『秦谷美鈴と藤田ことねは、』閲覧注意

  • 1二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 21:49:19

    閲覧注意 必読
    少しでも気になったらブラウザバックを推奨です。別スレに移動された方ががお互いのためになると思われます。

    学Pはあまり関係ありません。
    当たり前のように捏造を含みます。
    キャラ崩壊の可能性も多大に含みます。
    許せる方のみお進みください。
    左右決まっておりません。恋愛感情が生まれる可能性はありますが、恋愛関係に発展することはありません。世界線軸も決まってません見切り発車です。

    本当に何でも許せる方のみお進みください。


    数ある作品の中から選び、読んでくださり、ありがとうございます。以下、本編です。

  • 2二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 21:51:06

    たておつ

  • 3二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 21:51:54

    注意書きいかがでしょうか?

    >>2

  • 4二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 21:52:31

    >>3

    閲覧注意そこに持ってくるの初めて見た

  • 5二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 21:53:07

    たておつ!

    普通に楽しみにしてたのでよろしくお願いします


    >>4 いやそれ言わなくていいだろ

  • 6二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 21:54:08

    スレタイにも初手にも明記しろかと…!ゆるーくお楽しみください!気にしてません皆さんありがとうございます!

  • 7二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 21:54:41

    たておつ 頑張って

  • 8二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 21:55:47

    >>4

    タイトルの後ろに持ってくる形式は稀に見たことあるし前例がないわけでもなさそう

  • 9二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 21:55:53

    1.幼なじみであった。
    と言っても中学前の淡い思い出であるのだが。
    「みすず」「ことちゃん」と呼び合うくらいには仲もよく、お互いの家を行き来したり、二人で遊んだりと、それはもう仲が良かったのだが。

    今回は2人が引っ越しにより別れるまでの話をしよう。

    side.M
    「みすず〜!あーそぼ!」
    「ことちゃん。まってください、今いきます」

    私のお友達。ふじ田ことねちゃん。彼女は明るくて優しくて、周りからの人気者で。
    まぁ私も、負けず劣らず人気者ですが。
    家が近所だった私達は一緒に学校へ行ったり、近所の駄菓子屋さんへ行ったり。いわば親友のようにほぼ毎日遊んでいました。

    「なー、みすず」
    「なんですか、ことちゃん」
    「アタシお姉ちゃんになるんらしいんだ〜」
    「……ことちゃんはお姉ちゃんと言うには少し……おバカさんでは……」
    「な!みすずひでぇ!!ちーがーう!妹ができんの!!」
    「……まぁ…ふふ、おめでとうです、ことちゃん」
    「ふふん、アタシもついに!お世わする相手が出きる!まぁいつも家でお手つだいはしてるけど」
    「ことちゃんはわたしにお世わされるのいやでしたか?」
    「い、いやじゃないけど!でも、ほら、“お姉ちゃん”ってなんかカッコイイじゃん」
    「そうですね、ことちゃんがお姉ちゃんですか……」

  • 10二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 21:56:11

    >>3 いいと思います!

    それとSS書くときは名前欄に「スレ主」とか「1」とか書いたほうがいいですよ!


    それかトリップつけるとかしたら良いと思います。気に障ったらすいません💦

  • 11二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 21:57:31

    >>3

    いいと思うよ


    過剰すぎてどうこうとか言ってくるやつも多分そのうち出てくるけど、そういうのまで気にしてちゃキリないから自分でこのくらいでいいだろうと思ったらそれで続けていいと思うよ

  • 1225/07/10(木) 21:57:39

    >>10

    スレっぽいですね!付けときます!ありがとうございます!

  • 131(皆様ありがとうございます)25/07/10(木) 21:59:44

    目の前のことちゃんは自慢げに、そして嬉しそうにお姉ちゃんになる、ということを話してきます。基本的にはことちゃんが手を引きますが、何かあると決まって私が手を引いて助けてきたのに。
    肩にかけたポシェットには小銭と連絡先、飴に絆創膏。ことちゃんに何かあった時にすぐ対処できるように色んなものが入っています。

    「みすずドラ○もんみたい」
    「それならことちゃんはのび太くんですね」
    「んな!アタシバカじゃないもん」
    「んー、そうですか?」
    「ひでぇみすず!」

    こんな太陽のような私の親友が、私以外を連れ歩くのか。自分が上だとでもいうように歩くのだろうか。
    それは、それはなんだか。

    _______とても、面白くない。

  • 141(皆様ありがとうございます)25/07/10(木) 22:02:04

    ことちゃんは、私にお世話されてればいい。ことちゃんは、私の手を引けばいい。ことちゃんは、私に泣きつけばいい。
    ことちゃんは、私のことだけ考えればいい。ことちゃんは、

    私のことさえ好きならば____

    そこまで考えて思考を止める。

    ことちゃんは、ただの幼なじみで、親友で、それで……__

    それで?

