- 1二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 14:47:11
- 2二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 14:48:08
そこに無ければ無いですね
- 3二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 14:50:28
なして最後悟空になった?
- 4二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 14:52:20
無かったからイッチが書くって宣言だったか
じゃあがんばってね - 5二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 14:53:28
- 6二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 14:56:41
- 7二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 15:57:45
- 8二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 16:45:26
もっとナグサみたいなレスしろ
- 9二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 16:46:38
無い物は無いと諦めるか、自分で作るかしなさい
- 10二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 16:47:18
お
始
物 - 11二次元好きの匿名さん25/07/03(木) 20:17:11
- 12125/07/03(木) 20:46:52
「さて、五題噺も来週まで迫ってきてますね」
縁側に吊るされた風鈴が楽し気に鳴いた。
湯呑に淹れられた麦茶を僅かに口に含み、嚥下する。
結露によって生じた水滴により利き手が濡れてしまった。
手拭いでサッと拭うと、書類との白兵戦を再開させた。
桑上カホ。
百鬼夜行連合学院陰陽部の副部長。
兼、観光文化産業広報支援部の戦略リーダー。
今日も今日とて、陰陽部に寄せられた書類の処理を行っている。
夏。
それは、四季の中で最も祭典と祝福が行われる季節。
当然、その分片づけるべきものも多い。
仕事量も段違いである。 - 13125/07/03(木) 21:04:54
「舞台設営に関してはいつもの業者の方々に。ええと、チセちゃんも参加する神楽巡りのメンバーは……」
陰陽部で報告するものもある為、中々に大忙しである。
祭りの運営に関してはお祭り運営委員会が手を貸してくれるものの、それでもである。
ペンを走らせ、産業機械の一部になったみたいに判子を幾度も振り下ろし続ける。
畳には三つに分けられた労働の山が鎮座している。
少し誇らしいが、目の前にまだ居座っている紙束をあることを思い出す。
ふんす、と気合一発。
袖を捲りラストスパートを掛けた。
「…………」
ぴたり、と。
糸を引っ張られた人形みたいに手を止めた。
確かめるように瞬きをし、数十秒の逡巡を行う。
一息置き、おもむろに立ち上がった。
スマホの液晶を小気味よく叩き、電話を掛ける。
相手は天地二ヤ、陰陽部の部長である。 - 14125/07/03(木) 21:16:43
「二ヤ様。チセちゃんに伝言頼めますでしょうか?」
毅然とした態度で、覚悟を決めたような表情を崩さず。
カンカン照りの日差しが彼女へ降り立った。
瞳の光が一段と強まった。
「来週の五題噺神楽祭にて行われる、神楽巡りですが」
酷く冷静に、静謐を確かに浴びながら。
スマホを握る力を強め。
眼前にいない伝言相手と視線を交わし。
「私が東陣営の大将を努めさせて頂きます」
桑の葉の少女は、憧れへ向けて宣戦布告を決めた。
また、風鈴が揺れた。
ちりんちりんという音が、空に消えるような気がした。
『歌謡神楽巡り~巫女ノ十景~』 - 15125/07/03(木) 21:20:01