【微SS…?稀に🎲】アヤメにキヴォトスを旅させるスレ

[1 ◆I73utOfaZHLc 25/07/28(月) 22:16:10]

超絶駄文&遅筆な上メインストーリーは全て読みはしたものの矛盾等が生じる可能性ありますがよろしくお願いします。

旅の目的を>>6で

[2 二次元好きの匿名さん 25/07/28(月) 22:23:00]

加速

[4 二次元好きの匿名さん 25/07/28(月) 22:24:52]

ナグサ討伐

[5 二次元好きの匿名さん 25/07/28(月) 22:25:18]

雷帝の残党の制圧

[6 二次元好きの匿名さん 25/07/28(月) 22:25:27]

函館

[7 二次元好きの匿名さん 25/07/28(月) 22:26:16]

函館…？

[8 ◆I73utOfaZHLc 25/07/28(月) 22:26:41]

函館…?()

[9 二次元好きの匿名さん 25/07/28(月) 22:27:30]

やり直しでいいかと

[10 二次元好きの匿名さん 25/07/28(月) 22:27:31]

函館とは？

[11 二次元好きの匿名さん 25/07/28(月) 22:28:09]

北の方ってことか…？

[12 ◆I73utOfaZHLc 25/07/28(月) 22:29:49]

こういう時はダイスで決めれば良いと紀元前から決まっている

dice1d2=1 (1)

1 安価上

2 やり直し>>17

[13 二次元好きの匿名さん 25/07/28(月) 22:30:46]

安価の欠点が如実に...

[14 二次元好きの匿名さん 25/07/28(月) 22:31:30]

雷帝の残党ってどんな勢力なんだろうか
自分の知る限りではよく分からないが
雷帝の残党の目的も安価した方がいいのかな？

[15 ◆I73utOfaZHLc 25/07/28(月) 22:33:33]

>>14

確かにそれはそうかも知れない､

目的だけ安価で決めましょ>>20

[16 二次元好きの匿名さん 25/07/28(月) 22:35:31]

ksk

[17 二次元好きの匿名さん 25/07/28(月) 22:35:58]

雷帝の復権

[18 二次元好きの匿名さん 25/07/28(月) 22:37:42]

ksk

[19 二次元好きの匿名さん 25/07/28(月) 22:38:12]

実権奪還＆キヴォトス征服

[20 二次元好きの匿名さん 25/07/28(月) 22:38:18]

持っている雷帝の遺産や資金力や人脈を使い雷帝のいないキヴォトスを壊滅させる
特にゲヘナとトリニティは徹底的に
また傭兵などを雇ってあちこちに襲撃したりなども

[21 二次元好きの匿名さん 25/07/28(月) 23:13:24]

暖かい布団と古い畳の匂い、そして西の空に広がる黄昏に包まれているのを感じて、私は長い休息から目を覚ました。
少なくとも“快適な眠り”なんかでは無かったようで若干体が痛い。
随分と長い間眠っていたみたいだ､と体を起こしながら考える､辺りを見回してみるとそこは百花繚乱の部室で私が居た頃とはなんの変わりも無く見慣れた光景が広がっていた
…何だかきついし起き上がるのはもう少し後で良いだろう､きっと。
そうしてまた横になって縁側から花を眺めていると急に浮かび上がってきた疑問が口から漏れる。
｢あれからどのくらい起ったんだろう｣
「一ヶ月と28日」
予期せぬ返答に私は驚いて声の主の方を向くと、そこには二叉の尾と青い羽織を携えた少女が立っていた
｢キキョウ…?｣
｢ようやく起きたね､アヤメ元委員長。正直色々言いたいことはあるけど今は少なくともそんな状況じゃない、服はそこに置いてあるから早く着替えて調停室まで来て｣
｢え?いやちょっと待って、一体何が｣
と言い終わらないうちに彼女は部屋から出て行ってしまったのでとにかく私はキキョウの言った通りにするしか無かった

[23 ◆I73utOfaZHLc 25/07/29(火) 00:06:02]

