【閲注・SS・🎲】RED SIN 3

  • 1スレ主25/07/22(灍) 21:25:39

    ※独自設定有り
    ※キャラ同士でデスゲームするし煽り合う
    ※全員一度は死ぬくらいの覚悟で見たほうが良い
    ※メイン登場人物はスレ画の14人
    ※時間軸ふわっと
    ※安価、ダイスあり、選択によってはロストもあり
    ※広域ホスト規制されがちのため保守ご協力をお願いします
    ※感想・質問があるととても嬉しいです

  • 2スレ主25/07/22(灍) 21:26:45
  • 3二次元好きの匿名さん25/07/22(灍) 21:58:20

    たておつ!

  • 4スレ主25/07/22(灍) 21:59:09

     國神は今にも脇を抜けていきそうなカイザーの腕をぐいと掴んだ。

    「行くぞ、カイザー! ……乙夜は烏と一緒にいたはずだ。移動してなきゃ、保健室にいる!」
    「……チッ、余計な寄り道だ」

     文句を言いながらも、カイザーは存外素直についてきた。死者への興味だろうか。カイザーの化学室行きを阻止できてうれしそうなネス、強張った顔の千切と愛空も続き、五人は急いで階段を降りて保健室へと向かう。
     ドアを開けた瞬間、誰もが息を呑んだ。
     床に広がるのは、黒い血の飛沫。シーツにも壁にも付着したそれが白い空間を乱している。
     だがその中央で、血塗れの床に寝転がっていた人物が、何事もなかったかのように起き上がった。

    「お、なんか大勢いる。ちゅーす」

     乙夜影汰だった。死んだはずの彼が、なんでもないような顔をして手をあげる。

    「お前……!」
    「もしかしなくてもアナウンス流れたから来た感じ? ごめんって」

     許してちょ、と両手をぱんと顔の横で叩いて謝罪のポーズを見せる乙夜は自分が殺されたことに何の感情も抱いていないようだ。そして、それの下手人であろう人間――隣に立っていた烏は、ナイフを持ったまま乙夜の手を取った。

  • 5スレ主25/07/22(灍) 22:01:00

    「どないや?」
    「なんか持ってかれた感ある」
    「ふーん、どれくらいもってかれたんかはわからんと。……ほな、本番といこか」
    「やめろ!!」

     烏がナイフを乙夜の腕に滑らそうとしたその瞬間、國神と愛空がほぼ同時に駆け寄り、烏の腕を止めた。だが烏はあからさまに鬱陶しそうに眉をしかめて、あくび混じりに説明を始める。

    「ちゃうちゃう、殺すんとちゃうわ。もう殺さん。……これ、血の色確かめよう思てな」
    「血……?」

     愛空が怪訝な顔をする。烏は頷いて、ぼそりと続けた。

    「さっき、雪宮とここですれ違った時にな……あいつの血、赤かってん。本人は瘡蓋が剥がれたとか言うてたけど、そこから出てくる血、黒やなかった。……ほんで思ったんや」

     ぐいと顎で乙夜を示す。

    「蘇生された乙夜も、たぶん黒くない。なあ……血ぃ赤い人間が、ほんまに生きてるって言えるんちゃうか?」

  • 6二次元好きの匿名さん25/07/22(灍) 22:04:04

    なんかお互いを殺したり殺されたりさえ特に気負いなくやってんのカッケェな
    これが大人びた関係性ってやつか

  • 7二次元好きの匿名さん25/07/22(灍) 22:07:09

    烏蘇生させるの2人目か 烏の消耗が心配だけど大丈夫そう?
    乙夜のタトゥーも薄くなってたりするか確認してほしい

  • 8二次元好きの匿名さん25/07/22(灍) 22:19:10

    もしかしてタトゥー持ちは1回死んで復活させた方がよかったりする?流石に何回もは代償のリスクもあるだろうけど

  • 9二次元好きの匿名さん25/07/22(灍) 22:22:49

    潔?に何か催眠の合図される前に千切愛空を死亡→復活させた方が良かったりするのかな…
    催眠開始の合図が何かわからないのも怖いな…

  • 10二次元好きの匿名さん25/07/22(灍) 22:26:36

    確かに血が黒いのは厄ネタぽいが…そのために殺し合うのは果たしてセーフなのか

  • 11二次元好きの匿名さん25/07/22(灍) 22:31:13

    千切は一番最初に死んでたよね…で、生き返ってタトゥーが白くなったならこの黒い血はタトゥーのインクにもなってるんじゃなかろうか
    千切も血が赤くなってるなら血が赤いメンバーはもう死なせない方が良いと思う

  • 12スレ主25/07/22(灍) 22:46:05

     烏の仮説に、場の空気が固まる。沈黙の中、最初に口を開いたのはカイザーだった。

    「……赤い血の人間が生きてる、となると……豹馬、剣優、影汰。……この三人が、今生きている人間ということになるな」

     顔を上げ、視線を千切と乙夜に順々に向ける。だがその瞳に宿るのは確信ではなく、鋭く切りつけるような疑念だった。それから、口角だけが歪に持ち上がる。

    「じゃあ俺達はなんだ? リビングデッドか?」
    「ひっ……」

     ネスの口から、引き攣った息が漏れる。

    「ぼ、僕達は……もう死んだ状態……? で、でも……アナウンスでは儀式まであと六人って……それって……!」
    「それが、俺らを攪乱するためのもんやったら?」

     烏が、今度は鋭く言葉を差し込んだ。國神は油断なく烏の腕を抑えているが、烏はむしろナイフを持つ手を緩めて差し出してくる有様だった。愛空がさっとナイフを回収してその場を離れる。烏は呆れ顔のような、それでいてどこか緊迫感も持ち合わせた表情をしていた。

    「知らんうちに死んで、生き返って。ほんで気づかんうちにリビングデッドが7人揃ったら?」
    「……儀式とやらが始まる……」
    「せや、やばいんとちゃうか?」
    「……!」

     國神は一瞬、視界がぐらついたような感覚に陥った。國神たちがもう死んでいて、死んで生き返った人間こそが本物の「生者」——そんな前提が事実だったとしたら、状況は想像より遥かに先に進んでいる。

  • 13二次元好きの匿名さん25/07/22(灍) 22:47:53

    雪宮と乙夜もそのうちタトゥー白くなりそうだね

    >>1の全員1度は死ぬくらいの覚悟で~ってこういうことか

  • 14スレ主25/07/22(灍) 22:48:26

     だがその混乱をものともせず、乙夜が能天気な声を上げた。

    「ていうかさ、リビングデッドな奴らは多分、儀式の時強制的に死ぬんじゃね? 全員、一回死んで生き返っておいたほうがよくない?」

     さらりと言い放ったその提案に、一同の視線が乙夜に集中する。

    「……どういう意味だよ、それ」
    「んー、だから、さっさと殺して生き返らせといた方が、リスク回避になるんじゃね?」
    「馬鹿かお前……!」

     國神が思わず声を荒げた。だが乙夜は肩を竦めるだけで、あっけらかんとしている。
     そんなやりとりの横で、愛空が口を挟んだ。

    「その生き返らせる手段が、確実にできる前提なら、な?」

     場に冷気が走るような静けさが落ちた。愛空の言葉は、まさしく今、全員の中にあった不安を言語化していた。

    「呪文があることは知ってる。でも……誰でも使えるのか? 蘇生にはコストがあるって聞いた。……この先確実に生き返らせられる保証は、どこにもねえし、生き返らせられた側も『もっていかれた』感覚があるんだろ。……それがもし、一定を下回ったら、俺達はどうなるんだ?」

     ネスが顔を青ざめさせる。

    「じ、じゃあ……一回生き返った人間が死んだら……」
    「終わり、かもしれねえ。わからないけどな」

     今度は千切がそう呟いた。その瞬間、乙夜だけが「やべー」と笑っていたが、しかしそれは、もはや笑い事ではなかった。

  • 15スレ主25/07/22(灍) 22:50:42

     國神の背筋を、冷たいものが這い上がる。千切が不意に動いて、乙夜のズボンに手をかけた。乙夜が驚いて飛び上がる。そして素早い動きでカイザーの後ろに隠れた。


    「な、何お嬢? 何?」

    「お前! カイザーを盾に使うんじゃねえです! 不敬! レッドカード!」


     騒ぐネスにうるさそうな顔をしてから、千切は自分の右足……右ふくらはぎを晒してもうタトゥーとは呼べなくなったそれを見せた。乙夜と烏の目が見開かれる。


    「生き返ったらタトゥーがこうなってたんだよな。だから、お前のはどうだ? って思って。俺にはこうなるまでに時間差があったから、お前のがどうなのか余計気になってな」

    「あ、ああ……そういう? ビビる~……じゃあ失礼して」


     乙夜がよっこいせとズボンを脱いで左内腿を確認した。そこにあるタトゥーがゆっくり薄くなっていっているのがわかる。


    「……やっぱ死んだほうがええっちゅう話や」

    「でも、七人は避けないといけないんだよな?」

    「一つ、提案があるが」


     今まで黙っていたカイザーが声を出した。全員が一斉に振り向いて、その青い瞳を見つめる。双眸を楽しそうにゆがめて、カイザーは笑った。


    「学園長室の情報を得るために、化学室のわけわからん液体を飲む必要がある。それを全員で飲んで情報を見てから、心中パーティーはどうだ?」




    國神(70)

    dice1d100=83 (83)

  • 16二次元好きの匿名さん25/07/22(灍) 22:58:09

    儀式に使った人間は生き返れるけど生前とは異なる自分になるって言われてるのも嫌な感じなんだよな……

  • 17二次元好きの匿名さん25/07/22(灍) 23:11:10

    わけわからん薬品のリスクがただ死ぬ程度だったらいいんだけどなー

  • 18二次元好きの匿名さん25/07/22(灍) 23:11:29

    ここで失敗してるの怖すぎるんだが?

  • 19二次元好きの匿名さん25/07/22(灍) 23:12:08

    なんで失敗するんだよ……頼む……全員生還しろ……

  • 20二次元好きの匿名さん25/07/22(灍) 23:14:33

    え、全員って血が黒いメンバーだけだよね…?
    てかカイザーちょっと正気じゃなさそうね…

  • 21二次元好きの匿名さん25/07/22(灍) 23:16:14

    失敗したのが吉と出るか凶と出るか
    カイザーの様子も妙に変

  • 22二次元好きの匿名さん25/07/22(灍) 23:23:49

    ふと思ったんだけどさ…催眠って蜂蜜酒関係なく全員がかかってる説ない?


