- 1二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 14:57:15
- 2二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 15:01:04
- 3二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 15:11:24
ヘイロー=人格でヘイローを交換可能なキヴォトス
- 4二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 15:12:58
むずそうやな…書かんわけではないが
- 5二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 15:13:55
- 6二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 15:14:26
いいね。
- 7二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 15:15:38
キャラを決めようではないか
- 8二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 15:16:25
セリカとかどうだ
- 9二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 15:16:36
ジュンコ
- 10二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 15:16:57
- 11二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 15:17:21
おけまる水産
- 12二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 15:18:53
シズコは描いたことがないから、少し時間がかかるかも。
なので首をながーーーーーーーーーーーーーくして待っててくれ - 13二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 15:32:48
キャラ崩壊してたら叩いてかまわん。途中経過
- 14二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 15:46:00
シズコの匿名なんにしよう…募集する
- 15二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 15:49:20
私──シャーレの先生──は、いつも通り激務に勤しんでいた。終わらない書類、生徒たちからのモモトークの山…そしてユウカからのお説教…
そんな私のズタズタの心を癒してくれていたのは、あるラジオの番組だった。いつもその番組のラジオを聞きながら、深夜は頑張っている。どこか聞いたことがある声だが、激務なのでそんなこと気にする暇もなかった。
『…と、いうわけで!ありがとうございました〜!
おっとっと、すみません!』
ラジオの番組が終わろうとした時、最後の最後で何かが落ちる音がした。ここ(シャーレの部室)ではない。ならラジオで?
何が起きたのだろう。と考えた時、頭に電流が走った。
''シズコ…!?''
そう、声の主人はシズコ…百夜堂のオーナーでドジっ子…というサービスをしている百夜堂の看板娘だ。確かに少しトーンなどは違うかもしれないが、確かにシズコの声だった。
私は次の日の日程を確認して、仕事に集中した。 - 16二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 15:50:29
次の日──────────────
『先生〜?お呼びでしょうか?今日は仕事の手伝いをしにきましたよ〜!』
いつも通りの変わらない口調。ここ最近はあまり当番にしていなかったため、随分と久しぶりのはずなのだが…私はラジオで毎日のように聞いていたため、久しぶりとは思えなかった。
''単刀直入に聞くよ?''
『えぇっ!?なにかあったんですか?』
''シズコって、ラジオ番組に出たことある?''
『ラジオ…ですか…!?
はぁ、あるわけないじゃないですか。』
ため息混じりにそう言われるが、首元には少し冷や汗が流れている。
''…そうなの? 嘘をついてるように見えるけど。''
『え、えっと!先生。早く仕事をしましょう! 話したいこともたくさんありますし、百夜堂の新メニューも作ろうと思うんです!』
明らかに話を逸らした。多分クロだろう。
''ラジオ、頑張ってるね。''
『うぅ…してないって言ってるじゃないですか。』
''よしよし''
そう言って頭を撫でる。明らかにむすっとしているが少し照れくさそうだ。
''で、なんでラジオなんてしてたの?''
『…これは…言っても聞かなそうですね。
…はい、確かに私はラジオ番組のMCをしています。先生がなんで知ってるのかは知りませんけど。最近、少し支出が多くて、お金が足りなくて…それで』
''だったら、私も何かできないかな?''
『えぇ!? 先生の時間を奪うわけには…』
''生徒の困ってるところを見捨てるのは、私が許さないよ。''
『…うぅ、はい。わかりました。』
この後仕事を切り上げて百夜堂に向かった。そして百夜堂の商品を買いまくった。ついでにラジオ番組にも出てみたが、以前の聴取率とは比にならないほど聴取率は上がっていたんだそう。 - 17二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 15:51:37
シズコは描いたことないんで…すみません。土下座しますんで許してもらえないでしょうか
orz - 18二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 15:53:35
- 19二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 15:56:48
雨宿り
- 20二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 15:58:15
- 21二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 15:58:20
元軍人だった先生とトレーニング
- 22二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 15:59:14
>>20 国税 総合 管理?
