【🎲】【閲覧注意？】千奈「た、大変ですわ…！」２

[1 二次元好きの匿名さん 25/07/19(土) 18:18:53]

【🎲】【閲覧注意？】千奈「た、大変ですわ…！」｜あにまん掲示板

SSD新作及びはみ出し症候群の人です。

進行していた上の千奈ちゃんスレのレスが200に達しそうになったので、続きとして新たにスレを立てました。

まだ上の千奈ちゃんスレをご覧になってない場合、先に上の千奈ちゃんスレを見ることを強く推奨します。

[2 二次元好きの匿名さん 25/07/19(土) 18:22:40]

たておつ

[3 二次元好きの匿名さん 25/07/19(土) 18:30:39]

これまでのあらすじ

ある日突然、千奈は自分そっくりのもう１人の千奈に出くわした。その千奈は広が千奈を驚かせるために作成したクローンだったが、想定外の事態が起こって千奈以外のクローンまで出てきてしまって大変なことに。
否応なしにクローン騒動に振り回される中、広は暴走した雨夜燕のクローンを強制的に処分。その末路を見届けた千奈はクローン達を説得する決意を固めたのだった。
そうして各アイドルのクローンと会っていると、アイドルのクローンを生み出した存在であるクローンあさりがあさり先生を監禁しようとする現場に立ち入ってしまい、千奈達は説得を開始。１度は説得できたように思えたがクローンあさりは再び暴走。その危機から救ったのはリーリヤと、シルヴェスタと化したクローンのリーリヤだった。

[4 二次元好きの匿名さん 25/07/19(土) 18:33:07]

これまでのあらすじ２

リーリヤとクローンリーリヤもクローンあさりを説得を試みるも、クローン達にまで捨てられたと思い込んだクローンあさりは遂に限界まで暴走。
それでも千奈は説得を諦めない。クローンの皆を救うためにも、本物の皆を助けるためにも、この戦いだけは負けるわけにはいかない。
今、アイドル達の未来をかけた最後の戦いが幕を開けるのだった。

[5 二次元好きの匿名さん 25/07/19(土) 19:40:01]

最終決戦楽しみ

[6 二次元好きの匿名さん 25/07/19(土) 21:38:40]

ほしゅ

[7 二次元好きの匿名さん 25/07/19(土) 22:39:07]

すごい熱い展開やんけ

[8 二次元好きの匿名さん 25/07/20(日) 00:34:03]

スレ立ておつ

[9 二次元好きの匿名さん 25/07/20(日) 00:40:59]

クローンあさり「スベテ…滅ボス…！クローン達ヲ処分スル奴ラモ、ワタシヲ捨テタクローンモ、コノ世界モ…！！スベテ、スベテ！スベテスベテスベテ滅ボス！
ワタシヲ捨テルナラ、モウスベテイラナイィィ！！！」

クローンリーリヤ「『対象の暴走値、計測完了！
どうやら残っていた理性まで制御できないほどの力に飲み込まれてしまい、もうクローンのあさり先生自身でも止まらなくなっているみたいです！』」

リーリヤ「…皆さん、よく聞いてください。あの状態のクローンのあさり先生に声を届かせるのは、きっと難しいと思います。なので、わたしとクローンのわたしでクローンのあさり先生の暴走を食い止めます。
わたしが攻撃を防ぎ、暴走を食い止めている間に皆さんはなんとかクローンのあさり先生に声を届けてください！そうしてクローンのあさり先生を無力化できれば、きっと…！」

千奈「わかりましたわ！」

佑芽「リーリヤちゃん！アタシも攻撃に立ち向かうよ！」

クローン佑芽「うん！アタシにも任せて！」

リーリヤ「む、無理はしないでね！？」

[10 二次元好きの匿名さん 25/07/20(日) 00:59:02]

これより完全に暴走したクローンあさりとの最終決戦が始まります。千奈達の説得によってクローンのあさり先生の暴走値を０にすることができれば、今度こそクローンのあさり先生を止められるはずです。
しかし暴走したクローンのあさり先生は常に激しい攻撃を行います。ただし暴走しているせいか、そのダメージはかなりムラがあるようです。それでもクローンのリーリヤことシルヴェスタのHPが尽きる前に説得しなければなりません。また、クローンのあさり先生は必ず一番最後に行動します。
この戦いではいくつか先程の戦いから引き継ぐ要素があります。

・　完全に暴走する前のクローンあさりとの戦闘における説得補正値(現在50)