    >催眠中に仕込んだ指示を、覚醒と同時に忘れさせることが可能である。


    データベースのこれ見てたら、冒頭の場面でみんなが目を覚ます前に既にかけられてるんじゃないかって思ったんだけど

    様子がおかしい何人かは特定の合図に触れて催眠状態になってるとかありそう

  • 23スレ主25/07/22(灍) 23:24:57

     カイザーの狂気じみた提案――「全員で薬を飲み、心中パーティーをしよう」に、誰もが言葉を失っていたその時。國神は自分の中にある衝動に身を任せ、静かに一歩前へ出た。

    「それは……」

     渋る愛空にカイザーが肩を竦めるものの、國神はそれを止めに入ることもなく、愛空の手元にあるナイフに目をやった。

    「貸してくれ。愛空」

     唐突な言葉に、愛空は戸惑ったような顔をするが、國神を信頼しているようで、そのまま逆手に持ってから柄の部分を國神に渡す。國神は小さく礼を述べてから、そのまま愛空の胸にナイフを突き立てた。

    「……え?」

     愛空の口から、掠れた声とともに黒い血が噴き出す。ごぼ、と溢れた血は間近にいたカイザーをも汚したが、カイザーは軽く眉を動かすだけだった。
     愛空目を見開いたまま、何も理解できていない表情で、自らの胸を押さえ、國神の顔を見つめる。そのまま、崩れるようにして床へ落ちた。

    「ッッ……!」

     誰かが息を呑む音と、鈍い物音。保健室にいた者たちの意識が、まるでスローモーションの中で國神へと集まっていくのが分かる。
     だが、國神は全員の警戒の視線を浴びながらもはっきり宣言して、ナイフについた黒い血を振り払った。

    「心中なんて、させない」
    「な、……」
    「コストが不安なら、俺が支払う。俺はそれを持っている――多分だが、わかるんだ。俺なら、全員を助けられる」

     言いきった視線の先にいたのは、当然ながら間近にいたカイザーだ。國神がとびかかると同時に、ネスがカイザーの襟首を引いてその身体を逃がす。青い髪が数本宙を舞った。

  • 24二次元好きの匿名さん25/07/22(灍) 23:26:18

    >>22

    MEADの効果1日で切れるってブルーロッ君言ってたしな

    盛ったことの方が催眠による行動だったりする可能性あるかもな

  • 25二次元好きの匿名さん25/07/22(灍) 23:28:50

    やっぱりこれ國神の強欲要素って全員助けてやるみたいな傲慢スレスレの強欲だったんじゃない?
    ダイスは進行への対抗失敗とか

  • 26二次元好きの匿名さん25/07/22(灍) 23:29:02

    アーーーッ!!!ダークヒーロー!!!!!!

  • 27二次元好きの匿名さん25/07/22(灍) 23:31:07

    自分を抑え込める愛空をナイフ持ってるとはいえ真っ先に落とすの賢いね
    良くねえよ

  • 28二次元好きの匿名さん25/07/22(灍) 23:35:10

    誰が止めれるんだこのフィジカルモンスター

  • 29二次元好きの匿名さん25/07/22(灍) 23:45:10

    士道さんなんとかしてくださいよ…

  • 30二次元好きの匿名さん25/07/22(灍) 23:48:12

    士道さん悪食発動してなんかおかしくなってるから……

  • 31二次元好きの匿名さん25/07/22(灍) 23:50:14

    カイザーは傲慢か…言われてみればそれっぽく感じるかも

  • 32二次元好きの匿名さん25/07/22(灍) 23:53:16

    國神さんそれ(殺して救済)をするならまず自分を先にやってからにしてくれ……
    いっぺんの人数で蘇生前に七人超えても怖いし……

  • 33二次元好きの匿名さん25/07/22(灍) 23:54:52

    カイザーが心配だな殺しすぎたら何が起きるかわからんぞ

  • 34二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 00:13:16

    というか薬のリスクが一度死亡でなんとか出来る場合は一度も蘇生してない人が飲んだ方がいいんだよな、殺戮始まっちゃったけど

  • 35二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 00:15:59

    >>34

    訂正

    蘇生されてない


    まあSAN低い人は薬でそれ系コストの場合を考えると飲まない方がいいけど

    化学室行ったら薬の種類分かるのかな……(現実逃避)

    まず止めないと……

  • 36二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 00:49:05

    カイザーなら止められるんじゃないか
    止める気さえあれば…あってくれ…恩を着せて薬飲ませる感じでいいから…

  • 37二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 00:59:16

    儀式用の7人が必要だからその後復活させる事前提で考えると、蘇生組以外で死亡・復活のタイミングとか慎重になった方がいいよな……

  • 38二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 01:16:56

    握力80キロ助けて…いや正気なのかわかんないけど…

  • 39二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 06:54:01

    まさか一人で複数人殺すのは國神…!?

  • 40二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 08:21:18

    正直國神に俺なら全員助けられるなんとなくだけどわかるって言われたらほんとお?て信じそうになる
    ヒーローパワー

  • 41二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 08:29:07

    今それどころじゃないかもだが、カイザーの様子がおかしくなってるのは大罪の症状としてどういう形で『傲慢』が発揮されてるんだろ
    例えば國神は「全員を生きて帰したい」が『強欲』によってブーストされて相手の意思も問わず手段も選ばない状態になってる感じあるけど

  • 42二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 10:06:59

    カイザーのは(危険な事は?)俺が全部やってやろう系とか?学園長室を気にしてたのはネスもらしいし

    黒い血液は人間との同一化に興味ある個体とかいうやつだと思うんだよな
    一回死んで黒いの消えたら多少進行が遅れるんじゃないかなって思いたいなー

  • 43スレ主25/07/23(ć°´) 10:12:32

    「——校内における死亡者を確認。該当者:オリヴァ・愛空。状態:死」

     アナウンスが告げる声は、あまりにも無機質だった。もう名前しか言わなくなったシステムの無関心が、かえって死の重みを際立たせる。

    「は、とうとう残り人数も数えなくなったな」

     國神が鼻で笑った時、烏は國神の間合いから確実に距離を取ったところから声を掛ける。

    「本気でやるん? ちゅうか、せやったら乙夜とお嬢は殺さへんってコトやろ?」
    「ああ、既に生き返ってるなら殺したりしない」
    「……じゃあつまり、こうしたらお前は俺を殺せへんってコトや」

     心得たように乙夜が烏の前に立ちはだかって文字通り肉壁になった。それを見て、國神はこきりと首を鳴らす。

    「脳みそブッ刺したらいいだろ。つーか、『事故』で死んでもまた生き返せばいい」
    「ここから13人全員殺して、それを全部生き返らせる? 正気やないで」

     正気かどうかなんてどうでもよかった。ただ「できる」と感じていた。何かが、國神の内側から囁いていたのだ。「お前ならやれる」と。
     烏との間合いを図っているうちに、床を蹴る足音が聞こえた。どうやらネスがカイザーを引っ張って逃走したようだ。舌打ちをするが、目の前にはまだ得物がいる。立ち尽くしていた千切が國神の腕を引っ張った。

    「落ち着けって國神! お前が殺すなんて、そんなの……っつーか一人で背負うなよ! なあ!」
    「俺は全員を救いたい。俺にはその力がある」
    「ふざけんなよ、思い上がりも大概にしろ!」

     千切がいくら吠えようが、膂力は國神のほうが上だ。振り払うと、千切はよろめいて棚にぶつかった。痛みにうめく声が聞こえる。
     烏がいよいよ緊張した顔をして、肉壁をしていた乙夜の肩を押した。どうやら逃がそうとしているらしい。逃げるのならそれまでで、立ちはだかるのなら殺すまでだ。
     國神が血に濡れた床を蹴って飛び出す。握りしめたナイフの感触が手に馴染み、躊躇いなく振った刃を烏に向けて振りかざす。

  • 44スレ主25/07/23(ć°´) 10:15:21

    明かしてしまうとカイザーは継続キャラシなので「不定の狂気」もデバフとして背負ってるよ

    悩んだからダイス振ります


    ①カイザー・ネスが戻ってくる

    ②烏とタイマン

    ③士道乱入

    ④???


    dice1d4=2 (2)

  • 45二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 10:16:35

    これ強欲ブースト以外にも何かしらメンタルにバフデバフかかってない?やっぱり一足先に餌になってたんじゃないか國神

  • 46二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 10:17:04

    タイマン!?!?!?
    あのフィジカルモンスターと!?!?

  • 47二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 10:18:14

    やっぱりみんな中に何かいるんだ!?でも殺し合いは…ダメだろ…!

  • 48二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 10:19:09

    >>脳みそブッ刺したらいいだろ

    怖すぎるこのヒーロー

  • 49二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 10:20:33

    強欲やばすぎる…

  • 50二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 10:23:17

    愛空がいないのが本当に痛い
    現状確定で抑えられそうなのが愛空しかいないんだよな...殺されたけど...

  • 51二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 10:23:53

    烏こんなところで男前出さないで
    いやでも一回死んだ方がいいのか?
    國神とりあえず愛空と烏で一旦休憩してみない?

  • 52二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 10:25:27

    ここでみんな死んじゃったら儀式の人数とかヤバいことになるかもだしカイザーとネスも誰か連れて戻ってきてくれないかなあ!?

  • 53二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 10:25:36

    愛空頼むできる限り早く生き返ってくれないか????

  • 54二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 10:29:11

    全然止めてくれないカイザーに爆笑してしまった
    こんなきんにくん止められるのカイザーくらいしか居ないのにネスに引っ張られるまま出ていかないで

  • 55スレ主25/07/23(ć°´) 10:33:40

    戦闘をダイスで処理したんだけどクリティカルとファンブルが出たことだけ先に報告しておく

  • 56二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 10:37:10

    怖いことを言うな!!!!有罪!!!!!

  • 57二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 10:50:19

    やっぱりカイザー不定継続じゃないですかヤダー!絶対魔導書あったの教えたらアカン……!というかSANリセットされてなかったら相当ヤバいんだが

    クリファンどっちがどっち!?というか脳刺したら最悪上手く蘇生蘇生出来なくなるかもだからヤメテ!?

  • 58二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 10:51:57

    どっちがどっち出したんだよ!!!!!!

  • 59二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 11:05:20

    烏がクリティカルでありますように…!
    國神の暴走止めてくれ!

  • 60二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 11:27:49

    これやばくない…?
    國神がクリティカルだと乙夜か千切巻き込まれそうで怖いんだけど
    烏クリティカルであってほしい

  • 61スレ主25/07/23(ć°´) 11:40:17

     國神の身体は、まるで意志を持った刃そのもののように烏へと一直線に突き進む。
     だが、ナイフを振るった瞬間、烏の体がひらりと翻り、紙一重で刃が頬をかすめた。血は出ないが、後僅かで仕留められていたのに。そう思うと、自然と舌打ちが零れる。

    「おっそろしいなあお前、マジで!」

     烏が笑った。冗談のように見せかけて、本気の目をしている。名前の通り烏――猛禽類の目だ。そして、ストライカーとして鍛え上げられた足が動く。反射的なカウンター。國神の膝を狙ったキックが――しかし、わずかに外れた。

    「……遅い」

     國神は、躊躇いなくもう一撃、ナイフを振り下ろす。それは当たれば一撃で死ぬと錯覚させるだけの速度と重さをもって烏の心臓に突き立てられかけるが、烏は間一髪、滑るように回避した。

    「ッ、クソ……!」

     血に濡れた足元で狙いが逸れたのもあるだろう。体勢を立て直す隙もなかった。そこを狙うのが、青い監獄最速の韋駄天だ。

  • 62スレ主25/07/23(ć°´) 11:41:28

    「國神、目ぇ覚ませよ!!」

     叫びと共に振りかぶったキックが、國神の脇腹を撃ち抜いた。
     重さの乗った蹴りをまともに食らって、肺が絞られるような衝撃に呼吸が止まる。

    「が、はッ……!」

     視界が白く弾ける。痛みに膝が折れる。千切の後ろから、乙夜がすぐさま飛び込んでくる。
     止めに入るというより、國神を押さえ込むつもりなのだろう。

     ――俺は、まだ……!