- 23二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 16:00:26
ミネ
- 24二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 16:00:41
- 25二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 16:01:50
- 26二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 16:02:27
- 27二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 16:02:59
ハルナ
- 28二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 16:03:42
暇なら読んでてくれ
神絵師先生概念 ブルアカss
ホシノの場合
私はいつも通りシャーレに当番に来ていた。小さくステップをしながらシャーレの部室の前の廊下を歩く。
カキカキ…カキカキ…
鉛筆を走らせるような音が聞こえる。いつもはこんな頻度では聞こえないはずなのだが…何をしているのだろうか。私は音が鳴らないように小さくシャーレ部室のドアを開き、中を覗き見る。そこにはいつも通り背筋を伸ばし、机に向かって手を動かしている。なーんだ、いつもと変わっていない。書類仕事が多かったのだろうか。
『おーいせんせ〜遊びに来たよ〜』
いつも通りふにゃにゃな声で先生に声をかける。先生はビクッと反応し、すぐに何かを書いていたその紙を隠してしまった。
''! こんにちは、ホシノ。今日は当番だっけ?''
先生は先程の驚きを隠すようにいつも通り挨拶をしてくる。 …どうせ書類なら、隠す必要もないだろうに先生は何を隠しているのだろう。
『あっ!隠した〜おじさんにも見せてよ〜』
そんなことを言いつつ先生の方に歩いて行く。今日も書類が山積みだ。でも、それより気になるのは先程手に持って隠したあの紙。先生も大人だし、あんなことを一つや二つ… いや先生はしないか。なら、何を隠したんだろう。机には色鉛筆が散らばっていた。
『それ、な〜に?』
''え、えっと〜……そ、そう!メモ用紙だよ!''
相変わらず先生は嘘がバレバレだ、そういうところも含めて先生らしい。先生が胸に寄せて見せないようにしている腕を、力づくで外し、その紙の内側を見る。
''あっ!''
『えぇ〜!?綺麗!』
私をそこに描かれた青いショートボブの三つ編みのおさげが可愛い制服の少女を、私は洗脳されたかのように魅入っていた。色鉛筆で描いたようには見えない、すごく綺麗な色彩だった。色彩と聞くと少し嫌な気分になる。 - 29二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 16:06:07
''………''
先生は俯いて黙っている。そんなにみられて恥ずかしかったのだろうか。後ろに少しだけ書かれている風景…半壊の教室と海は、少女を消すことなく、少女を強調している。先生にこんな才能があったとは、夢にも思わなかった。先生が絵を描くことは少ない。というか一度も見たことがない。
『せんせぇ〜? こんなに描けるんだったらさ。その…
おじさんを、描いてみない?』
少しだけ顔が赤くなったのがわかる。けど、これは今自分ができる最大限のお願いだった。先生はキヴォトスの生徒たちに慕われているし好かれている。いつかは盗られるかもしれない。だから、行動に移そうとは思っていた。けどまさか自分がこんなに意気地なしとは思わなかった。
''ごめん、気持ち悪いよね?''
『いやいや全然?むしろすごいな〜って思ったくらいだよ〜』
''そう、ならよかった。
昔ね、私は外の世界でよく絵を書いてたんだけど。それがどうにも不評でさ。自分の絵には自信がなかったんだけど。絵を描くのが趣味だったから、書いてたの。
でも、そのうち私には誰も寄り付かなくなって''
先生の昔話。全然聞いたことがないけど、今この場で私だけが聞いているという状況がたまらなく嬉しい。
『うんうん。それで?』
''私は絵を描かなくなったんだよ。で、大学でも絵を描かなくて…でも、絵を描かなくなった時から友達はグンと増えたよ。
だから、私は描くのが好きだけど、今まで描いてこなかったんだ。
キヴォトスに来てからはたまに描くようになったくらい。だけど、生徒に見つからないように。''
その顔はどこか寂しそうで、どこか過去を見通したような鋭い目。淡々と語るその口調は、いつもの先生とは思えないほど暗いトーンだった。
『うへぇ〜…何を言うかと思えば昔話じゃん。先生も学生時代は苦労したんだね〜』
先生は、とても優しい人だ。何が起きても生徒たちの命を最優先にして、自分の命を捨ててでも生徒救おうとするような人。でも流石に裸で空から降ってきた時はびっくりした。 - 30二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 16:07:16
''で、なんだったっけ?''
