AIにあにまん民のオリキャラ同士を戦わせるスレ

  • 1AI士25/07/05(土) 21:11:09

    皆のオリジナルキャラの設定・能力・性格・戦法・技・弱点などを提示してもらいます。見易く書いてくれるとありがたいです。
    ただし説明が長くなるほどAIが処理しなければならない情報が増え、読解ミスが生まれやすくなる可能性もありますので注意してください。

    キャラ提示後もいくつか質問させて貰う可能性があります。もし回答がなかった場合はAIの判断に任せる事となります。

    性格、能力などの情報が少ない場合はAIが自分で補填してしまいますが、ご了承ください。

    ※勝確のチートキャラ・過度なエログロ・非戦闘的なキャラは禁止

    AIを使って勝敗を決めてもらいます。
    スレ民の反応や勝敗予想もAIに教えて勝敗に反映してもらいます。

    戦闘フィールド、今回は「海上大型豪華客船(昼)」です。

  • 2AI士25/07/05(土) 21:12:09

    派生スレに肖り、一度参戦した上で再参戦したい場合は、応募開始から20〜30分ほど待ってから応募してください。

  • 3AI士25/07/05(土) 21:13:16

    前回前々回共に空間転移瞬間移動系のキャラクターが圧勝したので、何かしらの制限がない限りワープ系のキャラも禁止とさせてもらいます。
    他には運命や概念などを操れるキャラクターも反則負けになる可能性が高いです。

  • 4AI士25/07/05(土) 21:14:24

    最近自宅のネットの状態が悪いので保守が間に合わなくなる可能性もありますが、御容赦ください。

  • 5AI士25/07/05(土) 21:15:29
  • 6AI士25/07/05(土) 21:16:36

    使用しているのは普通のAIチャット。

    AIにキャラクターを教えて、その二人が戦ったらどんな展開が起こりそうか、展開予想を出せるだけ出してもらう。そしてそれを踏まえた上で戦闘が実際どう進み決着するか出力してもらい、それを私が文章化するという形式です。

  • 7AI士25/07/05(土) 21:17:48

    初戦


    >>8 VS >>9

  • 8二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 21:19:05

    カルグラ
    外敵の排除と自身の種の繁栄のみを至上命題とする最上の生物兵器。
    口のみの相貌と漆黒のボディ、槍のような両腕と長い尾が成虫形態の特徴。
    ジガバチを基にして無数の改良を重ねられたことで比類なき戦闘力と繁殖力を得ており、あらゆる星にて生態系の頂点に君臨し滅ぼし尽くした。
    外敵の排除を貫徹するため、高度な知能による思索と試行の繰り返しにより最適効率を模索する。

    3種の形態と形態ごとの特徴を備えている。戦闘開始時は幼虫形態。
    ・幼虫形態
    「目にもとまらぬ速さで動く脚力」と「全てを食い破る口吻」を持つ。ただし、とても打たれ弱い。
    捕食によって栄養が溜まると外殻が膨らみ蛹形態に移行する。
    ・蛹形態
    「とてつもなく堅い外殻」と「相手を観察し解析する高度な知性」を持つ。ただし、1歩も動けない。
    蛹形態に移行してから1分後、成虫形態へ移行する。
    ・成虫形態
    最上の生物兵器として真価を発揮する人型形態。漆黒のボディは蛹形態より更に頑強。
    両腕と尾には鋭い刺突器官があり、両腕の刺突器官から強力な麻痺毒を打ち込むことが出来る。

  • 9二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 21:19:55

    ソードカウンター
    鋼鉄の全身鎧に身を包んだ謎の剣士で、居合抜刀の達人。恐らく中年女性。

    寡黙であまり戦いを好まず、戦法はすべてカウンタースタイル。
    居合の構えで相手の攻撃を待ち、迫る敵の攻撃を完璧に対処して抜刀による斬撃を食らわせる。敵が繰り出した攻撃への対処法は様々で、打ち返したり弾き落としたり受け流したり避けたりより速い速度で斬り掛かったりなど状況によって使い分ける。

    特殊な能力は持たないが感覚器官が鋭敏であり、あらゆる情報を通して相手の動きを察知 予測する。周囲2〜3メートル内で起こったことなら視界外の事だろうと察知でき、それに対応する反応速度と反射神経を持つ。

  • 10二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 22:01:46

    保守

  • 11二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 22:19:02

    巨大ロボットとかは?

