- 1二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 21:02:44
前日の大雨で公園内には大きな沼のような泥溜まりができていた。
"酷い雨だったからなぁ..."
沼の近くになって眺める。
"足入れたら抜けなくなりそう"
ゴロゴロと雷がなっている、またひと雨来そうだ...
"早く帰ろう..."
その瞬間激しい光と音で私の意識は途絶えた。
"...うぅん..."
目を覚ますと、さっきまでいた沼に倒れて居た。
幸い仰向けで倒れたことで背中皮は泥だらけだけど、窒息等はしなかったみたいだ。
"一体何が...?"
あの光がなんだったのか、自分に何があったのかは分からないけど、とりあえずシャーレに帰ることにしたのであった。
沼のすぐ近くの地面が焦げ付いているのと、自身の変化には気が付かずに...
シャーレに戻り、天気予報を見ようとテレビのニュース番組をつける、すると目を疑う内容が報道されていた。
「シャーレの先生が雷に撃たれ病院に運ばれたとの事です!幸い命に別状は...」
「えっ?」 - 2二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 21:03:44
よっしゃ、先生が増えたぞ!
- 3二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 21:09:22
スワンプマン!?
- 4二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 21:12:14
業務効率2倍だな ヨシッ
- 5二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 21:14:41
絶対にロボとーちゃんみたいになる
- 6二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 21:15:51
「どういうこと...?私はここに...」
報道を見て、そこに映る酸素マスクをつけてベッドに寝かされた男性には見覚えがある。
「確かに私だ...でもどうして...?」
訳が分からないままニュースを眺めているとあちらの先生の手元にまた見覚えのあるタブレット端末が置いてあるのが目に入った。
「そうだ!シッテムの箱!」
いつも閉まっているズボンの後ろポケットに手を触れるもそこには何も無く、ただ泥に汚れた自分の服があった。
「...とりあえずシャワーを浴びて服も何とかしないと...」
混乱と困惑のただ中にあるが、とにかく落ち着いて考えるためにも身を清めることにした。 - 7二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 21:28:31
シャツは1度シャワーで流してから洗濯機に入れよう、ズボンは...仕方ないから適当に拭いてからクリーニングに出そう。
そう思い、生まれたままの姿になるためにシャツのボタンをとり、脱ごうとして違和感を覚える。
「あれ?太ったかな?」
元々筋肉等は大して付いていなかった体だけど何故かいつもより丸みを感じた。
不思議に思いながらもズボンを下ろし、気がつく。
「えっ!?な...ない!?」
その下半身には男性の象徴たるものがなかった。
「うそ、嘘でしょ!?」
慌ててシャワー室の扉を開けて鏡を見る。
そこに映るのは何となく少し丸みを帯びて膨らみを帯びた体と、頭上に輝く光の輪だった。 - 8二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 21:32:54
髪も伸びてそう
- 9二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 21:45:23
状況が理解できず、頭が上手く回らず鏡を見つめること何分経っただろうか、それだけの時間がかかってようやくシャワーからお湯を出し、体を洗い始めた。
「自認識としてはあの光で倒れるまでは間違いなく私だった。しっかり地続きの記憶がある」
自分に言い聞かせるためにも声に出して確認をしながらシャワーで汚れを洗い流す。
「あの雷で私になにか変化が起きた...?でもテレビに映ってる私は...あっちの私は元の姿のままみたいだし...」
キュッとシャワーを止めてタオルでざっと拭き、予め用意しておいた服に着替える。
「...姿は変わりシッテムの箱もない、証明できるのは私の記憶だけ...か...」
...ん?そういえばシャーレに入る時、普通に入れた気がする...
シャーレの入口は確か...
「シャーレの先生の生体認証か生徒手帳」
つまり少なくともシャーレの生体認証は私をあの時シャーレの先生として認識したということ。
「ならもしかしたらシッテムの箱も開ける...?」
訳の分からない、混乱だらけの状況だけど光は見えてきた...気がする。
でもこの光を掴むためにはまずしないといけないことがある。
「...あの私に会わなくちゃ」
そしてシッテムの箱で私が私であると認めてもらう。
そこまでしたら私のことだ、話は聞いてくれるに違いない。
その後は...まだ考えられない...とにかく動くしかない!
