⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎出身羽沼マコト概念スレ

  • 1二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 19:42:24

    私はトリニティ女子高生諜報員、桐藤マコ。
    幼馴染兼後輩で数年後には連邦生徒会長の頼みにより、エデン条約の外交使節団員としてゲヘナに探りを入れて、雷帝の怪しげな実験施設を目撃した。
    施設を見るのに夢中になっていた私は、背後から迫る奴の配下に気が付かなかった。
    私はその女に抵抗を続け、なんとか逃げ延びたが……

    白き両翼を失ってしまっていた。
    桐藤マコが生きていると奴等にバレたら、また命を狙われ、周りの人間に危険が及ぶ。
    鬼方カヨコの助言で正体を隠す事にした私は、羽沼マコトと名乗り、雷帝の支配を覆すべくゲヘナ学園に新一年生として入学した。

    出会いと別れを重ね、雷帝が卒業した今でも私の在り方は変わらない。
    忌々しき雷帝の遺産を全て破壊するため万魔殿議長となったが、トリニティ出身の者が身分を偽りゲヘナのトップに立っているとバレたら混乱を呼ぶ事になる。

    「マコト。……その、遺産とは関係ない事なのだけれど……今度、私の部屋に来てほしい」
    「マコトちゃん、NKウルトラ計画は順調よ。今度その成果を見せたいから、私の部屋に来てくれないかしら?」
    「マコト先輩。あのね、イブキこの温泉に行ってみたい! ……ううん、みんなとじゃなくて、イブキとマコト先輩の2人で」
    「マコト先輩。私と二人でサボりませんか?」
    「先輩先輩。やっぱり先輩ってネタがいっぱいですね! 私、マコト先輩の側から離れませんよー!」

    周囲の者たちからは探りを入れられ続けているが、この私は決して負けはしない!

    たった一つの真実隠す、見た目はゲヘナ! 中身はトリニティ!
    その名は、羽沼マコト!

    っていう感じのトリニティ出身マコトの概念。

  • 2二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 19:44:08

    迷生徒会長 マコト

  • 3二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 19:46:42

    桐藤…桐藤ィ!?
    ナギサの姉…ってコト!?

  • 4二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 20:00:24

    姉の羽に包まれるのが好きだったからこそ羽を失ったマコトを姉と気づけないナギサ様だって!?

  • 5二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 20:01:46

    さいみんじゅつで性格反転するとマコト≒ナギサだったのはまさか…

  • 6二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 20:02:37

    いやあのそれ探りって言うか…
    まあいいかあ!そのまま頑張れ!

  • 7二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 20:20:10

    先生には話した事がありませんでしたね。


    私には、一つ上の姉がいました。

    明朗快活、という言葉が似合う人です。

    いつも私を引っ張ってくれて……けれど、間の抜けた所もあって……支えるために私が奔走することもありました。

    幼い頃は、姉の羽に包まれながら寝るのが好きでしたね。


    ……ええ。

    残念ながら、姉は三年前に亡くなってしまわれました。

    エデン条約の外交使節団の団員としてゲヘナに視察していた際に事故にあった、と。そう聞いています。


    ……ゲヘナを恨まないのか、ですか?

    確かに、そういった感情もないとは無いとは言いませんが……姉は、ゲヘナを嫌っておりませんでしたから。

    亡くなる前日にもゲヘナで出来た友人の話を私にしてきていた程でして、それを聞いていた私もゲヘナを嫌いにはなれませんでした。


    ふふ。

    会ったことのない先生にそこまで惜しんで頂けるなら、きっと姉も浮かばれることでしょう。

    ありがとうございます、先生。




    っていう感じでssや概念を下さい

  • 8二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 20:25:17

    そんな(素敵なナギマコ)もの、ウチにはないよ

  • 9二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 20:36:35

    あのその立派な角はどこから?
    あ、もしかして付け角?

  • 10二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 20:43:04

    >>9

    雷帝の実験で生やされた、とかだと余計にトリニティに戻れない感出ていいわね

    その際容姿も少し変わって目つきが鋭くなりナギサが見ても姉だとわからないとかね!

  • 11二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 20:58:09

    えっ!?
    普段人目に晒してる鋭い目付きの左目が実は戦闘用のピント調節機構が付いた義眼で
    調印式襲撃で爆風になびいた髪の下にナギサと同じ金色の柔らかい表情の右目が見えたことでナギサが姉だと確信して
    以降はナギサの頼みで髪を上げて両目を見えるようにしてスペシャル枠をナギマコ同時編成するとマコトの左目がウィィンとロックオンしてる間に逆さになった地図を地図をナギサがそれとなく上下直して二人で「「砲兵隊、撃てぇーっ!!」」って姉妹で号令を出す特殊カットインが見れるだって!?

