君が私の些細な体型の変化も見逃さないようにするためだ

  • 1二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 09:26:04

    今から服を脱ぐから身体を見てくれないか…?

  • 2二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 09:34:25

    無理です

  • 3二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 09:42:53

    ドゥラがこういうこと言うか言わないでいったら普通に言いそうだから困る

  • 4二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 11:22:49

     え、と口に出て固まってしまった。
     何かを言おうとするが呆気に取られてしまって、喉につっかえて言葉が出なかった。
     それを了承と受け取ったのかドゥラは制服を脱いで、あっという間に下着姿になってしまった。

    「……どうだろうか。ずっとそばに居たのは君だ、だからこそ遠慮なく言って欲しい」
    「……」

     服という人類が齎した布を取り払ったドゥラの身体。思わず見てしまっていた。出るところは出ていながら引き締まっているアスリートらしい体付き。
     比較的肉感的な身体は異性ならば目を奪われてしまうだろう。現に自分がそうなのだから。
     生唾を思わず飲み込んでしまう、担当バの体躯。
     

    「……綺麗だ」
    「え」
    「あ……」

     思考が止まってしまっていたが故に、抱いた感想を口にしてしまった。
     そうした後に気づいた。堂々としているように見えて……肌が仄かに赤らんでいることに。
     ポッと顔を一際強く赤らめた彼女は、消え入りそうな小さな声で目線を外しながら問いかけてきた。

    「……き、君にとっては魅力的なのか? 私の身体は」

     そう、トレーナー人生が地盤から揺らぐような事を尋ねられてしまう。
     どうしよう。

  • 5二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 11:32:50

    ドゥラとブルボンの情緒幼女コンビを一緒にしたらトレーナーどうなるんだとふと思ってしまった

  • 6二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 11:41:41

    つづけろ!
    と言っているのだ!

  • 7二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 12:15:21

    女帝が駆け付けてきた

  • 8二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 12:16:46

    まて!今脱いだら誤解されるだろ!

    (無言で服を脱ぎ始めるドゥラ)

    わーっ!だから脱ぐなって!

  • 9二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 12:31:11

    私の体に手抜かりはないという自負とアスリート一本で過ごしてきたからこその独特の常識の未成熟さが合わさって恥じらいもなく脱ぐのが想像に難くないのがなんとも……

  • 10二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 12:35:40

    「……魅力的だよ」
    「……そうか」
    「だから服を着て。どこもおかしいところもない」

     努めて平静に言ったつもりだった。それでも上擦ってしまってかっこのつかないまま彼女から目線を外す。彼女を導き道行を見守る者としてはあまり好ましくない発言であるのは分かっていた。女として魅力的? どの立場から言ってるのか。けれど彼女は嬉しそうに、言葉短めに返答をして足音がゆっくりと近づいてくる。

    「こっちを向いてくれないのか」
    「……ダメだよドゥラ。女の子なんだから。そう肌を晒しちゃダメだ」
    「君になら幾らでも見ていい、ううん……私が見てもらいたいんだ」

     目線の行き場が狭まって。ドゥラの綺麗な御御足が視界に映る。困りに困って彼女に背を向けた。強く言うべきなのだろう。一人の男として、一人の大人として。とは言っても、中等部の彼女にそう言えるものか。二人三脚で頑張ってきた関係性だからこそ、彼女の傷つくような言葉を吐けるものか。そう言い訳しながら大人としての責任を逃れようと彼女と対面することは避けた。

    「……」
    「っ、ドゥラ!?」

     そのまま諦めてくれるかと思っていた。しかし自分が思っている以上に事は重大化しているようで。
     下着姿の彼女が背後から抱きついてきた。
     柔らかな双丘が背中越しに伝わってくる。
     ぐらり、と視界が揺れてしまうよう。

    「…………」

     何も話さない。言葉にしない。聞こえるのは息遣いだけで。どくん、どくんと彼女の心音が聞こえてくるようで。室内の静寂がより身動ぎする音さえ引き立てる。どうすべきか、どうすればいいか悩んだ後にぽつりと呟いた。緊張故なのか、やんわりと回された腕が震えているのを感じ取って。

