(CP.閲覧注意)シュウジ「「ごめんください」」 第2章

  • 1二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 20:25:38

    GQシュウジと向こう側シュウジが隣人さんのマチュのラブコメ時空現パロ


    GQシュウジは通い妻

    向こう側シュウジはヒモ

    そんな二人に挟まれたブラック企業戦士マチュ

    三角関係ラブコメ第2章


    ⚠シュウジが二人いる

    ⚠現パロ


    何故か続いた


    前スレ

    (CP.閲覧注意) 「「ごめんください」」|あにまん掲示板「すみません、隣りに引っ越してきた物なのですがマチュ「はーい、今出ます」シュウジ「「初めまして、シュウジ・イトウです今日からこちらに越してきました。よろしくお願いします」」マチュ「…え?まって?何で二…bbs.animanch.com
  • 2二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 20:28:24

    PPPPPP
    マチュ「……朝」

    寝れなかった…あの二人への恋心を自覚してから。

    マチュ「……私は…わがままだな…」
    マチュ「…選べない、選べないよ…」
    私はいつも通り支度をして家を出た
    ふたりが、同じタイミングで出てきた、
    私達は何時も同じタイミングで家を出る、
    この1週間、色んなことが起きた
    私の両隣のお隣さん、二人が来てから全てが変わった…
    私の世界は…色づいたみたいに…

  • 3二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 20:29:30

    マチュ「おはようシュウジ、シュウくん」
    向こう側・GQ「おはようマチュ」
    (軽い笑い声とともに歩き出す)
    私達は他愛の無い話をしながら歩いていく

    GQ「昨日はよく眠れた?」
    マチュ「うん!ぐっすり!」
    向こう側「そっか、それなら良かった」
    マチュ「あのね、二人と一緒にいると凄く安心するから…しばらくお世話になると思う」
    向こう側「しばらくじゃなくてずっとこうでもいいよ!」
    GQ「僕もそう思う、マチュの事守りたいし」
    マチュ「ありがとう」

    GQ・向こう側「じゃあ僕達はここで、じゃあねマチュ、また夜に」

    マチュ「じゃあね」
    (ああ、この空間が好きだなあ)

  • 4二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 20:31:02

    ーーーーーー
    株式会社ソドン 朝

    マチュ「おはようございまーす」
    ニャアン・エグザべ「おはようマチュ」
    マチュ「おはよう二人とも、今日も今日とて仕事頑張りますかあ」
    ニャアン「そうだマチュ…例の別部署の人大丈夫なの?」
    マチュ「ああそのひとなら退職したから大丈夫」
    ニャアン「そっか…良かった…もしまたちょっかいかけてきたら頭掴んで振り回してたよ」
    マチュ「ニャアン頼もし〜」
    ニャアン「マチュ可愛いから不安だよ…」
    マチュ「私はニャアンが可愛いからそうゆう輩に近寄られないか不安だよ」
    ニャアン「もうマチュったら」
    エグザべ「二人とも可愛いからな、気をつけるんだぞ」
    ニャアン「…エグザべくんそうゆう所があるからモテないんだよ」
    マチュ「ホント、そうゆう所」
    エグザべ「僕おかしな事言ったかな!?」

  • 5二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 20:34:09

    就業中…

    シャリア「マチュくん、少し良いでしょうか?」
    マチュ「りょーかい。いま行きまーす」

    ニャアン「何だろう話って」
    エグザべ「さぁな、さて仕事仕事」

  • 6二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 20:37:31

    マチュ「どうしたのヒゲマン?」
    シャリア「この前マチュくんが提案してくれた案なのですが、上層部から評価されましてね。
    上の方の一部では これ、海外にも展開できるのでは と声が出ているほどです」
    マチュ「えっ……?」
    シャリア「つきましては、マチュくんさえ良ければーープロジェクトリーダーをやってみませんか?」
    マチュ「ええ!?私が!?いいの?」

  • 7二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 20:38:36

    シャリア「ええ、私としても新しい風を取り込みたいと思っていたところです」
    マチュ「やってみたい…!」
    シャリア「では上にはそうお伝えしてしておきますね。なお本プロジェクトではエグザべくん、ニャアンくん、そして他社から転勤してくるコモリくんの三人で回してもらいます。マチュくん、貴方ならきっといい結果を出せますよ」
    マチュ「えへへ…頑張るよ、ヒゲマン!」
    シャリア「エグザべくんとニャアンさんにこの事を伝えて来てください」
    マチュ「うん!」

  • 8二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 20:40:13

    ニャアン・エグザべ「おかえりマチュ」
    マチュ「ただいま!ねぇ!聞いて!私今度プロジェクトリーダーやるの!」
    ニャアン「ええっ!凄いじゃん!」
    エグザべ「凄いな…!おめでとうマチュ」
    マチュ「それでね、エグザべとニャアンと他社からくるコモリさんって人と一緒にって!」
    ニャアン「私達も?…私、頑張るから!」
    エグザべ「よろしくな!精一杯サポートするよ」

  • 9二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 20:41:19

    私がプロジェクトリーダー…考えたことなかったな〜ふふ…頑張ろう!
    これからもっと残業多くなるから…二人には悪いよな…やっぱり送り迎えはやめてもらおう。本当は一瞬にいたい…けどそれは私のわがままだよな

  • 10二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 20:43:14

    株式会社ソドン夜

    マチュ「じゃあ明日からよろしくね二人とも、今日はお先に失礼するよ。おつかれ様!」
    エグザべ「おー」
    ニャアン「じゃあねマチュ」

    会社を出たら案の定二人が待っていた

  • 11二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 21:09:32

    向こう側「おつかれ」
    GQ「おつかれ様」
    マチュ「二人とも何時もありがとう。疲れるでしょ?」
    向こう側「全然、むしろこれを楽しみにしてたから」
    GQ「早く逢いたくて課題終わらせちゃった」
    マチュ「そっか…」
    私達は三人で帰路を歩き出した
    マチュ「二人とも、私ね、会社でプロジェクトリーダーに選ばれたの」
    GQ「ええ!凄いね、お祝いしなきゃ」
    向こう側「マチュ凄いじゃん」

  • 12二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 21:10:39

    マチュ「だからこれからきっと忙しくなると思うからさ…この送り迎えやっぱり…無しにしようよ」
    向こう側「なおさら駄目、危ないじゃん」
    GQ「そうだよ、そんなに忙しくなるってことは帰りも遅くなるでしょ、やっぱりこれは継続したほうがいいと思う」
    マチュ「でも二人の迷惑になるし…」
    向こう側「いつ迷惑だなんて言った?」
    GQ「迷惑なんかじゃないよ」
    マチュ「そ、そう…?」
    向こう側「そうだよ」
    マチュ「じゃあ…お願い、してもいいの?」
    GQ「もちろん、いいんだよ」
    マチュ「二人に甘えてばかりだな…私」

  • 13二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 21:12:07

    続き気になってたから嬉しい

  • 14二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 21:27:51

    ーーーーーー
    マンション 夜

    マチュ「じゃあここで、おやすみ二人とも」
    GQ・向こう側「おやすみマチュ」

    バタン

    マチュ「はぁ〜明日から、頑張らなきゃ。」
    今は…二人の事を考えるのやめて仕事に専念しよう。今考えたって何にもならないんだから

  • 15二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 21:30:31

    あんなにブラックだったはずの職場がなんかいい職場に見えてきたな

  • 16二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 21:42:19

    ーーーーーー
    株式会社ソドン 朝

    シャリア「おはようございます皆さん、今日は新しく我が社に入ってきた社員をご紹介します、ご挨拶をどうぞ、コモリくん」
    コモリ「初めまして、コモリ・ハーコートです。皆さんと仕事をできるのを楽しみにしていました。よろしくお願いします」
    シャリア「ではコモリくんあちらのマチュくんがプロジェクトリーダーなので、よろしくお願いしますね」
    コモリ「わかりました!」

  • 17二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 21:43:33

    コモリ「改めて自己紹介するわね、コモリ・ハーコートです。未熟ですが皆さんの力になれるように頑張ります」
    マチュ「コモリさん、タメ口でも大丈夫だよ、ここにいるみんな軽い感じだし」
    コモリ「ええっ?じゃあ…ゴホン、コモリよ、よろしくねみんな」
    ニャアン「よろしくねコモリさん」
    エグザべ「よろしくなコモリさん」

  • 18二次元好きの匿名さん25/07/20(日) 21:47:38

    ーーーー
    prrr
    コモリ「はい、コモリ・ハーコートです、はい…はい」

    コモリ「マチュ!この書類チェックお願い!」
    マチュ「ありがとうコモリさん!」

    コモリ「ニャアン、ここの方式なのだけど…」
    ニャアン「うん、うん、ここはこうで…」

    エグザべ「コモリさんお願いした資料できてるかな?」
    コモリ「はい、できてるわよエグザべくん」

  • 19二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 04:23:09

    有能なお姉様素敵…✨

  • 20二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 05:10:28

    ーーーーー
    株式会社ソドン昼 休憩中
    社員食堂にて
    マチュ「はぁっ〜コモリさんすっごいよなぁ、テキパキしてる」
    ニャアン「仕事ができる女って感じだよね、憧れるなあ」
    マチュ「憧れるわぁ…あ、噂をすればコモリさん」
    コモリ「お疲れ様二人とも、ここ、いいかしら?」
    マチュ「どうぞ」

  • 21二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 05:12:48

    マチュ「コモリさんってさ、ここに来る前どんな所にいたの?」
    コモリ「海外で色んな部署を転々としてたわ、色々やらされたから無駄に世渡りはうまくなったわね。ここに来る前にプロジェクトリーダーを任されていたのだけど…ちょっと失敗してね、それでここに飛ばされたのよ」
    ニャアン「そうだったんですね…でもコモリさんは凄く良くやってるよ!」
    コモリ「ありがとうニャアン。ここは凄く居心地がいいから仕事がしやすいよ」
    マチュ「私よりコモリさんのがリーダーに適任だと思ったけどなあ…」

  • 22二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 05:14:01

    コモリ「私はマチュが適任だと思うわ。現に私達を引っ張ってくれてるじゃない、普通は自分で手一杯になっちゃうからなかなか出来ないのよ?」
    マチュ「そうかなあ…」
    コモリ「…マチュってもしかして自己評価低いわね?」
    マチュ「ギクゥッ」
    ニャアン「それは本当にそう…前から治らないのこれ」
    マチュ「ニャアンまで…」
    コモリ「ねぇマチュ、貴方は思ってる以上に良くやってるわ。もう少し自信もっていいと思うわ」
    マチュ(自信か…)

  • 23二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 12:37:44

    マチュ「これはさ、私の友達の話なんだけど。二人の人間を好きになっちゃったって言ってて私はどう答えればいいかわからなかったんだよね。どう答えてあげればいいのかな」

    ニャアン・コモリ(マチュの事かな…)
    ニャアン(マチュに好きな人が出来たなんて…)
    コモリ(なるほどね…思い詰めていた表情はコレのことだったのね)

  • 24二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 12:39:30

    コモリ「二人とも好きなら、突っ切ってみるのも悪くない思うわ。思いに差はないんでしょ?ならとことん突き抜けてみるのも良いかもしれない」
    マチュ「と、友達がね!うん」(何言ってるんだ私〜!)
    コモリ「答えをすぐ出すのは難しいかもしれないけれど、私は走り抜けてもいいなと思うわ」
    マチュ「私には…走り抜ける勇気なんて、ないよ…」
    (そんな勇気があったら、今頃どちらかを選んで…いるのにな)

  • 25二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 12:40:42

    ニャアン「マチュに好きな人がいるなんてやだよ…」
    マチュ「友達だってば!私じゃないから安心してニャアン!」
    ニャアン「…本当に?」
    マチュ「うん!そうだよ!」
    ニャアン「嘘ついたら…許さないからね」
    マチュ(怖いってニャアンーー!)
    コモリ「はい!昼休憩終わり!仕事しましょ」