・クローンあさりの暴走値を0にした時の佑芽とクローン佑芽、あさり先生の最終的なHP(224、57、104)
これらのHPは全て足され、その合計値が思いの力となり、シルヴェスタを守るバリアとなります。(最終決戦のシルヴェスタのHP+385)

また、この戦闘ではあさり先生の代わりにリーリヤとクローンのリーリヤ(シルヴェスタ)が戦闘に参加しており、すべてのダメージはシルヴェスタが受けることになります。
シルヴェスタは以下の行動のどちらかを行えます。

・白線斬り(クローンあさりの暴走値－100)
・極光バリア(受けるダメージを－100)

もしクローンのあさり先生の暴走値を0に出来ずにシルヴェスタがやられてしまえば、未来は閉ざされてしまうでしょう。

[11 二次元好きの匿名さん 25/07/20(日) 01:06:44]

ラウンド１　現在の説得補正値　50

千奈＆クローン千奈

説得

dice2d100=65 37 (102)

広＆クローン広　dice2d2=2 2 (4)

１　説得

dice1d50=50 (50)

２　状況把握(説得に＋１０補正)

佑芽＆クローン佑芽　dice2d2=2 1 (3)

１　説得

dice1d50=21 (21)

２　シルヴェスタ援護(シルヴェスタの受けるダメージ－20)

シルヴェスタ　HP1385

dice1d2=1 (1)

１　白線斬り(クローンあさりの暴走値－100)

２　極光バリア(シルヴェスタの受けるダメージ－100)

クローンあさり　暴走値2000

暴走攻撃

dice1d300=60 (60)

[12 二次元好きの匿名さん 25/07/20(日) 01:12:49]

広とクローン広の状況把握により永続で説得補正値＋20。(現在70)

135+107+91=333の説得！
シルヴェスタの白線斬りにより、クローンあさりの暴走値－100！
クローンあさりの暴走値　残り1567

クローンあさりの暴走攻撃！
佑芽の援護によりダメージ－20。
60-20=40のダメージ！
シルヴェスタのHP　残り1345

[13 二次元好きの匿名さん 25/07/20(日) 01:28:21]

広「あそこまで暴走した原因を冷静に考えてみたんだけど、やっぱりクローンにも捨てられたからって理由で暴走したとは思えない。」

クローン広「あ、私もそう思った？なんか違和感あるよね。」

広「うん。たぶんだけどクローンに捨てられたという思い込みによる暴走はあくまでもきっかけ。クローンのあさり先生が暴走した真の原因は、端からクローンと本物は仲良くできないという自分の中にあった先入観を、自分が生み出したクローンに否定されたことが原因なんじゃないかな。それが回り回って『クローンにまで裏切られた』って結論になったんだと思う。」

千奈「つ、つまりどういうことですの？」

クローン広「分かりやすく例えるなら、トンカツはヘルシーだと思い込んでいた手毬が、咲季から『トンカツはヘルシーじゃないわよ！』って言われて怒った手毬みたいな感じ。」

クローン千奈「絶妙にわかりませんわね…」

広「とにかく、自分の中で正しいと思っていたことを根底から覆されて必死に否定した結果、ああなったんじゃないかってこと。このケースで説得するには、凝り固まっている先入観を何らかの形で破壊するしかない。」

千奈「クローンのあさり先生…。」

クローンあさり「アハハ、アハハハハ！！！」

[14 二次元好きの匿名さん 25/07/20(日) 08:05:16]

ラウンド１　現在の説得補正値　70

千奈＆クローン千奈

説得

dice2d100=44 46 (90)

広＆クローン広　dice2d2=2 1 (3)

１　説得

dice1d50=35 (35)

２　状況把握(説得に＋１０補正)

佑芽＆クローン佑芽　dice2d2=2 2 (4)

１　説得

dice1d50=9 (9)

２　シルヴェスタ援護(シルヴェスタの受けるダメージ－20)

シルヴェスタ　HP1345

dice1d2=2 (2)

１　白線斬り(クローンあさりの暴走値－100)

２　極光バリア(シルヴェスタの受けるダメージ－100)

クローンあさり　暴走値1567

暴走攻撃

dice1d300=269 (269)

[15 二次元好きの匿名さん 25/07/20(日) 08:11:21]

↑ラウンド１ではなくラウンド２です。　

広の状況把握により永続で説得補正値＋10。(現在80)
124+126+115=365の説得！
クローンあさりの暴走値　残り1202

クローンあさりの暴走攻撃！
佑芽とクローン佑芽の援護によりダメージ－40。
極光バリアによってダメージ－100。
269-40-100=129のダメージ！
シルヴェスタのHP　残り1216

