- 1二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 18:56:16
このスレでちょっと出したみすちなの百合SSです。
【閲覧注意】オススメの百合スレを教えてくれぇ|あにまん掲示板Pラブばっかり見てきたんだけど最近百合スレの良さにも気づいたんだ…ダイスでもSSでも何でも投げてくださいちなみに1の推しは手毬ですbbs.animanch.com当時のパッとした思いつきなんで結末はまだ決まってません
ダイスでもなくただSS書いてくだけですので
途中感想レスとかいっぱい書いて盛り上がってる風に見せてください
箱入りお嬢様が、ちょっぴり不良なお友達に遊ばれ、そのせいで無性に気になってしまう…そんなストーリーです
- 2二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 18:58:22
──暖かい日差しの月曜日
皆がついあくびをしてしまいそうな陽光
校内の少し高い丘のようになっている場所に1本の大きな木が根を下ろしている
少女が1人…息を切らしながら、この丘を登っていた - 3二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 19:03:50
千奈「はぁ…はぁ……秦谷さん、またおサボりですの…?」
美鈴「……まあ、珍しい来客ですね。」
夏風に揺られ、木漏れ日に照らされる目の前の少女は、まるで映画のワンシーンの様
千奈「も、もう授業が始まっていますわ、早くわたくしと一緒に…」
秦谷「すでに始まっているのなら行かなくても大丈夫ですね。」
美鈴「おやすみなさい」
千奈「な、何も大丈夫じゃありませんわっ!」 - 4二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 19:07:42
千奈(…この方のことはまだまだ分かりませんわ)
(ご自身で不良の方とはおっしゃっていましたが、いつもは皆さんに親切で優しい方…)
(お歌もお上手で、中等部からの実績もあれほど……)
(…のはずなのですが、今授業をおサボりして、居眠りをしようとしていますわ)
美鈴「……ん?それでは、今この木の下にいる倉本さんも…おサボりですね?」
千奈「ち、違いますわ!わたくしは…はたた、秦谷さんを呼んでくるように、先生に言われて─」
美鈴「嘘がヘタ♪」
ギュッ…!コテン……
千奈「ひゃぁっ!」
少し強引に抱き寄せられ…千奈は秦谷美鈴専用の抱き枕に - 5二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 19:13:55
すでに素晴らしい匂いがしてる
- 6二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 19:14:54
千奈「……!は、秦谷さんっ離してくださいませっ!」
美鈴「まあ…私と一緒にお昼寝をしに来てくれたのでは…?」
千奈「違いますわっ…!早くっ授業にぃ……」
大きな差は無い背格好なはずの美鈴の腕の中でワタワタともがく千奈
千奈「び、ビクともしませんわ〜…」 - 7二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 19:21:36
美鈴「そうですね…授業が終わるまでに倉本さんが本音を教えてくれたら、戻ってもいいかもしれません。」
千奈「ほ、本音…?」
美鈴がすっと顔を近づける
美鈴「本当に先生に言われて来たんですか…?今こうして抱き枕にされるのが嫌で、離して欲しいんですか…?」
千奈「ひゃぁっ……!」
耳元で囁くたび、心音が大きくなる
千奈「は、はわゎ…」
千奈「秦谷さんは、イジワルな方ですわ〜!!」
結局この後2人仲良くおサボりして、2人とも怒られました - 8二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 19:26:47
いい…すごくいい……
- 9二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 19:33:32
──昨日以上に蒸し暑い火曜日
クーラーのついた教室でも、皆ハンディファンや下敷きで暑さを凌いでいる
千奈「あっついですわ〜……」
広「千奈、アイドルがしちゃいけない顔してる。ふふ、かわいい」
千奈「で、ですが、この暑さのお外で元気にいられるのは…花海さんくらいですわ。」
早朝からランニングを済ませたであろう花海佑芽が、虹色の液体を飲んでいる - 10二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 19:53:24
広「あれ?美鈴がいない…」
千奈「え?まだHRも始まっていませんわ、きっと後から…」
広「あ、いた。」
篠澤広が指差す方向、教室の窓から見える丘。そこの木の下に…
秦谷美鈴、鎮座。 - 11二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 20:07:46
仏かよ
- 12二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 20:22:45
ふふここから第2話のところ…
- 13二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 20:28:16
美鈴「はぁ…こんなに暑い日に、レッスンをしろという方がおかしいんです。」
千奈「はぁ…はぁ……はた、秦谷…さん……」
美鈴「倉本さんっ?大丈夫ですか…?どうしてここに……」
千奈「こんな日にここにいたら、ねぇ、熱中症になってしまいますわぁ…はやく、あれ……?」
美鈴はハンディファンも何も持っていないのに、汗1つかいていない
美鈴「まあ、私を心配して来てくれたんですか…?」
美鈴「お疲れでしょう、どうぞこちらに。」 - 14二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 20:38:51
千奈(導かれるまま、秦谷さんの足元に寝転がって…そっと、目を瞑る。柔らかくて、暖かくて、とっても落ち着く……)
(はっ!こ、これは…)
(……膝枕ですわ〜!!)
(少女漫画でよく見られるあれをっ!わたくしっ!同級生の、お友達に!!)
(お、起き上がらなくては……!) - 15二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 20:45:08
千奈「だ、ダメですわ!わたくしは秦谷さんをこの暑さからお助けするためにっ──」
美鈴「倉本さん…日々のレッスンに生徒会のお仕事。きっとお疲れでしょう?」
千奈「……へ?」
そっと前髪を指で流し、目が合いやすくなった - 16二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 20:48:05
美鈴「毎日頑張っている倉本さんは、本当に偉いんですね」
美鈴「たまにはこうやって…何かに甘えて、お休みする時間も必要ですよ?」
千奈「…ですが、学校の授業をおサボりをするのは、悪い子ですわ……」
美鈴「また篠澤さんに教えてもらいましょう。」
ズイッ……ゴロン…
今度は向かい合わせに抱き寄せられ、2人とも寝転がって…見つめ合う - 17二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 20:53:32
千奈(は、秦谷さんのお顔が、こんなにも近くに…!)
