【SSスレ】ここだけ救護騎士団の子育て奮闘記 Part42

  • 1二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 04:29:48

    トリニティ付近に捨てられて衰弱していた赤ん坊を拾ってしまったセリナ
    周辺状況のきな臭さから救護騎士団で世話をすることを決める団長
    以降救護騎士団の出動時、背中に赤ん坊がおんぶされている姿が目撃されるように
    ---------------------
    という概念をSSにするスレ。42スレ目。
    どこまで行こうというのかね。

    本編(ちゃんと1連の話)は5スレ目で終わっている
    既に番外編(他校生徒とのスピンオフや、本編の幕間のお話)
    フォルダ内のテキストだけで4,235,264バイト。
    つまり200万文字を突破したらしい。なにそれこわ。

    見たい概念や概要を書いてくれたら俺がSSにしていく
    もはや物語の整合とかキャラの成長とか気にせず書きたいものを書くと化している。

    お前らが考えて、俺が書く。そういうスレ。
    次は何を書こうか悩んでいる。

    書きたい人、書ける人は供給してくれると俺が喜ぶ。
    ガイドラインなどは今のところない、お好きに書いていい。
    設定資料は過去スレとかまとめスレとかに落ちていると思う。

    スレが続く限り、俺が妖怪SS生成AIになる日まで
    可能な限り毎日、救護騎士団とトリニティの子守りのお話や
    子供と接するブルアカキャラのお話を書いていく。

    最近なぜかC&Cの子守り(別世界線)の話も始まった
    本当になぜだ。こっちはごくまれに更新される。

  • 2二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 04:31:01

    前スレ

    【SSスレ】ここだけ救護騎士団の子育て奮闘記 Part41|あにまん掲示板トリニティ付近に捨てられて衰弱していた赤ん坊を拾ってしまったセリナ周辺状況のきな臭さから救護騎士団で世話をすることを決める団長以降救護騎士団の出動時、背中に赤ん坊がおんぶされている姿が目撃されるように…bbs.animanch.com

    今までのスレをまとめてくれてる所

    なんとスレを跨ぐ続きものもここからまとめて飛べる。

    ここだけ救護騎士団の子育て奮闘記過去スレまとめ | Writening初代 https://bbs.animanch.com/board/3194432/ 2 https://bbs.animanch.com/board/3248666/ 3 https://bbs.animanch.com/board/3298055/ 4 https://bbs.animanch.com/board/3347275/ 5 https://bbs.animanch.…writening.net

    まとめつくってくれた人のレスと、まとめスレの編集の仕方

    https://bbs.animanch.com/board/3626523/?res=18

    まとめるつもりだけど遅々として進まないまとめ読みできるところ

    やらなきゃとは思うけど、遅々として進まない。

    ここだけ救護騎士団の子育て奮闘記(本編/子育て日記) - ハーメルンあにまんに投稿したSS ここだけ救護騎士団の子育て奮闘記 トリニティ付近に捨てられて衰弱していた赤ん坊を拾ってしまったセリナ 周辺状況のきな臭さから救護騎士団で…syosetu.org

