- 1二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 10:54:25
「エグザベ少尉。シュウちゃんを探しに行こうと思ったら、『向こう側』から帰って来てくれたんです。で、マチュとシュウちゃんが仲良くしてるのを喜んで見てたら、脳裏に白い稲妻が走って」
「ああ、僕も戦闘中にそうなった事あるよ」
「そしたら『あかしっくれこーど？』とか言うのに接続しちゃって」
「ふうん、そうなんだ（ふうん、そうなんだ）」
「シュウちゃんが、恋人向きではあるけど結婚相手には致命的に向かないってのが理解できちゃって。マチュ、たいへんだなあって。そしてそこからの連想でエグザベ少尉が。少尉、恋人にはほんと、この上無く徹底的に圧倒的に言語道断に向いてませんよね。グラナダで皮膚感覚で思い知らされましたし」
「ははは、ひどいな」
「でも結婚相手として見たら、この上無く有望株です。この上無く超絶優良物件です。物件というのが失礼かもしれませんが」
「そうか、嬉しいな」
「わたし、先日１８になりました。恋人関係すっとばして結婚してください。逃がしません。逃げても追い詰めます。絶対に捕まえます。覚悟してください。大事なことなので２度言います。逃がしません」 - 2二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 10:55:04
うわぁ久々のつよつよニャアンだ！
- 3二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 10:56:50
ん？あれ？これつよつよかな？
- 4二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 10:59:39
恋人には向かないけど結婚相手には向いているってどういう事なん？
恋人だとアウトなら生涯連れ添うのは論外では？ - 5二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 11:02:45
敢えて他CPと比べる要素入れなくても……スレの建て方下手か
- 6二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 11:03:01
- 7二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 11:03:47
ドンブラの犬と雉みたいなもんや
- 8二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 11:12:59
皮膚感覚で思い知ったってなに……？
- 9二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 11:13:02
え、エグザベくんにかて選ぶ権利はあるんやで…？
- 10二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 11:13:58
でも雉は何回も一つ鬼になっちゃうから結婚向いてないよ
- 11二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 11:14:49
正直普通に恋人にも向いてるんだよなぁ
- 12二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 11:22:30
シュウちゃんはマチュにクリティカルヒットしてるだけであって基本恋人にも結婚相手にも向いてないと思う
ザベ君は恋人よりも結婚相手の方が適正高そうだけど、かといって恋人関係が決定的につまらない人ではないと思う
それはそれとして色々こじつけてザベ君と結婚したいニャアンはとてもいいと思うので続けてください - 13二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 11:26:49
なんだろう、この原作履修してない同人作家の書いた同人誌みたいなｺﾚｼﾞｬﾅｲ感
- 14二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 11:28:13
- 15二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 11:36:50
あにまんのスレでのキャラにそんなに文句付けるなよ
そんなの言い出したらガトーとかコウとかドゥーとかどうなるんだ
全部に文句付けてるのか - 16二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 11:39:29
多分気に入らないアンチがひとりでコメントしてるんだろ