  • 12二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 21:06:05

    >>11

    なにそれ素晴らしい

  • 13二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 21:08:09
  • 14二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 21:11:08

    コナンじゃ無くてシェリーの方なんだろうな
    自分から行方をくらますために実験中の薬を飲んだ感じの

  • 15二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 21:35:10

    でも部屋に戻ったら溜め息つきながら角付きカチューシャがぽって外してるマコト様が見たいか見たくないかと言えばちょっと見たい

  • 16二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 22:01:58

    最近よく万魔殿の周りで見かけると思ったら……マコトについて調べてたのね、先生。


    マコトがトリニティ出身なのは、私も知ってる。

    本人が隠してる事だから、私からは何も言わない。隠す理由も分かるから。

    先生が言わないのも同じ理由? ……そう。それならよかった。


    少し、話をしてもいい…?

    ……ありがとう、先生。

    実はね。マコトが風紀委員会に嫌がらせをするのは、私がそういう風に言ったから。

    「ゲヘナのトップなら、少しくらい我儘で悪童な方が“らしい”。だからもし、相手が必要なら……私を選べばいい。いくらでも相手になる」……なんて。

    だからマコトの嫌がらせは、少し楽しくもある……。

    知ってる? マコトのものなら、私がいくら壊しても咎められないの。仕返しって名目だから。

    マコトも、「お前もゲヘナの風紀委員長なら、我儘で悪童な方がらしいだろう。ならばその相手はこのマコト様が相応しい! 何せゲヘナ最強の相手を務められるのは私くらいなのだからなぁ!」……なんて言ってて。


    とはいえ、風紀委員のみんなを巻き込んでしまっているのは申し訳ないと思ってる……。

    秘密は隠しつつ、ある程度の説明はしたのだけど……。


    ……うん。

    ありがとう、先生。

    話せて楽になった。こんな事、話す機会がないから……。




    って感じのssや概念を下さい

  • 17二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 01:25:52

    条約を壊そうとしたのは何かしらの形でナギサを守るため、ってなりそう
    大振りに動いて黒幕の矛先を万魔殿に向けさせるとか、トリニティ内部の結束を高めさせてナギサを絶対安全にするとか

  • 18二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 01:33:40

    飛行船撃墜は戦力分散を狙ったマコトの思惑がきっちりはまった感じになるのか

  • 19二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 02:00:28

    イッチの設定とは多少食い違うが

     ゲヘナの自室にてマコトは眩暈にも似た困惑に悩まされていた。
     事の始まりは幾度目かのエデン条約に関する会議。ほんの数度であるがトリニティの重鎮と会合を重ねてきた。その中の一人、桐藤ナギサ――己の実の妹の視線が原因だった。
     最初に羽沼マコトとして出会った時はよく言えばフラット、悪く言えば無関心とさえ感じられた凪の視線に、何も思わなかったと言えば嘘になる。それでもナギサの視線に嫌悪や憎しみの類が混ざっていないことには安堵した。自分のことがあったからゲヘナそのものを憎んでいてもおかしくはないと思っていたのだ。だが、それも会合を繰り返すうちに変化した。
     縋るような、熱を帯びた視線。
     十年以上傍で妹を見続けてきた姉だからこそわかる。桐藤ナギサは羽沼マコトに思慕の念を抱いていた。きっかけはなんだったのだろう。姉が望んだゲヘナとの和平に消極的ながら協力したからか。いや、どう始まったかなどどうでもいい。
     その想いには応えられない。
     エデン条約が成ればゲヘナとトリニティという境はなくなり、むしろ融和の象徴と持て囃されるだろう。しかし、そのような関係になれば己の正体が露見するやもしれない。今やトリニティのトップにまで上り詰めてしまったナギサに、ゲヘナの統領をしている姉がいたなど一大スキャンダルだ。エデン条約の実効性すら疑われるだろう。出来レースだった、などという結末、大衆は認めない。
     それに比べれば実の姉妹だなどと小さなことである。それに。
    「…幾度会っても、私だと気づけないか」
     無理もない。雷帝に捕らえられ無数の人体実験を受けたこの身。
     翼を失い髪の色は抜け落ち角すら生えてしまった変わり果てた姿。
     顔つきだって、昔日の面影は残っていない。
    「恋をするほどに――私は君の姉から、かけ離れてしまったのか」
     かつては金色だった緑の瞳が、鏡の中から己を睨んでいた。

