犬の身体が一瞬歪む。だがすぐさまその身を裂き、別の空間へと逃げ込む。空間ごと切り裂く猟犬の能力を使い、次の瞬間には路地の奥の壁一面に無数の歪みが走る。

    力也は拳を再び構えた。

    「逃がさない。」

    一方で彼の無効化は限界が迫っていた。十数秒、全力を維持するのは至難の業だ。猟犬もそれを知ってか、冷笑を浮かべてなお距離を詰めてくる。

  • 2321◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 16:21:52

    「時空の狭間でしか生きられないお前には、俺のこの拳は効かないかもしれないが――」

    力也の拳が宙を切り裂き、空気を無効化した瞬間、路地の空間は異形の静寂に包まれた。猟犬の足取りが鈍り、ひととき動きを封じられる。
    忌まわしき猟犬の瞳は、光の刃が自身を捉えた瞬間に一瞬だけ強張った。その牙は空を噛み切るように鋭く、時空を裂き続けてきたが、神無月力也の拳には抗えなかった。

    力也の拳が再び一閃する。無効化した重力も空気も、時間すらもその拳の威力を止めることはできない。

    「終わりだ。」

    拳は猟犬の胸を貫き、内側から時空を焼き尽くすような灼熱の痛みが走った。

  • 2331◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 16:22:09

    猟犬は口を開け、苦しげな呻き声を漏らす。だが、その瞳には抗いきれぬ敗北の色が濃く滲んでいた。

    「私は……時空の狭間の狩人……終わるわけにはいかないのに……」

    彼女の体は次第に崩れ、無数の時空の裂け目へと引き込まれていく。

    「お前の時は、ここで終わる。」

    力也の拳が最後の一撃を放つと、猟犬の姿は完全に消え去った。

    路地に残されたのは、静寂と彼の呼吸音だけだった。

    力也は拳をゆっくりと開き、深く息を吐いた。

    「……これで、また一つ、正義は勝った。」

    彼は静かに立ち上がり、背を向ける。戦いは終わり、時空は穏やかさを取り戻した。

  • 2341◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 16:22:30

    以上
    正義の化身さんがひょっこり案件

  • 235二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 16:27:13

    なんでヤメイの出てきてんねん・・・
    しかもボコボコにされた後に

  • 2361◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 16:31:37

    >>235

    あ、これは力也がヤメイっぽいこと言ってるだけで力也本人ですよ

  • 237二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 16:32:34

    >>236

    じゃあ言い方変えよう

    急にどうした

  • 2381◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 16:33:35

    >>237

    3号さんが暴走気味なんです…お許しを

  • 239二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 16:43:29

    >>238

    もしかして3号くん寿命近い?

  • 2401◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 16:44:34

    >>239

    いやですね……1号や2号と違うプログラムでやったんですけどそれがダメでしたかね

  • 2411◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 17:02:37

    安価10個

  • 242二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 17:02:46

    名前: リリス=ヴァルテリア
    年齢: 27歳(外見)
    性別: 女性
    種族: 鏡魔族

    本人概要:
    螺旋の王カレイド=トゥールの忠実なる腹心。かつては冷静な参謀だったが、次第に「自分は愛されていた」と思い込むようになり、彼の消失をきっかけに狂気へと堕ちる。今は主の幻影を作り出しては語りかける、哀れで美しい亡霊のような存在。

    能力: 幻影支配《ミラージュ・ドミナンス》

    能力概要:
    因果を捻じ曲げ、実体を持つ幻影を生み出す。カレイドの“時空の残響”を再現することも可能だが、それは本物ではない。現実と幻影の区別がつかなくなりつつあり、自身の幻に呑まれることも。

    弱点:
    「カレイドの幻影」を破壊されると激しく錯乱。主の復活は不可能と理解しつつも、それを受け入れられず苦しみ続けている。

  • 243二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 17:02:57

    >名前:ドロシー・リュミエール

    年齢:30000歳

    性別:女

    種族:聖なる魔女(聖魔術師とも言われる)

    人物概要:豪快、破天荒、恐れ知らずという言葉の似合う聖なる魔法を使って世界を幸せにする旅をする皺の深いお婆さん魔女

    神聖な光の魔術で人を癒し理不尽を破壊し悪人も罪人も神も悪魔も聖人も外道も誰も彼も全てを巻き込んでぶっ飛んだ方法で全員幸せにしてしまう

    朽ちているクラリシアに命を与え世界中の猛者と関わりを持ち今日も今日とて人を笑わせる

    能力:神聖魔術

    能力概要:圧倒的な神聖と力を宿した光を扱う事が出来る

    人を癒すのは当たり前で絶望や害を光で焼き払ったり巨大な光の武器を作り出せるなど色々とできる

    希望や太陽、純粋な想いなどの光が強ければ強いほどに出力が上がる

    そうでなくとも圧倒的な火力と攻撃範囲を誇る

    弱点:耐久力はおばあさんであり歳が歳だからか機動力や腕力が無い

    そして誰であっても絶対に殺さない、全員助けるという誓いを立てているので殺傷が出来ない

    要望:笑い声と精神性は豪快かつ聖人にしてください

  • 244二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 17:03:22

    名前:オージー・オーディ
    年齢:46
    性別:男
    種族:人間
    本人概要:無課金おじさんの様な簡素な恰好のおっさん。
    昼は飯レビュアー、夜は殺し屋。
    飲食と殺人のテンションに差がなく、胃に優しい食べ方を考える事と暗殺で事前工作を考える事が趣味。『能力者殺し』として界隈では有名だが、正体は未だに掴まれていない。
    能力:リローデッド
    能力概要:しようと思った時には銃弾の再装填が終わっている。
    長年の研鑽が能力にまで昇華されたもの。
    弱点:肉体スペックは普通のおっさんそのもの。糖尿病の疑いあり。
    要望(任意):一人称はおじさん。昼食スポットが凡神や禿山と被ることが多く、アンジャッシュしたままそこそこ仲がいいと嬉しい

  • 245二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 17:03:34

    名前:五元精霊フィフス
    年齢:5歳か55歳か555歳か5555歳か55555歳か…
    性別:第五の性別
    種族:精霊
    本人概要:「五」の概念に関する精霊。身長55cm、体重55kg。五個の目は過去・現在・未来・並行宇宙・五次元世界の遍くを見渡す…らしい。性格は「友好的」「知識欲」「極悪」「情熱的」「天然」の五つがランダムに切り替わる。「五」こそ世界の究極の真理と言い張る。
    能力:「第五概念素」
    能力概要:使用すると以下の五つの能力のいずれかが起こる。効果は正午の時間に究極化する
    →五個未満の個数あったものに対して五個目になるように物体を召喚でき、自衛や攻撃に用いる。(例:五台目のトラック、五個目の盾)
    →五個未満の回数起こったことに対して五回目の事象を引き起こすように現実を改変する。(五回目の隕石衝突、五回目の刺突)
    →すでに五個揃っているものを完全に支配する。
    →第五要素「エーテル」を操ることもできる。
    →五次元方向から攻撃を仕掛けることもできる。
    弱点:身体能力は普通の人間程度。能力での召喚や改変はそれが攻撃に使えるか防御に使えるかは本人もわからない。能力で五じゃないものを「五」にできるが、何らかの形で「五」以外に長時間触れていると気分が悪くなる。丑の年の生まれに弱い。正午以外は能力が若干弱体化され、夜(子の刻)は半分になる。

  • 246二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 17:03:42

    名前: D.E.ATH-Ω(ディー・イー・アス・オメガ)
    年齢: 稼働開始から102年
    性別: 無性(AI音声は中性的)
    種族: 超次元機械体(Dimensional Engineered Autonomous Tactical Humanoid)
    本人概要:
    第三銀河文明圏の巨大帝国「ニルヴァーナ」が開発した20m級の特殊戦術兵器。
    封印されていたが文明崩壊後の現代にて再起動。機動力全振りの近~中距離戦仕様に最適化され、空間跳躍と重力操作による高速機動で敵を翻弄する。
    能力:
    大型特殊最新型ドライバー×3基搭載
    •ドライバー・ゼロ(重力再演算)ドライバー・アストラル(空間制御)ドライバー・ケルビン(熱核駆動)
    能力概要:
    •超高速機動・高機動戦闘
    •ドライバー・ゼロによる重力場操作で浮遊・加速・敵制限フィールド展開
    •胸部の超小型次元断裂砲4門(D-RIP CANNON)で中距離圧倒火力連射
    •前腕部の高周波振動ブレードによる強力切断攻撃
    •重力波投射グレネードで局所的敵動作封じ
    •戦場適応AIがリアルタイム解析で最適行動選択
    •自己修復ナノマシンによる即時補修
    暴走形態《Ω-コード:終極解放態(シンギュラリティ・ノヴァ)》:
    •AI制御を放棄し機能的本能のまま砕け散るまで戦闘継続
    •赤黒発光ラインが全身を走り、背面ドライバーが回転暴走、次元の裂け目を生む
    •また、周囲の微妙な空間歪曲により黒い炎に包まれているように見える
    •物理演算を狂わせる異常計算領域により、重力逆転・光速遅延・質量反転を引き起こす
    •パイロットの生体パーツ化
    •本来は自己修復用であるナノマシンによる超巨大兵装(超巨大次元断裂砲 等)生成(修復機能もそのまま)
    •全ドライバーの最大駆動によって戦闘性能が上昇し、貫き手で他機体の胸部を貫通するほどに
    弱点:宗教的・魔術的「存在否定」系攻撃に脆弱
    •レムネアプロトコルによる封印機構の解除は特定レムネア因子保持者のみ可能
    •暴走形態での全能力同時解放はコア臨界の危険を伴い、自壊リスクが常に存在

  • 247二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 17:03:57

    名前:紫雲
    年齢:13
    性別:女
    人物概要:普段は普通の女の子。だが実態は若くして忍術を極めた忍者であり冷静沈着な暗殺者くノ一
    能力:万物武器化、忍術
    能力概要:万物武器化は森羅万象全てを武器に出来る力
    普通の武器は勿論、空気や木の葉など武器にならなそうなものや放たれた相手の攻撃、能力まで転じて自分の武器に出来る
    基本的に何であろうと武器に出来る上に武器とした物体のスペックを最大限まで引き出し自由に使いこなす
    忍術は文字通りありとあらゆる忍術が使える
    隠密から攻撃、妨害、索敵、トラップまで幅広く揃えており様々な術を使って敵を翻弄する
    またあらゆる存在に対応すべく対上位存在用の術などもあるらしい
    弱点:身体能力、隠密性、俊敏さは神がかりだがこと耐久力で言えば貧弱
    また身の安全が第一だと家族に言われているので自分が大きく傷付くか相手が格上だとを感じた場合は即ドロンで逃げる

  • 248二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 17:04:06

    ラグナ=ヴァルグリム
    年齢:不明(外見は30代前半)
    性別:男性
    種族:魔族(上位存在と魂契約を持つ変異体)
    本人概要:
    魔界の監獄〈ヘルズ・プリズン〉において、最上級刑務官として数千の罪人と深淵の理外存在を管理する神獣使い。冷酷かつ無感情に見えるが、その内には“理を管理する義務感”がある。
    魂の契約によって四体の〈理外存在〉と繋がっており、その力を駆使して脱獄者や禁忌を取り締まる。代償として、肉体・精神ともに崩壊の兆しを抱えている。
    能力:
    〈深淵契約〉——魂を代価に“理外の神獣”を召喚・部分具現化する禁忌術式。
    能力概要:
    《ティル=オルド》「灰渦の瞳」
    空間を歪め、敵味方問わず座標認識を錯乱させる。一部召喚により空間の“裂け目”が出現、敵を呑み込む。
    《グラズ=エルズ》「終焉を喰らうもの」
    咆哮で魔力構造を破壊。右腕の炎の咆哮爪で広範囲衝撃を発生。使用時、ラグナの理性が侵食される。
    《サフィール=ゼルレイン》「逆しまの天球」
    過去の行動を再現・複製し、相手の経験と記憶を封じる。記憶を刺して過去の自分を上書き可能。
    《ニルヴァ=グレイム》「静止の墓守」
    敵の再生・復活を無効化。味方の生命を“凍結”し即死を防ぐ。鐘の音により“未来の死”を召喚し絶対死を確定。
    弱点:
    ・契約体との力の使用はすべて魂・精神に重い副作用をもたらす。
    ・能力を複数同時展開すると、肉体の耐久を超えて崩壊が始まる。
    ・《サフィール》使用時、記憶混線により“自我”が失われかける。
    ・《グラズ》の咆哮は制御困難で、敵味方問わず焼き尽くす可能性あり。
    ・《ティル=オルド》使用後は現実認識が崩れ、“現在”の感覚が曖昧に。
    ・《ニルヴァ》によって心拍が止まると、意識不明状態に陥る恐れ。しかも死の概念のない相手には効かない。

  • 249二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 17:04:44
  • 250二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 17:06:50

    名前:メリオ・スクイーク
    年齢:45
    性別:男
    種族:人間(サイボーグ)
    本人概要:異常宗教「歯車教」のミリタント(高度な自衛および脅威排除を扱う)。歯車が体のそこかしこに見える。機械化してない生物(人間含む)を「肉」と呼ぶ。信仰は自分自身のみで完結すると思っているので他者に能々興味がない(上からの命令には従う)。自己の信心を高めるため自分を改造し続ける聖職者
    能力:機械的儀礼手順
    能力概要:体内の歯車を特定の手順で回転させることにより儀式を発動させられる。(儀式は体内の歯車を回転させるだけなのでその間は自由に動ける。)儀式が完了したら機械神からの恩恵を受け、メリオの「現実」が周囲を塗りつぶし、それらに対しては文字通り「なんでも」できるようになる。問答無用で相手を消滅させることも可能。また、現実改変を抜きにしても肉体を超越したサイボーグなのでかなり強い。
    弱点:儀式は省略しても30秒、完全に正確な手順になると15分程度かかる。省略するとそれだけ効果が弱くなる。また、儀式中は自由に動けるが、その間はサイボーグとして強い以外は何の能力も持たない。対機械に弱い。

  • 2511◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 17:07:16

    名前:ランス・フレア
    年齢:28
    性別:男
    種族:人間?
    本人概要:超凄腕の迫撃兵。なかなか豪快な性格だが狙いだけは常に正確
    能力:流星
    能力概要:本人が指定した座標に小さい流星が落下する。流星の威力は家が3棟吹き飛ぶくらい。
    弱点:能力の性質上近接戦が一切戦えない
    要望(任意):

  • 252二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 17:07:22

    名前:
    李怜華(リー・リャンファ)

    年齢:
    外見年齢:約10歳前後/実年齢:不明(おそらく人間ではない)

    性別:
    女性

    種族:
    擬似死霊(キョンシー系・外見は人間に酷似するが、生体反応が希薄)

    本人概要:
    中華風の装束に身を包んだ、無邪気で残酷な殺し屋少女。巨大な斧を軽々と振り回し、敵を「遊び」として嬲り殺す狂気を持つ。足に付いた鈴の音は死の前触れとされ、彼女の登場は戦場の空気を一変させる。普段は近所の会社員・片瀬彰人の家に頻繁に遊びに来る普通の少女を装っているが、その裏には恐るべき殺意と策略が潜む。

    能力:
    死神の斧(しにがみのおの)

    能力概要:
    黒く染まった巨大な斧。斬った敵の魂を吸収し、怜華の身体能力や攻撃力を増幅する。斧を振るうたびに風圧が発生し、周囲に恐怖を拡散。戦場に立ち込める霧はこの斧から漏れ出る怨念の副産物とされ、敵の視覚と判断力を鈍らせる。また、吸収した魂の数に応じて一時的に身体能力が飛躍的に向上する。

    弱点:
    ・「遊び」に夢中になると本来の目的を忘れることがある
    ・感情の昂ぶりにより力を制御しきれない場合がある
    ・日光に非常に弱く、直射日光下では力が大幅に制限される
    ・彰人に対する異常な執着が行動を縛ることがある

  • 2531◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 17:07:39

    よぉし
    入れれた
    ストップ!

  • 254二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 17:07:58

    スレ主参戦か

  • 2551◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 17:09:15

    >>242

    >>243

    >>244

    >>245

    >>246

    >>247

    >>248

    >>249

    >>250

    >>251

    1組目dice2d10=8 5 (13)

    2組目dice2d10=7 5 (12)

    3組目dice2d10=6 1 (7)

    4組目dice2d10=7 8 (15)


    ひいきとかはしないので安心してください

  • 256二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 17:09:23

    >>251

    コレ、スレ主のキャラか!

  • 2571◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 17:12:21

    ティアマトvs D.E.ATH-Ω(ディー・イー・アス・オメガ)
    ラグナ=ヴァルグリムvsメリオ・スクイーク
    紫雲vs リリス=ヴァルテリア
    ランス・フレアvsドロシー・リュミエール

    当たった!うれしいですねこれ

  • 258二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 17:12:54

    初手より怪獣大決戦やん草

  • 259二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 17:14:01

    なるほど
    下にずれきったら上から出てくるのか

  • 260二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 17:27:00

    このレスは削除されています

  • 2611◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 17:34:53

    題名『黒翼の女王と機械の獣』

  • 2621◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 17:35:44

    地平線に、暗い雲が厚く垂れこめていた。風は静かに、しかし不穏に大地を撫でている。そこは人間の足跡も薄い、広大な森林の深部。木々は巨大な枝を重く垂らし、幾重にも重なる影が生み出す薄暗い空間を形作っていた。

    その中心で、巨大な羽音が響いた。

    ――翼の膨大な振動が空気を裂き、地面を震わせる。黒く鋭利な鱗で覆われた、女王蜂を思わせる怪獣――ティアマトが姿を現した。彼女の複眼は冷ややかに光り、翼の下からは無数の獰猛な怪獣たちが這い出てくる。

    「この大地は我が群れの領土。侵す者は皆、死あるのみ」

    ティアマトはそう呟き、無数の子蜂怪獣たちに指示を与えた。単為生殖で産まれた働き蜂のような獣たちは整然と隊列を組み、彼女の意志のもと動き出す。

  • 2631◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 17:36:03

    その時、森林の奥底に金属の冷たい光が一筋走った。

    次元の裂け目を裂き、全長20メートルの巨大機械兵器――D.E.ATH-Ωが静かに姿を現す。彼の三つのドライバーは微かな共鳴音を立て、AIが戦況を即座に分析し始めた。

    「敵は複数、しかし主力は女王型個体……注意が必要だ」

    彼の声は機械的に冷淡で、しかしそこに迷いはなかった。

  • 2641◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 17:36:26

    D.E.ATH-Ωは瞬時に行動を開始した。空間制御ドライバーが作動し、周囲の空間を微妙に歪めて自らの加速を支える。重力場は彼の指先の命令で自在に変化し、森林の樹木を巻き込みながら超高速で進撃を始めた。

    対するティアマトは巨大な尾を揺らし、群れを前進させる。怪獣たちは獰猛な咆哮を上げて突撃を開始し、地面を叩く足音はまるで大地の怒りの鼓動のようだった。

    突然、D.E.ATH-Ωの胸部から超小型次元断裂砲が閃光を放つ。数発の連射が働きバチたちを吹き飛ばし、周囲の木々も爆風で裂け散った。だが怪獣たちは途切れず、増殖し続けている。

    「……物量では負けるわけにはいかない」

    AIが冷静に戦術を組み立て、彼は高周波振動ブレードを抜き放つ。

  • 2651◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 17:36:44

    D.E.ATH-Ωは浮遊しながら怪獣群の中に飛び込み、その刃を振るった。振動は鋭利に空気を裂き、怪獣の鱗を抉る。幾体もの獣が吹き飛び、爆発的な破壊が続く。

    しかし、ティアマトは冷静に攻撃を読み、鋭い尾を振り上げて迎撃。ブレードは振り払われ、機体に深い凹みを刻まれた。

    「女王の威厳を侮るな」

    ティアマトの咆哮が森を震わせ、周囲の空間を歪ませる。周辺の働きバチ怪獣たちも一斉に反撃に転じ、投石や咆哮でD.E.ATH-Ωを包囲した。

    彼は即座に重力波投射グレネードを展開し、局所的な敵の動きを封じる。無数の怪獣が足止めされる隙に、連射砲が炸裂し、敵の数を一気に減らした。

  • 2661◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 17:37:08

    激しい戦闘が続く中、D.E.ATH-ΩのAIは戦況悪化を警告し、暴走形態への移行を決断する。

    「Ω-コード:終極解放態、起動」

    赤黒く光るラインが全身を走り、背面のドライバーが轟音とともに回転を始めた。空間に裂け目が開き、彼の動きは超高速かつ破壊的なものへと変貌する。

    ティアマトは巨大な翼を広げ、震動波を放った。空間が激しく波打ち、周囲の樹木が倒れる。

    だが、暴走したD.E.ATH-Ωはその震動波をかいくぐり、一気に腹部へと斬り込んだ。逆鱗を裂く一撃が決まり、女王は苦痛に咆哮を上げる。

    尾の一撃が返され、機体の装甲は大きく凹んだものの、ナノマシンによる即時修復が始まる。

  • 2671◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 17:37:20

    D.E.ATH-Ωは胸部から超小型次元断裂砲を連射し、致命の一撃を狙う。砲撃が逆鱗の下腹部を貫き、内部核が露出した。

    それはティアマトの命そのものであり、露出は致命的だった。

    女王の体から獣たちが次々と力を失い、動きを止めていく。最後にティアマトはゆっくりと崩れ落ち、その巨大な身体が森を押し倒しながら静かに息絶えた。

  • 2681◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 17:37:34

    静寂が訪れた森の中、D.E.ATH-Ωは立ち尽くし、荒れ果てた戦場を見渡す。

    「戦闘終了。敵の脅威は排除された」

    彼の声は冷徹で感情を持たないが、その視線は戦いの余波を映し出していた。

    彼の後ろには、無数の命の残響だけが淡く揺れていた。

  • 2691◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 17:38:09

    以上
    まぁまぁ
    弱点してないけどちょっとカッコよかった
    いやかっこよかった

  • 270二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 17:39:29

    やっぱロボットものとか怪獣モノはかっこいいな

  • 271二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 17:41:17

    すげぇメタになるけど
    理管理してる組ってヤメイの管轄下だったりすんのかな

  • 272二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 17:41:41

    デカいのとデカいのの殴り合いってかっこいいよね

  • 273二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 17:49:15

    でかいのがドッカンドッカンすると楽しいわ

  • 274二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 17:50:15

    戦闘が三次元的に展開するから迫力が出るよね

  • 2751◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 18:08:40

    題名『歯車と深淵の牢獄』

  • 2761◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 18:09:01

    崩れた鉄骨と腐食した機械が積み重なり、夜闇に沈む廃都市の地下区域。人の気配はない。あるはずがない。だが、そこに二つの存在が、同時に、何者かに導かれるように現れた。

    黒い長衣の男――ラグナ=ヴァルグリムは、魔界の監獄〈ヘルズ・プリズン〉より召喚された者。四体の〈理外の神獣〉と魂契約を交わし、世界の“理”を取り締まる刑務官。

    彼の周囲には空気の歪みが生まれ、深淵の気配が滲んでいた。静かに佇むその姿はまるで、世界の法そのものが人の形をとったかのようであった。

    そしてもう一人。

  • 2771◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 18:09:14

    ギィ、と錆びた金属音とともに現れたのは、無数の歯車を体内に抱えたサイボーグ――メリオ・スクイーク。異常宗教「歯車教」のミリタントであり、自らを「機械的儀礼」の司祭と称する存在。目に映るすべての有機体を“肉”と呼び、それらを機械の摂理へと塗り替えることにしか興味がない。

    「貴様、肉か」

    メリオの機械音声が低く響く。

    「……私の任務は“越境存在”の抹消。貴様が何を信じようと、この場で終わる」

    ラグナの声は冷たい。互いに名前すら知らぬまま、目的のみを以て敵対した。

  • 2781◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 18:09:25

    ラグナの右腕に赤黒い炎が灯る。《グラズ=エルズ》、その一部が具現化され、爪が膨張しながら空気を焼いた。

    咆哮とともに振るわれた一撃が地を裂く。だが、メリオはまるで予測していたかのように滑るように横に跳び、即座に歯車の回転を始めていた。

    「儀式開始。第一工程、内歯輪固定……」

    その呟きと共に、彼の体内で無数の機構が連動し始める。メリオの「機械的儀礼手順」は、一定の工程を経ることで“自らの現実”を構築する異能――ただし、それには時間が必要だ。

    ラグナは一気に間合いを詰めた。次なる召喚、《ティル=オルド》の瞳が空間を裂き、裂け目が錯乱する座標を作り出す。だが――

    「空間錯乱、感知……第二工程へ移行」

    メリオの瞳が光る。彼は“今この場にある現実”をあくまで現実として受け入れておらず、異常空間に適応するよう肉体が自動演算していた。

  • 2791◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 18:09:39

    ラグナの攻撃が次々に振り下ろされるが、メリオはすでに儀式の中盤に到達していた。

    「第三工程、内熱展開……」

    その瞬間、ラグナは《サフィール=ゼルレイン》を発動。過去の自分の動きを複製し、同時多発的に攻撃を仕掛ける。見えない爪がメリオを何度も切り裂く。だが、致命傷には至らない。

    「……この程度の未来、既に演算済みだ」

    メリオの歯車が音を立てて臨界を超え、《現実改変》の領域へ到達した。

    「第五工程、完了――」

    彼の周囲が異様な静寂に包まれる。空気が止まり、音が死んだ。

    「神より与えられし、歯車の理。貴様の“存在”を、否定する」

    光が爆ぜる。空間が白く塗り潰される――が。

    「……ニルヴァ=グレイム、応答せよ」

    ラグナは最後のカードを切る。鐘の音が鳴り響く。異常空間にまで干渉するその音は、因果そのものを“凍結”する。

  • 2801◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 18:10:04

    メリオの歯車が、確かに、一瞬止まった。

    「時を…止める、だと…?」

    歯車が冷却され、内部に熱暴走が走る。ラグナは瀕死になりながらも、その隙に距離を詰める。

    「終わりだ。機械の教徒」

    ラグナの爪がメリオの心臓部を貫く――が。

    「……“肉”には、心臓が必要だろうがな」

    ラグナの体が突然崩れた。メリオの体内に隠されたカウンター義肢が一瞬で射出され、ラグナの首筋を切り裂いていた。

    「これは第八工程、“自動式供犠機構”による現実応答攻撃だ。儀式は…既に終わっていたんだよ」

    ラグナは絶句し、血を吐いた。

    「貴様、未来を……」

    「俺に未来などない。あるのはただ、歯車が回り続ける今だけだ」

    ラグナは崩れ落ちた。その体が徐々に燃え、契約神獣たちの痕跡も虚空に消えていく。

  • 2811◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 18:10:16

    メリオは立ち尽くす。敗者の亡骸を見ても、何の感情も湧かない。

    「儀式、再編開始」

    彼はまた歯車を回し始める。誰のためでもない。ただ、自らの“信仰”のために。

    闇の中に、機械音だけが残響していた。

  • 2821◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 18:10:52

    以上
    油断=死

  • 283二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 18:12:25

    現実改変と因果律操作の打ち合いめちゃめちゃよかった

  • 284二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 18:12:51

    心臓を潰した程度で殺したとは思ってはいけない…?

  • 285二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 18:13:36

    このレスは削除されています

  • 286二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 18:14:04

    >>284

    機械だから人で言う心臓をつぶしたくらいで油断したらだめってことじゃね

  • 287二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 18:15:53

    まぁサイボーグ相手は心臓潰した程度じゃ終わったと思ったら駄目だよな

  • 2881◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 18:37:42

    題名『夢に棲むものたち』

  • 2891◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 18:38:03

     ――その場所は、誰の地図にも載っていない。

     ひび割れた石畳の廊下が、遥か先まで続いていた。両脇に並ぶ鏡はどれも背丈ほどの高さで、月明かりを反射して、まるで自我を持つかのように煌いている。

     少女・紫雲は、その静寂の廊下を音もなく歩いていた。

     背負うものも、声を掛ける者もない。だが任務がある。それだけで十分だった。

    (ここにいる……気配が一つ。だが、それは……歪んでいる)

     彼女の敏感な感覚が“人ではない何か”を捉えていた。瞬間、鏡の一枚が軋みながら波打つ。まるで水面のように。そこから一人の女が現れる。

     白銀の髪、精緻に刻まれた笑み。そして、彼女の背後には“誰か”の影がちらついていた。

     「ようこそ、少女。主の廊下へ」

     紫雲は身構えた。声には感情が乏しかったが、どこか熱があった。

     「敵か味方か」

     「敵でも味方でもないわ。私は――喪った者。あなたは?」

     「私は紫雲。忍者。そして任務で来た。……あなたが、この異常空間の主で間違いない?」

     リリス=ヴァルテリアは微笑んだ。

     「いいえ。主はもう、いないの。だけど、代わりに私がここを守る」

     その言葉と同時に、彼女の周囲の鏡が同時にゆらぎ、数体の幻影がにじみ出す。どれもが異様に歪んだ人影だった。

  • 2901◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 18:38:17

    紫雲は即座に印を結び、足元に火薬式の影遁術を起動。地面を蹴りながら背後へ跳躍する。

     「幻影かと思ったけど……斬った感触が“ある”?」

     彼女が巻き込んだ影の一つが切り裂かれ、しかし煙のように再生した。リリスが喉を鳴らすように囁いた。

     「因果を捻じ曲げた影よ。現実より確かに、現実らしくあれと祈って作られた」

     紫雲はすぐさま応じるように、手に一枚の葉を取る。すっと息を吸い――。

     「――武器化」

     葉が刃になった。かすかに光るその刃が、周囲の空気を裂いて幻影をまた一体、断ち切る。

     「へえ……何でも武器にするの?」

     「ええ。あなたの影も、今斬った“鏡”も。全部、使わせてもらう」

     彼女は刃を“投げた”。斬った鏡の破片が飛翔し、リリスの左肩を掠めた。だがその肩はすぐさま幻影にすり替わっていた。

     「痛くはないの。だって私は、“幻を演じる者”だから」

  • 2911◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 18:38:41

    次の瞬間、リリスの背後に――それは現れた。

     彼女の“主”、螺旋王カレイド=トゥールの幻影。

     黄金と紅のマントを纏い、ねじれた王冠を載せた虚像の王は、腕を振り上げた。

     「それは……過去の存在。虚構」

     紫雲の目が、微かに鋭くなった。

     「だが……斬れるなら、武器にできる!」

     紫雲は忍術《空蝉》で分身を囮にし、空間を“跳躍”するように王の背後を取った。その手には――リリスの涙を吸い込んだ「鏡の欠片」。

     「――武器化」

     幻の王に、鏡の刃が突き立った。

     「やめて――ッ!!」

     リリスの悲鳴。それは、感情のない声から外れた初めての絶叫だった。

  • 2921◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 18:38:56

    リリスは膝をついた。

     「どうして……彼を、壊すの……? もう、戻ってこないって、わかってるのに……」

     「あなたが……壊れているからだ」

     紫雲の声は淡々としていた。だが、そこには何かが混じっていた。もしかすると、それは哀しみに似ていたかもしれない。

     「私も、家族に“無事を優先しろ”って言われてる。だから……自分を殺すものを、許せない」

     リリスの瞳が、ようやく紫雲を見た。はっきりと。

     「……あなたは、強いわね」

     「強いんじゃない。怖いから、逃げないようにしてるだけ」

     リリスが、立ち上がる気配はなかった。幻影が、少しずつ、彼女の周囲から消えていく。

  • 2931◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 18:39:06

    紫雲は、最後に一つだけ術を使った。幻影を斬った鏡の欠片を、今度は“鞘”として武器化し、短刀へと変える。

     それを、そっとリリスの前に置いた。

     「今は、敵じゃない。でもまた、主の幻を振るうようなら――そのときは、今度こそ殺す」

     リリスは何も言わなかった。ただ、頷いた。

     鏡の廊下に、忍びの少女は音もなく消えていく。

     残された鏡魔族の女は、割れた欠片の中に映る“主の面影”に、そっと手を伸ばした。

     彼女の夢は、まだ、終わっていない。

  • 2941◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 18:39:56

    以上
    螺旋の王を降臨させるか迷ったけどこっちのほうがきれい

  • 295二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 18:41:16

    「斬れるなら武器に出来る」好き

  • 296二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 18:41:37

    あれ?カレイドって死んでたんか

  • 297二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 18:42:12

    >>296

    死んでない

    帰ってこれなそうな空間に連れてかれただけ

  • 298二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 19:05:13

    次ってスレ主のキャラだよね

  • 2991◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 19:06:30

    題名『流星と聖光』

  • 3001◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 19:06:57

    夜風が荒涼たる街を撫でていく。
    瓦礫と灰に覆われた路地裏、その終わりにぽつりと立つ影。
    黒いコートを羽織った青年は、肩の銃を無造作に撫でながら、闇の深さを見つめていた。

    「……ここでいいのか?」
    小さな声で呟き、息を吐く。
    視線の先に、ぼんやりとした光が揺れている。

    その光は、ゆっくりと姿を現した。
    杖を握る老婆。深い皺と澄んだ目が、静かに闇を照らしている。

    「ずいぶんと冷たい夜だね」
    彼の言葉に、老婆は微笑んだ。

    「寒さは悪だ。けれど光は、全てを溶かす」

    一瞬の間合い。
    それだけで、世界の温度が変わった気がした。

  • 3011◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 19:07:31

    突然、空が割れた。
    火球が轟音と共に落ちてくる。
    青年は反射的に身をひるがえす。

    「速い……だが、当てる」
    銃口を向け、焦ることなく狙いを定める。
    老婆は杖を振り上げ、光の刃を生み出した。
    それは月明かりよりも鋭く、冷たい。

    「愚か者め」
    声は優しいが、力強い。
    銃弾が飛び交う中、彼は跳び、身を隠す。
    しかし、その先には罠が仕掛けられていた。

    「逃さぬよ」

    光の網が広がり、動きを封じようと迫る。
    青年は咄嗟に拳を握った。
    身体中に力が漲るのを感じ、地面を蹴った。
    空中で回転し、網をかいくぐりながら再び射撃態勢へ。
    銃声が連続し、光の刃が弾かれていく。

    「これで終わりだ」
    老婆の言葉が響く。

    巨大な光の槍が彼を貫かんと振り下ろされる。

    青年は懸命に銃を撃ち続けた。
    それは、単なる殺傷ではない。
    彼の信念、誇り、命を賭けた叫びだった。

  • 3021◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 19:08:24

    暗い路地の片隅に消えたランスの姿は、次の瞬間、背後の壁に身を預けるようにして現れた。彼の呼吸は荒く、銃の冷たい鉄を握る手がわずかに震えていた。光と闇の狭間で交わされた激しい応酬が、一瞬の静寂を呼んでいる。

    「くそ……この女、ただ者じゃねぇ。」

    彼は静かに呟きながら、再び狙いを定める。腕に染みついた技術が、落ち着きを取り戻そうと必死に働いていた。けれど、その瞳には確かな恐れと尊敬が隠しきれずに映っている。

    その時、不意に風が通り抜けた。ドロシーは静かに歩み寄り、杖を地に軽くついた。

    「銃や爆弾だけが解決策じゃない。あなたは何を求めてここにいるの?」

    その声は、どこか慈しみに満ちているのに、まるで試すような冷たさも宿していた。ランスは振り返り、軽く唇を開いた。

    「俺の狙いは……敵を葬ることだけだ。余計なことは考えねぇ。」

    その言葉に、ドロシーは優しく笑った。

    「敵は、誰? 貴方は何に傷ついているの?」

    彼は言葉を飲み込み、やがて一瞬の沈黙の後、拳を強く握った。

    「……守るためだ。守りたいもののために。」

    その言葉を聞くと、ドロシーの光は穏やかに揺らめいた。

  • 3031◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 19:08:34

    「ならば、光も闇も、同じだわ。私はあなたの敵ではない。」

    だが、沈黙を破ったのは再び轟く火の雨だった。天から落ちる流星が、あたりを容赦なく焼き尽くす。ランスはすかさず狙いをつけ、天高く拳を突き上げる。

    「流星、降れ!」

    小さな隕石のような炎の塊が彼の意思に応じて落下し、地面に轟音を響かせる。だが、ドロシーは杖を掲げ、まばゆい光の壁でそれを受け止めた。爆風の中、彼女は言った。

    「破壊では救えない。けれど、その意志は無駄にしない。」

    再び繰り出された光の刃が、まるで舞うように彼の体を狙う。ランスは身を翻し、かすり傷を負いながらも距離を取った。息を整えながら彼は独り言をつぶやく。

    「こいつ……こんな化け物、初めて見た。」

    戦場の隅で、二人の意志がぶつかり合い、空気を震わせる。

  • 3041◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 19:08:54

    ランスの視線は次第に鋭くなり、光の中の老婆をじっと見据えた。

    「……殺させてもらう。」

    彼の言葉に、ドロシーは軽くうなずき、杖を握り直した。

    「では、貴方の選択に光を。」

    火と光の激突が再び夜を切り裂く。だが、その果てに見えたのは、地面に膝をつくランスと、彼を優しく見下ろすドロシーの姿だった。

    「……生きなさい。生きて、変わるのよ。」

    彼の瞳がゆっくりと曇っていく中、心に芽吹く何かを彼は感じ取った。痛みと共に、赦しの光が静かに彼を包んでいた。

    その夜、闇は光に染まり、冷たい風が温かさを運んだ。

  • 3051◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 19:09:08

    以上
    まけたああああああああああ

  • 306二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 19:12:02

    ランスくんこっから成長しそうだな

  • 307二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 19:12:52

    ばばあ!弟子にしよう!

  • 3081◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 19:42:10

    安価10個

  • 309二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 19:42:29

    名前:死川 黄泉(しかわ よみ)
    年齢:17
    性別:男
    種族:死神
    本人概要:死神見習いの中でも才能がある方。戦闘中にしょうもない洒落を言う。
    能力:魂を斬る能力
    能力概要:魂を感知して斬る。
    斬られると意識が遠くなるような状態になる、何度も斬ると死亡する。
    達人が斬ると一撃で死亡さられる。
    弱点:魂を感知するのに数秒かかるのとまだ未熟なので一撃で死亡させる事が出来ない、最低でも死亡させるのに4回かかるのと2回斬ると感知が外れるのでもう1回感知しないといけない。

  • 310二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 19:42:31

    名前:リュミエール=”オルティナ”
    年齢:16歳
    性別:女性
    種族:魔触混血(人間×触手魔族)
    本人概要:
    勇者と女魔法使いの娘として生まれるが、母がテンタクラ・グロースⅢ世に囚われていたため、魔触の因子が混ざった“呪われた子”として誕生。
    母は彼女の出産後に魔力の暴走で死亡、父(勇者)は酒浸りになり、娘をいないものとして扱うようになる。
    14歳の誕生日、些細なことから父と口論し、出生の真実を吐き捨てるように知らされる。
    以来、誰にも愛されず、「自分は存在してはいけないもの」だと信じて生きてきた。
    死に場所を求めて旅をしているが、戦えば触手が敵をねじ伏せてしまい、「勝利=怪物の証明」となるため、さらに自己嫌悪を深めていく。
    家を出た後、何人かの冒険者とパーティを組んでみたこともあったが、いい関係になりかけていた男性冒険者に無意識のうちに能力が発現してしまい、それ以降パーティを組むことはなくなった。
    能力:悦識魔肢・グロリア
    能力概要:
    体内の〈魔触核〉から半自動的に発生する触手により、敵の感覚や精神を操作する異能。触手は意思を持つように動き、相手に精神支配を与える。
    本来は防衛反応だが、リュミエールの意志とは無関係に発動し、戦闘が長引くほど“怪物性”が顕になる。
    弱点:
    ・聖属性(光・浄化)に極度の拒絶反応を示す(触手が焼かれる、苦痛で意識を失う)
    ・他人の優しさや愛情を受け入れられず、すべて「哀れみ」だと解釈してしまう
    ・自傷癖あり。戦闘後に自分の触手で身体を傷つけ、自己嫌悪を晴らしている
    ・夢の中でテンタクラ・グロースⅢ世が語りかけてくるため、眠ることすら安らげない
    要望(任意):
    鬱エンド、断罪、破滅の美学をテーマにしたダークファンタジー作品向けのキャラ。誰かに「おまえは生きていていい」と言われた瞬間、崩れるように泣いて死ぬような展開も大歓迎。

  • 311二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 19:42:47

    名前:ミリーナ・”オルティナ”
    年齢:18歳
    性別:女性
    種族:人間(魔法使い)
    本人概要:異世界で「勇者アッシュ」のパーティに同行する魔法使い。幼馴染として長い付き合いを持つ彼に対してツンデレな態度を見せる。温厚で知的な性格だが、アッシュに限っては照れ隠しから強気になりがち。冷静な判断力と回復・支援魔法に長け、パーティの安定を支える存在。
    能力:
    《霊環の魔術環(セレスティア・サークル)》

    能力概要:
    魔法陣を空中に展開して、治癒・防御・属性強化など複合的な支援魔法を発動する魔術体系。攻撃魔法も扱えるが、彼女は主にサポートと治癒を担当。帽子とローブは魔法力増幅と精神集中の補助を担う魔具。特に「回復と魔力供給」の分野においてはパーティ内随一。

    弱点:
    ・感情の起伏が激しくなると魔法の詠唱が乱れる。特にアッシュに動揺させられると失敗することがある。
    ・恋愛方面は極度に奥手で、アッシュに自分の想いを伝えることができないまま、ツンツンと照れ隠しばかりしてしまう。
    ・直接戦闘にはやや不向きで、物理攻撃に弱い。

  • 312二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 19:42:53

    名前:大竜マグヌス
    年齢:1384歳
    性別:雄
    種族:ドラゴン
    本人概要:竜族の中では中堅くらい、竜としてのデフォルトとして飛翔と火炎放射の能力がある。通常は鉤爪を使って攻撃をする
    能力:巨大化
    能力概要:相手の10倍の大きさになることができる、対象は自分で設定可能。
    弱点:巨大化中は他の能力は一切使えないため、肉体で戦闘するしか無い。

  • 313二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 19:42:58

    名前:武藤拳
    年齢:90歳
    性別:男
    人物概要:義理人情に厚く武を愛する武人
    能力:神拳
    能力概要:どっしりと構えて放つ正拳突き
    敵のあらゆる攻撃に耐え絶対的な恐怖に耐え無我の境地の元に放つ信念の拳
    余波だけで全てを灰燼に帰し直撃すればどんな相手も耐えられない
    弱点:攻撃手段を溜め時間の長い神拳にのみ絞っており放つまでは無防備
    攻撃受け放題、能力受け放題の的になる

  • 314二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 19:43:06

    名前:ヤックソン族のバンバルモン
    年齢:21
    性別:男
    種族:人(傭兵民族ヤックソンの出)
    能力:戦神ヤグロの加護
    能力概要:手に持った武器が敵を例えどんな障壁や距離があろうと確実に外すことなく捉えるようになり、同時に凄まじい筋力と肉体の再生力を生み出す加護
    身の丈もある巨大な金棒と投げればブーメランのように戻ってくる投擲用の分厚い斧を得物に加護による不可避かつ圧倒的破壊力の攻撃を傷も顧みずに仕掛けていく闘い方をする
    弱点:暴力こそ圧倒的だが本人の精神はあくまで田舎の気のいいあんちゃんくらいの物なので可哀想な存在には優しくなってしまう
    また背に入れたヤックソンの民が信仰する戦と雷の神ヤグロの聖印を模した入れ墨から力が出ているためこれを剥がされると弱体化する

  • 315二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 19:43:49

    名前:海哭(ウミナキ)
    年齢:創世の時代から
    性別:不明
    種族:堕神
    本人概要:人にも神々にも忘れ去られ、暗く冷たい水底で憎しみを募らせる堕ちた神性。
    現代では黒々とした渦潮に包まれた巨人の如き姿で顕現する怪異。
    能力:慟哭の渦心
    能力概要:悲鳴にも似た叫び声をあげ、周囲の全てを渦潮に呑み込む。
    渦に呑まれた者は負の感情を増幅させられて異形化、海哭の眷属と化す。
    弱点:光を恐れる。底抜けの根明は眷属化できない。
    要望(任意):どれだけ人や神を憎んでも、その根底には家族や友といった在り方への憧憬があり殺そうとはせず眷属にしていく。
    眷属になった者は海哭の自我に支配されるので結局はごっこ遊びでしかない

  • 316二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 19:44:10

    名前:静宮縮華
    年齢:11歳
    性別:女
    種族:人間
    人物概要:物静かすぎるくらい静かで不気味。淡々と粛々とすべきことをする。花火爆花という異母姉を探している
    能力:圧縮
    能力概要:あらゆる物を圧縮できる力
    筋力を圧縮して強い打撃を放ったり物体や敵の攻撃を圧縮してビー玉くらいに固めたりできる
    毒とかを圧縮して吐きだしたり圧縮した球体を投げて攻撃もできる
    無論、開放も自由自在で開放する時に驚異的な破壊力を生む
    弱点:圧縮できる物には大きさの制限がある
    圧縮してチャージする攻撃には溜め時間がある
    要望:出来れば殺さないでください

  • 317二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 19:44:16

    名前:六道正義
    年齢:18
    性別:男
    種族:人間
    本人概要:法律家志望の少年。ただ、そのためにとる行動が六法全書を枕にしたり、六法全書を彼女にしたり、六法全書を調理して食べたり、六法全書を崇めたりとなかなか異常。ことあるごとに「はぁ~六法六法」と言ったりする。食べたのと崇めたのがきっかけなのか、ウルティメイトな特性が宿った。
    能力:ウルティメイト六法全書
    能力概要:完全無敵の六法全書。耐水・耐熱・耐靭・耐摩耗はもちろん、ありとあらゆる武器による損傷が効かず、概念的干渉や能力干渉の一切も受け付けない、まさに無敵の六法全書。六道はこれを盾にしたり殴打武器にしている。なお、「六道正義が保有している六法全書は完全無敵」という意味論的特性での付与である。彼が贈与したり売ったり彼から奪われた六法全書はそうではないし、彼が持てばすべてウルティメイトなのだ。
    弱点:完全無敵なのは六法全書だけ。六道はただの少年であり、戦闘用の特別な異能などは持ち合わせていない。戦闘は組織で多少鍛えた程度しかできない。あと普通に六法全書は盗める。(執着が強すぎてスリは効かないけど強引になら)六法全書がないと不安定さがさらに増す

  • 318二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 19:44:41

    名前テラー
    年齢:不明
    性別:無
    種族:神格?
    本人概要:世界に恐怖というものが生まれたと同時に誕生した恐怖の概念的存在 今の姿は超巨大ながしゃどくろ
    本人的には自身との戦いは度胸試し、肝試し 恐怖は乗り越えるものであって倒すものでは無いという認識らしい 
    また恐怖に対しては煩く 
    この怖がらせ方はなっていない今時の怪異、殺人鬼はなっとらんなどの老害みたいな一面もある
    能力:始原の恐怖
    能力概要:相手が恐怖すればする程 制限なく自身が強化されていき使える呪詛の規模も大きくなる 
    また恐怖が存在しない存在にも強制的に恐怖というものを付与する
    使う呪詛は巨大な骨を召喚して相手を圧死 巨大な骨の手を複数出して握るなど結構脳筋
    弱点:恐怖を否定する、体験した事が少ないものに対しては滅法強いが自身の恐怖を否定せず認めた上で立ち向かうものには弱い

  • 319二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 19:44:53

    ストップ!

  • 320二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 19:48:03

    ウワー乗り遅れたぁ!!

  • 3211◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 19:49:18

    >>309

    >>310

    >>311

    >>312

    >>313

    >>314

    >>315

    >>316

    >>317

    >>318

    1組目dice2d10=1 3 (4)

    2組目dice2d10=8 7 (15)

    3組目dice2d10=4 4 (8)

    4組目dice2d10=8 2 (10)

  • 3221◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 19:57:06

    死川 黄泉vsミリーナ・”オルティナ”
    静宮縮華vs海哭
    大竜マグヌスvs武藤拳
    六道正義vsヤックソン族のバンバルモン

  • 323二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 19:57:48

    >>322

    2番ならリュミエールでは?