    「……私だって君を魅力的だと思ってる。君とっては私は担当ウマ娘でしかないだろうが。一人の男性として……君を強く慕ってる……んだ」
    「……ドゥラ」

     俺は、俺はどうすればいい?助けてくれ。

    みたいなのを誰か書いてくれ

  • 11二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 12:38:30

    >>10

    セルフサービス定期


    というかお前さんが続けてくれ、マジで

  • 12二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 12:41:50

    >>10

    これはお前が始めた物語だろ

  • 13二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 12:51:46

    >>10

    卿の文才は目を見張るものがあるぞ。

  • 14二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 13:38:22

    >>10

    早く続きを書くべ

  • 15二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 13:41:52

    >>10

    なんですかわっふるわっふるって言えばいいんですか?わっふるわっふる!!!

  • 16二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 13:44:21

    「……」
    「……」

     痛いほどの沈黙。彼女の不安そうな声色が、正直な彼女の感情を表しているようで。大人という建前や言い訳といった本音を隠すものに覆われて。彼女にとっては漸く見れた自分の本心なのかもしれない。
     それに縋り付いている姿が心苦しかった。

    「俺は……」
    「っ……」

     ぴくり、と身体全体が跳ねた。
     腕を優しく手に寄り添わせると、力無くそのまま解けた。背後に佇む彼女と向かい合って。その顔を見た。自分に対する感情の吐露。不安に汚れてしまっている表情を拭ってあげたいと切に思うのはきっと三年間彼女の側にいたトレーナーという自分のワガママなのだろう。だから──言い繕うのはやめにした。

    「……ドゥラにだけは本音で言うよ。初めて担当を持ったのがドゥラメンテというウマ娘で良かったと思う。あんな強い走りをしているのにどこか不器用で、ふとした時の君の可愛さに触れて。三年間君の隣いて想ったんだ。ドゥラを一人の女性として、好きなんだって」
    「……」

     少し見上げる彼女の瞳が感情の昂りでほんのりと濡れていて。彼女には、せめて。せめて。誠実でありたい。腕を伸ばすとそのまますっぽりと身体が収まった。胸元に埋まった彼女の後頭部を優しく撫でながら言うんだ。

    「けど、君はまだまだ大人になる途中だ。ウマ娘として強くても、社会で見ればまだまだ子供なんだ。今から酷い事を言うね。その過程で俺よりいい人が現れて、君がその人と付き合うことになるかもしれない。その恋愛感情が一過性のものかもしれない。だから──ドゥラが成人を迎えて。その時になっても俺を想ってくれてるなら付き合い、いや……結婚しよう」
    「っ……!」

     ばっと見上げた彼女の顔は今まで見た事のないぐらいぐしゃぐしゃで。俺は残酷なことを言ってる。
     トレーナーとして出来るのはここまで。
     震える唇をそっと重ねてウマ娘らしい……しっかりとしているのに華奢な身体を離さぬよう掻き抱く。
     きっと、生涯──忘れることができない、涙の味がするキスだった。
     最後に、言わないと。

    「これが今できる俺の精一杯」


    トレーナーくんは大人だからドゥラの男性観を滅茶苦茶にしながらごめんね、大人になってからねって言いそうなんだよね

  • 17二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 13:46:56

    >>16

    続きをありがとう

  • 18二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 13:50:38

    >>16 わっふるわっふる

  • 19二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 14:08:53

    >>16

    続きオナシャス

  • 20二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 14:25:30

    これ以上書くとぬっぷぬっぷしてドゥラにタイホやリバティエレーデドゥレッツァ産んでもらうしかないんですが……

  • 21二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 14:26:49

    >>19

    ここで終わる儚さってものもあるんじゃないか?

    >>18

    なんだよわっふるって

    >>15

    わっふる!!わっふる!!

  • 22二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 14:36:20

    >>20

    かまわん、行け

  • 23二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 16:09:43

    >>22

    もう知らないからね!

