- 1二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 18:10:00
あらすじ
隠しボスをしばきあげ、崩壊するボス部屋から壁抜けで脱出したシマキンたち
“ダンジョンの狭間”と呼ばれる何もない空間に落ちてしまうが「未実装データ」という謎のアイテムを取得した事で生還する
困惑しつつも、戻れたことを喜ぶシマキンたちだったが、そこにシマキンかアンリが三大巨頭の空席に座るよう促す"強引な男"が現れ、去っていった
悲しき前スレ
てめえが〈回避〉スキル持ちのアンリ・クリートか?|あにまん掲示板dice1d3=@3 (3)@1.しばきあげたらあっ2.仲間にしたらあっ3.友達になったらあっシマキンのレベル dice1d100=@22 (22)@レベル84以上で…おおっ 今なら猿先生の弟子畑優似…bbs.animanch.comそして私はキャプテン・壁抜けッスル
このスレを見てる君は選ばれし者
「最弱な僕は<壁抜けバグ>で成り上がる~壁をすり抜けたら、初回クリア報酬を無限回収できました!~」を掴むチャンスを与えられた強き者
単刀直入に言おう 日本に有るある漫画と小説をぶち読んでほしい
名は「最弱な僕は<壁抜けバグ>で成り上がる~壁をすり抜けたら、初回クリア報酬を無限回収できました!~」前回レベル22になった冒険者で"突然変異の防御無視スキル"を持つ少年だ
もちろんめちゃくちゃ速い
しかもこの読書には絶対守らなければならない条件がある
「最弱な僕は<壁抜けバグ>で成り上がる~壁をすり抜けたら、初回クリア報酬を無限回収できました!~」を読むには本かマガポケなどのアプリでなければならない
違法サイトなどは使用禁止
なぜなら万が一にも"売り上げ"を傷つけてはならないからだ
何よりも"売り上げ"が大事なんだ
ぶっちゃけこのおサイフの中身なんてどうでもいいんだ
"売り上げ"さえ上がってくれればなぁ
さぁ読書量に自信のある者は今すぐ書店へ行け
「最弱な僕は<壁抜けバグ>で成り上がる~壁をすり抜けたら、初回クリア報酬を無限回収できました!~」を全巻売り切れさせろ
急げっ 乗り遅れるな 「最弱な僕は<壁抜けバグ>で成り上がる~壁をすり抜けたら、初回クリア報酬を無限回収できました!~」を掴むんだ
"最弱な僕は<壁抜けバグ>で成り上がる~壁をすり抜けたら、初回クリア報酬を無限回収できました!~・ラッシュ"だ
最弱な僕は<壁抜けバグ>で成り上がる~壁をすり抜けたら、初回クリア報酬を無限回収できました!~ | 【第1巻宣伝話】 / マガポケ | 少年マガジン公式無料漫画アプリレアアイテムゲットしまくり!!ステータス爆上げしまくり!!〈回避〉スキルで初回しか手に入らないレアアイテムを無限回収し、底辺から成り上がれ!!病弱な妹のために稼がなくてはいけない少年・アンリ。だが、外れスキル〈回避〉しか持たないせいで、パーティーをクビになってしまう。絶望するアンリだったが、〈回避〉スキルで壁をすり抜けられることに気付き!?pocket.shonenmagazine.com - 2二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 18:23:29
初めはシマキンがここまで活躍するとは思いませんでしたね…マジでね
- 3二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 18:23:49
おーっダイマッスルやん
ムフフ…とっても楽しみなのん - 4二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 19:01:51
いつでも最弱な僕は<壁抜けバグ>で成り上がる~壁をすり抜けたら、初回クリア報酬を無限回収できました!~をお勧めできる状態にある
このスレは本気だ
- 5二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 19:31:05
普段はダメダメェな🎲結果なのにここぞという時に当たりを引きまくって負けイベをボボパンしたシマキンを誇りに思う
- 6二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 19:51:11
リンク先の公式宣伝マンガ見たらとんでもない“雑コラ・ラッシュ”が襲いかかってきて腹筋がバーストしたんだッ
- 7二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 20:03:12
- 8二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 21:12:11
丈夫なはずの鋼の盾が、素手の圧力で粘土のごとくつぶされ、鉄製の剣が小枝のようにポキリと折られる
武器店の店主、ドンは落ち着いていられなかった
常連の二人──まだ駆け出しの冒険者たちが、上級冒険者を助けるために、自分たちのレベルをはるかに超えるトランパダンジョンへと向かってしまったからだ
彼のそばには、苛立ちと不安をぶつけるように握り潰した武器や防具が、無惨な姿で山のように積み上がっていた
ドン(クソッ…あいつら、早く無事に帰ってこい…!)
数多くの冒険者が行方不明になっているダンジョンに、レベルが低い二人が潜り、遭難者を救出するなど──
奇跡という言葉はあるが、たとえ幸運に恵まれたとしても、最低限の実力がなければそのチャンスすら掴めないだろう
カウンターに頬杖をつき、指でトントン叩きながら、ドンはせめて二人が諦めて引き返してくることを祈った
その時、店の扉が軋んで開く
ドン「悪い、今は商売どころじゃ──」
言いかけた彼の目に飛び込んできたのは、上級冒険者の少女を背負った“レベル1”の少年と、その仲間を背負った彼の友の姿だった
衝撃に、じわりと涙腺が緩む
気がつけば、ドンは滝のような嬉し涙を流しながら、二人に駆け寄っていた - 9二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 21:29:32
ムフフ…それはよかった
- 10二次元好きの匿名さん25/07/23(水) 22:41:32
ドンさん=神
漫画版に登場するキャラでめちゃくちゃいい人なんや - 11二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 00:42:25
- 12二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 08:10:16
- 13二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 14:25:32
シマキン「いやぁ 待っててくれる人がおるってのはエエもんやのォ」
アンリ「そうですね…!僕たちの無事をあんなに喜んでくれるなんて…とても嬉しかったです」
回復薬で傷は治ったものの、未だに意識が戻らない三人をドンに預かってもらい、二人は妹の所へ急ぐ
シマキン「ほいだらおどれを待ってる妹さんの為にも先に家まで行った方がええんやないケ おお?」
アンリ「そうですね!では行かせて頂きます」ビュン
回復薬を握りしめ、風を切るような速度で家へと向かうアンリ
その胸の中は、達成感で一杯だった
“永遠のレベル1”と呼ばれていた自分が、恩人の命を救えるほどに強くなれた
昏睡状態の妹を救うことも、絵空事では無くなった気がする
アンリ「エレレート…シマキンさんのお陰で、いつかまた…お前の笑顔を見れそうだよ」
彼はそう呟き、視界に映る住み慣れた家を見据え、心を弾ませながら駆けていった
- 14二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 19:10:22