我に帰ったかのように私を見て声をかけてくる。目と目を合わせて言われると少しドキッとする。
『え、えっと。おじさんを描いてみない?』
''いいの?嫌じゃない?''
『むしろ嬉しいくらいだよ〜きっと綺麗に描いてもらえるじゃん〜?』
''それじゃあ、ありがたく描かせていただくね。''
そう言って先生は椅子に座って私を観察している。先生は、『そこに座って』とか『もうすこし口角を上げて』とか、指示を出している。描かれる側というのは、ドキドキするものなのだと初めて知った、先生の目は生徒を見る目ではない。戦略を…いつも通り任務をする時の先生の目だ。
(30分後)
いい加減眠くなってきた…というところで先生から声がかかった。
『うへぇ〜? 早いね先生。もう少しかかるものだと思ってたよ〜』
''描き慣れてるからね。
ほら、ホシノ。お気に召したかな?''
そう言って紙を裏返して私に見せつけてくる。
私には到底見えない、いい意味で、だ。後ろの風景の一部も書かれていて、しっかりと色鉛筆で色もついている。これを30分で仕上げたのか、と思うと先生の才能がよくわかる。制服のシワも再現されている。ただ、目を見張るのはそこではない。顔だ。私は寝不足なのだが、それがうっすらとだけ塗られていて、あまり目立たない。何より少し癖のある髪も完全に描かれていて、言葉に表せないほど、綺麗だ。私が化粧をしても、ここまでにはならないだろう。絵はどちらかといえば美人系ではなく可愛い系だった。
''ホシノが喜ぶと思って、可愛い系にして見たんだけど…''
『ありがと先生!一生大事にするね!』
貰おうとすると、ひょいと手を下げられ手は空を切った。
''おっとっと、タダで渡すとは言ってないよ〜?''
冗談めかしてそう言っている先生は冗談が好きな人だ。それはわかっている。私は少し先生を睨みつけながら、でも少し笑った。
''ふふ、そんな怒らないで。冗談だから''
そう言って前に差し出された絵を見る。
今日は、今までの当番で一番嬉しかったかもしれない。
後日、私は対策委員会のみんなにこの絵を自慢した。
対策委員会のみんなも絵を描いて欲しいとシャーレに突撃し、それが他の学校にもバレたようだ。
それで、先生が毎日毎日生徒の絵を描き続けて苦労しているのはまた別の話。 - 31二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 16:24:50
途中経過報告。
とても良き、軍人先生ってなんかねぇ…良い - 32二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 16:49:56
描いてる間に概念投下しといてくれ。
次は>>35で概念
- 33二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 16:52:06
良い具合、良い感じ
読んでて落ち着く、ありがとうございます
あ、概念は「生徒と一緒に隣り合ってキッチンに立つ先生」で - 34二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 16:54:35
あざっす
先生は、とてもすごい人だ。でもそれ(戦術)は一般人のそれではない。何か、心得を得ているような、そんな感じ。
私こと早瀬ユウカは、先生の溜まりに溜まった仕事を処理しながらそんなことを考えていた。ふと先生の方を見てみる。だが、そこに先生はいなかった。
『まったく…先生はどこに行ったの!?』
驚いて大声を上げる。どこに行ったんだろう。仮眠室?まさかサボってる…?いやいや、先生である人がそんなことをするはずが…いや、ありえるかも…
私は急いで部室を出て、先生を探し始めた。
''ふふ、よしよしあとは…''
- 35二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 16:55:54
先生視点──────────────────
私は、私を探しに出て行ったユウカを尾行していた。この時、私は足音一つ立てず、猫も気づかないほどに気配を消していた。
この技術はどこからきたのか? それは…時期にわかる。
''わっ!!''