  • 24二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 16:11:02

    「っぐ……ぅ……ぅ゛……!」

     胸に締め付けられる苦しさ。
     彼が好きでいてくれているのに、恋人にはなれない、なってはいけないという現実はただ、ただ苦しいものだった。
     分かる、分かっているつもりだ。
     トレーナーとしての責務、未だに付き合うには足りない私の人生経験と年齢。そして不純異性交遊。
     痛いほど理解しているからこそ、ただ苦しい。
     この大きな腕の中で収まっている私の身体は震えがとまらなかった。
     彼のそばがいい。君の隣がいい。
     トレーナー以外の人を好きになるわけない。トレーナーがいい。私にはトレーナーしかいない。私は彼にしか靡かない。だって彼は私のトレーナーだから。
     そう否定したいのに。貴方しかいないと声に出したいのに。ただ抱擁された中で蹲るしかない。涙で彼を濡らすしかない。
     ──自分ながら本当に子供じみていると思う。感情が昂って涙が溢れて。泣きじゃくって彼を困らせて。どうしようもないウマ娘だった。
     ひとしきりしてから彼がくれたファーストキスは少し涙の味がした。そうして……抱きついて。
     彼の匂いに包まれながら、暫くそうしていた。
     落ち着くまで彼は優しく私の頭を撫でてくれていて。ずっとこのままでいられたらどれだけ幸せだろうか。
     けれど、終わりとはいつかくるものだ。分かっている。
     だから。


    「……ワガママを一つ、言っても……いいか?」
    「……」

     ゆっくりと顔を上げた。彼は何を言うわけでもなく。じっと優しい瞳の中で、私を捉えている。見据えている。涙で濡れた私を映し込んで。私だけを見てくれている。

  • 25二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 16:12:07

     ああ、欲しい。彼が。どうしても欲しい。
     私の隣にいて、私と共に在って欲しい。
     いつか手に入ると分かっていても尚、やはり手を伸ばして欲するのは子供だから? ……どうだろうか。
     仏陀はこの世の苦しみは執着によるものと説いたそう。固執するから苦しいと。愛おしいから苦しいと。家族愛さえも捨てろ、と。
     でも私は捨てたくない。彼が欲しくて欲しくてたまらなかった。仄暗い愛情だとしても。重たい恋慕だとしても。
     それでもきっと、彼はきっと──苦しむ私を見てくれている。支えてくれる。
     

    「私が君を好きでいる証拠、君が私を愛していると言う証拠が……欲しい」
    「それは──」
    「欲しいんだ……ダメだと分かっててもやっぱり……」

     きっと、私は彼を迷わせている。困惑させている。答えに窮する彼を見て、私は後ろ手に回して人差し指と親指を使ってホックを外した。
     そのままストラップが肩、腕から外れて……露わにさせた。彼の前で弾ませて。肉丘を曝け出してから──彼は目を逸らさずに見てくれている。

    「……ドゥラ」
    「……ダメなら拒んでくれ。そう言ってくれた方が諦めもつく……中途半端に、君を想って待ち続けるのが怖くてたまらないんだ。私ではない誰かが、君の隣に……わ……わ、私は……」
    「……」

     そのまま手を引かれて……優しく抱き留められながら押し倒されたと気づいたのを最後に、私は大人になった──

     情熱的でただ、絡みつくような。
     初めてだった。けれども本能のままに求めた。熱と熱が溶け合って一つになってしまうと錯覚するほどの交わり。
     動く彼の太腿に尻尾を擦り付けて。汗ばむ肌が心地良かった。
     投げ出された指を絡め取られて恋人繋ぎで……その状態のまま口付けも何回もされた。接吻で。首にも、鎖骨にも。
     ……誠実で、不器用な私を支えて、背中を押してくれている彼が。彼の劣情が嬉しかった。彼の独占欲が嬉しかった。
     トレーナーが認めてくれたようで。彼に求められて、私は求めた。分からない。前後不覚で、彼が私の名を呼ぶたびに壊れてしまいそうになって。私は──わたし、は──

  • 26二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 16:15:52

    トレーナーくんが数年待たせるドゥラに忍びないとワガママ聞いたお陰でドゥラは将来トレーナーくんのお嫁さんになる道が決まりました
    あーあトレーナーくんのせいです

  • 27二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 19:45:43

     夜、トレーナー寮に泊まった。初めての朝帰りだった。外泊届を遅れて提出してヒシアマゾンは少し呆れながら受け取ってくれた。怒られるとは思っていたが、どうであれ事前に知らせるよう言われるに留まった。
     ──あれは現実だったのだろうか。
     汗の匂いや彼の香り。お互い生まれたままの姿になって。生々しい質感が今も残っている。彼に抱かれて、奥の奥まで熱で溶かされて。腰に手を置かれ後ろから。向かい合って手を繋いで狂おしいほどに蕩け合って。ああ、やっぱり夢かもしれない。夢のような体験だったから。だって彼は私を見て、目尻を下げながら愛してると囁いてくれて──