保守
- 15二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 22:44:07
- 16二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 00:25:15
はうっ
- 17二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 07:06:31
いやああああ (PC書き文字)
- 18二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 11:46:10
(その展開は)あかんやん
- 19二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 13:46:14
アンリ「あ…ごめんごめん!やり直すねっ」
たぶん、時間に焦ったせいで飲ませ方を間違えたんだ
自分にそう言い聞かせながら、溢れたぶんを拭き取って、今度はもっと慎重に回復薬を飲ませる
再び薬液が彼女の口に流れ込むが、すぐにその端からこぼれ出し、顎を伝ってベッドに滴った
ぞわり、と全身に悪寒が走る
アンリ「冗談だろ…飲んでよ、頼むから…」
祈りながら妹の唇に瓶を押し当て、ゆっくりと傾ける
しかし結果は同じだった
エレレートの喉は動かない
アンリ「なんで…なんでだよ!」
急いで胸に手を置いて、心臓が動いているか確かめようとする
僕の張り裂けそうなほどに脈打つ心臓に対して、エレレートの胸に鼓動はなかった
体こそまだ温かいものの、その程度の事はなんの慰めにもならない
アンリ「飲んでくれ、頼む…お前を…お前を失いたくないんだ…!」
回復薬の匂いが部屋に広がり、僕の涙が彼女の頬に落ちて薬と混ざった
もう何度目かわからない 同じことを繰り返し、彼女の口元に薬を押し当て、溢れる液を拭い、また注ぐ
アンリ「生き返ってくれ…お願いだ…」
僕の手には、重症さえたちまち癒す回復薬の瓶が握られている
でも、それはもう無意味だと、心のどこかで分かっていた
吐き気がして、うまく立てない
膝から床へと崩れ落ちた
ただ、呆然としながら、エレレートの顔を見つめる
そこには、静かな絶望があった - 20二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 15:11:58
これでも私はロリコンでね
エレレート 君の状態を徹底的に観察させてもらったよ
その結果この状態は嘘だと思い込み私の精神を守る事が大事だとわかった - 21二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 22:23:30
家の扉が開かれる
もう日の落ちきった暗い部屋を、謎のアイテムである【未実装データ】の淡い輝きだけが、薄ぼんやりと照らしていた
シマキン「ふーっ ようやく着いたのォ…おお?灯りもつけんでどうしたんや?」
近付いてくる足音に気がつき、振り向いたアンリの頬を流れる涙を見て、彼の動きが止まる
シマキン「…どうしたんや」
アンリ「ついさっき妹が死にました」
シマキン「な…」
『妹の為に頑張ってるそうやないケ…尊敬するでッ!ほいだらおどれに協力したろか あ───ん?』
アンリ「…初めて出会った時、そう言ってくれたシマキンさんなら解ってくれると思いますが…
僕にとってかけがえのない人だった
僕が…僕がギジェルモのパーティーに居た頃、どんなにいびられようと…めげずに頑張ってこれたのは…
エレレートがいたからなんです…ッ
どんなに殴られても、どんなに蹴られても、家に帰れば妹が待ってたから
エレレートが笑ってくれたから僕は無限に頑張れたんです」 - 22二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 07:17:07
シマキン「……」
アンリ「約束してた…『お前がずっと笑ってられるように僕がしっかりするから』って…
エレレートにした約束をどうしたらいいでしょうか…これから先 僕は何のために生きれば…」
そう言ってアンリはうなだれる
下がった視線が右手に持った回復薬を捉え、未だ自分の手に握られたビンに意識が向く
妹の延命の為に命を掛け、身を削りながら手に入れてきたそれに、今は何の価値も見出だせなかった
アンリ「もうこんなもの…なんの意味もない…ッ!」
行き場のない感情をぶつけるように、アンリはビンを床に叩きつけようと右手を振りかぶり──
その瞬間、手首をがっちりと掴まれた
アンリ「シマキンさん…」
シマキン「ヤケになったらあかん ちゃんと妹さんに飲ませるためにとっとくんや」
アンリ「無駄ですよ…間に合わなかった!もう心臓すら動いていないんですッ!!」
シマキンは無言で手を離すと、エレレートの前に行き、両の掌に気を集め始めた
シマキン「のう、アンリ
おどれはワシを信じられんか?」
自分でも驚くほどにピタリと、震えが、涙が止まった
アンリ「…いいえ、信じています」
シマキン「ならそれは大事に持っとくんや
すぐに必要になるからのォ」
シマキンの活法の腕前(50以下の場合シマキンに反動ダメージ)
dice1d146=7 (7)
- 23二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 07:18:23
支援保守
- 24二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 09:58:58
島木!ワリァ活法試すらしいけど
今度も命懸けになりそうやのォ - 25二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 15:34:21
シマキン(〈菩薩拳〉を会得する事で知った“気”という概念に加え、格上を倒した事による大幅なレベルアップ…その結果得た新たなスキルを使う)
シマキン(しかし…まだ覚えたてもええ所や
〈菩薩拳〉を放ったときの凄まじい消耗から考えても、命懸けになるやろうな…)
シマキン「アンリ!ワシのカバンに入っとる金でありったけの回復薬をこうてきてくれや!」
アンリ「…良いんですか?」
シマキン「ワシはお前のなんや?親友やないんかい」
アンリ「…ありがとうございますっ!」
目にも止まらぬ速さで走っていく友を背中に、シマキンは意識を集中させる
シマキン(殺法すなわち活法なり…
エレレート…ワシに力を貸してくれ!)
胸の前に構えた両手の間に、魔力とは異なる、異質な力が渦巻いて行く
練り上げられ、可視化するほどのエネルギーとなった気の球体を右手に宿し、彼女の胸目掛けて振り下ろした
シマキン「活法〈気動波〉!!」ボワッ
シマキン「心臓よ動けっ!!」
復活に必要な総回復量
dice1d200=88 (88)
シマキンの回復
dice1d100=63 (63)
シマキンへの反動ダメージ
dice1d93=72 (72)
- 26二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 17:11:30
なにっ意外といいセン
- 27二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 17:45:06
初めてのスキルでここまでの効果を出せるシマキンに勲章を与えたいよ
しゃあけど使用ダメージがデカすぎるわ - 28二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 22:42:31
心臓へと気を叩き込んだ瞬間、止まっていたエレレートの鼓動がかすかに動き出した
シマキン(おっ 反応があった!効いてる…効いてるぞっ…あががっ!?)
