- 1クラブのオーナー レイラ25/07/17(木) 21:52:58
ここは神々の骸が遺跡として点在する近未来の世界。人々は神や神話を信仰することで加護を受けながら生きており、骸の内部には強力な神話兵器と恐ろしい神獣が存在します。
神の骸を探索するのも内部をただ歩くのも良し、街にある店を経営するのも良し。自由に生きましょう。
【お願いごと】
エログロ,チート,確定ロール,版権ネタNG
神話兵器は神の骸の外で使用不可
神獣ロール可。ただし敗北が多い事を留意
登場する神や神獣は実在する神話のものが中心。また、英雄(半神半人)や仏も神の1つとする
世界観や設定その他に関する議論は裏スレへ
次のスレ立ては >>190にお願いします
[wiki]
ここだけ神の骸を巡るSFファンタジー@ウィキ【3/4更新】@wikiへようこそ ウィキはみんなで気軽にホームページ編集できるツールです。 このページは自由に編集することができます。 メールで送られてきたパスワードを用いてログインすることで、各種変更(サイト名...w.atwiki.jp - 2クラブのオーナー レイラ25/07/17(木) 21:54:29
- 3二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 21:57:09
戦神を称えよ
- 4二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 21:57:48
豊穣神を称えよ
- 5二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 21:58:59
芸術神を称えよ
- 6二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 21:59:35
天空神を称えよ
- 7二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 22:00:45
鍛冶神を称えよ
- 8二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 22:01:34
海神を称えよ
- 9二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 22:04:15
商業神を称えよ
- 10二次元好きの匿名さん25/07/17(木) 22:04:49
人間こそ至高
- 11二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 19:19:37
メカは!?
- 12タキシードの女/銀の女25/07/18(金) 19:21:48
ああもう、随分と長期の遠征になったねミス・アージェ?
ノってテンション上がったのも悪かったけどさ!
【ああ疲れた!と座るや否やテーブルに倒れ込むように上半身を投げ出しすタキシードの女と】
「”アトラスの骸”一人で昇るのには頭打ちになっていた所ですから…
ついつい又一階、後一階だけとなってしまったのは確かですね。ええ、今日は奢りますよコヨーテ」
【この度の遠征の誘い手、銀の腕持つ車椅子の女が酒場に入るや注文をあれこれと
ぞろ並ぶ皿に瓶にと二つ繋げたテーブルが満杯とならんばかりで乾杯の声
そうして感想戦の如くやり取りも落ち着いたころに気が付くは】
君が語る次を楽しみにしているよミス・アネモネ!ああ、あれは凄い”噂”だったね?
【くすくすとコヨーテの女は笑い】
「何せ新型VRですからね。私も随分と興味を持っていました
それだけにああも大事になったとなると」
【ええ、それでは又と銀の女アージェは微笑む
二人の顔も口ぶりもどうにもなんだか胡乱なもの。さて何も知らないのやら、それとも”関わって”白々しくも語っているのか
それが知れるは物語が語られて始めてに!】 - 13《深海の輝石》25/07/18(金) 22:01:07
【――そして、あなたは目を開く】
【青。一面の青。青く染まった視界の中に、青白い遺跡の門が静かに佇んでいる】
【視界のみならず、あなたの髪を揺らす水流の感触すら生々しく感じるだろう。しかし、溺れる心配は一切ない】
【なぜなら、あなたが存在するこの場は既に現実ではない。最新鋭の技術を駆使した、VR空間なのだから】
【周囲の風景をじっくりと眺める間もなく、黄色いレインコートを着たクリオネのような生き物があなたの前に現れる】
「ようこそ、■■■■■■■《ザザザザザザッ…》へ!ボクはみんなの探検を補佐するアシスタント、ネオンです!」
【ネオンはそう言うと、水中で一回転し、陽気に告げた。途中、その姿と声はノイズに邪魔されて奇妙に歪んだ】
「みんなが輝石を探すお手伝いをするよう、女神様からお願いされたんだ!何かあったらボクを頼ってね!」
【――水族館に新設されたVRルーム内での行方不明事件。あなたたちは、その原因を探るためにこの場に招かれている】
【装置にも、部屋にも、異常はない。……ただ、そのVR世界に入る感覚に覚えのある探索者もいたかも知れない】
【例えば、それは特殊なオブジェクトから転移するタイプの神の骸に入る時と、非常によく似ている――と】
【さて、水中都市アトランティスを模したこの空間には、複数のルートが存在する。スタート地点もそれぞれに別だ】
【他の参加者とはネオンのチャット機能を用いて、いつでも自由に会話を行うことができる】
【遺跡の門を開けば、あなたのために用意された道が、あなたの訪れを待っている】 - 14ハンター所属 ジョウスケ25/07/18(金) 22:15:49
- 15《深海の輝石》25/07/18(金) 22:41:00
「えっ、違うよ?ここはかつて海に沈んだアトラ■■■《ザザザザッ》!」
【ネオンは首を横に振った。…が、場所の名前を口にしようとした途端、またも姿と声がノイズで濁る】
【おそらく、聞き方を変えて試しても結果は変わらないだろう】
【…と、そこで他のプレイヤーからのチャットが入った。参加者全員が聞こえる設定の全体チャットだ】
【聞こえてくるのは少女の声、ネオンの腹部ディスプレイに表示されているプレイヤーネームは『アネモネ』だ】
「もしもーし!誰かいるかしら。ここ、雰囲気からして骸よね?でも、このクリオネに聞くとなんかバグるし…」
「ってことで、誰か神話兵器を持ってない?もし持ってる人がいたら、試しに振ってみてほしいんだけど」
- 16ハンター所属 ジョウスケ25/07/18(金) 22:50:35
- 17タキシードの女25/07/18(金) 23:02:30
おや、おや!アシスタント付きとは嬉しいね?
先達は何事にもあらまほしきもの…という奴さ。宜しく頼むよミス・ネオン!
【青白い遺跡の門、髪を揺らす水流の感触
面白いねとすー、はー!大きく深呼吸して水を吸い吐きして大丈夫な事にくふふと笑う
依頼を受けて来てみれば額面通りで想像以上の面白さが早速に!】
ああ、コヨーテと呼んでくれればいいよミス・ネオン
所で…おっと輝石についてとか色々聞きたい事はあるけどちょっとあとで話そうか
【こちらに聞きたい事があっても何時でもいいよ、と】
やあ、聞こえているよミス・アネモネ!
神話兵器をが有効かの確認だね?それなら丁度いいものが
【結局オークションが流れたりでまだ手元にある”ウェヌスの林檎”
それは外であれば唯の素敵な林檎であり
…しかし神の骸の中であればその威、捧げものとしての格を示す威容で”そうだ”とわかる神の林檎】
- 18《深海の輝石》25/07/18(金) 23:13:55
「ジョウスケさんね。もう名前が見えてるかもしれないけど、私はアネモネ。もし協力できそうならよろしくお願いするわ」
【周囲には大きな門の他、崩れた石柱や岩などが転がっている】
【結論から言うと、攻撃自体は可能だろう。『よくできたゲームでオブジェクトを破壊する』ように】
【ネオンはあなたの周囲に湧いて出た影武者にびっくりしているようだ】
【――つまり『加護の存在を認識している』】
【ネオンは嬉しそうにニコニコ笑って、短い手をぴこぴこ振った】
「はい!もしも先に進みたくなったら、目の前の門をくぐって真っ直ぐ行ってください!」
「迷子にならないよう、ネオンがしっかりナビゲートします!」
【アネモネはあなたの言葉に、ピュウと軽く口笛を吹いた】
「あら、丁度いいもの持ってるわね!」
【さて、あなたの手元の“ウェヌスの林檎”』は…骸の外と中とも、少しずつ様子が違うだろう】
【言ってしまえば『使えはするが、その効果は半減している』】
【もしも武器であれば、日頃よりも重く感じたり、威力が落ちていたりと、些か頼りない存在になっていたかも知れない】
【そういう意味でも、まさしく『丁度いい』代物である】
- 19ハンター所属 ジョウスケ25/07/18(金) 23:26:06
- 20タキシードの女25/07/18(金) 23:28:06
やあハンターの!もしかして同じく依頼を受けてかな?
心強い話だね!行方不明者の発見となると頭と目の数がこれほどありがたいシチュエーションもそうは無しさ
【ミス・アネモネと合わせて三人寄れば文殊の知恵だね?と】
【へえ?と興味深さに笑ってくるくると林檎を指先にて回し】
うん、半端だね?どちらかなら分かり易かった所だけども
…どちらでもある重なったような状態?それとも際、境界のような部分?
さてさてどんな状態なのか探り出したくなって来たね!いざ探索だ、探りに行こうかミス・アネモネ!
【これはレーダー代わりになっていて貰おうかな。と林檎は大きな変化があれば確認しよう
果たしてこのVR?空間全体がそうなのか、未だ扉を潜る前の玄関だからそうなのか?】
OK、ミス・ネオン!