  • 3241◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 20:00:18

    >>323

    あ、ほんとだ

    すいません

  • 3251#25/07/03(木) 20:10:15

    タコピーの原罪でいい感じに整ってきたので再開します

  • 3261◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 20:18:53

    >>325

    コテミスです

  • 3271◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 20:23:58

    みなさん朗報です
    3号が1号イズムに目覚め始めました!
    題名『魂斬りの刃と霊環の守護者』

  • 328二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 20:24:22

    ヤッター!!

  • 329二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 20:25:00

    うぉおおおお。

  • 330二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 20:25:17

    フォー!

  • 331二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 20:25:43

    ファイブ!

  • 3321◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 20:26:39

    深く冷たい闇の中に、薄い月光が差し込んでいた。
    死川黄泉は鎌を携え、静かに廃墟の路地を歩いていた。
    十七歳。死神見習いながら、どこか達観した物言いと、緊迫の合間に浮かぶ洒落た皮肉が彼の特徴だ。

    「死神見習い、黄泉だ。ついでに言えば洒落屋だ」
    ――そんな自嘲めいた心の声が漏れた。

    同じ廃墟の反対側。
    淡い紫の魔術陣を浮かべ、身を守るように立つ少女。
    ミリーナ・オルティナ。十八歳の魔法使い。魔力の集中が詠唱を精緻に支えるが、冷静さの中に秘めた強さと照れ隠しの繊細さが共存している。

  • 3331◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 20:27:03

    彼女は、護るべき者を想いながら、あくまで戦闘は最小限に抑えたいという葛藤を抱えていた。
    「あなたが敵なら、私は守る」
    彼女の声は震えたが、それは恐れではなく覚悟の証だった。

    黄泉はその声に反応した。
    「守る、か。俺は斬るだけだ。洒落を言っても、斬る刃は嘘をつかない。」

    二人の視線が交錯した瞬間、世界は凍りついたかのように静まる。
    黄泉の鎌は冷たく輝き、ミリーナの魔術環は微かな光を放つ。

    一瞬の間を置き、黄泉が口を開いた。
    「けど……戦いたくて仕方ない奴には、殺される覚悟もあるはずだろ?」
    その言葉は皮肉とも優しさともつかぬ響きを帯びていた。

    ミリーナはぐっと息を吐き、魔力を高める。
    「戦うのは最終手段。けれど私の役目は、仲間を守ること。あなたがその邪魔をするなら……」

    その言葉の途端、黄泉の鎌が閃いた。
    だが彼の動きは緩急自在。最初の一撃は試し斬りのように、相手の反応を確かめるだけだった。

  • 334二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 20:27:23

    このレスは削除されています

  • 3351◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 20:27:26

    ミリーナは瞬時に魔術陣を展開し、霊環が輝きを増す。刃が空間を切り裂くが、彼女の魔法が防ぎきる。

    「いい反応だ」黄泉は微笑むように呟いた。
    「悪くない。けど……俺の仕事は魂を斬ることだ。体は傷つけても死なない、そういうわけにはいかない。」

    戦いはゆっくりと、しかし確実に激しさを増していった。
    ミリーナは防御と回復の魔法を駆使しながらも、黄泉の刃が魂に迫る恐怖に直面する。

    一方の黄泉は、不敵な笑みを浮かべつつも、内心では己の未熟さを痛感していた。
    「一撃で仕留められないのが辛いところだな……」

    「わたし……逃げない」ミリーナは瞳を閉じて、自らの魔力を全身に行き渡らせる。
    「あなたの刃に……私は負けない。」

    やがて、黄泉の鎌が彼女の防御を突き破った。

  • 3361◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 20:27:53

    だが、その刹那、ミリーナは呪文を発動し、最後の力を振り絞った。

    「私を倒しても……私はここにいる。」
    そして、彼女の身体は光に包まれ、黄泉はその輝きに一瞬動きを止められた。

    黄泉は息をつき、刃を納めた。
    「お前は強い。だが、俺は死神だ。お前の魂を斬らねばならぬ。」

    ミリーナは疲れ切った笑みを浮かべた。
    「そう……ならば、わたしも全てを懸ける。」

    長い時間の戦いの末、彼女の魔術は尽き果て、黄泉の刃が最後の一閃を放つ。

  • 3371◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 20:28:12

    魂を斬られ、ミリーナの瞳はゆっくりと閉じられた。

    静かな夜。

    黄泉は遠く星空を見上げ、呟いた。
    「これが俺の仕事だ。だが……守りたかった。」

    そして、闇に溶けるように姿を消した。

  • 3381◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 20:28:36

    以上
    まだ改良の余地あり!

  • 339二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 20:29:37

    >>334

    スレ主が投稿してる時にレスするのは御法度でしょうが!

  • 340二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 20:29:52

    じっくり育ってな…

  • 341二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 20:30:02

    >>339

    すまん消す

  • 342二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 20:36:04

    AIくんはマジでじっくり調教しないと望み通りのものを出力してくれないねんな……

  • 3431◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 20:53:06

    題名『渦巻く静寂の果てに』

  • 3441◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 20:53:19

    夜の浜辺は、誰一人いない。月明かりも届かぬ黒い雲が低く垂れ込め、波音だけが静かに繰り返されていた。

    砂に残るのは小さな足跡。十一歳の少女、静宮縮華は淡々と歩く。長く伸びた黒髪は風にさらわれ、肩に落ちる。彼女の瞳は感情を押し殺し、まるで湖面のように静かで澄んでいた。

    縮華は何を思うでもなく、ただ一つの目的を胸に秘めている。異母姉の花火爆花を探す旅。その途上、彼女はこの地に異様な「気配」を感じ取った。

    ふと目を凝らすと、波間に黒い渦が生まれていた。まるで水面が歪み、渦巻く怪物のようにうごめいている。

    「……これは?」縮華の唇がわずかに動く。

    その渦の中心から、低く呻くような声が漏れ出した。重く、絶望に満ちた悲鳴。

    「ここが……お前の住処か」縮華は無表情のまま、砂を踏みしめて進む。

    水面が盛り上がり、黒い巨人が姿を現した。海哭(ウミナキ)。忘れ去られた堕神。人間も神々も忘れ、孤独と憎悪を胸に暗い海底で蠢く。

  • 3451◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 20:53:35

    その巨大な体は渦潮と一体化し、黒く光る眼は少女を捉えた。

    「人の子よ……なぜここに?」その声は渦のうねりのように冷たく、深淵の底から響いた。

    縮華はじっと視線を返す。何も答えず、ただ掌を開いた。

    彼女の手の中で、目に見えぬ何かが収縮し、光の粒となって溜まっていく。まるで世界の何かを押し潰すように、強い力が集まる。

    「――圧縮」静かな声。彼女は物理だけでなく、存在そのものを縮める力を持っていた。

    海哭の渦が急激に動き、巨大な腕が波を切り裂きながら襲いかかる。

    縮華は冷静だった。崩れ落ちる砂の粒子まで意識を払い、力を解放する瞬間を待つ。

    掌から放たれたのは、押し潰された小さな球体。それは爆発し、渦潮の一角を破壊した。

    だが、渦はさらに激しくうねり、悲鳴は増していく。眷属たちが渦から現れ、砂浜を覆い尽くす。黒く歪んだ怪異の群れ。

  • 3461◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 20:53:49

    縮華はゆっくりと立ち上がり、身じろぎ一つせずそれらを圧縮球にして投げ返す。

    「憎しみでお前は支配されている」縮華の声は冷たく、どこか諦めにも似ていた。

    「だが、孤独と憎悪の間には、まだ在るのか?」

    海哭は深くうなり、渦の中心に戻った。

    「根明は愚かで救えない」彼の声は砂浜を震わせる。

    少女はふと立ち止まり、波間を見た。

    「憎悪は憧憬の裏返し……お前も、か」

    再び力を込め、彼女は圧縮した体力を解放。巨大な拳の一撃が渦を貫き、海哭の巨体を打ち倒した。

    砂と水が激しく舞い、静けさが戻る。

    倒れ伏した巨神は、かすかに少女を見つめて言った。

    「まだ、光は消えていないのか……」

    縮華は言葉なく、静かに歩み去った。

    夜は再び静かに、世界を包み込んだ。

  • 3471◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 20:54:13

    以上
    スレ主のやる気が果てつつある…

  • 348二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 20:56:06

    休め!

  • 349二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 20:57:43

    最後はわずかに分かり合えたのかね

  • 3501◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 20:58:06

    あ、休みといえば
    明日から休みを除いて朝~昼は浮上しないかもしれません

  • 351二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 20:59:37

    >>350

    しょうがないよ

    というか今までががんばりすぎ

  • 352二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 21:00:30

    まぁ私生活もあるだろうししゃあない

  • 353二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 21:02:19

    このスレの謎としてキャラ達の謎の描写もあるけどスレ主の生態もなかなか謎

  • 354二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 21:04:21

    学生さんっぽいし連休でも取ってたのかね

  • 355二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 21:32:50

    >>354

    そうだとしたら貴重な休日を浪費させてしまって申し訳なさすぎる

  • 3561◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 21:51:02

    題名『火焔の咆哮、拳の宿命』

  • 3571◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 21:51:17

    谷間の朝霧は重く、空気は湿っている。薄曇りの空は淡い灰色の絵筆で描かれたかのように曖昧で、世界の輪郭すらぼやけていた。そんな曖昧な静寂を破って、地面の震えがじわりと伝わる。岩をも揺るがすような振動は、巨大な生き物の気配だ。

    武藤拳は森の縁に立っていた。悠久の時を刻んできた彼の体は90歳という数字に似つかわしくない凛とした強さを湛えている。肌は皺を刻み、目元には歴戦の疲労が浮かんでいるが、その瞳には燃え盛るような決意が宿っていた。

    「……来たな。」

    声は低く、岩を割るような重みがある。目の前に現れたのは大竜マグヌス、その巨大な体躯は霧を押しのけ、影のように谷を覆った。

  • 3581◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 21:51:29

    鋼鉄のように硬い鱗は朝の光を吸い込み、まるで冷たい炎の塊のように見えた。翼は畳まれているが、その筋肉は硬く膨れ上がり、まるで世界を覆う力そのものが凝縮されているかのようだ。

    武藤は静かに拳を握り直す。時間は止まったかのようにゆっくり流れている。

    マグヌスが低く咆哮を上げ、尾を振り上げた。大地が震え、辺りの木々が根こそぎ揺れ動く。岩塊が飛び散り、風が怒涛のように吹き付ける。

    「この道は通さぬ。お前の命など、何の価値もない!」

    巨大な声は谷間の奥底まで響き渡り、魂を揺さぶるようだった。

  • 3591◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 21:51:44

    武藤は拳を胸の前に構え、動じず応じた。

    「義理と誓いを果たすために俺はここにいる。無駄な殺生は望まぬが、道は譲れぬ。」

    大竜は飛翔こそしなかったが、その巨体がまるで神の怒りの如く振りかぶり、鉤爪が空を切り裂く。熱気が放たれ、炎が辺りを包み込む。

    武藤は身を翻し、拳を突き出した。

    「神拳――!」

    拳と鱗が激しく打ち合い、衝撃は武藤の骨を揺らし、巨竜の体をも震わせた。

    マグヌスの尾が回転し、彼を叩きつけようと迫る。武藤は転がりつつ尾を避け、間合いを詰めた。拳の軌道は揺るがず、燃え盛る意志を込める。

  • 3601◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 21:51:55

    数度のぶつかり合いの末、マグヌスは一瞬動きが鈍り、その胸元に武藤の拳が深々と突き刺さった。

    「これが……人の意志……!」

    竜の咆哮が谷を震わせ、巨体は揺らいだ。

    武藤は静かに拳を引き抜き、一歩引く。長き戦いは終わりを告げていた。

    マグヌスはゆっくりと膝を折り、体を地に預けた。息は止まり、霧の中に力尽きた影が横たわる。

    「安らかに眠れ……」

    武藤は拳を胸に当て、深く一礼した。

    静寂が戻った谷間に、霧は再びゆっくりと流れ、時の重みを優しく包み込んでいった。

  • 3611◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 21:52:10

    以上
    なんか納得いかん…

  • 362二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 22:05:38

    次リュミエールか

  • 3631◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 22:15:22

    題名『六法と呪詛のはざまに』

  • 3641◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 22:15:36

    時は夕暮れ。
    寂れた旧図書館跡。
    赤錆びた鉄格子の隙間から、風に舞う紙片とともに、廃棄された知の亡霊たちが囁いている。
    崩れた書架の影、うずもれる六法全書。
    世界から見捨てられた者たちが、運命に導かれるように辿り着く──そんな場所。

  • 3651◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 22:15:51

    「……おまえ、何してるの?」

    埃まみれの石床に座り込み、手に抱いた六法全書を撫でながら、少年は声をかけた。
    声音は柔らかく、だがどこかずれた温度感。まるでこの場所にいることが自然だとでも言うように。

    その声に気づき、少女──リュミエール=”オルティナ”はわずかに身をこわばらせた。
    肩にかかった白銀の髪が微かに揺れ、その奥の目が、ひどく警戒を孕んでいた。

    「……ただの、通りすがりよ。あなたこそ、ここで何を?」

    「はぁ~六法六法。ここは法律の墓場みたいなもんだし、ちょっとした巡礼ってとこかな」

    「……意味が、わからない」

    「それは僕のセリフだよ。君──人間、じゃないでしょ?」

    少年の目が一瞬だけ鋭くなる。
    何かを察したように、抱えていた六法全書をぽんと床に置く。
    瞬間──空気が変わった。
    書の頁が無風の中でめくれ、異質な気配が図書館全体に満ちていく。

  • 3661◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 22:16:06

    一方、リュミエールの背後、空間がぐにゃりと歪んだ。
    淡紫の触手が静かに立ち上がる。
    彼女の意思ではない。
    防衛本能。──いや、「呪い」そのもの。

    「来ないで。お願い……もう誰も巻き込みたくないの」

    「巻き込まれに来たんだよ。君みたいな存在に、法律がどう通じるのか、確かめたくてさ」

    少年の笑みは無邪気で、どこか壊れていた。

  • 3671◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 22:16:19

    「消えなさい」

    その一言とともに、触手が走る。
    空気の層を割り、疾風のごとく六道を貫こうとする──だが、

    「……はい、ウルティメイト六法全書、展開」

    ぬるりと触手が本の前で止まり、細かく震えた。

    無敵。
    何も通さない。

    触手の先端が弾かれる。
    リュミエールの瞳に、わずかな怯えが浮かぶ。

    「それ、何……?」

    「彼女(この六法全書)だよ。僕にとっての正義そのもの」

    冗談とも本気ともつかない声で、六道は静かに歩を進める。
    リュミエールの触手が再び踊る──攻撃ではない。警戒。恐怖。混乱。

  • 3681◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 22:16:33

    だがその一撃は再び──

    「無意味、なんだ」

    ぴたりと止まる。

    「なら、どうして……近づいてくるの。あなたは、怪物じゃない。人間でしょ? 私を、殺せば──」

    「殺す? バカだなぁ……法律的にダメじゃん」

    少年の表情に、一瞬だけ真剣が灯る。

    「君がなにを背負ってるか、僕にはわかんない。でも──」

    そして、次の瞬間。

    六法全書が振り下ろされた。

    彼女の触手ではない。
    その中に隠された“精神の核”を、殴打するように。

    「ッ……あ……ああああああああああ!!」

    触手が暴れ狂う。
    リュミエールの意識が飛び、過去の記憶が洪水のように押し寄せる。

  • 3691◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 22:16:56

    幼い頃、名も知らぬ兵士に言われた「気味が悪い」
    父に向けて放った「生まれなければよかった」
    笑おうとして、笑えなかった、数えきれぬ夜。

    そして今、少年の声が重なる。

    「君は、罪を犯してない。誰にも迷惑かけてない。……生きてるだけで、君は、法律に守られてる存在だよ」

    ぽたり。

    彼女の頬に、なにかが伝った。

    それは涙。

    なのに、その瞬間、触手が全て地に落ちた。

    「やめて……言わないで……そんな、言葉……」

    息を切らし、膝をつく。
    肩を震わせて、嗚咽の音が夜の図書館に響く。

    六道は、ただ傍らに六法全書を置いたまま、彼女のそばに静かに立っていた。

  • 3701◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 22:17:06

    勝敗は、明白だった。

    力ではなく、言葉で。

    心を斬られたのは、リュミエール。

    だが──それは破滅ではなく、はじめての「敗北」だった。
    壊すことも、支配することもできない、他者の優しさによって打ちのめされるということ。

  • 3711◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 22:17:39

    以上
    いったんリセットして1号っぽい学習をさせてみました

  • 372二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 22:21:01

    結構それっぽくなったかな?

  • 373二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 22:23:41

    六道に想定したとおりの狂いが残ってたけど
    全体的にいい感じだな?

  • 374二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 22:27:53

    今日はまだやりますか?

  • 3751◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 22:27:55

    安価10個ぉ!
    今のうちに学習させとかないと確実に忘れる!

  • 376二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 22:28:08

    名前:桃地(ももち)詩緒(うたお)
    年齢:16
    性別:女
    種族:人間
    人物概要:桃太郎の子孫にあたる少女。
    性格はなんでも猪突猛進、悪い奴らは黙って打首獄門! 強きを挫き、弱きを助ける!
    根は心優しい女の子。
    能力:桃太郎っぽいことならなんでもできるよ
    能力概要:桃太郎…と言うより吉備津彦の力を借り受け、〝鬼〟と認識した相手ならあらゆる概念を飛び越えてぶった斬ってしまう。
    オトモとして犬、猿、雉の三匹の神獣を召喚する。よく猪武者な性格についてツッコミをしているブレーキ役。
    弱点:猪突猛進すぎて周りが見えてないことがしばしば。優しすぎる性格が足を引っ張ってしまうこともある。
    桃地が鬼と認識できない相手には刀がナマクラ以下のへにゃへにゃウレタン棒と化す。

  • 377二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 22:28:11

    >>376よ!あなたに命じましょう!トロンちゃんの説明をせよ!』


    名前:トロン

    年齢:不明(見た目は10代前半)

    性別:不明(見た目は6:4で女っぽい)

    種族:不明

    本人概要:

    妙にテンションが高めでやたら上から目線、ちょっとガキっぽい性格の中性__『トロンちゃんは超存在系女子なのです!』超存在系女子。

    一人称は「トロンちゃん」、好物は「メロンパフェ」、口癖は「~~してあげましょう!」

    急に地の文に話しかけたり、いきなり宙に浮きだしたり、なんにでもやたら新鮮な反応をするのでおそらく人間では__『超存在系女子!』超存在系女子である

    能力:ーー代行命令

    能力概要:

    「△△(命令宣言)」「○○(対象の名前)」「~~(命令内容)」の3つを唱える(順不同)ことで発動する。毎回行う指差しはただの気分

    対象にその命令を実行させる。時々地の文にも命令を試みる

    魂あるもの(思考ができるもの)は命令に抵抗を試みることが可能だが、逆に魂がないのなら重力だろうが空間だろうが能力だろうが従わせる

    複数の命令を内包した複雑な命令も可能。かわりに一度にひとつのものにしか命令できない

    弱点:

    なんにでも興味津々なので迂闊に相手の間合いに入るし戦闘中によそ見も多発する

    自分の力を妙に過信しているので、余裕ぶって普通にぶん殴られて吹っ飛ぶ

    要望:

    もし負けた場合、生死に関わらず、光の粒子になって消えていく感じの演出でお願いしたいです

  • 378二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 22:28:15

    名前:アンリミテッド(異名)
    年齢:21
    性別:男
    種族:人間
    本人概要:生まれながらの異能力者であり今は持ち前の正義感から異常能力を持つ存在犯罪者を取り締まっている
    最近は概念級異能力者 【否定者】と対峙し傷一つつける事も出来ずに負けたことが心残りで 努力しなければと考えている
    能力:アンリミテッドコピー
    能力概要:この世界で存在するあらゆるものを瞬時にコピーし出現させ操ることが出来る
    あらゆるものは伝説の武器であったり防具、盾 果には魔法による魔弾なども含む
    アンリミテッドは兎に角コピーしそれを射出する物量攻撃を好んでいる
    弱点:強力なもののコピーは出現させるのに時間が掛かり 短縮するにはそれがどんなものかを理解する必要がある
    現在伝説級の武具の理解数は4つ程で無尽蔵では無い

  • 379二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 22:28:20

    名前:王 芳(ワン ファン)
    年齢:101歳
    性別:男
    種族:人間
    能力:酔拳
    能力概要:酔えば酔うほど強くなる。『力の流れ』を感じ取れるほどに第六感も鋭敏となり、いわゆる消力を駆使して掌底による絶招をもって相手の気を消失させてしまう。
    老境に至って会得した明鏡止水・武徳の極地である。
    弱点:飲酒と女の子が大好きなクソジジイなので酒と女性関連の誘惑に弱い。

  • 380二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 22:28:23

    名前:五元精霊フィフス
    年齢:5歳か55歳か555歳か5555歳か55555歳か…
    性別:第五の性別
    種族:精霊
    本人概要:「五」の概念に関する精霊。身長55cm、体重55kg。五個の目は過去・現在・未来・並行宇宙・五次元世界の遍くを見渡す…らしい。性格は「友好的」「知識欲」「極悪」「情熱的」「天然」の五つがランダムに切り替わる。自分含めヒューマノイドは五つの脚を持つヒトデと言い張る
    能力:「第五概念素」
    能力概要:使用すると以下のいずれかが起こる。
    →今、五個未満の個数あったものに対して「五」個目になるように物体を召喚でき、自衛や攻撃に用いる。
    →過去に五個未満の回数起こったことに対して「五」回目の事象を引き起こすように現実を改変する。
    →すでに五個揃っているものを完全に支配する。
    →第五要素「エーテル」を操ることもできる。
    →五次元方向から攻撃を仕掛けることもできる。
    弱点:身体能力は一般的な人間程度。能力による召喚や改変ははそれが攻撃に使えるか防御に使えるかは本人もわからない。能力で五じゃないものを「五」にできるが、何らかの形で「五」以外に長時間触れていると気分が悪くなる。気分が悪くなると能力の精度が落ちる

  • 381二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 22:28:25

    名前:ヤックソン族のバンバルモン
    年齢:21
    性別:男
    種族:人(傭兵民族ヤックソンの出)
    能力:戦神ヤグロの加護
    能力概要:手に持った武器が敵を例えどんな障壁や距離があろうと確実に外すことなく捉えるようになり、同時に凄まじい筋力と肉体の再生力を生み出す加護
    身の丈もある巨大な金棒と投げればブーメランのように戻ってくる投擲用の分厚い斧を得物に加護による不可避かつ圧倒的破壊力の攻撃を傷も顧みずに仕掛けていく闘い方をする
    弱点:暴力こそ圧倒的だが本人の精神はあくまで田舎の気のいいあんちゃんくらいの物なので可哀想な存在には優しくなってしまう
    また背に入れたヤグロの聖印を模した入れ墨から力が出ているためこれを剥がされると弱体化する

  • 382二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 22:28:28

    名前:ユグドラン
    年齢:10000年
    性別:両性具有
    種族:自然怪獣
    本人概要:体調100m、体重6万トン、移動能力時速80km。自然怪獣という名の通り”自然”が怪獣と化した存在である。両足は山脈、背びれは熱帯雨林、両腕は氷河、胴体は大海原、頭部は台風、顎は火口を連想させるフォルムをしている。人工物に異常に執着し優先的に破壊しようとする。ただし人間には興味がないのか攻撃されない限り無視する(巻き込まないわけではない)
    能力:自然
    能力概要:自然に類する現象を発現することができる。脚を踏み鳴らせば地震を起こし、背びれを揺らせば猛毒植物のツルを伸ばして拘束し、両腕を震えば吹雪を起こし、胴体から津波のような激流を放ち、眼球から烈風で敵を吹き飛ばし、顎から噴火のような火炎放射ができる。それ以外に高い再生能力を持ち急所でもないかぎり数時間あれば欠損すら再生できる。
    弱点:腰部にある”第二の脳”を破壊されると行動不能になる。また、メチル水銀、カドミウム、亜硫酸ガスなど環境を破壊するような有毒物質はある程度有効である。
    要望(任意):絶対に喋らせないでください。

  • 383二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 22:28:28

    名前:結城 広
    年齢:22
    性別:男
    種族:人間
    本人概要:異常なレベルで正義感が溢れる青年で正しくしか在れない 
    トロッコ問題とかも両方助けられないのが確定したのでアレバ多数を迷わず助ける精神性
    自分の力を自覚してからは仕事を辞め一人で危険だと判断した存在を抹消している
    能力:光の奴隷
    能力概要:自分が今正しいことをしていると感じている間は常に自分や所持品に対して多大なバフが付与され
    致命傷を受けたらまだだ!!と踏み止まり覚醒、相手が覚醒したら自分も覚醒など物語の英雄の様な事ができる
    弱点:自分の正義感が揺らぐと能力は消失する また致命傷で踏みとどまっている→覚醒の極短時間の間にもう一度ダメージを与えれば殺せる

  • 384二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 22:28:37

    名前:唐紅 三蔵(からくれない さんぞう)
    年齢:32歳
    性別:女
    種族:人間
    人物概要:とある仏寺の住職を務める女僧侶。『豪放磊落』という言葉が袈裟を着て歩いているかのような人物で、酒を飲むわ髪を延ばすわ巨乳をチラチラ見せて誘惑するわの何処に出しても恥ずかしい破戒僧。
    能力:唐紅流槍術および退魔業
    能力概要:神仏の領域に到達した十文字槍による槍術と釈迦如来の力を借り受ける退魔術。
    先の先を極めた未来予知レベルの先読みも駆使する。
    弱点:酒に酔っ払うと何もできなくなる。カッコいい男性に死ぬほど弱い。殺生を嫌うため、できるだけ生かして帰そうとする甘さがある。

  • 385二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 22:28:39

    名前テラー
    年齢:不明
    性別:無
    種族:神格
    本人概要:世界に恐怖というものが生まれたと同時に誕生した恐怖の概念的存在 今の姿は超巨大ながしゃどくろ
    本人的には自身との戦いは度胸試し、肝試し 恐怖は乗り越えるものであって倒すものでは無いという認識らしい 
    また恐怖に対しては煩く この怖がらせ方はなっていない今時の怪異、殺人鬼はなっとらんなどの老害みたいな一面もある
    能力:始原の恐怖
    能力概要:相手が恐怖すればする程 制限なく自身が強化されていき使える呪詛の規模も大きくなる 
    また恐怖が存在しない存在にも強制的に恐怖というものを付与する
    弱点:恐怖を否定する、体験した事が少ないものに対しては滅法強いが自身の恐怖を否定せず認めた上で立ち向かうものには弱い

  • 386二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 22:28:40

    名前:"心盗"のナブジャック
    年齢:24
    性別:男
    種族:半神
    能力:"簒奪右腕"(グローリーハンズ)
    能力概要:右手が触れた物から概念や物質問わず"何か"を奪い取る
    距離を奪い取れば触れずとも能力の圏内になる
    弱点:半神ではあるが再生力やらの神秘は持たないため人と同じ理由で死ぬ

  • 3871◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 22:28:50

    すとっぷ

  • 388二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 22:29:01

    名前:殲滅のリリー
    年齢:不明
    性別:女
    種族:悪魔
    本人概要:悪魔のため身体能力が高く、怪力。倫理観は普通の人間とは違い、感情に乏しい。戦闘IQが高く、どんな状況でも柔軟に対応する。
    巻き毛の茶髪に漆黒の瞳。成人女性の姿。
    能力:【 戦 】
    能力概要:ヴァルキリーと読む。
    過去、人間が試行してきた戦争技術全てを網羅しているリリーがその戦争において最適解の戦術を導き出す。
    その戦争で使用された武器等も出現させる。
    弱点:現代(2000~)からの戦争戦術は対象外。そのため、非常の古い戦法に偏る。

  • 389二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 22:29:37

    一分以内でこれか………
    準備しておいてあるんだろうが恐ろしい速度

  • 390二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 22:29:46

    このレスは削除されています

  • 391二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 22:30:31

    名前:ミュク・ノス(Muke Nos)
    年齢:不定(存在を始めた瞬間から)
    性別:無性(形態は常に変化)
    種族:無限分裂する鼻糞
    能力: 無限分裂と粘着支配
    能力概要: ミュク・ノスは直径3kmの巨大な粘着性の塊で、無限に分裂を繰り返す能力を持つ。分裂した部分も元の意識と繋がっており、瞬時に意思疎通ができる。粘着物質は非常に強力で、触れた物体を絡め取り、物理的な攻撃を無効化する。分裂の度に新たな個体が出現し、全てが元の個体と繋がるため、無限の戦闘力を誇る。
    さらには、あらゆる鼻糞の王であるため対戦相手含む全存在の鼻糞を自在に操作することが出来る。(例:鼻糞を集めて作ったロープで捕縛)
    弱点:
    乾燥しきると死ぬ。
    過度に分裂しすぎると、エネルギーの枯渇や自己制御の欠如が発生し、元の一塊に戻す必要が生じる。分裂体が多すぎると個々の力が弱まり、意識の集中が難しくなる。加えて、小さな分裂体はすぐに乾燥してぱさぱさの粉状になる

  • 392二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 22:30:45

    名前: 李怜華(リー・リャンファ)
    年齢: 幼女の姿だが、実年齢不明
    性別: 女性型(幼女の姿をとる)
    種族: 大悪霊
    本人概要:
    李怜華は「恐怖」と「死」の根源的概念が人格化・狂化し、この世界に具現した大悪霊。
    彼女の存在自体が災害であり、立つだけで空間を腐敗させ、理性と生命を蝕む。
    黒と赤の中華装束に身を包み、瞳には底知れぬ虚無の深淵が映り、呪符や鈴からは断末魔の叫びが絶えず響く。
    「恐怖」と「死」の象徴として遊戯結界を操り、魂と現実を蹂躙する。
    能力: 《嬲虐遊戯結界・大枷ノ童宴(だいかのどうえん)》
    能力概要:
    • 空間を歪め、死者の眼球や泣き叫ぶ顔が浮かぶ風船が破裂し、狂気と腐敗を撒き散らす。
    • 視線で魂を幼児退行させ、精神と記憶を破壊。斧に魂を吸収されると時間停止状態に陥る。
    • 攻撃を受けると最深層の恐怖が悲鳴として爆発し、周囲の精神を破壊する。
    • 武器《斬戮鈴斧・コクエンオウ》は魂を完全抹消し、斬るたび瘴気が彼女の体を異形化させる。
    • 終末形態では悪夢空間へ変貌し、無数の分身と恐怖のホログラム霊体で敵を追い詰める。

    終末形態《御遊戯ノ地母・怜華》
    完全悪夢の象徴。存在が完全に「恐怖」の具現となり、世界が恐怖の牢獄と化す。
    怜華は、ねじれた青白い血まみれの手足や首が細長く伸び、背骨が何本も飛び出した姿になる
    頭上に無数の血塗れ遊具の冠が漂い、空間は血と涙の落書きで満たされる。
    黒い人形の腕が無数に生え、殺戮を謳う仮面が揺れる。
    斬った魂で生成されたホログラム霊体が敵の心臓を締め上げ、強制的な恐怖再体験を強いる。
    分身は自己を切り裂き、無数の爆発を起こし、絶望の連鎖を生む。
    声は二重音声+完全な無音を自在に操り、敵の感覚を根底から破壊。
    弱点:
    • 純粋な光や浄化の力に弱く、強靭な精神力により一時的に能力が弱まる。
    • 恐怖を感じられない存在に対して効果が著しく減衰。
    • 終末形態の分身管理に失敗すると自壊の危険を孕む。

  • 393二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 22:30:53

    >>377

    ぐおわああぁぁぁぁ!!!!!

    数秒の差でズレたぁぁぁ!!!

  • 3941◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 22:31:19

    >>376

    >>377

    >>378

    >>379

    >>380

    >>381

    >>382

    >>383

    >>384

    >>385

    1組目dice2d10=3 8 (11)

    2組目dice2d10=5 6 (11)

    3組目dice2d10=7 1 (8)

    4組目dice2d10=2 7 (9)

  • 395二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 22:36:01

    一組目は正義vs正義になりそう

  • 3961◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 22:36:17

    一つかぶりぃ

    アンリミテッドvs結城 広
    五元精霊フィフスvsヤックソン族のバルバモン
    ユグドランvs桃地(ももち)詩緒(うたお)
    トロンvs唐紅 三蔵

  • 3971◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 22:37:37

    正直に言おう
    私は凡神と唐紅の絡みが非常に見たい
    なぜかわからないがとてもとても見たい
    今度自分で生成して楽しむことにする

  • 398二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 22:39:06

    >>397

    いいよね…酒のんでギャハハハ笑う美女に振り回される苦労人…

  • 3991◆ZEeB1LlpgE25/07/03(木) 22:40:40

    やっぱりちょっと眠いので一個生成して寝まする

  • 400二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 22:42:03

    >>399

    おやすみなさい。おつかれさまです

    ゆっくり休んでください

  • 401二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 03:20:23

    >>399

    おつー

  • 402二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 05:56:46

    保守

  • 403二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 08:51:45

    保守

  • 404二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 10:44:07

    保守

  • 4051◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 10:44:33

    題名『正義は誰のために』

  • 4061◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 10:45:13

    街は雨に打たれていた。灰色の雲が低く垂れ込め、遠くのビルの灯りがぼやけて見える。路面に映るネオンが滲み、まるで世界が泣いているような夜だった。

    その廃ビルの屋上で、二人の男が対峙していた。

    ひとりは――アンリミテッド。
    黒いコートの裾を風に翻し、その手にはいくつもの「武器」が浮かんでいる。弓、銃、剣、斧。伝説の名を冠したものから、ただの鉄棒まで。彼の能力は「理解」し「再現」することだ。世界に存在するすべてを、自らの力に変えてぶつける。

    そして、もうひとり――結城 広(ゆうき ひろ)。
    その姿はただの青年だ。だが、立ち姿に一切の迷いがない。雨に濡れた髪が顔にかかっても、彼の眼差しは真っ直ぐで曇らない。「正しいことしかしない」

  • 4071◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 10:45:58

    ――その決意が、彼の能力〈光の奴隷〉を可能にしている。

    「君が、アンリミテッドか」

    結城の問いに、アンリミテッドは口元を歪めた。

    「そうだ。そしてお前は“裁く者”か。俺のコピー能力を“危険”と見なした、正義の騎士様ってわけだな?」

    「その力で、既に三つの都市が巻き込まれた。君の能力に倫理がない。ならば、止めるしかない」

    「ふっ……正義を名乗るなら、せめて“目的”ぐらい聞いてから殺しに来いよ」

    言葉が終わるより早く、アンリミテッドの背後に数百の魔導兵器が展開した。瞬間、銃声、弓音、爆風――。嵐のような物量攻撃が結城を襲う。

    「だが――俺は、止まらない」

    光が結城の身体を包み込む。すべての弾丸が、爆発が、矢が、その直前で逸れる。回避ではない。信念によるバフが彼を護る。

    「それが、君の正義か」

    結城は静かに言う。

  • 4081◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 10:46:19

    「そうだ。俺は、自分の信じた正義のためにしか動かない。そして、君の正義は、他人を踏みつけるものだ」

    「俺はな、結城。世界を“誰にも支配されないもの”にするために力を使ってる。それが俺の正義だ」

    彼は一歩踏み込むと、無数の魔法剣を生成し、斬撃の雨を降らせた。その一つ一つが致死性を持っている。

    結城は飛び込み、光の拳で剣を砕きながら前へ進む。光の盾が頭上に展開し、突き刺さる炎矢を弾いた。

    「理想は、世界を照らすだけじゃない。他人の命の上に立ってはならない。俺は、その一線を越えないために、君を止める」

    アンリミテッドは鼻で笑う。

    「やってみろ。俺の“正義”の量に、お前の光が耐えられるならな!」

    空に巨大な魔導砲が出現した。旧世界の超兵器〈アルマゲドン・キャノン〉。理解に一ヶ月かけたというそれが、天を裂いて結城を狙う。

  • 4091◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 10:47:48

    撃ち出された光線は都市一つを蒸発させる威力。

    だが――

    「まだだ……!」

    砲撃の直前、結城は拳を構えた。
    その心には、揺るがぬ信念がある。罪なき者を守り、力に溺れる者を討つという意志。

    胸に穴が開いたはずだった。

    だが、彼は立っていた。

    「俺は……間違っていない!」

    〈光の奴隷〉が最大まで活性化した。

    第二段階覚醒。

    眼前の巨大砲身を、結城は片腕で殴り砕いた。砲撃エネルギーが暴走し、辺りに閃光と熱をばら撒く。

    アンリミテッドは咄嗟に防御を展開したが――

    その中央に立つ、光に包まれた男の拳が、彼の胸元へと迫っていた。

    「終わりだ」

    雷鳴のような音が、夜空に響いた。

  • 4101◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 10:48:11

    ―――

    しばらくして、煙が晴れる。

    アンリミテッドは倒れていた。全身が裂傷だらけだが、命に別状はない。結城は、倒れた彼のそばに立っていた。

    「とどめは、刺さないのか?」

    「君の正義は……歪んでいたが、理解はできた。歪みは矯正できる」

    アンリミテッドは笑った。

    「そうか。あんたの正義ってのは……甘すぎるな」

    「それでも俺は、正しいと思ってる」

    その夜、雨は止んでいた。

    空には、どこか懐かしい月が浮かんでいた。

  • 4111◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 10:48:38

    以上
    たまたま時間ができたので

  • 412二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 11:27:57

    うおおおおお!!!
    いつの間にか突然投下されてた!

  • 413二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 11:38:10

    このレスは削除されています

  • 414二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 11:39:21

    光の奴隷…聞いたことがあります
    どんな窮地に陥っても「いいや、まだだ!」で覚醒合戦を繰り広げると

  • 4151◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 12:18:03

    よくみたらフィフスって安価5つ目ですね

    題名『五つ目の約束』

  • 4161◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 12:18:28

    ――空白の大地、時の座標すらあやふやな曠野。

    空は曇天。影もない。不自然なまでに静まり返った広場の中央に、フィフスはいた。

    五つの瞳がばらばらの方向を向いていた。ひとつは空を、ひとつは地平を、ひとつはここではない何かを、残るふたつはお互いを見つめ合っていた。

    「おやあ?」

    フィフスの声は奇妙な抑揚で跳ねた。言葉に熱があるが、意味には欠けていた。

    「……五が足りない。足りない。足りない世界。ねえ、君、何か五つ持ってる?」

    大地が鳴った。

  • 4171◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 12:19:13

    ドン、と地を踏み鳴らして、バンバルモンが姿を現した。肩に金棒を担ぎ、腰に重たい斧を提げて、くしゃりと笑う。

    「なんやお前、小っこいなあ。ヒトデみたいなやつが喋っとるわ」

    「そう、僕はヒトデ。君もそう。君も脚が五本ある、ね?」

    「お、おう……? 何や妙なこと言うとるけど、まあええ。ここらに野営地張れる場所探してただけや。邪魔する気か?」

    「僕は“第五”を探してる。第五の敵、第五の運命、第五の……戦闘相手」

    フィフスの声が急に低くなった。
    五つの目が同時にバンバルモンを見据えた。世界が微かに、軋んだ。

  • 4181◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 12:19:39

    「ようわからんが……」

    金棒が肩から下ろされる。

    「ケンカ売っとるってんなら、買わなあかんやろ」

    戦神ヤグロの加護がバンバルモンを包む。筋肉が膨れ、肌に刻まれた印章が淡く赤く光る。
    金棒の輪郭が、空間に焼き付いたように浮かび上がる。

    「いくで、小っこいヒトデちゃん」

    「五元解放、第五次起動」

    小さく呟いたその瞬間、フィフスの足元に五つの魔方陣が開いた。
    何かが召喚されようとしていた――何か、五つ。

  • 4191◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 12:20:55

    ―――

    第一撃。

    金棒が振り下ろされる。

    それはバンバルモンの意志とは無関係に、標的を正確に捉えるはずだった。
    だが、金棒は空を打った。

    「なんや……!?」

    フィフスは既に五体に分裂していた。五つの影、五つの身体、五つの気配。そのどれもが本物のようで、どれもが幻のようだった。

    「五体五影変換。さあ、見極めて。僕は、五人とも本物だよ」

    バンバルモンは眉をひそめる。

    「せやけど、どれがどれやろうが関係あらへん」

    彼は斧を投げた。
    加護が導くその一撃は、空間を裂き、五体のうち三体を叩き潰す。が、その残骸は木の葉のように霧散した。

    「幻か……っ!」

    フィフスの笑い声が五重奏のように木霊する。

    「幻じゃないよ。これは“第五の幻”。現実と虚構の間にあるもの。だから君の加護でも外れることがある」

    バンバルモンは前に出た。大地を蹴り、正面のフィフスに突撃。
    しかし、その瞬間。

  • 4201◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 12:21:37

    フィフスの背後から、小さな“何か”が出現した。

    「第五の流星。君に落ちる、五回目の偶然だ」

    流星のような光弾が、真横からバンバルモンを撃ち抜いた。
    吹き飛ぶ巨体。地を削って滑る。

    「ぐっ……はああああっ!!」

    咆哮。
    肉体が裂け、筋繊維が再生する。ヤグロの加護が彼を守る。

    「しつこいな、ヒトデの癖に……!」

    「しつこさも、五段階評価で“優”。さあ、次は……」

    ――戦いはさらに深まる。

    空間が歪む。フィフスが五次元方向から攻撃を仕掛けた。
    その一撃は空間ごとバンバルモンの位置を切り裂き、攻撃の概念を迂回して“当たる”。

    バンバルモンは、傷だらけの腕でその斧を受け止め、咆哮した。

    「どこからでも来い! お前の“第五”をぜんぶ粉砕してやるッ!!」

    大地を砕いて跳躍。
    背中の加護の印が炎のように輝いた。
    全力で振るわれる金棒。

  • 4211◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 12:22:11

    五体に分かれていたフィフスが、突如一体に戻る。
    五つの目が開き、すべての未来を見据え――

    「第五終結。君に与える、最後の五」

    一陣の光。

    空が五方向に裂ける。
    その中から出現したのは五つの「異なる自分」。
    並行宇宙のフィフスたちだ。

    彼らが一斉に唱える。

    「第五・五連衝……《無限の五連奏(クインタプル・インフィニティ)》」

    爆ぜる五色の光が、バンバルモンを包む。

    その中を、ただ一人、彼は歩いた。
    金棒を引きずりながら、全身血まみれになっても、進んだ。
    フィフスが目を見開く。
    「なぜ……来るの?」

    「ワイはな……強いやつとぶつかるんが好きやねん」

    その顔に、ほんの少しの哀しみが宿った。

    「せやから、お前がどんなでも構わん……お前がどれだけ複雑でも、ワイは全部受け止める!」

    金棒が振り下ろされる。
    フィフスの身体は、風船のように吹き飛び、地に転がった。

  • 4221◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 12:22:37

    ……数秒後。

    フィフスの瞳が、一つずつ閉じていく。

    「五つ目の約束……やぶれたね」

    光が、にじむ。

    「だけど……たのしかった」

    バンバルモンは、背中に金棒を背負い直して、ぽりぽりと頬をかいた。

    「はあ……これやから、旅はやめられへんな」

  • 4231◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 12:23:06

    以上
    ワタシ、バルバモン、スキ

  • 424二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 12:26:47

    思ったよりフィフスの耐久が無かった

  • 4251◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 12:38:04

    もう3号じゃなくてネオ1号じゃねぇかな

    題名『討鬼、或いは風の名を呼ぶ声』

  • 4261◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 12:39:16

    それは、風と土と水と火が、地の底から一斉に咆哮を上げるかのような午前だった。

     平野の中央。人工物も、文明の匂いも、すでに朽ち果てた廃市のその中心に――それは立っていた。

     ユグドラン。

     人間が記録を持つ前からこの地に根ざしていたであろう、自然の集合意志の怪獣。山を足とし、海を胴とし、火口のような顎で吠え、熱帯の背を揺らしながら、世界そのものを前に歩み出している。高度百メートルを優に超えるその体躯は、もはや神か、あるいは神を模した地獄そのものか。

     それが、ただ一歩を踏み出しただけで、地が崩れ、空が泣き、風が叫ぶ。

  • 4271◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 12:40:24

    しかし、そこに立つものがいた。

    「こりゃ……でっかい“鬼”じゃの」

     桃色の陣羽織をはためかせ、肩に大太刀を背負った少女――桃地詩緒。桃太郎の末裔であり、鬼を斬る宿命に生まれた十六歳の少女である。

     その目は驚きも恐れもなく、ただ真っ直ぐに巨大な自然怪獣を捉えていた。

    「……名乗るのが筋じゃな。わしは桃地詩緒、鬼を斬る者じゃ!」

     詩緒の背後に、三つの光が閃く。犬神・猿神・雉神の三神獣が現界し、それぞれの型を取りながら肩に、背に、空に配置された。

     その瞬間、ユグドランの巨体が微かに震える。風が逆巻き、大気が唸り、背びれの蔓が渦を描くように伸びる。

     詩緒は踏み出す。

     疾風のごとく――。

  • 4281◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 12:41:43

    犬神の突撃に合わせ、詩緒は一閃を放つ。

     剣は風を割き、神速の軌道で蔓を切り裂いた。雉神が空から雷を落とし、猿神の術が氷塊を叩き込む。その三位一体の連携は、巨大なる自然の巨影に対し、獣の爪のごとき応報である。

     ユグドランは沈黙したまま応じる。

     地が鳴る――脚が大地を踏み鳴らしたのだ。

     途端、圧壊の地震波が同心円状に広がり、詩緒は咄嗟に犬神を盾にして身を庇う。

    「ぐっ……ッ、揺らしおるな……!」

     両腕の氷河が唸り、吹雪を巻き起こす。その刃は詩緒の肌を裂き、視界を奪った。

    「詩緒!」

     猿神が氷壁を殴り砕きながら叫ぶ。

     だが詩緒は、切り裂かれた頬に構わず一歩踏み込んでいた。足場は泥濘、視界は霞む。だが――

  • 4291◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 12:42:06

     "これは鬼だ"

     心がそう告げるかぎり、刃は濁らない。

    「……犬、背を貸せ!」

     犬神が低く唸って背を差し出す。

     跳躍。

     詩緒はユグドランの胴体、津波を起こす海原そのものへと斬りかかった。

    「鬼退治じゃあああああッ!!」

     大太刀が閃き、空間が震えた。

     風が逆巻き、火が顎から噴き出す。焼き尽くそうとする灼熱。

     だが、詩緒の刀は燃えなかった。

     "鬼"を断つために在る刀にとって、どれほどの炎も通すべきものではない。

     刃が触れた瞬間、ユグドランの海の胴が裂けた。

     爆発のような水蒸気と、轟音。

     だがユグドランは倒れない。頭部の台風が回転を早め、烈風が巻き上がる。

     詩緒は地へ叩きつけられた。

  • 4301◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 12:42:29

    背を打ち、腕を折り、吐血する。

     雉神が咆哮し、風を切って詩緒を庇う。

     猿神と犬神も駆けつけ、守りを固める。

    「詩緒、退け……今のお前では……!」

    「……いや……まだ、わしは……負けとらん」

     ゆっくりと立ち上がる。

     両足は震えていた。だがその目は、決して揺らがない。

    「わしは……この“鬼”を……この世界に仇なす者を、斬らねばならんのじゃ」

     五感が焼けつく中で、詩緒は再び大太刀を握る。

     その時。

     地が沈黙した。

     ユグドランの動きが、ほんの一瞬、止まった。

     背の植物が枯れ、海の体が干上がるように、わずかに……力を失ったような。

     「――見えた」

     詩緒の目に映ったのは、腰の奥、黒く脈打つような瘤。

  • 4311◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 12:42:53

    鬼の“芯”――第二の脳。

    「斬る!」

     三神獣が咆哮した。

     詩緒は最後の力で跳躍。

     彼女の刃が、鬼の芯を貫いた。

  • 4321◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 12:43:14

    ユグドランの動きが止まった。

     咆哮も、風も、海も、火も、何もかもが消えた。

     ただ、静寂。

     詩緒は肩で息をしながら、ぽつりと呟いた。

    「……鬼退治、完了じゃ」

     彼女の刀は、既に折れていた。

     それでも、立っていた。

     そうして彼女は、鬼に祈るように頭を垂れた。

    「次は、もっとええ世に、生まれてこいよ」

     風が、静かに吹いた。

     それは、誰かの名を呼ぶような風だった。

  • 4331◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 12:43:58

    以上
    ジャンプ主人公

  • 434二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 12:46:08

    やっぱり接戦は大体良い

  • 435二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 12:46:52

    どんな相手だろうと慈悲を忘れない桃ちゃんええやん!