     そう思ったはずだった。けれど、意識は既に薄れ始めていた。

     ぐらり、と視界が回転する。立っていられない。呼吸ができない。ナイフが、手から滑り落ちた。
     脳裏に焼きついていた「助けたい」という執念すら、霞んでいく。

    「……ク、ソ……まだ……」

     最後の言葉も声にならず、國神は意識を失った。


    國神気絶につきしばらく昏倒
    視点主の変更が可能です
    誰にする?

  • 63二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 11:43:59

    よ、よかった〜
    ネス!にカイザー止めて欲しい

  • 64二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 11:47:23

    この場をどうするか知りたいから烏か乙夜かな...

  • 65二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 11:48:25

    誰になっても悩ましいなこれ
    とにかくファンブル出したのは國神でよかった

  • 66二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 11:54:27

    カイザーこのまましれっと化学室に逃げようとか言ってネスと行っちゃいそうな気がして怖い
    凛ちゃんか冴ニキか玲王の視点になって全然離れたところの一方その頃が見たいかも

  • 67二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 11:58:44

    この場に居た蘇生側の千切、乙夜の視点気になるけど迷うねこれ…

  • 68二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 13:02:15

    たくさんの人から謎に夢で殺されている冴とかなんか変化とかないのか気になる

  • 69二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 13:34:27

    冴か玲王の視点が気になる

  • 70二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 13:48:03

    カイザーとネスが気になるからネス視点見たいな

  • 71スレ主25/07/23(ć°´) 13:59:13

    2回以上名前出てる人達からダイスで選びます


    ①ネス

    ②乙夜

    ③冴

    ④玲王


    dice1d4=1 (1)

  • 72二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 14:03:15

    ネス!カイザーの命と正気はお前にかかっているぞ!頑張れ!

  • 73二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 14:06:28

    カイザー國神士道のおかしさ
    潔?の動向
    愛空は死んでる(誰が復活させるのか)
    どうするんだこの惨状…帰れるのか…

  • 74二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 14:06:41

    大丈夫かなあ!?
    ネス頑張るんだ…いざとなれば誰かに助けを求めて…
    誰のことも信じられなさそうだけど…

  • 75二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 14:13:38

    國神にメロってたらダークヒーローになっていた

  • 76スレ主25/07/23(ć°´) 14:43:11

     怒声、悲鳴、肉が打ちつけられるような鈍い音。保健室の混沌を背に、ネスはカイザーの手首を強く掴み、逃げるように廊下を駆けていた。

    「早く……早くっ……!」

     考える余裕はなかった。國神の目が、ナイフが、本気だった。あれは殺意じゃない。信仰だ。全てを救うという、狂信の刃。
     だから逃げるしかなかった。この空間で死ぬことよりも、カイザーが今ここで傷つくことの方が、ネスにとっては何より怖かった。
     振り返らずに曲がる。廊下の先にあった階段を何も考えずに駆け上がる。本来は宿舎棟に戻るべきだったかもしれない。でも、最短距離の直線は危険だった。投げナイフや突進が飛んできてもおかしくない。振り切るなら、遮蔽物の多いこちらだ。

    「……助かった……っ」

     壁に背をもたれさせ、肩で息をする。ゼェゼェと喉が焼ける。心臓がまだ、さっきの死の間際を思い出して跳ねている。だが隣のカイザーは、何も言わず、腕も振り払わず、ただ黙って立っていた。

    「カイザー、……隠れよう。今は、動いちゃだめだ」

     どうやら烏に標的をうつしたのか、國神からの追跡はない。だからこそカイザーに提案したのだが、カイザーから返事はなかった。

    「……カイザー?」

     ふと横顔を見上げる。その瞳に――ネスは見覚えがあった。
     試合中のカイザーだ。
     すべてのプレイヤーが視界から消え、ただ一点、ゴールだけを見据えているときの顔。熱でも、怒りでもない。ただ圧倒的な集中。
     何も言わず、カイザーは一歩踏み出す。宿舎とは逆方向、廊下の先、化学室へと続く道を。

  • 77スレ主25/07/23(ć°´) 14:46:59

    「……まって、どこ行くの……!? だめだって、今は――!」

     ネスの叫びは空を切る。カイザーの足は止まらない。迷いも、振り返りもしない。
     それでも、ネスは追いすがるしかなかった。放っておけるわけがない。ずっと、彼の傍にいたいと願ってきたのだから。

    「僕達二人で飲むのはリスクが高いから誰かを巻き込もうって言ったのはカイザーじゃないですか! ねえ、カイザー!」
    「アイツがあのメンバーに止められる確率は半分くらいだと思っている」

     初めてカイザーが返答を口にした。ネスは驚いて口を噤む。カイザーは一度足を止めてネスを振り向いた。

    「一度生き返った人間でも、邪魔をするなら殺すだろう。その結果、おそらく魔力だとかが足りなくなる」
    「……それは、思います」

     ネスとカイザーは人智を超えた魔術を習得しているのだ。だが、この空間でそれが機能するかは怪しい。既に図書室で見つけた復活の呪文のほうであればカイザーとネスにも使用することはできるだろうが。

    「ネス。お前は使えるか?」
    「多分……わからないですけど」
    「俺もアンノウンの状態だ。だから、俺達はお互いで蘇生を成功させる必要がある。安全な場所に閉じこもって」
    「じゃあ……!」

     ネスの目が一瞬だけ光る。でも、その希望は次の言葉で断ち切られた。

    「となると個室はあまり適していない。気付かなかったか? 鍵自体はかけられるが、ドアの強度はさして強くない。アイツが本気になれば破れるだろう」

     二日目の朝に雪宮のドアをノックしていた國神の姿を思い出し、ネスは口元が引き攣った。あの膂力は純粋に脅威である。國神が一番最初に格闘に強い愛空を落としたのは英断と言えるだろう。

  • 78二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 14:50:00

    國神は気絶したぞカイザー!!!!頼むちょっと待ってくれ

  • 79スレ主25/07/23(ć°´) 14:51:37

    「じゃあ、どこに……?」
    「学園長室の扉はぶ厚かった」

     即答だった。カイザーの中で、既にすべての線が結ばれていたのだろう。

    「……だから二人で飲むんですか?」
    「ああ、薬品の中身は分からないが、即死するモノではないと踏んでいる。生きている人間と、死んでいる人間がぐちゃぐちゃになるコトを、黒幕は望まないだろう」

     ネスが神妙な顔で頷く。そして、ふとある事に気が付いた。

    「ねえカイザー、影汰の復活アナウンス……鳴ってねえですよね?」
    「おそらく、死者と生者の定義が半数以上に割れたからだろう」

     カイザーはどこまでも冷静に見える。だが、その瞳の奥にかかった靄のようなものを見て、ネスはごくりと唾を飲んだ。カイザーがネスの顔を見てふっと微笑む。

    「ネス。……お前は『いつ』のネスだ?」

  • 80二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 20:50:33

    『いつ』の、とは……?

  • 81二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 22:06:54

    そういえばネオエゴ軸なら闇堕ちしているはずなのにほとんど光ムーブ決めてる某ヒーローがいましたね…

  • 82スレ主25/07/23(ć°´) 22:21:32

    「いつ、って……?」

     ネスが問い返すと、カイザーの瞳が一瞬だけ伏せられた。そして、淡々と、まるで何かを確かめるように次の質問を口にした。

    「質問を変える。俺は――世一に負けたか?」
    「カイザーは負けてません!」

     即答だった。声が思わず上ずる。

    「レ・アールにだってオファーを貰ったじゃないですか! 世界最高のクラブのひとつに!」
    「最終的には、それでもゴールの数で負けていただろ」

     そう返したカイザーの声は、どこか乾いていた。

     「……しかし、そこか」

     言葉の意味を反芻しながら、彼はひとつ、納得したように頷いた。その所作が、あまりに静かで、あまりに別人に見える。目の前にいる皇帝が、まったく知らない男のように感じて、ネスはゾッとするほどの寒気を覚えた。カイザーはふっと笑って、そして、自らの首を片手で軽く掴んだ。
     まるで、何かを思い出す儀式のように。

    「フランス戦。俺はお前を切り捨てて勝ちにいった。……そして、世一に負けた。世界中に、俺の無様を晒した」

     淡々と語られる告白。それは、懺悔というには冷たすぎて、告発というには自嘲しすぎていた。

    「いや、元からクソ野郎だったんだよ、俺は」
    「カイザー……? 何言ってんですか……君は皇帝でしょ。玉座がふさわしい。僕の、皇帝!」
    「俺はもう皇帝じゃない」

     その言葉は、重い石のように空気を押し潰した。

  • 83スレ主25/07/23(ć°´) 22:23:27

    「人間でもない」
    「カイザー……」

     ネスは胸の奥が軋むのを感じながら、それでも必死に言った。

    「僕は……君を、尊敬してる。君は、血の通った人間で……僕の……」

     そのとき。カイザーの両手が、ネスの喉元を掴んでいた。

    「……か、は……ッ」

     ぐっと締め上げられる。気道が圧迫される感覚。呼吸が入ってこない。思考が曇っていく。
     やがて、足元がふわりと浮いたことに気付いた。
     身体が――宙に浮いている。
     指が、震えすぎて言うことをきかない。ネスの唇が戦慄く。それでも目の前にいるカイザーの目は、変わらず静かだった。

    「俺は俺を肯定する人間を、許せない」

     低く囁かれるその声は、残酷で、悲痛で、そして――決定的に優しくなかった。

  • 84スレ主25/07/23(ć°´) 22:24:37

    「俺は人間とは違う。俺は、俺の悪意だけで人間を傷つける。そうしてしか、俺の存在は証明されないんだよ」
    「カ、……イザー…………」

     かろうじて声を紡いだ。けれど、それは空気にならず、喉の奥で潰れた。
     頭がぐらりと揺れ、視界が滲んでいく。
     なぜ、こんなことを言うのだろう。どうして、こんなにも自分を否定するのだろう。
     カイザーの持つすべて――才能も、意志も、孤独も――ネスにはずっと眩しかった。
     あの日、バスタード・ミュンヘンで出会ったときから、ネスは彼のすべてに魅了されてきた。
     何より、彼は……人間らしさを誰より隠そうとする、人間だったはずなのに。
     ――カイザーは、素敵な人間なのに。
     死ぬ。このままでは、本当に死ぬ。
     そう思った直後、ふと脳裏に浮かんだのは、自分の生徒手帳だった。
     記されていた死因――転落死、または脳虚血、または窒息死。
     今この瞬間、そのいずれかで死ぬ未来が、確実に現実へと傾いていく。



    ①反撃を試みる
    ②説得する
    ③助けを呼ぶ
    ④その他

  • 85二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 22:43:00

    ②説得する

  • 86二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 22:50:38

    応じてくれるかわからないけど②で!

  • 87二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 23:00:16

    ②説得するしかないとは思うが効果ある気がしない!
    精神分析できないのかカイザー
    何とか…敵の思惑通りになったらまずいでしょとか気を逸らして…?頑張ってくれネス…!

  • 88スレ主25/07/23(ć°´) 23:07:42

    ネスさんの説得(15)

    dice1d100=4 (4)

  • 89二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 23:09:58

    ね、ネス…!いやネスさん…!すごいな…!?