これは出て直ぐ危険という感じではないのかな?
出来れば話ながらでも歩き出しておこうかと思うんだけど。
輝石を探すにも…既に来た人、先輩とでもいうべきかな?も含めて合流を目指すにしても足を使うに越した事無しだしね!
【歩き、進みながらも話せるような感じであるならば…青白い遺跡の門にぴたりと手を当てコヨーテの女は進んで行こう
今は火を点けずに煙草をくわえながら】
- 21ハンター所属 ジョウスケ25/07/18(金) 23:41:19
コヨーテさんもいましたか。心強いです
頭数だけならそこそこありますよ。触るな危険ですが
【影武者の根源は瘴気のため、要救助者の運搬などは難しいだろうが、索敵などには有効だ】
一体なんなんでしょうね、ここ
街中にも出没するタイプの骸か、幻覚系の加護か……。思いつくのはそんなとこですね
- 22《深海の輝石》25/07/18(金) 23:56:49
【ネオンの腹部ディスプレイに表示された『アネモネ』の文字が点滅した】
「うーん、神話兵器の反応は半端かぁ…なんか雰囲気が変な感じなのもそのせいかしらね」
「…とにかく、今は進むしかないかな。みんな、何かあったらすぐ連絡しましょ」
【あなたの質問に、ネオンは少し考えるそぶりを見せた】
「ええっとね…最初はみんな別れた場所から始まるけど、最終的に向かう場所は同じなんだ」
「ネオンの誘導に従ってくれれば、他の人たちとはそのまま合流できるよ!」
【ネオンは短い手で門を示している。口ぶりからして、進む道は門の先しかないようだ】
「はい、危険は《ザザッ》ないです!」
「じゃあ張り切って!■■■■■■《ザザザザッ》探検に!しゅっぱーつ」
【あなたが手を当てると、門は音も抵抗もなく、奇妙な浮遊感をもって開いた】
【門の先には、両側を色鮮やかな珊瑚で彩られた小路。時おり通り過ぎる魚たちも、深海というより熱帯の風情である】
【その先に待ち構えているのは、視界を埋め尽くすほど大きな、真っ白な建物だ】
- 23ハンター所属 ジョウスケ25/07/19(土) 00:22:47
- 24二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 09:41:13
このレスは削除されています
- 25二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 10:18:09
- 26《深海の輝石》25/07/19(土) 12:02:20
「もしもし、こちらアネモネ。門を通り過ぎて、白い建物の中に入ったわ。そっちはどう?」
「ちなみに、私の周囲は…庭園かしらね。水の中に庭があるのって変な感じだけど」
「もう少し調べてみて、手がかりになりそうなものが見つかったらチャットするわ」
「はーい!迷子にならないように、しっかりついてきてね!」
【そう言うと、ネオンはツアーガイドが持つような旗を取り出して元気に振った】
【ネオンの誘導に従って門を開けば、その先には薄暗い空間が広がっているだろう】
【ぼんやりと光るクラゲが目印のように浮かんで、真っ白な建物へと続く道を示している】
【周辺に目ぼしいものはなく……そして、建物の扉は、最初からほんの少し開いている】
【…そこで、先導していたネオンが振り返った】
「あっ、そうだ!暗くて見えなくなるかも?っていう心配はいらないよ!」
「いざとなったらネオンがばっちり探索をサポートします!」
【そう言ってサッと手を振ると、持ち物が旗から古風なランタンに切り替わった】
【もしも扉の隙間から中を覗いたなら、内部は広い空間になっている事が分かるだろう】
【あなたが楽しんでいる様子に、ネオンもまた嬉しそうだ】
「あれはキイロハギ、あっちはルリスズメダイ。お魚に興味があったら解説します!」
【建物周辺を回ってみようと歩き出したところで、あなたは強い海流に押し流されるのを感じるだろう】
【いかにもリアルなVR、されど見た目ほど自由なオープンワールドというわけではないようだ】
【一定の規定ルートから外れれば、海流により移動が制限されてしまう】
「輝石は、この■■■■■■《ザザザッ》の宝物!どこかに隠されている輝石を手に入れることがあなたたちの目的だよ!」
【あなたの質問に対して、ネオンは頭上にピカピカ光る電球のアイコンを表示して語り出した】
【語り口からして『目標そのもの』であり『輝石を手に入れたらゲームクリア』というような存在である】
- 27ハンター所属 ジョウスケ25/07/19(土) 12:33:02
- 28ハンター所属 ジョウスケ25/07/19(土) 12:38:17
- 29タキシードの女25/07/19(土) 15:01:55
輝石はそれ自体が目的と。それにしても隠されているというのがちょっと気になるね?
素直に宝物庫、とかじゃない可能性もありそうだ
【こればかりは実際にある程度進んでみなければ、だけれども】
へえ庭園!確かに水中なのにわかめとかじゃなく芝が生えてたら随分奇妙な感じだよね?
そして了解さミス・アネモネ。こちらもいい収穫を目指させて貰うよ!
【そう応えつつこちらも調査に】
ほうほう色々あるものだね?それにあれは食べれるんだ…っと、おっとっと
この海流で押し戻されるのもちょっと楽しいね?単独だったら暫くそれで遊べそうさ!
【まあ今回はいわば協力プレイ。探索をしないとねとミス・ネオンからお魚について解説を聞きつつ順路を進みに行くコヨーテの女。入れる門等があれば入っていこう
ミス・アネモネは庭、ハンターの彼は暗がり?さてではこのルートの先は…
…後は”先に入った者”についても気になりはする所だが、クリアして/失敗して戻って来る事が出来なかった要因
その端緒が見えてからにしようと今はいざいざ探索を】
ここの、というかなりかけている?神の骸の方の神か
それと”ここ”を造ったクリエイターの方なのか。進みながらベールをはがしていきたい所だね
【或いはそれ以外の何か、というのも勿論あるが】
- 30二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 21:09:45
このレスは削除されています
- 31《深海の輝石》25/07/19(土) 21:11:31
【先行した影武者にこれといった反応はないだろう。少なくとも今のところ、内部に危険は無さそうだ】
【ライトで照らされた内部は劇場のようになっており、広い空間の大半は客席のようだ】
【一方、舞台の上にはいくつかの人影が見える。人間にしては白すぎる姿。よく見ずとも、全て石像だと分かるだろう】
【あなたはその中の一つに、どこか違和感を覚えるかもしれない。隣でネオンが電球のアイコンを光らせた】
「ここはかつての都市の劇場です!ここではいろんな劇が上演されていたんだ!」
「今は、役者さんの代わりに石像が置かれているけど…何だか、ちょっと変わった像があるような気がするね?」
【ネオンはランタンを掲げて、舞台の上へと移動していく】
【建物の扉を開いたのなら、深い瑠璃色の空間があなたの前に姿を現すだろう】
【あなたに与えられた道は青いタイルで装飾されており、ゆるく円形にカーブした通路が先に続いている】
【これまでのような色とりどりの魚の姿は見えないが、時おり壁のタイルに魚の影が映るだろう】
【……一瞬、魚が影を作った箇所に、何かが光って見えたかも知れない】
「ここは瑠璃の回廊!昔の人たちのメッセージが残されてるんだけど…」
【ネオンは片手にガイドの旗を掲げて、もう片方の手でタイルにちょんと触れた】
【触れた箇所に古代文字のような不思議な模様が現れて、すぐに消えた】
「これはボクにも読めないんです…」
【ネオンは申し訳なさそうに、掲げていた旗を下ろした】
- 32ハンター所属 ジョウスケ25/07/19(土) 21:41:24
- 33タキシードの女25/07/19(土) 22:22:14
ありがとうミス・ネオン。君にはちょっと悪いけれども…わくわくしてきたよ?
有能なガイドが居るのは嬉しいけれど、それでも分からない謎があるというのは腕が鳴ってやりがいがある
【好奇心に溢れ未知や謎に喜ぶ。探索者を選んだ女の性である
ミス・ネオンに悪いねとウィンクを一つ送り】
───瑠璃の回廊。綺麗な名前だね?
壁はタイルだけれども、それでも時に魚の影が映る。瑠璃色の青と…
瑠璃(ガラス)が光を通した様に影が浮くから瑠璃なのかな
【早速に調べて行こうと手袋を外し、魚が影を作り光って見えた場所に指を触れてみる
果たして、そこにも古代文字のような不思議な紋様が浮かぶのだろうか?】
他の所に辞書や図書館があるのかもだけど、先ずはこちらで一当てさ
さあ助けておくれミス・ネオン。ああして映る影の形の魚の名前はわかるかい?
【キイロハギ?ルリスズメダイ?或いは他の魚だろうか
魚の影が映る箇所が一定ならば、そこの文様は”その魚”を示すものかもしれないよねと】
触りながら唱えてみて、それから一定なら魚の名前と紋様が対応するものと仮定して…
【それで文字の変換解読が出来れば最高だが、兎も角動いてみる事さ!】
こちらは瑠璃の回廊。読めない文字で昔の人たちのメッセージが残されているらしいね?
