【🎲/閲覧注意】ホラーっぽいもの

  • 1125/07/22(灍) 22:22:22

    一味の日常にホラーっぽいものがログインするだけの話
    時間軸はジンベエ加入後~エッグヘッド前くらいの謎時空かもしれない
    ゆっくりまったり進行

  • 2125/07/22(灍) 22:23:31

    ※多少の一味の日常に捏造が入る予定

     スレ主は原作と映画数本とアニワン半分程度しか見てないのでそれ以外の媒体の情報はスレ内に入らない


    1.ルフィ 2.ゾロ 3.ナミ 4.ウソップ 5.サンジ 6.チョッパー 7.ロビン 8.フランキー 9.ブルック 10.ジンベエ

    dice1d10=3 (3)

  • 3二次元好きの匿名さん25/07/22(灍) 22:48:01

    スレが立てられたのが完璧ゾロ目なのに鳥肌たった
    期待

  • 4二次元好きの匿名さん25/07/22(灍) 22:49:29

    このレスは削除されています

  • 5125/07/22(灍) 22:52:28

    1.ナミ

    気持ちよく晴れ渡った空、麦わらの一味の航海士は朝食の席で大掛かりな洗濯を提案した。ただでさえ1分で様変わりする新世界の海、そして洗濯無精の男達。できる時にまとめて片付けてしまいたい。
    「洗濯大会だ〜!」
    懸念したほどの反対はなく、船長筆頭に上半身裸になり大きな桶に水と洗剤をぶち込んでシーツごと突っ込んでいく。泡だらけではしゃいでいて、もはや服やシーツを洗濯しているんだか自分を洗っているんだかわからない。まあ3日は風呂に入っていなかったはずだからちょうどいい。
    散々大騒ぎしたものの、二時間もする頃にはキレイになった服やシーツがピンと張られた洗濯紐にずらりと吊るされバサバサと風に靡いた。
    「は〜、さっぱりした」
    「これだけ大掛かりで洗濯すると気持ちいいわね」
    潮風と芝生にシャボンの香りが混じっていて実に爽やか。甲板でルフィ達が泡水鉄砲合戦を始めたのでナミとロビンは早々に退散し、パラソルの下でデッキチェアに寝転がった。サンジが用意したレモネードの香りと酸味が爽快感を増す。
    「いい天気…このまま晴れていてほしいものね」
    「ちょっとやめてよロビン、そんなフラグみたいな」
    楽しげに笑う2人、サニー号の遥か上空を一羽の影が過ぎていった。

  • 6125/07/22(灍) 22:53:30

    1.ルフィ 2.ゾロ 3.ナミ 4.ウソップ 5.サンジ 6.チョッパー 7.ロビン 8.フランキー 9.ブルック 10.ジンベエ

    dice1d10=7 (7)

  • 7二次元好きの匿名さん25/07/22(灍) 23:22:11

    お…新作だ!!
    ナミとロビンの会話…フラグだろうなぁその後すぐにロビンがでるのもすごい

  • 8二次元好きの匿名さん25/07/22(灍) 23:35:55

    ワクワクしてきた!

  • 9125/07/23(ć°´) 00:22:09

    2.ロビン

    ふと気がつくと、隣のデッキチェアでナミが眠っていた。
    航海士は船の中でも一等気を張る役割だ。休める時に休んでおいた方がいい。ロビンはずり落ちかけたショールをナミの膝にかけ直して、空になった2人分のグラスを持ってダイニングに向かう。手を咲かせて持っていってもいいのだが、やはり礼は顔を見て言いたい。
    「サンジ」
    「ロビンちゃん?あ、グラス持ってきてくれたのかい?」
    後で取りに行ったのに、と言うサンジに「美味しかったわ」とグラスを渡すと一瞬で目をハートにして喜ぶ。近くで電伝虫が菜っ葉をもらって食べている。かわいい。ナミが寝ていることを告げると心得たとばかりに頷いた。
    「じゃあおやつは少し遅らせようか」
    「そうね それで…今のレモネードだけど、もう一杯いただける?レモンスカッシュにして」
    「もちろん!すぐ持って行くよ」
    「私本をとってくるから、その帰りに寄るわ」
    そうしてサンジのピンク色の声を背にダイニングを出たロビンは女部屋においてある読みかけの本をとって、再びダイニングに戻った。その頃にはすでにレモンスカッシュはできていたのだからさすがの手際。
    プルプルッ
    「あら?」
    「ん?…電伝虫か」
    レモンスカッシュのグラスを受け取った時、葉っぱを食べ終わった電伝虫が鳴いた。すぐに止まったので電波をキャッチしたわけではないようだ。その目はダイニングの窓を見ている。
    「いい天気だものね 外に出る?」
    もぞもぞと動き出した電伝虫をグラスと反対の手に乗せて(サンジが恨みがましい目で電伝虫を見ていた)、ロビンはデッキチェアに戻る。甲板ではまだ泡水鉄砲合戦が続いていた。あ、ルフィがフランキーとウソップのW砲撃で吹っ飛んだ。吹っ飛んでチョッパーを巻き込んでジンベエにキャッチされた。
    「元気ね」
    はい、と置くと、電伝虫は気持ちよさそうに目を閉じた。自分もデッキチェアに寝そべりグラスをとる。透明なグラスと氷が滑らかに光り、薄いレモン色の中に細かい炭酸がいかにも涼しげだ。
    波の音と仲間のはしゃぐ声とナミの小さな寝息を聞きながら、ロビンは栞を挟んであるページを開いた。シャボンの香りをのせた潮風が気持ちいい。

  • 10125/07/23(ć°´) 00:24:00

    1.ルフィ 2.ゾロ 3.ナミ 4.ウソップ 5.サンジ 6.チョッパー 7.ロビン 8.フランキー 9.ブルック 10.ジンベエ

    dice1d10=6 (6)

  • 11125/07/23(ć°´) 02:13:39

    3.チョッパー

    「くらえルフィ!!」
    ウソップとフランキーの声に次いでルフィの「わーッ!!」という悲鳴があがり、直後チョッパーは吹っ飛んできたルフィに巻き込まれてW泡水鉄砲の餌食となった。芝生の上を跳ねてあわや船から放り出されるというところで滑り込んできたジンベエにキャッチされる。3回目ともなるとジンベエの助け方も慣れてきたというか雑になってきたというか、2人はジンベエの腹に弾かれて泡まみれのまま芝生に落ちて笑い転げる。
    「なはははははっ!もう終わりかルフィ〜?」
    「んにゃろッ!いくぞチョッパー!」
    「おお!!」
    ウソップの挑発にすぐさま跳び起きたルフィに続こうと、チョッパー起き上がった時。
    スンッ
    「ん?」
    ほんの僅か、芝生とシャボンの匂いに混じって生臭い…湿気った…濡れた?匂いがした。
    「どうした、チョッパー?」
    「ん?なんだ?」
    「いや…なんか、匂いが」
    キョロキョロするチョッパーにジンベエが声をかけるとルフィ達も何だ?と振り返る。その向こうの空、鮮やかな青の中に黒い点を見つけたチョッパーは「あ」と口を開けた。
    「あ、あああああれ!」
    「うん?」
    「なんだァ?空に何か…」
    揃ってチョッパーの指差す方角を見た全員が、秒をおいて「「「あ」」」と呟く。青い空、白い雲に紛れた黒い点――雲。
    「「「ナミ―――!!!」」」
    若年トリオの叫びに少し離れたところから「ぅえッ!?なに!なによ!?」と戸惑った声が聞こえた。あそこか。
    「ナミ!あれ大丈夫か!?ヤバいか!?」
    「は?あれって―――ああ!?」
    どこかぼやけていたナミの目は黒い雲を見つけて一瞬で覚醒する。直後、ものの数秒で推測をたてた航海士の指示が飛んだ。
    「局所的な嵐がくる!あんた達それ片付けて!急いで洗濯物回収!ジンベエとフランキーは操舵と帆をお願い!」
    「うむ、承知した!」
    「任せな!」アウッ
    先程までと違う意味で船が騒がしくなる。バタバタ駆け回る仲間たちと一緒にチョッパーがはためくシーツに飛びつく頃には急激に広がった雲が日差しを遮った。

  • 12二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 11:30:20

    わちゃわちゃ可愛い

  • 13125/07/23(ć°´) 14:13:03

    1.ルフィ 2.ゾロ 3.ナミ 4.ウソップ 5.サンジ 6.チョッパー 7.ロビン 8.フランキー 9.ブルック 10.ジンベエ

    dice1d10=3 (3)

  • 14125/07/23(ć°´) 20:25:43

    4.ナミ


    嵐は正に短く強く、実際にサニー号が雨に打たれたのはほんの数分だった。洗濯物も多少濡れたが干し直すほどではなかったし船体へのダメージもなさそうだ。新世界の突発的な嵐としては小さいといえる。

    問題は嵐が去った今この時で。

    「なに…この船」

    嵐が去り空も晴れて一安心、と息をついたところで、いやに大きな軋音が聞こえ晴れたはずなのにまた暗くなった。よもや第二弾かと顔を上げたところ、サニー号のすぐ近くに大きな船があった。

    「おいおいなんだこの船!?今の今までこんなのなかったぞ!」

    「どこから現れやがった!?」

    ウソップの叫びに続いてゾロが刀に手をかける。これだけ大きな船が近づいて気づかないわけがない。何かの能力者による瞬間移動と考えた方が納得できる。

    しかしその船はよくよく見ればボロボロで、廃船という単語を具現化したような見た目をしていた。人も見当たらない。

    「誰もいないのかしら…本当にただの廃船?」

    とりあえずの危険はなさそうだが出現があまりにも突然なので警戒は解けない。しかし厚い雲の下や暗い夜ならともかく、陽の下で見る廃船はさほどの怖さもなく物悲しささえ感じた。

    「どうする?」

    「どうって、どうもしないわよ!こんな廃船じゃお宝もなさそうだし」

    「そこかよ」

    ウソップのツッコミもスルーしたナミは「いいわね、ルフィ!」といつも絶対に真っ先に飛び込んでいくルフィをキッと睨むように振り返った。


    ルフィは

    1.廃船を見上げていた

    2.振り返った先にいなかった

    dice1d2=1 (1)

  • 15125/07/23(ć°´) 20:29:40

    1.ルフィ 2.ゾロ 3.ナミ 4.ウソップ 5.サンジ 6.チョッパー 7.ロビン 8.フランキー 9.ブルック 10.ジンベエ

    dice1d10=9 (9)

  • 16125/07/23(ć°´) 20:58:14

    5.ブルック

    「うん、行かねェ」
    それがルフィの口から出た言葉だと、信じられなかったのはブルックだけではない。廃船を見上げながらルフィがそう言ってたっぷり5秒。その後、全員が「「「はあ!!!?」」」と叫んだ。
    「おいルフィどうした!?」
    「具合でも悪いのか!?風邪引いたか!?」
    「廃船だぞ!?こんなお誂え向きの怪しくて危ねェモンを前にしてお前が何もしねェだと!?」
    「ルフィさん大丈夫ですか!?あれ廃船ですよ!?私の時はウキウキで乗り込んできてくれたじゃないですか!?」
    「熱は…なさそうね 何か変なものでも食べた?」
    「コラルフィお前、メシならおれが作るから拾い食いはするなってあれほど!」
    「わかったぞ!お前ルフィじゃねーな!?さっきの嵐で入れ替わりやがったな!?」
    「えっやだちょっと下手なホラーより怖いんだけどどうしちゃったのよルフィ!?」
    「なんだと!?お前らシッケーだぞ!おれを何だと思ってんだ!!」
    「「「冒険大好きトラブル製造機」」」
    「落ち着かんか」
    「ヨホホホ!皆さん息ぴったり!」
    毛を逆立てた猫のごとくキシャーッと目を吊り上げて怒るルフィを捕まえながら、唯一ジンベエだけがツッコんだ。一番歴が浅いが故にまだ常識人の部分がある。テンポがいいですねえと呟いたブルックの言葉はスルーされた。手厳しい。
    「でもルフィさん、いつものルフィさんなら喜び勇んで乗り込むでしょう?あの船はいいんですか?私みたいな驚きが待っているかもしれませんよ?」
    ブルックに問われたルフィはぴたりと動きを止め、そのまま「う〜ん」と首を傾げた。考え込むこと数秒。眉根を寄せたまま不満げに言う。
    「なんかワクワクしねェ」
    ・・・・・。

