すごい腹の立つ出来事があったんだよね5スレ目

  • 1二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 21:32:59
  • 2二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 21:36:09

    スレ立て感謝です

  • 3二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 21:41:03

    たておつ

  • 4二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 21:55:07

    立て乙です

  • 5二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 22:04:17

    建て乙です! めでたい!!

  • 6二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 22:33:19

    とりあえず10まで保守だ! 
    文才無いから物語に参加できないが、閲覧者として行く末を見届けたい!

  • 7二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 22:49:06

    スレ立った場面って初だけど最初はスレ落ちるの早いのね

  • 8二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 23:14:57

    前スレの最後の方でシイコさんが現れたけどどう繋がるんだろう
    どう繋げていいんだろう?

  • 9二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 23:30:24

    >>8

    時間があるならいっかい整理した方がいいかもな いろんな人が書いてるのなら設定に矛盾が生じる恐れがあるし

  • 10二次元好きの匿名さん25/07/09(水) 23:35:31

    ドゥー成分を補充しに

  • 11二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 00:39:27

    >>9

    まあ個人というか書いてる人の自由というか

    スレの現状に乗っかるにも乗っからないも書いてる人のその場の勢い?

  • 12二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 01:23:32

    突然訪ねてきた来客に、ボクは何か不穏な空気を感じていた

    「このお店、聞いた話だとスマホからMSの修理まで請け負ってるそうですね」
    「はいそうですが、ご用件は何でしょうか?」
    「いえ、息子のラジコンが壊れまして、それの修理をお願いできますでしょうか?」
    「ラジコンの修理ですね、分かりました、状態を見た後ですぐに修理いたします」

    天パが応対している女性、一見大人しそうな雰囲気をしていている。しかしイオマグヌッソの事件以来、認識力が爆増したボクは一目で女性の本性を見破った
    こいつ、戦いを知っている!それも何十回もの戦いの中で数多くの敵を葬り、骨の髄まで戦争に染まったタイプだ
    ボクはこういうのには関わっても良い事は無いと判断し、棚の影に中に身を隠した
    そうとは知らない(フリをしてるのだろう)天パは、穏やかな店員として女性に対して振舞っている

    「あー、これは液漏れが原因で故障したみたいですね、今すぐ直しますのでそこのテーブルでお待ちください、お茶とコップは其処にありますので」
    「あらあら、有難うございます。所で店員さん、最近公営クランバトルが盛り上がってるそうですね」
    「ええ、そうですね。家に住んでる子供も夢中になって中継を見てますよ」

    おいこら天パ、子供ってどっちの意味だ、ドライの方か、それともボクの方か?
    そうボクが考えてるのを知ってか知らずか、天パは手際よくラジコンを修理しながら続ける

    「奥さんも公営クランバトルをご覧になっているのですか?」
    「ええ、公営になってからいい感じですよね、ユニコーン&バイコーンの白い方のアムロ・レイさん」

    女性の一言で天パの手が一瞬止まる、しかし再度修理をし続け苦笑いを浮かべながら返す

    「いやですね、奥さん、一介の小さな商会の修理技師の俺があのユニコーン&バイコーンのパイロットの訳が無いじゃないですか」
    「フフフ、誤魔化すのが上手いのですね……それに、其処の棚の後ろに隠れてる子、聞こえてましたよ、何がターザンじみた手品ですって?」

    僅かにどすの利いた声がボクの隠れている棚へと突き刺さる
    聞かれていた!? いや、あの時、ジープラフのコックピットにいたボクの声は聞こえる筈がない。ひょっとするとこいつ……!!
    ジワリと滲み出る嫌な汗を背に感じるボクに対し、女性は飽くまで穏やかな笑みを浮かべてボクの方へ視線を送っていた

  • 13二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 01:26:43

    「ええっと、奥さん、修理の方は終わりましたので動作確認をお願いします」
    「あら、もう終わったの? 流石ねぇ、修理の腕もいいのね、MSの操縦の腕だけかと思ってましたよ」
    「ですから奥さん、冗談はよしてくださいよ、俺は公営クランバトルに参加しているなんてありえないじゃないですか」

    苦笑いを浮かべながら修理を終えたラジコンを渡そうとした天パの手を女性が掴む。女性は笑顔を浮かべながら、天パの指にある特有のタコを指さして言う

    「これ、MSの操縦桿を長い時間握ってないと出来ないタコですよね?」
    「何のつもりですか、奥さん、其処まで疑うのは何か事情でも?」
    「いえ、実を言えば公営クランバトルの次の相手の敵情視察に訪れまして。そこの棚に隠れてる子も出てらっしゃい」

    女性の言葉に、天パの営業スマイルが真剣みを帯びた表情に変わると同時に、ボクは隠れても無駄だと悟り姿を現す
    それを見た女性は飽くまで穏やかな笑みを崩す事なくボクに向けて言う

    「あらあら、まさかのアムロ・レイのMAVがこんな若い子だとは……だからあんな不躾な事を言い張れるのですね」
    「お前、何なのさ、公営クランバトルの次の相手とか言ってたな」
    「そうね『mother witch』と言う名前に見覚えがあるかしら」

    女性の言葉にボクはすかさずスマホを取り出し、次の対戦相手を見る。そこには同じ名前が記されていた
    確か公営クランバトルにエントリーをしてから、負け知らずの7連勝を飾り、注目株の強豪チーム
    ボクは敵意を隠さず女性を見る、それに対し女性はコップにタンブラーの茶を注ぎ、一口飲んで笑顔で続ける

    「私達と同じ7連勝中の強豪チームのパイロットがどんな物かと見てみれば、優男とモヤシの様なお嬢ちゃんとは意外でしたね」

    ビキッ、そんな音を立ててボクの額に青筋が浮かんだのを自覚した、誰がモヤシだ!!
    しかし、天パとの付き合いで煽り耐性を得たボクは、喉元まで出ている怒声を抑えつつ女性に対し返す

    「そういうそっちこそ、次の相手が大人しそうな椎茸の様な頭のおばさんだと知らなかったよ」
    「誰が椎茸の様な頭のおばさんだゴルァ!!……と、おほん、モヤシのお嬢ちゃんには言われたくないですね、うふふ」

    どうやら煽り耐性は低いらしく一瞬だけ鬼の様な表情で怒声を上げた後、彼女は穏やかな表情に戻り、ボクへ挑発をし返す、こいつ……!!

  • 14二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 01:34:21

    「ああ、そういえば自己紹介がまだでしたね、私はシイコ・スガイ。チームmother witchのパイロットをしています」
    「お前……確かクランバトルが非合法だった頃、相手の赤いガンダムに後ろからビームサーベル刺されて死んだ筈だろ?」

    そうである、記録映像では確かに彼女の乗ったゲルググは、背後を取った赤いガンダムのビームサーベルによって背からコックピットまで貫かれている
    なのに目の前にいるシイコは怪我一つすら負った様子すらなく平然とお茶を飲んでいる
    そんなボクの思考を視線から読み取ったのか、笑みを浮かべて語る

    「私がそう簡単に死ぬ女じゃないですよ。”彼”に背後を取られる一瞬前、電撃の様な嫌な予感を感じて咄嗟に機体を捨てて脱出したんですよ」

    言われてボクはスマホを操作して、その時の試合のライブラリ映像をスロー再生して目を見開く
    ビームサーベルを刺されているゲルググのコックピットハッチが開いている
    更に画面の隅にランドムーバーを装着して脱出しているパイロットが一瞬映っていた

    「おかげでデータを持ち帰られなくて、モスクさんには大変迷惑を掛けましたが、これからはそんな油断はしません」

    なるほど、こいつもボクと同じく、本来ならば死んでいた筈の人間という所か!!
    それに気づいた瞬間、ボクと彼女の視線の間に走る電撃の様な物、それと同時にボクとの間を包むキラキラの空間

    「どうやら、お前はボクと同じ平行世界では死んでいた筈の人間と言った所か……だったら猶更負けられないね」
    「それは私も同じですよ、ターザンじみた手品なんて言われた以上、貴女にその恐ろしさを味わわせないと気が済みませんから」

    一瞬のやり取りの後、キラキラの空間が消え、状況を把握できていない様子の天パが視線を右往左往させている
    そんな中、ボクはつかつかとシイコの前にやってきて、強気な笑みを浮かべて自己紹介をする

    「ボクの名はドゥー・ムラサメ。お前はボクの事をモヤシとか言ってたけど、こう見えても強化人間だから甘く見ないでね」
    「勿論、甘く見ず容赦なく叩きのめしますので、ご覚悟を……あ、これはラジコン修理の代金です。ではまた、次の試合で」

    言って、シイコもとい椎茸頭は代金を置いて去っていった
    残されたのは怒りに近い戦意を滾らせるボクと、どうやら拙い状況に巻き込まれたと察した天パであった

  • 15二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 01:39:30

    別スレで天パに煽られてるシイコさんかな?

  • 16二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 01:40:04

    シイコさんキタ!
    しかも魔女と白い悪魔のMAV(色んな意味で)の世界線じゃなく口悪シイコさんとの喧嘩友達の方の世界線だ!
    これで勝つる!

    我ながら誰かが書いて下さった世界観に乗っかるしか書けない文才の無さよ…

  • 17二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 01:52:29

    自分の書き殴って逃げた概念同士がクロスしてるの絶妙な羞恥心がある

  • 18二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 02:11:44

    乙です。

    平行世界(別スレ)ではサザエさんとカツオ並に口喧嘩している天パのおまけが(……しばらくお待ちください)好敵手が来てしまった。

  • 19二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 03:18:54

    今までで最大妄想でスレ汚しどころかスレ違いで削除されかねない妄想です

    ご不快になられましたら申し訳ありません、削除要請はご遠慮なくお願いします


    >>13

    ふふ、フフフ、やっぱりアムロ君だった! アムロ君だった…!!

    あはは、白い悪魔の相方は魔女って相場が決まってるのよ!

    ひっさしぶりに手も握っちゃった! あの手、あのゴツさ、修練は欠かしていないあの掌…!

    初対面の客相手に訳の分からない事を言うなんてスゴク・シツレイ! だから抑えていた社会人としてのマナーも出来てるし!


    何よりも、左手薬指に指輪をしていなかった!!


    機械仕事だから外してるんじゃ、って? それでも薬指に指輪の後は無かった!

    だからアムロ君は今フリー! あの子なら引く手数多だと思ってたし実際にそうだったし私もそうだったし!

    これで私の事は覚えてくれたでしょう、今度の戦いで思い出させてあげる

    私が貴方に仕込んだ事を、貴方が私に仕込んだ事を、貴方が私に刻み付けてくれた事を、貴方がくれた体温を、貴方がくれた初めての痛みを!!

    正直今の私ではどこまで貴方相手にどこまで戦えるか分からない。でも、それでも!

    「相手にとって不足無し、どころか食らいつく事すらできないかも知れない、勝つ可能性なんて那由他の果てよ!」

    「それでも私の全てを叩きこむ。私の総てを貴方にあげる。私がアムロ・レイの隣に立つために!」

    「白い悪魔の相棒を魔女が取り戻す為に!」

    「ああ、愛しているわ、アムロ…!!」

  • 20二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 03:20:03

    とんでもない寒気が全身を貫いた。戦場でも感じた事の無い様な戦慄
    「…天パ!? 天パ!? ちょっと天パ!!?」
    「…ん? どうしたドゥー?」
    「ちょっと今の感じなかったの!? 見てよこの鳥肌! 今の殺気というか何と言うか!」
    袖をめくって見せる。手から腕から肩口までびっしりとサブイボが立っている。我ながらちょっとキモい
    「うわ、すごい鳥肌じゃないか! 俺は何も感じなかったが…ドゥーがそこまで反応するとは…何だ…?」
    真剣な表情で何かを探る様に集中する天パ。うん、すごくイィ
    「…じゃなーい!」
    「な!? どうしたドゥー!?」
    「いや何でもない! 何でもないったら何でもない! もういい天パはお戻りください!!」
    「…何なんだ一体…」
    ブツクサ言いながら戻っていく天パ。いやこれ間違いなくさっきのきのこの山だろ!?
    あのきのこの山、間違いなく天パを狙ってやがる! ふざけんな天パのMAVはこのボク、ドゥー・ムラサメだ!
    「いいだろう、身の程を思い知らせてやるよきのこの山…!!」
    「と言う訳できのこの山を山ほど買ってきて天パ!」
    「だから一体何を言ってるんだお前は!?」

  • 21二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 05:07:47

    概念と概念が交差するスクランブル、、、

  • 22二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 12:25:16

    こけしがきのこの山になっちゃった

  • 23二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 14:49:53

    モヤシとシイタケはクソワロタww

  • 24二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 15:34:19

    椎茸ともやし…煮込んでスープにすると美味しそうだな?炒め物でも良いか。

  • 25二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 16:00:43

    >>24

    アムロって出汁を入れると美味しくなるよねー

  • 26二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 16:08:23

    >>25

    突然のカニバリズムが天パを襲う!


    ドゥーは全くダメだろうけどマチュって料理できるのかな

    良家の御令嬢だけどどっちだろう、教養として出来るのかそんな事はしない!なのか

  • 27二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 16:26:33

    🍅・🍆もあるしな。

  • 28二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 16:54:45

    >>26

    じゃあズゴックの外装?かぶせるか

    バックパックにフィン・ファンネル付いてね天パの専用機

  • 29二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 20:01:15

    >>28

    明らかにそのカニじゃねぇだろ!

  • 30二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 21:36:58

    え、どういう事…?

  • 31二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 21:43:33

    シイコさん登場してなんかすごいことになってきてるな…!!

  • 32二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 23:27:48

    >>26

    家事を「賤しむ」文化圏では生徒に校舎の掃除をさせるのと同様に「卑しい事を強要した」と保護者が逆上する場合もありますが。アマテさん通っていた学校が20世紀の日本をモデルとする古式ゆかしいお嬢様学校みたいなので、家事も教科に含まれているかと。


    これは文化圏の違いで、日本では主人も最低限の家事を心得ていないと使用人を差配できないし、特別な場合(神事の直会や法事など)では女主人や婦人でも親しく自らが調理する場合もありますから。中華や欧州の文化圏では(これも地域と国と時代により違いますが)基本的にお嬢様学校で家事はさせないとか。

  • 33二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 01:50:15

    >>32

    ありがとうです


    「…ねえ天パ、今日のおやつってお店変えた? 初めて食べた味な気がする」

    「ん? 変えてないぞ? というかそれは手作りだ」

    「…手作り!? 誰の!?」

    アムロの!? そう言えば以前に初手作りお菓子がニホンのきんつばってむっちゃ上品でおいしいの作ってくれたよねアムロ!?

    「今日はマチュだな。あの子は料理も『少しだけだけど』できるんだそうだ。新しいのを作ったから持って来てくれたそうだ」

    「…は? マチュが!?」

    「ああ、学校で料理の授業があったそうだ。それで好評だったから改めて作ってくれたんだと。今度お礼を言っておけよ?」

    「え、あ、うん」

    マチュが料理できたとか意外…想像できなかった。てかアムロのじゃ無かったのか…

    「今日は!? てか天パが作ってる時もあるの!?」

    「おぅ!? あ、ああ、たまに俺も作ってるぞ? 暇な時に」

    「それって誰に出してるの!?」

    「誰にって全部お前が平らげてるぞ。食い過ぎて晩飯食えなくなった事があっただろうが。ドライの分も食った時に怒られたの覚えてないのか?」

    あった気がする。でもあのお菓子無茶苦茶美味しかったんだよ!

    「それ以来ドライの分は分けて出す事にしたけどな。量も考えて作る事にしたし」

    何それ。アムロのお菓子の為なら晩ご飯なんていらない…てか!

    「そう言えば食事って誰が作ってるの?」

    「今更かお前。俺と親父が交代で作ってるよ。忙しい時はデリバリーだったりするが」

    マジで!? 今までもアムロの手作りご飯食べてたのボク!?

    「へ、へー、そうだったんだー」

    …何だよアムロ、何その「まあ言ってドゥーの機嫌を損ねる事も無いか」的なその感じは!

    まあいいや! この通りボクはアムロのおやつや手作りご飯を何度も食べてるんだ! どうだ羨ましいだろうきのこの山め!!

    『テメェ調子に乗んなエノキぃ! それを言ったら私は何度も手作り料理をアムロに「あーん」ってしてあげて、してもらってるんだよ!「ああ、シイコさんの手料理だ…」ってしみじみ喜んで貰った事が何度もあるんだよ!』

    返事してくんなきのこの山ァ!! てか誰がエノキだお前次会ったらマジでぶっ飛ばすかんな!

    『上等だこんクソガキ! その言葉熨斗付けて返してやるわ!』


    「…またドゥーが下品なやり取りしてるなぁ…」

  • 34二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 02:27:46

    このレスは削除されています

  • 35二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 03:02:12

    このレスは削除されています

  • 36二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 05:53:22

    >>33

    乙です。


    争いは同レベルの間で…とうっかり口にして脛を蹴られそうw

  • 37二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 06:44:44

    やっぱドゥーのSS好きなだなぁ
    ドゥーのいろいろな一面を見れて楽しいし!

  • 38二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 12:38:28

    >>36

    脛を蹴られた後で、シイコさんにもはたかれそう。

  • 39二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 12:51:52

    >>38

    謂れの無い暴力が天パを襲う!


