創作IF「ねぇ燕、……」

  • 1二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 00:18:03

    注意!!

    本編をもとにはしてますがスレ主の創作です!!
    少しでも合わないと感じたらブラバ推奨です
    文章を書くこと自体初めてなので駄文や多少の誤字には目をつむってもらえると助かります!!

    ↓↓以下本編です


    「ねぇ燕、次の「初」を最後に、アイドルをやめてプロデューサーになろうと思うの」

    それは放課後の生徒会室、少しじめっとした日のことだった


     春の心地よさも薄まりつつある5月半ば新学期に切り替わり、新入生を中心とした浮ついた空気は本格的なレッスンが始まるにしたがって少しずつ落ち着きつつあった

  • 2二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 00:22:59

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  • 3二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 00:24:54

    生徒会の仕事がひと段落し、帰り支度を整えていた時にある女子生徒に呼び止められた

     私を呼び止めた、目の前で腰を掛ける女子生徒 十王星南はこの初星学園の学園長の孫娘にして、生徒会長そして学園の頂点「一番星(プリマステラ)」の称号を冠しているトップアイドルだ
     白を基調とした制服を身にまとい、陽の光に反射して輝く黄白色の髪をなびかせたそのたたずまいにはこの学園の頂点としての風格を感じる
     そして何よりこの私、「雨夜燕」の幼馴染であり去年のHIF決勝で共に頂を争った最大の好敵手(ライバル)なのである
     といってもここ最近、特に同じ生徒会メンバーに選ばれてからは会長、副会長としての事務的な会話がほとんどだったので久々の幼馴染からの呼び止めには少し驚いた
     仕事のことならわざわざ時間をとるようなことではないし、ならばレッスンのことか?ダンスであれば多少自信はあるものの彼女ほどの人物からの相談ごととしてはあまり結びつくとは思えなかった
     となるとなんだ?といろいろ想像を掻き立てている私に彼女はあっさりと、淀みなく言葉を発した




    「ねぇ燕、次の「初」を最後に、アイドルをやめてプロデューサーになろうと思うの」







    「………………………は?」


    長い沈黙の後、思わず口から出た言葉はあまりになさけなく、自分でも意識してないような声だった
     今彼女は何と言った?アイドルをやめる?一番星である彼女が?なんで?
     途端に時間が止まるような感覚に襲われる。まるで意識してないところから抛られたその内容は、燕にとってあまりに突拍子もないうえに簡単に処理できるようなことではなかった
    「いきなりこんな話してごめんなさいね。この判断、最初に伝える人を考えたら燕だなってなったの」
     目の前の少女は燕の動揺なんかよそに話を続ける

  • 4二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 01:31:53

    目の前の少女は燕の動揺なんかよそに話を続ける
    「あるときにふと感じたの、ここが自分の限界なんだって。ずっと夢で目標だった一番星になって、あのステージを終えて、改めてレッスンを始めようってなった時にふとね」
     まるで仮面でもつけてるかのように、眉一つ動かさずに、用意してきたように淡々と言葉をはっしていく
    「なんども、なんどもなんども考えたの。そんなわけないって、きっとまだしてない努力があるんだって。でも、そうやってがむしゃらにやればやるほどに自分の限界が鮮明になっていくのよね」
     そういいながら眉を寄せて自虐的な笑顔を浮かべ続ける
    「そうやって自分なりに向き合いながらやってきた。そんな中で、新入生と交流していた時に見つけてしまったの、磨けばどこまでも輝く本当のアイドルの原石を。その子を見た時にね、この子なら私のいる場所なんて簡単に、いいえ、そんなのすら軽く飛び越えて本当のトップアイドルにだってなれるって思ったの。
     それならその子のために私ができることはなに?って考えた時に、プロデューサーとしてわたしならあの子を導けるなって思ったのよ」
     話に熱が入ってきたのか、言葉の端々から興奮を感じてしまう
    「実を言うと、その子にさっそくプロデューサーにさせてほしいって打診したのよ。私のもとでトップアイドルを目指さないかしらって
     そしたら、見事に断られてしまったのよ。いきなりなんですか!?生徒会長が新入生をからかうものじゃないです!ってね。でもそう簡単にあきらめる気はないから、今はあの子を迎え入れるためにもしっかりプロデューサーとしての学習をしようとおじい様に話してこようと思ってるところ、いわば準備期間ってとこね。以上よ」
     ふぅ…っとついた彼女の息で私の意識は強制的に生徒会室に戻された
     自分でも感じたことのない感覚に耐えながら、絞り出すように彼女へ一つの疑問を投げかける
    「ア、アイドルに、トップアイドルに未練はないと、一番星十王星南としての役目は終わったと、貴様はそういうのか……?」
     ほんの少し、間を開けてその答えを彼女は口にした
    「そうよ」

  • 5二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 01:32:54

    嘘だ。幼馴染なんてフィルターがなくても彼女のアイドルへの熱量は誰よりもわかる。しかも、あんなステージを見せられたんだ、信じるわけがない。
     この態度だってそうだ。彼女はほかの生徒が思い描くほど強い人間ではない、この表情だって入念に準備してきたのだろう。何度も練習を重ねて
     だからこそ、受け止めたくなかった。彼女がそんなことを口走ったことを、目の前の彼女が抱える悩みに気づかず相談相手にすらなれていなかったことを、そして、自分が追いかけ続けた目標がいなくなる現実を。
    「学校そのものはやめない、ただこの立場である以上いつかは話さなきゃいけない。だから、まずあなたに話した」
     そういいながらこちらを見つめる目は、彼女の生半可ではない覚悟と、この会話が現実のものだという確かな実感を感じさせるものだった

  • 6二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 01:51:17

    「そうか」
     やっとの思いで出てきた言葉だった
    「すまないが今日の自主練習は休む。すこし一人になりたい」
     そう口にしてそそくさとその場あとにした


    一旦、今日はここまでで
    最後の方は終わり方わからなくなりました!!
    続きは思いつければ描きます!!

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