[16 二次元好きの匿名さん 25/07/20(日) 08:48:33]

クローンあさり「邪魔スル奴、捨テル奴、全部滅ボスゥゥ！！」

クローンリーリヤ「『対象の強力な攻撃を感知。バリアの展開を推奨します！』」

リーリヤ「わかりました！極光バリア、展開！」

佑芽＆クローン佑芽「「リーリヤちゃんを守るぞー！！」」

クローンあさり「邪魔スルナァァァ！！！」

クローン千奈「ほ、本物の葛城さんも、クローンの葛城さんもすごいですわ…。」

クローン広「だけど長くは持たない。早く暴走を止めないと。でもどうすれば暴走を止められるか…」

広「…１つ方法は、あるよ。
だけど…それがうまく行く確証がない。千奈、とにかく説得を続けよう。もし私の予想通りなら、説得こそクローンのあさり先生を止める鍵になるはず。」

千奈「はい！最初からそのつもりですわ！」

[17 二次元好きの匿名さん 25/07/20(日) 11:36:31]

ラウンド３　現在の説得補正値　80

千奈＆クローン千奈

説得

dice2d100=94 61 (155)

広＆クローン広　dice2d2=1 1 (2)

１　説得

dice1d50=13 (13)

２　状況把握(説得に＋１０補正)

佑芽＆クローン佑芽　dice2d2=1 2 (3)

１　説得

dice1d50=30 (30)

２　シルヴェスタ援護(シルヴェスタの受けるダメージ－20)

シルヴェスタ　HP1216

dice1d2=2 (2)

１　白線斬り(クローンあさりの暴走値－100)

２　極光バリア(シルヴェスタの受けるダメージ－100)

クローンあさり　暴走値1202

暴走攻撃

dice1d300=1 (1)

[18 二次元好きの匿名さん 25/07/20(日) 11:40:44]

174+141+93+93+110=611の説得！
クローンあさりの暴走値　残り591

クローンあさりの暴走攻撃！
クローン佑芽の援護によりダメージ－20。
極光バリアによってダメージ－100。
シルヴェスタはダメージを受けなかった！
シルヴェスタのHP　残り1216

[19 二次元好きの匿名さん 25/07/20(日) 11:53:00]

クローンあさり「ナ…！？ナゼ、ナゼダメージヲ受ケテナイ！？」

クローンリーリヤ「『…わたし達は、クローンも本物の皆も守るという覚悟でここにいるんです。』」

リーリヤ「その覚悟がある限り、わたし達は絶対に負けません！！」

クローンあさり「ウルサイ！ウルサイウルサイ！！ワタシハ…ワタシハァァー！！！」

クローンあさりは更なる力を宿す。しかし既に限界以上の力を宿しているせいか、保持しきれなかった力が体外に溢れており、体は最早原型を留めることすら難しくなってきていた。

クローン千奈「ま、まだ力を…！？これ以上やったら、クローンのあさり先生も無事では済みませんわ！」

クローン広「ダメだね…。もう声すら聞こえてないみたい。」

広「…なるほど、やっぱりそういうこと、か。」

クローン広「本物の私、何かわかったの？」

広「うん。今ので確信した。あの暴走こそがクローンのあさり先生を救える、たった１つの可能性。」

佑芽「え？どうして暴走がクローンのあさり先生を救うことになるの？」

[20 二次元好きの匿名さん 25/07/20(日) 12:18:36]

広「見てわかる通り、クローンのあさり先生は今、過度な暴走でもう力を保持しきれてない。行き場が無くなって膨張した力は最後に牙を向くことになるだろうね。」

クローン広「もしかして…力を暴発させればクローンのあさり先生を倒せる？」

広「ううん。倒すんじゃない。暴走を加速させて極限まで力を溢れさせた後、それが放たれる瞬間にクローンのあさり先生を攻撃して溢れた力をクローンのあさり先生から引き剥がす。救えるとしたら、これしかない。」

クローン千奈「そ、そんなこと可能なのですか！？」

広「まず無理だね。引き剥がす瞬間を見誤ったらアウト。引き剥がした力を処理できなくてもアウト。少なくとも私達では無理だった。
…でも今は本物とクローンのリーリヤがいる。その機体の機動力なら、不可能と思える奇跡を起こせるかもしれない。
…だけど、あまりにも危険。そして責任重大、だよ。リーリヤ…いける？」

