- 1モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 06:18:47
簡単なあらすじ…
ある日突然、ミレニアム生徒の記憶から忘れられたモモイ
いつものゲーム開発部に向かうも、モモイの存在を忘れられたユウカとミドリによってミレニアムの敵対者と認識され追われる事に
ノアの協力の元、無事にミレニアム敷地内から逃げ出せたモモイは文字通り命をかけてアビドス砂漠を横断し、アビドス自治区へ亡命する
アビドス廃校対策委員会のホシノに命を救われ、さらにアビドス所属となったモモイに待ち構えてたのは…ミレニアムが差し向けた便利屋68
なんとかメンバーの1人を撃退し、チームも合流してアルから依頼の真意を探るが、これはまだモモイを中心に巡る運命の始まりにすぎない……
これは…ワケあってミレニアムから逃げたモモイが
アビドス高校学校に転校してきたお話 - 2モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 06:27:14
こちら、私が過去に投稿してました【モモイの記憶が消えた世界】のリメイク&追記+修正版でございます。
下のリンクはリメイク前の作品で、こちらを読むとリメイク前後の変更点があってより面白いかもしれません
【SS】Re:ここだけモモイの記憶が消えた世界|あにまん掲示板宛もなく彷徨い続けるただ目的もなく、フラつく身体を支えながら歩み続ける……どうしてこんな事になってしまったのだろうまるで世界にたった一人残された気持ちがすぐ沸いて消えていったふと両足の力が抜けて地面に…bbs.animanch.comここだけモモイの記憶が消えた世界|あにまん掲示板宛もなく彷徨い続けるただ目的もなく、フラつく身体を支えながら歩み続ける……どうしてこんな事になってしまったのだろうまるで世界にたった一人残された気持ちがすぐ沸いて消えていったふと両足の力が抜けて地面に…bbs.animanch.com - 3モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 06:38:47
登場人物
【梔子モモイ】(本名:才羽モモイ)
本編の主人公で今は梔子モモイと名乗っている
アビドス高校1年生であり期待の新星
ホシノの厳しい訓練を受けており、本気のホシノレベルまで戦闘力が上がっている
根っこの部分は変わらないムードメーカーだが、一度戦闘になると本気の目つきになり殲滅するか不利を悟って逃げるまで戦い続ける
リメイク前と違い、大怪我のショックでほぼ全ての記憶を失っている
【小鳥遊ホシノ】
ある日、とある人物とペアで夜のパトロールをしている所、倒れていたモモイを発見し救助する
その後は砂漠で彷徨ってたある人のトラウマが刺激されたのか、モモイをかなり溺愛している
モモイを半おじさん化させた張本人
【梔子ユメ】
ホシノと共にパトロールしてた所でモモイを一番に発見し、救助に入る
ノノミ以上のゆるふわお姉さんでよく小バカにされるがアビドスのみんなから愛されてる生徒会長さん
本来の時空なら既に亡くなってるはすだが…? - 4モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 06:43:00
【砂狼シロコ】
運動する事が好きな生徒
たまにぶっとんだ発言をしてホシノやセリカに怒られている
口数は少なく無表情にも見えるが、同じアビドスで拾われたモモイの事を妹のように接する
【十六夜ノノミ】
ショッピングが趣味のゆるふわな女の子
金銭感覚が少しズレているがアビドス対策委員会のお菓子代はノノミがこっそり支払っている
記憶を無くしたモモイを持ち前の包容力で癒している
【黒見セリカ】
アビドス対策委員会の会計でちょっとツンな女の子
根っからのツッコミ気質であり、よく(天然)ボケに走るシロコやノノミ、いつも寝ているホシノに怒り散らしているが、本当は何よりも大切な仲間だと思っている
モモイとは波長が合うらしく、モモイとよく2人でツッコミに回る
【奥空アヤネ】
アビドス対策委員会の書紀でみんなのまとめ役
部室に新しくモモイが入った事によりより賑やかになったがストレスの原因も増えてちゃぶ台返しする頻度が少し上がった - 5モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 06:56:06
tips:ポジティブ・メモリーズ
記憶を失ったモモイが今も使っているミレニアムデザインのアサルトライフル
かつてのゲーム開発部のロゴは消えており、今はアビドスの校章マークが付けられてる
この銃とショットガン2丁の全弾発射がモモイの取っておきの必殺技だが、今はショットガンが手元に無いため封印中