- 17二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 11:50:20
このくらいの圧でいっても正論パンチが返ってきそうな気がするんだよなエグザベ君……
- 18二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 12:03:17
気の利いた言葉やロマンチックさを演出する力は全くなさそうだからスピード感のあるスリルと情熱を与える恋愛はなさそう
それでも誠実さと素朴さでふとした瞬間に「あぁ…この人本当に良い人だな、一緒にいて落ち着くな」と染み入るゆったりした気持ちになるから結婚の方は上手くいくと思う - 19二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 12:08:06
他CP比較文章が完全に余計だからそこ消して建て直して欲しい エグニャア好きとしても迷惑
- 20二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 12:35:13
- 21二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 15:18:36
- 22二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 15:26:55
- 23二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 15:34:29
つまり結局シュウジだな
- 24二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 15:35:26
- 25二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 15:43:45
エグザベ君ってキシリア死亡直後もキシリアに悲しむんじゃなくザビ家なき後のジオンを憂えていて
ジオンが崩壊してニュータイプ始めとした人々が道連れにならない為に最悪処刑覚悟でクーデターに参加したんだよな
ニャアンとポリティカルな所で致命的に相容れないのでは
- 26二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 16:35:34
言うてニャアンにとってのエグザベはマチュにとってのシュウジになり得るポテンシャルはあると思うよ
ニャアンがもう少し精神的に成長したらだけど - 27二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 17:04:14
- 28二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 02:55:17
「……ありがとう。だけど少しだけ返事は待って欲しい。長くは待たせないから。なんていうのかな。僕は女の人がよくわからなくて。ストレートに好意を示してくれて、とても嬉しいとともに、混乱しているのもあるんだ。だけど、前向きに答えを出す。必ず」
「……わかりました。待ちます。でも長くは待ちません。いざとなったら、追いかけます」
「ありがとう」 - 29二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 03:06:04
実際は17歳は変に気を持たせることなくはっきり振るだろうなこの人
カオマンガイでもそんなつもりじゃないことははっきり意思表示したし - 30二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 12:15:27
（さて、しっかりと考えて返事しないとな。あれだけ真っ直ぐに、真正面から言ってくれたんだ。だけど僕にはこういった経験が無いからなあ。……シャリア・ブル中佐とか、コモリ少尉に相談してみるか）
- 31二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 22:09:13
「どうしたんです、エグザベ少尉」
「相談がありま」
「ごぶぅっ！？」
（あ、相談事を脳裏に浮かべた瞬間に、中佐がせきこんだ）
「ごふっ、気管に、ウィスキーが、入り、ました」
「大丈夫ですか中佐」
「誰のせいだと……」 - 32二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 07:10:04
保守
- 33二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 07:30:39
エグザべ少尉って頭良くて言語化能力高い上で他者を見下さないから話していて楽しいと思うよ
