【クロス注意】幼馴染inNRC Part22

  • 1125/07/29(火) 16:56:22

    ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界


    【以下前提条件】

    >トリップ地点は入学式の棺桶の中

    >トリップしたのは最終決戦後の二人

    >個性はかっちゃんだけ使える(反動で心臓ダメージあり)

    >監督生はデク


    ※前スレ含めてこのスレの内容とSSは無断転載禁止です!

    スレ内でSSとかWriteningに書いてくれるのは歓迎です

  • 2125/07/29(火) 16:57:36

    前スレ

    【クロス注意】幼馴染inNRC Part21|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える(反動…bbs.animanch.com

    ▼プロローグ

    【クロス注意】ここだけ|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>個性は dice1d3=@2 (2)@1. 二人とも使えない2. かっち…bbs.animanch.com

    ▼第一章

    【クロス注意】幼馴染みinNRC|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える(反動…bbs.animanch.com

    ▼第二章

    【クロス注意】幼馴染inNRC Part3|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える(反動…bbs.animanch.com

    ▼第三章

    幼馴染inNRC Part5|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える(反動…bbs.animanch.com

    ▼第四章

    【クロス注意】幼馴染inNRC Part8|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える(反動…bbs.animanch.com

    ▼第五章

    【クロス注意】幼馴染inNRC Part11|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える(反動…bbs.animanch.com

    ▼第六章

    【クロス注意】幼馴染inNRC Part14|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える(反動…bbs.animanch.com

    ▼第七章

    【クロス注意】幼馴染inNRC Part18|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える(反動…bbs.animanch.com
  • 3125/07/29(火) 17:01:12
  • 4125/07/29(火) 17:04:17

    素敵な支援SS様

    ……ノーコメントで | Writeningパソスト風じゃなく普通のSSです。お目汚し失礼。 登場人物:出久+勝己+グリム+エース+デュース+ジャック+エペル+セベク ふわっと頭に浮かんだワンシーンを書きたいなと思ったらなんか長くなってしまいました…writening.net
    なんてことない普通の日 | WriteningパソストではなくSSです、ご注意を。 登場人物 トレイ・クローバー 尾白猿夫 砂藤力道(名前のみ) 個人的に尾白くんとトレイ先輩は仲良しであってほしいなぁと思う今日この頃。 アリアーブ・ナーリヤとかいっ…writening.net
    マスターシェフ〜地獄のニラ〜 | Writening登場人物:轟、リリア、砂藤、トレイ、エペル、デュース、エース、麗日、峰田、青山、学園長 ちょっと体調不良表現あるので苦手な方要注意、なんでも許せる人向け 「食」それは生命の礎。 清き海。強き山。優…writening.net
    もぎもぎパニック!ドアと化したフロイド | Writening登場人物:フロイド、峰田、緑谷、エース、デュース、ラギー、カリム、ジャミル、ルーク、リドル、セベク、飯田、イデア、オルト キャラエミュ間違い、キャラ崩壊あるかも なんでも許せる人向け 「おーいエ…writening.net
    ドキッ!漢だらけの新メニュー決定戦〜飯テロもあるよ〜 | Writening登場人物:アズール、ジェイド、フロイド、ラギー、青山、飯田、上鳴、切島、瀬呂、砂藤(回想のみ) キャラエミュ間違いあったらスマソ、後半キャラ崩壊あるかも 何でも許せる人向け 「……皆さんが集まっていた…writening.net
  • 5125/07/29(火) 17:07:20
  • 6125/07/29(火) 17:10:47

    ツイステSD風幼馴染

    ▼【R】制服


    ▼【R】運動着

  • 7125/07/29(火) 17:11:51

    現在好感度まとめ
    【出久→相手/相手→出久、 爆豪→相手/相手→爆豪】
    *😺グリム 100/100、 93/91 
    *❤エース 100/100、 42/88
    *♠デュース 100/100、 100/93
    *🌹リドル 91/93、 79/100
    *🔶ケイト 99/100、 85/87
    *☘トレイ 30/27、 60/40
    *🦁レオナ 26/74、 53/44
    *🍩ラギー 14/59、 72/21
    *🐺ジャック 84/100、 52/91
    *🐙アズール 75/100、 94/31
    *🐬ジェイド 26/65、 21/43
    *🦈フロイド 8/33、 28/69
    *🦦カリム 77/100、 49/86
    *🐍ジャミル 95/84、 69/63
    *👑ヴィル 100/100、 80/100
    *🏹ルーク 100/100、 95/100
    *🍎エペル 100/100、 100/100
    *💀イデア 100/82、 71/64
    *🔥オルト 84/46、 25/36
    *🐲マレウス 95/70、 27/22
    *🦇リリア 73/53、 100/31
    *⚔シルバー 77/99、 98/48 
    *🐊セベク 24/54、43/19
    *🐶クルーウェル 56/-、 13/-
    *📚トレイン 78/-、 36/-
    *🦾バルガス 16/-、 6/