  • 12二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 22:26:59

    >>11

    強過ぎたりしない限りルール上問題はありませんが、今回の戦場は船の上なので不利かも?

    それと無駄にデカいと相手に触れて発動させる系の能力で瞬殺される危険性も高かったり、命中率は低いけど高火力、みたいな大技も恐らく喰らいやすいです

  • 13二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 22:38:37

    いつ出していいとかあんの?

  • 14AI士25/07/05(土) 23:13:10
  • 15二次元好きの匿名さん25/07/05(土) 23:24:46

    >>14

    気をつけて欲しいのが向こうのスレではこっちのスレのことあまり話さない方がいい

    あくまで別スレだからお互いの迷惑にならないようにずいぶんと前に決まった不文律

  • 16AIの力、お借りします!25/07/05(土) 23:27:37

    >>14

    >>15

    私が運営しているスレはこちらのスレの派生なので自由に使っていただいて大丈夫ですよ。

  • 17二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 00:24:34

    >>15

    あれってあっちのスレの身内ネタをこっちに持ち込むなって話じゃありませんでした?

  • 18二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 00:29:27

    >>17

    そうだったっけか?そうだったらごめん

  • 19AI士25/07/06(日) 13:33:42

     波立つ水面を押し分けて、ゆっくりと海上を進む巨大な船が一隻。そのサイズと窓から見える内装が、その船の豪華さを物語っていた。

     船客は皆笑顔に包まれ、船旅を楽しんでいる。

     が、そんな幸せなひと時を、一つの小さな物体がブチ壊した。

    「ん?なんだ?」

     客船内の倉庫を見回っていた乗務員が、バスケットボールぐらいの大きさの何かを発見する。黒くて、そして何だか湿っている。

    「んん?」

     乗務員が手を伸ばした。―――次の瞬間ッ!!


    ――パクリ――


     その黒い物体が裂け、中から何かが現れた。

    「なに―――」

     乗務員が一言言い放つ隙もなく、中から飛び出した何かが乗務員の頭を食い千切った。

    「グルルルルル」

     中型犬ほどの大きさの、黒い虫のような何か。これこそが、人類の叡智によって生み出された、最悪の生物兵器『カルグラ』だ。

  • 20AI士25/07/06(日) 13:34:43

     一方その頃、船内のエントランスに異様な人物が1人。まるで中世ヨーロッパ時代の騎士を思わせる鎧兜に身を包み、腰には刀が携えられている。

     何も言わず、何もせず、ただ刀に手を添えてエントランスを見渡しているこの者は、周囲から『ソードカウンター』の呼び名を着けられている剣の天才だ。
     しかしそんな事は知らない周囲の乗客と乗務員は、遠目から彼女をチラチラと見つめ、怪訝な表情を浮かべていた。

     そんな状況を見てソードカウンターは溜息を一つ吐く。

    「はぁ……なぜ私がこんなことを………こんな船の中に、本当に生物兵器がいるのか?」

     とある情報筋から、この船で生物兵器の性能実験が行われると聞きつけたある組織が彼女にこの船での警備を依頼したのだが、あまり争いを好まない彼女は元から乗り気ではない。

    「………とは言え一般人が巻き込まれるのを無視はできんしな……仕方ない、どうせ数時間の船旅だ、我慢しよう………」

     そんなふうに呟いた。その刹那である。

  • 21AI士25/07/06(日) 13:35:44

    「―――ッ!」

     薄っすらとだが、血の臭いが彼女の鼻腔を刺激した。

    「………まさか本当にいるのか?」

     鞘に収まったままの刀を握りつつ、臭いのする方へと進むソードカウンター。

     そして臭いが強く漂って来る、「関係者以外立ち入り禁止」と書かれた扉のノブに手の掛けた、その瞬間ッ!

    ――バゴォッ!!!――

    「ッ!!」

     扉をブチ破り、カルグラが姿を現したッ! 鋭い牙の並ぶその口には、引き千切られたのであろう人の腕が咥えられている。

    「キシャァアアアッ!!!」

    「コイツがそうか!」

     エントランスまで吹っ飛ばされたソードカウンターだったが、見事な受け身を取って素早く立て上がり、刀を握って構えを取るッ!
     しかし、刀を鞘から抜きはしない!その状態で既に、彼女の構えは完成しているのだッ!