    「──ドゥラさん?」
    「あ……あ、あぁ済まない。少しボーッとしていた」

     気づけば食堂にいた。周りにはかつてのライバルで友人、キタサンやサトノ、クラウンにシュヴァルがいて。どうやら昼食の時間のようだった。とは言っても私はいつものように、とはいかず……食べるよりも頭に残ったあの記憶に囚われていた。頭の中が夢現に浸っているようで、どうにも集中出来ない状態で。

    「なんか珍しいですね……? ドゥラさんらしくないというか。夜更けまで何かやってた、とか?」
    「夜更け……」

     キタサンにそう言われて考えを馳せる。
     夜は彼に……そう考えて彼の、縋り付くような視線に射抜かれたのを思い出した。あの瞳の色は、申し訳なさに色帯びながらも私を求める獣だった。情熱的で、艶やかさもあって。私の知らない、彼の一面を垣間見た。私だけしか知らない彼を──

    「そういえば、首……随分と真っ赤だけど蚊に刺されてない? ドゥラメンテさん大丈夫?」
    「っあ……」

     隣いたクラウンが手を伸ばしてきたのを見て思わず首元を押さえながら立ち上がってしまった。椅子がぎぎぎ、と耳障りな摩擦音を立てたのもあってぽかん、とした表情で4人の視線が私へと集まる。

    「えっ?」
    「す、済まない……痒くはない。何でもないんだ……す、少しお手洗いに行ってくる」
    「あっ」



     ──私らしくない。私がこんな様子でどうする。そう思ってふと、駆け込んだトイレの鏡を見た時に首筋に真っ赤な跡がいくつもあった。彼が刻み込んだ私への証。そうして思う。やはり、ああ夢ではなかったと。ゆっくりと跡をなぞって思う。あの時の熱さはまだ冷めやらぬようで。
     ──ああ、どうやら私は彼で狂ってしまったようだ。

  • 28二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 20:57:05

    エアグルーヴさん、反応は如何に?

  • 29二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 21:09:02

    プロージット!!

  • 30二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 21:13:51
  • 31二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 21:14:39

    グル姉だってやってる癖に!

  • 32二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 23:13:25

    これが二冠馬のはやさ!!

  • 33二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 23:41:40

    キタサン(ドゥラメンテさんもついに超えたのですね!これは祭りですワッショイワッショイ!)
    クラウン(ドゥラメンテさんもとうとう…私も負けてられないわ)

  • 34二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 06:53:57

    シュヴァル(僕もトレーナーさんにあんな…いやいやできないできない!)

  • 35二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 07:00:28

    >>31

    たわけはそういうところはしっかりしている

    この前だって一緒に風呂まで入ったというのに手を出してこなかった

    ……私の体は魅力が無いのだろうか?

  • 36二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 08:44:42

    >>35

    たわけの体型が一部激しく変化してそう

  • 37二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 09:49:04

    また12世代か、相変わらず爛れているわ

  • 38二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 09:53:57

     一線を超えてからと言って日常は驚くほど変わらない。
     学園の喧騒、青春の足跡、賑やかな時間。
     なんとはなしに歩いているとドゥラがキタサン達と共に行動しているのが視界に入った。かつてのライバル達が喋ってる横で何か考え込むようにしながら──と、思っていればキタサンがこっちに気づいてドゥラの肩をちょんちょんと小突いてこちらを指差した。
     瞬間、華やいだように……明らかな破顔とは言わないが、自分から見て喜んでいると分かるぐらいに頬を綻ばせているドゥラの表情が見えた。
     そのままドゥラはキタサン達に目線を送って、頷かれたのを皮切りにこちらに向かってきたかと思えば、ゆっくりとした足取りで胸に飛び込んできた。ぽすん、と胸板に顔を埋めて尻尾を振っている。

