- 1二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 07:22:05
体育の時間、軽やかな動きで走り高跳びの高いバーもひらりと越えていくアマテさんはみんなの憧れだ。
「アマテさん今日も最高だったよ!お疲れさま」
「ありがと」
笑顔も気さくな彼女は時々ちょっと斜に構えたところもあるけど、みんなに優しいクラスの人気者。
私は身体が弱くて体育は見学していることが多い。でも、そんな彼女にタオルやドリンクを渡すポジションを任せてもらえることが多くて、正直役得だと思っている。間近に感じた彼女の汗のにおいをおかずに自分を慰めたことも一度や二度じゃない。
今日も汗で濡れた彼女の姿をそばで見ながらタオルを渡せる喜びに浸っていると、ふと気づいた。
タオルで拭われた細くしなやかな首筋に、花びらのような赤い跡が、ひとつ、ふたつ、とついていることに……。
みたいな感じで
シュウマチュ前提で、モブ視点でシュウジかマチュもしくは両方に失恋する様子を書くスレです
ネタ、SS、感想、なんでも大歓迎 - 2二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 07:28:48
たておつ
まだいろいろと見たかったから助かる - 3二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 07:30:36
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- 4二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 07:33:55
- 5二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 07:36:20
たて乙
脳破壊シチュ好きだからたすかる - 6二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 07:42:04
- 7二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 07:49:03
乙、ありがとうございます
- 8二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 07:50:40
たておつ
- 9二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 07:58:55
立て乙
マチュと同じ学校のモブはもちろんどこかのスレで通学の電車でマチュを見かけて憧れてたモブ男とかも見た気がするからそういうのがシュウジの存在を知って失恋するのもあるのかなと思ったり - 10二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 08:03:12
新スレ記念に前スレ115さんのネタを使わせてもらいます
母親に言われて、いい加減ブラックボックス化していたクローゼットの整理に手を付けた。奥の方には「いつのだこれ?」と思うような小さい頃の服や落書き帳まで押し込まれていて、こりゃ時間がかかるぞと思っていた時、一冊のアルバムを見つけた。
幼稚園の卒園アルバムだ。懐かしい、小学校に入る時に引っ越ししたからこのころの同級生とはすっかり疎遠になっちゃったんだよな。
思わずページをめくると、運動会の写真があった。先頭でゴールテープを切っているのは、ちっちゃな身体に凛々しい表情の黒髪の女の子だ。
「あ、そうだ、この子……」
後ろのページをめくって名簿を確認する。そうそう、アマテ・ユズリハだ。当時は何か、別のあだ名で呼んでいた気がするけど、うまく思い出せない。
「この子、可愛かったんだよなぁ」
群を抜いて可愛らしい顔立ちで、しかもかけっこも逆上がりも一番よく出来て、明るい性格だった。
子どもの頃は運動が出来るっていうのは大きなステータスだ。だからアマテ・ユズリハは男女問わずものすごい人気者だった。
俺も小さい頃は運動が得意な自覚があったから、女子のくせに自分より運動が出来るアマテさんのことが、一方では憎らしく、でも、一方では惹かれてならなかったっけ。
- 11二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 08:04:40
「それで意地悪して、大喧嘩して……」
たしかお絵かきの時間に、彼女がちょっと変わった絵を描いていたもんだから、それをバカにして、みんなに見せびらかしたこともあった。
彼女の弱点を見つけて嬉しかったのと、何より、彼女が俺のすることに本気になって反応(もちろん激怒だが)してくれたのが心地よくて。
結局取っ組み合いになって、二人とも大泣きして先生にも叱られて、以来因縁の仲みたいになって……そのまま卒園して、それっきりになってしまったけど。
「可愛かったなぁ……」
顔を真っ赤にしてわんわんと泣いていても、可愛かった。いや、むしろ、普段の生き生きとした表情とのギャップが可愛さを引き立てていた。
俺と同い年だから、あの子も今は高校生か。きっとすごい美人になっているんだろうな。泣き顔も……可愛いんだろうな。
他の女子に意地悪した男子を頭突きで倒して「ふん!」と胸を張っていた、あの強い女の子を自分が泣かせたという事実。
あの時俺が感じていたのは間違いなく愉悦で……思い返すといけない衝動がむらむらと立ち上ってくる。