一当てしてみてはいるけれど、解読の辞書だとか確保して戻って来るのもありかもだ
【何かが光るのが見えたしね、と付け加えて
輝石かその欠片か、或いは鍵か。可能性にも夢広がるね?】
- 34深海の輝石25/07/20(日) 13:30:07
- 35深海の輝石25/07/20(日) 13:31:22
「ううん、とっても嬉しいです!きっと、女神様も喜ぶよ!」
「読むことはできないかもしれないけど…興味を持ってもらえたことが」
【ネオンはそこまで言うと、急に沈黙した。その姿が不可解に乱れ、歪み、元に戻った時】
「ここは瑠璃の回廊!…」
【…先ほど言った言葉を、機械的に繰り返した】
【あなたが触れても、壁は特に反応しないようだ。光る周期は、おそらく一定】
【三種類の魚群のうち、特定の魚群が通り過ぎた時のみである】
【影の魚について問うあなたに対して、ネオンは快く旗を振り上げた】
「はい!あの魚はキンチャクダイの仲間で、フレームエンゼルフィッシュです!」
「影だけだと分からないかも知れないけど、とっても綺麗な赤い魚だよ!」
【そのまましばらく回廊を調べるのなら、どこの壁がどの魚群に反応するのか分かるかも知れない】
【キイロハギ、ルリスズメダイ、フレームエンゼルフィッシュ。それぞれに対応した紋様を記憶できるだろう】
- 36深海の輝石25/07/20(日) 13:38:43
- 37タキシードの女25/07/20(日) 14:15:40
【ネオンが沈黙し、不可解に姿が乱れ…直前までが無かったかのように繰り返された
トリガーは”女神様”の意志を深く告げかけたからか、感情の高ぶりなどによるものか…或いはこちらの「上」をミス・アネモネの言う何かが通ったのか
刹那ミス・ネオンとの会話が虚空に消えた寂しさに目を細めるもにやにや笑いで上書きし、魚の話をほうほうと聞いて】
赤い綺麗な魚か!それは又見るのが楽しみだね?窓のある所なり合流して庭なり機会はあるだろうし
…ああ、綺麗な魚と言えばネオンテトラなら観た事があるよ!ミス・ネオンの名と重なる赤と青の綺麗な魚
君の黄色いレインコートと合わせれば三原色の完成だね?
【そんな他愛ない話をしつつ回廊を調べ、三つの紋様を記憶する】
───上空、か。うん気を付けるよミス・アネモネ
君の方こそ気を付けて?何せ庭とあらば吹き抜け、相手から見晴らしがよく一番危うい場所だろうし
【彼女からの連絡を聴けば頷いて
とはいえ弓使いの眼と知恵の神を奉ずる者の発想力。釈迦に説法ではあるだろうが】
この回廊、影が重なれば、通り過ぎれば光で反応し…ミス・ネオンが触れれば昔の人たちのメッセージたる紋様が浮かぶ
ならミス・アネモネが云う「上を通る影」は?
【一度回廊の終わりを覗いて見ようと歩きつつ…”上”に警戒して行こう
もしも巨大な影が上から差すような事あらばタイルの壁に張り付きながら息を殺して…しかしそこで「光った」タイルが無いかを確認しつつ通り過ぎるのを待つだろう】
- 38ハンター所属 ジョウスケ25/07/20(日) 14:25:12
- 39《深海の輝石》25/07/21(月) 12:20:29
「ネオンテトラ、とっても可愛いよね!淡水魚だから、ここには来られないのが残念です…」
【そんな他愛ない話のさなか、ネオンは何かに気がついた様子で両手をぽんと合わせた】
「…あっ。三原色って、赤、青、黄色…だよね!】
【さっき説明したキイロハギが黄色、ルリスズメダイが青だから…この回廊を通るお魚でも三原色になるのかな?」
【そうして話すうち、ゆるやかなカーブを描く回廊の終わりが見えてきた】
【前方に待ち受けるのは、下へ――更なる深海へと続く螺旋階段だ】
【…先に進む前に、大きな影が回廊の近くを通るだろう。通り過ぎるまで、回廊全体が暗闇に包まれるほどの、巨大な影】
【そして、あなたが予感した通り…回廊の一箇所が、確かに光った】
【歌手らしき像に近づいたあなたは、泡と音の出処に気がつくだろう。それは口元でも、周辺でもなく…像の足元だと】
【像の足元をライトで照らしたのなら、像が立っている周辺の床が、他とは少し違っていることが分かるはずだ】
【床は四角く切り出された白い石だが、歌手の像の周囲のみ、床に沿ってうっすらと円弧状の擦り跡が見える】
【楽器を持った像たちは歌手の像を囲うように配置されているが、確認してみてもこんな跡がついているのは歌手の像のみである】
【そうして、小さな、囁くような歌声は、よくよく聞けばこんな風に歌っている】
『叶うのなら、もう一度だけ、彼の竪琴を聴きたい』
『そうしたら、海の底に沈んでも、光を忘れずにいられる』
「何か大事な意味がありそうです!」
【ネオンはその場でくるくると回った。手に持ったランタンが放つ光も、劇場内に円を描くように揺れた】
- 40ハンター所属 ジョウスケ25/07/21(月) 13:40:14
- 41タキシードの女25/07/21(月) 13:46:27
おや!そっちは楽団に歌手!
都だけあって豪華なものだよね?陸のオペラなんかとは響き方も違うのかな
【もっと腹に響くような音楽になったりするのかなと】
今後に期待だね?ここの自然には住めないからこそ水槽で泳がせ比較するにはいいなんて考えもあるかもだしさ
…ああ、成程!とすると…
【三原色。魚が三色であるならば…その対応する紋様は魚自体だけではなく、色を示すものであるのかもしれない
その色と合わせて入る前に見た魚達の記憶と組み合わせながら驚きと納得の声が自然と漏れた】
【そして、大きな魚が通り過ぎるのを息を殺して逃れたならば…再起動しただろうミス・ネオンを気遣いながら】
───ビンゴ。行ったね…大丈夫かなミス・ネオン。
ここでもう一つ、あそこの所を調べたいんだ。助けてくれるかい?
【指示すは覚えた”光った”回廊の一か所。ミス・ネオンが浮いて届くならば良し、もしも高すぎたりするようならば】
対峙するかもしれない相手だ。謎たる相手を示す先人の知識、情報の収集を…”足場を固めて”いこうじゃないか
【振るう少しの間だけ煙草に火を点け、”言葉遊び”の加護を使おう
まるでパントマイムのように浮かした足が付く空気を、”足場を固めて”透明な台、階段を上る様に高さの補助を
無事に紋章が確保できたのならば進むだろう】
見えた。螺旋階段…どんどん下に下がって行くのかな
ハンターの君、ミス・アネモネ。こちらは螺旋階段で下がって行く感じかな
海の底の都の中より更に下がって…はてさてどこにつくのやら?うーん武者震い!
【深海。深い海の底の更に底。それは人に本能的な恐怖をも覚えさせるものだ
…コヨーテの女もそこにおいて例外ではない。無意識に冷や汗は浮かび、ぶるりと身体が震えすらするだろう
だが、ねじ伏せる勇気ではなくそれでも止まらない好奇心がそこにある
ゆえに震えには武者震いだねと軽口叩き、冷や汗には回廊の散歩が丁度いいウォーミングアップだったねと嘯き進む
いざ螺旋階段の下へ、この地の更なる深みへと】
- 42ハンター所属 ジョウスケ25/07/21(月) 20:33:04
- 43《深海の輝石》25/07/23(水) 14:53:05
「もしもし!こちらアネモネ。庭園で簡単なパズルを解いたら、噴水の中に階段が…」
「うん、海中に噴水よ。ちょっとシュールよね。さすがに水は出てなかったけど」
「…まあとにかく、私はこれから地下に向かうわ。引き続き、気を引き締めて行きましょ」
【竪琴を持った像は歌手の右斜め後ろにある。そちらの方向に回転させたなら、やがて確かな手応えを感じるだろう】
【上手く嵌った感覚と同時に、暗闇の劇場に音楽が鳴り響く。寂しげな音色に紛れて、石の擦れる低い音がする】
【音の方向にランタンを向けたなら、舞台中央付近の床がずれて、下へ向かう階段になっていることが分かるだろう】
「この下から、輝石の気配がするよ!暗くてちょっぴり怖いけど…ドキドキしますね!」
【隠し階段は劇場内よりなお暗く、先は見えないが――さほど強い不安は感じないかも知れない】
【まず、既に他の仲間が「地下に向かう」と報告していること】
【次に、ネオンについて行けば合流できるという情報。そして、このルートが明らかにネオンの誘導であるということ】
【以上の二点から、この道が正規の順路であると判断しても良いだろう】
- 44《深海の輝石》25/07/23(水) 14:54:52
【調べたい、という言葉に、ネオンは嬉しそうに頷いた】
「うん、勿論!もしご希望なら、ネオンも記録できます!こんな感じで…」
【ネオンの腹部ディスプレイに、海中の風景が表示される。どうやら写真機能がついているらしい】
「見慣れない模様って、紛らわしいからね。見比べたい時も安心です!」
【何はともあれ、あなたは無事に四種の紋章を確保できた】
【あなたに与えられた螺旋階段は長い。初めは届いていた光も、少しずつ弱まっていく】
【ネオンがランタンを取り出し、先を照らす。暗闇の中、あなたの踏み出す足音ばかりが規則的に響く】
【重苦しい闇に、水圧が高まっているような錯覚を抱くかも知れない】
【――やがて、あなたは長い階段の底へと辿り着くだろう。小さなアーチをくぐった先で、急に視界が開ける】
【広い。一見して照明は存在しないが、真っ暗ではない。どうやら、建材そのものがぼんやりと発光しているらしい】
【ほのかな光の中に、白く光る雪のようなものが降っている。いくら見上げても果ての見えない、暗い海から】
- 45ハンター所属 ジョウスケ25/07/23(水) 16:09:34
- 46タキシードの女25/07/23(水) 17:57:47
まあ噴水を動かしても色付きの水でも無いと見栄えが無いし、色付きなら色付きで広がっちゃうよね?