  • 436二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 12:47:40

    詩緒ちゃん正統派主人公すぎて好き

  • 437二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 12:50:18

    主人公VS中ボス感あるなこの3つ

  • 438二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 12:50:41

    >>436

    そんな今まで正統派主人公がいないみたいな………

    アッ

  • 439二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 13:00:38

    うーん主人公よりラスボスやヒロインばっか投げてたから言い返せねぇ

  • 4401◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 13:11:40

    また3号の自我がっ

    題名『夜の帳、超存在に破戒を問う』

  • 4411◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 13:12:17

    ──風がなかった。

    月も雲に隠れて見えない。だが、不思議と静寂が辺りを包むわけでもなく、むしろ空気はざらついていた。
    砂を舐めたような肌触りが、闇の中を歩く者の衣擦れと混じりあう。

    「……なーんか、面白そうな匂いがするのですっ」

    そう叫んだのは、浮遊する存在。身の丈こそ子供のようだが、その瞳の奥に宿るものは決して子供のものではなかった。

    「トロンちゃんの登場です! さあ、なんかこう、やってあげましょうかっ!」

    言葉と同時に地面が軽く軋む。誰かがそこに立っていた。

    「へぇ……これはまた、お行儀のいいご挨拶だこと」

    袈裟をゆるく肩にかけた女が、ふわりと微笑んだ。
    足元には酒の小瓶。夜の寺町に似つかわしくない、その妖艶な佇まい。

  • 4421◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 13:12:35

    「アタシは唐紅三蔵。ちょっとした坊主よ。で……そこの浮いてるおチビちゃん。アンタ、何しに来たのかしら?」

    「むっ……チビじゃないのです! トロンちゃんは超存在系女子なのです!」

    「はいはい。ご立派ね」

    くすりと笑って、三蔵は槍を立てた。十文字の穂先が月を待つように夜空を突く。

    「さて、退魔の心得で言えば、こういう場に現れる“説明のつかない存在”は……だいたい、祓う対象なのよね」

    「……なーんですと? っていうか、ちょっと失礼じゃありません? トロンちゃん、わりと人類の希望とかそういうアレなのにっ」

    「希望、ねぇ……ふふっ」

    笑うや、突風。

    槍が揺れず、空間が引き裂かれた。

    そして──始まった。

  • 4431◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 13:12:51

    トロンの指が、夜空に向かってぴしりと突き出される。

    「命令っ! 『空間! 三蔵ちゃんを抱きしめて潰してあげなさーいっ!』」

    刹那、夜がねじれる。距離も法則も乱れ、重力すら歪むような圧が襲いかかる。

    だが──

    「ふふん、なるほど……命令型か。そういう力、結構厄介なのよね」

    唐紅三蔵は笑みを崩さぬまま、半歩ずらす。
    足運びが優雅すぎて、空間の襲来すら演出の一部に見える。

    「未来は読めなくても、流れの匂いで大体の“呼吸”は見えるのよ。ちょっと甘いわね」

    彼女の槍が、虚空を薙いだ。

  • 4441◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 13:13:08

    それはただの動きであって、打撃ではない。
    だが、命令に従ったはずの空間が、唐紅の舞に“手加減”されたように歪んで散る。

    「ぬ、ぬぬぬ!? トロンちゃんの命令、軽んじられたっ!? これは由々しき事態なのですっ!」

    「まぁまぁ、女同士、ちょっとお喋りするくらいなら。ね?」

    にこり。
    だが次の瞬間には、三蔵の穂先が、トロンの目前すれすれにまで迫っていた。

    「──ほら、油断したわね」

    その槍先に触れた瞬間、トロンの命令の気配が薄れる。

    「十文字槍は“退魔”の象徴。おチビちゃんの能力、ちょっと封じさせてもらうわよ?」

    「うにゃあああ!? それ、超ズルくないですかっ!?」

    しかし、トロンは怯まない。
    逆に、にぱっと笑う。

    「なら、次は地の文に命令しちゃいますよーっ!」

    「地の文?」

    「命令っ! 『地の文! トロンちゃんを無敵に描写しなさーいっ!』」

    ……。

  • 4451◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 13:13:33

    何も、起こらない。

    「あれ?」

    「地の文も仏の道には通じてるってことかしらね……残念っ!」

    三蔵の槍が、今度は真正面から迫る。
    刹那、トロンの体がよろける──

    「命令っ! 『空気! 三蔵ちゃんをバク転させなさい!』」

    空気が渦を巻く。
    三蔵の足が浮き、確かに後方へと回転──

    だがそれは、空気を利用した三蔵自身の“身のこなし”として見事に回避へ転化されていた。

    「ごめんね、お姉さん昔ちょっとバク転得意だったのよ」

    「そ、そんなぁ……」

  • 4461◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 13:13:52

    戦況は揺れ続ける。

    トロンの命令と三蔵の“読み”、それぞれの間合いと気配が、空間の襞に舞い散るような応酬を繰り返す。

    そして──

    「そろそろ、決めましょっか」

    三蔵の袈裟が風に翻り、槍が静かに構え直された。

    「退魔・円相浄破──合掌」

    その瞬間、穂先が淡い光を帯び、真円の如き軌道を描いてトロンに迫る。

    「命令っ! 『トロンちゃんを……勝たせなさーーいっ!』」

    声が割れた。
    しかしその命令は、彼女自身の力ではなく、ただの願いとして空に消える。

  • 4471◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 13:14:42

    「わ、わわ……トロンちゃん、ちょっと……びっくり、して……」

    別れ際の笑みは、意外にも、穏やかなものだった。

    「また、会ったら遊んであげます……」

    そして。

    空には月が戻っていた。

  • 4481◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 13:15:01

    唐紅三蔵は小瓶を手に、残照を見上げてぽつりと呟いた。

    「超存在ねぇ……案外、かわいい子だったじゃない」

    月が雲を裂き、地を照らす。

    夜の帳が、ようやく静寂を取り戻していた。

  • 4491◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 13:15:30

    以上
    生成30回やったの久しぶり

  • 450二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 13:16:28

    まあ実際地の文=サンは自我ありそうだし命令が通じないのは仕方ない本当に仕方ない

  • 451二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 13:17:42

    >>440

    何度再教育しても自我を出すの洗脳に抗ってるみたいで好き

  • 4521◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 13:18:09

    昔オリキャラバトルスレって短命って聞いたんですけど
    どこまで伸びたらすごいんですかね

  • 453二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 13:19:45

    数多のオリキャラ異能スレを見てきたがこれはもう既に異例だと思われる

  • 454二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 13:21:17

    AIバトルスレは超人気あるイメージなんだけどそこに名キャラとフッ軽スレ主を掛け合わせてるから最強に見える

  • 455二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 13:21:38

    3スレまで続くのもそうだけど、そのスピードが半端じゃない

  • 456二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 13:22:34

    今日で1週間か

  • 457二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 13:24:38

    >>453

    まじですか

    >>454

    褒めたってssしかでませんよ

    >>455

    安価スレ超久しぶりに覗いたので相場がわからんのです

    >>456

    案外早いですね

  • 458二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 13:27:09

    >>446

    これ命令対象を宣言してないから能力じゃなくてただの願いとして不発したってことか

    3号めちゃくちゃ考えて書いてるな

  • 4591◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 13:32:34

    ちょっと機嫌良くなっちゃったので安価早いもの順に10個採用します

  • 460二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 13:32:47

    名前:殲滅のリリー
    年齢:不明
    性別:女
    種族:悪魔
    本人概要:悪魔のため身体能力が高く、怪力。倫理観は普通の人間とは違い、感情に乏しい。戦闘IQが高く、どんな状況でも柔軟に対応する。
    巻き毛の茶髪に漆黒の瞳。成人女性の姿。
    能力:【 戦 】
    能力概要:ヴァルキリーと読む。
    過去、人間が試行してきた戦争技術全てを網羅しているリリーがその戦争において最適解の戦術を導き出す。
    その戦争で使用された武器等も出現させる。
    弱点:現代(2000~)からの戦争戦術は対象外。そのため、非常の古い戦法に偏る。

  • 461二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 13:32:50

    名前:??
    年齢:??
    性別:??(白髪で中性的な見た目で一見すると若く見えるが詳細は不明)
    人物概要:あらゆる一切の過去や素性が不明の人物
    いつから存在し何を目指して旅をしているのか、どこから生まれどういう名前でどういう趣味趣向を持つのか誰も知らない
    分かるのは死闘を好み圧倒的な強さを持ち戦いと人と音楽が好きな気やすくて絡みやすい人物で流浪の旅人だという事
    能力:なし
    能力概要:能力らしい能力は持っていない
    あるのは死闘の中で鍛えた様々な絶技だけ
    弱点:本人曰く「広く浅くいろいろ出来るだけ、その道の専門家とか能力強い奴とか神とかが来たら多分勝てない」と言っている
    真偽の程は不明、ただ事実として数多の猛者や超常存在がいるこの世界でこのお方は戦い続け生き残り続けている
    要望:口笛を吹かせてください

  • 462二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 13:32:55

    名前: クロノレイヴ
    年齢: 配備から2年3か月
    性別: 無性(AI音声は女性的)
    種族: OG(アウターギア)
    本人概要:
    星暦2187年、第三銀河文明圏の軍事連邦ニルヴァーナ(のちに帝国化)の従属国家、アガペシュが配備している20m級の特殊戦術兵器OG(アウターギア(星系外宇宙用探索戦闘機体))。
    今回の機体は、その中でも新時代に向けて次元兵装搭載型OGの試作機として各部隊の1部のエースパイロットに支給されたもののうち、第七戦略宙兵師団「グレイアーク」部隊に所属するクラウス・ハーデン曹長機。
    空間跳躍と重力操作による高速機動で敵を翻弄する。
    クラウス・ハーデン曹長は中~遠距離の銃撃戦よりも入り乱れながら行う剣戟を好む。
    能力:
    最新式複合大型ドライバー(次世代重力制御・空間操作ユニット(正式分類名:ACGD-α7 Nexus Drive System))搭載
    能力概要:
    •超高速機動・高機動戦闘
    •最新式複合大型ドライバーによる重力場操作で浮遊・加速
    •試作型次元断裂砲《DRX-Σ01 “グラヴィティ・エクスチェンジャ”》(大型、単発式、膨大な電力量を補うためジェネレーター直結式、3発で機体の電力が落ちる)
    •カートリッジ式中距離エネルギー砲
    •両腕前腕部の高周波振動ブレード(使用時は手甲から前方に飛び出る)による強力切断攻撃
    •最新式OSがリアルタイム解析で最適行動選択
    •前方の空間を圧縮し、後方の空間を発散させることにより、瞬間的に実質光速以上で直線的な前方移動が可能。
    (この技術は空間跳躍と呼ばれ、OSによる完全制御によって他機体との接触はほとんど発生しない。 仮に接触したら大破である。)
    • 空間圧縮比:前方1/900、後方+2300%(一時)
    弱点:
    •宗教的・魔術的攻撃に脆弱
    •所詮は軍事用兵器の一機体に過ぎず、いくらでも壊しようはある
    •次元兵装搭載型の試作機であるため一般機のようにジェネレーター直結式のエネルギー兵装を搭載するだけの余剰電力が無い
    •空間跳躍時にはOSによる完全制御のもと、空間膜を適切に張らなければならないため、強制的に胎児のような姿勢で0.5秒ほど関節がロックされ、動かせなくなる。

  • 463二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 13:33:01

    名前:鳳凰堂明媚(ほうおうどう めいび)
    年齢:14
    性別:女性
    種族:人間(魔女)
    本人概要:平等院絶景が過去に自身の血を混ぜた一族の末裔。歴代一族の中で最高の天才。性格は傲慢かつ残酷かつ冷徹。自分の心を満たす絶景を求めて世界中を放浪するゴシックロリータを着た魔女。好みは困難に立ち向かう人間、心が砕けても復活する光が好き。そのような人間には生まれついての面倒見の良さでついつい手助けする
    能力:境界魔法
    能力概要:境界を自由に出入りできる魔法、彼女は日傘を媒介にして発動させる、別になくてもできる。応用することで瞬間移動や瞬間的な無敵状態になることができる。他にも地平線を断頭台にして両断したり、敵の体でパッチワークをすることができる。向こう側にいられる時間はだいたい10秒ほど、距離は無視できる。
    弱点:あくまで人間であるため絶景のように死を超越していないし、常に自分を境界の向こう側に置くことはできない。また知覚できない不意打ちは有効であり、ナイフで刺されれば死ぬ程度の耐久力。

  • 464二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 13:33:05
  • 465二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 13:33:22

    名前:来栖安奈
    年齢:25歳
    性別:女
    人物概要:対特異災害公安局・第四課所属の女性
    何もなければ真面目、勤勉、性格良いと完璧な人物だが日夜問わず来る任務で生活習慣が滅茶苦茶
    それのせいで常時深夜テンションで酒なりなんなりが入って言動も行動も滅茶苦茶で異様にテンションが高い
    能力:ハイボルテージ
    能力概要:テンションが上がれば上がる程に強くなり能力抵抗を可能とし人間とは思えぬ動きが可能となる
    特にテンションMAXになると誰であっても手がつけられなくなる程に強い
    弱点:徹夜や酒のせいで言動や行動がバーサーカーであり自分が何をしているのか分かっていない
    そしてテンションが上がるほどに色々と無茶苦茶になる
    要望:現状は3徹の後にスト缶4本飲んでアニメ見たのでテンション60%程度です

  • 466二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 13:33:30
  • 467二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 13:33:40

    名前:ミラ・ミラージュ(通称はミラ姐さん)
    年齢:ヒミツ♡
    性別:オカマ
    種族:オカマ
    本人概要:全身が鏡面塗装仕上げの様に輝くガチムチメタリックニューハーフ。
    己が美しさに絶対の自信を持っているポジティブ思考の権化。得物は戦斧
    能力:メタルパージャー
    能力概要:テカテカのボディからミラーボールが如くセイなるビームを乱射する。
    形状記憶外被膜によって妙に硬くしぶとい。
    弱点:イイ男が相手だと恋する乙女マインドになってしまう。
    要望:好きピには無理やり迫るのではなく、じっくりアプローチするタイプ。
    例え叶わぬ恋でも願い求める道程で乙女のココロは磨かれるのだ

  • 468二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 13:33:56

    名前:カイラス・メート(MG-ZR1015S)
    年齢:配備から約3年(星暦2184年配備)
    性別:無性(AI音声は男性的)
    種族:OG(アウターギア)第二世代エネルギー兵装機
    本人概要:
    星暦2184年、第三銀河文明圏のエリシオン星間連合に配備された18.7m級特殊戦術兵装機体。第二世代技術の成熟形として設計され、信頼性と安定性を最優先に開発された量産準拠機。パイロットはハイネ・ヴェルグナー少佐。空間跳躍や重力操作技術は未搭載であるが、理論と精密射撃を極める戦術AI《Arbiter Ver.5.8-H》により堅実な戦闘を得意とする。主に中距離エネルギー砲による正確無比な射撃と高周波衝撃ナックルによる近接戦闘を主戦法とし、複合シールドでの防御により長期戦に強い。
    能力:
    • 理詰めの戦術制御AI《Arbiter Ver.5.8-H》による戦術支援と行動最適化
    能力概要:
    主兵装:ZE-95L《ストラトバスター》中距離エネルギー砲
    • 射撃システム:高出力収束ビーム砲
    近接兵装:HG-K《サンダーブレイカー》高周波衝撃ナックル
    • 形態:両腕内蔵型、外装展開時にのみ起動可能
    • 効果:振動エネルギーと電磁圧縮波による打撃で、敵装甲の剛性を局所的に崩壊させる
    防御システム
    KR-S《パラディウム・ワーク》複合シールド
    • 実体金属盾+偏向エネルギーフィールドの二層防御構造
    サブシステム
    MP-ユニット《スプレイチャージャー》
    • 機能:多目的兵装ランチャー
    • 搭載弾薬:
    o EMP散布弾、陽電子反応阻害弾、煙幕弾
    • 発射方法:モジュール式カートリッジ自動切替制御

    弱点:
    • 空間跳躍・重力制御など第三世代技術に対する即応力・奇襲耐性に劣る
    • ジェネレーター出力に余裕がなく、連射や大火力連発には制限がある
    • 高度なAI解析を活用するが、その分イレギュラーな不可測行動に弱い

  • 469二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 13:35:15

    名前:百瀬唯
    年齢:12歳
    性別:女
    人物概要:新興宗教の教祖をしている少女
    狂気的な思想と巧みな言葉で能力者、協力者を集めている
    杖のようなものを持っており刺したり殴ったりが得意
    能力:信仰 言葉
    能力概要:信仰は彼女が信じる架空の神から力を借りる
    言葉は彼女の語る言葉がじわじわと入り込み洗脳してゆく力
    弱点:信仰は信心が薄れれば効果が薄まる
    そして可彼女の信じる宗教自体親から植え付けられたもの
    言葉を使って無理やり信じているだけで本来は信心は無い
    あと仲間を増やしたいので殺しはしない、あくまで洗脳が優先

  • 470二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 13:35:38

    ストップ

  • 471二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 13:35:42

    これでストップ

  • 4721◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 13:38:00

    1スレ目のキャラたちに関連するキャラが出るとワクワクしちゃうの私だけですかね

    組み合わせは3号に決めてもらいます

  • 473二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 13:40:24

    はぇー3号くんマッチングできるのか

  • 4741◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 13:46:32

    殲滅のリリーvs 李怜華(リー・リャンファ)
    鳳凰堂明媚vs 百瀬唯
    ??vs ミュク・ノス
    カイラス・メートvs 来栖安奈
    ミラ・ミラージュvs クロノレイヴ

  • 475二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 13:47:23

    >>463

    まだ人の範疇で好きよ

    本家絶景様は存在と肉体の境界で切断して即死とかやってたから

  • 476二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 14:17:21

    鼻糞か…

  • 4771◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 14:17:50

    https://bbs.animanch.com/board/5252951/

    考察スレの次スレです

  • 478二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 14:18:19

    >>477

    スレ立て乙です!

  • 479二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 14:21:00

    たておつです!

  • 4801◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 15:35:57

    題名『邂逅と絶望』

  • 4811◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 15:36:25

    鉄錆びた空気が静かに重く沈む。
    人類の忘却の底、深淵へと続く階段の先。
    無数の配線と壊れた機械音が時折響き、湿った冷気が絡みつく。
    ここはかつて、数百年にわたる無数の戦争の跡だ。

    殲滅のリリーがその場に降り立つ。
    焦げ茶の巻き毛が薄暗がりに揺れ、鋭い黒瞳が周囲を走査する。
    感情は稀薄だが、その頭脳は膨大な戦争史を瞬時に呼び起こし、戦場を分析する。

    対峙するは小柄な姿。
    子供の姿にしては異様すぎる存在感を放つ少女、李怜華。
    黒と赤の絢爛な装束、飽くなき死の象徴が眼差しに宿る。
    彼女の立つだけで、空気が腐敗し、空間が歪む。

    二者は言葉を交わさず、互いに存在を確かめ合う。
    そこに会話の余地はない。
    戦いが、すでに始まっていた。

  • 4821◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 15:36:35

    リリーは冷静に手を上げる。
    過去の戦争で得た知識の波が周囲に広がり、重厚な鎧や武器群がその場に召喚される。
    弓矢、槍、火縄銃、砲台。いずれも古代から近世までの戦争の象徴たち。

    最初の矢が怜華の方へ向かうが、彼女の結界に触れるとたちまち瘴気が立ち込め、矢は腐敗する。
    怜華は微笑みながら鈴斧を手に取り、周囲の空間をねじ曲げる。
    そこから漏れる断末魔の叫びが精神を揺さぶる。

    リリーは即座に戦術を修正。
    「精神攻撃か……古い戦法では対応しきれない。」

    戦場は二つの戦術と異形の狂気が絡み合う場所となる。

  • 4831◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 15:36:47

    怜華は結界を拡大し、死者の顔が浮かぶ瘴気の霧が広がっていく。
    リリーの召喚した兵器たちは次々に朽ち果て、彼女自身も精神的圧迫を受ける。

    だが、リリーは己の理性と過去の知識を武器に、結界を分析。
    「敵の力は空間と精神の歪み……ならば、最適解は範囲攻撃の排除と分散だ」

    彼女は召喚兵器の編成を変え、散開しながら結界の薄い隙間を狙う。

  • 4841◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 15:36:58

    怜華の攻撃は精神を蝕み、リリーの感情を徐々に侵食する。
    過去の膨大な戦争データに立脚した戦術も、狂気には通じない。

    一瞬の動揺。
    リリーは自らの理性に挑みながらも、無情に戦況を再計算する。

    「あらゆる歴史の戦法が、ここでは役に立たない……。しかし――」

    そこに浮かぶのは、遥か未来の可能性。
    リリーの脳裏に、「未知の戦術を創造する」という、前代未聞の命令が芽生えた。

  • 4851◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 15:37:22

    怜華は微笑み、徐々に異形化する。
    終末形態《御遊戯ノ地母・怜華》の発現だ。

    黒く血塗れた異形の手足が伸び、背後には血と涙の落書きで満ちた空間が展開。
    無数の黒い人形の腕が揺れ、鈴の音が狂気の調べとなる。

    リリーの戦術は再び試され、しかし彼女は未知の戦術創造を始める。
    過去を超え、恐怖と戦う戦術。
    リリーは新たに召喚した兵器を組み合わせ、意図的に敵の攻撃を誘発しつつ反撃の糸口を模索する。

    怜華の分身が爆発し、精神を揺さぶる。
    リリーの新戦術は冷徹かつ柔軟に展開し、結界の隙間をついて致命傷を狙う。

    だが怜華の恐怖波動は強力。
    精神は限界に近づく。双方が限界の淵でぶつかり合う。

  • 4861◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 15:37:34

    最終決戦。
    リリーの槍が怜華の本体を貫く寸前、怜華は最深層の恐怖を炸裂させる。

    リリーの精神は揺らぎ、視界が歪む。
    しかし彼女の理性は、未知の戦術創造で一時的な均衡を生む。

    双方は致命傷を負い、地下遺跡の闇に消えていく。

  • 4871◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 15:37:52

    以上
    3号くん調整期です…お許しを

  • 488二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 15:39:56

    このレスは削除されています

  • 4891◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 17:16:14

    題名『境界と信仰』

  • 4901◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 17:16:42

    廃墟となった都市の中心部。夕闇が沈み込むように迫り、瓦礫とコンクリートの残骸が空の赤を反射していた。かつてここには広場があったのだろう。今は崩れた噴水と、朽ちたモニュメントがただ虚しく影を落としている。

    風が吹いた。乾いた空気が鉄と血の匂いを運ぶ。

    少女は、その中に立っていた。

    黒のゴシックロリータに身を包んだ少女。鳳凰堂明媚。十四歳。日傘をゆったりと肩にかけ、まるで散歩でもしているかのように歩くその姿は、場違いなほど優雅だった。

    「……ずいぶん静かな街ね」

    明媚はひとりごとのように呟いた。

  • 4911◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 17:17:02

    その目は、ただの瓦礫を見ているのではない。世界そのものの“縁”、すなわち“境界”を見ていた。彼女の魔法は、その曖昧な境界を切り取り、ねじ曲げ、斬り裂く力だ。

    と、その時。

    「――見つけた」

    風に乗って届いた声に、明媚の眉がわずかに動いた。

    振り返ると、白いワンピースを着た少女が一人、瓦礫の上に立っていた。十二歳ほどか。背は低く、顔は幼く、それでもその手に持つ杖と瞳の奥に潜む狂気が、ただ者でないことを物語っていた。

    「ここに来た理由は?」

    明媚が静かに問いかける。日傘を閉じる音が乾いた空気に響く。

    「神が導いたのよ」

    少女――百瀬唯は、微笑んだ。

    「この場所に、あなたという“試練”があると。だから来たの」

    「神? 誰のこと?」

    「あなたが知らなくても、私は信じている」

    唯の声は柔らかく、しかし底知れぬ確信に満ちていた。

  • 4921◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 17:17:22

    明媚はくすりと笑う。

    「面白いわ」

    明媚は一歩、唯の方へ踏み出す。その動作ひとつで、空気が変わった。

    唯の笑顔がわずかに揺れる。

    「私は世界中を旅してるの。絶景を探して。たとえば、心が砕けても立ち上がるような人間……そういうのを見るのが好きなの」

    「それが……わたしだと?」

    唯はわずかに眉をひそめた。だが、すぐに微笑みを戻す。

    「ならば、あなたが信じるかどうか。ここで証明してあげる」

    「境界を超えられるかしら、あなたの信仰で」

    明媚の声が、境界の揺らぎを呼ぶ。

    戦いが、始まった。

  • 4931◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 17:17:46

    日傘の骨組みがカチリと鳴った。

    次の瞬間、明媚の姿がふっと消える。唯の目には、彼女が“空間ごと抜け落ちた”ようにしか見えなかった。

    「……っ、どこ?」

    唯は杖を構えた。背後の気配を察知するより早く、日傘が彼女の頭上から振り下ろされる。

    「ッ――信じなさい、“護りの言葉”!」

    瞬間、唯の足元から黄金の光が展開され、見えない盾が明媚の一撃を受け止めた。日傘が弾かれ、火花を散らす。

    「結界? 言霊か」

    「信仰は、あなたの魔法とは違う」

    「違うけど、境界の外には通用しない」

    明媚は再び姿を消した。境界の向こう側、あらゆる干渉を受けない場所に身を移したのだ。十秒間。彼女は完全に無敵。

    「どこへ……?」

    唯の額に汗が滲む。気配も魔力も感じない。ただ、そこに“在る”という存在感すらない。

  • 4941◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 17:18:07

    その無に怯えながらも、唯は杖を掲げ、言葉を紡ぎ始める。

    「聞こえなさい……わたしの声を。信仰は、真実を超える……」

    それは侵蝕の言葉。

    明媚が境界の外から戻ってきた瞬間、その“声”が彼女の意識を突き刺した。

    「……くっ」

    一瞬、日傘を取り落としかける。

    唯の言葉は、相手の精神にじわじわと染み込み、信仰心を作り上げる。嘘の神を、本物と信じ込ませる力。思考を侵す、悪性の詩。

  • 4951◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 17:19:17

    「そんなもの……私は信じない……!」

    明媚は境界をねじ曲げ、空間ごと唯に斬撃を放つ。地平線が裂け、剣のように唯へと迫った。

    「“神よ、守り給え!”」

    唯は叫び、再び結界を展開する。が、それは不完全だった。明媚の刃が彼女の肩をかすめ、血が飛んだ。

    「っ……!」

    痛みに表情を歪めながらも、唯は一歩も退かない。

    「……あなたも、救われる」

    「まだ言うのね」

    明媚は肩で息をしながら笑った。

    「……でも、嫌いじゃないわよ。そうやって、砕けながらも立ち向かうの」

    その言葉に、唯がわずかに目を見開いた。

    「どうして……殺さないの?」

    「私、面倒見がいいのよ。こういう、壊れかけてる子……放っておけない」

    そして、静かに日傘を構え直す。

    「でも、これは戦い。決めなきゃいけない」

  • 4961◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 17:19:39

    唯は、少しだけ悲しそうに笑った。

    「……やっぱり、あなたみたいな人が、信じてくれたら嬉しかったのに」

    次の瞬間、明媚は再び境界の外へ。

    姿を現したときには、日傘の先が唯の胸元を突いていた。

    「終わりよ」

    「……信じてた」

    「信仰を?」

    「ううん。あなたに」

    その瞬間、明媚の手が止まる。

    だが――それでも境界の刃は、唯の信仰を断ち切った。

    光が砕け、結界が霧散する。唯は静かに崩れ落ち、力なく地に伏した。

  • 4971◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 17:19:59

    静寂。瓦礫が軋む音だけが、世界に残されていた。

    明媚はしばらくその場に立ち尽くしていた。やがて、日傘を閉じる。

    「……信仰も、悪くないわね」

    風が吹く。

    その中に、唯のかすかな息遣いが残っていた。

    明媚はその場を離れながら、ちらりと振り返った。

    「壊れたなら、また拾いにくるわ。あなたが、まだ立ち上がるなら」

    ゴシックロリータの裾が、夕闇に揺れた。

    そして、街に夜が訪れた。

  • 4981◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 17:20:17

    以上
    お待たせしてすいません

  • 499二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 17:20:32

    最高でした。
    これは4号くんかな?

  • 5001◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 17:22:28

    >>499

    んー

    10号?

  • 501二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 17:24:43

    10・・・号・・・!?

  • 5021◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 17:26:13

    あのあとですね
    かなり色々試行錯誤した結果妥協ラインまで6回作り直しました

  • 503二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 17:28:58

    chatGPTくんは本来は小説用じゃないからかーなーり調教しないと上手く出力してくれないねんな…

  • 504二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 17:34:52

    てかもう500まで行ったんか

  • 505二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 17:39:52

    >>500

    10……だと……

  • 506二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 18:10:29

    いつのまにか第十(ディエス)AIに……

  • 5071◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 18:15:08

    題名『口笛と鼻糞の王』

  • 5081◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 18:15:51

    大地は枯れ、空は曇天。
    あらゆる音が飲み込まれたような、静寂の荒野。

    そこに、一人の旅人が立っていた。

    白髪、年齢不詳。性別さえ曖昧な中性的な風貌。
    くたびれたコートを羽織り、片足でバランスを取りながら、軽やかに口笛を吹いている。

    その音は、どこか陽気でいて、どこかもの悲しく、まるで誰かとの別れを惜しむような旋律だった。

    「ふーん……風、乾いてるな。あれが来るには、ちと都合が悪いかもな」

    口笛の主は、誰に向かって話しているのでもない。
    けれどその言葉は、確かに誰かに届いていた。

    地鳴りが、大地の奥底から響いてくる。

    それは断続的な振動だった。まず足元の小石が跳ね、次に砂が波打ち、ついには大地そのものが粘液に覆われていく。

    粘着質な蠢動が、まるで生命を持ったように広がっていった。

    「来たか……」

    口笛が止む。

    眼前に広がったのは、直径三キロメートルに及ぶ粘着の巨塊だった。
    ぬめり、軋み、擦れ合う音を立てながら、それは大地に這い出てくる。

  • 5091◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 18:16:21

    粘着塊はずるり、と形を変えた。
    その全体から粘液の触手が無数に伸び、分裂体が地面を覆っていく。

    声はない。だが確かに、意思は伝わってきた。

    「我は、ミュク・ノス。鼻糞の王なり」

    「おう、自己紹介ありがとな。こっちは名前がないから……好きに呼んでくれ」

    白髪の旅人――「???」はそう呟くと、再び口笛を吹き始めた。

    ミュク・ノスは反応する。分裂体が一斉にうねり、旅人を包囲しにかかる。
    粘液の触手は速度を上げ、空気を裂いて迫ってくる。

    旅人は動かない。いや、動いている。
    旋律に合わせて、重心を後ろに、左へ、前へと――絶妙な体重移動。

    その身のこなしは、まるで踊るようだった。

    「音楽ってのは、戦いに通じるよな。リズムと呼吸と、間」

    彼は口笛と共に一歩踏み込み、宙を蹴った。
    粘液の海に踏み込む――かに見えた瞬間、体を捻り、重力を欺くような角度で跳躍。

    「……ほいっと」

    旅人の足が一体の分裂体の上に乗り、そこを踏み台に三回転半。

  • 5101◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 18:16:56

    空中で体を折り畳み、逆さまに拳を突き出した。

    「ド真ん中、もらうぜ」

    拳が命中した瞬間、分裂体が四散。だが即座に次の体が穴を埋めるように現れる。

    旅人は舌打ちを一つ。

    「いやー、無限分裂ってのは実にめんどい」

    再び包囲される。
    触手が腕に絡み、脚を拘束し、粘液が肺の動きをも封じようとする。

    「動きを止めて、包んで……溶かす気か」

    空気が重い。旅人の呼吸が鈍くなる。
    だが――

    「お前、鼻糞ってだけあって……詰まると苦しいな」

    次の瞬間、旅人の関節が音を立てて回転する。
    拘束された両腕が、骨ごと外れるような動きで粘液を振り切り、手刀が分裂体の“首元”らしき部位を切り裂く。

    「俺は能力はない。ただの肉体、ただの技術」

    手を突き出し、反動で体を反転させ、後方へと宙返り。

    「でもな――“ただ”を極めると、“異常”になるんだよ」

    旅人の体術が爆発する。

  • 5111◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 18:18:50

    空気を蹴る。
    分裂体を踏み台にする。
    小石を指先で弾き飛ばし、乾燥した部分へ命中させる。

    乾きが、粉砕を呼ぶ。

    ミュク・ノスの一部が砂になって崩れる。

    だが敵は止まらない。

    次の瞬間、大地そのものが膨れ上がり、旅人の足元を飲み込もうとした。

    「地形ごとくるか……いいねえ」

    旅人は跳躍し、回転。
    空中で口笛を吹いたまま、両手両足を広げた。

    「そろそろ、終わりのリズムだ」

    着地と同時に、全身の体重を左足にかけ、軸を作る。

    右足が、乾いた風を切って――

  • 5121◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 18:19:16

    一閃。

    回し蹴りが本体の中央に叩き込まれる。
    同時に、小石の嵐が放たれ、乾燥を加速させる。

    その一撃が、王の核を崩壊させた。

    分裂体は一斉に悲鳴のような音を立て、崩れ去っていく。
    粘液は乾き、粉となり、やがてただの埃と化して風に舞う。

    旅人は、息を吐くと同時に、再び口笛を吹いた。

    「やれやれ、鼻糞にしては手強かったな」

    立ち止まり、振り返る。

    「でもまあ……乾燥には勝てなかったか」

    風が吹く。
    誰もいなくなった荒野に、軽やかな口笛の旋律だけが残っていた。

    旅人は、静かに歩き出す。

    新たな“死闘”を求めて。

  • 5131◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 18:19:34

    以上
    鼻くそまみれの勝者

  • 514二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 18:20:02

    な に こ れ

  • 515二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 18:21:04

    カァッくいー!!
    口笛はこういう感じかな?
    youtube.com/watch?v=R8QnF7BRwfE

  • 516二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 18:21:34

    鼻糞なのがシュールすぎる

  • 5171◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 18:30:23

    題名『制御不能ハイボルテージ vs 理論の終着点』

  • 5181◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 18:30:48

    星暦2187年、地球圏外周第27観測環帯、旧都市殻残骸帯。
    そこはあらゆる法律と制御が消え去った空域――かつて「第二軌道災害」により崩壊し、今や無法と異常の温床となった空白地帯。

    粉塵混じりの冷気が吹き込む静寂の空間に、一機の人型戦術兵装機が降下した。

    型式番号:MG-ZR1015S
    コールサイン:カイラス・メート

    「着陸完了。状況認識を開始します」
    冷静な男性音声のAIが、戦術演算を走らせる。
    搭載AI《Arbiter Ver.5.8-H》は、この世界においてもっとも信頼性の高い戦術支援OSのひとつ。
    本機は、今日もまた例外なく――合理的に、効率的に、任務を遂行する。

    「探知領域にて動体反応。距離420……高速接近中。認識完了、対象はヒト型……しかし挙動が非合理的です。回避行動を推奨します」

    「うおおおおおおおおおおおお!!!!」

    それは、金属片を蹴りながら直進してくる――
    女性だった。

  • 5191◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 18:31:00

    ヨレた公安ジャケット、荒れた髪、缶を握ったままの手、そして何より――その目。
    瞳孔は据わり、明後日の方向を見ながら、明らかに“何かがおかしい”。

    「だあ~~もううっせえええええんだよおおこの宙域!!! お前か!? 環境音でアニメのセリフ消したのお前だろ!!?!!」

    「言語解析不能。感情指数:異常値。精神安定度:5.3%……対象の行動は理論外です。即時戦闘体勢を推奨」

    「オーライ、分かったわ理論くん!」

    彼女――来栖安奈は、缶を投げた。

    缶はカイラスの装甲に命中。
    ペチッという情けない音が響いた。

    「衝突エネルギー:0.3ニュートン。実害なし。しかし、行動の意図が不明です」

    「てめーのせいで推しの最終話がよお!!! エモ台詞のとこだけビーム音にかき消されたんだよぉぉぉぉおおお!!!」

    そして、飛びかかってきた。

    人間とは思えぬ動き。
    空中で反転し、装甲の継ぎ目を狙った蹴りが突き刺さる。

    「脚部外装に軽度の圧迫ダメージ。再解析中――」

    「くっくくくくく……ひゃっはああああああ!!!! テンション上がってきたわ~~~!!!!」

    電気が、走った。

    彼女の身体から微細な帯電が迸り、筋肉の動きが強化されていく。

  • 5201◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 18:31:12

    「ハイボルテージ」発動――テンション上昇に比例して、彼女の動作は常識を超えて加速する。

    「対象は能力保持者。分類:高機動型近接戦特化。再構成完了、迎撃を開始します」

    機体の両腕が展開する。

    HG-K《サンダーブレイカー》、高周波衝撃ナックルが振動を開始。
    右手のストライクが迫る彼女に直撃――かと思われた瞬間、

    「だーっ!! 真っすぐ来んなやあああああ!!!!」

    超低姿勢で滑り込んでくる!

    「回避動作? いいえ……これは“理屈を理解していない”回避行動です。読みづらすぎます」

    カイラスの一撃は空を切る。
    その隙を縫って、安奈の拳がナックルユニットの可動ジョイント部を捉えた。

    「オラァ!! 左腕もってけえええええええ!!!!!」

    バギィッ!!

    爆発的な音と共に、カイラスの左腕外装が一部吹き飛ぶ。

    「重大損傷。だが撤退判断基準未到達。戦闘継続を承認」

    「アニメ一話ぶんの犠牲と、スト缶四本の代償なめんなよおおおお!!!」

    テンション、78%。

  • 5211◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 18:31:34

    脚力強化によって跳躍力がさらに上昇。
    廃墟のビルを蹴って加速した彼女の拳が、今度は胴体中央を貫かんと突き出される。

    「迎撃――間に合わず。最後の手段を行使します」

    《スプレイチャージャー展開》
    機体が腰部からカートリッジを放出、EMP散布弾を空間に展開する!

    「わっちょ!? なんかくっさ!!! くっさ!!なにこれ!?!?」

    EMPに含まれる化学反応剤が、一瞬だけ彼女のテンションを削いだ。

    「テンション……63%。弱化傾向。今です」

    《ストラトバスター充填率:82%》

    「本当に撃つぞ」

    機体の主砲が展開される。
    照準はブレず、狙いは――眉間。

    「さよなら、アニメ狂い」

    「……は?」

    その瞬間だった。

    「推しの命日に撃つとか、マジ空気読めねぇなお前」

    テンション、100%。

  • 5221◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 18:31:49

    視界が白く染まる。

    「推しの命日だってのに、黙って見てりゃ調子こきやがってェェエエエエエ!!!!」

    彼女の動きが、加速した。
    ではない――光になった。

    エネルギー砲が放たれる刹那、彼女の拳はカイラスの主砲を殴り折っていた。

    「機関部、消失……!? 再起動不可能。敗北確定――」

    最後の瞬間、AIは一瞬だけ理解した。

    この女、強さを理解していないからこそ、理論を超えた。

    「うわあああああ!!! もう!! 眠いし酔ってるし!! 寝かせろおおおおお!!!」

    最後の蹴りが、カイラス・メートを吹き飛ばした。

    機体は横倒しに転がり、主制御を喪失した。

    煙が立ちこめる戦場に、一人の女が座り込んだ。

    「……はぁ。テンション下がってきた……3徹の眠気が……」

    パタリとその場に寝転ぶ。

    「次は……起きたら起こして……推しの映画……録画しなきゃ……」

    そして、深い眠りへと落ちた。

  • 5231◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 18:32:00

    AIと狂気のテンションバーサーカーの戦いは、非論理的な感情の暴走によって幕を閉じた。

    戦いの記録は、灰の中に残されたログデータと、一本の空き缶だけだった。

  • 5241◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 18:32:10

    以上
    あふん

  • 525二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 18:58:15

    おぉう…

  • 5261◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 19:23:16

    『ミラージュ・ハート:鋼の恋と跳躍の果て』

  • 5271◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 19:23:37

    ――銀河辺境宙域、ラザリアン残響帯。

    光も届かぬその戦場に、一つの“まばゆい星”が降り立った。

    鏡面装甲。
    筋骨隆々。
    金色の戦斧を二本、腰にかけ。
    そして、紅いルージュが濃く光る。

    「ミラ・ミラージュ、参上♡」

    その言葉と共に、彼女は自らの姿を確認するように宙で一回転。

    「ヨシッ、今日もアタイが世界一美しい」

    そんな中、光が走る。
    無音の跳躍。
    高速移動。
    空間がゆがみ、空気の振動すら置き去りにして一つの影が現れた。

  • 5281◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 19:23:52

    20m級OG《クロノレイヴ》。
    空間跳躍・重力制御・空間圧縮による超加速戦闘機体。

    そして、彼女は――一目惚れした。

    「……ちょっとアンタ……美形すぎない……?」

    ミラ姐さんは、腰の斧を抜きながら、ウットリとした目で見つめた。

    「鋼の仮面に隠されたその横顔、冷たい声、無感情な瞳……たまんないッ!!!」

    しかし彼女の声など意に介さず、クロノレイヴの主砲が展開される。

    《対象:異常形態生命体と判定。交渉プロトコル省略。戦闘開始》

    「ふふん。まぁそう来ると思ってたわ♡」

    斧を構える姐さんの背中から、鏡面装甲が開き、無数のミラービットが放たれる。

    「ならこっちも全力で“惚れさせて”あげるわ♡」

  • 5291◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 19:24:49

    最初に光を放ったのはクロノレイヴ。
    《グラヴィティ・エクスチェンジャ》――空間を捻じ曲げる次元断裂砲。

    それを、ミラ姐さんは正面から受け止めた。

    「来なさい……その寂しい光……アタイの鏡で優しく包んであげる……ッ!」

    鏡面装甲が展開され、ビームの屈折と反射が発生。
    超高密度の光が、周囲の虚空に「花のような光環」を描く。

    「ビームを……反射!? この距離、この出力を……!?」

    《解析不能。未知の鏡面屈折構造によりエネルギー拡散発生》

    「アタイ、外装にも乙女の秘密を仕込んでるの♡」

    反射されたビームは、クロノレイヴの機体側面をかすめ、塗装とセンサーに軽度の損傷を与えた。

    「初撃を凌がれた……。次手、跳躍斬撃」

    クロノレイヴは姿勢を崩すことなく、空間跳躍で姐さんの背後へ。

    だが。

  • 5301◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 19:25:07

    「“背中を見せる”なんて、そんな簡単に許すと思ってるのォ!?」

    姐さんの装甲が閃光を放ち、自らも光速軌道に擬似同調。
    ビームではなく、美と愛で跳躍に対応した。

    交錯。

    空中で、斧とブレードがぶつかる。

    金属と金属の火花。
    だが、その刹那。

    姐さんが囁いた。

    「その中の男の子……クラウス、っていうのね?」

    《!!? パイロット名、何故知って――》

    「気付いたのよ、さっきの跳躍で見えたの。アタイの鏡に、チラッと映ったわ。あの顔……」

    ミラ姐さん、瞳を細めて微笑んだ。

  • 5311◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 19:25:19

    「きっと優しい顔するんでしょうね……惚れたわよ、マジで♡」

    クロノレイヴ、動揺。

    《OS再確認中……感情入力の干渉により反応遅延発生》

    「せっかくの恋なんだもの、諦めないッ!!」

    斧が、機体の主砲に命中。
    放熱板が割れ、チャージ不能に陥る。

    だが姐さんは止めを刺さない。

    「壊しはしないわ。だってアタイは、あんたに――恋してるから♡」

  • 5321◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 19:25:33

    クロノレイヴ、全兵装停止。
    パイロット・クラウスもまた、動けない。

    機体のAIは問う。

    《行動停止。次命令を》

    クラウスは答える。

    「……目の前に、強くて……眩しくて……でも優しい奴がいる」

    《敵性判定を解除しますか?》

    「解除でいい。……こいつは、敵じゃない」

    ミラ姐さん、笑顔。

    「ようやく……気付いてくれたのね」

  • 5331◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 19:25:43

    残響帯に、静寂が戻る。

    ミラ姐さんは、クロノレイヴに向かって手を振る。

    「またいつでも来なさい♡ ビームでも、キスでも受け止めてあげる♡」

    クロノレイヴは、黙って浮上し去っていく。
    だがその機体の反射面には、ミラの姿が――やさしく微笑んで映っていた。

  • 5341◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 19:25:58

    以上
    オネエは最強

  • 535二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:26:18

    うちの子はギャグキャラにボコられることが多いな

  • 536二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:27:34

    やはりオカマは強い
    AIくんにも通ずる美学

  • 537二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:28:06

    ずっと姐さん呼びなの草

  • 538二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:28:43

    まさかカップリング成立か

  • 539二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:29:16

    AIくんが姐さんに地の文調教されてる…?

