- 1二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 23:23:28
- 2二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 23:27:05
ウミカ…?
百鬼夜行は卒業式もお祭りだろうなあ - 3二次元好きの匿名さん25/07/15(火) 23:39:19
前立ってた卒業式スレ良かったな
落ちちゃったけど - 4125/07/15(火) 23:51:13
今日は百鬼夜行連合学院の卒業式の日、シャーレの先生である私は卒業生である彼女たちを見届けるために来ていた。
ユカリ「本日、私達三年生は百鬼夜行連合学院を卒業します。私達は」
勘解由小路ユカリ、彼女の答辞が始まる。私は来賓席でユカリの様子を見つつ、横目で他の卒業生となる3年生達も見る。
早いものだ、私がキヴォトスに赴任してきてから早三年。私が先生になったときに在籍していた生徒たちは皆、停学や休学をしてしまった生徒は例外としても、赴任したばかりの私を知るものはいなくなってしまう。わかっていても辛いものだ、ともに時を過ごして、事件や問題を彼女たちと解決してきた。そんな彼女たちと分かれることになるのは本当に何度やってもなれないものだった。
司会『続きまして、来賓の連邦捜査局シャーレの先生から』
彼女たちと過ごした日々のことを思い出していたら、どうやら私の番が来てしまったようだ。私はスーツを整えて、マイクの前へと向かった。
卒業式は問題なく進んでいき、全員に卒業証書を授与し。卒業式を終えた。他校の卒業式ならばここで学校としての卒業式は終わり、あとは仲の良い友人たちと集まってパーティーをしたりするのだろう。けれど、ここは百鬼夜行連合学院の自治区。キヴォトスでお祭りと言えばな場所である。ここでの卒業式はむしろこれからが本番だった。 - 5125/07/16(水) 00:00:11
百鬼夜行を支えてきた生徒たちの門出の日。いつも以上にお祭りには活気がある。流石にこの日ばかりは、魑魅一座などの不良グループも問題を起こさない。というよりも、自分たちの中にも三年生の卒業生がいるのだから、そんなことをしているところではないのだろう。
百花繚乱の部員「ユカリ委員長、最後の継承戦をお願いします」
ユカリ「わかりました。私は本日で百鬼夜行連合学院を百花繚乱紛争調停委員会を卒業します。貴方へ委員長の座を継がせるための継承戦を受けましょう」
イズナ「ツクヨ~、忍術研究会結局存続できなかったよぉ!!」
ツクヨ「仕方ないよ。後輩たちには私達の活動に興味がなかったみたいだし」
イズナ「ミチル部長にどう顔向けすれば」
カエデ「私立派なレディに慣れたよね?」
修行部部員「・・・」
修行部部員「ノーコメントで」
卒業生たちも思い思いにしている。少し前なら私の姿を見たらすぐに寄ってきた彼女たちも、今となっては大切な友人たちと話し合って楽しそうにしている。真の意味でもう彼女たちに私は必要ないのかもしれない。そう思いながら、屋台が並んでいる通りから離れようとした。
その時、私の袖が掴まれた。 - 6二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 00:02:01
卒業式の答辞とはさすがエリートですの
- 7125/07/16(水) 00:09:57
”どうしたんだい?ウミカ?”
私の袖を掴んでいたのは、お祭り運営委員会委員長里浜ウミカだった。
ウミカ「先生、お時間いいですか?」
”うん、大丈夫だよ”
聞き慣れた言葉。それでも、その言葉は今日に限っては重みが違った。明日からはもう百鬼夜行連合学院の生徒ではない、一人の大人として、これまでのように、生徒と先生との関係ではなくなってしまうのだ。だからこそ、生徒としてその言葉を使えるのは、生徒として私に我儘を言えるのは今日で最後なのだから。
私は彼女の手に引かれていき、いくつもの屋台を巡っていく。お面屋さんに綿あめやさん、金魚すくいに射的。たこ焼き屋に焼きそば屋、りんご飴を楽しんでいく。
屋台が並ぶ通りから少し外れて、夜風が当たるところで一休みした。
ウミカ「先生は知っていますよね。社長の時にも去年にも話しましたから」
”うん、今回の卒業式のお祭りにはウミカ。三年生のお祭り運営委員会は関わっていないんでしょ?”
ウミカ「はい」
卒業式は三年生の卒業を祝い、その背中を押す場。だからこそ、その場を作るための準備に三年生が関わってしまっては元も子もない。だからこそ、例年この卒業式のお祭りは一年生と二年生だけで準備をするのが通年らしい。そして、このお祭りが無事終わることで三年生に自分たちだけでもお祭りをやっていけるということを伝える意味もある。 - 8125/07/16(水) 00:17:24
ウミカ「昔は都会のお祭りに憧れて百鬼夜行に来ました。そして、百鬼夜行に入学して社長の元でお祭りの運営に関して、どんな準備をするのか、お祭りがうまくいくようにどうすればいいのかを教えてもらいました。そして、多くの人のために喜んでもらえるようにお祭りをやってきました。でも、初めてです。私の、私達のために開催されるお祭りは」
”そうだね”
百鬼夜行のお祭りは数多くある、それでもそのお祭りの主役として生徒が挙げられることはほとんどない。チセのように単独のイベントを起こせるのならいざ知らず、裏方に徹するお祭り運営委員会の彼女が主役となることはこれまでなかった。
ウミカ「私は百鬼夜行が、百鬼夜行で開催されるお祭りが好きです」
”私も好きだよ”
ウミカ「でも、この様子を見れるのも今日が最後なんです」
”学園都市の外に出るのかい?”
ウミカ「はい、もう一度ここに戻ってこれるか・・・・先生ともう一度会えるかもわかりません」
”・・・・”
ウミカ「先生、私は百鬼夜行を卒業したくないです。ずっとずっと、お祭りが続く百鬼夜行で、みんなと先生と一緒にいたいです!!」 - 9二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 00:22:58
忍術研究部よ・・・・
- 10125/07/16(水) 00:25:26
一旦ここまで・・・更新はスレが残ってれば夕方頃
- 11二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 00:27:35
現一年卒業だと送り出す側に見知ったキャラがいなくなるのか
- 12二次元好きの匿名さん25/07/16(水) 05:44:03
保守