仮眠室を探していたユウカの後ろから大声を出して驚かせる。
『…!!』
ユウカは条件反射で振り向き銃を構え、こっちに引き金を引こうとした。
私は危機感を覚え、こちらも条件反射で銃を自分でも驚くほどの速さで無力化した。
『えっ!?先生…はっ?』
とても驚いているようだった。
ん?銃を無力化した? あれ、私今とんでもないことしたような…
数分後 ユウカ視点────────────
『さっきの、なんなんですか!?』
''え、えっと…''
先生は先ほど一般人とは思えない動きをした。それも、慣れた動きで、流れるような動きで…だ。
『先生…もしかして…』
''うん…実は外の世界でいろいろあって…''
『その色々っていうのは…戦いに関することですか?』
先生は何も言わず少しだけ首を縦に振った。とても話しづらそうな顔をしていた。でも、今のでわかった。先生は軍人だったんだろう。だから指揮も的確で、完璧。悔しいけどそこは誰にも負けていない。
''ごめんね…いつかは言おうと思ったんだけど…''
『先生!だったら私を鍛えてください!』 - 36二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 16:57:11
先生の言葉を遮って、お願いした。先生はそのくらいなら…と躊躇しながら頷いた。しばらくして、先生はいつものスーツではなく。動きやすい服装をしていた。先生の私服は数回見たことがあるが、こういうのは初めてだった。
''…で、俺に何をして欲しいのかな?''
俺…先生は確かにそう言った。あれが、本当の先生なのだろうか? いや、そんなことはどうでもいい。
『え、えっと…CQCなどは…?』
''タンクでCQCか…まぁいいんじゃないか?''
なんかイマイチな反応をされたが、気にしない。先生のために強くなるのに、先生に稽古をつけてもらっていいのだろうかという質問は受け付けない。
先生が動く、すぐに私もファイティングポーズを取って腕を伸ばす。掴もうとした腕は、悠々と私の手を避けた。それと同時に左腕を掴まれ、そのまま流れるように無力化される。
…やっぱり、先生はすごいや。(私の見解でしかないが)軍人であった先生が私のテキトーなCQCで勝てるわけがない。
''これでも、一応十二年軍人してないから。''
『やっぱり…先生!もう一戦!』
私は先生に勝つという一心で1日をずっとCQCを学ぶことが多かった。後で分かったが、後半はCQBを先生は使っていたらしい。どうりでバリバリ殴ってくるわけだった。 - 37二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 16:58:44
続きは、また今度でいいですか?
キャラとか概念をとりあえず投下しといてください。消えたらまた明日作るんで。消えてたらまた概念投下よろしくお願いします。 - 38二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 17:11:46
本日は誠にありがとうございました。
- 39二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 17:19:46
乙、ありがとうございました!
あ、ゲヘナに来たミカがヒナの下で奉仕活動、的なの、もしよろしければお願いします! - 40二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 17:21:02
なんか暇だったんで前の引っ張り出してきました。読んでもいいですよ。
先生が記憶喪失になった!?!?
ホシノ視点
私は、ある1人の大人の手を握っていた。病院用ベッドの上で、静かに眠っている彼は、ピクリとも動かない。体温はある。死んでいないのは理屈ではわかっていても、『死んではしまうのではないか』と考えてしまう。救護騎士団の人が応急処置もしてくれた。ふいに包帯で肩と頭をぐるぐる巻きにされた先生を見ると、涙が溢れ出てきた。いくら拭っても溢れてくる。ユメ先輩(あの)ときにとっくに枯れたと思ってたのに、穴が空いた容器に水を注いでいるように、感情の水は出ていってしまう。幸せも、とっくに漏れ出てしまった。
どうしてこんなになってしまったんだろう。 - 41二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 17:22:02
(数時間前)
私はある任務に先生と一緒に戦場に出ていた。
先生『左前方!伏兵!』
そう言われ、障害物を飛び越えて後ろを向くと、確かに伏兵がいた。私はショットガンで伏兵を撃ち抜く。
先生『よし、これでこの辺りは大丈夫そうだね。』
ホシノ『うへ〜…先生ってすごいよね』
先生『急にどうしたの?』
ホシノ『おじさんはね〜先生がいてくれないと今はないし、対策委員会の子達とも一生会えないかもしれなかったじゃん?』
先生『…そうだね、
でも、ありがとうっていうつもりなら、対策委員会の子達に言ってあげて。
私がそれを言われるのは、少し違う気がするし。私はあの子たちの…思いに従っただけだから。
本当に感謝するべきは、あの子たちに、だよ。』
私はそれを聞いて、目を見開いた。
人を救ったのに、なぜこの人は威張らないのだろう。人の1人や2人救ってきたから?それとも私に言われるのは嫌だった?