  • 8125/07/29(火) 17:16:39

    前回までのざっくりあらすじ

    マレウスの作り出した魔法領域から抜け出すため、イデアの立てた作戦のもとで仲間集めのために夢巡りの旅に出た出久たち。
    筋骨隆々のエペルと出会ったり、ルークに5時間に渡るオタク鑑賞会に突き合わされたり、鬼姑のようなヴィルの姿を目撃したり、カリムの親友を名乗る爽やかすぎるパチモンのジャミルに出会ったり、完璧な成金ムーブをして悦に浸るジャミルに出会ったり。
    個性的な夢を巡り、ときにぶん殴り、ときに現実を突きつけてナイトレイブンカレッジの生徒たちを目覚めさせ、着々と対マレウスの戦力を集めていった。
    次に訪れた夢は海の底だったのだが――

  • 9二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 17:47:19

    立て乙
    さてある意味1番問題の夢だ

  • 10125/07/29(火) 17:52:19

    次に出久たちが降り立ったのは、海底火山の傍だった。ジェイドが山にいると予想して『ドリームフォーム・チェンジ』の呪文で人間姿になっていたフロイドは、拍子抜けしたようにあたりを見回していた。
    早速夢の中を探索しようとした一行だったが、重低音を伴う揺れに阻まれた。

    🔥「周囲の水温が急上昇中!すみやかな退避を推奨します!」
    🦈「『ドリームフォーム・チェンジ』!ボサッとしてんなよ、行くぞ!」
    海底火山から熱水が噴出する直前、フロイドが人魚の姿に戻って間一髪のところで全員を連れて退避した。
    🦈「ふぃー……間一髪」
    🥦「あ、危なかった……。ありがとう、フロイドくん」
    先程まで出久たちがいた場所には、硫黄やメタン、重金属などの有害物質が含まれる黒い熱水がモクモクと立ち込めている。イデアが言うにはエアドームは有害物質を通さないが強度はないとのことで、海底火山に長く留まっている余裕はなさそうだった。

    マリンスノーや火山灰で視界が悪い中、熱水の噴出に細心の注意を払いながら探索していくと、やがてオルトが霊素反応を発見した。

    🐬「見てください、この熱水噴出孔!絶えず熱湯が吹き出しているのに、よくみると貝が生息しています」
    🐙「ジェイド、探すべきは1マドルにもならない貝ではなく……熱水鉱床に沈殿しているであろう希少な金属だ」
    🦈「おっ。ジェイドとアズールだ。なにしてんだろ」
    オルトが反応を検知した方をみると、マリンスノー越しにジェイドとアズールの姿が見えた。二人は海底火山の岩肌を見て回っている。夢の主を示す小鳥のような光は、ジェイドの周りを飛んでいる。

    🐙「近年の研究で、陸の金鉱山よりも海底の熱水鉱床のほうが金の含有率が高いことが判明しました。しかもこのあたりはまだまだ未開発の海域。もし僕がここで金鉱脈を見つければ……ふふふ。さあ、ついてきなさいジェイド!新たなゴールドラッシュの幕開けですよ!」
    🐬「ええ、アズール。共にこの海底火山を制覇しましょう!」
    金に目がくらんでいる様子のアズールに、ジェイドは喜々としてついていく。夢の中のジェイドは、彼の強大であるフロイドとは対照的に、非常に楽しそうだった。
    “銭ゲバを極めて自ら海底火山足を運ぶアズール”というものが解釈違いなようで、フロイドは微妙な表情で二人を遠巻きに見ている。

  • 11125/07/29(火) 18:05:11

    そうこうしている間に夢の中のアズールは金を見つけたようで、意気揚々と熱水噴出口に近づいていった。

    🐬「あんなところに手を突っ込んだら、無事では済みませんよ」

    🐙「噴出孔など、一時的に氷の魔法で塞いでしまえばいい。熱水が止まったところですばやく金を拾えば……ふふふ!見ていなさい!凍れ、噴出孔よ!」


    🧨「いや、無理だろ。自然エネルギー舐めてンのか?」

    🥦「火山レベルの熱源を個人レベルの力でどうこうするのは現実的じゃないと思うけど、大丈夫かな……」


    アズールが氷の魔法をかけると、一応一時的に熱水噴出口が凍り付いた。

    🐬「流石。お見事です、アズール!」

    🐙「僕にかかればこんなものです。あーっはっははは!さあ、砂金を……うわっっっっっっっっっっちぃ~~~~~!!!!あつっ!あっつぅ~!!」

    アズールが熱水噴出口に近づいたとたん、氷で堰き止められた熱水が別の場所から噴き出してきてアズールに直撃した。アズールはリアクション芸人のように奇声に近い悲鳴を上げながら8本の脚をジタバタとさせた。ジェイドは形だけは心配しているが、顔はにやけているし声は半笑いである。


