【SS】Re:ここだけモモイの記憶が消えた世界 Part2

  • 1モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 06:18:47

    簡単なあらすじ…


    ある日突然、ミレニアム生徒の記憶から忘れられたモモイ
    いつものゲーム開発部に向かうも、モモイの存在を忘れられたユウカとミドリによってミレニアムの敵対者と認識され追われる事に
    ノアの協力の元、無事にミレニアム敷地内から逃げ出せたモモイは文字通り命をかけてアビドス砂漠を横断し、アビドス自治区へ亡命する
    アビドス廃校対策委員会のホシノに命を救われ、さらにアビドス所属となったモモイに待ち構えてたのは…ミレニアムが差し向けた便利屋68
    なんとかメンバーの1人を撃退し、チームも合流してアルから依頼の真意を探るが、これはまだモモイを中心に巡る運命の始まりにすぎない……


    これは…ワケあってミレニアムから逃げたモモイが
    アビドス高校学校に転校してきたお話

  • 2モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 06:27:14
  • 3モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 06:38:47

    登場人物

    【梔子モモイ】(本名:才羽モモイ)
    本編の主人公で今は梔子モモイと名乗っている
    アビドス高校1年生であり期待の新星
    ホシノの厳しい訓練を受けており、本気のホシノレベルまで戦闘力が上がっている
    根っこの部分は変わらないムードメーカーだが、一度戦闘になると本気の目つきになり殲滅するか不利を悟って逃げるまで戦い続ける
    リメイク前と違い、大怪我のショックでほぼ全ての記憶を失っている

    【小鳥遊ホシノ】 
    ある日、とある人物とペアで夜のパトロールをしている所、倒れていたモモイを発見し救助する
    その後は砂漠で彷徨ってたある人のトラウマが刺激されたのか、モモイをかなり溺愛している
    モモイを半おじさん化させた張本人

    【梔子ユメ】
    ホシノと共にパトロールしてた所でモモイを一番に発見し、救助に入る
    ノノミ以上のゆるふわお姉さんでよく小バカにされるがアビドスのみんなから愛されてる生徒会長さん
    本来の時空なら既に亡くなってるはすだが…?

  • 4モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 06:43:00

    【砂狼シロコ】
    運動する事が好きな生徒
    たまにぶっとんだ発言をしてホシノやセリカに怒られている
    口数は少なく無表情にも見えるが、同じアビドスで拾われたモモイの事を妹のように接する

    【十六夜ノノミ】
    ショッピングが趣味のゆるふわな女の子
    金銭感覚が少しズレているがアビドス対策委員会のお菓子代はノノミがこっそり支払っている
    記憶を無くしたモモイを持ち前の包容力で癒している

    【黒見セリカ】
    アビドス対策委員会の会計でちょっとツンな女の子
    根っからのツッコミ気質であり、よく(天然)ボケに走るシロコやノノミ、いつも寝ているホシノに怒り散らしているが、本当は何よりも大切な仲間だと思っている
    モモイとは波長が合うらしく、モモイとよく2人でツッコミに回る

    【奥空アヤネ】
    アビドス対策委員会の書紀でみんなのまとめ役
    部室に新しくモモイが入った事によりより賑やかになったがストレスの原因も増えてちゃぶ台返しする頻度が少し上がった

  • 5モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 06:56:06

    tips:ポジティブ・メモリーズ

    記憶を失ったモモイが今も使っているミレニアムデザインのアサルトライフル
    かつてのゲーム開発部のロゴは消えており、今はアビドスの校章マークが付けられてる
    この銃とショットガン2丁の全弾発射がモモイの取っておきの必殺技だが、今はショットガンが手元に無いため封印中

    旧名:ユニーク・アイディア

    大切な誰かから貰ったアクセサリーが今も付いている
    かつての大切な思い出は今はもう記憶の外に…

  • 6モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 07:15:04

    tips:タクティクス・サポーター

    ホシノから譲り受けたアビドスデザインのハンドガン
    しっかりと手入れがされており、モモイの速射スキルにも対応できる
    本来は名前の通り補助用のサブウェポンだがモモイが独りで戦う時はこれとアサルトライフルを両手に戦場を舞う
    ホシノ直伝、メインのリロードをしつつ援護射撃のスキルは長い時間を得て身に付けたが、ショットガンのリロードはまだ苦手

    ホシノ曰く、予備の一つの武器らしい

  • 7モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 07:24:13

    ※前スレのおさらい

    ユウカが便利屋にモモイの調査依頼
    アル、ターゲットと意気投合し、ラーメンを奢ると驕ってしまう
    ハルカ、再び屋台爆破を試みるがモモイが身体を貼って阻止
    ハルカとの戦闘、柴大将の差し入れもありモモイの勝率
    アビドス組合流、アルが銃を捨ててモモイたちに謝罪
    アルの事情説明 ⇒ Next

  • 8二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 08:30:23

    懐かしいのが上がってきたな。楽しく見てたけど途中で止まったから筆が折れちゃったのかと思ってたけど、また筆を取って書いてくださるとは。ありがたや

  • 9モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 08:39:27

    こうしてアルはモモイ襲撃事件の依頼内容を全て包み隠さず話す
    モモイの調査、可能なら排除してもいい事に皆驚いた
    しかし、真っ先に疑惑の声を上げたのはモモイだった

    モモイ「待ってよ!私逃げるので精一杯だったからミレニアムを襲撃なんてしてないよ!?」

    ムツキ「でもねモモちゃん、私たち…と言うよりアルちゃんが依頼主からそう聞いたって」

    ハルカ「はい…アル様はお客様の信用を損ねないよう嘘偽りない事を心掛けるお方です」

    ホシノ「んん?だとしたら…モモイちゃんが逃げた後に誰かが襲撃してモモイちゃんが犯人と疑われてる…?」

    そうやって意見を飛ばしながら会議をするが明確な答えは出てこない
    それに……モモイの名前が割れてる事もおかしい…

    モモイ「だとすると…向こう(ミレニアム)も何か勘違いしたまま追っ手を差し向けた、しかもアビドス…っ!?」

    ホシノが何かに気付いた

    ホシノ「みんな!早くここから……!」



    『もう遅いわよ、アビドスの皆さん』

  • 10モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 08:42:38

    アヤネ《大変です!いつの間にかミレニアムの生徒達に囲まれてます!》

    セリカ「ええ…残念だけど、もう知ってるわよ…!」

    気付いた時にはミレニアム所属のエージェント、『Cleaning & Clearing』の生徒達に囲まれていた
    その中心にいるのは……

    モモイ「……お前は!」

    ユウカ「…久しぶりね、ついに見つけたわよ【才羽モモイ】」

    ユウカが名前を呼ぶ、だが…いま……信じられない単語が出てきた

    モモイ「…っ!?な……なんで…私の名前を……!?」

    ユウカは今、はっきりと『才羽モモイ』と…そう呼んだのだ

    ユウカ「アリスちゃんの証言からよ、それと…あの時残していったバッグに貴方の名前が書いてあったのを見つけたわ」

    モモイは心の中で舌打ちする
    事前に学生証などの身分を証明する物は持ち去っていったが、カバンやその中身については一切気付いてなかった

  • 11モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 08:56:57

    ※ガチ眠いんで続きはまた後で…

  • 12モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 16:28:07

    ユウカ「もっとも、そのアリスちゃんは行方不明なんだけどね」

    モモイ「…!?アリスが行方不明!?いったい何処に行ったの!?」

    ユウカ「…アリスちゃんの事も知ってるのね……そんなの知るわけないでしょう?それに…襲撃者の貴方に話すとでも?」

    そう告げるユウカの眼はとても冷酷であった
    過去にモモイが冗談で冷酷な算術使いと言った事があったが、まさかその眼を向けられるとはあの時の自分には思ってもみなかった
    ……最も、今のモモイにそのような記憶は無いのだが

    モモイ「待ちなよ!私はミレニアムを襲撃なんてしてない!それにアンタは誰!どうして私を狙うの!?」

    ユウカ「何を言ってるのよ貴方は。2ヶ月前にミレニアムに侵入し、ミレニアムタワーを襲撃した張本人でしょ?それに一度私と遭遇してるわよね」

    モモイ「……なんのこと?私にはそんな記憶は…」

    記憶を失ってる今のモモイには全く心当たりの無い話だ
    仮に覚えていたとしてもミレニアムの襲撃に関しては完全に濡れ衣である
    様子のおかしい容疑者にユウカも少し困惑の表情をしている

    ユウカ「とぼけてるつもり?でもそれにしては様子が…?」

    そんな2人の話に割って入ったのはアルだった

  • 13モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 16:30:08

    アル「ま…待ってちょうだい!この娘は……モモイはそんな事する生徒なんかじゃないわ!」

    ユウカ「…アルさん」

    一瞬だがユウカの顔が少し悲しげになった
    それもつかの間、ユウカは淡々とアルに話しかける

    ユウカ「依頼ご苦労さまでしたアルさん。追加報酬もお支払いするので才羽モモイをこっちに連れて来て貰えませんか?」

    アル「!?」

    モモイ「お前ェ!」

    ユウカ「あら、何か問題でも?元々私とアルさんの関係は依頼者と雇用人よ、モモイを捕らえる為ならなんだってやるわ」

    シロコ「…そんな事、させると思う?」

    モモイの前にシロコが立ち塞がる
    シロコだけじゃない。セリカ、ノノミ、ホシノ、ユメだってモモイを守るように囲む

    モモイ「シロコ先輩…」

    セリカ「アンタ…いい加減にしなさい!それ以上何か言うなら本気で怒るわよ!!」
    ノノミ「そうです!いい子のモモイちゃんがそんな事するはずないです!」
    アヤネ《それに、これは明らかなアビドス自治区への侵略行為です!連邦生徒会に報告しますよ!?》

    この場にはいないがアヤネもモモイを守る為に発言する、他自治区への侵略行為を告げたら少しは相手が引くと思ってたが……

    ユウカ「そう…それならやってみれば?果たして犯罪者を匿ってる貴方達の意見が通るかしら?」

  • 14モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 16:39:44

    アヤネ《なっ…!?》

    ユメ「……どう言う事かな、ユウカちゃん」

    いつもは温厚なユメでさえ少し怒っている
    それくらいモモイが愛されてると同時にユウカに対する怒りが上がっていく

    ユウカ「どう言うも何も、そのままの意味よ。貴方たちはその生徒を被害者だと思ってるけど、私たちは犯罪者と見てる。果たして…どっちの意見が通るのかしらね」

    セリカ「アンタッ!冗談で済むと思ってるの!?」

    ノノミ「そんなの…いくらなんでも横暴過ぎます!」

    アヤネ《けど…それで連邦生徒会が動いたらモモイちゃんだけじゃなく、アビドス高校まで……》

    廃校になってしまうかもしれない…そう言いかけて無理やり押し込む
    しかし、誰もが心でそう思った

  • 15モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 16:49:05

    アル「ちょっと待ちなさい!モモイちゃんが犯罪者と言うなら、私たち便利屋も犯罪者よ。犯罪者を利用して犯罪者のモモイちゃんを捕らえるのは貴方的に良いのかしら、早瀬ユウカ」

    問題行動を起こしまくってるアルらしい言葉
    しかしユウカは気にも止めず…

    ユウカ「はぁ……確かにアルさんたちはゲヘナでは名の通った犯罪者グループよ。それが何かしら?」

    ムツキ「……それはどういう事かな」

    ユウカ「貴方たちのやった事はゲヘナ間での事、ミレニアムには関係ないわ。その点、そこの才羽モモイはミレニアムへの侵入、破壊行為、機密情報に触れた疑惑。全てミレニアムに対する敵対行為よ」

    アル「早瀬ユウカ、貴方っ!」

  • 16モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 16:52:43

    ユウカ「とにかく、酷い目に会いたくないなら投降しなさい。さもなければ……アビドスを敵と見なし、全面攻撃を開始するわ」

    モモイ「…っ!?」

    それは明らかな、自分たちの敵への宣戦布告
    それも、友達想いの強いモモイにとって最悪の狼煙である

    ノノミ「モモイちゃん!」
    セリカ「絶対に行っちゃ駄目よモモイ!」
    シロコ「ん!そんな脅しには屈しない!」

    そう言う3人は武器を構え、いつでも応戦可能な状態だ
    ユメも盾を構えてモモイの正面に立つ

    ユメ「そうだよ!仲間を見捨てる人なんてここにはいないの!…安心してモモイちゃん、私達が守ってあげr……っ!?」

    そう答えながらモモイを見て気付いてしまったユメ
    いつものモモイなら元気な返事をくれる、はずだった……

  • 17モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 16:57:20

    ガシャン!


