- 1二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 10:55:16
- 2二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 11:02:19
それから、約一週間が経った。
H.I.Fに向けてやっていたリーリヤとの練習は、Pっちが残してくれていたメモのおかげで順調に進んでいる。
「清夏、そこの振り付けワンテンポ遅いわ」
「あちゃーごめん咲季っち。リーリヤ、もう一回お願い」
「う…うん」
どうやらPっちは、「自分に何かあったらあの二人をよろしくお願いします」って咲季っちに言っていたらしく、時間が空いてる時は咲季っちが練習を見てくれている。
なんで、そんな事頼んでたの?まるで、自分が死ぬのがわかってたみたいじゃん… - 3二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 11:13:23
キョロキョロしゅみたんの可愛さからの本文の温度差エグすぎる…
- 4二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 11:15:51
まーた雑に曇らせられてる
- 5二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 11:16:46
まだ曇らせとか書く人いるんだ
- 6二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 11:18:33
スレ画と内容のエグさの落差ひどすぎるだろ
- 7二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 11:38:34
「そこまで、二人とも休憩よ」
「だって清夏ちゃん」
「待って、もう少しだけ…」
「…清夏、こんな時プロデューサーならなんて言うと思う?」
「Pっち?Pっちなら…」
『自分の体を労ってください。無理をして怪我でもしたらどうするんですか』
「…うん。そうだね。ごめん咲季っち、ちゃんと休む」
「…そうしなさい。はいこれ」
「ん、ありがと」
「清夏ちゃん…」
きっと、今の私はどうしようもないくらいバカだ。
Pっちがいなくなった悲しさを紛らわせる為にレッスンしてレッスンしてって…Pっちがいた時とは大違い。今だって咲季っちがいなかったらきっとレッスンを続けていた。
もちろん、リーリヤの言う事を守らないわけじゃない。でも、なにかに熱中してないと壊れそうなんだよ。 - 8二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 11:39:39
- 9二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 11:49:35
「はい、今日は終わり。二人ともお疲れ様」
「はあ…はあ…お、お疲れ様です」
「咲季っちもお疲れ様。悪いね付き合わせちゃって」
「気にしないで良いのよ。プロデューサーに頼まれたし、やりたくてやってるんだもの」
「そっか…ずるいな咲季っちは。Pっちに直接頼られて」
「なに言ってるのよ。一番彼に頼られてたのはあなたでしょ?そうじゃなかったらトップアイドルにしようとはしないわ」
「そっか…そうだね!そう考えたら元気出てきた!ありがと咲季っち」
「メンタルケアもプロデューサー…じゃないけど、仕事の内よ。それじゃあね二人とも」
そっか…私が一番Pっちに…でも、それなら直接言ってほしかったな。 - 10二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 12:04:29
「清夏ちゃんご飯出来たよ」
「……」
「また寝てる…無理もないよね」
ごめんねリーリヤ、またご飯食べられそうにないや。
『清夏さん、食事はしないとダメですよ。体調崩したらレッスンだって出来なくなってしまいますから』
「そう…だね。…リーリヤーご飯まだー?」
「清夏ちゃん…大丈夫なの?」
「うん。さっきはごめんね」
「ううん。いいよ。ご飯冷めちゃうから早く食べよっか」
ごめんねリーリヤ、Pっち。多分また吐いちゃうけど、しっかり食べるから。
『確かに食事とってほしいとは言いましたが吐いてしまっては意味がありません。無理せず少しずつ食べましょう』
「わかった」
「…清夏ちゃん」
「どしたの?」
「聞くべきか迷ってたんだけどね…その…_________?」
「え?」 - 11二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 12:26:06
「失礼しまーす」
私は今、元プロデューサー室に来ていた。今は使う人がいないから中身空っぽなんだけど。
「あら?紫雲さん?どうしてここに…ああ。そういう事ですか」
「あさり先生こそなんでここに?」
「実は、次に使う人が決まったので色々準備しているところなんです」
「…ここを?」
「はい。紫雲さんからすればあまり良い話ではないでしょうが…」
そっか…もうここはPっちとの思い出の場所じゃなくなっちゃうんだ。
「先生…もし…もしですよ?その使う予定の人がいなくなったら…ここはどうなります?」
「どうでしょう…不必要な物を処分するくらいで放置されると思いますよ?」
「そうですか…すいません。変な事聞いちゃって」
なにバカな事考えてるんだろ私。そんな事してPっちが喜ぶわけないのに…
『俺は清夏さんがやりたい事を応援しますよ』
「…そっか」 - 12二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 12:29:43
ていうかあにまんに限らず二次創作含むインターネットなんて嫌なら見るなが基本じゃないの?