想像の中で、アマテ・ユズリハはものすごい美少女に成長していて、でも、俺がちょっと小突いてやるだけで顔を真っ赤にして泣き出すんだ。
それを想像すると、下肢が熱くなった。
泣きじゃくる彼女を押し倒して好き勝手にして、もっと泣かせてやったら……そんな想像を膨らませ、昂った熱を慰める。こんなの変態だ、と思いながらも、下手なグラビア雑誌で抜くより興奮してしまった。
- 12二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 08:08:46
次の日、たまたま母の使いで遠方に行く用事があった。
イズマコロニーの中でも久しぶりに来る地域の駅に降りて、次の電車まで少し時間がある、どうしようか、と周囲を見回すと……。
「あれ?」
群衆の中でもひときわ目立つ、赤い髪の小さな女の子が視界の隅を横切っていく。
思わずそちらを見ると、ぱっちりした青林檎色の瞳に見覚えがあった。
「あの、もしかして、アマテ・ユズリハさんですか?」
「へ? そうだけど、だれ、キミ」
有名な女子校の制服を着て、ちょっと生意気そうな目つきでこちらを見上げてくる。間違いない、あの子だ! 相変わらずちっちゃくて、でも、美人なのは変わらない、どころか俺が想像した以上の美少女になっている。
出身幼稚園と自分の名前を名乗ると、彼女の目元の険しさがほどけて、明るい表情になった。
「えー! あの幼稚園の? 懐かしい~! 会えてうれしいよ! 元気だった? 確かかけっこすごく得意だったよね、今も運動してるの?」
「あ、うん、今はサッカーやってて……」
彼女は屈託なく俺に話しかけてくれた。どうやら俺のことは覚えてくれていたが、泣かせた件やその後の険悪な関係については記憶にないみたいだ。
それがありがたいような、残念なような……。
でもひとつ確かなことがある。これはチャンスだ。昨日たまたま思い出した初恋のひとに次の日会えるなんて、運命としか思えない。
「あ、あのさ、時間あったらこの後どこか寄らない? マックとか」
「ごめん! この後、人と待ち合わせしてるから」
「そっか……じゃあ、また今度でいいよ。連絡先交換していいかな?」
「いいけど……どしたの? 昔はきみ、クール系だったよね」
- 13二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 08:09:58
クランバトルのパイロットのところでマチュに気付くモブ。
アマテの秘密と思うけど、ハラヘリムシと呼ばれた青髪の男性に脳破壊
ベタだな - 14二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 08:10:01
そうだった。昔の俺はちょっとスカしたタイプで、運動が出来るけどそれにこだわらない俺かっこいい、みたいな、早くも中二病を発動してそうな性格だったんだ。
でも俺はこのチャンスを逃したくない。勢いで声が出た。
「アマテさんのこと、好きだったから」
「……え?」
「好きだからかっこつけたくて。……久しぶりに会ったけど、やっぱり可愛いなって思ったんだ。その、突然かもしれないけど、俺は今でも君のこと好きなんだよ」
「え、えと……」
アマテさんの頬にさっと赤が差す。めちゃくちゃ可愛い。俺が想像した時よりもっと可愛い。
思わず身を乗り出して、手を掴みそうになった、瞬間、彼女はぱっと手を引っ込めた。
「ごめん、私……彼氏いるから」
「え……」
- 15二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 08:11:23
……変な話だが、幼いながらに気が強くて運動が出来て負けず嫌いなアマテ・ユズリハは、男女ともに人気者ではあったが、「男にモテる」タイプじゃなかった。
むしろ、性格については「あんな男女」とか「生意気なやつ」みたいな評価を男子たちからは受けていて、女の子の方がアマテさんにきゃーきゃーしてた記憶がある。
それなのに、彼氏? 思ってもみなかった。
「それってどんな……」
「マチュ?」
背後から声がかかる。振り向くと、雑踏の中にはっとするような綺麗な顔の男が立っていた。
ラフに伸ばした藍色の髪に、作業着みたいなシャツとワークパンツって組み合わせなのに、それがだらしなく見えない。むしろストリート系みたいなかっこよささえある。
「あ、シュウジ!」
途端にアマテさんの顔が輝いた。比喩じゃなくて、本当に彼女の顔が花の開くような笑顔になって、光を放ったように見えた。
彼女は身をひるがえすようにして男のほうに駆け寄っていく。
- 16二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 08:12:42
- 17二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 08:13:51
「もうしばらくかかりそう?」
「ううん、もう大丈夫……あ、ごめんね、そういうことなの、だから……」
何が『そういうこと』なのかなんて言われなくてもわかった。
その男に話しかける時の彼女は、頬をうっすら赤くして、眉も下がって、瞳が蕩けて……好きで好きで仕方がないって、視線でも表情でも語っていた。
あのソーダみたいに爽やかな女の子と同一人物とは思えないほどに、甘くとろける、りんご飴みたいなアマテさん。
俺が想像していた以上に、可愛くて、愛らしくて、男の大きな手にそっと包まれる指先は小さくて……。