女側がそれなりに教養があって知性があるなら - 34二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 07:48:07
（どうしてこう計算違いばかり。ニャアン君の動きが早過ぎる。いや、彼女の誕生日を失念していましたね。ですが彼女のこじらせっぷりからして、こうも拙速に動くとは思えませんでした。コモリ少尉に何と言えば。いえ、たぶん彼女もエグザベ少尉を憎からず想っているだろうとは思えるのですが。けれどコモリ少尉はイオマグヌッソ事件でＮＴ能力の急激な異様な覚醒以降、わたしでも思念を読みづらくなっているので、よくわからないのですが……。それはそれとして、エグザベ少尉に何とアドバイスすべきでしょうか）
「あ、お酒美味しいですね（あ、お酒美味しいですね）」
（……素直なのは理解できますが。エグザベ君、君ちょっと） - 35二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 17:03:43
保守
- 36二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 17:26:46
【その頃】
（次にシムス大尉が来るまでに、どうにかシャリア中佐の気持ちをわたしに向けないと。ああでも、これまで長い事時間あっても、進展させられて無いんだよね。直截的に想いを伝えるべきかな。いや恥ずかしいし。いや、いい歳して子供みたいに。中佐の読心、ついつい妨害しちゃうし。子供か、わたし。そういやエグザベ君、地球から戻ってきてたよね。協力してもらえないかな。ああでもエグザベ君に話したら、シャリア中佐にそのまま伝わっちゃうわよね） - 37二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 22:47:53
ねぇ、マチュ 好きな人と速攻で結婚したいならどうする？
そうだな～
例えばそこにシュウジがいるじゃん？ ･･････お～いシュウジ～！ こっち来て～
どうしたんだマむぐッ！？
･･････ﾌﾟﾊｯ 結婚してシュウジ
ｪｯ ｳﾝ
こんな感じかな
う～ん、できるかな私に
- 38二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 04:10:14
- 39二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 11:00:10
「はい、アマテです」
『マチュ君、少し相談したい事があります』
「あれ？ ヒゲマンから相談って珍しいね？」
『実はエグザベ君に関わる事でして。前提条件としてニャアン君の今の様子から、まず聞きたいんですが』
「あのロッカー男の？ ニャアンはいつも通りなんか妙に重くてめんどくさいよ？」 - 40二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 11:10:06
ガンダム世界だと全体って枠になるんだよね。NTが見える刻が見えるってこのこと。ネオジオングを作った時の技術もこっからきてる説もある。だからニャアンが見たのは未来でエグザベ君が仲良く夫婦として暮らしてる姿かも
- 41二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 11:21:45
『……マチュ君。友人に対しその言い様は』
「友達だから軽口叩けるってもんだよ、ヒゲマン？」
『親しき仲にも礼儀ありと言う言葉がありましてね』 - 42二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 14:56:31
「あ、ごめんヒゲマン。スマホのバッテリー切れる。充電終わったら折り返すから」
『あ、ちょ（ブツン）』
「しまった。本題全然話してないや」
「マチュ、誰と電話？」
「え。ヒゲマン」
「そう。ところでわたし、重くもめんどくさくも無いよ」
「え、自覚ないの……え。あ、ちょっと。え……。え。ごめ」
「……」
（た、たすけて） - 43二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 00:29:20
（おかしい。いつまで経ってもマチュ君からの折り返し電話が無い。何かあったのだろうか。……エグザベ君をいつまでも待たせておくわけにもいかない。ここはちゃんとまっとうなアドバイスを送らなくては。
けれど木星行き前ならともかく、木星から帰還後はわたしもまともな女性とのお付き合いは極めて希薄。どうアドバイスをしたものか。……こうなれば、当たって砕けろ、しかないのでしょうか） - 44二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 08:31:10
ほしゅ
- 45二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 11:45:04
