- 1二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 07:22:05
体育の時間、軽やかな動きで走り高跳びの高いバーもひらりと越えていくアマテさんはみんなの憧れだ。
「アマテさん今日も最高だったよ!お疲れさま」
「ありがと」
笑顔も気さくな彼女は時々ちょっと斜に構えたところもあるけど、みんなに優しいクラスの人気者。
私は身体が弱くて体育は見学していることが多い。でも、そんな彼女にタオルやドリンクを渡すポジションを任せてもらえることが多くて、正直役得だと思っている。間近に感じた彼女の汗のにおいをおかずに自分を慰めたことも一度や二度じゃない。
今日も汗で濡れた彼女の姿をそばで見ながらタオルを渡せる喜びに浸っていると、ふと気づいた。
タオルで拭われた細くしなやかな首筋に、花びらのような赤い跡が、ひとつ、ふたつ、とついていることに……。
みたいな感じで
シュウマチュ前提で、モブ視点でシュウジかマチュもしくは両方に失恋する様子を書くスレです
ネタ、SS、感想、なんでも大歓迎 - 2二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 07:28:48
たておつ
まだいろいろと見たかったから助かる - 3二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 07:30:36
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- 4二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 07:33:55
- 5二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 07:36:20
たて乙
脳破壊シチュ好きだからたすかる - 6二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 07:42:04
- 7二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 07:49:03
乙、ありがとうございます
- 8二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 07:50:40
たておつ
- 9二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 07:58:55
立て乙
マチュと同じ学校のモブはもちろんどこかのスレで通学の電車でマチュを見かけて憧れてたモブ男とかも見た気がするからそういうのがシュウジの存在を知って失恋するのもあるのかなと思ったり - 10二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 08:03:12
新スレ記念に前スレ115さんのネタを使わせてもらいます
母親に言われて、いい加減ブラックボックス化していたクローゼットの整理に手を付けた。奥の方には「いつのだこれ?」と思うような小さい頃の服や落書き帳まで押し込まれていて、こりゃ時間がかかるぞと思っていた時、一冊のアルバムを見つけた。
幼稚園の卒園アルバムだ。懐かしい、小学校に入る時に引っ越ししたからこのころの同級生とはすっかり疎遠になっちゃったんだよな。
思わずページをめくると、運動会の写真があった。先頭でゴールテープを切っているのは、ちっちゃな身体に凛々しい表情の黒髪の女の子だ。
「あ、そうだ、この子……」
後ろのページをめくって名簿を確認する。そうそう、アマテ・ユズリハだ。当時は何か、別のあだ名で呼んでいた気がするけど、うまく思い出せない。
「この子、可愛かったんだよなぁ」
群を抜いて可愛らしい顔立ちで、しかもかけっこも逆上がりも一番よく出来て、明るい性格だった。
子どもの頃は運動が出来るっていうのは大きなステータスだ。だからアマテ・ユズリハは男女問わずものすごい人気者だった。
俺も小さい頃は運動が得意な自覚があったから、女子のくせに自分より運動が出来るアマテさんのことが、一方では憎らしく、でも、一方では惹かれてならなかったっけ。
- 11二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 08:04:40
「それで意地悪して、大喧嘩して……」
たしかお絵かきの時間に、彼女がちょっと変わった絵を描いていたもんだから、それをバカにして、みんなに見せびらかしたこともあった。
彼女の弱点を見つけて嬉しかったのと、何より、彼女が俺のすることに本気になって反応(もちろん激怒だが)してくれたのが心地よくて。
結局取っ組み合いになって、二人とも大泣きして先生にも叱られて、以来因縁の仲みたいになって……そのまま卒園して、それっきりになってしまったけど。
「可愛かったなぁ……」
顔を真っ赤にしてわんわんと泣いていても、可愛かった。いや、むしろ、普段の生き生きとした表情とのギャップが可愛さを引き立てていた。
俺と同い年だから、あの子も今は高校生か。きっとすごい美人になっているんだろうな。泣き顔も……可愛いんだろうな。
他の女子に意地悪した男子を頭突きで倒して「ふん!」と胸を張っていた、あの強い女の子を自分が泣かせたという事実。
あの時俺が感じていたのは間違いなく愉悦で……思い返すといけない衝動がむらむらと立ち上ってくる。
想像の中で、アマテ・ユズリハはものすごい美少女に成長していて、でも、俺がちょっと小突いてやるだけで顔を真っ赤にして泣き出すんだ。
それを想像すると、下肢が熱くなった。
泣きじゃくる彼女を押し倒して好き勝手にして、もっと泣かせてやったら……そんな想像を膨らませ、昂った熱を慰める。こんなの変態だ、と思いながらも、下手なグラビア雑誌で抜くより興奮してしまった。
- 12二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 08:08:46
次の日、たまたま母の使いで遠方に行く用事があった。
イズマコロニーの中でも久しぶりに来る地域の駅に降りて、次の電車まで少し時間がある、どうしようか、と周囲を見回すと……。
「あれ?」
群衆の中でもひときわ目立つ、赤い髪の小さな女の子が視界の隅を横切っていく。
思わずそちらを見ると、ぱっちりした青林檎色の瞳に見覚えがあった。
「あの、もしかして、アマテ・ユズリハさんですか?」
「へ? そうだけど、だれ、キミ」
有名な女子校の制服を着て、ちょっと生意気そうな目つきでこちらを見上げてくる。間違いない、あの子だ! 相変わらずちっちゃくて、でも、美人なのは変わらない、どころか俺が想像した以上の美少女になっている。
出身幼稚園と自分の名前を名乗ると、彼女の目元の険しさがほどけて、明るい表情になった。
「えー! あの幼稚園の? 懐かしい~! 会えてうれしいよ! 元気だった? 確かかけっこすごく得意だったよね、今も運動してるの?」
「あ、うん、今はサッカーやってて……」
彼女は屈託なく俺に話しかけてくれた。どうやら俺のことは覚えてくれていたが、泣かせた件やその後の険悪な関係については記憶にないみたいだ。
それがありがたいような、残念なような……。
でもひとつ確かなことがある。これはチャンスだ。昨日たまたま思い出した初恋のひとに次の日会えるなんて、運命としか思えない。
「あ、あのさ、時間あったらこの後どこか寄らない? マックとか」
「ごめん! この後、人と待ち合わせしてるから」
「そっか……じゃあ、また今度でいいよ。連絡先交換していいかな?」
「いいけど……どしたの? 昔はきみ、クール系だったよね」
- 13二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 08:09:58
クランバトルのパイロットのところでマチュに気付くモブ。
アマテの秘密と思うけど、ハラヘリムシと呼ばれた青髪の男性に脳破壊
ベタだな - 14二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 08:10:01
そうだった。昔の俺はちょっとスカしたタイプで、運動が出来るけどそれにこだわらない俺かっこいい、みたいな、早くも中二病を発動してそうな性格だったんだ。
でも俺はこのチャンスを逃したくない。勢いで声が出た。
「アマテさんのこと、好きだったから」
「……え?」
「好きだからかっこつけたくて。……久しぶりに会ったけど、やっぱり可愛いなって思ったんだ。その、突然かもしれないけど、俺は今でも君のこと好きなんだよ」
「え、えと……」
アマテさんの頬にさっと赤が差す。めちゃくちゃ可愛い。俺が想像した時よりもっと可愛い。
思わず身を乗り出して、手を掴みそうになった、瞬間、彼女はぱっと手を引っ込めた。
「ごめん、私……彼氏いるから」
「え……」
- 15二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 08:11:23
……変な話だが、幼いながらに気が強くて運動が出来て負けず嫌いなアマテ・ユズリハは、男女ともに人気者ではあったが、「男にモテる」タイプじゃなかった。
むしろ、性格については「あんな男女」とか「生意気なやつ」みたいな評価を男子たちからは受けていて、女の子の方がアマテさんにきゃーきゃーしてた記憶がある。
それなのに、彼氏? 思ってもみなかった。
「それってどんな……」
「マチュ?」
背後から声がかかる。振り向くと、雑踏の中にはっとするような綺麗な顔の男が立っていた。
ラフに伸ばした藍色の髪に、作業着みたいなシャツとワークパンツって組み合わせなのに、それがだらしなく見えない。むしろストリート系みたいなかっこよささえある。
「あ、シュウジ!」
途端にアマテさんの顔が輝いた。比喩じゃなくて、本当に彼女の顔が花の開くような笑顔になって、光を放ったように見えた。
彼女は身をひるがえすようにして男のほうに駆け寄っていく。
- 16二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 08:12:42
- 17二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 08:13:51
「もうしばらくかかりそう?」
「ううん、もう大丈夫……あ、ごめんね、そういうことなの、だから……」
何が『そういうこと』なのかなんて言われなくてもわかった。
その男に話しかける時の彼女は、頬をうっすら赤くして、眉も下がって、瞳が蕩けて……好きで好きで仕方がないって、視線でも表情でも語っていた。
あのソーダみたいに爽やかな女の子と同一人物とは思えないほどに、甘くとろける、りんご飴みたいなアマテさん。
俺が想像していた以上に、可愛くて、愛らしくて、男の大きな手にそっと包まれる指先は小さくて……。
しどろもどろに別れを告げたあと、俺はダッシュで家に帰った。
そして、卒園アルバムに残る明るい笑顔と、ついさっき見た、好きな男に甘える女の顔を交互に思い出しながら、燻る熱を吐き出した。
何度吐き出しても、脳裏に、あの男に駆け寄る時の彼女の笑顔が浮かび上がってきて、手が止まらなかった。
- 18二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 08:15:10
- 19二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 08:16:37
ああ〜(脳が破壊される音)
- 20二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 08:44:31
マチュ、幼稚園の頃から予知夢見てたんか…
- 21二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 08:48:40
- 22二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 08:55:59
初手で素晴らしい物が来たな
自分はアレだ。放送中にあった、マチュの幼馴染概念を挙げてみる。
子供の頃マチュってあだ名を考えたし、マチュが周囲に違和感を感じてる事を察して解決に奔走してた幼馴染くん。
けど本人はニュータイプじゃないから解決はしてやれず、シュウジと出会って変わって行くマチュを見守る事しか出来ない。
マチュにとって大切な友人の一人で終わっていくんだ。 - 23二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 12:11:47
- 24二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 12:14:31
ハイバリーのみならず他校にも広がる赤い髪のマニッシュな彼女のコケティッシュな姿とそれを見せる相手に脳破壊される人間はままいると思いますね
- 25二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 18:39:53
アマテさんの誕生日にはプレゼントを贈って告白しようともくろむクラスメイト
彼女にふさわしいものを……感動してもらえるようなものを……と考えた結果親にお願いして宝石のついた高級なピアスを買ってもらいそれをプレゼントすることにした
しかし当日登校するとアマテさんは普段と違うピアスをつけている
おそらくは硝子と安価な金属で作られたそのピアスをとても嬉しそうにつけてずっとふにゃふにゃ笑顔のアマテさん
他のクラスメイトとの会話から、そのピアスが恋人から贈られたものだとわかりクラスメイトちゃんはショックを受ける
さらにアマテさんの恋人はそのピアスを買うためのお金を自分で稼いだとのこと
ピアスそのものの値段より、恋人が自分を想ってプレゼントを選んでくれたこと、そのためにお金を稼ごうと頑張ってくれたことが嬉しくて仕方ない様子のアマテさんを前に
高価なだけの自分のプレゼントを差し出すことなどとてもできず
ただ「よかったね、すごく似合っているよ」と声をかけることしかできないクラスメイト…… - 26二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 18:52:15
そういえば、ここって現パロはokなのかな?
- 27二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 19:01:57
- 28二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 20:22:02
- 29二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 20:35:21
- 30二次元好きの匿名さん25/07/24(木) 20:38:13
青い髪に赤い目の人間なんている訳ないと思ってたらマチュの彼氏として出会ってしまうの良いなぁ‥‥‥‥
- 31どうでしょうか?の人25/07/25(金) 00:16:35
その日、私は憧れという奴を知った。
電車通学の私はその日、痴漢に会っていた。満員電車の中でお尻に這い回る気持ちの悪い手の感触に震えながら、しかし気弱な性格が災いしてか抵抗することも声を上げることも出来ず、唯々早く停車駅に付いてくれと願うことしか出来ず。次第に大胆になっていく痴漢の手の動きに涙さえ出てきて。
「おいおっさん。あんた、この手なんだよ?」
そんな声と共に、お尻に感じていた手の感触が取り払われる。声の方を振り向けば、背の低い赤髪の、ハイバリー高校の制服を着た女の子が、私の背後にいたらしい男の手をぎっちりと掴んで離さぬように力を込めていた。
「あ?濡れ衣だ?痴漢なんてやってない?私、痴漢なんて言ってないけれど?あと、写真とムービー撮ってっから。鉄道警備局に提出すっからね。勘弁してくれ?ざけんなよ。あんた、そっちの子にもおんなじこと言えんのかよ?そっちの子、大丈夫だった?私も一緒に行くから、怖いだろうけれど鉄道警備局にいこ、ね?」
大人の男性にも一切躊躇せず、寧ろ食って掛かるようにそう言ってくれたハイバリーの子は、無関係だろう私の為に警備局にまで同席してくれて、私を助けてくれた。
その日以来、私はもうあの子の虜という奴だった。
- 32二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 00:25:55
このレスは削除されています
- 33どうでしょうか?の人25/07/25(金) 00:27:02
色々調べて、ハイバリーの友人にも聞いて、その子の名前が『アマテ・ユズリハ』であることを知った。何でもファンクラブまであるほどの人気者であり、憧れている人も多いのだとか。それはそうだろうと思う。あんなに格好良くて、まるで王子様みたいな女の子、人気が出ないはずもない。
その日以来、私は通学の度にあの赤色を探すようになった。何処かつまらなそうに窓の外を眺めながら通学する彼女を見つける度に思いは募る一方で、そんな態度ですらも格好良いと思えてしまうのはきっと、私がアマテさんを好いて、惚れてしまっていたからなのだと思う。あの顔が自分に向いて、笑顔になってくれたらなぁなんて、そんな妄想を幾度しただろうか。それほど彼女に夢中になっていた。
- 34二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 00:32:19
このレスは削除されています
- 35どうでしょうか?の人25/07/25(金) 00:33:29
それからしばらくして、休日であるにもかかわらずアマテさんに会えればななんて考えていた私は、乗る必要のない電車に乗り込んで彼女を探していた。会えるわけないだろうことは分かっていたのに、恋する私はもう自分の行動を制御できずじまいだったのだ。しかし運が良いのか、私は彼女の赤色を見つけることが出来た。どうも彼女の方も何か用でもあるのか電車を利用していたらしい。折角だ、あの日のお礼でも言おうかと思って近づこうとして……彼女の姿に思わず止まってしまった。
所謂、女の子っぽい衣装の彼女。いや、そもそも女の子なんだから別におかしくはないのだが……勝手に王子様みたいだなんて判断していた私には、肩だしワンピースを着こんでいる彼女の姿に驚きを隠せずにいた。そして何よりも……ウキウキとしたようなその表情。何時も見るようなつまらなそうな顔ではない、何かを心待ちにしているようなその笑顔が、私の心をぐしゃぐしゃに掻き乱していった。
- 36どうでしょうか?の人25/07/25(金) 01:01:43
あんな格好で、あんな笑顔で、一体何があるんだろう。いけない事だと分かっているのに、私は彼女を尾行してしまった。彼女の事を知りたくて、何て言い訳をして。
目的地に辿り着いたらしい彼女を追って私も電車を降りて、何処かへ向かう彼女の後ろをこっそりとついて行って。やって来たのは商店街。なんだ、買い物だったのか。なんて思っていた私は、次の瞬間には大きく打ちのめされてしまった。
「あ、マチュ」
「よっすシュウジ。待たせちゃったかな?」
「ううん、全然」
声を掛けられると同時に笑みを更に深め、声の主である……青髪の男性の下へと歩み寄っていくアマテさん。その表情は何処か赤らんでいて、それでいて喜びに満ちていて、一目見ればその男性に想いを寄せていることが分かってしまうほどの『女の子』の物だった。
「それじゃあ行こうか。デート、楽しみにしてた」
「そ、そう?私も楽しみだったし……お似合いかもね?まず画材屋に行こうよシュウジ。新しいスプレー缶見に行こう?」
「良いの?ありがとうマチュ」
そんな風に腕まで組んで去っていく二人を、私は何時までも見送っていた。王子様をお姫様にしてしまう男性に嫉妬して、私ではあんな笑顔はきっと引き出せないだろうことに嫉妬して……静かに立ち尽くしていることしか出来なかったのだった……
で、どうでしょうか?
