ここだけ対神機関タカマガハラ　第十三幕

「Zzz......」
【川の前にある空き地】
【その中央に、3mくらいの白竜が丸まって寝息を立てていた】
【徹夜で瓦礫運びなどをしていたのだ】

「Zz...」
【十枚もある大きな翼、後頭部の二対の角、うなじから長い尾まで背骨のように並ぶ棘、鼻先から後頭部にかけてを覆うつるりとした白い仮面、獣や爬虫類めいた四肢や鋭い爪に薄く纏わりついたもの。
そのどれもが、純白の結晶である】
【さらに、その上からは粘液がベールのように覆っていた】

「Z────？
【やがて、外が暗くなったのをどうやってか感じ取ったのか身体をのっそりと起こすと、大きく天を衝いて伸びをし】

──■■ｫ──■■■■■■■……！」
【表情が物理的に読み取れない仮面をもたげ、その下の鋭い牙が並んだ口を開いて大きく欠伸。
楽器を一斉に鳴らしたような生物らしからぬ不協和音が飛び出す】
【ちなみに近所の人々は慣れているのか、家々から顔を出して「今日も夜が来たなあ」とか「今日も仮面ちゃんは元気そうで良かったわ〜」などと話している】

104帝都朝顔市25/07/07(月) 09:00:07

【広場を埋め尽くすような花、花、花――朝顔の花。そして、賑わいに活気を添える露店の数々】
【帝都朝顔市。大照以前より続く歴史的な、しかしささやかな祭りである】
【広場の中央には笹が設えられ、色とりどりの短冊が、書き込まれた願いの数々が、静かに風に揺られている】

【演題に立った主催者は、やや緊張した面持ちで帽子をとって一礼し、口上を述べた】

……昔、昔。
変わり朝顔の栽培は、クニツカミの侵攻により故郷を失くした人々が、内職として始めたものだと言われています。
周囲をご覧下さい。復旧作業は進みつつありますが、今再び、帝都は魔物の脅威に晒されております。
こんな時に花などと、祭りなどと、そのような気にならぬ方も……中にはいらっしゃるでしょう。

――しかし。幾度、魔物に襲われようと。
クニツカミの脅威に晒され、故郷を奪われ、生活を脅かされようと。
帝都の、いいえ、ヤマトの民は再び立ち上がります。
天に向けて力強く、しなやかに伸びていく、朝顔のように！

……そのような願いを込めて、朝顔市は開催されるものであります。
折しも、本日は七夕でもあります。
たとえ運命の朝顔と出会えなかったとしても――どうぞ皆様、願いを託してゆかれてください。

【主催者はもう一度、深く礼をした。大きな拍手の中、朝顔市の開催が正式に宣言された】

105帝都朝顔市25/07/07(月) 09:02:18

（※とりあえずお祭りの舞台を置いておくのでお好きにロールしてくださいという感じの突発ミニイベントです）
（※参加自由、やり方も自由、シナリオ等はなし。ルールはお祭り会場での戦闘はしないでほしいぐらいです）
（※描写に迷ったら射的とか金魚すくいとかでダイス振ってみてもいいかもしれません）

106帝都朝顔市25/07/07(月) 09:10:05

よぉ、そこのアンタ！　射的はどうだい？
子供の遊びってバカにしちゃいけねぇ、ただの射的じゃねぇんだぜウチは！
この蒸気式銃から蒸気がプシューッと出たら、ポンッと弾が――おっと、安全だけど人には向けるんじゃねえぞ――

【《蒸気射的》の店が賑やかに客引きをしている】
【的の乗った台はからくり仕掛けでくるくると回転しており、狙って当てるのはなかなか難しそうだ】

>>114

107帝都朝顔市25/07/07(月) 09:14:33

【和洋折衷の装いに身を包んだ少女人形が祭り客に向けて優雅に一礼した】
こちらにございますのは、機巧紙芝居……
ええ、ただの紙芝居ではございません。
光と影のもたらす『どらまてぃっく』な一幕をお約束いたしますわ。
【小さな紙芝居小屋の背後ではカラカラと歯車が回転している様子が伺え、色とりどりの照明が明滅している】