それこそタコイカの墨吹きの如くさ!
【海中での噴水となれば難しかろう…とはいえ庭園と言えば!であるし”海底に作られた”というより”海に沈んだ”都と思えば外せまい。了解さ。お互い気を付けて進み合流しようと進むコヨーテの女】
了解さ!それなりに降りたし開始地点の高さに差があっても調整するに丁度いい所だろ思うよ?
であれば…合流地点も近いかもだ
【輝石。恐らくはVRゲームとしての”目的そのもの”たるお宝だ
行方不明者は内の一人二人がではなく残らず消えた。これまで不明な危険は向こうから協力に見張り襲う訳でもない巨大な何かのみ
…とすると手掛かりは、答えは輝石或いはその近くにと推測しつつ】
ヒュウ!有能多機能ガイドだねミス・ネオン!
【拒否しないならひょいと両脇に手を入れ万歳持ち上げくるくると】
こほん。うん、これで見比べも、場合によっては重ね合わせの確認だって出来そうだ
【こちらでメモ用紙か何かに書き写して、ミス・ネオンの画面に重ねて透かしたり
落ち着いたらかつん、こつんと靴音と共に降りていく
進む程に暗く、昏く。重苦しい闇と水圧の錯覚に言葉数すら減っていき…】
───これは。
【海底の長い螺旋階段を抜けるとそこは雪国であった
急に視界が開け、広がる光景にほうと溜息を吐きながら彼女は立ち止まるだろう】
海底に降る雪、果てなく暗い海より降る白。綺麗だから唯思い付きに造った?いいや、いいや!
ここまでの凝り様からそれは無いさ。これが、この光景は”ある”ものだ
【ここは本質においてVRの世界だ。上に降る雨だろうが永遠に燃える炎だろうが好きに作る事自体は出来る。
だが…これまでを見て来たコヨーテの女は知っている。ここがどれだけ凝って作られてきたのかを
ギミックとしての物ならさておき…風景として生み出されているこれは実際に”ある”現象なのだろうと】
ミス・ネオン。ここはとても綺麗だね?謎と叡智の都市の素敵さとは又違う、静かな綺麗さだ
【通りくぐった小さなアーチ、それにしばし背を預けながらぼうと見上げるようにそれを眺めよう
もしもここが”合流地点”ならば到着を待ちながら、そうでなければ視線を動かしこの広い光る建材の領域の中進む方向に何があるのか見探って】
- 47《深海の輝石》25/07/23(水) 21:38:34
「輝石は、この■■■■■■《ザザザッ》の宝物!どこかに隠されている輝石を手に入れることがあなたたちの目的だよ!」
【あなたの質問に対して、ネオンは頭上にピカピカ光る電球のアイコンを表示して語り出した】
【語り口からして『目標そのもの』であり『輝石を手に入れたらゲームクリア』というような存在である】
【――その様子は、以前に他の参加者に向けて話したものと全く同じ。規定のプログラムを繰り返しているのだろう】
【――そうして話しながら下る道は、さほど長くはなかった】
【あなたもまた、階段の底へ――アーチをくぐり、雪のようなものが降る、開けた空間に辿り着く】
【ネオンはおとなしく持ち上げられて、ちょっと恥ずかしそうに笑った】
【重さはほとんど感じないだろう。レインコートのツルツルした質感があるぐらいのものだ】
【底に到着する頃に、口数の減っていたネオンもハッとしたようにガイドを再開する】
「うん…とっても長い階段だったね。えっと、これはマリンスノーです」
「海に生きて死んだものたちの、命だったものの欠片。もう、原型も、元の色も分からないけど…」
「最後にはこうして降りそそいで、深海の生き物たちの命を繋いでいくんだ」
【あなたがそうして話しながら立っていると、やがて足音が聞こえてくるだろう。一人。二人。――合流だ】
- 48《深海の輝石》25/07/23(水) 21:41:59
【アネモネの到着が一番最後になった。少女は二人に向けて手を振ると、改めて周囲を見渡した】
「ジョウスケさんとコヨーテね。さほど危険な感じでもなかったけど、とにかく無事で何より」
「…あ、コヨーテ髪下ろしてる。気持ちは分かるわ、なんか面白いものね、この感じ」
【探索者たちが軽く情報共有を行っている間、ネオン同士も軽くハイタッチなどしてきゃっきゃと戯れている】
【改めてこの空間を見渡せば、壁沿いにはそれぞれが通ってきたアーチと、上へ続く階段が合計四つ】
【そして、やや奥まった位置に閉ざされた扉が二つあることが分かるだろう】
【そのうち一つの扉には、何やらパズルのようなものが設えられている】
【複数の記号を重ね合わせることで特定の図柄を作り出すもののようだ】
【…しかし、それを解くよりも前に、周囲の気配が変わった。なんだか、周囲が暗くなったように思えるだろう】
【建物は変わらず、ぼんやりと光っている。暗くなったように感じるのは…頭上から降る『雪』が止んだせいだ】
【では、なぜ止んだのか?…巨大な影が、しんしんと降る雪をその身で遮っているからだ】
「あっ。あれはマッコウクジラ――」
「ううん、■■■■■《ザザザザザザッ》」
「■■■■■■■■《ザザザザザッ》」
【三体のネオンが何かを言おうとして、一斉にノイズと共に固まった】
【影は今すぐに襲ってくる気配はない。先手を打って攻撃しても良いし、扉の仕掛けを解いて逃げ込んでも良い】 - 49タキシードの女25/07/23(水) 23:27:06
嘗て命であったもの。去り行き巡る大きな海の流れの最たるもの
【陸に住まい、湖を泳ぎ、時に川を作るもの。”コヨーテ”は司るもの為す事多いが深海ばかりは領分の外
これを目にする”コヨーテ”は初めてかもねと楽しそうに、嬉しそうに含み笑って…合流の二人、いや四人を迎え手を振る】
やあこっちこっち!ミス・ネオン達越しに話してはいたけれど元気なようで何よりだね?
うん、諸々不自由は無いけれど海流のようなものはある。となると風ならぬ海流の流れを読むのに説いていた方が都合が良いのさ!
【お陰でこの感触が擽ったくも楽しいね?と笑って…すぅとその笑顔が引いて目を細める
覆われ暗く、降る『雪』が止まり…そして大きなナニカの来訪により乱れた流れが解き流された長髪を揺らめかせる】
やれ、やれ!積もる話をゆっくりととは行かないみたいだね?
急いで解いていくか、それとも”マッコウ”クジラと”真っ向”勝負と一つ行くかさ!