旧名:ユニーク・アイディア
大切な誰かから貰ったアクセサリーが今も付いている
かつての大切な思い出は今はもう記憶の外に… - 6モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 07:15:04
tips:タクティクス・サポーター
ホシノから譲り受けたアビドスデザインのハンドガン
しっかりと手入れがされており、モモイの速射スキルにも対応できる
本来は名前の通り補助用のサブウェポンだがモモイが独りで戦う時はこれとアサルトライフルを両手に戦場を舞う
ホシノ直伝、メインのリロードをしつつ援護射撃のスキルは長い時間を得て身に付けたが、ショットガンのリロードはまだ苦手
ホシノ曰く、予備の一つの武器らしい - 7モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 07:24:13
※前スレのおさらい
ユウカが便利屋にモモイの調査依頼
アル、ターゲットと意気投合し、ラーメンを奢ると驕ってしまう
ハルカ、再び屋台爆破を試みるがモモイが身体を貼って阻止
ハルカとの戦闘、柴大将の差し入れもありモモイの勝率
アビドス組合流、アルが銃を捨ててモモイたちに謝罪
アルの事情説明 ⇒ Next - 8二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 08:30:23
懐かしいのが上がってきたな。楽しく見てたけど途中で止まったから筆が折れちゃったのかと思ってたけど、また筆を取って書いてくださるとは。ありがたや
- 9モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 08:39:27
こうしてアルはモモイ襲撃事件の依頼内容を全て包み隠さず話す
モモイの調査、可能なら排除してもいい事に皆驚いた
しかし、真っ先に疑惑の声を上げたのはモモイだった
モモイ「待ってよ!私逃げるので精一杯だったからミレニアムを襲撃なんてしてないよ!?」
ムツキ「でもねモモちゃん、私たち…と言うよりアルちゃんが依頼主からそう聞いたって」
ハルカ「はい…アル様はお客様の信用を損ねないよう嘘偽りない事を心掛けるお方です」
ホシノ「んん?だとしたら…モモイちゃんが逃げた後に誰かが襲撃してモモイちゃんが犯人と疑われてる…?」
そうやって意見を飛ばしながら会議をするが明確な答えは出てこない
それに……モモイの名前が割れてる事もおかしい…
モモイ「だとすると…向こう(ミレニアム)も何か勘違いしたまま追っ手を差し向けた、しかもアビドス…っ!?」
ホシノが何かに気付いた
ホシノ「みんな!早くここから……!」
『もう遅いわよ、アビドスの皆さん』 - 10モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 08:42:38
アヤネ《大変です!いつの間にかミレニアムの生徒達に囲まれてます!》
セリカ「ええ…残念だけど、もう知ってるわよ…!」
気付いた時にはミレニアム所属のエージェント、『Cleaning & Clearing』の生徒達に囲まれていた
その中心にいるのは……
モモイ「……お前は!」
ユウカ「…久しぶりね、ついに見つけたわよ【才羽モモイ】」
ユウカが名前を呼ぶ、だが…いま……信じられない単語が出てきた
モモイ「…っ!?な……なんで…私の名前を……!?」
ユウカは今、はっきりと『才羽モモイ』と…そう呼んだのだ
ユウカ「アリスちゃんの証言からよ、それと…あの時残していったバッグに貴方の名前が書いてあったのを見つけたわ」
モモイは心の中で舌打ちする
事前に学生証などの身分を証明する物は持ち去っていったが、カバンやその中身については一切気付いてなかった - 11モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 08:56:57
※ガチ眠いんで続きはまた後で…
- 12モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 16:28:07
ユウカ「もっとも、そのアリスちゃんは行方不明なんだけどね」
モモイ「…!?アリスが行方不明!?いったい何処に行ったの!?」
ユウカ「…アリスちゃんの事も知ってるのね……そんなの知るわけないでしょう?それに…襲撃者の貴方に話すとでも?」
そう告げるユウカの眼はとても冷酷であった
過去にモモイが冗談で冷酷な算術使いと言った事があったが、まさかその眼を向けられるとはあの時の自分には思ってもみなかった
……最も、今のモモイにそのような記憶は無いのだが
モモイ「待ちなよ!私はミレニアムを襲撃なんてしてない!それにアンタは誰!どうして私を狙うの!?」
