- 1二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 11:02:45
- 2二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 11:03:54
時間は深夜。
連絡先を交換してから3度目の穹との通話。この時間が、いつの間にかホタルの楽しみになっていた。
「……それでね、銀狼がさ、今日また端末に無断侵入して……」
「ふぁ〜……話の途中でごめん、眠くて……そろそろ限界かも……」
穹の声は、いつもの穏やかさを保ちながらも、とろんとした眠気がはっきりと滲んでいた。
(穹って、眠いときはこんな感じなんだ。いつもと全然違う……)
声はどこか気の抜けたようで、ふんわりと柔らかい。
普段はしっかりしていて頼りがいのある穹の、そんな声を聞けたことが嬉しくて──ホタルは思わず頬を緩めてしまう。
(もう少し話していたかったけど……穹が眠いなら、仕方ないよね)
「……あ、もう遅いもんね。じゃあ……そろそろ通話、切るね?」
そっと言うと、端末越しにかすかに寝返りをうつ音が聞こえてきた。 - 3二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 11:06:32
「うん……ホタルは、まだ眠くはない?」
「私はそこまで眠くないかな。まだ少し、話せるよ」
「そっか……じゃあ、俺は寝落ちしちゃうけど、ホタルは喋ってていいよ……」
「え、えぇ……? 私ひとりで喋るの? 恥ずかしいよ……」
驚いたように返すホタルに、穹は小さく笑った。
「わがまま……言ってごめん。でも、寝る直前までホタルの声、聞いてたくて……そしたら夢にもホタルが出てきてくれるかもじゃん……」
その言葉があまりに不意打ちで、ホタルの胸の奥がじんわり熱くなる。
心臓の鼓動が速くなって、声を整えるのに少しだけ時間がかかった。
「……じゃ、じゃあ、もう少しだけ……適当に切るからね!」
「うん。ありがとう……ホタル」
「ど、どこまで話したっけ?」
ホタルは気を取り直して話を戻す。
顔が熱くなっているのが分かる。少し頬も赤くなっているかもしれない。
「えーと……銀狼が……なんだっけ……?」
「あ、そうそう。銀狼がさーー」 - 4二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 11:08:22
話しているうちに、少しずつ穹の反応が減っていき、
銀狼の話が終わる頃には──すっかり静かになっていた。
端末越しに聞こえてきたのは、微かな寝息。穹は、もう眠ってしまったらしい。
「あ……寝ちゃったんだ」
ホタルはそっと微笑んだ。
「……私も、夢の中で穹に会えたらいいな。穹はどんな夢、見てるんだろ……」
ホタルは、そっと目を閉じる。想像の中で、穹のいる場所を思い描く。
── 一方、穹の夢の中。
そこはピノコニーの秘密基地。
穹が辺りを見回すと──少し離れた場所にホタルを見つける。
「あ、ホタル……やった。本当に会えた……!」 - 5二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 11:09:38
夢の中の穹は、ためらいながらも一歩近づき、ホタルの背中からそっと抱きしめた。
現実じゃ絶対にできない。でも、夢の中なら──言える気がした。
「ねえ、ホタル……好きだよ」
そう囁いて、そっと額を寄せる。
さらには、告白の予行練習までしてみる。
いざというときに、ちゃんと伝えられるように──納得いくまで、何度も。
──だが、穹は知らない。
その声が、現実にも漏れてしまっていることを。
「……ホタル、好きだよ……」
通話が繋がったままだったスマホから、ぽつりと寝言が聞こえてくる。 - 6二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 11:10:47
「えっ……!?」
ホタルの瞳がぱちんと開かれる。
「い、今の……寝言、だよね……? す、好きって……言った……?」
頬が一気に真っ赤になり、耳まで熱くなる。
思わずスマホの画面を伏せたけれど、そこからはまだ、かすかに穹の寝息が続いていた。
「き、聞き間違えたのかな……? でも、絶対……好きって言ってたよね……」
照れくささに身を縮めながら、ホタルは顔を枕にうずめる。
心臓の鼓動が速くて、どうにも落ち着かない。──もしかしたら、今夜はもう眠れないかもしれない。
「……ずるいよ、穹……」
END - 7二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 11:19:55
どっかのスタレ二次漫画で似たようなの見たな
こういうシチュは好み - 8二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 11:20:45
メチャクチャ好きではある
- 9二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 11:22:55
もっと張ってくれ
- 10二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 11:35:16
解釈だいたい合ってる
- 11二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 11:37:36
めっちゃ良いじゃん
支部にでも上げてみたら? - 12二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 11:44:22
だいたい解釈合ってそうで良かった
次何書くか決まってないんだけどなんか希望あればそれ書こうかな
もしくはこの続き書くか - 13二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 11:44:44
あ~たまんねぇな
- 14二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 11:50:16
ええやん、続きでも別の話でもええで
- 15二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 11:54:21
- 16二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 11:56:11
pixivのこと
- 17二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 12:04:59
俺が書くと地の文?とか書けない台本みたいなセリフ集になるからうらやましい
- 18二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 12:19:36
なるほど、Pixivのことね
とりあえず続きを書いておくか
このキャラのSSが見たいとかあれば、書き込んどいてくれ、書けそうならそのうち書きます - 19二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 12:21:18
穹ホタたのんます
- 20二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 12:41:06
尊いわ、エロも良いがこうのが特に好き
- 21二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 14:36:48
ホタルの制服姿を見て、存在しない記憶の学パロ穹ホタ的なやつ
- 22二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 15:37:30
ここでSS上げるならこうなサービス使っても良いんじゃない?レス跨ぐと見にくいこともあるし
Writening テキストページを一瞬で作成ユーザー登録不要。テキストを入力すると、共有可能な専用URLが即座に発行されるテキスト共有サービスです。writening.net - 23二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 15:48:21
- 24二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 15:59:02
前はテレグラフも使えたのにいま規制されてるのか
URL貼ろうとして気づいた - 25二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 16:07:55
使うとこんな感じになるよ
連投制限もあるし1レスに収まらない文章とかオススメ
使用感はこんな感じ | Writening内容の上部は結構見れるので、ワンクッションおいたほうが良いかもね。 検索されないように出来るのも良いよね。あにまんもGoogleにヒットするから、エログロとかの閲覧注意系には使ったほうが良いと個人的に…writening.net - 26二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 20:31:14
病弱で入退院を繰り返していた幼少の頃からホタルは特に夏が好きではなかった。
同じ年頃の子どもたちが外で走り回っているのを見ることしかできず、病院では白い天井を見ていた。
あの頃のことは高校に入学した今でも時々思い出してしまう。
「…おーい!ホタルー?」
ひゃっ!と情けない声を上げ暗い思考から引き上げてくれた。
クラスメイトでよくあたしのことを気にかけてくれる穹があたしの後ろに立っていた。
変な声をだして可愛くないところを見せてしまったかもしれない。頬が熱を帯びるのを感じる。
「どうしたんだ?さっきから声かけてたんだけど。考え事か?」
「…う、うん。そんなところ、かな?」
「…さては夏休みの宿題のことでか?レイシオ先生の出す宿題多すぎるからなぁ。」
「ふふっ…ちょっと似てるね。」
「だろ?練習したんだ。」
- 27二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 20:37:53
続きはちょっと待ってね。。。
- 28二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 20:44:39
ほぼ同じ文章のssをPixivで読んだことあるんだけど、その作者?