- 1◆ECPjTIh3Iw25/07/13(日) 17:17:47
襲来した異星人!
侵略されるエネルギー資源!
存亡の危機に晒されてなお人類は……
未だ一つになり切れず、壮大な内ゲバを繰り広げ続けていた!!
【出来れば読んでいただきたい世界観および初期設定集(テレグラフ)(各種ページへのリンクあり)】
ここだけ3勢力入り乱れ惑星外性生物と戦うリアルロボットSFな世界あらすじ(とりあえずこれだけ読んでくれたなら最低限大丈夫な筈の簡潔にまとめた世界観)その1:どういう世界なの?
特殊なエネルギー鉱石「コア鉱石」を動力源とする人型歩行兵器「バディフレーム(通称:BF)」が兵器として一般化した高度な機械文明が築かれている、地球に酷似した惑星が舞台だよ!
元々は人類同士で細かい諍いとかはありつつもそれなりに穏やかな世界だったんだけど、本編から20年くらい前に惑星外性生物「インベイド」が隕石に乗って地表に飛来、どうやら上述のエネルギー塊「コア鉱石」がインベイドにとっては食糧として美味しくてたまらないらしくて、人類に敵対行動を取り始めたんだ!
必死に抵抗したんだけど、現在では地表のおよそ3~4割程が完全にインベイドがうようよ闊歩している危険地帯になっちゃって、そこから時々インベイドが攻め寄せて来る油断できない状況なんだよ……。
その2:で、今どうなってるの?
インベイドとの緒戦により人命を多く失いながらも、結果として「クロノス・インダストリー(通称:K.I社)」が世界を主導、地表や地下に「コロニー」と呼ばれるいくつかの居住拠点を制定してそこを中心にインベイドに対抗する様になったんだ!…00m.in - 2◆ECPjTIh3Iw25/07/13(日) 17:18:52
前スレはこちら
【R-18】ここだけ3勢力入り乱れ惑星外性生物と戦うリアルロボットSFな世界【part32】|あにまん掲示板襲来した異星人!侵略されるエネルギー資源!存亡の危機に晒されてなお人類は……未だ一つになり切れず、壮大な内ゲバを繰り広げ続けていた!!【出来れば読んでいただきたい世界観および初期設定集(テレグラフ)(…bbs.animanch.com【禁止事項】
・無敵ムーブ(戦闘でダメージを受けない、回避し続ける、など)
・必要性の認められない確定ロール
・相手PLが嫌がっていることを強要する行為(特にR-18関連はデリケートなところなので扱いには気を付けて、事前相談忘れずに)
【世界観やパワーバランスを保つ上での禁止事項】
・版権設定の利用
・「地形を変えられる火力」を個人で設定し所有すること
・3勢力(K.I社、人自連、デスペラード)+インベイドよりも立場や規模が大きい勢力を設定すること
・なんでも高い水準で出来るキャラ、なんでも高い水準で出来る機体禁止(他の人の活躍機会を奪いかねないため)
・メタネタ禁止(「この世界は作り物だ~」や背後さんへの言及をキャラの目線で発言させるなど)
- 3◆ECPjTIh3Iw25/07/13(日) 17:20:00
【テレグラフ(設定やキャラシート、R-18な文章を書いたりにどうぞ)(※URLのhとttpsの間のスペースを消して検索してください)】
h ttps://x.gd/Z5SAZ
【URL短縮用サイト(テレグラフのデフォルトURLだとあにまんのNGワードに引っ掛かってしまうのでこちらでURL短縮してから投稿してください)】
- 4『銀河』所属整備士◆ECPjTIh3Iw25/07/13(日) 17:22:24
「ああ、保守作業か。任せておけ……えーと今回は、そうだな」
「うちのエースと、その乗機群について話すとしよう。ずばりソラ・スターレターと我らが銀河艦載機部隊とは、だな」 - 5『銀河』所属整備士◆ECPjTIh3Iw25/07/13(日) 17:27:48
「ソラ・スターレターに関していえば、今も配備数が貴重なソードブレイカーのパイロットだ。技量も本物」
「『外れ値』疑惑もあるらしいが……さて、一介の整備士としてはなんとも言えませんな」
「ただ青天市街を良くぶらつく人なら、デカい紙袋をこさえてもぐもぐ食べ歩いてるやつをみかけることができるかもしれない」
「『銀河』の艦載機乗りではあるけど、同時に傭兵でもある」 - 6『銀河』所属整備士◆ECPjTIh3Iw25/07/13(日) 17:33:12
「俺達としちゃあ間近なエース達だからこそ贔屓目もあるが……銀河のロングソード乗りに雑魚はいねぇ」