  • 17二次元好きの匿名さん25/07/23(ć°´) 22:16:00

    ルフィが危ないものに飛び込まないというホラー

  • 18125/07/24(㜍) 00:27:05

    何かを言わなければいけない気がするのに、フン、と腕を組んで仁王立ちするルフィに咄嗟の言葉がでなかった。いやなんだよワクワクって。そこでブルックが「おや?」とルフィに問う。
    「つまりルフィさん、私の時はワクワクしたんですか?」
    「今そこじゃねえだろ」ビシッ
    「おう!したぞ!」
    「したのね…」
    「ヨホホホホ、それは光栄!」
    「あれワクワクだったのかよ…いや確かにしてたな…」
    あの時一緒に乗り込んだナミとサンジがため息を吐いた。そこで空気を切り替えるように、ロビンが手を打つ。
    「さ、それじゃあ洗濯物を干し直しましょう」
    「もう乾いたからいいんじゃねーか?」
    「ダメよ、さっき濡れたもの」
    「ちょっとそこ!知らんぷりしてんじゃないわよ、アンタもよ!」
    「げ」
    「ナミすわ〜〜ん♡おれに任せて〜〜♡」
    ほらほら早く、と母親にせっつかれる子どものごとく、ウソップルフィチョッパーは取り込んだシーツやら何やらを取りに駆けていった。ナミに引っ張られてゾロとサンジも続く。さて。
    「…ところで皆さん、さっきの船」
    「妙な造りをしてやがったな」
    「船体の横に入口のない階段がついてたのは見えたわ」
    「色々と無理やり継ぎ合わせたような船じゃったのう」
    崩れたとかではなく、バランスがおかしな船だった。全体の形は船のそれだったが、細かいところが噛み合っていないような。ルフィが忌避したのはそういうところかもしれない。
    不気味なものを感じながら、4人は離れていく廃船を見送った。

    サニー号から幾分離れたところで、廃船を局所的な嵐が包む。
    それが止む頃には、元の青い海が広がるばかりだった。

  • 19125/07/24(㜍) 00:38:50

    おまけ

    1.ガープ 2.コビー 3.クザン 4.ヒナ 5.スモーカー 6.センゴク 7.ドレーク

    dice1d7=5 (5)

  • 20125/07/24(㜍) 02:45:33

    6.スモーカー

    それはまだスモーカーが自分の軍艦をもった頃のこと。当時の上司から中型とはいえ艦長を務めるにあたっての注意事項を聞かされた。
    「ここから先は資料にはない事だが」
    必要なことなら資料にまとめておけよという言葉は飲み込んだ。本題はこちららしい。
    曰く、この海においては極稀に、局所的な嵐がつれてくる巨大な廃船に鉢合うことがあるのだと。能力者の仕業でもない、言ってしまえば怪談話だ。怪談?何をふざけたことをとスモーカーの眉根が跳ねたが上司は全く気にしなかった。
    1つ、その廃船には乗り込むな。1つ、廃船と出会っても何もせず見過ごせ。1つ、廃船に人の姿が見えたら、あるいは廃船が去った後に遭難者が海に浮いていたら救助せよ。
    「なんだそりゃ… その廃船ってなァわざわざ遭難者を海軍の前に連れてきてくれんのか?」
    「そういうケースもある」
    ”も”?ということは他にもあるということか。
    「おれが当時の中将から聞いた話としては、あの廃船は元々とある国御用達の商船だった…昔は帆に印が見えたんだそうだ それが海賊の襲撃に遭い、乗員は殺され積荷は奪われた」
    「その何年か後のことだ ある時局所的な嵐とともに現れた廃船に、宝目当てに海賊が乗り込んだ そいつらは二度と廃船から出られなかった これは廃船に乗り込まなかった生き残りの証言だ」
    「またある時は、遭難者が気がついたら廃船に乗っていた 一度気を失い気がついた時には海軍に保護された後だった 彼を保護した海兵曰く、嵐と巨大な廃船が現れ、消えて、その後海に遭難者が浮いているのを見つけた」
    「事の次第が想定できたのはその次、正に海賊に襲われた船の前にあの廃船が現れた時だ 廃船に逃げ込んだ人々は適当な部屋に隠れて追ってきた海賊をやり過ごし、その後通りかかった海軍に保護された」
    「不思議なことに彼らが保護された時には、彼らを追って廃船に乗り込んだはずの海賊たちの姿がなかった」
    「その時の海兵たちは少しだが廃船を調べた 調べて、その異常性を確認した」
    「壁につきあたり進めない廊下、壁と一体化して開かないダミー扉、天井にぶつかる階段、床のない部屋」
    「内部は建築物としておかしなところばかりだった そしてその中のいくつかには、白骨化した海賊のものと思われる遺体があった…廃船から生還した遭難者たちは、乗り込んだ時にはそんな構造ではなかったと言うのに」

  • 21125/07/24(㜍) 03:23:44

    「これらから推測できる結論はこうだ、あの廃船は一般市民は助けてくれるし匿ってもくれる だが海賊相手に限って構造を複雑化し、罠にかけて殺す そういう船だ」
    「だから…いいかスモーカー、あの廃船には必要以上に関わるな 救助の必要があればそれにのみ徹しろ」
    「廃船を調べようとか、壊そうとか、海賊を追っていたとしても乗り込もうとするな」

    「あれは、海賊だけを喰う船だ」


    *****

    追っていた海賊の拠点を叩き、粗方捕縛した。やけに人数が少ない上に手配書の出ている船長及び幹部までもがいねえなと捕縛した海賊を締め上げたところ、嵐とともに現れた廃船に乗り込んだきりだと白状した。戻ってこない船長達にパニックになっていたところをスモーカー達に乗り込まれて、あっさり捕まってしまったわけだ。

    その廃船の特徴を聞いたスモーカーが話したのが先の内容である。まさかスモーカーが怪談話などするとは想像できなかったたしぎには随分驚かれたが、現れた嵐と廃船はすぐに消えてしまったと言われれば異常事態であることは確かだ。
    「つまり市民を助けてくれる上に被害に遭うのは海賊だけだから、海軍としてはその廃船には深りしねェってことだ」
    聞き終えたたしぎがどこか納得いかないという顔をしている。海賊相手でも私刑や虐待はやめなさいとG5の面々相手に叱りつける奴だ、清濁併せ呑むにはまだ青い。
    それはそれとして、スモーカーとしても気に入らない部分はある。別に海賊がどこで死のうが知ったこっちゃないのだが、捕まえて投獄するのが海兵の仕事なので。
    「追ってる海賊を横取りされんのは気に入らねェな」
    大きく吐いた白煙が、青々とした海に消えた。

  • 22125/07/24(㜍) 03:33:47

    【海賊喰いの廃船】

    昔海賊の襲撃に遭った巨大な商船。海賊は敵。
    嵐の夜に襲われたので嵐とともに現れる。遭難してる人がいる!助けるよ!海兵さんの船だ、この人よろしくね!あっ海賊が乗り込んできた!殺すね!が基本スタンス。
    一般人には普通のでかい船だが海賊相手には某ウィンチェスターの屋敷のごとく迷路のような構造になる。たいてい迷って罠に掛かるか閉じ込められるかがオチ。

    余談だが海賊間には嵐とともに現れる廃船には宝が隠されているという噂がある。誰が広めたんだろうね。

  • 23二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 10:27:00

    もしかして乗り込まなかったから話終わっちゃった?

  • 24二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 14:59:01

    このレスは削除されています

  • 25125/07/24(㜍) 15:54:05

    …??

    揥ぎ芹


    1.ルフィ 2.ゾロ 3.ナミ 4.ウソップ 5.サンジ 6.チョッパー 7.ロビン 8.フランキー 9.ブルック 10.ジンベエ

    dice1d10=5 (5)

  • 26二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 19:57:08

    >>25

    続編!?

  • 27125/07/24(㜍) 20:56:55

    1.サンジ

    怪談噺でもしねェか?
    そう言い出したのは誰だったか、ウソップなんて怖がりなくせにノリノリだし、チョッパーは怖いけれど皆と夜ふかしという魅力に抗えなかったらしい。ナミとロビンも参加するというのでサンジの参加も確定した。2人のあるところにサンジあり。きゃー、サンジくんこわーい!なんてナミが抱きついてきたりするかもしれないなんて鼻の下を伸ばすサンジを、実際のナミはガンスルーしていたが。
    そんな調子であれよあれよと「では私も参加しましょうか」「とっておきの怪談を聞かせてやるぜ」と仲間が集まり、結局夜に全員で…となったのは当然の流れ。おやつを求める若年トリオとつまみを求める呑兵衛のリクエストに応えて、サンジはダイニングへ向かった。

    「よし、じゃあ始めるぞ」
    そうして月明かりの下、第一回…一回?麦わらの一味ホラー座談会が始まった。

  • 28125/07/24(㜍) 21:00:26

    1.ルフィ 2.ゾロ 3.ナミ 4.ウソップ 5.チョッパー 6.ロビン 7.フランキー 8.ブルック 9.ジンベエ


    誰?

    >>33

  • 29二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 21:02:26

    ナミ

  • 30二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 21:06:49

    dice1d9=3 (3)

  • 31二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 21:12:06

    dice1d9=1 (1)

  • 32二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 21:15:45

    ブルック

  • 33二次元好きの匿名さん25/07/24(㜍) 21:17:52

    dice1d9=8 (8)

  • 34二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 01:05:53

    怖いのもってそうというか本人がホラー

  • 35二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 06:50:49

    このレスは削除されています

  • 36125/07/25(金) 06:55:39

    ブルック

    おや、私ですか。では、一番手の栄誉をいただきましょう。皆さんお耳を拝借いたします。
    ご存知の通り、私は一度死んで蘇ってから何十年もあの海を彷徨い続けていました。そのうちのいつかというとはっきりとはわかりませんが、初期の頃だったと思います。

    あの船は広くて、静かで、それはもう静かで…あるのは仲間たちの白骨とろくに手入れもできない楽器、汚れたり壊れたりした思い出の品々、海の湿気で劣化していく船…。一人でそこにいるのが寂しくて、そりゃもう寂しくて…。たまに波の揺れなんかでピアノがぽろんと鳴ったりするのが、唯一楽しい音でした。最初に聞いたときはね、クラバウターマンでもいるのかと思ったんですよ。ピアノが鳴ったら「おや、今日はご機嫌ですね」なんて声をかけたりして。

    そんな寂しさを紛らわせる一人遊びの中で、初期は特にこの”声をかける”というのをよくしていたんです。死んだ仲間たちがそこにいるかのように呼びかけたり挨拶したり、記憶にある仲間たちとの生活を準えて。
    呼びかけるとね、相手の返答も脳内で再生できるんです。毎日していたことですからね、耳が覚えてました。それにいいタイミングでカタッと物音がしたりなんかして。返事のようでちょっと嬉しかったんですよねえ。

    そんなことを始めて…どのくらい経ったでしょうか。その日もある部屋で、仲間と話をしている体で私一人で喋ってました。その部屋は建付けと劣化の問題で、物音が多い部屋っだったんです。その物音を返事に聞き立てて喋っていました。
    そうしたら突然、物音ではなく「うん」って相槌が返ってきたんです。

    仲間の声ではありませんでした。だってその声、子どものような幼さのある声だったんです。最初は聞き間違えか幻聴かと思ったんですが、その後も何度か返答がありました。うん、とかへえ、とかの短い声でしたが。
    いやはや息が止まるかというほどびっくりしましたよね。あの時もう息止まってましたけど。今なら間違いなく悲鳴をあげて逃げ出しちゃいます。