    言葉に出来ない。ことちゃんが私にとってどんな人なのか、この感情はなんなのか。
    感情に名前を付けかねて、そうして

    私の気持ちだけを置き去って、ことちゃんはお姉ちゃんになってしまった。

  • 151(皆様ありがとうございます)25/07/10(木) 22:03:18

    「みすず〜!妹!うまれた!!」
    「……そ、うですか。おめでとうです。ことちゃん」
    「めーっちゃちっさいのな!あのチビ!でもめーっちゃかわいいのな!!兄弟あこがれてたからめーっちゃうれしい!!」
    「本とうにことちゃんお姉ちゃんになってしまいましたね」
    「本とうにってみすずなんかひどい!」
    「まぁ……ひどいなんて……こんなにわたしはおめでとうの気もちでいっぱいなのに」
    「ひひっ、サンキューな!みすず」

    嘘だ。おめでとうなんて、そんな、思っていない。
    ことちゃんの1番が塗り替えられていく。私じゃない、ぽっと出のやつに。なんで、どうして、ことちゃんは、私のものなのに。

  • 161(皆様ありがとうございます)25/07/10(木) 22:04:23

    ただ、その時の薄暗い感情はいとも容易く取り払われることとなる。

    お姉ちゃんになった、と嬉しそうに話したことちゃんは、妹ができたと話してくれた時から頑張っていたらしいお手伝いをパタリと辞めてしまったらしい。なんならお迎えに行ったときにことちゃんママにそれとなく聞いて欲しいと言われた。

    「あたし、お姉ちゃんだから〜!頼られるようにいーっぱいできることふやすんだ〜!そのためにお手つだいはちゃーんとしないとな!」

    なんて言ってあんなに一生懸命頑張っていたのに、一体どうしたのだろう。

    「おはようございます。ことちゃん」
    「……おはよう」
    「どうしたんですか、暗い顔をして。らしくないですよ」
    「……」

    ぶすくれた顔をしてことちゃんは押し黙ってしまった。
    そんなことちゃんの手を引いて学校へ向かう。本当に本当にどうしてしまったのだろう。
    心配をしつつ、私は久しぶりにされるがままなことちゃんに愉悦を感じながら学校へ向かう。
    そしてぽつりとことちゃんが話し始めた。

    「お姉ちゃん、やめたい」
    「え?」

  • 171(皆様ありがとうございます)25/07/10(木) 22:16:18

    あんなに楽しそうにしていたのに。
    クラスメイトに自慢げにしていて、お手伝いも頑張っていて、最近更に輝いていたのに。
    ただ今は、素敵な笑顔が、全ての曇りを吹き飛ばすその笑顔が、陰ってしまった。

    「どうして?ことちゃんいっぱいがんばっていたじゃないですか。なにが、あったんですか?」

    私にも話せませんか?
    そう聞くとことちゃんはぐしゃりと顔を歪ませて、私に話してくれた。

    曰く、我慢することがさらに増えたと。
    それは、彼女の優先順位が当たり前に下がっていた事についてだった。
    例えば、母親が妹の寝不足で不機嫌だ、とか。帰ってきて何があったか話していても妹が泣いたら中断されてしまう、とか。産まれたら行けると思っていたお寿司屋さんにまだ当分行けそうにない、とか。
    それは至極当たり前の事で、でも当たり前と片付けるのには私達は子どもで。いくら聞き分けの良いいい子でも、嫌になってしまうこともあるはずで。
    曰く昨日から、らしい。例えばお手伝いに失敗した、だとか。たまたま虫の居所が悪かったのか八つ当たりされてしまった、だとか。

    色々重なっていたとはいえ、極めつけになんで産まれたのか、とか言ってしまったらしい。

  • 181(皆様ありがとうございます)25/07/10(木) 22:25:38

    「それは……ことちゃんがわるいですね」
    「わかってる!そんなこと!!」
    「……そうですね、ごめんなさい、ことちゃん」
    「んーん、あたしがわるいんだ……」
    「でもことちゃん。妹さんもママさんのこともキライなわけじゃないでしょう?」
    「……うん」
    「わたしたちは子どもです。まちがえますし、あまえたい日もあります」
    「みすずもママにあまえるの?」
    「もちろんです。ぎゅっとしてもらったりあたまをなでてもらったりしますよ」
    「みすずいがーい」
    「ことちゃんはわたしをなんだと思ってるんですか」
    「ごめんて」
    「まぁ、いいです。……ことちゃんはもっと甘えていいんですよ、ママさんに。話を聞いてほしい、あまえたい、たまにはこっちをみてほしい」
    「……でも、いそがしいじゃん。ママ」
    「まったくひまな時間がないわけじゃないでしょう?」
    「……でも、そういう時間は休んでほしい」