「ロングソードはSHINSEIの改造機だが、とんでもなくアクロバットな操縦性をしてるんだ」
「文字通り人間じゃないヤツラと切った張ったをするために、機体を使いやすいまま運動性と応答速度が高められてる」
「SHINSEIの改造機だからこそ、比較するならヴァルハラテックの機体や逆巻重工の月風系と比較してほしいね」 - 7『銀河』所属整備士◆ECPjTIh3Iw25/07/13(日) 17:39:33
「ただ運動性が良いといっても、実のところロングソードのアビオニクスは一般機の改良型でな」
「ヴァルハラテック機や逆巻重工機のようなぶっ飛んだ複雑な動きはそう簡単にできねぇんだ。盾も構えちまうと余計に……こればっかりは技術と経験の違いってやつだ」
「ソードブレイカーならそういうこともないんだが……如何せんあれは人を選ぶ機体でな」
「ゴエティア戦団用に誂えられたってのも、嘘じゃあない程度にはじゃじゃ馬なんだよ」 - 8『銀河』所属整備士◆ECPjTIh3Iw25/07/13(日) 17:46:50
「ロングソードらが持ってる左の展開盾、アーエスについて?ふふ、ありゃ月風系でも装備不可能な重量盾でな」
「重装兵型インベイドや対地級……対インベイド戦で予想できる多数の射撃攻撃を正面から防げる強度と耐熱性を目指して作られたのさ」
「コア粒子を用いない、純粋な質量盾。ローテクって思うか?俺は逆だ」
「ローテクだからこそ、味方を守るために使える。この盾は後ろにいる味方を守るためのものなのさ」 - 9『銀河』所属整備士◆ECPjTIh3Iw25/07/13(日) 17:50:23
「だから、このアーエスを取り外したアサルトソードは果たしてロングソードなのか?ってぇ疑問を持つ傭兵もいる」
「アサルトソードは重火力と重装がコンセプトだ。アーエスを積んでも良かったんだが……色々な理由があって取り外すことになった」
「盾を持つ代わりに火力を、装甲を厚くした設計だからな。運動性もロングソードより落ちている……扱いやすくなったとも言うが」 - 10『銀河』所属整備士◆ECPjTIh3Iw25/07/13(日) 17:53:26
「……っと、結局ロングソードについての語りになっちまったな」
「ソラは……まぁ、くすんでる銀を自然に伸ばしてるから、すぐわかるやつもいるだろ」
「戦場じゃあよく動くから目立つぜ?あの人の機体は」
「今回はこんなところだ。じゃあな」 - 11二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 22:38:20
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- 12ミハエル◆j28rRKKOSY25/07/13(日) 22:40:52
>>前199
「行き先了解っと、駄賃はそうだな……」
【顎に指を当てて少し考えると懐から取り出した名刺を近くにあった缶詰に括り付けて龍に投げ付けた】
「ならあんたの顔が効く《ごく小規模で多方面》のご友人に俺を売り込んでくれ、期待してるぜ」
【営業を龍に託してコックピットに戻ると程なくウィルヘルミナが荒野の砂を巻き上げて走り出した】
- 13流刑大陸侵攻軍◆OXAm1h6odk25/07/13(日) 22:51:28
(1/2)
─────────────ガ、ァァァァァァァァァァァァッッッッッ!!!!!!!!!!!
【爆炎と轟音の彼岸、死の満ちる墓標の群れを踏み砕いて、異星の軍勢が、決して人類とは相互理解の能わぬ惑星外の脅威が、人類にとって共通の怨敵が高らかに吼え猛る】
【頭上の榴弾級による一網打尽を避けるべく、合同軍の射撃が上空を薙ぎ払うその真横。合同軍の対応リソースを枯渇させるべくインベイドの大津波が死の波濤と化して突き進む】
【最先鋒は、地表近くを埒外の機動力で駆け抜ける悪名高き城壁崩しの強襲級。追随するのは統一感のない多種多様な進化の過程の外星生物、そして最後に統一された規格の軍勢が続く】
【合同軍に立て直しの猶予を与えない為に、補給を経てからの戦術の学習による逆転を阻止する為に、油断も慢心もなく全身全霊で異星の軍勢は正面からその物量を叩き込むべく隊列を組んだ】
「─────────────────射撃部隊、距離を保って弾幕を貼れ!乱戦に突入された場合、数で劣る我々が不利だ!
