- 1二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 14:18:07
放課後の教室。夕日が差し込むその場所で、2人の少女が向き合っていた。片方の黒髪の少女は言葉もなくもう1人の白髪の少女へと手を伸ばし、りんごのように赤くなった頬に指を滑らせる。その感触が少し擽ったかったのか、僅かに零れた吐息が黒髪の少女のまつ毛を揺らした。
「かわいい」
黒髪の少女が発した声は砂糖を煮詰めたように甘くどろどろに溶けていた。その言葉に白髪の少女はさらに顔を赤くして俯いてしまう。恥ずかしそうに伏せられた赤色の瞳は大きく揺れており、何か言いたげに口を2、3回ぱくぱくさせるもそのどれもがまともに音として口から零れることはなく、少女はとうとう自身の白い翼でその顔を隠してしまった。
「ああ、もう隠しちゃだめじゃないっすか」
黒髪の少女はくすくすと笑うとそっと翼に手をかけて、まるで結婚式で花嫁のヴェールを外すように慎重に顔を顕にした。余裕たっぷりな彼女の様子に白髪の少女は不公平だと言うように口を尖らせる。
「イチカさんがか、かわいいなんて言うから……」 - 2二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 14:19:09
「本当のことっすから。というか、そろそろ慣れてほしいんすけどね」
「こんなに雰囲気を作ることなんてなかったじゃないですか」
「そうでしたっけ?まあ、たまにはいいじゃないっすか、こういうのも」
そう言うと黒髪の少女は自身の黒い翼で白髪の少女を包み込んだ。腰に回した手でさらに抱き寄せ、ゆっくりと顔を近づけていく。白髪の少女も観念したように目を瞑ると、黒髪の少女を受け入れるように背中に腕を回した。
2人の距離が近づいていく。どちらの顔も赤いのもはや夕日のせいではないだろう。 - 3二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 14:20:35
ついに、2人の距離が0となる。その瞬間、
――かたん
「……ん?」
誰もいないはずのロッカーから鳴った不審な音に黒髪の少女はぴたりと動きを止める。そしてロッカーの方をじっと睨みつけると、何かに思い当たったのか途端に顔を顰めた。白髪の少女はいつまでもやってこない感触を不思議に思って目を開け、黒髪の少女がロッカーの方を見ていることに気がついて同様に視線を向ける。……彼女も思い当たる何かがあったのか、「またか」とばかりに苦笑いをした。
「……」
黒髪の少女はぱっと体を離すと、ずかずかと大股でロッカーに近づいてくる。わざと足音を立てているあたり相当ご立腹らしい。……あれ、私鍵閉めたっけ。
ばん!と音を立ててロッカーの扉が開かれた。……うん、どうやら鍵を閉め忘れていたみたいだ。
「セ〜リ〜ナ〜?」
「……ご、ごめんなさい……」
いつもは閉じられているその瞳を鋭く光らせこちらを見下ろす少女の圧に怯えながら、私――鷲見セリナは弱々しく謝罪を口にするのだった。 - 4おかしいところはゆるして25/07/08(火) 14:21:45
セリナ「……」
――そして現在、私は彼女たちの前で椅子に縛られて座らされていた。
後ろ手にしっかりロープで固定され、胴体も何重にも縄が巻かれている。少し身じろぎしても、そこから抜け出すのは全く容易ではないことは察せられる。
唯一幸運だったと言えるのは私をこんな目に合わせた「彼女たち」には少なからず情が存在していたことで、柔らかい素材でできた拘束具は私の肌を傷つけることなく私の動きを封じていた。手首などに痕が残らないのは私にとっても重要なことだ。もしそんな痕が団長にでもバレてしまったら追求は免れなかっただろうから。
セリナ「……私を、どうするつもりですか」
絞り出した声は僅かにかすれていた。ごおごおと換気扇が回る重低音のみが響く教室には少し高めの私の声はよく通る。私の目の前で仁王立ちしている彼女たちの耳にも私の声はしっかり届いたようで、2人の少女のうちの黒い方――仲正イチカさんは呆れたように口を開いた。
イチカ「はあ……まさかセリナがあんなことをするなんて……思ってなかった……わけではないっすけど、でも前回あれだけ叱ったからもう少し反省してくれると思ってたっす」
セリナ「……」
私を見下ろす彼女の表情に普段の快活さはなく、限界まで下げられた口角と絶対零度の冷たい視線からは「お前これで何度目だよ」という無言のメッセージが読み取れた。 - 5二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 14:23:10
スズミ「……セリナさん……」
もう1人の少女――イチカさんの半歩後ろで私を見守っていたスズミさんもやはり呆れた顔をしていて、いくら心優しい彼女でも今回ばかりは助けを期待することはできないことがわかる。
セリナ「……私には、できません」
イチカ「……っ」
じとりとした2人分の視線を肌に感じながら、私は負けじと顔を上げる。きっと強い意志を込めて彼女たちに視線を向ければ、イチカさんは僅かに後ろに下がる。私が座っている分普段より開いた身長差からは並々ならぬ圧を感じるが、それでも私もここで折れるわけにもいかないのだ。
――何故ならば私には、心に刻まれた「使命」があるのだから。 - 6二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 14:25:01
すぅと息を大きく吸い込む。ぎしり、と体に巻かれたロープが擦れた音がした。イチカさんはスズミさんを庇うように前に出て警戒するようにこちらを見つめている。対するスズミさんは少し不安げな様子でイチカさんの服の袖を摘んでいた。
2人のお互いに対する気持ちから現れるその行動に、私はもう我慢できなくなる。心が叫びたがっている、とはまさにこのことだ。
……こんなの、こんなの!