「エグザベ少尉、いえエグザベ君。相談された件ですが。まずは何よりも君がどう思っているか、が大事です」
「なるほど。僕はニャアンに好意を抱いてはいます。けれど僕は恥ずかしながらこの歳まで女性とお付き合いした経験が無いので。その好意が、恋愛感情なのか、単なる親愛なのか、喪われた家族への想いを投影しているのか」
（重いですエグザベ君）
「そういうのの判別が付かないんです。恋愛感情ならばともかく、他の感情でニャアンに応えるのは彼女に対し不誠実では」
（エグザベ君にモーション掛けている女性はこれまでけっこう居たはずですが。なるほど、そういうのをこういう想いで全スルーというか無意識にそういう可能性を排除していた可能性もありますね） - 46二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 18:14:42
「エグザベ君、ですが君がニャアン君に好意を抱いている事、ニャアン君を大事に思っていることは本当なのでしょう？」
「それは無論です」
「仮にその気持ちが恋愛感情で無いとして、それが何だと言うのです。例として母数は少ないですけれど、男女の友情から夫婦愛に昇華した例も、わたしは耳にした事があります。恋愛感情のまったく無い政略結婚でも、幸せな夫婦になった例も、恋愛感情のまったく無いお見合い結婚でも、幸せな夫婦になった例も、多々あります」
「なるほど、目から鱗です（目から鱗です）」
「（すみませんコモリ少尉、エグザベ君には『家族』が必要です）あとはエグザベ君の決断しだいです。がんばってください」
「はい、すぐにでも地球に行ってきます」
「ちょうどマチュ君たちに物資と資金を送る予定があります。その任務を君に与えますから」
「はい。ありがとうございます中佐」
（すみませんコモリ少尉） - 47二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 18:38:01
【その頃】
（シャリア中佐、最近エグザベ君とばかり飲みに行ってる。まさかわたしの恋敵って、シムス大尉じゃなくてエグザベ君だとか？ いやいやまさか、ね。……エグザベ君、１人で歩いてるところを後ろから軍用ナイフで刺したら駄目かな。彼、ＭＳ戦は超人的でも機体降りてればへっぽこだし。……いやいやいや。わたし、病んでる？ 病んでるの？ おちつけ、わたし。そんなことして、発覚したら笑うのは、嗤うのは、シムス大尉だけじゃん。いやそうじゃない、そうじゃないでしょわたし。……だれか、ボスケテ） - 48二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 23:53:37
「やあニャアン」
「エグザベ少尉」
「マチュ君も久しぶり。……何故ボロボロに？ そっちがシュウジ・イトウ君か。はじめまし……て？ どこかで会ったかな？」
「気にしないで、ロッカーマン……」
「はじめまして……。どこ、か、で？」
「とにかく、今日は物資と資金の補充に来たよ。それと……。いや、『それと』じゃないな。僕にとっては、こっちの方が重要な事だ」
「「「？？？」」」
「ニャアン、これを受け取ってくれるかな。左手の薬指につける指輪。給料３ヶ月分。まあ少尉の給料だから基本はそれほどじゃないけど、危険手当とかいろいろ含んで、そこそこは」
「それって」
「うん、プロポーズ」 - 49二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 05:54:07
「……！！」
「にゃ、ニャアン！ 泣いてる！？ え！？ い、嫌だったのかい！？」
「嬉しいんです」
「そ、そっか。一瞬驚いたよ」
「……怖かった。もし断られたら、と。断られたら、エグザベ少尉を刺してわたしも死のうかと思い詰めて」
「ありがとう。そこまで僕のことを」
「あれで引かないでお礼言えるって、すごい器の持ち主だ……とガンダムが言っている」
「いや、器がでかいって言うより、器の底にばかでかい穴が開いてｒ」
ドゴォッ
（吐血）
「ごめんマチュ、さすがに今のは空気読めてないと思う。庇えない」
「ニャアン、もう泣かないでくれ。笑ってくれると、嬉しい」
「……はい、少尉」 - 50二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 12:12:33
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- 51二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 12:15:31
「エグザベ……。マチュやニャアンにしづらい相談がある……」
「シュウジ、どうしたんだい？」
「仕事のこと……」
「仕事が欲しいのかい？」