    これどうしよう、アムロもシイコさんと同じ記憶を持ってるって設定で書いちゃおうかな

    今だとシイコさんが一方的に言い寄ってるちょっとアレな人になっちゃってるし

    椎茸ともやしがケンカしてるのをやれやれってしてる天パでも面白いと思うけど

  • 40二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 15:49:11

    次のクランバトルまで残り後三日

    「買い出ししてきたよ、天パ……って地下か。親父はドライとお出かけみたいだね…ハァ」

    天パに頼まれて近くの工務店まで部品の買い出しに行っていたボクは、誰の気配もないロンデニオン商会の中を見て溜息を漏らした
    という事はあの七面倒臭い作業をやらなくちゃいけないのか、そう思いつつ、作業場のある場所でしゃがみ込む
    その床にあったのは、一見して何かの硬い物が当たった傷の様なくぼみ、ボクはその中へ指を差し込み十二回押す
    するとカチャリと音が響き、何もなかった壁がパネル状に開き、最新型の顔認証システムと文字入力画面を露にする

    「えっと、顔認証はオッケー、後はパスワード……FG197947Bdっと」

    カメラに自分の顔を晒し、顔認証システムがボクの顔を認証完了した所でパスワードを入力
    するとガコンと小さな音が響くと共にパネルの横の壁がちょうど人二人分のサイズに凹むと、音もたてずに横へスライドして中のエレベーターの扉を見せる
    ボクはそのエレベーターの扉の横の「▼」のスイッチを押してドアを開くと、欠伸をしつつ何時もの様にその中に入る
    ドアが閉まると、独特の軽い浮遊感と共にエレベーターが下に降りてゆく、時間にしておよそ5秒、電子音と共にドアが開く
    その向こうは、小さな商社の地下には相応しくない様々な設備と機器を備えた秘密ドッグがあった
    其処は二機のMS――白と紫のジープラフの係留及び整備と修理、改造が行えるハンガーデッキが設置され
    更にはジオン軍払い下げの輸送用のコムサイのドッグも備えており、さながら小さな秘密基地と言える様相となっていた
    まぁ、元々ここはジオン軍がサイド6の状況を監視する為に密かに建造し、今はボク達が使う秘密基地なんだけど

    「おーい、天パー。買い出しの物買ってきたよー」
    「ドゥーか、済まないけど其処のテーブルに置いてくれ、後で仕訳けておく」

    返ってきた声の響きからして天パの奴、次のクランバトルに備えてジープラフの調整と言った所か?
    ボクは買ってきた物を適当にテーブルに置いて、ひょいと高さ8mの場所から飛び降り、普通に着地して天パに声をかける

    「天パ、何やってるのさ?」
    「ああ、次のmother witchとのバトルに備えて過去の動画を見ていたんだ」

    言って、天パはmother witchが過去に行ったバトルの動画をボクへ見せた

  • 41二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 15:51:14

    ボクが来た事で、天パは再生していた動画を最初の場面へと戻し、其処に映るバトルの様子を見て呟く

    「しかし、かつて一年戦争では100機以上のキルスコアを出したスティグマ戦術、どんな物かと思ったが正直凄いな」

    再生される動画の中の一回目二回目のバトルでは、相手が翻弄された末に頭を破壊され、数分と経たず勝負が付いている
    天パはその戦いの凄さに素直に感心しているが、ボクにはそれが手品だと分かっている
    それを天パに分からせる為、画像解析ソフトでその戦闘の動画を高精度な物に変えて天パに見せてやる

    「ほら見て天パ、奴の手から細いワイヤーが伸びて相手の装甲に刺さってる、これを支点に相手を翻弄してるんだよ」
    「成程、これほど細いワイヤーだと相手も気づかないし、普通ではありえない挙動が出来るのも納得か、更にこれでビームピストルの遠隔操作していた訳か」
    「だからこそボクはターザンじみた手品だと言ったんだよ」

    其処から三回目から六回目まで同じ様な感じの戦闘であったが、
    七回目では相手がスティグマ戦術を見破ったらしく、ワイヤーが撃ち込まれた瞬間にビームサーベルで焼き切った

    「さて、手品がバレてしまった魔女はどう動く?」

    そう呟きつつ、ボクはワイヤーを焼き切られたシイコの搭乗する白のマラサイの動きを注視する
    相手のゲルググとMAVのゲルググが巧みな動きでシイコのMAVの灰色のマラサイの頭部を容易く破壊し、行動不能にした

    「どうやらMAVは大した事ないみたいだね、だけどこれからどう動くのかな――えっ?」

    次の瞬間だった。突然、相手のゲルググの頭が何かによって横方向へ吹き飛ばされる様に粉砕され、行動不能となる。思わず声を漏らすボク
    残ったゲルググ一機がワイヤーを警戒しつつビームピストルを撃ち、競技場のオブジェクトに身を隠す様な回避機動を取るシイコのマラサイに対して粘る動きを見せる
    すると突然、相手のゲルググが動きが止まった、相手は何が起きているのか分からない様に手足と頭を動かして藻掻く
    後は動けなくなった相手のゲルググにシイコのマラサイがゆっくり迫り、ビームサーベルで頭を切り飛ばした

    「何をやった……? これは今までのスティグマ戦術とは全く違う、気を付けた方が良いぞ、ドゥー」

    緊張した面持ちで呟く天パを横に、ボクは新たな技を見せたシイコもとい椎茸頭に対して考えを巡らせるのであった

  • 42二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 15:53:37

    最初の一機目のゲルググの頭が粉砕された時、椎茸頭のマラサイは手を動かしている様子は一切なかった
    そしてスロー再生してみると、ゲルググの頭を粉砕したのは、競技場に設置されている小型の隕石型オブジェクトだと分かった

    「しかしどうやってあのオブジェクトを動かしたんだ?」
    「良く見ろドゥー、足のつま先からワイヤーが射出されてる!」
    「本当だ! あの椎茸頭、こんな所にもワイヤーの射出機を仕込んでたのか」

    天パがスロー再生した動画を高精度解析して、オブジェクトを動かして相手のゲルググの頭を粉砕した要因に行き当たる
    一見すればAMBACで足を動かし回避する仕草に見えるが、その際に足のつま先のワイヤーでオブジェクトを動かしていたのだ
    これ、何も知らずに挑んでいたら訳の分からない内に負けていたのは確実だっただろう。初見殺しするとは油断ならないな椎茸頭

    「でも、二機目のゲルググの動きを止めたのは何だろう?」
    「もう一度、この辺りまで逆再生して見てみよう」

    言って、天パが試合の状況を逆再生している所でボクはある事に気付く

    「ちょっと待って、天パ! これ、ゲルググが移動する位置に蜘蛛の巣の様なワイヤーが張られてる!」
    「そう言う事か! 何度か隕石に隠れる様に見せかけてワイヤートラップを張って、相手が其処へ移動する様に仕向けたのか!流石は魔女と呼ばれただけはあるか」

    太陽の光による照り返しでワイヤーが一瞬見えていなければ気付けなかった
    一見、隕石を使った回避機動を取る様に見せかけて、その隕石を使いワイヤートラップを作り、其処へ相手を誘いこんで磔にしたのだ
    これ、一対一に持ち込まれた状況で身動き取れなくされた上で、敵機がビームサーベルを手にゆっくり迫って来るとか相手にとって恐怖でしかないだろう

    「聖痕(スティグマ)戦術に加えてワイヤーによる不意を突いた質量攻撃、更にワイヤートラップによる磔(はりつけ)か、シイコの戦い方には何か執着めいた物を感じるな」
    「何というか、ワイヤーを使った戦術に拘りを感じるよね、何があの椎茸頭をそう駆り立てるんだろ?」
    「理由は良く分からない。だが、一つ言えるのは、シイコはこれまでの相手とは格段に警戒が必要な相手だという事が分かったな」

    何時になく真剣な面持ちで言う天パを前に、ボクは目を閉じて次の戦いをイメージするのだった

  • 43二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 15:57:10

    シイコとはこのバトルが初見で、後に喧嘩友達と言う間柄が良いなと思うのです
    さぁドゥーと天パはこの新たな技を引っ提げてきたシイコ相手にどう戦うでしょうか?

    まぁ、ドゥーとシイコが殴り合い宇宙(そら)を繰り広げる光景になると思いますが

  • 44二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 16:49:51

    エノキ間違えたドゥーと椎茸間違えたシイコって
    向こう側(GQ)を認識してる?感じ?
    これも特異点たるアムロの存在故か。

  • 45二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 17:27:38

    >>43

    なるほど、それに合わせます

    もしくは時間軸的にどこにでも差し込めるような感じにするか

  • 46二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 00:47:19

    >>33

    なるほど、こうして料理に目覚めたドゥーが、別の世界線でクックドゥーになるのか・・・。

    並行世界概念のおかげで世界が広がっていくなw

  • 47二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 00:59:49

    >>46

    美味い事言われた―ッ!

    料理だけに!

  • 48二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 02:43:16

    一回は殴り合い宇宙(そら)した後だという事で

    …なぁんか不愉快が近づいて来てる気がする
    「ねえ天パ、今日はもうお店閉めない?」
    「突然何を言ってるんだドゥー。只でさえ仕事が少ないんだぞ? 仕事が無いと収入も無いんだぞ」
    よく言うよ、あっちこっちからお呼びの掛かる敏腕メカニック親子にして人類最高級の凄腕パイロットの上に実は軍から派遣されたスパイエージェント!
    「…天パって属性盛りすぎだよね」
    「本気で何を言っているんだお前は」
    「だから今日はもうお店閉めようって。天パの事はボクが養ってあげるからさ」
    「そんな事を言うのはおやつの食べ過ぎで腹痛を起こさなくなってからにするんだな」
    おま、その事を持ち出したな!?
    反論しようとしたら店舗のセンサーが鳴った。アムロが返事をしつつ出ていく…お客さん…じゃないな、これが近づいてきた不愉快か!
    「お待たせしました…どうも、シイコさん。」
    「こんばんはアムロ君。来ちゃいました」
    そこにはほんわかとした穏やかな微笑みを浮かべるきのこの山。ナニ猫被ってんだてめぇ!
    「来ちゃいましたじゃないだろきのこの山! 今度は何しに来やがった!」
    「うっさいガキ! エノキは引っ込んでなさい仕事のお願いに来たのよ!」
    「ドゥーちょっと待て。仕事と仰いますと?」
    「ええ、この腕時計を修理して頂きたいんです。腕時計は大丈夫ですか?」
    「腕時計ですか、ちょっと拝見します」
    「ほらちゃんと修理屋さんに修理のお仕事をお願いしに来たのよ。ひょろひょろのエノキは引っ込んでなさい?」
    「誰がエノキだ猫被ってんじゃないよきのこの山ァ! 」
    「落としたりはしていないんですが動かなくなってしまって…電池でしょうか?」
    「無視すんなぁ!」
    「ドゥー。」
    アムロのその一言で動けなくなる。この仕事場にいる時のアムロは礼儀にも仕事にも厳しい
    「…はい、すみません」
    こういう時のアムロには甘えは許されない。きちんと謝らないと後が怖い
    「…なるほど、良い時計ですね。持ち主の方が大切に使っておられたのが分かります」
    そう言うアムロの表情にグッと来る。穏やかで暖かくて…優しい微笑みを浮かべている

  • 49二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 02:45:31

    ボクと同じ心境だったのだろう、きのこの山もわずかに反応が遅れる。ボクもきっとあんな顔をしていたのだろう
    「…はい、ありがとうございます。その時計は主人の形見でして…」
    ボクもアムロもギュっとなる。形見という事は旦那さんは亡くなられているという事
    「…そうなんですか、失礼致しました…私にこの時計を修理させて頂けませんか?」
    「え、あ、はい、そう仰って頂けるなら宜しくお願いします」
    「ありがとうございます。良い品に触らせて頂けるのは職人として光栄な事ですから」
    そう言って上着を脱ぎ卓上ライトをつけ精密機械作業用の片眼鏡式の拡大鏡をつける
    「あ、お時間は大丈夫ですか? 軽く一当たりして時間が掛かりそうなら後日お引渡し、という事になるかと思いますが」
    「ええ、しばらくは大丈夫です。時間になったらお預けしてまた後日引き取りにこちらに伺います」
    「分かりました。少し作業をさせて頂きますね」
    何度も画像を取りメモをして工具を取り換え…たまに鳴るカチャカチャという音とアムロの独り言と共に時間が過ぎる
    普通ならこういう時はすぐに飽きが出てしまうのだけど…真剣なアムロの表情を見ているとそんな気も起らなかった
    「ふふ、やっぱり真剣に働いている男の人は…格好いいわね」
    そんな言葉ををきのこの山が漏らす。その言葉には心の底から同意する
    誰でも真剣に打ち込んでいる時はとても格好良く美しい。それが敏腕で鳴る技師であり憎からず思っているアムロなのだ
    その集中力も相まって物音を立てるのも憚られる、でもとても心地良い空間
    『アムロいいよね…』
    いい…
    『…とか思わず会話しちゃう位素敵だわ。』
    そこは全力を以って認めるよ
    「…っと、ふぅ…」
    ひと段落ついたのか、流石に集中力が切れたのか、アムロが大きく伸びをした。んー…とか言ってるのもまたイィ
    「アムロ君、お茶どうぞ」
    「あ、ありがとうございますシイコさん。」
    お茶を飲んで文字通り一息入れるアムロ。状況はどんなもんなんだろうか
    『喉仏…イィ…!!』
    喉仏? あの喉にある骨? あれを…何が?
    『ああ、分からないか…やっぱりまだまだお前は子供だ全然全く分かってないよ』
    何かエライいい語呂で煽られた。何ねこのきのこの山l! …でもアムロの雰囲気を壊したくないから黙っている事にする

  • 50二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 02:48:28

    「えーとですね、この時計の中の機構の一つである歯車がおかしいようです。この歯車と同じものがあればさほど時間は掛からず、歯車の在庫が無ければ取り寄せてから、という事になります。」
    「なるほど…?」
    「なのでちょっと歯車を見てきます。お時間は大丈夫ですか?」
    「はい、まだ大丈夫ですので」
    「分かりました、少々お待ちください」
    そう言って場を離れるアムロ。思わず二人とも息を吐く
    「うん、やっぱりアムロ君いいわ…」
    「そこは同意する。でも天パはお前んじゃないからな?」
    「そんなの当たり前じゃない。アムロ君は私独りが占有していい人じゃないわ。それにアムロ君にも意思があるんだし」
    意外な言葉が返ってきた。てっきりアムロは独り占め!とか言い出すと思っていたのに
    「それはそれとしてアムロ君いいわ、私だけのモノにしたい! って思うのは私の自由でしょう?」
    悔しいけど反論できない。
    「そしてアムロ君が私のモノになりたい、って思ってくれたら私の勝ちじゃない。そうなる様に努力する覚悟が私にはあるから」
    これも反論できない。悔しいがこれが人生経験の差か…
    「これが積み重ねてきた年齢の差か…!」
    「自分がお子ちゃまだって理解した? なら人生の先達に敬意を払いなさい?」
    「ああ言えばこう言うなこのきのこの山ァ!」
    「そっちが絡んで来てるんだろがエノキィ!」
    「…えー、お待たせしました。合いそうなのがあったのでちょっとやってみますね。」
    「あ、はい。お願いします」
    「天パ、何か準備するものとかは?」
    「大丈夫…いや、いつもの所に芋ようかんがあるから持ってきてくれ。皆で摘まもう」
    「芋ようかんですか」
    「ええ、俺の手作りなんです。宜しければシイコさんもどうぞ」
    「アムロ君の手作り!!?」
    「ええ、ちょっと事情がありまして料理を始めたんですよ。男所帯なんで外食ばっかりだったもんで。まだまだ全くサマになっていませんけどね」
    「そ、それなら今度私が作りに来ますよ!」
    「え!? いやそれはいくら何でも申し訳無いですよシイコさん」
    「ウチの子も連れてきます、今をときめくユニコーン&バイコーンのパイロットさんとお話が出来るなんてウチの子も喜びますから!」
    え、えー…? こういう言われ方すると断り辛いんだけど…どうすんのアムロ?

  • 51二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 02:51:33

    あ、アムロが途方に暮れてる。すっごく珍しいなあんなアムロ。確か前見た時は…アルテイシアのお姉さんと話してる時か…結局女絡みかこの天パァ!!
    『その情報について詳しく』
    火急の問題では無いと云うか既に戦線離脱している相手ではあるので
    「ドゥー、ようかん持ってきてくれ。あとフォークも三本」
    「あ、ハイ」
    「…はい、シイコさんもどうぞ」
    「ありがとうドゥー」
    こういう時アムロはちゃんとお礼を言ってくれる。今日は笑顔と頭を撫でてくれるサービスぶりだ!
    …あれ? ボクっていつの間にこんなにアムロにメロメロになってるん…?
    「頂きますねアムロ君、ドゥーちゃん」
    アムロの笑顔の前にはボク達は逆らえんって事なんかな…何か悔しい
    「…え、すっご! これ普通にお店で売ってても通じますよ!? この上品な甘さなんてどうやって出すの…!?」
    「いや、昔の知り合いにニホンの方がいましてね。その家はこういう料理の蔵書が沢山あったそうで」
    「秘伝のレシピって事ですか…私も知りたい…!!」
    「ハハ、今度お教えしますよ」
    「ありがとうございます! 子供も喜びますわ!」
    ってねえアムロ、何で自分から外堀埋めてきのこの山を呼ぶ方向に行ってるの? 相手はクランバトルで対戦した連邦の魔女だよ?
    …あ、気付いたっぽい。ちょっと冷や汗かいてこっち見られても困るんですけど!
    「…さて、もうちょっと進めてみます。まだお時間は大丈夫ですか?」
    「そうですね、もう少しだけお邪魔し…あ」
    そう言って携帯端末を見る。メールでも入っていたのか
    「すみません、家から連絡が入っていました。今日はこれで失礼しますね、その時計はお預けしますので修理できましたらご連絡ください。これ私の番号です」
    『ッしゃらー! アムロ君に連絡先渡した! これで』
    「あ、これが俺の番号です。何かありましたらご連絡ください」
    『ヒャッハー! アムロ君の連絡先もゲットー!!』
    よしきのこの山表に出ろギッタンギッタンにしたる!
    『あら恐い、先程アムロ君に怒られたのをお忘れになって?』
    思わず歯ぎしりする。自分でもんぎぎぎぎ…! とか言う擬音を発する事になるとは思わなかった!
    「バタついてすみません、今日はこれで失礼しますね。またお邪魔させて頂きます」
    「修理が終わりましたらご連絡差し上げます。その時に手持ちのレシピをまとめておきますよ」

  • 52二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 02:53:26

    「ありがとうございます! それじゃあ、アムロ君、ドゥーちゃん、またね」
    とびっきりの笑顔で去って行った…こういう時ニホンだと塩撒いて追い払うんだっけ?
    「…んで、どうすんの天パ?」
    「修理はするさ。後は知らん」
    「知らんって」
    「もう俺達が胡散臭い連中だって事はバレてるんだ。ならこちらから逆に監視するさ。あれだけの実力者の動向を抑えられるのは悪くない」
    「それ本気で言ってる?」
    眼を背けるんじゃないよ天パ
    「まあドゥーの言う通り店は閉める。親父とも相談するさ」
    ぶっちゃけどうしようもないもんね

  • 53二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 03:51:32

    >>48>>49>>50>>51>>52

    俺が今書いてるのはこれから行われる勝負の内容の所為で、シイコが天パに対して敵対視し始めた世界線だが、まぁ良いや

    書く人によって世界線は様々だし、シイコが天パに対して好意を持つ世界線と天パに対して敵対視する世界線が共有されても良い

    それに見ていて面白いからね

  • 54二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 07:11:00

    他のIFだと父親?天パだったけど
    それはない世界線で安心した。w

  • 55二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 09:13:40

    >>53

    シイコさんが天パに向かってあの叫びをする世界観…楽しみにさせて頂きます!