    でもあの頃は、たとえ幽霊でも誰かがいるのなら怖いと同時に嬉しくもあった。次の日私は昨日の声が聞き違いや夢だったんだろうと疑いつつ期待を捨てきれずに、またその部屋に行きました。そうしてずっと一人で喋っていてしばらくすると、また返事があったんです。

  • 37二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 08:33:44

    このレスは削除されています

  • 38125/07/25(金) 08:34:55

    私、それはもう嬉しくて嬉しくて。もしかするとこれは本当にクラバウターマンなんじゃないかって。それから毎日その部屋に入り浸りました。毎日毎日姿の見えない彼に…もしかすると彼女だったかもしれませんが…話しかけて、相槌をもらってたんです。

    そんなことを、どのくらい続けたでしょうか。なにせあの海域ずっと暗いから昼夜もよくわからなくて…たぶん一月くらいは続けたと思うんですが。
    ともかく、繰り返すにつれてだんだんと、少しずつ彼の相槌に変化がおき始めました。

    言葉がね、増えていったんです。
    最初はおはようございます!と扉を開けた時に『おはよう』と返ってきました。夜に部屋を出る時に「ではまた明日!」と言ったら『またね』と。他にも『いいなあ』とか『たのしそう』とか、まるで子どもが少しずつ言葉を覚えるように、彼の言葉が増えていったんです。
    私はそれが嬉しかった。このままもっと言葉を覚えてくれれば、話せるようになってくれれば、もっと長くもっとたくさん話せる。そう思いました。

    そんなある日、海賊船が通りかかりました。ええ、以前ルフィさん達には言った気がするのですが、たまに海賊船と遭遇することがあったんです。その方たちがこちらの船を見上げていたので、私も声をかけようとしたのですが…。
    突然バタン!とあの部屋の扉が勢いよく開きました。まるで何かが飛び出してきたかのような激しさで。そして確かに何かが、あの部屋から飛び出し私の横をすり抜けてその海賊船に飛び込んでいったんです。
    突然海賊船に乗っていた方の一人が倒れました。そして何事だと周りの方々を余所に、ふらっと立ち上がったんです。立ち上がって、ぎこちなく言いました。

    『やっとでられた』

    聞き間違えるはずもない、あの声でした。そして彼は唖然としている私をさも今見つけましたというように指さし、続けて「が、骸骨だ〜〜〜〜〜!!!」と叫んだんです。この声はもうあの声とは違ったので、倒れた御本人の声なんでしょうね。彼の仲間たちも私に気づき、大騒ぎして逃げていきました。私は呆然としてそれを見送って…。

    それ以来、あの部屋でどれだけ呼んでも声をかけても、あの声が返ってくることはありませんでした。物音すら減って、もしかするとあの物音もあの声の主がたてていたのかもしれませんね。ともかく、私はまた一人になったんです。いえ、元々一人だったんですけど。

  • 39125/07/25(金) 09:22:21

    「今も思うんですよ。あの声の主は誰だったのか、あの声の主に…おそらくのっとられたのだろう彼が、どうなったのか」
    「とはいえ、もう何十年も昔の話…私に知る術はないわけですが」
    呟くようにそう言って、ブルックはサンジが淹れた紅茶のカップを両手で持つ。シン、とした空気の中でズズ…と紅茶を啜る音がやけに響いた。数秒おいて、堰を切ったように悲鳴があがる。
    「一発目から結構なモンがきたなオイ」
    「何だよそれ何だったんだよその声は!?」
    「ブルックお前何生みだしたんだよ!?」
    「その海賊…のっとられたその人に、騙し討ちで壊滅させられてないといいけど」
    「怖いこと言うなァ!!」
    ギャーギャー騒ぐ仲間を横に、ふとフランキーが思い出したように言う。
    「ブルック、その部屋ってなァもしかしてアレか?ローラ達に引き渡したあの船の…」
    「ええ、そこですよ そういえばあの部屋も、フランキーさんが改造してくださったんですよね」
    ローラ達に引き渡す前に思い出して一度確認はしたが、思うところはあったのでフランキーに手を入れてもらったのだ。
    「そういえばローラ、元気かなあ」
    「あの時はまさかビッグマムの娘とは夢にも思わなかったよなァ」
    話が逸れていく中で、フランキーだけが何か考え込むような顔をしていた。それに気づいたサンジが「どうした?」と尋ねると。
    「いや、あの部屋を改造していた時にな?どかした棚の裏に木でできた人形みてェのが落ちてたんだよ」
    「え」
    「その壁のあたりに、炭みたいなもんで擦り付けたみたいに書いてあったんだ」
    「…なんて?」
    「”でたい”って びっしりと」
    数秒の沈黙の後、サンジとフランキーの視線は揃ってブルックに向けられた…。

  • 40125/07/25(金) 11:15:23

    1.ルフィ 2.ゾロ 3.ナミ 4.ウソップ 5.チョッパー 6.ロビン 7.フランキー 8.ジンベエ


    次は誰?

    >>44

  • 41二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 13:31:51

    dice1d8=7 (7)

  • 42二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 14:46:55

    ナミ

  • 43二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 15:11:24

    dice1d8=4 (4)

  • 44二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 15:11:37
  • 45二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 01:10:26

    このレスは削除されています

  • 46二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 01:16:54

    このレスは削除されています

  • 47125/07/26(土) 01:24:14

    ナミ

    え、私?はいはい、高いわよ。…冗談よ。
    そうねえ…これ、まだルフィ達と会う前の話なんだけど。
    ある海賊から、宝の白地図っていうものの話を聞いたの。そうよ、宝の地図じゃなくて白地図。物自体は長方形の白紙なんですって。
    それがなんで宝の地図かって?それはね、その地図にどんな宝が欲しいか書いて一晩おくと、翌朝にはその宝がどこにあるかが描かれた地図になるからなんだって。
    例えば行方不明になった子どもと再会したいと思えばその子どもの居場所が地図に宝として出てくる。亡くなった人だと何も反応しないらしいけど。あとは例えば現金がほしいと願えばお城の宝物庫とかが出てきちゃう。具体的に〇〇がほしいって書けばちゃんと地図になるみたいだけどね。

    これだけならすごくいいアイテムよね。これ自体がお宝よ。でもね、当然ノーリスクじゃないわ。
    っていうのも、この地図を使って死んだ人が何人もいるんですって。しかも死に方がおかしいの。
    溺死。そう、自分の部屋の中で溺れて死んだの。別に寝てる間に水槽に頭突っ込んだとかじゃないのよ。部屋の中にある水分なんてたかが知れてるでしょ?溺れる要素なんてなにもないはずの部屋で、その人達は溺死したの。しかも全身がぐっしょり濡れて、まるで海にでも飛び込んだみたいだったらしいわ。実際その水も海水だったみたい。山の中に住んでいて近くに湖もないのにそういう死に方をした人もいたっていうから本当に意味わかんないわよね。

    その人達が何を欲しがったか?
    私が聞いたのは『亡国のお宝』とか『大昔の海賊の財宝』とかよ。確かにほしいわよね。でも溺死したのってそういう、あるかどうかわからないものを願った人の中に多いみたい。

    …え?私?使わないわよ!命の危険があるんじゃ割に合わないわ。
    でもそうね…本物かどうか試してみたい気持ちがないわけじゃ…もう!冗談よ!

  • 48125/07/26(土) 10:41:52

    1.ルフィ 2.ゾロ 3.ウソップ 4.チョッパー 5.ロビン 6.フランキー 7.ジンベエ


    揥

    >>51

  • 49二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 10:49:03

    dice1d7=4 (4)

  • 50二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 10:51:31

    ウソップ

  • 51二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 11:11:02

    dice1d7=1 (1)

  • 52二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 16:48:15

    ルフィの語るホラーって想像つかないな

  • 53二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 02:34:24

    保守

  • 54二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 11:19:54

    まあルフィならそんな怖くなさそう

  • 55二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 18:13:46

    >>54

    フラグでは?

  • 56二次元好きの匿名さん25/07/28(㜈) 02:30:40

    このレスは削除されています

  • 57125/07/28(㜈) 03:57:40

    ルフィ

    おれ?怖い話っていってもなー。ん?なんだよ。…ああ、さっきの?あれでいいのか?ふーん?
    なんかな、足音が聞こえるんだよ。なんつうのかな、タ―――ンって感じの音だ。森の中でも町ん中でも同じ音。つるつるの床の上をペタンコの靴で叩いてるみたいな…あ、アラバスタの城で聞いた足音が似てるかもな!
    そんで周りに誰もいねえんだ。その音が聞こえる時は誰もいねえ。森の中なのに動物も虫もいねえとか、町の中なのに人がいねえとか。
    意味わかんねえ?おれだってわかんねえよ。んん〜…だからな、つまり…。

    *

    周囲のざわめきがふっと消えて、ルフィは目を瞬いた。上陸した島、人々が行き交う町の中。いろんな屋台があって、店があって、美味いモンいっぱいあって。正体がバレないようにつけたヒゲを揺らして意気揚々と歩いていた。のに。
    たった今までいた島の人達が消えてしまった。蝋燭の火が消えるようにパッと。はしゃぎながら走っていた子どもたちも売り買いしていた大人たちもおしゃべりしてたおばちゃんたちも、通りを流れていた人たちが皆消えてしまった。
    屋台の鉄板にはいい音をたてる焼きそばがそのままになっているし、樽は口を締めていないからビールが漏れっぱなしだ、もったいない。
    タ―――――ン
    後ろから足音が聞こえた。少し距離がある。つるつるの床を強めに叩くような音。リノリウムの床にゴム底の靴で着地するような音。
    タ―――――ン
    しばらくするとその音がまた聞こえた。さっきより近い。
    直感的に追いつかれたらまずいと思ったルフィは駆け出した。駆け出したが、音は変わらないペースで追ってくる。速度を上げても屋根の上に跳び上がっても関係なく。それでもルフィは走って、走って、そうしてサニー号に戻ってきたのだ。

    *

  • 58二次元好きの匿名さん25/07/28(㜈) 04:16:48

    このレスは削除されています

  • 59125/07/28(㜈) 04:33:27

    部屋の中がシン…と静まり返った。
    「待て、ルフィ…お前それ、いつの話だ?」
    「今日だぞ」
    「今日!!?」
    「ちょっと待てお前その足音撒いたんだろうな!?」
    けろっとした顔でとんでもないことを言ってくれた船長に航海士と狙撃手とコックが揃って掴みかかる。お前何連れてきてくれてんだ。当のルフィはというと。
    「いや?まだいるぞ ほら」

    タ―――――ン

    確かに、つるつるの床の上をペタンコの靴で叩いてるみたいな音。木床のサニー号では聞かない音。が。

    タ―――――ン

    「おい、これ」

    タ―――――ン

    「ちかづいて、」

    タ―――――ン

    足音はどんどん近づいてきた。近づいて、それは部屋の前で。

    タ―――――ン…
    …
    ガチャッ

    ドアの前で足音が止まり、ドアノブが回った。

  • 60125/07/28(㜈) 05:39:47

    ギィ…

    「ぅおああああああああッ!!」
    「あ、サンジいた!」
    「あ?」
    幽霊的ななにかがドアを押し開けて入ってきた、と思いおもわず叫んでしまったサンジは、実際にドアを開けた見慣れた顔に目を点にした。
    「る フィ?」
    「おう!腹減った…――あ!何か食ってる!ずりィ!おれも食う!」
    木箱に置かれた軽食に飛びつくルフィ。いや待て、あれ?
    「ナミさん…ロビンちゃん?」
    「?ナミとロビンなら上にいるぞ」
    サンドイッチを一口で平らげたルフィが首を傾げる。
    「っていうかサンジ、ここで何してたんだ?一人で」
    部屋の中には誰もいなかった。2人ばかりか野郎どもまで。そもそもルフィもそのうちの一人だったはずで。
    積み上げられた樽と木箱。常用品の在庫置き場。その真中に木箱、その上に軽食を乗せていた皿と、人数分のカップ。そう、間違いなく今の今まで、ここで仲間たちと怪談話を。でも実際ルフィが入ってきた時には誰もおらず、自分は一人で――?
    「お、ルフィ サンジいたか?」
    「いたぞ!」
    「ウソップ…」
    サンジが呆然としているとウソップもやってきた。そして様子のおかしいサンジと妙な状態の部屋を見て首を傾げる。
    「なんだ、サンジ こんなところで何してたんだ?カップばっかり並べて」
    「な!何か食うならおれも呼べよ!」
    「お前は食いてえだけだろ」ビシッ
    軽快なやりとりをする2人を前にして、サンジは無言でタバコを取り出し、咥え、火を点けた。
    「お前ら…」
    ふ――――っ、と大きく…大きく息を吐いて。


    「怪談噺でもしねェか?」

  • 61125/07/28(㜈) 05:41:33

    >>27から>>60までがサンジ

  • 62二次元好きの匿名さん25/07/28(㜈) 15:22:47

    続き気になる

  • 63二次元好きの匿名さん25/07/28(㜈) 19:55:27

    >>60

    無限ループって怖くね?