- 37二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 04:29:38
良かったです。
- 38二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 06:40:44
どうでしょうか?の人いつもありがとう
普段は斜に構えたところのあるマチュが乙女全開で笑顔になるこのギャップがやはりたまらないな… - 39二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 07:52:00
「きっとこの世界は君と僕が出会うために作られたのかもしれない」からね……
- 40二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 15:35:28
保守
- 41二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 19:22:46
マチュに話しかけるために彼女に「かっこいい」と思われそうなことをしたいという思いから
夜にこっそり家を抜け出して夜の街を歩いて不良を気取っていい気分になっていた子が
「こんなことクラスの誰もしてないでしょ」ってちょっと優越感抱いて歩いていたら
マチュが夜の路地で慣れた様子で綺麗な男とキスしてるのを見てショックを受けるみたいな景色を見たい
翌日マチュを問い詰めてあの人が彼氏だとわかって二度ショックを受ける - 42どうでしょうか?の人25/07/25(金) 19:41:47
夜の街を歩く。いかにも不良っぽい行動だ。お嬢様学校であるハイバリーに在籍する者においてこんな行動をする人物など早々居はしないだろうと思う。見つかれば親に連絡が行くだろうし、学友たちからも白い目で見られるかもしれない。
だが私はそんなことなど知ったことではなかった。親や先生、学友たちの評価などどうでも良い。私にはそれよりも、もっと憧れているものがあるのだから。
アマテ・ユズリハさん。同じハイバリーに通う、隣のクラスの女の子。頭も運動神経も良くて、親御さんもエリートな、ハイバリーでも有数の『お嬢様』な彼女。でもそんな彼女は『可愛い』よりもむしろ『格好良い』であって、義憤の心を持つような人物であった。実際、質の悪い不良や行き過ぎた軍警の行動によって困っていたところを彼女によって助けられた子は数多く存在し、学校内では所謂ファンクラブが出来ていて、私が、いや私がと言う感じで何時かはアマテさんの傍にと考える者さえ居た。かくいう私も、別の学校の男子に絡まれているところをアマテさんに助けられて以来、そんな子たちの同類であった。
- 43どうでしょうか?の人25/07/25(金) 19:49:06
そんな私が何故夜の街を歩いているかと言えば理由は簡単。『アマテさんのように格好良い行動をしていれば、彼女との話題作りになるのではないか?』なんて、そんな単純なものだった。これは不確定の噂だが、アマテさんもこうして夜の街を練り歩いていることがあると聞く。ならば、共通の話題作りとしてはこれほど明確なものはないだろう。
きっと学校の誰もこんな不良染みた行動はとれない。だって、怒られるのが怖いだろうから。そんな悪い行動をとっている自分にちょっとした優越感を覚えてしまうのは、きっとそれだけ私がアマテさんに憧れているからに他ならない。彼女のように格好良い行動に憧れているからに他ならない。
「ふふーん……アマテさんもこうして、夜の街で遊んでいるのかなー……」
どんな遊びをしているんだろう?不良っぽい……夜のゲームセンターとか、カラオケとか?そんなところに居るのかもしれないなんて勝手な妄想。でも、そんなアマテさんも格好良いし、素敵だ。どんなふうに遊んでいるのかも興味があるし……
何て考えていると……私の妄想の張本人が、正に一つ先の歩道を歩いているのが目に入った。
- 44どうでしょうか?の人25/07/25(金) 19:56:21
本当に夜の街を歩いていたんだ。喜びで胸がいっぱいになる。噂を信じて良かったと思いながら、彼女に話し掛けようと向こうの歩道へ急ぐ。見失う前に話し掛けないとと急く思いでいっぱいになっていると、彼女はちょっとくらい路地裏へと入って行ってしまう。いけない、本当に見失う。縺れそうになる足を必死に動かして懸命に追いかけ、遂に追いついた……
「おっすシュウジ。今日も夜のグラフィティ?好きだねー?」
「あ、マチュ。来てくれたんだ」
路地裏に居た先客。青い髪のミステリアスな雰囲気の男性が、私より先にアマテさんと話しているのが見え、咄嗟に陰に隠れてしまう。見知った間柄らしいその人とアマテさんは、実に親し気に会話をしている。誰だろう?ちょっと怪しい雰囲気。もしかして悪い人なのかな?そんな人とも友達だなんて、やっぱりアマテさんは格好ⅰ
「マチュ……こんな時間に来るなんて……そういう事で良いの……?」
「わ、わ、ちょ、がっつき過ぎ……ん……ちゅぅ……」
信じられない光景だった。シュウジと呼ばれた男性は、アマテさんの小柄な体を持ち上げるように抱き締めて、その唇を奪ったのだ。しかもアマテさんは、それを拒むどころか受け入れるように唇を重ね、あろうことか水音さえ聞こえるくらいに濃厚なキスを交わし始めた。
「ちゅ、ちゅ、マチュ、好き、ちゅ、ちゅ」
「ちょ、ま、すいすぎ、んちゅ、んむぅ、私は逃げないよぉ……ちゅ、ちゅ」
- 45どうでしょうか?の人25/07/25(金) 20:05:24
そこから先はもう見ていられなかった。
『ね、今日は泊まれるの……?』
『うん……だから、ね?』
と言う会話だけが聞こえた気がしたが、それを見届ける勇気は私にはとてもなくて、逃げるように家に帰り、布団にもぐりこんだ。心臓がバクバクと高鳴り、何故か涙が溢れて止まらなかった。
憧れのアマテさん。格好良いアマテさん。でも、あそこでキスをしているアマテさんは……どう見たって格好良いじゃなくて可愛かった。恋する女の子のそれだった。それが堪らなくショックで、涙を流しながら落ちるように眠りに就いた。
翌日、腫れぼったい目を化生で誤魔化して学校へ。隣のクラスへ赴くと、昨日のことなど嘘かの様にアマテさんはやっぱり格好良い雰囲気を漂わせていて。あれは夢だったのかも何て淡い期待を胸にしながら、私は彼女に話し掛けた。
「アマテ、さん……その、おはよう」
「んぁ?えっと……?」
「あ、私、隣のクラスのモブ子……あのね、昨日の夜、アマテさんを見たの……その、路地裏で」
途端、慌てたようにアマテさんが目を見開いた。顔中を真っ赤にし、ついで周囲に聞こえていないか確認し、ほっと胸を撫で下ろすようにすると。
「み、見られてたんだ……あの、あれはその、か、彼氏って奴で……出来れば黙っててもらえると、その……」
夢じゃなかった。現実だった。淡い期待が打ちのめされ、オマケに彼氏と言う事実さえぶつけられてしまう。コクコク頷いて、そのままアマテさんのクラスを後にする。私はその日早退し……それ以来、夜歩きを止めた……もう二度と、あんな光景を見たくはなかったから。私の憧れが、他の誰かの物だったなんて、認めたくなかったから……
で、どうでしょうか?
- 46二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 20:09:05
素晴らしい……文豪に心から感謝を
夜の路地裏でキスしまくるシュウマチュは健康にいいね - 47二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 21:24:55
良かったです
- 48二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 21:29:14
夜の逢瀬するシュウマチュえっちですき⋯ありがとう⋯
- 49二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 01:45:29
文章どれも上手くて最高
ここのスレ幸せすぎる - 50二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 07:26:11
治安の悪い道に間違って入っちゃった女の子が通りすがりのシュウジに助けられて
以来彼を慕って一方的にストーキングしてた(途中でいつも撒かれる)んだけど
ある時彼が赤髪の女の子と手をつないで歩いているのを見てしまい……っていうのが見たい! - 51二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 16:23:33
シュウジの方に憧れるのもありだな相手がマチュなのはご愁傷様だが
- 52二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 16:42:23
旧スレの最初の方にあった修学旅行のネタで妄想させて頂く。
「アマテさんの裸を拝める」という理由で風呂の時間が修学旅行で1番楽しみだった同級生。しかし、本人は身体にタオルを巻いていて裸体が中々見れない。湯船に浸かる際も隅で体育座りしていて「どうしてだろう?」と疑問に思ってよく見てみると彼女の身体に赤い跡が大量についていて・・・・・・・・
っていうやつを思いついた - 53二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 17:18:36
浴場で身体を洗うマチュの手つきと表情がどことなく艶めかしくて(今日のアマテさん色っぽいな…)と隣で見惚れてたけど、横目でよくよく見たら背中も含めた全身の赤い跡に気付く同級生もいる可能性(なおマチュが艶めかしかったのは触れる度に旅行前の営みを思い出し身体が感じてしまったため)
で、夜中に顔を真っ赤にしながら電話越しで誰かに文句を言ってるマチュを目撃して察してしまう同級生
- 54二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 22:25:01
彼氏がいるという噂程度では屈しなかったガチ勢モブ。
だがある時着替え中のアマテさんの首に赤っぽい痕があって、本人に聞いてもはぐらかされる。
「痣と首絞め痕だ、例の彼氏に暴力をふるわれてるんだ」
「アマテさんを助けなきゃ。」
憶測は確信へ変わる。
走りだしたら止まらない系女子はアマテさんの後を追い滅多に人が来ないガード下へ…。
そこでは最近問題になってるグラフィティの前で、例の彼氏にチョーキングされてるアマテさんが…。
「もっと…」「こまった娘だ」
衝撃、驚愕、哀叫、落胆…。
地下へ連れて行かれるアマテさんを止めることは、モブちゃんにはできなかった。 - 55二次元好きの匿名さん25/07/26(土) 23:57:36
いいな
- 56二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 01:31:28
*本編終了後半年、シュウジ合流→告白→交際済み、ヒゲマンがめっちゃ頑張ってテロ容疑解消しイズマコロニーに戻る、マチュは休学→留年で学校に復学、塾にもしっかり通っている設定、恋愛には臆病思考
塾帰りの電車が一緒であった憧れの先輩が同級生になり驚くクラスメイト。
マチュは最近物思いにふけっており、相談相手になろうと話しかけるが適当にあしらわれてしまう。
塾帰りにマチュと同じ電車に乗り帰宅ピークと重なり密着状態になり、うっかり痴漢めいた接触をしてしまうクラスメイト。
マチュは反応こそするが抵抗もせず、その姿に征服欲が出て本格的に痴漢行為をしてしまうクラスメイト。
大した抵抗もなく、同性の痴漢とは気付かれづらいから痴漢されている事を相談されそこから交流が生まれるかもという暴走した考えに至るクラスメイト。
数日経過するが相談される様子もなく苛立ちが募り、さらにマチュが彼氏持ち、物思いは上手くいっていないからではという噂を聞き理不尽な怒りを爆発させもっと過激な行為をと心に決めるクラスメイト。
ニャアンside
最近憔悴していたマチュから痴漢をされている事を相談されるニャアン。シュウジと一緒に現行犯逮捕をしようと提案をするがシュウジの協力要請は拒否するマチュ。
理由を聞くと「迷惑をかけたら嫌われる」という答えに「私のMAVは何言ってんだ?」と困惑するニャアン。
マチュは
①ララァを救う事から解放されたシュウジに告白をし恋人になったが後からシュウジの好きはLikeだったのではと考える
②優しいシュウジは解放されたことの感謝で告白を受け、離れたくないというワガママも聞き入れたが、地球を離れてイズマコロニーに束縛されている事に不満を持っているに違いない
③そんな状態で迷惑を掛けたら不満を爆発させるかもしれない。そうでなくともシュウジの自由を縛るべきではないと考えていた。
という不安を語るマチュに「ホントに何言ってんだこのMAVは?」と頭を抱えてしまうニャアン。
「ちゃんと話し合え」「告白したけど、マチュより大事にできないとフラれた。そんなシュウちゃんを信じろ」と爆弾発言しつつ説得するが、ネガティブのドツボにはまっているマチュは全て拒否する。
苛立ちを覚えたニャアンは、痴漢の現行犯逮捕を約束して話を切り上げ別れると「一回怒られろ」とつぶやきシュウジに連絡を入れた。 - 57二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 01:33:07
道具を仕入れ引くに引けなくなり行動を起こすクラスメイト。いつもより人が少なかったがいつも通り周囲は見て見ぬフリをするしかおらず気にせず行為を続けるクラスメイト。
マチュは拒絶の言動しかせずとうとう道具を使用する時、手を掴まれた。
「僕のマチュになにしてるの?」と手を捻りあげるシュウジ、一番助けてほしかった且つ一番知られたくなかった人の助けに困惑するマチュ。
閑散駅で降り、ホーム端に詰め寄られるクラスメイト。第三者のフリをして駅員を呼ぼうとするニャアンに痴漢の罪をシュウジに擦り付けようとするが、行為中の写真と動画を撮られており擦り付けを封じられる。
呼びに行って待機している間シュウジはマチュをキラキラの中で「なんで相談してくなかったの? 僕彼氏だよね? そんなに頼りなかった? ショックだよ、流石にちょっと許せない」と詰め寄った。
シュウジの怒りが本物だと感じとり、「……違う、……お願い許して、別れたくない。」とどんどんと縋るように泣くマチュ。
その姿にクラスメイトは驚き「別れ話に展開!」と自分の状況を忘れ展開を見守る。
シュウジはマチュの姿を見て「ダメ、おしおき」とつぶやくとマチュにクラスメイトと同じ行為をし始めた。
マチュは別れる前の最後の行為と感じ拒絶しクラスメイトはほくそ笑むが、「『次は』ちゃんと相談すること」とシュウジが囁くと、抵抗が弱まりむしろ受け入れる態度を見せるマチュ。
ニャアンが駅員を連れて戻ってきたのを察しとっさに離れるシュウジとマチュの雰囲気は嬉々としたものだった。
呆然とし連れていかれるクラスメイトは一人相撲をしていたことを悟り、うなだれた
ネタなのに長くてすみません。
- 58二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 06:24:56
良かったです。
- 59二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 06:53:02
すごくいい!マチュとニャアンが話しているくだりとか二人の表情まで想像出来た
- 60どうでしょうか?の人25/07/27(日) 10:19:02
- 61どうでしょうか?の人25/07/27(日) 10:23:39
そんな事を考えながら毎日を過ごしていると、とある体育の日の着替えの際、私はついに決定的な証拠を見つけてしまった。
(なに、あの、傷跡……)
それはアマテさんの身体の至る所に付いている傷跡だった。噛み痕、ひっかき傷、鬱血痕、そして、首に付いている締められたような痕……隠しながら着替えをしているようだが、偶然私の角度からはそれらを見つけることが出来たのだ。
そうか、分かったぞ。アマテさんの彼氏という奴は、DV野郎だったんだな。それで、暴力でもってアマテさんを支配して、無理矢理に従わせているんだ!だからアマテさんはそれに逆らうことが出来なくてお付き合いを続けざるを得ないんだ!何て卑劣なやつなんだ!
(ああ、アマテさん、私が救って見せるから……もう心配要らないよ……私はあなたの味方なんだから!)
- 62どうでしょうか?の人25/07/27(日) 10:29:17
そう決意すれば行動は早かった。彼氏宣言以降、早くに帰宅するようになったアマテさんを尾行するように後をつける。何でもない様な……いや、寧ろ嬉々とした足取りで何処かへ向かうアマテさんだが、きっとその内心はDV野郎への恐怖に満ちていて、そうやって自分を誤魔化さないと精神を保てないのだろう。なんて可哀想なんだろう……益々DV野郎への怒りがこみあげて来る。
(でも、それも今日で終わるよ?私がアマテさんのことをしっかり救うんだから。それで、アマテさんに『ありがとうモブ子!優しいんだね……私、モブ子にお礼しなきゃ……いっぱいお礼しなきゃね……?』なんて、私の事を信頼して、くっ付いて、キスしてくれたり、それ以上とか?)
妄想が止まらない。あの人を、憧れの人を救い、傍に置いてもらえたら……そんな光輝く未来が、もうすぐ目の前に迫っている妄想が。本当にもうすぐなんだ……!絶対に救い出して見せるぞ!