喜んだのもつかの間、強烈な倦怠感が全身を襲う
右手から、まるで命そのものが吸い取られるような感覚が広がった
シマキン(な…なんや…右の掌に体力が吸い込まれていく…)
額に冷や汗が滲み、膝がガクガクと震えだす
〈気動波〉の力は、彼女の心臓を動かす一方で、彼自身の生命力を容赦なく奪っていた
シマキン(くそっ…まだや…! 安定するまでは続けんと…)
歯を食い縛り、シマキンはスキルを持続させながら、必死に圧迫を続ける
だが、右手から放出される気はさっきよりも弱々しく、まるで彼の命が燃え尽きようとしているかのようだった - 29二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 05:42:01
いけーっ アンリの親友!!
- 30二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 13:40:06
(このままじゃ)あかんやん
- 31二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 21:09:54
保守もいけるしな(ヌッ
- 32二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 22:22:10
部屋の扉が勢いよく開き、アンリが息を切らして戻ってきた
両手に抱えた回復薬のビンが、ガチャガチャと音を立てる
アンリ「シマキンさん! 買ってきま…シマキンさん!? 大丈夫ですか!?」
シマキンの顔は青ざめ、額を汗が伝っていた
それでも、彼はアンリに力強い笑みを浮かべる
シマキン「へ…へへ、なんやその心配そうな顔は!
ワシはそんなにヤワとちゃうわ 身も心もごっつうタフなんやっ 」
虚勢を張り、弱々しいながらも気を練り上げ、圧迫と同時に心臓に送り続ける
エレレートの胸が再び震え、微かに上下した
だが、彼女の顔にはまだ生気が戻らない
空いた左手でアンリが開封した回復薬を受け取り、一気にあおる
気の消耗に対してはあまり効果が無いのか、気休め程度のものだったが、今にも崩れ落ちそうな体を支えるための命綱として必須だった
回復薬の個数
dice1d10=8 (8)
回復薬の効果
dice1d10=7 (7)
- 33二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 07:18:46
- 34二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 08:41:32
辛うじて回復薬の数と効果が上振れて良かったですね…マジでね
- 35二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 14:03:39
薄れていく意識の中で、シマキンはオーロイアの事を思い出していた
限界を超えて魔力を行使し、己の命や魂までも注ぐ程に力を尽くして役目を果たした“ガラボゾの魔女”の事を
シマキン(…魂…魂か、そうか…!)
この瞬間、彼は自分に足りなかったものが何かを理解した
アンリから聞いていた、目の前の少女の事を思い出す
兄に似て家族思いで、眩しい笑顔を見せていた優しい少女の話を
この活法が上手く行った所で、彼女が昏睡状態から目覚めるわけではない
しかし、シマキンはエレレートが目覚め、アンリと笑顔で抱き締め合う、そんな光景を強くイメージする
シマキン(ああ──そうなったら、ええやろうなぁ)
苦痛が薄れ、集中力が増す
胸を圧迫する度に漏れだしていた気のロスが極限まで減り、余すこと無く心臓へと伝わり始めた
明確なイメージを掴み、悟りを得た事で、彼の活法の腕が飛躍的に上昇する
シマキン「オーロイアさんが教えてくれたっ!
“気”を入れるんやない!!“魂”を入れるんやと!!
さぁ!還ってこいやっ!!」
復活に必要な総回復量
あと25
シマキンの回復
dice1d100=12 (12)
シマキンへの反動ダメージ
dice1d93=55 (55)
- 36二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 14:49:46
あかんやん
- 37二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 21:07:44
保・守っ
- 38二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 22:09:36
や⋯ やばいなぁ 薬⋯ 沢山なきゃ終わってたよ
- 39二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 07:07:34
エレレートが生き返るのが早いか、シマキンが力尽きるのが早いか──
文字通り命を賭けた大勝負だった
回復薬も彼女の分を除いて飲み尽くし、もう後がない
だが同時に、彼は手応えも感じていた
シマキン(あと少し…!もう一押しなんや…!)
しかし、その“一押し”が遠い
効率化出来たとはいえ、活法にも限界はある
捨てたはずの焦りがじわりと精神を蝕もうとしたその時──
アンリ「シマキンさん!頑張って下さいっ!!」
涙ながらの声援が、心にかかったモヤを打ち消す
シマキン(やっぱ応援してくれるダチが居るのはエエもんやのォ)
どこからか湧きだしてきた力を込めて、彼は圧迫を続け、そこで気付いた
シマキン(最後の一押しは──これや)
かちり、と必要なピースが全て嵌った音がした
シマキン「アンリ!おどれも妹さんに呼び掛けるんや!」
アンリ「…はい!」
妹の手を握り、必死に呼び掛け始めたアンリを見ながら、シマキンも最後の力を振り絞る
アンリ「エレレート!還ってこい!!」
シマキン「さぁ!目覚めるんやエレレート!!」
復活に必要な総回復量
あと13
シマキンの回復
dice1d100=23 (23)
シマキンへの反動ダメージ(残り体力29)
dice1d93=73 (73)
成功で?の意識&抵抗力アップ
失敗で…
- 40二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 07:10:24
シマキンが死んだぁっ!
- 41二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 09:30:58
ククク"蘇生"ってのは痛みを伴うものなんだ
- 42二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 09:32:07
なんじゃあこのクソみてえなマグカップスレ亜種は
- 43二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 11:02:23
>>42待てよ
「最弱な僕は<壁抜けバグ>で成り上がる~壁をすり抜けたら、初回クリア報酬を無限回収できました!~」はなかなか面白いんだぜ
- 44二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 16:49:52
い…今更だけど反動で死んだりするようなシビアさとか持ってないよね?
