- 1二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 21:19:50
- 2二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 21:22:12
立て乙!
スレが4本目まで続くとは思わなんだ - 3二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 21:23:50
素敵なSSやイラストを書いてくれるスレ民に感謝
更新されてると嬉しいスレNo.1だ - 4二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 21:26:09
名前が似てるっていうネタスレかと思って
リアタイでpart1を見てそれ以降は離れてたけど
いつの間にかえげつないことになってるな - 5二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 21:48:52
スレ立て乙!
まさか軽い気持ちで書き込んだレスがここまで来るとはな… - 6二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 21:53:08
前スレの軍曹さん&シスザベくんの顛末ハードボイルドな雰囲気あってよかったなぁ
- 7二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 21:57:00
- 8二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 21:58:30
- 9二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 22:03:52
たておつです
前スレのおっさん軍人さんの話でマチュ達を嬢ちゃん達、エグザベくん本体を坊ちゃんって呼んでるの個人的に凄く好き
なんかこう、ハードボイルドな年長者っぽさを感じて好き - 10二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 22:18:29
- 11二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 22:21:40
おっさん軍曹編の書き手さんだ!とてもかっこよくて面白かったありがとう 渋い大人の活躍もみたかったところにスーッときいたぜ!
- 12二次元好きの匿名さん25/07/19(土) 22:29:26
指名手配犯、強化人間、ジオンの軍人、ジャンク屋、立場も性格も全く違う他人がエグザベシステムというただ一つの共通点によって集まるの群像劇を感じて好き
そして例外なくパイロットたちがハイライトお裾分けされそうなのも良い
ジークアクスの続編ならメインキャラ誰も死なないで欲しいね… - 13二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 05:23:14
- 14二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 09:24:01
「エグザベシステムをギャンに移植!?」
「あ、はい、そうです」
気圧されながらもへら、と笑ったのは、現在ソドンにて「拘留」の名目で保護されているジャンク屋の少年だ。震える手で、彼はシャリアとコモリに私物のタブレットを差し出す。
「仮面のおじさん達は、エッちゃん搭載したビグ・ザムの攻略に悩んでる。今のジオンでビグ・ザム攻略に長けてる、エッちゃんの元になった人がいないから、ですよね? でもその人の乗機だった白いギャンはこの艦に乗ってる。
俺が乗ってたエッちゃん搭載クアックスは大破したけど、エッちゃんは無事。だから、俺のエッちゃんをあの白いギャンに移植して、俺が乗ってエッちゃんを起動させれば……」
「確かに擬似的にとは言えエグザベくんがギャンに乗ってる状態を再現できるけど、ムリムリ、危険すぎるよ! 第一、キミ、戦うの全然ダメじゃない!」
「そこは……俺は座ってるだけ、ってことで。エッちゃんに自分殺しなんかさせたくなかったんですけど、ね」
「エグザベくんのギャンは「座ってるだけ」で済む機体じゃないんだよ? それに、キミの「エッちゃん」だってこんなの反対するに」
「あ、そこは大丈夫。エッちゃんと話し合って決めてきたから」 - 15二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 09:41:22
「……「彼」と?」
そこでようやく、シャリアが口を開いた。仮面に覆い隠された眼差しが、ジャンク屋の少年を見つめる。
「あ、はい。元々言い出しっぺはエッちゃんと言うか、俺がエッちゃんの願い叶えたくて乗りかかっちゃったと言うか……」
「……キミの「EXA-νシステム」が、これを発案したの?」
「……うん」
信じられない、という目をしたコモリに、少年は一つ頷いた。キュ、と。緊張しているのだろう。少年は両手で、ズボンの太腿辺りを握りしめている。