- 63どうでしょうか?の人25/07/27(日) 10:33:46
やがてアマテさんはとある高架下へと辿り着く。其処は最近有名な『グラフィティの無断描写』で知られる隠れた名所。何でこんな所へ?アマテさんもこのグラフィティのファンなのかな?芸術にも関心があったんだ、なんて考えていると。
「シュウジ!」
「あ、マチュ。学校終わったの?」
「ん、まぁね」
そこでグラフィティを描いていた、青髪の男……シュウジと呼ばれるそいつに、アマテさんが近寄って行くのが見える。あれが、アマテさんのDV彼氏……!アマテさんを暴力で支配するクソ野郎だ……軽薄そうな見た目と考えの読めない表情。なるほど、犯罪者らしい様相だ!だけどすぐには出て行かない。ちゃんと決定的証拠を掴んで、それを撮影して、それからだ!しっかりと助けるには、しっかりと証拠が必要なんだから!
- 64どうでしょうか?の人25/07/27(日) 10:42:47
が、そんな私の考えは、次に起きた出来事で一気に打ち砕かれた。私はきっとこの後、アマテさんが抵抗しながら、シュウジという奴に痛めつけられるんだろうなと思っていた。酷い仕打ちを受け、それに泣くのだろうと思っていた。それを私が撮影して、華麗に助ける……そんな先を想像していたのだ。だが、実際に起きたのは……
「ね、シュウジ……首の痕、消えてきちゃったの……上書き、してくれない……?」
「……何て顔で言うの、マチュ……良いよ、してあげる……苦しかったら、言ってね……?」
あろうことか、アマテさんはシュウジという奴の手を己の首に持って行き、『痕の上書き』を自ら要求したのだ。そしてシュウジという奴は、それを拒まず受け入れ……ゆっくりと、その手に力を込め始めた……
「く、ひ……じゅうじ……じゅうじの、つけてくれる……ぎず……うれじ……」
「っはぁ……ほんと、そんな顔でさ……我慢できるわけ、ないじゃないか……」
ある程度の首絞めを終え、離された手の下には……新たな首絞め痕。アマテさんがそれを嬉しそうに撫でていると、今度はシュウジという奴がアマテさんの服の肩口を少しはだけ……そこに歯を突き立てたのだ。
「あぐ……ぅ、いだ、でも、やめちゃや……」
「マチュってさ、マゾ趣味があるんだよね……?学校の子は知っているの?マチュが痛くされて喜んじゃう、ちょっと変態さんだってさ……」
「うう、ん……だれも、しらない……シュウジだけ……シュウジにしか、知られたくない……」
「っ……ほんと、煽りが上手だよね、マチュ……」
そんなやり取りをしながら……シュウジという奴は、人通りはない場所であるもののこんな外で、大胆にアマテさんの服を捲り上げ……お腹や背中にも痕が残る様なキスの雨を降らせていくではないか……
- 65どうでしょうか?の人25/07/27(日) 10:52:30
「あぅぅ、しゅうじ、も、たってらんないよぉ……」
「そう?じゃあ終わる?もうこれで満足?」
「いじわるむしだぁ……おねがい……もっとぉ、してぇ……」
あれが、アマテさんの顔か……?髪色と同じような赤い表情。潤みきった瞳。涎の垂れた口元。汗ばんだ頬。どれもこれも……見た事すらないアマテさんのそれだった。
叫んでしまいそうだった。泣き出してしまいそうだった。あんなアマテさん、アマテさんじゃない。私の憧れた、私の好きなアマテさんじゃない。私はきっと、夢か幻を見ているのだなんて現実逃避染みた考えさえ頭に浮かんだ。
「ふふ、勿論……じゃ、行こうか……今日も、沢山痕を付けてあげるね……?」
「う、ん……いっぱい、シュウジのものだって、痕を付けて……」
そうして、アマテさんはシュウジという奴に連れられて……何故か、マンホールの下へと向かっていく……そうだ、せめて助けなきゃ。そう思って、後をつけようとして。
(付いて来るなら、マチュの同級生だろうと……命の保証はしない)
赤い瞳が、私の方をギンと見つめていた。思わず心臓が抜き取られたのかと思うほどの鋭い視線。呼吸が一瞬止まり、恐怖で震えと吐き気が止まらなくなる。それを見て満足したのか、シュウジという奴はアマテさんと共に居なくなった。
居なくなって、ようやく大きく呼吸を取り戻して、私は逃げるように、縺れる足を動かしてその場を後にした。アマテさんへの憧憬と、見てしまった現実に涙して。アマテさんはもう、あの男だけのものなんだと理解させられて。ただただ泣きながら、家に向かって駆けて行くのだった……
で、どうでしょうか?
- 66二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 11:00:41
- 67二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 16:25:07
どうでしょうか?の人さん、いつもお疲れ様です。今回も良かったです
- 68二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 16:41:54
やっぱりモブ視点だとキスの目撃以上は言葉だけやゴム購入などの間接表現が多いね。
マチュの場合>>56みたいな痴漢は傷心気味じゃないとおとなしくしてる印象がないし
シュウジの場合は加虐性・変態性あげないと露出プレイとかしてるマチュの姿を目撃させないと思うから、「キャラ崩壊しすぎじゃね?」の枷があって書きづらいのかな?
- 69二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 22:34:48
マチュもシュウジも人前でいちゃつくことをためらわなくても
キス以上のことをしている自分たち(というか相手の色っぽい姿)を他のやつに見せたくないだろうからなぁ
後はシュウジの読心スキルで付近に潜んでいても見つかりやすいというのがある
こうなれば隠しカメラくらいしかないか…!? - 70二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 06:39:52
保守
- 71二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 14:06:47
大人になって再会して結婚指輪を着けてないのを見て安心するが実は手入れのために預けてただけってパターンとか?
キス以上ではあるが官能的というかBSS感は薄いな - 72二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 21:56:58
保守
- 73二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 23:31:09
妊娠きっかけで早めに指輪外してただけというシチュが浮かんだ(妊婦さんはむくみやすくなるので)
- 74二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 23:52:25
流れ関係なくネタ投稿を失礼。
マチュに一目ぼれしたソドン新人整備員A。
マチュがソドンにいた時はコモリ少尉かシャリア・ブル中佐という雲の上の存在が傍にいたせいで僅かな会話しかできなかったが、同年代であった為多少親睦が深められた。
少しずつ友好を深めていこうと思っていたが、イオマグヌッソ騒動が起こり終結後マチュがソドンから降りてしまう。
気が沈み騒動後のドタバタに疲れ果て軍人をやめることにしたA。
最後の挨拶の時にメンテ等で手伝いをして交流があったエグザベ少尉はうっかりマチュの現在地を漏らしてしまう。それを聞きマチュを故郷のコロニーに連れて行こうと画策するA。
どうにかしてマチュの現在地に到達したAは奇跡的にマチュと再会する。再会を喜ぶAだがマチュは全く覚えておらず警戒されてしまう。
ある程度想定していたがショックを受けるA。だがソドンの事を話し段々と思い出すマチュ。談笑をしていき次第に手ごたえらしきものを覚えるAだがそこにシュウジとニャアンが合流する。
シュウジは読心でマチュを連れ去ろうと考えるAと自分とニャアンしか見せない笑顔を見せるマチュに嫉妬心を爆発させる。
話途中のマチュを抱き寄せAを睨みつけながらキス、マーキング、ペッティングと大暴走を始める。
強〇魔と判断しマチュを助けようとするAだが、マチュ自身に止められてしまう。
「ハラヘリムシ」と軽い調子でシュウジをなだめるマチュはキラキラ内で理由を聞きシュウジが普段出さない嫉妬心に喜びを感じる。(Aからは見つめあっているだけに見えている)
マチュはシュウジに一つゲンコツを見舞い「嫉妬ムシ」とつぶやくと自らシュウジにキスをし始める。
呆れ果てて近づき談笑をし始めるニャアンを含めた三人にAは理解が追い付かず、マチュは遠い存在のモノと一緒になったと敗北感に似た何かを与えられ故郷のコロニーに帰っていった。
というネタを思いつきました。 - 75二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 06:40:49
保守
- 76二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 06:47:23
- 77二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 12:17:48
なんやかんやあってテロが未然に防がれた上、シュウちゃんがララァよりマチュが好きになって付き合いだして、おっちゃんもララァも許してくれた世界線(超超弩級よくばり)
最近貧血で体調くずしがちなアマテさんを保健室に運んでいった同級生ちゃん。
アマテさんは「ここまででいいから、さんきゅ」とか言って自力で入ったが、アマテさんが気になる同級生ちゃんは入り口で盗み聞きしてしまう。
「おなかが張ってきたりとかしない?」
「いえ…まだ。」
「ある程度進んだら、体育の授業は見学になるわね。」
アマテさんは難病なんだろうか…と気になりイツメンの四人で集まって話すも、本人が秘密にしたがってる上にお嬢様とはいえ一介の学生にできることなどないので静観することに。
……数カ月後、4人は無事脳破壊。 - 78二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 19:56:36
前提がよくばりすぎじゃい!!
- 79どうでしょうか?の人25/07/29(火) 23:28:12
アマテさんの誕生日が間近だ。そんな情報がファンクラブ会報にて端末に流れて来た時、私はどうすべきかを必死になって考えた。プレゼントを贈り、少しでも好印象を持ってもらいたいという想いがあったのだ。しかしこう言っては何だが、彼女は所謂上流階級の人間だ。生半可なプレゼントは感動も薄いだろうし、そもそもとして受け取ってはもらえないだろう。どんなものなら思い出に残る?どんなものなら気に入ってもらえる?そんなことを、ギリギリになるまで必死になって考えて、考えて、考え抜いて。
「そうだ、ルビーのピアスを贈ろう!」
彼女の髪色と同じような、真っ赤な真っ赤なルビーのピアス。きっと似合うし、気に入ってもらえるはずだ。
『わ、これ、私に?嬉しい……着けても良い?……どう、似合うかな……ふふ、君が選んでくれたんだね……ありがとう!』
そんな風にお礼を言って、私に抱き着いて来るアマテさんを想像する。素敵なシチュエーションだ。考えただけで興奮を抑えきれなかった。
- 80どうでしょうか?の人25/07/29(火) 23:38:09
しかしながら、彼女に似合うようなルビーのピアスとなるとやはり生半可なものでは無理だろう。それこそ、高級店で購入できるようなルビーが必要になる……私のお小遣いではとてもじゃないが購入は出来ない……ならば!
「お母さんお願い!来月再来月とその次ののお小遣い、前借させて!」
「はぁ?どうしたのよ一体?」
母に頼み込む。これしか思いつかなかった。働くなんて経験もないから無理だし、すぐに稼げる方法も無い。これが一番手っ取り早いし、すぐにお金が手に入る方法だった。
「どうしても欲しいものがあるの!お願いします!」
「うーん……まぁ、良いけれど……変な物じゃないでしょうね?」
「違うの!その、アクセサリー、どうしても欲しいのがあって……」
アクセサリーの購入と聞いて多少渋られたものの、それがどうしても欲しいという熱意に絆されてくれたのか、最後にはお母さんはお金を出してくれた。
お小遣い三か月分のお金……まるでこれは、そう、かつて地球の極東、ジャパンでの風習である『三か月分の贈り物』と似ているのではないか?その風習によれば、『結婚したい相手に贈るアクセサリーは給料の三か月分』なのだそうだ。正に私に当て嵌まる内容だ!
「ふふふ……待っててねアマテさん!素敵なピアス、プレゼントするからね!」
- 81どうでしょうか?の人25/07/29(火) 23:46:03
そうして迎えた誕生日当日の昼休み。私は緊張しながらアマテさんの下に近付いていた。手には用意したルビーのピアス。本当にギリギリの値段だったが……何とか購入できた。学生が買うにはかなり高級品……の筈だ。宝石も結構大きいし、真っ赤な色がいかにもアマテさんらしいと思う。
さぁ渡すぞ、勇気を出して渡すぞ。そう思って、アマテさんに近付いて……ふと、違和感を覚える。アマテさんの付けているピアスがいつもの物と違う……何と言うか、安っぽいと言うか、ちゃちな作りと言うか、そんな雰囲気を覚える。
「ねぇ聞いた?アマテのピアス……あれ、彼氏からのプレゼントだって……」
「聞いた……ショックすぎる……アマテに彼氏がいたこともそうだし……プレゼントにピアスを受け取ったってことも……」
……え?アマテさんに……彼氏……?そして……プレゼントに、ピアスを……
「なんでもさー、彼氏さん、あれを買うために色々働いて回ったんだって。絵描きさん?デザイナーさん?とか何とかでさ。普段はやらない様な風景画だとか、大っぴらなポスター制作だとか、とにかくできる仕事は全部やってさ。で、頑張ってためたお金であれを買ったんだって。それも、アマテに似合うのはどれかなって宝石屋さんを沢山巡って、選んだのがあれだって」
「うへぇ……勝てないよ、そりゃあ……私たち、親のお金とかお小遣いで買ったプレゼントだもん……まず気持ちの籠りようが違うよ……」
- 82どうでしょうか?の人25/07/29(火) 23:52:41
そんな話を聞いて、途端に自分のプレゼントがみすぼらしく見えて来る。そしてアマテさんのピアスが、私のそれよりもずっとずっと価値のある者に見えて来る。
「あ、あの、アマテさん……その、ピアス、何時ものと違うね……?」
「ん?あ、ああ、これ?ふへへ……あのね、私のね、彼氏がね、買ってくれたの。『マチュに似合うと思う……と、僕が言っている……貰って、くれないかな……?』だってさ!そんなの受け取るに決まっているのにね?自信無さげなの!働いて貯めたお金で、私に似合うのを探して買ったって聞いてさ!もうね、もうね?嬉しいって言うかね?ふへへ……」
心底嬉しそうに笑うアマテさんに、私は良かったねと言うほかに無かった。ただお金を掛けただけのプレゼントなんて、贈ることはおろか、見せる事さえ恥ずかしかった。
「似合っているね、アマテさん」
「そう?うへへ、ありがとう!」
とっても素敵な笑顔のアマテさんに、私は後ろ手に持つプレゼントの箱を握りつぶしながら、笑顔を返すことしか出来ないのだった。
で、どうでしょうか?
- 83二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 06:41:42
どうでしょうか?の人さん、いつもありがとうございます。
自分もSS書いてるけどダラダラ長くなって終わらない。コンスタントにSS書けて凄いと思いますわ - 84二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 07:17:28
ピアスって体に直に刺すからほかのアクセサリーよりも特殊というかアイデンティティにかかわるんだよね。それこそ彫物やタトゥーみたいな。
だからそれを男から貰ったものにすげ替えるってのは、私は彼の物になりましたっていうのと同意義で、それこそ先の話の首絞めックスと意味が同じで…あーーーーーー最高。 - 85二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 16:18:16
病気かー、私が看病したかったって感じなんだろうなー(純粋)
- 86二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 18:28:30
どうでしょうか?さん今回もありがとうございます
裕福なお嬢さんであるクラスメイトがこのお金で買えない価値に負けるっていうのがすごくいいんだよな~ほくほくする - 87二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 01:09:56
モブ女子やモブ男子の脳破壊もここまでくると美しい
- 88二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 06:10:26
左手首の袖口で丁度見えないところにシュウジにペンで絵を描いてもらっているマチュ
描かれたヒイラギの枝はシュウジのもとに行くたびに少しずつ描き足され、薬指へと伸びていく
目を潤ませながらひとり密かにそれを眺め、時折口づけをしてみるマチュ
絵はそう得意ではないが、左手を見ながらよく話しかけてきてくれたけど一身上の都合で転校していったモブ子ちゃんの寄せ書きにもヒイラギの絵を描いてあげるのだった - 89二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 13:48:42
自覚もなく力の弱いNT能力をもったハイバリー1年生である下級生ちゃん
たまたま街ですれ違ったシュウジと一瞬だがキラキラしてしまいそれにドハマりし運命の人だと1人盛り上がってしまう(シュウジはなんかNTいたなぐらいしか思ってない)毎日の様に街で彼を探し夜は家で彼を想い自分を慰める日々
ようやく念願の彼を見つけたと思ったら隣には有名人であるアマテ先輩の姿が…直感で2人がキラキラしてる事を感じとり彼とのキラキラは私だけの物!と間に割り込もうとするも彼女から放たれた異様なプレッシャーにより動けなくなってしまう
シュウジとのキラキラは私だけの物、そんな幻聴を聞きながら完全に敗北を受け入れてしまい遠ざかる2人を立ち尽くして見送るしかできない下級生ちゃん
家に帰り先に自分が知り合っていればと無駄な想像をしながらようやく知った彼の名前を呼びながら自分を慰める脳破壊された下級生ちゃんなのであった - 90二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 14:23:04
独占欲高いマチュも良い…
- 91二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 15:17:49
まあそもそも本編からして独占欲強いからなあ…(シュウジとのキラキラは私だけのものなのに!)
