すいません、ここに来れば

1二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 14:45:40

今日は久しぶりのシャーレ当番の日。気分よくシャーレのオフィスに入ると、先生と一緒に居る少女が一人。聞けば、本日一緒にシャーレ当番をする生徒らしい。紫の長髪に青の羽織を羽織ったその少女は、にこやかに笑っていた。それにしても、この顔には見覚えがある。確か百鬼夜行の例の件の———

「十六夜ノノミです～。今日はよろしくお願いしますね」

「身共は勘解由小路ユカリと申します！こちらこそよろしくお願いしますの！！」

勘解由小路ユカリ。百鬼夜行のお祭りが怪談家を名乗る人物により滅茶苦茶にされた件はキヴォトスでも認知されている。なにせ、放送用気球やネットで中継されてしまっていたのだ。その渦中にあった人物こそ、目の前の少女である。本来なら接点のない相手を覚えることはないのだが、彼女については不思議と気になってしまった。

『この巫女は……誰よりも何よりも大きな傷を胸に秘めているって、ねぇ？』

ネット中継で耳にしてしまった、あの言葉。勘解由小路家という由緒ある家に生まれ、こうあれと望まれた令嬢。その在り方は、ネフティスの令嬢である自分にも重なって見えた。
はたして彼女は、家についてどう考えていたのか。屈託のない笑みからはあの時の暗さは見受けられない。何か心境の変化があったのだろうか。だとしたら、聞いてみるのも良いかもしれない。例の件で何を知り、何を得たのかを。

みたいな導入で始まるノノミとユカリの話が見れたりしませんか？