ユウカ「何を言ってるのよ貴方は。2ヶ月前にミレニアムに侵入し、ミレニアムタワーを襲撃した張本人でしょ?それに一度私と遭遇してるわよね」
モモイ「……なんのこと?私にはそんな記憶は…」
記憶を失ってる今のモモイには全く心当たりの無い話だ
仮に覚えていたとしてもミレニアムの襲撃に関しては完全に濡れ衣である
様子のおかしい容疑者にユウカも少し困惑の表情をしている
ユウカ「とぼけてるつもり?でもそれにしては様子が…?」
そんな2人の話に割って入ったのはアルだった - 13モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 16:30:08
アル「ま…待ってちょうだい!この娘は……モモイはそんな事する生徒なんかじゃないわ!」
ユウカ「…アルさん」
一瞬だがユウカの顔が少し悲しげになった
それもつかの間、ユウカは淡々とアルに話しかける
ユウカ「依頼ご苦労さまでしたアルさん。追加報酬もお支払いするので才羽モモイをこっちに連れて来て貰えませんか?」
アル「!?」
モモイ「お前ェ!」
ユウカ「あら、何か問題でも?元々私とアルさんの関係は依頼者と雇用人よ、モモイを捕らえる為ならなんだってやるわ」
シロコ「…そんな事、させると思う?」
モモイの前にシロコが立ち塞がる
シロコだけじゃない。セリカ、ノノミ、ホシノ、ユメだってモモイを守るように囲む
モモイ「シロコ先輩…」
セリカ「アンタ…いい加減にしなさい!それ以上何か言うなら本気で怒るわよ!!」
ノノミ「そうです!いい子のモモイちゃんがそんな事するはずないです!」
アヤネ《それに、これは明らかなアビドス自治区への侵略行為です!連邦生徒会に報告しますよ!?》
この場にはいないがアヤネもモモイを守る為に発言する、他自治区への侵略行為を告げたら少しは相手が引くと思ってたが……
ユウカ「そう…それならやってみれば?果たして犯罪者を匿ってる貴方達の意見が通るかしら?」 - 14モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 16:39:44
アヤネ《なっ…!?》
ユメ「……どう言う事かな、ユウカちゃん」
いつもは温厚なユメでさえ少し怒っている
それくらいモモイが愛されてると同時にユウカに対する怒りが上がっていく
ユウカ「どう言うも何も、そのままの意味よ。貴方たちはその生徒を被害者だと思ってるけど、私たちは犯罪者と見てる。果たして…どっちの意見が通るのかしらね」
セリカ「アンタッ!冗談で済むと思ってるの!?」
ノノミ「そんなの…いくらなんでも横暴過ぎます!」
アヤネ《けど…それで連邦生徒会が動いたらモモイちゃんだけじゃなく、アビドス高校まで……》
廃校になってしまうかもしれない…そう言いかけて無理やり押し込む
しかし、誰もが心でそう思った - 15モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 16:49:05
アル「ちょっと待ちなさい!モモイちゃんが犯罪者と言うなら、私たち便利屋も犯罪者よ。犯罪者を利用して犯罪者のモモイちゃんを捕らえるのは貴方的に良いのかしら、早瀬ユウカ」
問題行動を起こしまくってるアルらしい言葉
しかしユウカは気にも止めず…
ユウカ「はぁ……確かにアルさんたちはゲヘナでは名の通った犯罪者グループよ。それが何かしら?」
ムツキ「……それはどういう事かな」
ユウカ「貴方たちのやった事はゲヘナ間での事、ミレニアムには関係ないわ。その点、そこの才羽モモイはミレニアムへの侵入、破壊行為、機密情報に触れた疑惑。全てミレニアムに対する敵対行為よ」
アル「早瀬ユウカ、貴方っ!」 - 16モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 16:52:43
ユウカ「とにかく、酷い目に会いたくないなら投降しなさい。さもなければ……アビドスを敵と見なし、全面攻撃を開始するわ」
モモイ「…っ!?」
それは明らかな、自分たちの敵への宣戦布告
それも、友達想いの強いモモイにとって最悪の狼煙である
ノノミ「モモイちゃん!」
セリカ「絶対に行っちゃ駄目よモモイ!」
シロコ「ん!そんな脅しには屈しない!」
そう言う3人は武器を構え、いつでも応戦可能な状態だ
ユメも盾を構えてモモイの正面に立つ
ユメ「そうだよ!仲間を見捨てる人なんてここにはいないの!…安心してモモイちゃん、私達が守ってあげr……っ!?」
そう答えながらモモイを見て気付いてしまったユメ
いつものモモイなら元気な返事をくれる、はずだった…… - 17モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 16:57:20
ガシャン!