    「……」
    「……」

     ぎゅう、と抱き締めてやるとドゥラはやおら顔を上げると目尻を下げてまた顔を胸元に隠してしまう。
     きっと会えなくて悶々としていたのだろう。
     練習にもレースにもストイック。孤高の存在である彼女は実際のところ不安がりで甘えん坊な側面もあると感じている。そんな彼女の心の拠り所でありたいもの。
     せめて彼女が不安にならないよう側で見て支えるのが自分の仕事であり、務めであり、彼女にそうしたいと感じていることである。いつものように耳の付け根から後頭部にかけて掌で撫で回しながら彼女が落ち着くまでそうしていると──

    「…………」

     また顔を上げて。ぼう、とした顔でこっちを見ている。色香を纏ったような……ふとした時に見る彼女のあどけなさとは正反対の……あの夜に見た雰囲気に似ている。目を閉じて、僅かに顎を上げて唇を差し出そうとしてくる。
     それに応じて、顔を下げて顔との距離感を詰めていって……

    「……んっ……」

     重なり合う唇。鼻息が仄かに当たる密着した状態で……おずおずとした舌使いで忍び寄ってくるドゥラの小さな舌。出迎えるように優しく絡めると辛抱たまらずと言った様相で少し激しめに貪ってきた。暫くそうしていると、唇が離れて……緩んだドゥラの口から舌を覗かせて。そこからつぅ、と唾液の橋がかかって落ちた。
     キスの余韻に浸った後に背後に友人達がいた事を思い出したドゥラはキタサン達を見て目撃されたのを確認すると真っ赤な顔をずっと下げていた。

  • 39二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 09:55:10

    トレーナーにずぶずぶなドゥラちゃん、友人達の前でエグいキスを見せつけてしまう。
    尚キタサンはダイヤちゃんと手を繋ぎながら大人のキスに終始ガン見。
    シュヴァルは茹蛸のように顔を真っ赤にして手で隠していたが指の間から様子を見ていて、クラウンはドゥラの凛とした普段の雰囲気からまるで彼にしか見せない女の顔に目線を外しながらも頬を赤らめて見ていたそうな。

  • 40二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 10:20:13

    >>37

    ドゥラ達は15世代だよ‼︎

    まあ12世代も爛れているけども

  • 41二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 14:14:12

    >>37 >>40

    生まれは12年だな、一応…

  • 42二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 18:57:34

    「また情緒幼いドゥラとドゥラトレのドタバタほっこりなシチュエーションか」なんて思いながらスレを開いたら、何で糖度120%級のドロッドロで完成度激高なSSが投下されてるんだよ

  • 43二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 19:02:30

    これで付き合ってない扱いなの社会のバグだろ

  • 44二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 21:22:34

    「すまない……今、その大丈夫か?」
    「ん、大丈夫だよ。どうした?」

     トレーナー室でトレーニングメニューと睨めっこしているところにおずおずと。矯めつ眇めつと言った様子で入室してきたドゥラ。三年間の付き合いでここに来るのだって慣れている筈なのにどこかよそよそしく、どこか不安を帯びているようで。
     優しく微笑みかけながら、隣の椅子を引いてやるとぱっと柔らかくなった彼女が軽々とした足取りで隣に座った。
     そのままドゥラの頭が肩の乗っかって。トレーナーノートを置いて、彼女の膝に置かれた手を重ね合わせるとウマミミが垂れて、深く身を預けてくる。数分ほどして彼女の言葉がゆっくりと紡がれ始めた。

    「……事あるごとに来て、君に迷惑かけると思うと来るのはやめようと考えて……でも……」
    「迷惑なわけないさ。頼られて嬉しいよ」
    「……すまない」
    「謝る必要もないよ、ドゥラ」

     これまでにないほど精神的に揺れるドゥラは見たことがなかった。多分あの一件が深く響いていて……彼女の心の置き場がないのだろう。いや、自分に委ねている。甘えている。心の拠り所を自分にしてくれている。ただそれが無くなることに対しての不安や怯えがあるんだろう。執着や依存、それらにカテゴライズされるような状態に近い。彼女に寄り添うことしかできない自分の歯痒く思うが……今は彼女の吐露した気持ちを聞くに徹していた。

    「……不安に、なるんだ」
    「……うん」
    「……このままでいたいと何度思ったか分からない。当たり前が、そうではなくなる時……私は…………」
    「……側にいるよ、ずっと」
    「…………そうだったら、いいな」