    ノノミ「どうしたんですかユメ先輩?」
    セリカ「ちょっとモモイ、何かあっ……!?」
    シロコ「……モモイ!?」

    モモイ「…あ……ああ…………」

    3人が振り向いてモモイを見た
    モモイは……泣いていた

    モモイ「なんで…?なんでそんな意地悪言うの…?なんでそんな私を冷たい眼で見るの…!?わたしはここに存在しちゃいけないの!?!?」

    モモイの心は完全に折れていた…
    記憶に無いが親しかった元先輩のユウカの襲来、アビドスへの宣戦布告、そして友達だったアリスの失踪
    色々と心の闇を抱え込んでいたモモイには到底耐えられるものではなかった

    モモイ「わたしだけ狙えばいいのになんで……なんで!?アビドスのみんなは関係ないじゃん!!!」

    ユウカ「…………っ!」

    モモイの心からの叫びにさすがのユウカも苦悶の表情を見せる


    ユウカ「…違う。私は…正しい事をしているのよ……」ボソッ

    それでも覚悟を決め、自分を奮い立たせる

  • 18モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 16:59:12

    ホシノ「…ユウカちゃん…だっけ?ユウカちゃんにもね、自分のやるべき事があるってのは分かったよ……けど、ひとつ良いかな?」

    ホシノはユウカを一瞥した後、ドス黒い声で言う…



    ホシノ「…あまり、おじさんを怒らせない方が良いよ?」

  • 19モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 17:02:54

    ※もう少し汎用性のある素材はないものか…


    ユウカ「…ッ!?」

    ユウカはホシノから放たれた殺気に条件反射で後ずさる
    可愛い後輩が虐められて泣かされて、大切な仲間まで傷つけると言っているのだ、その事にホシノは完全にブチ切れた

    「寄って集って一人の女の子を虐めるなんて……」

    その時…横の路地からある生徒が現れる…

    カヨコ「……それが三大校のする事?ミレニアムも墜ちるに堕ちたわね」

    ムツキ「カヨコちゃん!」
    アル「カヨコ!?いったい今まで何処に?」

    カヨコ「ちょっとね……それよりも、社長が取ってきた依頼についてなんだけど…裏が取れたよ」

    アル「…!なんですって?」

    カヨコが便利屋と離れて行動していた理由とは…ミレニアムからの情報の真相を探る為であった

  • 20二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 18:44:28

    このレスは削除されています

  • 21二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 18:45:24

    part2おめです〜

  • 22モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 22:45:59

    カヨコ「…2ヶ月前のミレニアム襲撃事件、犯人は確かに才羽モモイ本人よ」

    ユウカ「その通りよ、何も間違ってなんか…」

    カヨコ「けど違う……」

    そうユウカの声を遮りつつも話し続ける

    カヨコ「…………あの時、犯人はもう1人いたのよ」

    ユウカ「…っ!?」

    ムツキ「どうでもいいけど、今のカヨコちゃん探偵みたいだね〜」

    ハルカ「トレンチコートとか似合いそうですよね」

    カヨコ「……話の腰を折らないでよ」

  • 23モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 22:47:19

    ホシノ「……もう1人いた?」

    アル「その犯人はもう判明してるの?」

    アルの問いにそっと首を振るカヨコ
    犯人はまだ不明だが、カヨコの推理ショーが続いていく

    カヨコ「…残念ながら不明よ、けれど犯人の目的は、ミレニアムサイエンススクールのエンジニア部に置かれてあったある兵器……のレプリカ。それを盗んで逃走したそうよ」

    兵器のレプリカ、そう聞いて一同は疑問が浮かぶ
    それに異を唱えたのはユウカだった

    ユウカ「そ……そんなはずがないわ!第一、ミレニアムには監視カメラがあちこちに設置させられてるし、そもそも!ウタハ先輩たちがいるし仮に盗まれたらセミナーに報告が来るはずよ!」

    カヨコ「そう、ユウカの言う通りよ。けどそれが全て偽りだとしたら?」

    ユウカ「…なんですって……?」

  • 24モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 22:48:47

    カヨコ「犯人はどうやら、監視カメラの正確な位置を全部知ってたみたいよ。その証拠……と言っても薄いけど、全てカメラの視界外から破壊された痕跡があったわ」

    ユメ「…全部の監視カメラの位置を全て知ってる生徒さん……?」

    カヨコ「さすがにミレニアム中…ってわけじゃないと思うけど……一部のエリア、特に自分のよく見知った場所なら判明しててもおかしくない」

    ユウカ「…待って、それってもしかしなくても……」



    カヨコ「そう、現在行方不明の生徒…【天童アリス】。私はその子が真犯人だと思ってる」

  • 25モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 22:51:08

    突然の新事実に驚愕の一同
    もちろんユウカもC&Cの生徒達も戸惑いを隠せない

    ユウカ「ま……待ちなさいよ!アリスちゃんが盗みの犯人だなんて…そんな事考えられないわ!」

    アル「……そうね。あの子は私が目指すアウトローとはほど遠い純粋な娘よ、何かの間違いじゃないの?」

    ノノミ「なにか、証拠はあるんですか?アリスちゃんが真犯人だなんて…」

    三者三様の反応を見せる3人、過去にあるグループで活動してた関係でアリスが悪い事を行うとはとても思えないのだ

    カヨコ「落ち着いて、私は思ってるって言っただけで犯人だと確定はしてない…ただ限りなく黒いだけよ」

    ユウカ「それはもうアリスちゃんが犯人だと言っているようなものでしょ!?」

    ヒートアップしていくユウカ
    ユウカからすれば、侵入はしたけど何も危害を加えてないモモイは悪くなく
    カメラだけとはいえミレニアムに危害を加え、盗みを働いたかもしれない可愛い後輩が悪いと言われているようなものだ

  • 26モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 22:52:17

    ユウカ「…ッ!とにかく!!証拠が無い以上その考察は認められないわ!才羽モモイをこちらに渡しなさい!!」

    カヨコ「…!」

    ホシノ「……もうこれ以上の問答は無駄みたいだね」

    一触即発の空気
    いつ戦争が起こってもおかしくない状況下で、真っ先に動いたのは……以外にも陸八魔アルだった

    アル「───るのよ」

    ハルカ「……アル様?」

    アル「……こんな小さな女の子が泣いてるのよ!それを差し出せなんて…アウトローじゃないわ!!!」

    ユウカ「っ!?」

    ムツキ「アハハッ!よく言ったねアルちゃん、格好良いよ!」

    カヨコ「ムツキ?」

  • 27モモイの記憶ロストの人25/07/10(木) 22:53:49

    ムツキ「あはっ!それにしても…私のお気に入りのモモちゃんを泣かせた罪は重いよ?だからこれはもう……」

  • 28モモイの記憶ロストの人25/07/11(金) 01:23:52

    アル「…ハルカ、やりなさい」

    ハルカ「…はい!」カチッ


    ドカァァァン!


    ユウカ「…っ!爆発!?」

    ムツキ「昨日設置していった爆弾がこんな形で役に立つとはね〜♪」

    カヨコ「呆れた…そんな事してたの?……けど、結果的にこの娘を助ける形になったからいっか」カチャ…

    ユウカ「…………アルさん」

    過去にPMC兵士達をぶっ飛ばした時と同じようにミレニアムの生徒達が蹴散らされていく
    キヴォトスの住人なので死にはしないがしばらくは動けないだろう

    アル「目には目を、歯には歯を、無慈悲に…孤高に…我が道の如く魔境を行く……それが私達、便利屋68のモットーよ!!」

    モモイ「…………あっ、アルさん……」

    アル「さぁ行くわよアビドス!調子に乗ってるミレニアムの連中に一泡吹かせるのよ!」

  • 29二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 02:10:25

    保守

  • 30二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 04:44:21

    やっと追い付いた
    続きが気になってたから復活してくれて嬉しい

  • 31二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 09:30:35

    白目じゃない時のアルは本当に頼もしい

  • 32二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 12:15:32

    便利屋カッケー!

  • 33二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 12:27:59

    随分と懐かしいタイトルだと思ったらご本人様だったわ!?

    ……今度こそこの世界の謎について判明するといいなあ

  • 34モモイの記憶ロストの人25/07/11(金) 17:10:27

    アル「あっはは!命中よ!」
    ムツキ「ガンガン撃っちゃって~バ・ク・ハ・ツ♥️」
    ハルカ「と、とりあえず撃ちます!」
    カヨコ「はぁ……」ダァン!!!

    アル達がミレニアム生徒を相手に暴れだした
    それに続くようにアビドス組も攻撃を開始する

    ホシノ「おっ、やるね~アルちゃん。それじゃ…援護は任せたよ!」

    セリカ「覚悟しなさい!」
    ノノミ「ノノミ〜行きま〜す☆」
    シロコ「ドローン、作動開始」

    ユメ「モモイちゃんは私の後ろに、大丈夫。絶対守ってあげるから」

    モモイ「ユメ……せんぱい…………」

    アビドスと便利屋のコンビネーションで次々と生徒達が倒されていく
    アビドスは他校と比べると練度が高い事は知っていたけど、ここまで差があるとは実際にこの眼で見るまでわからなかったのだ

  • 35モモイの記憶ロストの人25/07/11(金) 17:15:00

    アル「なによ、三大校と聞いてるのにミレニアムもたいした事無いわね」

    そう言うアルだが油断はせず、むしろ片手で重量のあるスナイパーライフルを正確に命中させている

    カヨコ「C&Cってミレニアムでの選りすぐりのエリート集団って聞いてたけど、これならゲヘナ風紀委員長無しの風紀委員と変わりないね」

    ムツキ「でもわかんないよ?裏に風紀委員長みたいなのが控えてるかも」

    ホシノ「ヒナちゃんと同等の存在か…居る事前提で警戒した方が良いかもね」

    なんて雑談を挟みつつも1人、また1人と倒していくアビドス&便利屋連合
    特に口調は穏やかだが完全にキレてるホシノは持ち前の戦闘技術で相手のメイドを確実に仕留めている

    セリカ「ホシノ先輩怖っ…」
    シロコ「ん、完全に怒ってる」
    アヤネ《雨雲号3機が撃ち落とされた時のトラウマが……》
    ノノミ「あ…あはは」

    ユメ「……えっ?ヘリ3機撃ち落とした?なにやってるのホシノちゃん!?」

  • 36モモイの記憶ロストの人25/07/11(金) 17:16:36

    ユウカ(…アビドスもアルさんたちも強い事は知っていたけど、ここまで手も足も出ないのは計算外ね……この手だけは使いたくなかったけど……)

    あれだけいたC&Cの生徒達は一人も残らず蹴散らされた
    残るはユウカただ一人

    ユウカ(…………ごめんミドリ、貴方との約束、守れそうにないわ)

    ユウカ「…AMAS全起動。それと……ネル先輩、すみませんがよろしくお願いします」



    「ったく…ようやくアタシ達の出番か?おせーンだよ」

    「敵は予想以上に手強いみたいだけど…やれる?リーダー」

    「ふふふ…それでこそお掃除のしがいがあるというものですよ」

    「……………………」

    「アスナ先輩、これもセミナーからの指示なので大人しく従いましょう」

    「…………分かってるよそんな事」

  • 37モモイの記憶ロストの人25/07/11(金) 17:18:16

    その後の戦闘は一気にミレニアムが優勢になった
    まず大量の機械兵士やドローンだが、一体一体はそんなに強くはないけど集団で襲ってくるため苦戦を強いられる、おまけに硬い
    そこにネル達の妨害という名の援護も入り、1機潰すのにも時間がかかる
    アカネの爆撃による撹乱、カリンの正確な狙撃
    そしてミレニアム最強のネルの激しい強襲にアビ・エシェフ装備のトキに先輩二人が対応してるため、援護ができない状態だ

    ネル「テメェ思ってたよりやるじゃねーか、アビドスのおチビさんよォ!」

    ホシノ「チビって言わないでくれるかなぁ!おじさんこれでも少し気にしてるんだよ!?」


    トキ「……予想以上の耐久性能ですね、まさか軽く防がれるとは思ってもみませんでした」

    ユメ「これでも私、みんなの先輩だからね。少しは格好良い所見せないといけないんだよ」

  • 38モモイの記憶ロストの人25/07/11(金) 17:19:27

    ネル&トキと対峙するホシノとユメ
    攻めのホシノに守りのユメとのコンビネーションのおかげか互角以上に戦えてる
    しかし、後輩たちや便利屋は少しづつジリ貧となっていた

    セリカ「ああもう!多いし硬いしメイド3人が妨害してくるし、このままじゃこっちがやられるわよ!?」

    ムツキ「そんな事言われなくても分かってるよセリカちゃん!」

    ノノミ「アルさん!もう爆弾は無いんですか!?」

    アル「どうなのハルカ!?」

    ハルカ「さっきので設置してた物は全部です…!」

    カヨコ「それは……不味いね」

    シロコ「ん……状況は不利」

    こちらの行動を阻害してくるメイド3人を先に倒せればいいのだが、敵の攻撃が激しく下手に動けない
    かと言って一人落とそうと突撃しようとしたら他二人の援護と機械兵の猛攻によりこっちが先に倒されてしまう

  • 39モモイの記憶ロストの人25/07/11(金) 17:21:11

    アヤネも支援物資を送ってくれるのだが、アスナが持ち前の勘で撃ち落としてくるのでまともに補給を受けれない
    肝心の雨雲号も現在メンテナンス中で動かす事もできない

    ホシノ(クッ……せめてどっちか先に落とせればシロコちゃん達の援護に行けるのに!)

    ネル「ああ?戦闘中に余所見してんじゃねェーぞ!!」

    ユメ「させないっ!ホシノちゃん、向こうも心配だけどまずはこっちに集中しよう!」ガキィン!

    ホシノ「…そうですねユメ先輩。それにしても……予想以上に強くて厄介だね」

    トキ「お褒めに預かり光栄です。ぴーすぴーす」

    正直な話、例えネルが相手だとしても本気のホシノには勝てない、だが…トキとコンビを組まれると話は別
    互いが互いの短所を補ってる為、ホシノも片方を集中して倒す戦法が取れないのだ

  • 40モモイの記憶ロストの人25/07/11(金) 17:22:22

    セリカ「ノノミ先輩、弾はまだある!?」

    ノノミ「…すみませんセリカちゃん、もうあとわずかしか……」

    カヨコ「……冗談抜きで不味いね」

    アル「不味いなんてものじゃないわよ……弾切れになったらそれこそ」

    シロコ「ん……私達の終わり…」

    ムツキ「ああもぉ!あの胸のおっきいメイドちゃんが邪魔しなければまだまだ戦えるのに!」

    ハルカ「でもあのメイドさん、私達には攻撃してきませんね…?いえ!私の気のせいでしたらすみません!」

    アヤネ《……そういえば、支援物資を破壊するだけで先輩達には撃ってきてませんね…?》

    アスナの不可解な行動に疑問を持つが依然として不利な状況には変わらない
    このままでは全滅する……と皆が思ってた瞬間





    ドカァァァン!!!

  • 41モモイの記憶ロストの人25/07/11(金) 17:23:34

    シロコ達の後方で大きな爆発音が響いた

    セリカ「何?また新手でも来た!?」

    アヤネ《いえ……あれはっ!》

    機械兵の群れがさっきまで居た遥か後方から1台の戦車が走って来た
    その操縦席から覗かせてる生徒は……!