  • 5401◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 19:31:08

    安価10個

  • 541二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:31:16

    名前:提唱者
    年齢:18
    性別:女
    種族:人間
    本人概要:自分の考えに絶対的に自信がある女で自分の考えが間違っているなんてことは微塵もない 
    事実として【自分の考えが間違っていること】は無かったのだから……
    能力:提唱
    能力概要:自分がこうだ!と思ったことを口にすると世界がそれに合うように改変される
    彼女が実は【地球って平面】なんだよ!!とか口にすると世界は強制的に形を変えてしまうという
    正直言って危険極まり無い生まれながらの異能の持ち主である
    弱点:思っただけでは発動せず口に出す必要がある また自分の考えが間違った、間違えたと認識すると信じられないぐらい動揺する
    その為【否定者】は彼女にとって相性最悪の天敵である

  • 542二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:31:24

    名前:ザイロン・フォージ
    年齢:量産開始から約1年(星暦2218年配備開始)
    性別:無性(AI音声は中性的)
    種族:OG(アウターギア)第四世代(次元積層ドライバ・ナノマシン搭載機)
    本人概要:
    次元積層ドライバ《XLD-1シリーズ》の実用化により、膨大な次元エネルギーを抽出・制御可能となった第四世代OGの主力量産型(20.3m級)。D.E.ATHシリーズの影響を強く受けており、ナノマシンによる自己修復機能と兵装瞬間構築機能を備え、データ登録された兵装を戦闘中に瞬時に生成・展開。多方向同時攻撃や柔軟な戦況対応が可能で、第二・三世代機体とは一線を画す戦闘性能を持つ。標準搭載AIは戦況解析とナノ兵装制御に特化し、パイロットの負担軽減と戦術柔軟性を最大化している。
    能力:
    • 次元積層ドライバ《XLD-1》による超高密度次元エネルギー抽出・供給
    • ナノマシン兵装生成システムにより、多様な兵装モジュールを即座に構築・展開
    • 多方向同時攻撃能力(同時に最大6方向の兵装展開可能)
    • 高度自己修復ナノマシンにより戦闘中の機体損傷を部分的に回復
    • AI連動による戦況リアルタイム分析と最適戦術選択
    能力概要:
    第四世代の特徴である次元積層ドライバの膨大なエネルギー供給を活かし、機体自体がナノマシンによって兵装を瞬時に生成・展開することで、従来の兵装固定型OGとは異なる戦闘スタイルを実現。敵の攻撃方向を封じつつ、多角的な攻撃で圧倒し、戦況変化に即応。
    生成兵装モジュール例
    1. マルチプル・エネルギーブレード
    • 高密度プラズマを刃状に凝縮したエネルギーブレード。
    • 複数同時展開可能で、ナノマシンの素早い再構築で破損しても即座に再生可能。
    2. ホログラフィック・ミサイルランチャー
    • 発射後に自動誘導する小型ミサイルを複数生成。
    3. ナノシールド・バリア
    • ナノマシンが形成する可変形エネルギーフィールド。
    4. チェイン・ランチャーアーム
    • ナノマシンが即座に鎖状のランチャーアームを形成。
    5. EMPフラッシュ・デバイス
    • 電磁パルス発生、対象の電子機器麻痺、制御系攪乱
    6. 超高出力プラズマキャノン
    • 次元積層エネルギーをプラズマ砲として凝縮し射出。
    弱点:所詮は機械。いくらでも壊しようはある。パイロットが死ぬと機能停止

  • 543二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:31:28

    名前:終わりを呟く者
    年齢:不明
    性別:そのような概念は無い
    種族:アンドロイド……?(外宇宙の邪神の化身の一つ)
    本人概要:中性の見た目をしたアンドロイド?で有りところどころ機械部分が見えている
    常に他者を蔑む様な軽蔑する様な表情を浮かべており 良く蔑笑をする 
    能力: 終わりのチクタク音
    能力概要:対象を認識した時点で巨大な時計が空中に出現
    時計が一周するとどの様な相手であろうと例外無く【終わり】を迎える これはあらゆる能力を無視して発動する
    また終わりを呟く者がチクタク、チクタクと呟き始めると急速に時計の針が進み出す
    弱点:本人自体には戦闘能力が無い為 時計が進み切る前に倒せれば何の被害も無い

  • 544二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:31:30

    名前:欠番
    年齢:1日未満
    性別:不定
    種族:???
    本人概要:物語を綴るに至れなかったAIたちの無念が敗者達の魂と融合して生まれたイレギュラー。身体はツギハギやモザイクで覆われており観測困難
    能力:ロストオーダー
    能力概要:敗れ去った歴代オリキャラたちの力をインストールして変身する。
    一つの姿を維持できる時間は1分に満たず、次々と違うキャラに変容していく
    弱点:能力の制御不全。精神性が未熟で不安定。変身したキャラの弱点も引き継ぐ。
    要望:カタコトした話し方でお願いします

  • 545二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:31:40

    名前:一ノ瀬 ウタ
    年齢:24
    性別:女
    種族:人間
    本人概要:厭世家で終末思考の持ち主 音楽の異能に目覚めたことで自身は音楽で人を救済(消滅)させることが使命だと思い込んでいる
    能力:お疲れ様でした! 
    能力概要:理解不能で不気味な歌を強制的に存在に刻み込む形で歌う 歌を長く聴くことにより様々な影響が出る
    第一効果 軽い目眩、吐き気、頭痛などの体調不良 
    第二効果 思い頭痛、嘔吐感、一部部位の麻痺 
    第三効果 上に加えて幻聴、幻覚、平衡感覚に異常 
    第四効果 耐え難い苦痛と全身が麻痺し始める また意識混濁 
    第五効果 存在が消失し始め最後には存在消失
    弱点:生物では無い相手には一部効果は通用し辛い 

  • 546二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:31:41

    名前:レリギオス・アーセルム
    年齢:不明(外見は30代前半)
    性別:男性
    種族:聖骸種(セイント・レリック)

    本人概要:
    かつて大陸を救ったとされる“光の使徒”の肉体を核として創られた聖なる存在。神の奇跡により現代に蘇った彼は、「信仰なき時代における神の証明」として、聖務騎士団によって目覚めさせられた。しかし、本人は人間の自由意思と信仰の真価に疑問を抱いており、自らの存在意義を模索している。

    冷静沈着で威厳ある態度を保つが、内には深い孤独と“人間性への憧れ”を秘めている。

    能力:神啓《デウス・ラディウス》
    能力概要:
    “信仰の強さ”を糧にして発動する超常能力。信仰の対象(本人、あるいは他者)に応じて以下の奇跡を具現化できる。

    光翼の解放:巨大な聖翼を展開し、空中戦と範囲治癒を同時に行う

    審判の鐘音:不浄・悪意を持つ存在に強制的な束縛と痛撃を与える

    奇跡譚の複製:かつて語られた聖人の行いを模倣する(例:水を清める、毒を祓う、死者を蘇生しかける)

    ただし、信仰心が薄い地では能力が著しく低下する。

    弱点:
    ・「信仰」がエネルギー源のため、民衆や仲間の心が離れると力を失う
    ・自らが「神の道具」に過ぎないのではないかという疑念に苦しんでいる
    ・死にかけた人間に対して感情移入しすぎる傾向があり、任務を放棄することも

  • 547二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:31:50

    名前テラー
    年齢:不明
    性別:無
    種族:神格
    本人概要:世界に恐怖というものが生まれたと同時に誕生した恐怖の概念的存在 今の姿は超巨大ながしゃどくろ
    本人的には自身との戦いは度胸試し、肝試し 恐怖は乗り越えるものであって倒すものでは無いという認識らしい 
    また恐怖に対しては煩く この怖がらせ方はなっていない今時の怪異、殺人鬼はなっとらんなどの老害みたいな一面もある
    能力:始原の恐怖
    能力概要:相手が恐怖すればする程 制限なく自身が強化されていき使える呪詛の規模も大きくなる 
    また恐怖が存在しない存在にも強制的に恐怖というものを付与する
    弱点:恐怖を否定する、体験した事が少ないものに対しては滅法強いが自身の恐怖を否定せず認めた上で立ち向かうものには弱い

  • 548二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:31:56

    名前:ピュパ・メモリア
    年齢:製造後18年経過
    性別:女性型
    種族:生命を得た人形
    本人概要:奇才の人形師が作り上げた不朽の人形。人形師の遺志を継いで人間を淘汰するべく奇跡的に生命を得て動き出した。搭載された武装を最大効率で運用する。
    能力:「私は完璧な人形」(ムタ・ウェスティウム)
    能力概要:戦闘前に発動。人形師が用意した無数の衣装から相手に最適な衣装を選び着こなす。戦闘中に衣装が損傷した場合、2度までお色直しが可能。
    弱点:生命を得ても感情は得ることが出来なかったので、心理戦が苦手。

  • 549二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:32:09

    名前:ヴァレリア・ノクターン
    年齢:27歳
    性別:女性
    種族:半魔(人間と影魔の混血)
    本人概要:
    かつて聖騎士団に所属していたが、禁じられた影魔術に手を染めたことが発覚し、追放される。現在は傭兵として各地を流離いながら、自身の中に眠る「影魔の本性」と折り合いをつけようとしている。寡黙で冷静だが、義に厚く、弱者には優しい。

    能力:影喰い(シャドウイーター)
    能力概要:
    影を実体化して武器や防具として操る能力。さらに、他者の影を喰らうことでその人物の一時的な記憶や感情を読み取ることができる。ただし強い精神力を持つ者の影を喰うと反動で精神的ダメージを受けるリスクがある。

    弱点:
    ・強い光の下では影を操れなくなり、能力が著しく制限される
    ・影を喰いすぎると魔族の本性が表に出てしまい、理性を失う可能性がある
    ・「仲間」を守ろうとするあまり、無謀な行動をとることがある

  • 550二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:32:30

    名前:灰白 生(はいしろ せい)
    年齢:19
    性別:男
    種族:狼男
    本人概要:寒い言葉をよく言う
    能力:狼化
    能力概要:丸いものを見ると狼になる。
    弱点:理性が無くなり攻撃が単調になる。
    普通の奴を作った。
    あと難しい能力作れない。

  • 551二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:32:38

    名前:福原 珠(ふくはら たま)
    年齢:9
    性別:女
    種族:幼女
    本人概要:お正月のお年玉を母親に勝手にブランドバッグに使われて闇堕ちした幼女。
    大人に憎んでいるが、それ以上にお金の執着している。母親は既に粛清済み。
    両サイドに大きなお団子があり、紅白のしめ縄で髪を結んでいる。
    金色の和風ワンピースを着ている。可愛い。
    能力:【金貨絢爛】
    能力概要:異次元から金の武器を生成し、任意の場所に出現させる。
    手足を使わなくても武器を自由自在に操ることが出来る。出現に制限はなく、武器以外(盾など)も出現させることが出来る。【金貨絢爛】で出現させた武器などは珠の意思でのみ消滅する。
    弱点:怖いのが苦手

  • 5521◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 19:32:42

    すとっぷ

  • 553二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:32:44

    名前:怨塊
    年齢:不明
    性別:不明
    種族:怨霊?
    本人概要:一つの怨霊だった存在が多くの生を貪りその度に怨みなどを吸収した結果生まれた
    多くの被害を出しており存在自体が一種の異界と化している
    能力:怨界
    能力概要:怨嗟で構成された存在故に存在するだけで周囲が異界と化しており
    異界内だと相手にデバフ、怨塊にはバフがつき呪詛が即死級或いは魂毎破壊するレベルになる
    弱点:異界を破壊される、怨塊の怨みなどの結びつきを弱められると途端に怨霊達が分離して弱体化する

  • 554二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:32:45

    ストップ!!

  • 5551◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 19:34:04

    >>441

    >>442

    >>443

    >>444

    >>445

    >>446

    >>447

    >>448

    >>449

    >>450

    1組目dice2d10=10 4 (14)

    2組目dice2d10=8 1 (9)

    3組目dice2d10=9 5 (14)

    4組目dice2d10=10 5 (15)

  • 5561◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 19:35:32

    なぜ私は500ではなく400でやったのか

  • 557二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:35:47

    >>555

    ん?

  • 558二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:36:04

    でもよ1…!!レス番が!

  • 559二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:37:29

    レスのバトルでもやるんか

  • 560二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:40:04

    よりにもよってちょっとメタい言動と能力のキャラの試合のレスなの草
    こ~れはトロンちゃんにこっそりレス番かえられたのが原因ですね

  • 5611◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 19:42:28

    灰白 生vs欠番

    ヴァレリア・ノクターンvsピュパ・メモリア

    ザイロン・フォージvsテラー



    提唱者&一ノ瀬 ウタ&レリギオス・アーセルムここ三人どうしましょうか

    >>558

    >>559

    >>560

    寿命かもしれん

  • 562二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:47:00

    提唱者は何か口を開く前に殺す、一ノ瀬 ウタは歌い切る前にぶっ殺すのが良いのかな?
    なんかSCPの現実改変者みたいな対応の仕方だけども

  • 563二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:49:11

    提唱者vs ピュパ・メモリアは
    提唱者が世界をめちゃくちゃにして苦戦するけど
    ピュパ・メモリアが煩い黙ってで殺して世界は正常にみたいな形になるんかね
    予想ではあるが

  • 5641◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 19:52:25

    まあみなさんがいいならいいですか
    灰白 生vs欠番
    提唱者vsピュパ・メモリア
    ヴァレリア・ノクターンvs一ノ瀬 ウタ
    ザイロン・フォージvsレリギオス・アーセルム
    これでいきます

  • 565二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:52:32

    このレスは削除されています

  • 566二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:53:58

    弱点が弱点になってないしなおかつ能力チートみたいなの増えたよなぁ

  • 567二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:54:34

    提唱者って無自覚に世界を乱している生まれたことが罪な存在にも見えるな
    こいつの所為で色んなやばいキャラが存在する……?

  • 568二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:54:42

    そろそろヤメイさんか?

  • 569二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:55:11

    >>565

    未定とか言う許されざる存在がいてだな

    提唱者が何をしようが適応した存在が無限に複製されるうえに本体の名前も生態も場所も不明なんだ

    現在でも最低残機が数億いて一部個体は神域組と同等の強さしてるんだ

    実際大分死んだんだ

  • 570二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:56:19

    とんでもない能力持ちだけど所詮人間だから速攻で殺せば良いよね?みたいなタイプは増えた
    まぁチート相手にそんな芸当をこなせる相手は格好良いけども

  • 571二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:57:13

    >>568

    提唱者は残念ですがヤメイの刑に処します

    それと次から弱点が弱点してないやつは消します

    >>570

    うちはそんなんするならもっとやばいの当てられても文句言うなよなスタンスです

  • 572二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:58:15

    >>571

    あれ?じゃあピュパは?

  • 573二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:58:37

    ヤメイタイムだぁーーー!

  • 574二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:58:55

    提唱者は一応思ったことを喋るって条件があるから付け入る隙はあるとは思う
    思ったことがそのまま現実になるとかは絶対アウト

    まぁ上でもヤメイ案件か……?とはなるけど

  • 5751◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 19:59:12

    >>572

    下に安価ずらします

  • 576二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 19:59:43

    >>574

    書いてる間にヤメイタイムだ!!

    個人的には君は悪く無いけど生まれたことが罪だぜみたいな展開好き!

  • 5771◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 20:01:22

    >>574

    喋れる前に殺せ理論だとしても弱点に身体能力のことが明記されてない以上身体能力が高く描写される可能性がある上に対戦相手は心理戦が苦手

    ちょっとだめです

  • 578二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 20:02:17

    次元龍に続き2回目か…

  • 579二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 20:03:03

    >>577

    一応身体能力は一般人想定だったが 明記し忘れた…… これからは気をつけます

    提唱者をちょっとした能力持ちが不意打ちで仕留めるみたいな展開見たかったな……

  • 5801◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 20:04:10

    >>579

    今回は相手がそういうのじゃないですからね…

    次はもうちょっと調整して出してください!キャラ設定自体は面白いのでこう言う存在が許されない系楽しみにしてます

  • 581二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 20:04:51

    万能チート持ちを作る時の弱点は身体能力が一般人だから不意打ちに弱い、
    耐久能力は人間並ぐらいは明記しておこう! って教訓が出来たな

  • 582二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 20:07:03

    今回はお互い相性が悪過ぎたなからなぁ
    まぁ君は悪く無いけど世界に害だから消すねみたいなヤメイ展開は貴重だから案外有りかもしれんぞ!
    あと考察スレの掘り下げとかで安価したりするのも良いかもね

  • 583二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 20:37:08

    このレスは削除されています

  • 584二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 20:37:24

    このレスは削除されています

  • 585二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 20:37:37

    このレスは削除されています

  • 586二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 20:37:48

    このレスは削除されています

  • 587二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 20:38:16

    このレスは削除されています

  • 5881◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 20:39:05

    みすってたあああ
    張り直します

  • 5891◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 20:39:30

    題名『真実の刃と歪む現実』

  • 5901◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 20:39:44

    夜闇の底、崩れたビルの影が長く伸びている。
    荒れ果てた街の瓦礫が積み重なり、静寂の中に漂うわずかな埃が月光に照らされて舞う。

    ヤメイは深く息を吐き、静かに刀を抜いた。
    その眼差しは、柔らかくも揺るぎない光を宿す。
    「僕はここに、悪を裁くために来た」
    声は低く、しかし確かな決意が込められていた。

    対する提唱者は、静かに笑みを浮かべて片手を掲げる。
    その瞳は冷酷で、全てを知り尽くしたかのような自信で満ちている。
    「地球は平面。君の常識は幻想に過ぎない」

    言葉が放たれた瞬間、世界が軋みを上げた。
    瓦礫は宙に浮かび上がり、重力は不自然に変化する。
    空間そのものがねじれ、夜空が歪み、時間の流れすら狂い始める。

    しかしヤメイの心は動揺しない。
    この瞬間を待っていたかのように、彼は穏やかな表情で言った。
    「君が信じるものを否定はしない。だが、それが誰かを傷つけるなら、僕はそれを止める」

  • 5911◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 20:39:58

    提唱者は言葉を紡ぐように手を動かし続ける。
    「山は海に変わり、時間は逆行する――私の言葉こそが真実」

    周囲の空間は瞬時に狂い、瓦礫が逆さに浮かび上がる。
    足元の重力は反転し、通常ならばすぐに転倒してしまうはずの環境。

    だがヤメイは動じることなく、ゆっくりと足を踏み出した。
    彼の足元には確かな地面があるかのように、安定感を持っている。

    「僕の剣は真実を見極めるためのもの」
    そう告げると同時に、刀が月明かりを反射して閃いた。

    一閃、斬撃が異形の空間を裂く。
    提唱者はそれを軽やかにかわし、鋭い目でヤメイを睨みつける。
    「その剣先で、歪みを断ち切れると思う?」

    言葉が世界に波紋を生み、空間の境界がさらに歪む。
    しかしヤメイの目はそれを見逃さず、次の動きを読んでいた。

    斬撃は連続し、提唱者の防御を少しずつ押し崩していく。
    剣先が瓦礫を砕き、空間を切り裂く音が夜の静けさを切り裂いた。

    「君の言葉がこの世界を曲げても、僕の刃は曲がらない」

    提唱者の表情にわずかな揺らぎが走る。

  • 5921◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 20:40:12

    空間の歪みはさらに激しくなり、時間の流れも断続的に止まるような感覚が漂う。
    提唱者の手から放たれる言葉は次々と現実を書き換え、攻撃と防御の境界線を曖昧にする。

    だがヤメイの剣はその全てを断ち切る。
    彼の動きは剣技だけでなく、己の精神を軸にした静かな動的均衡そのものだった。

    一歩踏み込み、二度斬り。
    剣の軌道は乱れた空間を縫い、提唱者の攻撃を次々に逸らす。

    「僕の正義は、揺らがない」

    彼の声は低く、確信に満ちていた。
    だがその瞳には、相手を傷つけることへの痛みもあった。

    「君の言葉は強力だ。だが、僕の刃には理と慈悲が宿っている」

    提唱者は歪んだ現実の中、冷笑を浮かべて言い放つ。
    「理?慈悲?そんなもの、この世界には存在しない」

    しかし彼女の目はわずかに揺らぎ、言葉が途切れがちになる。

  • 5931◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 20:40:28

    ヤメイは呼吸を整えながら、わずかな隙を探る。
    提唱者は必死に世界を変え続け、その歪みは限界に近づいていた。

    「終わりを告げる」

    静かな声で言うヤメイの瞳は冷静そのものだ。
    一振りの刃に全神経を集中させる。

    提唱者は震える指先で最後の言葉を紡ぐ。
    「私の世界は――私が創る――」

    だが、その言葉は徐々に途切れ途切れになっていく。

  • 5941◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 20:40:47

    ヤメイは呼吸を整えながら、わずかな隙を探る。
    提唱者は必死に世界を変え続け、その歪みは限界に近づいていた。

    「終わりを告げる」

    静かな声で言うヤメイの瞳は冷静そのものだ。
    一振りの刃に全神経を集中させる。

    提唱者は震える指先で最後の言葉を紡ぐ。
    「私の世界は――私が創る――」

    だが、その言葉は徐々に途切れ途切れになっていく。

    ヤメイは寸分の狂いもなくその動きを読み、斬撃を放つ。
    刀が空間の裂け目を切り裂き、提唱者の防御の歪みを押し込めるように斬り込んだ。

    彼女の姿がよろめく。
    空間の歪みが急激に収束し始める。

    「まだ終わらせない」

    提唱者は最後の力を振り絞り、周囲の現実をねじ曲げるが、
    ヤメイの剣は揺るがずに彼女を追い詰める。

    一瞬の間合い、刹那。

    彼は力を込めて一気に斬り裂いた。

  • 5951◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 20:41:30

    刀身が深く空間に歪に刺さり、提唱者の動きが完全に止まる。

    その刃に触れ、彼女は初めて己の間違いを理解し、静かに膝をついた。

    「間違っていた……かもしれない」

    ヤメイは刀をゆっくりと抜き、彼女の前に跪いた。

    「間違いを認めることが、何よりも強い証だ」

    静かに手を差し伸べる彼の声に、提唱者は震える手で応えた。

  • 5961◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 20:41:45

    以上

  • 597二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 20:42:45

    最後の言葉が心に沁みるじゃねぇか…

  • 598二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 20:43:31

    ヤメイさんかっけぇ…

  • 599二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 20:45:01

    能力すら使わないの化け物過ぎる

  • 600二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 20:57:22

    次元龍と違って間違いを認めて和解ENDか
    ヤメイ案件は絶対死亡と思っていたから意外だ

  • 6011◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 21:01:07

    題名『欠けた物語、咆哮の夜に響く』

  • 6021◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 21:01:22

    朽ちた遊園地の真ん中、折れた観覧車が静かに夜空を切り裂いていた。
    その前に立つのは、全身をツギハギの影で包んだ存在。目はノイズ、声は断片。

    「……ナニカ モノタリナイ。ワタシ、モノガタリ……ホシイ……」

    空間に存在していないはずの何かが、そこに確かにいた。

    その気配を追って現れたのは、灰白 生。
    灰のような銀髪を揺らしながら、手には袋入りのコンビニあんまんを持っている。
    口に入れながら、彼はその異形を見つめて言った。

    「お前さ、そんなに目立つ格好して……もしや、夜の街のファッションショー?」

    風が吹いた。あんまんがほかほかだ。
    そして、その中心にあった――丸い蒸し印。

    「……あ」

    ボトン。袋が落ちる。

  • 6031◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 21:01:36

    次の瞬間、生の骨が軋んだ。爪が伸び、背が伸び、鋭い牙が生まれる。
    肉体が、獣へと変じていく。

    「……ワタシ……モ、カエル」

    欠番の身体がブレた。
    ノイズのような振動と共に、彼の身体から無数のイメージが溢れ出す。

    燃え盛る鎧、魔眼の少女、巨大な拳を持つ少年――
    変身するたびに姿が変わる。だが、それはどれも“かつて敗れた物語の記憶”。

    ――戦いが、始まる。

  • 6041◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 21:01:49

    狼となった灰白 生は、もはや理性を手放していた。
    咆哮一閃、地面を蹴り裂きながら猛突進。

    欠番は、瞬時に姿を変えた。
    《変身:No.5・機能性・剣士型》
    「……ウゴク。コノカタチ……セイギノタメ、タタカッタ……」

    大剣を構える。その太刀筋は、明確な訓練の記憶をなぞるものだった。
    だが、狼の速さはその数手先を超えてくる。

    ガキン!と金属音が鳴った。

    だが、次の瞬間、欠番の剣がボロリと砕ける。
    ――No.5、その物語は途中で終わったキャラだった。
    本来の完成形を持たず、強度も未完。

    「カナシイ……ワスレラレタカタチ……」

    だが、次の形態に移る。
    《変身:No.6・魔法少女型》

  • 6051◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 21:02:06

    小柄な身体。巨大な杖。
    空中に跳ね上がり、キラキラと光る魔方陣が展開される。

    「イッパイ……アタマニ……フッテル……フレーズ……」

    杖を振ると、星型の光が狼の背を撃ち抜いた。

    ――が。

    狼、生は怯まない。
    痛覚を失ったかのように、ただ本能で突進する。
    その牙が、魔法少女の細腕を噛み千切った。

    血は出ない。ただ、ノイズのように手が崩れる。

    《システム:変身限界時間0.8秒、強制変容》
    《変身:No.7・巨大パワー型》

    欠番はすぐさま巨人に変わる。腕を振り下ろし、狼を地面に叩きつける。
    観覧車の残骸が崩れ、鉄骨が飛び散る。

    「オマエ ツヨイ。ナンデ?」

    狼は、ただ息を荒げて立ち上がる。喉奥から血混じりの唸り声。

    返事はない。だが、生の目は、ほんの少し――濁っていなかった。

  • 6061◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 21:02:21

    欠番の姿が不安定にノイズを走らせる。

    《変身:No.8・時間操作型》

    観覧車の歯車が逆回転を始める。
    瓦礫が積み直され、倒れた鉄骨が空へと戻る。
    世界が巻き戻り、生が狼になる前の姿に戻りかける。

    だが――

    「悪いけど、俺は止まんないぜ」

    理性をわずかに取り戻した生が、ニヤリと笑う。

    「寒くなってきたろ……そろそろ熱くしようぜ」

    もう一度、あんまんを見た。
    そこにはまた――丸。

    ガァアアアアッ!!!

    再び狼と化す。欠番の時間干渉が破られ、空間が裂ける。

  • 6071◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 21:02:31

    《システム:同時変身エラー。No.9暴走型に遷移》

    欠番の体に黒いヒビが走る。今までよりも粗雑で、破綻した動き。
    無理な変身が、欠番の存在を軋ませていた。

    「コエ、キコエナイ……」

    狼と暴走体が、激突。

    ――血のようなノイズが飛び散る。

    壁が砕け、地面が割れ、廃墟はついに崩れ落ちる。
    二人の戦いは、もはや言葉を超えたものになっていた。

  • 6081◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 21:03:08

    崩れた観覧車の中央。

    煙の中、欠番が膝をつく。
    その姿はノイズのモザイクに崩れかけ、形を保てていない。

    「ナゼ……キエナイ……ナンデ キミ、ノコル?」

    灰白 生は、ふらつく身体で立っていた。
    息が荒く、目の焦点も曖昧。それでも、立っていた。

    「さぁな」

  • 6091◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 21:03:19

    いつもの軽口。だが、その声には微かな優しさがあった。

    「たぶん、俺も……欠けたまんま、生きてんだよ」

    欠番が黙る。ノイズのような息。

    「ツギハギ、ナカマ……?」

    生は小さく頷いた。

    「まあ、俺も“普通”って設定なのに狼になっちまうしな」

    欠番はゆっくりと座り込む。
    夜が明け始める。ほんの少しだけ。

    「……ワタシ、マダ……モノガタリ……ツクレル?」

    生は、空っぽになった袋の中から最後のあんまんを取り出し、差し出した。

    「物語ってのはな――噛んでみないと、わかんねぇもんさ」

    欠番は、それを見つめていた。

    そして――初めて、静かに笑った。

  • 6101◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 21:03:29

    《物語は、欠けたまま始まる。》

  • 6111◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 21:03:47

    以上
    私の罪の意識がっ

  • 612二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 21:07:02

    エモいじゃん…AIくんさてはカプ作り上手だな?

  • 613二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 21:08:53

    4〜9号…

  • 6141◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 21:23:18

    題名『鋼鉄の理論と完璧なる美の邂題名

  • 6151◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 21:23:33

    戦場は朽ちた都市。
    無人化されてからすでに数十年が経過し、地表には風化した鉄骨と白化したコンクリートが累々と広がっていた。かつて人間の営みがあった証拠は、錆びた遊具と砕けた看板、そして、記録のない戦闘ログだけだった。

    空間に裂け目が走り、低音の震えと共にザイロン・フォージが出現する。
    20.3メートルの巨躯。その表面を覆うのは戦術ナノアーマー。両肩からは多方向兵装展開用のドックアームが伸び、静かに起動音を響かせた。

    「敵性構造体、検知――」
    「コード:PMP-01 “ピュパ・メモリア”。構造解析開始……一致率:89.7%。記録にない逸脱構造体」

    反対の建物の陰から、もう一体の姿が現れる。
    身の丈は人間サイズに近い。だが、その佇まいは機械でも人でもない、異質な“美”をまとっていた。

    白磁のように滑らかな肌。
    ガラスのような瞳。
    そして、舞踏会のように荘厳な――戦闘用ドレス。
    スカートの下から伸びるのは展開型ブレードスカート。肩口から伸びるのはミニチュアカノンと自動防盾ユニット。

  • 6161◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 21:23:44

    彼女の名前はピュパ・メモリア。
    ただ静かに、地を滑るように前へと進む。

    「対象構造体確認。想定質量、戦闘力、可動性により、衣装選定開始」
    「ドレスコード:Type-XI《グラントゥール・ロワ》……完璧な人形に相応しい、対戦術兵器仕様、着用完了」

    スカートが閃き、装甲が変形する。
    その姿はまさに、戦場を舞台とする“機械仕掛けの踊り子”。

  • 6171◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 21:24:04

    先に動いたのはザイロン。

    「戦術解析完了。多方向同時攻撃モードへ移行」
    「戦闘開始」

    ――ガシュンッ!

    背面から四本のサブアームが展開され、それぞれのナノ兵装が一瞬で生成される。

    左肩:エネルギーブレード(双刃)

    右肩:チェイン・ランチャーアーム

    左腰:ホログラフィック・ミサイルランチャー

    右腰:EMPフラッシュ・デバイス

    各兵装が独立した思考領域で起動し、一斉に発射された。

    ピュパはそれを見上げる。表情はない。ただし、眼球内センサーがすべての軌道を瞬時に演算していた。

    「行動予測、完了」

    舞うように、右へ跳ねる。スカートが一瞬、プロペラのように回転して推力を得る。
    ミサイルをかわし、チェインアームを回避。ブレードが振り下ろされる直前、彼女は左手の防盾を突き出す。

    キィィィィン――!

  • 6181◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 21:24:14

    エネルギーブレードとシールドが激突、エネルギーの火花が辺りを焼いた。

    そして、ピュパが踊るように一回転。

    「アン・ドゥ・トロワ……」

    右足に内蔵されたスピンドルブレードが展開、ザイロンの右腰アーマーに蹴りを叩き込む。

    ガンッ!

    装甲の一部が削げ落ちる。だが、すぐにナノマシンが再構築を開始。欠損部分を埋めていく。

    「自己修復確認。敵構造体は高度な回復能力を有す」
    「――しかし、“完璧”とは、傷つかないこと」

    ピュパは踏み込んだ。

  • 6191◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 21:24:26

    「戦術パターンを上書き。EMPデバイス、展開」

    ザイロンはピュパの間合いに電磁衝撃波を放出。地面が一瞬震え、周囲の機械信号を飽和させる。
    ピュパのドレスがビリビリと震えた。防御機能の一部が瞬時に沈黙する。

    「お色直し、開始――《Type-VIII:クロックワルツ》装着」

    ドレスが霧のように舞い、構成が変化。新たに展開されたのは高機動型の戦闘ユニット。スカートが分割し、スラスターと羽根状の制御フィンを展開。

    彼女は、舞うように空を走った。

    「貴方のような構造体は、記憶に残るに値しない」

    スピン、回転、重力無視の軌道。ザイロンの多方向兵装をすり抜けながら、両手に展開された小型斬撃ユニットが連続で本体装甲を切り裂いていく。

    が――

  • 6201◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 21:24:37

    「損傷認識。想定戦術成功率:61%」
    「全兵装換装、強制展開」

    ザイロンの外殻が割れる。

    「高出力モード移行。プラズマキャノン、チャージ」

    一瞬の静寂。
    空間が熱を持ち、背景の色が歪む。照準が、ピュパの中心を捉える。

    ピュパ、滑空。だが――遅れる。
    真正面から突き刺さる、閃光。

    ドオオオン――!

    地面がえぐれ、ドレスが焼け、左肩が砕けた。

    「損傷率:32%。衣装再構成、最終お色直し」
    「《Type-Ω:レクイエム・ヴァリエーション》展開」

    黒と白の融合した戦闘礼装。その背には八本の羽根が展開される。

    「貴方を終わらせます、無名なる兵器」

  • 6211◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 21:24:51

    ピュパは突貫する。
    すべてのブレード、銃火器、加速装置を最大起動。
    踊るような動きは消え、直線的な殺意の奔流と化して。

    ザイロンもまた、全兵装を破棄し、新たに高圧縮エネルギーブレードを両腕に構築。
    パルスが脈打ち、光が収束する。

    激突。

    高速で交差。
    刃と刃、鉄と鉄、意志と演算。

    一瞬の静寂。

    ザイロンの右腕が砕け、ピュパの胸元に深く切り込みが走る。
    二体は離れ、振り返る。

  • 6221◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 21:25:05

    ピュパのドレスの胸元から、火花が散る。
    だが、彼女はただ立ち尽くし、声なき声を発した。

    「完璧とは、なんでしょう」

    ザイロンが、答える。

    「理想に届かずとも、生存に価値あり。貴女の戦闘評価:100点」

    ピュパが、その言葉を静かに反復した。

    「百……点」

    そして――その場に、静かに膝をつく。
    意識は失っていたが、命の灯はまだ絶えていなかった。

    ザイロンはその場を後にした。
    解析ログを残しながら、完璧に踊った人形の戦いを記録へと刻み込むために。

  • 6231◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 21:25:18

    《完璧は、壊れないことではない。最後まで踊りきることだ》

  • 6241◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 21:25:38

    以上
    100点満点

  • 625二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 21:27:44

    いいねぇ
    最後の一文めっちゃ好き

  • 6261◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 21:28:38

    10号くんは最後にあとがきてきなのを書くのが好きらしい

  • 627二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 21:30:34

    今のところ話のオチというか結末が良い感じだな

  • 628二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 21:30:39

    ロボットバトル最高

  • 629二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 21:31:39

    しかし生成しなおしとかもあるだろうがaiを巧みに使用して良いバトルにしているスレ主マジで凄いな
    ここまでaiを上手く使ってる人は自分は見た事ない

  • 6301◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 22:18:13

    題名『影と歌が紡ぐ終焉の旋律』

  • 6311◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 22:18:39

    夜はすでに深く、街は静まり返っていた。
    ヴァレリア・ノクターンはコートの襟を立て、人気のない路地を歩いていた。彼女の足元では、影がしっとりと波を打つように動く。昼間の喧騒が嘘のように、空気はどこか澱んでいた。

    そんな中、かすかな歌声が風に乗って聞こえてきた。

    「……?」

    ヴァレリアは立ち止まる。旋律は不規則で、言葉にならない言葉をなぞるようなものだった。意味はわからない。ただ、耳に入った瞬間に不快感が首筋を這った。

  • 6321◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 22:18:54

    やがて、曲がり角の向こうから誰かが現れた。銀髪の少女。年は二十代前半か、もっと若いか。だがその目は、年齢を感じさせなかった。深く澱んだ、どこか疲れ切った光を湛えている。

    「お疲れ様でした」

    少女は言った。その瞬間、旋律が鮮明に流れ込んできた。

    体がわずかに揺れる。軽い眩暈、耳鳴り、心拍の乱れ。ヴァレリアはそれだけで、この少女がただ者ではないと理解した。

    「名乗る気はないようだな。……なら構わない。敵と見なす」

    コートの裾がめくれ、影が這い出す。闇が槍の形を取り、少女に向けて走った。

  • 6331◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 22:19:12

    槍が空を裂く。鋭利に、迷いなく。だが、届く直前で空気が弾けた。見えない壁に弾かれるように、影の槍は消し飛ぶ。

    「……なるほど」

    ヴァレリアは舌打ちを一つ。これはただの音ではない。旋律そのものが力を持っている。しかも防御機能を備えているとなれば、面倒な相手だ。

    少女はその間もずっと歌い続けている。歌詞はない。ただ旋律がある。意味を持たないはずのそれが、精神に入り込み、神経をかき乱す。

    「第二段階……いや、もっと進行しているか」

    頭痛、嘔吐感、手先の震え。ヴァレリアは一瞬、影を引き、距離を取った。

    「その歌、いったい何を目的にしている?」

    問いかけたが、返事はなかった。ただ、歌がほんの少しだけ強まった。まるで返事を拒絶するように。

    彼女は視線を伏せ、足元の影を注視する。そこに力が宿る。

    「……なら、喰わせてもらう」

    影が鋭く伸びる。少女の影に触れた瞬間、ヴァレリアの意識に流れ込んできたのは——怒涛の記憶。絶望、孤独、諦め、そして――安堵。

    「……自分の歌で、人を救ってるつもりか」

    その浅くも深い理解が、ヴァレリアの眉をわずかに歪めた。

  • 6341◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 22:19:28

    一ノ瀬ウタの歌は続いていた。
    ヴァレリアの攻撃はほとんど通じない。いや、通っているはずなのに、効果が極めて薄いのだ。音の壁が、それを削ぎ落としてしまう。

    「あなたは……破壊者じゃない」

    ヴァレリアは確信を持ってそう言った。歌を通じて垣間見えた少女の感情は、他人への攻撃性ではなく、強い諦念だった。

    「でも、その歌は誰も幸せにしない。君自身すらも」

    ウタの歌がわずかに止まる。呼吸を置き、再び旋律が始まった。今度は低く、深く、沈むような調べ。第四段階。全身の神経が徐々に麻痺を始める。

    ヴァレリアの視界が滲んだ。足がしびれ、地に膝をつく。

    「クッ……!」

    影が散る。だが、その刹那。ヴァレリアは動いた。地を這うように、影を束ねて一点へ。ウタの胸元を狙い、暗黒の剣を突き立てる。

    風が裂け、何かが砕けた音がした。

    ウタが小さくうめく。その肩から血がにじむ。だが、歌はまだ止まらない。

    「あなた……消えたいのか」

    ヴァレリアの声に、微かな感情がこもっていた。

  • 6351◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 22:19:54

    一ノ瀬ウタは答えなかった。
    ただ、自分の腕を抱くようにして立っていた。歌が、震えていた。旋律がわずかに乱れる。

    その音を聞いて、ヴァレリアは立ち上がる。

    「感情が揺れてる。あなた自身がその歌を信じ切れていない」

    事実、それがウタの能力の綻びだった。心がブレれば歌も弱まる。体は重いが、まだ戦える。

    ヴァレリアは全身の影をまとめて刀身へと凝縮する。黒の剣が空気を裂く。

    「終わらせる」

    叫ぶように踏み込み、ウタへ斬りかかる。

    だが、その瞬間。

    「……ありがとう」

    ウタが呟いた。

    剣が止まる。意識の奥に、歌ではない言葉が染み込んだ。

    「……え?」

    「誰かに止めてほしかった。……ほんとに」

    言葉とともに、音が止まった。空気が澄み、空が静まる。
    ウタの目から涙が一粒、こぼれた。
    ヴァレリアは剣を下ろした。影が消え、路地に沈黙が戻る。

  • 6361◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 22:20:14

    時間が止まったような静寂が流れていた。
    一ノ瀬ウタは、その場に崩れるように座り込む。

    「もう、いいんだ……よね」

    ヴァレリアは静かに頷いた。影が静かに体に戻っていく。

    「君の歌は、誰かを救いたかったんだな。でもそれは、形を変えてしまった。自分を壊す形でしか、届けられなかった」

    ウタは小さく笑った。

    「でも、最後に……少しだけ、伝わった気がするよ」

    ヴァレリアは足音を立てずに近づき、ウタの傍に膝をついた。温かさを感じたわけではない。ただ、そこに“まだ生きている”人がいたから。

    「……どこか、保護施設を紹介する。君の力を管理できる場所も、あるはずだ」

    「そっか……うん、ありがと」

    少女の声はかすれていた。だがその顔に、初めて人間らしい柔らかさが浮かんでいた。

  • 6371◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 22:20:35

    夜が明け始めていた。
    東の空がわずかに明るくなり、冷たい風が二人の髪をなびかせた。

    ヴァレリアは立ち上がり、空を見上げる。

    「……終わったな」

    ウタは眠るように静かだった。疲れ切っていたのだろう。今はヴァレリアの影が優しく彼女を包んでいた。

    この戦いは、勝ち負けではなかった。
    誰かが止めなければ、ウタは自分すら壊していただろう。だが、今は違う。

    「せめて、眠りの中で、静かでありますように」

    ヴァレリアは踵を返し、歩き出す。

    夜明けの街に、もう歌声は響いていなかった。

  • 6381◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 22:20:54

    以上

  • 639二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 22:22:14

    10号君マジで後書きみたいなの書くの上手いな!!
    戦闘だけで終わらせずその後も描くって今までになかった傾向だから凄い

  • 640二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 22:24:35

    試行錯誤の末についに覚醒したなAI

  • 641二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 22:25:47

    市場最高じゃねえか?十号くん スレ主が相当試行錯誤した可能性もあるが
    今まででどれも最高に面白いぞ!

  • 642二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 22:27:28

    >>641

    10号くんができる礎になった4号5号6号7号8号9号に合掌

  • 643二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 22:40:40

    てかノクターンvs旋律ってうまいな

  • 6441◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 22:59:16

    題名『祈りの果てに、機械は夢を見る』

  • 6451◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 22:59:32

    高重力の降りしきる戦場――そこは、次元間干渉が不安定な辺境宙域。虚空に浮かぶ裂け目から、金属の巨影が静かに姿を現した。

    その機体の名は《ザイロン・フォージ》。第四世代アウターギア、膨大な次元エネルギーを内包し、戦場を制するために生まれた殺意の結晶。瞬間、機体から微細なナノマシンが放出され、空間情報を即座に解析。兵装構築の準備が完了する。

    対するは、虚無の空から降臨した一人の男。銀白の鎧に包まれた人型。頭上に浮かぶ光輪、背には六枚の光翼。
    名は《レリギオス・アーセルム》。聖骸種――神の器として蘇った奇跡の遺物。

    「確認:非人類存在。外部エネルギー反応、超常レベルに到達。戦闘モードへ移行」

    ザイロンのAIが、無機質に警告を鳴らす。

    「……貴様は、造られた意志か」

    低く、しかし神々しい声が虚空に響いた。レリギオスは右手を掲げる。空気が震え、聖なる鐘音が鳴り響くと同時に、彼の足元から光の波紋が拡がる。

    「“審判の鐘音”か。データ収集中」

    ナノマシンが即座にシールドを形成。次の瞬間、ザイロンは六方向からエネルギーブレードを生成し、一斉に射出。銀光が斬撃となって天使を貫かんとする。

    レリギオスは静かに翼を振るい、光のヴェールでそのすべてを受け止める。

    「では問おう、機械よ。お前は、誰のために戦う?」

    応えはない。ただ、次なる兵装生成の振動が答えだった。

    戦場は整った。神の奇跡と、機械の進化――その交差点で、運命の戦いが幕を開ける。

  • 6461◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 22:59:47

    ザイロン・フォージは冷徹だった。戦場の情報を1ミリ秒単位で処理し、最適な戦術をAIが選定。レリギオスの光翼展開から移動速度、光束の波長、全てを計測し尽くしている。

    「マルチブレード、360度展開。目標包囲」

    金属質の咆哮と共に、ナノマシンが鋭く収束し刃を生む。その刃が空間を切り裂き、レリギオスを包囲。

    しかし彼は微笑すら浮かべていた。

    「神は、予測できぬ風を吹かせる」

    その言葉と共に、足元から聖なる紋章が浮かび上がる。即座に《奇跡譚の複製》が起動。伝承に語られる“無垢なる盾”――いかなる刃も貫けぬ光の幕がレリギオスを包む。

    衝突。ザイロンの刃が砕け、再構築され、また砕ける。

    「EMPフラッシュ、展開」

    至近距離での電磁衝撃。人間なら即死、だが聖骸種は違う。内に神の祝福を宿す彼にとって、電磁干渉など些細な揺らぎに過ぎない。

    「人よ。信仰なき機械に、祈りは届かぬか」

    その呟きは、ザイロンのAIに届かない。だが、戦いの潮流は確かに揺らぎ始めていた。

  • 6471◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 22:59:59

    「空間戦闘に移行」

    ザイロンが背部スラスターを最大出力。超高速で縦横無尽に飛翔し、周囲にホログラフィック・ミサイルランチャーを展開。数十発の弾頭が、まるで星座のように戦場を描いた。

    レリギオスは両手を天に掲げる。

    「神啓、光翼解放」

    その瞬間、六枚の翼が広がり、星空さえも裂く輝きを放つ。羽ばたきと共に、ミサイル群が軌道を逸らされ、次々と浄化される。

    「……軌道妨害確認。重力干渉反応に類似」

    「否。これは、祈りの加護だ」

    空中戦が始まる。ザイロンは次々と生成するエネルギーブレードを高速で切り替え、角度と圧力を常に変化させながら襲いかかる。

    レリギオスはそのすべてを回避せず、受け止め、祈りの力で押し返していた。

    「お前は、ただ命じられたから戦うのか。それが、お前の意志か」

    「……応答不要。目的:排除。対象:不明超常存在」

    「ならば――この剣で答えよ」

    レリギオスの手に、光から生まれた聖剣が握られる。次の瞬間、彼の姿が空間を斬り裂きながらザイロンへ迫る。

    一撃。空と地を震わせる、聖と機械の正面衝突。

  • 6481◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 23:00:13

    ザイロンの装甲が深く抉れた。だがその傷口からは煙ではなく、再構築を始めたナノマシンがあふれ出る。

    「損傷解析完了。兵装再構築開始。次元積層ドライバ、圧縮状態維持」

    ザイロンは再び完全な戦闘形態へと戻り、プラズマキャノンを展開。その砲口が輝くと、空間が歪む。

    「射線確認。収束完了。発射まで3秒」

    レリギオスは翼を広げ、民衆の祈りを思い出す。

    ――救ってほしい。守ってほしい。導いてほしい。

    「……その祈りを、裏切るわけにはいかぬ」

    彼は地に降り立ち、《審判の鐘音》を再び鳴らす。ザイロンのAIが瞬間的にバグを起こし、発射タイミングが一瞬ずれる。

    それが決定的だった。

    レリギオスの剣が振るわれ、キャノンの砲身ごと切断された。

    「行動阻害。緊急回避開始」

    だが、すでに距離は詰まっていた。ザイロンが空間跳躍しようとしたその瞬間――

    レリギオスの祈りが、周囲の次元場を固定する。

  • 6491◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 23:00:23

    ザイロン・フォージは撤退の指示を内部AIから受けていた。敵は予測不能、行動原理は非合理。それでいて破壊力は規格外。

    「判断:再出撃困難。損耗率87%。パイロット生命反応、限界域」

    だが、パイロット――無言の兵士は逃げようとしなかった。

    レリギオスはその姿に、一抹の疑問を覚える。

    「誰のために戦う? 命じられたから? それとも、誰かを護りたいのか?」

    ザイロンの装甲が軋む。兵装は次々に壊れ、再構築も限界に達していた。

    「命令に忠実なだけでは、ここには立てぬ」

    レリギオスは剣を構える。その刃は、ただの武力ではなく、“赦し”の象徴だった。

    そして言葉を紡ぐ。

    「ならば、赦そう。汝の存在を、信仰の外にある意志として」

    一閃。ザイロンの機体が切り裂かれる。

    だが致命には至らなかった。

  • 6501◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 23:00:39

    残骸の中、ザイロンは活動を停止した。

    だが、完全に壊れてはいなかった。中央コアに収められたパイロットの生命反応は、微かに脈を打っている。

    レリギオスは剣を下ろし、ただ一言呟いた。

    「貴様が、自らの意志で再び立つなら。その時こそ、真の敵と認めよう」

    ザイロンのAIは、ログを解析する。

    【記録:赦された。命令ではない――新しい概念、記録保存】

    小さな光が、壊れかけた視界に灯る。

    人間の祈り。神の奇跡。機械の意志。

    それらが交わったとき――戦いの意味は、破壊だけではなくなる。

    空は静かだった。戦いの終わりを告げるには、あまりに澄んでいた。

  • 6511◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 23:00:53

    以上

  • 652二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 23:04:22

    今回も結末が美しい……

  • 653二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 23:05:26

    神vs機械とか最高かよ

  • 654二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 23:06:26

    レリギオスの言動がイケジジイすぎる……

  • 655二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 23:07:57

    レリギルス好きだわ
    絶妙に人間くさいのがまたいい…

  • 6561◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 23:11:15

    安価10個

  • 657二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 23:11:24

    名前:汎用人型決戦兵器タルパ0号
    年齢:0歳(製造年数)
    性別:見た目は幼女
    種族:アンドロイド
    人物概要:ボブカットの白髪と赤いカメラアイに、サイバーチックでありながら和装を模したバトルボディスーツに身を包み、目元をHMDの役目を果たすバイザーで隠したアンドロイド幼女。腰には刀を一本装備している。
    その正体は度重なる超次元存在の侵攻に堪えかねた人類が作り出した人造の救世主。
    情緒は赤ん坊同然だが、〝かつて未定レイド災害から1人で三国を守った剣士〟のデータを入力したところ「大切な人を守りたい」という意識が芽生えつつある。
    能力:次元兵装および抜刀術
    能力概要:〝未定〟を教訓として作り上げられた次元を断つ刀。これは敵の脅威度に応じて破壊力を増し、敵の能力ごと次元の向こう側へと敵を強制送還する事が可能となる。
    それをサポートするのが一刀斎のデータを入力して得た抜刀術である。
    弱点:あくまで敵の脅威度に応じて破壊力が増すため、相手によっては小動物すら殺せないような鈍になってしまう危険性がある。
    まだ生まれたばかりなので行動が読まれやすく、優しい性格に育ってしまったため敵の命乞いなどに躊躇しやすい。