  • 90二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 23:20:18

    さすタフネス

  • 91二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 23:24:44

    こわ…こわいよ…ネスが一番怪異だよ…

  • 92二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 23:25:53

    初期値でクリティカル出した感じですか?これが魔法ってやつか…

  • 93スレ主25/07/23(ć°´) 23:35:59

     喉が、焼けつくようだった。
     空気がない。血の味がする。視界が揺れて、色彩が薄れていく。
     けれど、ネスはまだ諦めていなかった。
     この手で、カイザーの腕を引きはがすことはできなくても。
     この脚で、逃げることはできなくても。
     言葉だけは、きっと届く。そう信じて、信じるしかなくて、ネスはかすれる呼気を押し出すようにして呟いた。

    「キミが……どれだけのものを背負って……ここまで、来たか……僕は、知ってる」

     言葉がうまく紡げない。酸素も足りない。舌がもつれる。
     それでも、息に込めて、魂を託して、一言ずつ放つ。

    「僕は……ずっと見てた。……誰が認め、なくても……僕は、キミを信じてた……!」

     その言葉に、カイザーの双眸がわずかに細められる。
     ――いける。
     ネスは直感で感じた。
     彼の心には、まだ触れられる余地がある。

    「キミが、クソ物なら……僕達はとっくに、壊れてる……!」

     言いながらも、わからなかった。カイザーの物言いから察するに、未来のどこかで自分たちは壊れてしまったのかもしれない。けれど、それでも。

    「僕は、キミが皇帝だから、じゃないっ……! 命令されたからでもない……!」

     あの日、ネスを救いあげた時から、カイザーは何も変わっていない。

    「……ミヒャエル・カイザー!」

     声を張った。苦しみの中で喉が裂けそうになっても、叫んだ。

  • 94スレ主25/07/23(ć°´) 23:37:31

    「キミが! 大事なんだ!」

     カイザーが動いた。
     途方に暮れたような顔で、まるで迷子の子供のような目でネスを見る。

    「……どうして」

     その声には、いつもの傲慢も、皮肉もなかった。
     腕の力が緩む。喉に空気が戻ってきた。
     ネスは息を吸う。咳き込みながら、それでも懸命に生きようと呼吸する。
     掴まれていた腕を、自分の手で握りしめた。今はジャージで隠れて見えない、あの茨を感じ取るように。

    「決まってるだろ……」

     涙が滲む。酸素のせいか、感情のせいか、もはや区別もつかない。

    「僕はキミに、魔法をかけるって、決めたんだ……! 何もできなくても、……傍にいる。そうしたい」

     カイザーが、ぽつりと呟いた。

    「……ふざけんな」

     その声は、震えていた。否定にしては、あまりにも弱い。
     次の瞬間、ネスの身体は放り出されるように廊下へ転がり、カイザーの腕から解放された。
     喉の奥に残る痺れが、命を繋いでいた証だ。

    「っ、……ごほっ、ごほ……!」

     何度も咳き込んで、呼吸を取り戻す。意識が焼けつくように熱い。でも、生きている。それがはっきりとわかる。
     カイザーはその場にへたりこみ、自分の両手を見つめていた。

  • 95スレ主25/07/23(ć°´) 23:38:33

    「カイザー……! っだ、大丈夫、ですか……?」

     ネスが言うと、カイザーはうっすらと目を上げる。

    「……さっきまでお前を殺すトコだった人間を、心配してんな」

     彼の視線が、ネスの首元へ向く。自分では見えないが、おそらく真っ赤な痣が刻まれているのだろう。二日目の朝、千切の死体で見たのと、同じように。

    「僕より何より、キミが心配だから。僕を殺して、何も感じないってタイプじゃない」
    「……思い上がり」
    「うん。キミにはこれくらい、思い上がったほうがいいのかなって、思った」

     ネスが先に立ち上がり、カイザーに手を差し出す。けれど、カイザーはその手を振り払い、自分の足で立ち上がった。――その姿が、精一杯の強がりだと、今ならわかる。
     ネスはただ、見守った。

    「カイザー。やっぱり化学室に二人で向かうのは無謀だよ。せめて、人を募ろう。あるいは――オレンジ錬介を止めましょう」
    「……二人がかりで、なんとかなるか?」
    「今から道具を揃えて戻れば……っていうか、これだけ僕達が騒いだのにアイツ、追ってきてないですね? 返り討ちにあったとか……?」
    「様子を見に行くか?」

     カイザーが少しだけ口角を上げる。

    「もし待ち伏せていた場合、危険だとは思うが。俺達は丸腰だぞ」


    どこに向かう?

  • 96二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 23:42:43

    調理室行って包丁辺りの武器になりそうなものを調達する

  • 97二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 23:46:18

    ネスさん…!すごい…!バッドエンドを見事に回避してくれてありがとう
    そして行先のために地図確認しようとしたけどどこだっけ
    近くに人がいるか確認して増援できないかな?

  • 98二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 23:49:54

    気絶中だし元の國神たちがいる部屋へ
    道すがら武器を探しつつ向かう

  • 99二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 23:53:32

    これ潔に薬品飲んでもらうのとかはあり?
    蜜にだけ注意して怪しい者同士でぶつかりあわせた方が被害が小さくなりそう
    とりあえず誰かとは合流したいかな

  • 100二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 23:59:48

    國神がいつまで気絶してるかが問題だな…

  • 101二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 00:00:11

    個室ってここからは遠いんだっけ?そこならナイフあるけど
    いったん國神たちの様子みたいし、道すがら盾になりそうなものがあったらとって来てくれそうな人がいたら声かけるくらいで戻りたい

  • 102二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 00:06:58

    このレスは削除されています

  • 103二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 00:10:28

    どこか近くの教室に入って、椅子とか箒とか、なにか武器になりそうなもの持って保健室戻る、とか…?

  • 104二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 00:18:10

    毎回廊下を徘徊している冴さんと合流できたりしないだろうか 他にもその辺に誰かいるといいのだが

  • 105二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 00:20:51

    今どの辺りにいるんだっけ
    烏乙夜千切(蘇生できれば愛空も)と仲間にできそうなメンバー多いから國神の所に向かいたい
    途中に寄れる部屋あればそこも寄ってく感じで

  • 106二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 00:25:14

    寄り道しておかしい士道とか潔とエンカするのも怖いから寄れるところあれば道すがら武器でも拾いつつ早めに國神のとこ向かいたいね

  • 107二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 00:28:27

    1階の保健室を出て階段を駆け上がったのは確かだけど今は何階にいる?

  • 108二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 01:13:53

    前スレのマップ確認してきた
    保健室から出て階段上がってすぐの所なら2階図書室前~2ーA辺りか?
    保健室には近いけど途中に武器ありそうな場所購買部しか見当たらねえな…
    カイザー狙ってそうな士道には会いたくないから早めに保健室行きたいんだが

  • 109二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 01:18:33

    思うんだが潔放置して動向一切わからないの逆に怖くないか?がっつり会わなくてもいいから何してるか様子見だけでもしておきたい
    武器探しながら他の人と合流優先でついでにちらっと潔の動向も探ってみる

  • 110二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 01:48:26

    誰が何処にいるかって個人部屋で見れるんだっけ
    合流してからいったん個室戻って潔や他メンの行き先確認するとかどうかな
    あと乙夜が持ってたはずのブルーロッ君ってどこいったんだろうね?

  • 111二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 07:30:17

    3階の調理室、美術倉庫あたりで武器になるものがないか探してから保健室に戻りたいな

  • 112二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 10:42:53

    あまり遠回りすると士道に遭遇しそうなのが悩むとこだな…カイザー達が遭遇しなくても昏倒&死体アリの保健室に先に士道来たら行動不能な誰かが襲われて喰われそうでな
    潔もどこに居るかわからんしリスク高そう

  • 113スレ主25/07/24(㜍) 10:49:49

     ネスはうぐ、と喉を詰まらせた。それにカイザーが少しだけ微笑む。

    「調理室なら、おそらく包丁があるだろう。……取りに行くか?」
    「はい。椅子とか箒とかでもリーチは取れますけど……刃物には刃物、ですよね」

     短く交わした会話の後、二人は無言のまま歩き出した。言葉はもう必要なかった。いや、もう言葉を紡ぐだけの体力が残っていなかったのかもしれない。
     首には鈍い痛み。胸には重たい靄。カイザーもネスも、互いに気配を探るような素振りを見せず、ただ同じ方向に足を向けていた。ネスはカイザーに絞められた首元を手で押さえながら、呼吸を浅く刻んで歩いていく。息を吐くたびに喉が軋み、思考もまとまりづらい。だが、それでも足を止めなかった。
     調理室は静まり返っていた。無人。誰の気配もない。今の二人にとって、それは僥倖だった。
     銀色の棚と冷蔵庫。規則的に吊り下げられた調理器具。その中に、綺麗に整頓されたステンレスの包丁が何本か並んでいた。

    「一本じゃ心許ない。……二本持っていこう」

     カイザーが静かに手を伸ばし、ネスにも一本を差し出す。ネスはそれを受け取りながら、ふと足元を見る。無意識に、自分の影を――その形を確かめるように。
     リビングデッドと言われてからずっと、カイザーを早く生きた人間に戻さないとという焦りがあった。それから、自分が本当に人間の形をしているのかと確かめたい気持ちも。
     けれど、確かめる余裕はない。包丁の冷たさだけが、手に重く感じられた。
     すぐに調理室を後にし、廊下へ。足音を忍ばせて階段を下りようとした、その時だった。
     四階から、怒鳴り声が響いた。

    「だから……、思い……愚弟がっ……!」
    「ふざけんなッ! 俺は……!」

     音の粒が暴力的にぶつかってくる。兄弟の声だった。だが廊下の反響に混じって、ところどころが掻き消えている。
     打ち付けるような音。転がるような足音。何かが壊れる音。
     ネスが、はっと顔を上げた。

    「……四階……?」

     直後、アナウンスが空気を切り裂いた。

    「——校内における死亡者を確認。該当者:御影玲王。状態:死」

  • 114スレ主25/07/24(㜍) 10:53:17

     静寂。
     二人の思考が、音のあとに置き去りにされた。
     さっきまで、死に最も近かったのは自分たちだと思っていた。だが今、新たな死が、確かに、別の場所で起きている。
     ネスの手から、包丁を握る力がわずかに抜け落ちそうになる。

    「……何が、起きて……?」

     呟くようなその声に、カイザーは答えず、ただじっと階段の上を――四階を――見つめていた。
     目には焦燥も怒りもなかった。ただ、何かを静かに、深く測ろうとする眼差しだけがそこにあった。


    ①放置して保健室に戻る
    ②四階に向かう
    ③宿舎棟(おそらく玲王が死んだであろう場所)に向かう
    ④その他

  • 115二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 10:57:17

    このままだとあっという間に7人死体になりそうだね…個人的には①経由で仲間増やしてから②に行きたい①には赤い血2人居るし

  • 116二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 11:00:40

    凛と冴放っといたらどっちか死ぬんじゃね?
    ②行ってから①のが良さげだと思うな

  • 117二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 11:09:31

    放置したらまずそうだし先に②かな
    その次に①で他のメンバーと合流して③も行きたい
    何が起きてるか気になるし

  • 118二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 11:09:39

    保健室は何とかなりそうだからな…
    ②四階行ってから③宿舎棟行きたい

  • 119二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 11:13:00

    >>117き1缨

    これ以上死体増えたらやばいから早いとこ誰か蘇生したいな

  • 120スレ主25/07/24(㜍) 11:45:40

     アナウンスが止んだあとも、四階からの怒声は続いていた。打ち合うような足音、ぶつかり合う音、罵声、呻き――。

    「……行くか」

     カイザーが短く言った。ネスは黙って頷く。包丁を懐に隠しながら、二人は駆け上がった。階段を一気に上がり、四階の廊下に飛び出した瞬間、空気が変わる。焦げるような怒気と、血と汗の混じった匂いがむわりと広がった。