ノノミ「どうしたんですかユメ先輩?」
セリカ「ちょっとモモイ、何かあっ……!?」
シロコ「……モモイ!?」
モモイ「…あ……ああ…………」
3人が振り向いてモモイを見た
モモイは……泣いていた
モモイ「なんで…?なんでそんな意地悪言うの…?なんでそんな私を冷たい眼で見るの…!?わたしはここに存在しちゃいけないの!?!?」
モモイの心は完全に折れていた…
記憶に無いが親しかった元先輩のユウカの襲来、アビドスへの宣戦布告、そして友達だったアリスの失踪
色々と心の闇を抱え込んでいたモモイには到底耐えられるものではなかった
モモイ「わたしだけ狙えばいいのになんで……なんで!?アビドスのみんなは関係ないじゃん!!!」
ユウカ「…………っ!」
モモイの心からの叫びにさすがのユウカも苦悶の表情を見せる
ユウカ「…違う。私は…正しい事をしているのよ……」ボソッ
それでも覚悟を決め、自分を奮い立たせる - 18モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 16:59:12
- 19モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 17:02:54
※もう少し汎用性のある素材はないものか…
ユウカ「…ッ!?」
ユウカはホシノから放たれた殺気に条件反射で後ずさる
可愛い後輩が虐められて泣かされて、大切な仲間まで傷つけると言っているのだ、その事にホシノは完全にブチ切れた
「寄って集って一人の女の子を虐めるなんて……」
その時…横の路地からある生徒が現れる…
カヨコ「……それが三大校のする事?ミレニアムも墜ちるに堕ちたわね」
ムツキ「カヨコちゃん!」
アル「カヨコ!?いったい今まで何処に?」
カヨコ「ちょっとね……それよりも、社長が取ってきた依頼についてなんだけど…裏が取れたよ」
アル「…!なんですって?」
カヨコが便利屋と離れて行動していた理由とは…ミレニアムからの情報の真相を探る為であった - 20二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 18:44:28
このレスは削除されています
- 21二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 18:45:24
part2おめです〜
- 22モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 22:45:59
カヨコ「…2ヶ月前のミレニアム襲撃事件、犯人は確かに才羽モモイ本人よ」
ユウカ「その通りよ、何も間違ってなんか…」
カヨコ「けど違う……」
そうユウカの声を遮りつつも話し続ける
カヨコ「…………あの時、犯人はもう1人いたのよ」
ユウカ「…っ!?」
ムツキ「どうでもいいけど、今のカヨコちゃん探偵みたいだね〜」
ハルカ「トレンチコートとか似合いそうですよね」
カヨコ「……話の腰を折らないでよ」 - 23モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 22:47:19
ホシノ「……もう1人いた?」
アル「その犯人はもう判明してるの?」
アルの問いにそっと首を振るカヨコ
犯人はまだ不明だが、カヨコの推理ショーが続いていく
カヨコ「…残念ながら不明よ、けれど犯人の目的は、ミレニアムサイエンススクールのエンジニア部に置かれてあったある兵器……のレプリカ。それを盗んで逃走したそうよ」
兵器のレプリカ、そう聞いて一同は疑問が浮かぶ
それに異を唱えたのはユウカだった
ユウカ「そ……そんなはずがないわ!第一、ミレニアムには監視カメラがあちこちに設置させられてるし、そもそも!ウタハ先輩たちがいるし仮に盗まれたらセミナーに報告が来るはずよ!」
カヨコ「そう、ユウカの言う通りよ。けどそれが全て偽りだとしたら?」
ユウカ「…なんですって……?」 - 24モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 22:48:47
カヨコ「犯人はどうやら、監視カメラの正確な位置を全部知ってたみたいよ。その証拠……と言っても薄いけど、全てカメラの視界外から破壊された痕跡があったわ」
ユメ「…全部の監視カメラの位置を全て知ってる生徒さん……?」
カヨコ「さすがにミレニアム中…ってわけじゃないと思うけど……一部のエリア、特に自分のよく見知った場所なら判明しててもおかしくない」