申し訳ない､誤爆

私がそこへ着くと開口一番キキョウこう言った
｢まず話をする前にこれから貴女に守って貰わないといけないことがある、一つ目はここで聞いたことは誰にも話さないこと、そして二つ目は貴女が起きたことを悟られないようにする必要がある事。分かった?｣
｢…そりゃ何で?寝起きだからあまり頭が働いてないみたいでさ、出来るだけ分かりやすく話して貰えると助かるんだけど｣
｢ええ、出来るだけそうするけれど今は大雑把にしか伝えられない､何せ私にもあまり情報が来てないから…だからきっと詳しいことはニヤ部長から聞くことになると思う｣
｢それで本題に移るのだけどあの戦いから数日後百鬼夜行から数百キロ離れた所にある小さな学園が傭兵を含む正体不明の集団から大規模な攻撃を受けた。ヘルメット団だったりスケバン達なんかとは格も量も違うみたいでね､そこはまだ抵抗を続けているけど本拠地が落とされるのは時間の問題と言われているの、もっとも具体的な戦況はあまり分からないのだけれど…｣
｢それから彼女たちは大きな行動を起こしてない物のつい二日前連隊規模の部隊がその自治区へと向かっていく様子が目撃されてそれ以上の目的が何かあるんじゃないか?と言う話になってね｣
｢それで私に確かめて欲しい､って事?｣
｢つまるところそうなるわね､そろそろニヤ部長が来る頃だと思うから話はまた後で…｣
｢いや、ちょっと待って､よくよく考えてみれば私が起きる事が分かってたみたいじゃん、それに他の皆は何処に？｣
｢皆はパトロールに、少しずつ部員達も戻ってきてるけれどやっぱり人手が足りないのと最近は不良達がよく暴れててね、関連性はないと信じたいのだけれど。
それで貴女が起きることを知っていた様だって言う問いについてはシャーレの先生から連絡が来てね、どうやらトリニティの生徒の“直感”らしいけどまさか当たるとは｣
そんな風に話していると外の方から物音が聞こえてきたので恐らくニヤが着いたのだと思った私達は出迎えることにした。

[25 ◆I73utOfaZHLc 25/07/29(火) 01:33:26]

｢にゃは、すいませんね少しドタバタしてたもので､本当ならもう少し早く着く筈だったんですが｣
｢とりあえず中へ入れて貰っても?｣
｢もちろん､それじゃ､アヤメ先輩私も少し外へ出かけてくるね…それと、事が終わったら話があるから｣
｢あー…うん、分かったいってらっしゃい｣
ニヤと入れ替わりで外へと行くキキョウの後ろ姿を見送ってから私達は建物の奥へと向かった。
｢さて、まずは何から話しましょうかねぇ…｣
｢ちなみにキキョウさんからは何処まで聞きました?｣
そう聞かれた私は今把握していることを全て話した
｢なるほどそれじゃ、話して行きますかね、まずかの学園を襲った集団の正体ですが～うーん、口に出すことも憚れるのですがね…ええ、雷帝関連かと｣
｢雷帝…?彼女は“卒業”した筈でしょう?それなのに一体何故…?｣
｢あぁ、いえ、正確に言えばそれのシンパと言いますか残党と言いますか…元々彼女の部下だった者達が再び集まって事を起こそうとしているのでしょうそしてその第一歩が拠点を確保することだったと｣
｢ですが一体何故そうと言えると言うのですか?それにもしそうなのだとしたらパンデモニウムソサエティーがもうすでに何か行動を起こしている筈なのでは?｣
｢ふーむ…そこまで多い訳では無いのですがね、言うなれば異常な程の科学力を持っている、と言うことですかね。実のところ少し気になったので現地に陰陽部の部員を送ってみたのですが、なんと!戦闘の様子を記録してきてくれましてね。それはもう正に怪奇としか言いようがありませんでしたよ、斜面があるわけでも無いのに敵の弾を弾くボディアーマーだったり銃だったりと…まぁこれだけで雷帝関連だ、と断定する事は危うくはありますがそれ以外に心当たりが無い物で…それに雷帝の軍隊、とでも呼びましょうか、それらはゲヘナで用いられている装備だったりも使用しているようで…戦車なんかはそうですね、パンデモニウムソサエティーの物と瓜二つでした。
それと今の所ゲヘナに動きは見られないのですが…きっと現地での様子が議事堂へと届かないように何か細工でもしているのでしょうけれど、それから考えられるに恐らくゲヘナの現体制にも構成員が紛れ込んでいる筈です。それに遥か遠くの自治区での出来事ですから、干渉することも難しいでしょうし｣
｢分からない事が兎に角多いものでね、まだまだ調査を進める必要があります｣