    私の拙作などお気になさらずに進めてくださいませ


    >>54

    天パがドゥーの父親…? 天パいくつの時の…!? とか思いました

    シイコさんの子供の、も考えたけどスレの趣旨から外れそうだったんで

    天パとシイコさんがMAVならぬラブラブなスレがあったら書くかも

  • 56二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 14:08:53

    『今日も暇っすね、先輩』
    『ああ、今まで非合法だったクランバトルが公営になってから、この辺りも随分と静かになったもんだよ』

    公営クランバトル当日、イズマコロニーの軍警のザクのパイロットが他愛のない事を話しながら通り過ぎてゆく
    それからきっかり5秒後、局所的にミノフスキー粒子が展開されると同時にコロニーの壁面に偽装されたハッチがスライドする様に開き
    其処から白色に塗られたコムサイが発進し、その直後にはコロニーの壁面のハッチが素早く閉じられる

    『……?』
    『どうしたんっすか、先輩』
    『いや、コロニーから何か出てきた様な……気の所為か』

    軍警のザクの一機が振り向いた物の、その時にはコムサイは遠くへと姿を消し、コロニーの壁面も何事も無い状態だった
    暫くその場で様子を見ていた軍警のザクであったが、何もないと判断し、何時もの通りの気だるいパトロールへ戻って行った

    『今の危なかったね、もう少し遅かったら見つかってた所だよ?』
    『そうだな、次からはパトロールが通り過ぎた10秒後に発進する事にするか』

    コムサイの中で、通信越しにドライとコムサイを操縦する天パの親父が会話をしているのが聞こえる
    ボクはジープラフのコックピットでチューブ状の宇宙食(イチゴショートケーキ味)を食べながら、コムサイによって競技場へ輸送される所だった

    『ドゥー、何時もだったらキラキラが云々と言ってるけど、今回は静かだな』
    「うん、今回の相手が相手だからね。今は遊びの様な気分にはなれないんだよ」

    ボクのジープラフの隣に固定されている白のジープラフからの天パの通信に対し、ボクは何時になく真剣な様子で返す
    今のボクの心にあるのは、何が何でも絶対負けてやるかと言う決心、そしてあのワイヤーに翻弄されてたまるかと言う負けん気だった

    『そろそろ競技場に到着するぞ。アムロ、ドゥー、二人とも準備は良いな?』

    天パの親父からの通信に、ボクは「そろそろか」と気を引き締める、天パも戦いに赴く戦士の様な雰囲気を感じさせる
    今回の公営クランバトルの競技場は、隕石が無数に漂うラグランジュポイントの一つに設置された場所であった

  • 57二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 14:10:41

    『既に相手側の輸送艇は到着している様だな』
    『まるで僕達が遅刻してきた様で嫌だな』

    天パの親父とドライの会話に、ボクはジープラフの機器を操作してコムサイのカメラ越しに外の様子を見る
    其処には、赤子を抱いた魔女を思わせるマークが貼られた輸送艇が競技場の駐機場で停泊している様子が見えた
    あの中に椎茸頭が……戦時中なら直ぐに撃ち落している所だが、今は平和な時代、ボクは撃ちたい気分をグッと堪える

    『ドゥー、何か強い敵意を出してるが、そんなに焦るな、負けるぞ』

    ボクの気分をニュータイプの勘で察したのか天パが言葉で制してくる。そうだね、ここは冷静にいかなくちゃ
    そうしている内にボク達を乗せたコムサイが指定された駐機場へ到着し、スラスターの逆噴射とアポジモーターの噴射で停止するのを感じる

    『ハッチ解放、固定解除、アムロ、ドゥー、今回も気をつけて行くのだぞ』
    『ああ、分かっているよ親父』
    『うん、今回は絶対に負けられないよ』

    バトル開始十分前、天パの親父の言葉と共にコムサイのハッチが開かれると共にMSの固定具が外され
    天パの白のジープラフ(ホワイトユニコーン)と共にボクの身体である紫のジープラフ(パープルバイコーン)も外に出て、戦いのその時を待つ

    『さぁ、世紀の一戦の時間が近づいてまいりました! 今回のバトルは互いに七連覇中のユニコーン&バイコーンとmother witchのバトル、これは目が離せない一戦となるでしょう!』

    オープンチャンネルで、何時もの熱い語り口の実況が試合開始が近づいて来る事を知らせてくる
    何時もならばボクは心をウキウキさせている所であるが、今はそういう気分ではなかった
    身体のセンサーをmother witchの方へ向ける、通常なら視認できない距離だが、その向こうに滾る様な闘志が「見えた」

    『ドゥー、今回の作戦は二機同時に攻めようかと俺は思うが』
    『天パ、今回だけはボクに行かせて、天パは後方支援だけで手を出さないでね!』
    『……大丈夫か? ドゥー、相手はあの魔女だぞ?』

    心配の声をかける天パに対し、ボクは確信と決意を込めて「大丈夫」と一言だけ返した

  • 58二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 14:13:04

    『バトル開始までカウントダウン開始! 皆絶対に目を離すなよ? モバイル機器のバッテリーは万全か?』

    オープンチャンネルのバトルの実況と共に、コックピットのモニターにカウントダウンの表示がされる
    ボクは身体の状態が万全である事を再度確認し、向こう側にいる敵を睨みながらその時になるのを待つ
    そして、カウントがゼロとなると同時に、試合開始の緑の信号弾が十文字状に広がり周辺を照らす
    先に動いたのは天パのジープラフ、相手のいる位置に向けてビームライフルを数射放つ

    『ちっ、外した!』
    「天パ、後はボクに任せて!」

    普通の相手ならこれで墜とせていたのを避けられ、驚く天パの声を聴いたボクは身体のスラスターを全開にして前に向かう
    座席に身体を押し付けられる心地いいGを感じつつ向かう事、程なくして遠目に見えてきたのは灰色と白色の二機のマラサイの姿
    一気に近づいてきたボクに対し、灰色のマラサイが慌てた様にカービン状のビームライフルを放ってくる

    「椎茸頭の添え物が邪魔するな!!」

    その叫びと共にボクは手にしたビームライフルを精確に放ち、一発で灰色のマラサイの頭へ直撃溶解させて行動不能にさせる
    直後、椎茸頭の乗った白のマラサイが、行動不能になった味方である筈の灰色のマラサイを思いっきりボクの方へ蹴りだす

    「!?」

    思いがけぬ行動に泡食ったボクは、咄嗟に蹴りだされた灰色のマラサイを避け――直後、身体の脇腹に何かが刺さる小さな痛み
    そう来たか! 動けなくなった味方をボクへ蹴りだして囮にして、其処に意識を向けた所にワイヤーを撃ち込むとは椎茸頭め!

    『ふふ、一機だけで向かってくるとはいい度胸ねモヤシのお嬢ちゃん、これからスティグマ戦術の恐ろしさを思い知らせてあげる』

    その声と同時に動き出す椎茸頭の白のマラサイ、急接近した後に撃ち込まれたワイヤーを起点にしてボクの周囲を回る様に不規則に加速しビームサーベルで攻撃する
    だが、敢えてワイヤーをそのままにしたボクは意識を集中して攻撃のタイミングを見計らい、僅かに身体を動かしてギリギリで回避する
    其処へ更に虚空に置かれたカービン状ビームライフルがボクに向けて火線を放つが、それも身体をのけ反らして回避して見せた
    恐らく、椎茸頭はまんまと掛かったと思ってるだろう、だが、ボクはそう甘くないぞ!

  • 59二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 21:18:47

    保守

  • 60二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 21:32:37

    ドゥーたちのレスバの応酬がすごいな…
    シイコさんよく知らなかったけど、こんなバーサーカーな表情するんだな

  • 61二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 23:24:47

    くれぐれもグラバのルールの範疇で、「殺し合い」にはならないで…。

  • 62二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 07:37:46

    同じ軍に属していたのだから「殺し合い」にはならない…筈。

  • 63二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 07:48:10

    >>60

    本編でも「私のために〇んで! ニュータイプ!!」とか言っちゃう程度にはバーサーカーだぞ。

  • 64二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 11:18:36

    『おぉーっと、早速始まったホワイトウィッチによるスティグマ戦術! これには流石のパープルバイコーンも手も足も出ないか!?』

    オープンチャンネルで響く実況を煩く感じつつ、ボクは椎茸頭の数度目の攻撃を避けた所で、撃ち込まれたワイヤーを左手で掴む
    そして椎茸頭の位置がボクと相対する場所に着た所で、ボクはターザンじみた手品を崩すべく後方に向けてスラスターを全開にしてやる

    『なっ!?……ぐっ、これは!?』

    強化人間であるボクに合わせた調整のジープラフの推進加速によって、思いっきり引っ張られた椎茸頭が驚きと苦悶の声を上げる
    そう、ボクは椎茸頭のスティグマ戦術を逆手に取り、強力な推進力で椎茸頭のマラサイを引っ張る事でスティグマ戦術を崩したのだ
    ワイヤーを放った腕を引っ張られる形で成す統べの無い白のマラサイの頭に向けてビームライフルを向け、ボクは冷静に操縦桿の引き金を引く
    しかし、ビームライフルの火線が放たれる直前に、白のマラサイは自らのビームサーベルでワイヤーを焼き切り、ぎりぎりで回避した
    そして体勢を立て直した椎茸頭がオープンチャンネルで声を掛けてくる

    『驚いたわ、まさかそんな手段で私のスティグマを破るなんて、モヤシの譲ちゃんも中々やるわね!』
    「そっちこそ、手品を破られたと見たら躊躇せずワイヤーを切るなんて、その判断の速さは認めるよ、椎茸頭」
    『でも、私の力はこれだけじゃない、それを見せてやる!』

    その言葉の直後、白のマラサイは横に引っ張られる様に一瞬で移動する
    嘘!? 左手のワイヤーは焼き切られた、つま先のワイヤーは射出した気配はない、ならばどうやって!?

    『何処を見ている!!』
    「ちぃっ!!」

    ボクが驚く間も無く、椎茸頭の叫びと共にワイヤーとビームが同時に放たれ、ボクは咄嗟に後ろへ飛んで身をかわす
    その際に見えた、手足以外の場所からワイヤーを放ち、それを隕石に命中させて自らを引っ張らせる事で縦横無尽に移動する白のマラサイの姿を

    「そのマラサイ、彼方此方にワイヤー射出機を装着させているのか!!」
    『その通りよモヤシの譲ちゃん、ワイヤーを使うのは手と足だけと思ったら痛い目に遭うわ』

    ボクの叫びに対し、虚空に浮かぶ隕石の何処かに身を隠した椎茸頭の笑みを交えた声が響き渡った

  • 65二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 11:22:46

    隕石の間をワイヤーを使って縦横無尽に動き回る白のマラサイ、その合間に繰り出されるビームやワイヤーによる質量攻撃
    ボクはそれをぎりぎりで回避しつつ、かつてソドンにいた頃、訓練の帰りにヒゲオヤジから言われた言葉を思い出す

    『ビットによるオールレンジ攻撃にあらゆる奇計奇策、それらはどれほど予測不能に見えても、動かし実行しているのは人の意思です
    有限の武器、有限の攻撃回数、所詮はそれの組み合わせに過ぎません。それを繰り出す者が人間である限り、必ず限界はあります』

    ボクは目ではなく感覚で周囲へ意識を張り巡らせる、脳内でスローモーションになる景色、隕石の間を素早く動き回る白のマラサイ、
    そしてボクの背後へ放たれるワイヤー……其処だ! ワイヤーのアンカーが刺さる寸前で身体を僅かに捻り、同時に左手でワイヤーを掴む
    直後、ボクは身体のスラスターを全開にしつつ、身体の持てる膂力の全てでワイヤーの先の白のマラサイを無理やり引っ張り出す

    『なっ!?』

    引っ張り出され驚愕の声を上げる椎茸頭、ボクは躊躇わず右手のビームライフルを撃ち、白のマラサイの左腕を焼き溶かした
    ヒゲオヤジ、あんたから教えて貰った事、ボクは忘れてないよ
    一方、咄嗟に焼かれた左腕をパージする事で誘爆を回避した椎茸頭は闘志をより滾らせて言う

    『やるじゃない、モヤシのお嬢ちゃん、強化人間と言ってたのも伊達じゃなさそうね!』
    「そうさ、ボクは自ら望んで進化した者、そしてその力をイオマヌグッソの戦いでより研ぎ澄まさせた!」
    『あの事件を生き残ったパイロットか! 成程、だから放たれるプレッシャーが他とは違う訳か!なら猶更負ける訳に行かない!!』
    「それはこっちのセリフだ!糸遊びの手品で遊んでた子持ち椎茸にボクが負ける訳には行かない!!」

    そして、激しい言葉を交わし合いながら隕石の間を飛び、攻撃の応酬を繰り広げるボクとシイコ
    置きビームライフルの火線がボクの身体の頭部を掠め、同時にボクの放ったビームライフルをぎりぎりで回避するシイコ
    その激しい戦いに何時しか実況も言葉を忘れ見入る中、紫の機体と白の機体が激しくぶつかり合う
    だが、ある場所に来た所でボクの身体が突然何かに引っかかり、手足を全力で動かしても引き千切れず身動きが取れなくなった
    見れば、それは太陽の照り返しを受けない様に黒色に塗られたワイヤーによるトラップだった

  • 66二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 11:24:13

    しまった! 熱くなるばかりにこのトラップの事を忘れていた!
    痛恨のミスにボクが悔む所へ、ビームサーベルを手にした白のマラサイがゆっくりと近づく

    『ふふふ、磔にされた気分は如何かしら、モヤシのお嬢ちゃん。直ぐに終わりにしてあげるから動かないでね』

    勝ち誇った様子の声で、ボクの身体の首を撥ねんと詰め寄る椎茸頭の白のマラサイ。だが、ボクは逆に笑みを浮かべ言った

    「この言葉を知らない? 獲物を前に舌なめずりは三流のする事だって」
    『何!?』

    ボクは手にしたビームライフルを手放し、装着していたシールドをパージ、そして身体に搭載された機能のリミッターを解除する

    『γ-Psycommu Limiter removal』

    モニターにその表示が浮かぶと同時に、虚空を漂うビームライフルとシールドが意思を持った様に虚空を飛び回り
    シールドが白のマラサイへ衝突し体勢を崩すと同時に、ビームライフルの三斉射でボクを磔にしていたワイヤーを焼き溶かし、身体を自由にする
    そう、この身体に装備されているビームライフルとシールドは、サイコミュのリミッターを解除した際に無線ビットとなる隠し機能を有していたのだ
    虚空を自由に飛び回り猛然と襲い来るシールドを何とか回避した椎茸頭は驚きと怒りを隠しきれない様子で叫ぶ

    『人の事をターザンまがいの手品と言いながら、そっちは浮遊マジックの手品か!!』
    「この機能はなるべく使いたくなかったけど、お前に絶対に負けたくないから使わせて貰った!」
    『ニュータイプの紛い物のモヤシがぁ!!そんなまやかし、うち砕いてやる!!』
    「ああ、紛い物で結構!!ボクは本物を越えてお前も越えてやる!!」

    再び始まる言葉の応酬と激しい戦い、
    ビットシールドが前方に出て視界を塞ぎ、その後ろからビットライフルが姿を現してはビームを放ち、更にその後ろで両手にビームサーベルを抜いたボクが突撃
    対して椎茸頭の白いマラサイは残ったワイヤー射出機で縦横無尽に動きつつビームライフルを放ち、時にはこちらへ斬りかかる
    再び隕石の間を紫の影と白の影がスラスターの尾を引いて複雑に動き回って激しくぶつかり合いを始める
    それを見た実況の声は熱の強さを増して、中継を見ていた観衆は言葉を忘れて見入っていた

  • 67二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 13:42:37

    >>66

    よかった未だコクピットは狙わない理性がある。

  • 68二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 15:15:15

    完全に?天パ空気なのが笑う
    クラバってなんだったけ?
    天パ「撃っても良いんだけど?一応は」

  • 69二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 15:23:27

    >>68

    撃ったら「「邪魔しないで!」」って通信飛んでくると思うぞ

  • 70二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 15:28:50

    天パ「奴との戯言はやめろ、って言うべきなのかね?」
    椎茸「アムロ君、邪魔よ!」
    モヤシ「天パ邪魔!」
    天パ「言ってないのに」

  • 71二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 15:43:49

    >>70

    (´・ω・`)こんな顔してるアムロを幻視した

  • 72二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 16:11:45

    >>70

    人間がいねぇ!