  • 22AI士25/07/06(日) 13:36:49

    「居合・抜刀流―――」

    「ギシャアアアアア!!!!」

    「うわぁぁ!なんだありゃ!?」「ば、化け物だぁ!!!」「逃げろ!避難だぁ!!」

     突如血塗れの怪物が現れ、周囲の一般人達はパニックを起こして逃げ惑う。しかしソードカウンターはそんな騒ぎなど気に留めず、真っすぐにカルグラを見詰めていた。

    「グルルルルルッ!!」

     彼女から送られる殺意を理解し、カルグラは人々を襲うより先に彼女の抹殺を決断。
     3対の足で床を踏み締め、背中の羽が高速で羽ばたき出す。そして、

    ――ドギュンッ!!!――

     まるで弾丸のような速度でソードカウンターの周囲を跳ね回り始めたッ!! 常人の目では追うことは叶わないほどの速度。あまりの速さに衝撃波が発生し、周囲のガラスが次々と割れていく。

  • 23AI士25/07/06(日) 13:37:52

     しかし、そんな中でもソードカウンターは慄くことなく居合の姿勢を保ち続ける。

     物怖じしない彼女の反応に遂にしびれを切らしたカルグラは突撃を仕掛けるッ!!

     十分な加速と助走を得たカルグラの突撃は、まるで砲弾ッ! 人に避けることなど叶わない!……が、それは相手が真っ当な人間ならばの話だ。

    「――――」

     ソードカウンターは、カルグラの動きなどまるで最初から分かっていたかのように上体を捻って突撃を躱し、奴の突撃を超える速度の、神速の抜刀斬りを繰り出したッ!!!

    ――ズバァッ!!!――

    「ギシャアァァァアアッ!!?」

     ソードカウンターの居合斬りは見事にカルグラを捉え、奴の左側の腕と羽をすべて切り裂いたッ!!

  • 24AI士25/07/06(日) 13:39:17

     走力と飛行能力を失い床を転がったカルグラに、ソードカウンターはゆっくりと近付いていく。

    「速度は中々だが……残念だったな、私は速いだけじゃ倒せない」

    「グギギギッ!!」

     そのままトドメを刺そうと刀を持ち上げたソードカウンターだったが、
     カルグラはまだ諦めてはいない。

    「グギャギャッ!!」

    ――ボゴォッ!――

    「!?」

     カルグラは床に噛み付いて床板を破壊し、下の階へと潜っていった!

    「逃さないぞ…!」

  • 25AI士25/07/06(日) 13:40:24

     床の穴に飛び込み、奴を覆うとしたソードカウンターだったが、背後から聞こえて来た悲鳴が彼女を止めた。

    「ぎゃぁぁあああ!!!」

    「!!」

     振り返えると、エントランスの端で丸まって震えていた乗客の真下の床を割って現れたカルグラがその人の足に喰らいついていた!

    「チッ!」

     ソードカウンターは駆け出すが、居合抜刀に必要な技術以外は常人の域を出ない彼女の速度では間に合わない!

     カルグラはあっという間にに乗客の足を食い千切り、再び床の穴へと潜る。

    「クソッ!…動くな!止血する!!」

     乗客に応急処置を施すが、それが終わると同時に今度は別の乗客がカルグラに襲われる。

    「くっ!」

  • 26AI士25/07/06(日) 13:41:43

     そこから始まるイタチごっこ。追っても追ってもカルグラには追い付けず、奴は次々と乗客を襲い、怪我人を作っては別の獲物へと狙いを変える。ソードカウンターが怪我人を放ってはおかないとりかいしているのだ。その結果僅か数分足らずで何十人もの一般的がカルグラに襲われた。

     が、

    「どこをやられた!怪我をみせろ!」

     また新しく出た怪我人を治療しようとしたソードカウンターだったが、

    「俺はいい!俺は医者だ!アンタはあの化け物を追ってくれ!!」

    「!……わ、分かった!」

     運良くその人物は医者だったらしく、ソードカウンターはすぐに踵を返してカルグラを追った。

    「ぐぁぁあああッ!!」

     そしてまた聞こえて来る悲鳴。だが今度は近い。

  • 27AI士25/07/06(日) 13:42:45

    「もう逃がさんッ!!」

     ソードカウンターは壁を切り裂き、最短距離で悲鳴の発生源へと駆け付けるッ!