- 13二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 12:50:23
ここは…どこ?どうして目の前で人が血を流しているの?
「…逃げなきゃ」
なんで?どうして逃げるの?混乱していた頭とは別に、体は随分素直に動いた。手に持っていた刃物を隠し、着ていた制服を洗濯して…全てを、笑顔の裏に隠して。
「あ!清夏ちゃん!大丈夫!?怪我とかしてない?」
「…どうしたのリーリヤ、何かあった?」
「ついさっき放送でね…その…プロデューサー科の生徒が亡くなったって」
「なにそれ…怖」
「犯人がまだいるかもしれないから全員寮室に戻るようにって…聞いてなかったの?」
「うん…ちょっと急いでたから」
私が殺したなんてバレたら学園にいられなくなる…なんなら仲が良いからってリーリヤまでいられなくなるかも。
『大丈夫ですよ清夏さん。あなたは俺が守ります』
「あはは…Pっちは頼もしいね」 - 14二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 12:50:23
- 15二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 12:51:48
- 16二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 12:54:11
スレタイに曇らせだとわかるように入れるか、1レス目は注意喚起とか入れておくといいかも
それはそれで騒ぐ奴もいるがな… - 17二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 12:55:39
まあ過ぎたことはいいよ
- 18二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 13:26:14
次建てる時からはそうします…
- 19二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 13:33:06
The world below⋯あにまん掲示板ではそんなことどうだって宜しい
- 20二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 13:36:42
>>プロデューサー科の生徒
流れ変わってきたな……
- 21二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 13:39:14
- 22二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 14:30:45
それから数日、今日はリーリヤに連れられて病院に来ていた。
「リーリヤ、なんで今日はここに連れてきたの?」
「最近疲れててね…せっかくだし清夏ちゃんも診てもらおう?」
「うーん…そうだね。私も最近疲れてるから」
「じゃあ名前書いてくるね」
私には無理せず休めって言うくせにリーリヤもちゃんと休んでないじゃん…Pっちならどうする?
『俺なら無理矢理にでも休ませますが…本人が嫌がる事を無理にやるのは嫌われますから』
そうだよね…帰ったらリーリヤに抱きついて一緒に寝よっかなー。
「葛城リーリヤさん、紫雲清夏さん」
「あ、呼ばれたみたいだよ」 - 23二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 14:40:13
「葛城さんは特に問題無いですね。多少精神疲労は見えますが休めば治るでしょう。紫雲さんは…かなり酷いです。いつ壊れてしまってもおかしくありません」
「そう…ですか。その…実は_______みたいで…」
「…なるほど、____ですか…カウンセリングが必要かもしれませんね」
「カウンセリングでなんとかなるんですか?」
「すぐに治すのは難しいです…時間はかかりますがいずれは」
二人は、何を話してるんだろう?カウンセリング?リーリヤ思ってたより重症なのかな。
「わかりました。また後日来てください」
「はい。ありがとうございました。行くよ清夏ちゃん」
「あ、うん」 - 24二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 14:43:47
外界の会話を正確に認識出来てない…?