    「みなさ〜ん!助けに来まし〜た!!」


    トリニティ総合学校の制服を着て……何故か紙袋を被っている生徒

    「アビドスのみなさんのピンチに私…覆面水着団リーダー、ファウストが助けに来ました!」

    アル「ファウストですって!?あの極悪非道で有名なアウトローのファウスト本人!?」

    ムツキ「えっ…アルちゃん!?」

  • 42モモイの記憶ロストの人25/07/11(金) 17:27:01

    突然の乱入者にある者は驚き、またある者は強力な援軍に喜んだ

    トキ「ファウスト…噂でしか聞いてませんでしたが、まさか実際するとは……」

    ネル「なんだあの紙袋……か、カッケェ!!!」

    トキ「えっ!?…………ネル先輩正気ですか…???」

    ホシノ「おー!おじさんたちのピンチにファウストさんが来てくれたよ〜」

    ユメ「…待って待って待って?ホシノちゃん?ファウストって誰?というかいつ覆面水着団なんて結成したの!?」

  • 43モモイの記憶ロストの人25/07/11(金) 17:29:38

    なんかセンスがズレてるネルにトキがドン引きし、ユメはホシノが覆面水着団とか言う異端過ぎるグループを結成してたのを問い詰める
    そんな中、急な乱入者に一番驚いてたのはユウカだった

    ユウカ「ひ……ヒフミ!?何してるのよ!というかなんでここにいるのよ!?」

    F「私はヒフミじゃありません、ファウストです!……ちょっとアビドスに限定ペロロ様が販売されると聞いたからまたクルセイダーちゃんをお借りして来ちゃいました!」

    ?「まぁ、また正義実現委員会から無断で持ってきたのだけど、いつも通り8割くらいの戦闘員と一校舎を破壊してアビドスまで来たんだ」

    F「あれはアズサちゃんが閃光弾とか手榴弾とか投げて暴れたからですよね!?私は普通にお借りするだけだったのに〜!」

    ユウカ「いやホントに何してんの!?8割の被害!?貴方ホントに普通の生徒なの!?」

    若干ユウカのキャラが崩れてるが、自称・普通の女の子のヒフミがまたもやトリニティで大暴れしてきたようだ

  • 44モモイの記憶ロストの人25/07/11(金) 17:32:27

    アル「まさか……トリニティにこれほどのアウトローな生徒が存在していたなんて…私もまだまた甘いと言う事が分かったわ!」

    カヨコ「…社長?」

    ムツキ「あー…アルちゃん、気付いてる?」

    アル「???」

    カヨコ「あの戦車に乗ってる生徒、社長の知り合いの阿慈谷ヒフミよ…」

    アル「…………!?な…な……」

  • 45二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 19:17:33

    アビドス3章が終わって最終編ももちろん終わってユウカもヒフミもアルちゃんも面識があって、ユメ先輩はファウスト様も覆面水着団も知らないのに対策委員会に馴染んでいる、あれれ~?(高山ボイス)

  • 46モモイの記憶ロストの人25/07/11(金) 20:27:40

    1「目には目を、歯には歯を、無慈悲に…孤高に…我が道の如く魔境を行く……」

    ユメ「ホシノちゃん!?」

    2「ん…それが私達のモットー」

    いつの間にかホシノ達…否、覆面水着団が覆面を被っている

    1「アビドスに襲撃だなんて知らないよ?うちのファウストさんは怒ると怖いんだから」

    3「何せファウストちゃんはあのカイザーグループの幹部を倒しちゃった人でもあるんですよ♧」

    2「ブラックマーケットの銀行だって襲える、朝飯前に」

    4「それにファウストはカイザーPMCを砲撃でぶっ飛ばした事もあるんだからね!」

    1「そうだよ〜、その異名はまさしく歩く厄災。暗黒街を支配してると言っても過言じゃないよ〜」

    2「ん…それがファウスト」

    『ファウスト!ファウスト!ファウスト!』

    F「……」

    ガサッ…

    ヒフミ「…………///」(顔真っ赤)

  • 47モモイの記憶ロストの人25/07/11(金) 20:29:31

    ノノミ「ああっ!ファウストちゃんが紙袋を取ってしまいました!?」

    ホシノ「あ〜…さすがに恥ずかしかったのかな?」

    セリカ「いやつい乗っちゃったけど、これ2回目よね!?」

    2「私は何も恥ずかしくないけど」

    セリカ「シロコ先輩も堂々としてないで早く取って!」

    シロコ「(´・ω・`)」

    アヤネ《ま、まぁ…とりあえずあらためて……》

    改めてヒフミが宣言する

    ヒフミ「……つい先ほどアヤネさんから全て聞きました。私も……モモイちゃんを助けます!」

  • 48モモイの記憶ロストの人25/07/11(金) 22:09:44

    ヒフミの登場により、アビドスに追い風が吹き始めた
    あれだけ苦戦していた機械兵が一瞬で消し飛ばされる

    アズサ「ヒフミ!2時の方角!」

    ヒフミ「わかりました。ふぁいやー!」

    戦車の火力が凄まじいのか、ヒフミの操縦技術がプロ級なのか、瞬く間に敵が一機…また一機と粉々に破壊される

    ユウカ「戦車が1台来るだけでここまで押されるなんて…っ!ネル先輩!なんとかならないんですか?」

    ネル「いや…そうは言うけどな……アレを相手にアタシ一人じゃさすがに厳しいし、仮にぶっ壊したらトリニティとの全面戦争不可避だぞ?」

    ユウカ「あれだけ大量破壊の領収書渡されるのになんで変な所で常識を持ってくるんですか!?」

    トキ「それならネル先輩に代わって私がアレを破壊してきます」

    ネル「わー馬鹿馬鹿やめろ!冗談抜きでトリニティと戦争になるぞ!?」

  • 49モモイの記憶ロストの人25/07/11(金) 22:11:28

    その事を他の3人も分かってるのか、下手に攻撃する事ができないでいる

    アカネ「やっかいですねあの戦車…なんとかして止められませんか?」

    カリン「直撃させればおそらく止めれるが……トリニティとの外交問題が…」

    アスナ「…今さらじゃない?そもそも今の時点で外交問題だよ?だから私はあれほど行くの嫌だって言ったモン!」

    アカネ「はぁ…アスナ、少しはやる気を出してください。これはミレニアムの面子に関わる問題なんですよ?」

    アスナ「知らないよそんなの。あとそろそろ逃げた方が良いよ」

    カリン「敵を前にして逃げろというのか?」

    アスナ「そういう理由じゃなくて警告、んじゃ…私はちゃんと言ったからね」

    アカネ「あっ、ちょっとアスナ!?どこに……」

    そう言おうとしたが遮られた
    …………新たな第三者の登場で



    『──魔力充電…30%、収束レーザー砲発射用意……光よ!』



    突如、空が白く光ったと思った瞬間には皆気を失ってしまっていた
    謎の衝撃を盾でガードしたユメとその背後にいたモモイ
    そして攻撃を行った第三者以外は……

  • 50モモイの記憶ロストの人25/07/11(金) 22:14:14

    ホシノ「────…………ッハ!?……気絶してた?いったいなに……!?」

    突然の何者かからの攻撃に気絶していたホシノ
    目を覚ました時、信じられない景色が見えた……

    ホシノ「…うそ……地面が……抉れて……?」

    さっきまで戦ってた場所に巨大なクレーターが出来ていた
    周りの生徒もみんな衝撃で吹き飛ばされたのか、あちこちで気を失っている

    ユメ「ホシノちゃん!無事!?」

    ホシノ「ユメ先輩!無事だったんですか?モモイちゃんは!?」

    ユメ「なんとかね…モモイちゃんも無事だよ。ホシノちゃんがずっと持っててくれた盾が無かったら危なかった……それよりも」

    そう言いながらユメは上を見上げる

    ユメ「さっきの衝撃は…あの娘の仕業だよ」

    そう聞いたホシノは空を見る、つられてモモイも上を見上げると……


    「やっと見つけましたよっ!モモイ!」

    「……あっ、アリス…?」

  • 51モモイの記憶ロストの人25/07/11(金) 22:16:06

    かつての友達であり、元ゲーム開発部メンバーのアリスと邂逅した為か、モモイの瞳に光が戻る

    アリス「ハイ!アリスはモモイのよく知っているアリスですよ!」

    モモイ「!?」

    モモイは驚いた……否、この場にいるホシノとユメも驚いていた

    ホシノ「どういう事!?モモイちゃんの言ってた事が本当ならおじさん含む私たちみんなの記憶が無くなってるって話だったよね?」

    モモイ「う…嘘じゃないよ!?ユウカって人もホシノ先輩もアルさんもみんな私の事覚えてないもん!」

    アリス「まったくその通りです!ユウカもミドリもユズもチビメイド先輩も…みんなモモイの事を忘れるなんてひどいです!ぷんぷん!」

  • 52モモイの記憶ロストの人25/07/11(金) 22:17:17

    今はっきりと言った、『みんなモモイの事を忘れるなんてひどい』と
    つまり……アリスだけが唯一モモイの事を覚えていたのだ

    モモイ「えっと……アリス?私を覚えてて探しに来てくれてさらに助けてくれたのはすごくありがたいと思ってるよ……でもね…」

    アリス「?」

    モモイは現在進行系でアリスに対する疑問を言う



    モモイ「……なんで空飛んでるの!?その背中の翼のような物はなに!!??」

    そう、アリスは現在もなお空中浮遊だか飛行だかで上空にいるのだ
    おそらく、さっきの攻撃は空から飛んで来たのだろう

  • 53モモイの記憶ロストの人25/07/11(金) 22:18:20

    アリス「これのことですか?これはウタハ先輩たちの所から持ってきて独自に改造したアリスお手製の飛行ユニットです!」

    モモイ「!?!?!?」

    モモイは驚愕した、ミレニアムの襲撃犯の正体はアリスだったのだ
    そのアリスが某運命の起動しそうな戦士めいた武装をしているのだ

    「ちょっ……ちょっと待ちなさい!」

    ユウカの声が聞こえた後、ガレキの下からユウカが這い出てきた

    ユウカ「アリスちゃん!今の話本当なの!?」

    アリス「ハイ!本当ですよ?これはアリスがエンジニア部から持ってきました!」

    はっきりとエンジニア部と言ったアリス、これでモモイへの冤罪が晴れたのだが…

    ユウカ「戻って来てアリスちゃん!ミドリもユズも心配してるのよ!?」

    モモイ「…………みどり?」

  • 54モモイの記憶ロストの人25/07/11(金) 22:21:53

    さっきまで明るく話してたアリスの表情が急に真顔になる……心なしかユウカを睨んでいるようにも見える

    アリス「…それはできません、アリスはもうミレニアムには戻らないと決めたんです」

    ユウカ「!!」

    アリス「アリスは……学校を自主退学したんです。モモイを見つけて、みんなに謝ってもらう為に…」

    その事を聞いてショックを受けるユウカ
    そしてモモイも驚きを隠せなかった
    それほどの覚悟をしてまでモモイを探してくれたのだ

    ユウカ「そんな……アリスちゃん…………」

    ユウカがショックで膝から崩れ落ちた
    ミレニアムのためにと思った行動が全て裏目に出たのだ

    モモイ「ユウカ……」

    モモイは敵であるユウカに憐れみの目で見ていた
    ……いや、少しだけ2ヶ月前の自分と境遇を重ねたのかもしれない
    大切に想ってたアリスの裏切り、自主退学というアリスの覚悟
    それも……ただ一人の大切な仲間の為に…

    アリス「さあモモイ、これでもう邪魔者は居ません。これからはアリスがモモイを守ってあげます!」

    そう笑顔を向けながら手を差し伸べるアリス
    そんなアリスにモモイは……

  • 55モモイの記憶ロストの人25/07/11(金) 22:23:39

    モモイ「…………アリス、パンツ丸見え」

    アリス「…………っ///」バサッ!





    そう…ずっとモモイの上を飛んでたためアリスの可愛いパンツがモロ見えだったのだ

  • 56二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 00:52:01

    >>55

  • 57二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 08:12:22

    ほしゅ

  • 58二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 14:49:49

    閉まらんな笑
    けれどその覚悟、流石勇者

  • 59二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 15:03:49

    保守

  • 60モモイの記憶ロストの人25/07/12(土) 15:18:29

    アリス「ピィ!?……豆粒ネル先輩無事だったんですか!?」

    ネル「だーれが豆粒ドチビだァ!?……急に居なくなったと思ったらソイツを探しにわざわざアビドスに?しかもそんなモンまで盗んで?たいそうご立派じゃねーか」

    ネルは青筋を浮かべながら話を続ける

    ネル「そんな我儘が通ると思ったら間違いだ。帰るぞミレニアムに、ソイツも連れてな」

    ホシノ「…!まだ諦めてなかったの?」

    ネル「当たり前だ。あまり口に出せねぇが……あいつから頼まれたんだよ」ボソッ…

    そう言うネルの口調はなんだか少し悲しげに聞こえた

  • 61モモイの記憶ロストの人25/07/12(土) 15:19:36

    トキ「まぁ…そういう理由なので、申し訳ありませんが大人しくして頂きたいです」

    アカネ「あまり抵抗はしないでくださいね?じゃないと……怪我だけじゃ済まないですよ?」

    カリン「悪いけど……こっちもやらなければいけない事がある」

    気絶から復帰したのか、C&Cのメンバーが集まってくる…アスナを除いて
    だがそれは向こうだけではない

    セリカ「はいそうですかと言うとでも?馬鹿にしないで!」

    シロコ「モモイは私たちの大切な後輩で妹みたいな存在…だから貴方たちには渡せない」

    ノノミ「モモイちゃんの居場所は…私たちが守るんです!」

    アル「この娘にはラーメンを奢って貰った借りがあるのよ、それを返さないなんて……私が目指すアウトローじゃないわ!」

    ヒフミ「そうです!モモイちゃんの運命をここで終わりになんてさせません!まだまだ続けて行くんです!私たちの青春の記録を!!」

  • 62モモイの記憶ロストの人25/07/12(土) 15:21:26

    トキ「だったら……戦うしかないですね。彼女を巡る為に…どちらかが滅ぶまで」

    ネル「上等じゃねーか、ホシノっつたか?決着を付けようぜ」

    ホシノ「望む所だよチビメイドちゃん。モモイちゃんは渡さない」

    再びミレニアムとアビドス連合との戦いの火蓋が切って落とされようとした
    ただ一人、アリスの様子が変わった

    アリス「…………そうですか。貴方がたのような人がいるから、争いは終わらないんですね…」

    モモイ「…アリス?」

    アリス『これより戦闘用モードに切り替え、全プロセス起動…全武装のロック解除、システム・オールグリーン……』

    ユウカ「…っ!?みんなっ!アリスちゃんを止めて!!!」

    アリス『ターゲット…マルチロック、出力解放…!』

    モモイ「ちょっ……まさか!?」

    カヨコ「…!全員回避ぃーーー!!!」



    アリス『フルバースト!!!』

  • 63モモイの記憶ロストの人25/07/12(土) 15:24:07

    アリスの攻撃は凄まじいなんてレベルじゃなかった
    背中の翼部分から、両手の銃から、腰の光の剣から、まるでレーザー砲のような攻撃で周辺の建物だけでなく、AMAS全機が全て撃墜された