  • 26二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 16:31:50

    ニャアンがシュウジ×2に出会ったら応援するようになるのかな

  • 27二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 21:44:07

    株式会社ソドン深夜

    マチュ「みんな…初日からおつかれ様…明日からこれがしばらく続くと思うから…よろしくね」
    ニャアン「初日からハードだね」
    コモリ「この会社、給料もいいしパワハラもないけど残業だけはすごいのね…」
    エグザべ「また寝られない生活か〜はは…」
    マチュ「今日はみんなで上がれそうだね…まあ、深夜なんだけど」
    マチュ(あ、そういや…シュウジたちって)

  • 28二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 21:45:52

    エグザべ「ん?会社の出口に誰かいないか?」
    ニャアン「ホントだこんな深夜に誰…?」
    コモリ「不審者…?」
    マチュ「いやまって!あれは…」

    GQ・向こう側「あ、マチュ。おつかれ様。その人達は?」

    ニャアン・エグザべ・コモリ「「「同じ顔!?」」」

    マチュ「はは、まあそうなるよね〜…」


    GQ・向こう側「「初めましてシュウジ・イトウです。マチュがいつもお世話になっております」」
    エグザべ「初めましてエグザべ・オリベだ」
    ニャアン「初めまして、ニャアンです」
    コモリ「初めまして、コモリ・ハーコートよ」

    エグザべ・コモリ・ニャアン(((名前まで一緒なんだ…)))

  • 29二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 21:46:53

    エグザべ「君らはマチュとどういった関係で?」
    GQ・向こう側「隣人です、マチュがこの前ストーカー被害にあっていたから僕達が送り迎えしてるんです」 (本当は“僕の大事な人です”って言いたいけど……言えないよな、今はまだ)
    コモリ(ははーん、この二人が…なるほどね…いいわねぇ青春って)
    ニャアン(この二人が…マチュの好きな人…!?私だって負けないんだから…っ!マチュの隣は渡さない…!)

  • 30二次元好きの匿名さん25/07/21(月) 22:43:44

    エグザべ「じゃあ僕達はあっちの駅だから…じゃあなマチュ、ほら、ニャアン行くぞ」
    ニャアン「や!今日はマチュと帰るの!」
    エグザべ「逆方向だろ…」
    コモリ「ほらニャアン帰るわよ」
    ニャアン「にゃあああー!!やめて!私がマチュを守るんだから!」
    エグザべ「コモリさん強いな…ニャアンを引きずってる…あっ、待ってくれよ!」

    マチュ「あーははニャアンったらどうしたんだろう…じゃあねー。さ、行こっか二人とも」
    GQ「愉快な人たちだね」
    向こう側「面白い人たちと働いてるんだね」
    GQ・向こう側(ニャアンって人…要注意だな)
    マチュ「うん、みんな良い人だよ」

  • 31二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 05:18:41

    エグザべがやばい代わりにニャアンがまとも枠かとおもったらさww
    ニャンコ〜大暴れの予感!!

  • 32二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 07:45:28

    ーーーーー

    プロジェクトリーダーに任命されてから早1ヶ月経っていた
    毎日が慌ただしく今まで以上に会社と家を行ったり来たりの生活だ
    二人の送り迎えは相変わらず続いたけど…今までと変わらないように接してきた。深く考えないように、そして二人の事を考えるのを…忘れられるほどに

    ニャアン「マチュこれお願い」
    マチュ「はいはーい」
    コモリ「これの進捗どう?」
    マチュ「あと仕上げだけだよ」
    エグザべ「マチュ!至急確認したいことが」
    マチュ「りょーかい、今行く!」


    私は仕事にとにかく打ち込んだ、今回任されたプロジェクトは、絶対に成功させたい。そう思ったから。……だから気づかなかった、自分の身体のことに

  • 33二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 07:46:50

    ーーーーー
    株式会社ソドン深夜

    マチュ「これで一旦終わりだ…!はぁ〜ようやく一区切りだ…!」
    (ため息をつき、周りを見回す)
    マチュ「ここ最近、みんな残業に付き合ってくれたからな、今日は先に帰らせちゃった。私も早く帰らないと」

  • 34二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 07:47:53

    その時視界が揺れ始めた
    マチュ「あれ?立ちくらみ…?あ、ぐらぐらする…」
    ぐるぐる回る、頭がぼやける
    マチュ「うう…頭が回らない…帰らないと……」
    ガタタッ…バタン!

    その瞬間

    私はその場で気を失った。

  • 35二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 13:10:24

    アカン…

  • 36二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 14:28:59

    ーーーーー


    『…マ…マ…マチ…!』
    『マチ…!』
    マチュ「…誰?私は会社にいたはずじゃ…」
    マチュ「…ここどこ…これ、ミモザ?」
    私はミモザの花畑の中にいた。とてもきれいだ…前に誰かが立っていた…何かを呼んでいる…うそ、ホントは気づいてる
    マチュ「……シュウジ、シュウくん…」

    幻のGQ・向こう側『僕を選んでマチュ』

  • 37二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 14:34:26

    マチュ「う、うう…私は…逃げてるだけ…」
    幻のGQ『僕を選んでよマチュ…君がいないと僕は』
    幻の向こう側『マチュ…僕を選んで、一緒にいよう』
    マチュ「わ、私は…」
    幻のGQ『どうして僕を選んでくれないのさ、何で、なんで』
    幻の向こう側『嫌だよ僕を選んでよ…アイツじゃなくて僕を選んでよ』
    マチュ「うう…ごめん、ごめん二人とも…私は…選べない」
    幻のGQ『なんでなんでなんでなんで』
    幻の向こう側『いやだいやだいやだいやだ』
    マチュ「ごめんなさい…ごめんなさい…選べなくて…ごめんなさい…許して…」

    これは私の夢、私の夢だけどやけに二人の声が突き刺さった。
    私は二人を苦しめてる、自覚はある…でも選べない。
    私の弱さが、優柔不断が、誰かを傷つけてる。
    これは私の懺悔だ…私の罪だ…逃げ続けてる罰だ…

  • 38二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 14:35:52

    『マチ…マ…!』
    『マ…!』

    マチュ「…?遠くから声が…聞こえる」

    その時花畑のミモザが光り輝いた 暖かくて、眩しくて優しい光 暖かくて…思わず涙が出そうになった
    私は眩しさに目を閉じそうになったとき二人の声がはっきりと聞こえた
    『マチュ!』
    『マチュ!』

  • 39二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 14:37:13

    マチュ「あれ、ここは、私の部屋?」

    GQ「良かった、目が覚めた…本当に良かった…!」
    向こう側「マチュ!マチュ…!良かった…!目が覚めて…!」
    マチュ「シュウくんとシュウジ…?私いったい…」
    向こう側「会社で倒れてたんだよ、一向に出ないから警備員さんに頼んで中に入れてもらったんだよ」
    GQ「その後病院に、医者からは軽い栄養失調と寝不足って聞かされたよ。点滴を打って状態が回復したから家まで送ってきたんだ、ただ一向に目覚めなくて…ずっと二人で呼びかけていたんだ」
    マチュ「そうだったんだ…二人とも迷惑かけてごめん」
    向こう側「っっ…ねぇマチュ、僕らそんなに頼りない?どうして頼ってくれなかったの、こんな状態になるまで…」
    マチュ「…私の力で頑張りたいんだ」

  • 40二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 14:39:57

    向こう側「倒れたら元も子もないでしょ!!!」

    GQ「〖僕〗、落ち着いて」
    向こう側「わかってるよ…僕らはマチュと同じ職場で働く仲間じゃない。そんな事ぐらいわかってるよ…けど力になりたいんだよ…」
    マチュ(ホントは二人の事を考えたくなかったから仕事に打ち込んでいたのもあるって…言えないな)
    マチュ「…ごめんね、二人にはいつも甘えてばかりだから悪いなって、思ってたの」
    GQ「僕達はそんな事思ってないよ、お願いだから僕達をもっと…頼ってマチュ」
    向こう側「もうこんな無茶しないで」
    マチュ「二人とも…わかったよ…」
    (…本当に優しいな、そんなんだから私我儘になっちゃうんだよ、二人で一緒にいたいって)

  • 41二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 14:44:47

    ミモザの花言葉
    イタリアも意識してます

  • 42二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 18:57:43

    GQ「とにかく、今日は僕達も一緒にいるからマチュ、明日は1日療養する事。わかった?」
    マチュ「う、一応仕事は一区切りついたけどまだ次の仕事が…」
    向こう側「ダメ、明日は絶対安静、僕達も大学休むから、職場に行こうとしても無駄だよ。僕達二人で監視体制組むから」
    マチュ「はは…寝るしかないか…」
    GQ「マチュ、食欲ある?一応お粥とプリン作ってあるけど」
    ぐうぅ〜 大きなお腹の虫がなった
    マチュ「あ、…ハズ」
    向こう側「食べれる元気はあるみたいだね」

  • 43二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 19:00:52

    マチュ「はずかし〜…倒れたあげくご飯までご馳走になるなんて…」
    GQ「薬貰ってきたから飲んでね」
    向こう側「ゼリー必要だった?」
    マチュ「もう子供じゃないんだから必要ない!」
    向こう側「マチュには必要に見えたけどな〜」
    マチュ「もうシュウジ!」
    GQ「はいはい揶揄うのも程々にしなよ」
    向こう側「それだけ反応できれば一日休めば元気になりそうだね」
    ーーーーー
    マチュ「ふぅ…ご馳走様、シュウくんありがとう」
    GQ「どういたしまして、僕片付けてくるからマチュ寝かせておいてよ〖僕〗」
    向こう側「りょーかい、マチュ寝るよ〜」
    そう言ってシュウジは私を持ち上げた、まさかのお姫様抱っこだ
    マチュ「わっ!急に持ち上げるなって!」
    向こう側「早く寝て治そ、早く元気なマチュ、見せてよ」

  • 44二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 19:02:02

    ーーーー

    マチュ「シュウジ…近くで見られちゃ寝られるものも寝られないよ」
    向こう側「これが僕の仕事だし、そうだマチュ!子守唄歌おっか」
    マチュ「子供じゃないんだから!良いって!」
    向こう側「ねんねーんころりよおころりよ〜」
    マチュ「てっ聞いてない!そんなんで眠くなるわけ無いでしょ…」
    ーーーー
    マチュ「すぅ…すぅ…」
    向こう側「あれだけ言ってたのに歌い出しで寝たなあ…僕、もうあんなマチュ見たくないからさ…早く元気になって、笑顔になってよマチュ」

    …顔を拭ったら、いつの間にか頬に水が流れていたみたい。アイツが見てなくて良かった

  • 45二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 19:04:34

    ーーーー
    GQ「〖僕〗ーマチュ寝た?」
    向こう側「ぐっすり」
    GQ「そっか、良かった…もうあんな…マチュには…耐えられないから」
    向こう側「…」
    GQ「僕達も寝よう」
    向こう側「ここで三人で寝ようよ、不安なんでしょ」
    GQ「…そうだね、ここで寝ようか」

    僕らはマチュのベットで三人川の字で寝た 正直言って狭いしキツイからしんどかったけど…マチュと離れたくなかったから

  • 46二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 20:47:48

    ーーーーーー
    シュウジSide
    時は遡り株式会社ソドン深夜

    GQ「すみません、こちらで働いてる社員の知り合いで迎えに来たんですけど…一向に出てこないので何か知りませんか?」
    警備員「?残っている社員はおりませんよ?全ての部屋を確認しましたので」
    向こう側「けど僕達はずっとこの方を待ってるのですが…」
    僕達はそう言ってマチュの写真を見せた
    警備員「この人は確かあそこの部署の…けどあそこの部署は人っ子一人いなかったですよ?呼びかけにも応えがなかったので」
    GQ「…中に閉じ込められている可能性があるんじゃないんですか?僕らが気づかないはずがない、もしこれで人がいたら…僕達は知らないけど大変な事になるのでは?」
    警備員「…わかりました、中に入ることを許可します。」

