- 1二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 09:38:28
- 2二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 09:40:03
例
「トレーナー君とあたしは一心同体! どこかに出かける時はいつも一緒に行きましょうね!」
マルゼンスキーの言葉にトレーナーは小さく首を横に振った。それを見てマルゼンスキーは少し不安そうに「どうして?」とか細く声を震わせた。
「君がどこかに行きたい時、僕は風邪で寝込んでいても一緒に行きたい。けれどマルゼンスキー、君に風邪をうつしてしまうことの方が僕には恐ろしい。だからいつも一緒と保証できないんだ」
マルゼンスキーの両手がトレーナーの頬に軽く触れた。
「トレーナー君ったらその誠実さはチョベリグだけど、もしトレーナー君が風邪を引いたなら、あたしがやりたい事のイッチバンはあなたの看病なんだから! だからそんな申し訳なさそうなガビーンな顔しちゃダメよ」
DAVE RODGERS / DEJA VU 【頭文字D/INITIAL D】
微笑みながらマルゼンスキーはトレーナーの頬を優しく引っ張って、トレーナーの口角を上げさせた。そしてポケットから一つ、鍵を取り出した。
「トレーナー君だって、あたしが風邪を引いたら看病したいでしょう? だからコレは合鍵」
ポケットから取り出した鍵を見せられ、「え?」と呆気に取られた隙に、マルゼンスキーが素早くトレーナーの手に鍵を握り込ませた。是非を言わせるつもりは無いようで、手は開こうとするトレーナーの意思に反してマルゼンスキーの手でガッチリと閉められていた。
「あたしも、トレーナー君が風邪を引いた時の為に、合鍵が欲しいわ」
頭を傾けておねだりするように微笑むマルゼンスキーに、トレーナーは鍵を渡す。
「これでおあいこ様ね」
受け取った鍵にマルゼンスキーがキスをして、悪戯っ気たっぷりに笑顔を浮かべていた。
- 3二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 09:42:07
うわぁ!いきなり神SSを出すな!
- 4二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 09:42:14
トレンディ雰囲気じゃなくてマルゼンスキーが限界ライン攻め出したみたいになってんのよ
- 5二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 09:44:21
トレーナーにガン攻めするマルゼンスキーの曲
- 6二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 09:47:53
それに対して常識外れなとこにライン通すのがマルトレだからな
- 7二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 09:58:32
「トレーナー君……?」
街中でトレーナーが見知らぬ女性と並んで歩いている所に、マルゼンスキーは遭遇した。
「ああ、マルゼンスキー。紹介するよ────」
言葉を最後まで聞く前にマルゼンスキーは走り出した。駐車場に停めていたタッちゃんに乗り込んで、タイヤが音を立てるほど、自分の恋心が砕けないよう逃げるように。
DAVE RODGERS / DEJA VU 【頭文字D/INITIAL D】
目的地の当てもなく車を飛ばしていたら、いつの間にかトレーナーの車が後ろについてきていてパッシングをしていた。
停まればあの言葉の続きを聞かなければならない。
マルゼンスキーはアクセルを踏み込み、V12エンジンが唸りを上げ、スポーツカーの範疇を出ないトレーナーの車を直線で置いてきぼりにする。それでもカーブで距離を詰められ、逃げ切ることができない。いつの間にか夜になり、峠の待避所近くでタッちゃんはガス欠になって止まってしまった。
後ろにはまだトレーナーの車が付いてきている。
コンコンと、トレーナーが窓を叩く。観念したように涙を流しながら車を降りたマルゼンスキーをトレーナーは抱きしめた。
「すまないマルゼンスキー、誤解させたみたいで、君を悲しませてしまった」
「誤解……?」
「あれは母さんなんだ。改めて君のことを、実家で紹介させて欲しい」
「もう、あたしったら早とちりしちゃって、ガビーンって感じね……」
マルゼンスキーの手がトレーナーを抱きしめ返す。
トレーナーの車のヘッドライトに照らされた二人を、月だけが見ていた。
- 8二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 09:59:50
- 9二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 10:01:29
マルゼンスキーにユーロビートは効く
- 10二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 10:02:49
トレンディな雰囲気になるたび、峠道でレースバトルになりそうっすね…
- 11二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 10:03:27
どこかに行ってしまおうとするマルゼンスキーを追いかけるマルトレのシーンって意味では合うんだけどさぁ!?
- 12二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 10:03:57
DEJA VUいる?
- 13二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 10:04:39
上質なトレンディにユーロビートをぶちまけるがごとき所業
- 14二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 10:06:14
DEJAVUと小田和正を同時に流すな
- 15二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 10:25:14
「トレーナー君……あたし、今度お見合いすることになったの」
ベンチの隣に座るマルゼンスキーの突然の告白に、トレーナーは何と返せばいいか分からず、口から吐息だけが漏れた。トレーナーもまた両親からお見合いを受けろと催促をされていたからだ。
「トレーナー君、あたしを……攫って欲しいの」
トゥインクルシリーズを駆け抜け、ドリームトロフィーリーグに移籍し、マルゼンスキーが成人を迎えていると言えど、駆け落ちなど許されることでは無い。
「マルゼンスキー、駄目だそれはできない」
「……そうねトレーナー君……無理を言って────」
「逃げては駄目だ。僕だってマルゼンスキーがお見合いを受けるなんて嫌だ。マルゼンスキーの想いに応えたい。だから一緒に……君の両親に会いに行こう。君には僕がいると君を幸せにするとだからお見合いは無かったことにしてくれと、僕は君の両親や相手方に土下座でも何でもしよう。それでも駄目だったなら……僕は君を攫おう」
「トレーナー君……!」
マルゼンスキーがトレーナーが差し出した手を取り、マルゼンスキーの実家に向かう前に二人はその場で抱きしめ合った。
DAVE RODGERS / DEJA VU 【頭文字D/INITIAL D】
マルゼン父「……えーと君は……自分とその両親に土下座する気なのか?」
マルゼン「えっ」
マルゼン母「これからもよろしくお願いしますねぇ」
マルトレ「うぁぁぁぁ埋めてくれーーー!!雪の中に埋めてくれーーー!!!体から火が出そうだ!!!!」
- 16二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 10:29:30
実家移動中BGMみたいになっとる
- 17二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 11:00:22
もはやコント
- 18二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 11:59:22
いいSSだ
- 19二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 19:20:38
三枚目になってしまったか
- 20二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 02:14:40
- 21二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 06:07:46
この曲聴くと、運転技術に個性が出る家族を思い出す…
- 22二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 15:43:22
古いねぇ〜
- 23二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 15:45:44
トレーナー君スポーツカーというか8とか6とかが付く車に乗ってない?
- 24二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 19:09:39
だれうま
- 25二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 03:24:07
お見合いと両家顔合わせを勘違いでもしたんだろうか