- 1二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 01:19:44
- 2二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 01:21:17
立て乙
- 3二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 01:23:20
立て乙
文豪が多くて読み応えあるスレありがとう - 4二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 01:24:52
ありがとう〜
- 5二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 01:25:41
立て乙
文章力もさることながらキャラ造詣の深さやZらしさのある台詞回しがすごい好きだ
文豪諸兄ありがとう - 6二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 01:26:03
残り少なくて書き込めなかったが本当に相性悪いんだなあと笑った(笑えない)
がりがり削られておる - 7二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 01:26:08
保守
- 8二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 01:28:01
シャアが少年兵を起用していることを確信しているエグザべ中佐
- 9二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 01:28:02
前スレのラスト、GQシャリアと同年代で同じ肩書になってシャア討伐背負ってるのがなんだか感慨深い
カミーユとも愚痴もいえる仲良しの友達に落ち着いててイイ感じ - 10二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 01:28:51
立て乙です!
会話SSを書き込むのが限界なので政治描写スゲ〜と拝読しておりました
シロッコが生きてエグザベ中佐の力になってくれたらなぁと思う気持ちとこんな状況でエグザベ中佐の下に収まってくれる義理堅さに賭けるのはリスキーすぎるよエグザベ中佐の胃壁が溶けちゃうよ〜〜という気持ちがせめぎ合う - 11二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 01:30:49
ありがとうございます。明日の更新は自分は出来ませんので、他の方どうぞ!
- 12二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 01:36:08
エグザベ中佐……シャア総帥をしばくのとギュネイとクェスとハサウェイのことも頼む……(無茶振り)
ギュネイはメンタル的に安定してるけどクソ強いしクェスとハサウェイは言わずもがなだからよ - 13二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 01:44:41
ニュータイプや人類の未来が云々とか大きな理想があるというわけではなくただ一般的な大人の良識と既存の規則の範囲に入る「子どもに戦場にたってほしくない」という順当な願いを達成するのがこんなにも困難なのリアルでおつらい
- 14二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 01:49:03
このエグザベ中佐ならマシュマーも強化し過ぎない&強化人間になってないトゥルールートに押し込んでると信じられる
マシュマーも18歳の少年だから手が届くなら放っておくわけないんだ - 15二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 01:58:51
保守
- 16二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 04:33:36
エグザベくんのやることが‥やることが多い‥!!
- 17二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 05:24:13
エグザベ中佐にカミーユの親代わり兄貴分を奪われた(できなかった劣等感)嫉妬心とかありそうなシャア総帥になったな
しかもルウム戦役の生存者だから、戦うにしても対話するにしても後ろめたさがあって相性悪そう(面白い) - 18二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 06:49:42
現在観測されている歴史軸
・アーガマ、アンマン出港目前(TV版9~10話辺り)
・シャアの逆襲前夜
クエスとハサウェイはアムロにイボルブして貰おう
ギュネイは……GQのヒゲvsザベ君みたいな超高機動vsオールレンジの激闘の果てに「やるなお前!」「君もな!」してもろて
……と言うかこれカミーユとハマーンがシャア殴りに来る世界線では……?
- 19二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 09:12:23
ハマーン様と仲が良いエグザべ中佐好きやわ。
- 20二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 14:12:00
カミーユが外科医になっているということは
なんらかの重傷を負ったエグザベ中佐が
カミーユの元に運び込まれる展開もあり得る…? - 21二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 14:14:57
あの悲しい始まりのスレ続いてたのか…
- 22二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 17:23:39
そういやここのエグザベくんもフラナガン出なのかしら
この世界線だと機関のままだからファーストララァくらいの実験は受けてそうなイメージ
そしてこの世界線だとハマーンと先輩後輩の間柄になる……! - 23二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 18:43:02
逆シャア前夜戦争回避の旗振り役として経歴含めて自身のすべてをリソースとして投げ込んでるけどシャアの動向でひりついてるエグザベくん、働き者すぎて痛々しいけどかっこ良いな
政治も面倒くさがらなくなったヤンウェンリーみたいだ - 24二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 18:54:05
エグザベ君はそんなつもり一切ないのにシャアに対して「エグザベはやったぞ?」をぶつけられ続けてるような状況なの面白いな
ダイクンの息子としてザビ家に復讐を!→ルウム難民のエグザベはその先を見てるぞ
私、シャア・アズナブルが粛清しようというのだ→エグザベはまだ絶望せず足掻いてるぞ
これでは道化だよ→エグザべもそうだったぞ(犬の真似事も辞さない)
エグザベもエグザベで強いし実行できちゃうしカリスマもある人類最高峰の天才相手に「もう何なんだよあの人〜〜!」ってなってるしでこの2人の変な関係面白い - 25二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 19:14:27
そもそもシャア自体カウンセリングが必要なアダルトチルドレンなのに
誰にもケアされずにハイスぺ指導者を望まれて精神病んじゃったところはあるので
エグザベくんが他の子のメンタルケア分担してくれたら多少落ち着くんじゃないかと思わなくもない - 26二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 19:29:18
しかも
「仇を討って終わりじゃない。ルウムの壊滅、つまり一年戦争を招くに至ったジオンと連邦の過ちを公のものにして、最低でも再発を防ぐところまでだ」
「絶望って……まだ手はあるだろ? もうない? ないなら探すか作るしかないな。自棄になってる暇はないぞ!」
「悲劇の青年、不屈のパイロット、正義の闘士……肩書背負って演説するだけで当面の平和が確保できるなら、いくらでもやるぞ?」
とまあ、壊れてるのか悟ってるのかはともかく迷いなく前向きなのが怖い。もう少し自分を大事にして?
……あれこれザベ君サバイバーズギルト亜種起こしてない? ちょっと某エプロンボーイの顔が浮かんだんだけど - 27二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 19:34:32
境遇からして本人もサバイバーズギルト起こしてるのに
理性が強すぎて誰にも気づいてもらえずにいる可能性が高いんじゃないかな・・・ - 28二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 19:37:47
エグザべくんの優しさってあんまりにも真っ当でストレートすぎて逆に与えられた側が気付かなかったり何の思惑が?いや愚鈍な善人なだけか…って過小評価されがちだが
エグザべくんの優しさが悲しみも怒りも不条理も飲み込んで尚変わらないダイヤモンドだって直感で理解した上で「この人が傷ついた時には誰もこんな風に優しさをくれなかった」まで思い到れるカミーユはホントに相性イイんだなって
選択肢が極端に少ない状況でそれでも精一杯守ろうとしてくれる強くて優しくて傷まみれの大人に出会えて僕もこの人を守護らねば!ってなる少年
エモ尊いしその大人はそんなこと望んでいないってのまで含めてめちゃくちゃ好き - 29二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 20:55:42
ミリしらパプテマス
エグザベ「パプテマス・シロッコ?あぁ、こんな情勢で無ければ、友人になれたかもしれないと思ってるよ。」
カミーユ「(絶句)」
エグザベ「根は悪い人ではないんだろう。地球に帰ってこれて浮かれているんだと思う。あんなふうになるなんて、木星はひどく過酷な所なんだろうな」
カミーユ「メディック!!」 - 30二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 21:10:19
他に行き場がないとはいえジオンでキシリアに仕えてるんだから
許容値が普通じゃないんだよな - 31二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 21:20:16
エグザベ、ここでは相性最悪なシャアとだってもっとずっと早く適切な立場で出会えていれば「本質的には良い人です」と友達になってケアできたかもしれない
- 32二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 21:33:41
クワトロ大尉がエグザベをスカウトしていたら、その時点で境遇知りそうだし、自分の部下として、持ち前の面倒見の良さ発揮するだろうから、ほんと第一印象って大事
- 33二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 21:55:09
z第一話見ると、多分シャアはこの時点でエグザベマイナス∞ポイントしてる。
- 34二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 23:41:58
エグザベ逆シャアwithアムロ
僕がそうやってエグザベさんの話を聞いて、護衛と共に連邦軍病院に帰ったのは1時間後のことだった。
ここ最近、落ち着きないなとは思っていた。彼はジオン共和国から各コロニー、月、地球と呼ばれる講演会には全て行っていたらしい。先程、聞き出した。2ヶ月前に会ったときも戦死者への慰霊祭へ参加していて、それはニュースにもなった。僕も参列したついでに会ったが、あの時は何でもない風を装ってみせる余裕を持っていたのに。だが、まぁ、2年前よりはだいぶ落ち着きを取り戻してくれていて安心した。今回の件でまたあの時のようになっているのではないかと、この目で確かめるまでは不安で仕方なかったのだ。ニュータイプの勘はそんな事は無いと言っていたが、しかし、人間と言うやつはそんなには便利になれはしない。なってはいけなかった。生きて行くにはそうだ。
今日の、この面会は地球連邦軍によるジオン共和国軍に対する好意的な緊急措置として【往診】と言う扱いをされるので、病院についたらカルテを書かなければならない。異常無しと一言だけ。個人間の付き合いなのに、面倒な事だと思う。しかし、こいつもそうだ。そんなに便利になれはしないし、なってはいけない。
軍病院に戻ると診察室に患者が待っていると案内された。
ニュータイプの勘ではなく、経験上、僕は来訪者を悟った。アムロ・レイ大尉だろう。
実際、診察室にはアムロさんがいた。力なく患者用の椅子に座っていて、僕と目が合うと、右手を軽く上げ力なく笑
ってみせた。
「…エグザベ中佐にあわせる顔がない。」
エグザベさんもアムロさんも大体、同じタイミングで同じことを言う。
「茶化すなよ、カミーユ。俺は本気で言っているんだ。」
「エグザベさんも同じことを言ってましたよ。」
初診の患者向けのカルテを引き出しからだし、異常無しと書き込む。2枚。
「参ったよ。まさかネオ・ジオンを名乗るなんて。胸騒ぎを気の所為などと片付けずに向き合うべきだった。俺は鈍り続けているのかもしれないな。」
エグザベさんとアムロさんの2人の大きな違いは、会話する時の姿勢だろうか?エグザベさんはいつ何時であろうと出来るだけ向かい合い顔を見ながら話してくる。アムロさんは、身体の姿勢に感情が出る。かなり気落ちをしている彼は僕と顔を合わせようともしなかった。
「茶化すな、カミーユ。」 - 35二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 23:47:56
おお…!このスレでもアムロを観測できるとは!
一見無味無臭に近いけどよく噛んだら新鮮な味わいする誰と組ませても面白い男エグザベ
何十年も噛み続けられても一生味がするし何やっても出汁がたっぷり出るおもしれー男シャア
さて…アムロは… - 36二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 00:01:13
シャアとは相性悪いけど、アムロとは相性が良さそうなエグザべ中佐。
- 37二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 00:05:13
エグザベ君、GQ本編最終回の逆シャア再演で配役がまんまアムロさんの男だし
同族嫌悪タイプではないから相性は良いとしか思えない
と勝手に思ってる - 38二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 00:17:33
「今鈍るといったのはそっちですよ、アムロ大尉」
「俺は後悔しているんだ。2年前のあの時、あいつを殺しに俺が向かうべきだったんだ。セイラさんの気持ちを考えた、なんて言葉は俺自身のエゴだった。酷いエゴイストだ、俺は。ハマーン・カーン。思い起こせば、彼女は国による暗殺を否定しても、個人的なものには言及してなかった。俺を恨むだろうな。」
「ハマーンさんは、そんな人を道具にするような事、とっくに辞めていますよ。だから地球に降りたんです。直接会って話したんですから、分かっていますよね。失礼ですよ、大尉。」
少し言い過ぎたかもしれないな。アムロさんはますます身体を丸め頭さえ抱えだした。
「ああ!分かっているさ。分かっていても。……エグザベ中佐は俺を、いや、地球連邦やジオン共和国でさえも責めはしないだろう。なら、誰が罪を苛んでくれるんだ。」
相当、参ってるな。カルテを1枚、重傷と書き換えたいが、それでは手続きが通らない。困る。
だが、分かった。彼は怒鳴られに来たんだろう。
「僕はね、アムロ大尉。あなたを怒りませんよ。寧ろ感謝しています。エグザベさんも、ね。あなたやハマーンさん、ブライトさんの助けがなければ、あの人どうなっていたか。僕は家族を助けてもらったんです。」
「…奴の、資金源はサイド5コロニーの、再建費用を横領したものだったとしても、か!!ルウムだぞ!」
初耳だった。が、結論は変わらない。エグザベ中佐も言うだろう。
「横領した犯人が悪いんですよ。」
「ああ、エグザベ中佐ならそう言う。」
もういっそ、吐き捨てるようにしてアムロさんは言う。
「内心がどうあれ、そう言う。ロンド・ベルも地球連邦もグリプスが終わってからの彼の献身に感謝しているんだ。治安維持は共和国、彼と共同することによって、想定以上に結果を上げてくれた。一年戦争から続く難民問題もだ。なのに、過去の負債を返還できるかって時に!」
「大尉もわかってるでしょう?あの人、シャア・アズナブルは、資金源がどこから来ているかなんて考えてもいないですよ。」
- 39二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 00:48:34
こんなにも苦しげに顔を顰めたアムロさんは初めて見た。今にも倒れ込みそうなくらいだ。
「カミーユもそう思うのか。」
「まぁ、エグザベさんの受け売りで。でも、グリプス戦役のエゥーゴを思えば、そういう事でしょうね。」
エゥーゴは新型機をとっかえひっかえしていた。ティターンズは真相を知っていれば分かる。あいつらの資金源は地球連邦の懐と反宇宙移民思想の資産家だった。エゥーゴは、ルナリアンを中心とした宇宙移民の資産家と地球連邦からの横領だった。
ティターンズは壊滅させなければならなかった。だが、必要であれば他人の金を騙し取って良いと言う世界は、そういう経緯で出来た世界は脆い。人と人が手を取り合う事は出来ない。
「そういう世界にしか居られない人です。そこでしか、生きる実感を得られない悲しい人です。自分の優しさを育てられれば良かったのに。」
「シャアは本質的には優しい人間なんだ。だが、奴が、奴自身が!優しい人間であることを望まなかった。弱さだと。」
哀れには思うが、やはり、カミーユには家族のほうが大事だった。ファとエグザベさん。
そうか。シャア・アズナブルは誰かを優先する事を許されもしなかったのだろう。誰かを大事にするという方法、感触を掴めなかったのか。
- 40二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 01:24:49
誰の手も掴めない世界は酷く狭くて、孤独なことだろう。何も見えず、触れるものもない暗闇の中にいるから、ずっと同じ場所にいる。戦場にいる。
彼は、そうか、グリプスの時、僕にも同じ場所にいて欲しかったのか。誰の手も掴めない暗闇の宇宙の戦場に。
同じ孤独な人間がいる事で、自分自身も慰められると思ったのか。
他人と手を取り合って得られる安心を知らないでいれば、ファやエグザベさんが支え合う事を僕に思い出させてくれなければ、僕もそうなっていたのか。やがて、同じ孤独な人間を作り出す、そんな人間に。
「エグザベさんは、クワトロ大尉、いや、シャア・アズナブルは少年兵を連れていると確信してましたよ。」
「エグザベ中佐に同意する。いるだろう。それも考えれば、より一層あわせる顔がない。」
シャア・アズナブルは、またあれを繰り返そうとしているのか。
「助けてやりたいと言う、中佐の気持ちは分かる。戦場でなければ、俺も生かすために最善を尽くすが。」
「知っています。あなたもエグザベさんも人間です。」
「カミーユ、彼を頼む。シャア・アズナブルは俺が決着をつけてやらなければならない。引導を、エグザベに押し付けて、生きるなんて無様なことはしたくない。」
そうはいっても、僕にはアムロさんも大切な人だった。
- 41二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 08:01:36
このエグザベくんなら銃を向けられても目を瞑るだけということはなさそうだけど
あんまり政治的に表に出ていくと気に入らない思う人間は必ず出てくるだろうし
MS降りてる時に暗殺されてしまわないか心配になるな…… - 42二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 10:40:43
「エグザベ中佐は、シャアと刺し違えるつもりで居るんだ。共和国から引っ張ってきた戦力を見れば分かる。」
と、アムロさんは病院の天井を指さした。天井の、その更に先、このグラナダの上空にはグラナダ宇宙港にすら入らないほどの大きなMS母艦が滞在している。エグザベ中佐はそれを、己の権限の限界ちょっと先まで使ってここ迄運んできた、そう言った。要は方々に頭を下げて回り、必要性を理解してもらえるまで粘ったのだ。
MS母艦とは言っても、巨大なカタパルトにMSの格納庫と高出力のブースターを付けたものでしかない。確か、アステロイドベルトから効率的に資源となる小惑星を地球圏に運ぶのにザビ家時代に試作されたものだ。正規品はこの10倍規模で作るつもりで居たが、予算不足で試作品止まりになったのをザビ家残党を潰した時に見つけたので再利用する事にしたとかなんとか。
「あれは去年、地球圏の治安維持がある程度回復したと言うことで、サイド3は本国配備にしたはずだ。それを引き剥がすかのように。昔の彼ならしなかった。」
「いや、割と無理を押し通してましたよ。エグザベさんのあれ、何でか分からないんですけど、終わってから気づくんですよね。」
「…そう、だったか?」
「アムロ大尉も、だいぶ嫌がったのにあのカタパルト使わされたって。何の時だったか?」
「必要があれば、使うさ。」
当にその事を言ったつもりだったが、アムロさんにはどうにも実感がないようだ。
「実際、役に立った。少数勢力は逃げ回るからな。逃げられる前に手が届くのは本当にありがたい。手間が減る。正直、最初に聞いた時は正気を疑った。そうだな、彼の理想とする戦術を極めるための艦だと思えば、理想的ではある
。」
つまり、必要だと思わされて押し通されたのだ。
「敵に気づかれるより前に頭を潰す。子供が戦場に出される前に。」
グリプスが終わってから、エグザベさんはずっとそれを言い続けている。
ギャン改-Ⅱはもうない。共和国には予算がないと嘆きながら、エグザベさんは愛機を破棄した。まだあいつは使えるとか何とか無茶を言っても居たが。MSの両足が動かなくなる不具合が出れば流石に諦めた。そもそも、グリプスが終わるまで動いていたのが奇跡だった。
- 43二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 11:06:48
やっぱり善き知性体なんじゃないの?