108二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 09:42:43

おお、やってんねえ
綿菓子食べちゃお

>>109

109帝都朝顔市25/07/07(月) 09:53:35

>>108

イラッシャーイ

【硝子︎張りの円筒内で、歯車仕掛けのアームが回転して綿を巻き取っていく】

イッチョアガリー

【甘い香りと湯気の漂う、出来たてホヤホヤの綿菓子だ】

>>112

110二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 11:23:28

ううむ…来てみたはいいが花なんてよく分かんねえからなぁ…

>>111

111帝都朝顔市25/07/07(月) 11:36:21

>>110

そこの旦那、迷ってんならちょいとウチを見ていきなよ！

くじ引きで天に出会いを任せるってのもいいもんだよ！

【からくり仕掛けの福引機を回すと、数種類の中から朝顔が一つ選ばれる仕組みのようだ】

【一見して朝顔に見えないような八重咲き、フリンジ咲き、糸のような花弁が広がる変わり種から伝統的な絞り咲きまで多種多様】

112能面竜マスカラト（仮）擬人化25/07/07(月) 11:44:59

（※改めて立て乙です！！！）

>>109

おや、綿菓子か…食べるのは幾年ぶりかな？

【貫頭衣を着た全身真っ白な美女が匂いにつられてやってきた】

>>113

113帝都朝顔市25/07/07(月) 11:49:52

>>112

イラッシャーイ

【硝子︎張りの円筒内で、歯車仕掛けのアームが回転して綿を巻き取っていく…が、何やら回転数が少し多いようだ】

美人ダカラオマケシチャウー

【甘い香りと湯気の漂う、ちょっぴり大盛りな綿菓子だ】

>>114

114能面竜マスカラト（仮）擬人化25/07/07(月) 11:57:13

>>113

おや、おまけしてくれたのだね？ありがとう……！！

【微笑むと恭しく礼をして受け取り、食べながら歩き始めた】

この甘くて熱い、溶ける口どけ…やはり故郷の味だね！

>>106

ほう、蒸気射的！的が動くのも面白いね……やってみようか

【近づき、軍資金はたくさんある…と小銭袋をじゃらりと鳴らす】

>>115

115帝都朝顔市25/07/07(月) 12:03:15

>>114

【射的屋は歯車に油を差していたが、来客に気づいて笑った】

よぉ、いらっしゃい！

コイツに挑戦しようたァ目のつけ所が冴えてるねぇ！

【金メッキの蒸気式銃は持てば軽く、撃った時の反動がポンと心地よいだろう】

【景品は蒸気風車、カムナガラやシキガミの模型などが多いようだ】

>>117

116帝都朝顔市25/07/07(月) 12:05:15

（※ご来場ありがとうございます。夜まで一旦落ちますが引き続きご自由にどうぞ）

>>117

117能面竜マスカラト（仮）擬人化25/07/07(月) 12:07:52

>>115

ふふふ…生前の私は射撃も嗜んでいてね、百発霧中とはよく言われたものだ……

【蒸気式銃を流れるような動作で構え、さらりと言う美女。霧中はダメな方じゃないか？】

>>116

（※こちらこそイベント開催ありがとうございます！！！了解しました！！！お疲れ様です…！！！）

【左<右で当たる！dice2d100=97 77 (174) 】

>>118 >>124

118能面竜マスカラト（仮）擬人化25/07/07(月) 12:14:20

>>117

ああっ、惜しい……！！

【複雑に動き回る的（蒸気風車）に当てられはしたが、ギリギリのところで落ちなかった】

よし、もう1回！！

【2回目で当たったようで、歓声を上げる美女】

119二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 19:15:17