この世界の人間かなりタフだし気絶とか - 45二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 17:03:03
- 46二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 22:39:15
シマキンが最後の力を叩き込んだ一瞬、部屋が白い光で溢れたような気がした
錯覚か?と思う暇もなく、〈気動波〉の反動が襲いかかる
シマキンの身体がぐらりと揺れ、床に膝をついた
力は全く入らず、意識が途切れそうになりながらも、彼はアンリに目を向ける
シマキン「今…や…はや…く」
アンリはハッとして、最後の回復薬に手を掛ける
シマキンの言葉に押されるように、エレレートの口元にビンを近づけ、慎重に薬を流し込む
先ほどまで受け付けなかったのが嘘のように滑らかに喉が動き、薬液が全て飲み込まれた
そして、エレレートの体がぼんやりと光り始める
それは回復薬が効果を発揮しているという証拠であり、彼女が今生きているという証でもあった
心臓の鼓動が、弱々しくも確かに、動きを刻み始める
アンリはエレレートの手を握り、涙をこぼしながらその感触を確かめた
アンリ「エレレート…! やった…た…助かったぁ…」
シマキンはその様子を見届け、力なく笑った
シマキン「よしっ…やって…やった…で…」
その瞬間、シマキンの身体が前のめりに崩れ落ちる
アンリが瞬時に駆け寄り、彼を支えた
アンリ「シマキンさん! シマキンさんっ!」
なぜか遠くから聞こえる友人の声を聴きながら、彼の意識は闇へと沈む
ただ、その口元には微笑がたたえられていた - 47二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 23:22:12
御復活だぁ
しゃあけどシマキンもダウンしたからバランスは取れてるよね - 48二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 07:36:37
聖人を超えた聖人
最初のダイスの三択で当たったのが最も神に近い性格なのが効いてるんやっ
本当によかったのん… - 49二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 08:30:53
シマキンが聖人を超えた聖人すぎてこんな性格だったから無名だったんじゃないスか
- 50二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 14:02:37
- 51二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 22:34:07
意識が、ゆっくりと浮上する
重い瞼をわずかに開けると、薄暗い部屋に朝の光が差し込んでいるのが見えた
身体はまだ鉛のように重く、ベッドから起き上がることは出来そうにない
シマキン(ワシ…生きとるんか…ほへー デンジャラスな人命救助やったなァ)
視線をそっと動かすとすぐ側にアンリがおり、シマキンのベッドに寄りかかるようにして、静かに眠っていた
その顔には疲れの色が濃く、目元には涙の跡が残っている
追加で買ってきたのだろうか
手に握られた空の回復薬のビンが、床に転がり落ちそうになっていた
シマキン(もう金は無かった筈やが…ああ、前にアンリが大事に使っとった盾と【未実装データ】が見当たらん …売ったんかな)
隣のベッドに目をやると、そこにはエレレートが横たわっていた
彼女の胸は、微かだが確かに、上下を繰り返している
彼が繋いだ命の灯は点り続けているようだった
シマキンは深い安堵の息を吐き、昨晩の出来事を振り返った
シマキン(活法…たしかに手ごたえはあった…
だけどワシの未熟な〈気動波〉だけでは妹さんは蘇生できなかったやろな)
彼は穏やかな目でアンリとエレレートを交互に見つめて、こう結論付けた
シマキン(やっぱ愛が“最強”やな) - 52二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 23:20:39
未実装データはどっちに入ったんスかね
- 53二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 07:33:12
(シマキンが無事で)ふーっよかった…ありがとうございました
『【未実装データ】が見当たらん』
えっ - 54二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 13:40:31
アンリ「ジャーン シマキンさん 食事を持ってきましたよ 小麦胚芽で作った特製ブタマンとブロッコリーのスープですっ
もちろん味付けはカラシ醤油で」
シマキン「ムフフ 相変わらず嬉しい献立やのォ ほいだら生命を、いただきます!」
ほのかに甘い小麦の香りに鼻をくすぐられ、タレを付けるなり食欲のままにいっきにかぶり付く
粗挽きの豚肉のしっかりとした歯応えと、刻まれたタマネギのシャッキリとした食感…2つの食材が織り成す甘みと旨みは噛めば噛むほどにあふれ出す
シマキンは幸せを味わいながら、数日前の事を思い出していた
シマキンが意識を取り戻してすぐの事、それに気が付いたのか、アンリが目を覚まし、ものすごい勢いで感謝をされた
シマキン(たぶん、一生分のお礼を言われたんやないかな…)
アンリの涙と感謝は、シマキンが「いつか妹さんが目を覚ます時まで取っておけ」と言うまで止まることが無かった
今は病み上がりと言うことで、アンリの家で厄介になっている
いや、正確には『帰らせてもらえなかった』のだ
アンリは「せめて万全になるまで看病させてください!」と頑なに譲らず、シマキンはその熱意に押し切られた形だった
シマキン(気にせんでええんやけどのォ)
食後のコーヒーをすすりながらそう考えていると、アンリが真剣な表情で話しかけてきた
アンリ「シマキンさん…コーヒーって苦いでしょう」
シマキン「おお?そうやな」
アンリ「人生の味ですよね」キリッ
シマキン「ブフォッ 飲んどる時に笑がすなあ ババタレがあ───っ」
アンリ「あははっごめんなさい!」
シマキンはコーヒーをこぼしかけたカップを慌てて置き、笑いながら咳き込んだ
アンリの無邪気な笑顔が、朝の光に照らされて輝いている
シマキン(…この笑顔を守れて、ほんまによかったのォ) - 55二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 17:55:06
ムフフ… それはよかった
- 56二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 22:08:52
これでも私は慎重派でね
未実装データ 君を徹底的に観察・分析させてもらったよ
その結果よくわからない物なので取り敢えず店に売る事が最善だとわかった - 57二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 22:27:07
- 58二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 02:03:10
いやー命を救うって大変やのぉ
ですねぇ - 59二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 08:01:37
楽しい時間はあっという間に過ぎ、夜が訪れた
薄暗い部屋には、ランプの炎が静かに揺れている
シマキン「もうねんねや 早く寝ないと朝起きるのが辛くなるで」
アンリ「そうですね では、火を消しますよ」
シマキン「おうっ ほな、おやすみ」
アンリがランプの火をそっと消すと、部屋は柔らかな闇に包まれた
シマキンはベッドに横になり、心地よい暖かさとともに眠りへと誘われていく
だが、意識が沈む直前、ふと疑問が頭を掠めた
昼間、アンリに追加の回復薬代をどうやって捻出したのか尋ねた時のことだ
彼は、やはり以前使っていた盾を売っていたそうだったが、【未実装データ】の方には覚えは無いらしい
シマキン(なんや不安定そうなアイテムやったし…消えたんかな?それとも誰かに盗まれたか
…まあええやろ
明日はあのラピド・ダンジョンで初回クリア報酬と魔物素材でアンリと一緒にアホほど稼いどくか、
それとも別の“習得の書”を狙うか…あ──っ はやく明日にならんかのォ
…まぁそのためにもさっさと寝るとしよか)
寝る前に余計な事を考えるもんやないな、と思いながら、シマキンは意識を手放す
今度こそ、彼の意識は夢の世界へと落ちていった
「キヒヒ…」
暗闇の中、何者かがゆっくりと身を起こす
それがこぼす小さな笑い声は、まるで今の平穏な時間を嘲笑うかのような、不気味なものだった - 60二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 08:38:12
あかんやんあかんやんあかんやんあかんやん
- 61二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 14:09:49
朝の静けさを切り裂くように、アンリの声が響く
アンリ「シマキンさん!起きて下さい!」
シマキン「ファ〜眠い…朝っぱらからどうしたんや?」
アンリ「エレレートが…エレレートが居なくなったんです!」
シマキン「なにっ しかし…おどれの妹さんは昏睡状態の筈じゃ…」
アンリ「そうですね…でも誰かが家に入ってきた様子もないし、妹が意識を取り戻して出ていったとしか…」
シマキン「〈気動波〉での蘇生がショック療法にでもなったんか…?喜ばしい事なんやろうが心配やな」
アンリは頷きながら、震える声で続けた
アンリ「僕…探してきます」
シマキン「ちょうまてや ワシも手伝うで」
アンリ「え?た…立てるんですか」
シマキンはニヤリと笑い、ベッドから立ち上がった
まだ身体には鈍い痛みが残っていたが、気力で押し切る
シマキン「あったり前やん ワシはタフが売りもんなんやで!