正体見たりって感じだな!! - 44二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 11:07:19
「2人には次の診察日に来てもらわないと困りますよ。予約はもう受付に通したので。」
エグザベさんの今の愛機は、確か、ギャン・ジャジャだ。より正確にはギャンZZ改。ZZをジャジャと呼ぶのもそうだが、あの人は愛機の事となると、ちょっとどうかしているコンセプトを採用する。ガンダムZZの設計を元に、ギャンの様に近接戦闘に特化させ、大口径バーニアと細かな姿勢制御を可能とさせるスラスターを持ち、なおかつ事もあろうにパンジャンドラムを要求した。
装甲を捨てて、更に航続距離を伸ばそうとしていたのは流石に殴って止めたが、パンジャンドラムは止められなかった。
「それはシャア次第だな。いや、こんな事を言ってるのは甘さのあらわれか。奴が何かを地球に落す前に、俺もまた、あのカタパルトに乗るさ。」
「クワトロ大尉を、シャアをララァ・スンさんの元に導いてやってください。あの人に宇宙は寂しすぎる。」
「ララァ、ララァ・スンも、そう感じているさ。だから、迎えに来ている。後は手伝えば良い。そういうことか。」
「彼女にはいつでも会いに行けるんなら、僕らをまず優先してくださいよ。アムロさん。」
チョコ菓子を渡した。匂いをかぎ、舌で味わい、他人と心と身体を温め合う。それは、オールドタイプでもニュータイプでも関係なく、身体が、心が生きていなければ出来やしまい。生きていなければ。
- 45二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 11:09:56
エグザベくんが説得で誠実に無理を通すことで相手には動かされたことにも容易に気づかせない強かな大人になってて草 良いスキルツリーを伸ばしたな
30超えて人型遠心分離機みたいなパンジャンギャンをブイブイ乗り回されてても身体が心配なので乗り換えててむしろ良かったよ… - 46二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 11:10:57
いやちょっと目をはなしたらやっぱりパンジャンしてるじゃねーか!ばか!
- 47二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 11:23:28
カミーユの家族のひとりにエグザベがカウントされててちょっと嬉しい
- 48二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 11:28:56
エグザベ逆シャアwithアムロ
裏設定(フリー素材)
エグザベは神様でも何でもないただの軍人なので、救えてない命。見捨ててしまったものも多々ある。
しかし、カミーユやファやカツやアムロやハマーンやミネバやブライトや献身的な部下たちも居て、立ち止まって泣くより走り続けることを選んだ。いざとなったら支えて助けてくれるのは知ってるから。
でも、子供は戦場に出るし、強化人間だし、助けられない。を2年前まで続けて、割とメンタルも身体もガタガタボロになってた。
そんな時にシャアが「戦場で育ったものにしか見えないものもある。」「かのアムロ・レイとて若くして戦場に出たからこそニュータイプとして覚醒したのだ。」と後援者に言っていると言う情報が入った。ので、エグザベはその日のうちに暗殺計画を立て、暗殺部隊の選抜を始めた。
「暗殺部隊の育成は、軍部でもいいところまで言っていた」の本当の意味は共和国政府がGOしたら、即日シャアをあの世にGOできるところまでいっていたと言う意味。
シャアの死を確認したら、エグザベくんも責任取ってあの世にGOしてた。エグザベくんは知らないけど、そんな事したら、カミーユも半分あの世にGOしちゃうんだ。
流石に、恩人のカミーユとエグザベくんをシャアのせいで失うわけにはいかないハマーン様は持ち前の優しさと行動力で止めに来た。
暴走するエグザベくんをカミーユとアムロとハマーンの三人がかりで2日程会談して説得して、納得してもらえたところで、ニュータイプと政治家としてのハマーン・カーンとカミーユが担ぎ出されそうになった事を、エグザベくんは2人の命を危うくしたと認識している。
- 49二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 11:50:21
この頃のエグザベはかなり行くところまで行った状態だったので、クワトロ、シャア、ニュータイプの単語に過剰に反応するし、彼の話をする軍人の家族構成友人関係財産状況資金の流れまで調べ上げさせてた。そんななので更なる「情報部の強化」は無理だった。既にザビ家の秘密警察みたいなもんだろこれ、された。
専用機のカラーも白銀に銀色のラインに変えた。金色?いい思い出がない。多分そのうち赤も嫌いになる。
地球にはハマーンを始めとする友人や大切に守るべき民間人がいるを知ってるエグザベ+ララァ・スンが呼んでいるぞ、をしてくるアムロ+2人に鍛え上げられたMS部隊+強化されたロンド・ベル
vs
こまめにコツコツ残党狩りをされた結果、原作5割減された戦力のネオ・ジオン軍+シャア・アズナブル総帥+まだクェスに出会ってないギュネイ・ガス
【フィフス・ルナはいつでも宇宙にある!】
- 50二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 12:26:55
ハマーンがGO!を止めてくれて本当に良かった……シャアもアムロもだけど自分の命の価値の見積りが軽すぎる。自分を蔑ろにするな
シャアはいい加減にしろ
やると決めたらやれる男エグザベ、散々迷惑かけられてるけどそれでも本音でばシャアにも生きてほしいと思ってそう。
彼が殺されたらシャアのことが好きなカミーユやアムロが悲しむからね…シャアだって頑張って生き抜いてきた人だし幸せに生きてほしい…これ以上人が死ぬのはもう沢山だ…だからたくさん人が死ぬし二人が好きな人を殺さなきゃいけないと思い詰める事をしでかすシャアは僕が殺す(使命感)になるループ
シャアほんまいい加減にしろ(二度目) - 51二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 12:32:52
本当にへとへとになりながらやってる全てを台無しにするやつがあらわれて心壊れた時「もういい、あいつをやっちまおう。なに僕も成果を確認次第すぐ独断の責任とって死ぬさ」で即実行可能にするあたり本当に無駄のない行動的なメンタリティではある さすが敵将の首取っておわりのギャン改2+ギャンジャジャのパイロット
- 52二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 12:35:58
シャア側がすごく不利な状況なんだけど不思議だな
ヤツならそれでもメチャクチャに掻き回してくれそうだ - 53二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 14:12:42
やはりヒゲマンの判断は正しかった……田舎で土いじりでもしててくれシャア
- 54二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 14:54:22
それでも瞳のハイライトが消えないのかいエグザベくん…
- 55二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 16:01:38
GQで自分が泣いてまで引き留めた人と同じようなことをしようとしてたんだなエグザべ中佐……その行動に踏み切るきっかけがシャアが子どもを戦場に出そうと働きかけてるのを聞いたからなの、どこまでも原点はぶれないエグザべくんなんだな
- 56二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 20:03:20
昨日から1スレ目からここまで読み耽ってしまったの保守。素晴らしいものを読ませてくれて、ありがとう
- 57二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 20:26:57
ザビ家の二の舞になりかけた彼を押し留めたのがエグザベがこれまで手を差し出して積み上げたきた絆なの良いよね
絆創膏をくれて痛みを気にかけてくれた中佐に死んでほしくないと願ったGQエグザベの役回りをエグザベ中佐の後進が果たしたの最高のオマージュ感
これが循環 未来へ受け渡していく人の意思のバトンリレー
人はどのような天才であろうと一人では生きられないのだ
このスレのシャアはエグザベ君に対して妙な敵外心向けてそうだな…アムロには劣等感と憧れと神聖視と責任転嫁と征服欲と信頼etcミックスしたクソデカ情向けてるけどエグザベ君への感情は何だろうな…
極度の罪悪感が反転した攻撃性か…?
エグザベ側にアムロがついているのも良くない挙動の原因の一つだろうし
エグザベがピンチになった時アムロが颯爽と救いに来たのを見たシャアのメンタル見たくないと言えば嘘になります - 58二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 21:34:10
エグザベへの色んな感情が滲み出てる「殺してみせるがいい。撃ち落とす」「つまらん男め…私の視界に入るな!」と吐き捨てるシャア総帥が居たり?
このスレのシャア、エグザベを前にするとなんかずっと顰めっ面してるイメージなんよな - 59二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 21:54:42
エグザベ中尉に対して強烈な忌避感持ってそうなシャア つくづくおもしれー男で魅力的な人気者だな…
何となくだけどエグザベ中尉〜中佐への感情を総括すると「あいつはズルい」になるのかなという印象
前スレのクワトロ大尉評「他人をおのれの手足のように動かそうとする」はソレどっちかというとクワトロ大尉の方がされる側の評価じゃねーかなと感じたので
自分の縄張りに侵食して奪っていく敵に見えてるのかなぁ
エグザベ中尉かなり踏んだり蹴ったりな状況ですけど…… - 60二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 22:07:27
敵攻撃に対する打開案がない。と言うのはまだ、現実と呼ぶべきではないんだろう。アンマンにはまだ敵が集結していない。僕は、怯えてしまっていたのかも知れない。焦りと不安に飲み込まれていたのなら、自分はまだまだ未熟者だと言うことだ。
「僕は子供を、カミーユを護りながら戦う。そう決めたんだろう。」
そう言えば、誰かを護りながら戦うなんて事はあまりして来なかったか。守るのは戦艦や僚機、あるいは基地で彼らは守るべき対象だったが、同時に守ってくれる仲間だった。経験のない事を始める緊張感に飲み込まれていた?
