“き、君は…?” 7スレ目

  • 1125/07/20(日) 19:30:42

    前スレまでのあらすじ

    皆でわいわい豚骨ラーメンを食べた一行がまた不審者について調べようとした矢先、先生が何者かの襲撃を受けて拐われた。
    その正体はプレジデントから切り捨てられたカイザーセキュリティの残党だった。
    先生が機転を効かせてネルたちに居場所を伝えたことで残党たちは壊滅。 
    一件落着と落ち着いた中でチヒロから連絡が来た。
    伝えられたのはアフロディーテ00の修理完了。
    突然始まった2人の共同生活に終わりが近づこうとしていた。

  • 2125/07/20(日) 19:31:44

    現C&Cの身長

    カリン  170cm
    アスナ  167cm
    成長ネル 166cm(146+20cm)
    トキ   165cm
    アカネ  164cm

    ※成長ネルの身長、体重、胸囲etcは常に数値がミリ単位で変動している

  • 3125/07/20(日) 19:33:15

    ネルに起こった異変まとめ

    ・朝起きたら高身長爆乳美女に急成長してた(服は変化しなかった)
    ・顔が紅くなりやすくなった
    ・汗をかきやすくなった
    ・嗅ぐと活力が増す不思議な匂いを放つようになった(何故か先生のみ嗅ぐとネルに対して欲情する)
    ・先生に対するいやしい感情が増し、つられてそういう行動をとるようになった
    ・着ている服に対してある程度は身体の大きさを自動で調整してピッタリになるように出来る。
    ・1日目の夕方、ネルに謎の異常が発生(ネル曰く何かを自分に注がれた)。
    ・自分の意思で身体の大きさを変化出来るようになった。
    ・ネルの謎の異常が夕陽の光によるものだと判明←new

  • 4125/07/20(日) 19:34:15

    超天才清楚系病弱美少女ハッカーのヒマリちゃんが立てた仮説

    『ネル自身が成長を望んだことで、ネルを大きく成長させようとする力と、ネルをいつもの身体に戻そうとする力が生まれて、その二つの相反する力がネルの身体の中で拮抗状態にある』

  • 5125/07/20(日) 19:36:09

    エンジニア部での実験結果

    徐々にコスプレ衣装を大きくした結果身長を170cmにまで伸ばす事に成功 
    その後『166cm以下にすることは出来るのか?』という調査のためにコスプレ衣装を徐々に小さくしていって166cmに戻すことに成功したが、トラブルからネルの『全自動調整機能』(アリス命名)に不具合が生じたためこれ以上は危険と判断して実験は断念

    ウタハの推測ではネルの成長にはネルの精神状態とネルの潜在的な願望と先生が関わっていると思われる

  • 6125/07/20(日) 19:37:16

    チヒロ以外のヴェリタスによって結成されたチーム『ペタンコーズ』が開発した発明品『アフロディーテ00』

    コタマがミレニアムの生徒たちから『貴方が努力せずにああなれたらな~と思うスタイルの人は誰ですか』という調査のデータを取り、マキがデザインを担当し、ヒマリが出資し、ハレが開発したお手軽美貌ゲットマシン
    『ミレニアム生徒の皆が羨む身体』『どんな衣装も似合う美人』『心を着飾らない人』『異性に好かれる匂いをさりげなく発する体質』そういったものをあらゆる意味での美しさを実現する筈だったのだが、精々身長が2mmくらい増える程度の効果しかなく、影響範囲もミレニアム全土から縮小出来なかった
    それで色々とガチャガチャ弄ってた結果壊してしまい、停止させるために修理することになる

    現在 修復完了

  • 7125/07/20(日) 19:39:21

    前スレ

    “き、君は…?” 6スレ目|あにまん掲示板前スレまでのあらすじデカネル生活2日目が始まり、2人で朝食を食べているとミヤコ、ミドリ、セイアの3人がシャーレにやって来て、5人でネルが作った朝食を食べてながら雑談に花を咲かせる。それから当日の予定通…bbs.animanch.com

    5スレ目

    “き、君は…?” 5スレ目|あにまん掲示板前スレまでのあらすじ惜しみながらもミレニアム自治区を後にした先生とネル。途中でRABBIT小隊の子たちへの差し入れの駅弁を買い、電車に揺られながら二人はひとときの休息を取る。RABBIT小隊との触れ合…bbs.animanch.com

    4スレ目

    “き、君は…?” 4スレ目|あにまん掲示板前回までのあらすじアリスの唐揚げ一個と引き換えにリオを仲間に加えた一行はヴェリタスへリオとチヒロ、対立していたもの同士の邂逅にあわや一触即発の空気になったものの、アリスによってそれは何とか回避される雑…bbs.animanch.com

    3スレ目

    “き、君は…?” 3スレ目|あにまん掲示板前スレまでのあらすじアリスを加えた一行はエンジニア部に到着した途端に暴走した巨大メカに襲われるもネルとアリスのコンビによってあっさりとスクラップにネルの異変に興味を持ったウタハはヒビキの協力によるネル…bbs.animanch.com

    2スレ目

    “き、君は…?” 2スレ目|あにまん掲示板前スレまでのあらすじ先生の前に突如現れた爆乳長身美女なお姉さんは何故か成長した美甘ネルだったセミナー+ヒマリたちと色々と話し合った結果、先生はリオから正式にネルの身体に起こった異変を解決するように依頼…bbs.animanch.com

    1スレ目

    “き、君は…?”|あにまん掲示板“…ネルのお姉さんかな?”「美甘ネル本人だよバカ野郎!」“!?”みたいな話誰か書いてくれないかなbbs.animanch.com
  • 8125/07/20(日) 19:40:24

    ※当スレはリレー形式SSスレとなっております
     勿論概念書き逃げも大いに歓迎しております

  • 9二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 19:44:24

    たておつー

  • 10二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 20:08:18

    “セイアの運転はまたの機会にお願いしようかな”

    セイア「えー」

    ナギサ「ま、まあ更にドライビングテクニックを磨いてから先生に披露すればいいじゃありませんか」

    イチカ「そ、そうっすよ! キレのあるドリフトターン見せてやるっす!」

    セイア「……そうだね、そうするとしようか」

    ミヤコ(ど、ドリフトターン……)

    ミドリ(安全運転してくれないかなぁ……)

    ネル「ったく、今日も色々とあったなぁ……」
      (色々あっただけに帰り際には名残惜しくなっちまう)

    ミカ「ねぇ、ネルちゃん。ちょっといいかな?」

    ネル「?」

  • 11二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 03:08:11

    早速イベ内容取り入れている?

  • 12二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 10:19:08

    このレスは削除されています

  • 13二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 19:46:59

    ミカ「きょ、今日はありがとう。私、あんまり他所の学校の子と喋らないから新鮮だったな」

    ネル「あたしも楽しかったから気にすんな。先生助ける時にも色々と助かったぜ」

    ミカ「……ネルちゃんって先生のこと好きだよね? LIKEじゃなくてLOVEの意味で」

    ネル「な、何だよ突然……先生のこと好きだったら悪いかよ……」

    ミカ「先生から意識されてて何だか羨ましいなって思って。私、先生と距離を感じてるから……」
      
    ネル(あたしと先生の距離が近いのは、あたしが異変の悪影響を受けたら即対応出来るようにってのがデカいんだろうけどな)

    ミカ「私は……私は先生のことが好き! ネルちゃんには良くしてもらったけど、これだけは譲りたくない!」

    ネル「……先生はあたしとっちゃ大切で、ずっと側で力になりてぇ相棒なんだ。先生と生徒とか主人とメイドみたいなのじゃなくて、もっと対等な関係になりてぇって思ってる」

  • 14二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 21:13:49

    ネル「だから……どうしても先生が欲しいってんなら相手になるぜ?」

    ミカ「ッ!? ま、負けないから……! お料理とかお掃除とか、お嫁さんのスキルを磨いて……本当の意味で先生のお姫様になるから……!」

    ネル「ハッ、そうこなくちゃ面白くねぇ!」
      「次に会う時は、ダチであり……ライバルだ」

    ミカ「……えっ、ダチ? 私たちって友達なの?」

    ネル「一緒に草むしりしてメシ食って先生助けたんならもうダチでいいだろ?」

    ミカ「そういうものなの……? 友達ってもってこう……互いの本音とか譲れない主張で同士がぶつかり合うみたいなのを乗り越えるとか……」

    ネル「そんな少年漫画みたいなのはレアケースじゃねぇの? つか、あんまし深く考えてるとダチなんて出来ねぇぞ?」

    ミカ「う、うん……」

    “ネルー! 話が終わり次第出発しようと思うんだけど大丈夫ー!?”

    ネル「おー! あたしの方はもう用が済んだからいつでも大丈夫だぜー! じゃあな、また機会があれば遊ぼうぜ」

    ミカ「うん、またね!」

  • 15二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 03:59:24

    あっこれいい…♡

  • 16二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 08:02:46

    ほー

  • 17二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 14:56:48

    しー

  • 18二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 20:45:58

    (トリニティを後にした一行は電車に乗って帰路についた)

    “電車空いてて良かったね”

    ネル「そうだな」

    ミヤコ「お土産もこんなに貰ってしましたね」ドッサリ

    ミドリ「すぅ……すぅ……」

    “ミドリは寝ちゃったね”ナデナデ

    ミドリ「んぅ……」

    “ネルとミヤコも疲れてるなら寝ててもいいよ?”

    ミヤコ「護衛対象を放って寝るわけにはいきません」

    ネル「昨日もこんなことあったな。寝るならあたしらより先生の方だろ」

    “今日は大丈夫だよ。それにしても、いきなり寂しくなったなぁ”

    ミヤコ「一気に2人も減ってしまいましたからね」

    ネル「あの2人、結構喋るタイプだからな」

  • 19二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 23:09:36

    ネル(身体がデカくなったからか後輩2人がまるで子どもみたいに小さく見えやがる。ガキ持った母親ってこんな気持ちなんかねぇ……)

    ミヤコ「特に紅茶はありがたいですね。基本的に飲み物は水道水くらいしかありませんので」

    “お菓子は皆で仲良く分けるんだよ?”