セリナ「……こんなに尊い百合があるのにそれを見逃すことなんて!!私にはできません!!たとえ口を塞がれても私は魂で叫び続けます!イチスズ万歳!!!」
イチカ「だからって人の逢い引きをこそこそ見るなって言ってるんすよ!!」ペシッ
セリナ「あだっ!」
――尊すぎるじゃないか!! - 7二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 14:26:10
イチカ「これで何回目だと思ってるんすか!」
セリナ「まだ3回目くらいですよ!」
イチカ「はいダウト。誤魔化さない。6回目っす」
セリナ「ちっ……」
イチカ「鷲見?」アン?
セリナ「すみませんでした」
スズミ「……え、えっと、セリナさん。どうしてそこまで私たちを……その、追いかけるというか……気にしているのですか?」
イチカ「そんなに気を使わなくていいっすよスズミ。ストーカーってはっきり言っていいっす」
セリナ「何故……って、そこにイチスズがあるからですよ」
スズミ「いちすず……?」
イチカ「スズミ、気にしなくていいっす。セリナ、理由になってないっす」
セリナ「これ以上ないくらいの理由じゃないですか!私はこの学園の百合を全て観測していたいんですよ!」
イチカ「もしかしてプライバシーって概念をご存知ない?」
セリナ「私は壁です。存在しないも同義の存在です。実際今まであんまりバレたことはないです」エッヘン
イチカ「誇ることではないっすね……で?じゃあ今この状況はなんすか?」
セリナ「そうですよなんでバレるんですかイチカさん!!あと、あとちょっとでちゅーだったじゃないですか!!見せつけてくれても良かったじゃないですか!」クワッ
イチカ「なんでそこで逆ギレするんすか!!普通にキスは見られたくないでしょ……あとセリナに見せつけてもなあ」
セリナ「え場合によっては見せつけありなんですねそこのところ詳しく」
イチカ「うわめんどくさ」 - 8二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 14:27:15
スズミ「え、えっと……とにかくセリナさん、これからこういうことは控えていただけると……あとプライバシーの侵害は良くないです」
セリナ「くっ……」
イチカ「スズミの言うことは素直に聞くのなんか納得いかないんすけど」
セリナ「だってスズミさんだし……」
イチカ「私は?」
セリナ「あはは」
イチカ「おいコラ鷲見ィ……」ギリギリ
セリナ「ごめんなさいごめんなさい」
スズミ「お、落ち着いてくださいイチカさん」
イチカ「むぅ」パッ
セリナ「イチカさんも同じじゃないですか」ニヤニヤ
イチカ「うっさい」
スズミ「……それで、これからどうしますか?ずっとこのままというのも可哀想ですし」
イチカ「相変わらず優しいっすねぇ。うーん、でもスズミのヘッドホンも効かなかったしなぁ……」
(別の教室)
正実モブ「……ねえ、だめ?」
シスフモブ「だ、だめだよ……私には心に決めた人が」
正実モブ「その人のせいであなたが悲しい気持ちになってるんでしょ?ねえ、私にしなよ」
シスフモブ「あっ……そ、そんな……」
セリナ「……!!」キュピ-ン
イチカ「うーんとりあえず救護騎士団のあの子に連絡を」
セリナ「百合発見救護!!!」バッ
スズミ「?!?!え、抜けた?!」
イチカ「えっあのスズミの捕縛を?!ってもういない!」
セリナ「(待っていてください天使達……!私が今見に行きますからね……!)」ダッ - 9二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 14:28:32
スズミ「……」
イチカ「……」
スズミ「……えっと、続き、します?」
イチカ「いや……また来そうだしやめとくっす……はあ……」
スズミ「……それなら私の家に来ますか?一応私の家には来ないようになってるはずなので……その、イチカさんさえ良ければですが」
イチカ「行きます行かせてください」ズイッ
スズミ「わっ……じゃ、じゃあ行きましょうか」
イチカ「やった。たくさん続きしましょーね」ニコニコ
スズミ「んっ、は、はい……」カァ-
(別の教室)
セリナ(ロッカーの中)「(念の為盗聴器をロッカーに仕込んでおいて正解でしたね……ふふ、ふふふ……)」
正実モブ「もう我慢できないよ……!」ガバッ
シスフモブ「きゃっ!ま、待って、ここ学校……!」
正実モブ「どうせ誰も来ないよ……鍵も閉めたし」
セリナ「(おっとこちらも最高ですね。これだけでもうご飯が進みます……あっそんな激しく……あら^〜)」ニヤニヤ