     重ね合わせた手が震えているようで。いつにも増して悲痛な、小さな声だった。肩に手を回して抱き寄せて、苛まれてる彼女を受け止めて。
     震える声をどうにかして慰めたかった。好意を寄せている彼女に報いたかった。

  • 45二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 21:25:17

    「……ドゥラ。俺は……その、なんだ。君にはああ言ったが、君をそんな気持ちさせるつもりはなかったんだ。俺は──」
    「…………いや、君が正しい。正しいんだ……」

     正しさがそこにあるからそれ以上の関係にはなれない。なれないからこそ苦しい。その隣に誰かが座るかもしれない。彼女はそう考えてるのかもしれない。
     ──俺が無神経にも同じことを言ったから。
     自分はどうであれ、大人だ。どこかの出会いでどこかの女性と結ばれて普通の家庭を築くのだろうと、頭の片隅で考えていたクチだ。
     ドゥラメンテという彼女に憎からず思ってたのは確かだったが、あくまでもトレーナーとウマ娘の関係性──それ以上でもそれ以下でもない、と本当に最初の頃は思っていた。まさか彼女が同じ気持ちで、ふとしたきっかけでそうなってしまったのは今も信じられないと何処かで考えているけれど、でも彼女に少しでも尽くしたいと思っている。だが社会的に許されない関係性で。
     遠ざけようにも遠ざけられない。大人だからと建前を立てたけれど、悲しみに臥せる彼女を見て建前も捨ててしまった。そうして残ったのは中途半端で彼女を苦しめる自分と、こうして悲嘆に暮れるドゥラ。
     ──もういいじゃないか。彼女を待たせるなんて酷なこと強いらなくても。彼女が卒業まで心が移ろうかもしれない、と思って。彼女の血でありたいと願った自分を律するのは。
     もういいじゃないか、と。
     傍らに忍ばせていた木目が綺麗に整った箱。それを彼女の側へ置いて中身を見せた。
     白銀製のネックレス。そしてぶら下がる指輪。それが二つ収まっていた。

    「こ、れは……? ネックレス……の指輪……?」
    「少し早いかもしれないけど。エンゲージリング……に似たものかな? 昨日買って……渡そうと思ってて」
    「…………」
    「……ドゥラが卒業したら……指輪を作りに行こう。それで……その、プロポーズさせて欲しい」
    「……」
    「これは……その、前受けというか。嘘偽りなく、君と在りたい俺の願いというか……上手く言えないな……」
    「…………」
    「ドゥラ……? ドゥラ?」


     ──この後、彼女にネックレスを着けたら今にも泣き崩れそうな様子で大事にする、と言葉少なく呟いていた。

  • 46二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 21:26:34

    不安でぐちゃぐちゃになってたいたいけな乙女ドゥラちゃんの脳が焼かれました。あーあトレーナーくんの愚直なまでに正直な気持ちのせいです。

          ドゥラトレ
    クソデカ激重感情↑↓クソデカ激重感情
           ドゥラ

  • 47二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 21:35:27

    あんまりにも、あんまりにも良い物読むと暫く感想が出てこないもんなんだね
    「あらん限りの祝福を!」って言葉しか出てこない

  • 48二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 01:39:00

    この時期に見合ったしとしとした湿度ある、けど甘い雰囲気…

  • 49二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 02:34:47

    多分女帝はたわけとたわけして、キタサンもトレーナーとワッショイして、クラウンはタスティエーラできちゃって、シュヴァルだけ置いてけぼりに

  • 50二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 08:35:33

    一番遅いのはシュヴァルなのはそうだけどちょっとした拍子でするとこまでしてそうかも
    逆に女帝は女帝でほぼほぼ婚前交際なのにうまぴょいは結婚までお預けされてそうなんだよなぁ…

  • 51二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 11:02:12

    そんな情緒小学生なドゥラが女を見せるなんて…アリだな

  • 52二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 14:17:44

    翌朝満ち足りた表情でトレーナーの部屋から出るドゥラだが、同じような表情でトレーナーの部屋から出てくるキタサンやクラウンやダイヤが

  • 53二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 21:03:53

    シュヴァルグラン出遅れ…!?