- 25二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 14:44:52
リーリヤの方が全部知ってて何かしらの罪を犯したしゅみたんを護ってる説が出て来たな…
- 26二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 14:50:38
「清夏ちゃん。落ち着いて聞いてほしい」
突如リーリヤからそう言われた時、なんでかその場から逃げ出したくなった。
聞いちゃダメだ。聞いたらきっと私は壊れてしまう。
「リーリヤ?それ今言う必要があるの?」
自分でもビックリするくらい震えた声で問いかけた。
「うん。清夏ちゃんを守る…ううん。助けるために」
「…っ!嫌!言わないで!」
最後にリーリヤを拒否したのはいつだったか…もうわからないけど、過去最大の声を出した気がする。
「清夏ちゃん。プロデューサーさんはもういないんだよ」
「…っ!」
言われてしまった。聞いてしまった。聞こえてしまった。
「なんで…なんで今回はちゃんと聞こえてるの?Pっちが守ってくれるんじゃなかったの?」
今までずっと聞こえないようにしてた。聞こえてないフリをしてた。だから心を保てた。でも…
「なんで!?なんで何も言ってくれないの!?ねぇ!Pっち!!」
もう…Pっちの声は聞こえない。Pっちは私を守ってくれない。その現実を受け止めた時、涙がボロボロと溢れてきた。
「裏切ったら恨むって…言ったじゃん」
「清夏ちゃん…」 - 27二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 15:02:25
それからは早かった。
私の心はボロボロになって壊れてしまって、もうまともに何かをする事が出来なくなってしまった。
リーリヤはずっと私に寄り添ってくれてた。
「清夏ちゃん、起きて、朝だよ」
「清夏ちゃん、はいあーん」
「もう寝るよ清夏ちゃん。ほらおいで」
たまに咲季っちやことねっちも来てくれて、何ヶ月もして、ようやく意思疎通がとれるくらいには回復した。
「リー…リヤ」
「!清夏ちゃん喋れるようになったの!?」
「ご…めん…ごめんね」
最初に出たのは謝罪の言葉だった。きっとリーリヤは何もかも気づいてたんだろう。私が幻覚のPっちと話してる事も、私の心が壊れる寸前だった事も、幻覚に惑わされて人を殺してしまった事も。ずっとリーリヤは私を守ってくれていた。
「もう、逃げないよ」
「清夏ちゃん…いいの?きっと辛いよ?」
「うん。躊躇っちゃダメなんだ。思い出して、受け止めて、Pっちに託された夢を叶えるんだ」
「…わかった。行こう」
まだ歩くのは難しいけど、今行かなかったらきっと後悔する。だから…
「久しぶり、Pっち」 - 28二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 15:16:54
「…なんで、ここにいるんですか」
「篠澤さんに頼み込んで死者と話せる道具を作ってもらったんだ。って言っても一度だけなんだけどね」
「…」
「Pっち?どうしたの?」
「あなたは、バカなんですか」
「んなぁ!?数ヶ月ぶりに好きな人に会って言う言葉がそれ!?」
「バカですよあなたは。自分の中に勝手に俺の幻覚作り出して肯定させて暴走するなんて」
「ぐぅ」
「…でも、一番バカなのは俺ですね」
「え?」
「清夏さんを幸せにすると言っておきながら死んで、心に大きな傷を残して…幸せの真反対じゃないですか」
「Pっち…やめてよ」
「自分の死が近い事がわかってたのに無責任な事を言って…俺が清夏さんをあんな様にしてしまった」
「Pっち!流石に怒るよ!」
「いてっ…叩く必要ないじゃないですか」
「叩いてでも止めないと終わらないでしょ?Pっちが責任を感じる必要はないの。全部私が勝手にやらかしたんだから」
「しかし…」
「また叩かれたい?」
「すいませんでした」
なんだか、こんな掛け合いをするのも久しぶりだな…幻覚のPっちは私が呼びかけた時しか出てこないし基本肯定しかしてこないし。
「…話したいことは山ほどあるけど、もう時間だから行くね」
「ええ。次に話すのは清夏さんが亡くなった時ですね」
「暫く待たせると思うけど気長に待っててね」
「ええ。それでは最後に…行ってらっしゃい、清夏」
「!…うん!」 - 29二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 15:28:57
「清夏ちゃん!大丈夫?なんともない?」
「大丈夫だよー。ありがとね篠澤さん…ううん、広っち」
「大丈夫、だよ。せっかく作ったけど実験に付き合ってくれる人もいなかったから、ありがたかった」
「清夏ちゃん。ちゃんとプロデューサーさんとは話せた?」
「うん。行ってらっしゃいって言われたから、もう止まらないよ」
「清夏、急がないと遅れる、よ?」
「げっ!?もうそんな時間!?またね広っち!」
この後は私の復帰ライブ。まだリハビリ途中だけど今なら前と同じくらい踊れそう!見ててねPっち!今の私の全力、魅せるよ!
「はあっ…はあっ…つ、着いた」
「来たわね清夏」
「咲季っち…」
「早く着替えなさい。ファンのみんなが待ってるわ」
「うん!」
………
「みんなー!今日は来てくれてありがとー!」
『わぁー!!!』
「久しぶりのライブだけど、最初っからクライマックスでいくよー!」
『おー!!!』
「それでは聞いてください。Love&Joyー」 - 30二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 15:30:44
最後雑になってしまいましたが終わりです。完全曇らせ路線で行くか迷いましたがそれはまたifの話…
- 31二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 15:34:13
- 32二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 18:00:42
インターネットは常に嫌なら見るなの精神だから気にするな、閲覧注意つけてるしな