セリナ「(私は止まるわけにはいきません……だってこの学園にはこんなにも百合カプが存在しているんですから!!あっすごい音がもうすごいあら^〜〜)」 - 10二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 14:31:33
というわけで百合限界オタクのセリナです。百合を観測する為に学園を奔走します。
ここからは台本形式で進めます。読みにくくてすみません。
落ちるまでは続けていきたい - 11二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 20:19:13
おお
- 12二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 20:21:10
普通におもろいなぁ……
- 13二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 20:42:44
トリニティのネームドは25人
セリナを除けばちょうど12組のカップルが成立しますわ - 14二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 21:17:42
ヤハリ天才か
- 15二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 21:17:51
そのうちトリニティを飛び出していくと思われる
- 16二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 22:50:22
後輩や先輩達の百合模様はどう見てるのか
- 17二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 23:06:19
セリナ「(今日も今日とて百合の波動を感じたので古聖堂の方にやってきましたが……おや、あれは団長とサクラコ様?ふたりでどうしたのでしょうか……)」コソコソ
サクラコ「……こんなところまで来ていただいてありがとうございます。ミネ団長」
ミネ「いえ……」
セリナ「(……何やら荘厳な雰囲気ですね……一体ここで何を……?しかし私の百合センサーは何に反応したのでしょうか……狂いはないはずですが)」
サクラコ「ええと、ミネ団長に来ていただいたのは、その……」モジモジ
ミネ「……その前にひとついいですか?」
サクラコ「は、はい」
ミネ「個人的なことですが、今ここで「団長」と呼ばれると少し気を張ってしまいます……せっかく二人きりなのですから、肩書きで呼ぶ必要もないでしょう?」
サクラコ「……!そ、そう、でしたね……ふふ、すみません。ミネさん」ニコ
セリナ「――!」
セリナ「(ま、間違いない!!ミネサク!!ミネサクです!!!)」 - 18二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 23:19:30
ミネ「それで、今日はどうしたのですか?一応の確認ですが、サクラコさん個人として私を呼んでいただいたということでよろしいですよね」
サクラコ「は、はい。もちろんです。これはミネさんにしか頼めないことだと思いまして」
ミネ「私にしか……?ふむ、頼みごとですか」
サクラコ「はい……大事な、頼みごとです。こんなこと、ミネさんにしか言えません……!」ギュッ
ミネ「……!そ、そうですか」
セリナ「(団長の手を握って迫るなんて……!サクラコ様、やりますね……。団長も顔が赤いです、あんなに動揺した顔は初めて見ました……!)」
ミネ「こほん。して、頼みごととはなんでしょうか」
サクラコ「それは、ですね……」
ミネ「はい」ゴクリ
セリナ「(ごくり……団長にしか頼めないこととは一体……)」
サクラコ「……どうしたら、かわいくなれるのでしょうか?!」
ミネ「は?」
セリナ「(……?)」 - 19二次元好きの匿名さん25/07/08(火) 23:28:12
ミネ「え、ええと、サクラコさん。かわいく……というのは?」
サクラコ「言葉の通りです。……私が何故かよく人に勘違いされることはミネさんもご存知ですよね?」
ミネ「ああ、まあ、そうですね」
サクラコ「私はただ微笑みかけただけなのに、後で「臓器だけは!!」と訴えられたこともあります」
ミネ「何してるんですか?」
サクラコ「何もしてません!……それに、私はただ今日は天気がいいですねと言っただけなのに何故かハスミさんから麻薬の取り調べまで受ける羽目になったことも……!」
ミネ「本当に何してるんですか?」
サクラコ「だから何もしてませんよ!」ワッ
セリナ「(思ったよりかわいそうだった……)」ウワァ
ミネ「……ええと、つまり誤解されやすい体質を治すために、かわいくなりたいということですか?」