しどろもどろに別れを告げたあと、俺はダッシュで家に帰った。
そして、卒園アルバムに残る明るい笑顔と、ついさっき見た、好きな男に甘える女の顔を交互に思い出しながら、燻る熱を吐き出した。
何度吐き出しても、脳裏に、あの男に駆け寄る時の彼女の笑顔が浮かび上がってきて、手が止まらなかった。
- 18二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 08:15:10
- 19二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 08:16:37
ああ〜(脳が破壊される音)
- 20二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 08:44:31
マチュ、幼稚園の頃から予知夢見てたんか…
- 21二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 08:48:40
- 22二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 08:55:59
初手で素晴らしい物が来たな
自分はアレだ。放送中にあった、マチュの幼馴染概念を挙げてみる。
子供の頃マチュってあだ名を考えたし、マチュが周囲に違和感を感じてる事を察して解決に奔走してた幼馴染くん。
けど本人はニュータイプじゃないから解決はしてやれず、シュウジと出会って変わって行くマチュを見守る事しか出来ない。
マチュにとって大切な友人の一人で終わっていくんだ。 - 23二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 12:11:47
- 24二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 12:14:31
ハイバリーのみならず他校にも広がる赤い髪のマニッシュな彼女のコケティッシュな姿とそれを見せる相手に脳破壊される人間はままいると思いますね
- 25二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 18:39:53
アマテさんの誕生日にはプレゼントを贈って告白しようともくろむクラスメイト
彼女にふさわしいものを……感動してもらえるようなものを……と考えた結果親にお願いして宝石のついた高級なピアスを買ってもらいそれをプレゼントすることにした
しかし当日登校するとアマテさんは普段と違うピアスをつけている
おそらくは硝子と安価な金属で作られたそのピアスをとても嬉しそうにつけてずっとふにゃふにゃ笑顔のアマテさん
他のクラスメイトとの会話から、そのピアスが恋人から贈られたものだとわかりクラスメイトちゃんはショックを受ける
さらにアマテさんの恋人はそのピアスを買うためのお金を自分で稼いだとのこと
ピアスそのものの値段より、恋人が自分を想ってプレゼントを選んでくれたこと、そのためにお金を稼ごうと頑張ってくれたことが嬉しくて仕方ない様子のアマテさんを前に
高価なだけの自分のプレゼントを差し出すことなどとてもできず
ただ「よかったね、すごく似合っているよ」と声をかけることしかできないクラスメイト…… - 26二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 18:52:15
そういえば、ここって現パロはokなのかな?
- 27二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 19:01:57
- 28二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 20:22:02
- 29二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 20:35:21
- 30二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 20:38:13
青い髪に赤い目の人間なんている訳ないと思ってたらマチュの彼氏として出会ってしまうの良いなぁ‥‥‥‥
- 31どうでしょうか?の人25/07/25(金) 00:16:35
その日、私は憧れという奴を知った。
電車通学の私はその日、痴漢に会っていた。満員電車の中でお尻に這い回る気持ちの悪い手の感触に震えながら、しかし気弱な性格が災いしてか抵抗することも声を上げることも出来ず、唯々早く停車駅に付いてくれと願うことしか出来ず。次第に大胆になっていく痴漢の手の動きに涙さえ出てきて。
「おいおっさん。あんた、この手なんだよ?」
そんな声と共に、お尻に感じていた手の感触が取り払われる。声の方を振り向けば、背の低い赤髪の、ハイバリー高校の制服を着た女の子が、私の背後にいたらしい男の手をぎっちりと掴んで離さぬように力を込めていた。
「あ?濡れ衣だ?痴漢なんてやってない?私、痴漢なんて言ってないけれど?あと、写真とムービー撮ってっから。鉄道警備局に提出すっからね。勘弁してくれ?ざけんなよ。あんた、そっちの子にもおんなじこと言えんのかよ?そっちの子、大丈夫だった?私も一緒に行くから、怖いだろうけれど鉄道警備局にいこ、ね?」