    というマコ←ナギ概念を投げて俺は寝る。

  • 20二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 05:44:31

    えもいわれぬ趣がある
    良いね…

  • 21二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 07:01:11

    >>19

    無茶苦茶良いけどせつねぇ……

  • 22二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 07:27:30

    I am your sister…

  • 23二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 13:05:42

    おいたわしいわ、

  • 24二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 13:43:27

    ナギサ様気付けはしないけど無意識にどこか姉の面影があるマコトに惹かれてる可能性はあるな

  • 25二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 14:53:52

    マコトが捕まって人体実験コースだったら捥がれた羽は剝製にしてそうだよね雷帝。という前提で

     偶然だった。
     ゲヘナ本校で迷い辿り着いた部屋。多くの荷物が乱雑に置かれ布を被されたまるで物置。そこでただ一つ覆いの外れた――大きな羽の剥製を、見つけた。
    「これ、は」
     大きな純白の羽。鳥のものとすれば相当大きな、しかし鳥の骨格とは似て非なる――ああ、わかっている。理性がどれだけ否定しようと、同じ羽を持つ者として、わからざるを得ない。これは、人の羽だ。私と同人種の誰かが、剥製にされたのだ。そして、この羽は――
    「賓客とはいえ私室に無断で入るとは礼を失するぞ、桐藤ナギサ」
    「…ッ、マコト、さん」
     いつもの薄ら笑いを消して、何かを抑え込むような無表情の生徒会長が入り口に立っていた。
    「これ、は…」
    「トロフィーだ。雷帝の」
     その言葉に、視界が朱く染まった。狩りの獲物?人が?あの人が?殺された上にこんな辱めを?
    「…この、羽は、誰の」
     撃鉄が上がる。怒りを、憎しみを爆発させる工程が進んでいく。目の前に居るのが仇ではないなど最早関係ない。ゲヘナの悪魔というだけで充分だった。
    「――さぁな」
     その一言で弾丸が装填される。私からあの人を奪った報いを、こいつに、
    「今は、私のものだ」
     荒げてなどいない、力の籠らぬ呟き。だけどその声はひどく鮮明に、私の怒りを撃ち抜いた。声に籠るのは悲しみ、そして執着。決して有象無象に向けるものではない強い感情。この人も、雷帝に奪われたのだと察するに余りある、想いの籠った言葉だった。
     もしかしたら、この人は、マコトさんは、あの人を……
    「……私の姉は、ゲヘナで事故死したそうです」
    「そうか」
    「遺体も戻っては来ませんでした。ティーパーティーも追及を止めた当たり、政治的な問題があったのでしょう」
    「そうだな」
    「それ、でも…私は……もう一度、会いたかった」
    「……そう、か」
     憎い。悲しい。恨めしい。負の感情は際限なく増大し私の心を苛む。だけれど隣に同じく苦しみ悼んでくれる人がいるから耐えられた。私と同じ傷を受けた悪魔がいてくれたから、私は私を保てている。
    「……おねえ、ちゃん」
     羽に触れる。
     いつかのあたたかさなど微塵も感じさせない、ただただ冷たい躯がそこにある。
     声もなく涙を零し続ける私を、優しい悪魔は黙って見守ってくれていた。

  • 26二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 14:59:55

    >>25

    わぁ…ァ…

  • 27二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 15:02:16

    >>25

    「もしかしたら生きているかもしれない」を否定する要素がまた一つ…

  • 28二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 17:04:46

    雷帝の人体実験でツノ生えてきたならなんかヘイローもいじられてそう
    あとツノ生えてくる時クソ痛そうだよね

  • 29二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 19:28:41

    >>25

    の続き


    「持って帰るか」

     泣き止んだ私にマコトさんはそう告げた。

     そうしたい。中身が綿の張りぼてでもあの人であることに違いはないから。だけど無理だ。

    「いいえ…このような姿では騒ぎになりましょう。詳細が知れれば政治問題になります」

    「そう、だろうな」

     連れて帰りたい。せめてトリニティの土で眠らせてあげたい。しかしトリニティとゲヘナを取り巻く状況がそれを許さない。エデン条約は言うに及ばず、連邦生徒会への不信が高まっている昨今要らぬ火種は持ち込めない。それに、安らかとは言えずとも眠るにここは相応しいかもしれないのだ。

    「…雷帝を討ったのはあなたですか?」

    「…ああ、私が討った」

     あの人を想い、その仇を取ってくれたこの人の傍ならば。

    「ありがとうございます。姉の…仇を討っていただいて」

    「礼など要らん。受け取る資格さえない。私は万魔殿――奴に連なる者。元を質せば部下だ」

    「それでもあなたは雷帝を討ち取られた。姉のような犠牲者はもう出ないでしょう」

     視線が逸らされる。本心から礼を向けられたくないようだった。

    「……ゲヘナの悪魔を容易く信じるな。トリニティの要人が隙を晒すものじゃない」

     帽子の鍔で目元を隠されても照れ隠しにしか見えなかった。思わず笑みをこぼしてしまうと、芝居がかった口調で告げられる。

    「『悪魔が黒い罪を仕掛ける時は、まず天使の姿をとって仕掛けるものだ』」

    「オセロー第二幕。イアーゴーの台詞ですね」

     正直、ゲヘナの住人に教養があるなど考えすらしなかった。それを覆され己の浅慮に恥じ入るばかり。

     すっと帽子が上げられ、初めて真正面からこの人と視線を交わす。

     一回り高いところから向けられる緑の眼。鋭い視線に射竦められ動けない。恐怖にではなく、高揚に?ただ政治の相手であっただけの人が、特別な何かに変わっていくのを自覚した。