  • 73二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 17:23:05

    >>70

    キラキラ会話空間で

    アムロ「仲間外れにするなんて、、、ショボン」

    ???「百合?に挟まるなんて大罪です」

  • 74二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 20:08:22

    こんな刺々しいっていうかトゲしかない百合嫌や…

  • 75二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 20:40:30

    コレもうニュータイプの修羅場なのよ

  • 76二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 20:50:54

    バトルが始まり、激しい戦いが続くもお互いに決め手がないまま制限時間があと五分に迫った頃
    気が付けばボクの紫のジープラフと椎茸頭の白のマラサイは互いに満身創痍の状態で睨み合う状況となっていた

    「左腕が動かない、右脚もフレームが異常加熱、ビットライフルもビットシールドも機能を停止、バルカンポッド残弾ゼロ、使えるのは右手のビームサーベルだけか」
    『全てのワイヤー射出装置が使用不能、左腕部喪失、右脚部も喪失、ライフルも喪失、頭部バルカン残弾ゼロ、残ったのはビームサーベルだけ』

    無意識に展開されたキラキラの空間の中で、睨み合うボクとシイコがお互いの状況を呟き合う、しかし闘志は消えていない
    そして、互いに笑みを浮かべると、獣の如く牙をむき合う様に叫ぶ

    「この勝負!」
    『決め手は機体性能にあらず!』
    「操縦者の技能にもあらず!」
    「『全ては、結果のみ!!』」

    その言葉と同時に紫のジープラフと白のマラサイがスラスターを全開にしてビームサーベルを振り上げ、激しく鍔迫り合いを始める
    そして再び僕とシイコをキラキラの空間が包む

    『ドゥー・ムラサメ、お前はこの戦いに一体何を望んでいるんだ?』
    「ボクは、今の居場所を失いたくない、そしてボクを助けてくれた大切な人達を守りたいだけ」
    『そうか、お前の望みはそれか、だからこそのその強さなのね』
    「お前も守りたい者があるのだろ、シイコ・スガイ。だからこそ、この気迫と負けん気をみせる」
    『それだけじゃない、私は今も赤い彗星を追っている、その為には金が必要なのよ』
    「それは大切な誰かの敵討ちの為か?」
    『いや、違うわ、昔はそうだったけど、今は奴を一発殴って地べたに這いつくばらせて謝罪させてやると決めているの』

    空色と濃青が入り混じるキラキラの中で交錯するボクとシイコの二人の思念、その中を割って聞き覚えのある声が響く

    『もうそれくらいで良いだろう、二人とも』

    その言葉が響いた瞬間、認識外の距離から放たれたビームが白のマラサイの頭部を貫いた

  • 77二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 20:52:04

    キラキラの空間が消えた後、ボクの前に見えたのは頭部を失った白いマラサイが漂う姿

    『なっ……!?』
    「えっ……!?」

    無論、突然の事に戸惑ったボクは元より、突然の横合いからの攻撃を受けたシイコもまた状況が呑み込めず、同時に間の抜けた声を漏らす
    その原因をボクらへ伝えたのは、オープンチャンネルの熱のこもった実況

    『おーっと! 今まで一切動かず様子を見ていたホワイトユニコーンが、正確無比な射撃でホワイトウィッチの頭部へ必殺の一撃! これにて勝者はユニコーン&バイコーンに決定だ!』

    モニターに映る『Winner! UNICORN&BICORN』の表示を見て、ボクは怒りを隠せず肩を震わせる
    おいこらちょっと待て天パ!!ボクは手を出さないでと言った筈じゃないか!!
    何でこの状況で水を差す様な一撃を放ってくるんだお前!!

    『済まないが、俺は負けたくは無いのでな、制限時間も近いので攻撃させてもらった』
    「天パ、お前お前お前っ!!!!!ここで撃つのありなの!!!!!」

    ごく平然と言い放った天パに対し、ボクは声を荒げて怒りを露にする
    それはいきなり勝負に水を差されて負けたシイコも同じで、激しい怒りを露にして天パに食って掛かる

    『この状況で行き成り攻撃するとか天パ!!!テメェはド腐れ外道か!!!!後で一発ぶん殴ってやる!!!!』
    『出来る物ならやってみると良いさ、俺は受けて立つつもりだ』
    『言ったな!!もうその言葉を取り消すんじゃねえぞ天パ!!後で本気で殴りに来てやるから覚悟しろ!!』
    『はぁ、これが一児の母親とはな、これでは育てられる子供の今後が不安だな』
    『ぬがぁぁぁぁ!!!それを言うか!!!!クソッタレ天パがぁぁぁぁぁ!!!』
    「えーっと……あのその、あー……もう、如何なったって良いや」

    天パの言葉に対して煽り耐性の低い椎茸頭もといシイコは、オープンチャンネルにも拘らず激しい怒りの言葉と叫びを上げる
    その様子を見ていたボクは何時の間にか天パに対する怒りを忘れ、自然と煽る天パとそれに怒り狂うシイコの様子を前に呆れるしかなかった
    こうして、八連覇を賭けたユニコーン&バイコーン対mother witchの一戦は、ボクにとって不完全燃焼のまま終わったのだった

  • 78二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 21:08:44

    アムロはドゥーに言われた通りに限界まで様子を見てました
    しかし制限時間が近いので引き分けは御免と止むを得ず撃ちました、何時ものブレないアムロでした

  • 79二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 21:26:05

    >>77

    煽りは健在でなによりw

  • 80二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 22:04:02

    >>76

    対決したらνVsサザビーを想定?なんだろうけど、、、。

    なんか泥臭さがアレックスVsザクⅡ改だなこれ?は

  • 81二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 23:33:43

    >>76

    ふむ、俺と中佐、マチュの3人と鍛え上げたドゥーと互角に戦うとは…実戦での殺し合いでないとはいえ相当に使えるようだなシイコ・スガイ…

    しかし手を出さずに待っていろとは言われたがそろそろ時間が気になって来たな、だが実際に手を出したら烈火の如く文句を言われるだろうしどうしたものか

    ここからシイコさんにプレッシャーを与えてもドゥーにバレるだろうし…ギリギリまで様子見するか

    20世紀のニホンのゲームでは時間制限が3秒を切るまで待たないと正解じゃない、という無茶苦茶な選択肢もあったと言うが

    しかしかなり熱くなっているな、ビームサーベルしか残っていない様だしお互いのコックピットを狙ったりしたら介入するか、一分切ったらシイコ機を狙撃するか…あ、コックピットに意識が向いているかだろうこれ

    一瞬で接近し両方のビームサーベルを持つ腕を切り落としてシイコ機にビームサーベル突きつけるくらいしないと観衆は納得しないか?

    …いや俺も毒されているな、観衆の事を考えているなんて我ながら影響されているのか

    ああ、キラキラまで出して…機体も限界の様だし事故が起きる前に介入するか

    二人の、特にシイコさんの恨みを俺に向けるように仕組んだ方が良いだろうしな

    これだけ離れていれば二人とも気付かないだろう…よし

    「もうそれくらいで良いだろう、二人とも」

  • 82二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 06:25:31

    ヤル一歩手前だったか

  • 83二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 12:28:00

    >>82

    殺意はないが本気なのでヤッてしまう寸前でしたか?


    うん、天パよく止めた。

  • 84二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 12:31:21

    あの不完全燃焼のバトルから三日後。ロンデニオン商会の休憩室で、ドライと一緒に寝転がってテレビを見ながら、天パが買ってきたきのこの山を食べていた時の事

    「ん?来客かぁ……誰だろ?」

    来客を知らせるチャイムが鳴り、同じ部屋でお茶を飲みながらテレビを見ていた天パが「はいはい、何の御用でしょうか」と接客に出たので、ちょっと気になったボクはその後を付いて行った
    玄関先に居たのは、一見大人し気な笑顔を浮かべて立つシイコ・スガイ――もとい椎茸頭!

    「ああ、シイコさんですか。当店に何の御用でしょうか?」
    「『何の御用でしょうか』じゃねえだろ!!テメェの所為でマラサイの修理費とか経費とかで今まで稼いだ金の三割が消し飛んだんだよ!!!」
    「それは試合に負けた以上、仕方のない事じゃないですか。それに負けたのはドゥーに気を取られ過ぎた貴女の所為じゃないかと思いますが?」
    「んだとぉ!言うに事欠いて!!一発だけにしようと思ったが決めた!そのすました顔を原型留めなくなるまでぶん殴ってやる!!!」

    天パの無意識の煽りに対して、椎茸頭は笑顔を一瞬で鬼の様な形相に変えて天パに食って掛かる
    しかし、椎茸頭が天パの顔面に向けて放ったパンチは簡単にいなされて空振りしてしまう

    「このっ!!避けるんじゃねぇ!!大人しく殴られろ天パ!!」
    「ですから、感情の昂ぶりを直ぐに暴力に変える止めた方が良い、子供の教育にも良くない」
    「子供の事は如何でも良いだろ!!!今は約束通りテメェを殴る事が優先だ!!天パ!!!!」

    あー、これボクが止めに入ったら余計にややこしい事になるな。そう思ったボクがそっと離れようとした矢先、思わぬ者が声をかけた

    「ちょっとお姉さん、ここはお店だよ。そんな暴言を吐いて暴力行為するなんて良くないと思うよ!」

    それはボクと同じく後をついてきたドライだった。毅然とした態度で立ち向かうドライに対し、椎茸頭は怒りの矛先を変えた

    「んだぁ!!このガキ!!その白い肌と白い髪からしてあのモヤシの譲ちゃんの仲間か!!」
    「そうだよ、僕はお姉ちゃんとアムロのお兄ちゃんの家族だ!お姉さんも子供が居るんでしょ、何でそんな事出来るの?」
    「……ぐぎぎぎ……この……!!!」

    ボクよりも幼いドライに完全に図星を突かれたらしく、椎茸頭は顔を怒りに引きつらせながらも動きを止めた

  • 85二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 12:32:44

    下手したら椎茸頭に殴り飛ばされない状況の中、ハラハラと様子を見守るボクと天パに対し、ドライは尚も毅然とした態度で椎茸頭へ言う

    「お姉さんは子供を育てている立派な大人でしょ?なのに店に来るや暴言を吐いて殴りかかるとか子供と同じだよ」
    「うぐぐぐ……それは分かってるわよ、でも、でもね……!!」
    「どんな理由があるにせよ、店で暴言吐いて暴力行為を行うのは警察呼ばれても仕方ない事だ。今から僕が呼ぼうか?」
    「……警さっ!?」

    それでも怒りを抑えきれない椎茸頭に対し、ドライはスマホを取り出して警察を呼ぶ仕草をする、それを見た椎茸頭の動きが止まる
    暫く睨み合った後、警察沙汰になるのは拙いと判断したのか、椎茸頭は表情を大人し気な物へと戻して言う

    「私とした事が、一時の感情に流されてとんだ迷惑を掛けました、ではまた機会があれば」

    そうドライと天パに言い残して、椎茸頭はそそくさと店から立ち去ってゆく。その背を見送ってボクはとんだ迷惑な女だったなと憤慨する
    しかしドライの奴、大した奴だな、あの椎茸頭相手に毅然と立ち向かえるなんて……そう、ボクが思った矢先

    「あぁ、怖かったぁ……殴られるかと思ったよ」
    「ドライ、大丈夫か!?」

    ドライはその場でへなへなと腰を抜かし、天パから心配の声を掛けられる、それに対してドライは無理した笑みを浮かべ

    「うん、僕は大丈夫、アムロのお兄ちゃん、そして隠れて見ているお姉ちゃん」
    「ドライ! 下手したら殴られてたかもしれないのに、良く毅然と立ち向かえたね?」

    声を掛けられたのでボクは直ぐ様ドライの元に駆け寄り、ボクよりも小さな体を立たせ、ソファに座らせながら聞く

    「今まで皆に守られてばかりだったからさ、ここは僕が立ち向かわなくちゃと思ったけど……正直、あんな怖い思いはもう二度と御免だよ」

    そう言ってため息を付くドライの決意と胆力に感心した後、
    ボクは「もう二度と来るな椎茸頭!」とニホン式のまじないとばかりに壺に入った塩を店の前にまいてやる
    その様子を見た天パはやれやれといった感じで苦笑いを浮かべ、丁度地下から戻ってきた天パの親父は事情が分からず首を傾げたのだった

  • 86二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 12:33:47

    ちなみにドライの見た目年齢は10歳ほどです

  • 87二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 12:41:06

    このレスは削除されています

  • 88二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 12:52:04

    >>86

    漢じゃなくて男の娘に覚醒めるンだなぁ?ニチャア

  • 89二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 18:01:53

    良い家族じゃないか。

  • 90二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 18:17:58

    主人公してるドゥーちゃんやっぱいいなぁ 本編とはまた違う魅力に溢れてるぜ

  • 91二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 19:49:51

    >>84

    乙です。


    ひょっとすると、シイコさん的には「戦場帰り同士のじゃれ合い」の延長線であるのかも。

    本気の殺意や憎悪であれば、怒りを露わにしなくなるのが人間心理ですから。


    尤も、戦場帰りのじゃれ合いは猛獣のじゃれ合いみたいにその気がなくても命に関わるので。


    子供に制止されて我に帰れるのであれば、まだ人間として完全に破綻していないのが救い…かな?

  • 92二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 22:22:32

    >>86

    アム兄 ドゥー姉 おじさん 呼びだろうか

    (ヴァ―ニとカンチャナの年齢が気になってくるやん…)


    >>91

    わかる。キラキラを覚えてるかどうかで解釈が異なるけども、シュウジに撃墜されたはずの記憶?はあるハズなので多少NTへの偏見は落ち着いてそう

  • 93二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 01:53:33

    >>85

    ヘナヘナと座り込んだドライに心配の声を掛けたのだが

    「うん、僕は大丈夫、アムロのお兄ちゃん、そして隠れて見ているお姉ちゃん」

    無理はしているが…それでも笑顔を浮かべて答えた

    ドゥーが心配して話しかけたがそれにも気丈な言葉を返す…まだ声が震えているのは致し方なし、という所か

    「今まで皆に守られてばかりだったからさ、ここは僕が立ち向かわなくちゃと思ったけど……正直、あんな怖い思いはもう二度と御免だよ」

    ドライも成長していたようだ。等というと我ながら何様だとは思うが今までより確かに精神が成長している

    「よく頑張ったなドライ。無理をする事は無いが、自分で勇気をもって踏み出す事はとても大切だ」

    頭を撫でてやった。弟がいたらこんな感じなんだろうか

    「よくやった。お前は自慢の弟だ」

    数瞬、ドライの表情が空白になり…とても良い笑顔で頷いた

    「…アムロぉぉぉ…!!」

    それとは対照的に地の底から響くような声でそれに比例するような表情で表情で睨み付けてくるドゥーは一体何なのだろうか

    というか今アムロって呼ばれたが…別に怒らせるような事はしていないよな?

    「どうしたんだドゥー、そんな顔と声で」

    「こ…の、誰のせいだと思ってんだこの唐変木ー!!」

    そう言って蹴って殴ってきたがまだまだ甘い。唐変木なんて表現知ってて驚いたぞ

    「何だ、ドライにいい所取られたから怒ってるのか?」

    「よし天パ表に出ろギッタンギッタンにしてやる!」

    この前のバトルのストレスでもぶり返したのか? 全く、年頃の女の子の考える事は分からん

    あとでたけのこの里ときのこの山両方とも追加で買ってきておくか

    「ボクが何でも食べ物で釣られると思うなよ天パー!!?」

    「分かった分かった、明日のおやつは急な用事が無ければホットケーキ焼いてやるから」

    「「ホットケーキ!!??」」

    ドゥーとドライの声がハモった。全く、まだまだ子供だな…

  • 94二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 02:00:39

    >>84>>85

    きのこの山とか塩を撒くとかネタを拾って頂いてありがとうございます!