「えと、エッちゃんは「自分のオリジナルが起こした問題だから、自分にできることなら何でもやりたい。それが「自分」を搭載した機体の掃討なら、自分こそがやるべきだ」って言ってて。
じゃあ俺がエッちゃんをあの白いギャンに移植して一緒に出撃しよう、って言って。
移植途中にエッちゃんが消失する可能性とか、俺の体がついて行けるかとか、色々考えて、一応レポートにまとめてみたから読んで下さい。えへへ、エッちゃんとの合作です」
差し出されたままのタブレットと、少し誇らしげな少年の顔を交互に見たシャリアは、半ば独り言を呟くように、少年に問いかけた。
「……君は、「彼一人」に、自分殺しの罪を背負わせたくないのですね」
「……うん。
俺、ニュータイプのくせに戦うのダメダメで、機械いじりぐらいしか取り柄が無くて、ビビりの意気地なしだけど、身寄りのない難民のジャンク屋をガキを助けてくれたエッちゃんの力になりたいし、その為なら、怖いけど一緒に戦える。……たぶん」 - 16二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 09:58:42
少年の怖がりは、彼を確保したシャリアやコモリもよく知る所だ。敵に蜂の巣にされ四肢の大半を失いながらもパイロットを守った、彼のクアックスの戦闘ログを解析すれば一目瞭然だった。
『ヤダヤダムリムリイヤーー!!!来ないで!やだ!やめてーーー!!!怖い怖い怖いエッちゃんどうしよう!?あっ来る来る来る来るァア゛ーーーー!!!!!』
そんな絶叫と、EXA-νシステムによるサポートの域を超えた機体制御、いや、最早「操縦」の記録が残されていたのだ。
確かに、EXA-νシステムを起動させられるニュータイプで、かつコントロール権の全てをシステムに委ねられる少年と「彼」をあの白いギャンに乗せれば、擬似的に「エグザベ・オリベが搭乗・操縦する白いギャン」を再現できる。
EXA-νシステム搭載型ビグ・ザムに対する、突破口が生まれる。
例えそれが、軍人どころか戦士の資質すら持たない少年をEXA-νシステムを動かす為のパーツとして扱い、主人を守る為に戦うことをしてこなかった「彼」に自分殺しを強いることだとしても。
「……私一人では判断できかねます。ですが、移植の準備はしておいて下さい。それと、君には訓練を受けてもらいますよ」
「ちょっと中佐!」
「あ……は、はい! わかりました!
……あの、俺エッちゃんに報告してきていいですか?」
「ええ、どうぞ」
「仮面さんありがとう!ちょっと行ってきます!」
タブレットを受け取ったシャリアに背を向けて、少年はMS格納庫へ走り出した。コモリの咎める目線が、シャリアを見上げる。
気持ちはよく分かる。だが、開発者達を止めエグザベを救出する為には、今の状況でこの提案を蹴ることなど不可能だ。アルテイシアも、懊悩しながらも許可を出すだろう。
ならば、と、タブレットの中のレポートを検分する。
1%でもいい。ほんの少しでも、少年と「彼」の生存率を高めなければならない。シャリアが「二人」にしてやれることは、そのぐらいしか無いのだから。 - 17二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 10:02:03
- 18二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 15:54:19
- 19二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 19:06:08
現場の軍人は表向きの隠れ蓑なシステムの方が歓迎されているかも。
- 20二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 21:31:20
開発者としては「少しでも新兵の生存率を向上させる為」だったのが、結果的に「素人を即戦力」という誰も幸せにならない案件になるとしたら…。
- 21二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 21:34:31
新人を即戦力に、は求めるとこも多いだろうしそれを超えて経験なしの素人で成果が得られるなら手を出すとこもありそう
- 22二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 23:31:52
クルストの罪がデカすぎる!!
- 23二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 23:40:41
ジャンク屋くんは添えるだけかもしれないけど、エッちゃんは大切なパイロットと一緒にいられて嬉しいかもしれない
それともパイロットを部品扱いされる状態で進んで危険に晒すことになるから、それは嫌がるのかな?
エッちゃんの中に「兵器として役目を果たす喜び」と「大切なパイロットを守りたい気持ち」と「本当にこれでいいのか?ニュータイプがニュータイプらしく生きられる世の中にするのではなかったか?」って声がぶつかり合っているとかあるかも
理性と本能(後付け)の間で苦悩するエグザベ君を見られる可能性…?
- 24二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 23:52:25