[26 二次元好きの匿名さん 25/07/29(火) 01:53:25]

仮にどうにか情報を得たとしてヒナを送ったら今度はゲヘナで…なんて事もありそうだしなぁ

[27 二次元好きの匿名さん 25/07/29(火) 08:15:19]

保守

[28 二次元好きの匿名さん 25/07/29(火) 13:06:59]

保守事業部

[29 ◆I73utOfaZHLc 25/07/29(火) 22:08:03]

｢そこでですよアヤメ元委員長、少し協力して貰いたいことがありましてね。何せあなたにしか出来ない仕事な物ですから。｣
と彼女は言うと漆塗りの細長い箱と何枚かの地図を取り出し、続けて念を押して言った
｢あ、こっちの箱は絶～対に開けないで下さいね?ましてやこれを盗まれるなど以ての外ですよ。｣
｢この箱を…ですか?そんなに大切な物のようには見えないのですがね｣と私は首をかしげながら聞く
｢ええ、勿論ですとも。何せこれが私からの頼みでして、これをシャーレの先生の元まで持っていって欲しいのです。｣
｢なるほど…｣
こんな簡単な事が私にしか出来ない…?中身の物が何かは知らないが部下に持って行かせるか郵便にでも持って行けば良いのに。と私は思ったが流石にそれを口に出す様な事は出来なかった
｢所でこの地図は一体?戦車だったりを使うわけでもないでしょうし必要ないのでは?｣
｢にゃはは、確かに戦車は使えませんねぇ…ですが必ず必要になりますよ?徒歩でDUまで行って貰うんですから｣
…彼女は一体何を言っているのかを理解するのに私には十数秒間必要だった

[30 ◆I73utOfaZHLc 25/07/29(火) 23:40:55]

｢は、はい…?今なんと…?｣

冗談じゃ無い、ここ、百鬼夜行からDUまでdice1d1500=275 (275) (最低750)㎞も離れていると言うのに、私は堪らずこう言った

｢一体何故徒歩である必要が…?私には分かりません、出来るだけ早く届けた方が良いだろうに、私の足でも少なく見積もって二週間は掛かるのですよ?｣

｢ええ、確かに出来るだけ早く届けるべき、と言う点はそうなのですがねぇ、出来る限り事が大きくなる前に届けなければ行けない物ですから。｣

｢だったら何故…｣

｢恐らくあの集団は私達の想像よりも圧倒的に規模を大きくしているでしょう、少なくとも主要な学園だったり、道路で起きていることを基本的に知ることが出来るほどには。とにかく悟られてはいけないんですよ、天地ニヤがシャーレの先生と接触しようとした、と言うことが｣

｢そのために出来るだけ彼女達の目に着かない様にして貰う必要があるんです、基本的には森の中だったり草原だったり、そう言った所を渡る事になるでしょうね。｣

…どうやら私はとんでもないことに足を踏み入れようとしているのかも知れない、それも今まで経験したことが無いほどのだ。こんな事になるならもう少し寝ておけば良かったのかも知れない…

だがもしこれがあの惨事を引き起こした事への償いとなるのなら…

｢これは本当に私にしか出来ない仕事なのですか?｣

｢ええ、他に代えが居ない物で…少なくとも今はまだ寝ていると思われているあなたにしか出来ないのです。既に10日分の食料と三十年式実包を250発は用意してありますし。それから道案内として、ここから250km程離れた場所に数人手配してあるのでそれ等が持ってきている物も含めれば恐らく十分に持つでしょう。本当ならもう少し近くに待機して貰いたかったのですがどうもちょうど良い場所が無かった物で…｣

｢分かりました、準備が出来たのなら今すぐにでも経ちましょう。｣

｢にゃははっ！そう言って貰えると思ってましたよ、それでは直ぐにでも持って来させるのでしばしお待ちを～｣

こうして私のきっと長くなるであろう旅路が今始まる事になった。これから起こる事なんてとても想像は着かないがきっと上手く行くと信じたいが…

[31 二次元好きの匿名さん 25/07/30(水) 02:01:12]