家の回りは確認したんか?長い時間眠ってたそうやし…」
アンリ「ええ…誰も居なかったし、足跡とか、何かの痕跡も有りませんでした」
シマキン「ほいだらまずは聞き込みやな…一人で出歩くには目立つやろうし、早速二人で手分けするで」
アンリ「はい ありがとうございます…」
アンリはようやくエレレートが目覚めた、妹の笑顔がまた見られるかもしれないと思う反面……得体の知れない”不安”に駆られていた - 62二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 21:53:12
アンリ「シマキンさん!ベネロダンジョンに向かう少女を見たという情報が掴めました!」
シマキン「おおっ でかした!ほいだら早速そこへ行ったろか あ───ん?」
◇ベネロダンジョン 入口
アンリ「全然人が居ませんね…」
シマキン「そうやな ここの初回クリア報酬の〔結晶のかけら〕はハナクソほども役に立たんらしいし…人気不全
やはり報酬の旨いダンジョンには勝てへんか」
会話しながらも周囲にしっかりと意識を向け、ダンジョンの内部へと二人は入って行く
シマキン「…なんや人だけじゃなくてモンスターまでおらんのォ」
アンリ「流石におかしいですよね…エレレートを探してしらみ潰しにダンジョンを進んでるのに一匹も遭遇しないなんて…」
違和感を感じながらも進むと、開けた場所に出た
そこで二人は息を飲む
アンリ「エレレートっ!!」
視界にその光景が映った瞬間、アンリとシマキンは全力で走り出していた
ついに妹を見つけ出したから──ではない
こちらに気付いて振り向いた彼女の背中に、狂暴な魔物が飛びかかる寸前だったからだ
止めるにはあまりにも遠すぎる距離
それでもアンリは力を振り絞り、どうにか目前までたどり着くが──
ただ、無惨な光景を間近で見ることになっただけだった
必死に伸ばした彼の手は虚しく空を切る
獣の牙が肉を引き裂き、骨を砕くその光景が、奇妙なほどに長く感じた
目の前で起こった受け入れがたい現実、それに対して彼は立ち尽くすしか無かった - 63二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 07:11:09
マサイの戦士だまされない
だまされない - 64二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 13:54:23
びしゃり、と飛び散った血液が顔に付着するが、アンリは反応する事すら出来ない
目の前の出来事は、それほどまでに衝撃的だった
エレレートがモンスターに喰われた──のではなく、逆に彼女が自分に襲いかかってきたモンスターを、腕を魔獣の牙のように変化させて喰い殺したからだ
シマキン「な…なんやこらあっ どうなっとるんじゃあっ」
シマキンの声に我に帰ったアンリが、後ろに飛び退って叫んだ
アンリ「誰だ…お前ッ!!!
お前…ッエレレートじゃないな…ッ!!」
その言葉に、エレレートの姿をした“何か”が、笑みを浮かべる
しかしそれは、かつての優しい妹の笑顔とは全く違う、嘲るようなもの
馬鹿丁寧に、まるで舞台の役者のようにお辞儀をしながら、それはエレレートの声で自己紹介を始めた
「キヒヒ…初めまして皆々様方 そしてこの世界 “名称未定ちゃん”です
名前が無いから名称未定ちゃんです」
名称未定のアンリへの好感度
dice1d100=43 (43) +20(最低保証)
名称未定のシマキンへの好感度
dice1d100=43 (43) +20(最低保証)
- 65二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 15:21:23
好感度がどちらも同じとは…見後やな
- 66二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 22:03:40
アンリ「ふざけるな
お前は誰だ…なぜその姿をしている」
アンリの問いを無視し、名称未定は何かに気付いたかのように表情を明るく変えて、二人に駆け寄ってくる
「ああ~!!!名称未定ちゃん あなたたちには感謝しているのですよっ」
シマキン「感謝?」
訝しげな表情をするシマキンたちを見て、彼女は唐突に片手を自身の胸へと突き刺す
シマキン「!!」
アンリ「な…なにを…!!」
血は一滴も出なかった
立て付けの悪い引き戸でも開けるかのように、彼女は力を込めてゆっくりと自分の胸をこじ開けていく
バキバキッと奇妙な音を立てながら、開かれた肉体の中にあったのは、とても奇妙で──けれど見覚えのある物体だった
「我が名は“未実装データ”」
「中身だけ作られて捨てられたレイドモンスターなのです
この姿は側にあった肉体がしばらくの間事切れていましたのでもらっちゃいましたっ」
レイドモンスター。
一つのパーティーでは到底倒すことなど適わない人類の厄災
ここに現れる…!! - 67二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 22:31:55
このレスは削除されています
- 68二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 22:33:07
- 69二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 07:28:14
- 70二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 10:29:04
>>69ヌーカ
勢いで笑わせないでくれる
- 71二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 13:35:46
シマキン(妹さんが“レイドモンスター”?)
あまりの事に愕然とする二人に対して、彼女は夢見ごこち、といった雰囲気で語りだす
「くらいくらいダンジョンの狭間に捨てられて、そこでいつか広い世界を暴れまわる事を願っていました
あなたたちのお陰で、ついに実現することが出来ちゃいますっ」
アンリは拳を震わせ、声を絞り出した
アンリ「人格を乗っ取ったということか……?」
「んー、確かにそれは非常によろしい表現ですね こんどから、名称未定ちゃんもその表現を使うことにします」
アンリ「──ッ!」
彼女の軽薄な態度に、アンリの怒りが爆発しかける
だが名称未定は構わず言葉を続けた
「でも驚きましたよ 死体だと思って入っていたのに、そこのでっかいお兄さんが蘇生しちゃうなんて…刺激的でファンタスティックな経験でしたっ
名称未定ちゃんのお陰で死体の鮮度が保たれていたとは言えど、いや───っ立派ですね
立派過ぎてちょっと怖いですね」
わざとらしくパチパチと拍手をする名称未定に対して、アンリは怒りを顕にした
アンリ「その体を妹に返せ」
「あはっ、この体の元持ち主の親族の方ですか?それは大変心中お察しします
でも、無理なものは無理です だって、もう私のものですからね~っ!