    「クソ兄貴……てめえ、調子乗んなよ……!」
    「やれよ。ぐちゃぐちゃに壊すのがお前の『生き方』なんだろう? なら俺も壊してみろ。俺は、お前を一番美しく壊してやれるけどな」

     その場にいたのは、糸師凛と糸師冴だった。廊下のど真ん中で、正面から胸ぐらを掴み合い、今にも殴り合いになりそうな距離で睨み合っている。凛の目は血走っていて、冴の顔には赤黒い殴打の跡が浮いている。一発殴り合ったあとの、これから殺し合いを始めるという空気だ。廊下には真っ黒な血の跡が点々と落ち、凛のジャージの白を醜く汚していた。

    「……くっそ、なんなんですかこの兄弟は……!」

     ネスが声を漏らすと同時に、カイザーが一歩、前に出る。

    「おい。お前ら、それ以上やるなら……」
    「……止める、って言うのか? お前が?」

     凛が振り返った。顔には暴力の痕跡が一つもない。冴が弟に対して手を出していないことが、そこから伺えた。凛はそれに気付いているのか、いないのか、顔を真っ赤にして吠えた。

    「関係ない他人に兄弟げんかについて言われる筋合い、ねえんだよ!!」

     凛がカイザーに詰め寄ろうとする。だがその手を、ネスが横からがっちりと掴んだ。

  • 121二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 11:47:26

    このレスは削除されています

  • 122スレ主25/07/24(㜍) 11:48:48

    「落ち着きやがりください! ……誰も、あんたを責めてねぇですよ!」
    「責めろよ! むしろそっちの方がマシだ……!」

     叫んだ声に、冴が顔を伏せたまま、吐き捨てる。

    「やめとけ、愚弟。怒りを他者に向けて爆発するトコが、お前が一番未熟な点だ」
    「っざけんなよ、何正論ぶってんだよ!」

     カイザーの舌打ちが聞こえた。ネスは、カイザーにだけ聞こえるようにそっと言う。

    「放っておいたら殺し合いが起きますよ。……保健室に戻って、整理しましょう。アナウンスの件も含めて、情報共有すべきじゃないですか」

     カイザーは何も答えなかったが、ネスの腕を押し戻すようにして、冴の手を引いた。

    「ついてこい、冴。弟を見張りたい兄心は微塵も分からんが、お前がここでサンドバッグになるよりは有用な使い方が提示できる」

  • 123スレ主25/07/24(㜍) 11:51:11

    「話はまだ終わってねぇだろ!」

     凛がついてこようとするが、カイザーが振り返って凛を睨んだ。

    「お前は必要ない。あたり散らすガキのおもりは自分だけで十分だ」
    「な、……」

     強烈な一言に凛はそのまま殴りかかろうとしたが、カイザーにあっけなくいなされ、廊下に転がされた。

    「生憎、フィジカルコンタクトならこっちが上だ。てめえとは育ちの悪さが違ぇんだよ」

     凛は何もできずに転がされたことを考えてか、目を見開いたまま考え込んでから、廊下に拳を叩きつけた。
     カイザーが一瞥もせずに歩きだしたのを見て、ネスは迷った。確かに、凛を連れて行けば揉めるだろう。だが、このまま放置するのも、火種を残すようで恐ろしかった。


    ①凛を連れて行く
    ②凛を放置する
    ③その他

  • 124二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 12:03:19

    ①連れて行こう
    確実に揉めるだろうけども
    止められる人が複数人いる状態で情報共有できるのは貴重な機会だ

  • 125二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 12:08:20

    ①で
    凛が暴れても流石にカイザーネスと保健室メンバー居たら止められるだろうし放っといたらもっと状況悪化すると思う

  • 126二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 12:09:39

    ①
    連れてってから凛も國神も抑えられる愛空復活させよう

  • 127二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 13:04:33

    怒涛の出来事で全員の中で情報格差が出来てる……
    カイザーのネスへの質問からどうも人によって時間軸別々の可能性も出てきたし
    情報格差是正の為にもちょっと落ち着いた今になんとかしたいから①で(全員暴れたらさすがに手に負えないけども)

  • 128スレ主25/07/24(㜍) 13:05:27

     凛が再度拳を叩きつけた音が、廊下に響く。ネスはカイザーの背中を一瞬見たあと、静かに立ち止まった。
     凛を置いていくことが、後に禍根を残すような気がしてならなかった。

    「……弟も、連れて行きましょう」

     ネスが小さく声をかける。

    「今、置いていくと本当に最悪なことになる気がします。……怒ってるのも、悲しいのも、見てればわかります。」

     カイザーは肩越しに振り返って眉根を寄せた。

    「お前、バカだろ」
    「よく言われる通りです。でも、これは……やらなきゃって思ったんです」

     ネスが凛のほうへ歩み寄り、片膝をついて目線を合わせる。凛は俯いたまま震えていた。

    「凛。来やがりなさい、来るだけでいいですから」
    「……チッ……、わかった。うぜぇな」

     凛は舌打ちしながら立ち上がった。拳を握ったままだが、視線を逸らして前に出る。兄とは一つも視線を合わせなかったし、兄も弟と視線を合わせようとしなかった。この兄弟に何があるのかはわからないが、おそらくカイザーの膂力があれば大丈夫だろう。
     まあ、拳の一発や二発は覚悟しなければならないが。ネスが苦笑すると、凛はますます不機嫌そうに前を歩き出した。
     こうして、カイザー、冴、凛、ネスの四人は連れ立って保健室へと向かっていった。
     慎重に階段を降り、扉を開けた瞬間、思わず足が止まる。
     保健室のベッドに、國神錬介が拘束された状態で横たわっていた。ロープで手足を縛られ、目を閉じたまま微動だにしない。ジャージの脇腹には蹴られたであろう痕と、疲弊しきった表情。
     そして、そのすぐ隣には――

    「お、戻って来たか。なんだか大所帯になったな」

     復活した愛空が座っていた。片膝を抱え、口元にはいつもの余裕を湛えた笑みを浮かべて。

  • 129スレ主25/07/24(㜍) 13:06:51

    「おかえり。……てか、全員そろって何だ、ピクニックか?」

     あまりに軽い口調に、空気が一瞬凍る。

    「愛空……復活してる……」

     ネスが呆然と呟くと、愛空は指をひらひらと振った。

    「ああ。ま、いろいろあって、乙夜のときみたいな感じでな。いやー生き返った時にごっそりなんか持ってかれた感じはしたわな。こりゃ正気じゃいられねえ」
    「……誰が、錬介を……?」

     カイザーが低く尋ねると、愛空は肩をすくめる。

    「お嬢が蹴ったら昏倒したんだと。で、物置から縄持ってきて烏と乙夜が縛った。ま、今は寝てるだけ」
    「なるほどな。目覚めた時の対応策のために蘇生を行ったのか。誰が担当した?」
    「俺~。まだ蘇生やったコトないし。体験したいと思って」

     ひらりと乙夜が手を上げる。つまり、ここには蘇生を担当した人間がいるということだ。

    「……状況説明以外にも、情報を求めます。僕達からも、情報を開示します。知ってる知識を出し合いませんか」

     ネスがそう言うと、凛が舌打ちをし、冴が話し出した。

  • 130スレ主25/07/24(㜍) 13:08:16

    「俺達はそっちの情報を何も知らない。知っているのは、愚弟が色々な……おそらく詠唱であろう歌を延々と音楽室で試していたのを見たくらいだ。探索はほとんどしていない」
    「……クソ兄貴の言う通り、俺は知識に残っていた呪文……死者復活の呪文を試してみたが、どうやらこの空間は『仕様が違う』らしい。柏手で呪文にバフをかけても、そもそも復活させる死体がないんだから発動しないのは当然なんだが、コストをもっていこうとする何かすら感じなかった」
    「死者復活の呪文? 復活の呪文とは違うのか?」
    「ああ。――ふるべ、ゆらゆらと、ふるべ。以前P・X・Gの連中と気味悪ぃ夢に閉じ込められた時、その呪文で夢から脱出したから、何かできるかと思って、あちこちで条件を変えて試していた」

     説明する凛は冷静に見える。兄が関連することだったり、あるいは、普通に導火線が短くなってしまっているのだろう。同じ憤怒を背負う千切が静かなのが逆に不気味ではある。

    「じゃあこっちの知っているコトも話すか」

     烏が乙夜を殺して復活させたこと、復活した人間は黒い血ではなく赤い血になっていること。赤い血の人間こそ「生きている」人間であり、黒い血のまま動いている人間は「リビングデッド」なのではないかという仮説。千切、乙夜、雪宮、愛空が復活した現状、あと三人蘇れば儀式とやらが発動してしまうのではないかという推測。
     これらを聞いて、凛も冴も黙り込んだ。それから、冴が言う。

    「……だが、リビングデッドはどうなる? 儀式に使われる側になるんだろ、問答無用で」
    「儀式に使用された遺体は、生前の自分とは異なる存在になることを受け入れるなら、蘇生は可能だ。……だが、それを生還と呼ぶかは人による。だと」
    「そういえばどこかのドラマであったな。使命を果たしたら生き返らせると言われてゾンビになり、使命を果たして報酬を貰おうとしたら『ゾンビになったんだから生き返っただろ』と言われる展開が」

     凛が口を突っ込んだ。おそらく、彼が鑑賞しているものからの知識なのかもしれない。以外とオカルトに造詣が深いのだろうか。

  • 131スレ主25/07/24(㜍) 13:09:20

     全員が黙り込んだところで、カイザーがふうと溜息を吐いた。

    「だから心中しようと提案したんだ。儀式には七人の生者が必要なんだろ?」
    「でも死んだままでどうやって生きて帰るんだよ!」
    「その鍵が、学園長室にあると睨んでいる。だが、学園長室に入るには化学室にあるなんらかの液体を飲み下さなければならないらしい」

     カイザーが知りえた情報を離すと、全員眉間に皺を寄せた。そこで、ふと千切が声を出す。

    「てか……玲王が死んだのは、凪のせい……だよな?」
    「まあ、あそこ二人べったりやったからなあ……」
    「てかどうやって伝えるんだこの一連の情報」
    「朝見に行った時にはベッドから一ミリも動きたくないって感じだったな」
    「なら一緒に殺すか?」
    「死体どうするんだよ。つか誰が蘇生するんだよ」

     わいわい話し合う。人数が増えれば、それだけ意見も増えるのだ。


    最低限の共有はした感じ
    他に話し合いたいことがあれば
    取りたい行動もあればくみます
    潔、士道、雪宮は完全に現状動向不明

  • 132二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 14:28:49

    死体が7人で儀式やると扉が開くんじゃなくて生き返りが7人だと儀式発動なの?
    とりあえず國神視点の時に得た情報は全てカイザーネスと糸師兄弟に共有したい
    まだこのメンバーは正気保ってそうだから話しても大丈夫だと思う