    毎度毎度勝手に行間を書く真似をしてご不快になられていなければいいのですが

  • 95二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 06:32:10

    乙です。

  • 96二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 10:43:22

    相変わらず甘いものに弱いドゥーよw

  • 97二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 12:57:39

    年相応なのがいいよね 過酷な世界でもドゥーが子供のままなのが嬉しい

  • 98二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 14:26:32

    「「ホットケーキ!!??」」
    「ああ、まあ俺はプロじゃ無いからな、厚さが何センチもあるようなあんな芸術的なのは作れないが」
    「厚さ何センチ? そんなのあるの!?」
    「お姉ちゃんこれ…? これ!? こんな分厚くなるの!?」
    二人が端末で調べている様だ。そういう事をすると希望が無くなるぞ?
    「だからそんなのは作れないって。俺のイメージで作るからな? 嫌なら」
    「「お願いします作って下さい!!」」
    「お、おう、作るから落ち着くんだ二人とも」
    「「はい!!」」
    こいつらがこんなに素直なの初めてじゃないか?
    「俺のイメージする奴だとシンプルに薄いパンケーキだな。それを2枚とか3枚とか重ねて」
    「3枚!?」
    「重ねるの!?」
    「ああ、それにバターを乗せて、その上にメープルシロップをたくさん掛けるんだ。下の方まで沁みる位たっぷりと」
    「たっぷりと…!」
    「そんなのがベーシックな所だが、人や店によってはバニラアイスをつけたり」
    「ヴァニラ・アイス!!」
    「粉砂糖を振りかけて白く雪が降ったようにしたり生クリームをトッピングしたりフルーツを添えたり」
    「フルーツまで!?」
    「パンケーキのきつね色に生クリームや粉砂糖やアイスの白、イチゴの赤やみかんの黄色、キウイフルーツの緑とか、ニホン風につぶあん…どら焼きに挟まってる甘いアレな、紫系のアレを添えたりするのもアリだな」
    「そうやって目で見も食べても美味しくて楽しいパンケーキがあるんだ。勿論というか俺にはそこまで作れないが」
    「飲み物は甘いものに甘いものは合わないから香り豊かな紅茶のストレート、ダージリンとか聞いた事は無いか?」
    「…アムロ、二人ともぐったりしているがどうしたんだ?」
    やって来た親父に言われて…二人がひっくり返っているのに気付いた
    「わぁ!? 大丈夫か二人とも!?」

    復活した二人に「「作れー! 食わせろー!!」」って迫られてちょっと本気で逃げたのは人には言わないでおく
    昔のゾンビゲームみたいな体験をする事になるとはな…食い物への執着は古今東西変わらないって事なんだろうな
    まああの二人が子供らしい感性を取り戻してくれている事は喜ぶべき事だよな

  • 99二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 14:28:19

    「話は聞かせてもらいました!」
    「あらあら、アムロ君が腕を揮ってくれるなんて幸せだわー」
    「全く、監視役も暇では無いのですが」
    「マチュもシイコさんもだけど中佐まで何やってるんですか!」
    「この二人がアムロ君の所に突撃しようとしている、私以外に御せる者がおりますかな?」
    中佐ってこんなにお茶目だったのか…?

  • 100二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 18:47:39

    こういう何気ない平穏なシーンがすごい好き  心から癒される…

  • 101二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 20:37:24

    強化人間は学校へ行くべきか問題があって全く書けない…。通わせる自体は可能なのに
    問題点あげるから誰かに任せたw

    ・子供の年齢としてはチート
    ・学力は高校レベル止まり=大学レベル以上で『研究職の強化人間がいない』であろう意味
    ・スラムの方が子供同士、人類同士との関わり合いが良い意味でも悪い意味でも強い

  • 102二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 22:00:05

    >>101

    難民が多くて就学できていない子は少なくないだろうから、そういう子の支援をする機関……数が多すぎて丁寧なケアは望めない気が。

  • 103二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 22:16:41

    え? ボクが何をやってるかって?勉強だよ。学校で習う国語や数学や理科と言った奴だよ
    ボクやドライと言った強化人間は、MSに乗って敵を撃墜してナンボな存在だけどさ
    こうやって日常生活する以上、常識的な知識は頭に入れておけって天パに言われたんだよ
    最初は嫌だったよ?何でこんな事をしなくちゃいけないんだって、お金ならクランバトルで稼げれば良いじゃないかって
    そしたら天パの奴は、呆れた様にボクへこう言ったんだ

    「ドゥー、学が無いまま大人になると、将来は周囲から笑われて過ごす事になるぞ?」

    その時の天パの顔、なんか笑ってる気がしたからすごく腹が立ったね、大人の余裕って奴を見せつけられたというか
    そう言う訳で、ボクは何だかまんまと乗せられた気がするけど、こうやってオンライン学校で勉強を習ってる所だよ
    驚いたのは、ボクが数学とかで苦戦している一方で、ドライの奴はまるで乾いた砂が水を吸う様にどんどん学習していくんだよ
    ここで弟分に抜かれているのにも腹が立ってね、其処から何としてもテストで良い点を取ってギャフンと言わせてやるって猛勉強だよ
    まぁ、その結果、テストの平均点はドライの奴よりも5点高い85点取ってお姉ちゃんの凄さを見せてやった訳だ、フフン!

    …………

    「アムロのお兄ちゃん。お姉ちゃんをああやって発奮させたけど、これで良かったのかな?バレたらすごいで勢いでお姉ちゃんがキレそうだけど」
    「良いんだよ、少なくともドゥーに勉強に対する熱意を込めさせた時点で俺達の勝利だ」
    「実は僕はハッキングとかプログラミング構成とか出来ると知ったら、お姉ちゃんどんな顔をするんだろう?」
    「ドライ、そこはバレない様にうまく振舞ってくれ、少なくともドゥーの為にな」

    ……何も知らぬはドゥーだけであった

  • 104二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 22:39:13

    え? なんで僕がハッキングとかプログラミング構成とか出来るかだって? 
    それはテムのおじさんがパソコンで何かやってるのを見て、興味本位に覗いたのが始まりだったかな
    ボクの視線に気づいたテムのおじさんは、ボクに優し気な笑みを見せて言ったんだ

    「ドライか、プログラムに興味があるのか? そうだな、将来ある子供に何かを学ばせるのも悪くないか」

    其処からテムのおじさんにいろいろと教えて貰ったよ。最初は基本的なプログラムの作り方、そしてその応用など様々
    面白かったからどんどん学んでいったらさ、テムのおじさんも気を良くしたのかどんどん色々な事を教えてくれるんだ
    其処へアムロのお兄ちゃんも参加してね、MSの動作プログラムとかハッキング時術とか色々教えてきて、今に至る訳だよ
    今ならこのイズマコロニーのファイヤーウォールに察する事なく全ての監視カメラを遠隔操作したり、別の画像に差し替えたりする事も出来るよ
    まぁ、そう言う事をする機会はこない方が良いな、とは僕は思うけどね

    ……あとは、この事をお姉ちゃんが知ったらどんな反応をするかが、想像するとちょっと怖い

  • 105二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 03:54:54

    とりあえず知ったら暴れるな、その時はアムロしっかりご機嫌取りしないと駄目だぞ

  • 106二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 06:47:45

    >>103

    乙です。

  • 107二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 12:33:14

    保守がてら疑問
    ヒゲマン中佐ってテム・レイ氏の事をなんて呼ぶだろう?
    ソドンの頃の言い方みたいにテム主任とかレイ主任?

  • 108二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 15:03:36

    >>99

    マチュよお前さん地球だろ?どっから現れたw

    だからdeブリーフィングと云われるんだよw w w

  • 109二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 22:20:28

    >>107

    レイだとアムロも入るし無難にテムじゃない?

  • 110二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 23:50:06

    >>108

    「また花の乙女が謂れなき誹謗中傷を受けたわよアムロン!?」

    「俺のせいなのか?」

    「言うに事欠いてこの私をdeブだと!? 何と言う歪んだ認識…! この件に関してアムロンに対し謝罪とは言わないけどその代わりにお詫びの品を要求します! 具体的にはフレンチトースト二枚にメロンシャーベットとヴァニラ・アイスといちごのトッピング付き!」

    「あらいいわねソレ。私にもお願いねアムロ君」

    「さっきホットケーキ食ったのにこの時間から…? そりゃdeブって言われ」

    「マチュちゃんそっち回って。この天パ八つ裂きにしましょう」

    「了解ですシイコさん。乙女の心を傷付けた報い、味わわせましょう」

    「え、ナニ天パを懲らしめるの!? ボクも混ぜて!」

    「ドゥーまで。でもいいのか? 今俺を八つ裂きにするとさっき言ってた具体的にはフレンチトースト二枚にメロンシャーベットとヴァニラ・アイスといちごのトッピング付き! が食べられなくなるぞ?」

    「「「ッッ!!??」」」

    「まあ作っても食べてしまったらそれこそdeブの」

    「とりあえず作らせてから3人でメコメコにしましょう、話はそれからです!」

    「ボクは大丈夫だもんね、もっと体重増やせって言われるくらいだし」

    「背中から撃ってくるんじゃないわよこのガリヒョロエノキィ!!」

    「ふーん、そっか。ドゥーも向こう側に飛ばされたいんだね?」

    「え、ちょ、天パをやるんじゃないの!?」

    「俺は何もしていないのに相手勢力が勝手に自壊しました…何だこれ」



    何かマチュが食べ物系ギャグ担当になってる…

  • 111二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 01:29:49

    >>110

    平和で何よりです。

  • 112二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 08:33:13

    三人で挑んでも、ちぃ!とか言って無傷なんだろな

  • 113二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 11:47:42

    >>112

    「シイコさん、ドゥー、アムロンにジェットストリームアタックを仕掛けます!!」

    「ふふ、覚悟しなさい天パぁ!!」

    「三人で時間差攻撃…!? ちぃッ!」

    「何で踏み台にされるのがボクなのさ!?」


    こうですか分かりません

  • 114二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 12:00:36

    平和寄りな雰囲気もいいね 
    ドゥーが楽しそうで本当に何よりです。

  • 115二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 12:23:40

    >>110

    女児?の甘味は別腹ッて

    確かにドゥーは強化人間って事からも代謝が違うのかも

    他の2人は、、、◯◯真っしぐら、、、

    おっとぽっちゃり、、、

    ふくよかな、、、

  • 116二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 12:26:16

    しれっと参加してるヒゲマン。
    アムロに、感化されて料理しだすんじゃ。

  • 117二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 12:57:54

    ああ、>>115が某鬼滅のサイコロステーキ先輩みたいにがんじがらめにされた上で向こう側に飛ばされてしもうた…

  • 118二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 18:18:27

    >>117

    よかった、本当にサイコロステーキ先輩みたいにサイコロ大にされなくてw

  • 119二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 21:37:45

    >>110>>113

    しまった、マチュが言ってるのにドゥーの事をドゥーっちって呼ばせてなかった

    おいは恥ずかしか!!

  • 120二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 21:49:23

    >>119

    ええですよ 間違いなんて誰にでもあります

  • 121二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 00:07:21

    >>103>>104

    「あの子達は?」

    「三人でシイコさんのお子さんをあやしていましたよ。そろそろみんなで寝ようか、とか言っていました」

    「ですか、それならこれからは大人の話という事で」

    「…大人?」

    いやまあ二十そこそこの若造が大人というのも何ですが。真面目な話するんだから茶化すな親父!

    「折角ここに俺が信用できる大人…人生の先達が揃っているんです。」

    俺の人生でトップクラスにデキる大人である中佐。俺の親父である親父。そして一児の母であるシイコさん

    「俺如き若造が独りで考えるには大きすぎる問題です。是非皆さんの御意見を伺いたい」

    一礼する俺の態度に皆も真面目な雰囲気を察してくれた

    「…あの子達の事ですな?」

    「はい。マチュと、ドゥーと、ドライの事です」

    「確認させてね? マチュちゃんがあのマッチみたいな赤毛の女の子でドゥーちゃんがエノキでドライちゃん…君? がもやしね?」

    いやそうなんだけどそうじゃないんだきのこの山

    「えー、まあマチュは普通に女子校生だったそうですが…それも含めてドゥーとドライの事です」

    「その立付けという事はあの子達の教育…学習についてですか」

    察しがいい、流石ヒゲマン中佐

    「はい。最近ドゥーとドライの勉強と学習について考えるきっかけがありまして」

    「? 勉強と学習って違うの?」

    「これは俺の考えですが、勉強は知識を吸収する事です。それは独りでも出来ると思っています。教師がいる方が効率的だとは思いますが」

    「学習は…何と言いますか、学校で授業を受けるじゃないですか、それで集団生活や他人との触れ合いや付き合い方、友達が出来たり嫌な奴が出来たり。授業中は騒いだりしない、他人の迷惑になるような事はしない…要するに学校での場合は道徳的な概念を実際に体験する事だと思ったんです」

    「勿論働くようになってからも勉強も学習も必要です。例えばメカニックになれば機械知識の勉強はしなくてはなりませんし、実際の現場でのノウハウや上司や同僚との付き合い方も学ばなくてはなりません」

    「なるほどね。それで、あの子達のこれからをどうしようかという事?」

    「はい、まあマチュは実質的には中佐の監視下だとは思いますが…深く突っ込まない方がいいんでしょうね」

    中佐は無言。発言も反応もせず澄ました顔でコーヒーを飲んでいる。ブラックなのはイメージ通りで安心する

  • 122二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 00:11:11

    「まあそれを言ったらドゥーとドライの方がアレだとは思いますが」
    軍属の強化人間であり今は脱走兵でもあり更に上官殺しをした中佐の管理下にある反乱兵、と言ってしまってもいい立場
    その上に軍のスパイとして一般人の振りをして他のコロニーに潜り込んでいる…これ憲兵に知られたら即逮捕拘束されるよな
    「今はネットで通信教育を受ける事も簡単ですしドゥーは軍で拙いやり方ではありますが人付き合いも学んでいます。ドライはそういった人付き合いはまだまだですがあの子はまだ精神が幼いというか…不特定多数の人間の前に出すにはまだ安定していないと思われます」
    親父が頷いている。中佐は反応はしていないが目には理解の光がある
    「ドゥーは知識的にはムラというかバラつきがありますが例えば学校という所での人付き合いも何とかなるでしょう。」
    親父が口を開く。コーヒーにミルクだけって珍しいよな親父
    「ドライは知識の吸収は恐ろしく早いです。それも一般教育とは違う知識方面が。特にプログラミングや情報処理などは光るものがあります」」
    「私やアムロが教える事をみるみる吸収しますが…そのせいで一般知識との差が広がっている状態です」
    親父とも話し合った事はあるのだ。言葉を引き取る
    「人格面と相まってドゥーとは違う意味でデコボコです。ドライはまだ教育機関に通わせるのは時期尚早だと考えます」
    「何か、アムロ君の中で分析も結論も終わってない? 聞いてるとお二人も否定も反論も無いようだし」
    コーヒーにがっぱんがっぱん砂糖を入れているきのこの山…それはもうコーヒー入り砂糖というモノでは無いですかシイコさん?
    そんなに砂糖入れてるとふ
    「アムロ君、何か言いたい事があるのかしらこの天パ?」
    にこやかに殺気を飛ばして来るのは止めてください
    「俺独りの思い込みでは無いかを確認したかったんですよ。あの二人が接している他人は今は実質俺と親父だけですから。中佐も目は掛けていて下さっているとは思いますが」
    だからシイコさんには助かっている。あの二人にとって劇物と言ってもいい外部からの刺激だ。特にドゥーはどんどん新しい表現や切り返しを覚えて将来が心配になってきている

  • 123二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 00:13:04

    あの環境的にまともな学校生活を今まで送れなかっただろうしね……ドゥーちゃんたちのこれからがどうなるかめっちゃ気になる

  • 124二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 00:13:37

    「あの二人の真実を世に広める事は出来ません。彼らの生い立ちや背景を探ろうとする輩はいるでしょう、その関係は私が目を向けていますが…テム主任とアムロ君には申し訳無いが隠れ蓑としての立ち場も担って頂きたい」
    「そうね、ホワイトユニコーンの秘蔵っ子、という事の方がまだマシでしょうね。あんな子が突然生まれるなんて異常と思われても仕方ないわ」
    「戦災孤児だったあの姉弟を気の毒に思って親父が引き取った…というのが一番自然に思える流れでしょうかね?」
    「そうだろうな。悲しい事だがこのご時世戦災孤児は多いからな…戸籍を追う事も出来ない子も多いだろう。何か言ってくる輩がいたら『あなたは目の前で血を流して泣いている子供達を見捨てられるのか?』とでも言ってやろう」
    冗談なのか本気なのか分からない事を言う親父
    「皆さんに話を聞けて良かったです、とりあえず俺の考えは大きく間違ってはいなかった、と確認できました。」
    「このまましばらくは現状維持、あの子達の成長と状況変化を待つ、といった所ですか」
    「そうね、あの子達はまだ子供だもの。まだまだ大人が護ってあげないと」
    「ここにいる方々はあの子達の味方だと思っております。私と息子だけではとても追いつきませんからな」
    「何よりもあの子達は非常に優れたパイロットです。アムロ君を筆頭にシイコさん、あの子達、それに不肖私。今のトップパイロット20人を集めれば必ず全員が含まれるでしょう。そんな戦力の特異点であるこの場を放置するなど許されませんから」
    「あの子達が拉致され戦闘を強制されたりしたら…間違いなく戦力バランスが狂います。絶対に避けねばなりません」
    「そうでなくとももうあの子達の人生は…これ以上、あの子達の人生を歪める事は許されない」
    「軍に身を置いているのに…と思われるかもしれませんが、それでも俺はあの子達の人生を歪ませたくない」
    「その様な事態からあの子達を守るために。これからも皆さんの知恵と力をお貸しください」
    頭を下げる俺に皆が頷き賛同してくれる。いささか性急な結論になってはしまったが、この面子の意思統一が出来たのは良い事だ
    一息ついて冷めてしまったコーヒーを飲む。俺? ミルクも砂糖もドゥーに取られるからブラックに慣れてしまったよ

  • 125二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 00:38:19

    >>118

    それでええんか…?

    三味線屋の勇次みたいににティン…ってされそうだが

  • 126二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 03:08:30

    >>121>>122>>124

    トイレに行きたくなって目を覚まし、用を済ませ寝室に戻ろうとした時、なんか大人が揃ってひそひそ話しているのを見かけた

    天パとその親父だけならともかく、何処から入ったのか仮面ヒゲオヤジとあの椎茸頭も居るし、何話し合ってるんだ?