ユウカ「…待って、それってもしかしなくても……」
カヨコ「そう、現在行方不明の生徒…【天童アリス】。私はその子が真犯人だと思ってる」 - 25モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 22:51:08
突然の新事実に驚愕の一同
もちろんユウカもC&Cの生徒達も戸惑いを隠せない
ユウカ「ま……待ちなさいよ!アリスちゃんが盗みの犯人だなんて…そんな事考えられないわ!」
アル「……そうね。あの子は私が目指すアウトローとはほど遠い純粋な娘よ、何かの間違いじゃないの?」
ノノミ「なにか、証拠はあるんですか?アリスちゃんが真犯人だなんて…」
三者三様の反応を見せる3人、過去にあるグループで活動してた関係でアリスが悪い事を行うとはとても思えないのだ
カヨコ「落ち着いて、私は思ってるって言っただけで犯人だと確定はしてない…ただ限りなく黒いだけよ」
ユウカ「それはもうアリスちゃんが犯人だと言っているようなものでしょ!?」
ヒートアップしていくユウカ
ユウカからすれば、侵入はしたけど何も危害を加えてないモモイは悪くなく
カメラだけとはいえミレニアムに危害を加え、盗みを働いたかもしれない可愛い後輩が悪いと言われているようなものだ - 26モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 22:52:17
ユウカ「…ッ!とにかく!!証拠が無い以上その考察は認められないわ!才羽モモイをこちらに渡しなさい!!」
カヨコ「…!」
ホシノ「……もうこれ以上の問答は無駄みたいだね」
一触即発の空気
いつ戦争が起こってもおかしくない状況下で、真っ先に動いたのは……以外にも陸八魔アルだった
アル「───るのよ」
ハルカ「……アル様?」
アル「……こんな小さな女の子が泣いてるのよ!それを差し出せなんて…アウトローじゃないわ!!!」
ユウカ「っ!?」
ムツキ「アハハッ!よく言ったねアルちゃん、格好良いよ!」
カヨコ「ムツキ?」 - 27モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 22:53:49
- 28モモイの記憶ロストの人25/07/11(金) 01:23:52
アル「…ハルカ、やりなさい」
ハルカ「…はい!」カチッ
ドカァァァン!
ユウカ「…っ!爆発!?」
ムツキ「昨日設置していった爆弾がこんな形で役に立つとはね〜♪」
カヨコ「呆れた…そんな事してたの?……けど、結果的にこの娘を助ける形になったからいっか」カチャ…
ユウカ「…………アルさん」
過去にPMC兵士達をぶっ飛ばした時と同じようにミレニアムの生徒達が蹴散らされていく
キヴォトスの住人なので死にはしないがしばらくは動けないだろう
アル「目には目を、歯には歯を、無慈悲に…孤高に…我が道の如く魔境を行く……それが私達、便利屋68のモットーよ!!」
モモイ「…………あっ、アルさん……」
アル「さぁ行くわよアビドス!調子に乗ってるミレニアムの連中に一泡吹かせるのよ!」 - 29二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 02:10:25
保守
- 30二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 04:44:21
やっと追い付いた
続きが気になってたから復活してくれて嬉しい - 31二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 09:30:35
白目じゃない時のアルは本当に頼もしい
- 32二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 12:15:32
便利屋カッケー!
- 33二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 12:27:59
随分と懐かしいタイトルだと思ったらご本人様だったわ!?
……今度こそこの世界の謎について判明するといいなあ - 34モモイの記憶ロストの人25/07/11(金) 17:10:27
アル「あっはは!命中よ!」
ムツキ「ガンガン撃っちゃって~バ・ク・ハ・ツ♥️」
ハルカ「と、とりあえず撃ちます!」
カヨコ「はぁ……」ダァン!!!