こんな自分にやり通せるか今更不安にでもなったのか?しかし、このアーガマで1番不安を抱えているのは僕ではない。カミーユだ、子供のために大人がいるのだ。未熟な彼らに未来を託すために護るという偉業をなしてきたから、人間は宇宙にまで来た。来ることが出来た。
僕が、ここにいるということは、僕は託され護られてきたからだ。なら、それを僕自身も行わなければ。人は宇宙にさえ辿り着けない。
託すという本質の一つは自分が教えられた事を出来るだけ再現性高く、教えられたように教えるということ。
つまりは、訓練だった。
これを再現性高くカミーユに教えるという事はかなり厳しい話だ。彼の問題ではない。月には軍学校にあったような訓練施設がない。
「本来なら、まず、ひたすらまっすぐ歩くことから始めるんだけどね。」
軍の訓練の基本だ。人でもMSでも変わらないと言うのは、僕や同期の仲間にとってとても興味深かった。その、本当の距離を見るまでは。
「軍のMS訓練施設なら歪みのない白線がコロニーを一周しててね、そこを歩行だけさせるんだ。そうだな、6時間くらいか?MSをふらつかせでもしたら10分連帯責任で追加されて行ったよ。」
あの時、僕はMSを動かすのに体力がいる事を知った。おまけに左右で微妙にバランスが違うことも、機体そのものに個性がある事もだ。ハズレの機体は分かりやすい。ペダルが重い。より疲れるので、パイロット候補は出来るだけその機体を割り当てられないように祈っていた。 - 61二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 22:41:29
ここは月だ。高低差も、ゆがみもない広いだけの場所などありはしない。本当は精巧なMS観測計も欲しいけど。
宇宙でまっすぐ歩く、飛行する、飛び上がる。どれも正確に少しのブレもなく出来ているのか、冗談ではなく、これが出来るかどうかで生死が分かれることもある。
訓練では何度も何度も繰り返し身体に覚え込ませる。そう、息するのと同然に出来るようになるまで。教官も真剣に繰り返し確認していた。彼らの仕事は、軍人を育てることだけど、その育てた軍人をむざむざ犬死にさせる訳にはいかないからだ。せめて、せめて、そうはならないように、と祈ってさえいた。一年戦争の、傷跡は誰にでも深かった。
「まぁ、だから、この場で出来る訓練から始めよう。今から、僕が月面に弾痕で直線を引くから、それに沿ってまっすぐブレずにホバー移動しよう。」
カミーユに説明した後、スラスターで飛び上がる。リック・ディアスのライフルを連射に切り替え、撃ちながらスラスターで姿勢を操作し月面に弾痕の直線を引いた。コツは、ライフルの位置を固定することだ。
「リック・ディアスの計器で見ても問題ないな。カミーユ!終わりまで行ったら、そのままバックで戻ってきてくれ。線は消さない程度に機体を離して、そう、その距離でいい。ゆっくりでいいよ!」
彼はまだ思ってもみないだろうな。今日は初日だから、3時間程度にしておくか。
「どうだった?」
「僕は、馬鹿にされてるのかなって最初は思ったんですけど。」
訓練でヘトヘトのカミーユはガンダムMk-Ⅱに乗ったまま、コクピットを開けて自分がホバー走行した後を見ていた。ちゃんと3時間、彼は頑張った。軍学校の初年生より、断然優秀だ。線を跨いだ跡があっても。
「まっすぐホバー出来てない。姿勢制御装置は付いているはずなのに。これって、体力の問題ですか?エグザベ中尉。」
「集中力と慣れもあるかな?でも、MSを倒さなかった君は優秀だよ。ちゃんと指示にも従ってくれたし。僕はいい生徒に恵まれたかな?」
僕は、僕を軍へ送り出す卒業のとき、泣いてくれた教官の気持ちを再度知った。生きて帰ってきて欲しいと。
- 62二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 22:56:58
子供を庇う大人の姿が自分には得られなかったのにという嫉妬もありそう
キャスバルくんの少年期は割と地獄なので…
カミーユにも嫉妬してるし、エグザベくんにもイラッとしてる部分はありそうだよねとか少し思いました - 63二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 23:02:10
エグザべ君はシャアとは致命的に相性悪いけどガルマとは仲良くできそうなのが不思議
ガルマが常識人なのか…? - 64二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 23:11:13
エグザベがルウム難民である事をシャアは、どう思ってんだろうね?
- 65二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 23:15:26
事情があるタイプのヴィランに「子どもを助けたいと言うならなぜ俺が子どもの時に救ってなかったんだ」っていわれるヒーロー概念の亜種みたいだ…
- 66二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 23:18:53
だが、時間が無いのも現実だった。一通り、カミーユに人間は考えた通り、思った通りに実はMSを動かせていない事を自覚させる訓練をしたが、生き残るためには、全然足りない。だが、まぁ。
「パイロットは8時間以上、睡眠をとることを義務付ける規則もあるから、今日はもう部屋で休んで良いよ。後は僕の仕事だから。」
カミーユは何かを返事をしたかったのかも知れないが、うめきながら部屋に戻っていった。分かるよ。初めは全身が痛むよな。
さて、彼の訓練データを見ながら何が得意で苦手なのかを把握し、訓練方針を見定め無ければ。彼を生き残らせるために、できることを、行え、エグザベ・オリベ。
「少し、初歩的過ぎるのではないかね?」
データを確認している時に声をかけてきたのは、クワトロ大尉だった。画面をのぞき込みながらそういう。
「初歩とはつまり基本のことです。基本が出来なければ、基礎も出来ません。積み上げていくことが、彼の為になります。」
向き直り、姿勢を正して返答する。クワトロ大尉は、少し鼻で笑ったのかも知れない。
「君は、真面目な人間だな。」
「真面目に行うことこそ、軍人の基本だと教官に教えられました。そう、思われたこと誇りに思います。ありがとうございます。」
応えると、大尉は興味を失ったように黙って去っていった。
何なんだろうな?と彼に関してはいつも思う。気まぐれにカミーユに構ったかと思えば、抽象的で詩的とも言えるような発言をして他人の返答もろくに、聞かないまま去っていく。一応、直属の上官なんだけど、まともな指示が聞けた例はまだなかった。
訓練計画の目処も立ったのは、カミーユが優秀で根性もあり真面目な生徒をしてくれたからだ。僕なんかが教官で申し訳ないなと思うくらいに、彼は上達が早かった。ガンダムMk-Ⅱがいい機体だということも彼の専属機ということを除いても天才といっても過言ではない。
基本を身につけられた人間は強い。粘り強いし、諦めない。それは、本当に得難い才能だ。
だが、戦争にこの才能を使わせたくない。彼ならどんな場所にいても育っていける。学んでいける。
いつか、彼が本当に、学びたいことを選べるようにしてあげなければ。 - 67二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 23:28:03
ガルマは本人が子どもの年齢で庇護下にある状態で出会ったのも良かったのかもしれない
シャアの兄貴心にちょうどフィットしたのかも
成人年齢を超えてるパッと見て幸せに育ったように見えるエグザベ中尉
「何やってるんだ!やめろ!相手は子どもだぞ!親を亡くしたばかりなんだ!」
「大人なら子どもを守るものだろう?遠慮なく頼ってほしい。チョコレート食べるか?」
「よせ、カミーユを殴るなら僕を殴れ!」
親を亡くしたばかりでも妹を守る為に独り戦場で戦い続けて誰にも守ってもらえなかったかつての子どもが痛い目に遭わされても愚直に懲りずにカミーユを守ろうとする大人を見ているよ
うーんイライラポイント - 68二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 23:36:05
模範的な大人の姿がシャアのインナーチャイルドを刺激するのか
ふん、坊やめ…と内心見下してた時にそっとお出しされるルウム難民カードに、プライドズタボロにされてそう - 69二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 23:41:16
あーこの少し鼻で笑われた時に皮肉めいた小気味良い返しをしてればまた何か変わったかもしれないと思わせるシーン良き
噛み付いてくる跳ねっ返りの若者に嬉しそうにするクワトロ大尉にどこまでも優等生なエグザベ中尉は相性悪いんだ - 70二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 23:42:59
それでも確かに17や18あたりまでは、僕は普通に暮らせていたから、という認識がエグザベ側にもあるんだろうな
エグザベ中尉側は仮にキャスバル坊やの幼少期を知ってもきちんと悲しんでくれるんだ……それがまた大尉のしゃくにさわりそうだけど - 71二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 23:53:13
シロウズはエグザべを気に入りそうな気がする不思議
まあ、あれはものすごい外れ値の個体なんだろうけど - 72二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 00:14:19
ルウム出身というカードが、シャアにはめちゃくちゃ突き刺さるよね。
- 73二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 00:25:06
シロウズがこのクワトロ大尉を見たら「あらためて、刺し違えてでも止めてくれる友人の有難みを思い知ったよ」とか言いそう
クワトロはシロウズを嫌いだろうなw - 74二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 07:18:30
確かに、自分なのに自分じゃないって言いそう
- 75二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 08:11:49
ジークアクスのシャア、
・アムロなし
・年長のNTを信用して友達だとおもっていた
・ゼクノヴァで自分の別ルートをみている
・世界を書き換えるほど自分を愛してなんとかしようとする人がいることを知っている
あたりが理由でBeginning後の時点でもだいぶ他のシャアとノリが違うんだろうし
・友達だとおもっていたNTが己の虚無をつきつけてガチで殴りにきたので虚無に自覚的
・ザビ家の兄妹は死んだうえにまがりなりにも戦間期なので今すぐ殴らねばならない相手がいない
・かついできそうな人間集団のマトモなやつは妹の近くにいる
・いま出しゃばると妹の邪魔になる
あたりで気兼ねなくモラトリアムしているとおもわれるので本編後は価値観もちがうやつ - 76二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 08:28:27
エグザベ中佐もシャア総帥と取っ組み合いするんやろか…その前に中佐の懐から銃が出てくるか、気配察知した総帥が逃亡しそう
- 77二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 09:50:53
付け加えるなら、自分を救うために世界創造までしたララァを拒絶して「自分を救えるのは自分だけ」と腹を括ってるのが大きな違いだと思う
シロウズは、救世主を求めることも、救世主になることも必要としない
クワトロにしてみたらさぞ腹立たしいだろう
- 78二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 10:37:31
さて、そんな思いとは裏腹に、一向に何ともならない方に目を向けなければ。
そう。敵の攻撃。
僕は先程エマ中尉に教えられるまで、奪取した戦艦の数と保管場所を知らなかった。クワトロ大尉が機密にしていたらしい。
「え?なんで、ですか?」
エマ中尉にそう間抜けに聞いてしまったのは正直恥ずかしかった。エマ中尉も聞いたばかりだと言う。
「恥ずかしいです。僕があの時、聞き出しておくべきでした。進行だったのに。エマ中尉、手助けしていただいてありがとうございます。」
「いえ。かまわないわ。打開策は今、総員で考えているの。情報って大事な物だと、ようやく思い出したから。」
そういうと、中尉は格納庫に向かっていった。多分、整備士や他のパイロットにも伝えて打開案を求めるのだろう。
戦艦はティターンズの主要基地のグラナダに6隻、アンマンにアーガマを含めて3隻。他MSが80機。
なるほど。アナハイムエレクトロニクスが頭を過ぎる。
「ブリーフィングの準備をするか。」
そもそも、グラナダに戦艦保管してるって、アナハイムも随分危ない橋を渡るものだ。いや、彼らは軍人じゃなくて会社員か。軍事というものを分かるわけもないのだ。
そうだ、ウォンさんに連絡を取って作戦開始時にはアンマンの一般人を避難させてもらおう。念のために。
危ない時に危ないですよ、と声を掛ける親切に怒る人ではないだろう。
「グラナダを攻略します。」
僕がそう発言した時、誰も何も言わなかった。活発な意見交換がしたいんだけど。ここに居るのは、大体、この前のデブリーフィングのメンバーだ。もちろんクワトロ大尉も居る。
「まあ、前回の先発隊の活躍でほとんど攻略し終わっているようなものです。少し、アーガマを移動させるだけだと思っていただければ。」
「今後、グラナダに寄港するティターンズの戦艦はどうする?」
艦長はちょっと考えた後、そう聞いてきた。想定していた質問だ。すぐに返せる。
「鈍いのであれば港の中に誘引し、待機させたMSによってデッキを破壊します。頭を潰されたのであれば、即時出撃はできないでしょう。艦載MSは接収は容易いかと。」
周囲を見渡して、意見を求める。誰も何も言わない。なんでだ?ロベルト中尉なんか、口笛を吹いている。
「グラナダをエゥーゴの防衛と補給の拠点にすれば、今後の戦略にも幅がきくかと愚考しました。」
- 79二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 11:08:06
「敵も馬鹿じゃないわ。気づかれたら、どうするの?」
エマ中尉が当然の懸念を指摘する。
「グラナダはティターンズの補給基地です。寄港する敵戦艦は、補給はすくなく、艦載員は疲れて油断しています。グラナダの6隻とMSで、対応可能だと愚考しました。」
とは言ってみたが、僕はちょっと内心自信がなかった。
急増された戦力だ。練度を知らないし、連携も取れるかどうか。全く使い物にならない可能性だってあった。なんで機密にするのか。
「……カミーユにやらせるか。いい経験になる。」
殴りかからなかったのは、そう、クワトロ大尉なら言いかねないと予想していたからだ。それが頭を過ぎった時、僕は部屋で吐き気さえ催した。
「カミーユ・ビダンは、僕の直属の部下です。現在、彼は基礎訓練を始めたばかりで動きに不安定な部分も多い。上官命令とはいえ許可しかねます。」
もちろん、それをさせないために僕がいる。
「戦いの中で育てる事も、エグザベ中尉なら出来るだろう。」
この発言も想定していた。
「いいえ、出来ません。自分は、軍学校時代にその様なことを、つまり、何の訓練も受けず数合わせでMSに乗せられた兵たちが壁にも慣れずに戦死した事を教官より教えられました。二度と起こすべきではないと。僕も同意見です。」
一息にそう言い、大きく息継ぎをした。
「我々は80機のMSを所持していると言うことを、まず頭に入れておいてください。そこにグラナダとアナハイムが入れば、周辺に防宙設備を作り、守りを頑健に出来ます。」
「さて、アナハイムが許すかな?」
クワトロ大尉はこちらも見ずにそう言う。そう言えば、大尉と向き合って話したのはこの前が最初だったな。
「許すも許さないもないでしょう。我々の味方をするしか。グリーン・ノアにはガンダムMk-Ⅱの生産工場が合ったのでしょう。ライバル潰しの為には、多少の事に目を瞑ってもらいます。」
もう、誰も何も言わなかった。艦長も考え込むだけだ。
- 80二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 11:32:24
デッキは沈黙したままだ。誰も何も話さない。
10分程、そうしていた。僕が口を開かなかったのは怒りを抑えていたからだ。表情に出せば、侮られる。これも教官の教えだ。何でもないように装う事が、常にどんな苦境にあっても微笑んで他人を安心させる事が出来る士官が良い士官になれる。
やがて、艦長が口を開いた。
「……アナハイムとの密約がある。我々は、この戦力でジャブローに総攻撃をかけなければならない。」
「艦長!」
クワトロ大尉の迷惑そうな感情が滲み出る声が飛ぶ。
ジャブロー?ジャブローって何のジャブローだ?まさか地球のジャブローとは言わないよな?