人間の体、意外と馴染めば悪くないもんです 最初は人間の体ってどうなんだろう~って、不安だったんですけど」 - 72二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 16:01:38
どこまで外道なんだてめぇは
- 73二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 22:24:08
アンリ「ふざけ──ッ!」
シマキン「ちょうまてや!不用意に近付かん方がええ!」
感情のままに飛び出そうとした彼を、シマキンが咄嗟に制した
アンリ「なんなんだよ、お前は……」
彼の言葉で冷静さを少し取り戻し、力無く呟くアンリ
それ対して、彼女は呆れたように言葉を返した
「だから、名称未定ちゃんってさっき自己紹介したじゃない……あー、名称未定ちゃん、あなたが聞きたいことをとっても理解できました
はい、名称未定ちゃんは人間ではありません 仕方なく、人間の姿をあまんじて受け入れていますが、ほんとうはもっとかっこいい姿になる予定だったんです」
少女は理解したとばかりに説明を始めては、彼らから距離をとるように後ろに下がる
「でも、名称未定ちゃんの固有の能力はそのままだったので、その点だけは感謝してもいいのかなー、って考えています」
そう言うと、少女は両腕を膨張させ、巨大な触手のような姿へと変化させた
「名称未定ちゃんの“モンスターをつくってあそぼ”
ユニークスキル《モンスター創造》──があれば誰でも簡単っ!
まず用意するのは新鮮な死体っ レベルが高いほど強いモンスターを作れるよっ!
今回は事前に取り込んでおいたものを使いましょう!」
彼女は楽しそうに解説しながら、両手の触手を重ね合わせ、モゴモゴと不気味に動かし始める
二人には、彼女が何をしようとしているのか検討もつかなかった
「えっと、こうやって、こうやって……よしっ
名称未定ちゃんのスキル《モンスター創造》によって、なんと完成しましたー!」 - 74二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 07:10:27
じゃじゃーん、と両手を広げてエレレートと同じ姿をした少女は喜ぶ
「えっと、名前は……えっと、そっか名称未定ちゃんと同じで決まっていません! だって、今完成したばかりですからね
だけど、私は責任がある親だから、愛をもって名前をつけてあげましょう」
そう言った彼女の触手からでてきたのは、一体の巨大な化物だった
筋肉が異様に膨れ上がり、様々な生物をごちゃ混ぜにしたかのようなその姿は、見ているだけで寒気がする
「う~ん…攻撃力の高いモンスターが多めだったお陰で力が特に強くなったし…初めて作るコですので…
そうだっ あなたの名前は──」
「パワーちゃん1号ですっ
さぁパワーちゃん1号 ガラボゾの町を襲いに行きましょう!」 - 75二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 13:48:45
なにっ 灘神影流コピペ術を継ぐ者
まっ猿先生の高い画力も継いでるからバランスは取れてるんだけどね - 76二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 20:29:15
シマキン「何を言うとるんじゃあっ そないなことして何になんねん!?」
「使命を果たすだけですよ ただし人間ではなくモンスターとしての使命をね!」
アンリ(どうすればいいんだ…!)
名称未定の凶行を止めるためには戦わなければならないが、彼女を傷つけることは妹の体を傷つけることにもなる
それに、倒したからといって人格を取り返せるとは限らない
ダンジョンの出口の方向へと向かう怪物と少女を睨みながらも、身体が迷いで動かない
その時、一人の男が怪物たちの前に立ちふさがる
「あはっ なんのつもりです?」
彼は油断無く二匹に視線を配りながらも、アンリに向けて静かに語りだした
シマキン「自分が強くなって、はじめて他人にやさしくなれる 技を覚えたのは人を殺す為やない 人を殺さんようにする為や!
ワシは妹さんを傷付けへんし、誰かを傷付けさせもせんつもりや
だからな、アンリ ちょうお兄チャンにつきおうてや」
アンリ「…!」
彼は背負っていたリビングメイルの盾を装備し、ナイフを鞘から抜き放つ
アンリ「はい! お願いします シマキンさん!」
その瞳に、迷いはもうなかった - 77二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 23:44:45
- 78二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 00:46:01
このレスは削除されています
- 79二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 00:47:01
最高値出さないと勝てないんスけど…
- 80二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 07:49:23
うーんシマキンは病み上がりだから仕方ない本当に仕方ない
- 81二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 13:46:44
シマキン(コンディションこそ最悪やが…それでも諦めへんでっ)
dice1d6=2 (2)
1. シマキン猛攻〈必滅ノ拳〉の一撃
2.アンリ猛攻〈必絶ノ剣〉の一太刀
3.パワーちゃん1号にダメージを与えるが再生される
4.アンリに大ダメージ(回避ダイスあり)
5.シマキンに大ダメージ
6.シマキン&アンリにダメージ
- 82二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 14:36:33
名称未定の命令とともに、振り下ろされた巨腕がダンジョンの床に突き刺さる
凄まじい轟音と衝撃が広間に響き渡った
その一撃の威力は、攻撃をまともに受ければ即死もあり得ることを如実に示している
シマキンは素早く横に飛び、地面を転がりながら叫んだ
シマキン「名前通りに破壊力がええわ…しゃあけど…残念ながら速度がないわ!アンリ!」
巨腕を床から引き抜こうとする一瞬の硬直──その刹那を、彼は見逃さなかった
アンリ「〈必絶ノ剣〉ッ!」
dice1d569=77 (77) ダメージ
敵の自己回復量
dice1d100=95 (95)
- 83二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 14:53:47
うわっ原作通りのタフさやん あわわこれはキツいわ
- 84二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 16:03:12
シマキンがいる事で僅かな変化はあるが大筋を返させないダイスさんに好感がもてる
- 85二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 21:59:56
一瞬の内に腕を登り、頭部へと接近したアンリが刃を振るう
頭を真っ二つに分かたれた怪物ががくりと膝をついた
アンリ(どうだ…?)
急所を切り裂いたとはいえ、油断はできない
動かなくなったパワーちゃん1号を観察するが、そこで違和感に気が付く
アンリ(さっき地面に刺さった腕が…溶けてる?)
シマキン「アンリ!下や!」
彼が視線を落とすと、片足にスライムのような不定形の物質が、太い紐のように絡みついていた
アンリ(なっ…!?)
先ほどまで死んだように動かなかった怪物が、歪んだ笑みを浮かべ、片腕を勢いよく振り上げた
ドンッ! と地面が弾け、割れた石の隙間から怪物の伸びた腕が現れ、アンリの足を強く引く
そのまま彼は宙吊りにされ、身動きが取れなくなった
アンリ(地面の下から手を伸ばして足を掴みに来ていた…!?
名称未定と同じように身体を変形させられるのかッ!)
