- 1二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 13:27:47
- 2二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 13:28:38
- 3二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 13:29:19
- 4二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 13:29:38
- 5二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 13:30:07
なんか普通に強そうでムカついてきますね
- 6二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 13:30:53
限定条件
安価>>10
- 7二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 13:31:23
なんか…不潔じゃない?
- 8二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 13:32:30
- 9二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 13:36:53
風呂場以外で体を掻くこと
- 10二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 13:37:39
ち◯この垢だけつかえるのん
- 11二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 13:37:41
他者に肌を接触される必要がある…
- 12二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 13:37:59
一ヶ月風呂に入らない
- 13二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 13:38:12
えっ
- 14二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 13:39:10
本格的に汚いんスけど…いいんスかこれ
- 15二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 13:40:09
まだレートが分かってないからなんとも言えないのんな
- 16スレ主25/07/22(火) 13:46:12
「…冗談やろ…」
緊急時は戦闘中にオーバーオールの中に手を突っ込むことになってしまったシマキン
果たして、彼は生き残ることができるのか…?
バトル前に何かイベントがあるか
dice1d6=6 (6)
1.「今のうちにチンカスを集めとくわ…」
2.何も無し
3.「おーっプリティな嬢ちゃんがおるやんブヘヘ仲良くなるで…」
4.「なんか頭に包帯巻いてるヤツがおる…」
5.「なんじゃああの緑髪の中坊は…?
- 17スレ主25/07/22(火) 13:47:50
- 18二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 13:48:22
なにっ
第六の選択肢 - 19スレ主25/07/22(火) 13:54:08
- 20二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 16:00:00
うえきです
- 21スレ主25/07/22(火) 16:41:33
レンズを除くと見慣れた緑髪が見えた。
「ようシマキン!」
「久しぶりやな植木!あがってええで。」
なんとシマキン、植木と旧知の仲だったのである!
「気い使わんと楽にしたってや。」
ちゃぶ台を挟んで二人は煎餅を口に運んでゆく。
「ほいでお前は何の用でここに来たんや?」
「柿が余ったからどうしようか考えてた時、お前ん家が見えてさ、せっかくだしお前に分けようかと思って…」
そう言うと、植木は柿の入った袋を一つ、ちゃぶ台に置いた。
それを見て、シマキンは一つもかけていない歯を見せびらかしてニッコリと笑う。
「ワシは病気以外のモンは全部もらってくよう言われとんのや!もらってくで!」
シマキンが喜ぶ様を見て植木もまた、「良かったな!」と返す。と、ここで植木は思い出し、一言。
「そういやお前、虫歯は治ったのか?」
…平和な空気にヒビが入った。
「…聞かんといてや…」
シマキンは知らない…渡された柿がゴミから変えられた木から実ったものだと言うことを…植木と自分がいずれぶつかり合う運命だということを… - 22スレ主25/07/22(火) 17:01:48
- 23二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 17:10:07
確かにやせリカルドは神候補っぽいが…
- 24スレ主25/07/22(火) 17:15:56
「で…チンカスはどれほど集まったんですか?」
タッパーの中に入ったチンカスを見せるシマキン
「そりゃ勿論こんだけ…」
「うげっ見せつけないで下さいよ…汚い…」
「チンカスの量なんて数えた方も分かんねえから言葉で説明するより見せた方が早いわババタレ!」
さて、チンカスの量は…?