それから、長い、本当に長い時間、具体的には5時間。時に艦長がウォン氏に電話を挟み、ブリーフィングをした。
兎に角決まった事は2つ、グラナダはエゥーゴの拠点とすることと、ジャブローのブリーフィングは次回にすることだった。
正直に言うと、僕は、ちょっとだけ逃亡を考えた。だが無理だ。ジャブローよりは勝算があるけど。
アナハイムエレクトロニクスは本当に会社員の集まりなのだ。それも生粋のルナリアンの。恐らく、交通網の整った都会しか歩いたことのないルナリアンには、地球の広さやジャングルとか密林の恐ろしさなど分かりはしないのだろう。僕も教本でしか知らない、恐ろしい事しか。
MS80機でジャブローを制圧?正気の沙汰ではない。地上に着くことなく全機落ちる。大気圏とかそういう話ではない。ジャブローの防衛力を考えれば、当然そうなるというだけのことだ。
「……なんでクワトロ大尉は、あんなに乗り気なんだ?」
腑に落ちない事の一つはそれだ。彼は仕方ないとか何とかブリーフィング中ずっと言っていたが、僕にはジャブローに行くことに乗り気の様にしか見えなかった。
- 81二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 12:15:09
小話番外閲覧注意ちょいクロス
何故、軍に入ったのかと聞かれるとこはある。まぁ、笑って言わないことにしていた。しかし、
「あなたに、軍人は似合いませんね。」
部屋に遊びに来ていたカミーユにそう言われた。会うのは久しぶりだ。グリプス戦役後、本当に色々合ったから。
ここも自室ではあるが、まぁ、グラナダにある仮の部屋だ。ジオン共和国と月と地球とを往復するにはこんなものさえ必要になる。
「なんで軍人になんかなったんです?エグザベさんには、もっと合う仕事あったでしょ?」
「…そう、かな?やってみたら割と向いてたから、良いかなって。」
カミーユの目が鋭い。誤魔化したのがバレたかな。彼に対して嘘をつくのは難しい。ため息をついた。
「高校に入って、2年生になる直前だったかな、先輩の一人が生徒指導室に呼ばれてね、ちょっと後から理由を教えてもらったんだ。優秀な生徒会長だったよ。」
生徒会長が生徒指導室に呼ばれた理由は、なかなか面白かった。彼は希望する大学は決まっていたが、学科を決めかねていた。その受験票を提出するギリギリまで。
「だから、先生の前でサイコロ振って決めたそうなんだけど。他の先生には不真面目に見えて怒られたんだって。」
僕は、この話をクラスメイトのやつにした。たまたま教室にいたから、挨拶ついでに。
「大ウケだったね。5分間くらいは笑ってた。そしたら、そいつの友達がノッてきてね。」
じゃあ、俺たちは希望校くじで決めようぜって。
「くじで希望校決めるなんて馬鹿馬鹿しい話だろ。でも、その友人が言い出すと、皆なんかいい案だなって思ってしまうんだ。凄いやつだった。」
くじは、その友人達のグループがクラスの人数分を作って、次の日の朝持ってきてくれた。引きくじだった。
「全員違う大学に行かせることにしたから、同窓会の時にシラバス持ってこいよ。とか言ってたな。他の大学がどんな勉強してるか知りたいって。」
「シラバス?ってなんです?」
「大学の講義の内容とか単位数とか書いてある冊子だよ。それ見て受けたい講義を決めていくんだ。簡単に必要な書籍指定も載ってるから。」
全部の大学に行って全部の学科に入りたいと言っていた。生徒会長は無欲だと。
「僕は一番最後に、くじを引かされた。言い出したのが僕だってことにされてさ。手渡しだったよ。ジオン工科大学だった。」
一つ息を継いだ。 - 82二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 12:29:31
ジオン工科大学ってとりあえずで入れるところか!?
なんとなく難関大学なイメージあるけどエグザベならしれっと主席入学できそうだな - 83二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 12:31:35
渡してくれた時にあいつが言ったのは、僕はイイコちゃんではなくてマジメくんだから気に入ってるという内容だった。他のヤツからは、素直に感謝してるって言えとか茶化されてもいた。
意味は分からなかったから、その時は良くわからないまま、どういたしましてって返した。その時も大ウケしてた。
「地球の大学も各コロニーの大学もあった。クラスメイトは40名もいたのに本当に誰も被らなかった。」
そこからも、凄かったな。あのグループ6人揃うと本当に凄かった。誰一人ギブアップを言わなかった。言おうとも思わなかった。奨学金の提案や必要事項まで教えてくれた。俺が不合格なんて許すと思ってんのか、バーカ!とか口では言ってたが、本当に2年の終わりには全員、希望校に判定Aが、出たのだ。高校始まって以来の快挙だった。
そして、僕らは誰も、その大学へは行けなかった。
- 84二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 12:42:50
学生の微笑ましいやりとりで上がったテンションが消沈する〜
- 85二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 12:52:28
あいつらの真意に気づいたのは、ずっとずっと後だった。
「戦争が、大きな戦争が始まるって勘づいてたんだろうね。誰か一人でも、クラスメイトを生き残らせようとしたんだ。世界の、地球圏全土、何処かしらなら誰か1人は生き残れると。」
気づいたのは、難民になった自分には軍への道しか無いと覚悟を決めた時だった。そうだ、あいつは連邦の軍大学を引いて嫌そうな顔をしながら、でも、笑ってた。
「多分、あのクジ不正してたんだよ。だから、難癖つけて僕を最後にしたんだ。マジメくんは気に病んじゃうじゃんって、言ってたのも思い出したんだ。」
そんな事も気付かない僕の青春は彼らに守られてた。
あいつ、軍に入るつもりだった。戦争が起きるのに。
いや、殊勝な心掛けでは無かったんだろう。多分、自分の力で勝つと、勝てると踏んだから笑ってたんだ。頭も度胸も何より人望もあった。
あのルウムは、もうない。あの気の良い奴らも。
「少し、思ったんだ。あいつが軍に入って勝った後、何するんだろうって。多分、軍の予算使って、やりたい放題研究出来るようにしてたと思う。化学も物理も工学も全部。理屈さえつければ、出来ない研究分野はないからね。」
学びたいことが多すぎると言っていた。あいつは勝って、その功績で全部するつもりだった。
「だから、僕は、軍に入ったんだ。本当に出来ることなのか確かめたくて。そしたら、思ったより軍が向いててね。ここ迄来てしまった。」
あいつらは今、きっと僕を見て大笑いしてるんだろう。ざまぁないなと。工科大学行けば良かったのに、と。
でも、仕方がない。まだやれることがあるなら、やるだけだ。
- 86二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 12:53:39
皆がこの暑い中号泣すれば良いなと思って書きました。元ネタクロス先分かってもスルーお願いします。
- 87二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 12:55:05
ひどい!!!!(号泣)
- 88二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 13:01:46
改めて20億人は人が殺していい数字ではない……いっぱいかなしい
エグザベ君含むクラスメイトがワイワイ騒いで切磋琢磨した青春、それを下支えしていた優しさ、それに気づける聡さ
さり気ない優しさを優しさと受け止められる人だから大変な目に遭っても優しさを周囲に渡せるんだな…エグザベ的には与えられた優しさを還元してるつもりなんだろうけど
優秀で先を見据えて息を吸うように人を救う事を志していたヒーローが身近にいたエグザベ「僕はヒーローではない」 - 89二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 13:23:11
なんかもう当たり前だけど戦争は絶対駄目だなって 本当に駄目だ…
- 90二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 13:49:43
涙がにじんで日焼け止めが目に沁みるよおおおなんてことしてくれるのおおお
- 91二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 17:33:11
あいつ=カミーユかもしれないしそうじゃないかもしれない…
- 92二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 18:14:07
このレスは削除されています
- 93二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 18:19:44
このレスは削除されています
- 94二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 23:40:11
「グラナダを攻略します。」
若造の、オリベ中尉は一切の迷いなく、開口一番そう言った。本当に言いやがった。
グラナダはコロニーと地球を結ぶハブ港であり、地球連邦の基地であり、集積地だった。
考えなかったと言えば嘘になる。ティターンズの豊富な補給や設備を羨ましく妬ましく思わないエゥーゴはいない。何せこっちは新設の組織で、言ってしまえば寄せ集めだ。組織として動く経験は浅いし、このアーガマにさえ詳しい過去がわからない人員が多い。代表としては、クワトロ・バジーナ大尉。地球圏の未来を見据えて、地球から宇宙への移民を積極的に支持する彼は、将来を嘱託すべきニュータイプだった。
クワトロ大尉が来てからこっち、アナハイムエレクトロニクスは随分、柔軟になった。資金もMSも支援してくれるようになった。彼は、アナハイムからの紹介された軍人であり、優秀なMSパイロットだった。
おまけに、エゥーゴの発起人であり指導者であるプレックス中将のおぼえもめでたい。そのクワトロ大尉が、そのアナハイムエレクトロニクスから求められたジャブロー攻略。
これは、最高機密だとクワトロ大尉は言う。
だが、若造は。
「グラナダを攻略」
口の中だけで小さく誰にも聞かれないように呟く。考えなかったわけではない。考えなかったわけでは。
ルナリアンは信用できない。エゥーゴも大尉が来るまで鼻で笑われるような有様だった。そして、恐らく一部のもの以外は、今も腹の底では鼻で笑っている。ウォン・リーは違う。彼は実直だった。ルナリアンの中では一番信用できた。月に住む人間全てを含めて一番だ。 - 95二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 23:46:08
悲しすぎるけど、誰か1人でも生き残らせようとしたクラスメイト達の勇気や行動力に感謝を贈りたい😭
- 96二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 00:11:07
ルナリアンは金と口しか出さない。
金は大事だ。それはわかる。若い時分には、金さえあれば、と戦闘後に思ったことが数え切れないほどあった。もっとミサイルがバズーカーがMS、戦闘機があれば、何度も思った。
しかし、金を出したからと言って、無限に人間の死体を積み上げさせて良いわけではない。
ジャブロー。
クワトロ大尉は、資金を出したアナハイムエレクトロニクスの連絡員の前で、やってみねば分からん、と言った。
一方、グラナダ攻略。既に道筋が出来ていた。この、アーガマに来たばかりの、尻に殻でも付いてそうな、この若造、エグザベ・オリベ中尉のなかで。
艦長席から奴の顔を見る。クワトロ大尉の揺さぶりを受けても小揺るぎもしない。いつもそうだ。穏やかな笑みを浮かべ、全て世は事もなしと言った感じを受ける。
その奴が、グラナダ攻略を言う。アナハイムエレクトロニクス、ルナリアンを黙らせると。
ロベルトもアポリーも感心している。エマ中尉も懸念事項の確認は終わったようだ。
地球とコロニーがいくら揉めようが、何人犠牲者を出そうが素知らぬ顔で、あくまで第三者として、他人事として済ませてきたルナリアンの、アナハイムの目を瞑らせる。
それは、艦長としても魅力的だった。エゥーゴの一員としても魅力的だった。軍人としては、とてもとても魅力的だった。
- 97二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 01:14:46
「艦長、機密を、そうホイホイと明かしてもらっては困る。兵の統率に関わるぞ。」
艦長室に2人で入るなり、クワトロ大尉はそう言った。青いな。
「ルナリアンどもの目を覚まさせる事は、軍人としては夢なのですよ、クワトロ大尉。ご理解願いたい。」
「…彼らは我々を見捨てるかもしれん。」
そう。それだから、ルナリアンの目を覚まさせなければならないのだ。自分たちだけは何処までも、争いに無関係で、軍人より、汗や血や命を流す人々より上等な人間だと思っている奴らの。
今も奴らはティターンズにMSを卸している。宇宙移民の安寧と発展を自分たちも支持していると言いながら、宇宙移民の殲滅を画策するティターンズに、だ。
ウォン、彼だけは賛成してくれた。直ぐにグラナダを攻略して欲しいといい、上層部の説得を請け負ってくれた。【修正】をしてでも、認めさせると言い切った。
「大尉はお若い。まずは、焦らない事を覚えて頂かねば。ブレックス准将も俺も、大尉には期待していますよ。」
クワトロ大尉は何も言わず、艦長室を去った。やれやれ、若いのが元気なおかげで、大尉も功を焦っているようだ。俺もあんなころがあった。
まぁ、クワトロ大尉の焦りも分かる。オリベ中尉は俺の目をまっすぐに見て言った。
「ジャブロー攻略はあらゆる面から検討しましたが、成功しません。MSの数が10倍になろうと、必ず失敗に終わります。兵を無駄死にさせることは指揮官として最も恥ずべき行為ではないでしょうか。」
クワトロ大尉ではなく、艦長の俺を見て、言った。
言葉に出さなくても伝わるものはあった。あの、若造め。俺を見て、指揮官としての本分を思い出せと。
シャア迷走編
常に迷走してる?それはそう。
ジャブローは攻略出来ない、この3日考えたが、自分には無理だった。ジャブローは無理。
地球に降りる理由が消えた。アムロ!