大人の男性にも一切躊躇せず、寧ろ食って掛かるようにそう言ってくれたハイバリーの子は、無関係だろう私の為に警備局にまで同席してくれて、私を助けてくれた。
その日以来、私はもうあの子の虜という奴だった。
- 32二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 00:25:55
このレスは削除されています
- 33どうでしょうか?の人25/07/25(金) 00:27:02
色々調べて、ハイバリーの友人にも聞いて、その子の名前が『アマテ・ユズリハ』であることを知った。何でもファンクラブまであるほどの人気者であり、憧れている人も多いのだとか。それはそうだろうと思う。あんなに格好良くて、まるで王子様みたいな女の子、人気が出ないはずもない。
その日以来、私は通学の度にあの赤色を探すようになった。何処かつまらなそうに窓の外を眺めながら通学する彼女を見つける度に思いは募る一方で、そんな態度ですらも格好良いと思えてしまうのはきっと、私がアマテさんを好いて、惚れてしまっていたからなのだと思う。あの顔が自分に向いて、笑顔になってくれたらなぁなんて、そんな妄想を幾度しただろうか。それほど彼女に夢中になっていた。
- 34二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 00:32:19
このレスは削除されています
- 35どうでしょうか?の人25/07/25(金) 00:33:29
それからしばらくして、休日であるにもかかわらずアマテさんに会えればななんて考えていた私は、乗る必要のない電車に乗り込んで彼女を探していた。会えるわけないだろうことは分かっていたのに、恋する私はもう自分の行動を制御できずじまいだったのだ。しかし運が良いのか、私は彼女の赤色を見つけることが出来た。どうも彼女の方も何か用でもあるのか電車を利用していたらしい。折角だ、あの日のお礼でも言おうかと思って近づこうとして……彼女の姿に思わず止まってしまった。
所謂、女の子っぽい衣装の彼女。いや、そもそも女の子なんだから別におかしくはないのだが……勝手に王子様みたいだなんて判断していた私には、肩だしワンピースを着こんでいる彼女の姿に驚きを隠せずにいた。そして何よりも……ウキウキとしたようなその表情。何時も見るようなつまらなそうな顔ではない、何かを心待ちにしているようなその笑顔が、私の心をぐしゃぐしゃに掻き乱していった。
- 36どうでしょうか?の人25/07/25(金) 01:01:43
あんな格好で、あんな笑顔で、一体何があるんだろう。いけない事だと分かっているのに、私は彼女を尾行してしまった。彼女の事を知りたくて、何て言い訳をして。
目的地に辿り着いたらしい彼女を追って私も電車を降りて、何処かへ向かう彼女の後ろをこっそりとついて行って。やって来たのは商店街。なんだ、買い物だったのか。なんて思っていた私は、次の瞬間には大きく打ちのめされてしまった。
「あ、マチュ」
「よっすシュウジ。待たせちゃったかな?」
「ううん、全然」
声を掛けられると同時に笑みを更に深め、声の主である……青髪の男性の下へと歩み寄っていくアマテさん。その表情は何処か赤らんでいて、それでいて喜びに満ちていて、一目見ればその男性に想いを寄せていることが分かってしまうほどの『女の子』の物だった。
「それじゃあ行こうか。デート、楽しみにしてた」
「そ、そう?私も楽しみだったし……お似合いかもね?まず画材屋に行こうよシュウジ。新しいスプレー缶見に行こう?」
「良いの?ありがとうマチュ」
そんな風に腕まで組んで去っていく二人を、私は何時までも見送っていた。王子様をお姫様にしてしまう男性に嫉妬して、私ではあんな笑顔はきっと引き出せないだろうことに嫉妬して……静かに立ち尽くしていることしか出来なかったのだった……
で、どうでしょうか?
- 37二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 04:29:38
良かったです。
- 38二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 06:40:44
どうでしょうか?の人いつもありがとう
普段は斜に構えたところのあるマチュが乙女全開で笑顔になるこのギャップがやはりたまらないな… - 39二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 07:52:00
「きっとこの世界は君と僕が出会うために作られたのかもしれない」からね……
- 40二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 15:35:28
保守
- 41二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 19:22:46
マチュに話しかけるために彼女に「かっこいい」と思われそうなことをしたいという思いから
夜にこっそり家を抜け出して夜の街を歩いて不良を気取っていい気分になっていた子が
「こんなことクラスの誰もしてないでしょ」ってちょっと優越感抱いて歩いていたら
マチュが夜の路地で慣れた様子で綺麗な男とキスしてるのを見てショックを受けるみたいな景色を見たい
翌日マチュを問い詰めてあの人が彼氏だとわかって二度ショックを受ける - 42どうでしょうか?の人25/07/25(金) 19:41:47
