- 1二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 19:04:09
- 2二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 19:19:51
- 3二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 19:20:59
自分の行為が原因である種順当に振られるのなんかスカッとするよね
- 4二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 19:32:15
しょうがないなぁ…あ、幼馴染は女の子にします。これは私の癖
- 5二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 19:32:47
- 6二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 20:01:24
スレ主です。採用させてもらいます
- 7二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 20:55:14
SS待機
- 8二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 22:29:54
設定とか色々固まってあとちょいで出来そう
- 9二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 22:46:48
(大丈夫……平気。ずっと隣にいて、支えてきたんだから……)
けれど、こんなに心臓が早鐘を打つのは初めてだった。
目の前にいるのは幼い頃から一緒に過ごした、大切な幼馴染。そのはずなのに、近頃は視線を向けるだけで胸が苦しくなる。
(このままじゃ、いつか何も言えないまま後悔しそうだから……)
意を決して、そっと歩み寄った。
「ねえ、リオ……ちょっといい?」
自分でもわかるくらい、声が上擦っていた。リオはわずかにタブレットから目を離し、紅い瞳でユイを見つめる。
「何?」
低く落ち着いた声。いつもと変わらない少し冷たい響き。
「……あのさ、最近ずっと言いたかったことがあって」
リオは黙って待つ。その無駄のない姿勢が余計にプレッシャーになった。
「私ね……ずっとリオのこと、幼馴染として大事に思ってた。でも最近、それだけじゃ抑えきれない気持ちが増えてきて……」(どうしよう、こんなに声が震えるなんて……)
喉が詰まり、思い切って視線をリオに合わせる。
「好き、なの。リオのことが。幼馴染とか仲間じゃなくて、もっと特別に……そういう風に」
沈黙が落ちた。夕陽がリオの黒髪に薄く滲む。紅い瞳はただ真っ直ぐで、何の感情も読めなかった。数秒後。
「……合理的ではないわ。」
それだけだった。リオは顔色ひとつ変えずに続ける。
「恋愛は、今の私には不要よ。あなたは大事な理解者だけど、特別な感情を抱くには、今は無駄が多い。」
その声は、いつもの任務説明をするときと同じだった。
胸の奥がじわりと痛んだ。
(やっぱり……この人は、こういう人だよね)
分かっていた。ずっとリオのそばにいて、誰より知っていた。だから涙は見せたくなかった。
「……うん。リオらしい答えだと思う。」
無理に笑った唇は少し引きつった。
「でも、ありがとう。ちゃんと聞いてくれて。」
リオは少しだけ視線を逸らした。普段なら決してしない仕草。
「……これからも隣にいてくれる?」
「当たり前だよ。私、リオの幼馴染だから。」
笑顔を向けると、ようやくリオの紅い瞳にほんのわずかな柔らかさが宿った。それだけで、今日ここに立った意味があったように思えた。帰り際、ユイは一人になってから小さく胸を押さえた。
(やっぱりリオが好き。断られたのに、変わらない……) - 10二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 22:48:25
取り敢えず幼馴染ちゃんがリオに告白したところを出してみる。名前は霧島ユイちゃんです。
- 11二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 22:57:37
(……ユイ、随分と勇気を出しましたね)
目の先では、リオとユイが向かい合って立っていた。
ヒマリには二人の声ははっきり聞こえない。それでもその緊張感と、ユイの肩の震えだけで十分だった。
(恋の告白――というやつですね。まあ、清楚で可憐なユイらしい。分かりやすいですね)
ヒマリは胸に手を置き、小さく息を吐く。
(けれど、それを合理の権化のようなリオが受け入れると、本気で思っていたのですか?)
皮肉交じりの笑みが自然に浮かんだ。やがて、ユイが顔を俯け、リオはいつも通り無駄のない仕草で返事をした。
そしてユイは泣きそうな顔のまま、それでも何か言って微笑んで――二人は並んで歩き出すことはなかった。
ヒマリは胸の奥でひどく息苦しくなりながらも、小さな安堵を覚えてしまった。
(……良かった。あの二人が結ばれなくて、ほんとうに――)
唇を軽く噛む。
(最低ですね、明星ヒマリ。誰かの恋が実らないことに、ほっとするなんて)
自嘲の笑みが自然にこぼれた。
「……腐水を流す下水道のような合理主義者が、恋愛なんて煩わしい感情を拾うはずがありません」
誰もいないのを確認して、わざとくすくすと笑ってみせた。
(でも……それを少しでも願ってしまったユイも、残酷ですね…あの子の泣きそうな顔、私……ずっと見てしまいましたよ?)
ヒマリは胸を抱えた。
(ごめんなさい、ユイ。貴女が傷つくのを見て、どこかで……安堵してしまった私を、どうか赦さないで)
自分の手が小刻みに震えていることに気づき、その指先をじっと見つめた。
(――可哀想なユイ。可哀想な私)
「……私たち、本当に醜いですね」 - 12二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 22:59:17
- 13二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 23:00:10
そっかぁ…なんかごめん…(´・ω・`)
- 14二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 23:08:04
こういうの初めてだから難しいよ〜
- 15二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 23:17:44
白い灯が整然と並ぶ中庭。生真面目に刈り揃えられた植え込みの上で、夜風に小さな白花が揺れている。ヒマリは車椅子をその花壇の前で止め、冷え切った指先を組んだ。
(胸が、こんなにも痛むなんて……)
機械的なモニターには心拍数が平常より少しだけ速く表示されていた。少し離れた場所に、霧島ユイが一人で立っていた。小柄でおっとりとした彼女が、誰もいない夜の中庭に立っているだけで、ヒマリにはやけに眩しく映った。
(ああ、やっぱり……可愛らしい子ですね)
少し口元が緩んだ。それからすぐに、自分の唇をきゅっと噛む。
「ユイ」
呼び止めると、ユイは振り返り、ぱっと柔らかく笑った。
「ヒマリ、どうしたの? こんな時間に」
その笑顔が――優しすぎて、痛かった。ヒマリは肺に溜めた空気を全部吐き出すと、薄く笑った。
(いつもなら、こういう場面で何とでも言えたのに)
「私は……ミレニアム最高の天才清楚系病弱美少女ハッカーですよ。ふふっ……なんて」
無理矢理に、いつもの自称を口にする。けれど声が震えていて、これでは自分を笑い飛ばせない。
「でも今日は、それだけじゃ済まないみたいです」
白い車椅子の肘掛けをぎゅっと掴む。
手が冷たくなる感覚で、かろうじて呼吸をつないだ。
「ユイ。私は、あなたのことが……特別なんです」
声が出た瞬間、胸が痛くて泣きそうになる。
「ずっとリオと並んでいるあなたを見てきました。
ずっと、私の知らない優しい声で笑うあなたを」
目の奥がじわっと熱くなる。
「それでもいいと思っていました。私は合理的な計算なんてしませんから。あなたを見ているだけで……それが、私の幸せだったんです」
唇が震えた。
「でも、駄目なんです。私、どうしても――あなたが欲しくなってしまった」 - 16二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 23:25:56
- 17二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 23:38:00
- 18二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 23:39:10
そんなぁ…(´・ω・`)
- 19二次元好きの匿名さん25/07/13(日) 23:48:58
ダメだ、今日はもう眠いから続きは明日にするぜい…
- 20二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 00:19:39
- 21二次元好きの匿名さん25/07/14(月) 09:55:36
保守