戦場の混沌に、我らクロノスの秩序と規律を刻み込め!横陣二列、撃て!」
「クロノスの連中にだけ良い顔をさせるなよ!オレ達の故郷はオレ達で守らなきゃならねェ!
バズーカ、ミサイル、攻撃範囲の広い武器を取り揃えろ!羽虫を殺すにはスプレーだ!」
【異常に爪が発達した虎を、クロノス極東方面軍のローン・ソルジャー部隊がロングビームライフルで一撃で頭蓋を消し飛ばす。黒色の軍隊が白い閃光と共に先鋒部隊を粉砕した】
【その影に紛れて大地を這いずり回る腐食液を垂れ流す蛆にも似た姿の小型種の群れを、今度は駐屯軍のバズーカで爆ぜた燃え盛る破片が切り刻む。安価な機体が素体だが、引き金を引くのに無双の剛力は不要である。実弾の重火器の集団運用に優れる企業軍が第二波を駆逐した】
「此度の任務、失敗したのなら極東列島の奪還にも支障が出るだろう!
天秤を傾けられるかどうか我々の働き次第であるッ!各員、奮闘せよ!諸君の努力が人類の勝利へと繋がるのだ!」
【滔々と響くソプラノボイスの激励が士気を高め、桜色に塗装されたスレイガンが最前線で猛威を振るう】
- 14流刑大陸侵攻軍◆OXAm1h6odk25/07/13(日) 23:05:00
(2/2)
【ビームサブマシンガンによる速射が強固な外殻を背負った陸亀の如き異星体を真上から蜂の巣にしてから蹴り飛ばし、後方から迫る重装兵級の粒子光線を遮る】
【砕け散った異星体の亡骸の塵と土煙に肩部リニアキャノンを撃ち込み、土煙に紛れての強襲を狙った蠍型インベイドの体液が装甲を濡らした】
【────────────再びの重装兵級からの砲撃を、地面を強く蹴って躱す。物怖じせずに桜色のスレイガンが直進した】
【視界に捉えた重装兵級が再び粒子ビームを射出孔から放つより前に、クロノス・インダストリー謹製のビームサーベルでその急所を刺し貫く。投擲だ】
───────────シュルルルルッッ!!!!
「本隊が前線に現れ始めている、直に中型種と大型種の軍勢が到着するぞ!
今度は砲撃陣形も整えているだろう、対砲撃回避体勢を取れ!」
【破壊した重装兵級からワイヤーギミックによってビームサーベルを取り戻して、桜色のスレイガンが部下に告げる】
【それと同時に、臨界に達したコア粒子が重装兵級の中で盛大に爆発を起こして閃光と爆風が一時的に視界を奪い取り、】
──────────バキッッッッッッッ!!!!
───────ゴキッ
「、ッハ!」
【機体の衝撃を受けて躰が勢い良くコクピットの壁に叩き付けられて、当たり所が悪かったのか何処の臓器の物かも分からない血を吐く】
【傷口を抑えるよりも疾く、反射的に機体の情報を確認する。既に致命傷だろうが、死ぬまでどれだけの敵を道連れに出来るかを測ろうとして】
・・・・
「脚部全損だと、あの一瞬で!?」
【動けなくなった桜色のスレイガンが、一瞬にして車輪級と連結した投射機級による対地砲撃によって蒸発する】
【───────────────────僅かな隙でエースを絶命せしめた異星体、ムカデにも似た大型種、強襲級は静かに次の標的を見据えた】 - 15ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/07/13(日) 23:31:16
随分と出血大サービスしてくれるじゃねぇか
そこまで言われたら期待を裏切らないようにはするけどな
それと、俺の名刺については後で。今手持ちは無いんだ
【缶詰を片手で難なくキャッチし、惑星のマークが目立つその名刺を確認すると、バッグの中で整頓された状態で入れた】
それじゃ
【照り付ける太陽をコートとバッグで作った日陰で灼熱の太陽を防ぎ、ゴーグルで砂埃を耐える事数時間、所定の位置に呼び出した召し使いに出迎えられた】
『お帰りなさいませ、龍様』
ただいま
ミハエル、紹介するよ。彼女はビーナ、俺の秘書だ
【深々とお辞儀、非の打ち所が無いまでに美しかった】
それはそうと、名刺は?