夜の街を歩く。いかにも不良っぽい行動だ。お嬢様学校であるハイバリーに在籍する者においてこんな行動をする人物など早々居はしないだろうと思う。見つかれば親に連絡が行くだろうし、学友たちからも白い目で見られるかもしれない。
だが私はそんなことなど知ったことではなかった。親や先生、学友たちの評価などどうでも良い。私にはそれよりも、もっと憧れているものがあるのだから。
アマテ・ユズリハさん。同じハイバリーに通う、隣のクラスの女の子。頭も運動神経も良くて、親御さんもエリートな、ハイバリーでも有数の『お嬢様』な彼女。でもそんな彼女は『可愛い』よりもむしろ『格好良い』であって、義憤の心を持つような人物であった。実際、質の悪い不良や行き過ぎた軍警の行動によって困っていたところを彼女によって助けられた子は数多く存在し、学校内では所謂ファンクラブが出来ていて、私が、いや私がと言う感じで何時かはアマテさんの傍にと考える者さえ居た。かくいう私も、別の学校の男子に絡まれているところをアマテさんに助けられて以来、そんな子たちの同類であった。
- 43どうでしょうか?の人25/07/25(金) 19:49:06
そんな私が何故夜の街を歩いているかと言えば理由は簡単。『アマテさんのように格好良い行動をしていれば、彼女との話題作りになるのではないか?』なんて、そんな単純なものだった。これは不確定の噂だが、アマテさんもこうして夜の街を練り歩いていることがあると聞く。ならば、共通の話題作りとしてはこれほど明確なものはないだろう。
きっと学校の誰もこんな不良染みた行動はとれない。だって、怒られるのが怖いだろうから。そんな悪い行動をとっている自分にちょっとした優越感を覚えてしまうのは、きっとそれだけ私がアマテさんに憧れているからに他ならない。彼女のように格好良い行動に憧れているからに他ならない。
「ふふーん……アマテさんもこうして、夜の街で遊んでいるのかなー……」
どんな遊びをしているんだろう?不良っぽい……夜のゲームセンターとか、カラオケとか?そんなところに居るのかもしれないなんて勝手な妄想。でも、そんなアマテさんも格好良いし、素敵だ。どんなふうに遊んでいるのかも興味があるし……
何て考えていると……私の妄想の張本人が、正に一つ先の歩道を歩いているのが目に入った。
- 44どうでしょうか?の人25/07/25(金) 19:56:21
本当に夜の街を歩いていたんだ。喜びで胸がいっぱいになる。噂を信じて良かったと思いながら、彼女に話し掛けようと向こうの歩道へ急ぐ。見失う前に話し掛けないとと急く思いでいっぱいになっていると、彼女はちょっとくらい路地裏へと入って行ってしまう。いけない、本当に見失う。縺れそうになる足を必死に動かして懸命に追いかけ、遂に追いついた……
「おっすシュウジ。今日も夜のグラフィティ?好きだねー?」
「あ、マチュ。来てくれたんだ」
路地裏に居た先客。青い髪のミステリアスな雰囲気の男性が、私より先にアマテさんと話しているのが見え、咄嗟に陰に隠れてしまう。見知った間柄らしいその人とアマテさんは、実に親し気に会話をしている。誰だろう?ちょっと怪しい雰囲気。もしかして悪い人なのかな?そんな人とも友達だなんて、やっぱりアマテさんは格好ⅰ
「マチュ……こんな時間に来るなんて……そういう事で良いの……?」
「わ、わ、ちょ、がっつき過ぎ……ん……ちゅぅ……」
信じられない光景だった。シュウジと呼ばれた男性は、アマテさんの小柄な体を持ち上げるように抱き締めて、その唇を奪ったのだ。しかもアマテさんは、それを拒むどころか受け入れるように唇を重ね、あろうことか水音さえ聞こえるくらいに濃厚なキスを交わし始めた。
「ちゅ、ちゅ、マチュ、好き、ちゅ、ちゅ」
「ちょ、ま、すいすぎ、んちゅ、んむぅ、私は逃げないよぉ……ちゅ、ちゅ」
- 45どうでしょうか?の人25/07/25(金) 20:05:24
そこから先はもう見ていられなかった。
『ね、今日は泊まれるの……?』
『うん……だから、ね?』
と言う会話だけが聞こえた気がしたが、それを見届ける勇気は私にはとてもなくて、逃げるように家に帰り、布団にもぐりこんだ。心臓がバクバクと高鳴り、何故か涙が溢れて止まらなかった。
憧れのアマテさん。格好良いアマテさん。でも、あそこでキスをしているアマテさんは……どう見たって格好良いじゃなくて可愛かった。恋する女の子のそれだった。それが堪らなくショックで、涙を流しながら落ちるように眠りに就いた。
翌日、腫れぼったい目を化生で誤魔化して学校へ。隣のクラスへ赴くと、昨日のことなど嘘かの様にアマテさんはやっぱり格好良い雰囲気を漂わせていて。あれは夢だったのかも何て淡い期待を胸にしながら、私は彼女に話し掛けた。
「アマテ、さん……その、おはよう」
「んぁ?えっと……?」
「あ、私、隣のクラスのモブ子……あのね、昨日の夜、アマテさんを見たの……その、路地裏で」
途端、慌てたようにアマテさんが目を見開いた。顔中を真っ赤にし、ついで周囲に聞こえていないか確認し、ほっと胸を撫で下ろすようにすると。
「み、見られてたんだ……あの、あれはその、か、彼氏って奴で……出来れば黙っててもらえると、その……」
夢じゃなかった。現実だった。淡い期待が打ちのめされ、オマケに彼氏と言う事実さえぶつけられてしまう。コクコク頷いて、そのままアマテさんのクラスを後にする。私はその日早退し……それ以来、夜歩きを止めた……もう二度と、あんな光景を見たくはなかったから。私の憧れが、他の誰かの物だったなんて、認めたくなかったから……
で、どうでしょうか?