千奈(ど、どうして秦谷さんはこんなに冷静な表情を保ててらっしゃるのでしょうか…!)
美鈴「……倉本さんは、お日様のような匂いがしますね、」
美鈴「大好きな匂いです。」 - 18二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 21:07:46
千奈「へぇあっ…//お、おやめくださいませっ!夏の女性の匂いを嗅ぐのは、ダメですわ!マナー違反ですわっ!!」
美鈴「……嫌でしたか?」
千奈「へ…?い、イヤデスワ…ヤメテ、ホシイデスワ……」
美鈴「ふふふ…♪」
千奈の胸に顔をうずめる美鈴
固まる千奈 - 19二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 21:18:24
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- 20二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 21:25:26
Foooo!!!
- 21二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 21:52:26
このレスは削除されています
- 22二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 22:00:51
このレスは削除されています
- 23二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 22:02:03
このレスは削除されています
- 24二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 22:32:10
お…?これはなかなかだな……
- 25二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 22:41:02
また明日書きます
- 26二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 22:52:00
申し訳ないけどやっぱ百合注意って書いちゃうとそれだけで見る人減っちゃうね
- 27二次元好きの匿名さん25/07/28(月) 23:23:57
まあ言いたいことは分かる
ただ俺たちが楽しめばそれでいいんじゃね - 28二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 00:23:53
ちなみすには無限の可能性がある。
- 29二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 00:24:32
美鈴が攻めって攻めなの大好き
- 30二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 00:38:02
今抜け見つけたんでそこからまた貼り直します
- 31二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 00:41:00
──固まる千奈
千奈「ひょわァあ〜っ!!そこは本っ当にダメですわ〜!!ハレンチですわ〜!!」
美鈴「お静かに。」
千奈「ムグゥ…」
細長くて美しい指で口を覆われる
美鈴「嘘つきな倉本さんは、私以上に悪い子ですね。」
千奈「ムグムゴ……」
美鈴「あら?倉本さん、お顔が真っ赤…どうなさったのでしょう……大丈夫ですか?」 - 32二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 00:42:02
千奈「ぷはぁっ…!こんなに暑いのに、お外にいるからですわ…早く離してくださいませっ!」
美鈴「それだけですか…?」
千奈「へ……?」
今以上に顔を近づけ、耳元で囁く
美鈴「こんな状況なのに、ドキドキしてくれていないんですか…?」 - 33二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 00:43:09
千奈「………///」
千奈(秦谷さんの笑顔が、いつもの優しいお顔ではなく、とってもイジワルですわ…)
心臓が、飛び跳ねるよう…
ひっついているから…絶対に聞こえて……
千奈「や、やめてくださいませ……わたくしは…」 - 34二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 00:44:28
美鈴「………」
美鈴「……そうですね、離しましょう。」
千奈「え……」
肩透かしにもすぐに立ち上がる美鈴
美鈴「今日はちゃんと授業を受けます」 - 35二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 00:47:03
千奈「ほ、本当ですか…!?」
美鈴「はい、ですが…1つ約束をしましょう。」
千奈「約…束……?」
美鈴「また明日、この木の下でお休みをしましょう。」
返事を待たず、美鈴は丘を降りてゆく
真夏の蝉の声よりも自分の心臓の音の方が
うるさく 響いて - 36二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 00:52:53
すき
- 37二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 00:53:47
美鈴ドSぅ…
- 38二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 00:56:33
やはり落ちてしまった>>1のスレを復活させるべきか…?
- 39二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 03:14:39
待ってた
めっちゃ好きな組み合わせなんで楽しみにしてる - 40二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 06:40:19
命を賭けたほっしゅ
- 41二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 12:43:33
──昨日の猛暑とは打って変わって…
肌寒さを感じる程の大雨の水曜日
秦谷さんは…わたくしよりも早く席に着いていました - 42二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 12:51:03
千奈「ごきげんよう、秦谷さん。」
美鈴「…ごきげんよう、倉本さん。あいにくの雨ですね。」
美鈴「仕方がありませんので、今日もレッスンに参加しましょう」
千奈「……いつもは、雨音を聴きながらお休みすると言っていたのに…?」
美鈴「そうですね、」
美鈴「今日は、あの木の下に行けませんから」 - 43二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 17:49:44
(外を眺める秦谷さんは、お気に入りのおもちゃを取られた子供のように拗ねているようで、どこか寂しそうな…)
広「千奈、美鈴、おはよう。」
千奈「…!篠澤さん、ごきげんよ──
うわぁぁああ!ビッショビショですわ〜!!」
広「ふふ、傘、風で持ってかれちゃった。」
美鈴「大変、篠澤さん、どうぞこちらへ。早く体を拭きましょう」
広「うん、お願い」
千奈「あ……」 - 44二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 18:07:22
(全身の雨水を丁寧に拭き取る秦谷さんと、されるがままの篠澤さん)
(それをただ見ているだけなのに…何故だかまた心臓の音が大きくなって……)
佑芽「千奈ちゃん!広ちゃん!おっはよう!!」
千奈「わぁっ!は、花海さん、ごきげんよう!」
佑芽「雨だからランニング出来なくって─」
佑芽「…うわああああっ!美鈴ちゃんがっ!!
いるぅ!!!」
美鈴「はい、いますよ。」