1.10グラム
2.20グラム
3.30グラム
4.5グラム
5.100グラム
dice1d5=4 (4)
ちなみにトラバサミに変えるためには一回につき3グラムほどチンカスを用立てる必要があるらしいよ
- 25スレ主25/07/22(火) 17:33:24
「大柄な肉体に見合った量のチンカスですね」
「イヤミな言い方すなっこれでも放課後使って頑張ったんやでちったあリスペクトしろやっ」
そう。今回シマキンは放課後のせいぜい二時間しか走っていない。土日に一日中走り続ければさらにチンカスは増大する。
加えて今年の春はかなり寒い。シマキンの贅肉もかなり分厚いが、それで補って余りあるほどには。
しばらく日が過ぎればそれなりに暖かくなってくるし、それだけチンカスの量も増えていくだろう。
が、暖かくなる頃にはバトルが始まってしまう。
体力作りも兼ねて、シマキンはランニングの量をさらに増やすことを決意した。
シマキンとリカルド
目標チンカス量まで残り195グラム! - 26スレ主25/07/22(火) 17:41:02
- 27二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 17:45:03
よく見たらスレタイ
"神候補"を決める為の戦いやないケーっ - 28二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 17:48:30
チンカスタッパー紛失
- 29二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 17:48:49
汚過ぎてマジで不快で応援出来ないのはルールで禁止っスよね
- 30二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 17:50:13
ロベルトに襲われ死亡
- 31スレ主25/07/22(火) 18:20:46
次の日…シマキンは昨日と同じ河川敷を走っていた。
身長二メートルを超える巨漢(後に三メートルを超えることとなる)が走っているのはかなり圧力を感じる光景だ。当然シマキンの周りから人が離れてゆく。
早朝なのもあってシマキンの周りには人が全くいなくなってしまった。
と、シマキンは隣に並走する男がいることに気づいた。そのまま追い越される。
シマキンの中学生らしい負けん気が発動し、再び隣の男を追い越した。負けじと相手も加速して来る。追い越し、追い越され…奇跡的にランニングコースが一致していた為、河川敷が終わり、住宅街になるまで走っていた二人の間には、奇妙な友情が芽生え始めていた。
公園のベンチに座り込み、クタクタの二人。
「のう」
シマキンは隣の男に話しかけた。
「なんだよ」
「ええ走りだった…」
無視してベンチから立ち上がり、再び走り出す。
「流石に追ってこないだろ…」
天界人である自分とは違い、彼は所詮人間…自分と同じコースを走り切れるわけが…
「ホッホッホッホッ…」
まだ追ってくる…しつこい男だ…スピードをさらに速めて振り切ってやろう…
「ハア…ハア…ハア…」
…もっと速く‥
「ヌオオオオオオ…!」
「しつこいんだよ…ッと!」
ペースを乱したせいでつまづき、倒れる。
「…らしくないな…」
起きあがろうとして、自分に伸ばされた力強い手に気づく。反射的に手を取ってしまう。そのまま引っ張られて立たされた。
「ホレ、水やッ」
封が開けられていないことを確認すると一気飲み。ここまでタフということは彼も自分と同じ…
「ねえ…君…名前は…」
「名前を教えて欲しいならッまず自分から名を名乗らんかいっ!」
少し苦い顔をして、汗で濡らされた金髪をかきあげると、彼は名乗った。
「ロベルト・ハイドン。」
「…若ハゲ?」
ぶん殴った。 - 32スレ主25/07/22(火) 19:51:09
「で、ワシがお父さんって呼ばれてちょっとロベルトのヤツクスクスしだしての、その後「えっ親子じゃ…」って、ほいだらロベルトのヤツ爆笑して…」
「ふふっ…あれは本当…に…あはははは!」
「ロベルトおどれちょっと笑った後に本命のゲラがくるタイプやな?」
あの河川敷での一件から一週間が経ち、ロベルトとシマキンは家に上がり込むほどの仲になっていた。
「ってリカルド話聞いとんのか?」
「はい。日本のラーメンは美味しいです。」
「聞けや!!!!!」
「はは、は、ちょっ…はは!ひーひひ…止まら…ひひひひ…」
「ロベルトおどれはいつまで笑っとんねん!!」
楽しい。こういう時間を過ごしたことが、これまでの自分の人生であっただろうか…ああ…この関係が友達ってやつなんだろうな… - 33スレ主25/07/22(火) 20:53:49
初対面での若ハゲ呼ばわりという最悪のファースト・コンタクトを経て、ロベルトとシマキンはまあまあ仲の良い関係になってきていた。
これまでの天界人生で人との関わりを持ってこなかったロベルト。二週間の中でシマキンのカスさを知ったが、なんだかんだでこんなヤツでも一緒にいると意外に悪くない。愛着も湧いてきた。
ランニングする時は水を二人分買ってきてくれたり、たまにバンダナで扇いでくれたりして気がきくヤツだということも知った。
何よりあのタフネスだ。まだ自覚していないようだが自分と同じ天界人に違いない。
バンとディエゴスターとキルノートンとバロウの集まりにシマキンは馴染めるだろうか?