    カヨコ「…はぁ、みんな!無事!?」

    ムツキ「な……なんとかへーきだよカヨコちゃん」

    ハルカ「今の攻撃は……」

    モモイ「◯ームライフル!?そんな物撃ったら怪我とかじゃ済まないよアリス!?」

    冗談抜きのアニメでしか見たこと無い兵器を使ったアリスにモモイが警告を言う

    アリス「大丈夫ですよモモイ!本物は使ったらダメなのはアリスもわかってますから、これは出力を対生徒用に改造したビー◯ライフルです!」

    モモイ「ああ、それなら安心……じゃないよ!というかどうやって作ったの!?ウタハ先輩達でもビ◯ム兵器は作れないよ!?」

    ユウカ「危ない会話はやめてくれないかしら2人とも!?あと伏せ字意味無いわよ!?」


    ※若干クロスに突っ込んでるのは許してください。リメイク前からこうなんです

  • 64モモイの記憶ロストの人25/07/12(土) 15:25:55

    アリス「その事ですが前に黒いドレスのお姉さんと会いまして、その人に技術を教えて貰ったんです!」

    ホシノ「シロコちゃん!?」

    シロコ「!?ち…違う!私じゃない!」

    セリカ「いや勘違いだからシロコ先輩……もう1人の方のシロコ先輩でしょ?」

    アリス「その人がアリスの光の剣の構造を応用して作った武器がコレになります!」

    アヤネ《…………とんでもないもの作りましたねあっちのシロコ先輩》

    シロコ「ん…今度あったら一回殴る」

    ノノミ「シロコちゃんが怒ってます!」

  • 65モモイの記憶ロストの人25/07/12(土) 15:27:23

    ネル「……とにかく、あの馬鹿餓鬼を止めるぞ。またあんなもの撃たれたらここら一帯がさらに廃棄になる」

    ホシノ「…そうだね。これ以上アビドスを壊させるわけにはいかない」

    ヒフミ「アリスちゃん!もうこんな争いはやめてください!」

    ユウカ「そうよアリスちゃん!モモイの件なら謝るから、無かった事にするから帰って来て!」

    アリス「……そうやって、モモイの事を無かった事にした人は誰ですか?」

    アリスの発言にユウカは何も言えなくなる
    ユウカだけではない、ネルにトキ、アカネ、カリン、もう既に起きてこちらを見守ってる他C&Cの生徒たちも口を塞ぐ

    アリス「あの時のモモイの心情をアリスは知りません……ですが、モモイは泣いているんです!今まで親しかったお友達が突然『お前の事なんか知らない』なんて言われて平気な人はいるんですか!?」

    モモイ「…………アリス」

  • 66モモイの記憶ロストの人25/07/12(土) 15:29:03

    アリス「モモイがいたから…モモイがいてくれたからアリスはここに存在してるんです!!モモイがいなかったら……あの時アリスは……エリドゥでリオ先輩に破壊されてたんです…!」

    ユウカ「アリスちゃん…何を言って…………あれ?」

    ネル「…エリドゥ?…破壊?あれはゲーム部のチビ3人とユウカが…………3人?」

    トキ「…………そういえば……誰か…もう1人……居たような…?」

    ミレニアムの生徒の様子がおかしい…
    まるで急な頭痛が来たかのように頭を抱えている

    アリス「アビドスはそんなモモイに居場所をくれました。けど……モモイが本当に居たかったミレニアムはもうあの時消えたんです!だから…!」

    アリスの持つ両手の銃にエネルギーが溜まる…

    アリス「そんなミレニアムなんか……滅んでしまえばいいんですッ!!」

  • 67モモイの記憶ロストの人25/07/12(土) 16:04:07

    「きゃあ!?」
    「ちょっと!冗談だよね!?」
    「アリスちゃん!お願いやめて!」

    アリスがミレニアム生徒を攻撃し始めた
    無差別に撃ちつつもその射撃精度は正確で一人、また一人とC&Cのメイドたちが倒されていく

    ユウカ「アリスちゃん!お願いだからもうこんな事はやめて!!」

    ネル「馬鹿!迂闊に前に出るな!」

    ユウカが必死になってアリスを止めようとするが、既にミレニアム全てを敵と見なしたアリスに声は届かず…


    アリス「そもそもユウカが……貴方が裏切るから!」

    ユウカ「…あっ」

    ユウカに向けて遠慮なくレーザーが放たれる
    直撃するかと思われたそれは……

  • 68モモイの記憶ロストの人25/07/12(土) 16:06:34

    「いてて……ユウカ!無事!?」

    モモイが自分のアサルトライフルを盾にしてアリスの攻撃からユウカを庇ったのだ

    ユウカ「……どうして?私は……あなたに酷い事をしたのに……?」

    モモイ「なんでって言われてもね……やっぱりピンチになった『先輩』の事は助けてあげないとね!」

    ホシノ「…!モモイちゃん!もしかして記憶が?」

    モモイ「うん。全部じゃないけどちゃんと思い出したよ。いつもユウカが助けてくれた事も、ユウカがなんで私を追ってここまで来た理由も…」

    ユウカ「あ…それは……」

    モモイ「それでも!ユウカを見捨てていい理由にはならない!!」

    ユウカ「!?」ドキッ

  • 69モモイの記憶ロストの人25/07/12(土) 16:08:35

    アリス「なぜです?なぜモモイはユウカに味方するんですか!アリスたちは仲間ですよね!?」

    モモイ「…………確かに、私たちゲーム開発部のみんなは仲間だよ」

    アリス「だったらどうして!?」

    モモイ「例え記憶を失ってたとしても、ここには大切な仲間が……『友達』がいるんだっ!!」


    セリカ「…………ねぇ、私たち何を見させられてるの?」

    ヒフミ「……友情、でしょうか?」

    ノノミ「シロコちゃんが好きなとあるアニメの台詞、そのままですね〜」

  • 70モモイの記憶ロストの人25/07/12(土) 16:09:57

    アリス「そう…ですか……」

    アリス「……だったらアリスは…私は!モモイを撃ちます!!」

    モモイ「やってみせなよアリス!武器の性能の違いが戦力の決定的差ではない事を教えてあげるよっ!」


    シロコ「……赤服と赤い人との戦い?」

    ホシノ「色的には逆だけどね〜」

    ユメ「そろそろ怒られても仕方ないよ!?」

  • 71モモイの記憶ロストの人25/07/12(土) 16:12:59

    モモイ「カリン先輩!それ借りるよ!」

    カリン「あ…ちょっと!」

    モモイが素早く移動し、カリンの手からホークアイ(SR)を盗って行く

    ネル「おいチビ、ソイツは素人が到底扱える物じゃ……」

    モモイ「ネル先輩は黙ってて!」

    一応先輩のネルに怒鳴りつつも、モモイはホークアイを構え、空飛ぶアリスに照準を向ける

    アリス「モモイレベルの狙撃なんか当たりまs……」


    《──ザザッ……砲手、支援を》
    《キヒヒ……撃てぇ!!》


    アリス「!?」

    突如ともなく、何処からか2種の砲撃支援が送られる
    一つは性格にアリスを狙い…もう一つはワザと広範囲に撃ち込み、アリスの逃げ道を無くす

    アル「…!今の声……」
    ヒフミ「ナギサ様!?」

  • 72モモイの記憶ロストの人25/07/12(土) 16:16:48

    モモイ「今だ…!ロックオン…狙い撃つよ!」


    タァン…!


    アリス「きゃっ!アリスの翼が…!」

    モモイの正確な狙撃はアリスの背中の飛行ユニットに命中し、撃ち砕いた
    空中でのバランスが取れなくなったのか、アリスが地上に降りてきた
    けどそれよりも……

    《…………桐藤ナギサ、なんのつもりだ?》

    《なんのつもりもなにも…あれだけの大量破壊兵器をほっとく訳にもいきませんから。羽沼マコト議長?》

    《……そうだな》

    《そういう理由ですので、後の事はアビドスの皆さんにお任せします。それと…ヒフミさんをどうかよろしくお願いします》

    《キヒヒ!礼ならあのお人好しの先生にでも言うんだな!……最も、先生の望まない形になったのは後日謝る必要があるがな…》

    アヤネ《……通信、途絶えました》

    ヒフミ「あわわわ……バレちゃいました!?」

    ユウカ「いや…バレない方がおかしいわよ、ヒフミ…」

    ホシノ「……やっぱりどんな時でも先生は助けてくれるんだね」

  • 73二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 19:35:23

    保守

  • 74モモイの記憶ロストの人25/07/12(土) 21:58:03

    モモイ「ユメ先輩!盾借りるよ!」

    ユメ「モモイちゃん?うんわかった、気を付けてね!」

    その後直ぐにカリンのホークアイを放り捨て、ユメから盾を借りてアリスの元へ突撃するが…

    アリス「甘く見ないでくださいモモイ!飛行ユニットがなくても私は戦えます!」

    モモイ「それでこそアリスだね…けど負けるわけにはいかない!」


    カリン「わ…私の銃が……」
    ネル「あー…ドンマイ?」

  • 75モモイの記憶ロストの人25/07/12(土) 22:00:58

    その後の2人の戦闘は凄まじいなんてレベルではなかった
    まずモモイだが、重量のある盾を持ってるにも関わらず素早く接近し、近距離からのショットガンを浴びせようとする
    けどアリスも負けておらず、2丁のレーザーライフルと光の剣を使いモモイから距離を取り、近付けさせないようにと戦う

    モモイ「やるねアリス!」

    アリス「モモイこそ!」

    モモイがアリスのレーザーを盾で弾き、至近距離ショットガンを撃ち込む
    しかしアリスは直前で避け、モモイを盾ごと蹴り飛ばしてからの光の剣で射撃
    モモイは辛うじて光の剣のエネルギー砲を盾で受け切るが、そこに背後からアリスのWライフルで追撃する
    けどモモイはそれを読んでいたのか、横っ飛びで回避しつつショットガンによるカウンターを浴びせる

    アリス「くぅ……モモイ!まだです!まだ終わってなんかいません!!」

    モモイ「アリスッ!!!」

  • 76モモイの記憶ロストの人25/07/12(土) 22:02:50

    ユウカ「このままじゃ……ネル先輩!あの2人を止められないんですか!?」

    ホシノ「無理だよユウカちゃん。あの戦いにおじさんたちが入れる隙は無い……そっと見守るしかないんだよ」

    ユウカ「そんな……っ!」

    ネル「……あのガキ、こんなにも強かったのか」ウズウス

    トキ「ネル先輩。まさか才羽モモイと戦いたいなんて思ってないですよね?」

    ネル「そ…そんなワケねーだろ!?」

    アカネ「図星ですね……けどあの娘」

    カリン「ああ…もしも先程の戦いに参加していたのなら、私たちの完敗だった」

    そうしてる間にも、モモイとアリスの戦いはヒートアップしていく…


    アリス「モモイィィィィィ!!!」

    モモイ「アリスゥゥゥゥゥ!!!」

    二人が同時に突撃し、まもなく衝撃が起こると思ったその時…

  • 77モモイの記憶ロストの人25/07/12(土) 22:05:01

    "そこまでだよ!アリス、モモイ!"



    アリモモ『…えっ!?』

    衝突が起こる寸前、二人は声のした方へと顔を向ける、すると当然……


    ゴチーン!