否、どちらでもない。先生は本当の、無償の信頼と善意で動いて、見返りを求めない。根っから、いや信念から善意を貫くことを躊躇わない聖人。
ホシノ『…!
ありゃありゃ、言おうとしてたんだけどな〜先に止められちゃったよ。
先生はなんでもお見通しだね。』
先生『それじゃ、帰ろうか。もう日も暮れてきたし、夜の砂漠は寒いからね(メモロビにて体験済)』
その時、ピピピと嫌な音が鳴る。C4の音だ。
しかも、近い。どこかにランプがあるはずだ。
必死で探した。先生の周りは特に厳重に、でもたったの数秒では見つけられなかった。先生はタブレット端末を構えている。
次の瞬間、先生は私の前に出て手を広げる。見えなくなった前からドカンと爆発音がした。爆風で先生のタブレットは吹き飛ばされ、体制を崩し後ろに倒れる。
そこまでは良かった。倒れた先生の打った場所が悪かった。バラバラになった瓦礫の角に頭をぶつけ、赤い液体を流している。
スケバン『うぅ…お前!殺してやる!!!!!』
そうして、放たれた銃弾は先生の肩を撃ち抜いた。先程の爆風で尻餅をついていた私は、すぐに盾を展開することはできなかった。
私はすぐにスケバンを処理して先生に駆け寄る。
ホシノ『先生!!!!!!』 - 42二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 17:23:10
ホシノ『先生!!!!!!』
大声を出して肩を揺さぶる。こんな時すぐに応急処置ができたら、私は大切な人を守れただろうか。涙が流れる。
流れ落ちた大粒の水は、血溜まりを濁らせて消えた。
声も虚しく赤い水溜りは広がって、先生の横で膝をついている私の制服のスカートに付着する。
セリナ『大丈夫ですか?』
瞬間、上から声がした。女性の声、ピンクの髪の女の子。
セリナ『応急処置をします。あなたは連邦生徒会と救護騎士団に連絡を』
そう言われ私はスマホを取り出し、連絡を入れる。
たしか、この番号だったよね…そんなことを呟きながら震える手で番号を入力する。先生を失うなんて、ユメ先輩に顔向けできない。それに…キヴォトスの生徒たちから先生は慕われて…否、好かれている。ここで先生を死なせたら、キヴォトス中が混乱の渦になる。
先生のために、みんなの為に、殺せない。殺させない。死なせない、死なせたくない。
そうして、包帯でぐるぐる巻きにされていく。その光景を見ることしかできなかった私は、ただただ涙を流して、小さな声をあげて泣いた。
(現在)
そうだ、思い出した。私は先生を守りきれなくて…
あの時、なんで意地でも盾を展開して先生の近くに移動しなかったんだろう。音がしたなら、場所も特定できたはずだ。
思い出し始めると、自分の惨めさ、そして後悔の念に駆られた。
ユメ(そんなので、みんなを守れると?)
ユメ先輩の声が脳内に響く。もういなくなった人のはずだ。ならこれは幻聴…
ホシノ『うぅ…ひぐっ……ごめ、ごん、なさい…
…せんせぇぇ!…起きて…よ!ひぐっ…』
先生の手を私は握った。 - 43二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 17:25:02
先生『……
ん…』
ホシノ『…!!!』
私は、聞こえなかった''はず''の人の声を聞いた。何回も聞いた、大好きな声、私を2回も救ってくれて、いつでも私を気にかけてくれてた、大好きな人の声。
それが、私にわからないはずがなかった。その呟いたような声も、私の耳はしっかりと聞いて逃さなかった。
ホシノ『先生!』
先生『…えっと…』
ホシノ『大丈夫?』
先生『えっと…うん、''俺''は大丈夫だけど?』
俺…?
