【⚓SS・CP・閲注】若モリとダンテの同棲ゲーム

  • 1◆/htrGePANU25/07/06(日) 22:46:25

    以前の若モリとダンテのCPスレにあった現パロのゲーム概念を参考にしたSSです
    あんまり書くのは早くないのでゆっくり進行だと思ってください

  • 2◆/htrGePANU25/07/06(日) 22:47:27

    注意事項
    ・安価で2択の選択肢をとりその結果でエンディングが分岐します(全7種類)
    ・左右は曖昧にしています
    ・エンディングによっては監禁や死ネタ、モブとの結婚等々が含まれる可能性があります
    ・奏章4のネタバレはほぼありませんが、登場するキャラがちょっっとだけ出るかもしれません
    ・元の概念が概念だけど自分がエロいの書けないからそういう描写はない……事後はちょっとだけあるかもしれない

    この他何か問題があれば随時追記していきます

  • 3◆/htrGePANU25/07/06(日) 22:49:23
  • 4◆/htrGePANU25/07/06(日) 23:08:47

    まだ涼やかな風が吹く平日の昼間、ジェームズ・モリアーティは事務所兼自宅へ続く階段を駆け上がっていた。それなりの年月の経ったそれは、彼の体重がかかる度に古い金属特有の錆びた音をたてていた。
    決して良い音ではないが速度を落とすつもりはない。3日ぶりに帰れたから1秒でも早くたどり着きたかった。それだけの理由が彼にはあった。
    そんな彼の願望通り普通に上がるよりも10秒程度早く2階へたどり着く。モリアーティとしてはその勢いのまま扉の前まで向かいたかったが、上がった先ですぐ立ち止まった。自分の住む部屋の前に男が1人立っていたからだ。

  • 5◆/htrGePANU25/07/06(日) 23:16:05

    言い忘れた

    ・何人か名前もないモブが出てきます

    >>2

  • 6◆/htrGePANU25/07/06(日) 23:23:18

    その男は何とか人としての最低ラインは保てているが見るからにみすぼらしい姿をしていた。「CLOSE」と掲げられた看板の前で微動だにせず、立ち尽くす男を見てため息まじりに声をかける。
    「うちの事務所に何の御用かな?」
    モリアーティの存在に気づいた男はパッとこちらを向きそして足元を跪く。
    「ああ、どうか助けてください」
    そのまま男は必死にまくしたてる。纏めると借金で首が回らなくなったため、取り立てを待ってもらえるようにして欲しいといった内容だった。
    「どうかお願いいたします。金は……今はありませんが後で必ず……!」
    そう言いながら男は頭を下げてくる。かなり緊迫した状況なのだろう。

  • 7◆/htrGePANU25/07/06(日) 23:24:34

    モリアーティは彼の頼みを

    1.聞く

    2.聞かない

    >>8

  • 8二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 23:25:29

    聞く

  • 9◆/htrGePANU25/07/06(日) 23:39:04

    「……内容を聞いてその対応策の提示。無料でできるのはここまでだ」
    逡巡の後、彼は受け入れることにした。ここで恨みを下手に買って、後々厄介なことになると困ると考えたのだ。
    「ああ……本当にありがとうございます」
    直接助けるわけではないのだが、それでも男は感謝した。最初の推測通りなのだろう。
    「事務所を開く用意をするから、5分待っていてくれないか?ああ、もちろん立った状態で」
    立ち上がるよう促し、モリアーティは1人で事務所に入る。周りの目を考えるならすぐにその男を入れるべきなのだが、どうしても他の人に見せたくないことがあったのだ。

  • 10◆/htrGePANU25/07/06(日) 23:47:57

    なるべく扉を細く開け、素早く体を滑り込ませた。お世辞にも広いと言えない事務所にいるならこうする他ない。扉を隔てている生活スペースにいるなら問題ないが、今の時間はおそらく事務所にいる。
    そして、そんなモリアーティの予想は的中した。誰にも知られたくないその人は事務所でPCに向かっていた。
    「フフ……おかえり」
    物音に気づいた彼はPCから顔を上げる。モリアーティの姿をとらえるとすぐに穏やかな笑顔を浮かべた。
    彼の名はダンテ。モリアーティの助手兼恋人だ。

  • 11◆/htrGePANU25/07/07(月) 00:03:19

    「外に誰かいたけど、中へ入れるのかい?」
    「そうだね。話を聞くだけだから30分程度で終わるはずだ」
    「私のことは気にせずごゆっくり」
    ダンテの疑問に対しモリアーティが脳内で計算した時間を提示する。その答えを聞くと荷物をまとめて生活スペースへと向かう。
    彼の前職や色々なことを考えた結果、依頼人へ姿を見せないことになっていた。助手として彼が仕事を手伝うことになったときに決めた。ダンテは弁護人資格を持っておらず普通の事務仕事しか出来ないため、今のところ不便はない。何も起きない限り、モリアーティはこの取り決めを続けるつもりだ。