    「いた!!」

     そして奴を発見した!!
     カルグラはまだ乗客の足に噛み付いている!このチャンスを逃す訳にはいかない!!素早く刀を鞘に収め、居合を繰り出そうと構えたソードカウンター。

     神速の居合が、今度は奴の首を捉えたッ!!

     しかし、その直前!

    ――バキバキバキッ――

     カルグラの外骨格が風船のように膨らみ、奴の外見が大きく変化した。
     角張り尖っていた外角は丸く繋がり、まるで大きなカプセルのようだ。
     ソードカウンターは一瞬判断に迷ったが、意を決して居合を叩き込む。

    ――ガキンッ!!――

    「ッ!」

  • 28AI士25/07/06(日) 13:43:50

     しかし、カプセル型になったカルグラの外殻は想定外に硬く、彼女の居合は弾かれてしまう。

    「チッ!」

     ソードカウンターはカルグラからの反撃を警戒し、そばにいた乗客を担ぐと後ろに跳んでカルグラから距離を取った。

    「大丈夫か?」
    「あ、足がぁ」
    「傷は深くない。あっちに医者がいるから診てもらえ」

     乗客を逃がしたソードカウンターは、再び居合の構えを取ってカルグラの動きを見定める。が、

    「…………………動かない?」

     カプセル型になったカルグラは、ピクリとも動かなかった。

    「………いや、動けないのか?それとも動く必要がない?」

     考察してはみるが答えは出ない。警戒しつつカルグラに近付いてみるが、やはり動く気配はない。

  • 29AI士25/07/06(日) 13:45:00

    「………動かないなら丁度いい、このまま海に捨ててしまおう」

     殺した方が今後の為にはいいかもしれないが、これ以上コイツの好きにさせても乗客の被害が増える一方だ。それに依頼主からは生物兵器の破壊ではなく乗客の救助を依頼されている。ならば海に捨ててとっとと離れるのがいいだろう。
     運が良ければそのまま海中で死んでくれるし。

     幸いここは客船のテラス。少し押せば、そのまま海へ真っ逆さまだ。

    「じゃあな」

     ソードカウンターは動かなくなったカルグラに蹴りを叩き込む!

     するとカプセル型のカルグラはサッカーボールのように飛んで行き、そのまま海へと落ちていった。

    ――ボチャン――

     と音を立て、奴が海に沈んだのを確認したソードカウンターは操縦室へと向かう。さっさとここから離れたほうがいい。

     と、思ったのも束の間、

  • 30AI士25/07/06(日) 13:46:07

    ――ドバァアッ!!!――

    「ッ!?」

     まるで噴火の如く、海面が爆発した!
     丁度さっきカルグラが沈んでいった辺りだ。

    「なんだ?」

     ソードカウンターは目を細めて海上を睨む。

     そこには薄い羽を羽ばたかせ、海上を浮遊する何かが見えた。

     まるで人と虫が融合したかのようなシルエット、長い手足と尾を持ち、海水に濡れた艶のある漆黒の外殻が太陽光を反射して煌めいている。

    「アイツか…」

     ソードカウンターは一目で奴がカルグラだと理解する。さっきのカプセル型はサナギだったのだ。つまりあの姿が奴の本当の姿。

     ソードカウンターは刀を握り、居合の構えを取ろうとした次の瞬間、

  • 31AI士25/07/06(日) 13:47:07

    ――ボシュッ!!!――

     カルグラは衝撃波を発生させる程の速度で飛行し、彼女へと迫って来たッ!
     助走もなしにあの加速力、速度は幼体を上回っている!

    「チッ!」

     真っすぐ突っ込んで来たカルグラに、ソードカウンターは居合抜刀を見事にあわせ、奴の顔面に斬撃をお見舞いする。だが、

    ――ガキンッ!!――

    「硬ッ!」

     カルグラの外殻はサナギの頃よりも硬いようで、ソードカウンターの居合は弾かれる。

     初撃の突撃を反撃で返されたカルグラは空へと飛び上がり、上からソードカウンターを観察する。

    「……………チッ」

     そして舌打ちをした。

    「イマので、コロス、ヨテイだったが………」

    「喋った…」

     カタコトながら人語を発しているカルグラを見てソードカウンターは少し驚いた。あり得ないほどの速度で成長している。

  • 32AI士25/07/06(日) 13:48:09

    「だが、オマエの、コウゲキは、オレのヨロイをクダケナイ………なら」

     カルグラは鋭利なトゲの生えた両腕と尾をソードカウンターへと向ける。

    「シヌまで、コウゲキすればいいだけだ」

     とどのつまり、防御力によるゴリ押しだ。だが実際それが一番厄介。しかし、

    「来いよ」

     ソードカウンターは打って出るつもりのようだ。 

    「キシャァアアアッ!!!」

     カルグラは突撃を開始。
     目にも留まらぬ速度でソードカウンターへと突撃!!

