- 1二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 00:24:39
- 2二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 00:25:45
肩の断面から、白くて丸い何かがゆっくりと頭を出した。
「……うさぎ? いや、ネズミ……?」
ベックマンが思わず一歩下がる。
だがそれは、確かに形を持っていた。
ちいさく、ふわふわで、耳がぴこぴこ動く。
瞳は真っ黒で、どこか深海のように奥が見えない。
「……ちい……か……わ……?」
それは、シャンクスの肩から生えていた。
「ひいいいいぃぃっ!!」
見張り台から悲鳴が響いた。
次の瞬間、ちいかわの耳がピクリと動き、
口元が、裂けた。 - 3二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 00:26:50
そして――
「うるせえなァ!!」
ありえない声と共に、見張りの頭部が、爆ぜた。
ベックマンが銃を抜いた瞬間にはもう遅かった。
ちいかわは、二足歩行でデッキを駆け回り、乗組員を食い始めていた。
「あああああッ! 腕から、ちいかわがッ……ッ! ちいかわが!!」
シャンクスは自らの肩を斬ろうとする。
だが、刃が触れる寸前、ちいかわがふと振り返った。
「友達じゃん……?」
その言葉に、シャンクスの動きが止まる。
涙を浮かべて微笑むちいかわ。
だがその目は、冷たい闇の底だった。
後に語り継がれる。
“赤髪海賊団を滅ぼしたのは、ちぎれた腕に宿った呪いだった”と。
そして今も、グランドラインのどこかを彷徨うという。
左肩からちいかわを生やし、
にこやかに笑う、赤髪の化け物が――。
ご希望があれば、続編「“ハチワレ襲来編”」も執筆できます。 - 4二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 00:32:27
!?
- 5二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 00:39:33
なに、この……なに?
- 6二次元好きの匿名さん25/07/25(金) 01:13:39
赤髪海賊団滅んだならハチワレはどこに襲来するんだよ…