- 98二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 03:12:07
エグザべ君とアムロとは会ってほしい…
- 99二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 07:52:11
若い中尉の提案に揺さぶられて戦況の語りへの当事者性が増していき最後に目線が合う艦長の心理描写良すぎる
- 100二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 08:48:52
- 101二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 10:25:55
「大天使エグザベル」
震源地はメカニック班
当初は「現場知らずのお坊っちゃん、独善的なエリート、マニュアル頼みの官僚」との嘲りをこめて
後には「弱き者の盾、慈悲の運び手、真なる正義の執行者」の賛辞として
- 102二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 10:51:30
グラナダを攻略してしまえさえすれば、後は、僕の想定以上に事が進んだ。正直、2カ月くらいグラナダで籠城出来れば状況に変化も起きるだろうという程度の提案でしか無かったから。運が良かった。
グラナダをエゥーゴの基地化するのに、一番大きい働きをしてくれたのはアナハイムエレクトロニクスのウォン氏だ。彼は電話で艦長から連絡を受けると即時グラナダをエゥーゴで守ってほしい、と言い反対する人間を全て【修正】してみせると言い切った。本当に実行したとは後から聞いた。軍人と民間人の区別のつかない本当に困った人だが、ここまでされると寧ろ感心してしまう。カミーユには接触させないように気をつける事は別として。
まぁ、でも、アナハイムエレクトロニクスやルナリアンを揺さぶったのは、グリーン・ノアだ。ティターンズはグリプスと呼びはじめ、軍備の量産を始めた。
「これから、アナハイムエレクトロニクスはティターンズに何を販売されるのですか?」
この一言がルナリアン達に危機感を抱かせたらしい。
「僕は、ティターンズがグリプスで軍備を安定量産を始めれば、彼らは月面都市を買いにくると愚行します。」
彼らは軍事のことは知らないが、会社員としては優秀でエゥーゴの勝利が自分達に有益だと計算した。
そうなれば、グラナダはエゥーゴの基地となり、要塞となり、地球連邦軍の反ティターンズ派の拠点となった。
ちょっとなんだか、すごいことになってしまったのだ。
まぁ、基地化する際に邪魔が入らなかったわけではない。たかが中尉のエグザベ・オリベでは対処も難しい事もある。例えば、グラナダに設定された中立的立場を保つ地球連邦軍のオフィス。グラナダは民間船もジオン共和国の船も入るため、防衛面の不安はあったが、エゥーゴとしても地球連邦軍としてもこれを破棄することは無かった。ティターンズとエゥーゴが手打ちする日が来るとは思わないが。そのオフィスの机を挟んで向かい側に座る男、パプテマス・シロッコ。彼とは、グラナダの基地化が始まる少し前、彼がMAで地球とコロニー間の直行便テンプテーションに嫌がらせ、軍事的ハラスメントをしていた際に交戦した。 - 103二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 11:17:26
パプテマス・シロッコは大胆で優雅であり、それでいて自信に満ち溢れた人物だ。ほぼ敵地に等しいであろうここでもリラックスしたようにしかし、姿勢良く座り、ちょっとした動きにも品を感じさせた。彼もまた、当然のように才能と努力の塊だった。
そのパプテマス・シロッコは何故か僕との面会を求め、そして何故か僕はブライト艦長とクワトロ大尉とカミーユと一緒に彼に対面していた。ブライト艦長は、パプテマス・シロッコに軍事的ハラスメントされていたテンプテーションの艦長から今はアーガマの艦長をしている。
パプテマス・シロッコと初めて交戦したのは、カミーユのガンダムMk-Ⅱの訓練のため、月と地球の間の宙域にいたからだ。宇宙空間で動き回る目標にシールドを向け続けると言う基礎訓練だった。初歩的ではあるが、実戦を意識させる為のものでシールドの使い方の基本だ。
グラナダで精力的に上層部の【修正】を行い続けているウォン氏は訓練に必要な時間と物資と場所をプレゼンすると、納得したのか、直ぐに全て用意してくれた。彼は会社員なので、彼の流儀に合わせるべきだろうと思い、1人で直接会って話したのだが、【修正】のしすぎで割と顔も手も足も傷跡だらけらしかった。歩き方で分かるほどに。まぁ、全然こりてもいないんだろうが。
そのウォン氏に訓練用として割り当てられた宙域を、テンプテーションはパプテマス・シロッコから逃げる際に救難信号を出し、通過したのだ。
- 104二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 11:53:21
エグザベ中尉の訓練は、割と過酷なのかも知れないとは最近うすうす気付き始めていた。全身が痛くても出来る訓練はあるよ、と言われ、軍でもやったなぁと懐かしそうに語られながら、僕はその訓練、ガンダムMk-Ⅱにシールドを構えさせると戻すという動作を繰り返させていた。何でも、操作はMSの左腕だけを動かすだけだし、シールドには何も当てないからコクピットも揺れず負担も軽いとかなんとか。負担が軽いって、どういう意味だったっけ?と訓練後に思った。
最初はそれを月面でしていたが、慣れたみたいだからと言って今は宇宙空間でしている。
「月はやっぱり衛星だからね、地球やコロニー程ではないけど、地面と引力がある。やっぱり宇宙空間とは勝手が違うよ。スラスターやAMBACを意識しないと。まぁ、今日は初めての宇宙空間での訓練だし、構えると戻すを繰り返すだけにしておこうか。こっちで出す点滅信号の合図に合わせてくれ。姿勢制御は今日のところはスラスターで。AMBACはこの次にしよう。シールドを動かす動作を繰り返すとだんだん僕のリック・ディアスと対面、水平面の両方がズレると思うから、その時はやり直そう。大丈夫、月面やコロニーでやるより、身体に負担は掛からないよ。」
軽くそう言って、エグザベ中尉のリック・ディアスはガンダムMk-Ⅱと対面したまま、正面スラスターを使いバックしていった。そう遠くはない。通信は使えるだろう。
盾を構え、盾を戻す。ただそれだけの動作。機動兵器なのに動きもしない。でも、カミーユはこの訓練を馬鹿にされていると感じることはなかった。
最初の訓練、月面でのホバー走行。あの後エグザベ中尉が手本に見せてくれた直線ホバー走行は、ほんの30分ほどだったけど、全くブレのない、まるで1回しか通ってないかのような恐ろしいくらいの直線だった。
多分僕と同じくらい、3時間やっても変わらないんだろうな。そう、確信した。訓練とは、必要だからあるのだ。
だけど、もう少し、もう少しだけ、甘くしてくれないかなと願ってもいた。
- 105二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 12:08:39
ウォン氏がちょっとおもしろカッコよく見えてきたな…
- 106二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 12:42:19
- 107二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 12:59:34
シロッコとご対面だ〜!
この辺りで困ったさんも動かし様だって学習したのかな
相手に必要だと思わせてザベの意を通されたのではなく自発的に選択した…と思わせる交渉スキルが伸びてきてる感じする - 108二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 13:04:38
シロッコ好きだからテンション上がってしまった
- 109二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 13:07:01
なんでシロッコにわざわざ名指しされたんだろ不思議だなあって地の文で繰り返し不思議そうにしてるけど
どうせ凄腕ニュータイプパイロットぶりを見せつけたんだろうなって
エグザベくん視点だと「ふう…運が良かった…カミーユのおかげだ」としか言わなさそう何やったのか説明して - 110二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 15:21:46
宇宙空間には、目印になるものが極端に少ないと、エグザベさんは言った。訓練の休憩時間の時だ。
「恒星は遠すぎて小さすぎるし、地球や月は近すぎて大きすぎる。デブリなんて月と地球とコロニーの引力の綱引きでぐるぐる動いてる。宇宙を目視だけで思い通りに進むなんて僕だってなかなか出来やしないよ。訓練なしじゃあ、ね。」
宇宙空間でまっすぐ飛ぶことの難しさを実感させられていた時だ。自分はガンダムMk-Ⅱを思い通りに動かしているつもりだったけど、計器によると左下方に緩くカーブしていた。月と地球の引力も関係していると言われた時は、なるほど最もだと思った。対処法を聞けばこれだ。やっぱり訓練か。そうだよな。
「気分転換しようか。次は動く的にシールドを向け続ける訓練にしてガンダムMk-Ⅱを動かそう。モニタの画面が動くのを見ると気分も良くなるよ。やっぱり星ってきれいだし、地球も月も恒星も。」
「…はい。よろしくお願いします。」
本当にもうちょっと手加減した訓練にしてもらえないかな。もらえないよな。シールドって大事だから。
考えてることが分かったのか、エグザベさんはちょっと困ったように笑った。
異変が起きたのはその、エグザベ中尉のいう気分転換のシールド訓練の時だ。救難信号をキャッチしたのだ。エグザベ中尉はリック・ディアスでハンドサインをだし、訓練を中止した。この宙域にはガンダムMk-Ⅱとエグザベ中尉のリック・ディアスしかない。僕らはここまで、ドダイに乗ってきた。ドダイのパイロットは、まぁ贅沢なタクシー運転手をして楽させてもらってる、と言っていた。時間指定だから、まだ迎えには来ない。
だから、ここに来ると言うことは、本当に緊急で、恐らく、自分達がどの宙域にいるかも分からない混乱の中の何かだと、確信できた。
「カミーユはコクピットから出ないでくれ。まさかと思うが、ティターンズかも知れない。ようやく索敵が活発になってきたのか?」
それは今朝のブリーフィングででた議題だと聞いた。ブリーフィングは定期的に行われるようにできたらしい。戦力を増強したからには使えるようにしてみせる、と言うようなことを言ったとかなんとか。いや、そう思われたみたいだ、って珍しくぼやくように言っていた。
「あれ、テンプテーションです!エグザベ中尉。地球とグリーン・ノアを結ぶ直行便の、ブライト艦長の船です。」
- 111二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 16:22:02
「この救難信号は、敵に追われている。武装の少ない小型輸送船が落ちていないと言うことは!」
エグザベ中尉のリック・ディアスから、そう聞こえる。
そうか、つまり囮だと悟った。
「でも、ブライト艦長を確認しましたよ!」
「戦いたがっている、見つけた!カミーユ、テンプテーションを守って下がれ!」
言うやいなや、エグザベ中尉は一瞬光った何かに向けてバーニアを全開にした。歯噛みをしたくなるくらい悔しい。だけど、僕もわかる。あれは、きっと強い、強い敵だ。シールドをエグザベ中尉が飛んだ方に向けて構え、テンプテーションの速さに合わせてグラナダ港まで下がるしかできない。それくらい、強い敵だ。
こいつ、強い。分かってはいた。
リック・ディアスのバーニアを全開に一瞬光った、いや、わざと光らせ、こちらを誘った敵を追う。
モビルアーマーか?それにしては見たことはない。ジオンでも地球でも月でもない。
「遠い、ところから来たモビルアーマー!!」
コロニーでも地球でも月でもない、どこか。
そして、とても速い、上下左右の動きも良い。羨ましい。モビルアーマーの機動性を活かし、死角に回り込もうとするのをブースターとスラスターの操作で防ぐ。制式採用さらるようなモビルアーマーではあり得ない動きをするのを見た。敵パイロットは天才的才能と新しい技術も持つ。ライフルなど掠らせるのが精々か。
敵の動きに合わせようにも、速すぎる。リック・ディアスは僕の動きに追いついて来れない。ライフルをモビルアーマーの進行方向と思う方に咄嗟に投げ、ビームサーベルを抜きながら、死角になる方向に回り込もうとしたが。失敗した。敵にビームライフルを撃たれ、いや、下がらず前進しかない!下がる動きが普通なら、そうでないほうが意表を付ける!
「私を知ったな!ニュータイプ!」
知らない男の声が通信から聞こえた。自信家だ、こいつ!
「ミノフスキー粒子さえ、撒かない!」
モビルアーマーがモビルスーツに変形をした?変形が速い、隙がない!距離を詰めたんだぞ、こっちは!ビームサーベルで切り結ぶしか。いや、そのつもりなのか。
「パプテマス・シロッコと呼べ!」
「機体の名前か!」
一度距離を出す。バルカンも撃ち牽制するが、装甲も硬いのか!
「お前の敵の名だ!」
律儀だな。再度、ビームサーベルで切り結ぶ。が、リック・ディアスは力負けしている。
- 112二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 16:46:01
>お前の敵の名だ!
多分ここでシロッコは「この流れで機体の自己紹介だと思ったのか!?」って内心でズッコケてる
でもこういうエグザベ君の天然な所は気に入りそうだ
- 113二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 16:51:56
リック・ディアスは力負けするのなら、敵がこちらを押す動きに合わせて、スラスター操作でパプテマス・シロッコの機体の横に回り込む!読まれていた!距離を取るため、下がりながらバルカンを再度撃つ。今度は掠らせもしないか!
「エグザベ・オリベだ!」
突貫するため最大限バーニアを蒸かしビームサーベルを機体と直角に構える。パプテマス・シロッコは天才だ。距離と速さを正確に読んだ。くそ、ビームサーベルの長さをごまかせるかと思ったが、ゆうゆうとビームサーベルで受け止められた。
笑っているのが、分かった。通信ではない。何で分かった。そうか、敵なら、戦いに来たのなら、喜んでいると言うことか!
「私を知ったニュータイプがエグザベ・オリベか。」
そう言うと、パプテマス・シロッコは僕と距離を取り、見せつけるようにしてモビルアーマーへと変形し撤退していった。欲をかいて、変形中だというのにバルカンを撃っても当たらない。くそ、本当に強い。何故撤退した。
ふと気づく。テンプテーションがグラナダに収容されたからか。パプテマス・シロッコは戦闘に他者が混じるのを嫌ったのか。
パプテマス邂逅編
パプテマス強すぎない?少し手加減。そうだよな、しないよな。
これテレビ放送しないの?そう、しないか。
何気に無傷かも知れないオリベ
- 114二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 17:01:18
NTが冴え渡ってるな…
- 115二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 17:16:31
パプテマス強すぎて、ちょっと疲れたので明日の更新遅れると思います。
他の方やジャブローやアムロ待ってます。
よろしくお願いします - 116二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 18:01:07
エグザベくん「何故か呼び出された」とか言ってるけどあきらかに機動で劣る相手に回り込ませず隙もみせず後退すらせず追われた艦が港に入るまで1on1しきったばかりかたまに反撃しかけてくるニュータイプならまぁ気になるよ
- 117二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 18:19:44
エグザベくんさらっとやってるけど「弾痕で直線を引く」ってとんでもねぇ射撃精度では…?!