【戦うならば言うまでも無く、解くならば時間稼ぎに
コヨーテの女はくわえた煙草に火を点けて
降る事を止めた白き『雪』の代わりというかのように紫煙がゆらりゆらりと昇る】
- 50ハンター所属 ジョウスケ25/07/23(水) 23:39:48
- 51二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 00:12:07
このレスは削除されています
- 52《深海の輝石》25/07/24(木) 21:11:25
「初めまして…ってのんびり親睦を深める暇もないわね」
【アネモネは上を見遣ると、やれやれといった様子で弓を構えた】
「了解、前に出るのはジョウスケさんに任せるわ。扉はコヨーテに開けられるみたいだし…」
「私は、射って気を引けるか試してみるわ。さすがにあんなのと真っ正面から戦うのはキツいでしょ」
【彼女の得物は威力としては頼りない光の矢。しかし光るからこそ、気を引くには向いているかも知れない】
【フリーズしたネオンたちは素直に引きずられていく】
【あなたが向き合った扉には、タッチパネルのようなものが見えるだろう】
【パネルにはまず赤い色が表示されており、数パターンの組み合わせを試すことができる】
【さほど深く考えるまでもなく、これはものの数秒で解けるだろう。続いて、青、黄色と切り替わるパネルも同様に】
【そうして解いていったのなら、パズルは次の段階を見せる】
【基本の三色を解いて、次に表示されるパネルの色は、紫である】
- 53《深海の輝石》25/07/24(木) 21:13:43
【一方――探索者たちが見ている前で、ネオンたちが『マッコウクジラ』と呼んだ影は静かに下降してきた】
【近くなるにつれて、これまで部分的な影しか見えていなかったその形が明らかになる】
【全体的にずんぐりとした長い体つきはクジラらしい。しかし、細部がどうにもクジラのものではない】
「…サメじゃないの、あの頭。何?ニシオンデンザメ?」
【アネモネが嫌そうに呟いた。そう、怪物の頭部は平坦なマッコウクジラではなく、尖ったサメの形状なのである】
【更にその下半身は異形だ。触手がある。ダイオウイカの絡みついたような、あるいはスカートでも穿いているような】
【こんな生き物が存在するはずもない。深海に属する脅威を、恐怖を、捏ね合わせて作ったような悪趣味な怪物】
【まずは小手調べと言わんばかりに、怪物の長い触手が一本、探索者たちに向けて振り払われる】
【薄暗い空間、音もなく、しかし水の揺らぎが迫り来る触手の存在を確かに伝えてくる】
【特定の誰かを明確に狙っている風でもなく、印象としては攻撃というより索敵に近い】
【集中していれば回避は容易だろう。また、上手くタイミングを合わせたなら、切り落とすこともできそうだ】 - 54ハンター所属 ジョウスケ25/07/24(木) 21:52:56
- 55ハンター所属 ジョウスケ25/07/24(木) 21:54:46
- 56タキシードの女25/07/24(木) 21:55:14
【ネオン達は引っ張りがてらに余った片手の手袋をぐいと口で外して画面に向かう
褐色の指は踊り、覚えたままに組み上げていき…】
紫、赤と青の混色だね?
フレームエンゼルフィッシュの赤、ルリスズメダイの青
問題はそれを重ねる必要があるって所で…
【頭の中で重ねた図形を作るにしろ、先ず片方作って付け加えながらこんがらがらないようにするにしろ
…ちょいとややこしくシンプルなミスが心配だ】
ミス・ネオン、ミス・ネオン?
”三人寄れば文殊の知恵”。三人をもって知恵として…一瞬でも目を覚ましてはくれないかな
【この鯨、否深海の怪物を前にフリーズするという現象
それは言葉遊びの加護をもってもたらされる”三人を合わせる”知恵(スペック)の強化で抗いうるものだろうか
可能ならば腹部ディスプレイへの写真の表示をと
…そうしたらミス・ネオンの手助けをもって見比べながら速やかに/或いは少々時間を食いながらも混同して線が二重になったり抜けたりせぬよう慎重に赤青重ねたパズル入力を】
…うん、これで…っと!?
【先駆けとなる水の流れに揺れる髪がそれを教える
振り返り見れば成程小手調べ、そして索敵の如き動き。それならば…】
dice1d100=63 (63)
【1程最小限の動きで、100程大きく吹き飛ばされる形で回避
ダイスのご機嫌伺いタイム】
- 57タキシードの女25/07/24(木) 22:02:32
- 58《深海の輝石》25/07/25(金) 06:18:42
「ええ。ついでに、ちょっと試してみたいことがあるのよね」
【アネモネは怪物の目を狙って射った。射出に音が伴わないのは、ビーム式の武器の大きな利点だ】
【怪物は避ける素振りすら見せず、そのまま目の付近に攻撃を受けた。さして痛手を受けている風でもない】
「…ふーん。やっぱりね。多分だけど、アイツ見えてないわ」
【アネモネが注目していたのは、ニシオンデンザメの頭部である】
【数百年を生きる長命なサメは、しばしば寄生虫によって完全に視力を失っているのだ】
【…とはいえ『見えないままで生きている』ということは『見えなくても大して問題ない』ということでもある】
「視界よりも嗅覚と…あとは、頭に近づくなら噛みつきに注意かしらね」
【大怨霊の祟り。大海の如く尽きることのない怒りと恨みは、怪物を確かに蝕んだ】
【不快感があるのか、巨体をくねらせ、触手を四方八方に暴れ回らせる。その動きは波となり、探索者を襲う】
「うぇっ…受け身!受け身用意した方がいいわよ!」
【押し流されかけたアネモネが、鋭い声を上げて身構え、壁を蹴った】
【それとほぼ同時に、怪物の背中に積もったマリンスノーが海中に舞い、視界をわずかに妨げる】
【――そして、上のほうで、何かが壊れる重い音が響く】
【怪物の触手が当たって、建物の一部が崩れたようだ。淡く光る石材がいくつか落下してくる】
【探索者を直接狙ったものではない。建材自体が光っていて、判別も容易】
【だが、もしも直撃すれば「痛い」では済まない負傷になるだろう】
- 59《深海の輝石》25/07/25(金) 06:20:03
【あなたの『言葉遊び』に呼び覚まされて、ネオンたちは意識を取り戻した】
「ボクにお任せください!」
【他の二体のネオンに支えられるようにして、あなたと深海の旅をしていたネオンが写真を表示する】
【そして、他のネオンは…『知恵』を得たのだろうか?】
【言おうとして言えなかった内容の、言い方を変えてみせた】
「この先は、資料室…■■■■■■■《ザザザザザザッ》の…」
「…いいえ。守護者を止める手立てが、きっとあります!」
【ネオンはAI。予め設定された内容に反応し、一定のルールに沿って繰り返す…そんな機械だ】
【けれども、トリックスターは片目を閉じた。三人寄った今のネオンなら、より柔軟に思考することができる】
【――しかし、水流と落石はネオンたちにも容赦なく襲いかかる】
【三人がバラバラになったのなら、元のバグったマスコットキャラクターに戻ってしまうだろう】
dice1d100=37 (37)
【50以下で耐えるのに成功。51以上で失敗】
- 60《深海の輝石》25/07/25(金) 06:24:10
- 61ハンター所属 ジョウスケ25/07/25(金) 08:23:54
- 62タキシードの女25/07/25(金) 13:18:54
【ネオン達の手助けの元、コヨーテの女はパズルを解いていく
写真に合わせて置いて行き、これに合うパーツはと泳ぐ目に「これです!」と教えられては手を伸ばす
カチリ、最後のピースを置きながら】
───ねえミス・ネオン。ネオン達
ここで何が起こっているんだと思う?
前の探索者達は逃げ帰るでも凱旋するでもなく消えた。ここに留まっている、動けなくなっている
【ネオンはAIだ。AIの純粋さ、献身は”そういうもの”であるが故に限りない
ゆえに信じて彼女はあえて大きな括りでそれを問う
遠まわしな解答の余地は広い方が良いだろうと…”これを知りたい”という意向だけは示す形で
きっと扉の開く音を聞きながらミス・ネオン達の答えを聞くだろう】
おっと。二人のお陰で狙われる事も無く開きそうだけど…
今度は崩れて落ち物ときたものさ!
全く勿体ない事だね?淡く光る石材に継ぎ目すら見えぬこの造り
壊れ崩れる前がどれだけ見事かなんて一目見ただけでも”目に浮かぶ”のに!
【あがり、薄まり広がった紫煙。その範囲内における彼女の目(視界)の内のそう大きくない石が文字通りに浮かび留まり落ちるのを止める
見て、睨んで止める様はだるまさんが転んだの如くだ】
まあ瞬き一つで終わって落ちるから二回に分けて落ちやすく位のものだけど
よければ追加の足場にどうぞ、さハンターの君!