    ミドリ「すぅ……すぅ……」

    ネル(家族で遠出した帰りってこんな感じだろうなぁ……あんな風に思い出話や土産談義に花を咲かせてよ)

    “(ネルが凄く優しい顔をしてる。シスター服も相俟って慈愛の聖母みたいだ)”

    ネル「そういやこの服どうすりゃいいんだ? 洗濯して返せばいいのか?」

    “後でサクラコに聞いてみるよ。返すのなら私に渡してくれれば返しておくから”

    『お次は子ウサギ公園〜! 子ウサギ公園前〜!』

    “ミドリ起きて、電車降りるよ”ユサユサ

    ミドリ「うーん、後5分……」

    ネル「そんなに待ったら乗り過ごすだろうが」

  • 20二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 07:25:36

    ネルはかーちゃんっぽさがある

  • 21二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 12:21:50

    >>20

    実際原作でも世話焼きオカンなヤンママ気質あるよね。

  • 22二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 18:19:29

    このレスは削除されています

  • 23二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 21:40:22

    “2人ともここでお別れか……”

    ミヤコ「名残惜しくはありますが、小隊の皆が待っていますので私はこれで。ぴょんこにもまた会いにきてくださいね」
       (このままシャーレに行ってシャワーを借りるのも一つの手ですが、バレたらサキがうるさい……)スタスタ

    ミドリ「それではまた後ほど……」スタスタ

    “バイバイ……………後ほど?”

    ネル(あいつ何企んでやがんだ……?)
      「先生、シャーレに戻る前にスーパーに寄っていいか?」

    “いいけど、何か買いたいものでもあるの?”

    ネル「昨日何か作ってやるって言ったろ? どうせだから今日やっちまおうって思ってな」

    “何作るの?”

    ネル「売ってるもの次第だな。出来れば大量に作り置きが出来る煮物系がいいけどよ」

  • 24二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 22:07:28

    スーパー

    ネル「おっ、野菜の見切り品が色々置いてやがるな」
      「にんじん、タマネギ、トマト、ナス……チッ、ジャガイモはねぇか」

    “この組み合わせだとカレーかな?”

    ネル「これならカレーだな。後は肉とルーか……何かこだわりとかあったりするか?」

    “特に無いよ。ネルの思うがままに作ったカレーが食べたいな”

    ネル「ったく、調子のいいこといいやがって……肉も値引きになってると良いんだけどよ」

    “ん? あれは……”

    (弁当コーナーを行ったり来たりする調月リオ)

    “……リオだね”

    ネル「何やってんだアイツ……」

  • 25二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 07:26:57

    ほー

  • 26二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 14:22:38

    このレスは削除されています

  • 27二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 20:43:08

    ネル「おーい、何やってんだ?」

    リオ「ッ!? ……あ、あら先生と……シスターフッド?」

    ネル「あたしだあたし! ほら!」(頭の布を外す)

    リオ「えっ……………あっ、ネル!?」

    “リオの頭脳を持ってしても理解するのに結構かかったね”

    リオ「私よりも大きくなってないかしら……? まさかこれがアフロディーテ00の影響範囲を離れたことによる影響?」

    ネル「まぁな、お前はお前でこんなところで何やってんだよ? ここD.Uだぞ?」

    “お弁当が半額になるのを待ってるのかな?”

    リオ「こ、ここのお弁当は種類が豊富な上にこの時間になると半額シールが貼られるから極めて合理的で……」

    ネル「分かったから一旦落ち着け!」

  • 28二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 21:38:52

    リオ「ふふっ、チキン南蛮弁当が半額で手に入ったわ」ニコニコ

    ネル「へへっ、見切り品にいい牛スネ肉があったぜ」ニコニコ

    “(長身美人2人が並んで笑顔になってると絵になるなぁ)”ニコニコ

    リオ「その食材だと、肉じゃが……いえジャガイモがないからカレーかしら?」

    ネル「おっと、カレールーも買わねぇとな。危ねぇ危ねぇ……」

    “そうだ、リオも一緒にどう? 皆でワイワイ食べるのだっていいものだったでしょ?”

    リオ「わ、私も? 迷惑じゃないかしら……?」

    ネル「たくさん作るし別にいいぜ?」

    リオ(2人の間に割って入るみたいで気まずいわ……)

  • 29二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 07:10:27

    ハスミみたいな体系になってるネルとかリオもビックリだよ

  • 30二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 15:26:17

    ほー

  • 31二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 21:55:28

    しー

  • 32二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 22:08:59

    リオ「そういえばアフロディーテ00の修理が終わったとチヒロから聞いたのだけれど。明日、ミレニアムに戻るのかしら?」

    ネル「ああ、明日元に戻しに行く。このままってわけにもいかねぇからな」

    リオ「そう、貴女が決めたことならとやかく言うつもりはないわね。先生に依頼した者として最後まで見届けさせて貰うわ」

    ネル「ならそのままシャーレに泊まっていけばいいんじゃね? 確か客室があったろ」

    “うん、あんまり使ってないからちょっと掃除した方がいいかもだけど”

    ネル「決まりだな」

    リオ「結局押し切られてしまったわ……」

    “(2人っきりよりは他に誰かいた方が気が楽になる……といいなぁ)”

    ネル「念の為食材足しとくか」

  • 33二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 22:56:31

    シャーレ食堂

    ネル「出来るまで適当に時間潰しててくれ」

    “何か手伝おうか?”

    ネル「あー……なら野菜切ってくれるか?」

    “分かった”

    リオ「わ、私は何を手伝えばいいかしら……?」
     
    ネル「お前は…………大人しくしててくれ」

    リオ「……分かったわ」

    “そうだ、ご飯も炊かないと”

    ネル「やべっ、野菜終わったら頼んでいいか?」

    リオ(暇になってしまったわ)

    タタタタタタ

    リオ「足音?」

  • 34二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 06:29:03

    このレスは削除されています

  • 35二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 14:23:38

    いつみてもスレ画エッロ…

  • 36二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 21:53:38

    このレスは削除されています

  • 37二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 22:36:01

    モモイ「お泊まりだー!」

    アリス「アリス、お泊まり楽しみです!」

    ユウカ「コラ! 走らないの!」

    ユズ「で、でもいきなり来ても良かったのかな……?」

    ミドリ「先生は寂しそうにしてたしワイワイしてた方がいいんじゃない?」

    リオ「ゲーム開発部、相変わらず読めない子たちね……」

    ユウカ「会長!?」

    “えっ、何でゲーム開発部の皆とユウカがいるの?“

    アリス「昨日『お泊まりはまた今度ね』と言われたので日を改めてお泊まりしに来ました!」

    ユウカ「因みに私は引率です」

    ネル「普通、次の日にやって来るとは思わねぇだろ!?」

  • 38二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 22:38:07

    モモイ「うわっ! ネル先輩デカッ!?」

    ユズ「本当だったんだ……!」

    アリス「デカメイド様がデカデカシスター様になってます!?」

    ユウカ「昨日より明らかに大きくなってないですか!? というか何でシスター服に!?」

    ネル「うるせぇな、こっちもあれから色々あったんだよ!」

    “皆は夕飯まだ? ネルが今カレー作ってくれてるところだけど、良かったら一緒にどう?”

    モモイ「わーい、カレーだー!」

    ネル「まずは手ぇ洗ってきやがれ!」

    ゲー開「はーい!」

    ネル「先生、出来るまで少しかかるからそれまでチビたちの相手を頼めるか?」

    “はーい”

    ネル(はは、こりゃあ作り置きはまた今度だな……)

    ユウカ「……」ジーッ

  • 39二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 22:39:11

    ユウカ「あ、あのネル先輩……また頭の匂いを嗅がせてもらってもいいですか……?」

    ネル「ま、またかよ……一回だけだからな?」

    ユウカ「では失礼して、クンクン……すう~~はあ~~すう~~はあ~~~……」
       「甘い香りでありながらも爽やかで頭がシャッキリして……これで明日からまた頑張れそうです! 何か手伝えることはありますか?」ヌッ ヌッ

    ネル「お、おう。良かったな……後は煮込むだけだからチビたちと遊んで来ていいぞ」ヒキッ

    ユウカ「そうですか、カレー楽しみに待ってます!」

    ネル「……ふーっ、行ったか」

    リオ「ねぇ」

    ネル「うおっ!? 何だよ!?」

    リオ「わ、私も嗅いでみてもいいかしら……?」

    ネル「リオ、お前もかよ」

  • 40二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 08:08:51

    リオも気になってたのか

  • 41二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 15:15:15

    保守

  • 42二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 20:54:13

    〜30分後〜

    ワイワイ ガヤガヤ

    ネル「まっ、こんなもんか。おーい! メシ出来たぞー!」

    『はーい!』

    ドタドタドタ 

    モモイ「わー良い匂い!」

    ミドリ「ネル先輩の作るご飯初めて食べるなぁ」

    アリス「アリスはすっごく楽しみです!」

    ユズ(ちょっと想像が出来ない……)

    ユウカ「皆、ちゃんと手を洗うのよ?」

    “幾つになってもカレーの匂いってワクワクするなぁ”

    リオ「ネルの作る料理って見た目はアレだけど味はいいのよね」

  • 43二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 20:55:39

    大家族の食卓かな?

  • 44二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 20:55:53

    ネル「美甘ネル特製のスペシャルカレーだ! 遠慮なく食え、おかわりもあるからな!」

    つ見た目真っ赤でグツグツ煮えたぎったカレーライス  

    モモイ「お、おー……」

    ミドリ(ちょっと赤過ぎない?)

    ユズ(凄く辛そう)

    アリス「赤いです! アリスはこんなに赤いカレーは初めて見ました!」

    “(いつぞやのお粥を思い出す見た目だ……)”
    “じゃあいただきます”パクッ

    ユウカ(何の躊躇いも無く行った!?)