「つぶせ。」
「え」
「やつはバトル参加者だ。」
「待ってよ、つぶすって、まだバトルも始まっていないのに」
「言い換える。殺せ。」
「…」 - 34スレ主25/07/22(火) 21:09:55
「…」
マーガレットからは殺せと言われた。
しょうがないじゃないか。だって優勝できるのは一人だけなんだから、どうせ仲間にしても最後は僕に倒されるんだし、そうさ…あんなヤツどうでも良い…あんな…
「…」
気がつくと彼の家の前に来ていた。
…思い出される一週間の楽しい思い出。
…もう終わりにしよう。
玄関に向かって手を伸ばし、神器を構えた。
その時、
「ラーメンの仇だあーーっ」
「うぎゃあああああ」
玄関のドアを突き破ってシマキンが飛び出してきた。
「なっなんだあーっ」
驚いた僕は、うっかり右腕の鉄をシマキンに向けて撃ってしまって… - 35スレ主25/07/22(火) 21:12:07
- 36二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 21:20:22
なんだよこのクソ展開
- 37二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 21:26:32
植木ー坊!
お…俺ら見たんや
さ…さっき
シマキンが
ロベルトに
殺されたんや - 38二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 21:37:28
能力も安価でリスタートして欲しいっスね
- 39二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 21:47:54
- 40二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 21:52:59
切った爪をツルハシに変える能力
- 41二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 22:04:20
ブタマンを兵隊に変える能力
- 42二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 22:06:39
つまようじを兵隊に変える能力
限定条件:爪楊枝のサイズの兵隊にしか変えられない - 43二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 22:08:35
何々を何々でと安価は分けた方が面白いんやないかな
- 44二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 22:09:29
- 45二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 22:09:54
- 46二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 22:10:16
枯れ木を
- 47二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 22:11:23
犬は話を聞けと思ったね
- 48スレ主25/07/22(火) 22:11:54
よしっじゃあ企画を変更して「〇〇を」の部分は
安価>>55にしよう
- 49二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 22:13:01
自転車を
- 50二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 22:13:25
飲み終わった缶を
- 51二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 22:13:54
鬼龍を
- 52二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 22:15:17
タイヤを
- 53二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 22:15:51
オーバーオールを
- 54二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 22:16:31
両足を
- 55二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 22:16:45
- 56スレ主25/07/22(火) 22:18:27
- 57二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 22:19:39
安価がどんどん遠くなるのん
- 58二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 22:21:52
ジャバラに
- 59二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 22:23:07
鉄板に
