- 1◆WsV5Czf1Hs25/07/12(土) 18:54:19
- 2◆WsV5Czf1Hs25/07/12(土) 18:56:36
4月◯日
今日は初星学園の入学式。
清夏ちゃんと一緒に、今日からここでアイドルを目指して頑張る毎日が始まる。
すごく楽しみで、希望がたくさん。
どんなことが起こるのかな?
どんな人に出会えるのかな?
ワクワクする。 - 3◆WsV5Czf1Hs25/07/12(土) 19:01:51
4月×日
わたしをプロデュースしたいという人が現れた。プロデューサー科の人らしい。
日本では、同じ学校に通う年上の人をセンパイと呼ぶとわたしは知っていたから、プロデューサーさんのことはセンパイと、これから呼ぶことにした。
センパイとわたし。二人でトップアイドル目指して頑張ろう! - 4◆WsV5Czf1Hs25/07/12(土) 19:06:20
4月△日
人が人を好きになるのに必要な時間ってどれくらいだろう。大切な時間って、なんだろう。
単純な長さ? 中身の濃さ? 一日一時間を毎日過ごすのと、一日七時間を週一回。どちらがよりその人を好きになるのかな?
そんなこと、今考えても仕方ないけれど。
だってわたしは、初めて会ったときから、センパイが好き。 - 5◆WsV5Czf1Hs25/07/12(土) 19:15:17
5月◯日
今日はセンパイとお出かけに行った。
わたしの行きたいところに行こうと言ってくれたので、メイド喫茶に行った。
みんな可愛くてキラキラしていて、すごく羨ましいと同時に、なんだか自信がなくなってしまった。
でもセンパイはそんなわたしをすごく優しい瞳で見つめていた。
「葛城さんは誰よりも可愛くて魅力的ですよ。だから俺は、あなたを選んだんです」
そういったセンパイは少しだけ照れたようにアイスコーヒーのストローを咥えた。
えへへ、嬉しいな。
あなたにとってわたしが、一番であることが。 - 6◆HaBLx0H.oA25/07/12(土) 19:16:46
たておつ
日記の記憶が蘇るな… - 7◆WsV5Czf1Hs25/07/12(土) 19:20:15
6月×日
今日は先に帰っていてください。
センパイがわたしにそう言うようになったのは、ここ一週間くらいのできごとだ。
それまでは毎朝必ず迎えに来てくれて、毎日送ってくれていたのに。
ちょっとしたイタズラ心が芽生えた。
明日、帰ったふりして、まちぶせしてみようかな? - 8◆WsV5Czf1Hs25/07/12(土) 19:28:38
6月△日
後悔した。
今日もセンパイはわたしを先に帰らせた。
こっそりまちぶせしていると、センパイは少し周りを気にしながら学園の敷地を出て行った。
どこにいくのかな?
後をついていってみると、学園前のバス停で誰かと待ち合わせをしていることに気がついた。
どうして、清夏ちゃんと? - 9二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 19:39:52
えっと
逆転の錬成陣描かなきゃ - 10◆WsV5Czf1Hs25/07/12(土) 19:44:01
7月◯日
今日はセンパイとお出かけに行った。
ふわっとブレザーつむじちゃんのコラボカフェが近くにオープンしたから、そこに二人で。
あれ以来、なんとなくセンパイとも清夏ちゃんとも気まずくて、すこしだけ避けちゃってたりもしたんだけど、センパイから誘ってくれた。
わたしが頷いたあと、清夏ちゃんと目配せしてたのは、なんだったんだろう? - 11二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 19:54:51
Pドルイチャラブ強化月間とは?
- 12◆WsV5Czf1Hs25/07/12(土) 20:03:58
7月△日
昨日はすごく楽しかった。
コラボメニューは少しだけ割高だけど、描き下ろしイラストのコースターとアクリルキーホルダーがついてくるから実質無料だとセンパイに話すと、センパイはにこにこ笑って
「葛城さんの笑顔が見られるなら実質無料ですから」とお会計を持ってくれた。
ほとんどわたしが注文したものだったからさすがに断ったんだけど、センパイも引いてくれなくて。結局、帰り道にセンパイの好きな缶コーヒーを一本、自販機で買った。 - 13◆WsV5Czf1Hs25/07/12(土) 20:10:24
7月×日
今日もセンパイと清夏ちゃんは仲良さそうにしている。最近、二人でいることが増えているような気が……。
でも清夏ちゃん、わたしの気持ち知ってるよね?