  • 47二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 20:49:53

    GQ「少し脅せばいけるものだね」
    向こう側「早くマチュを探そう」

    向こう側「ここかな…マチュー!!どこにいるのー!!」
    GQ「マチュ!!返事してー!!」
    僕らはマチュを探し始めた、いくら声をかけど応答はない
    ある一角のPCが点きっぱなしになっている
    向こう側「なんであそこだけついてるの…マチュ?」

    そこに向かったら
    倒れているマチュがいた


    向こう側「マチュ!?しっかりして!マチュ!目を覚まして!」
    向こう側「こんなの〖僕〗に見せたら…きっと…壊れてしまう」

  • 48二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 20:52:56

    GQ「マチュ見つかっ…た……………」
    (その瞬間僕は息ができなくなった声が震え脳が作動しなくなる、体が言うことを効かなくなる、心が壊れていく)
    GQ「カヒュッ……まって、おいてかないで……マチュ…まちゅ…しなないで!!ヒューッ……ヒューッ……おいて……いかないでよ…!」
    向こう側「落ち着いて!まずは警備員に連絡しないと!」
    GQ「まちゅ、まちゅ」
    向こう側「マチュは死なない!僕らが――生かすんだ!」
    GQ「ぼくらが…」
    向こう側「そうだ、だから今ここでやるべき事は――マチュを病院に連れてくこと、だから協力して」
    GQ「…スーッ…わかった、もう、大丈夫だから…僕は…大丈夫。病院に連絡するから君は警備員に説明してきて」

    震える手で病院に連絡をした
    マチュ、君が死んだら僕は…お願いだから…

  • 49二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 20:55:12

    ーーーーー
    ピ…ピ…
    無機質な機械音がなる
    マチュは点滴を受けていた

    倒れているマチュを見たとき頭がわけわからないぐらい混乱した
    脳が動くのを阻んだ。
    こんなに動揺するのは久々だ…

    …マチュは僕の中で大きな存在になっていたんだな…

    アイツに言われて、目が覚めた
    冷静でいなきゃ…いけないのに

  • 50二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 20:56:56

    ーーーーーー
    マチュの家

    GQ「マチュ、目覚めそう?」
    向こう側「ずっと呼びかけてるけど…ダメ」
    GQ「そっか、ねぇ、さっきはありがとう」
    向こう側「…ああなるのは久々じゃないの」
    GQ「…それだけマチュは僕の、人生の一部になってたんだね」
    向こう側「…」
    GQ「わかってるよ、譲れない、でしょ」
    向こう側「わかってるじゃん」
    GQ「…今はマチュの事に集中、呼びかけるの、続けるよ」

  • 51二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 04:21:24

    保守

  • 52二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 05:29:11

    ーーーー
    マチュSide
    マチュの家 朝

    マチュ「ふあぁ…仕事…は確か休み貰ったんだっけ…うーんまだ寝れる…」
    向こう側「あ、マチュ目が覚めた…でもなさそうだね、今日は僕らがついてるからね、ゆっくり寝ていいんだよ」
    マチュ「うん…すぅ…」
    向こう側「おやすみ、マチュ」
    そう言って僕はマチュの額にキスをした、今日だけはゆっくり休んで

  • 53二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 05:31:18

    ーーーーーー
    GQ「マチュはまだ寝てる?」
    向こう側「うん、寝顔見てきたら?」
    GQ「わかった見に行くよ、マチュのぶんだけ取っておこうか。はいこれ」
    そう言って〖僕〗は朝ご飯を出してきた。僕はそれにありつく。
    昨日の騒ぎが嘘みたいに穏やかな時間が過ぎていた。
    GQ「マチュの様子見てくる」
    ーーーーー
    マチュ「……zzz」
    GQ「…良かった、寝てる。」
    マチュ「…すぅ…シュウくん…」
    GQ「!」
    マチュ「シュウジ…すぅ…駄目だよそんな」
    マチュ「そんなに食べられないよぉ…すぅ…」
    GQ「...ふふっ夢の世界ではお腹いっぱいなんだねマチュ」
    (一瞬僕の名前を呼ばれて…期待しちゃったな。今は考えちゃ駄目だ。今はマチュがただただ元気になってほしい…それだけ)
    GQ「マチュ、おやすみ、ゆっくり休んで」
    そう言って僕は夢の中で幸せそうなマチュの頬にキスをした

  • 54二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 08:07:47

    ーーーー
    マチュの家 昼

    マチュ「ふぁーよく寝た…うげ、もう昼なの…お腹減ったな…」
    GQ「おはようマチュ、ご飯できてるよ」
    マチュ「シュウくんおはよー…まだ寝ぼけている気がする…」
    GQ「先に顔洗ってきなよ」
    マチュ「ん〜…」

    (顔を洗い出す)
    マチュ「ぶはっ…ちょっとは目が覚めたかな」
    マチュ(…こんなに深く寝れたの、久々かも。二人には感謝しないと、な)

    ーーー『『僕を選んでマチュ』』ーーー

    マチュ(っ…気づいてるよ、私の甘さが全部台無しにしてるって、けど今だけは…この二人に甘えさせて…)

  • 55二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 08:09:08

    マチュ「そういえばさ、どうして二人とも私の家に入れたの?鍵かけてたはずだけど」
    GQ・向こう側「……管理人さんに頼んで開けてもらった…」
    マチュ「本当の事いいな?」
    GQ・向こう側「実は合鍵を作ってました…いざという時のために…」
    マチュ「何か言うことあるんじゃないの?」
    GQ・向こう側「勝手に作ってごめんなさい…」
    マチュ「ん、許す。まぁ…ホントに非常事態だったみたいだし…」

  • 56二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 10:18:52

    向こう側「マチュ、元気出てきたなら一緒にゲームしようよ、マリカやろうよ。あっゲームするならコンチもってこないと」
    マチュ「コンチって?」
    GQ「僕らの家族、いい機会だしマチュに紹介するよ」
    マチュ「ゲームが家族…?」
    向こう側「僕らにとっては家族みたいな存在なんだ、とってくるね〜」


    向こう側「とってきたよ〜これがコンチ」
    コンチ「ピピガピピガ」
    マチュ「可愛い!」
    GQ「コンチはね色々な機能をつけてあるからこう見えて優秀なんだよ」
    マチュ「どんな機能がついてるの?」
    GQ「ゲーム機はもちろん体温を測ったり洗濯物畳んだり」
    マチュ「やけに家庭的なんだね…」
    GQ「アイツのお世話ロボの側面もあるからね…」
    向こう側「コンチよかったね〜可愛いって言ってもらえて」
    コンチ「ピピピガピピガ」
    GQ「当たり前だってさ」

  • 57二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 10:21:30

    向こう側「じゃ、僕ヨッシーね。マチュは?」
    マチュ「どれにしようかな…キノピオにしよ」
    GQ「じゃあ僕はヘイホーで」

    マチュ「うわっ!甲羅反則!シュウジ!」
    向こう側「反則じゃないしーうわっ!突っ込んでくるなよ【僕】!」
    GQ「ボサっとしてる君が悪い」
    マチュ「やられてやんの〜」

  • 58二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 10:24:17

    マチュ「負けちゃった…2人とも強すぎ」
    向こう側「何か賭ければ良かったな〜マチュを1日独占できる権利とか」
    GQ「マチュの意思をちゃんと聞かないと…まあ賭けるなら全力でやるけど」
    マチュ「勝手に人を賭けるな!」
    向こう側「……ふふっ元気、出てきたみたいだね」
    GQ「良かった。マチュが元気だと、嬉しいから」
    マチュ「…ありがとう2人とも、それと今までごめん」
    GQ・向こう側「?どうしてマチュが謝るの」

    マチュ「私、仕事を言い訳にして2人から逃げてた」

    マチュ「2人が返事を急いでいないのを理由に、あと回しにしていた。」
    マチュ「今も返事は出せない…本当にごめんなさい…」

    GQ・向こう側「いいんだよマチュ、僕らはいつまでも待つよ。たとえ何年かかっても」
    GQ・向こう側「だから僕らのことで気に病まないでマチュ」

    マチュ(…私は、この優しい人達のどちらかを切り捨てられるんだろうか)

  • 59二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 14:35:55

    ーーーー
    マチュの家 夜

    GQ「明日は午前休にしてもらってるから早く起きなくても大丈夫だよマチュ、一応コンチ置いておくね、返すのはいつでもいいよ」
    マチュ「ありがとうシュウくん」
    コンチ「ピピピガ」
    向こう側「コンチが俺が守るから安心して寝なってさ」
    マチュ「頼もしいねコンチ」
    GQ「じゃあ寝ようか。僕たちは自分の家に戻るから」
    向こう側「お大事にねマチュ」
    マチュ「アッ…そ、そうだね…おやすみ2人とも」
    (2人が出ていき扉の閉まる音が響いた)

  • 60二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 14:37:34

    マチュ「…戻るんだ、元の関係に」

    マチュ「……静かだね、コンチ。一人暮らし始めてもう随分経つけど…こんなに寂しいのは、久しぶりだな」
    コンチ「ピピガガピ」
    マチュ「寂しくないよって言ってるのかな…ありがとうコンチ」
    私は寂しさを紛らわすようにコンチを抱きしめた
    こんなにも…2人のこと思ってたんだな私

    月夜が私を照らす、私はそれがやけに眩しく思えて体をうずくまるように寝た


    選べないなら…友達に戻ろう。これが今の私の決断

    …そう、これで誰も傷つかない。そうだよね…?

  • 61二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 14:39:52

    ーーーーー
    マチュの家 10時

    マチュ「おはようコンチ」
    コンチ「ピピピガガ」
    マチュ「うそ…朝ご飯に洗濯、掃除まで…ホントに何でもできるんだね」
    コンチ「ガガピピピガ」
    マチュ「ありがとうコンチ、おかげて今日は落ち着いて出社できそうだよ」

    マチュ「あれ…これは、お弁当?シュウくんからだ」
    GQ【おはようマチュ、昨日はよく眠れた?これ僕と〖僕〗で作ったお弁当、よかったら食べて。僕達は先に美大に行ってるよ、また夜に】

    マチュ「…諦めようとした矢先にこれかぁ…手強いなぁ…」

  • 62二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 14:42:41

    ーーーーー

    株式会社ソドン 昼

    私は会社に出社した後みんなに質問攻めにあった。倒れた事がもうすでに伝わっていたみたい
    ニャアン「マチュ!大丈夫なの出勤して!?倒れるまで働くなんて…あのお隣さんが来なかったらどうなってたか…!無理して働くのやめて!私もマチュの仕事手伝うから!」
    マチュ「ごめん…ニャアン…」
    コモリ「マチュ、頑張るのはいい事だけどそれで無理しちゃ元も子もないのよ、ちゃんと私達を頼って。あなた…頼るの苦手でしょ」
    マチュ「うっ…おっしゃるとおりで…」
    エグザべ「会社で倒れるなんて…!見つかったからいいもののそのまま倒れたままだったら死んでたかもしれないんだぞ君!ちゃんと体調管理しないと!僕も君の仕事手伝うから!」
    マチュ「ありがとうエグザべ…」

    シャリア「マチュくん、私は〝仲間〝と連携してこのプロジェクトを成功してほしいと言いました、しかし無理をしてほしいとは言っていません。残業するにしても周りを頼ってください、コモリくんも言いましたがあなたは頼るのが苦手なのが欠点です。そこをこのプロジェクトで直すように」

    マチュ「はい…ちゃんと頼るようにします…今度からちゃんと頼るねみんな…」

  • 63二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 14:49:10

    ーーーー

    株式会社ソドン深夜

    ニャアン「マチュ、無理してないよね?」
    マチュ「大丈夫だよニャアン、ちゃんとご飯も取ってるからほら」
    そう言ってマチュは空の弁当箱を見せた
    ニャアン「…それ、イトウさんが作ったんでしょ」
    マチュ「倒れたあと、家に来てもらって看病してもらったの その時に今日のお弁当をもらったんだ。今日は二人で作ったみたい、もう一人の方は料理苦手なのにね」

    そう言ってマチュは微笑んだ、やっぱり…マチュは恋をしてる 。あの二人に
    私が先に…マチュのことを知ってるのに…
    けどマチュを守るなら良い人…ではある…けど…

  • 64二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 14:51:25

    ニャアン「へぇ〜!すごいんだね、あの二人!」

    ……好きなの?なんて言ってやらない、そんな事言ったらきっとマチュは自覚してしまう
    マチュが幸せなら私はそれでいい、けどちょっと先延ばしにしたっていいでしょ?