本編でも飛んできたジークアクス宇宙空間でピンポイントで止めてるし、彼ならこれくらいできるか…とは思うけど
後にちょっと思いだしたカミーユくんが空き時間に自分もできるか試してみて宇宙猫顔になってそう
- 118二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 18:53:17
言ってることもやってることも叩き上げのベテランのそれなのに、どこか新人のようなイノセントさを漂わせる男
育ちが良いってこういう人なんだよなあ… - 119二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 19:43:28
二つ名って敵からの呼ばれ方の場合もあるから、
エグザベくんこの世界線だとルウムの生き残り要素が活用されてる+
目的のために地道に行動するから敵にいたら厄介なところとか、姿形もないところから超高速でかっ飛んでくるとこ含めて
「ルウムの亡霊」とか、シンプルに「ルウムの遺産」とか、きらきらしい要素いれるなら戦い方から「ルウムの流星」とか呼ばれてたら嬉しい
既存ネームドへのあやかり?というか当てこすり?と最後は燃え尽き消えて終わるって揶揄も込めて流星
- 120二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 20:49:35
ルウムを直接入れてもいいけど滅びた場所から来たという揶揄として「暗礁の〇〇」でもいいかも…>二つ名
- 121二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 21:12:50
「ルウムの騎士」とかもいいなと思った
まるで騎士の様に清廉でどこか純粋さを感じさせる人柄、水平感覚を失う宇宙空間において一直線に切り進む騎士の形をしたMSの精強さを讃えるもの
亡国の騎士ほど滑稽なものはなく、周囲から浮く騎士ごっこに興じる夢みがちな若造を揶揄するもの
どこまでもルウムの事が亡霊の様に付き纏い第二の故郷を得られる事はないと彼自身に突きつける様な
命ある限りルウムの惨劇を忘れるなとレイピアの切先を喉元に突きつける様に世に知らしめる者として
人々は様々な感情や揶揄を込めて彼をルウムの騎士と呼称する
……というような - 122二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 22:15:14
思いっきりシンプルに「ルウムの希望」でもいいな
- 123二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 23:22:02
エグザベくんの強さの根っこがガチガチに積まれたクソデカ基礎にある感じすごい好きだな
そりゃ自認が本物の才能の人ではない(自分は努力でこうなった)になるわ
実際は才能もあってそれを努力で磨き上げた人なんだろうな - 124二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 23:58:09
保守
- 125二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 00:04:39
エグザベ中尉が着るエウーゴの制服は緑色かな
普通とは違う着こなしは…しないなエグザベ中尉だし
初見はモブっぽくて視聴者はコイツいい奴だけどすぐフェードアウトするのかな〜って思われてるんだけどカミーユ訓練シーン辺りから「なんか…強くない?」と気づき出す視聴者が出てきそう - 126二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 00:43:57
- 127二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 04:29:50
その世界線の自分、GQでルウム難民なのにジオンにいるエグザベくん見たら辛すぎて泣いてると思う
- 128二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 05:16:23
このレスは削除されています
- 129二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 08:23:33
- 130二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 11:46:54
このレスは削除されています
- 131二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 11:48:10
エグザベ君はこの世界でも木星帰りと縁があるね
しかも良い勝負をしている 流石だな - 132二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 12:45:17
カミーユとニャアンが「エグザベ中尉…そっちでは少尉か。あの人の特訓キツイですよね」「うん…厳しい、です。でも、なんで必要なのかは説明してくれるから…」「そうだよな。やるしかないって分かる。納得はした、でも、もう少し優しくしてほしい…」「わかる」って訓練の苦労をわかり合う二次創作ありそう
- 133二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 12:55:25
- 134二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 13:07:48
結局、僕がパプテマス・シロッコが引いた真意を悟ったのは、無事グラナダの格納庫につき、ヘトヘトで水分補給をしていた時だった。赤ん坊の泣き声がした。
「パプテマス・シロッコは命に敬意を払ったのか。」
つまりは彼は、ハラスメント中に小型輸送船の中を覗いたのだろう。ライフルの囮にも掛からないくらいに、目も判断力もいい。だから、小型輸送船は傷一つ追わなかったし、収容を確認出来たから去って行った。
「ふたつも、みっつも読み負けてたのか、僕は。」
もう、自分が情けなかった。これを思えば、自分はとてもパプテマス・シロッコに対して失礼な事をしてしまった。
謝る機会があればいいが。彼のような自信家でありながら、優秀な人間がこんな小型輸送船を追い回すなんて、恐らく任務だったのだろう。呆れるほど嫌な、それでいて無関係の人間には楽に見られるタイプの任務だ。それを失敗に見せかけてまで。
僕はパプテマス・シロッコの気高さを知った。
それからはまぁ、デブリーフィングが待っていた。パプテマス・シロッコは機体の名前を語らなかったから、仮称アンノウン1と呼ぶこととなった。デブリーフィングで話し合われたのは彼と彼の機体に対する対処法だ。増員したパイロットの代表や整備士、メカニックを交えて考えたが、結局のところ、パプテマス・シロッコとアンノウン1が速く強いと言う所で、複数機で取り付いてビームライフルで動きを制限させる、と言う当たり前の結論しか出なかった。おまけに、僕はパプテマス・シロッコとアンノウン1が出た宙域に即時派遣されることまで決められた。リック・ディアスで?そう。リック・ディアスで、だ。
エグザベ中尉はそんな事を話してくれた。訓練中ではない。中尉の部屋で、だ。僕は先程、テンプテーションに乗り、グリーン・ノアから避難してきたファ・ユイリィと再会できて、そして、彼女の抱えている問題を相談したかったのだ。
「ファは恐ろしい、恐ろしい思いをしたんですよ!!」
「そう、そうだよな。」
やるせない顔をエグザベ中尉がしている。何となくわかる。それでも、生きて無傷で月までテンプテーションはたどり着いた。皆はブライト艦長の腕を称えているし、ファは恐怖で震えて、僕は彼女を抱きとめるしかできなかった。
彼女は両親と共にティターンズに捕らえられ、ガンダムMk-Ⅱのカミーユ・ビダンへの人質となっていた。 - 135二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 13:32:53
可哀想に、ファは命からがら両親逃がされて、たった1人でテンプテーションに乗り込んだのだ。たった1人で。
「ごめんな、カミーユ。」
エグザベ中尉はそう言った。初めて聞く、泣きそうな声だった。
「僕は、薄情になっていたんだな。」
言ってほしい言葉はそうではない。カミーユがエグザベ中尉から、エグザベさんから聞きたい言葉はそういうことではなかった。声が喉から弾け飛びそうだった。
「本当に、ごめん。ファさんと言う人にも、申し訳ないと思ってる。たかが中尉には、エグザベ・オリベにはどうにも、グリーン・ノアまで手が届かないんだよ。君と託された彼女を、ここで、月で護るくらいしか、勇気ある彼らの願いを護る。それしか出来そうにない。」
助けに言ってほしいと、そう、カミーユが願った事は伝わっていた。切実な願いだったからか。
「…ファが泣くと、悲しいんですよ。エグザベさん」
無理を願ってしまった。無理だと分かっていながら、それを言わずに済んだのは、言わなくて良かったと思えたのは、きっと、エグザベ中尉は僕と一緒にファを護ってくれると分かったからだった。僕は、子供のように大声で泣くしか出来なかった、エグザベさんの部屋で。当たり前に僕は、ようやく、自分が子供だということを分かったのか。
パプテマス・シロッコにとって、不本意なことが続く。木星から地球にジュピトリスに帰ってきたはずだった。与えられた任務は全て完了し、いや、それ以上の成果をだし、MSの新体系まで作り出し、己で作り上げた新技術さえ、組み込んでみせた。
しかし、不本意で不快だった。地球まで帰還したジュピトリスの艦載員に与えられるはずの当然の感謝や労いの言葉、軍規に規定されたはずの地球での長期休暇、名誉を称える褒章、何一つ地球連邦、いやティターンズは与えなかった。自分はいい。このパプテマス・シロッコの価値を真に称える事が出来るものなど、あるはずがない。自分が価値を決める側なのだ。
しかし、ジュピトリス。想いが合った。情が。
だからこそ、不本意で不快で下劣な品性の全く感じられない無意味で無価値の極みであろう任務でさえも請け負ってみせたのだ。
- 136二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 14:00:24
本当に、呆れるくらい、地球への帰還を後悔するほどの任務を早々に与えられるなど、この屈辱はジュピトリスの事を思えば耐えられるが、しかし、パプテマス・シロッコは己のプライドを激しく傷つけられていた。私が、直々に開発したこのメッサーラでやる事が、たった一隻の小型輸送船を撃墜する事だと?!
バスク・オムに対して激しい敵意と軽蔑を感じた。名前を聞くことすら一瞬で不快になった。奴は、この私をパプテマス・シロッコを侮っている。つまり、ジュピトリスをひいては木星を侮っていると言うことだ。
更に撃墜する前に、小型輸送船を軽く覗いてみれば、中には赤ん坊が乗っている事を知った。バスク・オム!!恥をしれ!!
小型輸送船の艦長もベテランではあるのだろうが、当たり前に焦りがある。船の動きで分かる。怯えが出るのだ。品性のある行動ではないが、舌打ちの一つもしたくなる。
救難信号を出してはいるが、怯えがある物が握る操縦桿だ。本来は船の往来がある航路から外れてしまっている。民間人を満載にしたことが、焦りと不安を増加させたか。いや、それとも、私のメッサーラか。ただ、怯えるだけであれば、脅し方次第で適当な航路にも戻せるが。だが、それでは、私の、パプテマス・シロッコの、この不快感をどうすればいい?こんな不本意な任務に駆り出され、失敗して帰ってきたなど、物の分からぬ輩に侮られる屈辱まで受けねばならないというのか!!
しかし、全ては私に味方した。
- 137二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 14:19:11
ティターンズから、敵MSのデータは出させてはいた。最初は渋っていたが、ティターンズも地球連邦の組織の一つでしかない。遠く、小型輸送船の近くに2機のMSが居た。
分かる!訓練中のガンダムMk-Ⅱとそれを指導するリック・ディアス。見れば分かるものだ。
まだこちらには気づいてないのだろうが、小型輸送船には気づいたか?ならば、私が、このパプテマス・シロッコが望むことも分かるだろう!地球圏のニュータイプ!
誘いに一瞬吹かしたバーニアにリック・ディアスが気づき、一気に距離を詰めてくる。ガンダムMk-Ⅱは小型輸送船の直掩か。まぁ良い。良い判断だ。
「私を知ったな!ニュータイプ!」
あぁ、全ての憂いも晴れそうだ。私は地球でニュータイプに出会ったのだ。
そのニュータイプ同士の戦いも長くは続けなかったのは、エグザベ・オリベの機体が彼に合っていないと感じたからだ。己に合わない機体で、私と戦われても、こいつの膝を屈させても不愉快だ。こんなところで倒しても何の意味も見出だせない。メッサーラに傷をつけてみせた、エグザベ・オリベ。本来はどんな機体に乗るのだ?どの様な策を取る私に対して。興味がわいた。
だから、引いたのだ。
ティターンズと言うやつは愚鈍だったが、まぁ、地球連邦軍として軍人の個人情報を完全に保持していた。例え、エゥーゴに参加していようとも。
「エグザベ・オリベ。中尉。ルウムの生き残り、ジオン共和国からの義勇兵か。」
私は、お前を知ったぞ。
パプテマス襲来序章
逆に考えて、前スレのシャア・アズナブルの元カレ元カノ記事書いた記者が【ルウムの亡霊】じゃなぁい?あんなん書かれたらシャア名乗れないよ。
- 138二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 17:34:15
僕が、パプテマス・シロッコにグラナダの中立オフィスに呼び出されたのは、あの戦闘から1週間程あとだった。何故、パプテマス・シロッコは直接、会いに来たのか?
次も、戦場で会うと思っていた。そういう男だと。
時期もあった。彼は任務失敗の汚名を被ったはずだ。気高く優秀なパプテマス・シロッコならば、その汚名を雪ぎ、名声を上げてから戦場に来ると。思い込んでいた。思考が走りすぎたかな?
忙しくて頭が回りすぎていたのか。そんなもの、ただ混乱しているのと変わりがないのだ、と再確認することになった。だけど、カミーユを護るために仕方なかった。ちょっと色々起こったのだ、アーガマに。
もう一つ不思議なこと、それは同席者だ。ブライト艦長とクワトロ大尉だ。カミーユの同席は僕が許可した。思うところは多いだろうが、彼はパプテマス・シロッコに礼を言いたいと申し出た。カミーユの成長が嬉しい様な、可哀想な気がした。そんなに急いで大人になるより、今しか積み上げられないものを、彼には大事にして欲しかった。それは僕のエゴだとしても。
事前連絡で、パプテマス・シロッコの同意も取れた。やはり、優れた人物だ、度量もある。
ブライト艦長とクワトロ大尉。この2人は同席を伝えていなかった。と言うか、オフィスの管理者に案内された部屋に既に居た。パプテマス・シロッコは互いの立場を鑑みて、会話の傍受を認めてくれていたというのに。
「自分が、エグザベ・オリベです。中尉を拝命しています。お会いできて光栄です、パプテマス・シロッコ大尉。」
「堅苦しい挨拶も言葉も不要。そうだろう、エグザベ。」
伝わるものが合った。
「ありがとう、パプテマス・シロッコ。こっちは、カミーユ・ビダン。今、僕の生徒をしてくれている。」
「初めまして、パプテマス・シロッコ大尉。僕は、いえ、自分はカミーユ・ビダンです。あなたが、テンプテーションを傷一つ付けずグラナダ近くまで送ってくださったと、エグザベ中尉から伺いました。お礼を言います。感謝しているんです。友人が、幼なじみが乗ってましたから。」
そういうと、カミーユはパプテマス・シロッコに頭を下げた。パプテマス・シロッコは直ぐにカミーユの肩に手を乗せ、それをあげさせる。
「任務とは言え、不要な恐怖を与えた。品性のない行為だ。私に感謝しなくて良い。」 - 139二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 17:59:41
きっとそう言ってくれると思っていた。パプテマス・シロッコならば。だから、カミーユの同席も許せた。
「僕からも、パプテマス・シロッコ、貴方に感謝と敬意を。」
「2度も同じ事を私に言わせるのか、エグザベ。」
そう、穏やかにこちらを見てくる、
「パプテマス・シロッコ。思い返してみれば、あの時の僕は君に完全に飲まれてしまって、無礼を働いてしまったと反省したんだ。先に停戦信号弾を撃つべきだった。いや、分かってる。戦いたかったんだろう。手順の、礼儀の問題だよ。謝っておきたかった。そういう機会を設けてくれたことにも感謝している。」
「そうか。そうだな、あのリック・ディアスのエグザベならば、そう言う。受け入れよう。私と戦いたかったが故の無礼だ。構わない。今後も気にすることはない。私とお前なのだから。」
カミーユはこの2人の会話を見ていて、不思議には思わなかった。そう言う2人なのだと話す前から分かった。2人とも穏やかに、会話を続けている。どちらも次に会うのは戦場で、命のやり取りをするのだろうに。それを悲しいとどうしても思えないのも、不思議に感じている自分自身も不思議だった。ただ、そういうものだろう。見たままを受け入れてしまえば。そうか、エグザベさんは時々、思考が走りすぎると呟いてることがあった。これが、その感覚か。
彼はそれを良くない事と認識している節がある。体験してみれば分かる。これは、駄目な感覚だ。生きる人間には要らない過ぎた感覚。
「いや、彼はカミーユは戦場に出さない。分かるだろう。」
「ああ、当然だ。だが。」
いつの間にかパプテマス・シロッコが僕の顔を覗き込んでいた。
「君は良い教官に恵まれたな。得難いものだ、物の分かる人間は。カミーユ。君は彼について、良く学び励むと良い。例え何処へ言っても、それは力になる。」
「そう、パプテマス・シロッコに言ってもらうと気恥ずかしいよ。失望されないように頑張らないと、な。」
エグザベ中尉は長年の友と話すようにリラックスしていたし、パプテマス・シロッコはそれを自然と許容していた。
- 140二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 18:17:34
『木星帰りの男』と気が合うエグザベ・オリベ……
敵同士でも意図を正しく受け取り、反感ゼロで素直に恩と義理を抱いて敬意を向けてくる地球のニュータイプ
コイツがティターンズのカスさに地球戻らんかったら良かったと思うほど荒んだシロッコの心にスゥーッと沁み入るってワケ - 141二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 18:40:48
カミーユはこの感覚に飲まれないように、思考を走らせすぎないようにする事に精一杯だった。
見たままを受け入れる。それを自分の理解として確信する。だが、それに頼りすぎると、一足飛びに連れて行かれるのだ。何処へ?自分から離れたどこか。感情や肉体の持つ実感、五感から離された……彼岸へ。
「エグザベさん、パプテマスさん。これ、とても怖い、怖すぎることなんですね。」
パプテマス・シロッコは満足したかのように笑っている。
エグザベさんは困った顔をしていた。
「カミーユはとても優秀で、僕には本当にもったいないくらいなんだ。僕以外にも、頼れる教官がいればと思っている。パプテマス・シロッコ、僕は好意に甘えさせてもらった。ズルいやつだろ?」
「何度も言わせるのか。得難い良い教官だ。しかし、敵味方に分かれていては、な。」
「彼が学べる選択肢が増えれば良いと考えている。選択肢を奪おうとする人間もいるから。」
そう言うと、エグザベさんは視線だけ、ブライト艦長とクワトロ大尉に走らせた。
「魅入られすぎれば、そうもなる。なり損ないなど気にするな。どうせ足を引っ張る程度のことしかできん。」
「人の悪意の恐ろしさは、予想外の事を引き起こすよ。人を騙すし、追い詰める。」
そうか、この感覚、制御しないといけないのか。自分で飲み込まれないように、振り回されないように。振り回されると、現実ではない、夢想を生きてしまう。ニュータイプだという幻想を。
「エグザベの言う通り、優秀な生徒だ。ジュピトリスに連れて帰りたくなる。いや、冗談だ。ジュピトリスを思えばティターンズに大きくは逆らえん。」
「僕もそうだよ。」
「だから、お前はまだリック・ディアスに乗っていたのか。」
- 142二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 18:46:32
礼節を知るニュータイプ同士が敵対する陣営なのにニュータイプらしい数段飛ばしの爆速で仲良くなる風景、読者的にはすごくエモいが傍から見てたら怖いだろうなぁ
- 143二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 18:54:16
オールドタイプの視聴者はエグザベ中尉がクワトロ大尉とブライト艦長に反目してティターンズ側(というよりもジュピトリス)に寝返る展開かとハラハラするんだろうな
それともシロッコが味方になるフラグと受け取ってワクワクするのかな? - 144二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 19:05:29
敵対関係にあるニュータイプ同士が接触して長年の気心知れた友人並みに急速に打ち解け合う様子を見てるシャアのメンタルチェックしてえ〜〜
ララァとアムロが殺し合いの最中シャアを除け者に分かり合ってたトラウマ光景ダブって見えたりしてない?大丈夫? - 145二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 19:05:56
「だから、お前はまだリック・ディアスに乗っていたのか。」
その一言でパプテマス・シロッコの来訪の目的を知った。やはり僕はちょっと、鈍いな。
「見られているとは思わなかった。宙域も変えたはずなんだけど、どうやって?」
「木星を生きるには目が良くなければならん。良い目を持った部下がいる。」
まさかの肉眼観測だった。分かるわけない。いや、訓練していた宙域を予測したのはパプテマス・シロッコか。そこを肉眼か望遠レンズを使って探させた?