- 60二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 22:23:21
メガロドン
- 61二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 22:23:53
剣山に
- 62二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 22:25:31
加速
- 63二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 22:27:41
加速
- 64二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 22:28:57
高速艇
- 65二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 22:29:21
- 66スレ主25/07/22(火) 22:33:28
- 67二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 22:35:01
加速
- 68二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 22:38:39
加速
- 69二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 22:40:11
鬼龍
- 70二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 22:41:14
- 71スレ主25/07/22(火) 22:47:10
- 72二次元好きの匿名さん25/07/22(火) 22:50:18
モリゾーとキッコロって何の役に立つのん?
- 73スレ主25/07/23(水) 08:25:21
- 74二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 12:33:08
「それにしても随分と革命的な挑戦ですね…」
手元の神候補リストを眺めながら神補佐が呟いた。
「前にも言ったがな…今は実績を積んだヤツが順当に勝つだけのつまらん世の中だ…が!順当に努力してきた神候補を差し置いて生まれて一週間もしないブリキ野郎をぶち込んだら面白いに決まってるじゃろ!何より…」
ここでワインを飲みきり、瓶をゴミ箱に放り込む。
「人の見た目の天界人の中にロボットが混じってるとか絵面がシュールで面白い!!」
やっぱりこの人は面白いことを何より優先してる…神補佐は呆れながらも新しいワインをテーブルの上に置いた。
「そして…そのロボットが優勝したんなら…もっと面白くなるぜ…!!」 - 75スレ主25/07/23(水) 12:49:54
「で…こいつらがモリゾーとキッコロかい…」
目の前で戯れている二人の妖精を眺めてシマキンが呟く。キッコロはシマキンの部屋の物に興味津々なようで、言葉は分からないが騒いでいるようだ。
対照的にモリゾーは静かにキッコロを笑顔で見守っている。
と、キッコロが部屋にあった植物に何か唱えた。
するとみるみるうちに花が咲いてゆく。
「でもコイツらを戦いに巻き込むのはのう…」
平和に遊ぶ二人を見て、シマキンは能力を使わないことを誓った。
窓を開けて、二人をリリースする。
「で…今から他の能力にすることは…」
「能力ノ変更ハ
1.出来ル
2.出来ナイ
dice1d2=2 (2)
」
- 76スレ主25/07/23(水) 13:05:39
「ほなしゃあないわ…ワシはこの腕っぷしだけで闘ったる!!」
幸いにももっとも格闘技に向いた体を持っていたシマキン。能力を封印し、肉体を鍛え、能力者にも負けない体術を使えるようにしとうとするシマキンであった…
「…ナゼ能力ヲ使ワナイ。」
トダーはシマキンに問う。なぜわざわざ勝つための手札を捨てるのだ。鋼の体を持つトダーは理由が分からなかった。
シマキンはぽつり、ぽつりと語り始める。
「…二ヶ月前のコトや。前に住んでた尼崎じゃ、ワシは暴力で人を従わせてきてた。そのやり方以外で自分を認めさせる方法を知らなかったんや。」
苦々しい顔で話すシマキン。彼は自分の愚かさを悔いていた。
「こっちに引っ越してきたばかりの頃、ワシは前と同じように周りの人間をぶちのめして兵隊を作ろうと思った。で、まずはクラスで一番図体がデカいヤツを狙ったんや。」 - 77二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 13:23:41
このレスは削除されています
- 78スレ主25/07/23(水) 13:28:21
「昔のワシと同じで、その図体で周りに威張って嫌われとったんやろな。ワシがそいつをボコボコにしても、誰も助けなかったし、むしろ喜んでるやつしかいなかったんや。一人を除いて。」
自分を変えてくれたあの男を。シマキンは生涯忘れないだろう。
「ワシに立ち向かってきたそいつに、ワシにボコされてたヤツは『なんで助けるんだ、俺はお前を虐めてたのに』」って言うとった。そいつは言った。」
シマキンははっきりとその勇者の事を語る。