『こちらに』
【金龍がメビに頼むと、彼女が裾から電話番号と"龍"が書かれた真っ黒な名刺を取り出し、丁寧にミハエルに手渡す】
- 16ミハエル◆j28rRKKOSY25/07/14(月) 00:39:17
- 17斑鳩◆EY2wfgakAQ25/07/14(月) 08:12:10
「まずは圧を減らす!殲龍はデータリンクでターゲットを共有!そのまま連結強装砲を投射!フェンサー!お前は俺と飛べ!」
指示を出しながら55mm滑腔砲に装填してある炸裂弾で投射級の数を減らし、対空網に穴を作ってそこに飛び込む。
一見無謀と思えるが、月風の拠点浸透戦術の基本であり、トーチカへの打撃と、それにより生まれる混乱と対空網の穴を突き、さらに奥へ火力を叩き込むというもの。
現在ではその打撃役を車両砲や艦船、機動爆撃機がその任に就いている。
ムカデのような化け物にはさらに加速して接近。ビームサーベルの出力をあげながら切断破壊力を上げるためにわざと粒子整流性を落とした赤黒い刀身へ変えて切りつける。致命に至らずともそれは確かに化け物の甲殻と肉を切り裂いて、損傷を与えた。
「フェンサー!後詰は任せた!」
- 18シンカイ◆9BZ6kXGcio25/07/14(月) 08:44:30
「了解!」
まだ投射級の弾幕が無くならない空を狼月の後ろをピタリと飛ぶことで避ける。
しかし55mmとはいえ炸薬量の多い特殊仕様を最小限の動きで反動制御をしながら飛んでいる。そういった点でもアルテミスで隊長が出来る逸材であると理解させられる。
すると、狼月は更に加速してBFを食い散らかしている強襲級に接近して行った。一瞬の加速で置いていかれたが、盾でヒットボックスを隠してビームサーベルを構えるチャージフォーム(突撃姿勢)をとる時間が確保できた。
『フェンサー!後詰は任せた!』
「無茶を!」
ガチガチと牙を噛み合わせて音を鳴らしているムカデの頭を隊長が作った傷にビームサーベルを突き刺して、それを横薙ぎに振って斬る。
そのムカデの頭が落下している最中、足掻くように牙を開いて噛み砕かんとエクセリアに迫るが、その頭を踏みつけて推進器を吹かしてその奥へ跳躍する。頭を失ったムカデの異形はのたうち回るように蠢き、それにラットのような小型種は巻き込まれ、押しつぶされていく。
「中型種にもなんかゴツイの居ますし、ソレ叩きます?」
地上を蠢く波のような群れには中型種がハッキリと視認できるほどに個体数がいた。いくら派遣されているネームドとはいえ自分達が到着するまで戦線を押えていた連中にあれを相手させるのは損耗が増えると考えたからだ。
- 19ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/07/14(月) 10:10:27
「これはご丁寧にどうも、秘書さんもこんなとこに呼び出されて大変だな」
【比較的安全とは言え、確かに《こんなとこ》と表すにはまだうってつけであった】
【ゴミ袋が1箇所にまとめられるほどには小汚く、何処から襲われても不思議ではないほどに小路は多く、何よりそこかしこからギラついた眼光が飛んでいた】
『私めもこういった物に手馴れておりますので、お気になさらず』
【衣服に付き始めた埃を、相手の目の前で今取り払うのは失礼に当たると、そのままにする】
「やっぱりお大尽ってやつだったか、俺の名前の売り先も期待して良いだろうな?龍」
今回の仕事を見ても、機械の補助ありとは言え、俺を揺らさずに運送していたんだ
大仕事を真っ先に頼む時、真っ先に君の名前が挙げられるぐらいには評価したから大いに期待してくれて構わないさ
【メビのしっかりとした礼儀作法からも察知する程に優秀なミハエルを、金龍は褒め讃えた】
それじゃ、また何処かで会おう。ミハエル
- 20合同軍◆OXAm1h6odk25/07/14(月) 11:25:13
(1/3)
【───────────────────空と地の境を、異星の軍勢が埋め尽くしている。視界全てを埋め尽くす、統一感のない外星生物群】
【空襲級によって押し返された最前線を突き進み、津波の如く鉄火の防波堤を突き破った侵略者の尖兵は戦場を混沌とした乱戦状態に変えていた】
【地平線の彼方、高く聳える「壁」の頂上から姿も見せずに投射機級が曲射による砲撃を最前線に叩き込む】
【無数に並ぶ超音速のプラズマ弾、濃密極まりない火力支援は同族すら躊躇せずに巻き添えにして合理的に最前線で持ち堪える機体を潰して蒸発させる】
【インベイドの方が、物量の点では圧倒的に人類に優っているのだ。突撃兵級数十体を使い捨てにしたとしても、それでBFを仕留められるのなら構わないと判断している】
「─────────────────上官命令を確認した、データリンクによって共有された目標を撃破せよ!