    「嫉妬にしろ別のものにしろ、一つの感情に支配されてしまえば破滅する。努々忘れぬことだな――ナギサ」

     そう告げる緑の瞳は、恐ろしいと思うほどに綺麗で――オセローで語られた怪物のようで、言葉通りに私の心を千々に乱した。


     思い返せばあの日あの時、私の心は奪われていたのかもしれない。

  • 30二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 19:42:13

    ナギサが希望を見出すのと同時にマコトが絶望に濡れるの芸術点高すぎて好き
    天才か?

  • 31二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 21:49:06

    「貴女の存在はマコトの負担になる」と告げて引き離そうとしてくるヒナと激突して欲しい

  • 32二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 21:49:26

    ナギちゃんがおいたわしい事に…

  • 33二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 22:06:16

    伝わるか分からんが
    「羽沼マコト」に惹かれていくナギちゃんだけど、窮地に陥った時咄嗟に庇ってくれたマコトに対して「マコトさん!」では無く「お姉ちゃん!」って言ってほしい
    無意識で眼の前の人が自分の姉だと悟ってしまって、一拍置いて自分の思わず発した言葉に驚愕する感じで

  • 34二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 00:10:47

    ナギサ視点・死後の尊厳すら踏みにじられた姉を雷帝を討伐し解放して悼んでくれた恩人

    真実・身も心も凌辱され尽くされながらも抗い雷帝を倒し奪われた翼を取り戻すもどうしようもなく破棄することもできずただ死蔵していた姉本人

    どっちがマシでしょうねぇ

  • 35二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 02:09:12

    マコナギが姉妹なら、ミカとも小さい頃の知り合いかも
    個人的に実の姉みたいに懐いてくれてると嬉しい
    それならミカのゲヘナ嫌いもよくわかるしね

  • 36二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 02:16:09

     その人は変わり者だった。
     トリニティ生にありがちな偏見も差別も全く無い、太陽のように明るい人。天使とは、こういう人を言うのだと思った。対立する学園の垣根を越えて友人になるのに時間もかからなかった。万魔殿情報部に所属しトリニティの内情を探っているという後ろめたさが、余計に彼女への感情を大きくさせた。引き出せる情報なんて何も持ってない、ただ名家の生まれというだけの彼女。騙し騙されの諜報員生活の中で、彼女が癒しとなるのは必然だったのかもしれない。

    「があぁあぁぁaaあaあAぁあaあaaaあぁAッッッ!!?!」

     そんな彼女が、目の前で獣のような悲鳴を上げていた。
     古いアビドス映画で見たような、ミイラみたいに全身を血の滲む包帯に覆われた彼女。顔さえ見えないそれは、彼女の全身にメスが入れられたという証拠だった。
     数日前に、彼女は捕まった。
     トリニティの諜報員だと断定され雷帝の前に引きずり出され、気に入られたらしく連れ去られた。私は、それをただ見ていることしか出来なかった。あんな上機嫌で連れて行ったのだ、きっと悪いことにはならない。そう自分を誤魔化した。知らなかったのだ。雷帝に気に入られるということが何を意味するかなんて。
     後日呼び出され、雷帝は言った。
    『友人なのだろう?』
     私たちの関係がバレている。背筋が凍った。背信に値するような真似はしなかったが疑われただけでどうなるかわからない。だけど、私への罰は、そんな軽いものじゃなかった。
     次いで出された実験レポート。肉体を切り刻み無数の薬物を投与しヘイローさえ変質させるという狂気の実験の詳細が記されたそれに、私は声すら出せなくなる。
    『落ち着くまで面倒を見てやれ。アレは友人だろう?カヨコ』
     そして、変わり果てた彼女を見た。
     悲鳴、絶叫。肉が骨が軋む音。皮を破り肉を割き歪な角が目に見える速さで伸びていく。包帯の隙間からこぼれる髪が異常な速度で生え変わり色が抜け落ちていく。
     痛いのだろう、苦しいのだろう。全身を掻き毟り包帯が破れていく。そしてまた、血が噴き出した。
    「――マ、コ……」
     彼女が気絶して、変化は終わった。
     どういう理屈か、傷口はほぼ全て塞がっていた。
     私の知る桐藤マコの姿はそこには無い。天使の面影は何もない、悪魔の姿。
     ただ、背中に――翼を捥がれた、大きな傷痕だけが残っていた。

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