リーリヤ「大丈夫です。わたしにはシルヴェスタ…クローンのわたしがいますから。」

広「そっか、わかった。信じる。」

クローンリーリヤ「『対象の戦闘能力の増加を確認しました。強い一撃に気をつけてください！』」

(これ以降、クローンあさりの攻撃のダメージに＋200されます。)

[21 二次元好きの匿名さん 25/07/20(日) 12:20:16]

ラウンド４　現在の説得補正値　80

千奈＆クローン千奈

説得

dice2d100=98 76 (174)

広＆クローン広　dice2d2=1 2 (3)

１　説得

dice1d50=6 (6)

２　状況把握(説得に＋１０補正)

佑芽＆クローン佑芽　dice2d2=1 1 (2)

１　説得

dice1d50=19 (19)

２　シルヴェスタ援護(シルヴェスタの受けるダメージ－20)

シルヴェスタ　HP1216

dice1d2=1 (1)

１　白線斬り(クローンあさりの暴走値－100)

２　極光バリア(シルヴェスタの受けるダメージ－100)

クローンあさり　暴走値591

暴走攻撃(与えるダメージ＋200)

dice1d300=293 (293)

[22 二次元好きの匿名さん 25/07/20(日) 12:24:21]

クローン広の状況把握により永続で説得補正値＋10。(現在90)
188+166+96+109+109=668の説得！
シルヴェスタの白線斬りにより、クローンあさりの暴走値－100！
クローンあさりの暴走値は0になった！

[23 二次元好きの匿名さん 25/07/20(日) 19:59:21]

クローンあさり「ウァァ！！！ウルサイ！ウルサイ！ウルサイウルサイウルサイ！スベテ滅ボスー！！」

広「…クローンのあさり先生の体と、体に溜めておける力を考慮すると、恐らくここが限界ギリギリだね。

リーリヤ。暴発して初星学園に被害が及ぶ前にクローンのあさり先生をできるだけ空高くに飛ばして。その後、クローンのあさり先生が溜め込んだ力ごと消し飛ばす勢いの渾身の一撃で仕留めて。チャンスは１度だけ…だよ。」

リーリヤ「はい！…行きますよ、クローンのわたし！」

クローンリーリヤ「『はい！葛城リーリヤ、最後のミッションを遂行します！』」

リーリヤとクローンリーリヤは上空に向けてクローンのあさり先生を吹き飛ばす。そして、飛ばしたあさり先生を追いかけるようにリーリヤ達は飛び立つ。

クローンあさり「グゥゥ…！スベテ…スベテ消シ飛バシテアゲマスヨォォー！！！」

千奈「葛城さん…！どうかご無事で！

クローンのあさり先生…！どうか、どうか…わたくし達の言葉を、思いを…！」

dice1d1=1 (1)

１　───届いてくださいまし！！

[24 二次元好きの匿名さん 25/07/20(日) 20:08:24]

それは一瞬だった。どす黒い力と煌びやかな白い閃光が空高くで激突し、大規模な爆発が起こった。
やがて煙が晴れていき、戦いの結末を静かに見せた。

クローンあさり「ソ、ソンナ…ワタシハ、クローンヲ生ミ出シタ…存在…ナノ、ニ…。ア、アァァー…！」

リーリヤ「───『白閃』。これで…終わりです。」

クローンリーリヤ「『シルヴェスタに、止められぬ者なし。』」

クローンあさりは全ての力を失い、落下していく。クローンあさりの暴走は、白い閃光によって終わりを告げたのだった。
後に広はあの空を見て、『まるで１つの流れ星が流れたようだった』と、静かに語る。

[25 二次元好きの匿名さん 25/07/21(月) 00:28:34]

ほしゅ

[26 二次元好きの匿名さん 25/07/21(月) 05:39:44]

広「リーリヤ、お疲れ様。本当に助かった。」

リーリヤ「ううん。わたしだけじゃない。皆が頑張ったからだよ。」

クローンリーリヤ「『クローンのあさり先生も保護しました。』」

クローンあさり「…」

クローン千奈「と、とても痛々しいお姿ですわ…」

クローン広「これでもまだ辛うじて生きてる。状況を考えれば無事じゃ済まなかった可能性も十分あった。奇跡と言っていい。」

クローン佑芽「…でも、ここまでやった以上、きっと許されないよね…。」

千奈＆佑芽「「…」」

[27 二次元好きの匿名さん 25/07/21(月) 05:57:33]