    同じ行動を何度もやっているせいかダンテの動きは手慣れており、想定より素早かった。これなら5分より短い時間で良かったかもしれない。どんな形であれ依頼人を待たせるのは良くないことだから、縮められるのなら縮めるべきだ。
    そんなことを考えつつ再計算をしながら扉が閉じるのを待つ。そしてたっぷり1分経った後、モリアーティは玄関へ向かい男を迎え入れた。

  • 12◆/htrGePANU25/07/07(月) 00:04:26

    ――結局、30分も経たずに話は終わった。かなりどうしようもないラインへ来ており、提示できる手段も少なかったからだ。
    用事を済ませて早々に弁護士の仕事をすることになったモリアーティが大きく伸びをして生活スペースへ向かう。扉を開けるとコーヒーの良い香りが漂ってきた。

  • 13◆/htrGePANU25/07/07(月) 00:07:24

    今日は一旦ここまで
    続きは夜なのでそれまで保守お願いします

    選択肢はこれ以降だと2~4つ
    1個だけ3択のものがあるのであしからず

    何か質問とか要望とかあったら可能な限り答えます

  • 14二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 07:47:00

    ほしゅ

  • 15二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 14:47:07

    ほしゅ

  • 16◆/htrGePANU25/07/07(月) 19:24:34

    保守ありがとうございます
    続きやっていきます

  • 17◆/htrGePANU25/07/07(月) 19:29:16

    「コーヒー飲むかい?」
    「もう2人分淹れてるんだろ」
    「フフ……当然」
    「もったいないから飲むよ」
    モリアーティの回答に待っていましたとでもいうような表情でカップを置く。厚手で口の狭いそれはコーヒーようの物だ。
    モリアーティ自身は紅茶派でコーヒーはよっぽどのことがないと飲まないのだが、ダンテが来た後はこの家ではコーヒーがちょくちょく出るようになった。この家にコーヒーが無いことを知ったダンテが『コーヒー派に変える……』と奮起した結果、モリアーティは豆や道具を買うことになったのは少し前のことだ。
    今のところ、モリアーティはダンテが淹れたものなら飲むようになったが自分の意思でコーヒーカップを買うまでには至ってはいない。ダンテの目標が達成されるのはまだまだ先になりそうだ。

  • 18◆/htrGePANU25/07/07(月) 19:31:39

    「君の父親に会いに行くと聞いていたけど、用事は無事に済んだのかい?」
    淹れたてのコーヒーを数口含んだ後、ダンテが口を開いた。
    「用事といっても実質仕事だけどね」
    「どんな仕事だったのか、聞いても?」
    「……資料用意したり、計算をしたり、検算したり、まあそんなところだヨ」
    少し思案し、事実の一部を伝える。何の計算かはあえて言わなかった。
    モリアーティが行った”計算”とは父親の考える犯罪計画の手伝いのことだ。ダンテに出会うよりもずっと前からそういうことをしている。始めるときに大きなきっかけはなく、なのに今もそれに対して抵抗がない。まるで何かの流れに導かれるようだと考えてしまうこともあるが、おそらくそれすらも父親の計算の内なのだろう。今の彼にはその答えを得る能力はないが見当をつけることぐらいはできる。

  • 19◆/htrGePANU25/07/07(月) 19:36:43

    それはさておき、抵抗がないのなら――悪を悪として拒絶しないのならダンテへ正直に話してもいいはずだ。それが当たり前なのだから。
    しかし、通報されるリスクということを抜きにしてもモリアーティはダンテへ話すことができなかった。今までの日々で知った彼の性格を考えると口が重くなる。
    モリアーティは彼を年上だが子供っぽく、そして自分が正しいこと、やりたいと思ったことを曲げない男だと認識している。そしてその性格から悪に染まるような男ではないし、染まっている人を許容できないだろうと予測していた。
    そういう人間だからこそ今の形で出会えたし、そういう部分を好ましいと思っている。だが、今回に限っては彼のそういう性格こそが問題になる。自身のもつ悪性によって拒絶される可能性があるということことだ。そして、モリアーティはそれを恐れていた。
    端的に言ってしまえば……そう。モリアーティはダンテから嫌われたくないのだ。
    自分が誤魔化したことがバレていないか様子を伺う。幸い、以前数学教授をしていると聞いたダンテは疑わず『授業の準備かな……』とつぶやいていたのでホッと息をついた。