カウントゼロ、一斉投射!」
【極東方面軍で運用される「殲龍」を駆る兵士は、何一つの迷いも挟まずにプラズマ弾によって地上を駆け抜けて迫りつつある軍勢を押し留めた】
【轟音と爆炎、その煤塵を縫ってインベイドは突き進む───────────完成された群体には、怯えも恐怖も存在しない、合理的思考を以て、冷徹に全てを判断する】
──────────グ、ガァァァァァ!!!!!
【巨大な影が爆炎の中を突き破り、最先鋒で射撃を継続していたスカッド・ソルジャーをその巨大な拳でコクピット諸共に叩き潰す】
【大型種、衛兵(ガード)級、機甲拳によって高い近接格闘力を保有するインベイドは傍に立っていたスカッド・ソルジャーが震動ナイフを取り出すよりも疾く、機体の胴体を上下に粉砕した】
・・ ・・・・
「───────────即刻、自爆せよ!」
【だが、機甲拳がパイロットの命を奪う直前で機体のコア粒子が臨界に達して閃光となって爆ぜる】
【一気に融解した装甲が鋭い散弾となって衛兵級を穿つ、が致命傷には程遠い─────だから、機体の残骸を諸共に「殲龍」の肩部粒子砲が衛兵級の頭を的確に吹き飛ばした】
- 21合同軍◆OXAm1h6odk25/07/14(月) 11:42:31
(2/3)
【その目前で同僚が上官の命令によって自爆を強要されたにも関わらず、最前線を務めるその部隊には一切の怯えも恐怖も見受けられなかった】
【ただ黙々と、スカッド・ソルジャーがクロノス社製の高品質なアサルトライフルで弾幕を貼り、肉薄を試みるインベイドの軍勢に抵抗する】
・・・・・・・・・・・ ・・・
「素晴らしい戦働きだった!大型種をたった二機の犠牲のみで抑えられたのは、正に日頃の訓練と実戦の成果である!
我々は人類に命と心臓を捧げたクロノスの兵士、人類勝利の為には我が身の犠牲を厭うな!私もまた諸君らと同様、一つの歯車として全ての人類の為に命を捧げよう!」
【秩序、規律、合理、歯車、狂信】
【─────────────────「殲龍」を乗機とするパイロットが、純粋な賞賛を口にした。其れは部隊の総意であり、共通認識だった】
【インベイドの侵攻より、既に二十年の歳月が経過している。幼子が大人となって戦場に立てるだけの月日だ】
・・・・・・・
【下級コロニーで行われた試験的思想教育は、冷静に自らの命を一種のリソースとして認識し、過不足なく優秀で従順な兵士として運用可能な人間を作り上げた】
【皮肉にも、合理を第一として、同族の為には自らを糧にする事も厭わない精神性は、彼らが敵視する異星の軍勢と類似するものであったが】
「未確認飛翔物体を確認、C中隊は対空射撃態勢に移行せよッ!