「『だって、殴られたら痛いだろ。』って…ワシの地元にも口だけの偽善者はおった。そいつのこともその類のヘタレだと思って何度も何度も殴った。」
でも、とシマキンは否定する。
「殴っても、殴っても、何度でも俺の前に立ち向かってきたんや。ワシよりずっと小さかったのに…ワシは…」
憧れるような目で、男は続ける。
「『こうなりたい』と思ったんや。どこまでも優しく、そして強いアイツに。植木耕助のように。」
真っ直ぐに正義を貫くあの勇者のように。自分も自分の優しさを突き通したい。
「だからワシは、能力を使わない。平和に生きるモリゾーとキッコロを、この戦いに巻き込みたく無いんや。だってそれが、ワシの…」
シマキンは、決意を宣言する。
「ワシの、正義やから。」 - 79スレ主25/07/23(水) 13:44:21
「…納得デキン。」
トダーはやはり、納得できない。できないが、
「納得ハデキナイガ…ソレガオ前ノ信念ダトイウコトナラ…理解デキル。ソシテ、尊重シタイ。」
シマキンの正義は、鉄人の琴線に触れていた。
「オ前ヲ尊敬スルヨ。ダッテソノ信念ハ、私ノヨウナ機械ニハ持テナイ、人間ダケノモノダカラナ。」
シマキンはニヤリと笑って反論した。
「どうかの!ワシにはおどれが人間と変わらないように見えるで!」
「…ソウ「見えるだけ」サ。」
二人の仲がdice1d100=35 (35)
ほど深まった。
- 80スレ主25/07/23(水) 17:15:35
「…そういえば、トダーは何で神を目指しとんのや?」
一瞬も時が空かずにトダーが答える。
「簡潔ニ述ベルナラ、ソウシロト造物主ニ命令サレタカラダナ。」
事前に設定された台本を読む人工音声のように、トダーは続ける。
「私ニハ、意思トイウモノハ存在シナイ。先程モ述ベタガ、私ニオ前ノヨウナ信念ハ無イノサ。所詮私ハ造物主ニ作ラレタ人形ニ過ギナイ。」
今度はトダーは少し間を開け、再び話し始めた。
「天界人タチガ、人形ニ政治ガデキルト考エテ私ノコトを神候補ニ仕立テ上ゲタノダトスレバ、彼ラハ随分トイイ加減ナ連中ラシイ。」
トダーは、棚の上に置かれた植物を眺めた。
「アノ花ヲ美シイト感ジル程度ノ浅イモノガ、私ニ許サレタ思考ノ限界サ。」
何モ考エテイナイヨリカハ、マシカモ知レンガ。と、トダーは皮肉げに話を締め括った。
「…なんや。つまりおどれはそこまで強く神になりたいとは思っとらんのか?」
「先程教エタロウ。ソモソモ意思ハ存在シナイ。思考ナラアルガナ。」 - 81スレ主25/07/23(水) 17:19:05
シマキンは少し考えて、立ち上がり、口を開いた。
「…おっし!決めたわ!ワシが戦う理由!ワシが優勝して、空白の才を『機械いじりの才』にして、お前に『心』を外付けしたる!!」
「…ナンノ意味ガアルンダ。」
「自己満足や!」
静かなトダーの声にシマキンは大声で答えた。
「『友達』になりたいねん。今のお前とも、『心』を手に入れた後のお前とも。だって、お前はワシのことを認めてくれたからのう。」
「…私トカ。コンナ、人形トカ。」
「ああ!でも、ワシが優勝すれば、お前は人形や無くなるんやで!」
「…応援サセテモラウヨ。馬鹿ヲ見ルコトニナッテモ知ランガナ。」
少年と機械と邂逅が、神の望まない、『つまらない結果』になるかどうかは、まだ分からない。
二人の仲がdice1d100=49 (49)
ほど深まった
- 82二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 17:48:22
- 83スレ主25/07/23(水) 17:59:33
- 84スレ主25/07/23(水) 18:26:54
確かにシマキンは本来病的なほど自己中心的で周りの人間を傷つける最低なクズだが…
ほ…本来のシマキンから変わった理由も描写しているので勘弁してもらえませんか?
「しっかし…どうやって探したもんかのう…能力者。」
正直に質問して答える訳が無い。先制攻撃を喰らってしまう。結果、シマキンは何もできない状況となってしまった。
「とはいえ何もせえへん訳にもいかんしのう…」
悩みながらシマキンが歩いていると…
目の前で男が植木に向かって火を吹くのが見えた。
「植木っ!」
咄嗟に火を吹く男に飛びかかるシマキン。何とか炎が植木に当たることを防ぐ。
「なにっ」
森がシマキンに驚き、驚愕の悲鳴を上げる。
「何だっこのデブ!?」
不意打ちされた平は驚いて何もできない。
「くたばれボケがーっ」
シマキンの屈強な拳が平を狙う。
平の反応は…?
1.2.3.とっさに炎を吐き出し抵抗する
4.シマキンが襲ってきたと勘違いした植木から木で殴られる
5.平屈辱シマキンに失神KO!
dice1d5=5 (5)
- 85スレ主25/07/23(水) 21:23:09
「ぐあああーっ!!」
平はシマキンの不意打ちに対応できず、そのまま失神。バトルから脱落してしまった。
「ふうーっ植木、大丈夫か?」
「シ…シマキン…お前…なんで無辜の人間を殴ったんだ」
「ボケーッ襲ってきたんはコイツの方や!」
「えっ?そうなのか?」
「え!?アンタが倒したヤツ口から火ィ吐いてたの!?本当の本当に!?」
シマキンの胸ぐらを掴み、グラグラと揺らしながら真偽を確かめる森。シマキン、タジタジである!