ララァはシュウジにとっての大切な人だから私が守る!って思考にはなれたけどそれはシュウジが大切に思っているからってのが大きそうだからどこの馬の骨とも知らない女が近寄ってきたら嫉妬心剥き出しになると思う(シュウジってマチュと結ばれた後でも女の子に本人としては面白い子だねとかフォローとして意味だけど好きって言えそうなタイプではあるかもなって5話見ると思うし)
まあシュウジもシュウジでこの世界は君と僕が出会うために作られた世界なのかもとか強火すぎる発言してるけど
- 92どうでしょうか?の人25/07/31(木) 21:18:25
『キラキラ』、と言うものを知っているだろうか?そんなことを言って、一体誰が知っていると答えることが出来るだろう。でも、私は知っている。多分、私だけが知っている。この何処か『偽物っぽくて少し息苦しい世界』の中で、私だけがあの人とのキラキラを知っているんだ。
一週間前、学校に遅刻しそうになった私は、普段使用しない高架下の近道を使用して学校への道をひた走っていた。其処は『無断グラフィティ』と呼ばれるものが描かれているちょっとした有名スポットであり、あんまり治安的には良くない場所だとも言われている。だけど遅刻には変えられないと判断した私は、その場所を一気に通り抜けてしまおうと立ち入ったのだ。まぁ、今にして思えばそれが大正解だったのだが。
「しゅーっ」と言うスプレー缶の音。急がなければいけなかったのに、何故かその音に気を取られて視線を向けたその瞬間……
「……え?」
一瞬だけ、世界が光り輝いた。極彩色にも似たその空間で、青髪の男性が何処か向こうを向いていた。それがほんの一瞬だけ此方を向いて、赤い瞳に見据えられて、そしてまたすぐに別の方を向いて。それで終わりだった。
「……っはぁ……」
ドキドキが止まらなかった。なんて、素敵な感覚なんだろうと、そう思った。それに何よりも、それに導いてくれたであろう青髪の男性……私は彼に……心を奪われてしまったのだった……
「……?……なんか一瞬だけ、キラキラした……?けど……別に、マチュじゃないし良いや……」
- 93どうでしょうか?の人25/07/31(木) 21:24:08
それから私は、その青髪の男性の虜になっていった。一週間の間に何度も高架下を訪れては、スプレー缶でグラフィティ(あの無断グラフィティを描いているのも彼だった。これを知っているのもきっと私だけだ)を描いている彼の姿を探した。そして何度かそれを見つけては、遠くから観察するように見つめていた。
格好良いし、ミステリアスだし、寡黙そうだし、何より『キラキラ』を見せられるだろう人。そんなのもう、好きになる要素しかない。名も知らぬ彼を思って一人慰めることだってしたし、彼に抱かれる妄想だってした。それくらいには私は彼に夢中になっていた。
そして今日……私は、彼に告白しようと決意していた。あの『キラキラ』を一緒に見ようと、私と一緒にずっと見ようと、そう言おうと決めたのだ。高架下に赴けば、運良く彼がグラフィティを描いている。これはもう天啓だと言わざるを得ない。さぁ行くぞと息巻いて、彼に近付いて行った。
- 94どうでしょうか?の人25/07/31(木) 21:29:42
だけど、もう少しで彼の視界に私が入るだろうという距離まで近づいたその時だった。
「おーい、ハラヘリムシー。来てやったぞー?」
「あ、マチュだ。来てくれたんだ」
「ん、これ、お土産。スプレー缶の新色。感謝しろよー?」
「わ、ありがとう。丁度切らしてたんだ。お金、払うよ」
「良いよ、お土産だって言ってんじゃん……あ、会いに来る口実だって、言わなきゃ分かんないかな……?」
「分かるけれど、マチュの口から言って欲しいなって」
「こ、この、イジワルムシめ……」
馴れ馴れしく、親し気に、まるでその距離感が当たり前化の様に彼と話す少女……否、ハイバリーに通う者ならきっと誰もが知っているだろうくらいの有名人。アマテ・ユズリハ先輩。一個上の先輩である彼女が、私の運命の人である彼と、なんであんなに親し気にしている?何であんな距離感で話している?なんで彼女が来た途端……何時も何処か気怠い雰囲気だった彼の瞳に、光が入った?なんで、なんで、なんで?
「彼とのキラキラは……私だけのものなのに……っ!」
- 95どうでしょうか?の人25/07/31(木) 21:34:51
そう考えていると、彼とアマテ先輩の間に……私が一瞬見た時以上の、綺麗なキラキラが見えた。二人はその中でお互いだけを見ていて、私はそこに立ち入ることを許されてはいないようで、それが堪らなく悔しくて。
「彼から離れてっ!」
「え、お、わ、わぁっ!?」
居ても立っても居られなかった。勢いよく二人の間に突撃し、アマテ先輩を突き飛ばした。元々小柄な彼女は私程度の力でも容易に突き飛ばすことが出来て、そのまま地面に尻餅をついていた。私はそれには目もくれず、青髪の彼に視線を向けて捲し立てるように話しかけた。
「大丈夫?わ、私、あなたとキラキラを見たんです!それで、あなたに私と一緒にキラキラして欲しいなって、そう思って!この人、迷惑でしたよね!あなたとのキラキラを無理やりに……」
「なに、しているの?」
- 96どうでしょうか?の人25/07/31(木) 21:41:46
底冷えのする声だった。先程まではハイライトの入っていた瞳から再びそれが失われ、酷く冷徹な視線が私に向けられる。呼吸すら出来なくなるほどの深く強い怒りが私単体に向けられて、思わず後ずさりをしてしまうほどだった。
「ねぇ、なにしているの?マチュ、ころんだよ?なんで?なんでマチュをころばせたの?」
熱のこもらない声はいっそ殺意さえ感じられる。震えが来て泣きそうになっていると。
「だ、大丈夫!大丈夫だからシュウジ!落ち着いて、ね?ほら、大丈夫だよ?」
アマテ先輩が私と青髪の……シュウジさんとの間に入って、彼を宥めていた。それを聞いたシュウジさんはふぅっと怒りを鎮め、次いでアマテさんの足やお尻をペタペタと触って外傷確認を始めてしまう。其処には私への関心などどこにも存在してはいなかった。
「マチュ、怪我はない?本当に大丈夫?痛いのに無理してない?」
「う、うん大丈夫。ちょっとだけ擦り剥いたけれど、大したことないし」
「……すりむいた……?」
「大丈夫だってばほんと……ねぇ君。ハイバリーの一年生だよね?」
シュウジさんを宥め終えたらしいアマテさんが、今度は私に向き直る。その瞳は何処までもまっすぐで、私の醜さを見透かしているかのようだった。
- 97どうでしょうか?の人25/07/31(木) 21:49:21
「シュウジとの『キラキラ』を見たいって言っていたよね。それは駄目。こいつとの『キラキラ』は私の物。私だけの物。悪いけれど譲らない、譲れない。私のシュウジなんだ。だから諦めて」
シュウジさんとは別方向の……『プレッシャー』とでも言うべき感覚。威圧が私を包み込み、反論や反抗を許さない。そんな感覚だった。
「ね、マチュ?もう一回言って?僕、マチュの僕なの?マチュだけの僕なの?」
「ん、そうだよ。私は独占欲強いから、手に入ったら譲りたくない。シュウジは私だけのだよ。そして、私もシュウジの、でしょ?」
「うん、そうだよ。僕だけのマチュだ」
今度こそ私は二人の興味から消え失せた。そんな風に話しながら、最後に一度だけ
「じゃあね」
それだけ言って、二人は消えて行った。残された私はやっとのことでプレッシャーから解き放たれて、どうしようもない敗北感に苛まれながら家に帰って……自分を慰める。
「ああ、シュウジさんって言うんだ、あの人の名前……」
漸く知ることの出来た彼の名前。知るのが、出会うのが遅すぎた。私が先に出会っていれば、彼は私の事を見てくれたに決まっている。そんな負け惜しみを胸に、私には決して向けてくれないだろう笑顔のシュウジさんを思い出して、ひたすらに自分を慰め続けるのだった。
で、どうでしょうか?
- 98二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 21:58:49
どうでしょう?の人いつも素晴らしい作品ありがとうございます
私が先に出会っていれば……って思っちゃうのがなんともまたいいですねこれ - 99二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 06:43:44
- 100二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 13:52:49
- 101二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 15:19:11
このレスは削除されています
- 102二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 19:05:49
このレスは削除されています
- 103二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 19:36:32
- 104どうでしょうか?の人25/08/01(金) 20:04:54
ならばこうですかね。いつもよりちょっと閲覧注意気味。
「ん……ふは……やぁ……」
「ふふ、可愛いなぁ……」
口を紡ぎ、必死に声を我慢する彼女の下着の上から、ゆっくりと指を這わせる。快感に打ち震えるその姿にゾクゾクとしたものを覚え、だけど性急にはせずゆっくりと愛撫を続ける。同じ女性だ、どうすれば快楽を得られるかなどある程度分かるものだ。
「おねが……も、やめぇ……」
「いいの?止めても?そしたら私、軍警にチクっちゃおっかなー?あなたとあの青髪の男の子がクラバの出場者で、一緒に居た黒髪の女の子が運び屋をしていたって、さ?」
「や、だめ、やめて、言わないで……つ、続けて、良いです……」
生意気そうで自由そうで明るそうで屈服などしなそうな性格の少女が、私の言葉に服従させられる様はそそられる。ああ、本当に可愛いなぁ……
- 105どうでしょうか?の人25/08/01(金) 20:13:23
彼女は何時も、私と同じ電車に乗って学校に通う女の子だった。ハイバリーと言うお嬢様学校に在りながら、どことなく生意気そうな雰囲気と、ボーイッシュなように見えてガーリッシュな雰囲気も持ち合わせる、相反する要素を持ち合わせた女の子。違う学校に通いながら、私は何時も彼女の事を見ていた。
欲しかった。あの子が、どうしても。所謂『同性趣味』の私は、幾人もの同校の女子生徒と関係を持っていたし、そのどれとも特別な関係にはなろうと思いもしなかった。どうせ身体だけで、それ以外は要らないと、そう思っていた。
だけど、あの女の子は、あの赤髪の女の子は、どうしてか一目見ただけで欲しくなってしょうがなかった。それはきっと、私の中のサディズムな要素が強く押し出されてしまったのだと思う。あのボーイッシュな女の子が、ただただ女の子になる様を、私だけの手の中に収めてしまいたいと、そう思ったのだ。
ちょっとした伝手……体の関係にあった、『非合法の情報屋』の手によって、彼女の素性はあっさりと判明した。『アマテ・ユズリハ』。ハイバリーの二年生。親はともにエリート。学校でもファンクラブがあるくらい人気の子。女子高だというのに持てるという事も分かった。
そして興味深いことに……どうも彼女は、『クラバ』に出場している事さえ判明した。情報屋から渡された写真によれば、共に写っている青髪の男の子がマヴ、もう一人の黒髪の女の子も非合法の運び屋だそうだ。実に有意義な情報だった。
- 106どうでしょうか?の人25/08/01(金) 20:19:05
後は、下校の時間に何時ものように同じ電車に乗り合わせた彼女に、そっと耳打ちするだけ……
「ねぇ、あなた、クラバの出場者だそうね……?この写真の、青髪の男の子はマヴで、こっちの黒髪の子も違法運び屋……面白い話しねぇ?」
反論させる間もなく耳打ちしたその言葉に、彼女は一瞬で顔を青褪めた。縋るような視線に達成感で満たされる。そのまま次の駅で降りてもらい……駅の多目的トイレに連れ込んだ。
「どうする?この情報、軍警に持ち込んでも良いんだけれど……あなたが従順なら、やりようもあるんだけれどなー?」
「……なに、すればいいの……?」
俯いて、スカートの裾をぎゅっと握って、どうすれば良いのか尋ねて来る彼女のそのスカートを優しく捲り、そのまま持っているように告げた。
「動かないでね。ちょっと遊ぶだけ、それだけよ?」
そうして、私は冒頭の様に、彼女を弄んだ。声を我慢して、真っ赤になりながら耐える姿は本当に愛らしかった。私の手に、アマテちゃんが納めれた。その満足感は途方も無くて、今まで抱いてきた他の女の子の記憶などどうでも良くなるほどの満足感だった。
- 107どうでしょうか?の人25/08/01(金) 20:23:46
それから一週間ほどの間、毎日のように彼女を可愛がった。いきなり抱いては面白くない。少しずつ私の色に染めないとつまらない。もっともっと、可愛い姿を見せてもらわないと。
「はふ、はふ、はふ……ふぅん……」
「そうよ、可愛いわ。ちゃんと我慢してね?」
脱がせはしないし、直接も触らない。服越し、下着越しに胸や秘部を可愛がって、我慢する彼女の姿を楽しみ続けた。快楽に屈服しろと心の中で思いながらも、彼女は中々堕ちない。これでもそれなりのテクは持っていると思っているのだが……どうにも身持ちが固いようで難関だ。其処がまた良いのだが。
「はい、今日はこれで良いわよ。また明日ね?」
「……う、うぅぅ……は、い……」
多目的トイレから出ていく彼女を笑顔で見送る。ふむ、やはり堕ちていないな。しぶとい事だ。
「なら、そろそろ次に進もうかしら……?」
本当に、これほど熱くなった相手は今まで居ない。本気で私の物にしたい。私だけのアマテ・ユズリハにしたい。ならば……明日はもう、ヤッテしまうしかないだろう……ふふふ、楽しみだわ……
- 108どうでしょうか?の人25/08/01(金) 20:33:16
そう考えて、多目的トイレから出た瞬間だった。
がつんっ!
「がっ!?」
突然頬を殴られる感覚。そのまま多目的トイレの中に吹き飛ばされた私は、痛みに混乱するしかなかった。なにが、なにがおきた?