    あぁ、この子は。
    誰よりも優しすぎるんだ。

    「……でもことちゃん。さみしいでしょう?」
    「うっ」
    「いいんですよ、わたしたちは子どもです。少しくらいわがままをいったって。いい子なことちゃんもすてきですけど、がんばりすぎもよくないですよ」

  • 191(皆様ありがとうございます)25/07/10(木) 22:34:43

    「そ、そうかなぁ……」
    「ことちゃんのママさんがことちゃんのことキライなはずありません。帰ったらあやまればいいんですよ」
    「ほんと?あやまってゆるしてくれるかなぁ」
    「ゆるしてくれると思いますよ。でも、もし、ゆるしてもらえなかったら……」
    「もらえなかったら?」
    「ことちゃんはわたしのおうちの子になればいいんですよ」
    「は?」
    「もちろんその時はわたしがお姉ちゃんですけど」
    「はああああ?!ない!みすずがお姉ちゃんとかぜっったいない!」
    「なんでですか」
    「そもそも!あたしのがたんじょう日先だし!」
    「でもわたしのほうがことちゃんのお世わしています」
    「家ではあたしめちゃくちゃお手つだいしてるし!ていうかお姉ちゃんだし!」
    「……いいです、双子ってことにしましょう」
    「えぇ……まぁそれならいいか…いいのか?」
    「ことちゃんがおうちにくるの、かんげいですよ」

  • 201(皆様ありがとうございます)25/07/10(木) 22:48:30

    そんな軽口をたたいて。その日のうちにことちゃんはママさんと仲直りをして。なんなら次の日更にスッキリした輝いた笑顔をことちゃんはしていた。

    「みすず〜!おはよ!」
    「おはようです。ことちゃん」
    「みすず!…きのうはありがとう。ママとなかなおりもできたし、久しぶりにいーっぱいぎゅってしてもらったんだ!…あ、ナイショな!!」

    昨日の陰りはどこへやら。
    キラキラの私の大好きな笑顔をしたことちゃんがそこにいた。

    「ふふ、ざんねんです。ことちゃんがおうちにくるのだいかんげいだったんですが」
    「んな!ひでぇ!!」
    「ふふ、でも。ことちゃんがうれしそうでよかったです」
    「…うん!ありがとう、みすず!」

    チクチクと胸に鈍い痛みが走る。揉めたままでよかったのに。なんて、なんて私は最低なのだろう。
    私だけのものでいてほしいなんて、そんな、最低なことを、
    思ってしまうのだろう。

    「…でも、おとまりでもなんでも、いつでもかんげいですからね。ことちゃん」
    「お、やりぃ!みすずママ料理うまいもんなー」

  • 211(皆様ありがとうございます)25/07/10(木) 23:03:05

    それが、小学校低学年の時の話。そこから幾年も経たないうちに私が父方の実家がある京都に引っ越すことになってしまったため、会えなくなってしまったのだ。最後の日、珍しく駄々をこねたのは、私の黒歴史である。

    「いやです!ことちゃんもいっしょに行くんです!」
    「ちょ!みすずむりだって!チビたちもいるしついてけねぇって!」
    「いやです!ことちゃんわたしのことキライなんですか?!」
    「いやだからキライとかそういうのじゃねーって!しゃーねぇだろー!?」
    「いや、いやです。ことちゃん、ことちゃん……!!」
    「まーたすぐ会えるって!な?」
    「ことちゃん!!!」

    手にハンカチを握らされ、車に押し込められる私。私はあまりに無力で、意気地無しで。気付けばことちゃんも、ことちゃんのお家も、見えなくなって。

    どうしてもと駄々をこねて帰るとことちゃんの家は無くなっていた。

  • 221(皆様ありがとうございます)25/07/10(木) 23:09:57

    これにて、1.幼なじみであった。はここで終わりです。長いことお読みくださりありがとうございます。
    次は2.知り合いであった。に続きます。なんとなくの構想はあるのでお待ちくださればと思います。

  • 23二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 23:10:40

    >>22

    おつ

    保守は任せろ

  • 24二次元好きの匿名さん25/07/10(木) 23:47:56

    保守

  • 251(皆様ありがとうございます)25/07/11(金) 06:24:35

    2.知り合いであった。

    急な転勤で親の実家に急遽行くことになった私は。なんの整理もつかないまま両親に連れられ、塞ぎ込んだ私を励ますためか長期休みにことちゃんの家へ遊びに行くと、ことちゃんの家には違う家庭が入っていた。

    なんで、どうして。ことちゃんは??

    聞くところによると、どうやらこちらも親の実家に帰ることになったらしい。詳しく知る友人も多くなく、結局どうなったのか私は知らないままなのだが。

    私のことちゃん。私の太陽。どうして。どうして。

    すっかり塞ぎ込んだ私に声をかけてきたのは、まりちゃんだった。かつてのことちゃんのように私の手を引いて、連れ回して、振り回し返して。

  • 26二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 12:37:50

    保守

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