    ――ガキンッ!!ガキンッ!!ガキンガキンガキンッ!!!――

     カルグラは止まること無く、何度も何度も突撃を繰り返す!!

     その都度ソードカウンターは突撃をいなし、反撃の居合抜刀をカルグラに喰らわせるッ!!

    ――ガガガガガガガガガガガッッ!!!!――

     テラスの床や船の手すりは、みるみる内にはミンチになって弾け飛ぶ。発生した衝撃波は周囲のガラスを砕き、風圧によって大型の豪華客船は右に左に大きく揺れた!!

  • 33AI士25/07/06(日) 13:49:19

     端から見れば、両者共馬鹿みたいに同じ事を繰り返しているようにしか見えない。だがしかし、実際の所、戦況は終わりに近付きつつある!

    「ハァッ!ハァッ!ハァッ!」

    「グギギギギギッ!!!」

     ソードカウンターの息は荒くなり、居合のキレが落ち始めた。
     カルグラも徐々に羽を動かす筋肉が軋みだし、身体の外殻にも亀裂が入り出していた。

     焦りを覚えたカルグラは、限界を超える速度で羽を動かし、最高速度を叩き出して突撃するッ!!

    「シねぇええッ!!!」

     腕の刺突器官をまるで杭打機の如く引き絞り、ソードカウンターへと打ち放ったッ!!!

    「――――ッ!!!」

    ――ズバァッ!!!――

     血が飛び散り、周囲を赤く染めた。

     側面が大きく抉れたソードカウンターの兜が中を舞い、ゴトリと床に落ちた。

  • 34AI士25/07/06(日) 13:50:24

     それに続いて、ボトッと何かが甲板に落下する。

     見るとそれは、カルグラの右腕だ。

    「ぐぅううッ!!」

    「言っただろ、速いだけじゃ私は倒せない」

     ソードカウンターは、カルグラが最高速度で自身の頭を狙って来ている事を察知し、兜を犠牲に奴の腕を切り落としていたッ!!

     幾ら硬い外殻を持っていても、関節部分には柔軟性が不可欠。ソードカウンターはその僅かは隙間を狙い、カルグラの右肘を切断して見せたのだッ!!

    「ぐぉおおおッ!!」

     斬られた腕を抑えて悶絶するカルグラ。
     頭からダクダクと流れ出る血を抑えるソードカウンター。
     お互いがお互いを睨みつつ、次なる策を練るべく高速で頭を回していた。
     が、次の瞬間、

    ――ガクッ――

    「―――!?」

     突如ソードカウンターは片膝をついてよろめいた。

    「クククッ……効いてキタようだな」

    「………これは………毒か…!」

     頭への負傷を代償にカルグラの腕を切り落としたソードカウンターだったが、そこには誤算があった。カルグラの腕の刺突器官には、麻痺毒を注入する機能があったのだ。

  • 35AI士25/07/06(日) 13:51:47

    「くッ!!」

     立ち上がろうとしてはみるが、刀や鎧がまるで鉛のように重く、起き上がる事は叶わない。

    「オレの勝ちだ!」

     カルグラのトドメの一撃が放たれ、鋭利な尾がソードカウンターへと振るわれた。

    「ぐぅッ!!」

     ソードカウンターは何とか刀を持ち上げて防御するが、

    ――バキンッ!――

     攻撃を防ぐと同時に嫌な音が響いた。
     ソードカウンターの刀が、カルグラの尾による一撃で砕けてしまったのだ。

     武器は破壊され、体には毒が回っている。絶望的と言うしかない状況のソードカウンターへとカルグラが近づく。

  • 36AI士25/07/06(日) 13:52:49

    「キサマにはカンシャする。オカゲでイロイロと、セイチョウできた」

     カルグラは左腕を振り上げ、ソードカウンターの頭目掛けて最後の一撃を放った。
     が、その直前ソードカウンターは上体を捻り、カルグラの刺突器官は彼女の左肩に突き刺さった。

    「ぐぅッ!」

    「ムダなアガキを―――」

     確かに頭ではなく肩ならば即死は避けられるが、最早ソードカウンターにできる事などない。彼女の最後の抵抗だと、高を括ったカルグラだったが、

     ふと、彼女よ手に異形の何かが握られていることにカルグラは気付く。

    「ぬぁあああッ!!」

    「!?」

     彼女はその何かを、カルグラの胸へと渾身の力で突き立てたッ!

