[閲覧注意][ss]小生はコトを進めていきましょうか その6

  • 1二次元好きの匿名さん25/07/06(日) 23:47:57

    最初に書き始めてから4ヶ月…いよいよ終わりが見えてきました。七月中に完結させる予定ですがもしかしたら八月になるかもしれません。なるべく休まずに更新しようと思います。

    火・水・金は夕方に月・木・土は昼間に、更新しようと思います。日曜日は休むことが多いです。こちらの都合上、更新できない日や全く違う時間に更新するかもしれませんが、よろしくお願い申し上げます。

    こんな私のド下手小説ですが見ていただけると嬉しいです。これからもいろいろと迷惑をかけますがよろしくお願いします。

    注意事項、このssは大幅なキャラ変やグロい描写がありますので、苦手な方はブラウザバックを推奨します。基本はIF展開のSSです。何卒宜しくお願い致します。

  • 2二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 00:10:35

    乙 

  • 3二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 00:29:32

    次スレありがとうございます^_^
    最後まで楽しみにしてます♪

  • 425/07/07(月) 00:38:19
  • 5二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 00:54:17

    10まで保守。

  • 6二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 01:50:47

    地「まだ騒ぐのか……。よし、ベリアル。これで撃てるだろう」

    そう言って、ミカを“射線”に立たせ、アルの目の前へと突き出した。

    アル「……」

    銃口を向けながらも、アルの手は微かに震えていた。

    地「ベリアル」

    ――グゥワァン。

    突如、空間が歪む。アルとミカは、地下生活者の“内なる世界”へ転送された。そこに広がっていたのは、あの禍々しい巨大な眼球を浮かべる、真の恐怖空間だった。

    アル「……!!」

    ――ゾクッ。

    その瞬間、アルは膝から崩れ落ちた。
    身体中が震え、両腕を抱え込むようにしてその場にうずくまる。
    理解を越えた恐怖が、彼女を完全に飲み込んでいた。

    ――ぐちゃ、バキ、ドガァ。

    嫌な音が横から響いてくる。アルが恐る恐るそちらを見ると――

    ミカの身体が、“誰にも触れられていない”にも関わらず、ねじれ、裂け、膨れ上がり、潰されていく。

  • 7二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 01:52:09

    骨が皮膚を突き破り、臓器が異常な速度で膨張し、
    生えたはずのない腕がミカ自身を掴み、貫き、押し潰していた。

    アル「ああっ……」

    叫びたかった。
    でも――叫んではいけない気がした。
    もし叫べば、その“口”が裂かれる。
    そんな妄想が、まるで現実のように脳裏をかすめる。

    地「ベリアル」

    地下生活者の声が、まるで神託のように響いた。

    地「お前に甘さと優しさがあることは知っている。だが、お前が目指すのは“本物のアウトロー”だ。ならば飴と鞭が必要だ」

    地「このまま甘さを捨てきれないというのなら、
    “聖園ミカと同じこと”を――お前にも味わってもらうか?」

    アル「……!!」

    地「いいか? 小生は基本的に“失敗”には寛容だ。だが、“自ら望んでやる”と志願したことをやらぬ者――その者には、一切の容赦をしない」

    地「それがたとえ、相棒であろうとも、だ」

    続けて、地下生活者の言葉は低く深く、しかし確実にアルを追い詰めていく。

    地「覚えておけ、ベリアル。小生は“その気になれば”お前をいつでも、簡単に殺せる。今ここで、ミカ以上の地獄を見せることも可能だ。
    ――お前の命は、小生の掌の上にある。それを忘れるな」

  • 8二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 01:53:17

    カッ。

    地下生活者の目が一瞬だけ、妖しく光った。

    ――ゾクッ。

    アルの脳裏に、自身の無惨な死体の光景が走る。
    肉が裂け、骨が飛び出し、目が潰れ、歯が砕けた――そんな姿の自分が、そこにいた。

    アル「……!!」

    震えが止まらない。思考も止まる。
    ただ、地下生活者の言葉だけが、絶えず響く。

    地「ベリアル。こうなりたくなければ、“やるべきこと”をやれ」

    地「失敗したアウトローは、こうして“処分”される。
    それはマフィアも、ギャングも、カルテルも同じだ。
    飴と鞭、そして恐怖――
    それらを使いこなし、支配する者だけが“本物”になれる。
    ――お前が目指すのは、そういう存在ではなかったのか?」

    アル「……!!」

    地「甘さや優しさは、あっていい。
    それは、生きとし生ける者すべてが持つものだからな。
    だが、それを許されるのは、“そのミスを自ら回収できる者”だけだ」