    私たちは会社の入り口まできていた。
    …やっぱり、いた。例の2人

    マチュ「じゃあねニャアン、また明日」
    ニャアン「じゃあねマチュ…お二人も元気で」
    GQ・向こう側「はい」(圧を感じたな…ライバルはコイツだけじゃないか…)

  • 65二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 14:52:48

    ドロドロしてまいりました おかしいなラブコメどこに行ったお前ェッ! こんなんじゃみんな離れていくぞお前ェッ!

  • 66二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 14:54:01

    うるせぇ!私は…ドロドロしながらもラブコメしつつ純愛してるのが見てぇんだ!邪魔すんじゃねぇ!

  • 67二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 14:57:59

    己の中でドロドロが見たいのとラブコメが見たいのと純愛が見たいのが喧嘩してる 期待に添えなかったらごめんなさい!

  • 68二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 14:59:30

    向こう側「お疲れ様マチュ」
    GQ「じゃ行こうか」

    マチュと僕らは歩き出した、他愛のない話をしつつマチュが話を切り出してきた

    マチュ「こうして一緒に帰るのもはや恒例になってきたよね」
    GQ「僕としてはこうしてマチュと一緒にいれるから役得だよ」
    マチュ「またまた〜そうゆうこと言って!勘違いしちゃうからやめなよ…」
    向こう側「僕はマチュと一緒に帰れて嬉しいよ?」
    マチュ「私も嬉しいよ?〃友達〃として」

  • 69二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 15:00:41

    空気が変わった…マチュの纏う空気が、僕たちは覚悟した
    マチュの答えが、決まったんだ
    GQ・向こう側「…………」

    マチュは息を呑んで僕たちに告げた

    マチュ「ねえ、私2人のことが友達として好き!」
    マチュ「これが私の答え。遅くなってごめんね返事」

  • 70二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 15:02:51

    僕たちはマチュの答えを受け入れる。そう決めたんだ
    決めたのに…やっぱり、辛いや

    GQ「そっか、わかった。今までごめんね。友達として…接するよ」
    向こう側「うん。わかった。マチュが出した答えがそれなら…受け入れるよ」
    マチュ「今まで通り、友達として仲良くしてね!」

  • 71二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 15:05:01

    これでいい…これでいいの…これでいいんだよ私…

    心がズキズキ痛い――
    何で?これが最善の結果でしょ?
    じゃあこの痛みは何なの?
    ……苦しいな
    ……寂しいな
    ……そんなこと考えられる立場じゃないのに
    私、笑えてるかな…

  • 72二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 15:07:23

    僕たちが告白してからずっと違和感を持っていた
    マチュは苦しんでいた
    僕はマチュにそんな思いをして欲しくない
    …選ばれたかった
    せめて友人としてそばにいよう

  • 73二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 15:09:09

    目の前が真っ暗になりかけた
    ちゃんと笑えてるかな僕
    マチュの答えがこれなら、僕はそれを受け入れる…
    口では言えても
    キツイなあ………
    友人として、マチュを守ろう

  • 74二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 16:39:37

    ーーーーー
    マチュの家 朝
    友達とはいえ昨日のことがあるから何となく2人と顔を合わせるのが気まずい…
    どうしたらいいんだろう、送り迎えがあるから強制的に顔合わせるんだよな
    友達なんだから臆する必要はないよね…?
    pp
    マチュ「2人からラインだ」
    GQ【これから学祭の準備に入るから送り迎えが厳しくなると思う…ごめんね】
    向こう側【ごめん学祭の準備があるから送り迎え難しくなると思う】
    マチュ【気にしなくていいよ、2人のこと優先して。こっちは大丈夫だからさ!】

    マチュ「そっか…学祭か、夏にやるって言っていたもんね…忙しくなって当たり前だよ」
    そういえば私、2人がどんな美大に通っているかも知らないな…
    私って、2人のこと何も知らない
    …そんなんで寂しいって思っていたのかよ、自惚れてるな…

  • 75二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 17:42:58

    ーーーーーー

    ──それから、2人に会わない日々が何日も続いた。

    朝起きて、会社へ行き、帰ってきて、1人の部屋で静かな夜を過ごす。
    そんな日常に慣れかけていたある朝、ヒゲマンに呼び止められた。

    シャリア「マチュくん、プロジェクトは順調でしょうか?」
    マチュ「順調だよ、あ!ちゃんとみんな頼ってるしご飯も食べてるよ!」
    シャリア「よろしい、成長していますね…そういえば今年の藝大の藝祭に企業視察の打診がありましてね。
    かなりの規模らしいのですが、覗いてみてはいかがでしょうか?」
    マチュ「あの最難関の藝大ですか?」
    シャリア「ええ、マチュ君さえ良ければ、ニャアンくんも一緒で構いませんよ?」
    マチュ「気にはなる。けど仕事が…」
    シャリア「エグザベ君とコモリ君に任せればいいのですよ。お二人とも有能ですし」
    マチュ「じゃあ、行こうかな…」

    エグザベ「ハックショーイ!なんか嫌な予感がするな」
    コモリ「奇遇ね、私も悪寒がするわ」

  • 76二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 21:10:53

    ーーーーー
    株式会社ソドン 昼
    私たちは社員食堂でコモリンとニャアンと一緒に昼ごはんを食べていた
    いつもの席で私たちは話に花を咲かす

    マチュ「今度さ…企業視察で藝祭に行ってみないかってヒゲマンに言われたんだ」
    ニャアン「あの有名な美大の?きっと今年も素敵な作品が多いんだろうな」
    コモリ「ニャアン行ったことあるの?
    ニャアン「前に一回だけ、学生とは思えない作品ばかりだったよ」
    マチュ「へえ…ニャアンも一緒に行く?」
    ニャアン「いいの!?行きたい!」
    マチュ「コモリンもどう?」
    コモリ「私はパス、美術興味ないから。」
    マチュ「そっかあ、じゃあ今度視察の話ヒゲマンにしとくね」

  • 77二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 21:12:02

    ーーーーー
    シュウジSide
    時は遡り藝大にて

    藝祭、僕らが通っている大学の学祭。僕らはそれの個人出典とクラスでの全体展示の準備に追われていた

    今までは適当に作品を提出していたが──
    それが仇となった。

    藝大内の関係者から「今年はちゃんと展示してくれ」と直々に頼まれてしまった。
    シャアに揉み消してもらおうとしたけど、あの人は今、別件で手一杯。
    断る術もなく、結局手伝うことに――なってしまった。

  • 78二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 21:13:38

    担任「これ頼むよ、イトウくん!」
    モブ「イトウさんこれどうですかね〜!」
    モブ「なぁイトウさん、ここお願い出来るかな?」

    向こう側「はぁ…授業ろくに出てなかった報いかな…」
    GQ「今までの借金が全部回ってきたようだよ…」
    ずっと適当に済ましてたし、授業もサボり気味だったから
    その分ここでこき使われてる気がする
    今の僕らは完全に便利屋状態

  • 79二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 21:14:54

    担任「クラス展示での全体構成なんだがイトウ君たちはどう思うかね?」
    GQ「(はぁ…それもか)僕は記憶の再現…なんていいかなと思います。僕達は記憶を何時までも覚えてられるわけではない、なら忘れないようにするために視覚化して残しておくのもいいかなと」
    向こう側「(このパターン…絶対面倒になる)誰かの夢……とかどうですかね。現実と虚構の狭間で揺れ動く心に触れる …そんな不確定で不安定なそんな空間を作れたらなと」
    担任「おっ、いいねぇ!どっちもテーマとして面白い。融合しよう!よし、じゃあイトウくんたち、クラス展示のディレクション全部任せた!よろしく!」

    GQ(失敗した…言わなきゃよかった…)
    向こう側(どうしてこんな事言ってしまったんだ僕…!)
    担任「あ、個人製作の方も期待してるからな〜今回はお前たちが目玉なんだからな、企業にも説明しといたぞ」
    GQ「待ってください!?企業って…!?」
    向こう側「聞いてないんだけど!?」
    担任「希代の逸材って言ってあるからな!期待してるぞ〜!」
    そう言って担任は陽気に手を振りながら教室を後にした
    向こう側「あの野郎…絶対許さない……」
    GQ「……冗談じゃないよ…」

  • 80二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 23:44:12

    ーーーーー
    マチュside

    私はここ最近2人と会わず1人で帰路についていた

    今度視察で行く藝大、調べてみたら東大よりも難関って書かれていたな。
    そんなすごいところに視察に行くんだからちゃんとしないと…
    ちょっと楽しみだな、ニャアンとも一緒に行けるし
    美大なら、いるかな…2人とも

    (間)

    ………いないか!あんな難関行けるわけないよね!
    でも…会えたらいいなって思ったんだけどな…コンチ返せてないし………二人に会いたいなぁ

  • 81二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 23:46:23

    そうしてるうちに私はマンションにたどり着いた
    2人とも…マンションにはいなかった
    忙しいんだろうな
    扉を開いたらコンチが出迎えてくれた
    コンチ「ピピガガピ」
    マチュ「ただいまコンチ〜!出迎えてくれてありがと〜!」
    コンチ「ピピピ」
    マチュ「コンチが来てくれてから生活に余裕ができたよ、ほんと万能ロボだ!」
    (中略)
    コンチ「ピピピガガガ」(プリントする音)
    マチュ「何コンチ?えっと…これ藝祭のチラシ?」
    コンチ「ピピピガガピピピガ」(シュウジたちが出るんだよ!行こうよ!シュウジ…諦めてないよ!)

    マチュ「コンチ何で私が視察に行く美大知ってるの?コンチも行きたいの?視察だけど大丈夫なのかな…?」
    コンチ「ピピピーガガピピ!」(タイミングが悪い…!ねえマチュ!もう一回シュウジたちに…チャンスをあげて…2人ともいい奴なんだよ。)

    マチュ「コンチ…寂しいんだね、シュウジたちといれなくて。大丈夫すぐ返すから!待っててね。………みんなと一緒で過ごしたあの時間…楽しかったねコンチ」
    コンチ「ガガピピピ…」(違うよ、僕はシュウジたちと君が笑っていて欲しいだけなんだ…)

  • 82二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 03:56:34

    この話ハロコンチ居ない設定かと思ってたので登場してくれて嬉しい!!
    上手く意思疎通とれないのが味になってていいなぁ

  • 83二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 07:09:33

    ーーーーー
    株式会社ソドン昼
    社員食堂にて
    コモリ「そういえば視察っていつ行くの?」
    マチュ「今度の日曜に行く予定だよ」
    コモリ「何かお土産買ってきてちょうだい、みんなで食べれるお菓子とか」
    マチュ「あるかなあ………」
    ニャアン「なくてもちゃんとおみやは買ってきます!」
    コモリ「よろしく〜」
    マチュ「会社に泥塗らないよう頑張るよ」
    コモリ「そんなに気を張らなくていいのよ。気楽に行きなさいな」
    ニャアン「実質マチュとデートだよねこれ……今から楽しみ!楽しみすぎてもうどこ回るか調べてきちゃった!」

  • 84二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 07:10:40

    コモリ「ほら、あんなに浮かれてる子もいるんだから」
    マチュ「ニャアン……やりすぎでしょ」
    コモリ「こっちは任せて、適度にエグザベ君に丸投げするから大丈夫よ」
    ニャアン「コモリ……エグザベ君の扱い方うまくなったね」
    コモリ「藝大は飾り付けも綺麗らしいからね…今年はミモザをイメージしているらしいわよ」
    ニャアン「綺麗だろうな〜花言葉も素敵なんだよね、確か……友情、感謝、そして、秘密の恋」
    コモリ「洒落てるわね〜」
    マチュ(………秘密の恋か、私みたいだな、もう終わったことだけど)

  • 85二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 07:13:04

    ーーーーー

    シュウジside
    藝祭1日前 藝大にて

    僕たちはクラス展示と個人作品の制作に追われていた。
    クラスは順調。問題は、個人だ。
    みんなに頼られすぎて、まったく進まない。

    向こう側「マチュに会いたいな……友達でもいいから、顔だけでも見たい」
    GQ「何日も家に帰れてない……さすがに堪えるね」

    向こう側「でも、これ仕上げないと」
    GQ「うん。これを終わらせて――胸張って、マチュとまた会うんだ」

  • 86二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 13:26:18

    もしやガンダムか…?
    それともマチュの絵かな?