「マチュにプロポーズされた。だけど僕、プーだから」 - 52二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 12:32:42
「家庭を支えるには収入が必要だ。ちゃんと職に就いて、妻と自分、そして将来産まれてくるであろう子供の生活を支えていかなければいけない。可能であれば押しも押されぬ社会的地位を築き上げて、家族が何にも恥じない立場を得る必要がある。マチュは『特別』や『自由』こそを大事にしているけれど、そういった物に手を伸ばせるのは、土台としての『普通』な『幸せ』があってこそだ。俺はかつて俺を愛してくれた女性たちを、そう言った意味では幸せにできなかった。シュウジにはそういう道を辿って欲しくない。
……と、ガンダムが言っている」
「ガンダムって喋るんだ（ガンダムって喋るんだ）」 - 53二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 13:22:40
「俺はァ！ 不死身で！ 幸せで！ 約束なんだよォォォォ！！ ああ、だけど幸せ過ぎて不死身じゃなくなっちゃったりすんなよ。大好きな奥さんを不幸にしちまうからな。
……と、ガンダムじゃないのも言っている」
「いい事言うな。僕も注意しないと」 - 54二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 20:49:12
「肝心の相談だけど。とりあえず、シュウジが得意なスキルがある物で収入につながりそうな物は何かな」
「ＭＳの操縦と戦闘……。あと整備……。それと絵を描くこと……」
「うーん、手っ取り早いのはプチモビ使っての土木作業かな。実務経験を積めば、土木関係の資格も取れるかもしれない。
他にはは近場の職業訓練校にでも通って、整備士としての腕を磨くとともにそれ関係の資格を取れるだけ取るとか。資格はあるだけあった方がいい。
残念だけど、ＭＳでの戦闘技能が活かせる軍人や傭兵には、いくら腕があってもシュウジは向いてなさそうな気がする。シュウジ、上意下達がカッチリし過ぎてる軍隊では、ちょっと生きて行くの大変そうだ。今ちょっと話しただけでも、なんとなく、ね。傭兵もしかり。
絵も……。今の世の中では、ちょっと難しいと思う。はっきり言って、芸術って分野は社会が安定していない、すさんでいる今のご時世だと、つらい。民衆に、それにお金を払う余裕が無いんだ。そういう余裕がある富裕階級も少数存在しているけど、とことんまで突出してるものが無いと、少数の富裕層の目にはとまらない。売り込む営業力も必要だ。
そしてとりあえずの収入を得ることができたら、今度は社会保障かな。戸籍制度がある地域なら、戸籍が取れるといいんだけど、けっこう難しい。まあ、大金があればどうにかできる可能性も高くなるけど。たしかこの辺の地域は戸籍制度無かった気がするから、そうだなあパスポートとか申請するといいかもしれない。あれもそこまで取得簡単じゃないけど、それでも入手できる身分証明書としてはまだ手に入りやすい方だ。身分証明書があれば、色々社会保障制度の申請もできるし、保険にも入りやすくなる」
「エグザベ」
「ん？」
「頭、いいんだ」
「いや、僕は普通だよ」
「ぜったい普通レベルじゃない、とガンダムが言っている」
「？？？」 - 55二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 01:09:07
「コモリ少尉。エグザベ君は、プロポーズのために地球へ向かいました」
「そう、ですか。（何、この憂いに満ちた表情は。まさかやっぱりシャリア中佐はエグザベ君のことを。でもエグザベくんはプロポーズに行ったのよね。だったら傷ついた中佐を慰めて）」
「貴女には、ほんとうに申し訳なく思っています」
（あれ？ 憂いに満ちた表情というかこの感情って、わたしに対するもの？）
「本当に申し訳ありません。ですが、エグザベ君には『家族』が、彼自身が上っ面の平等ではなくえこひいき『できる』存在、『家族』が必要なのです。……残念ながら、貴女は初動があまりにも遅れた。本当であれば、彼にいちばん近い位置に居たのは貴女だったのに。……どうか、どうか彼らを祝福してあげてほしい。難しいのも、つらく苦しいのもわかりますが」
（え。もしかしたら、わたし⇒エグザベくん（はぁと）だと思われてるーーー！？ なんでなんでなんで！ いや顔はいいと思ったけど！ 思ったけど！！ 誤解です中佐あああぁぁぁ！？ あ゛あ゛あ゛、クセで中佐の読心を妨害してる！！ か、解除、解除しなきゃ！ ああ、パニックになってうまくできないいいぃぃぃ！！） - 56二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 04:46:23
（中佐あああああああぁぁぁぁぁぁぁぁッ！！！！！）