  • 9二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 01:54:32

    地「誰でも失敗はする。
    神ですら、そうだ。
    だからこそ、お前には――その“甘さ”を、使い分けてほしい」

    アル「……わかったわ」

    アルは、膝を震わせながらも、ゆっくりと立ち上がる。
    その瞳に映るのは、恐怖を越えた確固たる“意志”。

    地「では、期待しているぞ……相棒よ」

    ――グォン。

    空間が閉じる。
    アルは、元の場所に戻った。
    そして目の前には、再びミカの頭を掴んだままの地下生活者が立っていた。

  • 10二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 01:56:01

    地「さぁ…撃て。」

    その言葉は冷たく、鋼のように硬い響きを持っていた。

    アル「……」

    一瞬、空気が凍りついたかのような静寂が訪れる。
    だが――

    バァンッ!

    乾いた銃声が響き渡った。
    アルは、迷いの欠片も見せずに引き金を引いた。
    銃口から放たれた鉛の塊は一直線にミカの左目を貫く。

    バチュッ!

    目の奥で何かが弾け飛ぶ、生々しい音。

    地下生活者「フッ……」

    ミカの頭を掴んでいた地下生活者が、楽しげに笑いながらその手を離す。

    ミカ「ifue8fhe9f……ッ!!」

    口が裂かれ、声にならない呻きがこぼれる。悲鳴すら発せられない。
    激痛に震えるミカの左目からは、血が止めどなく溢れていた。
    キヴォトス人であろうと、「目」は特別だ。
    至近距離から撃ち込まれた弾丸が、無傷で済むはずがない。

  • 11二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 01:57:09

    視界は暗転し、世界が遠のいていく。
    それでも、ミカは本能で逃げようと這い出そうとする。

    だが――

    地「おっと」

    ドガッ!

    鈍い音とともに、地下生活者の足がミカの背中に叩きつけられた。
    骨が軋み、肺の空気が一気に吐き出される。

    地「右目は小生がいただくとしようか」

    にじむ視界の中、再び頭を掴まれる感触。
    皮膚の下に食い込むような圧力。
    地下生活者の左手がミカの髪を鷲掴みにし、無理やり顔を上げさせた。
    右手には、禍々しく光る“気”の刃。
    揺らめくその刃を、あえてミカに見せつけるようにして、ゆっくりと――異様なほど、ねっとりとした動作で――
    ミカの無傷の右目へと近づけていく。
    ミカの呼吸が荒くなり、体は震え、血で濡れた頬がこわばる。
    声も出せない、逃げることもできない。

  • 12二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 01:58:17

    そして――

    ズバッ!

    ミカ「dfhufheiuheiv――!!」

    刃が眼球を切り裂き、何かがはじけ飛ぶ音が地下に響いた。
    激痛と恐怖に全身が痙攣し、意識が飛びそうになる。
    地下生活者は、血に濡れた手をゆっくりと離し、数歩後退する。
    目の前には、両目を失い、地面に崩れ落ちるミカの姿。
    血の海の中、少女はただ虫のように蠢くだけ。

    地「……さてと、ベリアル」

    彼は、ゆっくりと振り返る。

    その視線の先――そこには、銃を手にしたままのアルが立っていた。

    地「どうする?」

    低く、重く、問う。
    処刑者から処刑者への確認。
    選択ではない、儀式の続きにすぎない。
    アルの表情は変わらない。
    その瞳には、哀れみも迷いもなく、ただ“終わらせる”という意志のみが宿っていた。

  • 13二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 01:59:18

    アル「――勿論。ここで、終わらせるわ。」

    静かな言葉の中に込められた、確固たる決意。

    地「……パーフェクトだ。」

    その声には、満足と期待がにじむ。
    死の帳が、今まさに降ろされようとしていた。

  • 14二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 07:49:56

    真のアウトロー?になったあるがこれからどんな活躍をするか楽しみです^_^
    念のため保守^_^

  • 15二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 07:52:11

    アルちゃんを形作っていたピースが壊れた…

  • 16二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 08:33:30

    アウトローとクズは紙一重
    原作はギリギリ踏みとどまってるけど一線を越えると…

  • 17二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 12:39:09

    昼保守。

  • 18二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 18:05:24

    焼け焦げた皮膚の下で、血の代わりに“悔い”だけが流れている気がした。
    砕かれた骨も、えぐられた目も、もう痛みを訴えてこない。
    それはただ、自分が“キヴォトス人”であったという名残を確かめているだけだった。

    ミカ(私が……魔女だから?
    先生が死んだから?
    それとも、最初から……全部、“仕組まれてた”の?)