    “モグモグ……うん、いい感じの辛さで美味しいよ”

    リオ「ええ、これで見た目が良ければ言うこと無いのよね……」モグモグ

  • 45二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 22:42:12

    ユズ「ほ、本当だ」

    ミドリ「辛いけど美味しい……」

    モモイ「おかわり!」

    アリス「アリスもおかわり欲しいです!」

    ネル「よそってやるから持ってきな」

    “いや、私がやるよ。ネルも自分の分よそって食べて”

    ネル「おっ、いいのか? サンキュ」

    ユウカ(ま、まるで夫婦みたいね……)ムムッ

    リオ(1人でやるよりも交代でやった方が合理的ね。私もおかわり貰おうかしら……)

  • 46二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 07:48:31

    ほしー

  • 47二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 17:13:26

    おかんとパパと6人姉妹

  • 48二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 22:13:26

    このレスは削除されています

  • 49二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 22:26:07

    ミドリ「ふーっ、ご馳走さまでした」

    ユズ「お、美味しかった……」

    アリス「デカデカメイド様はお料理が上手だったのですね!」

    リオ「カレーは食材の栄養を無駄なく摂取出来て合理的ね」

    ユウカ(やっぱり専属メイドに欲しいなぁ……)

    ネル「結構作ったけどもうカラになっちゃまったよ」

    “こんなに美味しいカレーだから仕方ないよ。私だって毎日でも食べたいくらいだし”

    ネル「ッ!? ま、まあ? 言ってくれりゃあ? これくらいいつでもでも作ってやるよ」
      (先生のことだからそういう意味があるわけじゃねぇんだろうけど、急にそんなこと言われると心臓に悪いぜ……)

    モモイ「デザートはー?」

    ネル「ねぇよ」

  • 50二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 07:40:38

    ほんとに子供だな、モモイ

  • 51二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 14:52:50

    このレスは削除されています

  • 52二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 21:41:17

    モモイ「えー!? カレー食べた後と言ったら冷たくて甘いものでしょ!?」

    ユズ「き、気持ちはわかるけど……」

    モモイ「アイスとか常備してないの?」

    ユウカ「シャーレは友達の家じゃないのよ?」

    “冷凍庫にアイス入れとくとすぐ無くなっちゃうんだよね”

    ネル「そんなに食いたきゃ下のコンビニ行って買って来いよ」

    モモイ「めんどくさーい!」

    ミドリ「お姉ちゃんがお腹いっぱいになったせいで動きたくなくなってる」

    リオ(アリスを助けようとした時のあの行動力は何処に行ったのかしら……?)

    “チョコとか飴玉ならあった筈”

    モモイ「そういうのじゃないんだよねぇ」

    アリス「あっ、アリスはいい事を思いつきました!」

  • 53二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 22:03:02

    アリス「アリスはここにゲーム大会開催を提案したいです」

    ミドリ「まさか負けた人が下のコンビニで買って来るって事?」

    ユズ「わ、私たちがお菓子無くなった時とかにやってるやつ」

    モモイ「この人数だしマ◯オカートでいいよね?」

    ネル「こいつら勝手に話進めてやがるぞ」

    ユウカ「これがあの子たちの良い所であり、悪い所なのよね」

    リオ「……えっ、もしかして私も参加する流れなのかしら?」

    “大した手間じゃないし、私が買いに行こうか?”

    ネル「流石に何度も何度も先生をパシらせる気にはなれねぇよ……」

    ユウカ「いつもの癖で手ぶらで来ちゃったけど、こんな事ならお土産くらい買って来るべきだったわ」

  • 54二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 00:55:51

    うーんこれはゲーム(開発)部の鑑みたいな行動力〜

  • 55二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 07:47:27

    この中で一番下手なのって誰だ?

  • 56二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 14:25:17

    このレスは削除されています

  • 57二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 20:15:47

    >>55

    モモイとリオの一騎打ちか?

  • 58二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 22:15:12

    ネル「よしっ、着替えて来たし気合い十分だぜ!」(シスター服→先生のスウェット)

    モモイ「ええっ、着替えちゃったの!? せっかく面白……じゃなくて似合ってたのに!」

    アリス「うわーん! これでは冒険の書に記録してもらうことが出来ません!」

    ミドリ(というかそのスウェットは何処から……まさか、先生の!?)

    ユウカ(あのスウェットって先生のよね……? 先生に包まれてて羨ましい!)

    ユズ(いいなぁ、上だけ欲しいなぁ)

    “(もう私はあれ着れないし、気に入ってくれたのならそのままネルにあげよう)”

    リオ「私、ゲーム機なんて持って来てないわ」

    モモイ「複数持って来てるから会長に貸してあげるよ」

    リオ(ありがたいけど、こういうのって1人で複数台持つものなのかしら?)

  • 59二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 06:16:48

    先生の古着とかいう大人気かつ希少品アイテム 羨ましがるのもわかる

  • 60二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 15:23:38

    保守

  • 61二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 20:39:24

    モモイ「1位は私が貰うもんね!」

    ネル「言いやがったな? 1位はあたしのモンだ!」

    “せめてビリからは逃れたい”

    アリス「アリスは上位を目指します!」

    ミドリ「勝てるかなぁ?」

    リオ「操作方法は……大体わかったわ」

    ユウカ「全く、ゲーム開発もこれくらい気合い入れてやって欲しいわね」

    ユズ「ご、ごめんなさい……」

    “まあまあ、たまにはガス抜きも必要だって”

    ユウカ「ガス抜きしてばっかりでぺちゃんこになりますよ!」

    モモイ「あ、頭の中には次回作の構想が出来上がりつつあるんだって……!」

  • 62二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 20:41:29

    レース開始

    ネル「よっしゃー! あたしがぶっちぎりで1位だぁァァァァ!」

    モモイ「アカこうらスナイプ!」

    ネル「あっ! テメッ!」

    ミドリ「あっ、ミドリこうらぶつかっちゃった」

    ネル「追撃すんなよ!?」

    アリス「うわーん! アリスの上にトゲこうらが浮いてます!」

    ユウカ(このサンダーはいつ使うべきか計算するのよ……!)
       「ってサンダーが消えた!? こんなの私の計算にないわ!?」

    ユズ「あっ、サンダー奪えた。使っちゃお」

    リオ「ふぅ、スターが間に合って良かったわ」

    ネル「クソッ、サンダー使ったの誰だ!?」

    “うわっ、転落しちゃった!”

  • 63二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 02:03:19

    スッゲーわちゃわちゃしてて微笑ましいな

  • 64二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 07:44:21

    ネルパイズタボロ

  • 65二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 16:55:48

    保守

  • 66二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 22:35:53

    アリス「アリスいっきまーす!」

    モモイ「ギャアアア! アリスが巨大化して突撃してくる!?」

    ネル「っべぇ、バナナ踏んじまった!」

    ユウカ「ショートカット成功、完璧〜♪」

    リオ「へぇ、ショートカット出来るのね」

    ミドリ「ッ!? ユズにトゲこうら避けられた!」

    ユズ(UZQueenモード)

    リオ(何という集中力。そういえば彼女は色彩との戦いで専用に調整されたものとはいえアバンギャルド君を操作してたらしいわね……)

    ネル「オラオラ、キラーで追い上げてやるぜぇぇ!」

    “それなら私は黄金キノコで連打連打連打……あっ”(調子に乗って転落)

  • 67二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 08:04:38

    あぁん

  • 68二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 17:09:37

    保守

  • 69二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 22:42:12

    モモイ「やったー! 1位だー!」→1位

    リオ「ふふっ、たまにはこういうのもいいものね」→2位

    ユズ「レ、レースゲームだと格ゲーや音ゲーみたいに上手くいかない……」→3位

    ミドリ「ふーっ、疲れた……」→4位

    アリス「うわーん! ゲーム開発部で最下位です!」→5位

    ユウカ「レースだと中々計算通りってわけにもいかないわね」→6位

    “な、何とか最下位は逃れられた”→7位

    ネル「あ、あたしがビリッケツだと……!?」→8位  

    (アイスは先生とネルの2人で買いに行きました)

  • 70二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 22:43:16

    待って! これ夜の買い物デートになるのでは!?

  • 71二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 22:56:36

    エンジェル24

    “皆、ハーゲン◯ッツがいいって言ってたね”

    ネル「ったく、あたしの奢りだからって高ぇの選びやがって……」

    “あはは、半分くらい出そうか?”

    ネル「大丈夫だよ。にしても……」

    “ん?”

    ネル(2人でちょろっとコンビニで買い物するってだけなのに、何かドキドキすんなぁ……)ドキドキ

    “ネル、顔赤いけど体調は大丈夫?”

    ネル「へっ? い、いや問題ねぇよ!?」

  • 72二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 08:06:42

    このレスは削除されています

  • 73二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 16:15:50

    ほー

  • 74二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 20:55:05

    ネル「こんな役得があるなら負けるのも悪くねぇな……」

    “役得?”

    ネル「こっちの話だよ」
      (ちょっとしたデート気分だとか小っ恥ずかしくて言えるか!!)

    “でも、こんな時間に誰かと一緒にコンビニに行くってあんまりないからワクワクするね”

    ネル「確かにそうだな。それこそ今みたいに一緒に行動するようなことでもなけりゃ中々ねぇよな」

    “うん、誰かと一緒にいるって何だか安心するよね”

    ネル「……先生は結婚とか考えてねぇのか?」

    “け、結婚? 私が……?”

    ネル「まさか、結婚願望ねぇのか!?」

    “無いわけじゃないけど、仕事的に難しいかなぁ……”

  • 75二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 21:47:15

    ネル「そんなに難しいか?」
      (その気になれば引くて数多じゃねぇか?)

    “ いや、だって仕事量の問題でね。仮に結婚したとしても家族の時間が取れなくなるんじゃないかなって思ってね”

    ネル「あーそういうことか、やっぱシャーレの職員募集した方がいいだろ。なんならあたしが卒業したら……」

    “今は気持ちだけ受け取っておくよ。でも、流石にシャーレの職員に関してはリンちゃんに相談しようかな”

    ネル「……言っとくけど、この気持ちは元に戻っても変わんねぇからな?」

    “ネル、私は……”

    ネル「先生……」

    ソラ(もうさっさと付き合えばいいのに……)

  • 76二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 00:58:21

    思わずソラちゃんが心のなかで悪態つくくらいにはいい雰囲気になってんなあ

  • 77二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 07:46:07

    保守
    そういえば今月ネルパイの誕生日やな

  • 78二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 14:48:33

    ほー

  • 79二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 19:22:33

    モモイ「いやぁ、勝利のハーゲン◯ッツは最高だね!」

    アリス「ストロベリー味美味しいです!」 

    ミドリ「抹茶味も美味しいよ」 

    ユズ「ゆ、柚子味なんてあったんだ。甘酸っぱくてさっぱりしてる」 

    ユウカ「クッキークリームは安定してるわね」

    リオ「ッ!? 頭がキーンとしたわ……」 

    ネル「……」ボーッ

    リオ「どうしたの? そのままじゃアイスが溶けてしまうわ」

    ネル「あ、ああ……食うよ」 

    “(ネルの様子がおかしい。やっぱりさっきのコンビニでの会話が原因なんだろうなぁ……)”

    ネル「そうい先生は何味にしたんだ?」

    “私はラムレーズン。大人の味だよ” 

    ネル「あたしはチョコバナナだ」
      「そういやラムレーズンって食ったことねぇな。美味いのか?」

    “気になるなら一口食べてみる?”