    【このスレでしか出てこない固有名詞について】

    スズラン:>>1のセリナが拾って来て救護騎士団で育てることになった子供の名前。

    盾ちゃん:5スレ目のおつかいの時に出てきたスズランから盾を貰った子。固有名詞は決めてない。

    シズク :13スレ目からの続きもの「家族」に出て来た子の名前。

    人形ちゃん:11スレ目、夏祭り編で貰った呪いのお人形。固有名詞は決めてない。

    亜麻羽根部(作中):10スレ目、シスターフッドの記録で出て来た秘密倶楽部。スズランファンクラブ。

    亜麻羽根部(現実):謎の連携を見せるスレ民たち。なぜか無言で連携するのすごくてこわい。。

    アザミ :別件C&C編の赤ちゃんの名前。名前を直後に原作キャラに名前が被った。やらかした。


    【どんなお話なの?】

    救護騎士団が子育てをしたり、トリニティ生がそれに巻き込まれたり

    キヴォトスの色々な所に行ってキヴォトスの生徒と親交を深めたりする話。

    特に山も谷もオチもない。ひたすらにぬるま湯のような世界。


    【長いのにもう追いつけるわけねえだろ】

    1スレ~5スレ目が本編。ここまででトリニティの関係性は分かると思う。

    あとは各自好きなキャラが出そうなとこを読めばたいだい分かる。。

    前後や世界に繋がりはあるけど、繋がってるからどうということはない。

  • 3二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 04:32:25

    前回までのあらすじ
    ついにスレ概要が30行に収まらなくなった。困った。
    と、思ったらまとめサイトにまとめてくれた。ありがたい。

    1~5スレ目:子育て奮闘記(日記形式)本編
    出来る限りちゃんと続き物意識してるのはここまで。

    6スレ目以降:ぜんぶ番外編(まとめをご参照)

    救護騎士団の【思い出】
    →短編やスレ冒頭のスレ落ち対策のお話
     よく失敗して中編くらいになることもある。

    救護騎士団の【アルバム】
    →中編~長編。他校の子達とのお話はだいたいこれ。

    特に物語上のつながりや時系列はない
    (季節でスズランの成長具合が変わるくらい。)

    前スレ:便利屋第2回目と、ラビット小隊2回目
    そしてラビット小隊は前スレで終わらなかったのでこのスレに続く。

    今回のスレ落ち対策は「スズランの苗字」

  • 4二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 04:33:28

    救護騎士団の思い出:家族の名前
    蒼森ミネ
    ―――――――――――――――
    トリニティ中を騒がせたスズランのお遣いから数日後のこと
    あの日からスズランは毎日新しくできたお友達と遊んでいる。

    昨日はおままごとセットで一緒に遊んでいたし
    今日は救護棟のお庭でボール遊びをしているようだ。

    「スゥちゃん楽しそうですねー!」

    「同世代のお友達は初めてですからね。
     梅花園のみんなとは頻繫には会えませんし。」

    嬉しそうに眺めてはいるものの
    なんだか少し寂しそうなセリナとハナエ。
    私も少し寂しいが、これが子供の成長というものなのだろう。

    そんな寂しさを紛らわせるように
    忙しさにかまけて整理していなかった箱を取り出すと中にはたくさんの写真。

    まだトリニティに来て間もないスズランの写真や
    夏に項垂れるスズランの写真、
    アイドルをすることになった私を応援するスズランの写真、
    クリスマスの後に貰ったケーキを作るスズランの写真もある。

    色々な方から頂く写真は、あと段ボール箱にして1箱はあるのだが
    その中から目に着いた写真を集めていたものだ。
    それを一枚一枚捲りながら、私は窓の外と見比べる。

  • 5二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 04:34:32

    「本当に大きくなりましたね。」

    「ついこの前までミルクを飲んでいたんですけどねー。」

    本来ならば、親が子供の成長を振り返って
    何時の間にか、という意味合いで使うはずの言葉も
    スズランにとっては文字通り、本当についこの前の出来事。

    スズランのカルテを取り出して、
    1月置きの健康診断の結果を見てみると
    すくすくと、いやぐんぐんと伸びるその数字達。

    「そういえば、スズランちゃんの成長も落ち着いてきましたね。」

    「スゥちゃんに追い越されちゃうかもーって焦った時もありましたね。」

    「それはハナエちゃんだけじゃ……」

    あはは、と苦笑いを帰すセリナだが
    このまま成長して、私達と同じくらいになったらどうしようなんて
    もし、追い越されてしまったらどうしようだなんて
    私も少しだけ考えてみたことはある。