  • 64二次元好きの匿名さん25/07/29(灍) 03:18:31

    このレスは削除されています

  • 65125/07/29(灍) 04:44:34

    揥ぎ芹


    1.青い絵 2.黒い女の子 3.白い本

    dice1d3=3 (3)

  • 66125/07/29(灍) 05:17:46

    1.ルフィ 2.ゾロ 3.ナミ 4.ウソップ 5.サンジ 6.チョッパー 7.ロビン 8.フランキー 9.ブルック 10.ジンベエ

    dice1d10=10 (10)

  • 67125/07/29(灍) 05:44:58

    ページ数

    dice1d30=17 (17)

  • 68二次元好きの匿名さん25/07/29(灍) 07:03:19

    このレスは削除されています

  • 69125/07/29(灍) 07:07:45

    0.ジンベエ

    「ジンベエ、どうだ?」
    「今のところ異常なしじゃ」
    「じゃあ交代するからよ、休んで来いよ」
    「そうさせてもらうかのう」
    夜通し見張り台にいたジンベエは、そうしてウソップと見張り番を交代した。
    朝食はサンジが朝一で持ってきてくれていたので済んでいる。5種類の具たっぷりのおにぎりと漬物、だし巻き卵。特にあのわさびの醤油漬けと大葉のおにぎりは絶妙な辛味が美味かった。
    その皿をダイニングに寄って返し、そのまま一眠りするために男部屋に入る。ボンクを目にした途端眠くなってきた。くあ、と欠伸がひとつ。
    さて、寝るか…と横になった時、ふとテーブルの上に本が置いてあるのに気づいた。本といえばチョッパーだろうか。それともウソップ?サンジ?
    普段ならそこまで木にすることではないのだが、その本の装丁が真っ白なことが妙に気にかかった。見える限り文字や模様も描かれていないのだ。
    とはいえこの眠気を推してまで確認しようという気持ちはない。もう一度欠伸して、ジンベエはゆるやかに眠りに入った…。

  • 70125/07/29(灍) 07:09:11

    1.ルフィ 2.ゾロ 3.ナミ 4.ウソップ 5.サンジ 6.チョッパー 7.ロビン 8.フランキー 9.ブルック 10.ジンベエ

    dice1d10=5 (5)

  • 71125/07/29(灍) 13:23:21

    サンジといえば

    1.蹴り技 2.料理 3.女好き 4.タバコ

    dice1d4=1 (1)

  • 72125/07/29(灍) 20:01:55

    17.サンジ

    最初の違和感は昼食の仕込みをしている時だった。キッチンを右へ左へくるくる動き回りながら大量に料理を作っている間、足になにか引っかかった気がした。
    「?」
    とはいえ足元を見ても何もない。いつも通りの床と靴。足を上げて軽く振ってみても何もない。気のせいかと思ったが違和感は拭えず、なにか引っかかるような感覚と妙に歩きづらい…視界でいうなら若干ぼやけているような、そんな奇妙な感覚に断続的に苛まれた。
    「疲れてんのかな…」
    昼食が終わったらチョッパーに相談してみようか。そう考えながら、サンジは昼食を仕上げた。

  • 73125/07/29(灍) 20:05:09

    1.ルフィ 2.ゾロ 3.ナミ 4.ウソップ 5.サンジ 6.チョッパー 7.ロビン 8.フランキー 9.ブルック 10.ジンベエ

    dice1d10=6 (6)

  • 74二次元好きの匿名さん25/07/29(灍) 20:11:45

    このレスは削除されています

  • 75125/07/29(灍) 21:27:39

    16.チョッパー

    遠くから揚げ物の匂いがして、チョッパーの鼻がヒクヒクと動いた。美味しい匂いだ。
    「昼は唐揚げかな、コロッケかな」
    サンジの作る飯は美味い。チョッパーは甘いものも好きだが揚げ物も大好きだ。ただし他の男クルー達も大好きなので奪い合いになるのは必須。ナミとロビン?サンジがその2人の分を取り分けていないわけがないしそこに手を出したら比喩じゃなく蹴り飛ばされかねない。
    ルフィ達に負けねえくらい食うぞ!と意気込んでチョッパーは保健室を出た。

    昼食のメインは唐揚げだった。文字通り小山のように盛られたできたての唐揚げに歓声が上がる。熱々の唐揚げは頬張ると肉汁が溢れて脂の匂いが鼻に抜ける。美味い。
    「うんめ〜〜〜〜!!」
    「サクサクジュワ〜〜〜!!」
    「アツッハフッうま〜〜〜〜い!!」
    「やっぱ唐揚げは塩だよなあ!ホフ、肉の旨味が引き立つぜ」
    「いやいや醤油ですよ!脂とのこの調和…ハフッ」
    自分より大柄な仲間たちと並んで唐揚げを頬張っていたチョッパーだったが、ふと鼻をヒクつかせた。今、脂の匂いの中に何か。
    「どうした、チョッパー」
    「えっ?あ…ううん、なんでもない!――ああ!ルフィ!今おれの皿からとっただろ!!」
    ゾロの問いに答えている間にルフィに唐揚げを取られたチョッパーはすぐにそっちに意識が向いて、今感じたものが頭から抜けた。
    まあ、おかしいというほどの事ではない。唐揚げの脂の匂いの中に、強い潮の匂いを感じたなんて。

  • 76125/07/29(灍) 21:28:47

    1.ルフィ 2.ゾロ 3.ナミ 4.ウソップ 5.ロビン 6.フランキー 7.ブルック 8.ジンベエ

    dice1d8=8 (8)

  • 77125/07/29(灍) 22:35:23

    15.ジンベエ

    唐揚げの山が皆の胃袋に消えた頃、そういえばとジンベエは口を開いた。
    「男部屋のテーブルに本があったんじゃが、あれは誰の物じゃ?」
    「本?」
    「珍しいわね、アンタらが本読むなんて」
    「オイオイナミ、そりゃァ偏見ってモンだぜ」
    「そうですよ!私たちだって読みますよ、本!」
    フランキーとブルックから声が上がるがナミはスルーした。隣でコーヒーを飲んでいたロビンが次を続ける。
    「どんな本?図書室の本かしら」
    「いやァ、それが…寝る前にチラッと見ただけで、何の本かまでは ただ、真っ白い本じゃった」
    「真っ白?」
    「ああ、あまり見ない装丁だったから何の本だったのかと思うてな」
    「そんな本あったかしら…」
    図書室常連のロビン、ナミ、チョッパーが顔を見合わせるが、誰も思い当たらないらしい。ついでに他のクルーたちも。
    「誰も覚えがないっていうのはおかしくねえか?」
    「だよなァ…男部屋のテーブルだったか?ちょっと見に行ってみるか」
    フランキーの言葉に、興味が湧いたらしいウソップが席を立つ。チョッパーがおれも行く!とぴょこんと椅子から飛び降りて、2人はダイニングを出ていった。その背を見送りながらジンベエは、うん?と首を傾げた。
    そういえばあの本、起きた時にテーブルにあっただろうか。

  • 78125/07/29(灍) 22:39:28

    1.ルフィ 2.ゾロ 3.ナミ 4.ウソップ 5.ロビン 6.フランキー 7.ブルック

    dice1d7=1 (1)

  • 79二次元好きの匿名さん25/07/29(灍) 22:42:30

    >>78

    怖くなるのかな

  • 80125/07/29(灍) 23:08:44

    14.ルフィ

    「んん…」
    「おや…どうしました、ルフィさん?」
    昼食後、芝生でごろごろしているルフィを見てブルックが眉が顰めた。眉ないけど。
    なんとなく、眠くてだらけているのとは少し様子が違う気がする。実際ルフィは半目で、上半身すら起き上がりもせずにブルックを見上げた。
    「わかんねえ…なんかだりィ」
    「体調が優れないのですか?チョッパーさん…は男部屋に行ったんでしたね、保健室に行きます?私、お連れしますよ」
    「どうした?」
    「あ、ゾロさん なんだかルフィさん、具合がよろしくないみたいで」
    サンジとの交渉に勝ったのか酒瓶片手にダイニングから出てきたゾロが「だらしねェな」とルフィを見下ろすが、ブルックの言葉を聞いて眉を顰める。こっちは眉がある。
    「珍しいな 船の中なら広い食いでもねえだろうし」
    「お前シッケーだぞ…」
    覇気の欠片もない声にゾロもしゃがみこむ。熱はなさそうだが。
    「海水に浸かった時みてェだな」
    「ああ、海水…そんな感じだ…」グタ…
    海水に濡れたわけでもないのに同じようにぐったりしている。昼食は同じものを食べているのだからブルックがなんともない時点で問題なかったはず。正直ルフィだと日頃の行いのせいでサンジの管理外の変なものでも食べたか、毎度の戦闘での無茶による後遺症を疑うところだが…。
    「しょうがねェな…」
    ため息を吐いたゾロがルフィを担ぐ。そのまま男部屋に向かって歩き出す後ろ姿に微笑ましさを感じつつも、ブルックは胸騒ぎを覚えた。胸ないけど。

  • 81125/07/29(灍) 23:09:58

    1.ゾロ 2.ナミ 3.ウソップ 4.ロビン 5.フランキー 6.ブルック

    dice1d6=2 (2)

  • 82二次元好きの匿名さん25/07/30(ć°´) 02:04:00

    このレスは削除されています

  • 83125/07/30(ć°´) 02:06:24

    13.ナミ

    ソワッ
    「ん?」
    風にならないような空気のゆらぎを肌で感じて、ナミは顔を上げた。
    「どうしたんだいナミさん?」
    「なにか…変だわ」
    いつもの天候の変化と違う。こんな感覚は知らない。ナミはカップを置いて足早にダイニングを出た。
    バタンッ

    ゴポッ

    「―――えっ?」
    扉を開けた瞬間、まるで海中にいるかのような錯覚に陥った。魚人島へ向かった時の、あの海中の光のゆらめきが見えた。
    もちろん瞬き一つでその錯覚は散り、眼の前には海上を進むサニー号の芝生と甲板があるだけだったが。
    「気のせい…?」
    注意深く見える範囲の海と空を視認する。おかしなところは何もなかった。

  • 84125/07/30(ć°´) 02:10:11

    ここで折り返し

    1.ゾロ 2.ウソップ 3.ロビン 4.フランキー 5.ブルック

    dice1d5=3 (3)

  • 85二次元好きの匿名さん25/07/30(ć°´) 12:03:21

    保守

  • 86二次元好きの匿名さん25/07/30(ć°´) 15:11:15

    >>7

    これまではどんな感じだったんだ?