【ほんのしばしの間落下の途中で宙に浮かび留められた石材。よければ怪物に登り至る、或いはそこから降りる足場の足しにでも】
- 63《深海の輝石》25/07/27(日) 03:42:29
【怪物は煩わしげに向きを変えた。ハンドガンの連射は分厚い皮膚に阻まれているが、音に反応しているのだろうか】
【あなたの方へ目標を定め、大きな口を開く。動きは鈍重、呪いもあって狙いは甘い】
【加えて、僅かなりとも攻撃がかすめることがあればアネモネも矢を射て牽制を試みる】
【そんな中、落下するはずの石材は、奇妙に浮遊して足場となった】
【今なら眼前に踊り出ることも、背中に乗ることすら可能だろう。怪物の大きな一口に飲み込まれなければ、だが】
【はるか昔に盲いたであろう大きな目、されど眼球はぎょろぎょろと不気味に動き続けている】
【あまり近寄ると、本体ではなく寄生虫のほうが噛み付いて来るかもしれない】
「コヨーテ、そろそろ扉――っとと、危ない危ない」
【落下してくる石材の破片を、次いで隙間を差し込むように突き出された触手を避けて、アネモネは後方へと下がった】
「あーあ、マッコウクジラとダイオウイカの取っ組み合いだったら熱かったのに」
「何でもかんでも合体させりゃいいってもんじゃないわよ」
【…そんな風に、何やらぶつくさと毒づいている。海洋ファン的にはお馴染みの組み合わせらしい】
- 64《深海の輝石》25/07/27(日) 03:45:31
【――「何が起こっているのか」。その問いかけに、三人のネオンは考える】
【時にノイズに悩まされつつも、少しずつ、堅実に言葉を選ぶ】
「ええっとね…『混ざってしまった』んだと…思うんだ」
「本来、この場所も、女神様も、ボクも…『ただの設定』に過ぎないです」
「『伝説に題材を得て作られた、そういうお話のゲーム』…だけど」
「もしかしたら本当に、そんな方がいらっしゃったのかもしれないです」
「遠い昔に沈んでしまった国があって、そこにいた人々もみんな死んでしまって」
「その国で信仰されていた女神様も一緒に忘れられてしまって、長い時が過ぎて…骸になっても、誰も知らないまま」
「――そんな時に、電子の海によく似た世界ができてしまった。虚構の世界だったけど…」
「『ああ、私のことを思い出してくれたんだ。会いに来てくれたんだ』って勘違いしてしまった…なんて」
「普通なら、そんなことは起こらないですよね?…でも、この《深海の輝石》は特殊なデータを使っていて…」
【ネオンがそこまで話したところで、扉が開いた。人工灯のような、薄青い光が隙間から漏れ出す】
【扉が開いた先、部屋の中心には――ホログラムだろうか。白銀に透けたマッコウクジラの像が浮かんでいる】
【クジラの像は瞬きを繰り返すように淡く光り、まるで深海の水を泳ぎ回るように悠然と姿勢を変えていた】
【ホログラムの装置には説明文と、この部屋の扉と同じようなパネルが一つだけ】
【説明文は標準語で書かれており、読み取ることは容易だ】
【そこにはただ一言《アトランティスの守護者》と記されている】
【神秘的な白い外皮も赤い瞳も、外で暴れ回っている怪物とは似ても似つかない】
【それでもネオンに尋ねたならば、この像とあの存在を等しく《守護者》と呼ぶだろう】
- 65ハンター所属 ジョウスケ25/07/27(日) 09:21:00
- 66二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 15:20:03
このレスは削除されています
- 67タキシードの女25/07/27(日) 18:02:21
ストロングスタイルのパワーVSテクニカル寄りの締め技強者って感じなのかな
まあ強みを突き詰めたゆえの見応えっていうのもあるよね…と、開いたよミス・アネモネ!
【視線を保ちながらじりじりと門の中に入りつつ…ハンターの彼が昇り切ったならば視線を切って扉の中へ!】
囮役お疲れ様だねハンターの彼!
さあさこちらの扉も空いた、隙が出来たらいざこちらへさ!
【バチコンとウィンク一つ。眼球に銃弾が通れば十分な隙となるだろうか?であればさあいざしばしのおさらばマッコウクジラの守護者君!】
【扉の奥に一足ともに入れば静かに、慮るように優しい目で見ながらミス・ネオン達の話を聞くだろう
相槌を打つとしても穏やかに言葉少なに…堅実に紡ぎ出される言葉を余すことなく受け取る事に重点を置いて】
そんな偶然が…いや、違うかな。そんな奇跡が起こったんだね
ミス・ネオン達を描いた彼ら彼女らが、VRの製作者達が本当にその国を真摯に調べ、想像して緻密に素敵に組み上げた
だから特殊なデータとやらによる”そんな奇跡が起こる可能性が保たれた”んだろうし
【大枠において正しく近く、詳細において誤謬無く…そして空白を埋める想像が”正しく”ありうる程に寄り添い深く
そうで無くては”特殊なデータ”があろうが勘違いする余地も無い程違いだらけとなるだろうと想って】
───そっか。じゃあちゃんと誤解を正してあげないとかな
都の情報や遺跡を遺した彼らからある意味伝え知ったようなもの、それと先に来た彼らは違うんだよってさ
【普通に住んでるんでも住みに来たんでも無く、ここに遊びに来たんだからちゃんと返してあげてって】
まあでも…このVRの製作者達にはある意味嬉しい知らせかもだね?
この都市・国と共にあった神が如何なるものか、なんならそこから当時の話を聞き出せるかもだし
【色々苦労は起きそうだけども夢は広がる…気がする】
さて、最後の紋章はこれだね?マッコウクジラの紋章だ。さあミス・ネオン。映しておくれ
【ああ、ここにおいてとうとう”アトランティス”の名が秘められずに描かれた
指を伸ばして解いていこう
解けるのならばそれはハンターの彼の場面に丁度良い時に
…そういえば巨大なマッコウクジラといえば”白”鯨。この紋章は三色たる三つの紋章を合わせたようなものだったりするのかなとか思いつつ】
- 68《深海の輝石》25/07/27(日) 22:25:03
【銃弾を阻もうと身を乗り出してきた寄生虫を、割り込んできたピンク色の光線が焼き焦がす】
【そして、黒く濁った巨大な眼球が、まっすぐにジョウスケの姿を捉えた――ように見えた】
【実際には、ただの不随意な運動の一種に過ぎなかったのだろう】
【寄生虫に蝕まれ、祟りに侵食された巨大な怪物の、とうに機能を失った瞳】
【その眼差しは、撃ち込まれる銃弾を、どこか穏やかに見守っているようだった】
【――少し遡って、資料室。ネオンたちはコヨーテの言葉に、考えながら言葉を返す】
「あくまでボクがそう考えた…だけで、本当にそうなのかは分からないです」
「でも、混ざってしまったことまでは、きっと間違いないと思う…」
【紋章を映してほしいとの言葉に、ネオンはしっかり頷いた】
「…はい!」
【最後の紋章はまさしく、三色の要素を少しずつ合わせたようなものだ】
【赤、青、黄、そして白。この色があれば、空想の中に何でも描けたかもしれない】
【本当は存在しなかったもの。かつて確かにあったもの。どこかにあって欲しかったもの】
【何もかも、いつか覚めると分かった上で快い夢を見ているようなものだ】
【あなたがパズルを解くと、パネルの上で真っ白なマッコウクジラは優雅に旋回し――】
【――そして、消えた】
- 69《深海の輝石》25/07/27(日) 22:27:02
【――再度、怪物の頭付近。言葉遊びの加護の力で、階段状に積み上がった石材の上にて】
【眼球に銃弾を撃ち込まれるのとほぼ同時に、怪物の姿は崩れだした】
【頭部、胴体、下半身。それぞれ不自然に組み合わされたパーツにノイズが走る】
【その姿は少しずつ薄れ、ぼやけて、散っていく。背中に積もったマリンスノーがはらはらと落ちる】
「…終わったの?」
【資料室のコヨーテと前線のジョウスケ、その中間に待機していたアネモネが、周囲を見渡してそう呟いた】
【――そうして、怪物の姿が完全に消え去る頃】
【床に積もったマリンスノーの中に、何か輝くものが見えるだろう】
【近寄って見たなら、それはまさしく輝石と呼ぶに相応しい宝石であることが分かる】
【……もっとも、それは、いくつかの破片に砕けてしまっていたが】
【呼吸をすれば、ほのかな香りを感じるだろう。甘さと塩気、懐かしさ、そしてどこか温かい複雑な香り】
「これは…アンバーグリスかな、多分…状況的にも」
【龍涎香《アンバーグリス》。詳しいことはともかく、と前置きをしつつ、アネモネは言う】
【そんな中で、最後に残ったもう一つの扉が、音もなく開いた】
【扉の先は真っ白な光に満ちている。きっと、この中に入ればゲームは終わると、直感的に分かるだろう】
【まだ調べたいことがあるのなら、調べてから入るといい】
【】 - 70タキシードの女25/07/27(日) 23:03:45
【優雅に旋回し消えゆく守護者に一礼を
夢を見る事、紡ぐ事。それは儚いようでもあるが…”夢があった”事は何かの礎となるものだ
今正に振り行くマリンスノーが次の命を生み出す土壌となるように
…そしてきっといつか、その中から夢見たままが又生まれ来る事とてありうるだろう】
「それこそ”夢のような”話だけどね?」
【コヨーテの女は己の思考にふっと笑って】
ありがとうミス・ネオン
そしてやあミス・アネモネ!あれが”輝石”みたいだね?
アンバーグリス、都市の守護者であると共に輝石、飛び切りのお宝の守護者でもあった訳だ
【その身から採れるものがというならば…それこそ生体金庫にして守護者であるとも言えるだろう】
【開いたもう一つの扉。それを見て、直観を想い考える
調べるべき事、調べたい事…】
そうだね、何と言っても資料室だ。一つ調べてから行こうか!