「あが…あががががっ…」
「決まりね。どうやらこのタマネギ頭、能力者だったみたい。」
「なるほど。もう一度説明してくれシマキン!」
ズコー
(この嬢チャン今、能力者っちゅーたか…?でもって今、植木のヤツに話しかけて…)
「のう植木…」
「あ!久しぶりだなシマキン!そうだ、お前に渡すものがあったんだった…」
鞄から袋を取り出す植木。
「ほら、柿が余ったからお前に分けようと思って持ってきてたんだよ。」
「おっホンマかいな?ぜひ頂くで!」
ぱしっと植木からもぎ取るように袋を受け取ると、その袋の中から柿をひとつ取り、口の中に放り込んだ。"さくりという音と共に柿が咀嚼され"…
「"あっ!クソがっその柿はワシが狙っ"…」
「どーしたシマキン?」
「…?」
森が植木の肩に手をかけた。
「…とにかく今回はシマキンに助けられたわね。植木、次は気をつけましょう。」
「…おう?じゃあなーシマキン」
「ああ、ほな、またなー。」
植木は去っていった… - 86スレ主25/07/23(水) 21:47:13
「うーん…今日はとりあえず能力者を一人倒したがのう…」
夕方になった。シマキンは見慣れた玄関を通り、廊下を通じて和室に入っていく。
「ん?なんやこの紙…」
畳まれた紙を広げると、中にはまるでワープロで打ち込んだような正確な文字でこう書かれていた。
「介護ノ仕事ニ言ッテクル
晩御飯ハチャブ台ノ上ノモノヲ温メテクレ」
「不思議やな、差出人の名前が書かれて無いのに書いたヤツの顔が浮かんでくる。アイツ介護とかできたんか…」
シマキンの家に親はいない。両親とも息子を置いて今夜もオールナイトでパーリナイのフィーバーである。
「やっぱり今日勝てたのは不意打ちだったのが大きかったんやろうな…相手の能力も知らんまま勝ってもうたでワシ。」
シマキンはちゃぶ台の上のノートにシャープ・ペンシルで今日の戦いの分析を綴っていた。
「ファー。今日はもう寝るか…」
シマキンはベッドの上に横になると、泥のように眠った。 - 87スレ主25/07/23(水) 21:53:18
今日はここまで
読んでくれてありがとうございました - 88二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 22:01:42
- 89二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 00:30:23
シマキンが真っ当に主人公をしてるみたいでムカつきますね
- 90二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 02:47:34
言っちゃ悪いがシンプルに文章が読み辛いーよ
わざわざ書かんでもわかる状況説明の地の文を一々差し込みまくられて目がすべりまくりなんや
そんで画像の方ももうちょい駆使してくれや - 91二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 02:53:10
無駄に力入れてつまらなくなる典型例スね
- 92二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 06:43:44
- 93二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 08:32:48
- 94二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 08:44:13
- 95二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 12:08:03
- 96二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 12:24:00
このレスは削除されています
- 97スレ主25/07/24(木) 12:25:40
- 98スレ主25/07/24(木) 12:44:37
- 99スレ主25/07/24(木) 13:00:26
- 100二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 13:12:29
弱すぎを超えた弱すぎ
- 101二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 13:17:28
やっとシマキンらしくなってきましたね
- 102二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 13:50:07
ぶ…無様
- 103スレ主25/07/24(木) 17:47:55
シマキンの乾坤一擲の一撃も虚しく、李崩に円の動きで受け流されてしまった。
「…今の一撃、とてつもない気迫を感じたね。敬意を払うよ。だからこの技で終わらせる。」
シマキンに対して、彼の最強の技の構えに入る。一方シマキンは目を閉じ、脱力の姿勢。駆け出した李崩を見てすらいなかった。
「私の最高の技、巌窟王!」
李崩のタックルがシマキンを襲う。最高速に達したタックルが、シマキンを吹き飛ばす。
かに、思われたが、
「…なんだ…手応えが…無い?いや、違う!手応えがないのではなく、手応えがありすぎる!」