    「僕達の将来の事とか色々話しているみたいだね、お姉ちゃん」

    「ドライ、お前も起きてたの? なんか勝手に話決められてるようで嫌だよね」

    「でもお姉ちゃん、今のお姉ちゃんと僕の年を考えて見なよ、僕らはまだ大人の庇護を受けている歳だよ?」

    「……まあ、確かに実年齢は分からないけど、ボクもマチュよりずいぶんと年下なんだよな、肉体の見た目では子供と思われても仕方ないか」


    ドライに言われて、ボクは目線を下げて自分の身体を見る

    出る所出ているマチュと比べてみたら、それこそボクの身体は月とスッポンだなと悲しい位に思う


    「それにさ、お姉ちゃんと僕の様な年の子供が、MSの操縦に掛けては軍のベテラン以上の技術を持ってるのも異常だと思うんだよ」

    「ドライも言うようになったな、まぁお互い強化人間だから今までMSの心臓として戦うのは当たり前と思ってたけど、言われて見れば変だね」

    「そうそう、この点はなるべく他の大人には知られない様にした方が良いと僕は思う」

    「イオマグヌッソの件で大分減ったけど、変な事考えるバカがまだいるからね、ボクはそれには同感だよ」

    「ここはさ、僕もお姉ちゃんも年相応の振舞い方や他人への接し方とかも学んだ方が良いと思うんだけど」


    ドライ、お前は本当にボクより年が下なのか? まぁ、この辺りは天パやその親父から学んだのだろうと思おう


    「うーん、年相応の子供の振舞い方ね、ドライはどんな感じでやるの?」

    「えー、僕はそんなことよくわからないよ……って感じかな?」

    「演技上手いなお前……んー、じゃあボクは如何振舞えば良いかな?」

    「お姉ちゃんはお姉ちゃんのままで良いと僕は思――って痛い痛いお姉ちゃん殴らないで殴らないで!?」


    結局、ドライの余計な一言で始まった姉弟喧嘩の所為で、ボク等二人とも大人達全員に見つかって叱られた

  • 127二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 05:44:25

    >>126

    尊い

  • 128二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 06:34:49

    乙です。
    悲しい事ですが、犠牲者が多すぎて戸籍の偽造が容易いとは…。

  • 129二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 10:09:58

    微笑ましく姉妹喧嘩しててなにより  ここだとドゥーちゃんたちのことをちゃんと考えてくれる大人が周りにいてくれてよかった…

  • 130二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 15:47:18

    子供の未来を案じてくれる大人はやっぱりいいものだな

  • 131二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 18:44:02

    >>130

    下に子供が混じっている気がw


    右じゃなくて左の方に。

  • 132二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 20:56:10

    >>130

    ...いい奴だったよ。

    天パの次とか、、、。

    ◯齢(◯重)弄りとか◯亡(脂肪)フラグだわ。

    ん?なんか悪寒が

  • 133二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 23:48:20

    >>131>>132

    このスレタヒにたがり多くない?

  • 134二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 01:46:57

    >>130

    NTの考え方はどんなだろ


    テム OTでも学者気質で分野の違いやNT系未知にも理解ありそう。子供を気遣えて苦労してるあたり一番まとも?

    シャリア NT受容派。理想はあるけど基本放置。内外含め治安情報に協力してくれそう

    シイコ NT拒絶派?NTの定義自体があいまいなのでジェンダー問題に近い?自称NTには特に厳しそう

    アムロ NTの線引きに戸惑ってる感じ?ララァくらいにしか相談できそうにないが連絡取り合ってたら色々問題がw


    ドゥー NT推奨派…実際に幅は広がるが、支持者が増える程に選民思想に繋がる紙一重

    ドライ NT日和見?曇り具合でよくある強化人間ルートやクェスかハサウェイになりかねない気も


    マチュとニャアンはNT思想うんぬんよりも言葉と意思の裏表の無さを探る感じではある

  • 135二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 03:55:13

    「んー…難しい話してたら疲れちゃった。という訳でアムロ君何か作って?」
    いきなり何を言いだしたこのきのこの山は
    「ああ、いいですな。実はアムロ君やテム主任に久し振りにお会いできるという事でいささか準備をしてきておりまして」
    「…お、おお!? それは地球のフランスはブルゴーニュ産の赤ワイン…! まだ存在しておったのですか…!?」
    「ちょっと頑張って入手いたしました。さすがに赤白一本ずつしか差配できませんでしたが4人なら十分でしょう」
    「白も! そ、それって無茶苦茶入手し辛い超高級品ですよね!? 私もご相伴に預かっても!?」
    「勿論ですとも。貴女程の女性を友人として迎える事が出来るのですから。どうぞ遠慮なさらずに」
    「はい! ありがとうございます! …あ、あの、アムロ君? ちょっと真面目にお願いが…」
    「アムロ、私からも頼む。これだけ良いものがあるのだ、少し何か作ってくれないか?」
    期待の視線が痛い。いや俺は料理人でも何でもないぞ? ワインのつまみになるようなもの…? 材料あるか?
    「中佐の穏やかな視線が一番怖いんですが」
    「これは失礼。先程のパンケーキも絶品でしたからね、噂に名高いアムロ・レイの手料理です、このテーブルにいられない一体何人の者が悔し涙を流すかと思うと」
    仕方ない、材料見繕って来るか。ワインだとチーズとかそういう系統だよな…?
    「すみません、ちょっと買い物行ってきますんでしばらくお待ちください。先にワインを開けていてください」
    「いえ、さすがにそれは出来ませんよ。アムロ君をお待ちしますよ」
    「…なるべく早く戻って準備しますので。」
    頭の中で買うものを考えつつ外に出る準備をする。まだやってる店ってあるか…?

  • 136二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 03:57:41

    カマンベールチーズ、クリームチーズ、生ハム、ポテトチップ、クラッカー、各種缶詰…てか焼き鳥の缶詰なんて売ってるんだな
    「戻りました。って本当に開けてないんですか?」
    「そう! だから頑張って早く作ってねアムロ君!」
    シイコさんのあんな邪気の無い笑顔を見たのは初めてだな。親父がソワソワしてるなんてこっちも初めてな気がする
    「少しだけお待ちください」
    手早くチーズを切りオーブンで軽く炙る。クラッカーに乗せて同じく炙る。焼き鳥の缶詰を皿に開けて電子レンジで加熱。
    ポテトチップも同じく皿に。生ハムは薄く切って折り曲げて爪楊枝で止める。胡瓜があれば薄切りにして合わせるんだが…ワインには合わないか?
    コンビーフを切りフライパンで…うわいい香りと音がするな。これドゥー達に気付かれないだろうな?
    「えーと、コンビーフとクリームチーズが白で、後は共通と…ワイングラスなんてあったかこの家?」
    向こうでもうわいい匂い!? とかシイコさんが言っている。早く持って行かないとな
    「アムロ君私も手伝うわ、どれ持っていけばいい?」
    って来ちゃったよこの人
    「じゃあ俺がコンビーフとクリームチーズを持っていくんでそれ以外を無理しないで持って行ってください」
    「りょうかいー」
    笑顔で3皿持って全く危なげ無い…流石現役の母君
    「お待たせしました、この皿は白ワイン用の料理です。あとはどちらでも…それでは中佐、お願いします」
    まずは赤が抜かれ、すぐに白も抜かれる。この家にワイングラスが8つもあるとは思わなかった
    あまり呑まない俺でも理解できる芳醇で豊かな香り。親父があんな顔してるの見るのは真面目に初めてだ
    「それでは僭越ながら…今日の出会いとその成果と友情に。乾杯!」
    「「「乾杯!」」」

    今までの中で一番美味い酒が飲めた気がした

  • 137二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 09:18:38

    >>133

    愛情表現なんだよ(すっとぼけ)

  • 138二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 11:56:21

    >>129

    「嫌だわ姉妹なんて、お姉さん照れちゃう」


    「……流石に無理筋だと自覚していますよね?」


    「いい度胸だ面かせや天パ!」

  • 139二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 12:28:01

    このスレが楽しくてドゥーちゃんとシイコさんの身長差が気になったから作った シイコさんも小柄だけどドゥーちゃんのが小さいイメージ

  • 140二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 17:24:55

    ドライの絵を描いてみてえなぁ ドゥーちゃんと並ばせたい 

  • 141二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 18:34:36

    >>139

    足首細いのはルパンからの伝統なんだろうか

    ドゥーが細すぎて怖いレベル…Gで太もも折れそう

    >>140

    楽しみに待ってるぜ!

  • 142二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 23:32:00

    っていうか、>>136メチャクチャいい感じで終わったな こういうのがいいんだよ 


    日が変わるな 次回も楽しみだ

  • 143二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 01:45:48

    >>141

    美味しい(且つ栄養面にも配慮した)御飯を一杯、食べよう。

  • 144二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 08:43:27

    このスレ的にマチュとドゥーって何歳位のイメージ?
    マチュ17のドゥー13とか?

  • 145二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 09:32:37

    >>144

    おれは、マチュ16 ドゥー14 のイメージだな

  • 146二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 10:34:52

    >>141

    比較として主役2人

    やっぱりドゥーちゃんほっそい

  • 147二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 10:40:58

    ドゥーちゃん今の体型も可愛くて好きだけど、もう少し食べなって言ってあげたくなる

  • 148二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 12:12:59

    改めてみると全員足細いな
    年齢と食べるモノで何か考えられるかな

  • 149二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 13:52:05

    ブルゴーニュワインで軽く検索したら2014年物で38万5千円とか出てきたんですけど!?
    気になって調べたら普通に1995年物のロマネ・コンティが520万円って出て目を疑って何度も桁を数えた
    ヒゲマン中佐はどのくらいの手配したんだろうか

  • 150二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 13:57:41

    >>149

    草 

    ワイン好きなのはわかってたけど そこまでグルメだったかヒゲマン

  • 151二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 15:57:12

    4人掛かりで叱って部屋に戻した後
    「全くあの二人は…のぞき見するならせめて静かにしろと」
    「聞かれて困るような事は…話していませんよね?」
    「大丈夫でしょう。あの子達の事を話していたと思っているみたい」
    「まさしくその通りですからね。問題無いでしょう」
    「それにしてもドゥーちゃんもドライ君も痩せていますね…あの筋肉でよくあのGに耐えられるものです」
    「普通に食べさせているんですけどね。ドゥーはドライのおやつまで食べるくらいですし。代謝が激しいんですかね?」
    「ううむ…医者に連れて行って調べてもらう訳にもいきませんからな。あの子達の異常な数値は確実に話題になってしまいます」
    「調べてもらうなら中佐の所でしてもらうしかないですな。まああの二人は抵抗無く検査を受けると思いますが」
    「ドライ君はまだ少年ですらない子供ですからその内成長するとは思いますがあれだけ食べた分は何処に行くんでしょうねあのエノキ…?」
    「突然殺意を込めるのをやめてくださいシイコさん」
    「あのウエスト! あの太もも! 腕なんかペキっと折れそうじゃないですか!」
    「だから殺気を込めないで下さい!」
    「マチュちゃんもマッチ棒みたいに着やせするけどパイロットスーツ着ると別人みたいにおっぱい大きいんでよね…全くあの細さが羨ましいわ」
    「野郎三人の前でその様な事は言わんでくださいシイコさん。その手をワキワキさせる動きもダメです」
    「あの細い体の何所からあれだけの戦闘継続の体力と筋力が出るのか。」
    溜息を吐くきのこの山
    「強化人間ってとんでもないものなんですね…」
    シイコさんの発言に俺達3人が身構える。どこからその言葉を!?

  • 152二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 15:59:59

    「そんなに身構えないで下さい。私だって元連邦軍人ですよ? そもそもあの年齢の子供が私と互角にやり合えるなんておかしいと思わない方が異常ですよ」

    確かにそうなんだけど。その単語をシイコさんが知っているという事は…あ、中佐が絶対に何かを考えてる顔だ

    「中佐も真剣に考える必要は無いと思いますよ。全く知らない筈の人間がエノキを改造人間だ強化人間だって言うのはギャラリーでは公然の秘密ですらない当然ですから」

    「改造人間、強化人間、サイボーグ、とどめにニュータイプ。そんなセンセーショナルな煽り文句や肩書をつけて盛り上げるのはああいうショーには絶対に消えない常套句ですから」

    ううむ…と唸る親父と中佐。これはそれぞれが状況を洗い直した方がいいかも知れないな

    「ドゥーはともかくと云うか…今更言っても無駄かもしれませんがドライには言い聞かせた方がいいでしょうね」

    「ですな。ドゥーはともかくドライなら聞いてくれるでしょう」

    「ドゥーちゃんに対する共通の諦めは何なんでしょうか…?」

    聞かないで下さいシイコさん

    「もうあの子達は寝直したかしら?」

    どうでしょう、そこそこ時間は経っていますよね


    「んー…難しい話してたら疲れちゃった。という訳でアムロ君何か作って?」


    >>151のが>>126の引用だって消えちゃってた…

  • 153二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 18:57:47

    脱いだシーンでぱっと見は手術痕は無いけど自主規制しただけで中身に外骨格入れられてる可能性も

  • 154二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 19:25:42

    ほんと細いよねドゥーちゃん…… リタみたいに縫い痕がないから安心しだが、あの細さはやはり強化に伴う副作用なのだろうか…

  • 155二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 20:08:50

    過度の投薬は身体の成長を阻害するし、アムロ汁が無い分正史の強化人間よりも薬物中心の強化なのかもしれないな

  • 156二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 20:48:30

    >>155

    確かにアムロ汁は、笑ったわ

    フラナガン機関?も真っ当見たいだしなぁ。

    オーガスタ?は不明だが、ムラサメではプルシリーズ的な

    感じで強化人間育成してる感じかね?

  • 157二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 21:22:02

    オーガスタ出身のナナイがギュネイの頭切ろうとしてシャアに止められたらしいから、あの連邦式強化人間の作り方はオーガスタで間違いない
    ムラサメは正史のサイコガンダムに要求されるNT能力がパイロットへの負担が大きいことからおそらく1年戦争のアムロLVを想定しているようでおそらくオーガスタと大差ない

    フラナガン機関はGQ世界ではNT教育機関だが、正史ではムラサメやオーガスタやアクシズや共和国サイドに別れてアクシズはクローン兵士、共和国はフロンタルやゾルタンなどオーガスタに近いことになってる

    ドゥーはアムロ汁抜き&フラナガンからの研究者抜きとナイナイ尽くしのムラサメで作られた強化人間だから強化幅も弱く安定しているのかもね

  • 158二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 21:47:36

    >>157

    すまん

    GQでの強化人間の仕様が、抜けてたわ。

    アムロ汁(笑)が、ないなら必然的に?プルシリーズかなぁと考えた訳だわ。

    強化人間と云うか人造NTと云うべきなのか?

  • 159二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 22:08:17

    そう言えば「元々NTの素養があるのを伸ばしているのか」「素養無い人間に無理やり付加してるのか」がはっきり言われたことあったっけ?
    ナラティブの描写は前者寄りだったが

  • 160二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 22:29:55

    全部のガンダム関係を見たわけじゃないから断言はできないけど、NT関係の大本であるフラナガンでは素養のある子供を選定してたから他もある程度は素養のある人間を強化してるんじゃないの
    孤児は余ってるからね

  • 161二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 22:59:50

    アムロ汁でジャスミン茶吹いた
    「…アムロのお兄ちゃんを煮ちゃうの…!?」
    「うわ、アムロンには悪いけどキモ」
    「アムロ汁なんて美味い訳無いじゃん!」
    「アムロ汁…じゅるり」
    「よしきのこの山表に出ろ」
    「そ、そうよね、ここじゃ駄目よね? ちゃんとした所に」
    「そんな大人、粛清してやるー!!」

  • 162二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 23:30:38

    >>161

    メチャクチャ過ぎて草ァ!!🤣

  • 163二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 23:34:47

    寸胴で煮込まれてるアムロ想像しちまったじゃないかコノヤロー

  • 164二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 00:41:10

    『本日未明、地球ダカール基地近辺で爆破テロがあり……』
    「まだあいつら、諦めきれないのか」
    「本当、暇な奴らだね」

    ロンデニオン商会の休憩室にて、ボク達は昼ご飯のラーメンを食べつつ、テレビに流れるニュースを見つつ天パとぼやきを漏らした
    ニュースによれば、行ったのは元連邦軍のタカ派による物で、幸いにも被害はそれ程ではないみたいだった
    と、横から原稿を渡され、ニュースキャスターは真剣な様子で原稿を読み上げ始めた

    『ここで緊急速報です、イズマコロニーにてテロ行為を行ったとされるアマテ・ユズリハ容疑者がイズマコロニーにて目撃され、
    軍警は行方を追うと共に、イズマコロニー居住者に対し、目撃した際は決して近づかず、直ちに通報する様求めています、緊急連絡先は……』
    「これ、目隠しはされているけどマチュだよな」
    「うん、間違いなくそうだけど、何で?」

    テレビに映るのはかつて、ボクがキシリアの暗殺作戦にて運悪くテロリストと勘違いされ、指名手配にされたマチュの姿だった
    ボクがやらかした事で、結果的に彼女は故郷であるここから出て行かざる得なくなってしまったのは今も心苦しく思っている
    ……のだが、彼女は何で危険を冒してまでこのに舞い戻ってきたんだ?理由が分からないボクはドライと目を合わせて首を傾げる、直後
    「ここに何か来るぞ」そう天パが言った矢先、ボクも何かが来る感覚を感じた、それは酷く懐かしい気配、ドライも何かを感じ取った矢先

    「ゴメン!ちょっと匿って!!」

    店のドアが乱暴に開け放たれる音と共に、暫くぶりに聞いた声がロンデニオン商会の中へ響き渡った
    ああ、きっとこれは面倒に巻き込まれそうだなと予感しつつ、ボクと天パとドライが声の主の方へ向かう
    そこに居たのは、何かに追われた様子で息を切らせた目深に被ったニット帽にサングラスとマスクを着けた少女の姿
    しかし、ニット帽から僅かに見えている赤い髪の毛は忘れ様も無い、ボクは呆れながら彼女へ声をかけた

    「どうしたんだよ、マチュ、指名手配はまだ解けて無いのに戻って来るなんて?」
    「ああ!ドゥーっち! 良かったぁ、ちょっとポカやらかして追われてるの! 今すぐ匿って!」