    誰かの手のひらで、
    誰かの気まぐれで、
    私たちは操り人形みたいに動かされて、壊された。

    ミカ(こんなの……意味なんてなかったんだ)

    ナギちゃんの願いも、
    セイアちゃんの涙も、
    先生の最後の声も……
    何ひとつ、この世界には届いていなかった。

    ミカ(ああ……でも、もういいや)

    もう、いい。
    痛みも感じないし、叫ぶ声すらない。
    私はきっと、このまま――

    ミカ(このまま、終わるんだ……)

  • 19二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 18:06:34

    こんな私に、ふさわしい終わり方。
    “魔女”と呼ばれた存在に相応しい、滑稽で、惨めで、くだらない死に様。
    でも。

    ミカ(……あのとき、先生が言ってくれたあの言葉だけは――)

    「ミカは、魔女なんかじゃないよ」

    ミカ(……あの言葉だけは、全部を焼き払った私に、ちゃんと届いてたんだ)

    「私のお姫様に、何をするの!!」

    ミカ(嘘でもいい……もう一度だけでいいから……あの声、聞かせて……)

    ナギちゃん。
    セイアちゃん。
    コハルちゃん。
    先生……。

    ミカ(……いま、そっちに、逝くね)

    ――そう思った瞬間。

    ドカッ!

  • 20二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 18:07:38

    ミカ「ッ!!」

    ――衝撃。意識の淵から無理やり引き戻される。

    地「待て。死ぬのはまだ早い。ここまで楽しませてくれた礼に、“友人の声”を聞かせてやろう」

    ミカ(……とも、だち……?)

    いや。
    そんなわけない。
    みんな、死んだはず。
    私と一緒に、砕かれたはずなのに……

    地「耳は潰してないから、聞こえるだろう?」

    「ミカサマ、ゴブジデスカ?」

    ミカ「……コ……ハル……ちゃん……?」

    その声を聞いた瞬間、焼けただれた胸の奥が熱くなった。 涙なんて、もう出ないはずなのに――出そうになった。

    「ハイ、コハルデス。スゴイケガデスケド、ダイジョウブデスカ?」

    ミカ(……よかった……本当によかった……)

    「ソレハソレハ、タイヘンオカワイソウデス。ヒリキナワタシデスガ、キュウサイシテサシアゲマショウ」

  • 21二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 18:08:57

    ――違和感。

    ミカ「……え?」

    「ナントナント アワレナミカサマ。コノヨウナコトニナッテシマッタノハキキカンリガデキテイナカッタ アワレナアワレナモノタチ ミカサマノオミチビキガアッタラコノヨウナコトニハナリマセンデシタノニ ザンネン アワレ ミジュク タイダ」

    ミカ(コハル……ちゃん?)

    「ワタシハコハルデスヨ ミカサマ? アア アワレデカワイソウナミカサマ ゴアンシンクダサイ イマ オスクイイタシマス アワレナアワレナタマシイハキュサイセネバ アマリニモ カアイソウ カアイソウ」

    その言葉は優しさではなかった。

    それはまるで――

    「慈悲の皮を被った悪意」。

    ミカ(……これ……“コハルちゃん”じゃない)

    「アナタノタマシイヲ、キュウサイシテアゲマス……キュウゴ、オンケイ、カイホウ、オワリノヒカリ……」

    ギリッ

    不気味な咀嚼音が、足音と共に近づいてくる。

    ミカ(違う、違う、違う……違うッ!!)

    助けて。誰でもいい。
    もう誰でもいいから――この地獄から逃げ出したい。

  • 22二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 18:10:06

    「ミカサマ……アナタハ、テンシデス。テンシハウエカラミナヲオスクイシマス。イマ ツレテイキマス」

    ミカ「や……やめ……」

    ガシュ

    巨大な口が、彼女の頭部を包み込む。

    ミカ(せめて……お願い、先生……)

    グチャリ

    骨が砕ける。
    意識が、ひと欠け、またひと欠けと削られていく。

    ミカ(やっぱり……全部、嘘だった)

    何も救われなかった。
    誰も救えなかった。
    ただ喰われるだけ。
    名前も、想いも、祈りも――すべて。
    消化されて、終わるんだ。

    地「……最後に“友人”の救済を味わえて、よかったな。ミカエル」

  • 23二次元好きの匿名さん25/07/07(月) 19:55:22

    なかなか悲しい最期ですが、逆にいえば取り込まれたとも言えるので、バケモノコハルからミカが生まれてくる可能性もあると考えるとなんだかエッチな気がします。

  • 24二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 00:21:25

    ………この結末も…全部、君の計算通りなのかな?
    チカセイカツシャクン
    性悪時計君…

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