  • 54二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 22:31:58

     指輪だ。彼がくれた、私の名が刻まれている唯一無二の。宝石が煌めく華美なものではないし、シンプルなもの。でも嬉しかった。
     私以上に苦悩していたと思う。頼られて難しそうな顔にさせてしまっていたとも感じる。あの人が隣に居ると安心しきって。だから私はあの人と共に在ることが当たり前で──いなくなってしまう「もしも」を考えた事はなかった。それを考えた私は最も見苦しい姿を見せてしまったと思う。
     けれども彼は変わらなかった。彼は彼のままで、静かに側で支えてくれて。突飛もないことで困らせた私を受け止めて──ずっと、ずっと。
     そう思いながら、首にぶら下がるネックレスの指輪を眺める。明かりに反射してきらきらと煌めいて。試しに指を通してみれば、ぶかぶかだった。
     けれど、薬指に通してみると実感が湧いてくる。彼が選んでくれた指輪。彼に見初められた、ドゥラメンテという私。
     ──「ドゥラが卒業したら、指輪を作りに行こう」
     彼の台詞がふと過ぎって優しい気持ちになって。物思いに耽る。
     収まるところに収まって──あるべきところに落ち着いたような、そんな安心感が私を支えてくれている。

    「──ドゥラメンテさん?」
    「っ! あぁ……クラウンか……」
    「驚かせちゃいましたね……? ん……どうしたんです、それ?」

     光沢を放つネックレスと指輪。当然──私が声をかけられる前に触っていたためにクラウンが指摘するのは当たり前で。けれども、やっぱり気恥ずかしさはある。私が彼の──いや、言葉が要らないだろう。あれほど悩んでいたのが嘘のような、晴れやかな気持ちがずっと続いていて。
     クラウンと正面から向かい合って……ふ、と頬を綻ばせて答える。

  • 55二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 22:34:10

    「…………つい先日、彼から貰ったものだ」
    「ふふ、ドゥラメンテさんも隅に置けませんね……あれ、何か書かれてません?」

     指で触っていたところに指摘されれば、うん、と頷いた。彼が渡してくれたあの瞬間に思いを馳せる。優しい声色で語りかけてくれた。涙ぐむ私に指輪を見せながら。
     ──「ありきたりだけど、俺と君のイニシャルに……俺なりの、ドゥラに対する気持ちを指輪に刻印してあるんだ。いい大人が君に対して向けるには少し重いかな」
     ……そう言って。自嘲気味に笑う彼に、首を横に振った。重たいものか。言葉にできなかったが私はそう態度に示した。三年間歩んできた軌跡や壁に比べれば、苛烈さはない。きっとそれは心地良いぐらいの重さだった。

    「…………彼と私の名前のイニシャル、それに……Belovedと刻印されてる」
    「最愛の人……?」

     クラウンの目が少し見開いた気がした。指輪と私の顔を交互に見比べてから。ジッと指輪を見て……呟かれた言葉が意味することを、沈黙で肯定していた。気恥ずかしいというものではない。
     伴侶であれば相応の言葉であるが、いち担当ウマ娘に向けるにしては些か重い感情である。それをトレーナーに貰った、と私は答えた。
     ……いや、恐らく……察しのついているクラウンはそれ以前より私と彼の関係を知っていたかもしれない。
     はぁ……と感嘆としたため息を溢しながら目線はずむと私の胸元に輝く指輪に向かっているようで。そのままクラウンは……自分の左手薬指を眺め始めた。

    「……」
    「……」
    「…………いいなぁ」

     小さく吐かれた言葉は、空気に溶けて。彼女も欲しているのだろうと……何となく感じていた。
     
    「……クラウン。君のトレーナーとはどうなんだ?」
    「……嗯〜〜……サトノ家に婿入りするとまで言ってくれてますし、お付き合いはこっそり……してるんですけど。女の子としてはやっぱりそういう贈り物に憧れてるというか……」
    「……ん」
    「……ドゥラメンテさんはどうやってその指輪、渡されたんですか? やっぱりロマンチックな渡し方されたんじゃないんですか?」
    「ロマンチック……かどうかは分からないが。トレーナー室で……彼にその、寄り添ってる時に──」

  • 56二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 22:35:11

    一日一回感謝の投稿
    ドゥラとドゥラトレはこの後しっとりイチャイチャする毎日
    ドゥラは彼との約束通り卒業と同時に結婚して彼との間に9人のウマ娘をもうけたそうな……


    随分とダラダラと書きましたがこの更新を最後にします
    お付き合い下さりありがとうございました!!!!!!!