  • 80二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 21:51:25

    ミドリ・ユウカ・ユズ「!?」

    ネル「えーっとぉ……」
      (先生はもう何口か食ってるよな? じゃあこれって間接キスに……)

    モモイ「いいなぁ」

    アリス「アリスも! アリスも一口欲しいです!」

    “仕方ないなぁ、じゃあ先にアリスに”アーン

    ネル「ッ!? や、やらせるかぁ!!」パクッ 

    リオ「恐ろしく素早いインターセプトね」 

    ネル「……んまい」カオマッカッカ 

    “そ、そんなに食べたかったの……?” 

    アリス「デカデカメイド先輩は食いしん坊なのですね!」 

    ミドリ・ユウカ・ユズ(絶対に違う!!)

  • 81二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 07:23:00

    間接キスで顔真っ赤なネルパイ可愛い

  • 82二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 16:03:17

    保守

  • 83二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 21:39:03

    モモイ「よっしゃー! 今日はゲームでオールナイトだー!」

    ミドリ「今日『は』じゃなくて今日『も』でしょ?」

    ネル「言っとくがここはシャーレであってオメェらの部室じゃねぇからな?」

    ユズ「あ、あんまり長い時間騒いだら先生に迷惑だよ……」

    ユウカ「こういう時こそ新作ゲームの開発案を出し合うとかしないさいよ!?」

    アリス「でしたら、アリスはTSCの新作を出したいです!」

    モモイ「えぇ……ゲームしようよぉ……」

    リオ「そういう心構えだから廃部のピンチになったんじゃない?」

    “まあ、モモイたちは切羽詰まってからが本領なところあるから……”

    リオ「そういうやり方は非合理的じゃないかしら?」

    ネル「けど、あたしも追い詰められてからの方が思う存分暴れられる気がするんだよな」

    “ネルのは何か違う気がする”

  • 84二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 21:44:38

    “とりあえずちゃんと寝ること! オールナイトはダメだよ?”

    モモイ「先生のケチ」

    ユウカ「コラっ、モモイ!」

    “ユウカもちゃんと寝るんだよ? 会長代理の業務であんまり寝れてないってノアが言ってたよ”

    ユウカ「もう、ノアったら……」

    リオ「……」メソラシ

    ネル「おいこら元凶。たまには後輩労ってやれよ」

    “そういえば今日のセミナーの仕事ってどうしてるの?”

    ユウカ「今日はノアとアスナ先輩監視の下でコユキが頑張ってます」

    “おおう……”

    ネル「あの子ウサギにゃ良いクスリだろうよ」

  • 85二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 23:19:19

    このレスは削除されています

  • 86二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 07:42:13

    保守

  • 87二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 16:23:16

    ほし

  • 88二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 17:03:09

    雑に酷使されるコユキに特に悲しくもない過去……実際いい薬ではある

  • 89二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 22:00:05

    〜3時間後〜

    “いや〜遊んだねぇ……” 

    ネル「遊んだなぁ……」 

    リオ「時間を気にせず遊んだのなんて久し振りだわ」 

    モモイ「💤……」

    ミドリ「……」ウツラウツラ

    アリス「アリスは……もっと遊びた……んんぅ」

    ユズ「み、皆遊び疲れちゃったのかな……?」

    ユウカ「ちょうど良いわね。もうお開きにして寝室に運びましょう」

    “じゃあ寝てる子たちを運んであげようか”

  • 90二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 22:00:51

    子供が寝たら……そうだね、大人の時間だね!

  • 91二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 22:01:48

    ユウカ「今日はいきなり押しかけてしまってすいませんでした」

    “いいっていいって。まあでも準備とかあるから次からは出来れば前もって言って欲しいかな”

    リオ「ユウカももう寝なさい。後片付けはこっちでやっておくわ」

    ネル「おっ、先輩らしいこと言えたじゃねぇか」

    リオ「……わ、私だってこれくらい言えるわ」

    ユウカ「でしたら先に休ませてもらいます」

    “うん、しっかり寝るんだよ?”

    ネル「……慌ただしい1日だったな」

    “(さて、今日の分の書類を片付けないと)”
    “さあ片付けようか、後片付けが終わったら2人も寝ていいからね”

    リオ「そう? ありがとう」 

    ネル「……」

  • 92二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 07:41:52

    ネルパイにはあっさりバレる

  • 93二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 17:34:15

    保守

  • 94二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 20:56:02

    ネル「なあ先生」ズズッ

    “な、何だいネルさんや?”

    ネル「まさかとは思うが、あたしたちが寝てる間に仕事しようとか考えてねぇだろうなぁ?」ズズズッ

    “(何かメンチ切ってるみたいになってる!?)”
    “ソ、ソンナコトハナイヨ?”

    リオ「確定ね。それにしてもよく分かったわね?」

    ネル「昨日も似たようなことがあったんだよ。あたしの身体の調子が良くなかったから仕事してる間に休んどけってな感じでよ」
      「まっ、先生の反対を押し切って手伝って終わらせたんだけどな」

    リオ「そう、なら今日は私も手伝うわ。シャーレの仕事量なら分担してやった方が合理的よ」

    “……お願いします”

  • 95二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 21:55:58

    カタカタ……カタカタカタ…カタカタカタ……カタカタ……カタカタカタ…カタカタカタ

    ネル「こんな感じか? 確認頼むわ」

    “……うん、問題ないよ”

    リオ「先生、ここの数字が間違っているわ」

    “えっ!? あ、ありがとう”

    ネル(流石にこの手の事務作業じゃリオには勝てねぇな……)ムムッ

    “(ネルに加えてリオまで手伝ってくれてるから仕事が驚くほど早く進む。楽なのはいいんだけど、先生としてはどうなんだろうな……)”

    ネル「ちょっと一息入れるか?」

    リオ「そうね。少し先生の集中力が切れてきているみたいだし、休憩を挟みましょう」

    “2人とも何か飲む?”

    リオ「ならコーヒーを貰えるかしら?」

    ネル「あたしもコーヒーで」

    “ちょっと待っててね”

  • 96二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 07:22:53

    保守

  • 97二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 07:30:10

    おだやか~な空気だ

  • 98二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 15:51:29

    このレスは削除されています

  • 99二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 22:32:36

    リオ「ところでネル、明日はいつミレニアムに戻るのかしら?」

    ネル「あーどうすっかな? 夕方になったらまた変な事になるし、行くなら早い方がいいか?」

    “私はいつでも大丈夫だよ”

    リオ「……その大きくなった身体に未練とかはないの?」

    ネル「未練ねぇ……そりゃああるさ」
      「この身体になって不便なこともあったけど、出来るようになったことの方が多かったし、何より……」チラッ

    “?”

    ネル(先生も男だし、今までの反応を見るにデカい方が嬉しいんだろうな……)ハァ

    “(顔見て溜め息吐かれた!?)”ガーン

    リオ「それでも元に戻る決心をしたのね」

    ネル「ああ、あたしの我儘でこれ以上先生に迷惑かけらんねぇよ」

  • 100二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 08:06:45

    朝保守

  • 101二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 15:34:06

    カタカタ……カタカタカタ…カタカタカタ……

    ネル「これを保存してっと……ふーっ、終わったぁ!」

    リオ「こっちも終わったわ」

    “2人ともありがとう、凄く助かったよ”

    ネル「へへ、もっと頼ってくれてもいいんだぜ?」

    リオ「今後、当番制を見直すべきなのかもしれないわね。当番を複数人に増やすようにするとか」

    “リンに打診してみるよ”

    ネル「……ちょっと外の空気吸って来るかな」

    “あっ、私も行っていい?”

    ネル「まあ、いいけどよ……」

  • 102二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 22:20:14

    このレスは削除されています

  • 103二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 22:35:01

    ウィィィィィーン

    “外って屋上のことだったんだ”

    ネル「そういえばシャーレの屋上には行ったことなかったって思ってさ」

    “こうしてネルと一緒にエレベーターに乗ってると、ネルのお気に入りの場所に連れて来てもらった時のことを思い出すなぁ……”

    ネル「ははっ、そんなこともあったな」

    “この2日間で私たちだけの秘密がたくさん増えたね”

    ネル「そうだな。でも、良いもんだよな」

    “うん……”

    チーン

    “着いたみたいだね”

    ネル「さて、シャーレの屋上の景色はどんなもんかな」

  • 104二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 07:50:56

    ほしゅ

  • 105二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 14:10:23

    「へぇ、これがシャーレから見える景色か……」

    “うん、私も気分転換したい時とかはよく来るよ”

    ミレニアムから見える景色みたいな派手さはねぇが、悪くねぇ。

    それに隣に先生が居て同じ景色を見ているっていうのはいいアクセントだ。
    そんな私たちに優しい風が吹く。 

    「いい夜風が吹いてるな」

    “さっきまで仕事してたからいい感じにクールダウン出来るよ”

    もう夜で、こうやって2人で居られる時間も残り少なくて。
    やっぱり寂しいって想いが溢れて来やがる。
    それに、今を逃したら次はいつ言えるか分からない気がして来た。

    「先生、あたしは先生のことが好きだ」

    気がついた時には、あたしはこの察しの悪いクソボケの相棒に想いを伝えていた。
    きっとアフロディーテ00の効果なのかもしれねぇ。
    告白したと気がついたら全身が熱くなって顔もきっと真っ赤になってる。

    “えっ……”

    当の先生は呆気に取られたような顔でこっちを見ていた。

    「い、言っとくけどLIKEじゃなくてLOVEの方だからな!? 勘違いすんなよ!?」

    “う、うん。分かったよ”

  • 106二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 15:02:53

    【速報】ネル先輩、歴史的偉業を成し遂げる!【直球ど真ん中告白】

  • 107二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 21:13:06

    先生は明らかに動揺している。
    それにさっきからずっと下を向いていてあたしと目を合わせようとしていねぇ。

    “ネル、私は……”

    「……別に、今すぐ返答寄越せとは言わねぇよ。ただ、ちゃんとあたしの想いを伝えておきたかったってだけだからさ」

    ほんの少しの沈黙。
    それを破ったのは先生だった。

    “こ、告白して貰えたのは正直凄く嬉しい……”

    「!? そ、そうか!」

    そう言って貰えただけでも告白しただけの価値はあった。
    ただ、先生は少し歯切れが悪そうな言い方だったのが気になる。
    気になるが、ついさっきすぐに返答しなくていいと言った手前、追求はし辛いんだよな。

    “(キリノが『先生と生徒が恋愛するのは犯罪じゃない』って言ってたけど、実際どうなの!? 先生としては生徒に平等に接しないといけないから特別を作るのってあんまり良くない気がするんだけど!?)”

