- 1◆VLlUGaOg9c25/07/15(火) 20:49:12
- 2◆VLlUGaOg9c25/07/15(火) 20:53:51
- 3二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 20:54:15
たておつ
嬉しい - 4二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 20:57:43
たておつです
- 5二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 21:07:27
ありがてぇ…
- 6◆VLlUGaOg9c25/07/15(火) 21:09:06
ナレーション
唯一、吹き飛ばされなかったのは踏ん張るだけの力で、地に足をつけていたミカだけ。
1連のやりとりの間にカナが再び気配を隠し、増援の3人が吹き飛ばされたことでミカはまた1人残される。
ミカ*テラー「じゃあ、一旦バイバーイ★」
ミカ「え、ま、待って!」
ナレーション
しかし、ミカの前で立ち塞がっていた敵は・・・ミカ*テラーは色彩の黒い靄を背後に召喚し、身を投じる。
逃がさないとばかりにミカも手を伸ばすが、靄が消える方が早くその手は空を切った。
身を以て敵の強さを知るミカは、必死になって首を回して探すが・・・
ミカ*テラー「お待たせ、勇者様★」
アリス「え、エンカウントしま・・・っ!」
ミカ*テラー「私のターン・・・っ!?」
ナレーション
見つける頃には既に、ミカ*テラーはアリスの眼前に現われていた。
突如、眼前に現われた相手への驚きが勝ち、対応の遅れたアリスをミカ*テラーは容赦なく蹴り上げる。
ドオォォォンッ!(打撃音)
ナレーション
・・・筈だった。 - 7◆VLlUGaOg9c25/07/15(火) 21:10:08
ナレーション
轟音が遅れて聞こえ、周囲がそれを認識する頃には、ミカ*テラーは片足が上がっていた。
カナの体当たりが脚に直撃して体勢を崩し、張り付いて動きを封じようとしているが、
ミカ*テラーは片脚で自身とカナを持ち上げて、振り払うべく強引に振り堕ろした。
ミカ*テラー「邪魔ァッ!!」
カナ「っ!」
ズドォォンッ!(打撃音)
ナレーション
ミカ*テラーの蹴りをもろに受けて、地面に叩きつけられたカナだったが脚からは離れない。
アヴァンギャルド・サニーも流石の耐久力で形は保っていたが、バチバチと火花を散らしている。
それでも、カナはしがみつき続けた。
ダンッ!(踏み込みの音)
ミカ「カナちゃん、ありがとう!」
ミカ*テラー「やばっ!」
ナレーション
そうしてカナに気を取られた数秒で、ミカは再びミカ*テラーへと距離を詰める。
片脚の使えないまま「自分」の攻撃は躱せない。そう判断して、ミカ*テラーは咄嗟に翼を盾にした。
アリス「光よ!!」
ナレーション
自分が潰しに掛かった相手が、既にチャージを終えたことも知らずに。
- 8二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 21:10:16
かんしゃあ!
- 9二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 21:15:57
なんかいつの間にかスレの後半が焼け野原でビックリした
そしてミカ*テラーにぶん殴られたくらいじゃ光の剣は壊れないと
頑丈だな - 10二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 21:16:22
- 11二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 23:15:50
立て乙
勇者パーティーの反撃開始だな - 12二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 06:23:55
たておつ
まだ見れてよかった - 13二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 11:04:47
ナイス連携
- 14二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 20:12:40
保守
- 15◆VLlUGaOg9c25/07/16(水) 23:08:18
ジュガァァァァンッ!!(光の剣の音)
ナレーション
閃光が閃いた。
ミカ*テラーが背後の光に気がついた時には既に遅く、カナによって片脚を封じられ、正面には「自分」が居る。
そんな状況では流石のミカ*テラーも対処が遅れ、光の剣をもろに食らってしまう。
アリス「やりましたか!?」
ナレーション
アリスがフラグのようなことを言ったが、それも単なる冗談ではない。
そもそもアリスの武器は宇宙戦艦の主砲として作られた、個人で扱うことを想定していない兵器の如き武器だ。
それに加えて、正面からはミカの拳。こちらは今更説明する必要すらない、人体で放つ大砲の如き脅威。
この2つに挟まれたとなれば、いかに頑丈なキヴォトス人だろうとただではすむまい。
ミカ*テラー「痛ったいなぁ・・・」
ナレーション
・・・相手がただのキヴォトス人ならば、本当にさっきの二撃で終っていただろう。
死亡まではいかずとも、確実に気絶までは持っていったはずだ。それだけの火力はあった。
しかし、光の剣を耐えたミカ*テラーは、確かに本人の言う通り痛そうに少しだけ煤けて焦げ臭い。
ミカの拳を防いだ腕の方も、いかにも痛々しく真っ赤に腫れていていて痕になっている。
ミカ*テラー「誇って良いよ、勇者様。私に「痛い」と思わせてくれた相手は両手で数えるほども居ないから」
ナレーション
だけど、それだけ。2人の決死の攻撃を受けても、ミカ*テラーはケラケラと笑って見せた。
- 16二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 23:32:16
もうダメだ、お終いだあ…
いや冗談抜きでどうやって止めれば良いんだ? - 17二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 03:21:33
どうすんだこれ
- 18二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 10:51:55
マジで強い
- 19二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 19:28:53
このレスは削除されています
- 20◆VLlUGaOg9c25/07/17(木) 22:35:16
・・・ん?痛いと思わせて【くれた】?
ナレーション
カナから漏れた小さな疑問が静かに消えた。
捉え方によっては挑発とも称賛ともとれるが、文脈に可笑しいところはない。ないのだが・・・・
カナは何かが引っかかったようで、ミカ*テラーの言葉を自分の中で反芻した。
ミカ*テラー「・・・で?君は何時まで私の脚にしがみついてるのかなぁっ!」
ヴォォォォン(蹴りが風を切る音)
あ、ああ~~~!?
ナレーション
そうして考えごとをしてしまった所為もあって、カナはミカ*テラーの蹴りで容易に吹き飛ばされてしまう。
少し間抜けた声で宙を舞うカナ。真面目な場面に現われたギャグのような声に、少しだけ絶望が緩んだ。
パチパチ(火花を散らすアヴァンギャルド・サニー)
・・・あ、これ本当に駄目だ!なんかホバーが動かない!?こ、壊れた!
ネル「ええい、世話が焼けるな!」
ありがとう、ネル!助かった!
ナレーション
アヴァンギャルド・サニーのホバー機能が何故か動かず、これは不味いと焦り始めるカナ。
だったが、結果的にだが吹き飛ばされた先が良かった。ミカ*テラーから離れつつ、味方へと近づける方角。
そのお陰もあって、ミレニアム俊足No.1の走力を持つネルが駆けつけることが出来た。