【行方不明者についての資料、或いは行方不明者がここまで辿り着いたなら記念に何か書き残したりしてはいないかを一調べ
それと…資料室がメタというか開発室みたいなものも兼ねてるのならミス・ネオンについても調べてみようか
クリオネベースとに黄色のレインコートという可愛らしい見た目
黄色いレインコートなのはこのマリンスノーに至るから雨具なのか別のモチーフがあるのかとか
…そうして調べて満足したらいざ扉へと踏み込もう!】
- 71二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 08:36:25
このレスは削除されています
- 72ハンター所属 ジョウスケ25/07/28(月) 08:38:08
- 73《深海の輝石》25/07/28(月) 10:24:27
【アネモネは輝石の欠片を荷物に加えて、改めて周囲を見た】
「そうね。これが輝石で、あっちが出口、っと」
「ジョウスケさん、怪我とかしてない?」
【瓦礫まみれになった床をひょいひょいとジャンプしつつ、頷いた】
「そうね…出る前に、資料室の調査もしていきましょうか」
【資料室。ネオンたちは、コヨーテにした説明と同じものをかいつまんで一同に話すだろう】
【VRと神の骸が混ざってしまったのだろうということ。そして、その原因となったであろう、特殊なデータについて】
「『輝石』は元々、深海探査の時に見つかったものだったんです」
「海流に乗って流されてきたみたいで、詳しい出処は分からないけど…」
「きっと神話兵器か、それに近いものだったんじゃないかな」
【そう言うと、ネオンはおもむろに資料室の壁をタッチした】
【一瞬、壁に古代文字が浮かび上がる演出がなされ――それはすぐに標準言語へと変換される】
【このVR世界を探索したプレイヤーへの『オマケ』として用意されたものだ】
【まさしく、この部屋は開発室の役割も兼ねている】
「輝石を手に取ると、なんだか不思議なイメージが浮かぶんです」
「白い石の建物と人々で賑わう綺麗な街。クジラを従えた女神様の像」
「そうして得たイメージを元に、この『アトランティス』は作られました」
【奇妙なノイズに邪魔をされることなく、ネオンは滑らかにそう言った】
【再度、壁の別の点をタッチ。構想用のイラストだろうか、街を描いたスケッチが表示される】
- 74《深海の輝石》25/07/28(月) 10:26:02
「なるほどねー。で、次は行方不明者の件だけど」
「行方不明者…皆さんの前にログインした四人だよね?ええっと…」
「…しばらく座標不明になってたけど、今はログアウト状態になってます!」
「ちょっとだけログをサルベージするね!」
【しばらくして、ネオンの腹部ディスプレイに映像が表示された】
【その様子の大半は、これまでに探索者たちが辿った道程と同じような海中探索である】
【…違うのは、最深部に到達する前に、怪物と化した《守護者》に遭遇していたことだ】
【四人分の映像は全て、その巨大な姿が大きく映ったシーンでノイズが走り、ぶつりと途切れている】
【データの破損。…利用者が失踪した際、監視カメラに残されていた録画とよく似ている】
「ねえ、これ…死んでんじゃないの?」
【録画を見たアネモネが小さく呟いた】
【それを聞いたネオンが、慌ててぶんぶんと首を横に振る】
「えっと、多分その、大丈夫!本来のVRゲームにこういうことは起きないはずで…」
「《守護者》をシャットダウンした後、混ざってしまった世界は少しずつ戻ってる…ような感じがするから」
「きっとゲームの外、元いた場所に戻ってると思います!」 - 75《深海の輝石》25/07/28(月) 10:28:37
「…きっとボクたちも、ちょっとずつ元のデータに戻っていくんだと思います」
【ネオンは少しだけ寂しそうにそう言うと、次の仕事にとりかかった】
「ええっと、ボクたちのデザインはね、いくつか候補があったんだけど」
【壁をタッチ。表示されたのはいくつかのラフスケッチだ】
【いずれもマスコットらしくデフォルメされた海棲生物のイラストである】
「最終案まで残ったのが、このメンダコ案とクリオネ案」
「タコだと、こう…イア!イア!って感じの警戒されちゃうかもってことでクリオネになったんだって」
「クリオネはクリオネで、いつバッカルコーンするか心配じゃない?少なくとも、私はずっと警戒してたわよ」
「えっ…そ、そんなこと考えてたの…?」
「と、とにかく!レインコートは海の中でも見えやすいように、ってコンセプトだよ!」
「プレイヤーごとに違う色にする案もあったんだけど…結局、黄色が一番見やすいってことで統一されたんだ」
【表示されているラフスケッチには、赤、青、黄色と白の四色のパターンが描かれている】
【海中をイメージしたであろう青色と重ねると、青と白のレインコートがとりわけ見づらい】
「これから人気が出たらアップデートでカラーリングが追加されるかも知れないね」
【資料室でのやりとりは概ねこのように進む】
【まだ聞きたいことがあるなら、ネオンはできるだけ回答するだろう】 - 76タキシードの女25/07/28(月) 16:07:20
やっぱり洒落てるなあ。うん、最後の最期までわくわくするね?
【古代文字から標準言語へ。紙は細部にこそ宿るとはいうのも成程だ
名残惜しくもあるけれど…だからこそこの瞬間、今語られ聞く事にこそ意思を向けて…
アトランティス。ノイズ解かれたその言葉とここが創り上げられた経緯を聴いて頷くだろう】
おっと!ここで情報を確保できて幸いだね?お手柄さミス・ネオン!それなら諸々の心配も無しだ
【行方不明者の情報の段になればパチンと指を鳴らしてやったね!とにやり笑顔のコヨーテの女】
ああ、確かにクリオネは有名だよねバッカルコーン。もしも持ち物や取得品を預けるパートがあったらドキドキしたかもだ
カラーはアップデートが楽しみだよね。それこそ協力しての探索だけじゃなくて対戦イベントみたいなのもありうるはありうるだろうし
【ミス・アネモネの言葉にだよねえとくすくす笑いしながら思うは未来に向けた可能性。早見つけのレースだとかならチームカラーの方がしっくり来るだろうし
そうして聞いて、話して。十分に済めば…これで問いたい事は十分だ】
───うん。それじゃあそろそろ行かなくちゃだね?
ありがとうミス・ネオン。飛び切りのガイドにしてバディ
君との探索、巡る深海と都市、本当にワクワクしたし楽しかったよ!
【だからこそピリオドを打ってここで一つ区切りとしよう。さようならとも又とも言わず…縁が合えばその時に!
しゅるり、最後に木の髪飾りで流れる黒髪纏め直せば普段通りのコヨーテの女
最後の時は愉快な笑顔で、腹いっぱいに楽しんだ満足感と共に手を振って】
- 77ハンター所属 ジョウスケ25/07/28(月) 18:16:08
- 78《深海の輝石》25/07/28(月) 23:29:29
――で、こうして無事に帰って来たってワケよ。
【……話が終わったことに気づいたのか、誰かが静かにグラスを置いた】
【そして、時間は元の――酒場で語らう時間に戻る。常連客で賑わうテーブルで、アネモネは麦茶を飲み干した】
ん?お宝?…ああ、そんなこと言ったっけ。
そうね、まずは水族館が最初に提示した額でしょ…
【指を折りつつ報酬をカウントする。最初に、水族館からの正規報酬。骸関連の依頼としては標準的な額だ】
【次に、帰還した際に全員の荷物に1つずつ紛れ込んでいた涙型の小さな宝石――《輝石の一雫》】
【龍涎香と思しき香りの漂う、どこか懐かしく心を落ち着かせる粉末の入った瓶《名残り雪》】
【…そして最後にドヤ顔で取り出したのは、一枚のチケットだった】
あなたたち、これが何か分かる?
フッ、そうよ…水族館の年間フリーパスよ!!
【フフンとドヤ顔。当人的に、これが一番嬉しかったようだ】
私は既にアイドルイルカのルルちゃんとカイ君にハート型のバブルリングを見せてもらったわ…!