動けないアンリに向かって、怪物がその豪腕を振りかぶる
シマキン「危ない!!」ダッ
dice1d100=99 (99)
80以下で二人に大ダメージ
80以上でシマキンのガード成功
90以上で新たなスキル獲得
- 86二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 04:37:56
なにっ!99
- 87二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 09:43:03
肝心な時に役に立つ男としてお墨付きを与えたいよ
80以上出さないとやられるしんどい所でほぼ最高値出してるんだよね 強くない? - 88二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 12:53:38
以上以下超過未満は適切に使い分けろ…鬼龍のように
- 89二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 15:47:24
あざーっス >>88さんのおかげで以下・未満とかの使い分けをしっかり理解できたっス
殺せ…アホほどミスりまくっとったワシを殺してくれ…
- 90二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 16:05:40
拳が放たれる寸前、駆け寄ったシマキンが触手に向かって飛び上がる
シマキン「しゃあっ 届いたで!」(ガシッ
アンリの足を捕らえた触手を掴んだ瞬間〈必滅ノ拳〉を発動させた
赤黒いオーラが手を包み、敵の防御を無視する力が宿る
それを利用して触手を一息に握り潰し、攻撃の射程圏外までアンリを突き飛ばす
アンリ「シマキンさん…ッ!」
彼を助けた代償として、怪物の拳が、最早避けようのない距離まで迫っていた
シマキンを助けたくても、足に巻き付いたままの触手の残りがそれを許さない
「キヒヒッ あの世行き決定ェ」
怪物を超えた怪物の、岩をも砕く一撃がシマキンの身体に直撃し───
dice1d2=2 (2)
1. 回避
2.回避+反撃
反撃時
dice1d569=186 (186) ダメージ
敵の自己回復量
dice1d100=5 (5)
- 91二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 20:00:16
パワーちゃん1号「な…なにっ 当たった感触がまるでない」
- 92二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 22:24:29
何かを叩き付けるかのような音と、地面を砕く轟音がほぼ同時に響く
立ちこめる土煙のせいで、彼がどうなったのかはわからないが、想像はついてしまう
アンリは震える声で彼の名前を呼んだ
アンリ「シマキンさん…」
「キヒャヒャヒャヒャ “パワーちゃん1号の攻撃” をまともに喰らったんです もう終わりでしょう」
アンリ「そんな…返事をしてください!シマキンさん!」
その瞬間、土煙の向こうから力強い声が響いた
シマキン「おうっ!」
同時に「パワーちゃん1号」が苦悶の咆哮を上げる
名称未定が初めて驚愕の表情を浮かべ、声の方向を見ると、薄れゆく土煙の中から姿を現したのは、無傷のシマキンと、腹部を押さえて悶えるパワーちゃん1号だった
「えっ なにっ なにそれ?ねーっなんなのですかその穴」 - 93二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 06:06:58
おそらくシマキン流”弾丸すべり”を使ったんだァ
- 94二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 12:22:47
シマ様〜❤️
- 95二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 20:28:19
保守したらあっ!
- 96二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 21:55:45
- 97二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 01:38:28
今からこのスレを保守します
- 98二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 07:21:13
- 99二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 14:07:42
迫る豪腕を見て、シマキンは目を閉じた
諦めた…のではない むしろその逆
己の今までの研鑽に賭けたのだ
彼は、アンリと共に行ってきた壁抜けにて、自身の防御スキルである〈肉の鎧〉の発動と、アンリの〈回避〉を百を優に超える回数経験してきた
特に、〈回避〉という上級冒険者ですら扱うことを諦めるこのスキルは、本来であれば使用はまさに命懸け
せいぜい10%の成功率しかないと言われるハズレスキルを、彼の友は最強のスキルへと変える天性の才能を持っていた
攻撃が当たる瞬間を捕らえ、確実に回避するその光景を、シマキンは何度も目にし、体感したことで、彼もまた敵の攻撃を見切る才能が鍛えられていた
静かに目を開く
シマキン(不思議やのォ あれほど大きく恐ろしく…絶対に耐えられない威力だと思ってた攻撃が今は止まっているように見える) - 100二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 21:56:37
- 101二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 23:16:53
見事やな…(ニコッ
- 102二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 03:40:52
展開に納得感があって笑ってしまう
- 103二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 09:47:26
- 104二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 10:47:17
いけーっ アンリの心友!
- 105二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 15:01:36
- 106二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 21:52:02
シマキンたちの会話に腹が立ったのか、名称未定がパワーちゃん1号に向かって怒鳴る
「はあっ?何痛がってんです それおかしいでしょう さっさと治しなさい!」
だが怪物は腹を押さえたまま、苦悶の唸りを上げている
念のため足元にも気を配っているが、先程のような地面を通じての不意打ちを狙っているわけでも無さそうだ
アンリ「効いてるッ 確実に効いている
しかし…何故なんでしょう?とんでもない再生能力があった筈なのに…」
シマキン「ううん〈菩薩拳〉ほどやないけど気を込めた拳に〈必滅ノ拳〉のオーラをのせてぶん殴ってやったからかのォ
細胞そのものが壊れて再生出来なくなったんやないケ?」
アンリ「なるほど…お腹の穴が拡大したのも、中に浸透したからだと思えば説明がつきますね」 - 107二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 05:01:13
許せなかった... このスレを保守するのが鬼龍だなんて......!!!
- 108二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 12:56:08
保守の時間だぜ
- 109二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 14:41:11
なにっ
- 110二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 14:54:43
「チッ…それでもやりようは有るでしょう」
名称未定の言葉に、怪物は呻くと腹に空いた穴が小さくなってゆく
アンリ「くっ…回復できるのか…?あれ…身体が…」
シマキン「ウム…ちょう縮んだんやないケ おお?」
傷が埋まっていくと同時に、身体のサイズも下がっているようだ
最終的にパワーちゃん1号の巨体は、三割ほども縮んでいた
どうやら、治したのではなく強引に傷を埋めただけらしい
アンリ「それだけ追い込まれてるってことか…」
シマキン「悲壮感丸出しやのォ」
「うるさいですね…黙らせなさいパワーちゃん1号!