ただ、立っているだけ。シマキンは逃げも隠れもせずに、ただ覚悟し、受け止めただけだった。
李崩の奥義、巌窟王は「文字通りに」岩をも砕く圧倒的な破壊力を誇る。この技を正面から喰らって仕舞えば、まず、無事では済まない。だというのに。壊れるどころか一歩すら動かせないこの男は…
「いったい…どんな修行を…」 - 104スレ主25/07/24(木) 18:07:00
トダーは天界人の最新技術を結集して作られたマシーン。介護から始まり政治に至るまで可能なスーパー・ロボット。
当然、トレーナーにもなれる。一ヶ月前にシマキンのあらゆる肉体のデータを読み取ったトダーの内部CPUが導き出した、シマキンにとっての最適なトレーニング。
一ヶ月で身につけられる技術ではせいぜい付け焼き刃程度のものにしかならない。であれば当然選択肢は一つ。
ひたすらな筋繊維の破壊と再生。技ではなく、力をつける単純なトレーニング。
日々、喰らい、走り、殴る。
スパーリングも欠かさない。トダー内部のCPUが導き出した完璧なスケジュールで一ヶ月をひたすら鍛え続けて過ごしたシマキンの肉体は、常軌を逸したパワーとタフネスを手に入れていた。
岩をも超える『山』の重みを、李崩に感じさせるレベルのパワーを… - 105スレ主25/07/24(木) 18:17:23
「まだ、やるかの?」
「…また会う日を楽しみにしているぞ…」
そう言うと、李崩はシマキンに背を向けて去っていった。
豆粒ほどの小ささになった時、シマキンは自分にかかったダメージをあらためて確認した。
シマキンの合計ダメージ
ダメージdice1d100=56 (56)
- 106スレ主25/07/24(木) 18:44:44
- 107スレ主25/07/24(木) 18:55:49
一ヶ月後…
「ふうーっあの後トダーに見てもらってなんとか治ったで。治療中に他の参加者に襲われなかったんが奇跡やな…ほなバトル再会やでえ」
「ソウイエバ…オ前ガ前ニ言ッテイタ植木耕助ナンダガ…参加者ノデータベースニアクセスシテ調ベテミタラバトル参加者ダッタゾ。」
「な…なにっ」
「モバイルニヨルト…今ハココノ森林二、他ノ能力者ト居ルヨウダナ。」
「こうしちゃおれんわ!植木のヤツに助太刀しに行くで!」
一ヶ月のうちにシマキンは…
1.超回復で強化された。
強化率はdice1d100=33 (33)
2.能力がダウン…
劣化率はdice1d100=88 (88)
dice1d2=1 (1)
- 108二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 00:50:35
保守するのん
- 109二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 06:53:46
台詞と地の文は交互にせずに
固めた方が読みやすいよ
後、台詞ぐらいは改行して一列分開けた方がいいよ - 110二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 09:35:54
- 111スレ主25/07/25(金) 12:59:51
あざーす
>>109さんのアドバイスのおかげでスレをもっと面白くできそうッス
夏休みがその折り返しに入ろうという季節、植木は和室のちゃぶ台でナッツを齧っていた。
四日後にはロベルトと戦うことになる。
覚悟を決めた植木。少しでもリラックスし、ロベルトとの戦いに支障を持さない姿勢。に、見えるが、単純に能天気なだけである。
その時、インター・ホンが鳴った。
立ち上がって玄関まで足を運ぶ姉を横目に、気にせず植木はナッツを食べ続ける。
「あら、耕ちゃんの友達?いつも弟と遊んでくれてありがとうね〜」
「邪魔するで。」
「お!シマキン!」
「…植木…大事な話があんねん…表に出ようや。」
「…で、なんで森までついてきたんだ?」
「アンタを一人にできないからよ!…疑いたく無いけど…シマキンは能力者よ…もしかしたら私たちを狙うために…」
「いや、でもシマキンは俺とタイマンで話したそうだったケド…」
「いや、ええ。森、ワレにも関係のある話やからな。そのまま二人とも聞いてくれや。…森が言った通り、ワシは能力者や。」
「…なんで黙ってたんだよ…」
「…昨日のことや。植木、お前が能力者だって知ったんはのう。」
「…知らなかっただけって言いたいわけね。」
- 112スレ主25/07/25(金) 13:01:48
成長した後倒すのが楽しみって考えで見逃したッス
「モバイルによると、昨日と一昨日の二日間で、六人の能力者がやられたらしい。そして更に、そのうち五人は、おどれが倒したらしいやないケ。偶然にしちゃ出来すぎてると思わんか?」
「この状況がなんで成立したか、ワシでも分かるわ。優勝賞品の空白の才。この世界を壊して、作り直す為の才能だって手にいれらる代物や。
確実にリーダーを優勝させ、自分の理想の世界を作ってもらうために徒党を組む能力者が現れるのも納得や。」
「これからは、仲間がいなくちゃ奴らには勝てへんぞ…植木」
「ワシは、お前の仲間でありたいんや。」
「…シマキン…分かった。俺といっしょに、戦おう。」
植木と仲間になったシマキン。佐野を助けに、いざ、ドグラ・マンションへ!