    アリス「ピィ!?」
    モモイ「痛ったーい!?」

    当然の如く、お互いに顔面からぶつかった…

    ホシノ「うわぁ…痛そう……」

    ユウカ「いや、痛いじゃすまないと思うわよ…」

    実際、二人はあまりの痛さに地面を転げ回っている
    キヴォトス人だから痛いで済んでるだけで一般人なら首をやるレベルの衝突だったのだ

  • 78モモイの記憶ロストの人25/07/12(土) 22:07:23

    アリス「……せん…せい?」

    "うん…ありがとうねアリス。そんなにモモイの事を想ってくれて。でもちょっとやり過ぎかな"

    モモイとアリスの暴走を止めてくれたのは…みんなのよく知るシャーレの先生だった
    よく見ると額に汗の跡があり、ここまで走って来たと思われる

    "……やあ、モモイ。また会ったね"

    モモイ「……先生」

    予想外過ぎる再会にモモイは思わず黙ってしまう
    そんなモモイの心情が分かったのか、先生から優しく話しかける

    "遅くなってゴメンね。モモイに会いたい生徒がいるから連れて来たんだ"

    そう言いつつ先生は後ろを振り向く、すると……



    「…………お姉ちゃん?」



    その正体はモモイの双子の妹『才羽ミドリ』だった…

  • 79モモイの記憶ロストの人25/07/12(土) 22:10:51

    "さぁ…ミドリ。勇気を出して"

    ミドリ「…………うん」

    頷いてミドリがモモイの前に行く、本来は双子でそっくりのはずだが…
    片方は2ヶ月前から何も変わらないミドリと
    片方は2ヶ月前にミドリとお揃いの物を捨てて所属も制服も変わり、髪も腰近くまで伸びて少し大人っぽくなったモモイと対照的だった

    ミドリ「……ごめんなさいお姉ちゃん!わたし…お姉ちゃんの事すっかり忘れてて…侵入者と勘違いして通報したりして……本当にごめんなさい!」

    そう、ミドリが心の底からモモイに謝った
    先生と何があったのかは分からないが、ミドリは完全にモモイの事を思い出していた

    …………だが

  • 80モモイの記憶ロストの人25/07/12(土) 22:16:54

    モモイ「……ごめん…君が何を言ってるのか、私には分からないの」

    ミドリ「…っ!」

    そう…モモイは妹のミドリに忘れられたショックとボロボロの状態で気を失った後遺症でミドリの記憶を失ってしまったのだ

    アリス「ミドリ…」
    ユウカ「ミドリ、大丈夫…?」

    ミドリ「……………………」

    ミドリは押し黙る、現実逃避をしているのか?それとも……

    ミドリ「………………そっか、あの時お姉ちゃんが感じた気持ちは……これだったんだね」

    そう呟いたミドリは泣いていた、そして……

    ギュッ…

    ミドリ「…ごめんね……ごめんねお姉ちゃん!忘れてしまってごめんなさいお姉ちゃん!!辛かったでしょ…?苦しかったでしょ…?わたし……お姉ちゃんの気持ちが今分かったの!だから……おねがい…わたしのこと…………わすれないでっ!……おもいだしてよ!お姉ちゃん!!!」

  • 81モモイの記憶ロストの人25/07/12(土) 22:18:37

    モモイ「…………み……どり?」

    ミドリはモモイに抱きついて自分の想いを叫ぶ
    あの時のモモイの気持ちが痛いほど分かったから…
    そして心の底から願う…大好きなお姉ちゃんに戻って来て欲しい……思い出して欲しいと…

    その時……モモイの中に蘇るミドリとの…ゲーム開発部やミレニアムでの想い出……
    ミドリと一緒に廃墟に行ってアリスと初めてあった記憶
    ミドリ達と一緒に『TSG2』を作った記憶
    ミドリ達と共にエリドゥへアリスを助けに行った記憶
    ミドリ達とウトナピシュティムの船に乗って世界を救いに行った記憶
    ミドリ達と一緒にメイド服を着て七囚人と戦った記憶



    そして……ミドリとゲームを通じて仲良くなれた記憶

  • 82モモイの記憶ロストの人25/07/12(土) 22:20:37

    モモイ「…………ゴメンねミドリ。私…すっかりミドリの事を忘れちゃってた……お姉ちゃん失格だね」

    ミドリ「……おねぇ…ちゃん?」

    モモイ「…ごめんミドリ。ずっとずっとずっと…会いたかったんだよ」

    ミドリ「お姉ちゃん……ぐすっ…お姉ちゃぁぁん!!」

    ミドリがモモイの胸で泣き始めた
    不安定だった気持ちと、たった1人の大切な姉への想いが溢れ出したのだ

    アリス「……アリスは…間違ってたのでしょうか」

    そう呟くアリス
    そのアリスの頭を撫でる先生は、優しくアリスに語りかける

    "子供はね…誰だって間違いをやってしまう。けれど…その失敗こそが一歩づつ、立派な大人に成長していく過程になるんだよ"

    アリス「…先生……アリスは、少しは大人に近づけましたか……?」

    先生はそっと頷いた

    "もちろんだよ、アリス"

  • 83二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 08:12:25

    やっとだ

  • 84二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 15:07:08

    ほしゅ

  • 85二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 15:16:25

    思った以上にパロ多いな

  • 86二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 15:22:13

    >>43

    何で本筋と関係ない所で洒落にならない被害が出てるんですかねぇ…?(笑)

  • 87モモイの記憶ロストの人25/07/13(日) 15:47:09

    ──後日談──


    ……その後に何があったかを説明するね
    まず、ミレニアムとアビドスとの戦争は終わった
    アルさんが、依頼の件は取り消させて欲しいってユウカに言ってたけど、そのユウカが『むしろこっちから依頼を無かった事にさせてください』って謝ってた
    そのあとは迷惑をかけちゃったお詫びと言う体で別で依頼料を渡したみたいだよ

    それと…私の記憶についてなんだけど
    あの場の近くにいたユウカ、ネル先輩たち、ユメ先輩を除くアビドスの先輩たちは思い出していた
    それと…アスナ先輩なんだけど、なんとなく攻撃してはいけないって勘が働いてたみたい
    たぶんミドリや先生の話を聞く前から分かってたのかも…
    けど、便利屋のアルさんたち…それと助けに来てくれたヒフミさんとアズサさんは忘れたままだった

    私や先生は、私の事についての記憶を話せば思い出せると過程して今までの事を話したけど…みんなピンと来てなかった

  • 88モモイの記憶ロストの人25/07/13(日) 15:48:11

    それとアビドスの被害総額の話なんだけど……私、と言うよりアビドスが払う事になった
    最初はユウカが全て払うって言ってたけど、さすがにミレニアムが少し傾きかけるほどの被害額を払わせるわけにはいかない
    こうなった原因は結局の所、私なんだから私に払わせて!って言ったらユウカが折れてくれた
    たぶんこうでも言わないとユウカがもやし生活に入る事になってたと思う…

    アビドスの借金は減っていく所かむしろ増えてしまった
    私はその事を謝ったけど『うへぇ〜元々の量が大きいんだからちょっと増えたくらい変わらないよ〜』と言ってくれた、他の先輩たちもみんな頷いてくれた
    一番反対しそうなセリカ先輩も『…ま、モモイはこういう性格だからね。もう2ヶ月で慣れちゃったわよ』って言ってた

  • 89モモイの記憶ロストの人25/07/13(日) 15:55:02

    ユウカはあの後ヴァルキューレに自首しに行ってしまった
    他校の自治区への侵攻、アビドスへの被害、そして私を追う為に行った全ての責任と贖罪を払うと言って……
    幸いにも先生が口添えしてくれた事と、ミレニアムを守る為の行動だったとの事で1ヶ月の謹慎処分となった

    そして……



    ミドリ「…どうして?どうしてミレニアムに帰らないの!?お姉ちゃん!」

    モモイ「……うん。私はアビドスに残るよ」

  • 90モモイの記憶ロストの人25/07/13(日) 16:00:13

    ミドリ「なんで?どうして残るの!?先生がミレニアムの生徒に話は通すから何時でも戻れるよって言ってたよね!?」

    そう……私はアビドス高等学校に残る事を決めた
    正直に言うならまたミレニアムに…ゲーム開発部に帰ってきてまたアリスやユズ、そしてミドリと一緒にゲームをやりたい。作りたい

    モモイ「けど駄目だよミドリ、私が戻ったら…みんなは私を罪の意識でしか見れなくなる。私はそんな空気には耐えられないし…みんなにもそんな気分を味あわせたくない」

    モモイ「それに……ユズもまだ私の事覚えてないでしょ?『才羽モモイ』は……あの時に死んだの」

    ミドリ「…!それは……」

    ミドリの顔が曇る、やだなぁ……私はミドリにそんな顔してほしく無いのに

    モモイ「そんな顔しないでよミドリ!別に死に別れたとかじゃないし、何時でも会いに行けるんだからさっ!」

    ミドリ「お姉ちゃん……」

  • 91モモイの記憶ロストの人25/07/13(日) 16:06:28

    ホシノ「モモイちゃん、そろそろ行くよ〜?」

    モモイ「はーい!……それじゃあミドリ、アリス、学校は別々になっちゃうけど…元気でね?」

    ミドリ「…ぐすっ……お姉ちゃん…行かないでお姉ちゃん!」

    アリス「行かないでくださいモモイ!モモイが居たから…アリスは……アリスはっ……!」

    モモイ「やだなぁ二人とも、泣かないでよ。……こっちまで泣きそうになるじゃん…」

    "ミドリ、アリス、モモイが決めた事なんだから…笑顔で送ってあげよう?"

    ミドリ「……………………うん」

    アリス「ミドリは本当にそれで良いんですか!?ずっと一緒に居たかったんじゃないんですか!?」

    ミドリ「……そうだよ。でもねアリスちゃん、お姉ちゃんも言ってたけど…死に別れたわけじゃない、何時でも会いに行けるって」

  • 92モモイの記憶ロストの人25/07/13(日) 16:08:40

    アリス「そう……ですけど…」

    モモイ「そうだよアリス。何時でも会えるんだから。そんなアリスに一つおねがいしてもいい?」

    アリス「……お願い…ですか?」

    モモイ「うん。これは指示でもクエストでもなく…お願い。『私たちのゲーム開発部』を守ってくれないかな?私がいつでも帰れる場所を…」

    アリス「…………わかりました。アリス、勇者として…モモイのお願い事を守ってみせます!」

    モモイ「うん!それじゃあミドリ、アリス!」




    ────またね!

  • 93二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 17:01:38

    乙!旧版の本筋はここまでだっけ?

  • 94二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 17:08:24

    次回!シーズン2!!

  • 95モモイの記憶ロストの人25/07/13(日) 19:01:41

    >>93

    第1部の後日談と第2部の序章くらいまでですね、旧版は



    あと>>87 ですが後日談ではなく正しくはエンディングです

  • 96モモイの記憶ロストの人25/07/13(日) 20:46:35

    ──後日談、アリスとエンジニア部



    ウタハ「そうか……アビドスでそんな事があったのか」

    ある日のエンジニア部、そこに先生とアリス…そしてモモイが来ていた

    アリス「あの…ウタハ先輩、ごめんなさい!勝手に作ってた物を盗って行ってしまって!」

    ヒビキ「謝らないでアリスちゃん。管理がずさんだった私達も悪いんだから」

    コトリ「私もアリスさんが盗みに来たなんで誰も思ってませんでしたから」

    エンジニア部一同は反省する
    まさか可愛い後輩がそこまで思い詰めて犯行するとは思ってもみなかったのだろう

    "ところで?ウタハ達は最後までユウカに協力しなかったのはなんで?"

    ウタハ「ああ、その事か…我々エンジニア部は最初からモモイ…くん?が犯人だとは思って無かったからだよ」

    モモイ「そうなの!?ウタハせ……ウタハさん…」

  • 97モモイの記憶ロストの人25/07/13(日) 20:52:25

    ウタハ「呼びやすい方で良いよモモイくん。……キミのあの眼を見たから我々はモモイくんを敵と認識しなかったのだよ」

    ヒビキ「最初は私たちの発明品の『記憶消去君3号、ロスト・メモリア』の暴発だと思ったもんね」

    モモイ「いやなんて危ない物作ってるの!?」

    コトリ「いえいえ!これにはちゃんとした使い道があるとして制作したんです!忘れたい辛い記憶を消したい、またはあの時忘れた記憶を思い出したい。そんな気持ちを一発で解決出来るのがこのロスト・メモリアです!では何故こんな物を開発する事になったという事ですが、それは……(以下略)」

    ウタハ「それよりもだ…アリスが出会ったと言う黒いドレスのお姉さん…だっけ?その人の技術力は我々を遥かに超えているな」

    アリス「そうなんですか?アリスはウタハ先輩たちも色々とすごい物を作ってる先輩だと思ってます!」

    ヒビキ「ありがとうアリスちゃん。でもね、私たちはその人に勝てないと思う」

    ウタハ「ああ。我々は0から1にする事は可能だが…その人物は1から100や1000を軽く超えてきてる。我々が大量の予算をつぎ込んで作ったあのアリスの光の剣《スーパーノヴァ》も改良されている」

  • 98モモイの記憶ロストの人25/07/13(日) 21:01:37

    "…そんなに凄いの?"

    ウタハ「オーバーテクノロジーってレベルじゃないよ先生。システムはそのままに威力、チャージ時間、消費エネルギーが全て改善されている。我々が制作した飛行ユニットとペイントガンも実用圏内に改造されてるよ」

    モモイ「……待って?ペイントガン???レプリカの銃じゃないの?」

    ヒビキ「レプリカの銃で正解だよモモイちゃん。けどそれじゃあエンジニア部としてはつまらないから独自に改造してインクが出るようにしたの。元々は先生からの依頼なんだけどね」

    そう聞いてモモイは先生を睨む
    対する先生は冷や汗をかいていた

    ウタハ「まさか先生から直々の依頼でプラモデルがベースのロボットを作って欲しいなんて頼まれるとは思ってなかったからね」

    モモイ「…………ホントに何してんの先生?」

    モモイの目がさらに冷たくなった

  • 99モモイの記憶ロストの人25/07/13(日) 21:04:07

    "いや違うんだモモイ!これは……その…ロマンなんだよ!"

    モモイ「言い訳になってないよ先生…」

    なんで自分はこんな先生を好きになったんだろ?って思いつつもウタハに向き直る

    ウタハ「我々も飛行ユニットは作りたいとは思っていたからね。良い機会だから製作に踏み込んだんだ。製作費は先生持ちでね。まぁ…ロボット部分はさすがにアリスの光の剣以上の予算を使うはめになるから、翼部分とロボットの持ってた銃とサーベルは完成したんだ。ちなみに、サーベル部分はサイリウムになっているよ」

    モモイ「…………」

    "あ、あははは……"

    呆れて何も言えなくなるモモイ
    そんな二人のやり取りをスルーしつつ、ウタハは語り続ける

    ウタハ「アリスが使ったという光線銃なんだが、分解して一つ分かった事がある。それは光の剣《スーパーノヴァ》と同じ構造の物が応用されて作られていた。その技術者にはぜひ一度会ってみたいものだね」

    そう語り終えたウタハ
    謎は増えたがその人物…シロコ*テラーがおそらく何かの鍵を握ってるのだろう

  • 100モモイの記憶ロストの人25/07/13(日) 21:09:40

    "ところで…さっき言ってた記憶消去君3号で忘れた記憶を思い出せるって言ってたけど、モモイへの記憶は戻せないのかな?"