  • 87二次元好きの匿名さん25/07/30(ć°´) 17:48:45

    >>86

    7じゃないけど一味中心に何回かホラーSSスレ見た

  • 88二次元好きの匿名さん25/07/30(ć°´) 23:03:22

    >>86

    7だけどいろいろあったよ…でもいくつかは消えてるんだよ……

  • 89二次元好きの匿名さん25/07/31(㜍) 00:36:24

    >>88

    だから、さっぱりわからない…

  • 90125/07/31(㜍) 02:04:05

    残ってた

    よかったらどぞ


    【🎲あり】ホラー系詰め込み|あにまん掲示板bbs.animanch.com
    【🎲/閲覧注意】日常で燻り見落とされるホラー|あにまん掲示板bbs.animanch.com
    【🎲/閲覧注意】日常でおそらくホラーとこんにちは|あにまん掲示板スレタイ通り一味がおそらくホラーとこんにちはするスレ展開はダイス次第その結果が話を決めるのでスレ画も全く関係なくなるかもしれない時間軸はジンベエ加入後~エッグヘッド前くらいのはずもしくは謎時空ゆっくり…bbs.animanch.com
    【🎲/閲覧注意】日常でうっかりホラーとこんにちは|あにまん掲示板スレタイ通り一味がうっかりホラー的なものとこんにちはするスレ
展開はダイス次第その結果が話を決めるのでスレ画も全く関係なくなるかもしれない
時間軸はジンベエ加入後~エッグヘッド前くらいのはずもしくは謎…bbs.animanch.com
  • 91125/07/31(㜍) 02:05:56
  • 92125/07/31(㜍) 03:16:33

    12.ロビン

    「ナミ!?」
    突然席を立ってダイニングの扉を開けたナミを追おうとしたロビンは、ほんの数歩足を進めたところでがくんと崩れ落ちた。
    「ロビンちゃん、どうした!?」
    さすがの反射神経と素早さでサンジが間に入ったので膝を打たずにすんだが、力が入らない。サンジの声にナミも気づいて「ロビン!?」と慌てて戻って来る。
    「なに、どうしたの?大丈夫!?」
    「ええ…でも、力が入らない…これは…」
    まるで、海に落ちた時のような。
    そう言うとナミがハッとした顔をする。何か思うところがあるようだ。ひとまず椅子にロビンを座らる。
    「もしかすると、ルフィ達も同じ状況かもしれないわ」
    「もしかして、何かの能力者の攻撃…!?」
    とはいえサンジの見聞色には何もひっかからない。いや、確かに何か違和感のようなものがないではない。ただ、それが何かと言われると…。
    ともかく一度皆を集めなければ。ナミはサンジにこの場を任せ、他の仲間を呼びに行こうとしたのだが。
    「おい、ルフィの様子が変だ!」
    「ブルックもだ!」
    「お前らもかよ!こっちはチョッパーが…!」
    「ええ!?」
    呼びに行こうとした仲間たちが次々に能力者を抱えて集まってきた。



    ゴポ

  • 93二次元好きの匿名さん25/07/31(㜍) 10:59:41

    謎めいてきた

  • 94二次元好きの匿名さん25/07/31(㜍) 20:09:13

    続きが気になりますねえ

  • 95二次元好きの匿名さん25/07/31(㜍) 22:00:28

    >>90

    >>91

    ゆっくり読んでみよう

  • 96二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 00:01:36

    良い感じにゾワゾワする
    続き期待

  • 97125/08/01(金) 03:54:32

    11.ウソップ

    ダイニングを出て男部屋まできたウソップとチョッパーはボンクの反対側にあるテーブルに目を向けた。が。
    「ん?本なんてねェな」
    「落ちてもないしソファーにもないぞ」
    それらしい物がない。誰もその本を知らないようだったし、どこかに持っていったとも思い難いのだが。
    ふとウソップは気配を感じて振り返る。ジンベエがこちらに向かってきた。
    「どうじゃ、あったか?」
    「いや、それらしいのがなくてよ」
    「そうか…いや、そういえば起きた時にあの本を見た覚えがなくてな」
    「ってことは、ジンベエが寝てる間に誰かがどこかに持ってたのか?でも皆その本のこと自体知らねェんだよなあ」
    どうなってんだ、と続けかけたウソップの言葉が途切れる。小さなうめき声が聞こえたのだ。声の元を辿れば床に小さな影。
    「チョッパー、どうした!?」
    「ウソップー…ジンベエ…」
    頼れる船医が立つこともままならないという様子で座り込んでいた。

  • 98二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 05:43:51

    能力者特攻か?

  • 99125/08/01(金) 14:07:41

    10.???


    「能力者に向けた攻撃、と考えてもいいわね」

    集まった一味はサニー号の真ん中のマスト下に座らせた能力者4人を囲みながら難しい顔をしていた。突如悪魔の実の能力者達が揃って動けなくなるというこの異常事態。一味に能力者がいることは有名だし(チョッパーはわからないが)、海軍や懸賞金目当ての敵が攻撃してきているのかもしれない。

    「問題は誰が…いや、どうやって、だな」

    「可能性が高いのはこれ自体が何かしらの悪魔の実の能力、か?」

    「どういう能力なのかは想像もつかねえな」

    「とはいえ悪魔の実の能力にも限界や制限はあるはずじゃ この状況なら…能力者本人が近くにおるか、何か能力の媒体になるものがあるはず」

    「その媒体ってのがジンベエが見た本って可能性が高いんじゃねェか?」

    「そうね…他の可能性も視野に入れつつ、その本を探してみましょうか」

    「でも誰かここに残らねェとな」

    「それなら…」


    誰が残るか

    1.ゾロ 2.ウソップ 3.ナミ 4.サンジ 5.フランキー 6.ジンベエ

    dice1d6=2 (2)

  • 100125/08/01(金) 18:43:36

    能力者4人について残るのはウソップになった。見聞色の強いウソップなら適役だろう。

    「よーし、行って来いお前ら!」

    「ルフィたちのことは頼んだぞ」

    「なんかあったら知らせろ」

    「さて、どこから探すか…」



    1.女子部屋 2.大浴場 3.トレーニングルーム 4.図書室 5.医療室 6.ソルジャードッグ 7.アクアリウムバー 8.展望台 9.ダイニング 10.ウソップ工房 11.男子部屋 12.内部操作室 13.機関室 14.食料庫 15.倉庫 16.見張り台


    本がある場所

    dice1d16=15 (15)

    実際に探す場所

    dice5d11=1 2 8 9 10 (30)


    dice1d8=8 (8) ターン以内に見つけないとアウト

  • 101125/08/01(金) 19:11:17

    9.捜索(8)


    「じゃあ私、一応女子部屋見てくるわ サンジくんはダイニングをお願いね」

    「任せてナミさ〜〜〜ん♡♡」

    「わしは遠く…大浴場から始めるとするか」

    「あ、誰かおれの工房見てきてくれ!」

    「おう、任せな!」

    「ならおれは…展望台でも行くか」

    「迷うなよ、クソマリモ 探し物を増やす暇はねえからな」

    「迷うか!!船の中で!!」

    「「「…」」」ジーッ

    「なんだお前らその目は💢」



    1.ゾロ 2.ナミ 3.サンジ 4.フランキー 5.ジンベエ

    dice1d5=1 (1)

  • 102125/08/01(金) 21:40:02

    9.ゾロ(展望台兼ジム)


    サニー号の中でもゾロがよくいる展望台はトレーニングルームも兼ねている。物も少なければ慣れてるのもあってまずここに来た。

    「白い本、ねえ…」

    ここに本が持ち込まれることはほとんどない。展望台だから他の仲間が休みに来ることはあるが、本を読むなら図書室や甲板、芝生の上の方が向いている。

    実際ダンベルを始めトレーニング器具や棚を退かして裏まで探しても、本などどこにもなかった。

    「ここにはねェか」

    次はどこを探すか…と呟きながら、ゾロは展望台を出た。


    (残り7ターン)



    1.女子部屋 2.大浴場 3.図書室 4.医療室 5.ソルジャードッグ 6.アクアリウムバー 7.ダイニング 8.ウソップ工房 9.男子部屋 10.内部操作室 11.機関室 12.食料庫 13.倉庫 14.見張り台


    本がある場所 dice1d14=11 (11)

    実際に探す場所 dice5d14=13 12 13 8 5 (51)  展望台以外で>>100と被ったら発見

  • 103125/08/01(金) 21:41:15

    入れ違ったか


    1.ゾロ 2.ナミ 3.サンジ 4.フランキー 5.ジンベエ

    dice1d5=2 (2)

  • 104125/08/01(金) 22:17:32

    8.ナミ


    女子部屋は男子部屋より物が多い。とはいえナミもロビンもそれぞれ整頓はしているので探し物に手間取ることはあまりない。先にロビンに許可をとっていたのもあり、ナミは手早く室内を調べ始めた。

    「ないわねえ…」

    へそくりの隠し場所まで探してもそれらしい本はない。それより…とナミは腕を擦った。

    「(なんだかさっきから、妙な感じがするのよね…空気が違うっていうか)」

    何かが迫ってきている気がする。空気の変質を肌で感じて、本能的に危険を察した。ルフィ達のような能力者所以のものではなく、ウソップ達のような見聞色でもない。航海士としての感覚。

    「早く見つけなきゃ…!」

    そうしてナミは他の場所を探すために女子部屋を出た。


    (残り6ターン)



    1.大浴場 2.図書室 3.医療室 4.ソルジャードッグ 5.アクアリウムバー 6.ダイニング 7.ウソップ工房 8.男子部屋 9.内部操作室 10.機関室 11.食料庫 12.倉庫 13.見張り台

    本がある場所 dice1d13=11 (11)

    実際に探す場所 dice4d14=3 10 4 4 (21)  展望台と女部屋以外で>>100と被ったら発見

  • 105125/08/01(金) 22:19:53

    見直したら>>102でウソップ工房が被ってんじゃねーかということはフランキー出たら本発見


    1.ゾロ 2.ナミ 3.サンジ 4.フランキー 5.ジンベエ

    dice1d5=3 (3)

  • 106125/08/02(土) 01:06:35

    7.サンジ(ダイニング)


    キッチンの棚を開けて食器や調理器具の奥まで調べても、本の影も形もない。冷蔵庫には仕込み済みの食材や作り置きの料理がところ狭しと入っているが、ここにもない。テーブルや椅子の下や裏まで探しても見当たらない。

    「ねェか…そりゃそうだよな」

    そもそもジンベエが男子部屋に眠りにいって昼に戻ってくるまでサンジを始め誰かしらがダイニングにいた。サンジにいたってはほとんどずっといた。一味の誰にもバレずに本を隠すことは不可能だ。まあ悪魔の実の能力なら人が直接隠す必要はないのかもしれないが。

    「(だがそうなると隠した奴とこの異常事態を起こしてる奴で、最低2人は敵がいることになるな)」

    最後に洗い物用のスポンジなどをしまってある棚を調べて、やはりなにもないのを確認し扉を閉めながら敵について考える。キッチンから出てタバコを咥え火をつけようとした時。

    シュカッ シュッ

    「ん?…点かねーな」

    オイルは十分入っているのにライターの火がつかない。何度か試したが点火の気配もなく、サンジはため息を吐いてダイニングを出た。



    (残り5ターン)


    1.大浴場 2.図書室 3.医療室 4.ソルジャードッグ 5.アクアリウムバー 6.ウソップ工房 7.男子部屋 8.内部操作室 9.機関室 10.食料庫 11.倉庫 12.見張り台

    本がある場所 dice1d12=2 (2)

    実際に探す場所 dice4d14=14 9 2 13 (38) 展望台、女部屋、ダイニング以外で>>100と被ったら発見


    1.ゾロ 2.ナミ 3.サンジ 4.フランキー 5.ジンベエ

    dice1d5=4 (4) フランキー出たら発見

  • 107二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 06:27:47

    >>3

    本当だ皆2だな…幸運の証だといいな

  • 108二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 11:19:45

    フランキーきたじゃん本発見!

  • 109二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 20:57:01

    ほし

  • 110二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 21:27:40

    >>108

    さて、どうなる?