  • 57二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 23:54:27

    どうなってんねんトレセンはこれじゃあ婚活会場と変わらんやんけ、なぁダーリン

  • 58二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 01:41:16

    >>57

    タマも同じ穴の狢だぞ

  • 59二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 08:56:12

    あーしはぜってぇ爛れねぇからな!!

  • 60二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 08:58:43

    >>59

    1コマ漫画の時点で手遅れだろ定期

    というか周りにいる2人がトレちゃんと船橋な時点でどう転んでもエスポのトレーナーも無理だろ

  • 61二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 16:16:16

    このトリオはそっち方向で攻めるのか

  • 62二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 17:59:15

    「あ、だめ!タスティエーラ出来ちゃう!」
    「ンンッ!イクイノックス!ソールオリエリエンス!クロワデュノール!」
    「アアァ、リバティアイランド、タイトルホルダー、ンアー、ドゥレッツァ」

    の声が深夜のトレーナー寮に響く

  • 63二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 18:30:14

    >>62

    ンアーが喘ぎ声じゃないのなんかの間違いだろ

  • 64二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 23:23:13

    グル姉だって夜な夜なたわけの部屋に行って朝帰りしているの知っているぞって言いそうなドゥラ

  • 65二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 07:56:28

    ほしゅ

  • 66二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 17:49:50

    >>64

    ただれた一族…

  • 67二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 20:46:44

    ドゥラ「トレーナーの部屋で過一夜を過ごすウマ娘って多いんだな」

    夜明けのトレーナー寮裏口から寮に戻ろうとするどこか満足でツヤツヤした生徒達を見ながら

  • 68二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 20:49:24

    >>66

    ルラシ、アドグル……

  • 69二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 20:49:28

    >>64

    添い寝してるだけだからセーフ

  • 70二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 22:37:20

    シュヴァル「ど、どうしよう、姉さんだけでなくヴィヴロスもトレーナーさんと…でも僕はまだそこまで…うう」

  • 71二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 08:23:17

    >>67

    トレーナー寮がホテルになってない??

  • 72二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 08:57:31

    トレーナーと担当ウマ娘がレースについて色々語り合っているからモーマンタイよ

  • 73二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 09:06:26

    >>66

    たわけた一族……

  • 74二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 12:32:52

    女を見せるドゥラメンテだと!馬鹿な!あいつの中身はほぼ小学生なのに

  • 75二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 20:41:10

    >>74

    周囲からの影響が大きかったんだろう

  • 76二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 20:45:22

    三女神「推せる~~~~~」

  • 77二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 23:44:39

    これには勇者王の父親もニッコリ

  • 78二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 08:22:18

    >>66

    たわわな一族…

  • 79二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 08:40:43

    もうトレセンの風紀はズタボロ

  • 80二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 18:03:26

    >>73

    全員爆乳か

  • 81二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 18:18:25

    この調子だと遠からずして別の意味で些細な体型の変化が起きそう

  • 82二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 20:07:54

    こうして自分の後輩たちが次々とトレーナー寮に入っていくところをニッコリとしながら見ているセントライト達

  • 83二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 00:39:21

    三女神がつき 伝説達がこねしトレウマ餅

  • 84二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 08:41:44

    三女神「これだからマッチングアプリは止められねぇ!」

  • 85二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 08:43:34

    なんか……
    短文でテキトーに保守してる感強くない?

  • 86二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 09:51:26

    このレスは削除されています

  • 87二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 10:32:00

    反応欲しがってる文末で書いてって言わせたがるのは感心しない
    作品への評価は正当なのか?と疑念を持たせるような流れになってしまう
    「求められた」からという建前で「知らないからね」などと書き込んで作品を出すのは美しくない

  • 88二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 10:44:37

    このレスは削除されています

  • 89二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 12:28:58

    このレスは削除されています

  • 90二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 12:34:04

    このレスは削除されています

  • 91二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 18:12:45

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  • 92二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 21:33:51

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