※薔薇ラァさんの絶望の叫びのごとく。アルファサイコミュ近場になくて良かったね。 - 57二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 08:55:36
「……あんたら、仕事しろ」
「申し訳ないです、艦長」
（中佐あああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！） - 58二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 18:12:51
「エグザベ少尉」
「なんだい？」
「最近シュウちゃんばっかりかまってませんか」
「ごめん。なんか彼、でっかい子供みたいなイメージがさ」
「……シュウちゃんが、わたしと少尉の子供。となるとマチュは義娘……」
「おーい」
「は！」
「ははは、埋め合わせにデートでもしようか」
「はい！」 - 59二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 02:38:43
「唐突だけど、中佐がお金出してくれたんだ。みんなで温泉旅行行こう」
「いきます」
「ヒゲマンやるじゃん」
「温泉旅館は初めてだ、とガンダムが言っている」
「「「いや、ガンダムが温泉入るわけじゃないだろう」」」
「では行きましょうか？」
「ヒゲマン、コモリンは？」
「いえ誘ったんですがね。何か木星で自分の拳銃を頭に突き付けてた当時のわたしみたいな顔をして、心ここにあらずだったので、仕方なく軍医に任せて来ました。旅館の割引券の期日が近日中だったもので、日程をずらすわけにも」
「コモリンにお土産買って帰るか」 - 60二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 03:16:34
「……エグザベ少尉にニャアン君ですか」
「ニャアンが中佐の様子が少し変だと言ってくれたんで。僕も違和感を覚えたんですが、勘に頼るのは危険かなと思ってたんですが。でもニャアンが、勘を無視するのもまずいと言ってくれて」
「なるほど。実はコモリ少尉をあえて置いて来た件なんですが。コモリ少尉の情緒不安定が、わたしの行いに起因しているのでは、と。確証は無いですが、確信はしています。ですので、旅行を口実に少し距離を置いたのです。
エグザベ君たちは、気にせず旅行を楽しんでください。特にエグザベ君、君がいちばん大事にするべきは、ニャアン君です。言い方は悪いですが、仲が良い女性であるコモリ少尉のことは、あえて二の次にするのがニャアン君への誠意かと思います」 - 61二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 06:34:22
「あ、コモリンからメッセだ」
「マチュ、家族風呂行こ……」
「ちょっと待ってね。返信だけ、え゛」
「どうしたの」
「こ、コモリンが壊れた。病んでる。って言うか、コモリンの気持ちに気付けよヒゲマン」
「なんかマズそうな気が」
「マズいって言うか、ヤバいよ」 - 62二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 11:02:08
「ちょっとヒゲマン。あ、ニャアンとロッカーマンも居たんだ」
「マチュ、そろそろロッカーマンはやめてほしい」
「あ、うん。じゃあザベ」
「マチュ、わたしだって少尉のことそんな風に呼んだことないのに」
「ガクブルガクブル、ごめ、あ、ちょっと待って。今それどころじゃない。ヒゲマン、このスマホ見て」
「どうしましたか？ ……これは」
「コモリンの気持ち、わかったでしょ。どーすんの」
「完全に、わたしのミスですね。放置しておくわけには行きません。エグザベ君に教えられましたからね？ 逃げては駄目でしょう。エグザベ君、わたしはソドンに急ぎ戻ります。旅行の引率、お願いしますね」
「はい、頑張ってください中佐」 - 63二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 12:13:11
「ようやく行ったか、ヒゲマン。だけどなあ……。コモリンが激ヤバだってのに、なんか反応があっさりしてるって言うかシレっとしてるって言うか」
「いや、シャリア中佐は表に出ないだけで、ちゃんと焦ってるよ」
「「「？？？」」」
「ここの旅館、チェックアウト時に代金清算だけど、お金払い忘れてすっ飛んでったからね」
「「「ええっ！？」」」
「大丈夫、いったん僕が立て替える。少尉の基本給なんてたいした物じゃないけど、かなり貯金あるから。今も危険手当とか、亡くなったけどキシリア様時代にはニャアンや親衛ＮＴ部隊に対する教官任務手当とか部隊長手当とかあったし。まあ間違いなくキシリア様の温情だと思うけどね。あんまり評価とかされてないし」