  • 20◆/htrGePANU25/07/07(月) 19:41:30

    「ダンテも僕が不在の間、事務作業をしてくれてありがとう。お陰でこの後助かるヨ」
    「これくらいお安いご用さ」
    「そうは言っても疲れているだろう?」
    これ以上ダンテが聞いてくる前に、本題に入ることにする。ただの雑談にこれ以上興味がないのか話題に乗ってくる。
    「だから明日は1日オフの日にしようと思っているんだ」
    まあこれは僕も休みたいからというのもあるんだけど、と言いながらモリアーティもコーヒーを飲む。思っていたよりも乾いていた口を潤し次の言葉を紡ごうとするが、その前にダンテが疑問を述べる。
    「それで、モリアーティは私と何がしたいんだい?」
    モリアーティが置こうとしていたカップが皿にぶつかり音を立てた。そんな様子を見て、ダンテは何かを堪えるように口元を歪ませた。
    「緊張しているの、バレバレ」
    「緊張して悪かったネ!」
    その言葉の勢いのまま立ち上がる。羞恥やら何やらでカアッと顔が熱くなっていた。ダンテは涼やかな顔のまま、握りしめた拳へ手を重ねる。
    「君がわがままだと思うことを言ったとしても、私は君を嫌いになったりしないよ。だから気にせず言ってごらん」
    そう言いながら平然と笑いかけてくるダンテを見ているとグッと言葉に詰まる。いつもは子供っぽい癖にこういうときは年下扱いをする。ずるい人だと内心ひとりごちた。表面的には優しく見えるがその実、逃げ路を潰しているのだから。
    観念してモリアーティは願望を告げることにする。

  • 21◆/htrGePANU25/07/07(月) 19:43:29

    モリアーティは

    1.隣近所と大家に挨拶をしようと告げた。 

    2.2人で過ごしたいと告げた。

    >>22

  • 22二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 19:48:48

    2番

  • 23◆/htrGePANU25/07/07(月) 20:33:46

    「明日は、家でゆっくり過ごしたいんだけど、どうかな」
    「……フフフ」
    だんだんと声が小さくなるモリアーティに対し、ダンテは我慢できず笑い声をもらした。その態度を見たモリアーティが何か言う前に慌てて言葉を続ける。
    「あぁ、いやごめん。可笑しいのではなく可愛らしいと思ったんだ」
    大の男に対して可愛らしいというのもどうかと思う。思うが、悪感情から来ている言葉ではないということはわかるから黙り続ける。
    沈黙をつらぬいていると、ダンテは重ねていた手に指を絡ませてきた。
    「当たり前だけど、君と一緒にいられるのは私にとっても嬉しいことだ」
    時折、指に力を込めながらダンテは話し続ける。何と返せばいいかわからず、ただ話を聞く。
    「そんな簡単なことでも私に嫌われないか心配するなんて……それくらい私のことが好きなんだね」
    「……当たり前だろう」
    わざわざ口に出して言われると、小恥ずかしくなってくる。視線をそらすとまた笑い声が聞こえた。

  • 24◆/htrGePANU25/07/07(月) 21:15:10

    「それで、明日はどう過ごしたいのかな?」
    しばらくしてから視線を戻すとダンテはまだ笑顔を浮かべていた。普通に過ごしたいだけなら自分だって緊張しない。それがわかっていないような態度を見ていると、崩したくなってくる。
    ダンテがこちらの希望を待ってくれているのをいいことに、少しの間思案する。やがて、1ついいことを思いついた。
    やっぱり、こういうときは正攻法が1番効果があるのだ。
    「色々とあるけどとりあえずこうしたいかな」
    最後の言葉を言うか言わないかの間際で握った手を強くひく。そしてその勢いのまま弧を描いている唇へ顔を寄せた。

  • 25◆/htrGePANU25/07/07(月) 21:32:36

    軽いリップ音の後、ダンテの顔を正面から見る。その顔からあの笑みは消えていた。
    「あぁ……うん。そうだね。余裕がない理由はわかった」
    そう言うとダンテは握っていないもう片方の手を顔にあてた。その隙間から見える顔の色を見てモリアーティは溜飲が下がった。
    「なら、ぜひ答え合わせといこうじゃないか」
    モリアーティの言葉にダンテはすぐに応えない。動かずにしばらく黙りこんでいたが、手を顔から外す。何か思いついたのか、あの直後よりも余裕が見えていた。
    「答えの代わりにこれでもいいかい?」
    その言葉の後、ダンテも同様に顔を寄せてくる。もちろん抵抗する理由もないため、モリアーティはそのまま受け入れた。

  • 26◆/htrGePANU25/07/07(月) 21:35:33

    ここから先の内容は書けないので今日はここまで
    明日も夜に更新すると思うので保守お願いします

    家の中限定だけど見たいシチュ書いてくれたら書くかもしれない

  • 27◆/htrGePANU25/07/07(月) 21:36:47

    あ……あと事後描写確定したよ
    でもあんまり期待しないでね

  • 28二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 21:46:47

    めちゃくちゃ好き!!!!!!!!!!!続きが楽しみすぎる。いちゃいちゃしろ

スレッドは7/8 07:46頃に落ちます

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