「起きてよ。ちゃんとこっち見て」
心底震え上がる声だった。怒り、憎悪、殺意、そう言った負の感情を煮詰めてそのまま排出したような声。見上げれば、何処までも冷たい目で此方を見下ろす……
「あ、あ、青髪の、男の子……?」
そう、あの写真に写っていた青髪の男の子。それが私を見下ろしていたのだった。
「最近、マチュが僕を避けているから……マチュには悪いけれど尾けさせてもらった。そしたら案の定だったよ。お前、マチュに何した?」
グイと髪を掴まれ、そのまま持ち上げられる。視線が無理やり彼と合わせられ、恐怖に打ち震える。
「あ、あ、の、その、えと、あっと……」
「ちゃんと喋れよ」
がんと再び殴られ、床に転がる私。次いで、トイレの扉をノックする音。
『シュウちゃん。マチュ、無事に帰ったよ』
「ニャアン」
鍵を開け、入って来たのは黒髪の女の子。彼女もまた、私の事を怒りに満ちた目で見つめている。
「こいつ?」
「そう、こいつ」
「そっか……シュウちゃん、後は良いよ。帰ってマチュに連絡して、会ってあげて。『問題は片付いた。もう大丈夫だよ』ってさ。それで会ってあげて、沢山慰めてあげて。お願い」
「でも、こいつを」
「それはこっちでやるから。シュウちゃんもマチュも、私にはとっても大事な親友だから。大好きな二人が変な感じになるの、嫌だもん」
「……ありがとう」
そんなやり取りの末に、青髪の男の子の方は此方を一度見据えて去って行った。
- 109どうでしょうか?の人25/08/01(金) 20:42:09
「……」
「ま、まって、おねがい、これはちがうの、わたしはね、あのこが、ほしくって、だからね?」
言い訳染みた私の言葉は、黒髪の女の子の蹴りによって塞がれる。
「ふざけんなよクソが……お前、マチュとシュウちゃんが不幸になるような真似をしやがって……チクショウが、チクショウが、チクショウが!」
爪先がわき腹に突き刺さる。痛い、痛い、痛い。呼吸が苦しい、息が出来ない。
「……ふーん……あんた、○○って学校の生徒なんだ」
何時の間にか、私の財布と身分証が取り上げられ、素性が完全に晒されてしまう。
「私とシュウちゃんはね、いざとなったらこのコロニーを抜けて行ける。マチュは……シュウちゃんが何処までも護る。だから仮に情報が流出しても大丈夫。だけどあんたは?この話、軍警に持って行ったら……親御さんや、学校や、世間は……どう見るだろうね?」
何時だって脅す側だった私が、今はもう完全に脅される側だ。好き放題やって来た私の全てが暴露されれば、間違いなく世間の爪弾きものだ。それはどうしようもない恐怖でしかなかった。
「でも、殺したりしたらマチュが罪悪感を万が一にも覚えちゃう。それは嫌だから、チャンスを上げる。あんたはこれから、マチュの視界に入らない。電車通学を止めて、マチュとは完全に別の通学路を通る。そうすればもうマチュとは関わらない。それでどう?生きていたいでしょう?」
必死に頷く。それ以外方法などない。恐怖に打ち震える私の行動に頷いた黒髪の女の子は、興味を失ったように財布と身分証を私に投げ返した。
「約束、守ってよ。じゃないと……私はともかく、シュウちゃんはほんとに怖いからね?」
- 110どうでしょうか?の人25/08/01(金) 20:50:46
そう言って彼女も去って行って、後には私だけが残されて……暫くして、私は逃げるように家に帰った。家に帰って、布団にくるまって……もうアマテちゃんは二度と私の手には入らないということを改めて思い知った。
「あぁ……アマテちゃん、アマテちゃん……」
彼女を思い出そうとするたびに、痛みと恐怖が蘇ってしまい自分を慰めることも出来ず……私は、欲しかったあの子を永遠に手に入れられない悲しみと喪失感で、どうしようもない程なく他に無かったのだった……
……
後日、私は言われた通りに通学路を変え、アマテちゃんに遭遇しないように生きていた。それでも呆れたことに、どうしてか視線は彼女を求めて彷徨ってしまうのだ。
「ね、マチュ?もう大丈夫?何処も平気?気持ち悪いとことかない?」
「だ、大丈夫だよ、うん。だって、シュウジが……その、全部上書きしてくれたし……」
「ううん、足りないよ。今日も僕の所に来るよね?もう一回消毒してあげるから」
「このエロエロムシめー……うん、行く……」
そんな会話に思わず視線を向ければ……見たことの無い笑顔で青髪の男の子と話すアマテちゃん……あぁ、私は本当は、あれが欲しかったんだ……屈服よりも……あの笑顔が……
ぎんっ!
「ひっ!」
向けられるはずのない殺気。離れた場所なのに、青髪の男の子の視線が私を見ているような気がして……私はまた逃げるように立ち去る。今更気が付いた、本当に欲しかったものに後悔しながら……
で、どうでしょうか?
- 111二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 20:52:06
良かったです
- 112二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 23:26:13
やっぱハイバリー生は育ちが良すぎてレ◯プできないよね…
- 113二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 23:48:44
- 114二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 01:57:49
マチュに憧れてるハイバリー後輩が髪を伸ばしたマチュに大人っぽくなって格好いいな……となった数日後、休日に電車でネノクニの方へと向かうマチュを見かける。
気になって追いかけるも見失った後輩は高架下向かい側を捜索していると、壁面にグラフィティを描くシュウジの後ろ姿を川越しに目撃し、ここ最近不審者による落書きが多発していた噂を思い出す。
ネノクニの治安の悪さやだらしなく伸びたシュウジの髪に難色を示していると、そこに合流したマチュの姿を目撃。彼女が落書き犯と嬉しそうにグラフィティを見ている様に混乱していると、その後ろ姿によってマチュが伸ばしていた髪がシュウジとお揃いにするためだったと気付いてしまう。
翌日、学校でマチュと遭遇した後輩は複雑に思いながらも「髪型、似合ってますね」と口にする。マチュは嬉しそうに「そう?ありがと」と言い、その姿があまりにも魅力的で「(私も髪、伸ばしてみようかな)」と思ったものの、マチュの髪型から昨日見たシュウジの後ろ姿が脳裏をよぎり、外見を真似ても彼のように自分がアマテ先輩と同じところに並び立てることはないことを実感する。
Xで髪型おそろいにするシュウマチュのイラストが流れてきたので、こんなネタを思いついてしまった もしお題として良さげならぜひ…… - 115二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 09:57:34
保守
- 116どうでしょうか?の人25/08/02(土) 14:05:05
それではこれで!
『このところ、アマテさんの具合が良くない様子だ』
『正宗空調有限公司』とか言う聞いたことのない会社がこのイズマ・コロニーに『巨大MA』なる兵器を持ち込もうとして監査局に引っ掛かり、テロ行為が行われようとしたことが発覚。それが未然に防がれてから早くも三カ月ほどが経過していた。学校では変わらない日常が繰り広げられており、先ほど述べたアマテさんの方も相変わらず格好良くて素敵で、ファンクラブによる様子観察が継続されていた。そんな中、観察に当たっていた会員より先程の報告がなされたと言う訳だ。
「ねえ、見た?」
「見た見た。言われてみれば確かにだよね……」
端末に流れて来た会報報告に、我々アマテさんと同クラスの生徒は身に覚えがあった。というのも、アマテさんはこのところどうも体育の授業を休みがちになったのだ。普段であればあの格好良い背面飛びやら、全力疾走のマラソンなんかで同級生、下級生、上級生を沸かせていたものなのだが……それがめっきり無くなっていたのだ。
それに、何と言うか……気分が悪そうなことが多くなった。つい三日ほど前にも……
『……ぅ!?うっぷ!』
と、食事中に急に嘔気を覚えてトイレに駆け込んだのだ。碌にお弁当も食べていなかったというのに吐き気を催すなんて、と、皆が心配したのだが。
『だ、大丈夫、大丈夫……問題、ないよ……うん』
そう言うアマテさんの顔色はお世辞に良いとは言えず、血の気がやや引いている青白いものであった。
更には、保健室で保健教諭と話をすることも多くなっている。これについては何を話しているのかまだ聞いたことが無いのだが……此処まで証拠が重なれば、体調が悪いという噂にも信ぴょう性が増すと言うか、もうこれは事実だろうと言わざるを得なかった。
- 117どうでしょうか?の人25/08/02(土) 14:11:59
「やっぱりさ、アマテの具合悪そうだよね?」
「うんうん。どう考えても体調を崩しているよ」
もしや何か良からぬ病気にでも?だとしたら大問題だ。そしてそれならば私たちで少しでも手助けをしなくてはいけないだろう。決して、そう決して疚しい感情ではなくて、アマテさんの看病をしてあげたりしなくてはいけないし、なんなら学校の送り迎えとか、勉強のお手伝いとか……色々出来ることはある。何度も言うが決して疚しい感情ではない。アマテさんに良感情を持ってもらうチャンスだなどと微塵も思ってはいないよ、うん。
「私たちファンクラブ筆頭4人でさ、アマテの状態観察と手助けをしてあげたらどうかな?」
どうやら他の面々も同じ考えのようだ。やはり我々は同士だ。アマテさんの一大事と来れば争うなど愚の骨頂。彼女の平穏と安寧を第一に考え、彼女の為に行動しようと思う、うん。別に全員に感謝して欲しいとか言う疚しい考えは微塵もないよ、うん。
- 118どうでしょうか?の人25/08/02(土) 14:17:50
何て一致団結したのも束の間。昼休みになるとやはりアマテさんは一気に顔色を悪くし、お弁当を開けただけで口元を抑えて机に突っ伏してしまった。
「うぐ……ぎぼぢわるい……うぐぐ……」
今にも吐きそうなその表情はあまりにも辛そうで、私はあわてて駆け寄って保健室への同行を提案した。
「か、顔色真っ白だよ!?保健室付いて行くからさ、一緒に行こ?ね?」
これまでなら一人で大丈夫と言っていたアマテさんだったが、今回に関してはそうもいっていられなかったらしい。頷いて私の肩に……わ、私の肩に!寄りかかるようにして掴まったのだ!アマテさんの手が、体温が、私の身体に!ひぇぇぇ……
「お、おねがいしてもいい……?ちょっと、まじできもちわるくて……ほけんしつに、つれていってくれたらそれで……うっぷ!」
いけない、アマテさんの体温や重みを感じているとか、そんな事をしている場合じゃない!早急に保健室に連れて行かないと!待ってアマテさん!直ぐに連れて行くからね!
- 119どうでしょうか?の人25/08/02(土) 14:39:47
クラスの同級生や廊下を歩く他クラスや他学年の生徒の羨望の眼差しにほんの少しだけの優越感を覚えながら、そんな事をしている場合ではないと急いで保健室へ。
「先生!アマテさんの具合が悪くて!診てください!」
「あらアマテさん。やっぱり今日も駄目だったかー。うん、ベッドに横になりなさい?あ、そっちの子は悪いけれどアマテさんを寝せたら保健室を出てくれる?アマテさんとちょっと込み入った話があるから」
本当は私もアマテさんについての話を聞きたかったのだが、先生からそう言われてしまえば出て行かざるを得なかった。
「分かりました……アマテさん、ゆっくり休んでね?」
「うん……ありがとね……」
顔色が悪いまま、それでも感謝の言葉を述べてくれたアマテさんに嬉しく思いながら保健室を後に……することはなく、扉を閉めてそっと耳をくっつけ中の会話を盗み聞く。ああは言ってもやっぱり気になる。アマテさんの状態がどんなことになっているのか。もしかして本当に性質の悪い病気なのではないか、と。
『……それじゃあ診るわよ……少し、お腹張って来たかしら……?』
『まだ、違和感を感じる程じゃあ……でも、その、吐き気が多くなって……』
『うーん。それはもう仕方ないものと思いなさい。そうでなくともあなたは小柄よ。圧迫される内臓の負荷はそこそこ大きいわ』
『はい……ご迷惑をお掛けします……』
『親御さんも知っている事なんでしょう?それに相手さんもちゃんと居る。別に謝る事じゃないわ。今日はもう帰りなさい。迎え、呼べる?』
『親は今日ははちょっと無理です……あいつに来てもらいます……』
な、なんか、余程良くない状態なのだろうか……中の会話はそこそこ緊張感を帯びているように感じる……教室に戻って皆に報告しないと!
- 120どうでしょうか?の人25/08/02(土) 14:50:02
「ってことだったの……」
「え、それ、本当にヤバいやつなんじゃないの……?」
報告してしまえば心配はさらに膨れ上がってしまう。アマテさんは本当に大丈夫なんだろうか?早退って聞いていたけれど、一体誰が迎えに来るんだ?もしも無理そうなら、さっき言った通り私たちで送って行った方が……
きゃー!きゃー!
「……ん?なんか、騒がしくない?」
「ほんとだ……あれ、校門の所に誰かいる……?」
他のクラスが少し騒がしくなり、更にはそんな言葉に教室の窓から外を見て見れば、確かに校門に誰か居る。見覚えのない、良く言えばラフ、悪く居ればだらしない格好の青髪の男性が、ソワソワと落ち着かない様子で誰かを待っている様子だった。誰だあれ?この学校の人間の関係者かな?
「……ええ!?あ、アマテ!?」
そう考えていると、何と校門に向かっていく一つの影……誰かが言った通りそれはアマテさんで、青髪の男性に向かってゆっくりと近付いて行った。ま、まさか、保健の先生と話していた迎って……あの人!?
私たちが驚愕していると、青髪の男性はアマテさんに気が付いたのか慌てた様子で近付いて行き、アマテさんのお腹を擦ったり荷物を持ったりとし始める。やはり迎えだったのだ。あれ、本当に誰なんだ!?アマテさんと一体どういう関係者なんだ!?なんて考えている内にアマテさんは青髪の男性と一緒に学校を後にしてしまい……私たちには深い疑問と、アマテさんとあまりにも親し気な青髪の男性への不信感だけが残されたのだった……
- 121どうでしょうか?の人25/08/02(土) 14:55:43
【シュウジとマチュのやり取り】
「あ、マチュ!?だ、大丈夫!?お腹平気!?い、痛くない!?」
「うん、平気平気。ごめんね、迎えに来させちゃって」
「そんなの気にしてちゃ駄目だよ!あ、荷物持つね!それからお腹……ちょ、ちょっとだけ、触っても良い……?」
「ん、恥ずかしいから少しだけね?」
「ありがとう……こ、此処に、僕と、マチュの……?」
「そうだよー?全くこのハラマセムシめー。『ララァよりも……僕は君が大事に……』とか言って、私の事トロトロにしちゃってさー?こりゃもう、学校は一時休学かなー?」
「う……ご、ごめんなさい……で、でも……僕は、その……本気で、マチュが好きで……ララァにも、ガンダムにもちゃんと許してもらって……だから、その……」
「分かってる分かってる。ごめんね、ちょっと意地悪しちゃったね?お母さんとお父さんにも許しを貰ったし、ニャアンとも仲直りしたんだしさ。後は……無事に頑張るから。ね?」
「うん!僕も一生懸命がんばるから!」
- 122どうでしょうか?の人25/08/02(土) 15:02:44
あの青髪の男性がアマテさんを迎えに来た次の日から、アマテさんは二週間ほど学校を休んだ。そりゃもう心配だった。フェンクラブ会報にも情報の更新は無く、かと言ってご自宅に連絡してまで情報を聞き出すわけにもいかない。やきもきする二週間を唯々耐え続けるしかなかった。
そして二週間後。アマテさんは再び学校にやって来た。皆で安堵したが、今度はその格好に違和感。指定の制服ではなく、何と言うかその、ゆったりしたタイプの、アマテさんがあまり着なさそうな感じの服を着こんでいる。それも、親御さんも一緒だ。
「えー、皆さんにご報告があります。この度、アマテ・ユズリハさんが長期休学をする運びとなりました」
……え?ちょ、長期休学……?先生の言葉に一瞬視界が暗くなる錯覚。そんな、やっぱりそうだ。アマテさんは病気だった……?だから長期の休学をすることに……?いやいや!落ち込んでちゃ駄目だ!辛いのはアマテさんなんだから!よし!こうなったら私たちで交代で、アマテさんのお見舞いや看病を!
「えー……実はその……アマテさんは、えっと……に、妊娠なされました……」
……んん?な、なんて?今先生は何と言った?に、妊娠?誰が?アマテさんが……?
「あ、えー……クラスの皆さんには、大変なご迷惑をお掛けしました……その、今私のお腹の中には赤ちゃんが居ます……大好きな人との赤ちゃんです。だから、無事に産むために学校を休みます。今までお世話になりました」
- 123どうでしょうか?の人25/08/02(土) 15:09:17
私たちの頭がパニックを起こしている間に、アマテさんはそう言って頭を下げ……そのままクラスを後に。残された私たちは……ただ茫然としているほかに無かった。
「……あまてに、あかちゃん……?」
「……そう、いっていたよ、せんせいと、あまて……」
ファンクラブ筆頭の私たちは、突然の事にもうどうして良いか分からなかった。ただ一つ分かったことは……私たちが大好きで、憧れで、素敵で、格好良くて、そんなアマテさんはもう誰かのもので……そんな、どうしようもない、ただただひたすら覆らない現実だけが目の前に残された……ただ、それだけの事だった……
なお、それから更に八カ月ほどして……アマテさんからクラスの皆に端末ではなく紙での連絡が届いた。
『生まれました!元気な男の子です!』
そう書かれた手紙と共に同封された写真には、幸せそうに赤ちゃんを……『青髪の赤ちゃん』を抱え、そしてその傍にはあの日に見た青髪の男性が寄り添っていた。それと見て、益々打ちのめされる事となったのだった……
で、どうでしょうか?
- 124二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 18:29:32
ありがとう…ありがとう…!!
だよねー、アマテさんってすごく身体小さいから妊娠したら大変だよね。
シュウジもちゃんと責任取れよ〜? - 125二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 18:32:55
どうでしょうか?の人、素晴らしいSSを今回もありがとう
もう限りなく脳破壊に次ぐ脳破壊で最高です!!!!!!!!!!!!