750kmを二週間で走破できるアヤメはやはり強いな

[32 二次元好きの匿名さん 25/07/30(水) 08:12:53]

保守

[33 二次元好きの匿名さん 25/07/30(水) 14:52:21]

ほし

[34 ◆I73utOfaZHLc 25/07/31(木) 00:22:09]

それから20分程すると低いエンジン音と共に青く塗装された囚人護送車がやって来た。すると運転席から陰陽部の部員が降りてきて軽くお時期をし、こう言った。
｢只今到着致しました、ニヤ様｣
｢ にゃははっ、ようやく来てくれましたか、それじゃお乗りになって下さい、これで人目の付かないところまでお送りしますから｣
なるほど、よくよく考えてみればこのまま玄関から出て行って大通りを歩く訳にも行かないだろうからこれがぴったりだったと言うわけだ、なんてことを考えて勝手に納得した私は言われるがまま乗り込んだ。
中は見かけ以上に狭苦しく、薄暗くて快適さなんて物は皆無だった、きっと私が拘束した不良達もこんな気分だったのだろうか。
扉を閉める前にニヤがこう言った
｢暫くのお別れですが無事凱旋してくることを願っていますよ、それとあの連中はそこら中に目を持っていますからね…用心を怠らないようにお願いしますね?それでは!｣
彼女が言い終わると扉が勢い良く閉められ、車がゆっくりと走り出した

[35 二次元好きの匿名さん 25/07/31(木) 09:19:48]

保守

[36 二次元好きの匿名さん 25/07/31(木) 15:16:12]

ホシｭ

[37 ◆I73utOfaZHLc 25/08/01(金) 01:05:24]

しばらくの間柄車に揺られていたがどうにも揺れが大きい様に思える、いかんせん窓は車体後部には付いてない物だから確認することは出来ないがかなり中心部から遠くまで来たのだろうか?
｢ねえ、かなり揺れてるけど結構田舎の方まで来たの?｣
｢いえ、そんなことは無いんですがね、もう郊外に出るところですよ｣
｢そっか｣
…よくよく考えてみればこの車はかなり古い物のように見えたしそういう物なのだろう、こんな事に巻き込まれてしまったからだろうか?何もかもが敵の工作の様に思えてしまう。
どうにかして気を紛らわそう思った私は運転手に頼んでラジオをつけて貰うことにした

[38 二次元好きの匿名さん 25/08/01(金) 07:41:02]

>>30

駅伝みたいなシステムだな

[39 二次元好きの匿名さん 25/08/01(金) 15:19:40]

ほし

[40 ◆I73utOfaZHLc 25/08/02(土) 01:13:13]

保守&投下

[41 ◆I73utOfaZHLc 25/08/02(土) 01:33:53]

よくよく考えてみると私は数時間前に起きたばっかりな上に一ヶ月半寝ていたのだから今のキヴォトスがどうなっているのか全く知らないのではないかと言う気がしてきた。
その間に起きたことで知っていることと言えば謎の雷帝の残党らしき集団がキヴォトスで暴れ回っていることくらいな物で、ニュースでもやってくれれば良いのに、と思ったがラジオからはよく知らないバンドの曲だったりCMだったりが流れてくるだけで暫くは番組が終わる気配もないので仕方なくそれを聴いていることにした。
…起きてからずっと話を聞いたりだとかをしていたからこんな風にぼーっとする事なんて無かったからだろうか?
この時間がとても素晴らしい様なことに感じられる、鬱陶しかった揺れも今では何だか心地よく感じられてきて、また眠りに落ちてしまいそうになるが、流石に寝ることは出来ない。
それで暫くしてきっと辺りはもう暗くなっているんだろうな、歩き始めるのは明日の朝からにするべきだろうか?
なんてことを考えていると突如ラジオから
『臨時ニュースです!』と鬼気迫ったキャスターの声が聞こえてきた。
情報を得るチャンスであると同時に私の仕事の件で何か問題が増えるのではないか、と言う不安に駆られたが、数秒後にはその憂慮は消え去った。
『えー、先ほどDUシラトリ区サウスストリートでカイザーPMCによる軍事行動が確認されました。繰り返します、先ほどDUシラトリ区サウスストリートでカイザーPMCによる軍事行動が確認されました』
『これはサウスストリートに本社を置く他民間軍事会社への攻撃を目的とした物と見られており、大規模な戦闘が予想されます、近隣に滞在して居られる方は直ちに避難を行ってください…』
カイザーPMC…あまり良い評判はクズノハ様を探しに行く前にも聞かなかったのだが、まぁ恐らくよくあることなのだろう、
キキョウが最近治安が悪くなってきたとも言っていたし。
多少引っ掛かるとこが無いわけでも無いがまぁ少なくとも直接的な関係は無さそうで安心した私は少しの間目を瞑っていることにした。