あさり「皆さん！大丈夫でしたか！？」

佑芽「あさり先生！はい！アタシ達、クローンのあさり先生を止められました！」

あさり「そうですか…無事でよかったです。…でも。今後はこんな無茶をしないでくださいね？」

クローンあさり「…ぅ。」

千奈「…あ！クローンのあさり先生が目を覚ましましたわ！」

クローンあさり「…わたしは、生きているのですか…。…何故、わたしを助けたんですか。何故...説得なんてしたんですか。ただ助かりたいだけじゃないのですか…？全部無駄なのに…どうして…。」

千奈「それは違いますわ。もし助かりたかっただけであれば、わたくしなんてとっくの昔に逃げてましたわ。ですがそれ以上に…クローンの皆様に悪いことをしてほしくなかったのですわ。あのまま行き過ぎてしまえば、確実にあなたは処分され、クローンの皆様の未来すら失われていたでしょう。
本物であっても、クローンであっても、その命の価値は平等。粗末にされていいものではありません。それは、あなたも同じですのよ？」

クローンあさり「…そんな、では本当にあなたは…本気で、説得を…？」

千奈「最初から本気でしたわ！」

[28 二次元好きの匿名さん 25/07/21(月) 06:18:01]

クローンあさり「(…ああ、そう、でしたか。誰よりもクローンを粗末に扱い、捨てていたのは…わたし、だったんですね…。)」

あさり「…クローンのわたし。あなたがやったことは到底許されることではありません。初星学園は勿論、生徒の皆さんをここまで脅かせた以上は相応の責任をとってもらいますよ。」

クローンあさり「…そう、ですね…。わたしは、全責任をとって強制処分を受け入れます。篠澤さん、クローン強制処分薬剤を…」

あさり「それはダメです。」

クローンあさり「…え？」

あさり「それは正しい責任の取り方ではありません。ただの責任逃れです。関係者にきちんと事情を説明し、誠意と行動によって償ってください。それまでは先生は許しませんからね。もちろんダンスもしてあげません。」

クローンあさり「…。…皮肉なもの、ですね。処分されることがないという唯一無二の強みがあったはずなのに、そのせいで処分すらさせてくれないなんて…」

あさり「責任を取るということは、そういうことなのですよ。勉強になりましたか？」

クローンあさり「…ええ、とても。」

佑芽「よかったぁ…これで全部解決だね！」

クローン広「ううん。まだ、だよ。まだ全部終わってない。そうだよね、本物の私。」

クローン佑芽「え？ほかに何があるの？」

広「そう。私達には絶対に避けられない最後の仕事がある。クローンをどうするべきかを考えないといけない。今からそれを話し合おう。」

[29 二次元好きの匿名さん 25/07/21(月) 13:07:07]

千奈「…いよいよ、その事について話す時が来たのですわね。」

広「うん。絶対に有耶無耶にできない大事なこと。
最初に言うけど、この話し合いや最終的な決定において、私情を挟む気は一切ない。全てを総合的に判断して、クローンの処遇を決める。場合によっては、千奈にとって残酷な結果になることもある。だけど、その決定には従ってもらうよ。
たとえ私が下した決断で千奈に嫌われることになっても、初星学園を追放されることになっても、それは全て私の責任だから全て受け入れる。
それとこの話し合いにおいてクローン側の言葉は一切聞き入れないよ。これはあくまで本物の私達がきめることだから。以上を踏まえた上で…話し合おう。クローンの辿るべき未来を。」

千奈「…はい。」

佑芽「うーん…アタシ、話についていけそうにないなぁ…。」

[30 二次元好きの匿名さん 25/07/21(月) 13:19:52]

広「前提として、私が作った千奈のクローンと、事故で生まれたあさり先生のクローン以外のクローンは、クローンのあさり先生が生み出した存在。そして千奈以外のクローンは度合いは違えどほぼ例外なく本物と成り代わろうとしていたと思う。
その最たる例が雨夜副会長のクローン。あれは一歩間違えれば確実に被害が出ていた。」

千奈「…そうですわね。しかし、わたくし達は葛城さんや花海さんのクローンのご協力があったからこそ、クローンのあさり先生を止められましたわ。」

広「だけど、それは事故でクローンのあさり先生を生み出さなかったらそもそも起こらなかった事件。もっと言えば、私が千奈のクローンを作ろうとさえ思わなければ事件が起きることすらなかった。それについて話すことは不毛だよ。」

千奈「それならば、その事件を抜きにしてクローンの皆様がいたことで救われた例を出しますわ。例えば藤田さん。藤田さんはアルバイトとレッスンの日時を重ねてしまいました。しかしクローンの藤田さんのお陰でトラブルを防ぐことができてますわ。これは考慮すべき点ですわ。」