    「……先月と今月で見れば、もう普通の成長速度と言って良いでしょう。
     多少は早いと思いますが個人差の範疇です。」

    きっとこのまま、お友達と一緒に成長をしてゆくのだろう。
    ひとまず安心してよさそうな
    グラフと現実を私たちの目は行き来する。

  • 6二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 04:35:39

    「身長と体重で見ると、もうすぐ幼稚園ですかね?」

    「ええ、まだ言葉は少し拙いですが
     色々な人と話すうちに覚えるでしょうし、考えてもよいでしょう。」

    「そういえば、ナギサさんがこの前
     トリニティ系列の幼稚部のパンフレットをくれてましたよね?」

    「入園の書類が必要なら
     先生にお願いしないとですね!」

    「書類と言えば……」

    ふと思い出す、戸籍上まだ空欄になっているスズランの年齢と苗字。
    スズランが救護騎士団に来た時に
    誰の名前を授けるかと悩んだ日もまた懐かしい。

    「家名も決めないとなりませんね。」

    ふふ、と笑いながら出た言葉なのだが
    私の口からその言葉が出た瞬間に、
    一緒になって写真を漁っていたセリナとハナエの手が止まった。

    「……スゥちゃんの苗字ですかー。
     やっぱり、救護騎士団スズランちゃんにしませんか?」

    「先生の苗字を頂くというのもありかと。」

    「我が子のように可愛がってくれてはいますが、さすがにそれは……。」

  • 7二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 04:36:41

    半年以上前と同じ空気が部室の中に流れ
    牽制しあうように視線を交わす私達。

    本当は言いたい、では私の苗字を
    という言葉を3人ともが呑み込む理由は
    より強くなった、私達全員がスズランの母親であるという認識。

    ぴたりと止まった会話の間に
    遠くスズランが楽しそうに遊ぶ声だけが響き渡る。

    気まずさすら感じる長い静寂に
    何か動きを求めていると
    突然のノックの音の後、不意に扉が開かれる。

    「ミネ団長、お願いをしていたお薬を、……あら。」

    扉の前に立っていたのはサクラコさん。
    水仕事をするシスターの方達の手が荒れているからと
    軟膏を分けて欲しいとお願いされていた。

    午前中に調合が終わったと連絡をしていたのだが
    まさか自ら取りに来るとは。
    そしてこんなタイミングというのも彼女らしい。

    「あの……皆さんどうなされたのですか?」

    「えへへ……あのー、えっとー。」

    「大したことではないので大丈夫です!」

  • 8二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 04:37:48

    「ええ、なんでもありません。
     軟膏でしたね。準備できていますよ。」

    気まずく張り詰めていた空気に弾かれるようにして
    ハナエは置いてあった薬を取りに
    セリナも準備しておいた薬剤の説明書を取りに。

    二人が先に動くので、私は手持ち無沙汰で
    サクラコさんのお相手を、と思い立ち上がったのだが
    何かを察した様子のサクラコさん。

    「ケンカでもなされたのですか?」

    「いえ本当に大した事では。」

    「いいえ、そのままではスズランさんが心配をします。
     宜しければお話を聞かせては頂けませんか?」

    サクラコさんも、さすがはシスター。
    あれよあれよと聞き出され、
    何時の間にやら告白してしまった私達。
    事情を聴いて、なるほどと神妙な顔をするサクラコさん。

    「確かに、今後は必要になってくるでしょうね。」

    「決してケンカをしていたというわけではなく……。」

    「ええ、分かっていますよ。
     皆さんがそれぞれを尊重したい気持ちも理解しているつもりです。」

  • 9二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 04:38:53

    しかし、と続けるサクラコさんの言葉。
    後の言葉に詰まり、冷たくも見える眼差しは
    以前ならばシスターフッドならばと疑っていたのだろうけれど
    素顔を知っていれば、なんという事はないただ考えているだけの顔。

    「通例で言えば、身元不明の場合は
     保護された地区名から頂く事が通例なのですが……」

    地区名と言ってもスズランが見つかったあの場所に
    詳細な地区名などあるはずもない。
    強いて言うのならばトリニティ学園の一部となっている場所。

    「トリニティスゥちゃんって事ですか!?」

    「さすがにトリニティのまま
     というわけではないと思いますよハナエちゃん。」

    「意味を考えると、三位…みつみ。といった所でしょうか。」

    スズランの名前は、先生の娘として知られてしまっている
    名前だけなら、偶然の一致はあるだろうけれど
    そしてその苗字がトリニティを示すものとなれば
    周囲はきっとスズランの出自を察するだろう。

