- 11◆DGCF6cUlCqNA25/07/13(日) 13:00:52
夢の中ならどこにでも行ける。
何にでもなれる。
そこには、ブルーロックスたちの“もしも”が広がっている。
*ブルーロックスが色々な夢を見るだけ
*安価で誰がどんな夢を見るのか募集し、1がその世界を綴るよ
*同じキャラを何回選んでもOK
*希望や反応がある限り、ゆっくり続けていく予定
*更新遅いからのんびり待っててね
*キャラは1~30巻の表紙から選んでね
*描写は静かで幻想的な雰囲気が多め。切なかったり、優しかったり。
*荒らし、誹謗中傷禁止
*アンチ、スレチ、キャラsage、腐コメ禁止
まずは>>2からどうぞ。
- 2二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 13:02:28
- 31◆DGCF6cUlCqNA25/07/13(日) 13:03:57
ネスはどんな夢を見る?
- 4二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 13:04:38
魔法使いになってる夢
- 51◆DGCF6cUlCqNA25/07/13(日) 13:18:14
- 61◆DGCF6cUlCqNA25/07/13(日) 13:20:20
「すごーい!」
「もう一回見せて!」
——うん、いいよ。
僕の魔法は、誰にも止められないからね。
空には光の鳥が飛び、
足元の影は跳ねるように踊る。
ああ、楽しい!
誰も「非合理的」なんて言わない!!
「くだらない」なんて、ここでは誰も笑わない!!!
魔法って、ちゃんとあるんだ。
ちゃんと僕の中にあるんだ。
こんなにも、自由で、美しくて、楽しいんだ。
……もうちょっとだけ、起きたくないな。
『1つ目の夢:アレクシス・ネス(魔法使いになってる)』 - 71◆DGCF6cUlCqNA25/07/13(日) 13:21:40
>>8 次は誰がどんな夢を見る?
- 8二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 13:22:47
- 91◆DGCF6cUlCqNA25/07/13(日) 13:34:06
- 10二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 13:37:07
- 11二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 13:38:23
- 121◆DGCF6cUlCqNA25/07/13(日) 16:35:02
>>11 こちらこそリクエストありがとう!
- 131◆DGCF6cUlCqNA25/07/13(日) 16:40:52
夢を見た。
俺のベッドの上に、ポカリがいた。
いや、ポカリが……三匹いた。
「え?」
気づいたら四匹になってて、
ちょっと目をこすったら、七匹。
そのうちの一匹がくるっと振り返って、
「きゅぅ~」って鳴いた。
ポカリ特有の、あれだ。
「可愛いな、お前……いや、お前ら?」
気づけば、ベッドの端からふちまで、
ポカリ、ポカリ、ポカリ。
床にも降りてて、机の上にもいて、
引き出しの中からも、タンスの中からも……ポカリ。
ぜんぶ、同じ顔。
ぜんぶ、ふわふわで、ころころで、つぶらな瞳。
- 141◆DGCF6cUlCqNA25/07/13(日) 16:42:41
俺は座ったまま動けなくなって、
「……夢だな」って思ったけど、
まあ、いいかって思った。
ポカリたちが俺の腕によじ登ってくる。
一匹が膝の上で寝た。
ひとつ、くしゃみをしたら、花が咲いた。
もうひとつ、まわって踊ったら、
背中から光が生えた。
「お前、魔法生物か?」
って言ったら、「きゅ~」って答えた。
俺は笑った。
思わず、素で笑った。
こんな夢も、悪くない。
いや、悪くないどころか、……最高。最高。
『2つ目の夢:黒名蘭世(ポカリが増殖する)』 - 151◆DGCF6cUlCqNA25/07/13(日) 16:43:48
>>16 誰がどんな夢を見る?
- 16二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 16:45:19
- 171◆DGCF6cUlCqNA25/07/13(日) 16:46:11
>>16 士道はどんな夢を見る?
- 18二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 17:08:01
不思議な森に迷い込む
- 191◆DGCF6cUlCqNA25/07/13(日) 17:19:53
- 201◆DGCF6cUlCqNA25/07/13(日) 17:21:22
でも、いつの間にか日が沈んで、
光ってた蝶も、風も、声も、静かになった。
辺りは暗い。
俺だけが、森の真ん中でぽつんと立ってた。
そのとき、どこかで誰かが言った気がした。
「お前、ほんとは寂しいんじゃないの?」って。
……そんなわけ、ねぇだろ。
そう笑ったつもりだったけど、
涙が勝手に出てきて、止まらなかった。
泣きながら、笑った。
笑いながら、泣いた。
でも、森は黙って見てくれてた。
誰も責めない。
誰も、置いていかない。
ただ、俺を包むように、揺れていた。
『3つ目の夢:士道龍聖(不思議な森に迷い込む)』 - 211◆DGCF6cUlCqNA25/07/13(日) 17:22:25
>>22 誰がどんな夢を見る?