広「もちろんその通り。ただそれはクローンのことねに悪意がなかったことの証明にはならない。その行為自体が成り代わりのための布石もあり得る。結局、こういうのは悪魔の証明になる。」

[31 二次元好きの匿名さん 25/07/21(月) 13:36:49]

千奈「最初から悪意がなかったことの証明は難しいかもしれませんが、改心の余地があったことは事実ですわ。事実、莉波お姉さまはクローンの莉波お姉さまのお悩みを聞き届け、和解してました。
また、紫雲さんのクローンに至ってはダンスで消滅する際に紫雲さんの膝の心配をなさってました。これは明らかにクローンの皆様が全員端から悪い方ではないことの証明になりますわ。」

広「いいね。私にそれを否定する材料はない。
だけど、その一方でクローンのあさり先生やクローンの雨夜副会長には明確な悪意があった事実もある。クローンのあさり先生はもう暴れることはないと思うけど、どうあれクローンの雨夜副会長の改心には至れてない。でも、それだけのためにクローン全員が悪であると結論付けるわけにはいかないね。考慮させてもらう、よ。」

千奈「…ちなみに確認なのですが、クローンの増殖は起こり得ますの？」

広「ううん。たぶんこっちからやらない限りは増殖しないと思う。知らないクローンが増えたのはクローンのあさり先生の力が原因だとわかったし、その力も既に切り離されて残ってないはず。少なくとも勝手に増えることはもうないと思う、よ。」

千奈「そうなると、重要なのは今いるクローンの皆様が安全かどうか…なのですわね。」

[32 二次元好きの匿名さん 25/07/21(月) 16:39:19]

千奈と広の話し合いは続いた。通常、こういう話し合いにおいて千奈と広どちらが優勢なのかは言うまでもない。最悪の未来を見据えつつ論理的に話せる広という存在を議論で打ち負かすのは千奈でなくても難しいだろう。

それでも千奈は食らいついた。感情論を極力抑え、広が納得できるように頭をフル回転させ、その上で自身の思いをぶつけながら話す。それができる人は決して多くないだろう。千奈はそれでもやり遂げようとした。

気がつけば数時間。クローン達の処遇を決める判決が下ろうとしていた。

千奈「はぁ、はぁ…」

広「千奈、すごかった。本当に千奈なのかわからないくらい話し合いできた。」

千奈「そ、それ褒めてますの…？」

広「うん。だけどそろそろクローンの処遇を決定しなきゃいけない。…ここまでの話し合いで、私も全ての決意が固まった。千奈、心して聞いてくれる？」

千奈「…はい。」

広「…わかった。………クローンは…」

dice1d100=29 (29)

１～２０　全て処分する。

２１～４０　コールドスリープさせる。

４１～６０　ある程度の自由を確立した上で監視する。

６１～８０　監視せずに自由にさせる。

８１～１００　私達と同じくアイドルを目指すライバルであり、友達。

[33 二次元好きの匿名さん 25/07/21(月) 23:55:52]

千奈「コールドスリープ…。」

広「…先に言っておくと、千奈の説得は私にもよく響いた。だけど、それを踏まえてもクローンの暴走による被害は無視できない範囲まで来ている。何かの拍子に暴走してしまう可能性は０とはいえない。
…本来であれば、クローンのあさり先生があそこまでの暴走を見せたことで、即決でクローン全員即処分でもおかしくなかった。それを踏みとどまれたのは、千奈のおかげ。」

千奈「それでも…それでも！」

広「千奈。私は恨まれることを覚悟の上でこの決定をした。それがクローンを生み出した私の責務。だから少しでも暴走の可能性があるクローンは、全てコールドスリープさせる。これでも限界まで譲歩した。…ごめんね。これがクローンを生み出した篠澤広としての決定、だよ。」

千奈「…いえ、こうなることも覚悟の上で、それでも説得することを決めたのは…わたくし、ですから。」

広「明日、現存しているクローンを集める。そこで少しでも暴走の可能性があるクローンを全員コールドスリープさせる。これは私１人でやる、よ。巻き込んだ千奈や佑芽にまでこの責任を負わせられない。…お願い。」

千奈「…わかりましたわ。」

佑芽「千奈ちゃん…」

[34 二次元好きの匿名さん 25/07/22(火) 06:56:21]