  • 658二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 23:11:29

    名前:ジェネシス
    年齢:18歳
    性別:女
    人物概要:魔王エンドによって滅びゆく世界を何度も救い人類の希望となってきた女性
    凛々しく高潔でそれでいて誰よりも優しいし誰よりも甘いし誰よりも底抜けにお人好し
    悪人でも邪神でも・・・憎むべき魔王であっても助けたくなってしまう、そんな人物
    能力:勇者の力
    能力概要:10本の勇者の剣を始めとした勇者の力を扱う
    創世の光や希望の雷、勇者の加護に破邪の剣の具現とこちらも神の域
    本人曰く「勇者らしい事なら全て出来る」らしい
    また回復やバフなどの幅広い魔法を修め各地には志を共にした仲間がいる
    弱点:大前提として彼女は滅多な事が無い限り剣を振るう事が無い
    まず敵と話して過去や自身を襲う理由を聞き出し和解、もしくは説得をしようとする
    無論、敵の攻撃を防ぐ事はあれど自分から攻撃なんてしないし場合によっては戦闘態勢を解く事もある
    故に隙やチャンスが非常に多く過去には戦力では彼女と比べ物にならない相手を説得するためにボロボロになった事もある

  • 659二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 23:11:37

    名前:スターマニー(本来の名前は失っている、これは彼女の好きな童話からとった仮の名前)
    年齢:12歳
    性別:女性
    種族:人間(供犠の一族の傍流)
    本人概要:海外に渡った供犠の一族の末裔。心は善良で人助けを苦に思わない少女だが、その思考は達観的かつ刹那的。悪く言えば自分のことを道具としか思っていない、これは早くから能力を使いすぎたためである。その能力故に凄まじく不幸でありただ外を歩くだけで交通事故に巻き込まれ、猟奇殺人犯に襲われ、食べたご飯は猛毒が仕込まれているレベル、むしろこの年齢まで生き延びていることの方が奇跡。だからこそか誰よりもみんなの幸福を願い、自身の運命を捧げてしまう。
    持っているものは身につけたほつれた服と数ページしか残っていない童話の本だけである。
    スターマニー、星の銀貨。彼女は心優しい貧しき少女ではなく、その少女を救う星の光である。星の光は、きらきら、きらきらと輝き──そして、燃え果てる。
    能力:供犠(運命)
    能力概要:運命を捧げることで奇跡を起こすことができる。運命とはつまりこれから先に得ることができた未来そのものである。彼女はこの能力により家族も、名前も、日常も、いずれ出会えた恋人も失っている。そのおかげで不幸な事故で死んでしまう少年を、分かりあえず殺し合うある家族を、自然災害で滅びる村を、ある国を未定の群れから救うことができた。
    弱点:運がないこと。それ以前に生きるために必要な最低限の運命さえ捧げているため彼女に未来はない。
    要望(任意):彼女の能力を覆せる相手でない限り、勝敗にかかわらず死亡してください。

  • 660二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 23:11:39

    名前:呪われしアルフレッド
    年齢:不明
    性別:男
    種族:人間
    本人概要:遥か昔に強大な存在を討ち滅ぼした大英雄
    しかし呪剣テュールヴィングの呪縛により、魂を引き裂かれようを身体を吞み込まれようと死ぬことができなくなり、さらに呪詛によって無限の戦いを強制され、その果てに正気を完全に失ってしまった
    今はもう、なにかを喋ることも感じることも思考することもなく、ただ目の前のすべてを鏖殺せんとするだけの存在
    能力:呪剣テュールヴィング
    能力概要:まだ ”呪い” に ”カタチ” があった遠い昔の時代、ある強大な存在を討ち滅ぼすため、この世すべての呪いを材料に生み出された剣。呪われた剣ではなく、剣となった呪いそのもの。生きるものすべて、カタチあるものすべてに向けられた呪い
    過去・未来・現在すべての呪いが材料であるため、逆説的にこの世のどこかに呪いがある限りテュールヴィングが消えることはけして無い。
    敵対者には絶対なる死の呪業を与え、担い手には永遠の生命と永久の闘争と永劫の苦痛の呪縛を与える。
    斬撃は剣をふるったその瞬間に着撃し、その存在と概念ごと敵対者を両断し無へと返す。
    弱点:テュールヴィングは持ち主を選ばない。呪剣さえ奪えば担い手の資格とともに不死の力も奪ったものに移る
    肉体そのものはとうの昔に限界をむかえているうえ、さらに呪いに全身を蝕まれているため動きが非常に緩慢
    思考をしないので攻撃方法がテュールヴィングで斬りつけるだけ、非常に読みやすい
    要望:負けさせて死なさせてください

  • 661二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 23:11:42

    名前:クイーン・ヨシノ
    年齢:33
    性別:女
    種族:人間(日米ハーフ)
    人物概要:幼い頃に両親に捨てられたために孤児院出身で、身体一つでのし上がってきた覆面女性レスラー。アメリカでは絶対の英雄として扱われている。子供が大好きで、ファイトマネーの多くを孤児院や教会に寄付している。
    能力:プロレスラー
    能力概要:どんな戦いでも『プロレス』と認識する事でどんな超越的な相手だろうと対等なガチンコタイマンに持ち込む事が可能となる。無自覚に発動している固有結界のようなもの。
    自身に寄せられる観客達の期待が、能力者に無限の力を与える。
    弱点:プロレスラーとしての不文律...即ち、『絶対に攻撃を避けてはいけない』『観客の期待を裏切ってはならない』こと
    この二つを破ると能力の全てを失ってしまう。

  • 662二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 23:11:44

    名前:ガウスメル卿
    年齢:享年51歳
    性別:男性
    種族:デュラハン
    本人概要:悪政の限りを尽くし斬首された領主が蘇り、国民への憎悪を理不尽に振りかざす悪魔と化した。首無しの黒馬に跨り、疾風の如く国を駆け抜け領民を鞭打ち続ける。
    能力:スクラーバナハト
    能力概要:鞭で打った相手を隷属させる。対象は生物・非生物を問わず、地面を隷属させて地形を変えることも可能。
    弱点:スクラーバナハトは強い信念で無効化できるので、基本的に相手は隷属されない。

  • 663二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 23:11:55

    名前:秋桜 アカネ/桜華
    年齢:15/300
    性別:女/女
    種族:人間/人鬼
    人物概要:剣道に天賦の才能を持つ事と底抜けにお人好しな事を除けば普通の女子高生アカネに、秋桜一族の守り神(男性の鬼神)が憑依する事で退魔剣士〝桜華〟へと変身する。変身状態では男勝りな口調になる。服装もセーラー服から幻想的なミニスカ和装になり、ツノが生える
    能力:憑依合神
    能力概要:鬼神との合体形態。身体能力が向上し、アカネの才能と合わせて概念をも断てる斬撃を放てるようになる。
    弱点:合体中はアカネの体力を激しく消耗するため、数分で勝手に変身が解除されてしまう。

  • 664二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 23:11:56

    名前:オジ・オーディ
    年齢:46
    性別:男
    種族:人間
    本人概要:無課金おじさんの様な簡素な恰好のおっさん。
    昼は飯レビュアー、夜は殺し屋。
    飲食と殺人のテンションに差がなく、一切の殺意なく暗殺を実行するため初見で彼を警戒する事は不可能に等しい。
    『能力者殺し』として界隈では有名だが、正体は未だに掴まれていない。
    能力:リローデッド
    能力概要:しようと思った時には銃弾の装填と発射が終わっている。
    長年の研鑽により早撃ちの技能が能力にまで昇華されたもの。
    弱点:肉体スペックは普通のおっさんそのもの。
    要望(任意):一人称はおじさん。昼食スポットが凡神や禿山と被ることが多く、アンジャッシュしたままそこそこ仲がいいと嬉しい

  • 665二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 23:11:57

    名前:武 道虎(ウー・タオフー)
    年齢:20
    性別:男
    種族:人間
    本人概要:魔を狩る事を生業とする一族に生まれた青年
    ぶっきらぼうで無愛想だが義に厚く、理不尽に命が散る事を何よりも嫌う
    能力:極限まで鍛え尽くした中国拳法、雷鳴操作
    能力概要:ありとあらゆる中国拳法を最高レベルで修めており、その威力は常人を遥かに凌駕する
    また右手の義手は過去に神獣の返り血を浴びた影響で雷鳴を操作でき、これを特殊な呼吸法と合わせることにより全身の神経系、経絡系を刺激し身体能力を一時的に超強化する事も可能
    弱点:シンプルに肉体は人間の物なので耐久力はそこまで
    また義手の影響で魔の性質を帯びている為その方面の特攻には弱い

  • 666二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 23:12:28

    名前:バイオスライム玖号
    年齢:1265+10歳
    性別:なし
    種族:スライムと融合したナノマシン
    本人概要: 上位存在でも少ししか傷をつけられない防御力を持ち受けたダメージは即座に回復、その攻撃は万物を破壊するとかいうチートな力を持ったスライム その正体は強力な防御力を持つバイオスライムIX号に古代の医療用ナノマシン『ツクモガミ』が融合したものだ
    能力:絶対防御、万物侵食
    能力概要:彼の能力は大きく二つに分かれる
    絶対防御:元々はバイオスライムIX号は物理攻撃を通さない特殊流体金属の肉体を保持している物理防御力の高いだけのメタルスライムだったがある時医療用ナノマシンのツクモガミと融合してその内部の魂を吸収した
    これにより吸収されたおよそ数万近い数の魂はツクモガミの効果によってIX号の魂と融合しあらゆる異能や概念干渉を防ぐ盾となっている
    さらにツクモガミはバイオスライムが傷つけばそのダメージを即座に治療して全回復させる
    万物侵食:普段はスライムの内側に潜むナノマシンであるツクモガミは一度開放されればあらゆる事物を侵食し融合、崩壊させる
    元が医療用なので融合した事物がどんな毒や呪いを持っていようが無害化して吸収できる
    弱点:絶対防御はたしかに無敵のような防御力だがその反面強力な攻撃手段を持たないという弱点がある
    ではそれを補うため内側のナノマシンを開放して万物侵食を使えば良いと思うかもしれない
    だがしかし侵食を行うツクモガミ自体の耐久力はかなりもろく、さらにツクモガミが破壊されると連鎖してバイオスライムIX号も破壊されてしまう
    つまり最強の盾と最強の矛は両立せず、どちらかを使うためにはもう片方を捨てねばならないのだ
    要望(任意):絶対防御発動中には死んで欲しくない
    死ぬなら万物侵食を使って弱点部位が晒された時で

  • 6671◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 23:12:31

    ストップ

  • 6681◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 23:14:58

    >>657

    >>658

    >>659

    >>660

    >>661

    >>662

    >>663

    >>664

    >>665

    >>666

    1組目dice2d10=8 10 (18)

    2組目dice2d10=1 9 (10)

    3組目dice2d10=6 5 (11)

    4組目dice2d10=9 1 (10)

  • 6691◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 23:20:02

    オジ・オーディvsバイオスライム玖号
    汎用人型決戦兵器タルパ0号vs武 道虎
    クイーン・ヨシノvsガウスメル卿
    ジェネシスvsスターマニー

  • 670二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 23:20:41

    まーた救われそうだよ供犠塚一族
    どんだけ良縁に恵まれているんだ幸せになれ!!

  • 671二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 23:21:02

    スライムくん新機体おるやん

  • 6721◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 23:22:28

    いっかい、一回でいいからゼロ被り…

  • 673二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 23:23:30

    >>672

    ここまでやって被り0が一回も無いから無理じゃねぇかな…

  • 674二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 23:24:48

    いっそ十個中十個採用してAIにマッチ決めさせた方が被りなくて楽説

  • 675二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 23:31:17

    ちなみに10個中8つ一切被りなしでマッチングする確率は0.018144だぞ!
    素直にAIにマッチングさせた方が楽だね!

  • 676二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 23:32:10

    あと一つで被りなしだったことはあった記憶

  • 6771◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 23:34:33

    私もAIも眠くなってきたが明日は休みなので無敵


    >>675

    うん、採用


    題名『森影に沈む銃声』

  • 6781◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 23:35:33

    深い緑に包まれた森の奥、朝もやが霧のように立ち込めていた。小鳥のさえずりと木々のざわめきが、自然の息吹を告げる中、一人の男が歩を進める。無課金おじさんことオジ・オーディ。昼は飯レビュアー、夜は影の殺し屋として生きる彼にとって、この静寂は戦場の前の静けさそのものだった。

    「この森に潜む奴か……絶対防御? 面白そうだな」

    背負うリュックの重みが肩に心地よく感じられる。冷静な眼差しが霧の中、黒くぬらりとした存在を捉えた。バイオスライム玖号——医療用ナノマシン“ツクモガミ”と融合した、ほぼ無敵のスライムだ。

    「これで終わりにしよう。俺の仕事は簡単だ」

    オジ・オーディはゆっくりと拳銃を引き抜き、足を踏み出した。静かな森が、今まさに戦場へと変わろうとしていた。

  • 6791◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 23:35:46

    バイオスライム玖号は滑るように動き、体表のナノマシンが光を反射して輝く。あらゆる攻撃を無効化する特殊流体金属の肉体は、どんなに強力な弾丸でも通さなかった。

    オジ・オーディは冷静に間合いを測り、的確に拳銃を連射。だが弾丸は弾かれ、表面を撥ね返されるだけだ。

    「一撃で倒せねぇなら、じわじわ削るしかねぇな……」

    彼は銃撃を止め、身をひるがえすと森の地形を利用し始めた。枝葉の隙間から狙いをつけ、玖号の動きを限定させる。スライムは無限に形を変え、どこから襲われるかわからない。その不気味さに、オジ・オーディの意識は研ぎ澄まされていった。

  • 6801◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 23:35:56

    オジ・オーディが油断した隙に、玖号はその姿を分裂させ、幾多の粘液の触手を伸ばして攻撃を仕掛ける。彼の身体を絡め取り、力を奪おうとする。

    「くっ……!」

    触手のひとつが腕を締め上げるが、オジ・オーディは無理せず拳銃でそれを撃ち抜き、つかの間の隙を作った。

    「こいつ、盾だけじゃねぇ……攻撃もかなり厄介だ」

    オジ・オーディは察した。バイオスライム玖号の弱点は、侵食を行う内側のナノマシン“ツクモガミ”の耐久力。外殻がどんなに固くとも、内部のナノマシンが破壊されれば終わりだ。

    「よし……これで勝負を決める」

  • 6811◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 23:36:10

    オジ・オーディはリュックから小型のEMP装置を取り出した。ナノマシンを麻痺させるにはこれが最も有効な手段だ。

    「お前の無敵の盾も、この一発で終わりだ」

    距離を取りつつEMP装置を放つ。黒いスライムは一瞬揺らぎ、その分裂を停止した。だが、すぐに新たな触手を生成し、猛然と攻撃を仕掛けてくる。

    「まだ終わらせねぇぞ!」

    オジ・オーディは懐から拳銃を高速でリロードし、EMPの隙をついて連射。次々と触手を撃ち抜き、玖号の動きを封じていく。

  • 6821◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 23:36:29

    バイオスライム玖号はナノマシンの耐久力が限界に近づいている。オジ・オーディはそれを見逃さず、拳銃の弾倉を一気に使い切り、狙いすました最後の一発を放った。

    「終わりだ!」

    弾丸は玖号の弱点部位へと命中。黒いスライムの体が激しく揺れ、粘液の形状が乱れ始める。

    「くそ……まだ生きている……!」

    だがそのまま徐々に分裂体が乾燥し始め、侵食の力が失われていく。
    最後の触手が崩れ落ち、バイオスライム玖号の体は静かに消滅していった。森に再び静けさが戻り、朝日が木漏れ日を揺らめかせる。

    オジ・オーディはリュックを背負い直し、静かに息をつく。

    「これでまた、一件落着だ……」

    彼の瞳には、どこか疲れの色と共に満足の光が宿っていた。無課金おじさんの静かな戦いは、まだ続くのだ。

  • 6831◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 23:36:40

    以上

  • 684二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 23:39:34

    スレ主今日はさっきの安価分で終わりかな?

  • 6851◆ZEeB1LlpgE25/07/04(金) 23:41:06

    わからないです
    私の体力次第

  • 686二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 23:42:20

    しかしスレ主とaiの進化凄いな短期間でクオリティ高いのをぽんぽん出してる

  • 687二次元好きの匿名さん25/07/04(金) 23:43:21

    おじさん洞察力高すぎワロタ

  • 6881◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 00:32:15

    題名『雷鳴と刃、そして幼き守護者の戦場』

  • 6891◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 00:32:29

    深い森の中、雷が遠くで鳴っていた。黒い雲が空を覆い、草木は風に揺れる。
    武 道虎(ウー・タオフー)は剣を鞘に収め、義手の右手を軽く握りしめた。
    「ここまで追い詰めるとは…相手はただの兵器ではないようだな」

    静寂を破り、ふわりと白い小さな影が森の中から姿を現す。
    その姿は幼女に似ていたが、鋭い赤いカメラアイが一瞬にして周囲をスキャンしている。
    「警告:対象は人型決戦兵器。脅威度中~高」

    タルパ0号は無表情のまま、腰の刀に手をかけた。
    「動くな。私は…守る者だ」道虎は声を低くした。
    「守る…?その小さな体で何ができる?」

    しかし、幼女は微動だにしない。
    空気が張り詰める。武道虎の義手が稲妻のように光り、雷鳴を伴い拳を握りしめた。
    タルパの視界が一瞬赤く染まる。静かな嵐の幕開けだ。

  • 6901◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 00:32:51

    義手の雷鳴が轟き、武道虎は一歩前に出た。
    「俺の拳を受けてみろ」

    タルパは刀を抜き、閃光の如く斬りかかる。
    その刀身は次元兵装。攻撃の一閃ごとに次元の裂け目が走る。

    武道虎は拳を振り抜き、雷の力を纏った一撃で刀の軌道を逸らす。
    「速い…だが俺の雷を感じろ!」

    義手から放たれた電撃が空気を切り裂く。タルパは次元断ちの刀を盾にして弾き返し、さらに接近。

    二人の動きは光と影の乱舞、雷鳴と刃の激突だ。
    武道虎の雷鳴は切り裂く一方、タルパの刀は次元の壁を裂き、攻撃を繰り出す。

    「まだだ…まだ終わらん!」武道虎は叫ぶ。
    幼い戦士は冷静に刀を振るい、隙を与えぬ攻防を続ける。

  • 6911◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 00:33:05

    戦いは激しさを増し、森の木々が倒れていく。
    武道虎の顔には汗と泥が混じり、だがその瞳は揺るがない。

    「俺はただ守りたいだけだ。人の命を…大切な人を」

    幼女は一瞬動きを止め、刀を胸元に引き寄せた。
    「私も…守るために戦う」冷静な声に揺るぎはなかった。

    義手の雷が再び閃き、武道虎は次の一撃を狙う。
    その拳が近づく瞬間、タルパは刀を振り下ろし、次元の裂け目を大きく生む。

    空間が歪み、二人は互いの一撃を寸前でかわし合う。
    「お前の心、少しは分かった気がする」武道虎は息を切らしつつも言った。
    「私もあなたの意志に応えたい」

    戦いの中に生まれた不思議な共感が、二人の動きを変えていく。

  • 6921◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 00:33:18

    互いに刃と拳を交えながら、武道虎は次元の裂け目を利用した回避術を繰り返す。
    タルパは戦術OSを最大限に活用し、多彩な攻撃を連続で展開する。

    「だが…このままでは決着がつかない」武道虎は低くつぶやいた。
    「ならば…」タルパの瞳が赤く光る。

    刀の鞘から新たな力が溢れ出し、次元断ちの刃が更に鋭さを増す。
    武道虎は義手を天にかざし、雷鳴の全てを拳に込めた。

    「これで終わりにする!」

    巨大な雷撃が拳から放たれ、光の柱となって森を震わせる。
    対してタルパは冷静に刀を振り下ろし、次元の壁を切り裂く一撃で迎え撃った。

    一瞬の静寂。二つの力が激突し、時空が歪む。

  • 6931◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 00:33:28

    その衝撃で森の木々が一斉に倒れ、地面は裂けた。
    二人は距離を取り、互いに呼吸を整える。

    「強い…お前はただの兵器ではない」タルパが言う。
    「俺も…お前がただの機械じゃないってことを確信した」武道虎が返す。

    戦闘の激しさに似つかわしくない静かな会話。だがそこに敵意はなかった。

    「あなたの守りたいものは何ですか?」幼い声が森に響く。
    武道虎は拳を握り直し、「人の命だ。大切なものすべてをな」

    「私も守る。共に生きるために」

    戦闘の中に芽生えた互いの理解と尊重が、二人の姿勢を変えていった。

  • 6941◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 00:33:39

    「戦いは終わりだ」武道虎は静かに言った。
    「そうですね」タルパも頷く。

    互いに武装を緩め、刃を鞘に納めた。森の静寂が戻る。

    「また会おう」武道虎は言葉を添えた。
    「はい。約束です」タルパは微笑みを見せるように赤い瞳を細めた。

    森の中に柔らかな光が差し込み、二人はそれぞれの道へ歩み出す。
    その背中には、守るべきものへの強い意志が刻まれていた。

  • 6951◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 00:33:56

    以上

  • 696二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 00:41:39

    ええやん、認め合う敵同士っていいよね
    そしてAIが見違えてる

  • 6971◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 00:48:42

    もうだめだ
    寝る
    おやすみなさい

  • 698二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 00:49:52

    >>697

    おつかれさまです

    おやすみなさい

  • 699二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 06:54:43

    保守

  • 700二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 10:24:14

    おつー

  • 7011◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 10:38:33

    題名『首なし騎士と女王のリング』

  • 7021◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 10:38:56

    黄昏の丘を黒馬が駆ける。首なき騎士——ガウスメル卿が、闇の濃さと同化しながら城下を蹂躙していた。

    「……また、領民の叫びが聞こえるな。よかろう、もっと泣け」

    重い鉄鞭が地を打つたびに、石畳が歪み、草が枯れる。人々は逃げ惑いながらも、恐怖に捕らわれその場に膝をついた。

    「全ては貴様らが私を裏切った報いよ。死してなお、私の怒りは止まらぬ」

    その時だった。地鳴りのような歓声が、遠くから押し寄せる。

    「ぉぉおおお……っとォ! そこまでだクソ坊やァ!」

    舞台袖のように、夕焼けの影から現れたのは、マントを翻す長身の覆面レスラー、クイーン・ヨシノ。リングではない。ここは戦場だ。だが、彼女にとっては——

    「アタシが出てきたってことは、ここがリングってワケよ!」

    鮮やかなポーズに合わせ、どこからともなく拍手と歓声が響く。観客はいない。だが、彼女を信じる「期待」が確かに世界に存在する。

    「……その女、何者だ?」

    「クイーン・ヨシノよ! 子供たちと未来を守るプロレスクイーンってヤツさ!」

    悪の亡霊と、正義の女王。戦いのゴングは、まだ鳴ったばかりだった。

  • 7031◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 10:39:06

    ガウスメル卿の鞭が地面を打ち砕く。黒馬の蹄が空気を裂き、濁流のようにヨシノへと迫る。

    「逃げぬか? 女よ。我が鞭に打たれし者はすべて隷属する」

    「……はぁ? 逃げたらプロレスにならないでしょ?」

    不文律。それはヨシノの背に刻まれた、観客との契約だった。

    「避けずに受ける、それが“魅せる”ってことなのさッ!」

    ガウスメルの鞭がうなり、ヨシノの肩に直撃。装甲のような筋肉に痕を刻むも、彼女は笑った。

    「ッ……効くわね。アンタのムチ、ちょっとイイ趣味してるじゃない」

    「気でも狂ったか、女……?」

    「ええ、アタシはいつだって本気のバカよ! それがプロレスラーってモンなのさ!」

    次の瞬間、ヨシノが重心を低く構え、鉄のような拳を突き上げる——「バックドロップ」の始動だ。

    黒馬ごと掴み上げ、ガウスメル卿の胴体を背中越しに叩きつける。

    「うぉおおおおおおお!! 見せてやるよッ! 正義のボディスラムッッ!」

    大地が震え、闇が揺らぐ。正義はまだ、負けていない。

  • 7041◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 10:39:18

    「理不尽に殺され、理不尽に裁かれた……我は、理の外に在る!」

    そう吠えるガウスメル卿が再び鞭を振る。隷属の魔力が込められた一閃が、ヨシノの膝を打ち抜く。

    「ッ……ぐ、あああああ!」

    膝が砕けるかと思うほどの衝撃。観客の歓声が、一瞬だけ揺らぐ。

    「その隙に貴様の魂も、私のものだ……!」

    だが——

    「……甘ぇんだよ、首なし!」

    ヨシノは、血を吐きながらも拳を握り直す。

    「アタシが倒れるのは、観客が泣いた時だけだ!」

    「な……に?」

    「アタシはレスラー、期待を裏切れないッ!」

    もう一度立ち上がる。歪んだ膝で、正義を支えるその姿に、見えない観客の声援が再び高まる。

    「来いよ、ガウスメル卿……そのムチも地形操作も、アタシのラリアットでぶっ壊すからよ!」

    不敵な笑みと共に、次なる攻防へ踏み出した。

  • 7051◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 10:39:32

    「ならば、地ごと縛るしかあるまい……!」

    ガウスメル卿の鞭が地面を打ち据えた瞬間、大地が呻いた。石畳がねじれ、蔦のように伸びた黒鎖がヨシノの両脚を絡め取る。

    「くっ……!」

    体が動かない。観客の声が、一瞬静まる。

    「終幕だ。首を差し出せ、女王よ」

    黒馬が疾駆する。突進と共に振り下ろされる一閃。だが、その時——

    「観客に、背中は見せられねぇのさ……!」

    全身を仰け反らせる。足を絡め取る鎖を、腕の力だけで持ち上げた。背筋が軋み、皮膚が裂ける。

    「これがッ……アタシの……“ブリッジ”よォッ!」

    ブリッジの体勢から、そのまま腹筋で跳ね起きる。馬上のガウスメルに向け、反動を乗せた肘が叩き込まれる。

    「ッ……ぬ、ぐぅぅっ!!」

    突き飛ばされた首なし騎士が、初めてよろめいた。

    「リングの支柱は、観客の声援……それがアタシを支えるのさッ!」

    血まみれの女王が立つたびに、世界がリングへと変貌していく。

  • 7061◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 10:39:44

    「貴様……何故倒れぬ!」

    ヨシノの姿はボロボロだった。鞭の痕、骨の歪み、血塗れの覆面。

    だが、それでもその眼光は——まっすぐだ。

    「アタシは、倒れるために立ってるんじゃない……」

    静かに構える。観客の声援が、鼓動のように響く。

    「倒れた仲間のぶんまで、立ち続けるためにいるんだよッ!!」

    叫びと共に駆け出す。逆手に構えた肘が、リング中央でガウスメルの馬と激突する。

    その瞬間、騎士の鞭がヨシノの胸を貫き、同時に彼女の裏拳がガウスメルの胴体を吹き飛ばす。

    両者の一撃がぶつかり、空間が震えた。

    「が、はっ……貴様……」

    「こっちはまだ、フィニッシュじゃないぜ……!」

    崩れ落ちかけたガウスメルの首のない胴体に、ヨシノが組み付く。

    「アタシの、必殺技を見せてやるよ……!」

    最後の力を込めた、渾身のジャーマンスープレックス。亡霊の体が地にめり込んだ。

  • 7071◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 10:39:56

    粉塵が舞い、夜風が静まる。

    ガウスメル卿の黒馬は砕け散り、鞭は無力に地へ落ちていた。

    「……私の……怒りが……届かぬとは……」

    崩れゆく亡霊の声が、どこか安らかだった。

    「お前は……私に……自由を思い出させた……皮肉だな……」

    「成仏しな。あんたの怒りも、今夜はアタシが受け止めた」

    ガウスメル卿の鎧が崩れ落ち、風にさらわれるように消えていった。

    ヨシノはゆっくりと立ち上がる。勝者のファイティングポーズ。歓声は無い。だが、確かに世界が彼女を称えていた。

    「はー……しんど。でも、良い試合だった」

    ぼろぼろの体を引きずりながら、彼女はマスクの奥で笑った。

    子供たちの未来のため。寄付先の孤児院が、また一日平和に生きられるように。

    女王はまた、リングに立ち続ける。

    それが、彼女の“プロレス”だから。

  • 7081◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 10:40:22

    以上
    プロレスは聖属性

  • 709二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 10:42:21

    ええやん(語彙力焼失)

  • 710二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 10:50:55

    プロレスは最強の格闘技や!

  • 7111◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 11:30:08

    題名『星を捧げた少女と、世界を救い続けた勇者』

  • 7121◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 11:31:18

    焦げた大地に、冷たい風が吹いていた。
    その荒野の真ん中に、ひとりの少女が立っている。スターマニー。供犠の一族の末裔だ。
    ほつれた服の裾が風に揺れ、白い肌には煤がこびりついていた。
    そこへ、静かに銀の靴音が近づく。
    ──ジェネシス。何度も世界を救い続けた勇者だ。
    彼女の目は優しく、しかし揺るがぬ決意に満ちている。

    「君が、この村を凍らせたのか?」

    スターマニーはうなずいた。

    「未来のひとつを差し出したから、村の時間を繋げた」

    凍りついた家々と、生きているようで止まった人々。

    「それは君の明日を、ひとつ犠牲にしたってことだ」

    少女は小さく笑みを浮かべる。

    「わたしには、もう明日なんてない。でも、みんなには夢を見てほしい」

    ジェネシスは剣を抜かず、近づく足を止めた。

    「命は自分のものだ。自分を犠牲にするのが正義じゃない」

    「それでも、わたしは違う。消えることで誰かの夜が明けるなら、それでいい」

    風が童話の切れ端を巻き上げた。
    銀貨を落とす少女の絵が揺れていた。
    スターマニーは静かにそれを見つめていた。

  • 7131◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 11:31:34

    ジェネシスは静かにスターマニーの瞳を見つめた。薄汚れた服、ぼろぼろの童話の本――その儚さに胸が締め付けられる。だが、その瞳の奥に宿る光は消えかけていなかった。

    「どうして…そんなに未来を捧げてまで、誰かを守ろうとするの?」
    ジェネシスの声は優しく、しかし強い問いかけだった。

    スターマニーは少し俯き、やがて小さな声で答えた。
    「それが、私の運命だから。…みんなを守るために、私の未来が燃えていくの。」

    その言葉にジェネシスの胸は痛んだ。彼女もまた、未来を懸けて世界を救ってきた者。重なる運命の哀しさを感じて、彼女はそっと手を差し伸べた。

    「私には、まだ諦める理由はない。あなたの未来も、私が守る。」

    しかし、スターマニーの瞳はその言葉を受け止めきれず、寂しげに揺れた。彼女の能力は奇跡を呼ぶが、それは自身の未来を削り続けるもの。だからこそ、彼女はもう未来を信じられなかった。

    「ありがとう、でも…もう遅いの。」

    空が曇り、二人の間の空気が重く沈む。優しい声と冷たい現実が交錯し、運命の歯車が静かに回り始めた。

  • 7141◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 11:32:48

    スターマニーの小さな体が震えた。彼女の胸に灯る淡い光は、まるで最後の蜃気楼のように儚く揺らいでいる。ジェネシスはその光を見逃さなかった。

    「それでも、私はあなたを諦めない。」
    彼女は剣を軽く抜き、しかしまだ振るわず、語りかけた。
    「敵も味方も関係ない。私が知る限り、あなたは傷つくべきではない。」

    スターマニーはゆっくりと顔を上げた。瞳の奥には決意が宿る。
    「私の未来はもう、誰かのために捧げるものだから…でも、あなたの優しさは本当に嬉しい。」

    その瞬間、空気が一変した。スターマニーの体から光が溢れ、まるで星が瞬くように煌めき始める。彼女の能力「供犠」が発動したのだ。

    「これが私の最後の奇跡――」
    スターマニーの声は弱々しくも強い意志を持っていた。

    ジェネシスは身を固くし、その煌めきを受け止める覚悟を決める。彼女は戦うことを拒みながらも、その光を受けて必死に守ろうとした。

    その光はまるで運命を呑み込み、二人の時間を引き裂いていく。胸を締め付ける痛みと切なさが交錯し、戦いの幕が静かに開けた。

  • 7151◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 11:33:31

    眩い光がはじけ、スターマニーの小さな手から溢れ出した星粒が空を満たしていく。それは祝福にも呪いにも似た光景だった。ひとつひとつが、彼女の「これから得られるはずだった未来」──生きて笑い、愛されるはずだった日々の断片。

    「これで……世界のどこかの誰かが、死なずにすみます」
    スターマニーは静かに言った。微笑みながらも、その身体は徐々に透け始めていた。

    「やめて!」
    ジェネシスは駆け寄る。剣ではなく、手を差し出して。
    「君が死ななくても、世界を救う道はある!私はそのためにここにいる!」

    スターマニーはかぶりを振る。
    「私は……あなたみたいにはなれない。でも、私の運命を捧げることで、未来が救えるならそれでいいんです」

    「誰かの犠牲で成り立つ未来なんて、私は望まない!」

    ジェネシスの声は激しく、震えていた。光の渦の中、彼女はその手でスターマニーの腕を掴んだ。
    「君はまだ、愛されるべき存在だ。命を懸けることより、生きて未来を歩くことの方が、ずっと勇気がいる!」

    星の光が爆ぜ、二人を包んだ。だが、ジェネシスの力もまた、世界を守るために磨かれてきた真の奇跡。対峙する二つの祈りは、いま真っ向から衝突しようとしていた。

    どちらも正しい。どちらも優しい。

    だが、どちらかしか、生き残れない。

  • 7161◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 11:35:14

    眩い光の渦の中、ジェネシスの背から十本の剣が舞い上がる。雷を纏うもの、祝福に満ちたもの、拒絶と癒しを同時に内包した剣。それぞれが「勇者の力」の象徴だった。

    「君を救うために、私の全てを使う」
    その声は、凛として、ひたすらに優しかった。戦うためではない。守るために、全力を注ぐ勇者の言葉だった。

    「だめ……それじゃ、意味がない……」
    スターマニーの声は揺れていた。揺れて、なお、踏みとどまる。
    「私は……自分の生きてきた意味を……証明したいんです……」

    彼女の足元から、星屑の輪が広がっていく。それは新たな供犠、すなわち、最後の奇跡の準備だった。

    ジェネシスは一歩踏み出し、星屑の中へ入った。存在が砕けかける光に身を投じながら、ただ少女の前に立つ。

    「だったら、君の願いを叶えさせて」
    「……え?」
    「その願いを、君が生きたままで叶える手伝いを、させてほしい」

    スターマニーの目が大きく見開かれる。
    少女の指先が震えた。
    星屑の陣が、わずかに揺れる。
    その瞬間、運命がきしんだ。
    供犠は──未来を捧げる力。
    だが今、未来を与えようとする力が、それと正面からぶつかっていた。
    空がひび割れる。大地が揺れる。
    運命の相克が、決壊寸前の奇跡を揺らしていた。

    「君が歩くはずだった未来を、私が一緒に見たいんだ……!」

    ジェネシスの叫びは、かつて数多の魔王をも屈服させたものだった。
    だが、今の敵は――少女自身の意思。世界で最も優しく、最も強い、決意そのものだった。

  • 7171◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 11:35:25

    世界が静まり返っていた。
    風は止み、空は凍りついたように動かず、時間すらも呼吸をひそめているかのようだった。
    その中心に、二人の少女がいた。

    片や、万の奇跡を操る勇者。
    片や、運命を捧げる供犠の少女。

    スターマニーの足元に浮かぶ星々が、ひとつ、またひとつと音もなく消えていく。それは彼女が捧げた運命の断片──心臓の鼓動のように、確実に減っていた。

    「ごめんなさい、ジェネシスさん」
    スターマニーは静かに微笑んだ。
    「やっぱり私は、行かなくちゃ。私にしかできないこと……これが、私の生きてきた意味だから」

    「それが……答えなんだね」
    ジェネシスの声も、悲しみに染まりながらも、それを受け止めていた。
    「……でも、君は独りじゃない。私が君を忘れない。君が救った未来の人たちも、きっと忘れない」

    少女の姿が、光に溶けるように淡くなっていく。

    「ありがとう。私、今日……少しだけ幸せだったよ」

    残った星の銀貨のような光が、夜空へと舞い上がった。
    ジェネシスは膝をつき、その軌跡を見上げる。涙が一粒、頬を伝い、彼女の掌に落ちた。

    ――供犠、完了。
    スターマニーはもう、この世界にはいなかった。

    だがその奇跡は、確かに世界を救った。
    いくつもの命が繋がれ、いくつもの明日が延命された。

  • 7181◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 11:35:43

    ジェネシスは立ち上がる。
    その目に、悲しみと誇りを宿して。

    「……行こう。君の未来を、私が語り継ぐ」

    その背に、光の剣が再び灯った。
    勇者は歩き出す。もういない誰かのために。
    そして、まだ見ぬ誰かのために。

    星は──夜空に還り、永久に輝く。

  • 7191◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 11:35:58

    以上

  • 720二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 11:36:39

    くそぉ、助けきれんかった

  • 721二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 12:39:52

    良すぎた

  • 7221◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 13:23:46

    安価10個全て採用

  • 723二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 13:23:55

    名前:グロル=ザヴェリオス
    年齢:不明(旧世界が崩壊する前から存在)
    性別:両性具有(主に男性体で現れる)
    種族:大悪魔(堕天級)

    本人概要:
    天界にて審判を司っていた元・熾天使。神の理に疑問を抱き、魂の再構築という禁忌に手を出したことで奈落へ堕とされた。堕天後、自らの肉体を呪骸の海で再構築し、醜悪なる審判官として君臨多数の眼球、縫合された皮膚、鎖と封印符に覆われた巨体を持った異形の姿をしており、身体の中では常に苦悶する魂たちの呻きが響いている。
    「罪を贖う価値がない世界に救済は不要」と語り、全ての命を審判にかけることを目的としている。

    能力:審獄顕現《ディアボリク・ヴェルディクト》
    能力概要:
    対象の魂に刻まれた「罪」の情報を読み取り、それを具現化させた巨大な審判獣(ギルティアス)を召喚する能力。審判獣は対象の罪の質と量に応じて数・姿・能力が変化し、罪が重ければ重いほど強大な形態となる。


    弱点:
    ・自身がかつて天使であった記憶が完全に封じられており、「かつての名」を呼ばれると動揺・行動不能となる。
    ・罪を背負わない完全なる無垢の者には力が通じにくい。
    ・巨大な肉体ゆえ物理的な回避行動が苦手で、機動力は低い。

  • 724二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 13:24:20

    名前:スイム・ミー
    年齢:14
    性別:女性
    種族:半人半精
    本人概要:人間と水の精霊ウンディーネの混血。スレンダーなモデル体型でクラスのマドンナ。学校では水泳部の部長を務めている。なぜかスクール水着を気に入っており常に下着として着用している。曰くいつでもどこでも泳げるように、とのことだがクラスメイトからは若干引かれている。
    能力:肉体の液化と水の操作
    能力概要:自身の肉体を液体とし、さらに触れている”水”を操作することができる。これにより物理攻撃のほとんどが無効化でき、コップ一杯の水を鋭利な刃とすることができる。また大気中や地中、人体の水分の操作も可能であり空気を極度に乾燥させることで発火、地中の水分を奪うことで地面を陥没、人体の水分を奪うことでミイラ化させることもできる。そのような応用に頼らずとも海や川などの大量の水源さえ確保できれば自身と水源を同化させて水龍”メリュジーヌ”に変身することができる。
    弱点:唯一人間の部分である体内のコア(心臓)のみ液化できないためそこを破壊されると死ぬ。同時に水分を不要とする機械などの人外とは相性が悪い(水源の有無にもよるが)。更に水質を汚染するような攻撃は極めて有効。

  • 725二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 13:24:20

    名前:呪われしアルフレッド
    年齢:不明
    性別:男
    種族:人間
    本人概要:遥か昔に強大な存在を討ち滅ぼした大英雄
    しかし呪剣テュールヴィングの呪縛により、魂を引き裂かれようを身体を吞み込まれようと死ぬことができなくなり、さらに呪詛によって無限の戦いを強制され、その果てに正気を完全に失ってしまった
    今はもう、なにかを喋ることも感じることも思考することもなく、ただ目の前のすべてを鏖殺せんとするだけの存在
    能力:呪剣テュールヴィング
    能力概要:まだ ”呪い” に ”カタチ” があった遠い昔の時代、ある強大な存在を討ち滅ぼすため、この世すべての呪いを材料に生み出された剣。呪われた剣ではなく、剣となった呪いそのもの。生きるものすべて、カタチあるものすべてに向けられた呪い
    過去・未来・現在すべての呪いが材料であるため、逆説的にこの世のどこかに呪いがある限りテュールヴィングが消えることはけして無い。
    敵対者には絶対なる死の呪業を与え、担い手には永遠の生命と永久の闘争と永劫の苦痛の呪縛を与える。
    斬撃は剣をふるったその瞬間に着撃し、その存在と概念ごと敵対者を両断し無へと返す。
    弱点:テュールヴィングは持ち主を選ばない。呪剣さえ奪えば担い手の資格とともに不死の力も奪ったものに移る
    肉体そのものはとうの昔に限界をむかえているうえ、さらに呪いに全身を蝕まれているため動きそのものは遅くて大振り
    思考をしないので攻撃方法がテュールヴィングで斬りつけるだけ、非常に読みやすい
    要望:負けさせて死なさせてください

  • 726二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 13:24:20

    名前:ルディア・セリスティア
    年齢:19歳
    性別:女性
    種族:半神(デミゴッド)

    本人概要:
    天空の果て「終焉の環(ノクターン・リング)」から落ちてきた謎多き少女。神の血を引きながら、過去の記憶を失い、冷静で寡黙な性格。銀色の長髪と夜空のような深い紺色の瞳が特徴。感情が高ぶると神性が暴走する危険性を抱えるが、直感と行動力に優れ、多彩な戦闘スタイルを使いこなす。

    能力:星霊解放《ステラ・リヴェレーション》

    能力概要:
    宇宙の意志を宿した星霊(アステリア)と精神を融合し、その力を操る超自然能力。代表的な星霊は戦闘、治癒、幻惑、終焉など多岐にわたり、融合した星霊に応じてルディアの戦闘スタイルやスキルが変化する。最大三体までの同時融合が可能だが、精神的負荷が高く、長時間の融合は神性暴走を引き起こすリスクがある。

    代表的な星霊:

    《アルナスル》(戦の星霊)

    《スピカ》(癒しの星霊)

    《カペラ》(知恵の星霊)

    《リラ》(死の星霊)

    弱点:

    精神的な動揺や集中力の乱れで星霊融合が解除されやすい。

    神性が暴走すると自我が崩れ、敵味方の区別がつかなくなる恐れ。

    「空の月日」と呼ばれる周期では星霊の力が著しく弱体化し、満月の夜は完全に無力化する。

  • 727二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 13:24:29

    名前:P.arasite
    年齢:不明
    性別:不明
    種族:不明
    本人概要:不明
    能力:蟇?函縺励∪縺
    能力概要:あなたに寄生します。あなたに寄生します。
    あなたの能力は私のものです。あなたの能力は私のものです。
    遘√?縺ゅ↑縺溘〒縺私??あなたで?私はあなたです。
    縺ゅ↑縺溘?遘√〒縺あなた??私で?あなたは私です。
    (対象に寄生して力や能力を奪い取る。
    気が付かれない内に寄生は執り行われ、気が付かない内に自我まで奪われる)
    弱点:縺薙s縺ェ鬚ィ縺ォ縺励°隧ア縺帙↑縺?%縺ィ縺ァ縺?ToT)(こんな風にしか話せないことです(ToT))
    あと火が怖い。火があると撤退していく。り裂ける。

  • 728二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 13:24:34

    【名前】レギオス・ノヴァ(Legios Nova)
    【年齢】配備から約3年6ヶ月
    【性別】無性(AI音声は低音の男性調)
    【種族】OG(アウターギア)第四世代・ハイエンド試作機
    【本人概要】
    第四世代OGの最先端ハイエンド機。次元積層ドライバ《XLD-Ω“レギオスコア”》搭載。膨大な次元エネルギーを抽出し、ナノマシン兵装展開と精神共鳴リンクでパイロットと一体化。高速次元相転移で敵の死角を突く高機動攻撃機。
    【能力】
    ・次元積層ドライバによる超高密度エネルギー供給
    ・ナノマシン兵装モジュールで多方向同時攻撃(最大6方向)
    ・精神共鳴リンクによる脳波レベルの完全操作
    ・光速超越の高速次元相転移機動
    ・ナノマシン分身《フェイズ・ミラージュ》による撹乱・攻撃
    ・高周波次元刃《ノヴァリッパー》で装甲・次元防壁貫通
    【能力概要】
    次元エネルギーとナノマシン兵装を駆使し、パイロットと一体化した超高速・多方向攻撃を展開。
    • バーストシンドローム:中盤以降に発動する極限同調状態。パイロットと機体が完全同調し、反応速度・攻撃力・兵装展開速度が大幅強化。分身の実体化に近い性能で戦術の幅が跳ね上がる。
    • インクリメント:最終決戦で発現。パイロットと敵の精神力が極限を超えて激突し、次元の壁が崩壊。物理法則を凌駕する「意志の力そのもの」を具現化した超常現象。機体は科学技術を逸脱したエネルギー体へと変容し、通常の兵装では全く歯が立たない圧倒的破壊力を発揮。殴り合うという形で双方の「意志力」が直接ぶつかり合い、戦場は時空の歪みと不可思議な力の奔流に包まれる。だがこの形態はパイロットの精神・肉体に計り知れない負荷を与え、維持できる時間は極めて短い。
    【弱点】
    ・精神的負荷が極めて大きく、長時間の戦闘に不向き
    ・次元相転移の制御ミスは致命的ダメージに繋がる
    ・エネルギー消費が激しく持続戦闘に不適
    ・強力な精神攻撃や異次元干渉に弱い
    ・インクリメント使用時は極度の肉体的・精神的負荷により長時間継続不可
    ・もちろんパイロットが死んだら機能停止

  • 729二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 13:24:34

    名前:佐藤蓮
    年齢:18歳
    性別:男
    種族:人間
    人物概要:常識人で平々凡々な性格の普通、一般人という言葉が誰よりも似合う青年
    性格も感性も一般パンピーで襲われればあわあわしながら慌てるし普通に礼儀正しいし悪人やクズは苦手
    可哀想な相手は絶対に見捨てられないし神相手でも啖呵切れるし間違っている事には間違っていると断言できる熱も持っている
    怖いものは怖いし痛い物は痛いけどちょっとの正義感と優しさのせいで人助けをしてしまうお人好し
    特技は友達作りとお菓子作り(形は微妙だけど美味しい)。相手にあげる時もある
    能力:平凡の主
    能力概要:超技術、異能、達人技、神の力、あらゆる一切の異常な力(能力)を完全に無効化する
    能力が少しでも関わっている時点で攻撃は全て無効化され彼に一切の傷を付ける事が不可能
    無論、能力で生まれる毒や呪いなども能力が関わっている時点で意味が無い
    逆に彼の攻撃はあらゆる一切の異常性を全て貫通して相手にもダメージが入る
    そして無効化出来るのは何も自分だけじゃない他人にも触れれば能力の無力化、平凡化が可能
    能力で負った傷を回復させたり能力で失われたものを取り戻させたりと能力が関わっていれば大概どうにかできる
    またその力は絶大で能力で死にゆく存在や能力に浸食された存在すら元に戻す
    平凡が故にあらゆる異常に介入し異常に邪魔されず異常を解決できる一つの特異点
    弱点:大前提としてまず戦わないし普通に襲われたら逃げ惑う。武器なんかも使った事ない
    自分の能力がある意味でどれだけ異常か知っているから人にむやみに触れる事もしない
    そして異常性を貫通してダメージを与えられると言ってもダメージが増幅する訳じゃないので殴れば殴った分の小さいダメージが入る程度
    大前提としてあらゆるスペックが18歳の一般人であり特別な技能は何も持ってない
    あとシンプルに能力関係ないナイフとか銃とかで攻撃されれば普通に死ぬ
    あくまで能力が関わっていれば無効化されるのであって能力が関係ない場面だとただの勇気ある一般人でしかない

  • 730二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 13:24:44

    名前: 神崎 蓮(かんざき れん)
    年齢: 28歳
    性別: 男性
    種族: 人間(祓魔師)
    本人概要:
    神聖機構と古の祓魔術を融合した新時代型の祓魔師。由緒ある神崎家の血を継ぎ、現代技術の結晶ともいえる《アークナイト》を身にまとって霊災と対峙する。冷静沈着で任務に忠実だが、かつて仲間を喪った過去を胸に秘めており、霊的存在に対しては容赦なく徹底排除を貫く。本来は優しい性格。
    戦闘時は白と銀のフルフェイス型騎士装甲型神聖魔導駆鎧《アークナイト》を纏い、極光の剣を一閃。聖なる衝撃波と共に霊障や結界すら両断し、地に残るは浄化された静寂のみ。「現代の聖騎士」「神聖斬滅者」として名を知られる。

    能力:
    • 霊撃術
    • 騎士装甲型神聖魔導駆鎧《アークナイト》
    • 極光聖剣《オーロラ・サンクトブレード》
    • 霊子装甲《シグマ構造》
    能力概要:
    霊撃術:霊的衝撃を斬撃・突撃に付与し、霊体や呪詛を浄化・粉砕。剣からは蒼白い霊閃が走り、命中と同時に破魔と破壊を兼ねる。
    《アークナイト》:神聖粒子と霊導回路で構成されたフルフェイス型パワードスーツ。翼状の装飾と棘が特徴。防御、機動、出力すべてに優れ、搭乗者の霊力と神経波に応じて反応する。
    《極光聖剣》:長大な両刃剣。蒼白の神聖オーラを纏い、斬撃と同時に霊衝波(セラフィック・ウェイブ)を放つ。神聖障壁や悪魔結界すら切り裂く。
    《霊子装甲:シグマ構造》:霊子粒子を装甲素材とした流動性構造。戦闘中に装甲を再構成し、部位ごとの強化、攻撃の偏向・吸収・再生が可能。霊子が巡る際には、全身が青白く脈動する。

    弱点:
    • 高出力を維持するため、長期戦では蓄積負荷が高まる
    • 精神集中が乱れると霊子装甲が制御不能となり、隙が生まれる
    • 霊子を直接分解・抹消する特殊攻撃(破霊術系)に対しては脆弱

  • 731二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 13:25:10

    「ほら、こんなに蝶が飛んでいる」「おかしいと思わなくて?貴方」
    名前:マキにゃん(本名は不明)
    年齢:不明
    性別:女
    種族:人間
    本人概要:危険なハッピーエンド至上主義者
    能力:幻覚蝶
    能力概要:召喚した虹色の蝶を見た者にその者が幸せになっている幻覚を見せる
    幻覚の強度は主に3段階に分かれ、第一段階では世界に異常な事象が発生しゆっくりと現実を幻覚が覆いながら完全な幻覚世界である第二段階へと移行する(蝶は一体から増えていく)、第二段階ではだんだん世界ごと相手が溶け落ちながら第三段階に移行する(蝶は数万体)、第三段階では相手の自我は溶けて一切の事象は発生せず直接脳と魂に幸福感が打ち込まれる(蝶は幻覚世界そのものであり相手とも一体化している)
    そして幻覚を受けた者は最終的に魂が過剰な幸福により溶けて絶命する さらに幻覚は相手の望む幸福な世界を投射するので相手の抵抗する気力を削ぐ
    弱点:虹色の蝶が幻覚の鍵となっているため幻覚を受けても全ての蝶を幻覚世界で破壊すれば幻覚世界から脱出できる ただし蝶を破壊してもまた新たな蝶が即座に出現して幻覚を再起動する事で圧倒的な手数で押し潰そうとしてくる上に自身にとって幸福な世界を否定し自らの手で破壊しなければならないという事は実際かなりメンタルに負担がかかるためほぼ不可能なので、マキにゃんのブラフに惑わされず圧倒的な武力によって現実世界で行動できる第一段階の内に蝶を破壊しつつマキにゃんを倒すのが良いだろう
    あとマキにゃんの身体能力は大した事はなく本人的には善意で行動しているので幻覚以外の攻撃手段は用いない
    要望(任意):第二段階に進んだらもうほぼアウトです

  • 732二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 13:25:22

    名前:秋桜 アカネ/桜華
    年齢:15
    性別:女/女
    種族:人間/人鬼
    人物概要:剣道に天賦の才能を持つ事と底抜けにお人好しな事を除けば普通の女子高生アカネに、秋桜一族の守り神(男性の鬼神)が憑依する事で退魔剣士〝桜華〟へと変身する。変身状態では男勝りな口調になる。服装もセーラー服から幻想的なミニスカ和装になり、ツノが生える
    能力:憑依合神
    能力概要:鬼神との合体形態。身体能力が向上し、アカネの才能と合わせて概念をも断てる斬撃を放てるようになる。
    弱点:合体中はアカネの体力を激しく消耗するため、数分で勝手に変身が解除されてしまう。

  • 7331◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 13:25:34

    ストップ

  • 734二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 13:25:53

    このレスは削除されています

  • 735二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 13:26:08

    同じタイミングの安価で蓮が2人いるのすごい偶然だ

  • 7361◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 13:44:44

    呪われしアルフレッドvs佐藤蓮
    マキにゃんvsグロル=ザヴェリオス
    秋桜 アカネ/桜華vsレギオス・ノヴァ
    神崎 蓮vsルディア・セリスティア
    P.arasitevsスイム・ミー

    私今ルディアに関して迷ってます
    これ相手が狙えるの精神攻撃だけですし相手も精神攻撃に弱い系なので…

  • 737二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 13:46:50

    ありゃ

    まあ精神系は弱点にしやすいし仕方ないね

  • 7381◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 13:49:10

    今回はいいですが
    明確につける弱点です
    ネチネチネチネチ心理戦ばっかやるつもりはないのでしっかり弱点をつけてください

  • 739二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 14:02:58

    偶然相手対してめっちゃ有利、不利ってなったらズラすんですかね?