    言いながら彼女は頭に被ったニット帽とサングラスとマスクを脱ぎ取り、慌てた様子で言う
    それは感じ取った通り、それはかつてソドンにて同じ釜の飯を食べた友達、マチュであった

  • 165二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 00:42:49

    行き成りロンデニオン商会へ飛び込んできたマチュに対し、ボクも天パも困った様に言う

    「匿ってと言われてもね、こんな建てられて何年経ってるか分からないビルに匿う場所あるかな?」
    「軍警の追及は執拗だ、下手な場所に隠れたとしても直ぐに見つかるぞ」
    「そういっても! ここじゃ頼られる場所がドゥーっちとアムロンの住んでる場所しかないから!」

    もう殆ど泣きそうな表情で縋りつくマチュに対して、ボクは天パと目を見合わせ困り果てる。ドライは事情が呑み込めない様子だった
    丁度その時だった、ある個所の壁が人二人分の幅で凹み、音もなくスライドしてその内側にあるエレベーターの扉を現す
    そして扉が開いて出てきたのは、『地下』に置かれているジープラフの調整をしていた天パの親父

    「アムロ、ドゥー、お前らのジープラフの調整終わったぞ……ってその子は確か」
    「親父、話は後だ! マチュをエレベーターの中へ!」
    「早く!敵意を持った奴が大挙してこっちに向かってる! 急がないと!」
    「え、何このエレベーター、スパイ映画っぽいってちょっと――」

    マチュの姿を見た天パの親父が何かを言おうとする間も無く、ボクと天パが息を合わせてマチュを抱え上げてエレベーターへ押し込む
    その際、マチュは何か言っていた様だが、その言葉は閉じたエレベーターの扉で遮られ、壁がスライドして只の壁へと戻る
    それからきっかり五秒後だった、完全武装した軍警がロンデニオン商店へ突入してきたのは

    「ここにアマテ・ユズリハ容疑者が逃げ込んだ筈だ! 知っている者はいないか!!」
    「直ぐに捜索開始しろ!隠れていそうな場所を徹底的に探し出せ!!」

    捜索対象がついさっき地下へと行った事も知る由もない軍警の奴らは職務を遂行するべく人が隠れられそうな場所を徹底的に捜索する
    ロッカーやらベッドの下やらトイレやら浴槽やらキッチンの戸棚やら床下収納やら果てや置いてあるタライの裏側までくまなく調べてゆく

    「隊長、何処を探しても見つかりません!」
    「ぬぅ、このビルから他へ行ったか? 仕方ない、他へ当たろう。貴様たちもアマテ・ユズリハを見かけたらすぐに我々へ通報するんだ!」

    ロンデニオン商会の中を荒らすだけ荒らして元に戻さぬ事無く、軍警の奴らはボクらへ高圧的に言い放った後、さっさと去っていった
    昔から変わってないな、こいつら、せめて元に戻して行けよ

  • 166二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 00:44:20

    軍警の奴らの敵意が遠ざかっていくのを感じ、ボクと天パは同時に溜息を漏らす、一方で天パの親父とドライはまだ尚事情が呑み込めてない様子だった
    それから数分経って、先程マチュを押し込んだ隠しエレベーターの壁がスライドして開き、その中のエレベーターの扉が開く
    出てきたのは、何とも言えない表情で身体を震わせているマチュの姿、追われていたのが余程怖かったのか?とボクが思った矢先

    「一見古そうなビルの地下にあんな秘密基地があるなんて、すっごいロマン!!」

    恐らく地下にある秘密基地を見たであろう、マチュが目を凄くキラキラさせて叫ぶ。対するボク達は彼女の緊張感の無さに呆れ果てたのだった

    「いやー、お母さんからの連絡がしょっちゅう来るからね、その内、お母さんの方が追ってきそうだと思って、仕方なく会いに行ったらあの騒ぎだよ」
    「ひょっとしてうっかり見つかっちゃったって所?」
    「うん、帰ろうとした所で職質してきた軍警が余りにもねちっこいから、つい思いっきり金的しちゃって……」
    「あー、それであんな大騒ぎに」

    暫く経って、マチュが落ち着いた所でボクと天パは彼女から事情を聞いていた
    その際、マチュの『金的』の一言に天パとその親父が一瞬何とも言えない苦い表情を浮かべていたが、男しか分からない事があるのだろう

    「宇宙港も軍警が沢山、コロニーの外側も軍警のザクがうようよいるね、これじゃ正攻法の脱出は無理だ」

    ドライがパソコンを弄り、宇宙港やコロニーの壁面に設置された監視カメラをハッキングした映像をボク達に見せて言う
    というか、何時の間にそんな技術を身に着けたんだお前……まぁ、天パかその親父に教えて貰った所だろうか、詳しい事は後でゆじっくり聞こう

    「仕方ないな、ここは俺達がマチュをここから脱出させてやらないとな」
    「それならばさっそく準備をしなくてはいけない、私はコムサイの発進準備に向かおう」
    「なら僕は軍警のセキュリティに侵入して攪乱工作を行うよ」

    あれよとあれよと其々の役割分担が決まっていく様子を前に、置いてけぼりにされるとボクは少し焦りを覚え

    「マチュ、一先ず地下へ行こう! 其処ならしばらくは安全だ」

    誰かに先を越される前にマチュの手を引いて、天パの親父と共に地下へ向かうエレベーターへ乗ったのだった

  • 167二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 00:45:23

    五秒ほどの降下時間の後、隠しエレベーターが地下の隠し基地へと到着

    「早速コムサイの発進準備を行ってくる、五分ほどかかるがその間待っててくれないか、マチュ」
    「待つよ待つよ!こんな感じの秘密基地見るなんて、シュウちゃんの住処見て以来だったかな?」

    天パの親父がコムサイの発進準備に向かった所で、マチュは目を輝かせて地下施設を見回す
    ついさっきまで軍警に追われていたのにこの緊張感の無さと言ったら……って、前からそうだったな
    呆れるボクを他所に、マチュはMSハンガーに固定されている白と紫のジープラフ二機を見て

    「あ、これ、公営クランバトルでドゥーっちとアムロンが使ってる機体だ! こう間近で見るとジークアクスと少し似てるね」
    「それもそうだよ、ジープラフはジークアクスやジフレドから余計な機能をオミットして量産性を上げた機体だからね」
    「つまり言うと、ジークアクスの弟か妹に当たるのね、このジープラフって」
    「ま、そんな所だね。こういう状況じゃなきゃコックピットの中くらいなら見せてあげてたけど」

    ボクの言葉にマチュが「えー」と残念そうな表情を見せた所で、エレベーターのドアが開き天パとドライが慌ただしく入って来る

    「あ、お姉ちゃん、コムサイはもうすぐ発進できそう?」
    「うん、天パの親父がついさっき発進準備に入ったから、程なく発進できるんじゃない?」
    「なら、コロニーの外壁にうようよいる軍警のザクを何とかしなくちゃならないな」

    ボクがドライに答えた所で、天パはコロニーの外の方へ向けて呟く
    確かに、ここからでも外を見回ってる軍警の奴らの気配を感じる位だからね、何とか追い払わないとコムサイを出す事も出来ない

    「それなら僕に任せて、あいつらの目を引く事なら出来るかも」

    ドライはそう言うと、基地に設置されているパソコンを操作し監視カメラをハッキング、このコムサイが発進する位置近くの映像を映し出す

    「良し、ダミーザク発進」

    ドライがパソコンのEnterキーを押すと同時に、何時の間にか仕込んだのかコロニーのエアロックから作業用のザクがスラスターの尾を引いて飛び立っていった

  • 168二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 00:46:55

    無人制御のザクが飛び立ったと同時に、外の軍警のザクの動きが慌ただしく動き始める

    『アマテ容疑者の搭乗している物と思われるザクを確認、追跡開始します!』
    『クッソ! 堂々と俺達が居る横を飛び出していきやがって、軍警の威信にかけ何としても捕まえろ!』
    『動きを止めるだけで良い! 撃墜はするんじゃないぞ!』

    軍警のパイロットたちはダミーのザクに見事に騙され、外にいた軍警のザクがこぞってダミーのザクを追いかけてゆく
    無線が傍受されている事も知らず、手柄を上げたいばかりに見張り一人も残さず全員追いかけていくなんて、相変わらず抜けている

    「ザクはAI制御で回避機動を取って逃走し、五分経つか被弾すると自爆する設定にしてある、これでどれだけ誤魔化せるかだね」
    「兎に角時間は無いみたいだな、マチュ、先にコムサイに乗り込んでくれ」
    「分かった、ドゥーっち、アムロン、迷惑かけるね!」
    「ねぇ、念の為にジープラフは積み込んどく?」
    「そうだな、ドゥーのだけ積んでおこう」
    「万が一、こっちに気付かれた時の保険だね、ボクは身体に搭乗しておくよ」

    マチュがボク達へ頭を下げながらコムサイに乗り込んだ後、ドライからの提案に天パは頷き、ボクはその意図を察し、手早く身体へ乗り込んでおく

    「テムのおじさん、ドゥーのお姉ちゃんのジープラフを積み込むよ」
    『ああ、分かった、ナルハヤカクジツ、だな?』

    天パの親父との通信の後、ドライの機器の操作によってボクを乗せた身体を固定したハンガーラックがうつ伏せになる様に可動し、
    その後、レールに沿って移動して既に下部ハッチを開いたコムサイの下へ行くと、ジャッキアップされてコムサイの中に収納固定される、時間にして凡そ30秒

    『ジープラフ二号機固定確認だ、皆早く乗り込んでくれ』
    「良し、監視カメラの差し替え完了、これでこのコムサイが出ても記録に残らない」
    「急げ、ダミーが何時バレるか分からないぞ、ドライも良いな?」
    「分かってるよ、アムロのお兄ちゃん」

    ニュータイプの認識能力で軍警の動きを探っていた天パが促し、ドライと共にコムサイへ乗り込む、これで準備は完了、後は祈るだけ

  • 169二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 00:47:12

    ちょっと待て待って!!! 連続で凄い急展開続いてるんだが!?

  • 170二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 00:48:06

    今の身体もといジープラフ二号機の中で、皆が乗り込んだのを確認したボクは、通信越しに操縦席の三人へ声をかける

    「こちらドゥー、ボクも身体の方は万全、何かあった時は直ぐに教えて」
    『了解した、ドゥー。コムサイのメインエンジン点火開始、出力40……60……』
    『リニアカタパルト起動開始、ボルテージ250から550へ、ハッチ解放2秒後にコムサイ射出。マチュのお姉ちゃん、舌を噛まない様に気を付けて』
    『うおおお、まるでスパイ映画みたい!これ、下手な遊園地のアトラクションよりワクワクするかも?』
    『興奮する前にシートベルトを着用しろ!それに変に喋ると舌を噛むぞ!』

    皆がそれぞれの仕事をする一方で相変わらずマチュは興奮し切りで、遂には天パに注意される始末
    一方、ボクはコムサイの格納庫に固定された身体の中にいるので、その様子は見えないのだが、光景がありありと浮かぶのは何故だろう?

    『ハッチ解放、カウントダウン開始、3、2、1』

    通信越しのドライの声と共にコロニーの壁面に偽装されたハッチが素早く開くのがボクには「見えた」

    『コムサイ発進!』
    『うおおおおおおお!?』

    それからきっかり二秒後、天パの親父の声と共にエンジンの推進力とリニアカタパルトによってコムサイは砲弾の如くコロニーから射出される
    その際、マチュがジェットコースターに乗ったテレビの女性タレントの様な声を上げているが、ここは無視しておこう

    『周囲に敵影無し』
    『よし、このまま一気に突っ切っていくぞ』
    『いや、拙い!軍警のザクが二機こっちに気付いた、動きからして視認は出来てない様だが、偶然レーダーでこのコムサイの影を見つけたな』
    『あーしまった!!手順を端折ってミノフスキー粒子散布するの忘れてた!』

    発進したコムサイが一気にコロニーから離れようとした矢先、天パがニュータイプの勘で追いかけてくる軍警のザクを確認した
    それを聞いてドライが後悔の声を上げるが、万が一の為に積まれていたボクの身体にしてみればいい出番であった。ボクは通信を繋ぎ言う

    「天パの親父、下部ハッチを開いて、ボクが何とかするよ」

  • 171二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 00:49:21

    恐らく追いかけてきている軍警のザク二機は、何かの輸送船だと思ってる様だが詳細な実態はつかめていない
    ならば早めに頭と武器を潰して追撃不能にする、そう考えたボクは目を閉じて身体に搭載されたリミッターを解除する

    『γ-Psycommu Limiter removal』

    モニターにその表示が浮かぶと同時に、コムサイに固定された身体に装備させていたビームライフルを手放す
    無線ビットと化したビームライフルは意思を持った様に、解放されたコムサイの下部ハッチから飛び出してゆき、軍警のザクの方へ向かう
    狙うのはセンサーである頭と武器を持った腕、ボクのイメージを受け取ったビットライフルは的確に動き、軍警のザクへ精確にビームの火線を放つ
    直後、頭と武器を撃ち抜かれた二機の軍警のザクは、何が起きたのかも分からない様子でコムサイから引き離されていくのが「見えた」
    それを確認したボクは戻ってきたビットライフルを身体の手に取ると、天パの親父へ指示する

    「もう大丈夫、ハッチ閉めて加速して!」
    『分かった、ドゥー。何をしたか分からんが相手の追跡が止まった、振り切るなら今だ』

    ボクの指示を受けてハッチを閉じて加速するコムサイ、遠くでダミーのザクが自爆をした様子が「見える」
    もうこれで大丈夫だろう、そう思った所で通信越しに天パが声をかけてきた

    『もうその身体には随分と慣れた様だな、ドゥー。一番最初に会ったあの頃から大違いだ』
    「ふふん、自らの意志で進化したボクにとってみれば、これ位朝飯前だよ」

    コックピットで胸を張って自慢げにした所で、ボクはふとある事に気付き、マチュに声をかける

    「……所でマチュ、地球からどうやってイズマコロニーまで来たの?」
    『えーっと、地球からはHLVってので宇宙まで上がってね、後はジークアクスに乗ってコロニーまで近づいたんだけど途中でガス欠しちゃったのよ』
    「え?……となるとどうやって行ったの?」
    『そこからジークアクスを降りてラウンドムーバーだっけ、それでコロニーまで行ったよ。いやぁ燃料も酸素もギリギリだったからヤバかったよ』
    「…………」

    ああ、マチュはあの時の考えなしの大気圏突入をした時から全く変わっちゃいない、即断即決無鉄砲そのものだ
    恐らく天パもその親父もドライも、あっけらかんと答えたマチュに対して何とも言えない眼差しを向けているのが何となく分かった

  • 172二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 00:51:22

    それから暫くの後、マチュの指示に従ってコムサイを向かわせると、程なくして隕石にしがみ付く様にして虚空に漂うジークアクスの姿が「見えた」

    『しかしここからイズマコロニーまでノーマルスーツでいくとは無茶をする娘だな、下手したら酸素切れで冷凍死体の出来上がりだったぞ』
    『いやぁ、まぁ結果オーライって所で。ドゥーっち、ジークアクスの収容お願いね!』

    通信越しに聞こえる天パの親父の呆れる声と、ちっとも反省してなさそうなマチュの声、ボクも呆れるばかりだよ
    そしてコムサイをジークアクスに近付けた所で、身体の固定を解除されたボクはハッチから出て燃料切れのジークアクスの収容作業へと入る
    ジークアクスの中から聞こえるのは、マチュが何時も連れて歩いているハロの「マチュ、マダカ?」という声

    「お前も無鉄砲な子を心臓にしちゃったばかりに、色々と苦労するね」

    ボクはモニターの向こうの物言わぬジークアクスに語り掛けつつ、隕石から引きはがし、コムサイから伸びる収納用ロボットアームに掴ませる。
    やれやれ、後はどうやってマチュを地上へ送り届けようかと考えていたその矢先

    『待って! 此方に接近する艦艇をレーダーで確認、真っすぐこっちに向かってる!』
    『なんだと!? ドゥー、近づかれる前にジークアクスの収容を急げ!』

    ドライからの情報を聞いた天パの親父が慌てた様子の声でボクへ急かす
    もうこんな時に限って! これがもし軍警の戦艦だったら厄介……って、この雰囲気は何処かで感じた事があるぞ?