  • 133二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 14:36:50

    夢の話とか誰が誰を狙ってるとかの話してないもんな…それも伝えときたいとこだな黙示録の事は伏せときたいが
    あとブルーロッ君どこ行ったんだ?乙夜が持ってたはずだよな
    行動不能の國神除いたら今は保健室に8人居るのか
    化学室→学園長室行きのメンバーと玲王の様子見に行くメンバーと半々に分けれそうだな

  • 134二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 15:21:04

    催眠と蜂蜜酒については共有しておきたいかも
    玲王のところに行って落ち着いたら動向不明の3人がどこにいるか把握しておきたい

  • 135スレ主25/07/24(㜍) 15:28:40

    >>132

    死者の間違いだった、すまん





     とりあえず現状を共有してまとめようということで、烏が持ってきたノートに全員で文字を書きつけていった。國神は気絶したままである。


    ●整理

    ▼大罪関連

    ・罪の進行は止められない

    →罪はコンプレックスなどに反応し、感情がむき出しになるらしい

    →現状士道、國神の様子がおかしい


    ▼復活関連

    ・黒い血が流れているものは「リビングデッド」(仮称)

    →死人扱いになる

    ・赤い血が流れているものが「生きている」

    →タトゥーが薄くなる

    ・復活の呪文は口伝可能

    →現在の習得者、千切、國神、愛空、乙夜、烏、ネス、カイザー、冴、凛、潔

    ・復活にはコストが必要

    →蘇生する側もされる側も。される側のほうが体感でかそう

  • 136スレ主25/07/24(㜍) 15:30:03

    ▼潔関連
    ・潔のタトゥーについて
    →アンノウン
    ・潔が千切、國神、乙夜、愛空に飲ませたものについて
    →黄金の蜂蜜酒
    ・黄金の蜂蜜酒について
    →効果は一日ほど。一種の催眠状態になる
    ・催眠について
    →催眠中に仕込んだ指示を覚醒と同時に忘れさせることができる
    →その後いつでも合図を起点に催眠状態に引き戻せる

    ▼儀式関連
    ・儀式について
    →七人の死体を使って行う
    →死体は条件付きで蘇生可能
    →目的は新しい世界の創造

    ▼夢関連
    ・夢について
    →ゼロ日目に対象が確定している、ランダム
    →一人が三人殺している記憶も存在する
    →殺す記憶は睡眠時。殺された記憶は死亡時、一定条件を満たすと確認できる

  • 137スレ主25/07/24(㜍) 15:41:38

    ▼その他
    ・タイムリミットについて
    →七日間
    ・七日間を過ぎるとどうなる?
    →全員死ぬ(多分)
    ・青い監獄の蟲毒について
    →おそらく敗北者がなにかの「餌」にされた
    →「餌」を摂取した何かの中で、人間との同一化に感心を示した個体がいた
    ・化学室について
    →化学室の第二薬品保管棚にある試験管の中に学園長室の鍵がある
    →必ず飲み干さないと鍵は消滅する
    ・ふるべゆらゆらについて
    →無効

    「……情報が多いな」
    「三日分の情報だからな」

     自分の手柄のように冴に誇るカイザーにはネスもちょっと微笑んだ。強烈な自己否定よりは何倍もマシだ。

  • 138スレ主25/07/24(㜍) 15:45:34

     続けて、カイザーは▼その他の欄にこう書き加える。

    ・おそらく時間軸がバラバラ
    →カイザー、ネス間で現時点の自分の認識が曖昧だった

    「……っていうと?」
    「俺は新英雄対戦が終了した認識だが、ネスはまだ終了前だった」
    「……なんやと?」
    「うわ、言われたら俺ここに来る前『何』してて『いつ』だったのか全然思い出せない」

     千切が頬を引き攣らせた。その様子に冴が顎に手を当てて考え込む。

    「……もしかしたら、そいつにとって一番死にやすい時間軸の人間が集められている、とか?」

     先程のカイザーを思い返したネスは思わず黙り込んだ。乙夜が保健室の隅っこに転がっていたブルーロッ君を掘り起こして真ん中に据える。

    「そこんとこ、どーなの」
    「回答を差し控える。お前たちは既に唯一の勝利条件に手をかけている状態だ。こちらから何か言うことはもうない」

     機械的に返され、全員が首を傾げたりお互いの顔を見合わせたりした。

    「……つまり、俺達が思い至れば、俺達はこの空間から脱するコトができる。そういう意味か?」

     カイザーの問い掛けに、ブルーロッ君はピンポーン! と音を鳴らした。ネスはここぞとばかりに発言する。

    「じゃあ、やっぱり学園長室はいかなくていいですよね!?」
    「いや、思い至っていないんだ。情報は得るべきだろう」

  • 139スレ主25/07/24(㜍) 15:51:16

    「それに、玲王の死もあるしな……凪、絶対出てきてくんねーじゃん。どうすんだよ」
    「愛空に扉ブッ壊して貰う?」
    「おいおい、俺の体格に夢見すぎだろ」
    「フン、せいぜいいかせよ、その体格」

     わいわいと雑談が飛び交うなかで、ベッドの上の國神が呻き声を上げた。
     意識を取り戻したらしいが、手足を縛られているため、のたうつことしかできずに軽くパニックを起こしているようだった。
     千切がすぐに駆け寄り、両肩をしっかりと押さえ込む。

    「國神。……目覚ましたなら、なんか言うことあるだろ」

     少しの沈黙のあと、國神は静かに口を開いた。

    「……俺は、間違ったことをしたとは思ってない。俺の取れる最善だったと、今でも思ってる」

    「殺された側にとっちゃ、とんでもなく傍若無人な一言だな」

     愛空がぼやき混じりに呟く。國神はその言葉には反応せず、そっぽを向いた。
     取りあえず、今は暴れるつもりはなさそうだが、縄を解くかどうかは、躊躇われる雰囲気だった。


    國神を、というか、今後の行動どうする?
    メンバー分けしてA班は化学室、B班は玲王の部屋とかにしたいならそれにも対応します
    メンバー分けは慎重にどうぞ

  • 140二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 16:09:58

    化学室と学園長室行きたいかな
    黒い血が死者扱いなのであれば、黒い血が残り7人になった時点で儀式発動の可能性もあるかもだからあんまり悠長にはしてられないし
    國神は今は落ち着いてるなら愛空が見張るようにして連れていきたい

  • 141二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 16:34:30

    >メンバー分けは慎重にどうぞ

    こわ…忠告ありがとうございます


    勝利条件って何なんだろう

    リビングデッド7人で儀式して蘇生する…?でも儀式に使うと本当に生き返れるかわからない…?


    うーん、全員で学園長室の情報取りに行きたい

    メンバー減らすと誰かが発狂した時に止めるのが難しくなりそう

  • 142二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 16:35:05

    せっかく集まったしこのまま全員で化学室行って学園長室探索アリな気がしてきた
    チーム分けするなら薬飲むこと考えてまだ一回も蘇生してない人が化学室行くとかがいいかも

  • 143二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 17:03:23

    唯一の勝利条件に手をかけている状態ってことはまだ手遅れではないってことだよね
    メンバーの過半数以上集まってるんだし皆で化学室行って学園長室行くのに賛成
    人数多い方が何かあった時に対処しやすいよ

  • 144二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 17:15:17

    國神本人は嫌かもしれないが手に縄付けたまま愛空とか胆力ある人をそばに配置して全員一緒に化学室ルートとか…
    今縄解くのは少々怖い気もする(緊急事態とかまあその気になれば自力で切れそうではあるし)

  • 145二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 17:25:38

    メンバー分け慎重にってことは誰かと誰かを一緒にしておくとイベントが発生するorどっちかの部屋に特定の誰かが行くとイベントが発生する…?
    とりあえず一番危険そうな学園長室は皆で行って別れて行動する時は千切と乙夜は離しておきたいなぁ
    いつ潔?とエンカウントするか分からんし

  • 146二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 17:35:00

    >>143

    これに一票

    今離れて行動するのはちょっと怖いし…その後はともかくとりあえず化学室と学園長室の探索は全員で…

  • 147スレ主25/07/24(㜍) 18:54:34

     全員が視線を注ぐ中、國神は沈黙を保っている。千切が顔を覗き込んで、一言だけ問いかける。

    「……落ち着いたか?」

     國神はコクリと頷いた。力は入っていない。今はまだ、暴れそうにはないだろうとネスからも見える。

    「じゃあ……足だけ縄、解くぞ。歩けるようにしとく。手はそのままだ」

     千切が確認をとると、國神は再び頷く。乙夜が器用に足の縄を解き、國神はぎこちなくベッドから立ち上がった。バランスを崩しかけたところを、愛空がさっと支える。

    「ま、歩けるなら十分か。今は大人しくついてこい」
    「……ああ」

     短く返す國神の声は、やや掠れていた。瞳の奥に宿るぎらつきも少しばかりは収まっている。一度殺したから発散できたのだろうか。

    「それじゃ、次だな。御影玲王の死体をどうするか、だが」

     冴がふと腕を組み、考え込むが、それより先に乙夜が首を横に振った。

  • 148スレ主25/07/24(㜍) 18:55:49

    「今のところ、凪が玲王を殺した確証はないし、部屋から出てこないっぽい以上、すぐに対処する必要もないんじゃね?」
    「うん、確かに……下手に刺激して出てこられる方がやばそう」

     ネスが頷き、烏が補足する。

    「今優先すべきは、学園長室に入るための鍵やろ。化学室のあれや」
    「そっちの情報を先に取りに行くべきだな。緊急度で言うなら、今はそっちが上」

     カイザーが決断を下すように言ったのを皮切りに、一同は頷き合い、國神の様子を確認しながら、保健室を出る。

    「化学室かあ、何気に初だな」
    「……第二薬品保管棚の中に試験管があるって話だったよな。鍵、飲まないと出てこないらしいけど、誤飲しないのか?」
    「誰が飲む?」
    「そりゃあ、誰かの口に突っ込んで強制的にでも飲ませるんだよなぁ?」
    「こわ……」

     軽口を交えつつも、空気は張りつめていた。
     すべては、この次に手に入れる情報次第だ。足音だけが、階段に静かに響いていった。

  • 149スレ主25/07/24(㜍) 19:24:16

     階段を上りきった一行は、廊下の奥に並ぶ教室の扉の中でも、異質な雰囲気を放つ部屋の前で足を止めた。

    「……ここが、化学室か」

     冴が扉に手をかける。だが、その前に一拍置いて振り返った。視線が全員をなぞる。

    「準備はいいな?」

     誰も言葉を返さなかったが、それは頷きで十分だった。冴が静かに取っ手を回すと、きぃ、と鈍い金属音を立てて扉が開く。
     室内は、ほんのりと薬品の臭いが漂っていた。換気扇は止まり、光の差し込まない室内には、天井の蛍光灯だけがぼんやりと光っている。

    「うわ……なんか、ガチだな……」

     千切がぽつりと呟く。棚の中には使いかけのフラスコやビーカー、粉末の薬品、そして人体模型やガスマスクまで揃っていた。

    「……あった。あれだろ?」

     乙夜が指をさす。教室の奥、壁際に並んだ金属棚の一つ。その中段、ガラス越しに収められた30本の試験管が、まるで何かを待つように整然と並んでいた。
     どれも形は同じ。透明度の低い真っ黒な液体で満たされており、番号もラベルもない。一本一本が無個性ゆえに、逆に異様だった。

    「……これのどれか一つに、学園長室の鍵が入ってるってわけか」

     カイザーが言いながら、ゆっくりと棚の前に立つ。誰も止めなかったが、全員の視線が彼の背中に集まった。

  • 150スレ主25/07/24(㜍) 19:35:37

    「やっぱ、全部中身同じに見えますね……?」

     ネスがそっと隣に立ち、一本を持ち上げて光に透かす。液面がわずかに揺れ、ガラスが指先で冷たく震えた。勇気をもってその瓶をあけてみると、流石に周囲がざわついた。ネスは手順を守ってにおいを嗅ぐ。父や姉たちが散々やってきた姿を見ていたので、その行動に間違いはないと自信をもって癒えた。

    「無臭です。色を見ても、違いは感じない。手がかり、なし」
    「見た目で判別できないってことは、選び方は……運か、何かのヒントがあるのか?」

     冴がつぶやく。だが、そのヒントも、この部屋には今のところ見当たらない。

    「……でもまあ、俺らにそんな時間はあらへんよなあ」

     烏が苦笑しながら、壁際に寄りかかった。

    「選ばないと、前に進めないってのは、ほんと……罪深いな、この仕組み」

     愛空が言って、重いため息をついた。

    「さて、誰が選ぶ?」

     再び、部屋の中に沈黙が落ちた。

  • 151二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 19:41:56

    このレスは削除されています

  • 152スレ主25/07/24(㜍) 19:44:14

    【ルール】

    ・30個のうち、どれも「割らずに」「捨てずに」飲み干してね!