    ウタハ「残念ながらそれは無理な相談だ」

    ウタハはそう答えつつ首を横に振る

    ヒビキ「確かにこの装置は忘れた記憶は思い出させる事は可能だよ。でもね…」

    モモイ「……失った記憶は戻せない、かな?」

    ウタハ「正解だよモモイくん。無から有は作れないと同じく、既に失われた記憶は戻せない」

    コトリ「記憶というのは、たとえ忘れていても脳の何処かに保存されてるものなんですよ。わかりやすく説明するなら、図書館やパソコンに過去のアーカイブが残ってる感じですね。ですが、そもそもの記憶や記録が失われてる場合は復旧作業が不可能なんです」

    ウタハ「試しにコトリが使って思い出せるか試してみたけど、やはり駄目だったね」

    "……そっか、ありがとうねみんな"

    ウタハ「何かあったら我々エンジニア部を頼ってくれ」

    ヒビキ「いつでも力になるからね」

    コトリ「機械の事でもそうでなくても、私たちにお任せください!」

    モモイ「……ありがとう、先輩たち…」

    後日…エンジニア部が失われた記憶すら蘇らせるメカを作ろうとし、大爆発を起こしてミレニアムの一画が消し飛んだ事件が起きた
    謹慎処分中のユウカの代わりにセミナー業務をしてたモモイにガチお説教されたのは、また別のお話……

  • 101二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 21:35:31

    >>1

    復活してた!

    このスレがきっかけで自分も大長編シリーズ作ろうとしたのでありがたいです!

  • 102モモイの記憶ロストの人25/07/13(日) 21:58:48

    ──後日談、その後のマキとモモイ


    「……待って!」

    ある日のミレニアムサイエンススクール
    とある用でミレニアムに来ていたモモイはとある生徒に呼び止められる

    モモイ「…?……あっ」

    そのモモイを呼んだ生徒は……かつての親友だった『小塗マキ』だった

    マキ「才羽……ううん、今は梔子モモイ…であってる?」

    モモイ「うん…あってるけど……」

    元親友との再会なのだが…互いに気まずい空気が流れる
    本来のマキとの関係ならいつもの馬鹿話でもして盛り上がってるのだが…

  • 103モモイの記憶ロストの人25/07/13(日) 21:59:49

    マキ「その……ごめん!モモイの事、忘れちゃって…謝っても許してもらえないけど」

    モモイ(…………モモイ……か)

    未だに記憶が消された原因は不明で黒幕も分からずじまい、そもそも黒幕が存在しているかも不明だけど…
    誰も悪くないのだが…仕方がないとはいえマキとの距離感を感じるモモイ

    マキ「都合の良い女って思われるかもしれないけどさ、……また改めて…友達になってくれないかな!?」

    モモイ「…!!」

    マキ「…………ダメ…かな?」

    モモイ「ううん!そんな事ない!マキと友達になりたい!」

    そう言ってモモイは右手を差し出す
    マキはすぐさま理解し、互いに握手を交わす

  • 104モモイの記憶ロストの人25/07/13(日) 22:01:03

    マキ「ありがとうモモイ!…えっと?せっかく友達になったんだから……『モモ』って呼んで良いかな?」

    モモイ「…っ!?」

    モモイの頬に一筋の涙が溢れ落ちる
    モモイは無意識に泣いていた

    マキ「わぁ!?ごめん!調子に乗り過ぎたかな!?」

    モモイ「……ううん、そんな事ないよ。ちょっとびっくりしただけ、むしろ嬉しいよ…マキ」

    マキ「…やった!それじゃあ…改めてよろしくね!モモ!」

    モモイ「うん!こちらこそよろしく!マキ!」

    こうして二人は再び友達になった
    二人の関係が親友になる日が来るのは…また別のお話……

  • 105モモイの記憶ロストの人25/07/13(日) 23:04:03

    ──その後のゲーム開発部


    モモイ「ヤッホーみんな!遊びに来たよ!」

    ユズ「ひゃあっ!?」

    ミドリ「もう…また遊びに来たの?ここ最近は毎日来てるよねお姉ちゃん」

    アリス「アリスはモモイが来てくれて嬉しいです!たぶんケイも同じ気持ちだと思います!」

    モモイ「ありがとアリス。一応セミナーのお仕事を終わらせてから部室に来てるんだけどね」

    ミドリ「そういえば…今はユウカがいないからお姉ちゃんが変わりに仕事してたんだったね、大変じゃない?あとユズはいい加減慣れようよ…」

    ユズ「ひゃい…がんばります……」(小声)

    モモイ「ん〜…大変だけど……ある意味私のせいだからね。だからユウカが帰って来るまでは頑張ろうかと」

    ミドリ「…そっか」

  • 106モモイの記憶ロストの人25/07/13(日) 23:05:14

    アリス「それよりモモイ!あのモンスターをバスターするゲームの最新作が出たので一緒に一狩り行きましょう!」

    モモイ「ホントに!…あっ……でもソフトも本体も持ってないや」

    ユズ「だ、だいじょうぶ…モモイさんの分も買ってきてありましゅ…」

    ミドリ「後でユズにお金払うんだよ?」

    モモイ「えっ?それくらいなら良いけど」

    ミドリ「えっ…軽い冗談だったのに……」

    アリス「そんな事より早く始めましょう!今作はかなり細かくキャラ作成できるみたいです。せっかくなので見た目そっくりに作成したいですね!」

    モモイ「それじゃあ!キャラクターが完成したら集会所に集合ね!」

  • 107モモイの記憶ロストの人25/07/13(日) 23:07:34

    ──6時間後…──


    ミドリ「お姉ちゃん強すぎない!?ずっとほぼノーダメージだよ!?」

    モモイ「そう?普通じゃない?」

    ユズ「敵の攻撃モーションをよく見て次にどう動かすかを最適化すれば行けると思います」

    ミドリ「いやいやいや!二人と一緒にしないで!?」

    アリス「うわーん!またニ乙しちゃいました!」

    モモイ「大丈夫!ニ乙しても平気、へっちゃらだよ!」

    ミドリ「ところでお姉ちゃん?もう遅い時間だけどユメさんのお家に帰らなくていいの?」

    モモイ「あれ、言ってなかったっけ?今日はここに泊まっていくよ」

    ミドリ「……えっ?」

    アリス「わ~い!お泊まり会ですね!アリス、みんなとまくら投げがやりたいです!」

    ユズ「まくら投げするには…ちょっと部室が狭いかな……?」

    アリス「うわーん!アリスの夢が潰れました!」

  • 108モモイの記憶ロストの人25/07/13(日) 23:11:07

    ──さらに1時間後…──


    ニコ「Fox Eatsでーす!ご注文のピザお届けに来ました〜!」

    ミドリ「あれ?いつの間に頼んだの?」

    モモイ「私が頼んでおいた!いつもありがとうねニコさん」

    ニコ「いえいえ、これもお仕事ですから♡それじゃあ、またFox Eatsをよろしくお願いしますねモモちゃん!」

    バタン

    ミドリ「待って待って、いつ知り合ったのお姉ちゃん!?」

    モモイ「何時って……2ヶ月前から?」

    ミドリ「2ヶ月前!?その時から利用してたの!?」

    モモイ「…………ユメ先輩、変な所で料理失敗するから……」

    ミドリ「あっ…」

    ユズ「大変な目に遭ってたんですね…」

    アリス「?」モグモグ

    モモイ「そんな事よりさ、もっと遊ぼうよ!私たちの2ヶ月の間を埋めなきゃね!」

    その日のゲーム開発部は特に賑やかだった…

  • 109モモイの記憶ロストの人25/07/13(日) 23:56:54

    ミドリ「そういえばお姉ちゃん」ピコピコ…

    モモイ「なに?」ピコピコ…

    ミドリ「お姉ちゃんとアリスちゃんが戦ってた時、最後に勢いよく顔からぶつかってたけどアレって大丈夫だったの?」ピコピコ…

    モモイ「ああ…アレか……」

    アリス「アレですね……」

    ユズ「?」

    モモイ「一つだけ言っておく」
    アリス「(首が)死ぬほど痛いです…」

    ミドリ「そんなレベルなんだアレって……」

  • 110モモイの記憶ロストの人25/07/14(月) 00:09:28

    ──ユウカの約束とネルが頼まれた事


    ──シャーレ事務所──


    モモイ「そういえば…ネル先輩が頼まれてた事ってなんだったんだろ?」

    ある日のシャーレ、モモイは久しぶりにシャーレのお仕事で呼ばれていた
    そしてふとあの戦闘時のネルの言葉を思い出していた

    "ああ、その事か。知りたい?"

    モモイ「知ってるの先生?」

    "私も後に知ったんだけど、ミドリからお願いされたそうだよ……ユウカもね"

    モモイ「ミドリから!?……なんて言ってたの?」

    "…………『あの時の事を謝りたいから、あの娘を連れてきてください!ずっと…あの日の事を後悔してるんです……もっと、あの娘の事を知るべきだったんです。だからお願い…!もう一度…あの娘に会わせてッ!』…って二人に言ってたよ"

    モモイ「……ミドリ」

  • 111モモイの記憶ロストの人25/07/14(月) 00:10:48

    モモイはミドリの行動に感極まっていた
    ミドリも後悔していた、一時の感情の流れにより通報してしまったが、だんだん冷静になってくると様子のおかしさと違和感に気付いたのだろう
    そして約2ヶ月間ずっと後悔しながら過ごしてたのだ、おそらく…心のどこかで大好きな姉の存在を感じていたのだろう

    モモイ「……ところで先生、最後に一つ質問いい?」

    "…………なにかな?"





    モモイ「…なんでミドリの声真似そんなに似てるの?」

    先生は思わず椅子から滑り落ちた
    所属が変わってもやはりなにかしらズレてるモモイであった…

  • 112二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 05:51:30

    www

  • 113モモイの記憶ロストの人25/07/14(月) 12:30:05

    ──ノアのその後


    アビドス大戦争が終わった次の日、モモイはある場所に向かっていた

    モモイ「……なんか、ホントに久しぶりだね…ここに来るの」

    その場所は…ミレニアムタワーにあるセミナーの部屋
    もうあの時と違い、堂々として入室する
    セミナー…生徒会室に入ってすぐにノアがモモイの存在に気付いた

    ノア「…あら?あなたはあの時の…」

    モモイ「お久しぶりです。ノア先輩」

    モモイがセミナーの部屋に来た理由は二つ、2ヶ月前に交わした約束のうち一つを守った報告
    もう一つは…………ユウカが約1ヶ月の謹慎処分になった事

  • 114モモイの記憶ロストの人25/07/14(月) 12:31:05

    ノア「…………そう、ユウカちゃんが……」

    ユウカの事を教えるとノアの表情は曇っていった
    親友が行った大きすぎる間違い、それによって出た責任と被害

    ノア「…ありがとう。ユウカちゃんの事を言ってくれて、貴方も辛かったでしょう?」

    モモイは無言でうなずく
    ここでは事情が変わっているとはいえ、モモイにとってはゲーム開発部のみんなやアビドスの先輩たち並に関係が深く、いつも
    お世話になっていた先輩だったのだ

    ノア「それよりも、こうして会いに来てくれたって事は…何か真実は見つけましたか?」

    モモイ「ううん、けどノア先輩に会いに来たのにはもう一つ理由があって…」

    モモイはノアにあの後に何が起こったのかを話した
    アビドス砂漠に逃げた事、そこで行き倒れてアビドスの生徒に助けられた事、今はその先輩たちと楽しく学校生活を送っている事

  • 115モモイの記憶ロストの人25/07/14(月) 12:32:08

    ある程度話し終えると、ノアはモモイをそっと抱き締めはじめた

    ノア「それにしても、貴方が……モモイちゃんが無事に生きていてくれて本当に良かった…あの後、無事に逃げ切れたのか心配だったの」

    モモイ「ノア先輩…」

    ノアはモモイからそっと離れると困った顔をしながら独り言のようにモモイに話しかける

    ノア「それにしても困りましたね…ユウカちゃんがしばらく帰ってこないとなると、セミナーのお仕事が溜まって処理できなくなりますね…」

    そう話すノア、基本ユウカとペアで事務仕事していたのだろうし、同じセミナーのコユキはあの性格なのでおそらく役に立たないだろう

    モモイ「それなら…っ!ユウカが戻って来るまで私がセミナーのお仕事を代わるよ!」

    これが、モモイがユウカの代理でセミナーの仕事をしている理由
    あまりの仕事の多さと問題作だらけの報告書に別地区での被害総額処理に滅茶苦茶大変だった事が良く分かったモモイ
    これからはユウカに迷惑はかけないようにしようと思うモモイだった

  • 116モモイの記憶ロストの人25/07/14(月) 16:52:04

    tips:モモイの髪とアクセサリー

    あの後髪を切ろうかなと呟いたが、ミドリとアリスに全力で止められて今も長いままである
    元お揃いのネコ耳ヘッドフォンと尻尾はお店で買い直して大切に保管している

  • 117二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 20:37:38

    保守

  • 118モモイの記憶ロストの人25/07/14(月) 22:56:57

    tips:アルと柴関ラーメン屋台

    アビドスでのごたごたが終わった後、アルたちが柴大将に謝りに行き、少し破損した屋台を修理した
    その後はモモイに改めてラーメンを奢り返した

  • 119二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 05:41:27

    >>118

    なんて誠実さ……!!

  • 120モモイの記憶ロストの人25/07/15(火) 11:13:28
  • 121二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 17:17:00

    ありがとうございます

  • 122モモイの記憶ロストの人25/07/15(火) 20:07:39

    ──先生の行動とミドリの覚悟


    時は少し遡り、柴関ラーメン屋台爆破未遂事件が起こる前
    先生は昨日のモモイとの会話を思い出しつつ考える

    "モモイのあの態度は……私には拒絶のように見えた…"

    取り付く島もない言葉の数々に威嚇射撃
    おそらく…いや間違いなくモモイも記憶を失っている
    そう気付いてはいるのだが……

    "はぁ~…………本当に嫌ってるわけではないとはいえ、拒絶されるのって辛いなぁ……"

    先生らしくない大きなため息は誰に聞かれることもなくシャーレのオフィスに消えていった
    ある2人の相棒を除いて

  • 123モモイの記憶ロストの人25/07/15(火) 20:10:58

    アロナ《気を落とさないでください先生。たぶんですが、モモイさんもおそらく後悔してると思いますから、次のチャンスを待ちましょう!》

    プラナ《先輩の言う通りです、先生。先生はモモイさんの記憶を無くしてましたが、それでも変わらずにモモイさんと接しようと努力しましたから、その想いはきっと伝わるはずです》

    2人の相棒に元気づけられ、気力を取り戻す先生
    たとえAIの女の子でも、やはり落ち込んでる時に側に誰かがいるのは大きな助けになる

    "ありがとうアロナ、プラナ。でも…モモイと会話するには、私だけじゃ駄目な気がするんだ"

    モモイの心の鍵を開けるには先生だけでなくもう1人か2人……最低でもミドリかアリスのどちらかが必要だと考える

    アロナ《それって……》
    プラナ《…待ってください、つい先ほどアビドス自治区の一角で大規模な爆発を検知しました》

    このタイミングでの爆発、それもアビドス
    おそらくモモイが何かに巻き込まれたと過程して先生が行動に移す

    "モモイが危ないかもしれない、行こう二人とも!"