- 22二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 17:23:50
- 23二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 17:25:41
どの話もすごく好き
続き楽しみ! - 24二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 18:31:22
クソ物くんと楽しそうにしてるカイザー見たい見たい
- 251◆DGCF6cUlCqNA25/07/13(日) 20:09:02
>>22 折角だし幼少期のカイザーと今のカイザー、どっちも書くね!
【4-1】幼い俺と、喋るクソ物
夢を見た。
ボロい部屋の隅に、小さい頃の俺がいた。
埃をかぶった床、破れかけの布団。
その真ん中で、俺はサッカーボールを抱えていた。
「誕生日なのに、何もねえ」
呟いた声は、思ったよりもガキ臭くて、
でも低かった。
手元のボールが、くるりと転がる。
「せめてケーキくらい……食べてみたい」
「……俺がケーキになってやろうか?」
……え?
ボールが喋った。
「うわ!?な、なんだお前!?喋った!?俺の幻聴か!?」
全力でのけぞって、でもすぐに身を乗り出す。
- 261◆DGCF6cUlCqNA25/07/13(日) 20:10:51
「喋るのか!マジで喋るのか!?なあ、もう一回!」
「お前がうるせぇから喋っただけだっての」
顔が、嬉しそうだった。
目が輝いて、口は悪くても、笑ってた。
「なあ、お前の名前は?お前、俺と一緒のクソ物だから、クソ物でいいよな?」
「お前がそう呼ぶなら、もうそれでいいよ」
抱きしめた。
丸い体に頬を押しつけて、言った。
「俺、独りは慣れてるけど……喋れるやつがいるなら、嬉しい」
その声は、どこか震えていた。
でも、顔は笑っていた。
夢の中の俺は、その光景をただ見ていた。
ずっと、誰かと話したかったガキを。
ずっと、笑いたかったガキを。 - 271◆DGCF6cUlCqNA25/07/13(日) 20:27:11
【4-2】俺と、クソ物
夢の中で、俺は薄暗い部屋に座ってた。
足元に、転がるサッカーボール。
見覚えのあるやつ。
「……お前、いつまで俺の夢に出てくんだよ」
「お前が未練タラタラだからだろ、クソ皇帝」
「クソ、口の悪さまで引き継ぎやがって……」
ため息。
頭をかく。
「ボールが喋るってどういう夢だよ。怖いだろ」
「昔は喜んでたくせに、よく言うな」
「クソ黙れ。あれは……ガキだったから」
黙ると、部屋は少しだけ静かになった。
ボールは、ころんと俺の脚に寄ってくる。
「……なあ」
「うん」
「今の俺を、昔の俺が見たらどう思う」 - 281◆DGCF6cUlCqNA25/07/13(日) 20:28:40
返事はなかった。
代わりに、ボールが跳ねた。
ちょんと、俺の額にぶつかる。
「おい、やめろ」
「楽しそうに見えるけどな。お前」
「は?」
呆れたフリして、でも笑ってしまう。
「……まあ、そっちがそう言うなら、そうなんだろ。昔からお前だけは好き勝手言うからな」
「お前が聞くから言ってんだよ」
「クソうるせえ。……けど、ありがとな」
ぽつりと落ちたその言葉を、ボールは拾わなかった。
ただ、そばにいた。
本当に、昔から変わんないな、お前は。
そう思って、また笑った。
泣くのとは、ちょっと違う、静かな夜の笑いだった。
『4つ目の夢:ミヒャエル・カイザー(喋るクソ物)』 - 291◆DGCF6cUlCqNA25/07/13(日) 20:29:57
- 30二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 20:36:22
- 311◆DGCF6cUlCqNA25/07/13(日) 21:01:30
夢を見た。
いつもの部屋。いつもの布団。
そして――そこに、レオがいた。
「おはよ、凪。起きろよ、朝ご飯食べようぜ」
レオは笑ってた。
お前のその顔、ずっと見てなかったな。
……すごく、久しぶり。
「あと5分だけ……」
「ダメ。ほら、今日は新作のスパイク買いに行くって約束しただろ?」
肩をつつかれて、しぶしぶ起きる。
いつもの会話。いつもの朝。
それだけで、胸がふわっと温かくなる。
コンビニで肉まん買って、
ベンチでふたり並んで食べる。
玲王が熱っ!って言って、俺がふふって笑って、
玲王が「凪が笑った!」ってはしゃいで。
そんな当たり前が、ここにはあった。
- 321◆DGCF6cUlCqNA25/07/13(日) 21:05:54
――でも、わかってる。
これは夢だ。
これは、もう終わった時間だ。
夢の中の自分は楽しそうに喋ってる。
でも、その様子を見てる「今の俺」は、遠くで唇を噛みしめて、拳を握って立ち尽くしてた。
……ねえ、神様。いるなら、答えてよ。
お願い、どうか、ずっとこのままでいいから。
何もいらないから。
世界一じゃなくていいから。
サッカーなんてなくてもいいから。
どうか――
どうか、レオとずっと一緒にいさせてよ。
願いを叶えてくれるなら、何でもするから。
だから……お願いだから、もう、
俺を、一人にしないでよ。
そう祈った声だけが、夢の中に、
ぽつり、ぽつりと、落ちていった。
そして今日も、誰もいない朝が来る。
『5つ目の夢:凪誠士郎(ずっと一緒にいられる)』 - 331◆DGCF6cUlCqNA25/07/13(日) 21:12:02
>>34 誰がどんな夢を見る?