何回も相談したもんね?
まさかわたしを裏切ったり、していないよね? - 14◆WsV5Czf1Hs25/07/12(土) 20:19:10
7月⭐︎日
今日、センパイが不思議なことを聞いてきた。
「高校生の女性が好きな食事ってなんですか」
よくわからなかったから、どういうことか聞き返した。
近いうちに、わたしと同年代の女の子を食事に誘いたいらしい。それで、どこがいいかわたしに相談した、ということだった。
そんなの、本人に直接聞けばいいじゃないですか。
どうしようもなく腹が立ってしまって、抑えきれずに、つい素っ気なく返事をしてしまった。
けれどセンパイはそんなわたしを責めたりしないで、気まずそうに苦笑いをした。
ごめんなさいセンパイ。
でもそれ、清夏ちゃんと行くんですよね? - 15◆WsV5Czf1Hs25/07/12(土) 20:29:42
7月23日
今日、清夏ちゃんは朝からご機嫌だった。
支度しながらずっと鼻歌を歌っているし、しきりにスマホを気にしている。
ピロン、と通知音がなったらすぐ手に取って、そして満面の笑みでなにやら文章を打っている。
きっとセンパイとメッセージのやり取りをしているんだろうな、とすぐわかった。
そういえば、この前わたしが教えたご飯屋さん、もう予約したのかな?
清夏ちゃんが好きなお店だから、きっと喜んでもらえますよ、センパイ。
- 16◆WsV5Czf1Hs25/07/12(土) 20:35:28
7月24日
わたしはなんてバカなんだろう。
- 17◆HaBLx0H.oA25/07/12(土) 20:48:21
日付が…
- 18二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 20:48:39
こっから修復いけますか?
- 19◆WsV5Czf1Hs25/07/12(土) 20:53:07
7月25日
センパイ、大好きです。好き、好き、好き。
jag älskar dig……日本語だと、愛してます、であってるかな?
とにかくそんな感情がたくさん溢れてきて、すごく幸せだ。
朝目が覚めて、一番最初にセンパイの顔が目に入る。センパイのぬくもりが肌に触れて、センパイのにおいが鼻をくすぐって、センパイの声が耳に響く。
「おはよう、リーリヤ」
センパイがそう言って、わたしを抱きしめてくれる。
きっと今世界中で、わたしが一番幸せなんだと、心からそう思える。
でも、センパイ?
いくらわたしのお誕生日会の準備のためだからって、清夏ちゃんと何回も二人っきりでお出かけするのはよくないですよ?