  • 87二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 17:49:50

    ーーーーー

    藝祭1日目
    藝大にて

    私とニャアンは、ソドンを代表して藝大に視察にきていた。
    会議は順調に終わり、いよいよ校内の視察が始まろうとしていた。

    言われていた通りここの作品は皆レベルが高い。
    目を見張る展示物ばかりだ、美術館と遜色ないほどだ。

    ――心のどこかでは、2人の面影を探していた

  • 88二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 17:51:04

    ーーーーー
    視察が一通り終わり私とニャアンは校内を巡った
    ニャアンが見たいと言っていた展示はあらかた見終え、どうするか校内をブラブラと歩いていた
    ニャアン「付き合ってくれてありがとう、満足だよ」
    マチュ「そりゃ良かった」
    ニャアン「マチュは行きたいところないの?」
    マチュ「んーー特には」
    ニャアン「じゃあ最後にこの展示見にいこ、記憶と夢の空間だって」
    マチュ「記憶と夢か、随分と抽象的なんだね」
    ニャアン「何だかロマンあるよね…」
    マチュ「ロマンねえ…」

  • 89二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 17:53:07

    ーーーー
    展示会場の一角に入る。――確かに幻想的で夢と記憶の空間を行き来しているような…そんな空間が広がっていた
    ニャアンは夢中で展示を見ていた
    私は――この展示を見てから名も知れぬ感情が心の奥底に沸いた
    まるで……遠い記憶のようだけれど、これは確かに私たちが過ごした空間に近く感じた

    ――ここにいるの?……シュウジ、シュウくん

    マチュ「――これって」
    ニャアン「すごいよね今回の目玉の一つらしい……誰かを想って作ったらしいよ?」
    マチュ「……私、探し物ができたからニャアン先に帰ってていいよ」

  • 90二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 17:54:39

    ニャアン「私も探すよ」
    マチュ「私が探さないとダメなの」
    ニャアン「……いや」
    マチュ「ニャアン」

    私は…マチュに行って欲しくない…けどここでマチュを止めても、無駄だろうなあ。
    ――何よりそんな悲しそうなマチュの顔見たくないから。

    ニャアン「……わかった、先に帰ってるよ。行ってらっしゃい」

    (そう言って、私はわざと視線を逸らした。マチュの背中を見つめたら、きっと何かが溢れそうだから)

    マチュ「ありがとう、ニャアン……」

    私は走り出した、2人の元に、思いが込み上げてくる
    友人だとしても、会いたい、会って話したい……!

  • 91二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 19:03:14

    GQ「もう限界……ちょっと仮眠する」
    向こう側「僕もこれ終わったら寝る…」

  • 92二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 19:05:30

    ーーーー
    空き教室にて
    仮眠をとっている青年がいた
    シュウジ・イトウだ
    彼は個人とクラスの制作に追われまともに眠れない生活を送っていた
    藝祭当日にようやく眠れていた

    そこに小さな来訪者が1人
    (扉の開く音)
    マチュ「いた…!寝てる」
    マチュ「頑張っていたんだね……」

  • 93二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 19:07:07

    私は彼の顔についたペンキを拭おうと近づいた
    ……もうちょっとだけ、見ていたくて
    触れたら、何かが壊れそうで
    それでも、触れたくて

    (彼のまつげが、すぐそこにあった)

    その瞬間――

    ガタン!

    マチュ「っ!誰か…いるの?」
    私は廊下に出たけど誰もいなかった…けどお茶が2本転がっていた

  • 94二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 19:11:49

    シュウジside

    僕らはようやく自由になれたので仮眠をとっていた
    僕の方が先に目が覚めた
    「喉、渇いたな…お茶買ってくるか」
    「アイツもお茶でいいでしょ」
    ガコン

    「ただい……ま……」

  • 95二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 19:13:05

    教室に戻ったら――マチュが

    ……アイツの顔に、そっと手を伸ばしていて

    ……キス、してた?

    ……してなかった?

    それすら、もうどうでもよかった

    僕は――走り出した

  • 96二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 21:22:49

    うおーーーラブコメあるあるチュー勘違いだ!!

  • 97二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 21:29:24

    どちらが脳破壊されたか…予想してみてね

  • 98二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 04:33:39

    …GQシュウジ派で

  • 99二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 12:21:31

    どっちも脳破壊凄そうだけどどっちかというと脳破壊がやばそうなのでGQ派かな‥‥‥‥

  • 100二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 14:08:11

    向こう側「………………嘘つき」

  • 101二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 14:10:02

    (........GQも考えたんですけどヤバいぐらいのバットエンド√になったのでお蔵入りです)

  • 102二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 14:17:02

    ーーーーー
    GQ「ふああ〜……あれ?マチュ?」
    マチュ「シュウくん、おはよう。実はね、今日ここに視察で来てたんだ」
    GQ「えっ、ほんとに?……びっくりした」
    マチュ「2人ともすごいよ。あんな最難関の美大にいるなんて……尊敬するよ」
    GQ「そんな、マチュに言われたら照れるよ……」
    マチュ「私ね、2人の作品見たよ。見るだけで、胸がギュッてなった……」
    GQ「……」

  • 103二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 14:18:16

    マチュ「……そういえば、シュウジは?」
    GQ「さっきまでここで仮眠してたはずなんだけど……いないな。どこ行ったんだろ」
    マチュ「……そっか」
    GQ「……会いたかった?」
    マチュ「うん、2人にね」
    GQ「……僕も。マチュに会いたかったよ。
    正直、藝祭なんてしんどかったけどさ。
    マチュが来てくれて、救われた気がする……」
    マチュ「……私も、来てよかったって思ってる」
    GQ「じゃあ、校内案内しようか?アイツもそのうち帰ってくるだろうし」
    マチュ「いいの?お願いしようかな」

  • 104二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 19:44:47

    保守

  • 105二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 19:44:58

    ーーーー

    シュウジside

    ――あの後、僕はひとり、校内をふらふらと彷徨っていた。

    気づけば、僕らの個人展示の前に立っていた。

    ……塗りつぶしたい。

    何が違うんだよ、僕とアイツ。
    どうして、僕だけが――

  • 106二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 19:46:02

    (扉の開く音)

    今、会いたくなかった
    なのに――

    マチュ「シュウジ!……いた。探してたんだよ」
    向こう側「……マチュ」
    GQ「ここにいたんだね。ここ、僕らの展示だよ」
    マチュ「……へえ、これが……すごい、どっちも綺麗。
    ……これ、自惚れじゃなければ……私、かな?」

  • 107二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 19:49:10

    向こう側「――見るな!!!」

  • 108二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 19:50:34

    マチュ「っ……」
    GQ「それはさすがに言いすぎだよ。展示してる以上、誰だって見るでしょ」
    向こう側「……報われてる君には、わからないよ」

    マチュ「……ごめん、勝手に見て……自惚れて……。気を悪くするの、当然だよね」
    「お邪魔だったね。帰るよ……じゃあね、シュウジ。シュウくん」

  • 109二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 19:55:12

    (足音が、遠ざかっていく)

    向こう側(……こんなこと、言いたかったわけじゃないのに)

  • 110二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 20:29:30

    スレ主です
    ストックがある分は上げるだけ上げるのですが現在進行形で風邪になってしまい咳が止まらなくなってしまったのでSSの更新がかなりゆっくりになってしまうかもしれません。出来るだけ早く治してSS書くので皆さん気長に待ってもらえるとありがたいですm(_ _)m

  • 111二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 20:31:38

    お大事になさって下さい
    気長にお待ちしてます

  • 112二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 01:43:55

    お疲れ様です
    いつも応援してます
    ゆっくり休んでくださいね

  • 113二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 06:32:15

    主さんの体調が第一です!!
    風邪が完治します様に〜

  • 114二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 14:21:36

    どうかお体に気を付けて

  • 115二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 15:14:11

    ーーーーー

    マチュside
    マンション朝

    藝祭の視察が終わって4日経っていた
    あれからシュウジの様子がおかしい、シュウくん曰く学祭が終わってこれから送り迎え再開できるって言っていたのに、シュウジは家から出る気配がない

  • 116二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 15:15:17

    私はシュウくんと一緒にシュウジに呼びかけていた。
    マチュ「シュウジー、一緒に行こうよ!」
    マチュ「この前のこと、本当にごめん!シュウジがいかに絵を大切にしてるかわかっていたのに!私だなんて言ってごめん!」
    GQ「……何に怒っているのかわからないけど、マチュは謝っている。…………僕からも何かしていたなら、ごめん」
    扉は閉ざされたまま無言を貫いた
    マチュ「ねえ!コンチ返すからさ!…顔だけでも見れないかな」

  • 117二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 15:16:41

    扉が少しだけ開いた。
    コンチは、まるで何かを察したように、ふっと振り返ってから――
    その隙間をすり抜け、静かに中へ入っていった。

    マチュ「……今日は行くね」
    (……ちゃんと面と向かって謝りたいな)

  • 118二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 21:09:49

    会いたいよな…

  • 119二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 05:09:57

    すれ違い…最後はハッピーエンドだと信じてるぞ〜泣

  • 120二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 09:07:02

    ーーーーー
    向こう側の家
    僕はシュウジの元に戻った
    案の定物が散乱していてそこかしこに絵の具が飛んでいた
    向こう側「…………」
    コンチ「ピピポガピ」(シュウジ、こんなに汚して…絵もグチャグチャじゃないか…)
    向こう側「……コンチには、わからないよ」
    コンチ「ピピピポポ」(何があったの)
    向こう側「裏切られた…と、思ってしまったんだ」
    コンチ「ピポピポパ」(マチュはそんなことしないよ、シュウジだってわかってるでしょ)
    向こう側「あんなの……揺るぎようのない事実だよ」
    コンチ「ピピパポパピ」(……シュウジ、もう一回話そう、2人と、今ならやり直せる)
    向こう側「…………僕どうなるか、わかんないよ…」
    向こう側「……僕と一緒にいて……ガンダム」
    コンチ「ピホポパ」(…シュウジ、その癖は、良くない……)
    向こう側「…………そう、ガンダムが言っている」

  • 121二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 17:16:20

    ーーーーー
    マチュSide
    株式会社ソドン 昼・休憩中


    マチュ「はぁ〜…………」
    コモリ「ため息、長いわね」
    マチュ「……コモリン。私、とんでもなくダメなことしたかもしれない……」
    ニャアン「マチュがそこまで落ち込むなんて……何があったの?」

    マチュ「……喧嘩……っていうか、一方的に怒らせちゃって。仲直りしたいんだけど、全然話してくれなくて……」
    ニャアン「……あの二人と、喧嘩したの?」
    マチュ「! なんで分かるの!? ……いや、喧嘩したのは一人だけだけど」

  • 122二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 17:19:09

    ニャアン「じゃあもう一人の方に協力してもらえば?」
    マチュ「それがね、完璧に拒絶されてるって……」

    コモリ「……なら、引きずり出せば?」
    マチュ「えっ、引きずり出す……って!?」

    コモリ「これ」
    (ポンと渡されたのは――某有名リゾートの貸し切り招待券、3名分)
    コモリ「この前スーパーのくじ引きで当たったのよ」
    マチュ「えっっ!? コモリンすごっ!」
    ニャアン「えっ!?ほんとに当たる人っていたんだ……!」

    コモリ「フフ、これ、譲るわ。三人で行ってきなさい」
    マチュ「えっ!? いやいや、さすがにそれは――」
    コモリ「その代わり、向こうにある有名スイーツ、みんなの分買ってきてちょうだい。
    それでチャラ。ね?」

    マチュ「うう……ありがとう、コモリン……!」

  • 123二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 20:39:20

    シュウジ行くかな?