- 46二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 20:09:05
素晴らしい……文豪に心から感謝を
夜の路地裏でキスしまくるシュウマチュは健康にいいね - 47二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 21:24:55
良かったです
- 48二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 21:29:14
夜の逢瀬するシュウマチュえっちですき⋯ありがとう⋯
- 49二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 01:45:29
文章どれも上手くて最高
ここのスレ幸せすぎる - 50二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 07:26:11
治安の悪い道に間違って入っちゃった女の子が通りすがりのシュウジに助けられて
以来彼を慕って一方的にストーキングしてた(途中でいつも撒かれる)んだけど
ある時彼が赤髪の女の子と手をつないで歩いているのを見てしまい……っていうのが見たい! - 51二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 16:23:33
シュウジの方に憧れるのもありだな相手がマチュなのはご愁傷様だが
- 52二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 16:42:23
旧スレの最初の方にあった修学旅行のネタで妄想させて頂く。
「アマテさんの裸を拝める」という理由で風呂の時間が修学旅行で1番楽しみだった同級生。しかし、本人は身体にタオルを巻いていて裸体が中々見れない。湯船に浸かる際も隅で体育座りしていて「どうしてだろう?」と疑問に思ってよく見てみると彼女の身体に赤い跡が大量についていて・・・・・・・・
っていうやつを思いついた - 53二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 17:18:36
浴場で身体を洗うマチュの手つきと表情がどことなく艶めかしくて(今日のアマテさん色っぽいな…)と隣で見惚れてたけど、横目でよくよく見たら背中も含めた全身の赤い跡に気付く同級生もいる可能性(なおマチュが艶めかしかったのは触れる度に旅行前の営みを思い出し身体が感じてしまったため)
で、夜中に顔を真っ赤にしながら電話越しで誰かに文句を言ってるマチュを目撃して察してしまう同級生
- 54二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 22:25:01
彼氏がいるという噂程度では屈しなかったガチ勢モブ。
だがある時着替え中のアマテさんの首に赤っぽい痕があって、本人に聞いてもはぐらかされる。
「痣と首絞め痕だ、例の彼氏に暴力をふるわれてるんだ」
「アマテさんを助けなきゃ。」
憶測は確信へ変わる。
走りだしたら止まらない系女子はアマテさんの後を追い滅多に人が来ないガード下へ…。
そこでは最近問題になってるグラフィティの前で、例の彼氏にチョーキングされてるアマテさんが…。
「もっと…」「こまった娘だ」
衝撃、驚愕、哀叫、落胆…。
地下へ連れて行かれるアマテさんを止めることは、モブちゃんにはできなかった。 - 55二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 23:57:36
いいな
- 56二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 01:31:28
*本編終了後半年、シュウジ合流→告白→交際済み、ヒゲマンがめっちゃ頑張ってテロ容疑解消しイズマコロニーに戻る、マチュは休学→留年で学校に復学、塾にもしっかり通っている設定、恋愛には臆病思考
塾帰りの電車が一緒であった憧れの先輩が同級生になり驚くクラスメイト。
マチュは最近物思いにふけっており、相談相手になろうと話しかけるが適当にあしらわれてしまう。
塾帰りにマチュと同じ電車に乗り帰宅ピークと重なり密着状態になり、うっかり痴漢めいた接触をしてしまうクラスメイト。
マチュは反応こそするが抵抗もせず、その姿に征服欲が出て本格的に痴漢行為をしてしまうクラスメイト。
大した抵抗もなく、同性の痴漢とは気付かれづらいから痴漢されている事を相談されそこから交流が生まれるかもという暴走した考えに至るクラスメイト。
数日経過するが相談される様子もなく苛立ちが募り、さらにマチュが彼氏持ち、物思いは上手くいっていないからではという噂を聞き理不尽な怒りを爆発させもっと過激な行為をと心に決めるクラスメイト。
ニャアンside
最近憔悴していたマチュから痴漢をされている事を相談されるニャアン。シュウジと一緒に現行犯逮捕をしようと提案をするがシュウジの協力要請は拒否するマチュ。
理由を聞くと「迷惑をかけたら嫌われる」という答えに「私のMAVは何言ってんだ?」と困惑するニャアン。