「羨ましいな。いや、ジュピトリスでの任務の過酷さを思えば、失礼な事を言った。すまない。」
パプテマス・シロッコは鼻でそれを笑い飛ばした。構わないということだ。
「悪いが、用が済んでしまったな。互いに時間もない。」
「残念だよ。もっとゆっくり話せる時代だったら、良かった。」
本当に残念だった。心から。次会う時は戦場になる。せっかく、僕の本来の機体を楽しみにしてくれていただろうに。僕もそうだ。愛機であれば、戦場であっても彼と話が出来たからだろうに。
「ジュピトリスは敵対すると言うことだな?パプテマス。」
クワトロ大尉だ。
「私はニュータイプと話に来た。それだけだ。」
大尉の無礼も鼻にかけず、パプテマス・シロッコはジュピトリスに帰っていった。彼は本当に、今まで会った誰よりも素晴らしい人格者だった。
パプテマス襲来破
エグザベ、正気か。そうか、正気だな。正気とは?
本編に正気の人間がいないだけだ。戦争だもんな。
アムロ!どうしようアムロ!アムロ!!
関係ないけど、もしかして人気ジャンルに来るの?関係ないけど。
- 146二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 19:07:54
- 147二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 19:17:33
シロッコにとってはエグザベのような人が「本物のニュータイプ」なのか なんかいいなぁ
- 148二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 19:26:29
エグザベ中尉❗️自分の振る舞いが周りからどう見られるかもっと意識しよ⁉️
アムロに焼かれてニュータイプに全任せ傾向のあるブライト艦長と色々拗らせてるクワトロ大尉の前で全力のニュータイプ仕草やめよ⁉️まずいってそれは❗️みんなカミーユじゃないんだから❗️
メンツ潰された形で終了したクワトロ大尉の事も流さないであげてプライド高い人の機嫌損ねるとややこしいことなるよ〜〜❗️って視聴者の気持ちになって読んでた
第三者視点が読みたくなるくらい面白いシーンだ……
えっ僕はただの中尉で下っ端で…パプテマスの好意に甘えさせて貰っただけで凄いのは彼で……って地の文に滲み出てるの凄い これが匠の文章…… - 149二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 19:30:39
ジュピリトスで過酷な任務してた相手からすれば、命令に従って穏やかで有能な先生であり、兵士は引き抜きたいし、得難い人材〜となるのわかる
エグザベくんいいよね… - 150二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 20:04:47
敵のほうが信用できる不条理
悲しいけどコレ、戦争なのよね… - 151二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 20:32:41
- 152二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 20:40:52
この時空の面子にGQザベの戦闘シーンだけ見せたいな
23歳で初陣で機種転換中って聞いて初々しい中尉が見れんのかなーってところに赤ガン戦だして「ちょっと待てィ!!」ってなる皆が見たい、あと舞い降りるギャンとキケロガ戦
全編通してみるとこの時空のクワトロが多分大変な事になると思うから、やめてあげようか - 153二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 20:54:10
年上の頼りになるニュータイプの友人がいる ←この時点で嫉妬に狂う
ガルマを殺していない ←GQシロウズは私などではない!!!!!!!と叫びそう
殺してでも自分をしがらみから解き放とうとする友人 ←地球にアクシズ落としたい気分だ
生きてほしいと願い世界を何度でもやり直すほどのララァの大きな愛情 ← ララァは私の、私の!このシャアの母になってくれるかもしれなかった女性だ!お前じゃない!
そんなララァの愛情を自覚した上でララァのために向こう側に送り返そうとする情けなくない大人になれたGQシロウズ ←………………。
自由になり娼館の外にいるララァと戦場以外で出会い、幸せへの道を一歩踏み出し始めたGQシロウズ ←…………………………………。
クワトロ大尉が黙りこくっちゃった!
エグザベ中尉は最初から自分専用ギャンとジークアクスを拝受してる自分に良いなーって羨ましがりそうだ
Zメンツにはエグザベ少尉初陣での激しいガチャレバに対する感想が聞きたい - 154二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 21:06:20
割とマジでルウムの期待の星かもしれないエグザベくん
亡くなった故郷の想いが乗っているからこそ、人としても軍人としても正しくあろうとするのにシロッコポイント100点!! - 155二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 21:34:57
あと、この素敵なお話ってどこかでまとめて公開する予定などありますでしょうか…
ぜひ、読みたいです… - 156二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 21:40:04
壺ポイントもエレガントポイントもシロッコポイントも貯めててエグザベくんの財布はポイントカードでパンパンだな
精神性が高潔すぎるんだ - 157二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 22:24:51
エグザベ君の一番凄いとこはそのポイント使うという発想が無いところだと思う
- 158二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 22:27:35
- 159二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 22:44:15
- 160二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 22:48:10
というか、パプテマスってシロッコを呼ぶ可能性があるエグザベくんになんだかどきどきしちゃった
アムロやシャアと違って、シロッコは名字で呼ばれてるから… - 161二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 00:01:47
エグザベ中尉の様子がちょっと変になったと、僕が感じたのは、パプテマス・シロッコとエグザベ中尉の戦闘が合った日の数日後くらいだ。
エグザベ中尉は、僕の幼なじみであるファ・ユイリィの身分を取り敢えずの処置でアーガマの衛生班に置いた、と言った。女性士官の身の回りの世話、つまり彼女達の部屋やトイレ掃除が仕事だ。まだ未成年にファに任せるには重労働になってしまって申し訳ないと、彼の部屋で僕とファに謝罪までしてくれた。給与と、戦艦が戦闘に入った時の避難場所と避難の仕方も。
「こういう話をすると、怖がらせてしまって申し訳ないとは思うんだけど……はっきり伝えておく。正直、ティターンズの手は長いし、バスク・オムの様に正気と思えない者も多数いるから、ファには僕の近く、つまりアーガマに居てもらうことにしたよ。休日でも1人でグラナダへは行かないでほしい。僕自身もちょっとこの措置は、自分の正気を疑うんだけど。」
そう、首を何回か傾げながら伝えてくれた。僕とファは特に気にはならなかった、と言うよりはありがたかった。僕はファの事が心配で仕方なかったし、彼女も1人でグラナダに行くのは嫌がっていたから。
2人でお礼を言ったけど、エグザベ中尉は本当は良くない事だから、とまた腑に落ちないような様子だった。
それからだ、エグザベ中尉が時折、廊下で立ち止まったり、道を引き返したり、部屋で居留守を使うようになったのは。
「思考が走りすぎる。」
そう呟くのも、何回か聞いた。僕と2人きりの時にしか言ってないようだったが、覚えるくらいには聞いた。
「なんです?それ。」
「頭が、ね、混乱しているんだよ。そっか、僕は疲れてるのか?」
そんな事をいいながら、道を引き返していった。ふと、最近クワトロ大尉と会ってないことに気づいたか。このアーガマで?
アンノウン1のデブリーフィングの後から、クワトロ大尉の様子がおかしい。まぁ、初対面と言うか、航宙記録と戦闘記録を読んだ時からおかしかった、と言われたらそれまでだ。やけに、カミーユに接触しようとしている?いや、彼がガンダムMk-Ⅱで戦わなかった事に怒りと不満を抱いている様に思えた。やたらと、アンノウン1と戦いたくなかった、敵に向かっていかなかった事に突っかかってくる。 - 162二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 00:57:11
僕は2度ほど、カミーユは僕の直属の部下で、僕の命令に従って行動しただけだ、とクワトロ大尉に説明したのだが。
「どうも、何か変だ。」
何がどう変なのか?それを自分の中で整理をつけられずにいた。久しぶりの感覚だった。
何故、クワトロ大尉は、カミーユが、まだMSの基本訓練をしている子供が戦闘に向かうと信じ込んでいるのか。彼がガンダムMk-Ⅱに乗った経緯はあるが、既にあの時とは様々に違っている。それなのに、何故?
ここ、グラナダはエゥーゴの拠点となり、常に、5隻以上の戦艦と200機のMS、その他防宙設備が防衛している。ここまで来ると、いちMSパイロットの中尉には把握できる範囲にない。民間を含めた宇宙船が近づくことのない宙域を訓練用に割り当ててもらっただけでも、破格のことなのだ。
この戦力増強の勢いにのって、グラナダとは月の反対位置、地球側の表面にあるフォン・ブラウン都市からもティターンズを追い払うと言う案も度々出ている。まだまだ、組織として若いし、軍として見た時統制が甘いからやめておいたほうが良いとは意見具申書を上申しておいた。それはそれとして。
クワトロ大尉と付き合いの長いアボリー中尉とロベルト中尉まで、異変を感じているような有様だった。エマ中尉なんて、常にはカミーユのそばに居られない僕の代わりを時々申し出てくれる。
だが、新しくアーガマの艦長になったブライト・ノア大佐。彼はクワトロ大尉と同意見のようだ。口にはしてこないが。彼の奇行を止めもしなかった。
そんな事をしている時に、パプテマス・シロッコとの会談が合ったのだ。
- 163二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 01:16:01
このssはこのスレの皆様と共同して作っているつもりです。
拾えないものもありますが、みんなのチカラでここまで出来ました。公開予定はありません。楽しんでいただければ幸いです。
と言うか、このss最終回まで走れるか??アムロも強化人間も出てない。ウェブライダー?なにそれ?Zガンダム?まだ出てない!
知ってるかい?今確認している本編は20話くらいまでで、エゥーゴにはアーガマとZガンダムと百式とリック・ディアス2機しか戦力ないんだ。続きは少しかかるかもしれないので、他の方のもみたいです。よろしくお願いします。 - 164二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 03:57:19
過酷な環境に置かれるカミーユやファにエグザベくんみたいに良識があって子供の人格と人生を尊重してくれる大人がいて良かった…という気持ちとZ本編にはそんな大人いなかったんですか…?という気持ちの両方がある
- 165二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 06:59:52
作られた時代もあるけど大人が大人できてないのが初代~Z辺りなので……
- 166二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 08:12:51
クワトロめっちゃエグザベ中尉にイライラしてそう
あとここのシロッコだと例えカミーユに討たれるとしても『持って行く』より『押し留める』方になりそうだな
直前のエグザベとの戦いで満足しててカミーユ戦はオマケみたいな感覚になりそう - 167二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 08:26:17
逆にクワトロ大尉がかわいそうまである
大尉からしたら、エグザベ中尉はいるだけで傷口にお塩ぱらぱらされるような存在なんだ
しかも中尉は無能でもなければ有害でもない、むしろ有能な味方かつ、中尉に悪気があるわけではないのがまた、人間関係のままならなさだよね、としか言えない状態だし
それはそれとしてここが放送された世界だと、平成後期とか令和あたりで価値観が追い付いて、エグザベ中尉がオーパーツ扱いされそうな気がする - 168二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 08:29:12
前スレの逆シャア前のエグザベ中佐の愚痴から考えるなら木星もいろいろ共同で残党狩りしてるっぽいしシロッコもなんやかんや健在な気もする
- 169二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 08:32:12
>ルウムの生き残り、ジオン共和国からの義勇兵か。
GQとは違って敗戦したジオンに居続ける経緯は色々妄想が広がるな
ギャンを与えられてるとこからするとやはりキシリア派でマ・クベの覚えが目出度かったのだろうか?