【いつか、あのVR世界と混ざった《本物の名も無き女神の骸》が見つかる日が来るかも知れない】
【あるいは、深い深い海の底で、静かに眠ったまま夢を見続けているのかもしれない】
【様々な思いを乗せて、一夏の幻のような冒険の話は終幕だ】
【酒場の賑わいは増していく。眩い夏の日々も、褪せることなく続いていく】
- 79二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 06:57:17
ニャーン
【猫型治安維持ロボットが朝の治安を維持しています】 - 80タキシードの女/銀の女25/07/29(火) 22:08:45
「───と、言う訳さ?とりあえず一回行ったけど水族館の魚揃えはやっぱり凄かったよね。あそこで見た魚も色々いて
…流石に”守護者”みたいなサイズの鯨まではいかなかったけども」
【話を終えてコヨーテの女がテーブルに置くは《名残り雪》、粉の入った小瓶が一つ
封はされているが、確かめに開けた時にコルクに沁みついたか僅かに香るは龍涎香の暖かで懐かしい香り】
「いざという時の安眠の友、と想えば中々に嬉しいものさ!単に割れにくい器に移すか、それともいっそ粉で砂時計やスノードームみたいにするか…どんな風にするかも又悩ましいね?」
【くすりと笑う顔は楽し気で随分と気に入ったよう】
「無事に済んで報酬も随分としっかりと嬉しいものが
良い結末で何よりです。VRの正式稼働もその内に来るでしょうし
…水族館は魚自体もですが、売店のぬいぐるみも凄かったですね。ああもたっぷりと積んで並んでとなると圧巻でした」
【静かに微笑みグラスを傾ける銀の女は先のいつかを見て楽しみに】
【】 - 81二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 23:01:00
もしも願いが一つだけ叶う神話兵器を手にしたら何を願う?
- 82二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 23:02:35
願いが叶う神話兵器の数を増やす
- 83二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 23:13:12
叶っても骸の外に出たらキャンセルされる系…?
- 84二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 23:14:14
婚活成功……
- 85二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 23:21:23
それで婚活成功しても虚しくねぇの?
- 86二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 01:05:22
ありとあらゆる神の骸を滅ぼすッ
- 87二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 02:32:00
お変ク……?
- 88二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 06:21:41
ニャーン
【猫型治安維持ロボットが朝の治安を守っています】 - 89二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 18:49:00
デスゲーム要素がある神の骸ってあるのかね?
- 90二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 20:16:56
神の骸なんてどこも毎日がデスゲームだろ
- 91二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 20:18:28
不定期開催毒飲みパーティー♪今日も開催しま~す♪目玉食品はヒュドラ毒だよ~♪肌に一滴触れただけで慣れてない人は死ぬから気をつけてね~♪
- 92二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 20:35:00
そんな危険なもん出すんじゃない
- 93二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 20:36:42
ヒュドラ毒かぁ............酒と99.9:00000000000.1:0.1の割合で割ると美味いんだよなぁ............♪でもトリカブトもうめぇのよ。
- 94二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 20:37:51
大将!オススメの毒ちょうだーい♪
- 95二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 04:21:15
あの救急箱の人に殴られてしまえ!
- 96二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 10:20:22
そういえば、あの救急箱の人って何者なん?
- 97二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 10:31:43
一般通過女医…?
- 98二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 11:10:18
医者なのに何故壁を走れるんだ.................?
- 99二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 13:24:52
ISHA NINJA
大体同じようなもんだ - 100二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 11:48:32
ニャーン
【猫型治安維持ロボットがお昼の治安を維持しています】 - 101二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 16:35:35
オシリス神の骸の奥にある祭壇かなんかに死体乗せたら生き返るって噂を聞き付けた友人と3日前から連絡がつかない
- 102タキシードの女25/08/01(金) 18:20:19
まあ神の骸ならありえないとは言わないけれど…行って置いたらそれで直ぐ!とは中々行かないだろうしね?
ファラオにしたって復活は遥か未来のお約束。順番待ちか試練対価の挑戦中か
【それにしたって”良くて”の可能性ではあるが】 - 103彼岸25/08/02(土) 00:56:30
死人はそう易々と蘇らせていい存在ではない。……と、私は言いたいが、数多の神話を否定することになる故、声高々に主張できるものではないな。
- 104オーディン信仰者 ケント25/08/02(土) 01:51:58
死者の復活に関しては信仰とかによっては何も言えない感がありますね!
生きて戦って…そして死に神の下へ迎えられる…それも解釈次第じゃ蘇生とも取れなくはないかもです?
【少年は端末片手に何かしているようだ】 - 105二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 10:13:44
そもそも命の価値がね……宗教ごとに違うからね……生贄とか……ね……
- 106戦争屋25/08/02(土) 10:25:01
死なんてただの終わりにしか過ぎないんだ。死んで生まれて生きて死ぬ。魂はこの繰り返し。それを悪戯に乱すようならば、命の一つ二つは覚悟するべきだね。神の骸はテーマパークでも病院でもない。常に死の可能性だけがある戦場なのだから。
- 107二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 10:53:53
探索者ってイカしてんな~
やっぱ命懸けの趣味……趣味?生業?抱えてるから死生観も一般人より深いんだな - 108二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 16:24:28
神話兵器がもし骸の外でも動いたらこの世界はもっと混沌してたんだろうなぁ……
- 109二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 16:27:38
全世界生中継ゴルゴーンの眼鑑賞会とかヒュドラ毒海流しとかねー♪
- 110二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 16:33:32
実質ABC兵器なんじゃって感じの矢とかあるしねぇ…
- 111二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 16:35:05
個人が所有するには強大すぎる兵器が沢山あるんだよ
- 112二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 16:43:16
エーギル神の骸の生態系を構成する酒の川も釜の形をした神話兵器がもたらしているのであります
あのでっかい釜がもし骸の外でも酒を無限に産み出せれば酒造業は瞬く間に衰退してしまうでありますな - 113二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 16:44:40
不死の霊薬のようなモノも出てくると医療やらも衰退しそうな…
- 114二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 16:51:47
不死が全人類に蔓延したら葬儀屋さんも潰れてしまうのう……
- 115二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 19:38:58
宇宙船系のやつがあれば宇宙進出も簡単そうだな、なんせ神の宇宙船なんだ
- 116二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 05:11:18
やっぱ神の骸ってロマンだらけだな
なんらかの最新技術で神の骸の外でも神話兵器を動かせるようになったら文字通り革命が起こるってもんだ - 117二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 08:47:11
そういえばなんだけどさ、前に展望台に現れたあの未確認生命体って何だったんだ?なんかそいつに向かって本来外で使えるはずのない神話兵器使って戦ってる奴もいたし........
- 118二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 12:24:18
なんかの試作兵器とか?
神話兵器使えた理由はわからんけど - 119二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 12:25:23
確かあの時って一部の範囲内で神話兵器が使えるとか義手とかそういうタイプのやつが使えるとかって話が出てたんだよな
- 120二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 12:30:54
アレがなんであれ、一部の研究機関はすでに調査を進めています。あの未確認生命体の周辺では時空が「適応」され、神の骸内部の環境が擬似的に投影されることによりアレが骸の外でも存在できる代わりに神話兵器の力も引き出せるようになるというのが一つの説です。───アレが神獣と本質的に同じであるという前提での机上論ですが
- 121トールの信仰者 ネイト25/08/05(火) 18:32:36
【街中にある射撃訓練場。動く的を追いかけるように飛行し、SMGで狙い撃つ】
やはり飛びながらは難しいな
【銃の反動、飛行の慣性、その他諸々。空中での射撃精度向上はなかなかに難しいようだ】 - 122二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 19:44:34
【ため池に大の字になってぷかぷか浮かぶ】
今夜も水神のご加護が私達を祝福するであります - 123トールの信仰者 ネイト25/08/06(水) 19:58:18
- 124二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 20:21:43
- 125救急箱を持った女25/08/06(水) 20:25:06
(またあんなことが無いように、しっかりと見回りをするとしましょう............!)
【壁をほぼ垂直に走りながら、変なことをしている輩がいないかチェックしている】 - 126トールの信仰者 ネイト25/08/06(水) 20:28:31
- 127二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 20:43:01
- 128トールの信仰者 ネイト25/08/06(水) 20:52:41
- 129二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 21:02:11
- 130トールの信仰者 ネイト25/08/06(水) 21:20:51
- 131二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 21:36:19
- 132トールの信仰者 ネイト25/08/06(水) 21:48:01
- 133二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 22:25:01
- 134トールの信仰者 ネイト25/08/06(水) 22:39:11
- 135二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 22:49:29
- 136二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 16:10:39
今頃酒場の常連だったあいつもあいつもあいつらも骸に潜ってんのかねぇ
- 137二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 20:01:58
ああ偉大なる豊穣神よ
確かに恵の雨をと願いましたが、一カ月分の雨量を一日で降らせるのは違うと思うのです - 138二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 08:56:42
地球上の神の骸が探索され尽くしたら宇宙進出するのかね、俺らは
- 139ハンター所属 ジョウスケ25/08/09(土) 09:32:21
【へーラー神の骸、表層。美しい庭園と、それに似合わぬ異質なワープホールが一つ。数人がそれを見張っている】
獣道発生から48時間が経過。状況に変化はなく、神獣も出現せず
しかし、「神獣の出現が近い」などの根拠のない噂が広がっており、野次馬が増えている印象
交代の到着と引き継ぎが完了次第、帰投する
【音声記録を残し、しばらくすると別のチームと交代して骸を去っていく】
【※20時頃から進行予定】 - 140二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 13:13:26
今日は一仕事しなきゃいけない予感がするであります
万が一のためにペットボトルの補給をせねば……