  • 124二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 22:10:18

    ーーーーー
    株式会社ソドン深夜
    業務が終わったあと私はエントランスについた
    出入り口にはシュウくんがいた…けどシュウジはいなかった
    マチュ「おまたせシュウくん」
    GQ「お疲れさまマチュ、じゃあ行こうか」
    マチュ「うん、シュウジは……いないか、当たり前だよね」
    GQ「うん…あれからずっと呼んでも出なくて…藝大にも来てないんだ」
    マチュ「……心配だな、ちゃんと食べてるかな……」
    GQ「コンチがいるから大丈夫だとは思うけど…」
    マチュ「やっぱりもう一回見に行こう、私ちゃんと謝りたい」
    GQ「アイツは君が好きだからきっと……向き合うと思うよ」

  • 125二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 22:11:37

    そう言って私達は帰路を歩いていた……矢先話題の人物と出会った
    頭にコンチを乗せたシュウジが目の前に歩いてきてた

    マチュ「……シュウジ!?どうしてここに?家にいたんじゃなかったの?…でもよかったこれでちゃんと謝ることができる。私、シュウジの絵を侮辱した…本当にごめんなさい」
    向こう側「「……………………いいよ」
    マチュ「シュウジっ…!」
    向こう側「謝らなくていいよと、ガンダムが言っている」
    GQ「!」
    GQ「…………〖僕〗、ちょっと話があるんだけどいい?」
    向こう側「…………話すことは無い、とガンダムが言っている」
    GQ「ごめんマチュ、ちょっと裏の公園で休んでて。」
    マチュ「うん、わかった…」
    マチュ(なんだかシュウジ…別人みたいだった)

  • 126二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 04:32:30

    ぐおぉ〜気になる!!

  • 127二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 10:33:07

    ーーーーー
    GQ「何考えてるの君」
    向こう側「なにも考えてない、とガンダムが言っている」
    GQ「それ、やめなよ!聞いててイライラする!……君のそのガンダムに預ける癖、まだ治ってなかったんだね……
    ガンダムなんて、この世にいないのに」
    向こう側「……ガンダムは存在する」
    GQ「いない、君の中の架空の存在だ。」
    向こう側「……赤いガンダムを、見るんだ。夢の中で……ただただそこに存在している……そこだけが僕の居場所なんだ」

  • 128二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 10:36:15

    GQ「それは逃げてるだけだよ、ガンダムに」
    向こう側「………君はいいよね、マチュに求められて」
    GQ「なに…」
    向こう側「マチュに好かれてさ、僕らに差はなかったはずなのに……どうして」
    GQ「……マチュに好かれたいとは思ったけど好かれてるとは思ってない。現にマチュは僕らを友達として好きだと言っていた。そこに差はないだろ」
    向こう側「違うよ、マチュは建前でそう言ったんだ…僕が傷つかないように。馬鹿だな…そんな事されたら余計傷つくのにさ」

  • 129二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 10:39:03

    GQ「マチュが僕を選んだと言いたいの」
    向こう側「そうだよ」
    GQ「マチュが僕を選んでいたら、君の事をこんなに気に掛けないだろ……」
    向こう側「マチュは優しいから……僕に同情してるだけ」
    GQ「…………マチュ、目の下が赤くなってた、君に会えてない日からずっと…それでも君は同情、なんて言うの」

  • 130二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 14:57:49

    向こう側「…………君は何も知らないから言えるんだ、あの時、マチュにキスされていたじゃないか」
    GQ「……何それ、知らないよ」
    向こう側「しらばっくれても無駄だよ、僕は見たんだから」
    GQ「大方マチュがゴミを、取ろうとしただけでしょ…だってマチュは僕の事を友達だと思ってるんだから…それ以上の事なんてしないよ………僕はして欲しかったけど、きっとマチュはそんな事しない」
    向こう側「マチュを、信じたかった、そんな事しないって…」

  • 131二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 15:03:45

    GQ「……もう一回見てあげたら、マチュの事、そんな事言っても諦めきれてないんでしょ。僕と一緒で。心壊す前に向き合わないと……全部台無しになるよ」
    向こう側「……敵に発破かけてるつもり?」
    GQ「……目の前で壊れるのはあまり気分が良くない」
    向こう側「……会って、話して……それで嫌われたらって、怖かったんだ」
    GQ「……それでも、逃げるよりはマシだよ」
    向こう側「……ごめんねコンチ」
    コンチ「ピポポガピ」(ちゃんと話せたね、シュウジ)

    向こう側「マチュの……目をちゃんと見よう」

  • 132二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 15:07:14

    ーーーー
    私は公園のブランコに乗りながら二人を待っていた
    長いな……
    私、やっぱりシュウジに嫌われちゃったのかな……
    当たり前だよね……こんな優柔不断で、自意識過剰で、
    作品を汚した女なんて……嫌いだよね……
    縁、切られちゃうのかな……嫌だなあ……
    こんな事になるなら視察なんていかなきゃよかった
    ヤバ……泣きそう 耐えろ
    マチュ「グスッ……泣くな、メソメソするなよ女々しい奴だな…このままじゃ、駄目だ」
    (頬を叩く)
    マチュ「待ってるだけじゃ……解決しない、ちゃんと、目を見て謝らなきゃ」

  • 133二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 15:09:38

    私は、流行る気持ちを抑え、足早に……二人の元へ向かった
    マチュ「シュウジ!」
    GQ「マチュ!?……向こうで待っててって」
    マチュ「私から、言わないと駄目なんだ!ごめんシュウくん」
    向こう側「マチュ…」
    マチュ「シュウジ、私、あの絵を見たとき一瞬だけ暖かい気持ちに包まれた、心地よくて…羨ましかった、絵の中の人になりたかった。私であってほしいって、思ってしまった。私じゃないとわかった瞬間、すごく……惨めな気持ちになってそれで勝手に傷ついて……本当にごめんなさい。」

  • 134二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 19:29:30

    さあ どうなる

  • 135二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 20:41:53

    向こう側「違う!あれは……本当にマチュを描いてたんだ」
    マチュ「えっ!?」
    向こう側「だから、マチュの思ったことは、正しいんだ」
    マチュ「そ、そうだったんだ……私自分に嫉妬してたんだ……バカじゃん……はず……」
    向こう側「あの個人作品のテーマ、〝かけがえのないもの〝なんだ」
    マチュ「へっ……!?」

  • 136二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 20:45:52

    向こう側「僕はマチュしか浮かばなかった、そして……アイツも同じテーマで描いていた」
    GQ「……」
    向こう側「けど僕は、そんなマチュを……一度疑ってしまった、裏切られたと思ってしまった……」
    マチュ「……シュウジ……」
    向こう側「ごめん……もう僕は迷わない。これからも一緒にいたい…」
    マチュ「……怖かったよ、私が壊してしまったんじゃないかって、だから、一緒にいよう!三人で!」
    向こう側「うん、三人で一緒にいよう」(本当は――君を独り占めしたい)

  • 137二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 20:47:30

    GQ「……ちゃんと言えたね、逃げずに。はい、マチュから離れて、早く帰ろ」
    向こう側「ちょっと、引っ張らないでよ!」
    マチュ「……ハハッシュウジったら首根っこ掴まれてるし」
    向こう側「離してよ!」

  • 138二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 20:48:46

    マチュ「ねぇ二人とも!私――視察に行って本当によかったと思ってる。二人のこと前よりもちゃんとわかった気がするから」
    GQ「そっか……僕も作品、ちゃんと見てもらえて、作ってよかったと思ってる」
    向こう側「……僕も、マチュに、見てもらってよかったと思ってるよ」

  • 139二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 20:51:50

    ーーー
    マンション深夜

    マチュ「二人とも、ありがとう」
    向こう側「こっちこそ。多分、今日マチュに会えなかったら……まだ僕、心を閉ざしてたと思う」
    GQ「じゃあね、マチュ。また明日」
    マチュ「うん、明日ね!じゃあね、二人とも!」

    (ドアが静かに閉まる)

    マチュ「……よかった、ちゃんと話せて」

    (カバンを置いたとき、ふと紙が数枚ひらひらと床に落ちる)

    マチュ「……あっ、これ……チケット? 忘れてた……」

    (しばらく見つめてから、ぽつり)

    マチュ「もう仲直りしちゃったけど……誘ってみるか!」

  • 140二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 20:57:54

    これよりイチャイチャバカンス編を開始する
    \ドン!/
    …学祭との温度差で風邪を引いた可能性が出てきた
    いや自分の体調管理が原因なんですけど!

  • 141二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 21:01:35

    連続投稿お疲れ様です

    取り敢えず仲直り出来て良かったよー…


    >イチャイチャバカンス編

    つまり水着編…?

  • 142二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 04:11:03

    ヒャッーホー!!なんだと!!いちゃいちゃタイムだぁー!!
    砂糖を吐く準備は出来ている

  • 143二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 11:19:19

    後日
    帰り道深夜

    マチュ「2人ともさ、リゾート、興味ない?」
    向こう側「僕は別に……」
    GQ「リゾートか、特には」
    GQ・向こう側(リゾートよりもマチュといたいし…)
    マチュ「食いつき悪いな〜……ジャジャーン!これ!もらったから三人でどうかなって」
    向こう側「行く、絶対行く」
    GQ「行きたい」
    マチュ「即答!?さっきまで興味なさそうだったじゃん!」
    向こう側「そんなことないよ、ねえ?」
    GQ「そうだね、ねえ?」
    マチュ「ここぞとばかりに以心伝心するな!」

  • 144二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 11:33:59

    マチュ「じゃ、決まりねリゾート!三日間日にち空けといてよ!」
    GQ「マチュが一番取れないんじゃないの?休み」
    マチュ「ふふん、実はプロジェクトが今いい感じに進んでて――有給が!使えるようになったの!」
    向こう側「いつもこんなに働いてるのに?」
    マチュ「予定より早く進んでるから取ってもいいってお墨付きもらったの!だから私の心配はしなくて大丈夫」
    GQ「僕らも学祭終わったし…いつでも取れるよ休み」
    向こう側「マチュと三日間イチャイチャできる〜」
    マチュ「……させないよ?」
    向こう側「僕、諦め悪いから」
    GQ「独り占めは良くないな」
    マチュ「だからさせねえって!」

  • 145二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 11:38:32

    ーーーーー
    1週間後
    株式会社ソドン 朝
    マチュ「と言うわけで、明日から3日間休むからよろしくねみんな。ちゃんと言われたスイーツ買ってくるよ」
    ニャアン「楽しんできてバカンス。スイーツ楽しみにしてる!」
    エグザべ「楽しんでこいよーバカンス」
    コモリ「エグザべくん……ワイシャツがパジャマに変わってる状態で言われても……」
    エグザべ「えっ!?嘘だろ!?……ホントだ」
    ニャアン「はぁ……またコレか」
    マチュ「あはは…二人とも頑張れ!」
    コモリ・ニャアン「ええ……やだよ」