七夕かぁ
何書こうかな…

>>124

120シキガミを連れた男25/07/07(月) 19:35:50

ハッハァ！
なにやら楽しそうな祭りをやってるさぁな！！
【やってきた】

>>124

121二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 19:47:06

りんご飴いかがですかー
他所の屋台みたいに蒸気の仕掛けはないけどとってもおいしいですよー

>>123

122狐面の呪術師25/07/07(月) 20:53:52

【短冊を前にして、何やら考え込んでいる狐面】
願い……願いねえ……。
【周囲には数機のシキガミ管狐が浮遊し、時おり霊水を含んだ蒸気を吐き出している】

123狐面の呪術師25/07/07(月) 21:07:20

>>121

折角だ、一つ頂こうかね。

こちらは西洋林檎かな……ああ、そうだ。

良いことを思いついた。

【狐面をずらしてりんご飴を齧ると、手元の短冊に何やら書き付けた】

【『今後も酒と美味いものを楽しめる暮らしをしたい』、そう書かれた短冊を笹に結んだ】

124帝都朝顔市25/07/07(月) 21:18:06

>>117

やるねぇ、姉ちゃん！

あんたの景品だ、持ってきな！

【射的屋はからからと朗らかに笑うと、蒸気仕掛けの風車を差し出した】

【風がなくとも蒸気機構で軽快に回る、可愛らしさの中にどこか寂寥感を抱かせる一品だ】

>>119

【くだらない願い、切実な願い、ささやかな願いに壮大な願い……】

【思いを託された様々な短冊が、笹の葉の間に揺れている】

【あなたが託した願いも、その中の一つとして広場を彩るだろう】

>>120

【最新式のエレキテルを用いた電灯が華やかに夜の帝都広場を照らしている】

【大照浪漫の呼び声高い蒸気機関に和洋折衷のからくり仕掛け、ハイカラな設備から古式ゆかしい和風まで】

【祭りの空気は楽しもうとする者すべてを包むだろう】

>>127

125帝都朝顔市25/07/07(月) 22:00:50

【日は落ち、朝顔の花々も慎ましやかに花を閉じている】
【主催者は朝と同じように演台に上り、一礼した。朝と違うところは、疲れが滲みつつも晴れやかな表情】
【――そして、その手に握られた一張の梓弓だ】

皆様、本日はお忙しい中、ご来場まことにありがとうございました。

【挨拶の後、主催者は空を見上げて弓を構えた。魔を祓うと言われ、神事に用いられる梓弓】
【弓に矢はつがえられておらず、ただ高く澄んだ弓弦音のみが夜の広場に響いた】
【目に見えぬ矢が天に届き、雲を裂き、星空が顔を覗かせるのではないか……】
【思わず、そんな空想をしたくなるような音だった】

古来より、七夕の空は曇りやすいと申します。
しかしてその雲の向こうに星は変わらずあり、時が巡れば日が昇り、朝顔もまた静かに花を開くでしょう。
困難は多くあれど、挫けずに参りましょう。

【再度、一礼。こうして、朝顔市の閉幕が宣言された】
【朝顔を売りに来た植木屋も、多くの露店も、それぞれに片付けを始める】
【ただ笹の葉と、揺れる短冊ばかりが夜の帝都を見守っていた】

>>128 >>130

126二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 07:20:06

元気に育てよ～
【祭で買った朝顔に水をやったり近所のスズメに餌をやったり】

127能面竜マスカラト（仮）擬人化25/07/08(火) 11:14:52

>>124

ありがとう…！！

こちらこそ、素晴らしいひとときに感謝しよう…では、またどこかで！！

【ぺこりとお辞儀すると蒸気風車を受け取り、回しながら去っていった】

128シキガミを連れた男25/07/10(木) 01:14:07

>>125

はっはぁ！

楽しかったぁな！