    『ねぇ、アムロン、私のカンが正しいなら近づいて来るのって』
    『ああ、間違いなくそうだろうな』
    『これ、慌てて逃げる必要はなさそうみたいだね』

    マチュも天パもドライもボクと同じ事に気付いたのか、近づきつつある艦の正体を感じ取りつつあった
    それとほぼ同時に、近づいてくる艦からこのコムサイに向けてのレーザー通信が繋がり、聞き覚えのある声が響いた

    『奇遇ですね、”たまたま”パトロール任務で航行していたら、あなた方がこんな所に居るとは』

    その声はシャリア・ブルこと仮面ヒゲオヤジ、そして遠くから見えてきたのは見忘れる筈もない強襲揚陸艦ソドンの姿だった

  • 173二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 00:53:06

    唐突なソドンとの遭遇から暫く経って、ボクらの乗っていた白のコムサイはかつてキケロガを係留していた位置に係留され
    ボクらは久方ぶりのソドンの整備デッキにて、ソドンの面々と久方ぶりの対面となっていた
    イオマグヌッソの件が終わってから、ヒゲオヤジとコモリん以外と会う事が無かったから、ここの連中と顔を合わせるのは久しぶりだ

    「しかし不思議な話がある物ですね、パトロール任務で航行中にあなた方のコムサイと遭遇するとは」

    不思議もクソもねぇだろ仮面ヒゲオヤジ。ジークアクスの信号を餌に待ち伏せしてボクらが来るの待ってたんだろ

    「しかし中佐、助かりました。マチュをどうやって地球に送り届けようか考えていた所に来てくれるとは」
    「いえいえ、これも袖振り合うも他生の縁と言う物です、彼女は責任をもって地球へ送り届けましょう」

    天パの奴も実際の所は偶然じゃない事は分かってる癖に仮面ヒゲオヤジと話し合っている、これが社交辞令という奴か

    「ヒゲマーン! 久しぶり! 何時位ぶりだったっけ? 以前に地球に降りた時に会った時以来だったっけ」
    「まぁ、だいたいそれ位ですね。しかし元気そうで良かったですよ、貴女がイズマコロニーに向かったと諜報局から聞いた時は正直肝を冷やしました」
    「あ、あははは、心配かけてゴメン、ヒゲマン」
    「全く、私も心配しましたよ、まだ指名手配解けて無い所へ飛び込むとは何考えてるんですか?」
    「え、えーっと、ちょっとお母さんからの連絡が多くてね、安心させる為に少し顔を見せようと……コモリんも本当にゴメン!」

    マチュはヒゲオヤジに挨拶して早々、コモリんと共々注意を受けて深々と頭を下げて謝っていた

    「まぁ、指名手配の件については私が何とか致しましょう……その際、ドゥー、貴女もご協力を願いたいのですが宜しいですか」
    「え、実際にボクが顔を出して、前の前の身体もといサイコガンダムに乗っていったとか辺りを証言しないといけないの?」

    急に話を振られたボクは、怪訝な表情で仮面ヒゲオヤジへと返す。しかし仮面ヒゲオヤジは頭を左右に振って続ける

    「いえ、これは飽くまで音声データによる詳細な証言での提出という事にした方が良いでしょう、貴女の身の為にも」
    「ふーん……まぁ、それでマチュの指名手配が解けるというなら、覚えている限りの事を全て話すよ」

    ヒゲオヤジの要請に、ボクは真剣な目で返した

  • 174二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 00:54:28

    「そもそもマチュが指名手配食らって故郷に帰れなくしたのはボクの所為だからね、それの詫びが出来るなら何でもするよ」
    「ふむ、それを聞けて安心しました、ドゥー。ああ、勿論貴女に対しての証言者保護プログラムは適用しますので其処もご安心を」

    そう言ったボクの眼を見て、仮面ヒゲオヤジは何処か安堵した様に言った
    しかし随分と手回しが良いな、仮面ヒゲオヤジ。それだけマチュだけでなくボクの身も案じているという事が何となくわかる
    そう言えば、イオマグヌッソの件が終わった後で言ってたな、真のニュータイプは本物紛い物関係なく、何を成して如何結果を残したかって
    その観点からしてみれば、仮面ヒゲオヤジにとっては強化人間であるボクでさえも真のニュータイプの一端なのだろう

    「それと見てましたよ、追跡してきた軍警のザクに対して、ビットライフルを精確に操り無力化する様子を。あれは鮮やかですね、最初に遭った頃の貴女と最早比べ物にならないです」
    「その様子も見ていたのかよ、ヒゲオヤジ。それにその言い方だと褒めているのか貶しているんだかよく分からないんだけど」
    「正直言えば褒めてます。壊れたキケロガの代わりとなる新しいMSが着次第、今の貴女と模擬戦をやってみたい所ですね」
    「ふーん、丁度ボクもリベンジマッチと行きたい所だと思ってたよ、その時を楽しみにしているよ、ヒゲオヤジ」
    「ええ、その時を心待ちに習熟訓練をしておきます。では、私は色々と手続きをするのでここで」

    模擬戦の言葉に笑みを浮かべて返したボクに対し、仮面ヒゲオヤジは口角を上げて返すと自分の部屋へと去っていった
    恐らく、これからマチュの冤罪を晴らす為に色々と手続きの書類を書くのだろう、士官と言う物は大変だな

    「よぅ、ドゥーの嬢ちゃん、久しぶりだな!」
    「あ、整備のおじさん、此方も久しぶりだね」
    「公営クランバトル見てるぜ!怒涛の七連覇を遂げた上にあの伝説の八連覇を賭けた戦い、実に見物だったよ」
    「相手が気に入らなかったからね、つい熱が入ってボロボロにしちゃったけど、手間かけて悪いね」
    「謝る必要はないよ、寧ろこちらとしては貴重な実戦に近い実働データが取れたから、ジープラフの正式量産が一歩進んで有難い位だ」

    そう言って笑う整備長のおじさん、彼としては機体の破損より実戦さながらのデータが取れた事が何よりもうれしいらしい、やはり技術者肌だな

  • 175二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 00:56:03

    ちなみに今、ボクの身体こと紫のジープラフはジークアクスと並んで整備を受けている真っ最中だ
    特にジークアクスはマチュがこっそりソドンを抜けて地球を降りてから長い間、碌に整備を受けて無かったので念入りに行われている
    大気圏突入した挙句に海に放り出されて、更に海の底に沈んでも大丈夫だったジークアクスでも、整備を事欠けば壊れてしまう
    その手の話は天パとその親父から耳がタコができるほど聞かされている。精密機械の塊であるMSは逐次の点検と整備が大切だそうだ
    ボクも少しくらい整備できればなとは思うが、その事を天パかその親父に知られたら整備に参加させられそうなので黙って置こう

    「ん、あのMSは……」

    暫くして、天パとその親父は整備兵たちに混じって何かの話をやっており、マチュはソドンのクルーと話をしに向かい
    更にドライはというと色々とやって疲れて眠っている為、手を持て余したボクは、無重力用食(アップルマンゴー味)を食べつつぶらぶらと歩いていると
    MSハンガーにある一機のMSに目が止まる。それはボクと天パが使うジープラフと同型機であるが、
    塗装は青を基調としており、更に両肩と両腕、そして両脹脛にビットと思われる装備が付けられていた

    「おや、ドゥーの嬢ちゃん、あの機体が気になるのかい」
    「あれ、ヒゲオヤジがこれから使う機体でしょ?」
    「良く分かったね、あれこそがジープラフ正式量産型のシャリア中佐専用機だ、つい三日前に配備されたての機体だよ」
    「肩と腕と脹脛についてるビットは無線型? それとも有線型?」
    「ああ、中佐のご要望でな、ビットは中佐が使い慣れた有線型にしてある。整備士の俺としては無線型の方が整備がしやすいんだけどな」

    言って腕組みをして何とも言えない表情を浮かべる整備長のおじさん
    まぁ、たぶん有線式だとワイヤー周りの整備が面倒なんだろうな、ボクにはあんまりよく分からないけど

    「こいつが仕上がったのも、ドゥーの嬢ちゃんとアムロの兄ちゃんの運用データあってこその物だ」

    整備長のおじさんの言葉でボクは察した。なぜわざわざボク達へ新型の先行量産型を寄こした理由を
    つまり、仮面ヒゲオヤジはキケロガに代わる自分の専用機を作る際の運用データを集める為にボクらを利用したのだ

    「随分と狡い真似をするな、仮面ヒゲオヤジ」

    ボクは青いジープラフを睨みながら、誰にも聞こえぬ様呟いた

  • 176二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 00:57:56

    それから暫く経って、ボクらを乗せたコムサイはソドンから別れ、イズマコロニーへの帰路へと付いていた

    「今日は色々とあって本当に疲れたな」

    出発してから沈黙が包んでいた操縦席で、一番最初に口を開いたのは天パだった
    まぁ、行き成りマチュが飛び込んでからの慌ただしい逃避行の末にソドンとの再会だからな
    それに仮面ヒゲオヤジやらソドンのクルーやら整備兵やら色々と話をしていたから、流石の天パも疲れるのも無理もない

    「だが、マチュを無事にソドンへ送り届ける事も出来たし、有意義な事もあった」
    「そうだね、ジオンの最新MSの事情とか色々聞けたから面白かったよ」

    次に口を開いたのはコムサイを操縦する天パの親父、それにドライが楽しそうに応える
    そんなコムサイの操縦席で、ボクは色々と考え、溜息を付きながら漏らす

    「でも、身体検査されたのはちょっと嫌だったね、それも一日人間ドッグ並に徹底的に、もう検査はしただろうっての」
    「それは仕方ないよ、お姉ちゃん、ボクとお姉ちゃんは普通の人間と違うから、都度ごとに検査する必要はあると思う」

    相変わらず口が達者だな、ドライ。でもお姉ちゃんは知っているぞ、採血される際に目を逸らして身体を震わせてた事を
    其処から他愛のない事を話しつつ数十分ほど、遠くにイズマコロニーが見えてきた。それを見て天パが安堵の息を漏らす

    「何だかんだで大変な一日だったな、まぁこれでマチュが大手を振って故郷に帰れる様になれれば良いが」
    「全くだな、アムロ。マチュの冤罪取り消しの件は中佐殿に任せるとしよう」
    「ソドンでも寝ちゃったけど、家に帰ったらまた寝ちゃいそうだな……お姉ちゃん、珍しく静かだけど如何したの」
    「ん? ちょっと色々ね」

    天パに共調する天パの親父、そして眠たそうなドライに問いかけられたが、ボクは敢えて言葉を濁した
    もし、マチュに掛けられた冤罪が解けたなら、これから暇を見ては遊びに来るんだろうなという事
    そうなったらちょっとシュミュレーターでマチュの腕前を見てみたいという事
    更に、今後仮面ヒゲオヤジとおこなわれるであろうリベンジマッチに心躍らせているという事
    ボクはそれらを口にせず笑みを浮かべる中、コムサイはイズマコロニーへ向かっていくのであった

  • 177二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 00:59:35

    あの脱出劇から数週間後、イズマコロニーに起きた大型MSによるテロ事件は元連邦軍タカ派による物という事が大々的に報道され
    テレビニュースを見れば、恐らく軍警のトップと思われるおっさん三人が深々と頭を下げて謝罪する光景が見られ
    ネットでも、マチュことアマテ・ユズリハに掛けられたテロ容疑は、軍警の性急な捜査による冤罪だったという話が連日流れている
    これによってお咎め無しとなったマチュは大手を振ってイズマコロニーへ帰れる様になった
    ――そして今

    「ねぇー、アムロン! 今日も何か美味しいお菓子作ってくれない?」
    「ボク、パンケーキが良いな、メレンゲたっぷり利かせてふわふわにした奴、それを三段重にしてアイス乗せたのとか」
    「マチュのお姉ちゃんも僕のお姉ちゃんもちょっと贅沢言い過ぎ、僕は一枚だけでメープルシロップかけたやつで良いよ」
    「ん~、私は無理のない程度に作ってくれると良いわ。ソースはチョコレートソースでお願いね」
    「はぁ、ここは機械関係の店でお菓子屋じゃないんだがな……まるで子供が4人に増えた様だよ」

    ボクの思った通り、マチュはニャアンという友達を連れてロンデニオン商会に訪れる様になり、天パの頭を悩ませる事となった
    そして、マチュとニャアンがここに訪れる理由はもう一つある

    「来たか二人共、人工的にかつ行き帰りの可能なゼクノヴァに関する研究は僅かずつだが進歩している」
    「本当!? アムロンのお父さん! もう少しすればシュウちゃんにも会えるって事?」
    「慌てるな慌てるな、進歩しているといっても日進月歩の様な状態だ。君の言うシュウちゃんとやらに会える日はまだわからん状態だ」
    「そうなのね……シュウちゃん、今頃どうしているのかしら?」

    その理由は、向こう側の世界にいるというシュウちゃんとやらに会う為、天パの親父からゼクノヴァに関する研究を聞く事だ。
    しかし女の子二人に想われていながらどっか行ってしまうとは罪作りな男だな、シュウちゃんという奴は

    「お姉ちゃん、今日もお菓子後はシュミュレーション?」
    「うん、あの仮面ヒゲオヤジとのリベンジマッチに備えてね」

    そしてボクは今、あの戦いで一方的に敗れた雪辱を晴らすべく、ジープラフの高精度シュミュレーターで特訓中だ
    いずれ来るであろうその日を想像して、ボクは笑みを浮かべて何時もの言葉を漏らす

    「次はキラキラで遊べるかな?」

  • 178二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 01:02:09

    かくてマチュは堂々とイズマコロニーに帰れる様になり、家族と過ごせるようになりましたとさ、めでたしめでたし


    ……時系列的にはシイコとのバトルの少し後位かなと、では再びROMにもどります

  • 179二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 01:04:31

    やっぱ、面白いわ……
    スレ主さんめ書き溜めてやがったな!!

  • 180二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 01:49:34

    すげぇ…引き込まれてしまった…
    やっぱりこの書き手さんが貼るとスレが引き締まる!
    この人のドゥーの生き生きとした感じがとても出せない…
    楽しませて頂きました!

  • 181二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 02:05:47

    >>157

    ニュータイプ研究にもジオンと連邦だけじゃなくそれぞれの組織に内部派閥があるのか…考えた事も無かった

    NTの才能というか素質をある子を探し出す派と孤児を薬物・洗脳・その他で能力を植え付ける系があるのかな?


    >>160

    「孤児は余ってるからね」

    こんな言葉が出てしまう位厳しい世界なんだよねここは…

  • 182二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 03:18:11

    >>149>>150

    ヒゲマン「実はそこまでお高いものでも無いのですよ

    勿論上を見れば1本一千万円を超えるような青天井もありますが…リーズナブルなものなら1本3千円位からあるのですよ

    今回準備した物? それは言わぬが花というモノでしょう

    あ、換算すれば少なくとも1本6桁円は超えていますからご安心を」


    作中だとHLVとかあるし地球からの打ち上げコストの下がり具合も信頼性も現在とは桁違いだろうけど

    それでも輸送費とか込みで倍はするんだろうなぁ

  • 183二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 06:10:34

    >>178


    乙です。

  • 184二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 11:48:19

    深夜に急にメチャクチャ投稿されて焦ったけど、そういえば前スレでも似たような感じだったね 

  • 185二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 16:51:20

    どこまでも濃厚なスレだ
    次もあります様に!

  • 186二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 18:55:12

    気が付けばパート5か、歴史ある物語スレになったもんだよな……物語を構成する上手さも凄いけど、なにやりドゥーちゃんの主人公としての素質と可能性がもたらした魅力が凄いよね

  • 187二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 22:00:16

    >>182

    歴史的価値を有するものであればまだしも、純粋に味だけで愉しむのでしたらね。

  • 188二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 00:09:30

    >>185

    勝手ながら、まだ見たい!!!

  • 189二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 01:06:24

    スレ主さん? の行間を書く様な駄文を貼らせて頂いている者ですが
    あれだけの濃さとボリュームだと読み込むのも楽しく一苦労です
    この先もスレが続く事を願っております

  • 190二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 05:12:34

    保守

  • 191二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 11:34:59

    どなたか次スレ立てをお願いします

  • 192二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 12:21:40

    >>134 NTの考え方はどんなだろ

    このスレの流れ的に私的に

    テム 

    「実際に息子がとんでもない実績を残しておりますからな…否定などしません。

    どんなものか分からないなら研究するのが学者ではありますが私の専門ではありませんからな。

    私は私の周りの者…子供たちが生き残れるように整備・開発に努めるだけです」

    シャリア

    「私自身がニュータイプと呼ばれ、それ専用装備や兵器を与えられて実際に運用していますからな。

    NTである事が原因で差別され攻撃されるなら私は正当な権利を主張し対抗します、同じ力を持つ者が居るなら私の力が及ぶ限り守り守護しましょう。

    幸いな事にアムロ君やシイコさん、テム主任や子供達など幾人もの同志を得る事が出来ました、同じ境遇の者がいれば同じ事をするでしょうな」

    シイコ

    「ニュータイプ? 私はアムロ君って言う本物を見てますからね…彼こそがそうなんでしょうね。シャリアさんもそうなんでしょうし…あと百歩、いや一万歩譲ってエノキも認めてあげない事も無いです。

    ただ実力も伴わずNTを自称する輩にはそれ相応の対応をするでしょうね」

    アムロ 

    「俺は只の整備技師ですからね。NTと言われてもピンときません。ちょっと察しが良くて多少MSを扱えるだけですよ。一般人ですよ一般人」

    ドゥー 

    「ボクはNTじゃなく強化人間だ。そこん所間違えないよーに!

    天パにヒゲオヤジにマチュ…あんな面々を見てれば否定なんて出来ないよ、悔しいけど上には上がいる。

    それに天パにもヒゲオヤジにも言われるよ、『NTは特別ではない、自分の立場を見誤るな』ってね。

    僕が思い上がったらみんなに怒られマチュに泣かれ…見捨てられる。そんな事はボクは嫌だからね」

    ドライ 

    「お姉ちゃんも言ってると思うけどアムロのお兄ちゃんや中佐、マチュさん達本物を見ていれば分かります。

    僕はまだまだ未熟者ですからね、テムのおじさんやアムロのお兄ちゃんや中佐から言われていますから。

    自分が力を持っている事を勘違いしてはならない、誇示し威嚇してはならない、そうなれば潰されるのは自分だと。

    みんなと一緒にいられるように勉強して自分を律していきたいです」

    マチュ

    「NT? うーん、分かんない!

    でもキラキラを悪用するのは嫌だよね、ドゥーっちやみんなに怒られるだろうし」


    私の中でのマチュの理解が低い…

  • 193二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 17:21:48
  • 194二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 17:38:32
  • 195二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 17:39:32

    >>193

    あら、被った、消してきます

  • 196二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 19:57:02

    ドゥーかわいいよドゥー

  • 197二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 19:59:33

    ドゥーちゃんマジ天使

  • 198二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 20:00:53

    ドライきゅんハァハァ

  • 199二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 20:03:30

    ドゥークアクス

  • 200二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 20:04:20

    初参加だったけど、すごいスレと出会えてよかった! 次回もみんなで楽しむぞっ!!

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