    ・割ったり中身を捨てたりしたら鍵は消滅するよ!

    ・中身はSANが減る劇物だよ!


    【だいたいのSAN】

    ①余裕ある

    ネス

    國神


    ②まあ余裕ある

    愛空

    冴

    凛


    ③普通?

    カイザー


    ④複数本飲んだら廃人かも

    烏

    千切

    乙夜


    誰が何番を飲むか、>>170くらいまで集計します

    あるいは明日の朝くらいまで

    正解はKPがダイスで決めました

  • 153二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 20:13:42

    あれっ全部飲まないと鍵は出ないってことですか?
    途中で出たらその後は飲まなくても大丈夫?
    何番っていうのは?ラベルはないんですよね?

  • 154スレ主25/07/24(㜍) 20:37:15

    >>153

    途中で出たらそこで飲まなくても大丈夫!

    ラベルはないけど、今回は左から順に一番、二番って仮に番号を割り振ってる形です

  • 155二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 20:49:01

    ありがとうございます!

    ヒント0だから悩んでもしゃーない気がする
    番号は各自好きなところ(ダイスとか)で飲んでもろて…
    ただ本数は規制したいな
    SAN値の余裕って本人たちはわかるのかな?
    とりあえず1人1本は飲んでもらうとして、それ以降はやばかったら飲まない…とかできたらいいんだけど

  • 156二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 21:01:29

    普通になるまでは①と②で回したいな
    ①②の5人で1人6本ずつんで③の普通になったら一度離脱、残り本数を大丈夫そうな人に飲んでもらう
    全員普通or④にまで下がったら一回停止して話し合いにするか

  • 157二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 21:03:51

    とりあえず飲むのはリビングデッド組の方がいいんじゃなかろうか

  • 158二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 21:14:25

    ④のメンバーにはあまり飲ませない方がよさそう
    廃人が出るのは避けたいから飲ませるとしても1本までだな

  • 159二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 21:17:02

    カイザーもちょっと…SAN値あまり信用できない…

  • 160二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 21:18:49

    ③④は確かに減ってそうな組だな
    蘇生した千切と乙夜
    複数回蘇生させた烏
    さっきヤバいことになったカイザー

    あとカイザーの普通?が不穏

    誰かにだけ飲ませるのって嫌がられないか?と思ったんだけどそういうのは気にしなくていい感じですか?極論1人に30本飲ませるでも可能?いや実際にはしないですが…

  • 161スレ主25/07/24(㜍) 21:24:06

    SANの余裕は本人たちにもわかります!ただ、自分の中でヤバいかどうかです
    他人とくらべてどうかは本人にはわからないよっていう感じ

    極論1人に30本飲んでもらうも可能
    そこはうまく展開します

  • 162二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 21:29:06

    1人1本は飲むのがいいのかな
    SAN値に余裕のあるネスと國神に頑張っていただきたいけど飲んでるうちに危険な状態になったら飲むのやめてほしい
    数字は適当
    ネス→8、11、12、18、20、23、25、27、29
    國神→1、5、13、19、21、24、26、28、30
    愛空→2、14
    冴→10、15、22
    凛→9、16
    カイザー→7、17
    千切→4
    烏→6
    乙夜→3

  • 163二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 21:32:04

    なるほど本人の感覚ということはカイザーなら発狂するまで申告しないってことか

    とりあえず①②で2本ずつ飲んで様子みたい
    番号は奇数で最初から順番とかでバランスとりたい

  • 164二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 22:04:52

    むしろ素直にヤバいと申告する人の方が少ないまである
    なのでまず①②に飲んでもらうに賛成

  • 165二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 22:08:14

    今更なんだがまだ蘇生してない雪宮が②あたりな気がするから若干気になる
    もしみんなSAN値ヤバくなったら呼びに行くのもありなのか…?
    まだ保健室にいるんだっけ
    見落としてたらすまん

  • 166二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 22:08:35

    ④が1本、③が2本、①と②が5本ずつでちょうど30になるかな?


    >>152の①~④の上から順に左から1人1本ずつ飲んでいって、④は1本、③は2本まで達したら飲むの離脱するとかどうだろう?

    運次第だけど途中で当たればそこでもう飲まなくても良くなるし

  • 167二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 22:33:20

    これ大人数で来て良かったね…

    少人数で来てたら飲む本数ヤバいことになってたよ

    >>166と概ね同意見なので番号振ってみた

    國神よりネスのが正気そうだから國神とネスの番号逆でもいいかも


    國神→1、10、16、21、26

    ネス→2、11、17、22、27

    愛空→3、12、18、23、28

    冴→4、13、19、24、29

    凛→5、14、20、25、30

    カイザー→6、15

    烏→7

    千切→8

    乙夜→9

  • 168二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 22:50:40

    >>156

    自分はこれかな

    この先何があるかわからないしギリギリ組はこれ以上減らしたくない

    大丈夫そうな人に負担がかかる作戦にはなるけどこれが1番安定な気がする

  • 169二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 22:54:48

    あんまり飲ませすぎたら後々リビングデッドから人間に戻すときにSAN値ごっそり持ってかれて発狂しましたなんてことがあり得そうから今大丈夫だからって多めに飲ませるのは少し怖い
    だからと言って上に上がってるもの以外に良い代替案はないんだけど

  • 170二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 22:59:27

    >>167

    >>169

    言われてみれば大丈夫勢はまだ死んでない人ばっかだな

    なら169が良さそう

  • 171二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 23:06:49

    そう考えるとまだ死んでないのにSAN値低い烏には飲ませない方が良さそうか?既に死んでSAN値余裕ありそうな愛空に一本多く飲んでもらうとか?

  • 172二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 23:11:04

    5本や6本飲ませるってのはちょっと怖いから
    様子見しながら飲みたいね

  • 173二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 23:13:44

    >>166に賛成

    ①と②もやっぱり怖いから一本ずつ様子見で飲んだ方がいいと思う

    全員の中で飲んでSAN値まずくても申告しなそうなのがちらほらいるし

  • 174二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 23:23:29

    烏のSAN値が低いのって2回復活の呪文使ってるからかな
    千切→雪宮に殺され、潔が蘇生する
    雪宮→潔に殺され、烏が蘇生する
    乙夜→烏に殺され、烏が蘇生する
    愛空→國神に殺され、乙夜が蘇生する
    玲王→誰に殺されたか不明

    SAN値を回復できる方法ってないのだろうか
    あと早めに鍵入り試験管当てたいので幸運に成功などで飲む回数少なく鍵入りの試験管飲めたりしないかな

  • 175二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 23:28:21

    殺した瞬間にもSAN値減ってそう

  • 176二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 23:38:49

    ①も②もまあ安定してるとはいえ5〜6飲まなきゃいけないの怖いな…

  • 177二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 23:46:45

    >>166を>>167の番号順で1本ずつ試してくのが無難かね

    1~9で当たりがでなければ10~15→16~25→26~30と順番に1人1本ずつ試すのを繰り返せば当たりが30じゃない限りはSAN減少分散できそうだが

    …烏は除いた方が良いのか?

  • 178二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 23:59:38

    ③④は後の方に飲んでもらえばいいんじゃないか
    運良ければ飲まずに済むし

  • 179二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 00:00:21

    様子見ながら1人ずつ>>167の順で飲んでいくでいいんだけど

    薬品番号は完全運のランダムがいいな(順番になった者が好きな薬品番号選ぶみたいな)

  • 180二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 06:49:24

    飲む番号はランダムかつ幸運に成功したら選択肢が少なくなる(1d30が1d10になるみたいな)のが良いかな

  • 181スレ主25/07/25(金) 10:49:22

    幸運に成功したら選択肢狭まるのおもろそう!採用します

    基本①>②に飲ませつつ、順番は>>167を採用

    ネスと國神が飲んだ描写を出すので、それを経てから二人の幸運を振ります



     誰もが試験管を見つめ、誰もが目を逸らしたいと思っていた。

     それは毒かもしれないが、まったく何かわからない未知のものだ。誰だって未知は恐ろしい。


    「俺が飲む」


     その沈黙を破ったのは、やはりカイザーだった。誰も驚かなかった。彼なら、そう言うだろうと思っていたからだ。元々この場所に誰より来たがっていたのだから。

     だが、ネスはそれを許すわけにいかない。


    「……ダメです。僕が代わりに飲みます。カイザーは……もし僕が正気じゃなくなった時に、止めてください」


     カイザーが振り返る。その目に宿るのは、僅かな戸惑いと、僅かな苛立ち。そこに、さらにもう一人の声が重なった。


    「……俺がやる」


     國神だった。その声には未だ掠れが残っていたが、芯は通っていた。


    「俺はもう、信用されてねぇんだろ。だったら試すコトで信用を培う」


     その言葉に、空気がピリついた。愛空が何かを言いかけて、結局、口を噤む。

     ネスはそっと左から二本目の試験管を手に取る。國神には一本目の試験管を渡した。

     透明なガラスの中に揺れる、黒い液体。匂いもなければ、見た目に特徴もない。

     ただ、それは一線を越えさせるためだけに用意された何かだった。

  • 182スレ主25/07/25(金) 10:51:44

    「……いきます」

     息を呑む音が、誰のものかもわからないまま重なった時、ネスと國神は試験管を口に運び、一気に飲み干した。
     次の瞬間――

     「……っ……、ぅ……!」

     顔が歪む。
     甘い。けれど腐ったヘドロのような、ゴミ収集車が真夏に通ったときのような、鼻の奥を蹂躙してくる悪臭が、飲み下した瞬間、喉から脳まで突き抜けた。
     胃が跳ねた。脳が焼けた。酒でもないのに、カーッと脳が沸騰するような熱が頭を包み込む。
     吐き気。眩暈。思考の断絶。
     汗が吹き出している感覚があるのに、指先が凍えるほど冷たい。世界が歪んで、ぐるぐると天井が回る。