  • 111125/08/02(土) 23:12:36

    6.フランキー(ウソップ工房)


    機関室へ向かおうとしていたフランキーはウソップの頼みを優先して、ウソップ工房の扉を開けた。

    「お、これ何だ?ははーん…さてはまた何か改造してるな?」

    ここにはとにかく物が多い。ロマンが詰まった楽しい部屋だ。本来の目的をうっかり忘れそうになるくらい、ついついあれこれ見てしまう。しかし物を作る者同士、触られたくないことや動かしてはいけないだろうものはわかる。極力それを避けて、部屋の半分ほどを探して回った辺りだった。

    「ん?」

    棚の中段、工具の奥に隠れるように紛れていたのは、白っぽい…。

    「もしかして…こいつか?」

    手のひらから小さな手を出して本を引っ張り出す。それは確かに、全体が白い本ではあったが…。



    侵蝕率

    dice1d100=31 (31) %

  • 112二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 00:35:00

    >>111

    ギリ耐えられるかな

  • 113125/08/03(日) 05:15:21

    ジンベエの話ではタイトルもない白い本だったはず。

    しかしフランキーが見つけた白っぽい本は、全体の3割程度が薄い青。下が濃く本の半ばに届かない辺りには色が薄くなり溶け消えるように白くなる。ヴェールを思わせるグラデーション。

    「絵か?それに…」

    雨水が文字も読み取れる。これは…。



    dice1d6=2 (2) 文字

  • 114二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 06:55:40

    >>112

    さて…

  • 115二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 15:47:18

    侵食ってなに
    何が侵食されてるの

  • 116二次元好きの匿名さん25/08/04(㜈) 01:08:57

    >>115

    怖いなぁ…

  • 117125/08/04(㜈) 07:01:10

    スペース的に文字はせいぜい6文字。うち辛うじて読み取れるのは2文字だけ。
    「”し”と”う”か…思いつかねェな」
    これは自分よりロビンの分野だろう。しかし…とフランキーは顎を擦った。
    頼れる仲間に任せたいが、能力者組は皆海水に触れた時のようにダウンしている。無理をさせるのは忍びない。まあいざとなればそうも言っていられないのだが。
    ともかくこの本が本当にジンベエが見たものかの確認も必要だ。善は急げとフランキーは甲板に戻るため部屋を出ようとした。

    ピチャン

    「?」
    水滴が落ちる感覚に反射的に足元を見る。確かに一滴分の水が落ちたような跡がある。天井を見上げるが水漏れはなさそうだ。となると自身の体から?
    「どっか濡れてたか?」
    パッと確認した限りではどこも濡れていない。首を傾げながらもフランキーはそのまま部屋を出た。

  • 118125/08/04(㜈) 07:48:18

    1.ゾロ 2.ナミ 3.サンジ 4.フランキー 5.ジンベエ

    dice1d5=5 (5)


    侵蝕率 31+dice1d30=19 (19) %

  • 119125/08/04(㜈) 14:41:39

    5.ジンベエ


    見つかったという本を差し出されたジンベエはそれを受けっとって、うん?と首傾げた。

    「色がついておるな」

    本の下半分くらいがうっすら水色に染まっている。パッと見の一瞬ではあったが、受けた白いという印象とは違う。

    「じゃあやっぱり違う本?」

    「いや、見た目は違うがこれで間違いないじゃろう」

    「そうなのか?」

    「ああ 問題は、なんで色がついているのか…誰かが塗ったわけでもあるまい」

    「もしかしてこの本、同じ形で色や文字がついているものとないものがあるのでは?」

    「待て待て、じゃあはっきり色とか絵がついてるやつと途中半端なやつとで他にも何冊もあるってことか!?」

    「それか、この本自体の表紙が変化しているかだな」

    「っていうかそれ何の本なんだ?」

    ゾロの言葉に内容を見てみるかとジンベエが本を開いた。



    本のどの辺りを開いたか

    1.最初の方

    2.中頃

    3.終わりの方

    dice1d3=2 (2)

  • 120125/08/04(㜈) 15:32:00

    本を中頃から開く。ぶわりと鼻につく匂い。

    バシャッ

    「うわ」
    「えっ」
    「なに、水!?」
    開いた本から水が溢れた。本の形をした容器だったわけではない。紙のページから水が溢れた。しかし。
    「おい大丈夫か?…って濡れてはいねェな」
    「え?そうなのか?結構な量の音に聞こえたけど」
    ウソップの言う通り、確かにバケツ1杯分はありそうな水が溢れたような音がした。しかし実際には足元も本も濡れてはいない。は?
    「毒や酸ではなさそうじゃ 今のは…」
    本を開いた時に感じたのは潮の匂いだった。ジンベエには空気のように馴染んだ水。
    「海水じゃな」
    本を開いた瞬間の匂いは海のそれだった。サニー号は確かに海の上だが、海上で感じる匂いと海水に浸かりながら感じる匂いでは濃さが違う。今のは正に、泳いでいる時に感じる潮の匂い。
    どういう事だと眉を寄せていた時、呻くような声が聞こえて6人は振り返った。能力者組だ。
    「おいお前らどうした!」
    「ロビンちゃん、しっかり!…ん?」
    「ルフィ!――これは」
    寄りかかっていたマストから崩れ落ちるように倒れたロビンを起こしたサンジとぐったりと動かないルフィを起こしたジンベエがそれぞれ濡れた感触に気づく。ルフィとロビンはびしょ濡れだった。チョッパーとブルックも。
    「濡れてる?なんで…」
    「誰かいるのか!?」
    波もきていないのに4人だけが海に落ちた時のように濡れていた。しかし見聞色全開で探ってもそれらしい気配がない。
    「原因はその本だよな」
    「そうだな、これをどうにかしねェと状況が悪化しそうだ」
    「えっえっどうする!?破るか燃やすか、あと捨てるか」
    「選択を間違えるとそれこそ悪化しそうで嫌ね …あとちょっと気になるんだけど」
    喉に手を当てながら、ナミが訝しげに言う。

  • 121125/08/04(㜈) 15:33:12

    「何だ」

    「なんか、息苦しくない?」

    「あ、それおれも思った 気のせいじゃなかったか」

    「おれはさっきから、妙に体が重い気がするんだよなァ」

    「そうか?わしはなんともないんじゃが」

    「起こってる異常事態の質が海に関わってるっぽいから、ジンベエだけは平気ってことか…?」

    何せジンベエは海中にアドバンテージをもつ魚人。ということはジンベエであれば対抗できる?何か思い当たることはあるかと訊かれたジンベエはしばらく考え込んで、それから。



    1.燃やす 2.海に捨てる 3.斬る 4.上書きする 5.破る

    dice1d5=5 (5)

  • 122二次元好きの匿名さん25/08/04(㜈) 18:42:12

    >>113

    全体の3割程度が薄い青で下が濃く…本の半ばに届かない辺りには色が薄くなり溶け消えるように白くなっててヴェールを思わせるグラデーション……なんか……海の中の絵みたいだな……

    読んでてふとそう思っちゃったんだよな…

  • 123二次元好きの匿名さん25/08/04(㜈) 19:07:45

    不穏な空気

  • 124二次元好きの匿名さん25/08/04(㜈) 19:18:03

    >>117で6文字でしとうが確定だから…うは海かもしれない、しはわからん

  • 125125/08/05(灍) 00:10:41

    破る(残り4ターンで成功しなかったらアウト)

    1.成功

    2.失敗

    dice1d2=2 (2)

  • 126125/08/05(灍) 03:09:24

    状況的に、この異常事態にこの本が関わっていることは間違いない。何かのの能力者だとしたら媒体を破壊することで影響を消すのがセオリー。万国ではシャーロット・モンドールが本を操る技を使っていたが、類似のものの可能性がある。

    あの時は本を燃やした。ただこの本は海水を吐き出したり関連した影響を出すようだから効果が期待できるかどうか。

    「…よし!」

    燃やすのではないが破損させれば影響を消すことができるかもしれない。ジンベエは本を両手でぐっと掴むと力任せに破ろうと力を込めたが――。

    「ぬぅッ…!」

    破れない。紙のはずの本は武装色を込めた手でも破れなかった。そればかりか、能力者組がさらに苦しそうに喘ぎ、ゾロ達までもが呼吸に以上を感じ始める。

    「対処方法を間違えれば状況が悪化するか…!」

    こうなると下手なことができない。ジンベエは本を掴んだ手から力を抜かざるを得なかった。



    侵蝕率 50+dice1d20=11 (11) %

    1.燃やす(フランキー) 2.海に捨てる(サンジ) 3.斬る(ゾロ) 4.上書きする(ウソップ) 5.落雷(ナミ)

    dice1d5=4 (4)

    破る(残3ターンで成功しなかったらアウト)

    1.成功 2.失敗

    dice1d2=2 (2)

  • 127二次元好きの匿名さん25/08/05(灍) 11:37:07

    相変わらずダイスはバドエン傾向か?

  • 128二次元好きの匿名さん25/08/05(灍) 20:07:53

    >>127

    バトエンって何?

  • 129二次元好きの匿名さん25/08/05(灍) 20:44:34

    >>128

    バッドエンド

  • 130二次元好きの匿名さん25/08/06(ć°´) 03:40:11

    保守

  • 131125/08/06(ć°´) 11:49:20

    4.ウソップ(侵蝕率61%)


    「くそっ、どうすれば…!」

    「!なあ、なんかその本濃くなってないか!?」

    「濃く?…あ!」

    ウソップの指摘通り、真っ白にうっすら水色が差していた本の青が濃くなっている。

    タイトルらしき文字も


    dice1d4=1 (1) 文字

  • 132125/08/06(ć°´) 12:07:10

    タイトルらしき文字も1文字識別できる程度になっていた。”し”と”う”の間に”の”。

    「自体の進行に並行して本来の絵柄が出てきてるってことか…!?」

    「あっ、じゃあよ!」

    色が濃くなるという状況にヒントを得たというようにウソップがバッグを漁る。取り出したのは筆と一つの白い瓶。

    「なんだそりゃ」

    「おれ様印の特性ペンキ!!こいつで…」

    フタを開けると中のペンキに筆をつけ、本の表紙にべちゃっと塗りつける。上書きしてしまえということだ。

    「これでどうだ!」

    …

    「何も変わらないじゃないのよ!!」スパンッ

    「あべしッ!!」



    侵蝕率 61+dice1d20=11 (11) %

    1.燃やす(フランキー) 2.海に捨てる(サンジ) 3.斬る(ゾロ) 4.落雷(ナミ)

    dice1d4=3 (3)

    破る(残2ターンで成功しなかったらアウト)

    1.成功 2.失敗

    dice1d2=2 (2)

  • 133125/08/06(ć°´) 12:39:08

    3.ゾロ(侵蝕率72%)


    咳き込む音が聞こえて振り返ればルフィ達が水を吐いていた。ゴポ、と濁った音。

    「おいルフィ!」

    「ッ、おい…!なんだこの重さ!重力が増してるみてェな…」

    「その本寄越せ!ぶった切ってやる!!」

    焦れたゾロが刀に手をかける。岩でも鉄でも斬れるゾロならば。そう思ったウソップが本を投げたが。

    ガチッ

    「あァ!?」

    ベチャッ

    刀が抜けず、投げた本は芝生の上に落ちた。

    「おい何遊んでんだてめェ!」

    「遊んでねェよ!クソ、どうなってやがる!」

    どれだけ力を入れても3本の刀全てが抜けなかった。なにかに押さえつけられている?それとも刀自体が斬ることを厭っているのか。



    侵蝕率 72+dice1d20=19 (19) %

    1.燃やす(フランキー) 2.海に捨てる(サンジ) 3.落雷(ナミ)

    dice1d3=3 (3)

    破る(残1ターン/⇣の次/で成功しなかったらアウト)

    1.成功 2.失敗

    dice1d2=2 (2)


    dice1d3=3 (3) 文字

  • 134125/08/06(ć°´) 15:29:51

    2.ナミ(侵蝕率91%)


    急激に悪化していく能力者4人を見てナミが半恐慌状態になる。

    「ゼウス!!」

    「なんだぁ?ナミ〜」

    天候棒から下僕を呼び出し芝生に落ちた本を指して。

    「全力でやって!!――雷霆!!」

    バリバリバリ!!