マチュの体格だと若年出産+産後の回復で一年は休学必至だからね……クラスメイト達はもうクラスメイトじゃいられないねぇ…… - 126二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 20:28:26
このスレのシュウジならヤリ逃げゼクノヴァしないから安心ですね
- 127どうでしょうか?の人25/08/02(土) 22:41:13
何時も他の方のネタなので偶には自分でネタをば。
アマテさんがチョーカーを着け始めた。元々マニッシュな雰囲気を持つ彼女が着けた革製のチョーカーは酷く似合っていて、初めて着けてきた日には皆が思わず見惚れてしまうほどであった。
「あ、アマテさん、その、それ……?」
「ん?これ?へへ、ちょっと気分転換って言うか、いつもと違うアクセサリーを着けて見たくてね?どうかな、似合うかな?」
似合うなんてものじゃあない。さっきも言ったが酷く似合う。ブルーレザーのそのチョーカーは彼女の赤い髪色とへのアクセントとして抜群であり、かつ格好良さを引き立てるものとしてこれ以上のものはないのでは?と思えるものであった。
「うん!すっごい似合うよ!」
「ほんと?ありがと。へへへ」
チョーカーを撫でながら何処か妖艶に笑うアマテさんは、マニッシュでありコケティッシュと言う相反する魅力を兼ね備え、ほうっという溜息が何処からか漏れてくるのが聞こえてくるのも納得の感じであった。 - 128どうでしょうか?の人25/08/02(土) 22:47:44
それからというもの、私はアマテさんのチョーカーが気になって仕方が無かった。何処で買ったんだろう?お揃いのやつが欲しいな。それで、もしも学校に着けて来たら……アマテさんは、どういう反応をするかな?
『へぇ!モブ子もチョーカー着け始めたんだ!お揃いだねぇ!』
なんて、笑って喜んでくれるかな?なんて、そんな事ばかり考えていた。
しかし、クラスメイトや他のクラスの同級生、または上級生、下級生が何処でそれを買ったのかと尋ねても。
「え?あ、あぁ、これはその……ちょっと、秘密かな?」
ってはぐらかされてしまう。やはりお洒落なアクセサリーはアマテさんでも独り占めしたいと言うか、あんまり言い触らしたりはしないものなのだろうか?いやいや、彼女はそんな狭量な人間ではない。だとすれば……或いは知人友人の手作りなんて可能性も有り得る。それならば安易に言い触らしたりもできないし。
- 129二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 22:49:08
このモブ子ちゃんは思慮深くて優しい子だね……
- 130どうでしょうか?の人25/08/02(土) 22:53:09
何てことを考えながら毎日アマテさんのチョーカーを観察していると……ふと、ちょっとした違和感を覚えた。普通、人間が漬けるチョーカーというやつは、動物が着ける『首輪』と違うアクセサリーだ。故にそれには基本的に、『リードを取り付ける機能』は祖話なってはいない。極稀にそう言うのもあるとは聞くが、基本はそう言うものだ。
だがアマテさんのそれは……チョーカーの前方中心に、輪っかが……そう、丁度リードを取り付けやすい場所に、金属製の輪っかが備わっていた。
これに気が付いたのはどうも今の所私だけのようで、他の子たちは疑問にも思っていないようだった。だが私は、一度気が付いてしまえばもうそれが気になって気になってしょうがなかった。
だって、そうだって……もしもこれが誰かの手作りで、かつアマテさんにそれを気付かれないように渡していたのだとしたら……それは悪意に違いない。そんなの許されない事だ。
(アマテさん、もしかして騙されているんじゃないのかな……学校で恥を搔くようにって、それをプレゼントした奴が陥れようとしているんじゃ……?)
勝手な考えだが、そんな違和感が膨れていくのにそう時間は掛からなかった。
- 131どうでしょうか?の人25/08/02(土) 23:00:11
そうして悶々とした感情を持て余しながら過ごしているある日、遂に私はチャンスを捕らえた。
「……これ、そろそろメンテが必要かなー……よっし、ちょっと見てもらわなきゃ」
チョーカー(首輪?)を撫でながらそんなことを言うアマテさんの姿を目撃したのだ。どうやら革製のそれのメンテの為に、制作者の所に持って行くようなのだ。これはチャンスだ。もしもアマテさんが騙されているのだとしたならば、私が一言ガツン!と言ってやらなければいけない!そうだ、私がアマテさんを救うのだ!アマテさんが余計な恥を掻かなくて済む様に、私が頑張らなければいけないのだ!
……
そんなこんなで迎えた放課後。アマテさんは下校の挨拶もそこそこに学校を後に。私はそんなアマテさんに気が付かれないように、こっそり尾行を開始した。足取り軽いアマテさんは寧ろメンテ相手に会うのが楽しみなのか、鼻歌まで歌っている。
「ふんふんふーん♪」
実に上機嫌だが、向かっている先は所謂治安の悪い、ネノクニの『スラム街』……こんな場所に一体……やはりアマテさんは騙されているんじゃあ……そんな考えは益々膨れ上がる一方だった。
- 132どうでしょうか?の人25/08/02(土) 23:05:45
「おーい、ハラヘリムシー。居るー?」
やがて辿り着いたのは、そんなスラム街の高架下。此処は『無断グラフィテイ』で有名な場所であり、何度消してもすぐに新しい物を描かれると政府が頭を抱えている場所の筈だ。まさか、こんな場所に?
「あ、マチュ。学校終わったの?」
「まぁね。ちょっとこれ、少し傷んで来たからメンテお願いしようかなって思って」
アマテさんがそんな話をするのは、いかにも怪しい雰囲気の、だらしない格好をした青髪の男性。そしてやはりと言うべきか、彼がアマテさんのチョーカー(首輪?)の制作者であるらしかった。なるほど、こんな怪しいやつならばアマテさんに恥を掻かせようとした可能性は十二分に有り得るだろう。許せないやつだ。ようし、一つ言って……
「あ、あと、その……シュウジに、リード……付けて欲しい……」
- 133どうでしょうか?の人25/08/02(土) 23:12:24
聞き間違いかと思った。私の耳がおかしくなって、あり得る筈のない言葉を拾い上げてしまったのだと、そう思った。だけどどうしたってそれは現実でしかなくて、シュウジと呼ばれた男性は少しだけ口に笑みを浮かべると、ズボンのポケットから一本の紐を……片方の先端に固定用の金具を備えた、まるで動物用のリードの様な紐を取り出したのだ。
「マチュ?違うんじゃないの?そういう時は……何て言うの?」
「あうぅぅ……♡ご、ご主人様……マチュに、リードを付けてください……♡」
「よしよし、良く出来ました♡」
あまりに現実離れした光景だった。あのアマテさんが、何よりも自由を尊ぶ彼女が、あろうことかリードを付けてもらうことを懇願し、シュウジと呼ばれた男性をご主人様と呼んで媚びたのだ。信じられない。何かの間違いだ。そう思って必死に頬をつねったが、確かな痛みがこれは現実であると伝えて来た。
「ほら、マチュ。付けて上げたよ?今度は何て言うのかな?」
「あ、あ、ありがとうございました、ご主人様……♡」
「っはぁ……あのマチュが……何処までも自由なマチュが……この瞬間だけは、僕の、僕だけの可愛いペットちゃんだなんて……興奮するなって言うのが無理な話だよ……」
- 134どうでしょうか?の人25/08/02(土) 23:25:17
そうしてシュウジと呼ばれた男性が、装着されたリードをくいくいと引っ張る度に、アマテさんは少しだけ苦しそうにしながらも、それ以上に喜びに満ちた表情で彼を見つめている。倒錯的で、背徳的で、官能的で……ゴクリとつばを飲み込んで。
「それじゃあ、ご褒美上げないとね……今日も、たっくさん可愛がってあげるね。マチュ?」
「嬉しい……いっぱいいっぱい愛して、シュウジ……」
「こーら。違うんじゃないのかな?」
「あ、ご、ごめんなさい、御主人様♡」
その言葉と共に、二人は何処かへと立ち去って行った。最後に見たアマテさんは、何かを期待するような『女の顔』で。その表情を思い出すだけで、何故か下腹部が熱くなって、なのにそれは私には決して手に入らないもので。気が付けば私は、自宅の布団の中で激しく自分を慰めながら泣いていたのだった……
自由を愛するマチュが束縛を良しとする、かなりの脳破壊だと思うのですが……どうでしょうか?
- 135二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 01:26:48
いつもお疲れ様です
自由を求めてるけど好きな人の束縛なら受け入れたいマチュとS属性発揮するシュウジは破壊力ありますね
どっちから言い出したのか地味に気になりますけど、シュウジからかな?
そしてゆくゆくは深夜に野外でしている姿を目撃されてそうなのがいいですね
- 136二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 07:35:51
どうでしょうか?さんのオリジナルネタも素晴らしいですね!
相手といる時だけプレイとして、じゃなくていつも首輪をつけっぱなしのマチュ、すごくいい…… - 137二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 13:13:26
もっと軽率にシュウちゃんはドSになるべきだし、マチュもМになるべき。
- 138二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 13:14:29
学生時代以外にも社会人になったマチュでも行けそう。
ある会社に入社した新入社員君。彼は同じ部署のユズリハ先輩に一目惚れしてしまい、毎晩彼女をオカズに抜く日々を送る。そしてある日、仲の良い同僚にそれを相談したら「彼女はすでに旦那と子どもがいて、何なら2人目を妊娠しているらしい。だからやめとけ。」と言われてしまう。そして帰宅するとき、髪が青くて目が赤い男が彼女を迎えにきてトドメを刺されるのであった。みたいなのを想像した - 139二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 20:45:21
ある日マチュから相談があると話しかけられた上級生。
その内容は「どうしたら彼氏と上手くキスができるか?」という教室を騒然とさせるものだった。
彼氏持ちと言う噂を聞き相談をされた上級生だが、手をつなぐところ止まりかつ『元・彼氏持ち』である上級生は言葉に詰まってしまう。
とにかく詳細を求めれると「息継ぎができず頭が真っ白になる」「最近は舌をいれてきてなすがままの状態で悔しい」とどんどんと周りのSAN値を削っていくマチュ。
プライドで「わからない」と言えない上級生は「経験あるのみ。彼氏とが恥ずかしいなら適当な人に声をかけてやれ。アマテさんなら引く手あまた」というアドバイスをして事を切り抜ける。
後日、上級生は帰り道にあふれだす殺気を抑えようともしないシュウジに詰め寄られてしまう。
曰く上級生のアドバイスを真に受け逆ナンをしようとしていたマチュを間一髪で止めたという話を聞き青褪める上級生は悪気と悪意は無かったと号泣をしながら謝罪しどうにか許してもらう。
また後日、首元をスカーフで隠すマチュと会うとマチュは上級生の顔を見ると何かを思い出し赤面をして睨みつけられた挙句走り去られてしまう。
上級生は色々と察し「知ったかぶりは程々にしよう」と誓う。
というスレの主題からずれてるかもしれませんが、ネタを思いついたので投下します - 140二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 06:08:48
安直も安直だけど、シュウちゃんのをお口でシてるとこ目撃した上に口の中見せてごっくんしてるとこも見せられたらもう死んじゃう。
- 141二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 06:43:37
弱みを握られて無理やりされてると思ったら、ごっくんした後の顔が恍惚としていてあ、あれ喜んでる顔だって察しガックリする。いいですね。
- 142二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 15:39:10
保守
- 143二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 16:20:17
自分も便乗して投下。スレ内のネタではないですが供養させて下さい。
「聞いて聞いて!昨日、私、運命の人に出会ったの!」
運命の人なんて自分でも大袈裟に盛ってしまったがそれほどまでの出来事があった。そんな話を親友に聞いて欲しくて朝のホームルーム前にも関わらず隣のクラスに来てしまっていた。
「話は聞くから後ろ後ろ、入り口塞いでるって」
「あっごめんなさい、アマテさん」
「んーん、おはよー」
興奮して回りが見えてなかったのか親友に言われるまで気づかなかった、教室の入り口を陣取って塞き止めていたのだ。幸いアマテさんだけだったがそんなアマテさんは気にするわけでなく気さくに挨拶を交わしてくれて自分の席に着席する。
アマテさん、学校では有名人、可愛くてカッコ良くて…ファンはたくさんいる。自分もその1人であり彼女は憧れの存在だ。そんな彼女も好きな人や彼氏はいるんだろうか。だが今は自分の事だ、私は出会ってしまったのだ。 - 144二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 16:22:19
ガヤガヤと騒がしい教室で私は身振り手振りをして話す。昨日、夜道にひどい酔っ払いに絡まれた事。暴力を奮われそうな所を運命の人である男性が助けてくれた事。
「すごいんだよ!相手のパンチなんて全部避けちゃってさ!まるで来るのが分かってるみたいに!」
「正直、ヒョロくて弱そうなんだけど、一発で相手をのしちゃってね!」
「それで終わった後、半泣きだった私にハンカチを貸してくれたの!ハンカチなんて持ち歩いてるタイプに見えないんだけどね!そのギャップが良くってさ~!しかも超イケメン!ミステリアスな感じが素敵なの!」
自分でも興奮してるのが分かる。ちょっと大声になり少し注目を浴びてるが気にしない。そして彼が貸してくれたハンカチ、帰ったあと急いで洗濯して乾かした物を親友に見せびらかしながら。
- 145二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 16:24:05
「急いでるって言ってお礼もあんましできずににすぐに立ち去っちゃってね。ハンカチも返しそびれちゃった…」
でも、良いのだ。今日から彼を探し見つけハンカチを返しお礼をする。そしてきっとそこから始まるのだ。彼とのラブストーリーが…
「ふ~ん、それで?手掛かりとかあるの?名前とか…」
手掛かりはある。去り際に咄嗟に聞いたのだ彼の名前を。聞かれた親友に叫ぶように答える。
そう彼の名前はーーーー
「シュウジ君!!」
そう叫んだ瞬間、クラスが静まり返った。
- 146二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 16:26:16
何事かと辺りを見渡す。今まで騒がしかった教室が嘘のように静かになり時が止まったようだ。
「あ、あれ?みんな…どうしちゃったの…?」
「私…?そんな変な事…言ってないよね…?」
どうしたことかと親友に顔を向けると、彼女は顔を青ざめてある方向を見ていた。その方向にいるのは…アマテさん。
さらに周りを見渡すとクラスの子達みんなが怯えや緊張といった顔をして、アマテさんを見ている。
その本人は普段通りであろうスマホをいじりながら机に座っているが、静寂を破るようにゆっくりと立ち上がった。
クラスに緊張が走る、みんな彼女の一挙一投足に気を張っている。
(何…?どういう事…?あれ…?こっちに、来る!?)
「ごめん、盗み聞きするつもりはなかったんだけどさ…」
彼女は自分の前で立ち止まりそう言い放つ。なぜアマテさんが私に?隣の親友に聞きたいがアマテさんの顔から目を離す事ができない。アマテさんの表情は笑顔だが怒りを抑えてるように見えた。 - 147二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 16:27:55
「その『シュウジ』ってやつの髪って何色だった?」
「え、あ、青色……だけど…」
「…………瞳は………赤色じゃなかった?」
「う、うん…」
急な彼女の質問に驚くもぽつぽつと答える。彼女の言う特徴が昨日見た彼と合致する。今でも鮮烈に焼き付いている彼の鮮やかな青色の髪と引き込まれるような血の色をした赤い瞳。そして…
「あと…頭になんか乗せてなかった…?え~と、箱見たいな…そう」
「「愛媛みかん」」
彼の頭に乗せていた謎のペットロボットみたいな物まで見事にアマテさんとハモる。彼女の質問の意図が徐々に明らかになっていく。嫌な予感がした…これを聞いたアマテさんの反応は共通の知り合いで話を咲かせようという物ではない。
この先の言葉は聞きたくない…
「あー、ごめん、それうちの彼氏だわ」 - 148二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 16:29:22
頭を、強く、殴られたような気がした。目の前でアマテさんが申し訳なさそうに掌を合わせごめんのポーズをとる。何がごめんなのか…心も頭も理解が追い付かない。アマテさんに彼氏…?私を助けてくれた人が…?