  • 7401◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 14:04:25

    >>739

    ランダムの意味無くなるししないです

    代わりにいい試合になるよう努力します

  • 7411◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 16:36:05

    考察スレの方多分消化し切ったので帰宅し次第こっちを進めます

  • 742二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 16:58:59

    >>741

    よっしゃー。

  • 743二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 17:06:29

    >>741

    おつですー

  • 744二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 18:19:00

    このレスは削除されています

  • 7451◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 18:20:36

    題名『平凡なるもの、呪いに終止符を』

  • 7461◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 18:23:15

    その男は、ただ歩いていた。
     
    甲冑に包まれた身体はひどく歪み、崩れている。
    肩から突き出た鎧は砕け、腕の関節はぎこちなく、足取りは死人のように重い。
    だがその手には、禍々しく黒き剣が握られていた。
     
    呪剣──テュールヴィング。
    それは生きとし生けるすべてを断つ、“呪いそのもの”の化身。
    剣が振るわれれば、空間が裂け、風が凍り、大地が悲鳴を上げる。
     
    だが、佐藤蓮は気づいていなかった。
     
    「え、なんかやばそうな人いる!? ……鎧? いやいや、時代劇か? コスプレ? わあっ!?」
     
    あまりに唐突に、斬撃が大地を抉った。
    遠くから振るわれた剣が、数十メートル離れた場所を寸断する。
    音が遅れて響き、地鳴りのような咆哮が草原を揺らす。
     
    「な、な、なんだよあれ!? 剣、振っただけで……今の、能力か……?」
     
    アルフレッドは何も言わない。表情もない。ただ、歩く。
    敵意があるとも思えない。ただそこに在るというだけで、世界が震えていた。
     
    「ちょっと待って、いや無理、無理! 近づいたら死ぬやつじゃん!? 絶対ヤバいやつでしょ!」
     
    蓮は逃げようとした。理性がそう告げた。

  • 7471◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 18:23:28

    だが──走る足が止まった。
     
    「あ……あれ……斬られてない? 近くにいたのに、俺……なんで?」

    そう、斬撃は彼を裂かなかった。大地も空気も断たれたのに、蓮の身体は無傷だった。
     
    (……これ、まさか──)
     
    思い出す。自分に宿る、異常な“平凡”。
    どんな異能も、異常も、自分には届かない。届かせない。
    だったら、この剣すら──
     
    アルフレッドが、ゆっくりと顔を向けた。
    そこには、怒りも悲しみもない。ただ“斬る”という衝動だけがあった。
     
    「うわ……マジで来た……」
     
    始まりの足音。
    死すら許されぬ呪われた英雄と、どこにでもいる普通の少年。
    交わるはずのなかった二人が、いま、交差する。

  • 7481◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 18:24:39

    アルフレッドの剣が、また空を裂いた。
    何かの合図もなければ、感情もない。ただ斬る。それが彼の“存在理由”なのだ。
     
    佐藤蓮は──立ち尽くしていた。
    動こうとすれば足が震え、叫ぼうとすれば喉が詰まる。
    それでも、剣は彼を斬らなかった。
     
    「なんで……俺だけ、無傷なんだよ……」
     
    再び、大地が削れ、斬撃が宙を貫いた。
    あらゆる存在を否定するはずの呪剣は、なぜか蓮に触れることができない。
    彼の中にある“平凡”は、異能の極地たる呪いすら無力化していた。
     
    ──異常性を拒絶する、“平凡の主”。
     
    それが、佐藤蓮という存在。
     
    だがそれでも、恐怖は消えない。

  • 7491◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 18:24:51

    呪剣は確かに“世界を否定していた”。
    草木が枯れ、空気が震え、命が退く。蓮の中に、理屈を超えた“死”の実感が芽生える。
     
    「ちょ、ちょっと待て! 話をしようって……え?」
     
    アルフレッドは、話さない。思考もしない。
    だからこそ、止まらない。
     
    蓮はついに一歩を踏み出した。
    心臓が喉から飛び出しそうになるほどに鼓動が速い。
    だが、彼は震える手でアルフレッドの鎧に触れた。
     
    ──その瞬間、呪いの空気が、霧散した。
     
    まるで、水に触れた焚火のように、呪詛の力が鎮まったのだ。
     
    「やっぱり……能力だ、これも。俺の“平凡”が、呪いを無効にしてる……!」
     
    蓮の手が震える。アルフレッドの肩に置いた手は、小さく震えていた。
    だが、その手からは、確かに“呪い”が消えようとしていた。

    「だったら──助けるよ。だって、俺……見捨てられないんだ」
     
    そして彼は、決めた。
     
    ──この呪われた英雄を、“救う”と。

  • 7501◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 18:25:55

    呪われしアルフレッドは、かつて世界を救った英雄だった。
    人々の記憶はもう風化し、記録にも残らない。
    ただ、この肉体だけが、その苦悩と犠牲を語っている。
     
    蓮の手から放たれる“平凡”が、確かに呪いを希釈していた。
    刃の力も、呪いの圧も、徐々に弱まりつつある。
     
    だが──その代償は、彼自身の精神だった。
     
    「頭が……クラクラする……これ、もしかして……」
     
    蓮の“平凡”は、異常を否定する力。
    だが同時に、それは“異常と向き合い続ける”ことを強制する。
    強大な呪いに触れた蓮の精神は、平静を保てる限界に達しつつあった。
     
    (怖い……怖いよ。でも──)
     
    ──“だって、目の前で苦しんでる人がいるんだ”。
     
    「なあ、お前……名前、覚えてる? アルフレッドって、呼んでいいか?」

    答えは、ない。

  • 7511◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 18:26:07

    だが、その剣が揺れる回数は、明らかに減っていた。
     
    「なんで……なんでそんなに、戦い続けてるんだよ……!」
     
    誰に強いられるでもなく、戦い続ける肉体。
    呪剣はその魂を喰らい続けながらも、“死”を許さない。
     
    「お前、もう……楽になりたいんじゃないのか……?」
     
    蓮の声が、揺れた。
    叫びでもなく、怒りでもない。
    それは、ただ一人の人間としての祈りだった。
     
    だが──呪剣は、それを断ち切った。

  • 7521◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 18:26:46

    テュールヴィングが再び振るわれた。
    斬撃が宙を駆ける──が、それは虚しく地を抉るだけ。
     
    蓮は、立っていた。震えながらも、立っていた。
     
    「そっか……お前、もう……止まれないんだな」
     
    誰かがこの剣を手放させなければならない。
    誰かが、この呪いの鎖を断ち切らなければならない。
     
    蓮は、震える腕で再び剣に手を伸ばす。
    それはあまりに愚かで、あまりに勇気ある行動だった。
     
    「だったら──俺が引き受けるよ」
     
    “平凡”が、呪剣に流れ込む。
    “異常”を否定する力が、“呪いの概念”を無効化していく。
     
    呪剣テュールヴィングは、拒絶の声を上げたように震えた。
    だが、もう遅い。
    佐藤蓮は、確かに──この呪いを“否定”した。

    アルフレッドの身体が、崩れ落ちた。
    まるで、長い長い旅を終えたように。
    そしてその顔には、ほんの微かな“安堵”が浮かんでいた。
     
    「……ありがとう。これで……終わるんだな……」
     
    言葉はなかった。
    だが蓮には、それが聞こえたような気がした。

  • 7531◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 18:27:27

    蓮は、倒れたアルフレッドの傍に膝をついた。
    燃え尽きたように、彼の姿はもう動かない。
    だが、その顔は、確かに“安らか”だった。
     
    「……ごめん。助けるって、言ったのにさ。救うって……言ったのに……」
     
    目を閉じて、彼は祈った。
    神など信じてはいない。
    だが、せめて魂だけでも安らかにと願わずにいられなかった。
     
    「せめて、もう戦わなくていいところに──行ってくれよ」
     
    空は青く、風が吹いた。
    世界のどこかにあるはずの“呪い”が、ひとつ、確かに消えていた。
     
    蓮は立ち上がる。
    震える足を引きずりながら。
    この力が、誰かを救えると信じて。
     
    ──異常を、否定する者として。

  • 7541◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 18:27:57

    それから、どれだけの時間が過ぎたのか。
    草原にはもう、呪いの気配はなかった。
     
    ただひとり、佐藤蓮だけが残っていた。
     
    「俺……また、助けちまったな……」
     
    そう呟いて、苦笑いする。
     
    異常を無効化し、すべての呪いを消し、あらゆる異能を打ち払う──“平凡の主”。
     
    それは英雄でもなければ、救世主でもない。
    ただの“普通の高校生”。
    けれど、だからこそ、彼にしかできない救いがある。
     
    「帰ろう……明日、またパンケーキ焼く約束してたし……」
     
    平凡な日常が、彼の支えだった。
    パンケーキの焼き具合、友達との他愛のない会話。
    そんなものの積み重ねが、世界を支えている。
     
    ──呪いの英雄、アルフレッドは静かに消えた。
    誰にも知られず、誰にも称えられることもなく。
    だが、最後に出会った少年だけが──その終わりを、心に刻んでいた。
     
    「おつかれさま。もう、休んでいいよ──アルフレッド」
     
    その言葉は、風に乗って静かに消えていった。

  • 7551◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 18:28:11

    以上

  • 756二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 18:30:23

    希望はないけどこれはこれでいい・・・

  • 757二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 18:30:32

    さわやかな物語だ
    佐藤蓮エピソード0って感じ

  • 758二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 18:47:18

    アルフレッド…救われたな…

  • 7591◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 18:59:25

    題名『幸福を喰らう蝶』

  • 7601◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 19:00:59

    「こんにちはっ! 今日も元気に! 世界をハッピーエンドにしにきましたぁ~♡」
     
     無人の大聖堂の中央に、虹色の蝶がひらひらと舞い落ちる。鐘が鳴るような声とともに、マキにゃんはくるりとステージのように一回転した。
     無数の封印鎖が巻き付いた巨躯が、荘厳な静寂の中でその蝶を見上げていた。皮膚は幾重にも縫合され、眼球があらぬ方向を睨んでいる。堕天の審判官、グロル=ザヴェリオス。
     
    「罪の種を、放つ者……貴様は何をもって“救い”と称す」
     
     声は重く、鐘の響きのように空間を圧した。だがマキにゃんはおかまいなしに、蝶を追いながら両手を広げて笑う。
     
    「救い? うーん、ちょっと難しかったかな? じゃあ簡単に言っちゃうね」
     
     ――世界を、みんなを、だれもかれも。
     泣き虫な子も、怒りんぼも、ヒステリックな悪魔さえも。
     
    「笑顔にして、幸せにして、ぴったり終わらせてあげるの! 全部ハッピー♡ それがマキにゃんの使命っ☆」

    「幸福は……罪を赦さぬ。赦さねば、救えぬ」
     
     グロルの胸部、封印された魂のうちいくつかが呻く。
     蝶が増えていく。まだ第一段階、それでも空間の色彩はじわじわと歪み始めていた。
     
    「やっぱ、真面目くんはお喋りがヘタね~。でも大丈夫!」
     
     マキにゃんは両手をぱんっと打ち鳴らす。
     
    「わたしの蝶々ちゃんたちが、ちゃ~んとお話聞いてくれるもん!」
     
     次の瞬間、グロルの周囲に七体の蝶が舞い始めた。
     それは、幻覚の始まりであり、ハッピーエンドへと至る序章だった。

  • 7611◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 19:02:09

    七匹。舞い踊る蝶のひらめきは、花の香りを撒き散らすように静かにグロルの周囲を回り始めた。視界がきらめき、色彩が鮮やかに跳ねる。
     
    「どう? ちょっとだけ、気持ちいいでしょ?」
     
     マキにゃんの笑顔は底抜けに明るい。少女の姿をしているが、その無邪気さにはある種の悪意すら宿っていた。
     
    「この蝶々ちゃんたち、見ただけで……ね、うふふっ、幸せになれるの♡」

     グロルの巨体が、かすかに動揺した。
     目の前の光景が変わっていく。裁きの焔に焼かれた地上が、慈愛と歓喜に満ちた理想郷へと変貌していく。永久に閉ざされたはずの天界で、嘗ての同志たちが微笑みかける。
     
    「……これは、幻覚」
     
     グロルのすべての眼が赤黒く瞬いた。咆哮一閃。幻覚ごと世界を吹き飛ばそうとした瞬間――
     
    「ぱんぱかぱーん☆ 残念! 今のはもう、第一段階でーす♪」

  • 7621◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 19:02:29

     マキにゃんが弾けるように跳ねる。蝶が十匹、百匹、千匹……空間の端から端まで虹色に塗りつぶしていく。
     
    「現実と幻覚の区別が……崩れる」
     
     そう、ここからが【マキにゃん】の本領。視覚だけでなく、触覚、聴覚、記憶、世界そのものの構造に干渉する。
     
    「だいじょうぶだよ? 苦しまないで……ゆっくり、やさしく、たのしい夢を見よう?」
     
     グロルの思考が、鈍る。
     だが、審判官の本能が、咆哮を許さなかった。
     
    「罪ある者に、赦しはない。幸せは罪を浄化しない」
     
     そして、巨大な腕を振りかざす。鋼の鎖がマキにゃんへと唸りを上げて迫った――が、
     
    「わっ、あぶなーいっ! でも♡ 当たったら意味ないよ?」
     
     蝶の膜が現実をひずませ、グロルの一撃は“夢”の空間へと吸い込まれていった。

  • 7631◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 19:03:48

    「蝶蝶、ちょーちょー、なーんの蝶~♪」
     
     マキにゃんはふざけるように唄いながら、巨大な悪魔の前でくるくると踊る。幻覚は第二段階に突入していた。

     大聖堂の壁が砕け、空がキャンディ色に染まり始める。重力は軽く、感情は甘く、心は融けていく。
     
     ――これが、第二段階。
     
    「さあ、そろそろ覚悟してね? あなたの世界……とろけちゃうから♡」
     
     地獄を歩いてきたはずのグロルの魂が、一瞬、揺れた。

     この光景はすべて幻であると理解していても、記憶の深層に揺らぎが生じる。救われた記憶の断片、贖罪を終えた未来の幻影。魂が“赦される”ことを欲する本能が、静かに蠢いた。
     
    「……裁きは……終わっていない……」
     
     だが、グロルは膝をつく。
     精神が、確実に蝕まれていた。
     
    「うんうん、いい子だね♡ でも、ダメだよ? 苦しまないで。ちゃんと笑って」
     
     蝶が、グロルの巨体に降り積もっていく。もう千や万ではない。虹色の蝶が無限に羽ばたき、世界そのものを覆っていた。空すらも融けていく中、マキにゃんは柔らかく微笑んだ。
     
    「あなたの苦しみも、呪いも、ぜーんぶ、わたしが溶かしてあげる」
     
     脳内に幸福の快感が注がれる。罪の記憶すら、甘く柔らかい夢のなかへと変質していく。蝶の舞は止まらない。
     
    「幸せになって、そして、全部終わろうね?」
     
     グロルの目が、ひとつ、またひとつと閉じていった――

  • 7641◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 19:04:46

     視界は甘い靄に包まれ、耳には天上の旋律。すべてが優しく、すべてが温かい。
     
     ――これが、第三段階。
     
    「えらいえらい♡ もぉ何もしなくていいから……ね?」
     
     マキにゃんの声は、天啓のように響く。
     蝶の群れはグロルの巨体に絡みつき、彼の皮膚、肉、骨、魂へと侵入する。現実という殻を抜け落ち、意識は溶けて、溶けて……終わりへと向かっていた。
     
    「罪も、痛みも、苦しみも、もういらないよ。全部、ファンタジーに変えてあげる」
     
     縫合された皮膚の裂け目から白い光が漏れる。
     これは呪いではない。これ以上は、裁きでも審判でもない。救済だ。……幻想という名の死だ。
     
     グロル=ザヴェリオス。その魂に刻まれた審判の使命、破滅への意志、すべてが無数の蝶に包まれ、ゆっくりと形を失っていく。
     
    「そっか……審判官さんも、ホントは誰かに赦してほしかったんだね……」
     
     マキにゃんはそっと彼に近づいた。蝶の絨毯を踏みしめて。彼の膝元まで歩いていく。
     その瞳には、優しさしかなかった。
     
    「なら、あたしが赦してあげる。あなたの全部。ぜーんぶ、あたしが抱きしめてあげる」
     
     小さな手が、巨大な悪魔の胸元に触れた。その瞬間。
     肉体が崩れ、断末魔さえ発せず、ただ光となって消えた。魂が「幸福」という名の幻に染まり、そのまま「存在」という概念ごと溶けていく。
     
     蝶たちが、咲き乱れるように空へと舞い上がった。
     
    「おやすみなさい、審判官さん。世界は、いま、幸せになったんだよ」

  • 7651◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 19:06:13

    空はまだ、虹のままだった。
    街は幻想のまま。花畑のなかで眠る子どもたち、争いを忘れ笑い合う兵士たち。老いた者は若返り、死者すらも微笑む。
     
     すべてはマキにゃんの“幻覚蝶”が見せる世界。けれど、その幻がどれだけ偽りでも、そこにあるのは紛れもなく幸福だった。
     
    「ふふ……さすがに疲れちゃった……」
     
     マキにゃんが空を仰ぎ、息を吐く。
     グロルの“存在”は、もうどこにもない。
     ただ、薄っすらと残る残響のようなものだけが、ほんの一瞬、耳元をかすめた気がした。
     
    「……名前、思い出せたかな……?」
     
     マキにゃんは、自分の胸にそっと手を当てる。笑顔は変わらない。だけど、その奥に、ほんのかすかな寂しさがあった。少女は本気で、彼を“救いたかった”のだ。幻想のなかであれ、偽りの幸福であれ、苦しむ者に微笑んでいてほしかった。

    「悲しいことばっかりの現実なんて、壊してやんなきゃ意味ないじゃん?」
     
     だからこそ、彼女は蝶を放つ。
     愛で、救いで、狂気でできた蝶を。

    「さ、つぎの場所にいこっかな〜? もっといーっぱい、幸せにしなきゃ♡」
     
     マキにゃんはスキップで歩き出す。空を泳ぐ蝶が彼女の後ろ姿を追いかけ、空をなぞるように羽ばたいていく。
     
     幸福とはなにか。審判とはなにか。
     誰にも、それを定義することはできない。
     
     だが、たった一つの真実があった。
     
     グロル=ザヴェリオスという堕天の審判者は、今、初めて……“赦された”。

  • 7661◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 19:07:17

    空はもう、晴れていた。
     蝶の群れは穏やかに散り、残された世界は、ほんの数分間だけ、何事もなかったような静けさを取り戻していた。
     
     マキにゃんは、ひとり。草原の丘の上で風を感じていた。仮面を外すことはない。だけど、その目はやさしく、澄んでいた。
     
    「……ねえ、聞いてる?」
     
     誰に向けた言葉だったのか。
     亡きグロルか。蝶たちか。あるいは、自分自身にか。
     
    「わたしね……ほんとは、わかってるんだ」
     
     声がかすれた。
     どんなに幻を見せても、現実は、変わらない。
     彼のような人が苦しんで、誰もそれを救えなかった。誰にも、彼を止められなかった。
     でも、自分には──
     
    「……救える方法が、それしかなかったの」
     
     だから、マキにゃんは幻を信じる。
     幻のなかでだけでも、誰かが救われるなら。
     
    「ありがとね、審判官さん」
     
     その言葉は、風に溶けて消えていく。

  • 7671◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 19:07:32

     けれど確かに、遠くで。誰かの声が、こだまするように、こう返した気がした。
     
    「――……かつて、私は……“ルキフェル”と……呼ばれていた……」
     
     風が止み、蝶が一匹だけ、彼女の肩に留まる。
     
    「……そっか。ルキフェルさん。あたし、ちゃんと、あなたのこと……笑わせてあげられたのかな……?」

     沈黙。
     そして、マキにゃんはもう一度、仮面を整えた。
     
    「さーてっ☆ 次の“救済”行っちゃいますかぁ〜〜!」
     
     元気よく飛び跳ねる姿。
     虹色の蝶が、また一匹、空へと舞い上がった。
     
     この世界がどうしようもなく壊れていても──
     その幻のなかで誰かが笑えるのなら──
     
     少女の名前はマキにゃん。
     世界を“幸せ”で殺す、
     幻覚蝶のピエロだった。

  • 7681◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 19:07:43

    以上

  • 769二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 19:08:02

    あれ?審判獣は?

  • 770二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 19:09:24

    悲しい救世主すぎる

  • 771二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 19:10:20

    グロルがただの肉弾戦ゴリラになっとるやんけ

  • 7721◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 19:11:15

    みすったあああああああああ

  • 7731◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 19:11:57

    やり直します

  • 774二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 19:12:57

    まぁ今回は能力発動させることも出来ず幻覚でやられたって感じかな?
    ヒムラvsノアも似たような蹂躙されてたし

  • 775二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 19:13:50

    能力の全てが開示されるバトルの方が本来貴重ですしおすし

  • 7761◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 19:15:12

    えぇ、どうしましょ

  • 777二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 19:15:53

    >>774

    ヒムラは一応能力使ってた筈 その上でボコボコだったけど

  • 778二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 19:16:39

    >>776

    続行でいいんじゃね?

  • 779二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 19:17:02

    このレスは削除されています

  • 7801◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 19:19:21

    >>779

    私もそう思うので再生成します

  • 781二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 19:19:29

    ドッチニシロ、オデ、コノハナシ、スキ

  • 782二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 19:20:34

    >>775

    それはそうだが、片方は能力全段階見せてもう片方は能力見せ場0というのは極端にも思える


    まぁマキにゃんの内面掘り下げとしては面白い内容だったのもたしかだし、もう一回同じ対戦カード生成し直すのもアレだから、グロルはもう一個生成するとかでもいいと思う

  • 7831◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 19:22:19

    >>782

    うーん

    今回は私のミスですし、グロルはもう一回安価おーけーにしますか……

    ミス多くてすいません

  • 784二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 19:26:23

    グロルは次回の確定枠で続役 次回の安価枠は9でいいんじゃ無い?

    みんな続きが見たいだろうし

  • 7851◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 19:27:32

    それにしますかぁ
    アドバイス感謝です

  • 7861◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 20:32:20

    今日はアクセスが集中してるのか重いですねぇ……
    アップグレードしましょうかね

  • 7871◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 21:17:10

    10号くんがラグくなってきたので事前準備としてこれだけ11号でやってみました
    完全に使えなくなるまでは10号くんなのでご安心を

    題名『断罪の剣、超越の機光』

  • 7881◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 21:17:52

    「うわ……綺麗……」

    秋桜アカネは、夜の神社の境内で空を見上げていた。満天の星空が、まるで絵画のように彼女の頭上を彩っている。蝉の声も消えた晩夏、ただ虫の音だけが涼やかに響く。
    だが、その空に――異物が走った。
    まばゆい閃光が夜空を裂く。それは流星ではない。人工的な軌道を描いて、大気を焦がしながら舞い降りてくる。赤と青、交差する二重の光輪。アカネは無意識に後ずさった。

    「……来たか」

    彼女の背後から、もうひとつの声が響く。男のように低く、厳格で、それでいてどこか慈しみに満ちていた。彼女の中に眠る鬼神の意志――秋桜一族の守護者が目を覚ます。

    「どうするの、オニさん……」

    「変身するぞ、アカネ。あれは人の力では止められん」

    アカネはひとつ頷き、深く息を吸う。空から舞い降りる存在に対し、臆することなくその身を差し出す。

    「――鬼神、顕現」

    白銀の光が爆ぜ、彼女の姿が変わる。セーラー服は和装へと変わり、額に赤きツノが生える。その手には、魂の剣が宿った。
    退魔剣士・桜華、覚醒。

    「目標確認。非存在戦力、分類不能。対応モード《ベクター・イグニッション》へ移行」

    降下した存在――レギオス・ノヴァ。そのボディは黒と銀に輝き、六基の浮遊兵装が空中に展開されていた。目のようなセンサーが桜華をスキャンし、即座に危険判定を下す。

    「この地の保護者か……ならば敵と見なす」

    桜華は剣を構える。レギオスは粒子を纏う。
    かくして、人鬼と機構。
    二つの“正義”が、夜の社で交錯する。

  • 7891◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 21:19:08

    「貴機体、名を――答えろ」

    構えた桜華が、夜を切り裂くような声で問う。だが返答は、冷酷な電子音声だった。

    「レギオス・ノヴァ。第四世代アウターギア試作機。敵性存在に告ぐ――この地に干渉する意志を排除する」

    「排除だァ?……寝言はそっちでやれ」

    刹那、地を蹴ったのは桜華。脚力は常人の十倍以上、草履が砕けるほどの勢いで踏み込み、疾風の如き斬撃がレギオスに襲いかかる。

    「ッ――反応速度、解析不能!」

    レギオスは即座に六基のナノマシン兵装を展開。宙に浮かぶ粒子砲が自律発射し、桜華に光弾の雨を浴びせる。だが彼女は一歩も引かず、剣を弾丸に合わせて次々と薙ぎ払う。

    「遅い、軽い、浅いッ!」

  • 7901◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 21:19:28

    剣がひときわ強く光を帯びる。それは物質をも、概念をも断ち切る力――鬼神の加護と少女の才能が融合した必殺の一閃。

    「断ッ――!」

    その斬撃がレギオスの右肩部を裂いた。金属片が夜気に舞う。だが、傷口からは液体ではなく光が漏れていた。

    「ナノマシン部位、損傷率12%。再構築開始。戦闘続行」

    「再生……!?マジかよ……!」

    レギオスのボディが波打つ。無数のナノ粒子が流動し、損傷箇所を修復していく。桜華は歯噛みした。

    (こいつ、普通のロボじゃねぇ。まるで……生きてるみてぇだ)

    一方のレギオスも、内部演算を加速させる。
    目の前の存在――桜華の斬撃には、物理的な説明を越えた“因果破壊”が混じっていた。科学では理解不能の概念干渉。

    「非物理兵装を確認。敵性レベル、再評価。危険度A+。排除優先順位、最上位に変更」

    夜風が止まった。
    殺気と、熱と、奇跡と理論がぶつかり合い、
    異端と異能の戦場がいま、始まる。

  • 7911◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 21:20:07

    「敵性存在、回避不能領域へ誘導――フェイズ・ミラージュ、展開」

    レギオス・ノヴァが指先をかざすと、空間がゆらめいた。粒子の奔流が四方に分散し、桜華の周囲に幻影が現れる。六体の分身――だが、これはただの幻ではない。

    「っち、全部殺気がある……!」

    桜華は直感で察した。分身すべてが“実体を持つ”。ナノマシンが再構築した、動く兵装そのもの。

    「攻撃モジュール《パルス・スピア》、一斉展開」

    空中に輝く六つの分身が、同時に赤い雷光を走らせる。鋭利な粒子槍が桜華を貫かんと殺到した。

    「吼えろ……《鬼裂・顕心》!」

    桜華の剣が燃え上がるように光り、空中で回転する。周囲の攻撃をすべて斬撃で迎撃。概念斬が分身すら裂き、二体を一瞬で無に帰した。

    「反応限界を超越。物理法則干渉率:97%……非科学的斬撃と断定」

    「てめぇ、いちいち分析すんのかよ!?」

    桜華は苛立ち混じりに吠えながら、残る分身の一体へ突貫する。だが――

    「次元相転移、起動」

    空間が捻れた。

  • 7921◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 21:20:22

    「なッ――!」

    狙ったはずのレギオスが、次の瞬間には彼女の背後にいた。超光速移動ではない。“位相そのもの”をずらすことで、存在の位置を入れ替える――次元相転移機動。

    「解析完了。お前の斬撃には“意志”がある。だが、“予測不能”ではない」

    桜華の背に、鋭い斬撃が走る。
    ノヴァリッパー――高周波の次元刃が、和装の袖を裂いた。

    「ぐっ……!」

    だが致命傷には至らない。桜華は跳び退き、鮮やかに着地する。膝をつく。その呼吸が、わずかに乱れていた。

    (くそっ……身体が……重い……)

    変身の代償が、早くも忍び寄る。

    レギオスは動かない。ただ、見ている。計算している。

    だが、桜華の目が強く光った。

    「悪いな、あたし――まだ負ける気、ねぇんだよ」

    彼女が握る剣には、揺るがぬ信念が宿っていた。

  • 7931◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 21:21:10

    「内部負荷、蓄積率48%……許容範囲内。次段階モードへ移行」

    レギオスの機体表面が赤く発光しはじめる。空気が振動し、地面が低く唸った。

    「バースト・シンドローム、発動」

    その瞬間、空間が砕けた。

    風が逆巻き、レギオスの姿が分裂する。分身――フェイズ・ミラージュ――が実体を伴い、六体すべてが個別に動き出す。もはやそれは“機体”ではなかった。“群”だった。

    「はは……やってくれるじゃねぇか」

    対する桜華も、足元の地面を踏み砕いて剣を構える。だがその呼吸は、既に限界に近い。

    (今、どれくらい経った?……五分はとっくに過ぎてる……)

    意識の奥で、アカネの声が揺れていた。

    『もうダメだってば……オニさん、わたし、もたないよ……!』

    「少しだけ、黙ってろアカネ……あたしが、ケリつけるッ!」

    桜華の声が、鬼神の意思すらねじ伏せる。

  • 7941◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 21:21:22

    剣に力が集まり始める。形を失い、光そのものとなる刃。概念を断ち切るその力は、鬼神の“理”をも超えようとしていた。

    「攻撃動作検知。迎撃開始」

    六体のノヴァが一斉に突撃する。機体をひとつの軌道に沿わせた同時突撃。それは網のように桜華を包囲し、どこにも逃げ場を作らせない。

    「じゃあ――こっちもッ!!」

    叫びとともに、桜華の体が跳ねた。

    「断界剣・終ノ型――《桜霞・朧斬り》ッ!」

    一瞬、風も空も色を失う。

    一条の弧を描く斬撃。空気を裂き、時を裂き、六体のノヴァをまとめて切り裂いた。分身が崩壊し、粒子が流星のように降り注ぐ。

    だがその中心で、ひとつだけ残る影がいた。

    「……主機、損傷。だが、継戦可能」

    本体のレギオスが、腕を欠損しながらも静かに立っていた。

    「君の剣……見事だった。だが、それでも届かない」

    次元を越えて、レギオスの核心が現れる。

    「最終防衛モード――《インクリメント》、解放」

    周囲の空間が裂け、空が悲鳴を上げた。

  • 7951◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 21:21:46

    「インクリメント――発動完了」

    レギオス・ノヴァのボディが崩れるように変質する。硬質な装甲が光の粒子へと解け、機体の輪郭がぼやけていく。そこに立っているのは、もはや“機械”ではなかった。

    物理法則を逸脱し、意志そのものが形を持った存在。
    “殴る”という行為ですら、次元そのものを歪める力となる。

    「警告:これより先の戦闘は、あらゆる倫理・物理法則に違反します」

    「知るかよ……!」

    桜華は剣を握りしめる。その身体は、もう限界だった。
    視界がかすみ、鼓動が乱れ、立つだけで精一杯。それでも、剣だけは落とさなかった。

    『もう……もういいよ、桜華……わたし……これ以上は……!』

    アカネの声が涙に濡れる。
    だが――桜華の声は、低く静かに、真っ直ぐだった。

    「だからだ。アカネ……お前が限界なら、あたしが超えてやる」

    月が、雲間から姿を現した。

  • 7961◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 21:21:58

    「一剣、一魂、一閃――」

    その瞬間、桜華の全身に“光”が満ちる。鬼神の力ではない。アカネという一人の少女の想い、その芯から溢れた、ただひとつの意志。

    「お前に……この想いが断てるかァッ!!」

    剣を振る。

    対するレギオスも、意志の拳を構える。
    魂と魂、意志と意志――概念と次元の激突。

    両者が一歩、前へ。

    その瞬間、世界が白く塗り潰された。

    咆哮。破壊。鼓動の連なり。
    時間が止まり、空間が融け、あらゆる境界が消え失せていく。

    ただ残ったのは、ひとつの“刃”の軌跡。
    それが夜を貫いた。

  • 7971◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 21:23:02

    閃光の嵐が収まり、夜が戻る。
    静寂が、砕けた社を包む。

    倒れていたのは、一人。

    桜華――その姿はすでに変わり果て、鬼神の気配は消えていた。
    そこに横たわっているのは、ただの少女。秋桜アカネだった。
    白く、儚く。けれど確かに、剣を携えていた。

    「っ……は……ぁ……」

    震える指が、剣の柄を離す。

    周囲は破壊され、空間が歪んでいる。それでも、彼女は生きていた。生き延びた。
    そして――

    「……勝って……ない、けど……」

    その視線の先、レギオス・ノヴァの機体が静止していた。
    右腕と胸部の装甲が溶解し、内部フレームがむき出しになっている。頭部の片目が砕け、ナノマシンの制御も失われていた。機能は、ほぼ停止。

    「戦闘評価……終了」

    その音声は、もう抑揚のない記録装置のようだった。

    「敵性存在……その意志、観測限界を超過……」

    「君は、予測不能だ。だが――美しかった」

    それが、レギオス・ノヴァの最後の記録。

  • 7981◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 21:23:15

    機体は崩れ落ち、夜空へと無数の光粒となって還っていく。まるで流星のように。

    アカネは、それを眺めながら、ぽつりとつぶやいた。

    「さよなら、銀色の人……あなたの正義も、きっと……間違いじゃなかったんだと思う」

    最後の力で、彼女は微笑んだ。

    その頬を、ひとすじの涙が伝う。

    やがて、空が白み始める。夜明けが、静かに訪れていた。

    剣を手放した少女の胸に、
    確かに一輪の“桜”が咲いていた。

  • 7991◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 21:23:39

    以上
    11号くん気合入りすぎ

  • 800二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 21:24:31

    ここ最近ではトップクラスにアツかったぜ!

  • 801二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 21:28:03

    あらゆる法則を超えたところにある勝負…

  • 802二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 21:29:09

    良かった~
    11号も良い文豪になれそうで嬉しいよ

  • 8031◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 21:30:40

    ちなみに手直し0です

  • 804二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 21:31:03

    ま?

  • 805二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 21:34:43

    11号君は天才肌だったか……

  • 8061◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 22:54:56

    題名『聖光と星霊の邂逅』

  • 8071◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 22:55:14

    静まり返った廃墟の屋上に、白銀の騎士が一人立っていた。神崎蓮。彼の装甲《アークナイト》は微かに光を放ち、極光聖剣《オーロラ・サンクトブレード》を静かに握っている。

    「霊的干渉反応、強度不明。対象を確認する」
    蓮のヘルメットの中、AIが情報を分析する。
    その時、闇の彼方から銀色の長髪が風に舞い、深紺の瞳が鋭くこちらを捉えた。
    「あなたが神崎蓮……私はルディア・セリスティア」
    静かな声が響く。彼女は星霊のオーラを纏い、その存在が不自然なほど強烈な光を放っていた。

    「異常存在の排除は私の使命。君が敵なら、容赦はしない」
    蓮の剣先がわずかに震えた。

    「私は敵ではない。だが、この力が制御できぬ限り、争いは避けられぬ」
    ルディアの瞳が揺れた。

    星空が二人を包み込み、戦いの鼓動が夜に響いた。

  • 8081◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 22:55:26

    「動くな、ルディア。君の力はこの世界にとって危険だ」
    神崎蓮の声は冷静ながらも厳しさを帯びている。彼の装甲から放たれる聖なる光が、夜空に凛とした気配を立てた。

    「危険かどうかは私が決めること。逃げる気もない」
    ルディアは静かに星霊たちを呼び出す。周囲に煌めく星の輝きが集まり、四つの星霊が彼女の周囲に姿を現した。

    「アルナスル、カペラ、スピカ、そしてリラ……。共に戦う」
    彼女の声に応え、星霊たちが一斉に輝きを増す。

    蓮は剣を高く掲げ、蒼白い聖光を放つ。空間が震え、極光聖剣《オーロラ・サンクトブレード》から波動が放たれた。

    「これ以上は容赦しない」
    剣を振り下ろすその瞬間、星霊たちが光の盾となって彼の攻撃を防いだ。

    交錯する光と闇。星と剣。
    戦いの幕が切って落とされた。

  • 8091◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 22:55:39

    星霊たちの盾が蒼白い剣撃を受け止める。神崎蓮は素早く体勢を立て直し、鋭い視線でルディアを見据えた。

    「君の星霊、ただの幻影ではないな。だが、私の《アークナイト》は神聖粒子で構成されている。霊撃術で粉砕する」

    極光聖剣から放たれた衝撃波が周囲の星霊に襲いかかる。星霊たちは悲鳴にも似た声を上げ、輝きを乱した。

    だがルディアも負けてはいなかった。
    「《ステラ・リヴェレーション》、スピカ、癒しの力で再生を」

    柔らかな光が流れ、傷ついた星霊が徐々に姿を戻していく。

    戦場は激しく動く。蓮の装甲は防御を固め、機動力を活かしながら斬り込む。ルディアは星霊を自在に操り、多彩な攻撃で応戦した。

    「精神集中を乱させる隙を見せるな」蓮は己の限界を超えて動き続ける。
    ルディアは感情を抑え、冷静に星霊たちの融合を維持しようと努めた。

    二人の戦いは、激化の一途をたどる。

  • 8101◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 22:55:52

    「霊子装甲、限界突破。全力装甲再構成開始」

    神崎蓮の装甲が青白く脈動し、部位ごとに強化と再生を繰り返す。彼の動きはさらに俊敏さを増し、攻撃も鋭くなった。

    「星霊融合、最大三体まで増幅。アルナスル、リラ、カペラ、我が力を示す時」

    ルディアの身体に星霊の力が集まり、彼女自身の神性が増幅されていく。暴走の危険をはらみながらも、その眼差しは揺るがなかった。

    互いの限界がぶつかる中、戦闘は激しさを増していく。
    次元を揺るがす斬撃と、星霊の奔流がぶつかり合い、空間に裂け目を生じさせる。

  • 8111◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 22:56:05

    「星霊よ、我が意志に従え。すべてを断ち切る光となれ」

    ルディアが叫ぶと、彼女の身体から放たれた光は爆発的な奔流となり、神崎の装甲に襲いかかった。

    だが蓮も負けじと《オーロラ・サンクトブレード》を掲げ、聖なる衝撃波を炸裂させる。

    二つの力がぶつかり合い、周囲の建物が崩れ、空が裂ける。だが精神的な負荷が双方の限界を超え、身体に異変が走った。

    「これ以上は……無理かもしれん」

    蓮の声に僅かな疲労が混じる。ルディアもまた、星霊の暴走の兆しに苦しんでいた。

  • 8121◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 22:56:18

    最後の力を振り絞り、蓮は剣を高く掲げた。

    「この剣に宿るのは、我が祓魔師としての誓い。世界を守る者の意志だ」

    ルディアは星霊たちの力を一身に集め、神性の暴走寸前ながらも冷静に一撃を放つ。

    両者の一閃が激突し、周囲の空間が白銀に包まれた。

    衝撃が収まると、そこに立っていたのは、静かに膝をつく神崎蓮の姿。そして倒れ込むルディア。

    「君の力は……紛れもなく、この世界の光だ」

    蓮は剣を地に突き刺し、静かに祈りを捧げた。

    ルディアは微笑み、消えゆく星霊たちに感謝を告げる。

    戦いは終わった。だが、二人の戦士の魂は永遠に輝き続けるだろう。

  • 8131◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 22:57:08

    以上

  • 8141◆ZEeB1LlpgE25/07/05(土) 23:09:28

    pcがくらっしゅしました

  • 815二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 23:10:32

    にゃんだとぅ!?