    「もしかして、他に好きなやつがいるのか……?」

    思いたくはないが、先生は色んな学園で問題を解決しているから顔は広い。
    だからそういう相手が絶対に居ないとは言い切れないんだよな。

  • 108二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 22:55:33

    なるほど

  • 109二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 08:22:12

    ほー

  • 110二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 12:59:38

    先生とネルがそれぞれらしい葛藤をしてるのが好きだ

  • 111二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 21:12:45

    うおエッロ……

  • 112二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 21:59:27

    “いや、他に好きな人がいるとかじゃないよ”

    他に好きなやつがいるからじゃないと知って内心ホッとしていたあたしがいる。
    ホッとしたと同時にならそんな反応をするのは何故なのか疑問が浮かんで来た。

    「じゃあ、何なんだよ……」

    “さっき言った私の仕事のせいであんまり時間が取れないからっていうのと……その、先生としては生徒みんなに平等に接するべきだと思ってたからさ。誰か1人だけ特別を作るのは色んな意味でマズいんじゃないかなって、それで……」

    「ああ、そういうことか」

    つまり先生の立場的に生徒を恋人には出来ないからそんな反応をしてたのか。
    先生は教職というよりフィクサーみたいな立場だから特定の個人や集団に肩入れするのはマズいのかもしれないって一応理解は出来る。
    だが、納得は出来ねぇ。

    「そんな理由ならあたしは諦めねぇからな」

    “まあ、ネルならそう言うよね”

    どうすればこの無駄に硬い牙城を崩せるのかとあたしは思考を巡らせる。
    巡らせて、とあることに気がついた。

    「なら、生徒じゃなかったらいいんだよな?」

  • 113二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 22:01:17

    “……まさかそのためにミレニアムを退学するとか言わないよね?”

    「誰が退学なんてするかよ!? 大体、卒業まで後1年もねぇだろ!?」

    “それもそうだね”

    そう、卒業しちまえばあたしは生徒じゃなくなって恋人になるための障害も無くなる。
    そんでもって卒業後はシャーレに就職すれば先生と過ごすための時間も増える。
    先生だって自分なりに考えて出した進路だっていうなら否定は出来ねぇ筈。
    あたしにしては悪くねぇ考えだ。

    “ネル、君がミレニアムを卒業した後に……もし、その時にネルの気持ちがそのままなら正式に告白の返事をさせてくれないかな?”

    「ッ!? そ、それって……うっしゃあ!」

    思わずガッツポーズを決めてしまったがこれは仕方ねぇだろ。
    実質OK貰えたみたいなもんじゃねぇか。

    「へへ、卒業したら先生と恋人同士かぁ……」

    “あくまでもネルの気持ちが変わらなかったらだからね?」

    ニヤニヤが止まらねぇ。
    自分の気持ちに気がついたのが昨日とはいえ、そんな簡単にこの気持ちが変わるわけねぇだろ。

  • 114二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 22:08:58

    ちょいと想定が甘い気はするけど・・・それでも恋愛レース的には一歩先んじた形になるのかな?

  • 115二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 07:44:57

    ほしゅ

  • 116二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 13:14:11

    あまずっぺえ

  • 117二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 21:23:31

    いいねぇ

  • 118二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 22:24:05

    “私がこういうこと言うのも何だけど、私に他に好きな相手が出来るとか考えたりはしないの?”
     
    「ああ? 先生はそんな不義理なやつじゃねぇだろ?」
     
    “信じてくれのは嬉しいけど……”
     
    「それに、仮に先生にそんな相手が出来たとして、あたしがそれを黙って眺めてるだけって思ってるのか?」
     
    きっと他のやつだってアピールはして来るだろうが、こんなに好きになった相手をむざむざ他の誰かにくれてやる程あたしも甘くねぇ。
    もしも先生が他の生徒に目移りするっていうなら、あたしに夢中にさせてやるってだけだ。
     
    「あたしは欲しいもんには妥協しないタチだからな。覚悟しとけよ?」
     
    “あはは、お手柔らかに”
     
    そう思うと少しでも近くにいたくなって、あたしは先生との距離を詰めた。
    勿論恥ずかしさはあったが、それよりもそうしたいっていう願望の方が勝っていた。
     
    “な、何……?”
     
    「へへ、少しくらいいいだろ?」
     
    “あの、そういうのはせめて卒業してからで……”
     
    「ああ? かたい事言うなよ」
     
    “私は至極真っ当な事を言ってるつもりだけど?”

  • 119二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 22:53:24

    「それに、あたしのこの大きな身体を堪能出来るのなんて今のうちだぜ? ホレホレ」

    そう言いながら今やアスナやリオをも超えたナイスバディを先生に見せつける。
    物凄く恥ずかしいが自分で自分を抑え切れねぇ。

    “ね、ネル? 急にどうしたのさ?”

    「いや、な。何かこれで最後なんだなって思ったらこんくらいアピールしとこうかなって……」

    “(い、色んな意味で心臓に悪い。これであの甘い匂いがそのままだったらヤバかったかも……と言っても今の状態でも十分ヤバいけど)”

    先生の態度が微妙だけど、もしかして今の誘惑が滑ったのか?
    あたしらしくねぇ事したって自覚はあるが、こうも塩対応だとショックだぜ。
    とりあえずさらに距離を詰めて腕と腕がぶつかり合うくらい近づいた。

    “……ネル、もしかして甘えたい?”

    「は?」

    先生の突拍子もない発言に驚いたが、あながち間違いでも無いような気がする。
    自分から誰かに甘えるなんて久しく無かったし、先生に甘えられたら最高じゃねぇかな。

    “(こ、これは先生として生徒の精神状態を安定させるための行為生徒の精神状態を安定させるための行為生徒の精神状態を安定させるための行為生徒の精神状態を安定させるための行為生徒の精神状態を安定させるための行為)”
    “お、おいで……”

  • 120二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 08:14:12

    このレスは削除されています

  • 121二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 17:38:30

    保守

  • 122二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 22:40:04

    この2日間、あたしが不安定になった時はよく抱きしめて安心させてくれたっけ。
    そういやいつも先生からで自分から抱きしめられに行った事は無かった気がするな。
    あたしは誘惑に耐え切れず、というより別に耐える必要もないなと思いながら先生の胸へと飛び込んだ。

    “うおっ!? 凄い勢い”

    「へへ、こうやって甘えるのも良いもんだな」

    先生かあたしの腰に腕を回して優しく抱きしめてくれる。
    胸に顔を当てれば先生の体温と少し強くなった心音が伝わって心地良い。
    我ながら情けねぇが、ニヤケ顔が止まらねぇ。

    “スゥーーーーハァーーーー”

    あたしが先生の体温と心音を堪能していたら、先生はあたしの髪に顔を埋めて吸っていた。

    「な、何してんだよ……」

    “いや、今なら吸っても大丈夫かなって”

    「別に良いけどよ。それで、吸ってみた感想は「」

    “甘くて力強くて、それでいて優しくて安心する匂いかな?”

    よく分かんねぇが、もう前みたいに先生が暴走する様子はないみたいだな。
    それに気に入ってくれたみたいで少し照れる。

    “スゥーーーーハァーーーー”

    ……本当にもう変な成分は出てねぇんだよな?

  • 123二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 23:32:54

    “(うわぁ、ネルの身体柔らかくて温かくて抱き心地抜群で良い匂いもして……駄目だ、理性を保つんだ私! 自分で言った手前、離れてくれとは言えないぞ!)”
     
    それにしても、先生の体温で安心してたら何だか眠くなって来やがった。
    さっきまで緊張してたから緊張の糸が切れたのかもしれねぇ。
     
    “もしかして眠い? 私が負ぶって行くから寝てもいいよ”
     
    先生もそれを察して優しい言葉をかけてくれた。
    気持ちは嬉しいけど、今の大きくなったあたしの身体を背負って行くのはちょっとキツいだろ。
    けど、このまま眠れたらなぁ。
     
    “ネルが今日頑張ったご褒美だって思えば良いよ”
     
    「そうか、ご褒美か……」
     
    あたしの頭をゆっくり優しく撫でてくれる先生の大きな手が心地良くて安心する。
    ご褒美なら、仕方ねぇか……。
     
    “寝たかな……。ネル、今日はお疲れ様”
    “(さて、私はもうひと頑張りだな)”
     
    〜デカネルとの生活2日目 完〜

  • 124二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 23:36:18

    乙乙 色々あったけどネルにとって実り多い一日だったな

    そして次回から恐らくデカネル最終日となる三日目かぁ

  • 125二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 09:06:21

    保守

  • 126二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 17:04:18

    〜 朝 〜
     
    徐々に意識が覚醒して先生の温かさが伝わって来た。
    先生の胸の中は細くて柔らかくて……。
     
    細くて柔らかい?
     
    「あら、おはよう」
     
    赤い眼と眼が合った。
    というか目の前にいたのはリオだった。
     
    「うわっ、何でリオがいるんだよ!? せ、先生は何処だ!?」
     
    「先生ならあなたをベッドまで運んだ後に布団を運んで来て寝てるわ。ほら、下」
     
    リオがベッドの下を指差すと、下に布団の中で眠りこけている先生がいた。
    昨日のことが嘘みたいにスヤスヤと眠ってやがる。
     
    「私が布団で寝ようと思っていたのだけれど、先生にベッドで寝るように押し切られてしまったわ。それに年頃の女生徒と同衾はあまり良くないというのは正しいことではあったし」
     
    昨日は一緒のベッドで寝てたくせに、と思ったが口に出したら色々とマズいな。
    それに先に寝落ちしちまったあたしも悪い。
     
    「チビどもが起きる前に飯でも作るか。お前はどうする?」
     
    「……シャーレを見回ってセキュリティチェックでもしようかしら」
     
    もうちょっと寝顔を眺めていたかったが、リオもいるから我慢する。
    よく寝てる先生を起こすのは忍びないと思い、あたしたちは音を立てないように仮眠室を後にした。

  • 127二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 22:15:50

    「そういえば、私より背が低くなっているわね」

    「ああ、朝になると元に戻るみてぇなんだよな」(178cm→166cm)

    服もブカブカになったし着替えちまおうか。
    最後はやっぱり『あの服』だよな。

  • 128二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 22:17:55

    「よし、到着っと」(メイド服着用)