「ア、アマテさん…か、彼氏いたの……?」
「うん、先月ぐらいからね」
動揺から無意味な質問をしてしまう。別にそういう事を聞きたいわけじゃない。彼女は普通に答えてくれたが問題は彼女の相手である。
「昨日うちのシュウジからちょっと聞いてたんだけどさ、まさか隣のクラスの人とは思わなかったよ」
「えっと…で、でも、まだわからないよ…全然違う人…かも…」
私の気持ちなんて知らず話を進めるアマテさん。そして否定の言葉を並べる私。だって、認めたくなかった。
「た、他人の空似かも…だって、よくある特徴の、人でしょ?アマテさんの勘違いだと、思うな…」
自分でも分かるくらい無理やりな言い訳をする。あんな人、他にいない。私を助けてくれた人はアマテさんの彼氏だ。でも……でもっ…! - 149二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 16:30:47
「わかるよ………だって」
「そのハンカチ、私がプレゼントしたやつだから」
ーーこんな、終わり方ーー
「ありがとね、すぐに洗濯してくれたんだ。私からあいつに返しとくからさ」
「あっ」
彼が貸してくれたハンカチが私の手から離れる。絶対自分で返すんだって。助けてくれてありがとうって。言いたかったのに。
「お、お礼!!せめて直接会ってお礼を!!」
「大丈夫、気にしないで」
「あいつ、こんな事しょっちゅうみたいだからさ、お礼も私から言っておくよ。」
そんな細やかな願いも無慈悲に叩き潰される。いや、私のほんの小さな下心を見抜いたのであろう。アマテさんは笑顔だが目が笑っていなかった。そして、もう終わりと言わんばかりにホームルームのチャイムがなる。
「じゃあ、ごめんね」 - 150二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 16:32:16
そういいながら踵を返すアマテさん。先程まで見物していたみんなもチャイムに慌てながら席に付こうとする。親友が心配して隣のクラスまで送ってくれたそうだがそこから先はよく覚えていない。どう授業を受け、どう帰路についたのか。気付いたら自分の部屋のベッドにいた。
後から聞いた話だが、アマテさんには彼氏がいてクラス内では周知の話であるそうだ。だがその彼氏はひとたび歩けば女性をメロつかせる歩く天然女誑しだそうで、アマテさんはそれが非常~~~に面白くないらしい。それでクラス内で一度アマテさんが爆発したらしくそれ以降クラス内では『シュウジ』はブロックワードの事。まあ要するに私はある意味彼の数ある被害者の1人なのであろう。今思えばあれはアマテさんなりの優しさだったのだと思う。相手がいる男性に運命の人だと1人盛り上がる姿は滑稽に違いない。バッサリ立ちきってくれなければズルズルとのめり込んでいただろう。
でも、あの時、彼が助けてくれたのは本当で、大袈裟じゃなく運命の人だと思ったのだ。ハンカチをお礼と共に返し、まだ見ぬ彼の笑顔と共に素敵な恋が始まるのだと夢見ていた。だがそんな淡い思いも半日にも満たない初恋も私の涙と共に流れ幕を閉じたたのだった。
以上です。ありがとうございました。
少女の失恋っていいですよね。負けヒロインとか好物です。 - 151二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 20:55:37
- 152二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 21:09:45
- 153二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 06:15:41
ハンカチがよりによってマチュがあげたやつってのが相手にはダメージでかいな
- 154二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 06:44:49
本編終了後、シュウジ合流後の設定で
捕まってしまったマーコに代わり元締めになった難民のN。
情勢が落ち着いてきた頃、姿を消していたマチュと難民仲間だったニャアンを見つける。
クランバトルでカネバン有限公司で出入りしている頃からマチュに目をつけていたNは、マチュをニャアンと同じ制服を着た難民と勘違いをしていた。
ニャアンと接触し面倒をみるから紹介をするよう話すNだが下心を嗅ぎとられ、「彼女には悪魔の様な守護神がいる」「関わったら碌な目に合わない」と接触すらしないよう忠告をされ断られる。
ニャアンの仲介を諦めたNはニャアンと遊ぶ為ににスラム街に来ていたマチュと接触。
保護をニャアンと一緒に保護下に入る様提案をするがマチュには塩対応で断られてしまう。
腹を立てたNはマチュを拉致同然にアジトに引きずりこむと衣服を裂きながら組み倒す。
助けを求め泣き叫ぶマチュに手を出そうとするが騒ぎを聞きつけニャアンとシュウジがアジトに踏み込まれマチュを奪還される。
ニャアンは忠告を無視してもはや同情の念すら込められた視線をNに向けてマチュを家に送り届ける為に外に出る。
Nは怒りを通り越して無の感情になっているシュウジの様子を見てニャアンの忠告を思い出し絶望する。
本編見たら外から来たエグザベすら知っていた制服の子がスラム街に顔出してたら何回か粉かけられてるだろというネタを - 155二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 06:49:10
ディアブロを自認してたニャアンから「“悪魔”の様な守護神」って言われるのは相当だ
- 156二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 06:57:31
確かにサイド6でも有数のお嬢様学校の生徒が難民街に出入りしてたらパチモン(or盗んだ)制服だと思われそうだよな…
- 157二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 16:42:47
シュウジもマチュもお互いに相手は自分のものってかなりあからさまに主張して牽制する印象
- 158どうでしょうか?の人25/08/05(火) 16:46:43
アマテ先輩が髪を伸ばし始めたと噂は、上級生下級生問わずすぐに流布していった。
学校でも特別人気のあるあの人、アマテ・ユズリハ先輩。憧れている生徒は数知れず、書くいう私もその一人。ファンクラブにだって入っているし、二年生の体育の授業を窓際の席で観察することだってしばしばだ。
そんな私だから、アマテ先輩が髪を伸ばし始めたなんてことは、噂になる前から当然気が付いていた。ショートカットも勿論似合っていたが、今現在の項が完全に隠れるくらいの肩口ほどの長さの髪形も勿論似合っている。何て言うか、大人っぽいって言うか、色っぽいって言うか……とにかく、アマテ先輩の魅力を増すには十分過ぎる要素であった。
(長髪マチュの画像は無いので長髪だと想像してください!)
- 159どうでしょうか?の人25/08/05(火) 16:50:23
(私ももう少し伸ばしてみようかな……お、お揃いにしたりして!)
それでアマテ先輩の気が引けるとか、興味を持ってもらえるなんて考えてはいない。だが、髪の手入れの話しとか、美容室の話しとかで共通の話題作りのきっかけにはなるかも?なんて下心を持ちつつ、やっぱり伸ばしてみようと決意した私は、とある休日電車に乗って行きつけの美容室に向かうことにした。するとそこに……
(あ、アマテ先輩だ!)
当のアマテ先輩が同じ電車に乗っているのを見掛けた。どうやら何処かへ向かうようだ。アマテ先輩って休日は何をしているんだろう……?気になってしまい、すると美容室へ向かう予定などどうでも良くなってすぐにキャンセル。ほんとはいけない事だと分かっているのに、先輩を尾行することにしたのだった。
- 160どうでしょうか?の人25/08/05(火) 16:57:58
しかし、アマテ先輩は中々電車を降りようとはしない。暫く待っていると、やがて電車は『ネノクニ』に辿り着き……アマテ先輩は其処でようやく下車したのだった。
(え……こ、ここって、ネノクニ、だよね……?)
所謂スラム街。治安はお世辞にも良いとは言えない区画。難民やらガラの悪い人が集まる区画だ。何でアマテ先輩がこんな所に……?なんて思っていると、思いのほかスピードの早いアマテ先輩を見失ってしまう。いけないと思い必死に探すが、どうにも見つからない。
(はぁ……備考なんてするから、バチが当たったのかな……)
普通に話しかけて、休日は何をしているんですかと尋ねればよかった。深く溜息をつき、それでも諦めきれず捜索していると……とある高架下に辿り着いた。其処には、どうにも許可が下りているとは思えない『意味不明で雑多な落書き』が所狭しと描かれていて、改めて治安の悪さを思い知らされた。オマケに。
しゅーっ!
今現在も、川の向こう側の高架下に変な模様染みた落書きをしている、青髪の男性が居る。酷い物だ。ルールというやつを弁えてはいないのだろうか?そう言えば此処最近、違法グラフィティとやらが多発している地域があるとか聞いたが……もしかするとそれが此処なのかもしれない。
- 161どうでしょうか?の人25/08/05(火) 17:05:40
一言くらい注意を……いや、関わり合いになって余計な揉め事になりたくない。此処は退散してしまおうと、別の場所の捜索に移ろうとすると。
「おーい、ハラヘリムシー。メシとスプレーの補充だぞー」
思わず耳を疑った。憧れのあの人の声。聞き間違える筈のないあの人の声。振り返れば、青髪の男性へと歩みよる、アマテ先輩の姿が其処にはあった。
「マチュ。来てくれたんだね。それに食料とスプレーもありがとう。何時も嬉しいよ」
「ふん、感謝してよねー。シュウジが金銭面であまりにも杜撰なんだからさー。必要なものがあるのは分かるけれど、生活資金はちゃんと別に考えなきゃ駄目でしょー?」
「ごめんなさい。でも、今はマチュがそれをしてくれるから。まるで奥さんみたいだよね」
「ば、お、おく、ばかっ、なにいって、ばかばかっ!?」
何と言うやり取りだろう。何処からどう見たって、所謂『恋人』のそれではないか。あまりにも衝撃的なその光景に、更に上書きするような衝撃が走る。アマテ先輩が壁に描かれた模様を青髪の男性と一緒に眺めていると、後姿が私の目に入る。その後ろ姿が……アマテ先輩と青髪の男性の後ろ髪が、まるっきりお揃いだったのだ。勿論男性と女性の神には多少の差異はあるが……ちゃんと見ればそれは、お互いがお揃いにするためのそれだと理解できるくらいにはお揃いだった。
- 162どうでしょうか?の人25/08/05(火) 17:16:04
そして、さらに衝撃は止まらない。
「マチュ、髪の毛大分伸びたね……これならもう、こうして痕を付けても……目立たないよね……」
「あ、こら、まて、この……ひんっ……え、えろえろ、むしぃ……♡」
あろうことか、青髪の男性はアマテ先輩の後ろ髪をそっと払うと、その綺麗な項に唇を這わせ、徐に吸い上げているではないか。アマテ先輩の方もそれに抵抗するどころか、寧ろ嬉しそうに身を捩るだけ。その表情は赤く、瞳は潤み、口の端からほんの少しだけ涎が垂れて……あまりにもセンシティブなものだった。
「ぷぁ……キレイに痕が付いた……ね、マチュ……我慢できなそう……もっと、いろんな場所に、痕を付けたい……」
「エロスギムシめー……良いよ……目立たない場所にね?明日も学校あるから」
「勿論。見えない場所に沢山……だよ」
そうして、向こう岸の二人は何処かへと歩み去ってしまう。私はそれを、呆然と見送る他にはなかった。
……
翌日、アマテ先輩は何事も無かったように登校していた。昨日はあの後どうなったんだろう。制服の下には、後ろ髪の下には、あの男性が付けた痕が残っているんだろうか?
「アマテ先輩、おはようございます。あの、髪の毛伸ばしているんですね。凄く似合っています」
「ん?おはよう。そうかな?へへ、嬉しいな、ありがとう」
満面の笑みを浮かべるアマテ先輩があまりに綺麗で、やっぱり私も髪の毛を伸ばそうかなと考えて……止めることにした。だってきっと、私が先輩と同じ髪型にしたところで、先輩の隣に立つことは出来ない。それに……自分の髪をセットする度に思い出すことになる。あの青髪の男性がアマテ先輩にしていたことや、それをアマテ先輩が嬉しそうに受け入れていたことを……だから私は、アマテ先輩のように髪を伸ばすことを諦めて……アマテ先輩が誰かのものだったことを想い、ちょっとだけ泣くのだった。
(やはり長髪マチュじゃないですが、長髪だと想像してください!)
で、どうでしょうか?
- 163二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 02:14:14
憧れの人と一緒になりたくて真似したけど真実を知って反転というかダメージ負うの可哀想だけどまだ傷は浅いのかな…モブのサガだよね
- 164二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 10:47:27
保守
- 165二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 10:48:23
どうでしょうか?の人ありがとう、ロングマチュいいね…
うなじの痕を隠すっていう役割も果たしているのがロマンあふれるよ - 166二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 18:24:45
ベタだけど、憧れのアマテさんから「秘密の相談があるんだけど……みんなには内緒で」とささやかれ胸ときめかせるクラスメート
放課後二人きりの教室で、アマテさんから身を寄せられて「あのね……」と普段見せない恥じらいの表情で話しかけられドキドキが止まらない
しかし相談内容は「やっぱりスポーティな格好よりワンピースのほうが嬉しいかな」
「カバンってちっちゃいほうがいい?」
「行き先はこっちが決めるんじゃなくて、男の子に任せたほうがいいんだっけ?」といったデートの相談
このクラスメイトちゃんは過去に何人か彼氏がいた(もう別れた)ので周囲の女の子たちに「モテテクなら任せて!」と言ってたことがあったのだ
憧れのアマテさんに頼られる嬉しさと、アマテさんがどっかの男を喜ばせるための手伝いをしなければならないという苦しみのはざまで脳がぐちゃぐちゃになるクラスメイト、とかいいと思うんだ - 167二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 20:26:24
よかったです
- 168二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 05:17:34
アマテさんがなんか錠剤のパッケージを落としたことに気づいたので、拾ってあげたモブちゃん。
どうやら昼食後に一錠飲むようにしてるらしいが、薬について調べたらめっちゃ経口避妊薬でキャーってなる回。
※経口避妊薬はエッチする直前に飲むわけでなく、1日1錠毎日同じ時刻に飲み続ける必要がある。 - 169二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 06:35:00
繫華街で遊んでいたクラスメイトグループがランジェリーショップでマチュを発見。
声をかけると胸が大きくなったので買い替えると答えるマチュに一緒に選ぶことにするクラスメイト達。
スポーツタイプだけでなくセクシー系をチラチラ気にするマチュに「誰か見せる人いるの~?」とからかうと真っ赤になって誤魔化すマチュに「え、マジで?」と困惑するクラスメイト達。
そこに「マチュがいたから」とランジェリーショップに突撃してきたシュウジ。
の登場に驚くマチュとクラスメイト達を尻目に「マチュなら何でも似合いそうだけど」と選び始めるシュウジに『アマテさんの下着姿を見れる関係』だと察しショックを受けるクラスメイト達
というネタを - 170二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 14:51:03
- 171二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 17:19:15
前スレ140に似てるけど新しいネタ思いついた。長文失礼
小中学校の頃にマチュと同級生だったモブ子ちゃん。彼女はスポーツも勉強も優秀だったけどマチュにだけはどうしても勝てなくて、ライバル視すると同時に嫉妬心や劣等感を感じていた。そして中3の頃、自分が前から憧れていたハイバリーの受験に落ちてしまい対して興味のない高校に通うことになってしまった。そんなある日、いつも通り重い気持ちで登校していた時、壁にグラフィティを描いている少年に出会い一目惚れしてしまう。それ以降、辛かった登下校が楽しみに変わっていくモブ子ちゃん。そして別の日、下校中に彼がかつて憧れていたハイバリーの制服を着たマチュと一緒にいるところを目撃。更に、彼がマチュと口づけするところまで見てしまい、、、、、、、、、
っていうやつ - 172二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 17:37:42
二重のダメージだ!いいね…
- 173どうでしょうか?の人25/08/07(木) 19:55:35
それは、私たちクラスメイトグループが繁華街に遊びに出た時の事だった。
何時もの仲良し4人組の私たちは、今日も今日とてアマテさんのことで語り尽くそうかと考えながら放課後の繁華街へと繰り出していた。カラオケボックスにでも行って時間いっぱいまで最近のアマテさんのことや今迄のアマテさんの魅力、或いはアマテさんの格好良い写真自慢(隠し撮り)で盛り上がろうという目論見であったのだ。
「ねーねー、カラオケボックスに入る前にちょっと寄り道しても良い?新作のランジェリーが入荷したらしいんだ。見ていきたいんだよねー」
メンバーの一人がそんなことを言い出して、別に断る理由もない私たちは揃って繁華街でも人気のランジェリーショップへと赴くことにした。すると其処には。
「う、うーん……ど、どれが良いかなー……?」
何と言うことだろう。其処には我々の愛しのアマテさんの姿があったではないか!これは話し掛けない訳にはいくまいと私たちは意気揚々とアマテさんへと近付いた。
- 174どうでしょうか?の人25/08/07(木) 20:03:41
「アマテじゃん!どうしたのさ?ランジェリーショップなんて珍しくない?」
「うぇっ!?あ、み、皆……き、奇遇だねー……」
私たちの姿を視認するや否や、真っ赤な顔で俯いてしまうアマテさん。正直可愛い。普段の格好良い姿も良いが、こういう恥じらいを見せる姿もまた新鮮で乙である……て、そうじゃなくて。
「アマテさん、普段はスポーツタイプの下着ばっかりだったよね?どうしたの?気分転換?」
そう、アマテさんは普段はこういう見た目重視のランジェリーと言うよりも、所謂スポーツタイプの下着と呼ばれるタイプのそれを好んで着用している。え?何で知っているかって?そんなの私たち『アマテファンクラブ』一桁メンバーたちには常識中の常識だよ?そもそも私たちはクラスメイトだし、このくらいはね?決して着替え中に生唾を呑んでチラ見していたわけではない。うん。
「あ、えー……その、えっと……む、胸が、その……せ、成長しちゃって……今迄のタイプは、ちょっとサイズが無くて……ち、違うやつ、買ってみようかなって……」
なんと、アマテさんの胸はまだ成長段階だったというのか。これはいけない。すぐにファンクラブのアマテさんプロフィールを改めなくては。
「へー?そうなんだー。それじゃあさ、私たちが選ぶの手伝ってあげるよ!」
「え?い、良いの?」
「もっちろん!友達じゃん!」
「そ、それじゃあ、お願いしよっかな……?」
良いぞ良いぞ!私たちは心の底でガッツポーズを取った。これで合法的にアマテさんに私たちプロデュースのランジェリーを着てもらえる。何と言う僥倖!神の与えた奇跡に等しいではないか!