    そして、それはただの背景を示すものとして
    良くも悪くスズランの身に降りかかるだろう。

    「……あまり穏当ではありませんね。
     きっと、重荷になるでしょう。」

  • 10二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 04:39:55

    子育てというのは、いつも選択の連続だ。
    そしてその一つ一つが、スズランの未来への一歩になる。

    大人のスズランは、どう思うだろうか。
    聞く事はできないその答えは
    私達が選択した先のスズランだけが知っている。

    「もしトリニティの名前を頂くことにするのなら
     一度、ティーパーティーに相談するべきでしょうね。」

    もし仮に、そうするつもりがあれば、だが
    どうにもスズランの事になると取り乱すナギサさんの姿が浮かび
    暴走するのも目に見えて、私は小さくため息をつく。

    それでも、まるでナギサさんも家族の一員のように
    スズランの成長に一喜一憂してくれた人だ。

    いや、ナギサさんだけではないトリニティの生徒達、ほどんど誰もが
    スズランの成長を見守り、助け導いてくれた家族だ。

    「お茶会を開きましょうか。
     ……家族会議をしましょう。」

    家族とは、親だけで成り立つものではない。

    きっと目の前で一緒に悩んでくれているサクラコさんも
    スズランが庭で遊ぶ様子を遠くから見ている黒い影も
    そこにカメラを持たせた生徒会のメンバーを派遣している彼女達も
    本棚にいくつも並んだ絵本をくれた彼女達だってスズランの家族。

  • 11二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 04:40:56

    彼女達の意見も聞かず、母親だからと独断で決めるのは
    それこそ救護が必要なことだろう。

    私の言葉に、セリナとハナエはサクラコさんに軟膏の箱を渡し
    便箋と手紙を用意する。
    さて、私はこの手紙を何枚書けば良いのだろうか。
    ――――――――――――――――――――――――
    「ナギちゃん、今度は何したの?」

    「ミネ団長、昨日のお菓子の事であれば、あれは高価なものではなく……。」

    「スズラン、ナギサさんからお菓子を頂いたのですか?」

    「ろーるけーき!おいしいかった!」

    「……今回は、私は何もしていない。
     今回はハスミ、……お前だろう。」

    「えとねー、はしゅね、じゅーしゅくれた。」

    「スズランさん、それはミネ団長には秘密にと……」

    招いた方達が、勝手に余罪を告白していくお茶会の前。
    すっかりと定例になってしまったこの会の参加者に
    スズランはお菓子を運んで準備のお手伝い。

    部屋の隅っこでは、古書の修復作業の途中で来たのだろう
    本を片手に何かを書きこむウイさんと
    それを手伝うように、資料を見せるシミコさん。

  • 12二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 04:41:57

    「……わ、私は何も。なぜ呼ばれたんですか。」

    「あ、ウイさんの羽ペン新品ですねー!
     新作のスゥちゃん羽ペンです!」

    「いっしょつくった!」

    「これはスズランちゃんがくれたもので
     作らせたわけではなくってですね!」

    口をパクパクさせるウイさんとフォローをするシミコさん。
    こちらに関しては一度も怒ったことなどないのに
    なぜだか私が怒るかのように扱われるのは心外だ。

    「シスターサクラコはともかく、
     私達までお呼ばれしてよろしいかったのでしょうか。」

    「あ、あの、私もお手伝いを……」

    シスターフッドからは、サクラコさんと一緒に
    マリーさんとヒナタさんも一緒に
    スズランと、セリナとハナエを手伝ってお茶の準備をしてくれる。

    他にも、スイーツ部の方達は美味しいお菓子が食べられると
    ツルギ委員長に引っ張られてきたし
    一番にやってきた自警団のレイサさんは
    スズランにうるさいと一刀両断されて、スズミさんに慰められている。

  • 13二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 04:43:10

    他にもたくさんの人々いる部屋の中、
    もう時計は開始時刻を指し示そうとしていて
    そろそろ始めようかと私は準備の状況を確認する。

    「すみません遅れましたー!」

    「ヒフミ、30秒前だ、まだ遅れてはいない。」

    「すみません、勝負下着に悩んでしまいまして。」

    「えっ、着替えが遅かったのそういう理由なの!?」

    「はなこー、えだしめーよ!」

    最後の来訪者、補習授業の皆さんが飛び込んで来て
    きっと、これで参加する方は全員揃ったのだろう。
    何時の間にか増えてしまったこのお茶会のメンバーは
    もうホストだけで回るわけもなく、砂時計が落ち切ったティーポットから
    各々とお茶を自分のカップへと注いでゆく。