    冷蔵庫に何が残ってたかと思い出しながら歩いていたら食堂に到着。
    軽く漁ってみたがパンと卵くらいしか残ってなかった。

    「ああ、昨日のカレーで大体使っちまったんだった。でもまた目玉焼きとトーストじゃ昨日と比べてショボくなっちまうな……なら、フレンチトーストでも作るか」

    残ってる卵を全部取り出してボウルの中に割り入れ、そこに牛乳を加えてかき混ぜる。
    そして適当に食パンをぶち込んで漬ける。

    「あっ、おはようございますネル先輩。朝ご飯ですか?」

    「会計か。フレンチトースト作るからちょっと待ってろ」

    「オシャレですね、良かったら手伝いますよ」

    「染み込んだら焼くだけだからいらねぇぞ」

    厨房に入ってきたはいいがやる事が無いと分かって少し落ち込んだ会計は、厨房を見渡して首を傾げた。

    「……あれ? あの、計量カップとかは?」

    「計量カップ? 卵と牛乳混ぜたもんにパンを漬けて焼くだけだろ?」

    「あの、計ったりとかは……?」

    「ん? 適当でいいだろ?」

    もしかしてしっかり計らないと気が済まないタイプか? 
    シェフでもねぇのにそんな堅苦しくフレンチトースト作る必要はねぇと思うんだけどな。

  • 129二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 22:50:58

    「なら食器の用意しますね」

    「おー頼むわ」

    いい感じに沁みてきたからとフライパンを温め始める。
    やっぱりフレンチトーストは中までしっかり染み込んでねぇとな。
    しっかり温まったと思ったらすかさずオリーブオイルを引く。
    バターがあったら良かったんだが無いなら仕方ねぇ。
    多分オリーブオイルでもいけるだろ。
    全体に行き渡ったら染み染みになった食パンを焼く。

    (やっぱりいいなぁ、ネル先輩……)

    会計から何か変な視線を感じて背筋がゾクゾクしやがる。
    あたし何かしたか?
    少なくともここ最近は何も壊してねぇぞ?

    「おはよう、ネル。いい匂いだね」
    “(メイド服のネル、何だか久し振りに見るなぁ……)”

    先生が厨房越しでこちら側に笑いかけている。
    あたしも笑い返した。

    「おう、おはよう。今焼いてるからちょっと待っててくれ」

    「なら皆を起こしてこようか?」

    「頼むわ。焼けたら皆で食おうぜ」

  • 130二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 06:44:41

    ううん。趣深い朝の風景だ…

  • 131二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 13:56:01

    『いただきまーす!』

    焼き終わる頃にはチビども起きて来て、ワイワイガヤガヤと賑やかな朝食が始まった。

    「フレンチトーストならやっぱりハチミツかメープルシロップ?」

    「でも卵とパンだからしょっぱい味付けでもいいんだよね」

    「アリスはケチャップかけてみます」

    「ま、マヨネーズも美味しいよ……」

    「私はシナモンシュガーよ。コーヒーとの相性も完璧〜♪」

    「な、何をかけようかしら……?」

    「好きなもんかければいいじゃねぇか。まだ余ってるから色々と試してみろよ」

    あたしはリオにそう言いながら鰹節とソースとマヨネーズをかけて、お好み焼き風フレンチトーストの出来上がりだ。

    “あっ、美味しそうだねそれ。私もやろっと”

    昨日のサンドイッチを思い出すな。何だかあたしを知って貰えて受け入れて貰えてるって感じがして悪くねぇ気分だ。

    “それで、今日はどうする?”

    「……これ食ったら全員でミレニアムに戻るか」

    この楽しい時間もとうとう終わりの時が近づいて来てる。
    あたしはその不安をかき消すように口の中のもんを牛乳で流し込んだ。

  • 132二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 21:55:20

    ミレニアム

    少しの時間、電車に揺られてとうとう着いたあたしが育って来た故郷。
    別にD.Uやトリニティの空気が合わないってわけじゃねぇが、やはり空気からして違う。
    それにマシンの範囲内に戻って来たからか、まるで重荷を降ろしたように身体が軽くなった気がする。

    「私はセミナーに戻ってノアとコユキにこれからの事を伝えます」

    「私たちは……一旦ゲーム開発部の部室に戻ろうか」

    「うん、それがいいね。私はちょっとインスピレーションが湧いて来たから描きたい気分かも」
    (とりあえずバインバインの巨メイドを描きたい! しかも、ちょっと卑しい感じの!)

    (な、何だかミドリの目つきが怪しい……)

    「アリスはエンジニア部に行って修理に出したコントローラーを取りに行こうと思います!」

    「私はヴェリタスの方に合流するわ。ネルと先生は……準備が出来てからでいいかしら?」

    リオもあたしの気持ちを汲んでくれたのか、少し言い淀みながら聞いて来た。
    頭でっかちだったあいつもあれから変わったもんだ。

  • 133二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 21:56:20

    「昼までには行く」

    「あっ、だったらアリスたちもお昼前にヴェリタスに行きます」

    「おっ、いいねー!」

    「もう、お姉ちゃんったら……」

    「なら皆で行こうか。ユウカ先輩は?」

    「私たちセミナーも行くわ。C&Cにも伝えないと」

    “なら、ここで一旦解散しようか”

    各々が自分の生活に戻っていくことになる。
    少し寂しくもあり、先生と2人っきりになれて嬉しくもある。
    今のあたしが先生と2人っきりになれるのもこれが最後になるのかと思えば、何とも言えない気分だ。

    “少し歩こうか”

    「そ、そうだな」

  • 134二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 07:46:47

    保守

  • 135二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 07:49:17

    ほしゆ

  • 136二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 15:07:50

    2人っきりで歩くだけだが気分的にはちょっとしたデート。
    だが、何というか昨日あんな事があったのにあまり変化がない。
    告白する前と大して変わらねぇ。

    「その……また腕を組んでもいいか?」

    “あんまり人もいないからいいよ。一昨日みたいに腕組もうか”

    「覚えてたのか……」

    “ネルが大きくなってからすぐの事だしそんな簡単には忘れられないよ”

    少し先生にもたれ掛かる様に先生と腕を組む。
    一昨日は暴走気味だったから今度こそちゃんと出来る。
    そういえば、小さくなったら身長差のせいで腕組むの難しくなっちまうよな?

    “ん? どうかした?”

    「ああ、その……な。元の大きさに戻ったらこんな風に腕組めなくなっちまうから今のうちに堪能しときてぇなってさ」

    “成程。でも、元の身長でも出来なくは無いんじゃない?”

    「無理すれば何とかなるかもしれねぇけど、何か違うんだよなぁ」

    身長差があるせいで近くにいるはずなのに遠くに感じちまう。
    あたしはこんなに寂しがり屋だっただろうか?

  • 137二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 15:08:52

    「何つーか、昨日の事があっても何も変わってねぇ焦ってんだと思う。もっとこう……はっきりと分かる様なもんが欲しいんだよ」

    “それで落ち着かないのかな?”

    あたしはコクリと頷いた。
    我ながらとんだ色ボケになっちまったもんだ。
    こんなところ見たらアスナや後輩たちに笑われちまうかもしれねぇ。

    “焦って無理に変わる必要はないと思うよ”

    「そういうもんかな?」

    “私たちの関係はすぐに大きく変えなくていい、ちょっとずつ、ちょっとずつ変えていけばいいんだ”

    先生は「私もすぐには変えられないからね」と付け足しながら苦笑していた。
    返事は卒業してからって言ってたし、あたしたちの関係が本当の意味で変わるのはそれからかもしれねぇが、ただ黙って待つのもなぁ。

    “あっ、ベンチがあるね。座ろうか”

    「別に疲れてねぇぞ?」

    “いいから”

    「分かったって」

    半ば無理矢理だったが、あたしは言われるがままにベンチに座った。
    すぐ隣には先生がいて、少し気恥ずかしい。
    熱くなる身体を涼しい風が冷ましてくれて心地いい。

  • 138二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 15:18:38

    ネル先輩がセンチメンタルになっておられる……

  • 139二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 23:45:53

    「いい風だな」

    “今日は過ごし易い気候だね”

    あたしはこのミレニアムで吹く風が好きだ。そしてその風を大好きな先生も一緒に感じてくれるこの時間も愛おしい。いつまでこんな時間を過ごしていたいと思う。

    「なぁ、先生。少しだけ勇気をくれよ。一歩踏み出せる勇気をさ」

    “勇気か……くれって事は、私に何かして欲しい事とかあったりする?」

    自分で言ったが勇気を貰う方法って何だろうな、と思って少し考えて、恥ずかしい事を思いついちまった。けど、これなら確実に勇気が出るし、さっき悩んでた『はっきり分かる様なもの』も手に入る。
    あたしは恥ずかしがりながらも意を決して口に出した。

    「キス……とか?」

    “き、キスかぁ……”

    分かっちゃいたが、先生は渋っていた。
    ダメ元で言った事だし、仕方ねぇよな。

    「悪りぃ、この話は聞かなかった事に……」

    “ネル、目を瞑って”

    「……へっ」

    想定外の答えが返って来た。先生は顔を赤くしながらこちらを見つめている。マジか、まさか本当にここで、フライングでファーストキスを済せちまうのか?
    あたしは目を瞑って唇を差し出す様にして待った。
    皆すまねぇ、あたしはこれから一足飛びで大人になる。

  • 140二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 23:46:54

    チュッ

    あたしの額に優しい感触が……額?

    「いや、そっちかよ!? 普通唇だろ!?」

    “ごめん! 今はおでこで我慢して!”

    「ハァーーーーッ、緊張して損した」

    どっと疲れてベンチに力無くもたれかかった。
    キスされた額に触れてみたら、ちょっとニヤっとする。
    お預けされたってのに妙な気分だ。

    「仕方ねぇ、唇の方は後々の楽しみに……」

    ああそうか、楽しみにとっておけばいいのか!
    ちょっと考えてみれば簡単な事じゃねぇか、何で気づかなかったんだ?

    “ネル? 急に黙ってどうしたの?”

    「いや、卒業後が楽しみになって来たと思ってよ。先に言っとくが、あたしにお預けするってんならただのキスじゃ済まさねぇからな?」

    “わぁ、ハードルが物凄く上がってる。私ファーストキスもまだなのに……”

    「大人がそんな泣き言言ってんじゃねぇ!」

    先生はファーストキスはまだなのか、サラッと良い事を聞いたぜ。
    決めた、ぜってぇ先生のファーストキスを貰う。

  • 141二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 00:04:02

    「……まだちょっと時間あるな」

    “ちょっと早いけど行く?”