    「どうだ!?」

    「…ダメだ、焦げひとつねェ!」

    「ゼウス!あんた今のいつもより弱かったわよ!」

    「ごめんナミ〜!でもここ変だ、力はいんねェよ〜…」

    「ゼウスは悪魔の実の能力由来の存在だからな…ルフィ達と同じく影響を受けてるんじゃねェか」

    「そんな…じゃあどうしたら」



    侵蝕率 91+dice1d9=9 (9) %

    1.燃やす(フランキー) 2.海に捨てる(サンジ)

    dice1d3=2 (2)

    破る(ここで成功しなかったらアウト)

    1.成功 2.失敗

    dice1d2=2 (2)

  • 135二次元好きの匿名さん25/08/06(ć°´) 16:05:02

    終わった…しかも侵蝕率も綺麗に100%になってる…!!

  • 136二次元好きの匿名さん25/08/06(ć°´) 16:19:45

    スレ立て時間の2の呪いがこんな形で

  • 137二次元好きの匿名さん25/08/06(ć°´) 17:04:03

    うおおおこれはどうなってしまうんだ……!?

  • 138二次元好きの匿名さん25/08/06(ć°´) 18:08:41

    このレスは削除されています

  • 139125/08/06(ć°´) 18:17:45

    1.サンジ

    「破れない斬れない雷でも燃やせないってなると…」
    「こうなったらもう逆に海に捨てて海水漬けにしてやるか!?」
    そう言ったサンジが本を手に取り、投げるフォームに入った瞬間。

    ゴポッ

    「ゔ」
    「あ゙…」
    水分が胃から迫り上がってくる感覚。ルフィ達だけでなく、ゾロ達も水を吐いた。濃い塩気、海水だ。
    サンジの手から本が落ちる。耐えきれず膝をついた仲間達に唯一無事なジンベエが声を張り上げた。
    「おいお前さんら!しっかりせい!」
    必死に仲間を呼ぶジンベエの足元で、すっかり青くなった本からじわりと海水が滲んだ。文字も全てはっきり読める程度に浮かび上がっている。だがジンベエはそれに気づかず、倒れた仲間たちを呼び続けた。
    晴れた空の下、ジンベエの声だけが太陽の船に響いている。

  • 140二次元好きの匿名さん25/08/06(ć°´) 23:18:48

    えっ………………?

  • 141二次元好きの匿名さん25/08/07(㜍) 01:01:42

    終わった・・・・

  • 142125/08/07(㜍) 03:09:45

    0.ジンベエ

    一頻り仲間に呼びかけ続けたジンベエは、途中でふと違和感に気づいた。
    ルフィ達は気を失っている。しかし死んではいない。なんならルフィについては頂上戦争の時の生と死スレスレの境界にいたあの時の絶望感がない。長く海賊を続けてそれなりの経験があるジンベエにはその絶対的な違いがわかった。
    「これは…」
    全員を確認したがやはり誰も死んではいない。しかし呼びかけへの反応はないし、ただ眠っているというほど安易ではなく、命の危機とは違う危険性を感じる。
    ひとまず幾分落ち着きを取り戻したジンベエは本を帯に挟んだ後全員を並べて寝かせ、濡れた体を拭くためにタオルを取りに走った。あのままだと体が冷えてしまう。今は一応死んではいないとしても何がきっかけでまた状態が悪化するかわからない。

    あるだけのタオルを使ってなお誰一人覚醒の気配を見せなかった。
    「さて…」
    何かあるとすればやはりこの本だろう。帯に挟んだ本を手にどっかりと座り込む。真っ白だった本は見事な青に染まっていた。これがこの本の本来の姿なのだろうか。

    『ましらのうみ』

    海底を思わせる深い青に、泡のような白い文字が刻まれていた。

  • 143二次元好きの匿名さん25/08/07(㜍) 11:02:58

    これはもしかして救済ルートくる?

  • 144二次元好きの匿名さん25/08/07(㜍) 13:37:43

    これで救済がなかったら泣いちゃうよぉ!

  • 145125/08/07(㜍) 20:45:56

    他のキャラ及び海賊が関わるかどうか

    1.関わる 2.関わらない

    dice1d2=1 (1)

  • 146二次元好きの匿名さん25/08/07(㜍) 23:56:50

    >>145

    さて…今回は誰だ?前はローだったけど……

  • 147125/08/08(金) 00:38:32

    誰が関わるか(キャラによっては周辺キャラも関わる)

    せっかくなんで超新星(−ルフィ&ゾロ)から


    1.カポネ・ベッジ

    2.ジュエリー・ボニー

    3.バジル・ホーキンス

    4.ユースタス・キッド

    5.スクラッチメン・アプー

    6.X・ドレーク

    7.ウルージ

    8.キラー

    9.トラファルガー・ロー


    >>151

  • 148二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 01:19:38

    ホーキンス

  • 149二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 01:35:36

    dice1d9=9 (9)

  • 150二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 08:27:43

    ドレーク

  • 151二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 08:41:48

    dice1d9=3 (3)

  • 152125/08/08(金) 17:24:54

    >>151

    ホーキンス了解

    残り50で終わるだろうか

  • 153二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 21:38:22

    このレスは削除されています

  • 154125/08/08(金) 21:44:19

    1-A.ジンベエ

    『ましらのうみ』と題された本を開いて、ジンベエはおやと目を見張った。
    中身はほとんど真っ白で、読めるのは最初の数ページだけ。完成しているのは外側だけらしい。ひとまず読める分だけ読んでみようとページを戻す。
    本自体は絵本調で、ページの大部分をシンプルな絵が占め文字が数行書かれているのみ。内容は4匹の動物が宝を探して旅をする、というものだ。
    「…?」
    なんだろう、何かこの動物達に既視感が。
    いや、それよりこの内容が何か現状の解決に関わるのだろうか?そう思いながらページを進めるとすぐに白いページに行き着いてしまった。さてここからどうするか。
    「何か書き込んでみるか?いや、しかし何を…うん?」
    もしかすると今浮き出ているこの内容はウソップが本に塗ったペンキ由来なのかもしれない。ならばさらにペンキをつければ続きが出るだろうかと考えていたところ、真っ白だったページにじわりと絵と文字が浮かんできた。

  • 155二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 04:14:10

    >>152

    恐らく終わらないだろう

  • 156125/08/09(土) 05:58:54

    >>155

    これがぴえんという感情…


    スタート

    1.全員一緒

    2.バナバナ

    dice1d2=1 (1)

  • 157二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 10:28:36

    このレスは削除されています

  • 158二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 13:42:13

    >>152

    だいじょうぶだいじょうぶ!このスレが2になろうが3になろうが気長に待つよ……無理だけはしないで……


    >>157

    あれ?ルフィとチョッパーとブルックとロビンなら万国に行ってないのはロビンだけのはずだけど……

  • 159125/08/09(土) 14:17:11

    >>158

    ほんとだ普通に位置間違えた

    寝てから打つべきだったわ修正させて…


    ホーキンス登場まで

    dice1d5=1 (1)

  • 160125/08/09(土) 14:20:21

    1−B.???

    「チョッパー!見ろこれ!いい感じの棒見つけたぞ!」
    「お?おおお〜〜!でっかいな!かっこいいな!」
    なかなかの大きさと反りのある木の棒を手にぶんぶん振るルフィと目を輝かせるチョッパー。それを微笑ましげに見るロビンとブルック。
    「ふふ、空島を思い出すわ」
    「いやァいいですね、空島!私も行ってみたい!」
    4人は人工物の見当たらない森の中を歩いている。山のようで多少険しい道だが、それで根を上げるほどかわいい者はいない。
    「しっかし、ここどこだろうなァ〜?」
    「私達、どうやらジンベエさんが見たという白い本を媒体にした攻撃を受けたようなんですがねェ…」
    「何をしたいのか、させたいのかイマイチわからないわね それにこの山…静かすぎるわ」
    「生き物のニオイが全然しないぞ」
    あまりにも静かな山。野生の動物がいないのはもちろん、虫すら見ない。動物はまだしも虫まで?あり得るだろうか、そんなこと。
    「なんかアレだな、ビッグマムのところの奴の本とか鏡の中みたいだな」
    むぅ、と口を尖らせて言うルフィに万国に行っていないロビンは本?鏡?と意味が通じない。ブルックがそういう能力者がいたんですよと雑にフォローした。
    しかしなるほど、確かにこの奇妙な静けさは現実感のなさともいえる。う〜ん?と揃って首を傾げていたが、しかしふいにブルックが「あ」と呟いた。
    「もしかしてここ、あの本の中なんてことは…ないですよねェ!さすがに!」
    ヨホホホ!と笑うブルックの声に、3人は目を輝かせたり声にならない悲鳴を上げたり楽しげ微笑んだりと、三者三様の反応を返した。

  • 161125/08/09(土) 14:40:36

    2-A.ジンベエ

    どうやら本の内容は時間経過で浮かび上がってくるようで、4匹の動物の旅はそこから数ページ続いている。
    森の中を歩き、川を越え、今は遺跡のようなものを見つけた。遺跡の中でそれぞれ好きに散策している動物たち。サルは遺跡の上に飛び乗りタヌキは馬に乗って辺りを見ている。そしてツルは遺跡を調べているような格好。
    「…」
    むむむ、とジンベエの眉間にシワが寄る。なんとなく。なんとなくこの動物たちに、やはり既視感が。
    特にこの、麦わら帽子を後ろに下げたサル。ご丁寧に胸の傷まであるときた。
    「やはりこれは…ルフィ達かのう?」
    本に閉じ込めるというと思いあたるのがシャーロット・モンドール。彼は人を本の世界に引きずり込める書籍人間だ。これが彼の能力なら、この本を燃やしてしまえばいいのだが。
    とはいえ、こんな時間経過で内容が浮かび上がる本なんて彼の能力の範囲内だろうか?
    それにもう一つ気になることがある。もし仮にこれがルフィ達だとしたら、同じように今意識のないゾロ達は?
    本の中にいいるかもしれないのは先に倒れた能力者4人。その後に倒れた自分以外のクルーは今のところ本の内容には反映されていない。
    どうしたものか、とジンベエは頭を掻いた。

  • 162125/08/09(土) 19:12:37

    2−B.???

    やっと森を抜けた先には大きな川があった。橋はないが超えるのは容易い。
    「いっくぞー!」
    「わあああああッ!!」
    「ロビンさん、少々失礼しますね」
    「ありがと」
    ルフィがチョッパーを巻き込んで腕を伸ばしてびゅんと跳び、ブルックがロビンを抱えてひょいひょいといくつかの岩を跳び移る。
    そこからさらに大きな谷を越えて進んだ先に、それはあった。

    「うわ、何だこれ!」
    「遺跡…廃墟?」
    「これはなかなか…」
    「おお〜!」
    開けた場所に形を無くした建物や明らかに人工的に削られた石、崩れた建造物などが散在している。ルフィは早速、足場の悪さもものともせずそれらに飛び乗った。ひび割れた石畳に足を取られたチョッパーをブルックが抱え、ロビンはそこらの建造物の中から当たりをつけて調べ始めた。
    「何かわかりそうですか?ロビンさん」
    「ダメね…文字や模様らしいものも見当たらないし、造形も崩れすぎてて詳しくは…もっと奥まで行ってみないと」
    ロビンの言葉に「では」とブルックがルフィを呼ぼうと振り返ると、瓦礫の上を飛んで遊んでいたルフィがじっと突っ立ているのが見えた。おや?
    「ルフィさん?どうされました?」
    「誰か来る」
    「えっ」
    「ほんとだ、匂いがする」
    何かの匂いを嗅ぎ取ってチョッパーもスン、と鼻を鳴らす。潮のような、でもどこか獣臭いような?
    数秒とせずに瓦礫の間から現れた気配と匂いの主に、4人は揃って驚きの声を上げる。
    「お前…!」
    「バジル・ホーキンス!?」
    長い金髪、特徴的な眉、ルフィと同じ最悪の世代。魔術師、バジル・ホーキンス。ワノ国では敵だった男が記憶のままの姿で現れた。

  • 163二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 22:59:19

    ホーキンスはワノ国で退場したはず…ということは幻覚?