アル達がミレニアム生徒を相手に暴れだした
それに続くようにアビドス組も攻撃を開始する
ホシノ「おっ、やるね~アルちゃん。それじゃ…援護は任せたよ!」
セリカ「覚悟しなさい!」
ノノミ「ノノミ〜行きま〜す☆」
シロコ「ドローン、作動開始」
ユメ「モモイちゃんは私の後ろに、大丈夫。絶対守ってあげるから」
モモイ「ユメ……せんぱい…………」
アビドスと便利屋のコンビネーションで次々と生徒達が倒されていく
アビドスは他校と比べると練度が高い事は知っていたけど、ここまで差があるとは実際にこの眼で見るまでわからなかったのだ - 35モモイの記憶ロストの人25/07/11(金) 17:15:00
アル「なによ、三大校と聞いてるのにミレニアムもたいした事無いわね」
そう言うアルだが油断はせず、むしろ片手で重量のあるスナイパーライフルを正確に命中させている
カヨコ「C&Cってミレニアムでの選りすぐりのエリート集団って聞いてたけど、これならゲヘナ風紀委員長無しの風紀委員と変わりないね」
ムツキ「でもわかんないよ?裏に風紀委員長みたいなのが控えてるかも」
ホシノ「ヒナちゃんと同等の存在か…居る事前提で警戒した方が良いかもね」
なんて雑談を挟みつつも1人、また1人と倒していくアビドス&便利屋連合
特に口調は穏やかだが完全にキレてるホシノは持ち前の戦闘技術で相手のメイドを確実に仕留めている
セリカ「ホシノ先輩怖っ…」
シロコ「ん、完全に怒ってる」
アヤネ《雨雲号3機が撃ち落とされた時のトラウマが……》
ノノミ「あ…あはは」
ユメ「……えっ?ヘリ3機撃ち落とした?なにやってるのホシノちゃん!?」 - 36モモイの記憶ロストの人25/07/11(金) 17:16:36
ユウカ(…アビドスもアルさんたちも強い事は知っていたけど、ここまで手も足も出ないのは計算外ね……この手だけは使いたくなかったけど……)
あれだけいたC&Cの生徒達は一人も残らず蹴散らされた
残るはユウカただ一人
ユウカ(…………ごめんミドリ、貴方との約束、守れそうにないわ)
ユウカ「…AMAS全起動。それと……ネル先輩、すみませんがよろしくお願いします」
「ったく…ようやくアタシ達の出番か?おせーンだよ」
「敵は予想以上に手強いみたいだけど…やれる?リーダー」
「ふふふ…それでこそお掃除のしがいがあるというものですよ」
「……………………」
「アスナ先輩、これもセミナーからの指示なので大人しく従いましょう」
「…………分かってるよそんな事」 - 37モモイの記憶ロストの人25/07/11(金) 17:18:16
その後の戦闘は一気にミレニアムが優勢になった
まず大量の機械兵士やドローンだが、一体一体はそんなに強くはないけど集団で襲ってくるため苦戦を強いられる、おまけに硬い
そこにネル達の妨害という名の援護も入り、1機潰すのにも時間がかかる
アカネの爆撃による撹乱、カリンの正確な狙撃
そしてミレニアム最強のネルの激しい強襲にアビ・エシェフ装備のトキに先輩二人が対応してるため、援護ができない状態だ
ネル「テメェ思ってたよりやるじゃねーか、アビドスのおチビさんよォ!」
ホシノ「チビって言わないでくれるかなぁ!おじさんこれでも少し気にしてるんだよ!?」
トキ「……予想以上の耐久性能ですね、まさか軽く防がれるとは思ってもみませんでした」
ユメ「これでも私、みんなの先輩だからね。少しは格好良い所見せないといけないんだよ」 - 38モモイの記憶ロストの人25/07/11(金) 17:19:27
ネル&トキと対峙するホシノとユメ
攻めのホシノに守りのユメとのコンビネーションのおかげか互角以上に戦えてる
しかし、後輩たちや便利屋は少しづつジリ貧となっていた
セリカ「ああもう!多いし硬いしメイド3人が妨害してくるし、このままじゃこっちがやられるわよ!?」
ムツキ「そんな事言われなくても分かってるよセリカちゃん!」
ノノミ「アルさん!もう爆弾は無いんですか!?」
アル「どうなのハルカ!?」
ハルカ「さっきので設置してた物は全部です…!」
カヨコ「それは……不味いね」
シロコ「ん……状況は不利」
こちらの行動を阻害してくるメイド3人を先に倒せればいいのだが、敵の攻撃が激しく下手に動けない
かと言って一人落とそうと突撃しようとしたら他二人の援護と機械兵の猛攻によりこっちが先に倒されてしまう - 39モモイの記憶ロストの人25/07/11(金) 17:21:11
アヤネも支援物資を送ってくれるのだが、アスナが持ち前の勘で撃ち落としてくるのでまともに補給を受けれない
肝心の雨雲号も現在メンテナンス中で動かす事もできない
ホシノ(クッ……せめてどっちか先に落とせればシロコちゃん達の援護に行けるのに!)