- 175どうでしょうか?の人25/08/07(木) 20:09:36
「で?どんなタイプが好みなのかなー?こっちの可愛い系かなー?」
「え、ええっとー……あ、あっちのやつが、気になっている、と言うか何と言うか……」
そう言うアマテさんが視線を向けたのは……可愛い系のその先、所謂セクシー系と呼ばれるタイプのランジェリー。透け透けのやつとか、大人っぽい黒のレースのやつとかのあれである。え、マジで?アマテさんがあれを着るの?やば、鼻血出そう……
「おー!すっごいの選んでんねー?何々?もしかしてもしかして……見せる相手でも出来たかー?なんちゃって?」
勿論これは私たちの冗談だ。アマテさんにそんな相手が居る筈が無い。そんな、見せたい相手なんて居る筈が……
「……へぁ!?う、うん、ないない!そんなのないよ、うん!や、やだなー!あは、あはははは……」
慌てて言い訳しつつ乾いた笑いを漏らすアマテさんに、私たちの思考が一瞬停止した。え?嘘でしょ?アマテさん?何その反応?何その分かりやすい言い訳?何その分かりやすい乾いた笑い?え?嘘だよね?
あまりの動揺と混乱に言葉を失っていると、状況は更に思わぬ進行を見せた。
- 176どうでしょうか?の人25/08/07(木) 20:16:16
「あ、やっぱりマチュだった。おーいマチュ」
聞き覚えのない声、それも男性の声に私たちが視線を声の方向へと向ける。青いちょっと長めの髪を無造作に後ろで結んだ、赤い瞳が目立つ、タンクトップと作業ズボンの男性。それが、アマテさんの方を向いて、聞いたことの無い呼び方で彼女を呼んでいた。
「ちょ、ま、しゅ、はぁ!?こ、こらっ!?ここ、女性物のランエリーショップ!何普通に入って来てんの!?」
「えー?だってちょっと絵の仕事の帰りにマチュが見えたから」
「見えたから、じゃないでしょうが!?」
どうにも知り合い、それも親しい関係らしい。アマテさんは男性を見るや否や、真っ赤だった顔を更に真っ赤に染めて、やや大きな声を張り上げていた。しかし男性の方はそんなアマテさんの態度などどこ吹く風……寧ろ楽しそうにあしらいつつ、笑顔でアマテさんを抱き寄せていた。
- 177どうでしょうか?の人25/08/07(木) 20:29:06
「で?マチュ、どれ買うの?マチュならどれでも似合うと思うけれど……もしかして、僕に見せるために買うの?」
「お、お、思い上がんじゃねー!そそ、そんな訳ないでしょ!た、単純に、胸が成長しちゃったから!合うサイズの下着を買おうって思っただけだよ!」
「そうなんだ。確かに、最近のマチュのおっぱいは触り心地が益々良くなって痛い」
「おま、このばかぁっ!人前でなんてこと言ってんだー!?」
どつき漫才の様な二人の会話が理解できない。したくない。だって、今の会話はまるで……アマテさんの下着姿を、この男性が見ることが出来る立場で……もっと言うなら、アマテさんの胸のサイズを、触って認識できる立場だということで……それはつまり……
「うーん……僕はこれが良いなー。この青いやつ、マチュに合うと思う」
「……これ、シュウジの髪色とまんま同じじゃない……?」
「うん、そう。僕色に染まって欲しいってことで痛い」
「だから場所を弁えろと言ってんでしょーが!?」
再び始まるどつき漫才。しかし、アマテさんの表情にあるのは満更でもないという感情。ブツブツ言いながらも、シュウと言う男性の選んだ青の下着を手に取り、そのままレジへと向かっていくではないか。
「あ、み、皆!今日の事はその、あんまり言い触らしたりしないでね?ね?」
「マチュ、早く行こ。その下着、来て見せて欲しい。それで、僕に脱がさせて痛い」
「いい加減にしろってんでしょうがー!?」
何て言いながら二人はランジェリーショップを去って行く。私たちはその姿を、唯々見守る他になくて……
「……皆……今日は、やけ食いしようか……ね……」
今日のこの日、私たちの淡い恋心や憧れは粉々に砕け散り……涙にくれながらやけカラオケとやけ食いで全てを忘れ去ろうとするのであった……きっと今頃は、アマテさんがあの下着を、あの男性に脱がされているんだろうななんて、悲しい想像をしながら……
で、どうでしょうか?
- 178二次元好きの匿名さん25/08/07(木) 20:57:23
- 179二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 01:49:57
躊躇いなくランジェリーショップに入りマチュとドつき漫才するシュウジのマイペースぶりににっこりしてしまった
これがこの後自分が選んだ下着をつけた彼女を食い荒らすのかと思うと二重にときめいてしまう! - 180二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 06:30:04
どうでしょうか?の人さん、今回も良かったです。シュウジの言葉の大体は否定はしないマチュいいですよね。
ついでに既に何か所か出ているネタがありますが
気温調節機能が壊れ連日猛暑日を叩き出すイズマコロニー
慣れない猛暑日でマチュは体育中に倒れてしまう。保健委員であるクラスメイトはマチュを保健室に連れていく。
保健室にはアマテファンクラブに入っている校医(女性)がおり、水分と塩分を補給させ診断をし寝不足と熱中症と診断されるマチュはベッドに横になった。
マチュが寝入ったのを確認した校医とクラスメイトは手足の根本を冷やすという大義名分でマチュを下着姿にする。
マチュの姿を観察していると、服を着ていれば見えない手足の根本付近に大量の赤い痕と嚙み痕を発見し驚愕する校医とクラスメイト。
マチュが目を覚ますと下着姿になっている事に驚くが熱中症対策の為と決して嘘ではない説得に納得するが、痕の事を聞かれたくないマチュはそそくさと服を着て教室に戻ろうとする。
クラスメイトの付き添いで戻ろうとするマチュに校医は寝不足ついて極めて黒に近いグレーな予想をハッキリさせたいが為「避妊はしっかりする様に」とアドバイスをする。
マチュは「き、気を付けてはいます」と真っ赤になりながら答え、天を仰ぐ校医ともはや放心状態になるクラスメイト
というネタを
- 181二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 08:47:02
よかったです
- 182どうでしょうか?の人25/08/08(金) 16:06:23
此処最近暑い。いやほんとクソ暑い。思わず汚い単語が飛び出るくらいには厚いのだ。
なんかどこぞの空調有限公司がテロ未遂だのなんだので大騒ぎとなった今日この頃、結局のところガチで老朽化の進んでいたイズマコロニーの空調設備が不調を起こしたとか何とかの結果、現在のコロニー内の最高気温は39℃後半を絶賛記録中。基本的に空調完備のコロニー育ちである我々にとっては実に過ごし難い環境となっていた。
「はーい……それじゃあ……体育の授業始めるわよー……」
そんな中でも授業は平常通り進行する。いや校内の体育館とかでやりゃあ良いじゃん?と思うかもしれないのだが、体力測定だのなんだのをするには結局のところ校庭に出る必要があるわけで。高校である以上は単位取得の為にも授業進行は必要なわけで。不平不満の噴出する中、仕方なく校庭でのマラソンと言う苦行に勤しんでいるのだ。
「はーっ、はーっ、はーっ……いやマジキッツい……」
うんうん、マジキッツい。アマテさんがそんな事を言いながら息を切らして汗だくで走っている。何なら下着がめっちゃ透けて見えるくらい汗だく。我々クラスメイトは勿論、何だったら実はファンクラブメンバーである体育教師(23歳独身)ですらも唾をのんで見守っているくらいだ。
- 183どうでしょうか?の人25/08/08(金) 16:10:28
何てことを何時までもやっているわけにもいかない。我々もちゃんと走んないと何時まで経っても終わらない。どれだけ苦しくともゴールがある、乗り切るしかないのだ。
どさり
……どさり?
「わーっ!?あ、あ、アマテさん!?」
何かが倒れるような音と共に悲鳴が上がる。慌てて其方に視線を向ければ、地面に倒れ込んでいるアマテさんの姿が見て取れた。
「ちょ、保健委員!私と一緒にアマテさんを保健室へ運ぶわよ!後の皆、もう授業中止よ!これ以上は他の子たちも倒れる可能性があるわ!教室に戻って冷房を強くして身体冷やして!水分と塩分を補給する事!以上解散!」
体育教師の言葉に皆で動き出す。名指しされた保健委員である私は先生と一緒にアマテさんを担ぎ、急いで保健室へ向かうのだった。
- 184どうでしょうか?の人25/08/08(金) 16:16:57
「保健教諭!アマテさんが熱中症で倒れた!至急対応を!」
「うわっ、マジで!?まずはベッドに寝かせて!私は氷枕を用意するわ!そっちはアマテさんの身体を締め付けている物とか緩めて頂戴!」
し、締めつけている物……ううん、これは疚しい感情ではない!アマテさんを救出するため!決して、決して合法的にアマテさんを裸にひん剥けるとか考えてはいない!崇高な救助活動だ、うん!
「アマテさん、ゴメンナサイ!」
体育教師と一緒に一言謝り、未だ真っ赤なアマテさんの体操服を脱がせに掛かる。顔色同様に真っ赤に茹った肌には幾つもの玉のような汗が浮かんでおり、なんだか妙な色っぽさを感じ取れて仕方がない。
「し、し、下着も……?」
……下着も?え?下着も脱がせて良いの……?それは犯罪……否!さっきも言ったがこれは救出活動だ!決して犯罪ではない!戻って来た保健教諭(25歳独身・アマテファンクラブ所属)もアマテさんの後頭部に氷枕を当てて、思わずゴクリと唾をのんだ……
「重ねてゴメンね、アマテさん!」
意を決し、私たちは大事なものが見える一歩手前までショーツを降ろし、ブラはもう完全に外してしまうのだった。
(脱がされていると見てください!)
- 185どうでしょうか?の人25/08/08(金) 16:23:57
そうして出来上がったアマテさん(下着半脱ぎ状態)の姿は……ちょっと、なんか犯罪臭かった。これ、私たちが発見されたら掴まっちゃうのでは?と思うくらいには犯罪臭かった。
「……と、とりあえず身体を冷やせば一先ず緊急状態は脱せるはずよ……うん」
そ、そうですよね。まずは身体を冷やすのが大事ですもんね、うん。体育教師、保健教諭、そして私がお互いを納得させていると、次第に真っ赤だったアマテさんの身体が元の色を取り戻していき……
「……な、なんか……あれ……?これ、む、虫刺されかなー……?」
「そ、そうかなー?いやー、これはちょっとなー……」
先生方、無理があります。こんなの虫刺されの域じゃありません。何ですかこれ。その、乳房の頂とか、鼠径部付け根とか、下腹部とか……割とどぎつい所に無数にある『真っ赤な華』は……それに、脇腹だとか、乳房本体には歯型……これ、どう見たって……
「う、ううん……あ、あれ……わたし、どうなって……?」
三人でアマテさんの観察をしていると、どうやら意識を取り戻したらしい彼女がゆっくりと目を開いた。
- 186どうでしょうか?の人25/08/08(金) 16:28:45
「あ、アマテさん気が付いた?良かった、体育の授業中に熱中症で倒れたのよ。緊急だったから服を脱がせて下着もずらしたけれど、許して頂戴ね」
ナイスです保健教諭。真実に基づく言い訳、お見事。これならきっと怪しまれることも無いですね!
「あ、そ、そうなんですか……っ!?わ、わ、わっ!?あ、あの、これは、そのっ!?えっと、えっとっ!?」
少しずつ状況を理解したアマテさんは、己の下着がずらされ……所謂『そういう痕』が露にされていることに慌てた様子で急いで服を着直している。あの反応……やっぱり、そういう事なんだよね……
「あ、ああ、ありがとうございました!モブ子も、保健委員だから付き添ってくれたんだね!ありがとう!」
う、ううん、大丈夫。これが役目だから。さ、教室に戻ろう?何だったら今日は早退した方が良いんじゃない?
「そうね、今日は早退しなさい。あなたのその状態、寝不足もあるわよ。帰って休みなさい。迎え、呼べる?」
「う……は、はい……心当たりはあるんで、呼びます……」
- 187どうでしょうか?の人25/08/08(金) 16:35:09
そうして何処かに連絡したアマテさんと改めて教室へ付き添おうとする私、そして体育教師が保健室を出ようとして。
「あー……アマテさん?あのね……ひ、避妊は、ちゃんとしなきゃ、駄目よ?」
決定的な一言。どうか、どうか否定してくれと願う私たちに、アマテさんの答えは。
「うぁ……す、すみません……きちんと、気を付けていますので……」
はい終わりました。私たちの淡い希望は脆くも崩れ去り、心の中で大号泣。表面上は冷静を保ちつつ、アマテさんを教室まで連れてきて……やがて彼女を迎えに来たのは、見たことが無い若い男性。青髪に赤い瞳の、何処か不思議な雰囲気の格好良いと呼んで差支えのない男性。
「マチュ、迎えに来たよ。帰ろ?」
「うぅ……ごめんねシュウジ……迷惑掛ける……」
「僕こそごめん。マチュの寝不足とか体調不良は僕のせいだ。昨日、マチュがあんまりにも可愛かったから無茶させ過ぎた。反省している。今日は家に送るから、ゆっくり休んで?」
「うん……ありがとう……」
見るからにデレッとした態度のアマテさんと、否定が為されなかった今の会話。つまり彼が『そういう関係』の人であって……二人して学校を去った後、私は保健室で起きた色々を説明し……ファンクラブ一同で涙にくれるのであった……
で、どうでしょうか?
- 188二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 17:33:28
バスクおじさんテロ未遂起こしてくれてありがとう。
お陰でいいもん見れたぞ() - 189二次元好きの匿名さん25/08/08(金) 22:40:30
もうすぐ次スレか…
まだ読みたいから欲しい…(他力本願寺) - 190二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 00:24:37
- 191二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 07:18:43
- 192二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 14:40:04
モブ視点ってあんま見ないからニッチすぎかね? と思ったけど同好の士が多くて嬉しいですね
他人任せですけど社畜の自分じゃスレ管理できないしどなたか次スレを…… - 193二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 14:42:11
あざっす
- 19419025/08/09(土) 21:47:27
まだみんなで語れる……こんなにうれしいことはない……
では次スレ建ててきます~!
1用のSSも考えるので少し待ってね - 195二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 22:02:12
- 196二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 22:32:58
たておつ!!!!
- 197二次元好きの匿名さん25/08/09(土) 22:53:17
うめ
- 198二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 02:27:41
うめ
- 199二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 02:28:42
埋め
- 200二次元好きの匿名さん25/08/10(日) 05:48:20
200ならファンクラブの全員脳破壊