  • 146二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 11:41:09

    ーーーー
    株式会社ソドン夜
    マチュ「じゃあねーみんな!ラインで近況送るよ」
    コモリ「送らなくていいわよ、ちゃんとお土産さえ買ってくればいいわ」
    ニャアン「エグザべくんはコモリと私でなんとかしとくから安心して」
    エグザべ「なんで僕が問題児みたいな扱い受けてるんだ?」
    コモリ「イヤだって……ねぇ?」
    ニャアン「ホント、そうゆうとこ」
    エグザべ「そうゆうとこってなんだよ!そうゆうとこって!」
    マチュ(大丈夫そうだな〜安心して旅立てそう)

  • 147二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 16:59:21

    ーーーーー
    バカンス1日目
    マンション朝
    マチュ「二人ともおはよーう!」
    GQ「おはようマチュ。乗る飛行機間違えないように気をつけないとね」
    向こう側「おはようマチュ〜ふぁあ……眠い」
    マチュ「旅行楽しくて寝むれなかったの?」
    向こう側「いやただ単に眠い」
    マチュ「関係ないんかいっ」
    GQ「マチュ、ちゃんと機内持ち込みの荷物と預け荷物で持ち物分けてる?適当に入れてたら空港で足止めされるから気をつけないと」
    マチュ「シュウくんは大げさだなぁ……」

  • 148二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 17:00:28

    ーーーー
    空港にて
    ビーッ
    検査官「ちょっとあちらまでおねがいできますかね」
    マチュ「変なものは入ってません!」
    向こう側「怪しい物は入ってない……はず」

    GQ「二人とも……連れてかれちゃった……はぁ」

  • 149二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 17:02:03

    ーーーー
    マチュ「終わった……長かった……ごめんシュウくん。飛行機は!?まだ乗れる!?」
    GQ「時間に余裕持ってきたからね、大丈夫だよ。全く何を入れていたの」
    マチュ「制汗スプレー…」
    GQ「……こんな事もあろうかと持ち込み基準に達したやつ持ってきたから僕の使いなよ」
    マチュ「ありがとうシュウくん!大好き!」
    GQ(この顔に弱いんだよなぁ……子犬みたいで可愛い)
    GQ「で、〖僕〗は何を入れていたのさ」
    向こう側「…………ナイフ」
    GQ「……没収されて当たり前だバカ」

  • 150二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 17:07:33

    ーーーー
    マチュ「良かった…無事に飛行機乗れたよ…」
    向こう側「マチュは真ん中ね」
    マチュ「ええ、窓側がいいんだけど」
    GQ「いやマチュが窓側に座ったら……戦争が起きるから」
    マチュ「戦争って?」
    向こう側「いや…僕らがマチュの隣をめがけて多分喧嘩するから……穏便に済ませたいならマチュが真ん中に座らないと」
    マチュ「……ここで血は見たくないからね、わかった」

  • 151二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 17:15:32

    ーーーー
    フライト中
    マチュ「そういえばコンチは?」
    GQ「あれ、〖僕〗、コンチ何処に入れたの」
    向こう側「……」
    GQ「……君が黙る時はだいたいろくでもない事を仕出かしてるときだね、コンチ何処にやった?」
    向こう側「……コンチ持ってきたら絶対検査に引っかかるからさ、密輸、しちゃった」
    マチュ「バカ」GQ「馬鹿すぎない?」
    マチュ「バレたら如何すんのさ」
    向こう側「逃げる」
    マチュ「捕まる未来しか見えないんだけど!?」

  • 152二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 21:02:35

    ーーーー
    マチュ「…💤」
    (GQの方に寄りかかるマチュ)
    向こう側「……ん」
    (向こう側の方に寄り掛からせるよう抱き寄せる)
    GQ「……」
    (それを阻止するGQ)
    向こう側「……君、しつこい」
    GQ「……マチュが起きるだろ」
    向こう側「君が諦めればいいだろ」
    GQ「諦めると思ってんの?」

    マチュ「うっさい2人とも…寝かせろ…」

  • 153二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 21:05:38

    ーーーーー
    有名リゾート
    sparkle sea resort
    ホテルエントランス

    マチュ「あのさ、全然寝れなかったんだけど?2人とも私を揺らすな」
    GQ「マチュがどっちつかずなのがさ、僕の肩でだけ寝ればよかったのに」
    向こう側「そうだよ、マチュがどっちにもイイ顔するからでしょ。僕の腕の中だけで寝てればいいのに」
    マチュ「理不尽!……チェックインしてさっさと寝たい、リゾート感ゼロ……」
    (2人とも…前から思っていたけど、喧嘩するけど仲良いよな…まるで2人だけに通じる何かがあるみたい)

    (愚痴りながらもロビーのシャンデリアに目をやる)
    マチュ「……にしても、派手だなあ」
    GQ「展示品の趣味悪いなあ…」
    向こう側「あの絵とか描き直した方がいいレベル」

    マチュ「せっかくリゾート来たんだから!もっとポジティブに楽しみなさいよ!」

  • 154二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 21:10:09

    芸術家の卵達からダメ出しを受ける装飾品…

  • 155二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 23:41:08

    ーーーーー
    ホテル内部
    スイートルームにて
    マチュ「ようやく寝れる〜…ZZZ」
    GQ「寝ちゃった…」
    向こう側「今ならイタズラし放題なんじゃ……!」
    GQ「したら怒るよ」
    向こう側「ラリアット決めながら言わないでくれる?」
    GQ「君頑丈だから大丈夫大丈夫」
    向こう側「だから羽交い締めやめろ!何にもしないってば!」

  • 156二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 23:42:10

    向こう側「今のうちに宣戦布告しておく、この三日間で僕はマチュに意識してもらう。…邪魔されても諦めないから」
    GQ「受けて立とうじゃん、その宣戦布告。この三日でマチュを振り向かせた方が勝ち、でいいでしょ。振られた方はきっぱり諦める…てっいうのはどう」
    向こう側「やってやろうじゃん、ま、三日かけずに振り向かせてやるけど」

  • 157二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 23:43:12

    向こう側「あっそうだコンチ出さないとコンチ〜いま出すからね」
    コンチ「ピピガピ」(シュウジ嫌い)
    向こう側「ええ!なんでさコンチ!」
    GQ「そりゃご立腹だよ、コンチだって普通に来たかっただろうに」
    コンチ「ガガガガピ」(しばらく口聞かない)
    GQ「だってさ〖僕〗」
    向こう側「だって検査引っかかりたくなかったし……」
    コンチ「ガピピピ!」(僕だって飛行機から空見たかった!)

  • 158二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 08:04:32

    スイートルーム
    夕方

    マチュ「ふあ〜よく寝た…ってもう夕方じゃん!どうして起こしてくれなかったの!貴重な1日無駄になっちゃったじゃん!」
    向こう側「マチュ気持ちよさそうに寝てたからさ〜」
    GQ「疲れた状態で観光してもしんどいだけでしょ?」
    マチュ「まあ…そうだけどさ…けどここでリカバリーしないと折角来たのに〜」
    向こう側「じゃ、ここら辺散歩しようよ、明日の下見もできるし」
    マチュ「明日何するか決まってないからね…わかったいこ2人とも。コンチも一緒に!」

  • 159二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 11:25:25

    三人はホテルを後にしリゾートからすぐの海辺を歩いていた
    日は落ち辺りは夕焼けに包まれていた

    近くには、リゾートお抱えの楽団が演奏を始め、辺りにバイオリンの音色が流れる
    波の音、頬に触れる潮風、赤く染まる水平線――
    まるで映画のワンシーンのような時間が流れていた

    が、当の三人には一切ロマンスが流れていなかった

  • 160二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 11:26:42

    向こう側(【僕】邪魔だな)
    GQ(邪魔でしかないな【僕】)

    コンチ「ガガピピピ」(2人とも……はたから見たら見つめあってるようにしか見えないよ)

    マチュ「うわあ〜〜〜綺麗………こんなに綺麗な海初めて見たよ……ね、2人とも…ってなんでお互いを見てんの…」
    マチュ「ハッ!!もしかして2人ってそうゆう……!?」
    (前々から思っていたけど…やっぱり!)
    向こう側・GQ「それは絶対ない!!ほんとにやめて!!」
    コンチ「ガガピピガガガ」(マチュ……それは絶対にないよ。喧嘩してばかりだし……)

  • 161二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 11:30:54

    マチュ(2人は本当に…!ハッ!もしかして…お互い諦めてて私に告白することで吹っ切れたつもりだけれど 禁断の恋だから…諦めていたんだね、私 2人を応援する。大事な友達だもの!2人の結婚式を見るために私、頑張るよ!)
    マチュ「照れ隠しして〜大丈夫!」
    向こう側「何が大丈夫なの?」
    マチュ「私…何があっても2人の友達だから!」
    GQ「うっっ」マチュの 友達宣言! GQに 効果は抜群だ!
    向こう側「ぐはっ」 向こう側にも 効果は抜群だ!
    コンチ「ビビガピ」(マチュ…それは二人ともダメージ受けるよ……)

  • 162二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 11:50:59

    マチュ(私自分のことばかりで何にも2人のこと見れてなかった……思えば2人はずっと一緒に行動していた、私に良くしてくれてたのは……この恋を諦めようとしていたからなんだね…私がそんなことさせない、恩返しするんだ、2人に――!2人の恋は諦めてはいけない…!私が叶えるんだ!)

  • 163二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 11:52:57

    GQ「そろそろ帰ろうか、晩御飯の時間ももうすぐだし」
    向こう側「そうだね…帰ろって何でそんな距離とってるのさマチュ」
    マチュ「お構いなく〜……」(なるべくいい雰囲気にしないと…!夕焼けで2人で帰る中…お互いが想いを募らせる…それを私は見守る。よし、完璧なプランだ)
    向こう側「僕は!マチュとくっついていたいんだけど?ほら早く隣にきて」
    マチュ「へっ?」(完全に聞いてなかった、何で? シュウくんに嫉妬してもらいたいから私をダシにしてるのか!)
    その時シュウジが私の腕を引き寄せた
    向こう側「捕まえた、嫌って言っても離さないからね〜」
    マチュ「もーわかったから!シュウくんが見てるよ!(ハッ……!シュウくんがこっちを睨んでる…!大丈夫…シュウジはシュウくんしか見ていないから)
    GQ(アイツ…マチュの隣を独り占めして…)
    GQ「僕もマチュと手、繋ぎたいな?いいよね?」
    そう言ってシュウくんが手を繋いできた
    私は2人に挟まれてる形になった
    シュウくん…そんなにシュウジに見てもらいたかったんだね…いいんだよ2人とも、私を利用して!
    マチュ「私…この三日間で頑張るから!」
    向こう側・GQ「何を?」
    マチュ「2人の新婚旅行の予行練習を……!」
    向こう側・GQ「……ん?」(なんか…違う気がする)

  • 164二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 11:54:21

    ここ、頭カラカラにして見るところです、深く考えたら負け。自分で笑いながら書いてた

  • 165二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 11:57:27

    いつも楽しみに読ませていただいております
    マチュずれてる…マチュずれてるよ……!!
    ここからどうなるか気になるけどふたりとも選べない~~~

  • 166二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 19:19:31

    保守

  • 167二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 19:34:28

    コンチ「ガガピピガピ」(マチュ…ひどい勘違いしてるけど密輸の件許してないから二人には教えないでおこう)

    ――――――
    スイートルーム
    夜 バルコニーにて

    私は2人のハネムーン予習のために明日の計画を立てていた
    2人は仲がよさそうに寝ている…私が部屋にいなければもっとイチャつけていただろうに…
    友達のために自分の恋心を隠すなんて…何だか、私、邪魔者みたいだな
    思えば最初から…………学祭だって、私シュウジに許されないことをした。
    絵も、かけがえのない存在と言ってくれたけど、それはシュウジが友達想いだから
    何より……寝ているシュウくんに、キス、しかけたんだから
    言わないと、友達失格だ