クローンのコールドスリープを決定した後の篠澤さんの行動はとても早いものでした。翌日、篠澤さんは初星学園中のクローンや関係者を集め、コールドスリープを行う意思を示しました。本物の皆様からは反対意見が出てました(特に星南お姉さまは藤田さんのクローンを連れ去ろうとしてましたわ…。)が、意外にもクローンの皆様から反対意見は出ませんでしたわ。それだけクローンの雨夜さんやクローンのあさり先生の行いが大きかったのでしょう…。
特にクローンの葛城さんは初星学園の危機を救ったとして猛烈な反対意見が出ておられましたが、篠澤さんは一貫して『少しでも暴走の可能性があるならコールドスリープする』という主張を崩しませんでした。ただ、クローンのあさり先生だけは事件の責任をとらせるという名目があったためか、本物のあさり先生が許すまでコールドスリープすらさせない意図を示しました。これも反感を買う理由になってましたが…。
…何がともあれ、こうしてクローン騒動にひとつの決着がつきましたわ。…ですが、今もなおわたくしは思ってしまいます。本当にこれでよかったのでしょうか…と。

[35 二次元好きの匿名さん 25/07/22(火) 07:05:14]

コールドスリープが行われた次の日

千奈「(クローンの皆様はコールドスリープし、初星学園はいつも通りになりましたわね。今日からまた、いつも通りの日々が始まりますわ。ですが…。
…いえ、暗い顔をしてはダメですわ！今日も明るく元気にご挨拶をしますわ！)
おはようございますですわー！」

クローン千奈「まあ！わたくし！おはようございますですわ！」

千奈「わたくし！おはようございますですわ！今日もぷにっぷにですわね！」

クローン千奈「わたくしなのですから当然ですわ！」

千奈「…」

クローン千奈「…」

千奈「わたくしが２人いますわぁぁぁー！！！！！！」

[36 二次元好きの匿名さん 25/07/22(火) 07:21:14]

広「あ、千奈だ。」

千奈「篠澤さん！ど、どういうことですの！？何故まだわたくしのクローンがここに…！？」

広「千奈だけじゃないよ。」

千奈「へ？」

クローン広「ばぁ。」

千奈「クローンの篠澤さん！？」

佑芽＆クローン佑芽「「千奈ちゃああああん！！！」」

千奈「ひぇえ！花海さんまで！こ、これは一体どういうことですの！？クローンの皆様はコールドスリープさせたのではないのですか！？」

広「それについて説明することがある。実はコールドスリープのことなんだけど…」

dice1d3=2 (2)

１　クローン全員をコールドスリープさせたら初星学園のブレーカーが落ちた。

２　コールドスリープさせたクローンを保存できる場所がなかった。

３　あれは嘘。

[37 二次元好きの匿名さん 25/07/22(火) 11:31:26]

広「コールドスリープさせること自体は出来た。だけど、コールドスリープさせたクローンを安全に、かつ秘密裏に保存できる場所を確保する必要があったことを失念してた。

少数ならどうにかなったけど、私達が確認できたクローンは数えたところ合計１０人。強制処分した雨夜副会長や、生きて償いの必要があるあさり先生のクローンを除いても８人いる。あまりにも多い。しかも『最低で』この人数だから、実際はもっといる可能性もある。この初星学園において、８人以上ものクローンを隠しながら置いておける場所は普通になかった。」

千奈「た、確かに多いですわ…。」

広「だからおじいちゃんに多くのクローンを隠しながら保存できる場所を作って欲しいって頼んだんだけど…」

dice1d3=2 (2)

１　予算の都合で無理だって言われちゃった。

２　作れそうな場所がないから無理って言われちゃった。

３　本物の星南会長に却下されちゃった。

[38 二次元好きの匿名さん 25/07/22(火) 11:35:08]

↑ミスです…。クローンの合計は１１人で、
燕とあさり先生のクローンを除いた人数は９人です。
単純に数え間違えてました…

[39 二次元好きの匿名さん 25/07/22(火) 14:33:09]

広「これだけ多くのクローンをコールドスリープしながら隠すには、それを可能にするくらいの大きな施設や場所が必要だった。勿論予算の問題もあったけど、それ以上に場所の確保ができなかった。
だから、あの場で決めたことが出来なくなっちゃったんだよね。
そうなると他に現実的なのはカービィダンスや強制処分によるクローンの消滅なんだけど…。カービィダンスはともかく、強制処分を強硬する気までは起きなかった。…なんでだろうね？」

千奈「篠澤さん…。」

広「私情は持ち込む気はない、よ。でも現在、コールドスリープが行える場所や施設がない。こうなるとコールドスリープは当分先送りしないといけない。だから良い場所が見つかるまでは、クローン達を経過観察をすることにした。」