出来なければ私がお前を殺しますよ」
パワーちゃん1号
569+5(自己回復)-186ダメージ=388
シマキン(スキル強化でダイスに+99)
dice1d245=148 (148) +125
アンリ
187
- 111二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 21:51:44
パワーちゃん1号(ムカツクなぁ 殴りてぇなぁ…ぶっ殺してやりてぇなぁ)
怪物は苛立っていた
当たれば一発で殺せるのに、当たらない
いくら拳を振るっても、地中の死角から攻撃を仕掛けても、避けられ…流され…躱される
段々と、苛立ちは焦りへ変わっていった
強者として作られたはずの自分が、低レベルの雑魚に手間取り、ダメージまで受けている
パワーちゃん1号(ケッ ネズミ風情が…)
怒りを込めて繰り出した一撃がまたもや避けられ、歯噛みした瞬間、大きい方の男が距離を詰めてきた
また腹に穴を空けられては敵わないと、あわてて後ろに飛んで逃げ、触手を振り回して牽制するが、そこで今さら気が付いた
名称未定だけでなく、この人間も己を殺せるという事を
怪物の背筋が凍る
不思議だった あれほど小さく弱く…絶対に自分を超えられない程度の存在だと思ってた人間が 今は大きく見えていた - 112二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 22:06:58
島様〜❤️
- 113二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 05:34:32
あまりに下がりすぎると創造主から
クソボケがーーーーーっされそうなんだよね - 114二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 12:44:31
シマキン「ふうん そういうことか」
呼吸を乱しながらも必死に触手を振り回し、牽制をしようとする怪物に腕を向け、シマキンは〈必滅ノ拳〉を発動させて見せつける
びくり、と一瞬硬直したのを見て、彼は確信した
パワーちゃん1号「ガルァア!!」
力一杯地面を殴り付け、威嚇する怪物にシマキンは静かに言葉を投げる
シマキン「強がってもムダや
“息”は“自分の心”と書く…つまり吐く息で心の状態がわかるんや
おどれは怯えている……
まっこんなことを言った所で知能の低いクズモンスターにはわからないやろうけどな」
パワーちゃん1号(うるせーっ人間なんてみんなぶっ殺してやる)
挑発の言葉に怪物の腸が煮えくり返るが、その足はどうしても前へは進まなかった - 115二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 19:34:43
おもしれーよ
- 116二次元好きの匿名さん25/08/11(月) 22:12:15
- 117二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 01:58:44
続きを教えてくれよ
- 118二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 07:25:34
- 119二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 14:30:49
腕の形が変わった…
いよいよパワーちゃん1号が本気になる - 120二次元好きの匿名さん25/08/12(火) 22:24:20
怪物の判断は、半分は正しかった
いくら〈弾丸すべり〉でも、無数の触手で妨害をされてしまえば発動は難しい
数の暴力で動きを止めて致命の一撃を放てば狙い通り仕留めることが出来るだろう
しかしシマキンは一人ではない
パワーちゃん1号(うぁぁぁ に…人間が攻撃の中を練り歩いてる)
上下左右、地面を含めたあらゆる角度から殺到する触手の全てが、シマキンの肌に触れる前に切断される
圧倒的な敏捷とそれに伴った動体視力により、全てアンリの手によって処理されていた
アンリ「シマキンさんの邪魔をするのは、永遠のレベル1だった…このアンリ・クリートが許さないよ」
彼のレベルはもう1ではない
レベルアップにより成長したアンリの力は、数を優先させて脆弱になった触手を切り払うには十分だった - 121二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 05:45:37
- 122二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 09:32:05
最悪のコンディションにも関わらずパワーちゃん一号を蹂躙する
そんなシマキンを誇りに思う - 123二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 16:38:38
- 124二次元好きの匿名さん25/08/13(水) 22:44:04
- 125二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 05:18:20
パワーちゃん1号!
その人間共を殺せ
相手は低レベルの雑魚人間…
お前なら倒せるはずだ - 126二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 13:07:33
それに対して、シマキンは未だ瞳を閉じ、両手を合わせたままだった
パワーちゃん1号(何をやるつもりか知らんが…その前にお前を殺してやるよっ)
パワーちゃん1号「ゴアッ!!」
怪物の叫びと共に、地中から引っ込めたはずの触手がシマキンの靴底から這い上がる
アンリ「なにっ」
感覚の鋭いアンリに気付かれぬよう、足の裏から慎重に伸ばしていた奥の手を絶好のタイミングで使った
小さい方の人間が気付き、触手を切り飛ばしたがもう遅い
とっさに触手を切るためにとった無理な姿勢から振り向いて、二人で回避を行うのも至難の技だろう
パワーちゃん1号(受け流しの位置取りを潰した!くたばれ!)に~っ
獲物をど真ん中に捉え、迫る拳に再び勝利を確信する - 127二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 21:15:07
保守るーよ
- 128二次元好きの匿名さん25/08/14(木) 23:00:47
- 129二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 07:16:01
- 130二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 12:44:26
アンリが道を作ると言ってからこのタイミングまで目を閉じて集中していたとは…見事やな
親友への信頼を感じますね - 131二次元好きの匿名さん25/08/15(金) 21:47:16
- 132二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 07:09:35
- 133二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 14:49:54
無数の魔物を融合させて創られた凶悪な魔物は、たった二人の人間によって倒された
アンリ「やっぱりシマキンさんは強い
強すぎて…嬉しくなってしまう」
シマキンはニヤリと笑い、拳を軽く握り直した
シマキン「気ィ抜いたらアカンで!こっからが本番やっ」
アンリ「…はい!」
シマキンは視線を名称未定の方へと移すと身構える
シマキン「“パワーちゃん1号”を殺ったんだァ
妹さんの肉体を返してもらおうかァ」
凄む彼らに対して、彼女はめんどくさそうにため息を吐く
「あーあ倒しちゃったらしゃーないですね
代わりのモンスターの素材になってもらいましょう」
怪物と同じように体を変形させ始めた名称未定を見て、アンリはナイフの柄を強く握り締めた
アンリ「くそっ…やっぱり戦いは避けられないか…」
「あなた達とケンカするつもりはありません!ただ全身の骨をヘシ折るだけですよ!!」
dice1d9999=3491 (3491)
- 134二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 15:08:03
強すぎる…強さの次元が違う
- 135二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 22:24:28
初めてこちらに向けられる名称未定の敵意に肌が粟立つ
シマキン(ぐうっ 同じ格上でもギジェルモやリビングメイルの時とは比べ物にならんほどの圧力や…!)
「怖いでしょう…私のことが…怖くて怖くて逃げ出したいでしょう
でも逃がしませんよ」
シマキン「…」フッ
シマキン「正直言っておどれのことがムチャクチャ怖い…こうしてお前と向き合っただけで変な汗がいっぱい出てきてんねん
けんど…」
シマキン「ワシは逃げへんぞっ
ワシはダチと一緒にいるときの時間が一番好きやねん
ムチャクチャ怖くても仲間のために逃げんと闘う自分が好きやねん
ワシはもっともっと自分のことを好きになりたいねん
だから…ワシは闘る!」
パワーちゃん1号撃破によるレベルアップ
アンリのレベル
22からdice1d15=7 (7) +15(最低保証)上がった
シマキンのレベル
46からdice1d15=5 (5) +10(最低保証)上がった
- 136二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 22:24:30
シマ様〜❤︎
- 137二次元好きの匿名さん25/08/16(土) 22:30:18
おおっ!アンリのレベルが倍に、シマキンのレベルが1.5倍になった!
なったけど…この圧倒的レベル差はいいんスかこれ - 138二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 06:52:13
- 139二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 13:25:59
- 140二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 14:18:50
100%!!!
- 141二次元好きの匿名さん25/08/17(日) 21:41:02
見事やな…(ニコッ
- 142二次元好きの匿名さん25/08/18(月) 06:26:32
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