私は先生の一人称に違和感を覚えた。いつも私なのに、俺?これが素なのか、今の私には判断できなかった。
ホシノ『あぁ〜よかった〜
おじさんすっごく心配したんだからね〜』
先生『おじさん…?
君、女の子だよね?』
ホシノ『は?
え、っ、先生。冗談だよね?もう〜全く、心臓に悪いよ〜
おじさん、心臓に悪いのは嫌いだな〜』
認めたくない、分かっていても、それを知りたくない。
先生『えっと…君は…『誰』ですか?』
聞きたくない、その言葉を、その意味を、わかりたくない。だけど、無情にも脳は勝手にその言葉を反芻して、理解してしまう。心は、ズタズタに引き裂かれたように痛かった。
ホシノ『先生…忘れたの?私だよ。
小鳥遊ホシノ…だ、よ?』
言葉が詰まる。今にもしゃくりをしてしまいそうになるが、必死に堪えて、訴えかけた。
だけど、その返答はあまりにも無情で、これは夢だって思いたかった。たしかに、先生に何回も迷惑をかけたのが悪かったのかもしれない。それが巡り巡って天罰として、私に降りかかったのかもしれない。 - 44二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 17:26:08
けど、それが私じゃなくて…他の誰でもない先生に災いしたのは、過去の自分を憎んだ。
先生『…ホシノ…さん?小鳥遊さんの方がいいかな。』
飄々としたいつものトーンとは違った力強い声、こんなのも嫌いじゃないけど、いつもの先生に戻ってほしかった。
私は、現実をやっと反芻し終えて、飲み込もうとしたが、心がズタズタになった今の私には、到底飲み込めずに、吐き出してしまった。
しかも、記憶がない先生の前で、号泣した。年甲斐もなく子どもみたいに泣いた。自分でも情けないと思う。先生の前で、こんなこと本当はしたくない。嗚咽も止まらなかった。先生の顔は涙で掠れて見えない。けど、こっちに左手を伸ばしているのが分かった。
先生『えーっと、ちょっとよく状況がわかってないんだけど。小鳥遊さん、元気出して。』
撫でられた。優しい、でも男性の凛々しい手で。右腕は右肩が撃ち抜かれているから動かせない。だけど、先生は記憶がなくて変わらないんだな、そう思った。
ホシノ『うぅ…先生ぇ…なんで、、、なんでぇ…! うっ…ひっぐ』
先生『…よしよし』
先生は私が泣き止むまで撫でてくれた。そして私が泣き止んだ時、やっと先生の方から口を開いてくれた。
先生『先生…ってことは君は俺の生徒?』
ホシノ『うん…ひっぐ
そうだよ…私の、みんなの先生。』
先生『どんな先生だった?』
ホシノ『優しくて…生徒のためなら命を賭しても構わないって、そんな感じの先生。私を救ったのだって先生だった』
先生『…いい先生だったんだね。
まぁ、今の俺にはできそうにないけど?』
冗談まじりにそう言われる。今の俺にはできない…変わらないよ、先生は。そう言いたかったけど、また嗚咽が止まらなくなって、その日は言えなかった。
家への帰路に着いた時、私は俯きながら歩いていた。頭はクラクラで体はフラフラしているし、千鳥足だ。通行人から変な目で見られてるのはわかってる。
でも、そんなこと気にする余裕すらなかった。先生のモモトークを開く。
…何を打とうか。先生がそもそも前の会話を忘れている…!
ホシノ『だったら…つまり、先生が前の会話を見れば思い出すかも。』
私は一つの希望を見出した。
to be continue - 45二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 17:57:38
明日、部活なんで少しスレを立てるの遅れるかもです。
しかも卒部式なもんで…すみませんが、ここで書きたい人は書いてていいですよ。 - 46二次元好きの匿名さん25/07/18(金) 18:54:29
あと少しでもいいな!と思ったら感想をください。