- 34二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 21:16:57
- 35二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 21:28:19
凪の願いが切実で切なくて最高です
ありがとうございます! - 361◆DGCF6cUlCqNA25/07/13(日) 21:34:57
>>35 いえいえー!いつかまた二人が再会出来るといいな。
- 371◆DGCF6cUlCqNA25/07/13(日) 21:44:46
夢、見たっぽい。
ヤバい、ここ、ちょー綺麗な海!
空はドピーカンで、雲とかふわっふわでさ、
海はスッケスケで、砂がきらっきら。
てか俺、ちゃんとサンダル履いてるじゃん。
リゾート仕様?
「やば、テンションアガるわ〜」
つって、まずは走る。
波打ち際まで全力ダッシュ。
バッシャバシャやってたら、
カニに挟まれかけたんだけど。
「いってー、でもよく見ると可愛いなコイツ」
ってことで、海の中へザバーン!
魚がめちゃカラフルで、なぜか喋ってた。
「お兄さん、今日もイケてるね!」とか言われた。
何コイツ。
浮き輪に寝っ転がって空を見たら、
ちょー綺麗なお姉さんが遠くから来た。
髪がさらっさらで、水着は透けギリ攻めてて、俺、反射で「好きです、付き合ってください」って言ってた。
お姉さん、笑って「また来年ね」って。マジ残念。
- 381◆DGCF6cUlCqNA25/07/13(日) 21:46:59
- 391◆DGCF6cUlCqNA25/07/13(日) 21:48:30
>>40 誰がどんな夢を見る?
- 40二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 21:48:36
- 413425/07/13(日) 22:14:46
- 421◆DGCF6cUlCqNA25/07/13(日) 22:30:42
>>41 元気な乙夜書くの楽しかったよ、リクエストありがとう!
- 431◆DGCF6cUlCqNA25/07/13(日) 22:35:56
- 441◆DGCF6cUlCqNA25/07/13(日) 22:40:21
「兄ちゃん、今日はオフ?」
「お前が夢を見てるからな」
「……そっか」
路地を歩いて、江ノ電を眺めて。
兄ちゃんの隣を歩くのが久しぶりすぎて、
少しだけ心が痛くなる。
「俺さ」
ふと、足を止めた。
「たぶん、もう大丈夫だよ。一人でも、ちゃんとやれる」
兄ちゃんは何も言わなかった。
ただ、黙ってこっちを見てた。
「ストライカーとして、兄ちゃんの助けがなくても進める」
「いつか、世界一になったMFの兄ちゃんにパスを出してもらえるように、肩を並べられるように、頑張る」
「だから……俺は前を向いて行く」
言ってから、胸がじんとした。
大丈夫、って言葉に込めたのは、
本当はまだ全部じゃない気持ちだったけど。
それでも、嘘じゃない。 - 451◆DGCF6cUlCqNA25/07/13(日) 22:42:03
兄ちゃんがアイスの棒をこっちにかざして言った。
「じゃあ、これは最後の一本だな」
「……うん」
俺は受け取った。
今度はちゃんと目を見て。
「……ありがと」
その言葉に、兄ちゃんはふっと笑って、
潮風に溶けるように、少しずつ、
輪郭を薄くしていった。
「頑張れよ、凛。お前が世界一のストライカーになるんだ」
夢が終わる直前、
俺はもう一度、目を細めて笑った。
「うん、絶対」
波の音だけが残る砂浜に、
確かな約束だけが、残っていた。
俺と兄ちゃんのアイスの棒には、
背中を押すように、あたりの文字が輝いていた。
『第7話:糸師凛(幼少期の冴と鎌倉で遊ぶ)』 - 461◆DGCF6cUlCqNA25/07/13(日) 22:45:30
夢って儚くて、優しくて、寂しくて、いつもより素直になれるような、そんな感じがするから好き。
平日は仕事だから更新もっと遅いけど、夢を見せたいブルーロックスがいる限りは物語を続けるよ。
ではおやすみなさい、いい夢を。
>>47 誰がどんな夢を見る?
- 47二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 22:48:12
ユッキー、目が直る夢
- 484025/07/13(日) 22:51:30
- 49二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 23:57:12
- 50二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 02:56:25