  • 124モモイの記憶ロストの人25/07/15(火) 20:13:31

    先生はシャーレを出て走り出す、しかし…

    アロナ《先生!そっちはアビドス方面ではありません!》
    プラナ《今先生が向かっている方角は……ミレニアムサイエンススクールがある場所ですね?》

    そう、先生はアビドスではなく…先にミレニアムへと向かっていた

    "ついさっき、モモトークでやり取りしたあの子の力を借りようとねっ!杞憂だったらいいんだけど…!"

    アロナ《…あの子?》

    プラナ《……なるほど、理解しました》

    アロナ《ええ〜!プラナちゃん分かったんですか?私にも教えてくださいよ〜!》

    プラナ《…先輩なんですからたまには自分で考えてください》

    アロナ《そんな〜!》

    そんな2人の漫才を聞きつつ先生はミレニアムへたどり着いた

  • 125モモイの記憶ロストの人25/07/15(火) 20:15:30

    "ミドリ!いる!?"

    先生がミレニアムに着き次第に向かった場所は…ゲーム開発部の部室だった

    ミドリ「ひゃ!?びっくりしました…驚かせないでください先生」

    "ああ…ごめん。急いでたから…"

    ゲーム開発部の部室には……ミドリ1人しか居なかった
    ユズはたぶんロッカーの中か、そもそも今日は来てないか…
    2人も部員が居なくなったゲーム開発部は寂しさに包まれていた

    "…ミドリ、急で悪いんだけど、一緒に来てくれるかな"

    ミドリ「えっ…?」

    突然の訪問に一緒に来てとのお誘い

    ミドリ(もしかして……デートのお誘い!?)

    自称、隠れ先生Love勢のミドリがそう勘違いしないわけにはいかず…

    ミドリ「それ…(相手は)私じゃないとダメなんですか?」

    "ああ…(モモイを説得するには)ミドリじゃないと駄目なんだよ"

    ミドリ「ええっ…!?」///

  • 126モモイの記憶ロストの人25/07/15(火) 20:17:10

    アロナ(…あれ?ミドリさんなんだか勘違いしてませんか?)
    プラナ(……面白そうなのでこのまま見守りましょうか)
    アロナ(プラナちゃん!?)

    互いに微妙な勘違いしたまま会話が続く
    何故か本来ストッパーのプラナが乗り気なのでツッコミが存在しない状態になる

    ミドリ「えっと……本当に私で良いんですか…?」///

    "むしろミドリ以外は考えられない、私(とモモイ)にはミドリが必要なんだ"

    ミドリ(これって…っ!ぷぷ……プロポーズ!?)///

    生徒と先生の勘違いコントは続いていく…

    プラナ《恋する乙女の反応…良いですね。これが裏切られるとはミドリさんも思ってないでしょうね》

    アロナ《ドSだ…プラナちゃんがドSでした……》

    この2人の会話で先生がミドリを勘違いさせてると気付き、ミドリに謝罪した
    その後のミドリは先生をゴミでも見るような目付きになった
    なお後日、プラナによると『先生は生徒を勘違いさせるような発言を少しは直して欲しい』との事だったそうで

  • 127モモイの記憶ロストの人25/07/15(火) 20:18:45

    そんな軽……くはない乙女の尊敬を踏み躙った事はあったが、先生に連れられたミドリたちはアビドスへと向かっていた

    ミドリ「先生、私をアビドスに連れていっていったい何を…?」

    ミドリの疑問はもっともだった
    現場へ向かいながら説得すると言っていた先生について行ってるだけで何も知らないのだ

    "……これから、モモイに会いに行くんだけど…そのモモイが今危険な目にあってるかもしれないんだ"

    ミドリ「……えっ?」

    先生から出た予想斜め上の人物の名前が出てミドリは足を止める

    ミドリ「……そのモモイって生徒と私になんの関係があるんですか?」

    そう言うミドリの言葉は冷たかった、心なしか怒ってるようにも感じる

    "関係大アリだよ、だって……モモイとミドリは双子の姉妹なんだから"

  • 128モモイの記憶ロストの人25/07/15(火) 20:20:54

    ミドリ「…………私と、そのモモイって生徒が……双子の生徒?」

    ミドリからしたらあまりにも突然の事で困惑する
    先生からそんな事言われても実感が沸かないのだ

    "ユウカから聞いたよ、もう一度モモイに会いたいと…本当は後悔してるんでしょ?あの時ろくに会話もせずに通報してしまった事"

    そう言われてドキリとするミドリ、まさしく確信を突かれて言葉を無くすが…

    ミドリ「でもそれがなんだって言うんですか?元々あの部室は私とユズとアリスちゃんとユウカの4人で…………4人で?」

    何か疑問に引っ掛かったのか、急に黙ったミドリ、そんなミドリに先生は真実を話し始める

    "ミドリ…聞いてくれないかな?これは過去にミドリたちが経験した冒険の物語なんだ"

    そう言って先生は過去の出来事を話し始めた
    二人と出会った事、廃墟でアリスを見つけた事、セミナーを襲撃した事、頑張ってTSG2を作った事、そして……

  • 129モモイの記憶ロストの人25/07/15(火) 20:22:05

    "……これが、私の知るモモイとミドリの物語の全てだよ"

    そう語り終えた先生、対するミドリはあまりの情報過多にか、それとも記憶が混乱してるのか頭を抱えていた

    ミドリ「ううう……どうして?全く知らない記憶なのに…どうして覚えてるの?どっちが本物の記憶なの……?」

    ミドリは強烈な頭痛で苦しんでいる
    苦しむ生徒を見たくはないが、それでもモモイとミドリの為に荒治療を続ける先生

    アロナ《もう少しです先生!なにかあと一つくらいきっかけがあれば…!》
    プラナ《そういえば先生、ひとつ伝え忘れてる事があります。モモイさんがアリスさんに重症の怪我をさせられたあの…》

    そうプラナに言われて思い出した先生
    あの後アリスはリオに連れ去られた事もあり、無意識に避けていたのだが…

    "……ミドリは覚えてないかもしれないけどね、モモイがアリスに大怪我させられてずっと眠ってた時期があったんだよ。その後、アリスがエリドゥに幽閉させられてみんなが落ち込んでいた時にある生徒が活を入れたんだよ"

    ミドリ「……それって、もしかして…」

  • 130モモイの記憶ロストの人25/07/15(火) 20:23:11

    "そう、それがモモイって生徒なんだ。モモイがいてくれたから、ゲーム開発部のみんながいたんだよ"

    ミドリ「うううう……!頭が…いたい……ッ!」

    "思い出して!ミドリ!!"

    ミドリ「ああああああああああああ!!!」

  • 131モモイの記憶ロストの人25/07/15(火) 20:24:23

    ……

    ………

    …………おねぇ……ちゃん?

    "…!思い出した?ミドリ"

    ミドリ「…………そうだ……お姉ちゃん…会いに…行かないと……謝らないと……!」

    ミドリはモモイの事を完全に思い出した
    しかし、頭痛の影響でフラフラな状態にも関わらず歩きだそうとする

    "無理しちゃ駄目だよミドリ。急ぎたい気持ちはわかるけど、今は休まないと"

    ミドリ「でも行かないと駄目なの!私にはわかる…今のお姉ちゃんは泣いている。早く行ってお姉ちゃんを助けないとっ!!」

    先生に抱きかかえられながらも無理して進もうとするミドリ
    双子にあるテレパシーだかシンクロだかでモモイのピンチが分かったのだろう
    先生もミドリの気持ちは痛いほどわかるが、今のミドリはとても動ける状態ではない…先生は困り果ててしまう



    ?「……お困りですか?先生」

  • 132二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 20:26:49

    そんな2人に声をかけた人物は……現在廃校になっているSRT特殊学園所属、RABBIT小隊リーダーのミヤコだった

    ミヤコ「お久しぶりですね先生。それと…あの時スランピアで共闘した生徒……ですよね?」

    "やあミヤコ、久しぶり。ちょっと緊急でアビドスに向かわないといけないんだけど、今は動けそうになくて…"

    ミヤコ「そうですか…先生、救援は必要そうですか?」

    "えっ?うーん……救援はありがたいけど、ミヤコを巻き込むわけには…"

    ミヤコ「ご心配無用です先生。私たちRABBIT小隊はいつどんな時でも先生をお助けする事が私たちの信念ですから、なんでもおっしゃってください」

    "わかった。それならヘリを出せない?今すぐにでもアビドスへ向かいたいんだ"

    ミヤコ「了解しました先生。すぐに出発の準備をしますね」

    そう言うとミヤコは仲間に通信を送りはじめた…

  • 133モモイの記憶ロストの人25/07/15(火) 20:28:37

    ミヤコ「こちらRABBIT1よりコール…RABBIT小隊、通信をお願いします」

    《……こちらRABBIT2、急に連絡を寄こすとは…何か緊急事態か?》

    ミヤコ「出てくれましたね…詳しくは知らないのですが、今すぐヘリを飛ばせませんか?」

    《唐突だね〜…一応弾薬も燃料も満タンだけど、どっか襲撃でもするの〜?》

    ミヤコ「そういうわけではないのですが……先生が至急アビドスへ向かいたいそうで、力を借りたいっておっしゃってまして」

    《せ…先生もそこに居るんですか?ミヤコちゃん……》

    ミヤコ「ミユ、今はRABBIT1と……そんな事言ってる暇もなさそうです」

    《どうやら余裕も無さそうだね〜、分かった。ヘリの準備しておくから早く公園に戻ってきなよ》

    《念の為に戦闘の準備もしておいた方がいいな…おい!どうせ聞いてるんだろう先生!……今回だけだからな》

    ミユ《あれ…?サキちゃん、前にも同じ事言ってなかったっけ?》

    《くひひ〜、サキは素直になれないツンデレだからね〜》

    サキ《誰がツンデレだ!いつ誰がデレたんだよモエッ!》

    ミドリ「…………す、すごく賑やかですね」

    ミヤコ「すみません…お恥ずかしいかぎりです…」

  • 134モモイの記憶ロストの人25/07/15(火) 20:29:51

    ──子ウサギ公園キャンプ地帯──


    サキ「遅い!急いでるんじゃなかったのか!?」

    "ごめんサキ、ミドリを背負って走って来たからどうしても…"

    モエ「あれ?あの時スランピアで共闘したミレニアムの生徒じゃん」

    ミユ「お…お久しぶりです…」

    ミドリ「ど…どうも……」

    ミヤコ「挨拶はそのへんにして…モエ、ヘリの準備はできてますか?」

    モエ「バッチリ。何時でも飛べるよ」

    ミヤコ「わかりました。それじゃあ先生、それとミドリさん、乗ってください」

    "ごめん、ありがとうRABBIT小隊のみんな"

    モエ「お礼なら今度なにか美味しい物でもご馳走してよ」

    サキ「お前…現金過ぎるだろう……まぁ、先生には何度も助けてくれたからな、今度はこっちが助ける番だ」

    ミユ「先生のお役に立てて何よりです」

    ミヤコ「それではRABBIT小隊、これよりアビドスへ急行します」

  • 135モモイの記憶ロストの人25/07/15(火) 20:31:11

    アビドス市街地の現場から少し離れた所でヘリが着陸し先生とミドリ、それとミヤコとミユが出てきた


    モエ「本当にここでいいの?なんならもう少し近づけたけど」

    "ここで良いよ、ありがとうモエ。これ以上近づいたら勘の良い生徒が新手と勘違いして撃ち落とされる可能性もあったからね"

    サキ「なるほどな…我々RABBIT小隊やミドリはともかく、先生がヘリの爆発に巻き込まれたら即死じゃ済まないな」

    ミヤコ「気をつけてくださいね先生。何かあったら私とミユが突入しますから」

    ミユ「先生の事はお守りしますから…安心してください」

    ミドリ「あの…ありがとうございます。SRTのみなさん」

    ミヤコ「ふふ、貴方のような生徒や一般市民を守るのが、私たちSRT特殊学園の使命ですから。お姉さんと仲直り出来ると良いですね?」

    ミドリ「……はい!」

    "行こう、ミドリ!"