「いやいやいや、アンタわたしのジークアクスの突進を微動だにせず受け止める操縦技量とか、間髪入れず周囲を取り囲ませて、しかもその動きに一切の乱れもない指揮能力とか」
「わたしを訓練してくれたのも少尉ですし。素人の我流が、まがりなりにも軍事行動できるまで鍛えてくれたし」
「エグザベ、頭いいし……」
「？ いや、与えられてた部屋狭いし、窓無いし」
（（（何やってんだ、キシリア））様） - 64二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 14:45:31
「なんか泣きたくなってきた。ニャアン、コイツを一生大事にしてあげなよ？」
「うん。当然。あとわたしもものすごく泣きたい。」
「いや２人とも泣いてるから」
「「シュウジ（シュウちゃん）も泣いてる」」
「ちょ、ちょっと皆、なんで泣いてるんだ」
「「「うん、わかってた」」」 - 65二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 15:09:31
エグザベ君本編でも渡されてる任務に比べて階級やら扱いやらはまあね……
- 66二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 16:10:32
「唐突ですが、籍入れました。今色々忙しいので、挙式は後日です」
「皆、色々迷惑と心配かけてごめんなさい」
「「「「早！？」」」」
「それとニャアン君の軍籍復活、そしてエグザベ少尉の昇進手続きもしておきました。共働きでしばらく頑張れば、君たちも挙式の費用は貯蓄できるでしょう」
「それは、ありがとうございます」
「が、がんばっちゃいます」
「マチュ君は流石に今の段階では表に出られません。ただ本名であるアマテ・ユズリハを使わない前提で、マチュという名前でシュウジ君と共に暮らすのは可能でしょう。そろそろ今の居住地域もきな臭いですので、他所への移住手続きしておきました」
「ど、どうも……」
「ヒゲマン、いつもありがと……」 - 67二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 16:16:09
迷いの無いヒゲマンは最強
- 68二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 18:49:32
「オリベ少佐。訓練報告書をお持ちしました」
「ありがとうオリベ中尉。で、部隊の新人はどうだった？」
「駄目ですね。３人とも技量自体は悪くないんですけど、逆に言えばたいした事ない腕前を鼻にかけて不遜な態度を。ですからＭＳ訓練で鼻っ柱をブチ折っておきました。そうしたらいきり立って今度は生身での格闘訓練を申し込んで来たんで、肉体的に再起不能にならない程度に執拗に執念深く壊れない程度にけれど徹底的に痛めつけておきました」
「あー、うちの部隊の入隊風物詩だよなあ。今は？」
「３人とも医務室でミイラになりながら体育座りでうつろな目で壁と友情を深めてます」
「１人ぐらい残るかい？」
「ちょっと分かりませんね。人事にはアルテイシア公王陛下をお護りする近衛部隊になんであんなの送って来るんだって脅しかけておきましたので」
「あ、定時だ。ここからはプライベートだ。マチュ君からメール届いてたよ。いちおうＣＣでニャアンにも送ったけど」
「仕事中だったのでまだ見てない」
「そっか。今彼女は、新しい運送会社作って新しい輸送船手に入れて社長兼船長兼ＭＳパイロットとしてサイド７復興事業に参加してる。シュウジも副社長兼機関長兼整備班長兼ＭＳパイロットとして、マチュ君を支えてる。まあ財テクで金銭面で社を支えてる方が大きいけど。あと抽象画家として、ようやく芽が出始めたらしい。シュウジ、多才だなあ」
「マチュ、大丈夫かな。また会社潰さないといいけど」
（エグザベさん、自然に笑うようになった。昔は柔らかい表情することはあったけど、こうまではっきりと笑顔を浮かべるのはほとんど無かった。この笑顔が、彼にこの笑顔を浮かべさせる事ができたのが、わたしの誇り）
「ニャアン」
「え」
「凄く綺麗に笑ってる。君の笑顔は、君の笑顔を護れるのが、僕の誇りだ」
「……はい！」
推しカプが全部幸せになったので、完結です。 - 69二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 18:57:11
ありがとう、乙でした！
ボスケテ久々に見て懐かしい気持ちになった - 70二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 21:51:46
んんんん？恋人には向かないけど、伴侶には向いているって……なんか矛盾してない？
独身歴＝年齢の自分のチープな頭じゃ理解できないから教えて - 71二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 22:30:43