マチュは
①ララァを救う事から解放されたシュウジに告白をし恋人になったが後からシュウジの好きはLikeだったのではと考える
②優しいシュウジは解放されたことの感謝で告白を受け、離れたくないというワガママも聞き入れたが、地球を離れてイズマコロニーに束縛されている事に不満を持っているに違いない
③そんな状態で迷惑を掛けたら不満を爆発させるかもしれない。そうでなくともシュウジの自由を縛るべきではないと考えていた。
という不安を語るマチュに「ホントに何言ってんだこのMAVは?」と頭を抱えてしまうニャアン。
「ちゃんと話し合え」「告白したけど、マチュより大事にできないとフラれた。そんなシュウちゃんを信じろ」と爆弾発言しつつ説得するが、ネガティブのドツボにはまっているマチュは全て拒否する。
苛立ちを覚えたニャアンは、痴漢の現行犯逮捕を約束して話を切り上げ別れると「一回怒られろ」とつぶやきシュウジに連絡を入れた。 - 57二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 01:33:07
道具を仕入れ引くに引けなくなり行動を起こすクラスメイト。いつもより人が少なかったがいつも通り周囲は見て見ぬフリをするしかおらず気にせず行為を続けるクラスメイト。
マチュは拒絶の言動しかせずとうとう道具を使用する時、手を掴まれた。
「僕のマチュになにしてるの?」と手を捻りあげるシュウジ、一番助けてほしかった且つ一番知られたくなかった人の助けに困惑するマチュ。
閑散駅で降り、ホーム端に詰め寄られるクラスメイト。第三者のフリをして駅員を呼ぼうとするニャアンに痴漢の罪をシュウジに擦り付けようとするが、行為中の写真と動画を撮られており擦り付けを封じられる。
呼びに行って待機している間シュウジはマチュをキラキラの中で「なんで相談してくなかったの? 僕彼氏だよね? そんなに頼りなかった? ショックだよ、流石にちょっと許せない」と詰め寄った。
シュウジの怒りが本物だと感じとり、「……違う、……お願い許して、別れたくない。」とどんどんと縋るように泣くマチュ。
その姿にクラスメイトは驚き「別れ話に展開!」と自分の状況を忘れ展開を見守る。
シュウジはマチュの姿を見て「ダメ、おしおき」とつぶやくとマチュにクラスメイトと同じ行為をし始めた。
マチュは別れる前の最後の行為と感じ拒絶しクラスメイトはほくそ笑むが、「『次は』ちゃんと相談すること」とシュウジが囁くと、抵抗が弱まりむしろ受け入れる態度を見せるマチュ。
ニャアンが駅員を連れて戻ってきたのを察しとっさに離れるシュウジとマチュの雰囲気は嬉々としたものだった。
呆然とし連れていかれるクラスメイトは一人相撲をしていたことを悟り、うなだれた
ネタなのに長くてすみません。
- 58二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 06:24:56
良かったです。
- 59二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 06:53:02
すごくいい!マチュとニャアンが話しているくだりとか二人の表情まで想像出来た
- 60どうでしょうか?の人25/07/27(日) 10:19:02
- 61どうでしょうか?の人25/07/27(日) 10:23:39
そんな事を考えながら毎日を過ごしていると、とある体育の日の着替えの際、私はついに決定的な証拠を見つけてしまった。
(なに、あの、傷跡……)
それはアマテさんの身体の至る所に付いている傷跡だった。噛み痕、ひっかき傷、鬱血痕、そして、首に付いている締められたような痕……隠しながら着替えをしているようだが、偶然私の角度からはそれらを見つけることが出来たのだ。
そうか、分かったぞ。アマテさんの彼氏という奴は、DV野郎だったんだな。それで、暴力でもってアマテさんを支配して、無理矢理に従わせているんだ!だからアマテさんはそれに逆らうことが出来なくてお付き合いを続けざるを得ないんだ!何て卑劣なやつなんだ!
(ああ、アマテさん、私が救って見せるから……もう心配要らないよ……私はあなたの味方なんだから!)
- 62どうでしょうか?の人25/07/27(日) 10:29:17
そう決意すれば行動は早かった。彼氏宣言以降、早くに帰宅するようになったアマテさんを尾行するように後をつける。何でもない様な……いや、寧ろ嬉々とした足取りで何処かへ向かうアマテさんだが、きっとその内心はDV野郎への恐怖に満ちていて、そうやって自分を誤魔化さないと精神を保てないのだろう。なんて可哀想なんだろう……益々DV野郎への怒りがこみあげて来る。
(でも、それも今日で終わるよ?私がアマテさんのことをしっかり救うんだから。それで、アマテさんに『ありがとうモブ子!優しいんだね……私、モブ子にお礼しなきゃ……いっぱいお礼しなきゃね……?』なんて、私の事を信頼して、くっ付いて、キスしてくれたり、それ以上とか?)
妄想が止まらない。あの人を、憧れの人を救い、傍に置いてもらえたら……そんな光輝く未来が、もうすぐ目の前に迫っている妄想が。本当にもうすぐなんだ……!絶対に救い出して見せるぞ!