そして、四日後…
- 113スレ主25/07/25(金) 21:46:04
富麗駅を出た一行。これから目指すは十団とそれを率いるロベルトが待つドグラ・マンションだ。
「とうとうこの日がきたのう…植木!」
「ああ、全員の力を合わせて、ロベルトを倒して、佐野を仲間にするんだ!」
「協力してくれてありがとうございます、シマキンさん。」
「植木、シマキン、鈴子ちゃん、気合い入れて行くわよー!」
「「「「えい、えい、おー!」」」」
「G-FOX」と書かれた派手な看板が見えてくると、案内していた鈴子が足を止めた。どうやらこの建物内部に佐野がいるらしい。
ゲーム・センターに足を踏み入れ、真っ直ぐ向かって四機の故障中のレーシング・ゲーム・マシーンに座る中学生四人。
マシーンを起動させると、鈴子は四人に目の前の看板にゲーム内のレーシング・カーを突っ込ませるように言う。
「では、はぐれないようにしっかりつかまって!」
看板にレーシング・カーが突っ込むと、床が抜けてマシーンの椅子が猛スピードで落ちていく。
シマキンは肉のヨロイが引っかかり、少し穴に入るのが遅れるが、しばらく経つと、空気を送り続けて破裂した風船のような勢いで、他の三人よりも速く落ちていった。
「うぎゃあああああ」
シマキンの野太い悲鳴が、亡者の嘆きのよう。
一人残された犬丸が、遅れて穴からゆっくり下っていく… - 114スレ主25/07/25(金) 22:19:03
ドグラ・マンションの玄関口前まで歩いて辿り着くと、大画面にロベルトが映し出された。
「やあ、よく来てくれたね。二人ともかなりの手練れだ。いい仲間を持ったね、植木くん。そこの帽子の人と、おせっかいそうな女の子は、正直いる意味が分からないけど…」
「だ・れ・が!おせっかいよ!私はここまで来て引き返すような女じゃないんですけど!行くわよ皆んな!ロベルトぶっとばす!」
頭に来た森は、壁にかけられた腕輪を付けて、勇み足で廊下に出ていった。四人がそのまま進んでゆくと、次第に大部屋にたどり着いた。四つの石像の内の一つの目に、ロベルトが再び映し出される。
「早速ゲームの説明をさせてもらう。君ら四人には、特殊なフィールドで僕の用意した四人と戦ってもらう。五回戦って先に三勝したチームが勝ちだ。」
「…ふうー。四人ってことは、私は休んで犬丸に戦って貰えばいいわけね。」
「えっ」
「いや、戦ってもらうのは、最初に腕輪を付けた君だよ。ちなみに参加を断ったりチームが敗北すれば、腕輪に仕込んである毒針が君らをあの世へ送るから、勝つことだけを考えて安心して戦ってね。」
モリアイ「」
「さ、ゲームを始めよう。」パチン
ロベルトが指を鳴らすと、向こう側の廊下から四人の能力者が姿を現した。十団参謀司令官のカルパッチョが口角を上げて言った。
「待ちくたびれたべぇーロベルトよう!」
「さあ、対戦ルーレットを回すんだ植木くん!」 - 115スレ主25/07/25(金) 22:20:35
- 116スレ主25/07/25(金) 22:21:53
- 117スレ主25/07/25(金) 22:54:12
「先鋒は私ですわね。」
「鈴子ちゃん、がんばって!」
「お菓子あるかな…」
「言ってこいッユンパオッ」
光が二人を包む。目を開けると、景色の変化に驚愕する鈴子。対照的に、ユンパオははしゃいでいる。
「な…なんですのッこの巨大な部屋は…いや…自分が小さくなったと言うべきか…なにっ巨大な猫ちゃん!?」
「冷蔵庫だー!お菓子入ってるかなあー!?」
「ルールを説明させてもらう。このフィールドでは相手を気絶させようが何をしようが勝ったことにはならない。勝つためには相手を猫に食わせなければいけないのさ。カギとなるのは猫の『鼻』。あれをタッチすると、相手を『ある生き物』に変身させられる。」
「ある生き物って…ま…まさか…」
「そう。ネズミさ。一度ネズミがフィールドにいると、もう猫はネズミしか狙わなくなる。ただし、ネズミに変えられた人が猫の鼻にタッチすると、自分が人間に戻って相手がネズミになる。いかにして猫の鼻にタッチするかがこの勝負の分け目だね。それじゃ、ゲーム・スタート!」
「ムシャムシャムシャムシャムシャムシャムシャムシャムシャムシャムシャムシャムシャムシャ…」
「ユンパオお前ゲームそっちのけで冷蔵庫のプリン食ってんじゃねーぞえーっ!?」
「…チュウ?」
ゲームそっちのけでプリンを食べ続けた結果、鈴子にネズミに変えられてしまったユンパオ。
果たして勝つのはどっちなのか…?
今日はこれで終わりじゃあっ
ご鑑賞ありがとうございました