  • 168二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 19:35:34

    その時バルコニーの扉が開いた

    向こう側「マチュ寝てなかったの?」

    マチュ「シュウジ…今明日の(2人の)計画を立ててたんだ」

    向こう側「へえ…どんな計画?」

    マチュ「その前に私シュウジに言わないといけないことがあるんだ」
    向こう側「何?」

  • 169二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 19:37:44

    マチュ「私、藝祭の時、シュウくんに…キス、しそうだった…ごめん!」
    向こう側「……知ってたよ、あれ、してなかったんだね…良かったあ…」
    マチュ「……怒らないの?」
    向こう側「怒る訳ないじゃん、むしろ安心した」
    マチュ(普通怒るよ…?何で?…友達だからゆるしてくれたのか?)
    向こう側「それよりさ、明日の計画教えてよ」
    マチュ「まず明日は2人で…一緒に」

  • 170二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 19:39:40

    向こう側「明日、僕と一緒にいてくれるの?」
    マチュ「へっ?」
    向こう側「嬉しい…マチュもそう思っていたんだね、……アイツホテルに置いて2人で行こっか」
    (マチュの耳元で囁く)
    マチュ「うひゃあ!耳元で言うのやめて!ってか肝心のシュウくん置いてどうする…」
    シュウジはその瞬間、マチュを抱き寄せ、キスを…
    しようとしたがマチュの手に阻まれた
    向こう側「むぐむぐ(ちょっとぐらいいいじゃん…やっぱりダメ?)」

  • 171二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 19:42:44

    マチュ「シュウジ、こんな事したら悲しむよ…シュウくんが」
    向こう側「あー…(嫉妬で)悲しむかもね?僕は構わないけど」
    マチュ「よくないって…!」
    向こう側「もう僕の中で決めたから。明日は僕と一緒にいてもらうから……逃げようとしても無駄だよ?」
    マチュ「ちょっとシュウジ!?」
    そう言ってシュウジはベットに向かい眠りについた
    マチュ「はあ〜〜勝手なんだから……明日はシュウジの暴走を止めなきゃ」
    そう言って私もベットに飛び込んで眠りについた

  • 172二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 20:21:52

    ここからゴーイングマイウェイ向こう側のターンがしばらく続くんじゃよ

  • 173二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 20:41:04

    どきどき……
    小学生のころに見た少女漫画を読んでるみたいな気持ちになります……!

  • 174二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 21:54:33

    ーーーーーー
    バカンス2日目

    マチュ……
    幻影の向こう側『キミを離さない、離したくない』
    幻影のGQ『世界が終わっても、君だけを愛し続ける』
    辺りのミモザが咲き乱れる…風に舞うそれはとても、幻想的だった
    …ミモザの夢… そして語りかけてくる2人…
    違うだろ!2人は私じゃなくて互いを想っているんだ。
    私の妄想だこんなの…

  • 175二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 21:56:08

    マチュ「どうして2人は想いをぶつけ合わないの?、私の事なんて…気にしなくていいのに」
    幻影の向こう側『僕の運命、絶対諦めたくない…僕は君しか見ていない』
    幻影のGQ『マチュがいないと僕は息ができない、君は僕にとっての救いなんだ』
    選んで…選んで…選んで…

    マチュ「違う!!私は…2人に…思われる資格なんてない…」

    ミモザの花が舞い散り、私の視界は黄色の世界に包まれた
    ……わかってる。本当は逃げてるだけだって
    でも、それでも……

    ――その瞬間、背中に強い衝撃を感じて、私は目を覚ました。

  • 176二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 21:59:43

    ーーーー

    マチュ「どわあっ!? え、なに!? これなに!?」
    向こう側「あ、起きたマチュ」
    マチュ「何で私、浮いてるの!? うわあああああ!?」
    向こう側「パラセーリングだよ。ほら、マチュ見て。朝焼け、きれいだよ」
    マチュ「それどころじゃないってば!! 普通、インストラクターついてるやつでしょ!?」
    向こう側「代わってもらった。ちょっとだけ、コネ使ってさ」
    マチュ「はあ!? そんなのアリ!? ていうか、これちゃんと着地できるの!?」
    向こう側「……なんとかなるよ!」
    マチュ「なるよじゃなーい!! 今すぐ下ろしてぇーーー!!」

    ――私は、パラシュートの下、ハーネスで吊られたままシュウジに抱えられていた。
    海風に煽られ、空を飛んでいる。……夢なら早く覚めて!

  • 177二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 02:26:07

    芸人の寝起きドッキリより過酷すぎて草 鬼畜すぎますよ!

  • 178二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 07:03:49

    ーーー
    私たちはリゾートから離れた小島に突っ込んだ

    マチュ「死ぬかと思ったよバカ!」
    向こう側「なんとかなるって言ったじゃん。森に着地するようにしたし」
    マチュ「服もボロボロ…待った、なんで私水着着てるんだ?」
    向こう側「…」
    マチュ「黙るな、シュウジ?降りたら一から説明してね?」
    向こう側「わかったよ…」

  • 179二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 07:04:49

    シュウジ曰く、今朝、私だけをホテルからこっそり連れ出し、
    すでに予約していたパラセーリングのルートを“改造”していたらしい。
    水着は彼が買って、ホテルのコンシェルジュに「着せてもらうよう」頼んでいた。

    ……そしてここは、リゾートから船で20分ほど離れた“無人の小島”らしい。
    つまり、遭難してるって、こと?

  • 180二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 07:09:33

    このレスは削除されています

  • 181二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 07:14:41

    マチュ「いやあああ!!ここで死にたくない!」
    向こう側「マチュ〜落ち着きなよ、ここ小島って言ってもリゾート近くだから設備も整ってるし大丈夫だよ。救難信号も出したし」
    マチュ「なんでシュウジはそんな能天気なんだよ…」
    向こう側「焦っても体力が減るだけだしね、あそこに小屋があるから行こうよ」

    こうして私たちは小屋に向かって歩き出した…
    さっきまで呆れていたのに…少しシュウジが頼もしく感じた…

  • 182二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 07:21:47

    マチュ「……てか、なんで水着のサイズぴったりなんだよっ!?やっぱりみたな!」
    向こう側「みてないよ!店員さんにサイズの確認をしてもらったんだ。見る時は自分の力で見るし…!」
    マチュ「信じていいんだね…!?」
    向こう側「ガンダムに誓ってもない!」

  • 183二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 07:27:56

    マチュ「……その、ガンダムってなんなの?」
    向こう側「僕に取っての…救い、だった」
    マチュ「だった?」
    向こう側「うん、今はそれ以上に大切なものができたから」
    マチュ「へえ…」(早く、戻らないとな、2人のためにも……シュウくんが悲しむ)
    向こう側「マチュ、早く小屋に行こう…見せたいものがあるんだ」
    (――ほんとは全部仕掛けたことなんだけどね。今日1日でマチュと…この関係を、進展させる)

  • 184二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 16:32:55

    保守

  • 185二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 20:52:29

    ーーーー
    私はシュウジに導かれるままに歩いた
    ようやく見えてきたそれは、無人島とは似ても似つかないような小綺麗なコテージだった

    マチュ「無人島なのに綺麗に整備されてるね?」
    向こう側「たまにリゾートの人が整備しにくるんじゃない?ここに名前書かれてるし」
    マチュ「ほんとだ…寝る場所には困らなそうでよかった」
    向こう側「ほら、見て、これを見せたかったんだ」
    そう言って彼は私の手を引っ張り足早にとある部屋へとむかった。

  • 186二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 21:00:52

    マチュ「見せたいものってな……に……」
    そこにはキラキラした空間で広がっていた……クラゲだ……! クラゲの作品が沢山展示されていた……まるであの時の藝祭みたいな……心が踊る作品ばかりだった
    マチュ「これって……!」
    向こう側「うん、僕の作品。クラゲと自由を意識して作ったんだ」
    マチュ「何でここにシュウジの作品が!?」
    向こう側「前に僕、ハラヘリアオムシだって言ったじゃん」
    マチュ「うん」
    向こう側「ここのリゾートにも作品を提供していたんだ。何でここにあるかはわからないけどね。保管庫みたいな役割かもしれないね……?」(ホントはコネ使ってここに僕の作品を移動させたんだけどね)

  • 187二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 21:03:59

    マチュ「そうだったんだ……改めて凄いよね、シュウジ。こんな作品作れちゃうんだから」
    向こう側「……この頃よりももっとすごい作品を作れるよ。今の僕は」
    マチュ「へぇ……じゃあこれからのシュウジの作品、もっと期待しちゃうな!」
    向こう側「期待してね」

    マチュ「それにしても本当にキレイ…ずっとここにいたい……」
    向こう側「気に入ってくれてよかった」

  • 188二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 21:06:13

    マチュ「なんだか私も、絵を描きたくなってきたな」
    向こう側「一緒に描こうよ、画材ならあると思うから……ほら、あった」
    そう言ってシュウジは部屋の隅をあさると
    そこには色とりどりの絵具やキャンパス、等々様々な画材が広がっていた
    マチュ「改めて見ると……画材ってこんなに種類あるんだね……シュウジが選んでよ」
    シュウジ「じゃあ……これで描いてみて、僕も一緒に描くよ」

  • 189二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 21:07:24

    そう言ってシュウジは私の後ろに回って手を、添えてきた……これ後ろから抱きしめられてるみたいでドキドキする……駄目!シュウくんが悲しむ!
    マチュ「……なんか恥ずかしくなってきたからやっぱシュウジ見ないで!」
    向こう側「えぇ〜マチュと一緒に描きたいのに…」
    マチュ「離れて!」
    向こう側「や〜だ」
    僕はいやいや言うマチュにそのままハグをした
    やっぱりいい匂いするし……かわいいなぁ
    マチュ「ちょっと!離してってば!」
    向こう側「嫌で〜す、マチュほら、手が止まってるよ?」
    マチュ「お前の……せいだろうがっ!」

    マチュ「何とかかけた……」
    向こう側「マチュの見る世界、やっぱり僕好きだよ」
    マチュ「うっ……好きとか軽々しく言わないの」

  • 190二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 21:59:30

    向こう側「……好きだよマチュ、愛してる。この世で一番」
    マチュ「……それを言うべき人は違うよ」
    向こう側「マチュ、ずっと……逃げてるよね」
    マチュ「!」
    (ミモザの夢の幻想が襲いかかる)
    ーーーー『逃げないでよマチュ』ーーーー

    マチュ「あ、私は、」
    向こう側「僕、もう充分待ったよね。マチュ……」
    マチュ「わ、私は……」
    向こう側「僕、答えは待たない事にしたから」

  • 191二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 22:04:21

    ガッ
    僕は抵抗しないマチュをいい事にキスをした、深く、深く
    マチュ「ん、……んんっ!?んー!」
    向こう側「んっ……」
    マチュ「んんん!!んっ……!」

    しばらく僕達だけの時間が続いた……たとえ嫌われても……僕は好きだ、マチュ

    マチュ(……嫌悪感が、襲ってこなかった。
    それが自分で一番怖かった。
    “これは違う”って言いたいのに、喉がふさがって言えなかった)

    続く

  • 192二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 22:05:22

    次スレたてるのでしばしお待ちを 次で終わらせ…ます!

  • 193二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 22:34:58
  • 194二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 22:40:23

    埋めマチュ

  • 195二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 22:44:36

    うめうめ

  • 196二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 23:04:16

    うめめめめ

  • 197二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 23:15:50

    うめこんぶ

  • 198二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 08:13:48

    たておつ

  • 199二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 08:18:41

    たておつー!

  • 200二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 08:21:19

    建て乙
    次スレへ

オススメ

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