    それでもいいが、どうせなら時間いっぱい先生と過ごしたい。
    とはいえすぐにプランは思いつかねぇ。
    どうしようかなと辺りを見回して、ゲーセンを見つけた。
    最後がゲーセンか、あたしらしいな

    「あっちにゲーセンがあったからちょっと遊んで行こうぜ」

    “ゲーセンか、久し振りだなぁ”

    「よし、決まりだな! 行こうぜ!」

    残りの時間、あたしたちは目一杯ゲーセンで遊んだ。
    2時間にも満たないくらいの僅かな時間だったが、楽しかった。

    そして、とうとうタイムリミットが来た。

  • 142二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 09:42:33

    保守

  • 143二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 13:07:07

    そうか…デカネル先輩ともそろそろ本当にお別れか……

  • 144二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 18:45:05

    最後はいやしかネルではなくいつものネルとして過ごした感じだったな
    あとはアフロディーテ00が正常に起動するかどうかか

  • 145二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 18:59:16

    ヴェリタスの部室
     
    「おーい、時間になったから来たぞ……って何だこの人数!?」
     
    “あはは、勢揃いだね”
     
    ヴェリタスだけじゃなく、セミナー、C&C、ゲーム開発部、エンジニア部と先生の言う通りミレニアムの精鋭が部室に勢揃いしていて若干狭くなっている。
     
    「あっ、リーダーお帰り!」
     
    「2人とも元気そうだ」
     
    「いい息抜きになった様で何よりです」
     
    「早くネル先輩に戻っていただかないと私がC&Cの最貧乳として定着してしまいます」
     
    あたしの仲間たちも温かく迎えてくれた。
    そしてトキのやつは後で〆る。
     
    「……もう、決心はついたのですね?」
     
    ヒマリが近づいて来たと思ったらこっそりと耳打ちして来た。
    コイツなりの気遣いか。
     
    「未練はまだあるけど、それじゃダメだって気づいたんだよ」
     
    「そうですか、強いですね」

  • 146二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 19:00:57

    「ところで、機械はちゃんと直ったんだろうな?」
     
    「ええ、昨日ちゃんと超天才清楚系病弱美少女ハッカーである私主導の元でチーちゃんに見張られながら修理しましたよ」
     
    「まあついでにバージョンアップしようとしてたから止めたけどね」
     
    話にチヒロが割り込んできた。
    変に手を加えようとするってのは予想はしてたし、別に改良するなとは言わねぇが、そういうのはせめてあたしを治してからにしてくれ。
    それで当の元凶であるハレ率いる3馬鹿はエンジニア部と交流していた。
     
    「しかし、これは凄いね」
     
    「といってもネル先輩がおかしいってだけで他の人は誤差の範囲でしか大きく出来なかったから失敗だけど」
     
    「でも、今回のネル先輩のデータで改善出来るんじゃないかな?」
     
    「説明しましょう! 只今エンジニア部では物質の巨大化についての実験をしていまして……」
     
    「あっ、何かそういう銃を作ったって聞いた事ある!」
     
    「成程、共同開発の提案ですね?」
     
    ……懲りねぇ奴らだ。
    次何かあったら真っ先に怪しいのはあいつらで確定だな。

  • 147二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 19:02:56

    「ネル先輩。そろそろスイッチ切ろうと思ってるけど、大丈夫? 心の準備は出来てる?」
     
    問題児どもをジッと見てたらハレと目が合って少し大声で言われた。
    心の準備はとっくに済ませていたが、ちょっと緊張して来た。
     
    「おー! あたしは大丈夫だ!」
     
    “いよいよだね”
     
    「先生、あたしの手を握っててくれねぇかな?」
     
    「うん……こんな力加減でいいかな?」
     
    先生が隣にいて、優しく手を握ってくれて、これ以上心強いものもねぇ。大きく息を吸って、思いっきり吐いた。
     
    「やってくれ!」
     
    「じゃあ、スイッチ~~~オフ!」
     
    アフロディーテ00のスイッチが切られた途端、あたしの中にあった何かが風船が萎んでいくみてぇに消えていく。それと一緒にあたしの身体もドンドン縮んでいった。
    ほんの数秒の出来事だった、それであたしは元の小さい身体に戻っていた。
    ブカブカになったアスナに借りたメイド服がそれを如実に物語っている。
     
    「はぁ……」(166cm→146cm)
     
    “えーっと、お帰りなさい?”
     
    「ずっと一緒にいたのにお帰りなさいはおかしいだろ」
     
    はははと笑っていたら床に水滴が垂れてるのが見えた。天井から水漏れでもしてるのかと見上げても特に何もねぇ。違う、この水滴はあたしの目から垂れていた。

  • 148二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 19:03:57

    「へっ、何だこれ……?」

    何であたし、泣いてるんだ?
    必死になって涙を拭ったが全然無くならねぇ。
    寧ろさっきよりも溢れて来やがる。
    そんなあたしを先生は包み込むように抱きしめた。

    「や、やめろよ。皆見てるだろ?」

    “辛かったら泣いてもいいんだよ”

    「そ、そんな事言うなよ……」

    そんな事言われちまったら、あたしはもう我慢出来なくなっちまうだろ。
    その瞬間、必死になってせき止めていた自分の中のダムが決壊した。

    「あ、あぁぁ……終わっちまった……終わっちまったよぉ……!」

    “よしよし。大丈夫だよ”

    あばよ、デカくなったあたし。

  • 149二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 19:07:08

    良い夢見れたかよい?ネル先輩

  • 150二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 19:12:35

    大きくなった副作用?でいろんな意味で素直になったネル先輩の物語の最後が元に戻った身体で普段ならあり得ない泣き顔で〆るの乙だな

  • 151エピローグ25/08/17(日) 19:57:44

    泣いて、泣いて、泣いて、只管泣いた。こんなに泣いたのはいつ以来だっただろうか?
    顔を上げたら優しく微笑む先生の顔があった。

    「……こんなに泣いたのは久し振りだな」

    “良いんだよ、涙は女の武器っていうでしょ?”

    「んな女々しい武器使えるかよ……」

    「終わったようですので、これからネル先輩の快復祝いのパーティーの準備をしましょう」

    「うおっ、トキ!?」

    気がついたら隣にフライドチキンのパーティーバレルを抱えたトキがいた。周りを見渡せば他の奴らも精密機械を退かしたり、机を運んだり、食べ物を運んだりしている。

    「これ、何だ……?」

    「さっきも言いましたが、昼食も近いので、ついでにネル先輩の快復を祝うパーティーをしようとリオ会長から提案がありました」

    「ちょ、ちょっと待ってちょうだい! 逆よ!? 昼食の方がついで!」

    「そうじゃなかったらてめぇら全員〆てる所だよ」

    まあ、腫れ物触るみてぇに対応されるくらいなら普段のように生意気な態度とられる方がマシか。あたしも手伝おうと思ったが、今のブカブカな格好じゃやり辛い。

    「あたしは着替えてくる」

    “うん、私も皆を手伝って来るよ”

  • 152二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 20:00:46

    「ふーっ、いつものメイド服の筈なのに懐かしいな
     
    「にははははは、ネル先輩が身近に感じられる人に戻ってくれて良かったですよー」
     
    「〆る」
     
    「へっ?」
     
    相変わらず口の減らない子ウサギを軽く締め上げる。
    近くにいたセミナーの書記は「もう。コユキちゃんったら懲りないですね」と言わんばかりの表情で呆れていた。
     
    「あーっ、リーダーがコユキちゃん虐めてる」
     
    「虐めじゃねぇ、指導だ!」
     
    アスナまでやって来やがった。そういやアスナにはC&Cやら勘を使ったサポートやらで色々と世話になったな。今度埋め合わせしてやらねぇと。
     
    「あれ? 着替えちゃったの?」
     
    「あ? ああ。借りてたメイド服は洗って返すぞ」
     
    「そうじゃなくて……まあいいや」
     
    何かあいつ不穏な事言って去って行きやがったな、不安になるからいいやで済ますなよ。
     
    「締まってる締まってるギブギブギブ」
     
    「あっ、ワリ……」
     
    手を離した途端脱兎の如く逃げて行きやがった。

  • 153二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 20:48:08

    準備は終わり、簡単だが立食パーティーみたいな形になった。

    「乾杯の音頭とかいるかしら?」

    「やるとしたらリーダーじゃない?」

    「あたしがやるのかよ!?」

    何も考えてねぇや。
    それに固っ苦しいのは趣味じゃねぇ。

    「その……何だ。急な事であたしが迷惑かけた奴も迷惑をかけられた奴もいるが、腹減ったし今はとりあえず食おうぜ! 乾杯!」

    『カンパーイ!』

    一先ずあたしは食う。
    食って食って食って身体をデカくする。

    “めちゃくちゃ食べるね”

    「ネル先輩、そんなに腹ペコだったの?」

    「食って身体デカくするんだよ!」

    「アリスはこの前保健体育の授業を受けましたが、女性の成長期は16歳くらいで終わるみたいです!」

    「うるせぇな!? 世の中何事にも例外があるだろ!」

    “まあ、可能性は0じゃないから”
    “(うーん、何か忘れてるような……)”

  • 154二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 20:50:17

    ……あ そういえば初代スレでアスナがネルに言ってた内容って確か………

  • 155二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 20:53:41

    ふと隣にいた先生に目を向けると、何か考え事をしているようで手が止まっていた。
    あたしを心配してくれてるのか?

    「どうかしたのか?」

    “ん? 何か忘れてるな〜って思ってさ”

    「何か? ……チヒロにテント返したか?」

    “それは帰り際に返そうと思ってたから忘れてないよ。うーん、何だったかなぁ”

    「忘れてるってくらいなら大した事じゃないんじゃないですか?」

    “ううん、どうだろ……あれ? ネルのヘイロー、大きいままだね”

    「えっ、そうなんですか?」

    “そうなんだけど、皆はヘイローの形って分からないんだっけ?”

    あたしも頭上なんて良く見えねぇからパッと見じゃよく分からねぇ。
    確かヘイローに流し込まれたもん移動させたんだったな、スイッチ切ったのに何で元に戻ってねぇんだ?

    「面白い話をしてるみたいですね。ちょっと私も仲間に入れてもらっても良いですか?」

    “あっ、ヒマリ。あんまり食べてないけど、お腹空いてない?”

    隣にあたしがいるのに放って置くなよ、とちょっとモヤっとする。

  • 156二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 20:58:17

    モヤモヤしていると何かが頭の上から落ちて来るような、そんな妙な感覚がした。

    「……はっ?」(146cm→166cm)

    “えっ?”