アレは─────────ミュールのミサイル、アイアンロックシティの武器庫か…………ッ!」
【その階級と合理に従って動く歯車部隊に殺到する飛翔体が、遠き「壁」より無数に迫る】
【ミュール・コーポレーション製、電磁パルスミサイル、その銘を『カーニバル』と名付けられた、対クロノス軍を想定した武装】
【撃墜されたミサイルから拡散した電磁パルスが、クロノス軍が誇るデータリンクと相互通信システムに極めて強い妨害が加えられる】
【─────────────────通信の分断により、組織的抵抗を無に還しめようとする異星体の戦術だった】 - 22流刑大陸侵攻軍◆OXAm1h6odk25/07/14(月) 12:05:28
(3/3)
【アイアンロックシティが奇襲により陥落した】
【その事実が意味するのは、単に戦略的要地が異星の軍勢の手に落ち、補給物資への期待が難しいだけではなく──────────流刑大陸最大の工業都市にして防衛拠点に蓄えられていた潤沢な物資が尽く異星の軍勢の手に渡った、という事である】
・・ ・・
【クロノスの対インベイド用ストラクチャーが鹵獲され、運用されている様に】
【此度の侵攻では、明確に人類の技術と習性の理解度が高く─────────────撤退の間際にある程度は物資の破壊が行われたとは言え、都市の全てをカバーしている訳ではなく、だからこそ目の前に広がる光景が実現する】
『わざわざ極東から遠い流刑大陸までご苦労様ですわ、是非とも私(わたくし)のお勧めをご堪能ください
──────────未練がましい犬ッコロ?』
【最前線へと現れた異形の悪魔の腰から伸びる極彩色の触手が接続するのは、緻密に計算された設計と構造の戦闘兵器】
【三連装、垂直分裂爆風ミサイル、メテオシャワーと銘打たれたアポロ社のミサイル兵器である】
【───────────瞬時に両機体の上空まで飛翔したミサイルが炸裂して、無数の子弾が豪雨の様に降り注ぐ。一つ一つは小さな爆風によって機体の動きを牽制するだけの低威力な兵器だが、極めて広い範囲で連続して爆発する其れは機動力を削ぐ為の武装である】
【そして、異星の軍勢は全戦線縦深攻撃を継続している】
【圧倒的な物量と火力による面制圧の力押し、重点目標も陽動作戦も脆弱な側面もない、総力戦による殺戮の大津波】
・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・
【エース級パイロットだけ生き残ったとしても、他の戦力を全て殺し尽くしてしまえば、今後の防衛戦は著しく不利になるという予測に基づく虐殺作戦】
【──────────空襲級による猛爆も含め、此度の大侵攻の目的は目先の勝利ではなく、全体の勝利の為の虐殺と殺戮であった】 - 23斑鳩◆EY2wfgakAQ25/07/14(月) 12:46:58
「ああ、足の遅い殲龍の集結支援に向かおう。」
その場で反転して再度インベイドとの衝突点へ向かう。
そこでは拮抗こそしてるがジリ貧だった。
ビームカービンを撃ちながら敵を散らして、地面ギリギリを滑るように飛んで、出力を落としながらも整流性を上げた青紫色の刀身に変えて斬り伏せる。
BFが敵陣から飛んできた。そいつがミサイルを放った途端に集積された戦場伝網が破壊された。
「不明機はこちらが相手をする!人自連の部隊とも連携して攻勢を仕掛けろ!」
クロノスの戦域通信にジャギジャギとノイズが入るが、とりあえずは伝えれただろう。
〔聞こえるか不明機!貴様は『どっち』だ!〕
周波数を公用に合わせ、そのミサイルを放ったBFに問う。
だがあれは我々の「戦う」為の力と違って「殺す」為の凶器そのものだった。殺意や悪意、敵意を煮込み、ドロドロとしたものを鋳型に流して作ったようなものであったのだ。
- 24グリゴリー◆5Q4kt6Q.kc25/07/14(月) 13:19:22
『────"アンデルセン"!動けるか!』
"バカめ、操作しているのは知っているわ!"