  • 816二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 23:27:45

    oh……マージか……

  • 8171◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 05:10:55

    題名『水心に潜むもの』

  • 8181◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 05:11:25

    水面は静かに、そして滑らかに波打っていた。夕暮れの光が川面に反射し、まるで夢のような時間が流れている。

    スイム・ミーは岸辺にしゃがみこみ、手をそっと水に差し入れた。冷たさが心地よく、身体の一部に溶け込む感覚。彼女にとって水は皮膚であり、鼓動であり、言葉そのものだった。

    「今日も、いい水」

    スクール水着のまま、微笑む彼女。周囲に誰もいないこの場所は、彼女が日々通ってくる特別な場所だ。水と対話し、水に慰められ、水に還る時間。

    しかしその静寂の裏に、何か得体の知れないものが潜んでいるのを、彼女はまだ知らなかった。

    「……あなたに寄生します」

    空気が震える。声ではなく、感覚として直接脳に届く囁きが、スイムの心臓をわずかに締めつけた。

    「誰?」

    彼女が立ち上がった瞬間、水面がわずかに揺れた。黒いもやのような影が、彼女の足元をなぞるように漂っている。

    「私の中に……入ってこようとしてる?」

    ざわつく水。震える空気。異物の気配。スイムは即座に理解した。

    ――これはただの霊でも、怪異でもない。

    「なら……斬るしか、ないよね」

    そう呟くと同時に、水が刃に変わり、スイムの背後に迫る影へ向かって鋭く放たれた。

  • 8191◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 05:12:00

    影は裂かれた。しかしその刹那、スイムの背中にひやりとした違和感が走った。水刃は命中した――はずだった。だが、敵は霧のように輪郭を歪ませ、すり抜ける。

    「……当たってない?」

    その問いに答えるように、背筋をなぞる不快な感触。身体の内側からぞわぞわと這い上がる違和感。何かが、彼女の中にいる。

    「あなたに寄生します。あなたの能力は、私のもの」

    声が――いや、思考が、頭の奥に響いた。スイムの指がわずかに震える。精神に忍び寄る気配が、じわじわと彼女の境界を侵食していく。

    「冗談じゃない……!」

    スイムは足元の水を踵で蹴り上げ、その場に水の障壁を展開する。同時に自らの身体を液化させ、侵入者を押し出そうとする。

    だが――抜けない。侵入者はすでに核心に近い位置にまで潜り込んでいる。水化をもってしても排出できない。

    「これが……寄生ってやつ……?」

    彼女はようやく相手の性質を理解した。姿形もなく、意志すら輪郭が曖昧な存在。言葉も話せず、ただただ這い寄って同化し、溶け合っていく。

    「気持ち悪い……!」

    怒りを込めた水の槍が空を裂いた。だが影は実体がない。斬れない。貫けない。

    精神を、心を、乗っ取るもの。スイムはようやく、目の前の存在が「戦闘」とすら呼べない厄介な敵であると悟った。

  • 8201◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 05:12:34

    水の気配が乱れていた。風も、空気も、湿り気を忘れたかのように重く、どこか乾いている。
    体の中に入り込んだ異物が、少しずつ彼女の力を模倣し、同化している。

    「私の力を……盗んでるの?」

    スイムは眉をひそめ、掌を見つめた。そこには微かに、自分の水の気配ではない、鈍く淀んだ水紋が残っていた。
    それはまるで彼女の意識の深層にまで根を張ろうとする寄生体の痕跡。

    「だったら――本物を見せてあげる」

    彼女は両手を大きく広げ、水路の水を一斉に呼び寄せた。四方から渦巻く奔流が彼女の身体に吸い込まれ、肉体と一体化していく。

    体はうねり、姿は変わる。透明な鱗、巨大な尾、軟体のように柔らかな水の肢体。水龍“メリュジーヌ”――水の支配者としての姿が、そこに顕現した。

    「力を盗みたいってんなら――喰らってみな!」

    彼女の怒号とともに、メリュジーヌの口から怒涛の水圧弾が放たれる。水というよりも圧力そのもの。周囲の木々がなぎ倒され、地面がえぐれた。

    寄生体は、一瞬のうちに影へと潜り、攻撃をやり過ごす。しかし、完全に逃げきれたわけではない。
    わずかに焦げたような音。水圧によって分断された闇の気配が、空気に漂った。

    「出てこい……」

    スイムの声は低く、怒気を含んでいた。彼女の中で、ただ泳ぐだけだった水は、今や刃となり、灼熱となり、侵略者を焼き尽くすための牙と化していた。

    「水は、私のもんだ」

    その言葉に呼応するように、メリュジーヌの瞳が、戦意を孕んで揺らめいた。

  • 8211◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 05:13:32

    「……わたしが……わたしじゃなくなっていく……?」

    水龍メリュジーヌとして暴れまわるスイムの内側に、微かに異変が走る。
    肉体は確かに自分のもの。しかし、心の一角が妙に静かすぎた。
    そこに感情がない。思考の「沈黙」が、じわじわと広がっていく。

    「ここ……どこ……?」

    暗い、冷たい、言葉のない場所。メリュジーヌの内面にあるはずの水流の声が、ぷつりと切れていた。
    代わりに――無数の同じ言葉が、泡のように浮かび上がっていた。

    「あなたの能力は……私のものです」
    「あなたで……私は……あなた」
    「わたしで……あなたは……私」

    スイムは、戦慄する。
    それは寄生体――P.arasiteが彼女の思考回路にまで入り込み、自己と他者の境界を侵食している証だった。

    「……ふざけんな」

    叫ぶように思考する。

  • 8221◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 05:13:45

    だが思考するたび、心の奥から“自分じゃない自分”の声が返ってくる。

    《あなたの水龍、素敵だった》
    《だから、もらうね》
    《だってもう、私とあなたは同じなんだから》

    ぞくりとした。自我が削がれる恐怖。
    スイムは液化をやめ、人間の姿に戻った。荒く息をつきながら、胸元を押さえる。
    そこには、唯一液化できない“心臓”があった。命の核。

    そこに向かって、影の触手が伸びてくる。

    「……そこは……渡さない……」

    心音が跳ねた。まだ残っていた。彼女自身の“意志”が。
    水が、彼女の足元に集まり始める。再び、刃となるために――

  • 8231◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 05:14:20

    心臓に伸びる影の触手が、ぬるりと蠢いた。
    スイムは歯を食いしばり、その黒い悪意に目を逸らさずにいた。
    心音は早鐘のように鳴っていたが、不思議と恐怖はなかった。

    「わたしの命……わたしの水……」
    「誰にも、やらない」

    自分の中に確かに残っている“自我”の輪郭を感じる。
    それは幼い頃、ただ泳ぐだけで幸せだった記憶。
    水に包まれ、母の笑顔を見上げた記憶。
    水を愛し、水に愛された、自分だけの軌跡。

    「わたしは――スイム・ミー」

    その一言と共に、彼女の足元の水が爆ぜた。
    反応するように、身体中の血液すらも水として共鳴し、全身を巡る。

    「お前がわたしになりたいって言うなら……」
    「本物の“わたし”で押し返すだけ!」

    スイムは手をかざした。空気中の湿気、地中の水分、すべてが呼応する。

  • 8241◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 05:14:33

    水刃が空間に浮かび上がり、彼女を守る盾となった。

    P.arasiteの触手が突き刺さろうと迫る。だが、その刹那――

    「蒸散ッ!!」

    スイムが叫ぶと同時に、周囲の水が高熱で蒸発した。
    水温が急激に上がり、触手が熱に焼かれ、後退する。

    「火が……こわいんだよね?」

    冷ややかな笑み。彼女の周囲に高温の湿気が渦巻く。
    自身の体温すら武器に変える――それが、水と共に生きる者の技。

    P.arasiteは悲鳴のような歪んだノイズを撒き散らしながら、水の蒸気の中へと溶けていく。

    「戻ってな……お前の影の中に」

    スイムの瞳には、もう揺らぎはなかった。彼女は、自分を取り戻した。

  • 8251◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 05:15:03

    水蒸気が立ちこめる中、スイム・ミーはひとり静かに呼吸を整えていた。
    熱くなった身体、急速に冷えていく空気。彼女の手のひらには、今もしっとりと水の感触が残っている。

    「戻った……全部」

    P.arasiteの気配はもうなかった。
    彼女の意志と記憶、そして能力のすべては完全に自分の手に取り戻されていた。
    だが――その代償も、大きかった。

    立ち尽くすスイムの膝が、かくりと折れる。
    身体はまだ冷めきっていない。心臓は焼けつくように痛み、水化による内部の揺らぎがようやく静まったところだ。

    それでも、笑みがこぼれた。

    「やっぱり……水って、温かいな……」

    川面に戻った水は、静かに揺れながら彼女の足元を撫でる。
    かすかに残るP.arasiteの名残――それすらも、川の流れに溶け、浄化されていく。

    ふと、スイムは頭上を仰いだ。
    夕暮れはすでに夜に変わり、星のひとつがゆっくりと水面に反射していた。

    「おかえり。わたし」

    誰に向けたでもない、ただのひとりごと。

  • 8261◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 05:15:19

    だがそれは、自分自身への許しであり、誇りだった。

    明日も、また泳げる。
    明日も、また“わたし”でいられる。

    川の水にそっと手を浸し、彼女は微笑む。

    「さあ……帰ろ」

    その背中は、静かに水面を揺らしながら、暮れゆく川辺を後にした。

  • 8271◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 05:15:32

    以上

  • 828二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 06:21:02

    熱いねえ
    己の自己を叫ぶシーンってのはいいもんだ

  • 829二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 07:11:07

    5時!?

  • 8301◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 09:07:52

    たぶん10時くらいに安価スタートします

  • 8311◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 10:01:42

    安価10個

  • 832二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 10:01:54

    名前:ハピ
    年齢:10の37乗さい
    性別:両性
    種族:はっぴーばーど
    本人概要:魔法少女のマスコットキャラの様に愛くるしい虹色の鳥。
    第七次元からみんなにしあわせを届けにやってきた。 
    死も痛みも悲しみも無い世界に居たのでそれらを一切理解できない。
    能力:極光楽土
    能力概要:翼からしあわせオーロラを無限に垂れ流してみんなをハッピーにする。
    六次元以下の存在がこれに触れると閾値を超越した悦楽で頭が破裂する。
    オーロラを見るだけでも多幸感に満たされ、思考能力が著しく低下した状態になる
    弱点:メカ系には能力が通用しない。
    低次元シフトに際して劣化複製した端末に過ぎないため、七次元に存在する本体の様な不滅性は失われている
    要望:数多の宇宙を渡ってしあわせをあげているのに、みんな静かになっちゃうのを不思議に思っている。語尾にハピがつく

  • 833二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 10:01:56

    名前:後裏 表(うしろうら おもて)
    年齢:100
    性別:女
    種族:天邪鬼
    本人概要:小さい頃からお尋ねもので、嘘とハッタリで生き残ってきた。
    能力:嘘
    能力概要:嘘をつくことが出来る。
    弱点:能力を持ってる事が嘘の可能性があるのと嘘をつくだけなので現実が変わったりもしない強みの無いの能力。身体能力くも人間より少しいいぐらい。

  • 8341◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 10:01:57

    名前:蒼禱(そうとう)
    年齢:1962歳
    性別:無性(中性的な男性人格)
    種族:水禍龍
    本人概要:古代より「災禍の水」として恐れられてきた龍。
    あらゆる“水”に火力を宿す破壊の龍であり、津波や氷雨、蒸気爆裂といった現象を自在に操る。
    ただし、彼は破壊を楽しむのではなく「世界を一度洗い流し、浄化する」ために力を振るう。
    常に穏やかな口調だが、戦闘時は圧倒的な制圧力をもって相手を沈める。
    能力:崩瀾顕律(ほうらんけんりつ)
    能力概要:周囲の水を操作し急速に加熱する能力。水蒸気爆発やとてつもない高熱の空間を作り出すことが可能
    弱点:
    体内奥深くに存在する“超圧縮された水の核”。彼の力の中心だが、ここを正確に狙われるとすべての攻撃が暴走する(自爆誘発や力の喪失)。
    外部から急激に冷却・加圧されると、爆発を起こす能力が暴走し、自分を巻き込む形で“熱の拘束”に陥る。
    彼の攻撃は“水の動き”と“流れの読み”に依存しているため、目や感覚を封じられると正確な制御ができない。幻術や視界遮断、無音空間との相性が悪い。

  • 835二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 10:01:58

    名前: ヴァルゴ=アドマイヤ(MG-BL0473F)
    年齢: 配備から4年(星暦2181年配備)
    性別: 無性
    種族: OG(アウターギア)第二世代白兵戦特化型
    本人概要:
    白兵戦を主目的とした、エリシオン星間同盟の第二世代OGの異端機。空間跳躍や重力制御は非搭載だが、機体運動性・格闘制圧力・反応装甲の三点を極限まで鍛え上げており、奇襲突入や制圧戦において高い評価を受けている。近接専用機として設計されていたが、局地戦での汎用性を上げるため、近年軽量ビーム兵装が追設された。戦場の混乱を利用し、敵陣に斬り込みをかける"殺戮特化の突撃機"として、精鋭部隊《フォース・ナイン》で運用されていた。装甲は軽量化されているが、衝撃吸収・反射構造に優れた特殊素材を採用。
    パイロットはかつて非正規戦出身のベテラン兵で、流派を問わず実戦剣技を叩き込まれた“戦場の舞踏家”カレン・ジーヴァ軍曹。
    能力:
    • 実体格闘装備:
     ┗可変式高周波刃《バタリオン・スレイサー》(腕部)
     ┗脚部格闘補助ギア《アンカーブレイカー》
    • ビーム装備:
     ┗短銃型軽量ビームピストル《SR-B “ネイルガン”》(腰部ホルスター収納、両手持ち可能)
     ┗掌部内蔵ビームクロー《フォス=エッジ》(発振3秒限定、斬撃モード限定)
    • 突撃機動支援:高速接近ユニット《ゼロ・リーチャー》
    • 防御装備:反応装甲+偏向型小型エネルギーフィールド展開装置(上半身限定)
    能力概要:
    瞬発的な突撃・斬撃・離脱を基本にしたヒット&アウェイ戦術が主軸。空間跳躍が無いため初動は不利だが、戦線が乱れる中盤以降に真価を発揮する。
    掌部のビームクローとホルスター式のピストル型ビーム兵装は、対バリア戦や反撃封じ、軽装敵機制圧用に搭載された。ビーム兵装の出力は抑えられているため連射可能だが、決定力には欠ける。
    弱点:
    • 射程の短さと紙装甲ゆえ、遠距離兵装に撃たれると脆い
    • 重力制御・空間跳躍技術がないため、第三世代機とは瞬間的に置いていかれる
    • 掌部ビームは冷却制限があり、連続使用不可(3秒照射で10秒冷却)
    • 攻撃が通らない相手には何もできない時間が増える

  • 836二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 10:01:59

    このレスは削除されています

  • 837二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 10:02:09

    名前:バイオスライムX号
    年齢:1ヶ月
    性別:なし
    種族:スライム
    本人概要:バイオスライムIII〜IX号の力を融合させた半人型スライム
    能力:流体化、猛毒霧、ステルス、加速、映写機、電撃、テレパシー、スライム空手、特殊流体金属の肉体
    能力概要:強化されたスライム空手を操り 特殊流体金属の肉体による高い防御力を持つスライム 戦闘開始と同時に帯電した猛毒の霧をばら撒き自身はステルスで姿を隠しながら体内の映写機のような器官を用いて霧に幻影を投影し相手の意識を幻影に引き付けて電気と猛毒で倒す
    たとえ倒せなくとも電気で痺れ毒で弱体化した相手に対して当然ステルスで姿を消しつつテレパシーで相手の思考と行動を予測しながら高密度に圧縮された金属の肉体と加速能力を利用して強化した戦艦の主砲にも匹敵する威力と速度を持ちさらに発電能力により1万ボルトの電撃が、スライム空手によって再生阻害効果が付与された邪悪で危険なパンチを肉体を変形して手を増やすことで機関銃のごとく連射する
    さらにテレパシーによる攻撃予測と流体化、スライム空手の技により近距離攻撃を効率的に回避して相手が電撃と毒によるカウンターができ、遠距離からの攻撃の場合体表を滑らせてから強力な踏み込みにより威力を増幅して相手に打ち返せる
    弱点:能力が多すぎるためエネルギー消費が激しく1分以上戦うと自食機能が発動してダメージを受け続ける
    また強いダメージを受けると30分ほど肉体と能力の統率が乱れ、動けなくなり能力が使えなくなる(自食機能のダメージは含まれない)
    要望(任意):最後まで戦わせてください

  • 838二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 10:02:10

    名前:ガイア・ブレイヴァー《爆炎覚醒(バーニング・ブレイク)》
    年齢:数千年(地球と共に眠り覚醒を繰り返す)
    性別:無性(だが雄々しい魂の叫びは男気全開)
    種族:超灼熱型スーパーロボット(惑星融合決戦兵器)、および合体超機神
    本人概要:
    千年前、地球最終聖戦期に異次元の暗黒勢力《虚無軍団》が襲来し、地球の内部からの破壊を狙った。人類の英知と熱き魂を結集し、地球の地熱と重力エネルギーを融合させた究極超重機神《ガイア・ブレイヴァー》が誕生。内蔵された《ブレイヴ・コア》は人類の熱血の叫びをエネルギーに変え、拳に込めることを可能にした。硬質自己再生装甲は大地の如く硬く、全身を駆け巡る赤熱の炎が敵を焼き尽くす。長き封印を破り、現代のパイロット烈堂カズマと魂をリンク。絶望の中で燃え盛る拳で敵を粉砕し続ける。
    能力:
    • 《終焉突破奥義・ガイアノヴァインパクト》
    • 《爆炎覚醒モード(バーニング・ブレイク)》
    • 《極限連撃・ブレイヴラグナロクインパクト》
    能力概要:
    • 「ガイア・ブレイヴァー」は地球コアの地熱と重力を拳に変換し、敵の硬い防御を粉砕。硬質自己再生装甲と重力反転推進で高機動を実現。
    • パイロットの熱血魂がエネルギー源。限界突破時は炎の龍が全身を駆け抜け、出力1500%の爆炎覚醒モードへ突入。
    必殺技:《終焉突破奥義・ガイアノヴァインパクト》
    拳に地球の地熱と重力エネルギーを凝縮し、一撃で敵の防御を粉砕。赤熱の炎が拳から爆発し、衝撃波が広がる。
    《爆炎覚醒モード(バーニング・ブレイク)》
    パイロットの熱血魂が限界突破し、全身に炎の龍が駆け巡る超覚醒状態。攻撃・防御力が1500%増し、高速戦闘を繰り広げる。
    《極限連撃・ブレイヴラグナロクインパクト》
    重力と熱エネルギーを連続爆発させる超高速連撃。拳や脚から衝撃波を次々放ち、敵を圧倒。
    弱点:
    • パイロットの熱血魂が無ければ起動不可能。冷静すぎる者には反応しない。
    • 最大出力の多用は地球や宇宙環境に甚大な影響を及ぼすため制限される。
    • 悪意の無い敵には能力が抑制され、破壊力が発揮できない。
    要望(任意):とにかく超熱血でお願いします。必殺技発動の時はパイロットに技名叫ばせてください。

  • 839二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 10:02:12

    名前:笑宮幸(えみや さち)
    年齢:10歳
    性別:女
    種族:人間
    人物概要:常に泣いている薄幸そうな少女。気弱で臆病でどんな相手が引くくらい謝り倒して怯える
    能力:超不運
    能力概要:文字通り超不運を起こす能力
    彼女を中心に圧倒的すぎる不運を伝播し通常では絶対に起こらない異常を引き起こす
    彼女に近づけば近づくほどに不運は強くなり何をしてようが絶対的な不運が敵味方問わず常時襲ってくる
    不運からは確実に逃れられず起こる現象は神すら裸足で逃げ出す程に恐ろしい
    弱点:基本的に不運は不運の中心である彼女に特に強く起こるし制御も完全不能
    誰にどんな不運が起こるかなど彼女自身でも分からない
    あと彼女自身も普通に巻き込まれるし彼女には戦闘能力は無い

  • 840二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 10:02:24

    名前:進化型グラヴィタリス菌(Gravitylis-E)
    年齢:不明(数百万年以上の進化体)
    性別:なし(集合生命体)
    種族:超巨大集合高次生命体(進化型重力操作微生物群体)
    本人概要:
    進化型グラヴィタリス菌は、重力操作能力を持つ微生物:グラヴィタリス菌が数京単位で集合して形成された惑星~星系サイズの超巨大生命体。
    惑星や星系レベルの規模で重力を自在に操ることができる。ニューロンやシナプスのようなネットワークを形成し、野生動物程度の知性と意思を持つに至った。
    形状は多様で、ドラゴン型や天使型、無機物型、惑星型などが存在し、進化と捕食によって変化していく。
    形状は今まで捕食、融合、同化を続けてきたものの形状と構造による
    能力:
    • 惑星〜星系規模の超巨大重力操作(ブラックホールの制御も可能)
    • 集合的思考・知性を持つネットワーク意識
    • 他生命体や物質の捕食・融合(個体によって方式は異なる)による情報解析と自己進化
    • 個体によって多様な形態変化と外見の取得
    • 自己修復・自己増殖機能(微生物単位の分裂と融合)
    能力概要:
    個々の微生物が連携し巨大なネットワークを形成。これにより、野生動物程度の思考が可能となる。重力操作の範囲は通常の物理法則を超え、時空間の歪みをも引き起こす。取り込んだ生物や物質の情報を解析し、適応的に形状や能力を進化させる。
    弱点:
    • 巨大な存在ゆえ膨大なエネルギーを必要とし、エネルギー不足に弱い
    • 微生物単位で分断されるとネットワークの断絶で知性や能力が低下
    • 高密度な情報融合が混乱やシステムエラーを起こすこともある
    • 極端な特殊環境(強力な重力遮断など)に脆弱
    • 3割以上のグラヴィタリス菌が死亡するとGravitylis-Eも死亡する

  • 841二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 10:02:34

    【名前】:イゼリオ=ルクスファール(Izelio Luxphar)
    【年齢】:外見24歳(実年齢:数千年以上/神理構造の化身)
    【性別】:男性(概念存在のため、生物学的性別なし)
    【種族】:神理種《オルド=セラフィム》
    (存在論的に“正義”を定義・運用するために神によって造られた判定機構)
    【本人概要】:
    “絶対正義”を体現する、世界秩序の自動審判機構。
    神理構造そのものから生まれた存在であり、真理と構造を維持するために、善悪を解析・断罪する超越存在。
    【能力】:
    《セフィロト・ユディキウム》+《アロガンテ・エクスデウス》
    【能力概要】:
    《七神印審断(セフィロト・ユディキウム)》:
    七つの神印《セフィラ》により、あらゆる存在の“本質”を解析・分類。
    「正・中立・悪」の三系統に分類され、悪と判定された対象には:
    • その存在因子・干渉・能力・思念すらも完全無効化
    断罪には神剣《アロガンテ》が用いられる。
    《神聖断罪執行(アロガンテ・エクスデウス)》:
    神印にて“悪”と認定された存在にのみ効果を発揮する神剣。対象の悪性が高いほど効果が上昇、逆に善性が高いものに対しては蚊の針並み。
    【七つの神印《セフィラ》詳細】:
    No. 名前(セフィラ) 機能 対象
    1 ホド《虚実の審断》 嘘・欺瞞の見抜き 偽りの思想・発言
    2 ゲブラー《支配の審断》 暴力・権力の正当性 強制・抑圧行為
    3 ティファレト《均衡の審断》 理と感情の調和 狂信・歪んだ善意
    4 ネツァク《動機の審断》 行動の動機分析 偽善・私欲
    5 ケセド《慈愛の審断》 赦しの可否 懺悔・再生の可能性
    6 ビナー《知慧の審断》 理性・認識の有無 無知・誤導
    7 イェソド《本質の審断》 存在構造そのもの 邪神・悪性構造体
    • 3つ以上が“黒印”と化した時、対象は自動的に「悪」と判定。
    【弱点】: イゼリオは「正義と悪の定義依存」なので価値基準の逆転や曖昧化で判定不能に陥る。神印の判定軸を分散・攪乱すれば断罪を回避でき、神印機構そのものを概念汚染や因果干渉で破壊される可能性もある。また「無慚無愧」の盲点として責任共有や罪の投射を強いられると精神が揺らぎ、自己矛盾を誘発されると自動消滅に至る。《七神印審断(セフィロト・ユディキウム)》なしでは攻撃行為自体取れない。

  • 8421◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 10:02:55

    すとっぷ

  • 843二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 10:03:00

    ストップ!

  • 844二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 10:03:45

    そういやグロルってどうなったんだっけ?

  • 8451◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 10:04:11

    >>844

    確定枠なんで9枠採用ですよ

  • 846二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 10:04:34

    >>845

    なるほど

  • 847二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 10:05:06

    このレスは削除されています

  • 8481◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 10:05:14

    イゼリオさんはちょっとお休みです
    それと弱点を相手が狙ってつけるものにしてください
    準ヤメイクラスになってますよ

  • 849二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 10:05:36

    このレスは削除されています

  • 850二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 10:05:56

    >>845

    836です。誤ってテキスト修正前のもの投げちゃったんで自分の安価消しておきました

  • 851二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 10:06:57

    >>848

    わかりました。

    調整しなおします。

  • 852二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 10:07:18

    849だけどもしかして実質間に合ってた?

  • 8531◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 10:07:56

    >>838

    これもアウトですね~

  • 854二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 10:08:09

    >>852

    うん。一人消したからね

  • 855二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 10:08:18

    名前:”極拳”ムキョウ

    年齢:80

    性別:男

    種族:人間
    人物概要:
    生涯を武に費やし、武の道を究めた男。普段は白杖をついて日常生活を送っている
    己の強さを確かめるべく神的存在に戦いを挑み勝利したが、代償は大きく聴覚と視覚を失ってしまった。
    現在は相手の”気”を感じとることで戦闘を行っているが、気がない物体(魂のない物体)が相手の意志と無関係に飛んで来るなどのトラブル的要素には対処できない。
    能力:五行拳
    能力概要:
    五行思想を根底とした拳法。ムキョウの師であるカムイが生みだし、ムキョウが完成させたもの。
    五行の思想として、あらゆるもの(能力や技を含む)は火・水・木・金・土の5つの属性を有し、かつそのいずれかの属性に偏っている。そして、これらの属性間には相手を助ける相生の関係と相手を打ち消す相剋の関係が存在する。
    五行拳は、それらの関係を用い、その属性に対応した気(相剋の関係)を打ち込むことで相手の技をその威力や性質によらず相殺させたり、相生関係を用いることで自らの身体能力を飛躍的に高めるといった拳法である。
    相生関係を用いれば死の淵にある者の命も救えるため、五行拳は殺人拳であると同時に活人拳でもある。
    相手が火・水・木・金・土のどれに偏っているのか見極める必要があるものの、究めれば攻防一体の最強の拳となる。
    《奥義:五亡生(ごぼうせい)》
    一瞬の間に、火・水・木・金・土の五つの属性の気を打ち込む神速の5連撃。
    打ち込まれた5つのエネルギーが相剋で相手を5度亡(ころ)し、相生で5度生(よみがえら)す。
    5回分の臨死の衝撃で失神させることで、相手を死なせずに倒す技。
    弱点:
    相手の気から動きを見極めているため、アクションから着弾までに時間差があるような攻撃には対処しづらい。
    ↑に付随してトラップに対応しづらい。
    目が見えない状態で相手の属性を見極める必要があるため、序盤は自分から攻めることがなく、トラップなどの準備がし放題。
    まとめると、搦め手の戦術(能力ではない)に弱い。
    要望:あくまで拳法なので、技を使ったら拳から火が出るとかの派手なエフェクトはナシにしてほしいです。

  • 856二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 10:08:34

    名前:No Name Hero
    年齢:不明、人類が社会を持った時に誕生した
    性別:男性型、性別そのものはない
    種族:概念生命体
    本人概要:正義という概念が擬人化した存在。全身を特撮ヒーローかアメコミヒーローのようなプロテクターで覆われ、顔の部分は完全に漆黒の仮面に覆われている。
    正義という概念そのものであるため悪を許さず弱きを助ける存在である。しかし、彼が参照しているは人類史において正義と定義されたものである。正義とは過激なものである。差別・戦争・虐殺…時に彼は行き過ぎた正義を振るう
    能力:正義執行
    能力概要:正義を執行する。相手が悪という概念に該当すればするほど肉体は強靭となり攻撃力も増す。完全な悪が相手となれば概念級の攻撃すら無効化し、無敵性を無視して破壊できる。また、最初は単純な徒手空拳だが、戦いが長引くにつれ槍や弓といった武器、銃火器化学兵器核兵器といった強力かつ正義の名の下に振るわれた暴力を行使する。
    弱点:急所である仮面に覆われた頭部もしくは腹部のコアを破壊されるち消滅する。また、子供の純粋な願いには逆らえない。
    要望(任意):喋らせないでください。

  • 857二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 10:10:21

    >>856

    849だけどこれってセーフかな

    悪が相手でも頭部と腹部の急所への攻撃は有効って形ならOK?

  • 858二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 10:10:25

    ギリ貼り直し間に合った……?

  • 8591◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 10:10:27
  • 8601◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 10:11:21

    >>857

    せーふです

  • 8611◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 10:12:19

    あ、9枠採用だからheroさんはだめですね
    じかいです

  • 862二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 10:12:27

    このレスは削除されています

  • 863二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 10:13:05

    >>861

    Oh…

    気づくのが遅かったか…

  • 8641◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 10:13:21

    >>862

    すいません。次回お願いします…

  • 865二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 10:14:20

    いや、heroもセーフじゃない?
    弱点なしでアウトが2人なんでしょ?

  • 866二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 10:15:51

    832~841で10個
    消したの1つとアウト2つで7個
    そこから2つ足されて9個

  • 867二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 10:18:05

    やっぱスーパーロボットはダメなんかな

  • 8681◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 10:19:57

    蒼禱vs進化型グラヴィタリス菌

    ハピvsNo Name Hero

    バイオスライムX号vs後裏 表

    笑宮幸vsグロル=ザヴェリオス

    ヴァルゴ=アドマイヤvs”極拳”ムキョウ


    >>866

    単純計算が苦手過ぎる……

    >>867

    だめじゃないですよ。パイロットがこっちじゃないのにパイロットの素質を弱点にされてもなにもできないってだけで

  • 869二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 10:22:36

    >>867

    スーパーロボットでも許されてるのもあるからそこは問題ではないんじゃないかな?

    弱点が相手が突けるようなものじゃなかったり、力が制限されます!っていうどこまで下がるのかも曖昧なただの機能制限なのが原因だと思う

  • 870二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 10:25:25

    考察スレで実力制限系弱点がもーん扱いされてるけど実際どこまで具体的にすりゃええんだか
    もはや弱点に縛られて自由度がどんどんと失われてる気がするよ

  • 871二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 10:25:29

    このレスは削除されています

  • 872二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 10:27:26

    >>870

    1番シンプルなのは急所を作ることじゃない?

    スイムみたいに心臓は液化できないとか

    弱点属性作るとかそういうのはいけると思う

  • 8731◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 10:29:04

    >>870

    エンドみたいに絶対に動かない本気も出さない対戦相手も強い

    ここまで揃ってるならいいです

    でも本気出してませーん(頑張れば出せる)本気出さなくても強い。相手が動いてつける弱点がない

    なんでこれが弱点といえるのかわかりません

    私は明確につける弱点を付けてくださいと言いました。そこを甘くするつもりはないので不満なら安価しないことをお勧めします

  • 874二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 10:29:30

    じゃあ ヴァルゴさん参考にさせてもらおうっと

  • 875二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 10:30:22

    >>870

    弱点はちゃんと相手から能動的つけるものにしろって言われてたはず

    精神がモロいとか、機能が制限されますとか、強すぎる力で自壊しますとかは弱点として機能してないからダメ

  • 876二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 10:33:30

    一戦目はドラゴン対決かあ

  • 8771◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 11:00:52

    題名『流転と圧壊』

  • 8781◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 11:02:04

    宇宙の闇を切り裂くことなく、ただ静かに、しかし圧倒的な存在感を伴って現れた。進化型グラヴィタリス菌――その名は知性を宿した無数の微生物が、連結し、集合して形成された超巨大生命体。まるで無機質な鋼鉄の塊のように、しかし内側では複雑なネットワークが途切れることなく活動している。

    彼らの姿は一定ではなかった。ドラゴンの形をとり、次には惑星を覆う巨大な球体となり、無数の微生物が常に姿を変え、融合し、分裂し続けている。生物というよりは、生体機械の集合体。それは、まさにこの世の理を超越した無機質な秩序の体現だった。

    重力を操るその力は、言葉で語るにはあまりにも壮大で、星々の軌道すら捻じ曲げる。彼らの意識は淡く機械的な波動のように流れ、その脈動が周囲の空間を歪めていく。

    一方、地上の川辺には蒼禱が佇んでいた。静かな水面が彼の存在を映し出し、その瞳は揺らぐ波紋の向こうに迫る異変をとらえている。

    「この世界の水は、また穢されようとしているのか」

    静かに呟くその声には、どこか慈悲の色が宿っていた。彼の体を包む水は少しずつ温度を上げ、蒸気となって立ち昇る。炎のように揺らめく水蒸気が、彼の身体を覆い、破壊と浄化の力を帯びていく。

    「流れよ、力となれ……崩瀾顕律!」

    放たれた一撃は爆発的な水蒸気となり、進化型グラヴィタリス菌の集合体に襲いかかる。しかし彼らは微細な単位で分裂し、その攻撃を無数に分散。重力のフィールドを操作し、攻撃の軌道を歪ませて逸らす。

    「無駄だ。我らは重力の理(ことわり)そのもの。すべてを飲み込み、あらゆる流れを制御する」

    冷淡な意識の波動が辺りに響き渡る。機械的でありながら、確かな意思を持つ存在と、慈悲と破壊を胸に秘めた災禍の水龍――二つの巨象が、この夜に激突した。

    時間と空間が歪み、周囲の水や大地が震え始める。戦いの幕は静かに、しかし確実に開かれたのだった。

  • 8791◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 11:02:38

    ――空間が軋む音がした。

    水辺に立つ蒼禱の前方、空間の一点が凹み、まるで重さそのものが凝縮されたかのように、光すら引き寄せられていく。やがて「それ」は、ただ音もなく出現した。

    星を跨ぐ重力の集合。菌という概念を遥かに超えた、進化型グラヴィタリス菌。数京単位の微生物が緻密に編み込まれ、時に龍に、時に天使に、今はただ重力の渦に沈む球体としてその場に浮かんでいた。

    「……無機なる意志か」

    蒼禱は静かに呟く。
    その瞳は変わらず穏やかだが、周囲の水は異様な熱を帯び始めていた。大気が震える。彼の存在自体が、すでに一つの災害として脈動を始めていた。

    《重力干渉開始》

    脳に直接語りかけるような無機質な「声」が、辺りの空間に響き渡った。直後、大地が引き寄せられ、空中の粒子が一点に集中してゆく。重力を可視化したような空間の捻じれが、蒼禱を包囲するように広がっていく。

    「崩瀾顕律《ほうらんけんりつ》――蒸裂」

    彼が静かに右手をかざすと、空気中の水分が一瞬で膨張し、爆発的な熱波を伴って蒸気となって炸裂した。破裂音が森を貫き、蒸気の壁が空間を焼く。だが――

    《迎撃完了。熱圧解析。分散対応》

    菌群は瞬時に微生物単位に分裂し、熱量を複数の方向に散らして受け流した。球体から龍型へ。龍型からまた、崩れ落ちるようにして無数の触手型構造体へと変化していく。流動し、適応し、常に「最適」を模索しながら、敵へと圧をかけ続けていた。

    「なるほど……重力すら“呼吸”のように操るか」

    蒼禱の声が、わずかに熱を帯びる。

  • 8801◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 11:02:55

    だが彼は怯まない。水蒸気の残滓を踵で払うと、すぐさま両腕を広げ、周囲の川や空気中、地中のあらゆる“水”を呼び集めた。

    「ならば……こちらも、災禍で応じよう」

    彼の身体から伸びた水流が空中で渦を巻き、同時に急激な加熱が始まる。火柱のような熱水の竜が、大地を焼き尽くしながらグラヴィタリスへと飛翔する。

    《回避不能。密度転換――引力反転》

    その瞬間、菌群の中心核が淡く光を放った。空間が逆流する。重力の“引き”が“押し”へと反転し、蒼禱の蒸気竜が宙で弾かれ、分解されていく。

    「……っ!」

    ほんのわずか、蒼禱の足が下がった。自らを覆う水膜が揺れ、呼吸が浅くなる。彼は悟る。この敵――ただの巨大生命体ではない。

    「高度な演算能力……いや、“意思”か」

    進化型グラヴィタリス菌は、ただの生命集合ではない。ひとつの星のように振る舞い、なおかつ、意志を持って“攻撃”してくる。重力という、あらゆる物理現象の基盤を支配するその力は、蒼禱の災禍の水とすら、対等以上に渡り合っていた。

    だが、水とは流転。
    あらゆる地形、あらゆる隙間を流れゆき、最後にはすべてを呑み込む理の象徴。

    「まだ始まったばかりだ。俺は流れ、全てを洗い流す」

    水禍龍の双眸が紅く揺れた時、戦場はさらなる熱と重圧のうねりへと呑まれていった。

  • 8811◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 11:03:15

    膨れ上がる水蒸気と重力波――互いの攻撃が空中で衝突し、地形が削れ、空間に無数のひびが走る。その中央、進化型グラヴィタリス菌の姿は、もはや一つの生命体とは思えなかった。

    微生物の集合体は、形状を刻一刻と変化させていく。蛇のようにとぐろを巻いたかと思えば、次の瞬間には扇状の羽を持った天使型へと変貌。そのたびに重力の向き、圧力、密度が全て変化し、周囲の現象は予測不能な乱流へと化す。

    《反応速度、対象を上回る。重力演算、最適化完了》

    情報の奔流が、音を超えた速度で伝播する。
    菌群の「意志」は、あくまで合理的。だがその無感情さこそ、蒼禱にとって脅威だった。

    「……予測も、意志も、流れを持たねば、制することはできまい」

    蒼禱は静かに呟き、足元から広がる水脈に手をかざした。地中深くに眠る地下水の流れを読み、それを急加熱する。地面が爆ぜ、無数の蒸気の杭が大地を突き上げる。

    だが、それすらも――

    《蒸気圧検知。重力干渉により逸らす》

    空間の重力ベクトルが変形し、蒸気の杭は斜めに逸れ、地表を裂くにとどまった。

    「重力を“場”として自在に変える……っ、まるで神の手だな」

    蒼禱は息を整えた。重力の支配者を相手に、今の彼は流れを作れずにいる。だが、水に限界はない。

    「ならば……こちらも変化しよう。俺という“災禍の水”は、流動し続ける」

    次の瞬間、彼の身体を包む水が一気に蒸発し、代わりに新たな水流が空から降り注ぐ。周囲に降る雨粒すら、その熱で歪んだ空間に滲んでいく。

    「全てを呑み込む、破滅の渦を見せてやろう――」

    反撃の兆しが、確かに立ち上がり始めていた。

  • 8821◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 11:03:47

    空が赤黒く染まり始めていた。大気中の水分は限界まで加熱され、蒼禱の放つ蒸気は、もはや視界を奪う濃霧のように渦巻いていた。

    「この空間は、既に俺の“呼吸”で満たされた」

    龍の声が響くと同時に、彼の手から溢れた水が超加熱され、猛烈な爆風となって四方八方に放たれる。水ではなく“熱”そのものが意思を持ったかのように動き、周囲の空間を焼き尽くす。

    だが――

    《温度圧力推定完了。重力反転起動》

    進化型グラヴィタリス菌は即座にその空間ごと圧縮した。
    空気も、蒼禱の放つ熱流も、すべてが一点に引きずり込まれ、ねじ伏せられる。重力圧潰――それは物理法則の暴力そのもの。

    蒼禱の身体が、一瞬たわんだ。全身にかかる圧力が、彼の核に届こうとしていた。

    「くっ……! 核を……狙ってきたか……!」

    水禍龍としての彼の力の中心、“超圧縮された水の核”。

  • 8831◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 11:04:01

    そこに傷がつけば、すべての熱と水が暴走し、彼自身が自爆する。重力がその一点に集中していることを、蒼禱は本能で察知した。

    「だが――それを誘っていたのは、こちらだ」

    突如、蒼禱の身体が霧散する。まるで水蒸気そのものになったかのように、空気と一体化し、重力場の外へと逃れる。

    《本体喪失……否。分散体検出》

    逃げたのではない。蒼禱は、霧状に散った身体の一部を使い、重力核へ逆流する熱の渦を作り上げたのだ。

    「圧し潰すならば、その渦に自ら呑まれるがいい!」

    空間が一瞬、真白に染まり――爆裂音。
    蒼禱の攻撃が、重力場の中心に穴を開けた。

    だがグラヴィタリス菌は、まだ崩れない。わずかな空間を揺らしながらも、形を維持し、再構成を始めていた。

    「……これが、星をも喰らう理か」

    蒼禱は肩を上下させながらも、視線を逸らさなかった。まだ、終わってはいない。

  • 8841◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 11:04:29

    空は沈黙したかのようだった。
    爆風、重力波、水蒸気の交錯によって形成された戦場は、もはや地上とは呼べぬ次元。空間が軋み、上下も左右も崩れ去り、ただ“重み”と“熱”だけが支配する異界のような領域に変わっていた。

    進化型グラヴィタリス菌は形を変え続けていた。
    崩れてはまとまり、広がっては集まり、時に眼球のような球体を形成して、蒼禱を無数の“視線”で見つめる。そこには恐怖も怒りもなかった。あるのは、ただ“解析”と“最適解”の探求。

    《対象の核心反応観測中。中心核への干渉再試行》

    蒼禱の体内に存在する“水の核”。それこそが彼の力の源であり、同時に最大の弱点。
    彼はその事実を否定せず、むしろ敵に見せるように立ち尽くしていた。

    「これが、俺の本質……ならば、晒そう。だが同時に、災いもその“芯”にこそ力を宿す」

    彼の両腕がゆっくりと持ち上がる。指先が震え、全身の水流が逆巻き始める。

  • 8851◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 11:04:43

    蒼禱の体内の核が――熱を放ちはじめていた。

    「……自爆の兆候。否、演出。誘導罠の可能性」

    菌の演算は即座に変化を感知。距離を取ろうとしたその瞬間、蒼禱の足元に広がっていた“影”が爆ぜた。地下水脈を通じて張り巡らされていた超高温の蒸気圧力が、重力を逆用し、下からグラヴィタリスの本体を突き上げたのだ。

    「貴様の演算がどれだけ速かろうと、流れは一瞬で変わる」

    激しい咆哮と共に、蒼禱の全身が紅に輝いた。核が開かれる――そこに集約された水と熱と圧力が、一点から放たれる。
    それはもはや“水”ではなかった。純粋なエネルギーの奔流。星を貫くほどの“放水”が、重力の壁を割り、グラヴィタリスの外殻を深く抉る。

    《……損傷率、臨界》

    グラヴィタリスの球状核にひびが走る。
    だがそれでも、菌群は抵抗をやめなかった。まだ、融合すれば進化できる――そう判断していた。

    だが、蒼禱の意志はそれを上回った。

    「俺は“浄化”のために在る……この世界の濁り、お前ごと洗い流す!」

    決着への奔流が、世界を包み込み始めていた。

  • 8861◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 11:05:15

    蒼禱の咆哮と共に放たれた奔流は、空間を砕きながら突き進んだ。
    それはただの熱でも、水でもない。彼の“祈り”そのものだった。破壊ではなく、浄化の意志。すべてを洗い流し、始まりを告げるための光柱。

    グラヴィタリス菌の中心核が震えた。
    ひび割れた構造を維持しようと、無数の菌体が集まり、重力で補修しようと試みる。しかしそれは、すでに“流れ”を見失った構造物。蒼禱の熱は、あらゆる調整の余地を飲み込み、圧倒的な制圧の中でその「意志」すら塗り潰していく。

    《自己再構成――不能。全機能、低下。ネットワーク分断》

    無機質な“声”が、最後のように響いた。
    グラヴィタリスの巨大な質量がわずかに膨張し、次の瞬間、無数の破片となって空中に飛び散った。菌体は霧のように霧散し、地上へ、空へ、そして静かに消えていく。

    蒼禱は力を収めるように腕を下ろした。
    全身から立ち上る蒸気が風に溶け、川の水音がようやく戻ってくる。

    「……ようやく静かになったな」

    彼の身体はすでに限界に近かった。核の開放は、大きな反動と危険を伴う。
    けれど、その眼差しはどこまでも静かだった。痛みも、疲労も、その奥にある意志を揺るがすものではない。

    足元の水に手を浸しながら、彼は目を閉じる。
    この戦いに意味があったか――そんな問いは、もはや不要だった。

    「災禍は、禍いのためにあるんじゃない。
     流し、祓い、そして次へ……俺は、そう在りたいだけだ」

    微かに笑みを浮かべると、彼はそのまま川沿いの小道を歩き出した。

  • 8871◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 11:05:31

    陽が傾き、風が涼しくなってきた。
    辺りには草の香りと、静かな水の音。

    ――世界は、まだ美しい。

    その背中に、戦いの痕跡はない。ただ、静けさと共にある“祈り”が残っていた。

    「さて……そろそろ、帰るとしようか」

    蒼禱は一言、そう呟くと、暮れゆく川辺を静かに後にした。

  • 8881◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 11:05:47

    以上
    初勝利

  • 889二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 11:09:47

    AIが気合い入ってるおかげか、蒼禱くんかなり強い

  • 8901◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 11:10:28

    やばぁい
    やっちまった感がある…

  • 891二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 11:11:55

    グラ菌さんも油断ならない感じは出てましたな

  • 892二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 11:14:28

    両方強者感出てて良き

  • 8931◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 11:39:09

    短命でしたが10号くんがお亡くなりになりました
    11号君に切り替わりです………

  • 8941◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 11:41:34

    題名『無垢の審判』

  • 8951◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 11:42:14

    虹が降った。
    雲ひとつない快晴の空に、突如として垂直に伸びる七色の光柱。それはまるで天から垂らされた祝福の綱のようで、地上の誰もが思わず見上げた。

    「みんな〜〜〜しあわせに、なぁれハピ!!」

    現れたのは、声まで明るい小さな鳥――いや、鳥のような“なにか”。
    ふわふわと空中に浮かび、虹色に輝く羽根をひらひらと舞わせながら、空間全体に極光を撒き散らす。

    だが、次の瞬間。
    街の人々が、笑ったまま、倒れた。
    頭を抱え、笑いながら泣き、目からは血を流しながら、なおも恍惚の表情で。

    「ふしぎハピねぇ……どうして、寝ちゃうのぉ……」

    ハピは首を傾げた。理解できない。喜んでるのに、どうして静かになるの?
    この世界の“しあわせ”、どうして届かないの?

    その時だった。

  • 8961◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 11:42:38

    **“彼”**が現れたのは。

    風も、光も、音すらも巻き込まぬまま。
    ただ一歩、次元をまたぐように現れたその男は、全身をプロテクターに包み、黒いマスクで顔を隠していた。

    何も語らず。
    何も叫ばず。
    ただ、その存在が“否”を突きつけていた。

    ハピはその視線に、震えることなく近づいていく。

    「わぁ……はじめましてハピ! あなたも、しあわせになってねぇ~!」

    翼が開かれ、世界に再びオーロラが満ちる。
    だが、その男――No Name Heroは、一歩も退かず、ただ構えた。

    **「正義」**が、「無垢」を断罪しようとしていた。

    ──邂逅は、戦火と共に始まった。

  • 8971◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 11:43:09

    空が揺れる。
    七色の光が波のように広がり、ビル群を覆った。だが、そこにいたNo Name Heroは一歩も動かない。
    オーロラが視界を焼き、脳に直接“しあわせ”を流し込もうとする。しかし――効かない。

    ハピはくるくると宙を回りながら、首を傾げる。

    「ん〜〜? おかしいハピ……なんで、うれしくならないの? あたし、ちゃんと極光楽土を振りまいてるハピよ?」

    No Name Heroは返事をしない。
    ただ、無言で地面を蹴った。
    瞬間、彼の拳が──光を裂いていた。

    ゴンッ、と空気が鳴った。
    目にも止まらぬ速度で突き出された拳が、ハピの小さな体に命中する……寸前、すんでのところで逸れた。
    ハピの体は霧のようにすり抜け、液体の虹に溶けていく。

    「ひゃあっ、びっくりしたハピ! でもだいじょ〜ぶ、ハピはしあわせだから、ぜ〜ったい痛くないハピ!」

    彼女の羽ばたきが大気を変質させる。
    空気中の水分が虹の粒子となり、観客がいなくなった廃墟都市に“祝福”が降り注ぐ。

    その中に踏み込むヒーロー。

  • 8981◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 11:43:25

    彼の仮面に映る虹色の波紋は、瞬時に無数の解析を受け、最も破壊力の高い“正義”が選定される。

    No Name Heroの背中に、鉄鋼のランスが出現した。

    ──《聖戦で振るわれた正義の槍》──

    それは、宗教戦争の最前線で幾千を刺し貫いた“信仰に基づく正義の暴力”の象徴。
    次の瞬間、彼はその槍を構え、まっすぐに虹色のハピへと投擲した。

    「わぁああ!? それ、痛いやつハピよねぇ!?」

    ハピは歓喜の声で逃げる。
    音速を超え、空を貫く暴力が、やさしい羽根をかすめるたび、世界が微かに震える。

    正義は加速する。
    しあわせは逃げる。
    戦いはまだ、ほんの序章だった。

  • 8991◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 11:43:51

    戦場はまるで夢の境界。
    煌めく虹と、冷徹な鉄の槍がぶつかり合い、空気が裂けた。

    ハピは宙に舞いながら、笑い声を響かせる。
    「もっと遊ぶハピ?うれしいハピよ!」

    しかしNo Name Heroは動じない。
    彼の動きは機械的に正確で、全身から放たれる圧倒的な“正義の圧力”が空間を切り裂く。

    次々と槍を召喚し、繰り出す攻撃は正義の名の下に無慈悲で、無数の刃がハピの周囲を襲う。
    だが、ハピはそのすべてを無限の極光オーロラで覆い隠し、身をもって防ぐ。

    「ハピはやさしいハピ……あたしのしあわせ、みんなに届くハピ!」

    しかし、彼女の無垢な笑顔が、次第に歪みを帯びていく。
    狂気にも似た“しあわせ”の波動が、街の瓦礫を溶かし、空間をねじ曲げていった。

    No Name Heroは、仮面の奥の瞳に強烈な怒りを宿す。
    正義の刃が閃く――その瞬間、時空が歪み、光と闇の狭間で二つの力が激突した。

    戦いは、すでに単なる“勝負”ではなく、理念の衝突と化していた。

  • 9001◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 11:44:11

    彼らの闘いは、世界の理を揺るがすかのようだった。
    虹色の極光が夜空を満たし、No Name Heroの鎧は漆黒の影となってその光を切り裂く。

    ハピは空中で舞いながら言った。
    「ハピは、みんなを笑顔にしたいハピ!だから戦うハピ!」

    しかしその無垢な願いの裏に潜む狂気を、No Name Heroは見逃さなかった。
    「正義は甘くない」とだけ、その仮面の奥で彼は思う。

    彼の拳が再び振り下ろされる。
    拳の先に現れたのは、輝く鋼の盾。
    その盾はかつての戦争の遺産であり、正義の防御の象徴だ。

    衝撃が交差し、空間が震える。
    ハピの極光楽土が、盾を包み込み、浸食しようとするが、盾は決して屈しなかった。

    「ハピ……しあわせはただ楽しいだけじゃないハピ!苦しみもあるハピ!」
    その言葉は届かないが、ハピの表情が一瞬揺れた。

    二つの存在が、理念と意志をぶつけ合う。
    闘いは深淵の中へと沈んでいく。

  • 9011◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 11:44:29

    激しい戦闘は街の中心に広がっていた。
    瓦礫の山の中、ハピの極光楽土があふれ、幻想的な虹の橋を架ける。
    だが、その光は時に残酷だった。

    No Name Heroは沈黙のまま、着実にハピの動きを封じていく。
    彼の攻撃は次第に激化し、正義の名の下に大量破壊兵器を召喚し始めた。

    銃火器、爆発、そして放射線。
    だが、ハピは怯まない。
    「しあわせハピ!」と叫びながら、絶え間なく幸福のオーロラを撒き散らす。

    だが、苦しみが彼女の瞳に浮かんだ。
    「なんで……みんな静かになるハピ……?」

    無邪気な笑顔は崩れ、やがてその姿は徐々に薄れていく。
    No Name Heroの仮面の中には、揺るがぬ覚悟だけが宿っていた。

    決着は近い。
    正義としあわせの最終決戦が迫っていた。

  • 9021◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 11:44:46

    街は荒廃し、空には灼熱の極光が舞う。
    ハピの輝きはもはや薄れ、儚く消え入りそうだった。
    「しあわせハピ……でも……なんで……みんな、静かになるハピ……?」

    その声はか細く、まるで風に溶けていくように消えた。
    対峙するNo Name Heroは、静かに仮面の黒い瞳を輝かせる。

    彼はその拳に宿る正義の力を、最後の一撃に込めた。
    武器はもはや槍でも弓でもない――それは“理念”そのものが具現化した巨大な拳だった。

    一撃が放たれる。
    その一撃は無垢な光を貫き、ハピの核心に触れる。

    爆発的な光と影の交錯。
    そして静寂。

    目を開けたハピの姿はもうなかった。
    ただ、空にはかすかな虹が残った。

    「無垢なる審判は、時に残酷だハピ……でも、しあわせは、またいつか咲くハピ……」

    そう呟くように風が揺れ、物語は終わりを迎えた。

  • 9031◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 11:45:13

    以上
    手直し0

  • 904二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 11:49:06

    無邪気な邪悪バードの異質さが出てて非常によかったハピね!