  • 157二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 20:59:25

    ん??????

  • 158二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 21:20:32

    “えっ? ん? んんっ?”

    「は?」

    「????」

    やべぇ、何かあたしのメイド服がミシミシと悲鳴を上げてるし、下着も丸見えになってるしでとんでもない事になってやがる。
    目の前の先生とヒマリと会計は脳の処理が追いついてないようで混乱しているし、当のあたしも何が起こっているかよく分かっていない。

    ━━━ 同時に今のおっきくなった身体とも長い付き合いになるような気がするんだよね~

    初日にアスナが言ってた謎の発言はまさかこういう事だったってのか?

    「せ、先生見ちゃダメです!!」

    会計が我に返って先生の両目を手で覆っていた。
    だが、大声を出したせいでこの場にいる全員の視線があたしに集中しちまった。

    「ち、チビメイド先輩がデカメイド先輩に戻ってますーーー!?」

    「えっ、スイッチ切ったよね!?」

    「これは……一体……?」

    「一体何が起こっているのかしら……?」

    「誰か説明してくださいよ!」

    これ、というかこの状況はどうすりゃ良いんだ?

  • 159二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 21:46:04

    デカメイド様に戻ってる!!!??

  • 160二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 22:20:17

    「まさかとは思いますが、何らかの要因でアフロディーテ00による影響が定着してしまったんでしょうか……?」
     
    “前が暗い! 結局何なの!? ネルは大丈夫なの!?”
     
    「落ち着いてください! ネル先輩は着替えて来てください!」
     
    “ネル、早く着替えて! 着替えてくれないとユウカが手を離してくれないよ!”
     
    「もしかしてこの現象ってアフロディーテ00の性能を向上させる手掛かりになるんじゃ……」
     
    「ネル、色々思いついた事があるんだ! 着替えてからでいいから手伝ってくれないか!?」
     
    「コスプレ衣装も新しいの用意してるよ〜?」
     
    「これはもうミレニアムにシャーレ支部を作った方が合理的かしら?」
     
    「ま、また私がC&C最貧乳に……」
     
    「うあぁああああーーなんでネル先輩ばっかりーー!?」
     
    この場をどう収拾つければいいか何て分からねぇ。分からねぇが、一つ分かる事がある。
    あたしはさっさ『終わっちまった』と言ったが、違った。
    これは始まりなんだ。
     
    「これからもよろしく頼むぜ、あたしの未来の旦那様」
     
    誰にも聞こえないような、本当に小さな声であたしは呟いた。
     
    〜THE END?〜

  • 161125/08/17(日) 22:21:33

    ネルパイ、誕生日おめでとう

  • 162二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 22:23:26

    お疲れ様でした!!!!!

    たっぷり5ヶ月毎日楽しませて頂きました!!

  • 163二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 01:11:15

    ?ってなってるので一応ですけど完結お疲れ様です
    中盤のコスプレネルシリーズと最終盤の先生に想いを告げるネルのシーンが特に好きでした

  • 164125/08/18(月) 07:33:26

    ss書いてくださった方々、支援絵をくださった方々、感想を書いてくださった方々、そして読んでくれた皆様、本当にありがとうございました

  • 165二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 07:46:00

    面白かった!

  • 166二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 10:50:44

    うおおお、お疲れ様っしたー!!
    でっかくなったネルパイセンもエロかったけどやっぱいつもの方がエロカッコよくていい!! 今後もちんまりとデッカッと行き来するネルの未来に祝福を!

  • 167二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 20:03:52

    絵心があったら最後の急に大きくなってピッチピチになったネルパイを描きたかったなぁ

  • 168二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 23:54:02

    当時は支援できなかったので今さらですが178cmデカシスターネル先輩のAIイラスト投下しときます

  • 169二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 07:31:38

    >>168

    えっろ

  • 170二次元好きの匿名さん25/08/19(火) 16:18:11

    このスレも終わりか…寂しくなるな…

  • 171ミニストーリー ゲーム開発部25/08/19(火) 21:43:39

    ミドリ「お姉ちゃん! 新キャラのイラスト出来たよ」
     
    モモイ「どれどれ……ってこれ!?」
     
    (オレンジ色の髪をして目つきが悪い女性キャラが大きいのと小さいのが2パターン描かれてるイラスト)
     
    ミドリ「元々は大きかったんだけど呪いで小さくなっちゃってね。ストーリーの後半で呪いが解けるんだけど呪いがかかってた期間が長かったせいで結局大きくなったり小さくなったり出来るようになるの」
     
    アリス「……これチビメイド様そっくりです」
     
    ユズ「そっくりというか設定からしてネル先輩参考にしてるってバレバレじゃ……」
     
    モモイ「ミドリこれはマズいって! ナマモノは本人にバレたら洒落にならないんだよ!」
     
    ミドリ「こ、このキャラはネル先輩じゃなくてネリーだから!」

  • 172二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 00:59:18

    多分だけど「小さい子が大きすぎる服を着た時のダボダボ感やシワ具合」とか「色々と大きい人が小さい服を無理やり着た時のパツパツ感や破れ具合」が異常に高クオリティなんやろなあ・・・

    ミドリ「なにしろこの目で現物をしっかりと観察できたもんね!」

  • 173125/08/20(水) 07:35:49

    >>168

    支援絵ありがとうございます

    デカシスターネルパイはえっちですね

  • 174二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 12:25:22

    改めてネルの良さと更なる可能性を知れた良いスレだった
    アフターストーリーもも期待

  • 175二次元好きの匿名さん25/08/20(水) 20:21:44

    >>171

    ミドリさん…

    もう少し、もう少し誤魔化す努力をしよう…

    例えば、髪の色を少し淡くするか濃くするかとか…

    言われてみればレベルにしないと下手すると00が敵に回るよ…


    まあ、先生似のキャラを相棒(くっつく予定)にすれば最強の味方になるかもだけど…

  • 176ミニストーリー 探究する者たち25/08/20(水) 22:09:48

    ウタハ「やはりネルが夕方になって急に大きくなり出した現象に着目するべきだと思うが……」

    ヒマリ「どう考えてもアフロディーテ00の影響が定着してしまったのはそれが原因でしょうからね」

    コタマ「意義はありません。私たちペタンコーズがナイスバディを手に入れるために」

    コトリ「まずはこの謎のエネルギーに名前をつけるべきなのではありませんか!?」

    ウタハ「それはいい案だ! ただ未知のエネルギーなんていうより名称があった方が雰囲気が出る!」

    ヒビキ「そんなすぐには思いつかないんだけど……」

    ハレ「ネル先輩から生まれたんだしネル粒子でいいんじゃない?」

    マキ「そもそもあれって粒子なの?」

    ヒマリ「それは調べてみないことには……」

    チヒロ「バレたら全員纏めて叩きのめされるって分かってる?」

    一同『それでも調べたい!!』

    チヒロ「私もうしーらない」

  • 177二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 00:49:51

    ペタンコーズと探究者たちは今日も平常運転です☆

    そういやリレー小説式だった弊害かもだけど結局なんで夕日でさらに大きくなるのかは謎なままだったな

  • 178二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 07:55:41

    チーちゃん匙を投げる

  • 179二次元好きの匿名さん25/08/21(木) 16:46:37

    いやあ楽しかった。完結してくれて本当にありがとうございます。

  • 180ミニストーリー ティーパーティ25/08/21(木) 22:20:27

    セイア「そういえば、ミレニアムでは君たちみたいな翼持ち生徒の中でドスケベドレスが流行していると思われているらしいね」

    ナギサ「ブフォ!? ど、どういう事ですか!?」

    ミカ「ナギちゃん汚い……。私は最近の流行追えてないから分からないけど、そうなの?」

    セイア「この前ネルに、トリニティだとこういうのが流行ってるんだろうと横側も谷間も背中もガッツリ開いていてスリットも両側に開いているという凄まじいドスケベドレスを見せてきたんだ。私も映像を見た時は『うわ、エッロ』と思ってしまったよ」

    ミカ「そこまで!?」

    ナギサ「確かに私たちみたいな翼のある生徒は背中が空いてる方が楽ではありますね」

    セイア「君たちにあの過激な格好をしながらも満更でも無さそうなネルの映像を見せられなくて残念だ」

    ミカ「まあ、そう言われると気になるけど、勝手に残念がられても困るかなぁ」

    ナギサ「というか私たちがドスケベな集団だと思われてそうで心外なんですが……」

  • 181二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 01:37:17

    デカメイド様のドスケベドレス懐かしいなw あれは相当破壊力が高かった

  • 182二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 07:43:43

    ちなみにこれが例のドスケベドレス

  • 183二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 12:51:41

    まあトリニティって割とドスケベの集まりだし・・・

  • 184二次元好きの匿名さん25/08/22(金) 21:24:25

    色々と背で客的なネルパイセンは劇物過ぎたな!

  • 185ミニストーリー ウサギ小隊25/08/23(土) 06:53:56

    ミヤコ「RABBIT1ただいま戻りました。あっ、これお土産です」
     
    サキ「やっと戻って来たか。『ネル先輩にRABBIT小隊を代表して色々と大きくなった秘訣を聞いてきます』と朝早く出て行った時は何事かと思ったぞ」
     
    モエ「え〜どれどれ……高そうなお菓子に、紅茶……基本水ばっかりだから紅茶はありがたいね」
     
    ミユ「そ、それでどうだったの……?」
     
    ミヤコ「どうも事故でああなったみたいですが、私たちが同じ事をしてもどうなるか分からないからと詳細までは教えて貰えませんでした」
     
    サキ「いや、私は別にこれ以上大きくなりたく無いんだが? それに胸なんて大きくても邪魔なだけだぞ?」ボイン
     
    モエ「くひひひひ、もっと胸が大きくなった結果、胸が邪魔で操作ミスって誤爆ってのも面白そうだよねぇ」バルン
     
    ミユ(えっ、そんなにあるのにまだ大きくする気なの……?)ジト~
     
    ミヤコ「くっ、これだから持ってる者は……後、豚骨ラーメン美味しかったです」
     
    サキ「お前一人だけずるいぞ!?」
     
    モエ「いいなぁ豚骨ラーメン! 背脂入れてギットギトにしたいかにも身体に悪そうなのをスープまで飲み干してさぁ!」
     
    ミユ「お、お腹減った……」
     
    今日の夕飯は屋台のラーメンになったRABBIT小隊だったとさ

  • 186二次元好きの匿名さん25/08/23(土) 15:37:12

    ラーメン、いいなぁ…

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