[42 二次元好きの匿名さん 25/08/02(土) 07:55:16]

保守

[43 二次元好きの匿名さん 25/08/02(土) 13:18:15]

保し

[44 二次元好きの匿名さん 25/08/02(土) 22:26:47]

ほほほのほ

[45 ◆I73utOfaZHLc 25/08/03(日) 00:56:13]

そして暫く車の揺れに体を委ねていると、鈍い金属音と共に強い衝撃が襲ってきて座席から転げ落ちそうになった。
「い、一体何が…？もしかして事故った？」
「い、いえ、前から鳥のような物が突っ込んできて…少し確認してきます、待っていてください」
「少なくとも鳥だとかがぶつかった位の衝撃じゃなかったんだけど…」と私が言い終わる前に彼女は行ってしまった、とても嫌な予感がする、そもそも鳥なのだったら車にぶつかったり等するはずも無いし音もあんな風ではないだろう、それならば一体何なのだろうか。
本当はあまりここから出るべきではないのだろうが彼女の言っていたことを無視して私はぶつかってきたそれを見に行くことにした。
ドアを開けると辺りは木々に囲まれていてもう少しで目的地に到着する頃のようだった、すっかり日は落ちていたが真っ白な月が顔を覗かせていてそこまで暗いわけでもなかった。
「ねぇ、一体何と衝突したの？もしかして怪異とかだったりする…?」
「あっ！何で出てくるんですか…まぁ周りに人なんて居ないですし良いんですけど」
と彼女はため息を付きながらそれを掲げた
「“ドローン”ですよ、多分なんかの撮影をしてたんですかね?ほら、カメラが付いてる。まぁもう壊れちゃってるみたいですけど。全く…気を付けて欲しい物ですよ…」
私は額に汗が伝っていくのを感じた

[46 ◆I73utOfaZHLc 25/08/03(日) 01:28:36]

「今すぐにあんたは車を出して、私はここで降りるから、荷物はもう纏めてあるしここが何処かだけ教えてくれる?」
「え、えぇ?一体何故…？」
「良いから早くして!」
つい大声を出してしまった…だが今はそんなことを気にしている余裕はない、早く答えて貰わなければならないのだ。
「えっあっ、えっと百鬼夜行連合学院第24校有林です」
「そっか、それじゃありがとね!」
私はコンパスで方角を確認し終えたら思いっ切り走り始めた、後ろから
「あっ!ちょっと!一体何故こんな事をするのか説明してくださいよ!」
と声が聞こえた様な気がしたが無視して地面を蹴り上げ続ける。
異常なほど早く思考が脳内を巡っていく、こんな所にドローンが飛んでいる理由だなんて一つしか無いだろう、周りに民家も無い上に恐らく観光名所だったりするわけでも無いのだ。
最近のドローンは障害物が無ければ通信距離は10km程度言うが、操作している人間が近くに居ないことを祈るしかない、恐らく操縦を間違えたのだろうが何故わざわざ車の前へ出てきたのだろうか？
ただ言えることはずっと監視されてたに違いないと言うことだけだ。
ただその事について考えている時間は今の私には無いも同然だ、もし仮にアレの目的が車の追跡なのだとしたら今は無心で足を動かさなければならない。
夜が明けるまで、とにかく遠くへとだ。

[47 二次元好きの匿名さん 25/08/03(日) 10:27:13]

保守