サクラコ「あ、そ、そう……ですね」
ミネ「?やけに歯切れが悪いですね、違いましたか?」
サクラコ「ああいえ!合っています。こんなことマリーや他の人にも相談できませんから」
ミネ「……私でいいのですか?自分で言うのもですが、私はかわいさとは無縁だと思いますが……」
サクラコ「っ!そ、そんなことありません!ミネさんはかわいいです!」ズイッ
ミネ「?!」
セリナ「(あら^〜)」 - 20二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 00:17:29
サクラコ「まずその顔立ちは力強さがありつつも穏やかな雰囲気を纏っておりとてもかわいらしいですし、お茶会のとき美味しい紅茶を飲まれているときもとてもかわいらしい笑顔で微笑んでいらっしゃいます。それに、私服もとてもセンスがあって……」
セリナ「(わかる)」ウンウン
ミネ「ま、待ってください!わ、わかりましたから!い、今は私の話はいいでしょう?!それよりもサクラコさんの話です」
サクラコ「え、で、でも……」
ミネ「いいから話し合いましょう!かわいくなりたいんですよね?!ほら座ってください!」バンバン
サクラコ「わっ、は、はい……」ストン
ミネ「……ふう、とりあえず私の意見を述べさせてもらうと、まずかわいくなる、とひと口に言っても目指したいかわいさの方向性でやることは変わってきます。サクラコさんはどういう方向性を目指しているのですか?」
サクラコ「方向性……?と、いうと?」
ミネ「そうですね。例えばマスコット的なかわいさでいくのか、アイドルのようなかわいさでいくのか、はたまた子どものようなかわいさでいくのか……など、「かわいい」でひとくくりにするにはもったいないほど種類があります」
サクラコ「な、なるほど……こういうものも奥が深いのですね……それにミネさんはとても詳しいのですね、流石です」
ミネ「えっ、あ、まあ、はい。じょ、常識ですよ」アセアセ
サクラコ「うーん、かわいさの方向性、ですか…………そ、その、ミネさんはどういうものが好きなんですか?」チラッ
ミネ「……?私ですか?」
セリナ「(おや?)」 - 21二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 01:00:30
サクラコ「はい。あくまで参考までにですが、ミネさんはどういったものが好みなのかなと」
ミネ「……えっ……と……わ、私は……どちらかと言えばマスコットキャラクターのようなかわいさが好きですかね?ええ、どちらかと言えばですが」
サクラコ「なるほど、マスコットですか……うーん、マスコットというと先日の奉仕活動で参加したイベントで見かけた……ぺろろさん?というキャラクターみたいなものでしょうか」
ミネ「……!モモフレンズをご存知なのですか?」
サクラコ「ももふれんず?」キョトン
ミネ「ああいえ、なんでもありません……そうですね、そういう感じです」
サクラコ「ふむ……では、立っていただいてもよろしいですか?ミネさん」
ミネ「?わかりました」スクッ
サクラコ「よし……えいっ」ポフッ
ミネ「?!」
セリナ「(だ、抱きついたー?!)」
ミネ「サ、サクラコさん?きゅ、急にどうしたんですか?」ワタワタバサバサ
セリナ「(慌てすぎです団長!羽がすごい音をたててます!でも気持ちはわかります!いきなり抱きつかれたらびっくりしますよね……!ああすごいむ、胸が……押し付けあって……はっ、良くない良くないこれは閲覧注意スレではないんです!あくまで健全に!)」
サクラコ「えっと先日見たぺろろさんはこうしてスキンシップをとられていたので……」
ミネ「そ、それは着ぐるみだから許されることであって生身の人間がやることでは」
サクラコ「……かわいくありませんでしたか?」ウワメヅカイ
ミネ「うっ……!か、かわいいは……かわいいんですが……距離が近いなと」
サクラコ「あっ……すみません。嫌でしたか?」シュン
ミネ「ぐぅっ!い、嫌ではないです!」グイ
サクラコ「きゃっ……ふふ、ミネさんったら」
セリナ「^^(我が生涯に一遍の悔いなし)」 - 22二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 01:53:48
百合ハンターおたんこナースセリナおもろいな
この調子で学校内の百合を観測し続けてくれ 必要だろ - 23二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 01:57:49
おかしいキャラ崩壊の部類の筈なのにしっくりくる
っていうか見慣れてる気がする主にイチスズ万歳の辺り