  • 164二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 04:02:43

    本の中?にいるのは能力者だけか

  • 165二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 06:50:31

    >>129

    そうか、わかった?

  • 166二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 16:27:50

    ホーキンス1人?

  • 167125/08/10(日) 23:49:52

    3−A.ジンベエ

    新しく浮かび上がったページは4匹の動物が馬に出会う絵だった。馬なら元より4匹の…言ってしまえばおそらくブルックを表しているのだろう馬がいたが、それとは別の馬だ。
    「…なんじゃ、この馬…見覚えが…」
    スラッとしたシルエットにウェーブのかかった金毛、目の上の三角…。三角…。
    「――バジル・ホーキンスか?」
    ワノ国で敵だった真打ちの男。特徴的な三角から連想してしまったが、いやしかし彼はワノ国でキッド海賊団のキラーに敗北したと聞いている。確かその際に片腕を無くしたとか。
    そもそもワノ国から出国どころか生死すらわからない男だ。こんなところに…本の中に?いるわけがない。首を振って考えを改めようとした次のページで。

    馬がタロットカードを広げていた。

    ――藁野郎(バジル・ホーキンス)じゃねェか!!!

    ジンベエの脳内で気を失ったままのウソップがキレのいいツッコミをした。

  • 168二次元好きの匿名さん25/08/11(㜈) 08:43:38

    脳内再生余裕

  • 169二次元好きの匿名さん25/08/11(㜈) 08:51:01

    >>168

    そうか

  • 170二次元好きの匿名さん25/08/11(㜈) 18:18:45

    3-B.???


    「バジル・ホーキンス…!?」

    最初に声を上げたのはロビンだった。ブルックは同時に警戒体制に入り、チョッパーは悲鳴をあげて物陰に隠れる(隠れてない)。一泊遅れてルフィが思い出して「あ、ワラのやつ!」とホーキンスを指差した。

    一方ホーキンスの方はというとこちらも想定外の事だったようで、わずかに目を見開いたかと思うと懐に手を入れーー。


    ペラッ


    タロットカードを広げた。

    攻撃かと身構えてもそんな気配は一切なく。ワノ国で会った時とは違い敵意の欠片もない佇まいにルフィ達が肩透かしをくらう前で何やら呟いていた。


    「ーーー…の確率、 dice1d100=98 (98) %…」

  • 171二次元好きの匿名さん25/08/11(㜈) 20:22:33

    98%か…かなり高いな
    何の確率かわからんが大丈夫なのか?

  • 172125/08/11(㜈) 22:24:57

    ――98%?何が?
    辛うじて聞き取れた数字部分だが何のことだろう。自分たちが本物か、とか?あるいは戦ったとしての勝敗?
    しばらくカードをじっと見ていたホーキンスはその目線を4人に向ける。今度こそ攻撃がくるかと思えば、大きなため息を吐いた。
    「お前達、白い本に覚えがあるな?」
    「!あなた、あの本のことを知っているの?」
    「え?そうなんか?」
    ロビンの言葉に少しの間、ホーキンスは複雑そうな表情で黙り込む。
    「…麦わら」
    「ん?なんだ?」
    「海峡のジンベエが仲間になったというのは本当か」
    「おう!なったぞ!」
    「今は一緒じゃないのか」
    「ん〜、船にいると思うぞ な!」
    「え?ええ、そうですね」
    突然話を振られたブルックは記憶を探る。海に飲まれているような脱力感の中、ジンベエの声が最後まで聞こえていたのを覚えている。自分たちはなぜかこんなところにいるが、おそらくジンベエだけは無事なはずだ。
    それを聞いて、ホーキンスは何かに納得して「そうか」と頷くとパラララ…とカードを回収した。そして。
    「ついてこい」
    そう言って敵であるルフィ達にあっさりと背を向けた。

  • 173125/08/12(灍) 03:02:06

    4−A.ジンベエ

    本に絵と文字が浮かび上がる速度は早くはない。そのためジンベエは周囲への警戒と仲間の様子見を挟みながらページを進めていた。本の中で5匹になった動物たちがどこかへ向かうのを見た後、仲間の方へ目を向ける。
    皆は相変わらず気を失ったままで、一見ただ寝ているようにしか見えない。
    本の中に出てくるのは4人だけ。ゾロ達はなぜ出てこないのだろう。気を失うまで時間差があったから、そのせいだろうか。それともシンプルに能力者だけが本の中に入っている?
    「そういえばホーキンスも能力者じゃな」
    となるとこの説が有力か。能力者は本に取り込まれ、それ以外の者は意識を奪われる。
    しかしそうなると――わしは?
    どうやらイレギュラーらしい自分に、ジンベエははて、と首を傾げた。

  • 174125/08/12(灍) 03:42:35

    4−B.???

    ホーキンスは敵なのだから罠かもしれないのに軽率についていってはいけない。
    背を向けたホーキンスにほいほいついていこうとしたルフィを、ロビンとブルックはそう言って止めた。それに対しホーキンスは気を悪くした風でもなく、自分はもう敵ではないと訂正する。
    「ワノ国では確かに百獣海賊団に属していたが、カイドウはお前が倒しただろう」
    「それでもあなたは海賊でしょう?」
    「…ついて来るも来ないもお前達の自由だ だが当てもなくこの島を歩き回ったところで船には戻れんぞ」
    この言い分からしてホーキンスが何か情報を持っているのは間違いなさそうだ。実際何もない誰もいないこの島がどこなのか、今どういう状況なのか憶測すら満足にたてられない自分たちの立場は弱い。結局後に続くことになった。


    「あれが1つ目だ」
    廃墟郡を抜けてしばらく歩いたところに小さな洞窟があった。ホーキンスがルフィたちを案内したい場所は2つあるという。その1つ目が洞窟のようだ。

  • 175125/08/12(灍) 03:57:51

    5−A.???

    部屋の窓から見える海が好きだった。どこにも行けない自分の小さな世界。
    外に出られないならとスケッチブックを与えられ、海や鳥をよく描いた。字の練習にとその時見たもの思ったこと感じたことを書くようになった。
    それでも小さな窓から見える世界には限界がある。だから今度は想像の世界を描いた。行ったこともない島や見たこともない生き物、食べたことのない料理。日記のような絵本のような紙の束は少しずつ増えていった。スケッチブックは絵本になった。



    かえりたい

  • 176125/08/12(灍) 04:17:25

    5−B.洞窟

    「うわ、深ッ!」
    「あまり身を乗り出すな 落ちるぞ」
    洞窟の奥にでも行くのかと思えばまだ入口の光も途切れないところで先には進めなくなっていた。
    地面がない。洞窟の中にぽっかりと穴が空いている。崩れたのね、とロビンは辺りを軽く調べながら言った。
    「能力を使って底までさらってみたが、深さはともかくほぼ縦穴だ 一度落ちたら簡単には登れない」
    「なるほど…しかしどうしてこちらに?何かあるようには見えませんが」
    「…最初にこの島で目覚めた時、お前たちと同じように島中を調べた。ここにもその途中で入り、この穴蔵に落ちかけた。もののついでに底を調べたところ、ある物を見つけた」
    「あるものってなんだ?」
    「人骨だ」
    サラッと吐かれた言葉にチョッパーが絶句する。ロビン、ブルック、なんで平然としてるんだ。ルフィは話をきいてくれ。
    「事故?」
    「おそらくな …この島には、生き物がいないだろう」
    「ええ、動物も、鳥も、虫すらもいないわね」
    「そんな中で見つけた骨だ 何かあると考えた 実際この島には他に同じような骨はなかったしな」
    ふとチョッパーは、いつからホーキンスがこの島にいるのか気になった。だって彼はどれだけこの島を調べたのだろう?小さいように見えるが人一人で調べるのはそれこそ骨だろうに。
    「その骨は今どこに?」
    「…ついてこい」
    次の場所に向かうらしい。穴蔵に背を向けて、5人は洞窟を出た。

  • 177125/08/12(灍) 04:26:39

    6−A.???

    自分をそのまま描くのはなんとなく恥ずかしくて、主人公はサルにした。鳥でもよかったけれどサルの別名はましらというらしく、親近感が湧いた。
    絵本が何冊か完成する頃には少しずつ外に出られるようになってきて、それが嬉しくてよく外で描いた。両親が心配するから遠出はしなかったけど。
    特に村の外にある洞窟は崩れそうな気配があるから絶対に近づいてはいけないと言われていた。洞窟は暗いしあまり入りたくはない。それより青い空を、キラキラ輝く海を見たい。見て、描きたい。本の中でならどこにでもいけるから。
    そう、思っていたのに。


    かえりたい

  • 178二次元好きの匿名さん25/08/12(灍) 06:40:10

    何か不穏な空気の本だな…?

  • 179125/08/12(灍) 14:30:27

    6−B.子ども部屋

    連れてこられたのは先程の廃墟群の外れ、崩れかけている一件の家。海面の煌めきがチカチカと目に入って眩しい。ホーキンスは勝手知ったるとばかりにドアもない家に入るとそのまま足を進め、たどり着いたのは一つの部屋。机や棚の小ささから子ども部屋だろう。その小さなベッドの上に、子ども1人分の人骨が並べられていた。
    「これが?」
    「ああ」
    洞窟で見つけたという人骨。チョッパーとロビンが骨を調べ始める横でルフィは部屋の中を見ていた。本が多い。でも難しい本ばかりではない。それに絵も多かった。拙い絵だ。この部屋の主が描いたのだろう。壁の棚に見覚えのある本を見つけた。あの白い本と同じ。
    「それはこの子どもが描いたものだ」
    「そうなのですか?なぜそのようなことまで…」
    「スケッチブックや本に書かれている文字の筆跡が似ているからな」
    「じゃあジンベエが見つけたあの本も、こいつが描いたのか?すげェな!」
    ルフィの言葉にホーキンスがピクリと顔を上げる。
    「海峡のジンベエが?そうか…」
    そう呟いたきり、何か考え込んでいる。
    「あの本の正体はわかったわ でもどうして私達はその本の持ち主のいた島に来ているのかしら」
    「ここは現実ではない あの本の中だ」
    「えっ」
    「本の中!?当たってんじゃんブルックすげえ!」
    「ヨホホホホ!お褒めに預かり光栄です!」
    「えっ!じゃあ本当にこれビッグマムのところの奴の能力なのか!?」
    「…?ビッグマムの部下にそういう能力者がいるのか?」
    「おう!あの時は…ジンベエが本を燃やして助けてくれたんだっけ」
    「じゃああの白い本を燃やせばおれ達サニー号に戻れるのか!?」
    「そういえば燃やすのは試してなかったわね」
    「このことをなんとかジンベエさんに伝えないといけませんね…どうしました、ルフィさん?」
    本を燃やせば…という話の流れでルフィが難しい顔をし始めた。どうした。
    「でもさあ…あの本、こいつが描いたんだろ?」
    ゔ。ベッドの上の人骨。たぶんまだ年齢的に子どもが描いた本、それを燃やすのは確かにそれはちょっと…と4人は黙り込んでしまった。
    「なあ、他に何かないのか?この本から出る方法」
    黙ってルフィたちの会話を聞いていたホーキンスは、ルフィに話を振られて数秒ルフィをじっと見ると、最後に小さく息を吐いた。
    「ある 現実で、あの本をこいつに返せばいい」

スレッドは8/13 00:30頃に落ちます

オススメ

レス投稿

1.アンカーはレス番号をクリックで自動入力できます。
2.誹謗中傷・暴言・煽り・スレッドと無関係な投稿は削除・規制対象です。
 他サイト・特定個人への中傷・暴言は禁止です。
※規約違反は各レスの『報告』からお知らせください。削除依頼は『お問い合わせ』からお願いします。
3.二次創作画像は、作者本人でない場合は必ずURLで貼ってください。サムネとリンク先が表示されます。
4.巻き添え規制を受けている方や荒らしを反省した方はお問い合わせから連絡をください。