機体を守っていたAI.を予測演算から外し、
武装制御に回し....改めて空へと飛び上がる
それは、"行動を全マニュアル化する"事を示し
回避も推進も、パイロットが行うという事。
『(BF接続式のイージス:アショアにより
多数のミサイル爆撃を相殺する....無茶だが、
"北方戦線"の地獄と比べれば何でもない...!)』
白い塗装の施された金属板を無骨な黒鉄が覆い
機能美すらあるその兵器はターゲットを捕捉し
第一群のミサイルを捉える。とはいえ、
周りからは侵略者からの無数の攻撃が迫り
速度の鈍化した機体でそれを避けるために
長年の勘と培った感覚を十二分に使い倒し
その合間合間を縫うように飛ぶ....さながら、
機体名の如く"小夜啼鳥"が羽撃くようである。
『──────ッ!』
極大な反動は空中のデブリを足場に使い、
ある程度制御が可能な程度に抑え込みつつ
クロノス・人自連軍に影響を及ぼす危険性が
最も高い第一群のミサイルを広範囲撃墜させ
そして即座に第二群に備え、弾を装填し直す。
- 25ミハエル◆j28rRKKOSY25/07/14(月) 13:48:12
- 26戦禍の余燼◆OXAm1h6odk25/07/14(月) 14:16:55
『我、天の遣いに仇なす異端に罰を下しましょう、────────────サイファーカルトの尖兵を務めます、“余燼”と申しますわ』
【酷く穏やかで、それから美しい声が響いた。澄み渡るソプラノボイス、時が違えば歌姫にすらなれたであろう素質】
【だが、現実の其れに滲むのは殺戮への愉悦と純粋な感嘆のみ。企業支配体制の確立に当たり、反企業的な国家体制を解体した、既に死亡した筈の血塗られた伝説と自称する異形の機体】
【───────────────余りに巨きく、余りに堅牢な甲殻に、赤熱する胸核を秘めた蜘蛛脚の恐竜】
【人の形から逸脱した機体に侍るのは、フリクタル装甲を鎧ったのみの盾機。寄生級によって人体構造が変容したが故に、人体の限界を超えた速度を実現可能とする生体ユニットの一つ】
【粒子兵器に対するカウンターを抜け目なく用意しながら、此度の惨状を実現した悪魔は、撃墜されるミサイルを面白そうに眺めて微笑った】
『戦場を訪れるのは久しぶりですが、こんなに簡単に人が死ぬのですね。
心地良くて、思わず微睡んでしまいそうです。私が望む平和の到来が待ち遠しいですわ』
───────────ガシャンッ!!!!
【残骸の横に転がるアポロ社の十連装ミサイルを、極彩色の触手が侵す。武装が有していた筈のロックはそれだけで掻き消えて、その照準をアルテミスに定めた】
- 27ゴルドラ◆ncKvmqq0Bs25/07/14(月) 14:52:43
『龍様について何かあれば、ご一考させて頂きます』ねぇそれ別れ際で必要だった?
【どこか素っ気ない態度をされた金龍は、思わず彼女の方を横を向く】
【その速度はさながら漫画に出るキャラのそれ】
【そして、キラキラとした表情を持つ運び屋は元気良くBFを駆り出した】
『それで、本日の成果は?』
…………まぁ上々かな
『左様ですか』
【ミハエルが地平線の彼方に溶け込んだのを見送ると、2人は幾つか道を迂回してから帰る事となった】
- 28カロ◆XGxCas/OAU25/07/14(月) 18:29:55
『おいルーキー!大丈夫か!?』
【無線は雑音が混じるが、まだ十分に使える。心から心配する人にしか出せない声が聞こえてくる】
「全く大丈夫じゃ無い。逆に何で大丈夫な可能性があったか教えてくれ!」
【そう言って無線を切る。理由のうち一つは怒りが強まった事】
「…すーーーっ…」
【もう一つは、盗聴される事を防ぐため】
「…生憎、ここまでやられて泣いて逃げ帰れるタチじゃ無いんだ。」
【空中で迂回し、急激に高度を落としながら突っ込んでいく】
- 29ソラ◆ECPjTIh3Iw25/07/14(月) 18:33:18
――――灰白色の機体が、翼を広げるように飛んでいた。
その名をソード・ブレイカー。ゴエティア戦団用に開発され、そして――――。
・
戦団の戦闘方針と機体コンセプトが異なってしまったことから、不採用となった噂を持つ機体である。
「第四中隊、アイアンロックシティの生き残りがいるだろうキャンプはこっちで間違ってないんだね?」
《確かだ。前線を迂回して航空偵察をするのは苦労したぞ?》
「ありがと、ちゃんとブーメランとして生きて帰って」
そのパイロット、ソラ・スターレターは、果たして感情が動いているのかも定かではない声で味方を労って。地表を滑るように飛んでいた。
噴射地表滑走(サーフェイシング)という、本来空中を飛べる機体が投射機型インベイドなどの対空砲火をかいくぐるための低空飛行技術である。
彼女は雑談を行いながら、それを遂行しきっていて――――。
「第四中隊からのマーカーによれば……あそこ……?」
ソードブレイカーのモニターには、急ごしらえながらもしっかりとした防備と……そして、病院が見えていた。
ソラの目的は、ただ一つ。
――――ヴィクター・ロッド大将の安否と、容態の確認である。 - 30シンカイ◆9BZ6kXGcio25/07/14(月) 18:37:18