わたし、勘違いでとんでもないことしちゃうところだったんですから。 - 20◆WsV5Czf1Hs25/07/12(土) 21:00:09
8月〇日
今日はセンパイと一緒に海に行った。
久しぶりのオフだからって、車で二人っきり。
センパイ、張り切って少し高めのレンタカーを用意してくれましたけど、わたしはそんなの必要ないんです。
安い車だって、別に電車でもバスでもいいんです。
隣にセンパイがいてさえくれたら、それで。 - 21◆WsV5Czf1Hs25/07/12(土) 21:06:06
「リーリヤさん。足元、気を付けてくださいね」
「はい、ありがとうございます、センパイ」
「リーリヤさん。寂しくはないですか?」
「? どうしてですか?」
「俺たちはこうしてお互いの想いを確かめ合って、恋人同士になることができました」
「はい」
「けれど、他に大切なものを失った」
「……」
「俺はリーリヤさんがいればそれでいいです。けれど、リーリヤさんは……。清夏さんを失ったリーリヤさんは……!」
「センパイ――ちゅ」
「――ぷはっ。リ、リーリヤさん?」
「わたし、後悔していません。あの日間違った選択をしてしまいそうになったことも、そのせいでこうして今、清夏ちゃんがいなくなってしまったことも。全部」
「リーリヤさん……」
「それはすべて、センパイがそばにいてくれるからなんです」 - 22◆WsV5Czf1Hs25/07/12(土) 21:09:02
「たとえ清夏ちゃんがいなくたって――ううん。ほかのみんながいなくなったって、センパイだけがいてくれたら、わたしは幸せなんです」
「リーリヤさん……」
「センパイ……ちゅ――ん……――――」 - 23◆WsV5Czf1Hs25/07/12(土) 21:21:57
「この海の向こうに、清夏ちゃんがいるんですよね」
「ええ。きっと、俺たちを見守ってくれています。遠い――遠いところで」
「センパイ。清夏ちゃんは、わたしを祝福してくれるでしょうか」
「……」
「自分の幸せのために、たった一人の親友にあんなことをしてしまったわたしを……」
「リーリヤさん……」
清夏「いや、夏休みで実家の北海道に帰省してただけだから!!! 勝手に死んだみたいな雰囲気作るのやめてくれない!?」 - 24二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 21:23:50
よ、よかった…
- 25二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 21:24:54
曇らせ危機一発
- 26◆HaBLx0H.oA25/07/12(土) 21:32:27
あ、コイツら付き合えた嬉しさで悪ふざけしてるだけだ…
- 27◆WsV5Czf1Hs25/07/12(土) 21:33:20
学P「清夏さん、戻ってたんですね!」
リーリヤ「清夏ちゃん、おかえりなさい!」
清夏「うん、ただいまーじゃなくて! なんなのさ、二人ともあの感じ! 完全にあたし死んでたよね!? あたしをどーしたいわけ!?」
学P「どうしたいなんてまさか! 俺たち、清夏さんには本当に感謝しているんですよ!?」
リーリヤ「そうだよ清夏ちゃん! そりゃ、センパイと清夏ちゃんが付き合ってると勘違いして空港にセンパイをけしかけようとしたり、センパイとの時間を減らしたくなくて一緒に行く予定だった北海道を当日の朝にドタキャンしたりしたけど、すっごくありがとうって思ってるんだよ!?」
清夏「じゃあ意味深な感じ作らないでよ! 帰ってきていいのか不安になったんだから!」
リーリヤ「えへへ……ごめんね?」
学P「うお!? テヘペロりーぴゃん可愛すぎる!!」ダキッ
リーリヤ「きゃ!? もうセンパイ、清夏ちゃんが見てる前でそんな♡」
学P「リーリヤさん、好きだ!!」
リーリヤ「も、もうっ! ……わたしも、大好きですよ? センパイ♡」
学P「リーリヤさん!」ギュ
リーリヤ「センパイ!」ギュ
清夏(また実家帰ろっかな……)
終わり。 - 28◆HaBLx0H.oA25/07/12(土) 21:40:27
日記のしっとりした感じが一瞬でカラッカラに晴れたな…
乙でした!
ガキっぽい学P好き - 29◆WsV5Czf1Hs25/07/12(土) 21:45:28
くぅ〜疲!
あぶねえ、寸でのところで理性が勝った。
結構直前までは退廃的なエンドになりかけてました。
お口直しになるかはわかりませんが、よく私のSSにコメントをくれていた某氏よりリクエストを賜っていた学P×リーリヤの大人なSS、何日か前に仕上がりましたんで宣伝しときます。
18歳未満閲覧禁止だぞ!
[R-18] #二次創作 #葛城リーリヤ Fragile 【学マスSS】 - ぐりとぐらAの小説 - pixivFragile 【学マスSS】 by ぐりとぐらAwww.pixiv.netdice1d2=1 (1)
1.麻央
2.千奈
- 30二次元好きの匿名さん25/07/12(土) 23:42:33
イチャイチャするときのアホみたいな学Pだいすき
もっとぶっこわれろ - 31◆je8PYTqP5Ydc25/07/13(日) 01:18:16
旅先でニマニマしてました
やっぱワイの晴らし()なんかより本家様やなって……