- 170二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 09:15:15
初代→大人は皆亡くなった
Z→誰一人として正気ではない。
なぜなにジャブロー
カミーユ「ジャブローってそんなに危険ですか?」
エグザベ「当たり前だよ!一年戦争前から地球連邦軍の本拠地なんだから。アマゾンのジャングルにある地下大洞窟の中にあるから、航空から見ても見つけにくいし。」
カミーユ「洞窟ですよね?」
エグザベ「いや、はっきりとした広さは機密中の機密だから分からないけど、どうも階層があるらしいし。軍事工場まである。多分だけど、総面積は東京23区くらいはあるかも…中では多対多でモビルスーツ戦だって行える。」
カミーユ「洞窟?ですよね?」
エグザベ「中にはガンダムと同じくらいの高さがあるビル街もあるよ。モビルスーツ戦もやってやれないことはない……やりたくないし、そもそも、普通なら洞窟まで辿り着けないんだ。」
カミーユ「本編、辿り着けてましたよ。」
エグザベ「老朽化とか移動の不便さとか湿気とかリスクヘッジとか色々あったせいで、軍の本拠地機能と工場は移転し終わってから。もぬけの殻の一歩手前ぐらいにはなってたんだ。だから、モビルスーツも地面でノロノロできたんだし。」
カミーユ「ノロノロ。」
エグザベ「本来なら大気圏突入後、高射砲で全機撃墜されてた。地面にいても、無人戦車とか対モビルスーツ用地雷とかあるのが当然だし、なんならオフロードバイクに対モビルスーツミサイルで武装して足元のジャングルに隠れながら襲ってくるよ。」
カミーユ「」 - 171二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 09:24:20
逆シャア編もとても良かった
カミーユがエグザべを家族枠に入れてくれてるの凄い嬉しかったし勉強も頑張って医者になれてるの最高
エグザべもカミーユに愚痴言えるようになってるの良し!垣間見える2年前が闇過ぎたけど…いまがあるから良し!やり手になってるのも大好きだ
アムロさん出てきたの嬉しくてエグザべとお互い敬意と好意を抱いて良関係なの素敵。出会い編や協力中のあれこれも見たくなる
そしてシャアの複雑骨折してそうなエグザべとの関係よ…どうしようもないよなウン…エグザべの過去も心根も行動もぜんぶメンタル揺さぶってそうでZ時空での今後も楽しみ
素敵な文章を読ませて頂けてありがたいー! - 172二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 09:40:57
逆シャアのアレは
アムロララァカミーユ等の戦争に翻弄されるニュータイプの少年少女達に頭をヤラれた結果みたいなとこもあるし…
ところでこのクソ強真っ直ぐな元ルウム難民のニュータイプジオン共和国正規軍人なんですが - 173二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 10:22:37
クワトロ大尉なんか企んでそうな様子やな…?
最終回まで読みたい。
文才がないのでSSは書けないけど、保守を頑張る。 - 174二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 10:29:22
ジャブローの設定は今見るとめちゃくちゃロマンがあるな
地球空洞説からオカルト系陰謀論と似非科学を引いて軍事系の与太をつめこんだ風情 - 175二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 12:15:49
ガンダムZ画風のエグザベ中尉を想像したいんだけど難しすぎるぞ
大人のキャラデザは目が小さめで大人びた雰囲気があるんだけどエグザベはハイライト入れる都合上大きめの目なので落とし込むのが難しい…… - 176二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 12:37:34
童顔ってことでなんとか
あの目のカラーリングもちょっと浮く気がする - 177二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 12:56:48
パプテマス・シロッコはそうして、優雅に僕たち2人に敬礼をすると部屋から去った。残されたのはエグザベ中尉と僕と、クワトロ大尉とブライト艦長だ。
エグザベ中尉がさりげなく、ハンドサインを出す。2人から見えない角度で。これも訓練の休憩時間の時に教えてくれた。船外つまり宇宙空間での作業する人ための、軍用のではないハンドサインだ。通信が途絶する可能性は常に考えられてきていて、しかし対策もされているのであれば学んでおくと色々応用できる、と。
このハンドサインが出たときは、そう、静かに、と言う意味だ。宇宙空間で静かに、と伝えるのはなんだか笑えるが、まぁ、元々海中での作業から使われていたものだから、らしい。
「エグザベ中尉!結局、シロッコは何をしに来たのかね!!」
ブライト艦長の緊張した声が部屋に響いた、人を押さえつけようとする、声に思えた。
「パプテマス・シロッコ大尉です。ブライト艦長。彼は任務で必要に迫られテンプテーションを追い、僕と一戦したことで建前を得て向こうに帰還しました。これは直後のデブリーフィングでも話したことです。…その後、僕と再戦を希望したのでしょうが、僕はリック・ディアスに乗り続けていた。その理由を直接、ここまで聞きに来てくれました。それだけのことですよ。」
「……ジュピトリスが敵対したことは確定した。」
クワトロ大尉が厳しくエグザベ中尉を攻めた。
「それもパプテマス・シロッコ大尉は話をしてくれたでしょう、たった今。ジュピトリスを思えば、と。ティターンズは何らかの手段でジュピトリスとその艦載員を、いえ、このあたりは会話を傍受していた情報班からの分析を待ちましょう。彼らの仕事です。」
情報班もエゥーゴには作られるようになった。まだ、形だけだがそれでも無いよりは有り難いと、エグザベ中尉もエマ中尉も言っていた。負担が減るから、その分訓練に充てられると。それを聞いた時、僕は真剣に仮病の言い訳を考えた。
まぁ、結局、その分をエグザベ中尉は自分自身の訓練に充てたから、要らぬ心配だったけど、本当の本当に、ファに相談するくらい本当に考えたのだ。エグザベ中尉は、笑いながら軍学校時代を思い出すなぁ、と気楽に言ってくれた。
「エグザベ中尉、君はニュータイプだったのか!」
ブライト艦長のあの、人を押さえつけようとする声がする。 - 178二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 13:02:33
別にニュータイプでも普通に暮らして兵士してる人はいるからな…
- 179二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 13:02:59
- 180二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 13:20:56
このレスは削除されています
- 181二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 13:38:42
「有り難いことに、パプテマス・シロッコ大尉はそう
思ってくれたみたいです。彼のような実績も有能さも持ち合わせた人物に、その様に評価して頂けるなんて僕には身に余る光栄です。せめて、パイロット技術だけでもパプテマス・シロッコ大尉に追いつけるように精進しようと思います。」
こっちからは2人に対して壁になってくれていて見えないけど、きっとエグザベ中尉は今、微笑んでいるのだろう。この前話してくれた。いついかなる時でも微笑んで見せるのも士官の仕事のうち、だと。教官の教えだよ、と言っていた。何度も何度も繰り返し教えられたそうだ。相手を安心させろ、不安にさせるな、焦りを悟らせるな、敵対心を抱かせるな、と。
敵対心を抱き、抱かせたから戦争が起きたのだ、と。だから、微笑むのは仕事だ。その後、でも心は追いつかないね、とも付け加えていた。
「お二方は、上官です。僕の立場から、これ以上申し上げる事はありません。ありませんが。」
そこでエグザベ中尉は、一息入れた。
「いえ、出過ぎた真似を重ねるところでした。頭を冷やすため、アーガマへ、帰還します。お先に失礼します。」
そう言うと、僕の手をしっかり繋いで部屋からつれだしてくれたのだ。
- 182二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 13:41:13
訓練から逃げたいカミーユかわいい
いや死活問題なんだろうけど…エグザベ中尉は限界ギリギリちょっと先を見極めるのがうまそう
カミーユの為なので優しく厳しく心身を損ねず実力を伸ばす教官役を完璧にこなす中尉に「カミーユ・ビダン」って静かなトーンでフルネームで呼ばれたら思わず背筋伸ばして冷や汗流しそうだね - 183二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 13:57:46
シロッコがスズメバチならエグザベはカマキリ
ド派手な警戒色を纏うものも、密やかな保護色を纏うものも、捕食者であることに変わりはない - 184二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 15:18:45
- 185二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 16:32:31
Zガンダム観たことないニワカだけど面白く読ませてもらってます
しかしZガンダムってブライトさん含めてこんな感じ悪いんか…というより追い詰められてるのかな? - 186二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 16:41:01
クワトロにはエグザベが、スズメバチになれる若者に自分と同じミツバチとしての振る舞いを植付けているように見えたのだろう
実のところ、彼がやってみせたのは洗練された捕食者としての振る舞いだった
それはかつて彼の教官が、その教え子たちの生存性を高めるために、司祭めいた厳格さと忍耐力でもって教え込んだものである - 187二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 16:43:58
いざというときはニホンミツバチはオオスズメバチを倒せるからな…
- 188二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 16:45:08
- 18918525/08/02(土) 17:00:38
なるほど
なら「何しに来たんだアイツは!?」と言いたくなる気持ちも分かるな
あとそういう経緯ならカミーユももうちょっとブライトさんに好感持っても良さそうだけど(ファを助けてくれた人って事なんだろうし)
- 190二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 17:10:39
そこはブライトさんのニュータイプへの思い入れの強さがなんか影響してるんかな ブライトさんのことはまだSSであまり言及されてないから彼の緊張感がどんな意味合いの「押さえつけ」感をもってるのかはわからないしね
続きが楽しみすぎる - 191二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 17:12:32
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- 192二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 18:49:56
ニュータイプ。それに魅入られすぎて、己も他人も見失う無様を晒す下らない人々を、パプテマス・シロッコは木星で幾人も観た。人の革新などと耳触りの良い言葉に誘惑され、目の前の現実、人は品性を持つべきなのだということを忘れた、力の家畜どもを。
家畜になればどうなるか。人類が何故家畜を必要としてきたか、考えればわかる。使い潰され食い荒らされるだけだ。
その様を見てニュータイプなどと指される事が、心底不快だった。この、パプテマス・シロッコを奴らの言うニュータイプという位置づけに落とす無礼者にはそれ相応の罰を与えてきた。
だが、地球圏に戻った時に、リック・ディアスと戦った時に、エグザベ・オリベと言葉を交わした時に、カミーユ・ビダンの才能を見た時に気づいた。あの無礼者共に毒されたパプテマス・シロッコがいる事に気づくことが出来た。
「私に、このパプテマスに地球の友ができたと言えば、貴様は私を嗤うか?」
ジュピトリスにあるパプテマス・シロッコのオフィスには副官がいる。当然、長い付き合いだ。物は分からないが、話の分かる人間で話していても苦痛はない。
「いいえ、古今東西、人を率いる指導者の周りにはそれを慕う人々が集まります。友情というものも、他者を慕う感情の一つでしょう。私のエゴではありますが、喜ばしい事のように思います。」
その答えに、満足を得た。地球にはまだ、友になれるような人類がいる。木星を、生き残るのさえ過酷な場所で今も人類の存続と発展の為に尽くす人類がいる場所を、想った。
ああ、そう言えばもう一つ。
「シャア・アズナブルとブライト・ノアと言う無礼者共もいたか。私は品性のない行為を好まない。」
副官は話の分かる人間だ。そう、例えニュータイプ同士で無くとも、オールドタイプであっても、人々は分かり合える。その方法が人間それぞれが品性を持つと言う事だと、パプテマス・シロッコは認識しているのだ。 - 193スレ主25/08/02(土) 19:18:41カミーユ?なんだ…3|あにまん掲示板大切な友人の名だ。今も、昔も。カミーユといっしょに頑張っているエグザべスレの3スレ目スレ主は2スレ目と同一 たくさんの皆さんがレス・SSを投稿してくださるとうれしいですhttps://bbs.anim…bbs.animanch.com
すこし早めですが次スレ立てました
以降、次スレに書き込んでいただけるとありがたく
- 194二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 19:20:16
シロッコからどう見えたかが語られ始めてわくわくするぜ
うめうめ - 195二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 19:21:35
ここ最近、ファと一緒にエグザベ中尉の部屋で勉強することが増えた。正確には、勉強しているフリをしている、2人して。エグザベさんは、書類仕事が多いからと自室のドアを開け放し机に向かって唸ってばかり居るから、実は勉強してない事に気づいていないようだった。
お互い訓練や仕事で余り時間は取れないし、流石にこの年で部屋に2人きりになるのは、まぁ、他人の目も気になった、何もしてないけど。僕はファの、彼女の事が心配で、手助けになる事はしてあげたかった。彼女も僕の事を心配してくれたのは、恥ずかしくて言わないけど、嬉しいと思った。だから、2人して静かに話しても放って置いてもらえる場所として、エグザベ中尉の部屋を選んだのだ。我ながら、いい選択をしたと思う。
「ねぇ、カミーユ、これ。」
ファが、そっと情報タブレットを見せてくる。新聞を見るためのものだ。囁くような声にドキッとしながら、
「なんだよ、急に。」
とそれを覗いてみた。ゴシップ記事だ。女って奴は本当こういうの好きだよなぁ。と口にしたら引っ叩かれるような事を思うが、ギリギリで押し留めた。記事の内容がそれをさせてくれた。『英雄ブライト・ノア二度目の不倫』そう書かれていた。慌てて、両手で口を塞いだ。
「うん?パプテマス・シロッコは、本当に周囲に慕われているんだな。彼も部下か誰かに会話を傍受させていたんだろう。」
エグザベ中尉は、そのゴシップ記事を見てそう言った。
「パプテマス・シロッコなら、こういう手段は取らないよ。彼らしくない。そうだな?アーガマ級の戦艦でもって、こちらを叩きに来るか?いや、あんな無礼は歯牙にもかけないか。気高い人だからね。」
彼の正気をちらっと疑ったが、まぁ、でもパプテマス・シロッコは謝罪してくれた。全て許せるかと言えば違うけれど、それでも子供の僕に誠実に向き合ってくれた事を思えば納得もできた。ファにもあの謝罪は話してある。許せはしないけど、と彼女は言ったが飲み込むしかないことも理解してくれた。ファは優しいから。彼女の助けになりたいと思ったのだ。
- 196二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 19:25:29
シリアスになり過ぎたのでコメディーをいれるのだ。私がそう決めた。
新スレありがとうございます。皆様を楽しませられるように頑張ります。 - 197二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 19:27:20
続きがどうなるかすごい気になる……応援してます!
- 198二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 19:37:05
シャアの与太とばしたりブライトの醜聞投げ込んだりこの世界のゴシップ雑誌かなりロックンロールで良い
- 199二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 19:41:06
エグザベがとうとうカミーユに正気を疑われてて草
- 200二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 19:42:13
うめ