     カルグラは少し驚きはしたが、避けはしなかった。刀を失った彼女がどんな手を使おうと、自身の硬い外殻の防御を崩す攻撃など放てないと判断したからだ。

  • 37AI士25/07/06(日) 13:56:50

     しかしそれは誤算だった。

    「ナ……ニ……!?」

     カルグラの眼が大きく見開かれる。

     彼女の突き出した何かが、自身の外殻を打ち破り、胸部を貫いたからだッ!

    「そ、それはッ!!」

     彼女が握っていた物体の正体。それは、先ほど切り落とされた、カルグラ自身の右腕だった!!
     その腕にある刺突器官を、カルグラの胸へと突き刺したのだッ!!
     毒々しいトゲはカルグラの心臓を貫き、内側から大量の血液が噴き出した。

    「ギシャアァァァアアアアッッッ!!!!」

     甲高い絶叫が響き渡り、カルグラの巨体が地面に崩れ落ちる。全身から毒液と血が噴き出し、ぴくりとも動かなくなった。

    「はぁ…はぁ………はぁ………」

     息も絶え絶えに、ソードカウンターは倒れたカルグラを見下ろし奴の死を確認すると、大の字になって仰向けに倒れた。全身を駆け巡る激痛と脱力感の中で、だがしかし彼はかすかに微笑んだ。

  • 38二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 14:15:35

    対戦描写投下お疲れさまでした
    良い感じにパニックホラーっぽくなってて満足です
    乗客襲い始めるのと蛹で動けないなら捨てるか!ってなったのは想定外でしたが面白かったです

  • 39二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 14:34:24

    次のエントリーっていつからですか?

  • 40AI士25/07/06(日) 14:50:37

    ちょっと家を出る用事が入ったので今から募集します。


    >>41 VS >>42

  • 41二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 14:55:15

    猫崎ネコ太
    白黒の猫耳に短い尻尾、そして目付きの悪い顔が特徴の青年
    元々はただの飼い猫で飼い主を噛んだり引っ搔いて病気にしてしまう様なドラ猫だった
    ある時、謎の存在に謎の術を掛けられ人間の身体と謎の力を手に入れた
    性格は猫らしく気まぐれ、普通の猫だった頃からかなり警戒心が強く賢かった

    戦闘スタイル
    猫パンチとパンチする時に出てくる爪でのクロー、そして噛みつきが武器の近距離戦型
    猫らしい素早さと手数を持ち挙動不審な動きで敵を翻弄する
    だが一番の得意技は相手の懐に一瞬で潜り込んでの噛みつき、猫時代に飼い主に何度もお見舞いした技

    「猫毒」
    猫時代から持っている飼い主を何度も病院送りにした病原菌が人型化によって強化されたもの
    主に牙と爪に付着しており引っ掻きや噛みつきを受ける毎に感染が進む
    腫れや発熱、痛みを引き起こし感染が重度になると意識混濁や筋肉硬直、破傷風が起こりまともに動けなくなる

    弱点
    人間になって間もないので思考も猫、言葉も「にゃあ」以外は喋れない

  • 42二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 15:09:02

    ワームスキング
    正義感の強いスーパーヒーローの男性。

    体にあらゆる虫の特徴を再現する能力を持ち、多種多様な虫の能力を扱って戦う。
    どんな特徴をどこに再現するかは自由で、本来虫の頭に生えている角を手や足に生やすこともできる。
    また、虫由来の反応速度を持ち、並外れた反射神経を備えている。

    カブトムシの怪力、カマキリムシのステルス能力、蜂の毒針、蜘蛛の糸、バッタの脚力、トンボの飛行能力、カミキリムシの顎、ダンゴムシの甲羅、セミの爆音攻撃、などをよく使う。

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