    「皆さんお集まりいただきありがとうございます。
     今日は皆さんにご相談をと思いまして。」

    「おや、ミネが私達に相談とは珍しいこともあるものだ。
     もしかして明日は弾丸の雨でも降らすのかい?」

    「……救護に必要ならばそう致しますが
     今日はそういった話題ではなく。」

  • 14二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 04:44:11

    私はスズランの大きくなった体を抱き上げる。

    「今日は、スズランの苗字について皆さんにご相談をと思いまして。」

    私の言葉に、周囲の目が一斉にこちらへと向く。
    いくつか候補は考えて来たのだが結局、決めきれてはいないその答え。

    「あー、そろそろ必要っすよね。
     毎回迷子センターで呼ぶ時悩むっすよねー。」

    「まあ大抵は救護騎士団の皆さんは呼ぶ前に見つかりますけどね。」

    イチカさんとマシロさんが二人で頷く。
    そんな二人を押しのけるように、ミカさんが元気に手を挙げた。

    「"トリニティ"スズランちゃんでよくない?」

    「ミカ、少しは考えて発言したらどうだ。
     三位…さんみでは少々音が悪い、ミツミ……といった所かい?」

    「ええ、それも候補として。」

    それぞれに候補を書いた紙を渡すが
    やはり、皆の目はトリニティの名前を冠した名前に集まり
    そのバリエーションでスズランの事を口々に呼ぶ。

    「みつば、スズランちゃん。」

    「…………みつい、スズラン。」

  • 15二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 04:45:12

    夜通しの明け方に思いつき、良い名前だと少し有力だった
    岸スズランや九護スズランなどには誰も触れもせず
    隣と肩を寄せ合って、思い思いに会話が弾む。

    「収まりがいいのは、やはり
     ミツミスズランさんではないでしょうか。」

    「私も賛成ー。みつみスズランちゃん、かわいくない?」

    原案は自分だと言わんばかりにほんの少し得意げな、
    事情を知らなければ企みのようなサクラコさんの表情。
    みんなが呼ぶ知らない自分の名前にスズランが首を傾げる。

    「みちゅみ?」

    「君の名前、フルネームだよ。
     青森ミネ、鷲見セリナ、朝顔ハナエ、そして三位スズラン。」

    教えてくれるセイアさんに、
    それが自分の新しい名前だと理解した様子のスズランは繰り返す。

    「…みちゅみ、みちゅ、ちゅ、つー……みつみね!」

    最後の「ね。」はただの終助詞だったのだろう。
    しかし、収まりよく私の名前に重なるそれに
    周囲のみんなの目と、セリナとハナエの目が
    これだ、とでもいうかのように私とスズランを見ると
    スズランは嬉しそうにもう一度繰り返す。

    「みちゅみね!」

  • 16二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 04:49:52

    伝統や愛情の篭ったいい苗字だよ本当に

  • 17二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 05:04:53

    なるほど本当にいい苗字だ

  • 18二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 08:36:11

    感動の裏話だ

  • 19二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 09:19:11

    レイサ不憫

  • 20二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 10:11:35

    今回は本編最終話直前の話なのね
    岸や九護を選ぶ形にならなくて良かったというか…
    皆で考えつつも(半ば偶然でも)最後はスズランが自分で名乗ったのが一番語呂が良かった

  • 21二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 16:13:52

    この話を読んで200日目を読み直すとまた感動の度合いが変わって来る
    そして200日目の話がもう1年と少し前の話となってるのもまた驚きますわ

  • 22二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 19:20:12

    大好きなみんなが頑張って考えて付けてくれた苗字だからスズランは大事にするよ

  • 23二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 22:21:59

    苗字はトリニティからスズランへのプレゼントになるんだね
    これはもう家族だわ

  • 24二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 01:13:21

    200日目の後はしばらく会う人に自分のフルネーム名乗ってそうだよね

スレッドは7/18 11:13頃に落ちます

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