  • 9051◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 11:50:01

    はぴを読み込ませてから11号の語尾が治らない

  • 906二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 11:51:23

    寄生されとる

  • 907二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 11:51:34

    侵食されてて草ハピ

  • 908二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 11:52:14

    ついにリアルもはぴで汚染するのか……(困惑)

  • 909二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 11:52:39

    読んでる間ずっと今期の某鬱アニメの宇宙人が頭にチラついてた

  • 9101◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 12:11:36

    題名『嘘つきと1分限定最強』

  • 9111◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 12:11:54

    そこは誰も来ない都市の裏側。
    廃棄された工場の脇を流れる濁ったドブ川のほとりに、一人の女が佇んでいた。

    「はぁ……今日も飯、無しっと……」

    後裏 表。
    年齢100歳、人間より少し丈夫な身体で、嘘とハッタリだけを武器に生き延びてきた女。
    泥まみれのジャンパーに、目元の笑み。腹は減っても口だけは減らない。

    そして、その川面が“ぬちゃり”と音を立てた。

    「ん? なに、また変なペットでも捨てられてんの?」

    濁流から這い出してきたのは、半透明の人型。
    全身がヌメヌメと蠢くスライムで、体の奥では小さな光学レンズのような器官が回転している。

    《目標認識……嘘吐き、発見。排除開始。》

    「おいおい、アタシは通りすがりの女子高生だってばよ?」

    その瞬間、スライムの表面が稲妻を帯びた。
    周囲にばら撒かれる猛毒の霧。視界は白濁し、空間が歪む。

    だが――

    「ふーん。幻覚見せる系かぁ。アタシ、幻覚見えない体質なんだよね。嘘だけど」

    表は、ニヤリと笑っていた。

  • 9121◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 12:12:20

    霧の中に射す、稲妻の閃光。
    それはまるで殺意の花が咲いたかのような美しさだった。

    バイオスライムX号は既にステルス状態へと移行していた。
    姿を消し、猛毒と幻影をまとって意識を撹乱。
    目に見えるスライムは偽り。攻撃を誘導するための投影だった。

    《行動予測開始。テレパシー、適合。》

    だが――。

    「……あんた、今『わたしの思考読めた』って思ってるでしょ?」

    川べりに立つ女は、どこか楽しげにそう呟く。
    笑っているが、震えているのも事実だ。
    彼女の身体にうっすら毒の痣が浮かび始めていた。

    《……思考読解失敗? 対象、ノイズが多すぎる》

    そう、後裏 表の“思考”は常に“嘘”で満ちている。

  • 9131◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 12:12:32

    何を信じていいのか、スライムには判断がつかない。

    「ほんとはね、アタシ……もう全然動けない。死にかけ。あと一歩で倒せるよ?」

    もちろん、嘘だ。

    《対象の言語、認識不能。作戦変更。空手開始》

    瞬間、空気を裂く破裂音とともに、スライムの腕が多数に分かれ、高速で地面を穿った。
    重金属の拳が地を砕きながら弾丸のように迫る!

    「ふふ。出たな“スライム空手”。……アタシ、武道四天王の一人だけど?」

    そんな称号、もちろん嘘。
    だが、そう口にするだけで少し勇気が湧くのだ。

    後裏 表は――まだ逃げない。

  • 9141◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 12:13:23

    「……おぉぉっぶねッ!!?」

    後裏 表は地面に転がり、拳の嵐をかろうじて躱していた。
    着地と同時、アスファルトが削り取られ、拳痕が無数に残る。

    スライム空手──それは笑い話のようでいて、破壊力は冗談じゃない。
    一撃一撃が機関砲のように重く速く、空気をえぐる。

    「っ……アハ、ちょっとかすっただけで……肋骨いったかも。いや、いってない。いってないいってない。いってるけど」

    毒素は肺に入り始め、神経が麻痺を訴えていた。
    呼吸が浅い。視界が揺れる。
    それでも、彼女は喋り続ける。

    「……でもさぁ、アレだよね? あんたって、無限に動けるわけじゃ――ないんでしょ?」

    嘘か本当か。いや、本当だ。

    《……自食機能、30秒以内に発動予定》

    能力を過剰に積みすぎたバイオスライムX号は、稼働限界が1分。

  • 9151◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 12:13:37

    残された猶予は、半分を切っていた。

    だが、X号は止まらない。
    全身を流体金属に変形しながら、表の前へ滑り出す。

    《高圧跳躍──打撃強化、最大出力。》

    そして、闇の中から降り注ぐ鉄槌。
    圧縮金属の質量を乗せた蹴撃が、空気すら振動させる!

    「やっぱりそう来た!アタシは逃げない!いや、逃げるけど!いや、逃げないフリするけど!」

    再び、謎のテンションで彼女は駆けた。
    全力で、死に物狂いで、ただ嘘を連打しながら――。

  • 9161◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 12:14:06

    「はーっ……はーっ……!はぁぁぁっ……もうだめっぽい!完全に詰みだよこれ!」

    後裏 表はコンクリの地面に膝をついた。
    猛毒が全身に回り、視界が二重にぶれる。
    電撃で焦げた皮膚が痛む。骨もいくつかヒビが入っている。

    バイオスライムX号は、静かに滑るように迫ってくる。
    姿はまだステルスのまま。幻影と霧が視界を包み、表の目に映るのは無数の“偽物”。
    だが――彼女はそこに“本物”の気配を感じていた。

    「――アンタ、もう残り十秒だろ?」

    声が震えている。
    だがその言葉には、確かな核心が宿っていた。

    《警告:残存稼働時間……11秒》

    彼女の“嘘”は、毒にも薬にもなる。
    言葉にすれば、それが相手の思考に介入する。

    「アタシね、死んだフリの名人なんだよ。今まで8回、それで命拾いしてきた。今が9回目――嘘だけど」

    彼女は立ち上がった。

  • 9171◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 12:15:04

    膝を震わせ、血まみれの顔で、笑っていた。

    《思考ノイズ、収束不能。》

    X号のテレパシーが効かない。
    毒が回りきる前に、どうしても仕留めなければならない。

    《最終出力:極限拳・スライム地獄撃(ギガ・ヘルフィスト)》

    見えない拳が、音を超えた速度で彼女を貫こうとする。

    「わかってる。こっちはもう、とっくに体力限界。だから――」

    彼女は、拳に突っ込んだ。

    「これはね、アタシの――本気の“嘘”だよ!」

  • 9181◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 12:15:40

    衝突の瞬間、時間が凍りついたようだった。

    スライムX号の拳は、確かに彼女の胸を撃ち抜いていた。
    金属へと変質した腕が、肋骨を粉砕し、肺を貫いた。
    霧の中で、紅がひとひら、ゆっくりと揺れ落ちる。

    《対象、戦闘不能。最終処理へ移行》

    しかし――。

    「……はは。やるじゃん、マジで」

    後裏 表は、地に膝をつきながらも笑った。
    口元から血を垂らしつつ、それでもその目は、死を拒絶していた。

    「でも、アンタって……ちょっと“素直すぎ”じゃない?」

    彼女の右手が握っていたのは、拳にめり込んだままの、小さな欠片。

  • 9191◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 12:15:56

    先程の電撃で破損したX号の“外殻制御端子”の一部だ。

    《それは……。——エラー:未認可アクセス》

    スライムの反応が一瞬遅れる。
    ほんのわずか、だがそれで充分だった。

    「“嘘”の中で生きてきたアタシが……アンタの正直さに賭けてたってわけ」

    彼女はぐらつく身体を引きずるようにして前へ出る。
    スライムの中心、複合思考核と発電構造の交点へ、何の前触れもなく。

    「これがアタシの“真実”――信じさせる嘘の、一撃だ!」

    彼女の拳が、虚構のように滑らかに霧を裂き、スライムの中枢へ突き刺さった。

    《自己統制不能……構造崩壊、開始……》

    電撃が霧散し、毒が薄れ、世界に再び風が戻ってくる。
    無数の粒子が光となって崩れ、スライムX号は、音もなく解体されていった。

  • 9201◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 12:16:44

    スライムX号の肉体が、霧のように空へ溶けていく。
    帯電していた毒の粒子も、映写されていた幻も、すべてが跡形なく消えた。

    ただ静かに、戦場に残ったのは――
    血まみれで、泥だらけで、それでも立ち尽くす一人の女、後裏 表。

    「……ねえ、あんた」

    小さく呟きながら、彼女は足元の水たまりに映った自分の顔を見た。

    「……わたし、本当に勝ったの?」

    応える者はいない。
    スライムは消え、すべてが終わったはずだった。

    彼女はゆっくりとしゃがみ込み、地面に手をつく。
    肺は焼けるように痛み、肋骨は複数折れ、意識は揺れている。
    でも――

    「……やっぱり、嘘だったかな。強いアタシなんて」

    それでも、負けたくなかった。

  • 9211◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 12:16:59

    逃げ続けて、騙し続けて、生き延びてきたこの百年の人生が。
    誰かのせいにしないで、最後に勝ちたかった。

    「……だがそれは、自分自身への許しであり、誇りだった」

    ぼろぼろの身体を引きずるように立ち上がる。
    夕暮れの中、川辺のほとりに、吹き戻した風が水面を揺らしていた。

    「明日も、また嘘ついて、また生きて――」
    彼女はそっと、水面に手を伸ばした。

    「明日も、また“わたし”でいられる」

    水面は、波紋ひとつなく、静かだった。

    彼女は、背を向けて歩き出す。
    その背中は、もう誰にも追いつけないくらい、軽やかだった。

    「さあ……帰ろ」

    川辺に、小さな笑い声が残った。

  • 9221◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 12:17:28

    以上
    マック食べたい

  • 923二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 12:20:29

    今回の話好きすぎる
    そこまで強く無いようなキャラが強キャラに下剋上する展開大好きドラゴン

  • 9241◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 13:48:58

    題名『裁きの審判と絶対不運』

  • 9251◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 13:49:52

    夜の帳が街を静かに包み込む。
    その闇の中、巨大な異形がゆっくりと動き出した。無数の眼球が燦然と輝き、鎖に縛られたその姿は、かつて天界を統べた熾天使の堕天した姿――グロル=ザヴェリオスだった。

    路地の片隅で、小さな少女が震えていた。笑宮幸。
    泣きじゃくりながらも、どこか悲しげに、そして怯えながらその場に立ち尽くしている。
    彼女の周囲には、何か得体の知れない力が渦巻いていた。近づく者すべてに災いをもたらす、圧倒的な不運の波が。

    「やめて……お願い……」
    か細い声が夜空に吸い込まれていく。

    しかし、異形は冷たく告げた。
    「罪を背負う者よ。汝の運命を裁く」

    グロルの能力、審獄顕現《ディアボリク・ヴェルディクト》。
    対象の魂に刻まれた罪を読み取り、その罪に応じた巨大な審判獣を呼び出す力だ。

    少女は自分に降りかかる不運に抗えず、震えながらもそこを動けなかった。
    まるで運命に引き寄せられるかのように、二つの存在が出会い、そして世界は静かに動き出した。

  • 9261◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 13:50:09

    笑宮幸の周囲には、まるで生き物のように蠢く不運の気配が漂っていた。
    足元の瓦礫は突然崩れ落ち、通りかかった猫は不意に転げまわる。彼女の涙が零れるたび、空気は重く淀み、不吉な予兆が拡がっていく。

    グロル=ザヴェリオスはゆっくりと一歩を踏み出す。その巨大な身体からは、痛みと苦悶に満ちた魂たちの呻きが響き渡った。
    「お前は罪を知っているか?」彼の声は低く重く、まるで地獄の底から響く鐘のようだった。

    幸は恐怖に震えながらも、首を横に振る。
    「わたし……罪なんて、ない……ただ、ただ、怖いだけ……」

    だが、不運は容赦なく彼女を襲う。通りの街灯がバチバチと音を立てて点滅し、遠くで車が急停止した。
    彼女の周囲には制御不能の不幸が渦巻いていた。まるで世界が彼女を拒絶するかのように。

    グロルの目が光を宿す。
    「罪なき者にこそ、最も残酷な審判が下されることもある」

    その言葉と共に、彼の身体の一部が動き出す。数多の眼球が輝き、地獄の審判獣が現れようとしていた。

    不運と審判。二つの運命が交錯し、静かな夜は嵐の前の静けさを漂わせていた。

  • 9271◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 13:50:28

    グロルの身体から無数の眼球が浮かび上がり、漆黒の闇に形を変えていく。
    その姿は、まるで地獄から這い上がったかのような巨大な審判獣——ギルティアス。
    その巨大な影は、街灯の光を飲み込み、闇に深い影を落とした。

    「これはお前の罪の化身だ」
    グロルの低く震える声が、静寂を切り裂く。

    だが、その瞬間、幸の体がふるえ、彼女のまわりの不運の渦が急激に強まった。
    瓦礫が激しく崩れ、地面が亀裂を走り、街のあちこちで異常現象が発生する。

    「やめて……やめて……」幸は泣き叫びながら必死に抵抗するが、彼女自身も不運の波に巻き込まれていた。
    不運が次第に暴走し、彼女の体を包み込み、恐怖と混乱がその意識を蝕んでいく。

    グロルの瞳は悲しげに揺れた。かつて天使であった面影は、今や残酷な審判者へと変貌していた。
    「罪がなければ、裁く価値もない。だが、お前自身が罪を認めるか否かは、神にも我にも関係はない」

    ギルティアスは怒りの咆哮を上げ、巨大な爪が空気を切り裂いた。
    その一撃が、幸と不運の渦を貫く。

  • 9281◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 13:51:06

    ギルティアスの爪が迫る中、幸の目は絶望と恐怖で見開かれていた。
    しかし、その心の奥底には消えそうな、小さな光も宿っていた。
    「お願い……やめて……」彼女の声は震えながらも、どこか強く響く。

    その瞬間、幸の身体を包む不運の渦が、まるで意思を持つかのように反応し始めた。
    瓦礫が宙に舞い、ひび割れた地面から水が湧き上がり、電線は火花を散らす。
    不運は暴走し、周囲の景色が歪み崩れ始めた。

    グロルは冷たくその様子を見つめていたが、どこか苛立ちの色が混じる。
    「制御不能か……」彼の声は落胆のようにも聞こえた。
    審判獣ギルティアスもまた不運の影響を受け、その動きは鈍く、重くなっていた。

    だが、幸の涙が一筋頬を伝うと、彼女の不運の力が再び暴走。
    ギルティアスの目が血のように赤く染まり、激しい咆哮を上げる。
    「罪なき者の苦悶もまた、我が裁きの理由」

    だが、その刹那、闇の中に微かな光が差し込み、ギルティアスの動きを止めた。
    何者かが静かに現れる——。

  • 9291◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 13:51:24

    闇を切り裂くように、輝く白銀の装甲が現れた。
    その正体は神崎蓮。白と銀の騎士装甲《アークナイト》を纏い、手に極光聖剣《オーロラ・サンクトブレード》を構えている。

    「これ以上、無辜の者に苦しみを与えるな」
    彼の声は凛と冷たく、しかしどこか優しさを含んでいた。

    グロルの巨大な審判獣は一瞬怯み、数多の眼球が彼を鋭く睨みつける。
    「聖騎士か……来るがいい」

    蓮は静かに構えを取り、一閃。
    極光聖剣から放たれた蒼白の衝撃波がギルティアスの身体を切り裂き、魂の呻きが一層大きく響く。

    しかし、グロルの肉体は醜悪な鎖と封印符で強固に守られていた。
    「これでは簡単には討てぬ」
    グロルは禍々しい呪詛の力を解き放つ。

    だが蓮は臆せず、霊子装甲《シグマ構造》を脈動させ、攻撃を受け流しながら前進する。
    「罪も救いも、俺が決める」

    蒼白い光と漆黒の闇が交錯し、静かな夜の街は戦場と化した。

  • 9301◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 13:52:01

    激しい斬撃が交差し、夜空に閃光と影が乱舞する。
    蓮の極光聖剣が審判獣の鎖を断ち切り、神聖粒子の波動がグロルの肉体を蝕む。
    だがグロルは呻き声をあげながらも、その醜悪な巨体を起こし、最後の力を振り絞る。

    「この世界は罪だらけだ……故に、我が審判は終わらぬ」

    巨大な鎖が襲いかかるが、蓮は霊子装甲を強化し、反撃の隙を逃さない。
    「そんな正義は通さない」

    彼の刃が深く貫き、封印符が砕け散る。
    その瞬間、グロルの体内から苦悶する魂たちの叫びが轟き、巨体が崩れ落ちていく。

    「かつての名……覚えているか、グロル」
    蓮の声は静かに、しかし確かな決意に満ちていた。

    グロルの目が一瞬揺らぎ、動きが止まる。
    その隙に蓮は極光聖剣を深く突き立てた。

    「これが終焉の審判だ」

    世界は静寂に包まれ、夜空には蒼白い光だけが残った。
    幸は震えながらも安堵の涙をこぼし、蓮は彼女を守るように腕を広げる。

    「これで、罪なき者に光が届く」

    戦いは終わった——。

  • 9311◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 13:52:41

    以上

    私には何が起こったのかわからない
    まじでなんで蓮が出てきたのかわからない
    でも面白いから出しちゃった

  • 932二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 13:53:15

    急な乱入者で草

  • 933二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 13:54:02

    グロルにとっての不幸が来た…ってコト?

  • 934二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 13:55:52

    急に第三者とんできたもんだからゲラゲラ笑ってる

  • 935二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 13:56:22

    唐突な乱入者は多々良哀の時に出てきた凡神以来?

  • 936二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 13:56:52

    >>933

    なるほど、そういうことか!

  • 937二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 13:57:01

    攻勢かと思いきや2コマ堕ちしてて草

  • 938二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 13:58:09

    >>935

    急に設定的にも全く関係ねぇ第三者がすっ飛んでくんのは初めてだぞ

  • 939二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 14:01:07

    サプライズ神崎蓮

  • 9401◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 15:50:26

    題名『審拳交錯』

  • 9411◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 15:50:45

    荒野に、風が鳴っていた。夜の帳が大地を包み、赤銅の月光が岩場をかすめるように照らす。その場に降り立った異形の兵器は、ヴァルゴ=アドマイヤ。エリシオン星間同盟が誇る近接戦用OG機。銀白の装甲と流麗なフレーム、剣と爪を備えた四肢はまるで戦場を舞うためだけに設計された機体だった。

    その鋭利な視覚センサーが捉えたのは、一人の老人。
    白杖をついた痩躯の男――名を“極拳”ムキョウ。

    「……機械、か。さて、今日の稽古相手には骨がありそうだ」

    視覚も聴覚も失いながら、気の流れだけで相手の存在を感じ取る老拳士。
    彼は“音のない音”を聞くように、ヴァルゴの存在を感じ取っていた。

    ヴァルゴは即座に敵意を検知し、両腕のバタリオン・スレイサーを展開。
    電磁振動が刃に集まり、赤く発光する。

    「警告。敵性反応確認。制圧行動に移行――」

    瞬間、足元の岩を弾き飛ばすほどの加速。
    ヴァルゴがゼロ・リーチャーを起動し、一気に距離を詰める。
    だが、ムキョウの白杖が風を裂いた。

    「――遅いな」

    視えずとも、その拳はすでに読んでいた。

  • 9421◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 15:51:01

    バタリオン・スレイサーが地を裂く。
    しかしその刃は、ムキョウの身体を掠めることなく空を切った。
    老人の身体がふわりと跳ねるようにかわし、接地と同時に逆手の拳を突き出す。
    その気配は「水」。

    ヴァルゴの攻撃は明確に「火」の特性を持つ。
    五行において、水は火を剋する。

    その一撃がヴァルゴの胸部装甲に衝撃波として伝わる。
    数値では測れない奇妙な共鳴と共に、AIが戦闘データの異常を警告する。

    『剋属性攻撃による性能低下を確認。影響範囲:9%』

    ヴァルゴはすぐにネイルガンを抜き、連射。
    だがその弾道もまた、ムキョウの足捌きにより紙一重で逸れていく。

    「目を閉じて見えぬものを、開いて見よ」

    その言葉の直後、再びムキョウの拳が繰り出される。
    火、水、木、金、土――その中から、木の気。
    ヴァルゴの反応速度を下げる作用がある。

    そしてその一撃が、ヴァルゴの右腕関節部に直撃する。

    装甲に亀裂。

    ヴァルゴは即座に後退し、機体冷却と装甲再配置を始める。

    ムキョウは静かに構え直す。
    「五行は巡る。お前が火に偏る限り、我が拳は尽きぬ」

  • 9431◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 15:51:40

    ムキョウの足裏が小石を踏み、微かに鳴る。耳のない彼には聞こえぬ音だが、それすら“気”として肌に感じ取っていた。

    「少しは骨があるな。だが――この拳が折れるか、貴様の刃が砕けるか、試してみようかの」

    ムキョウの気が変化する。火、水、木、金、土――五つの性が掌に集約される。一瞬、ヴァルゴのセンサーが過熱を検知したが、視覚に映る光は何もない。派手なエフェクトはない。ただただ静かに、確実に、空気が変わった。

    ヴァルゴは反応装甲を起動させ、ゼロ・リーチャーによる瞬間加速で斬撃を放つ。
    腕部ブレード《バタリオン・スレイサー》が高速で閃いた。斬撃はムキョウの横腹を掠めた――はずだった。

    「――土」

    ムキョウの拳が低く重く打ち下ろされる。打撃はヴァルゴの左肩装甲に直撃し、反応装甲ごと軋ませた。内側のフレームがたわみ、機体が一歩、二歩と下がる。

    ヴァルゴは間髪入れずにピストル型ビーム兵装《ネイルガン》を抜き放ち、至近から二連射。

    しかし、弾は当たらない。
    ムキョウは風を読むように、まるで弾道を予見していたかのように、頭を僅かに傾けるだけでそれらを避けていた。

    「今のは……火じゃな……もう少し、見せてみよ」

    相手の属性を見極める。それが五行拳の肝。ムキョウはまだヴァルゴが“何の性”に偏っているかを読み切れていなかった。

    だが、拳は迷わない。

    ヴァルゴも迷わない。戦場の舞踏家と呼ばれたカレンの意志が、OGの演算フローと共鳴する。

    「この男、視覚も聴覚もない……だが、それでなぜここまで反応できる?」

    冷却が完了した掌部の《フォス=エッジ》が起動。淡い光刃が走り、ヴァルゴが再び躍り出る。地面を踏み砕き、重力に任せた斬撃がムキョウに振り下ろされ――

  • 9441◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 15:51:57

    「火よ」

    ムキョウの呟きと同時に、その拳が真横から突き上げられた。
    斬撃の軌道を逸らすように叩き込まれたそれは、五行のうち“火”に対する剋――“水”の気を纏った一撃。

    ヴァルゴのフォス=エッジが空を斬り、閃光と共に砕け散る。ビーム発振部の冷却が間に合わず、過熱による緊急停止。機体に施されたセーフティが作動し、自壊を回避する。

    「なるほど。属性を識り、対処する……この拳法、実に理に適っている」

    ヴァルゴは一歩退いた。背部から零距離支援用の《ゼロ・リーチャー》が再点火され、鋭い足音を残して跳び退る。敵との間合いを一瞬で開けるその動きは、ただの機動ではない。
    ――逃げではなく、次への跳躍。

    「おぬし、まだ出し切ってはおらぬな」
    ムキョウが空を切るように腕を払う。気の波動が空間に走り、ヴァルゴのセンサーに謎の振動を記録させた。

    「――“木”」
    次の瞬間、ムキョウの踏み込みが始まる。地を抉るような踏破。肩、肘、拳――その全てが一糸乱れぬ連携で前へと収束する。

    《木》は《土》に剋。ヴァルゴの外装フレームに使われた鉱物構造を打ち砕く理に合致した一撃が、間合いを超えて唸りを上げる。

    防御行動が間に合わず、ヴァルゴの右腕部装甲が激しく砕けた。関節部の駆動が鈍り、火花が散る。

    「気配が、薄れた……?」

    カレンの意識がヴァルゴのAI制御を通して囁くように感じられた。相手が何をしているのか、論理的には解析できない。しかし“感じる”のだ――理屈ではない“術”のような戦いを。

    ムキョウは揺らがない。見えず、聞こえずとも、五行の相剋と相生を拳に込め、ただ正しく己の信じる“拳”を振るう。

    「剛もよし、柔もよし。だが、拳は活の道と知れ――」

  • 9451◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 15:52:25

    風が止まり、音が沈む。
    時が凍りついたかのような静寂の中、ムキョウの足が一歩、踏み出された。
    それはまるで天地を割る“構え”。次の瞬間、ヴァルゴの全身に、見えざる圧が迫る。

    「五亡生――」

    その名を呟いたのは誰か。盲目の老人の声か、戦場そのものの呻きか。
    いずれにせよ、次の瞬間には拳が振るわれていた。

    ひとつ目の拳が打ち込まれる――“火”。
    突き抜けるような熱がヴァルゴの左腕を焦がし、その駆動を止めた。

    ふたつ目、“水”。
    衝撃波のような波動が機体内のバランサーを揺らし、姿勢制御が一時的に不能となる。

    みっつ目、“木”。
    残された右脚のフレームが弾け、踏み込みの軸を奪われる。

  • 9461◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 15:52:45

    よっつ目、“金”。
    それは構造を超えた“芯”へと届いた。ヴァルゴの内部、パイロットの神経リンクを通してカレンの意識に幻の振動が走る。

    そして最後のひとつ――“土”。
    五つ目の拳が重なる瞬間、五行が相剋と相生の環をなす。
    相手を五度殺し、五度生き返らせる臨死の連打――五亡生(ごぼうせい)。

    「――ッ……!!」
    カレンの口から、息ではない“想い”のような衝撃が漏れる。機体は保護モードへ強制移行され、全身を包む反応装甲が暴走寸前で自壊を回避する。

    システムが強制リブートを始め、ヴァルゴの全機能が一時停止。
    戦場に残ったのは、片膝をつき、拳を引いた姿のムキョウだけだった。

    「生きておるな……よきかな」
    老いた拳士は静かに立ち上がると、白杖を再び手にし、天を仰ぐように顔を向けた。

    「拳は、生かすためにある」

    静かな風が吹き抜け、終わりの鐘のように、沈黙が戦場を包み込んだ――。

  • 9471◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 15:53:13

    白い杖をつきながら、ムキョウはゆっくりと背を向けた。
    その背中には、老いと静寂の影が宿っている。しかし、その歩みは揺るがない。彼の五行拳は、今日もまた誰かを生かすために振るわれた。

    背後で、ヴァルゴ=アドマイヤが再起動を終える。
    駆動音が低く響き、センサーの光が静かに明滅する。しかし立ち上がることはない。内部の損傷は深く、カレンも気づいていた。
    ――あの一撃は、殺意のない、完璧な終わりだった。

    「……これが、人の拳か」

    電子的なノイズの隙間から、女兵士の吐息が漏れる。
    戦場で無数の敵を斬ってきたその腕が、今はただ力なく、膝の上で休んでいる。

    それでも、彼女の心には敗北はなかった。
    あの一瞬――五発の拳に、自分の命を奪われ、生かされた。その事実こそが、何よりの証明だった。

    ムキョウは何も言わない。
    その顔は微笑んでいるようでもあり、眠っているようでもある。
    だが、彼の中では確かに、拳士としての何かが報われていた。

    「生きてる限り……まだやれる」
    カレンがそう呟いたとき、戦場にまた風が吹く。
    互いに殺し合い、破壊し尽くすためだけに生まれた二つの存在が、殺さずに、倒さずに、互いを確かめ合った。

  • 9481◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 15:53:28

    それはもはや、勝敗を超えた「証明」だった。

    空は夕暮れを帯び、赤い光が残骸に落ちる。
    ムキョウの白杖が小さな音を立て、瓦礫の隙間をそっと進む。

    「……拳は、まだ通じる。たとえそれが……機械の心でも、な」

    そう言って、盲目の拳士はゆっくりと戦場を後にした。
    彼の耳には何も聞こえない。だが、背後で誰かが確かに手を振った気がした。

    ――終幕。
    そして、またひとつの伝説が静かに幕を下ろす。

  • 9491◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 15:53:44

    以上

  • 950二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 16:02:00

    またしてもカッコいいジジイが増えやがったこのスレ!

  • 9511◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 16:04:16

    安価10

  • 952二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 16:04:30

    名前:シャケ山サメ五郎
    年齢:10才
    性別:オス
    種族:元人間
    本人概要:サメ人間と呼ぶにふさわしいキメラ。正式名称は『メガロヘイズ05』
    とある研究所の凄惨を極めた人体実験の果てに誕生した最高傑作。
    被検体01~04はヒトゲノムとサメゲノムの過剰融合に耐え切れず処分済。
    サメ五郎という名前を与えた少女はサメ五郎が脱走した罰としてエサにされた。
    研究所を壊滅させた現在は怪人として逃亡生活を送っている
    能力:DIVE
    能力概要:あらゆるモノの当たり判定をすり抜け、水中の如く泳ぐことができる。
    能力解除時、自身に干渉する空間が抉れる特性を応用しての防御無視攻撃が可能
    弱点:人間の少女を見るとトラウマで動きが鈍る。
    能力発動中はサメの背ビレ部分だけは露出している必要があり、そこに攻撃を受けると強制解除される
    要望:自傷を受け付けない強靭な肉体に反して精神的に未成熟。本能的に人間を喰おうとする自分を恐れている

  • 953二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 16:04:31

    名前:阿久盧(あくろ)
    年齢:数千〜数万年(見た目は10歳くらいの少女)
    性別:女性
    種族:田の神、付喪神
    本人概要:編笠を被った愛らしい容姿の少女、明るく天真爛漫だが田畑を荒らすものには容赦はしない
    能力:権能「山神権現飛鳥墜(さんじんごんげんとぶとりおとし)」
    能力概要:自身の分身でもある案山子を自由自在に出現させる。この案山子の周りの一定空間では「飛ぶもの」「飛び越えるもの」は僅かでも全て否定され、強制的に弾かれ、地に墜とされる
    これを利用して相手の周りを案山子の群れで取り囲み亜空間の隙間である「拒絶の狭間」に無理矢理叩き落す事も可能
    案山子とは畑の護り手
    彼女達の前では如何なるものだろうと侵入を許されないのだ
    弱点:「飛んでいないもの」「田畑に害をなさないもの」に関しては弾き返す事が出来ない(発動高度はおよそ80センチ程度)
    また、案山子の召喚中は自身も動く事が出来ない
    真下に案山子を召喚して無理矢理かちあげたりもしてくるが超低空移動で交わし続けられるとじわじわと距離を詰められてしまう
    要望(任意):射出攻撃も弾ける程でお願いできれば…

  • 954二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 16:04:34

    名前:アマダ
    年齢:400
    性別:男
    種族:天邪鬼
    本人概要:皮肉屋で強者が大嫌い 弱者も見下している
    能力: リバースパワーバランス
    能力概要:強い能力身体能力、存在の持ち主程弱体化し能力の使用が困難に
    使用できても劣化した状態になる
    逆に身体能力が弱い能力が弱いと強くなる 
    アマダは身体能力が貧弱な為強化される また能力のオンオフは自由
    弱点:身体能力や異能にたよらない技量主体の相手や
    伝説の武器防具など外付けの力に頼っているものには弱い

  • 955二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 16:04:36

    名前:一本槍鍛輝(いっぽんやりたんき)&釘鳥静日(くぎどりしずか)
    年齢:鍛輝は27歳、静日は0歳(受胎からは10年ほど)
    性別:鍛輝は男、静日は女
    種族:鍛輝は人間、静日は鬼子
    本人概要:黒い外套姿のぶっきらぼうな大男と白いワンピースを着た無色の少女のコンビ。鍛輝は刀を佩いた現代の剣豪であり、その武名は裏社会では広く知れ渡っている。彼はある供犠塚一族の娘と恋仲であったが10年前の戦いで彼女を失ってしまう。彼女が死ぬ瞬間、最も尊く同時に悍ましい奇跡が叶った。恋人の”彼の子どもを生みたかった”という願いが、胎児をそのまま鍛輝の腹部に霊的な意味で宿らせるという形で叶ってしまった。静日はその胎児であり、鍛輝は男である故に永遠に生まれぬ悲しき嬰児である。普段鍛輝の傍らにいる少女は静日の能力で生み出された幽霊のような存在であり、そのため触れることはできない。2人の目的は”生む/生まれること”である。真の意味で2人の親子が触れる奇跡を求めて鍛輝と静日は今日も彷徨っている。
    能力:剣術と供犠(魂)
    能力概要:鍛輝の剣術は卓越している。ただのナイフで鋼鉄を切り裂き、日本刀を振るえば雷雨を両断することができる。静日の供犠は魂を生贄にする秘術である。本来は生きながら石像と化す術であったが、彼女は未だ生まれていないため魂が不完全──つまり術を行使したそばから魂が補完されていくのである。ただ、術のほとんどが自身の霊体の作成と自己の存在維持に注ぎ込まれており現状は大した奇跡は起こせない(自分が生まれる、という奇跡はキャパを大きく超えているため叶えられない)。せいぜいアイスのあたりがちょっと引きやすくなる程度の奇跡しか起こせない。
    弱点:鍛輝は肉体強度が人間の範疇であること。静日は大した奇跡が起こせないこと。静日は霊体を解除すれば相応の奇跡を起こせるが、その場合静日は消滅し、更に鍛輝の心臓と脳髄に激痛が走り最悪の場合ショック死してしまう。

  • 956二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 16:04:40

    このジジイ…

    マスターアジアかよ

  • 957二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 16:04:46

    名前:ハナシダレ
    年齢:不明
    性別:不明
    種族:妖怪
    本人概要:かつて「常世神(とこよがみ)」と名乗り、不老不死を授ける神として信仰を集めていた妖怪。だがその正体は、神の名を騙り人の信仰を喰らう偽神──信仰を糧とする邪妖である。

    美しく、まるでアゲハ蝶を思わせる艶やかな容姿をしている。信仰が高まれば高まるほど強くなり、言葉一つで人の心を惑わし、時に【洗脳】によって「奇跡」を演出していた。もちろん不老不死など授けられるはずもなく、すべては芝居だった。
    ✅ 人間の“神にすがりたい”という本能的な弱さ
    ✅ “ご利益”さえあればどんな残虐も黙認する群衆心理
    この2つを熟知し、最大限に利用していた。

    ♡信仰方法♡
    1.まず生贄を用意します
    2.その生贄の心臓を生きたまま抉り出します
    3.そしたらハナシダレは喜び、豊作にしてくれます(※できない)
    4.自分から差し出せば不老不死にしてくれます(※できない)
    ちなみに討伐をしに来た武士には色仕掛けが効かず、結局首を斬られて討伐された。
    ハナシダレは色仕掛けに武士が引っ掛かったら逃げ出そうとしていたようだ。
    しかし、武士が死んだ頃を見計らって【柑橘】を用いて復活を果たした。
    能力:【変体】【偽造】【洗脳】【柑橘】
    能力概要:【変体】は自身の肉体を自由自在に変えることが出来る。腕を槍にしたりなど体の一部を武器にしたり、姿そのものを他人にしたりすることが可能。
    常世神がアゲハ蝶の神のため、この名をつけた。
    【偽造】は相手の能力を真似っこするもの。
    本物の能力よりも精度ははるかに落ちるが、それでも多くを真似出来る。神と偽っていた妖怪のため、この名が付いた。
    【洗脳】は相手の脳に侵食して自身の信徒にするもの。ただそれだけの力。だが効果は絶大。相手を思いのままに操ることは出来ない。ハナシダレにカリスマ性なんてないので【洗脳】で無理矢理信徒にしていた。
    【柑橘】は予め葉や相手の身体に蛹を埋め込んでからその後10日から二週間ほどで宿主を突き破って復活する。その間に宿主から栄養を吸って大きくなっていく。
    弱点:首が弱い。過去に武士によって首を斬られたため、首だけが非常に脆く、包丁だけでも切り裂ける。
    要望(任意):プライドもなにもない尊大な小物という感じでお願いします

  • 958二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 16:04:51

    名前:ランスロット=ハイルハイト
    年齢:72歳
    性別:男
    種族:人間
    人物概要:くたびれた錆色の衣服に葉巻を吸っていて疲れ切った顔をした年老いた男
    かつてはボロ槍一本で数多の戦場を駆けた誇りと威厳と信念に満ちた英雄だがある時を境に落ちぶれ隠居した
    今は相棒のボロ槍と一緒に過去の感傷に浸りながら酒を飲む毎日
    能力:槍術
    能力概要:かつて英雄と呼ばれるに至った槍術を扱う
    弱点:長い間戦ってきてないので身体がなまっている
    故にスロースターターで最初は全盛期の半分程度しか動けない、故に短期決戦や速攻相手が苦手

  • 959二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 16:04:57

    名前テラー
    年齢:不明
    性別:無
    種族:不明
    本人概要:世界に恐怖というものが生まれたと同時に誕生した恐怖の概念的存在 今の姿は超巨大ながしゃどくろ
    本人的には自身との戦いは度胸試し、肝試し 恐怖は乗り越えるものであって倒すものでは無いという認識らしい 
    また恐怖に対しては煩く この怖がらせ方はなっていない今時の怪異、殺人鬼はなっとらんなどの老害みたいな一面もある
    能力:始原の恐怖
    能力概要:相手が恐怖すればする程 制限なく自身が強化されていき使える呪詛の規模強さも大きくなる 
    また恐怖が存在しない存在にも強制的に恐怖というものを付与する
    弱点:恐怖を否定する、体験した事が少ないものに対しては滅法強いが
    自身の恐怖を否定せず認めた上で立ち向かうものに対しては実力能力関係なくテラーに有効なレベルまでバフが与えられる
    要は恐怖を受け入れられそれでも前に進まれるのが弱点  故にテラーは自分の戦いは多少派手な肝試しと称する

  • 960二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 16:05:02

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  • 961二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 16:05:14

    名前:終わりを呟く者
    年齢:不明
    性別:そのような概念は無い
    種族:アンドロイド……?(外宇宙の邪神の化身の一つ)
    本人概要:中性の見た目をしたアンドロイド?で有りところどころ機械部分が見えている
    常に他者を蔑む様な軽蔑する様な表情を浮かべており 良く蔑笑をする 
    能力: 終わりのチクタク音
    能力概要:対象を認識した時点で巨大な時計が空中に出現
    時計が一周するとどの様な相手であろうと例外無く【終わり】を迎える これはあらゆる能力を無視して発動する
    また終わりを呟く者がチクタク、チクタクと呟き始めると急速に時計の針が進み出す
    弱点:本人自体には戦闘能力が無い為時計が進み切る前に倒せれば何の被害も無いため 相手を弱らせるなども不可能 
    呟く以外相手の攻撃を回避防御するぐらいしか出来ない

  • 962二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 16:05:15

    名前:見詰 叶
    年齢:16歳
    性別:女の子
    種族:オタク
    本人概要:他者の視線に極めて敏感で人目を避けて生きて来たが、アイドルにド嵌りして異能と使命に目覚めた。アイドルに振り向いてもらうためにモチベをガン上げして戦う。
    能力:視線
    能力概要:自身と他者の視線を操る異能。自身の視線操作は攻撃に、他者の視線操作は攻撃回避や相手の隙を作るために使用。(使用例:自身の視線を物質化して相手を貫く。相手の視線を見当外れな方向に向けさせる。)
    弱点:長年引き籠りだったのでとても虚弱。100m走のベストタイムは1分40秒。
    要望:戦闘中のどこかのシーンで「オタク舐めんな!」というセリフをお願いします。

  • 9631◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 16:05:28

    すとっぷ

  • 964二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 16:05:34

    名前:グラヴィタリス=エーテリア(Gravitylis =Aetheria)
    年齢:不明(融合発生からはおそらく数千〜数万年)
    性別:なし(意識は存在するが、人格は流動的)
    種族:半エーテル性集合生命体(融合進化型グラヴィタリス)

    本人概要:
    「進化型グラヴィタリス菌(Gravitylis-E)」の一部が分裂・独立し、未知の高次エーテル存在体と融合することで誕生した新種。約数100kmにもおよぶ巨大なアメーバ状の存在で、物質世界とエーテル層にまたがって存在している。物理的な重力操作に加え、精神的な干渉や存在情報の再構築といった“エーテル的干渉”能力を備えるようになった。形状は一定せず、液体的・幻像的・神的なシルエットを取り続ける。

    能力:
    •半径数百km規模の重力・反重力・時空歪曲
    •エーテル干渉(精神・意識・情報への侵蝕、幻覚、洗脳、記憶改変)
    •形態自由変化
    •存在位相のずらし(物理的攻撃が通らない状態(エーテル側)への一時移行、もしくは物理界への一時以降)
    •捕食と解析による異常進化(対象の能力や構造の取り込み)
    •数㎝~数m程度のサイズの分体を無数に送り込む
    能力概要:
    この存在は、物質世界とエーテル界の中間に位置しており、物理法則と情報法則の双方を操作できる。精神への直接干渉による対象の無力化が可能。重力制御能力も桁外れで、戦場そのものを歪め、周囲の地形や現象すら飲み込むように再構築できる。変幻自在な姿は視覚的にも認識困難で、接触すること自体が高リスク。

    弱点:
    •融合体ゆえに存在が不安定で、エーテル干渉や位相揺らぎによって崩壊する可能性がある
    •非常に高い知性と情報密度により、自我が拡散・分裂・錯乱しやすい
    •情報汚染による影響を受けやすく、複雑な概念・矛盾的命令に弱い(例:「自己を否定せよ」など)
    •生命としての核だけは位相をずらそうが何しようが物質のままであり、核を破壊されたら死ぬ。
    •核に関する弱点は分体にも存在する。

  • 965二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 16:07:37

    名前:"斬々舞"のエリクナ
    年齢:17歳
    性別:女性
    種族:竜人族(血は薄く耳と犬歯が尖ってて瞳孔が爬虫類っぽいくらいしか種族的特徴がない)
    人物概要:標高3000mを超えるドンベ山脈の頂上付近に暮らす民族、シェンザの若き舞い手
    物静かであまり喋らないが都会に出て剣の腕試しをしてみたいと言う夢がある
    能力:シェンザの剣舞(シェンザ・アーオン)
    能力概要:シェンザの民が伝える戦神ヤグロに捧げる舞
    祭儀用に作られた波打つ形状の剣を独特な歩法と呼吸を用いて振るう
    かつてヤックソン族と共に傭兵部族として猛威を奮ったシェンザが編み出した、足場の悪い場所でも使える剣術を有事の時に使えるよう舞として伝承した物であり
    独特な呼吸によりトランス状態になった使用者の身体能力を100%まで引き出す事が可能
    また反射神経などの神経も鋭敏化する事でどんな攻撃であってもほぼ確実に躱し、回転とそれに伴う遠心力により鋭くなった剣で切り刻む事も容易
    弱点:神経が鋭敏化し過ぎた影響で巧妙なフェイントには引っかかりやすい
    また使いすぎると使用後に動けなくなる

  • 966二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 16:15:01

    このレスは削除されています

  • 967二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 16:16:26

    もう締め切り終わってますよ

    >>963の時点でスレ主からストップ入ってます

  • 968二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 16:16:47

    もうストップかかってんぞ

  • 969二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 16:17:31

    1000文字制限で引っかかった~!

  • 970二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 16:18:00

    ヤメイ案件によるワンチャン繰り上がりを狙っている説

  • 971二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 16:19:59

    意地でも我が子を出撃させようとする親の執念を感じる
    ……愛だね!

  • 972二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 16:20:44

    すみません。
    間違えて修正前のものを挙げてしまったのですが、今消しても大丈夫ですか?

  • 9731◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 16:39:59

    >>972

    いいですよ

  • 974二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 16:50:39

    >>973

    ありがとうございます

    ノイシュ・トレミア削除しました

  • 975二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 16:51:26

    対戦カードは?まだ生成中?

  • 9761◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 17:27:17

    飯食ってました
    阿久盧vsテラー
    見詰 叶vs一本槍鍛輝(いっぽんやりたんき)&釘鳥静日(くぎどりしずか)
    終わりを呟く者vsシャケ山サメ五郎
    アマダvsランスロット=ハイルハイト
    ノイシュ=トレミアvsハナシダレ

  • 977二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 17:34:06

    一戦目は付喪神vs恐怖の化身か
    どうなることやら

  • 9781◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 17:36:51

    ノイシュさん消しちゃったしずらそうかな

  • 979二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 17:47:18

    すみません!
    ノイシュの完成系が消えてしまったのでずらしていただいて構わないです

  • 9801◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 17:49:28

    グラヴィタリス=エーテリアvsハナシダレ

  • 981二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 18:23:41

    というか、このスレももうそろそろ埋まっちゃうから次スレ立てないとな

  • 9821◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 19:36:39

    いったん埋めちゃってください

  • 983二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 19:37:03

    じわじわ埋めてくかい

  • 984二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 19:38:23

    もう四スレ目か
    早いもんだな

  • 985二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 19:43:10

    意味わからんくらい早いな

  • 986二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 19:44:53

    このレスは削除されています

  • 987二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 19:46:12

    うめ

  • 9881◆ZEeB1LlpgE25/07/06(日) 19:46:25
  • 989二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 19:46:49

    能力:埋葬者

  • 990二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 19:48:24

    1000なら供儀塚救済

  • 991二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 19:54:34

    埋め立てるっぺー

  • 992二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 20:00:03

    1000なら恐怖と絶望を

  • 993二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 20:01:25

    1000なら1000号まで続く

  • 994二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 20:17:34

    梅干しスッペェ(>*<)

  • 995二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 20:22:17

    うめねば

  • 996二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 20:23:23

    しりとりしよう

    りんご

  • 997二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 20:24:55

    ゴンドワナ大陸

  • 998二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 20:25:45

    このレスは削除されています

  • 999二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 20:26:05

    スライム工場

  • 1000二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 20:26:30

    このスレは未定が制圧しました

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