クローン広「要するに、クローン達はコールドスリープも、強制処分もせずに様子見するってこと。」

千奈「…！」

広「ふふ、計画や予定が狂うなんて、ままならないね。」

[40 二次元好きの匿名さん 25/07/22(火) 21:10:36]

千奈「…篠澤さん。もしかしてクローンの皆様をコールドスリープさせる気は最初から無かっ…」

千奈の言いかけた言葉を広は人差し指を立てて遮る。

広「コールドスリープしようとしたのは本当。それを実行しようとしたのも、場所がないから頓挫したのも事実。だから経過観察になった。それだけ。」

千奈「…全く、篠澤さんはおばかさんですわ。
…頭の良い篠澤さんが、そんな初歩的な確認ミスをするとは思えませんわ。全て計算し、コールドスリープすることは無理だとわかってた上で、クローンの皆様のためにそう言ったのでは？」

広「ふふ、どうだろう、ね。今となっては真相は闇の中、だよ。」

佑芽「何を話してるのか全然わかんないね！」

クローン佑芽「うん！わかんない！」

[41 二次元好きの匿名さん 25/07/22(火) 21:21:17]

千奈「でも…よかったですわ！クローンの皆様とこれからもお話できるのですわね！」

広「うん。私も楽しみ。これから今まで以上にままならない生活が始まる。」

千奈「…え？ままならない生活とは？」

広「そのままの意味。私はクローンを生み出した責任者として、今後クローンの経過観察をしなくちゃいけない。それと同時にレッスンも。両方やらなくちゃいけない。楽しみ。」

千奈「え？えっ？篠澤さん、それ大丈夫…なのですか…？」

広「大丈夫じゃない。絶対体が耐えられない。でも責任は放棄できない。ふふ、ままならないね。」

千奈「…」

広「さあレッスンしよう。クローンを観察しよう。今まで以上にままならない生活…始まる。」

千奈「た、大変ですわー！篠澤さんがぶっ倒れようとしてますわぁぁー！！！」

[42 二次元好きの匿名さん 25/07/22(火) 21:30:47]

完

１０日間も続いた千奈ちゃんスレ…クローン騒動はこれにて終幕です！ここまで見ていただき、誠にありがとうございました！

[43 二次元好きの匿名さん 25/07/22(火) 21:39:47]

おつ

[44 二次元好きの匿名さん 25/07/22(火) 21:40:03]

また、最終決戦がわりとあっさり目に終わったので、後語りとして、もし何か質問が来たら可能な限り答えたいと思います。
なお、次回どんなスレを立てるかは全くの未定です。わりとシリアス寄りになったので、次はギャグにしたいところです…。

[45 二次元好きの匿名さん 25/07/22(火) 23:21:10]

クローンリーリヤってなんでシルヴェスタだったん？

[46 二次元好きの匿名さん 25/07/22(火) 23:25:36]

リーリヤは最後まで残った分いい位置もらえたね。

重複を避けなかった結果このような結果に…

[47 二次元好きの匿名さん 25/07/22(火) 23:47:03]

クローンリーリヤがシルヴェスタだったのは、ダイスに面白そうな可能性を付与したら選ばれました…(汗)
実のところ、リーリヤちゃんが出る前にクローンのあさり先生がラスボスと決まったことで、リーリヤちゃんのクローンはシルヴェスタ絡みにすることはほぼ確定でした。
そこにクローンリーダー＝シルヴェスタの結果を入れたらまさかのそっちが選ばれたと言う感じですね。

[48 二次元好きの匿名さん 25/07/22(火) 23:48:37]

クローンリーダーじゃなくて、クローンリーリヤ、ですね…。

いやはや、千奈ちゃんダイススレで連続で千奈ちゃん選ばれるとは思わないじゃないですか…(汗)
思いきって千奈ちゃんが千奈ちゃんに相談できた理由を作った結果がクローン騒動を引き起こしました。

[49 二次元好きの匿名さん 25/07/23(水) 00:06:52]

ちなみにラスボスリーリヤだった場合の考えって何かありました？

[50 二次元好きの匿名さん 25/07/23(水) 00:10:13]

>>49

もし何かの拍子にラスボスがリーリヤちゃんって決まった場合、最終決戦でシルヴェスタの姿になって立ち塞がってたと思います。

そうなると佑芽ちゃんとクローンの佑芽ちゃん、あさり先生の３人でシルヴェスタに立ち向かう構図にプラスして、はつみちゃん辺りが出てたかな？と。

とはいえシルヴェスタが敵になること自体がとんでもない絶望なので、そもそもラスボス自体いなかったってことになったかもしれませんが…。