- 63どうでしょうか?の人25/07/27(日) 10:33:46
やがてアマテさんはとある高架下へと辿り着く。其処は最近有名な『グラフィティの無断描写』で知られる隠れた名所。何でこんな所へ?アマテさんもこのグラフィティのファンなのかな?芸術にも関心があったんだ、なんて考えていると。
「シュウジ!」
「あ、マチュ。学校終わったの?」
「ん、まぁね」
そこでグラフィティを描いていた、青髪の男……シュウジと呼ばれるそいつに、アマテさんが近寄って行くのが見える。あれが、アマテさんのDV彼氏……!アマテさんを暴力で支配するクソ野郎だ……軽薄そうな見た目と考えの読めない表情。なるほど、犯罪者らしい様相だ!だけどすぐには出て行かない。ちゃんと決定的証拠を掴んで、それを撮影して、それからだ!しっかりと助けるには、しっかりと証拠が必要なんだから!
- 64どうでしょうか?の人25/07/27(日) 10:42:47
が、そんな私の考えは、次に起きた出来事で一気に打ち砕かれた。私はきっとこの後、アマテさんが抵抗しながら、シュウジという奴に痛めつけられるんだろうなと思っていた。酷い仕打ちを受け、それに泣くのだろうと思っていた。それを私が撮影して、華麗に助ける……そんな先を想像していたのだ。だが、実際に起きたのは……
「ね、シュウジ……首の痕、消えてきちゃったの……上書き、してくれない……?」
「……何て顔で言うの、マチュ……良いよ、してあげる……苦しかったら、言ってね……?」
あろうことか、アマテさんはシュウジという奴の手を己の首に持って行き、『痕の上書き』を自ら要求したのだ。そしてシュウジという奴は、それを拒まず受け入れ……ゆっくりと、その手に力を込め始めた……
「く、ひ……じゅうじ……じゅうじの、つけてくれる……ぎず……うれじ……」
「っはぁ……ほんと、そんな顔でさ……我慢できるわけ、ないじゃないか……」
ある程度の首絞めを終え、離された手の下には……新たな首絞め痕。アマテさんがそれを嬉しそうに撫でていると、今度はシュウジという奴がアマテさんの服の肩口を少しはだけ……そこに歯を突き立てたのだ。
「あぐ……ぅ、いだ、でも、やめちゃや……」
「マチュってさ、マゾ趣味があるんだよね……?学校の子は知っているの?マチュが痛くされて喜んじゃう、ちょっと変態さんだってさ……」
「うう、ん……だれも、しらない……シュウジだけ……シュウジにしか、知られたくない……」
「っ……ほんと、煽りが上手だよね、マチュ……」
そんなやり取りをしながら……シュウジという奴は、人通りはない場所であるもののこんな外で、大胆にアマテさんの服を捲り上げ……お腹や背中にも痕が残る様なキスの雨を降らせていくではないか……
- 65どうでしょうか?の人25/07/27(日) 10:52:30
「あぅぅ、しゅうじ、も、たってらんないよぉ……」
「そう?じゃあ終わる?もうこれで満足?」
「いじわるむしだぁ……おねがい……もっとぉ、してぇ……」
あれが、アマテさんの顔か……?髪色と同じような赤い表情。潤みきった瞳。涎の垂れた口元。汗ばんだ頬。どれもこれも……見た事すらないアマテさんのそれだった。
叫んでしまいそうだった。泣き出してしまいそうだった。あんなアマテさん、アマテさんじゃない。私の憧れた、私の好きなアマテさんじゃない。私はきっと、夢か幻を見ているのだなんて現実逃避染みた考えさえ頭に浮かんだ。
「ふふ、勿論……じゃ、行こうか……今日も、沢山痕を付けてあげるね……?」
「う、ん……いっぱい、シュウジのものだって、痕を付けて……」
そうして、アマテさんはシュウジという奴に連れられて……何故か、マンホールの下へと向かっていく……そうだ、せめて助けなきゃ。そう思って、後をつけようとして。
(付いて来るなら、マチュの同級生だろうと……命の保証はしない)
赤い瞳が、私の方をギンと見つめていた。思わず心臓が抜き取られたのかと思うほどの鋭い視線。呼吸が一瞬止まり、恐怖で震えと吐き気が止まらなくなる。それを見て満足したのか、シュウジという奴はアマテさんと共に居なくなった。
居なくなって、ようやく大きく呼吸を取り戻して、私は逃げるように、縺れる足を動かしてその場を後にした。アマテさんへの憧憬と、見てしまった現実に涙して。アマテさんはもう、あの男だけのものなんだと理解させられて。ただただ泣きながら、家に向かって駆けて行くのだった……
で、どうでしょうか?
- 66二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 11:00:41