    そう言って二人は現場へ向かって行った
    その後は争いも無事に終結し、ミドリはモモイと再会したのである

  • 136モモイの記憶ロストの人25/07/15(火) 20:33:45

    ミユ「……無事に終わったみたいだよミヤコちゃん」

    ミヤコ「ミユ、作戦行動中はコードネームで呼んでください。それはそれとして、任務完了…お疲れ様でした。RABBIT小隊のみなさん」

    モエ「おつかれ〜。今回私たちはただの運び屋だったね〜、…もうちょっと争ってくれたら全弾発射できたのに……にひひ」

    サキ「物騒な事言うなモエ。先生を巻き込む気か?」

    モエ「私がそんなヘマするとでも?」

    ミユ「あうう〜…けんかしないでくださ〜い…」

    ミヤコ「これくらい喧嘩には入りませんよミユ」

    サキ「しっかし…この後はエンジェル24で廃棄弁当でも貰いに行く予定だったんだけどな…」

    ミユ「お腹すいた……」

    ミヤコ「仕方ありません…今日のお昼は残してあった保存食を……あれ?先生からモモトークが来てますね」

  • 137モモイの記憶ロストの人25/07/15(火) 20:34:48

    サキ「なんて来てたんだ?」

    ミヤコ「えっと……『"今日のお礼に今度何か奢りたいんだけど、無難に焼肉で良いかな?"』って」

    モエ「焼肉だって!?」

    ミユ「わぁぁ…今日はお腹いっぱい食べれるんですね」

    サキ「ミヤコ!その予定を今すぐに変えられないか!?」

    ミヤコ「ちょっと待ってください……『"みんながそれでいいなら今すぐ準備するね"』って」

    サキ「ヨシ!モエ!今すぐ戻るぞ!」

    モエ「了解!少し飛ばすからしっかり捕まっといてよ〜!」

    ミユ「焼肉……何ヶ月ぶりのお肉だろう?」

    ミヤコ「今から楽しみですね!」

    その日のRABBIT小隊は一段と賑やかだった
    残ったお肉はクーラーボックスにしまった為、しばらくの間はちょっぴり贅沢ができたミヤコたちなのであった

  • 138二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 23:18:12

    このレスは削除されています

  • 139モモイの記憶ロストの人25/07/15(火) 23:22:55

    ※お知らせ
    23時以降の保守コメントが削除されてる場合、埋め立て荒らし対策のスクリプトが正常に機能している証拠なので心配しないでください

    なお、露骨に削除レス数が多い場合は例の荒らしが原因なので基本、スルーしてください

  • 140二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 00:34:34

    このレスは削除されています

  • 141二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 10:05:51

    RABBIT小隊も、お疲れ様だね

  • 142モモイの記憶ロストの人25/07/16(水) 13:10:58

    tips:ミヤコとモモイと廃棄弁当

    ミヤコがエンジェル24でバイト中にモモイとばったり会い、それ以降は姉妹で挨拶しあう仲になった
    事情によりあまりまともな食事をとれてない事を伝えると時々モモイが差し入れに来るようになったとか

  • 143モモイの記憶ロストの人25/07/16(水) 20:41:01

    第2部入りまでの簡単なあらすじ…

    いつも通りゲーム開発部の部室へ向かっていたモモイ、しかし…たどり着いた部室に入るとそこにはモモイの記憶を無くしていたミドリとユウカ、ユズがいた
    不審者と勘違いされ、ミレニアムから逃亡したモモイはノアやホシノたちの協力もあり、アビドスへ亡命する

    そうして2ヶ月もたってアビドスの生活に慣れた頃、ミレニアムからモモイへの刺客が襲い掛かる
    なんとか対抗するものの、今度は行方不明だったアリスが新兵器を持っての乱入
    その後は先生の介入により、平和的に戦いは終結した…しかし、この世界の謎は残ったままだ
    アビドス組とユウカたちはモモイの記憶を思い出したが、他の生徒は忘れたまま

    それに……何故か生きている梔子ユメに、アリスのレールガンを魔改造したと思われるもう一人のシロコ*
    そしてモモイの存在を覚えていたアロナとプラナ、アリスの意味とは?
    モモイの冒険が再び始まる!


    これは…ワケあってミレニアムから逃げたモモイが
    アビドス高校学校に転校してきたお話

  • 144モモイの記憶ロストの人25/07/16(水) 20:43:20
  • 145モモイの記憶ロストの人25/07/16(水) 20:48:45

    『登場人物紹介』

    【梔子モモイ】(本名:才羽モモイ) アビドス高校1年生

    この物語の主人公件メインヒロイン
    二人の恩人を強く意識してる為か髪を伸ばし、ちょっと乙女らしくなった。ちょっとだけおじさん(ホシノ)化してる

    【小鳥遊ホシノ】アビドス対策委員会3年生

    アビドス廃校対策委員会のリーダーでモモイをおじさん化させた張本人
    ユメへのトラウマが触発されたのか、モモイを溺愛している

    【梔子ユメ】アビドス生徒会3年生

    何故か生きているアビドス生徒会長
    基本的にぽやぽやしてるが、直感が良いのか何かを察してはアビドスの後輩たちを守っている
    盾の扱いなら本気のホシノよりも上

  • 146モモイの記憶ロストの人25/07/16(水) 20:50:43

    【砂狼シロコ】アビドス対策委員会2年生

    運動する事が好きな生徒
    同じアビドスで拾われたモモイの事を妹のように接する


    【十六夜ノノミ】アビドス対策委員会2年生

    ショッピングが趣味のゆるふわな女の子
    よくモモイを甘やかしてる場面をよく見る


    【黒見セリカ】アビドス対策委員会1年生

    アビドス対策委員会の会計でちょっとツンな女の子
    モモイとは波長が合うらしく、モモイとよく2人でツッコミに回る


    【奥空アヤネ】アビドス対策委員会1年生

    アビドス対策委員会の書紀でみんなのまとめ役
    モモイがミレニアムでユウカの代わりをすると聞いたので書紀としてのいろはを教え込んだ

  • 147モモイの記憶ロストの人25/07/16(水) 20:54:43

    【天童アリス】ゲーム開発部1年生

    2ヶ月前に行方不明になったがモモイと再会し、ミレニアムに復学した
    アリスのレールガンはエンジニア部がリミッターを装着するため代わりにレーザーライフルを使っている(命名モモイ)

    【才羽ミドリ】ゲーム開発部1年生

    モモイの記憶を思い出し、モモイと仲直りできた双子の妹
    別れるのは嫌だと言っていたが、毎日モモイが来るので普段と変わらないなと悟った

    【花岡ユズ】ゲーム開発部1年生

    やたら影が薄いゲーム開発部の部長
    モモイの記憶はまだ無いが、少しづつ慣れてきてる

    【早瀬ユウカ】ゲーム開発部部員件、セミナー会計

    前作のやらかしで謹慎中のセミナーのメンバーの一人
    その反動かモモイにやたらと甘い

  • 148モモイの記憶ロストの人25/07/16(水) 21:14:47

    【桐藤ナギサ】ティーパーティー3年生
    アビドス組にトリニティの警備を依頼した本人
    アビドスに2度も支援砲撃を指示した

    【聖園ミカ】元ティーパーティー3年生
    元パテル派代表、アビドス組の案内役
    やたらアリスとモモイを気に入っている

    【百合園セイア】ティーパーティー3年生
    一応病弱の元ティーパーティーホスト
    なんとなくモモイの素性について勘付いている
    あと当日セイア実装前の作品なので今のイメージとは少し違う

  • 149二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 21:32:08

    なぜユメが生きてるか、とかシロコテラー方面の解決はしますか?

  • 150モモイの記憶ロストの人25/07/16(水) 21:38:21

    >>149

    う…うーん……かなり困るタイミングで質問されたなぁ……

    もちろん解決はさせますが、一回リメイク前で更新停止したので、具体的なタイミングは未定…と言うことで……すみません

  • 151モモイの記憶ロストの人25/07/16(水) 22:06:07

    ※現在書き直し作業中……続きは明日からになりそうです

  • 152二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 22:10:38

    がむば

  • 153二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 01:18:13

    このレスは削除されています

  • 154二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 01:25:04

    このレスは削除されています

  • 155二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 02:03:29

    このレスは削除されています

  • 156二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 11:06:44

    ほしゅ

  • 157二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 15:11:17

    ほしゅ

  • 158モモイの記憶ロストの人25/07/17(木) 20:30:06

    ……私のミスでした


    「…………えっ?」


    私の選択、そしてそれによって招かれたこの全ての状況


    「…なに突然?というか誰?」


    結局、この結果にたどり着いて初めて、あなたの方が正しかったことを悟るだなんて……


    「…って連邦生徒会長!?なにしてるの!?というか血塗れだけど大丈夫!?」


    ……今更図々しいですが、お願いします


    「なにを!?治療すればいいの!?今治療セットどこにも無いよ!?」


    ─────さん


    「…………えっ?……わたし?」

  • 159モモイの記憶ロストの人25/07/17(木) 20:31:28

    きっと私の話は覚えてないでしょうが、それでも構いません

    何も思い出せなくても、おそらくあなたは同じ状況で、同じ選択を取るでしょうから……


    「同じ選択……」


    ですから……大事なのは経験ではなく、選択

    あなたにしかできない選択の数々


    「私にしか……できない選択…?」


    責任を負う者について、話した事があります


    「…………」


    あの時の私には理解していたようでしてなくて、今……やっと分かったんです

    大人としての、責任と義務。生徒としての、意思と覚悟。そして…その延長線上にあった、あなたの選択

    それが意味する心構えも…


    「連邦生徒会長……」

  • 160モモイの記憶ロストの人25/07/17(木) 20:32:37

    ですから、─────さん

    先生が心から信頼している、あなたになら

    この捻れて歪んで混ざり合った先の終着点とは、また別の結果を……

    そこへ向かう選択肢は……きっと見つかるはずです


    「……ごめんなさい、連邦生徒会長。それは『今の私には』無理な相談かしら」


    ……そうですか


    ……ごめんなさい。あなたをこんな事に巻き込んでしまって


    「…………」


    私の力が及ばなかったばかりに、あなたをこんな辛い目に合わせてしまって……

    「気にしないで、これは私が自分で決めた道だもの」


    それでも、諦めないで


    「──諦めないで……か」

  • 161モモイの記憶ロストの人25/07/17(木) 20:33:53

    あの娘を……───を……助けてあげてください


    「待って!誰!?肝心な所が聞こえないわよ連邦生徒会長さん!?」


    ……お行きなさい勇者よ。この世界を変えるのは貴方しかできないのです。


    「ホントは余裕あるよね連邦生徒会長さん!?ってかそんなテンプレボケはいいから誰の────」

  • 162モモイの記憶ロストの人25/07/17(木) 20:35:41

    「──……待って!」

    そう叫びながら目覚めた
    目線の先は知らない天井……ってこのネタ2回目だよね?あと知らない天井じゃないし…

    モモイ「……不思議な夢だったなぁ」

    思わずそう呟いてしまう、どうやらまたも無意識で右手を伸ばしていたようだ
    あの時とは違い、激痛もなにも無いからそっと戻す

    モモイ「……なんか…失踪中の連邦生徒会長さんと夢であった……ような」

    夢で見るほど会いたいわけでもないし、そこまで戻って来て……は欲しいが、そもそも接点が無さすぎる
    まんま別の学校の生徒会長なので気軽に会いに行くなんて図々しいし、仮に連邦生徒会長でも廃部の危機は解決できない……と、思う
    ……それより、さっきの夢は…

    モモイ「あれは、私……だったのかな?」

    の割には一部口調がヘンだったし、でも声的に私にそっくりだったけど…?

    「モモイちゃ〜ん。おおきな声がしたけどだいじょうぶ〜?」

    下の階からぽやぽやした声が聞こえてきた。どうやら家の家主は珍しく先に起きてるようだ
    モモイは素早くアビドス制服…は既に着てて寝落ちしてたため、服の皺を伸ばしてからこの家の家主、『梔子ユメ』の元へ行った

  • 163モモイの記憶ロストの人25/07/17(木) 23:14:05

    「おはよ〜モモイちゃん。朝食できてるよ」

    モモイ「おはようユメさん。……まさかまた焦がした?」

    挨拶を交わしつつもそんな軽口を叩くモモイ
    学校では敬語だが、家では普段通りに話している
    なんでもユメが『一緒に住んでるんだから敬語じゃなくてリラックスして話してほしいな?』って言っていたためにモモイもタメ口で喋るようになった

    ユメ「ひぃん…焦がしてないよぉ〜! わたしそこまで下手じゃないからねっ!」

    モモイ「そう言ってて玉子焼きを焦がしたの誰だっけ?相変わらずフレンチトーストはプロ級だけど」

    そう。ユメは何故かはわからないが、簡単な料理は失敗し、少し凝った料理になると成功するという
    もはや何かの神秘が作用してるんじゃないかと疑うレベル…と思う事もあるのだが、やはり普段からドジっ娘なのが一番影響してると思う…たぶん

    モモイ「それにしても珍しいね、ユメさんが先に起きてるなんて。いっつも私が起こしてるのに」

    ユメ「いつもゴメンねモモイちゃん。起きた理由なんだけど…夢に連邦生徒会長さんが出てきたような感じがして目が覚めたんだ」

    モモイは朝食に出てる牛乳を吹きかけた、それくらい驚いたのだ
    もう鮮明に思い出せないとはいえ、モモイの夢にも連邦生徒会長が出てきてたような気がしていたのだ

  • 164モモイの記憶ロストの人25/07/17(木) 23:15:42

    モモイ「どんな夢だったの?」

    ユメ「ん〜?……覚えてないや!」

    モモイ「…ですよね~」

    まぁ最初から期待していなかった
    そもそも、夢とは曖昧なもの、別に予知夢とか神託とかでもないありきたりな夢の一つなのだろう
    ただ偶然にも同じタイミングで連邦生徒会長が出てきてた夢を見ただけなのであろう事だけはわかる

    ユメ「あっ!一つだけ覚えてる事があるよ!」

    モモイ「…どんなの?」

    ユメの言う事とはいえ、気にならないと言ったら嘘になる
    実は接点の無さそうな2人は知り合いとか? 親友関係とか?血の繋がってない姉妹とか?

    ユメ「何故か連邦生徒会長さんがホシノちゃんよりちっちゃくなって黒ビキニ着てシャーレの先生に甘えてた夢だったよ!」

    モモイ「…………幼女の連邦生徒会長に黒ビキニ着せて甘えさせるとかサイテーだよ先生……」

    荒唐無稽な夢であったが、なんとなく先生に責任を押し付けたくなったモモイであった

  • 165二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 00:02:00

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  • 166二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 00:17:46

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  • 167モモイの記憶ロストの人25/07/18(金) 00:19:41

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    最近深夜帯に変な奴や例の荒らしが沸く為、23時〜朝までのコメントはスクリプトの自動削除によって削除されます
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  • 168二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 00:49:58

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  • 169二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 00:50:58

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  • 170二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 00:52:00

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  • 173二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 00:58:01

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  • 187二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 01:24:14

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  • 190二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 01:32:15

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  • 191二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 01:33:18

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  • 192二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 01:38:56

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  • 193二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 01:41:04

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  • 194二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 01:43:22

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  • 195二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 01:45:14

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  • 196二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 01:48:33

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  • 197二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 01:51:29

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  • 198二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 01:54:28

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  • 199二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 01:55:38

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  • 200二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 01:56:00

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