あ、そうだ!連邦生徒会の制服、確か一応貰ったのがあったはず...いつもは普通にスーツだったから袖を通したことはないけど...
これでよし...
「どうかお見舞いとして入室を許可してくれますように!」 - 10二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 22:24:05
テレビで見た病院はDU地区にある大きな病院だった。
ここからそう離れてないから徒歩で向かう。
体が変わっていても、服や靴のサイズが大きく変わっていなくて助かった。
...ちょっとぶかぶかかも?
病院までの道を歩いているといつもとは違う視線を感じた。
(やっぱり目立つなぁ)
コートのようになっている連邦生徒会の制服を靡かせて歩くと自然と集まる、
自分の身元が不確かな今、あんまり目立ちたくはない...
何とか病院までやってきた。
警備の人に軽くお辞儀をしつつ中に入り、お見舞いの受付に向かう。
「お見舞いですか?」
「はい...あの、シャーレの先生がここに搬送されたと連絡を受けてきたのですが...」
そういうと受付の職員さんは私の格好をじっと見つめ、しばらくして口を開いた。
「...連邦生徒会の方なら問題ないですね、先生の病室は○○番の病室になります、連邦生徒会の方ならご存知だと思いますが、病室の場所は極秘となっていますので、他言は控えてください」
「わかりました、ありがとうございます」
お見舞いの名札を受け取り、受付の人にお辞儀をしつつ踵を返し、病室に向かう。 - 11二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 22:25:07
エレベーターを上り、廊下を歩き、病室の扉を開く。
1人用の個室でカーテンで仕切られていて、入口からだとお互い見えなくなっている。
カーテンを開き、そこに寝ている人物を見つめる。
そこで寝ているのは間違いなく、シャーレの先生、つまり私だ。
まじまじと見つめても毎日鏡で見ていたあの姿と全くおなじだった。
どうやらまだ目が覚めていないらしい。
好都合だ。
テレビで見た時は手元にあったシッテムの箱はベッド横のテーブルに置いてあった。
手に取り様子を見てみる。
「さすがシッテムの箱、雷に撃たれても傷一つ無いね」
パッと見の損傷は見られない。中身が無事かはさすがに分からないけど、そこは無事だと信じよう。
さて...自分を証明しよう。
「...我々は望む、七つの嘆きを
...我々は覚えている、ジェリコの古則を...」
頭に浮かぶキーワード、何時もと同じように、極めて落ち着いた口調でそう、口にする。
するとシッテムの箱の液晶が点灯し、いつも見る青い少女が現れた。
「先生!ご無事で...えっ?」
「こんにちはアロナ、一応...先生だよ?」
...アロナが固まってしまった。
おーいと呼びかけても反応がない。
どうしたものかと考えていると、ベッドがもぞりと動いた。
"あれ?君...は...?"
振り向くと、ベッドに横たわる私と目が合った。 - 12二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 23:07:15
"君は一体..."
ベッドから私が問いかけてくる。
不思議な感覚だ...
「私は...」
そう私が口を開こうとした時、病室の扉がガラリと開いた。
「先生、失礼します」
この声は...
"リンちゃん?"
振り向くとそこには連邦生徒会生徒会長代理の七神リンが居た...こちらに銃を向けて。
「急いで病院に駆けつけてみたら、既に連邦生徒会から生徒が来ていると聞きましたが...何者ですか?」
「ま、待って落ち着いて!」
両手を上げてこちらが丸腰であるとアピールする。
「所属と目的を言いなさい」
「しゃ、シャーレの先生です...」
"え?"
...リンちゃんの目がより厳しくなる。
「ほ、ほんとだよ!ほら!シッテムの箱も起動できるよ!?アロナ!アロナしっかりして!」 - 13二次元好きの匿名さん25/07/11(金) 23:11:49
という感じで何分増えた上におかしくなってる先生概念です(激遅挨拶)