ネル「ああ?戦闘中に余所見してんじゃねェーぞ!!」
ユメ「させないっ!ホシノちゃん、向こうも心配だけどまずはこっちに集中しよう!」ガキィン!
ホシノ「…そうですねユメ先輩。それにしても……予想以上に強くて厄介だね」
トキ「お褒めに預かり光栄です。ぴーすぴーす」
正直な話、例えネルが相手だとしても本気のホシノには勝てない、だが…トキとコンビを組まれると話は別
互いが互いの短所を補ってる為、ホシノも片方を集中して倒す戦法が取れないのだ - 40モモイの記憶ロストの人25/07/11(金) 17:22:22
セリカ「ノノミ先輩、弾はまだある!?」
ノノミ「…すみませんセリカちゃん、もうあとわずかしか……」
カヨコ「……冗談抜きで不味いね」
アル「不味いなんてものじゃないわよ……弾切れになったらそれこそ」
シロコ「ん……私達の終わり…」
ムツキ「ああもぉ!あの胸のおっきいメイドちゃんが邪魔しなければまだまだ戦えるのに!」
ハルカ「でもあのメイドさん、私達には攻撃してきませんね…?いえ!私の気のせいでしたらすみません!」
アヤネ《……そういえば、支援物資を破壊するだけで先輩達には撃ってきてませんね…?》
アスナの不可解な行動に疑問を持つが依然として不利な状況には変わらない
このままでは全滅する……と皆が思ってた瞬間
ドカァァァン!!! - 41モモイの記憶ロストの人25/07/11(金) 17:23:34
シロコ達の後方で大きな爆発音が響いた
セリカ「何?また新手でも来た!?」
アヤネ《いえ……あれはっ!》
機械兵の群れがさっきまで居た遥か後方から1台の戦車が走って来た
その操縦席から覗かせてる生徒は……!
「みなさ〜ん!助けに来まし〜た!!」
トリニティ総合学校の制服を着て……何故か紙袋を被っている生徒
「アビドスのみなさんのピンチに私…覆面水着団リーダー、ファウストが助けに来ました!」
アル「ファウストですって!?あの極悪非道で有名なアウトローのファウスト本人!?」
ムツキ「えっ…アルちゃん!?」 - 42モモイの記憶ロストの人25/07/11(金) 17:27:01
突然の乱入者にある者は驚き、またある者は強力な援軍に喜んだ
トキ「ファウスト…噂でしか聞いてませんでしたが、まさか実際するとは……」
ネル「なんだあの紙袋……か、カッケェ!!!」
トキ「えっ!?…………ネル先輩正気ですか…???」
ホシノ「おー!おじさんたちのピンチにファウストさんが来てくれたよ〜」
ユメ「…待って待って待って?ホシノちゃん?ファウストって誰?というかいつ覆面水着団なんて結成したの!?」 - 43モモイの記憶ロストの人25/07/11(金) 17:29:38
なんかセンスがズレてるネルにトキがドン引きし、ユメはホシノが覆面水着団とか言う異端過ぎるグループを結成してたのを問い詰める
そんな中、急な乱入者に一番驚いてたのはユウカだった
ユウカ「ひ……ヒフミ!?何してるのよ!というかなんでここにいるのよ!?」
F「私はヒフミじゃありません、ファウストです!……ちょっとアビドスに限定ペロロ様が販売されると聞いたからまたクルセイダーちゃんをお借りして来ちゃいました!」
?「まぁ、また正義実現委員会から無断で持ってきたのだけど、いつも通り8割くらいの戦闘員と一校舎を破壊してアビドスまで来たんだ」
F「あれはアズサちゃんが閃光弾とか手榴弾とか投げて暴れたからですよね!?私は普通にお借りするだけだったのに〜!」
ユウカ「いやホントに何してんの!?8割の被害!?貴方ホントに普通の生徒なの!?」
若干ユウカのキャラが崩れてるが、自称・普通の女の子のヒフミがまたもやトリニティで大暴れしてきたようだ - 44モモイの記憶ロストの人25/07/11(金) 17:32:27