  • 183スレ主25/07/25(金) 10:53:17

    「……うわ……」

    「なんだよ、これ……」


     誰かがつぶやいた。乙夜が一歩引き、千切が顔をしかめる。

     冴は眉間を抑え、愛空ですら声をかけることを躊躇っている。

     それほどに――ネスの反応は異常だったのだろう。

     数秒。ほんの数秒が、永遠のように長く感じられた。

     そして。


    「……っは……! か、……カイザー……!」


     ネスが、息を吐きながら振り返った。目は充血し、顔は汗で濡れていたが、その声には確かな意識があった。

     ――生きている。

     そう確信した瞬間、皆の顔からほんのわずかに緊張が抜け落ちた。

     だが無情にも、そこに鍵はなかった。



    ネスの幸運(75)

    dice1d100=18 (18)

    國神の幸運(70)

    dice1d100=17 (17)

  • 184スレ主25/07/25(金) 11:43:11

    二人とも幸運に成功したので
    残り10本で飲んでもらうことにします

    再割り振り(あたりの範囲だけに絞った状態)

    ネス
    1(済)、22、27、23
    國神
    2(済)、21、26、24
    愛空
    28、25
    冴
    29
    凛
    20

  • 185スレ主25/07/25(金) 11:52:34

     無言のまま、ネスは次の試験管に手を伸ばした。國神も同じように、視線すら交わさずに新たな瓶を取る。
     二人がそれぞれ、一本ずつ。さらにもう一本ずつ。あの地獄の味に段々舌が慣れていくのがわかるが、それでも、鍵は出てこない。
     見かねたように、愛空が前に出る。

    「俺もやる。任せっぱなしでいられるか」

     そう言いながらも、愛空は手を伸ばして二本の試験管を取った。誰も止めなかった。カイザーですら、ネスを見守る用に視線を注ぐだけだ。
     愛空は一気に一本、そしてもう一本。だが、飲み干した直後に背を丸め、舌打ちするように呻いた。

    「……あ、これキマるな……よく飲んでるよお前ら、……う゛、」

     肩を上下させながら、愛空は壁にもたれてしゃがみ込んだ。顔は青ざめ、額には玉のような汗が浮かんでいる。千切が駆け寄って背中を擦ってやると、大分呼吸ができるようになったらしい。
     ネスはまだいけると思っていたが、内心焦りも感じていた、残った瓶に再び指を伸ばす。

    「僕はまだ……やれます。カイザー、見届けてください」

     意地のように握り締めた試験管が、小刻みに震えていた。横では國神も、口元を拭いながらうなずく。

    「こんなんで……終われるかよ……」

  • 186スレ主25/07/25(金) 11:56:13

     二人はまた一本ずつ――互いに確認することもなく、残りの中から瓶を選び、喉に流し込んだ。
     その時だった。
     國神の手から試験管が滑り落ちかけた。反射的にそれを持ち直した國神が目を見開いて、唐突にえづく。

    「……あ……」

     驚きと困惑が混ざったまま、口腔の中で何かをゆっくりと舌で転がし、唇の端から指で摘み出す。
     掌に収まったそれは――

    「……鍵、だ」

     全員が言葉を飲み込んだ。その掌の上には、確かに銀色に輝く、小さな鍵。
     誰がともなく息を吐き、愛空が苦笑した。

    「……マジかよ。あったのかよ、ほんとに……」

     カイザーは無言で立ち尽くし、ネスは膝から崩れ落ちそうになりながら、それでも國神の手の中を凝視していた。
     ようやく、確かな一歩が見えたのだ。
     ――学園長室へ。全ての、核心への道が。

  • 187二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 11:57:43

    よかった...愛空もネスも國神もSAN値心配だけど頑張った..よかった...

  • 188二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 12:11:13

    今見たら後半も後半やんけ!國神が引いたなら26とかそこらあたりだったのかな?
    なんにせよ馬鹿正直に飲む羽目にならなくてよかった

  • 189スレ主25/07/25(金) 12:11:51

     掌に収まった銀色の鍵は、薄い粘膜のようなものに包まれ、わずかにぬめり気を帯びていた。國神はそれをまじまじと見つめ、口を結ぶ。

    「……そのまま触るのは、やめた方がいいかも」

     ネスが言った。震えを押し殺しながら、手近にあった清潔なタオルを手に取り、國神に差し出す。
     國神は黙って頷くと、鍵をそっとその布の中に包み込んだ。湿気を拭うようにして数度なぞると、ようやく本来の金属の質感が露わになる。

    「……ありがとう」

     ネスはタオルごと鍵を受け取り、それを掌でそっと包む。あれだけ求めていたはずなのに、重さは意外なほど軽かった。けれど、その軽さこそが、今から向かう扉の、重さの証明なのかもしれない。

    「男気見せてもらったぜ」

     愛空が國神の背中を叩いた。國神はばつが悪そうに視線を逸らす。千切も國神を肘でつつくようにして茶化し、乙夜が「男気モンスター、いえーい」とネスと國神の肩を叩いた。烏もそれに続く。
     カイザーはといえば、ネスを認めるなり、そのかんばせについと笑みを浮かべた。

    「よくやった」
    「カイザー!」

     抱き着こうとしたネスをひらりと躱したカイザーは、ネスの手からタオルの中にあった鍵を奪い取った。そして、歩き出す。黙って顛末を見届けていた糸師兄弟がその後ろに続いた。そのあとは、誰からともなく、歩き出す。
     無言のまま。けれど誰一人、拒む者はいなかった。一人また一人と続き、白い廊下に足音を刻む。
     学園長室の扉はぶ厚く、目立つ鍵穴にカイザーが躊躇いなく鍵を差し込んだ。
     金属がかみ合う音がして、回転する。

  • 190スレ主25/07/25(金) 12:13:08

    「開けるぞ」

     カイザーが短く言うなり、扉を開いた。
     その瞬間、冷たい空気が廊下にあふれる。けれど、寒くはない。乾いているが、どこかねばついている。目に見えないはずの重さが、確かに肌を撫でていく。
     学園長室と名づけられたこの空間は、校舎の他のどの部屋とも、まるで空気の密度が違っていた。
     室内は広く、天井が異様に高く感じられる。壁の一面には、時間の流れを示すような時計が、いくつも、無秩序に掛けられていた。そのどれもが、違う時刻を指している。
     中央には大きな黒檀の机。その背後には、何の役割もないように見える彫像が立っている。
     頭部がないその彫像は、白熱して膨れ上がり、全体的にぶよぶよとしていた。両腕を広げており、その掌にはぱかりと口が開いており、びっしり生えた牙や濡れ濡れとした赤い口は作り物とは思えないほどリアルだ。
     室内の壁には書棚があり、びっしりと埋め尽くされた古文書や魔術書、アルバムのようなもの、錠のかかった日記帳が並ぶ。
     そして、机の上。そこにあったのは、一冊の本と、ひとつの砂時計。
     本は開かれており、そこには、手書き文字でこう綴られていた。

  • 191スレ主25/07/25(金) 12:14:21

    ●神が起こす奇跡について

     子と情人を研究するうち、一つの奇跡を起こすことが可能であると判断した。

     子が神を呼ぶその時、他の神々にも影響を及ぼす。

     その影響を利用しヨグ・ソトースの力を借り、あらゆる時間軸に干渉を行い、最も欲の高い個体を選別し、一つの空間に閉じ込めることを可能とした。

     空間の設定は七日が限度である。それまでに神を呼ばなければ、空間は崩壊し、子も人間も死ぬか時間のはざまを漂う定めとなる。

     空間に主は存在しない。強いていうのであればその場に居る全員である。


     砂時計は、既に半分以上を落としていた。これはおそらく、七日間をはかっているのだろう。


    「……つまり、どういうコトだ」


     冴がそう呟いた。全員で顔を見合わせるが、分からないと言いたげに首を傾げるばかりだ。




    KPから提示する情報は以上です。皆で推理してみてね

    >>198あたりで次スレ立てます

  • 192二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 12:42:10

    うわーっやっぱり像あったー!
    とりあえず全員迂闊にこの部屋の情報収集はさせられないな……正気が無くなる
    流石に情人はいないと信じていいよな

    情報からすると
    この空間は作られた空間。全員は別々の時間軸から来た。脱出するには子(同一化している黒いヤツ?)が神を呼ぶ必要かある
    新世界創造じゃなくて元の世界に戻りたいと願えばいいかな
    それと後遺症回避の為に事前に黄金の蜂蜜酒飲んどいて、儀式終了後に最低限神の名前とか存在を忘却できないかな……

  • 193二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 12:58:51

    神を呼ぶっていうのは儀式とは別なのか?
    元の世界に戻る魔法かなにかがある?
    結局新しい世界の創造ってのはしない方がいいのか
    ここの情報あされば元の場所に戻る方法わかるのかな
    不定のカイザーには読ませたくないが

    潔は子?それとは別の人外?単に狂気を患ってる本人?

  • 194二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 13:26:54

    神を呼ぶ時の余波でヨグ=ソトースに干渉してるから呼ぶ必要はあるよな……
    でも潔(仮)の手のタトゥーがもし神ご本人の証だったら潔(仮)に何かアクションとるだけでよくて儀式は必要ない可能性も……?
    神本人の場合本物潔がこの空間にいるかどうか、いたら何処にいるか探さないといけないけど
    あとどっちにしろ一回死ぬ必要はあるよな黒いの同一化してるから

  • 195二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 13:43:05

    ブルーロッ君とのやり取りでそいつにとって一番死にやすい時間軸の人間が集められているのか云々のくだりが気になってる
    元の世界に帰るにはここに来る前がいつで何してたか思い出すのがヒントになったりするんだろうか
    アルバムとか日記帳調べてみたい 魔術書はなんかヤバそうだな…慎重に探索した方がよさそう

  • 196スレ主25/07/25(金) 15:56:57

    「神を呼ばなければ、空間は崩壊する……?」

     凛が机上の本を覗き込みながら眉を寄せる。けれどその声には、どこか苛立ちと混乱が混じっていた。

    「子が……神を呼ぶ時……これってもう呼び始めてるって認識でいいですか?」
    「だろうな。じゃあもう呼んでるだろうがって話になると思うが、おそらく儀式とやらで完全に神を引っ張ってくるというコトだろう」

     カイザーが砂時計を一瞥しながら答えた。

    「欲の高い個体を集めて? ゲームみたいに?」
    「なら、ここにいる俺たち全員が、見込まれたってワケだな」

     愛空が嘲笑めいた吐息を漏らし、壁によりかかる。その顔からはいつもの柔和さが抜け、冷たい諦めのようなものが宿っていた。

    「……で、結局どうすりゃいいんだ。俺達は七体の死体を作って神を呼ぶべきなのか? 呼ばないべきなのか? それとも、このまま空間が潰れるの待つのか?」

     冴の問いに、誰もすぐには答えなかった。

    「唯一の勝利条件と言ってたな」

     凛が呟く。それから、手でピラミッドを逆さにしたような形を描いた。

    「俺が前にいた空間は、下に落ちれば落ちるほど、眠りが深くなる形だった。おそらく、その夢の主なり柱なりがあるはずだと思って探していたが、それは結局後の調べによると呪具であり、また、その夢に取り込まれた人間の思念……その塊だったらしい」
    「つまり?」
    「ここに書いてあるだろ。主は存在しない、強いていうのであれば、その場に居る全員」

     ネスは眉間に皺を寄せた。

    「……僕達が、この空間を支えている……?」

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