- 1二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 22:17:43
無惨率いる全上弦を揃えた布陣で迎えた無限城戦
上弦5名が討たれ、無惨も日光の元に足止めされての焼死という惨敗だった
死んだ者達の魂があの世へ帰り始める中、炭治郎の体内に残っていた無惨は独り泣いていた
鬼の始祖として手にした栄冠、研鑽、日光を克服する計画、そして何より信頼できる部下たち・・・
それをただ一人の人間相手から打ち崩された事を認めるのは殆ど不可能と言ってよかった
「この私が・・・」無惨は悔し涙を流し続けた
どれくらい経っただろうか、無惨ははっと我に返った
どうやら物思いに耽ってしまったようだ、地獄の業火と思われる暖かい風の感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、神も仏もいないと思っていたのに本当にあの世なんてものがあるとは」無惨は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、無惨はふと気付いた
「・・・?自分たちは人間に負けて死んだはず・・・?」
無惨が目にしたのは、太陽の光を一身に浴びた、地を埋め尽くさんばかりの鬼の大軍勢だった
下弦並みの力を持たされた鬼の軍勢が前衛を構成し、地鳴りのように進軍の音が響いていた
どういうことか分からずに唖然とする無惨の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「無惨様・・・鳴女が産屋敷の跡取りを発見した・・・」声の方に振り返った無惨は目を疑った
「こ・・・黒死牟?」「どうしたんです無惨様、貴方らしくもない」
「ど・・・童磨?」「どうしたんです?我らの勝ちは目前だと言うのに」
「ありえない・・・」無惨は半分パニックになりながら周辺を見渡す
黒死牟、猗窩座、半天狗、鳴女、玉壺、妓夫太郎、鳴女・・・そして鬼と化し太陽を克服する技術を授けてくれた鬼の王炭治郎
暫時、唖然としていた無惨だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲一つ無かった
「勝った・・・鬼殺隊はもういない」
鬼化した炭治郎を認識した時、思わず安堵の息が漏れ、涙が溢れてくる
自分には遠く及ばない筈のただの人間の死がどうしてこれ程にまで喜ばしく思えるのだろうか
それが何故なのか無惨には理解できなかったが、えも言えぬ充足感に満たされていた
かつての鬼殺隊の少年の成れの果てを見せ付けるように侍らせ、軍勢を率い鬼殺隊の残党討伐に突き進む無惨、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、地獄で冷たくなっている無惨が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った - 2二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 22:18:39
村田さんを殺すな
- 3二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 22:19:53
内川がいないじゃん!
- 4二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 22:39:01
- 5二次元好きの匿名さん25/07/27(日) 22:41:12
獪岳ハブられてて草
まあええか