    🐬「大丈夫ですか、アズール!?」

    🐙「す、少しだけ腕が赤くなってしまいましたが……ほら、このとおり砂金は無事です!」

    🐬「ブフッーーー!一度握った金目のものははなさない。流石はアズールです!期待を裏切らない!」

    🐙「この程度で金鉱脈の夢を諦めてたまるものですか!8本の腕すべてが赤くなろうとも、僕は諦めませんよ!」

    🐬「ええ、ええ!それでこそです!」

    画風が変わったアズールがグッと拳を握れば、ジェイドはニッコニコでヨイショした。


    *ドン引きレベル

    出久 dice1d100=8 (8)

    爆豪 dice1d100=86 (86)

  • 12125/07/29(火) 18:23:38

    🧨「……これは一体何を見せられとンだ?」

    🦈「いくらアズールが金目のものが大好きだからって、流石に本物はあそこまでやらねぇって。……ちょっと自信ねぇけど」

    🥦「えっと……この夢の現実との齟齬は、『アズールくんの性格が違う』って解釈でいいのかな?」

    🐍「……お前、あれを見てよく真面目に考察する気になったな」

    🔥「というか、『闇(NPC)』のアズールさんはいるけど、フロイドさんの姿は見当たらないね。一緒じゃないのかな」

    🦈「だから、オレらはいつも3人一緒にいるわけじゃねーって何回言えばいいわけ?だいたいさぁ、オレがジェイドの山登りに付き合うと思う?ありえないって。ジェイドもそれがわかってるんだよ」

    物陰で見守る出久たちをよそに、ジェイドは今度は熱湯が吹き出す岩の裂け目にエビが生息しているのを見つけて嬉しそうな声をあげた。


    🐬「フロイド!こちらへ来てごらんなさい」

    🦈?「はぁ~~~~い♪」

    ジェイドの呼びかけに応じて、この夢の中のフロイドが岩場の向こうからやってきた。


    🥦🧨「「…………!!」」

    🔥「あのフロイドさん、なんだか……」

    果たして、やってきたのは、子どものラクガキのような簡単なタッチの画風のフロイドだった。


    😺「なんか、あのフロイドいつもと雰囲気違くねーか?」

    🦈「雰囲気どころじゃなく顔が全然違うじゃん!オレあんなに間抜けな顔してねぇぞ!?ジェイド、普段からオレがあんなすっとぼけた顔に見えてるってこと!?」

    兄弟のイマジネーションをもとに作られた自身の姿にフロイドが絶句する。簡単フロイドはそんなことも知らず、ジェイドに言われるがままに岩場を覗き込んだ。


    🦈?「うわぁ~~小エビだ、うんまそぉ~♪でへへっ!あはっ。みんなちっちゃくてかわいいねぇ。食べちゃおっかなぁ~、いっただっきまーす!」

    🦈?「エヒャヒャ!逃げても無駄なんだよぉ~!んめっ!んめっ!」

    簡単フロイドは陽気に笑いながら、その場でエビを捕まえて踊り食いし始めた。端から見ていると狂気的である。


    *笑ってはいけない魔法領域

    出久 dice1d100=4 (4)

    爆豪 dice1d100=79 (79)

    (70以下でアウト、71以上でセーフ)

  • 13二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 18:25:44

    >>11のアズールでも引いてなかったし>>12では大爆笑だしデク面白がってないかこれ

  • 14二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 18:30:21

    出たな問題の夢その1

  • 15二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 18:36:52

    このレスは削除されています

  • 16二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 18:41:41

    このレスは削除されています

  • 17二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 18:46:37

    このレスは削除されています

  • 18125/07/29(火) 18:55:26

    🥦「ブーーーーーーーッ!!!」
    🧨「なんだよ急に噴き出して汚ェな」
    🥦「ゲホッ、ゲホッ!ごめん、なんかちょっと耐えられなくって……いけないことだってわかってるんだけど」
    🧨「…………💡」(天啓)
    🧨「……『逃ゲテモ無駄ナンダヨォ~。ンメッ!ンメッ!』」
    🥦「!!!??」
    🥦「んぐっ、待ってかっちゃん、声そっくりなんだけど!!??どこから出してんのその声!?じゃなくて!」
    🧨「『ミンナチッチャクテカワイイネェ~♪』」
    🥦「ブフッ!!ん、ン”ン”、笑わせないでよ、もう!!」
    💀『謎のいじめっこスイッチ入ってて草。物マネのクオリティが高いのがシュールですなぁ』
    😺「ふなぁ~。バクゴーの裏声聞いたら、ゾっとして毛が全部逆立っちまったんだゾ~~」
    🐊「そこ、うるさいぞ!!!こんなときにじゃれているんじゃない!!!!」

    🦈「オイ、何笑ってんだよモズクちゃん。オレ絶対あんなじゃないって」
    🥦「いや、それはわかってるんだけど!んふっ、わかってるからこそというか……ゲホッ、ン”ン”!」
    🧨「普段からあんなもんだろ」
    🦈「ア?お前もあっちのエビみてぇにメチャクチャにされてぇの……?全然違うだろうが、あ?」
    🥦「ふぅ……。あんなではないかな」
    🦈「だよね、モズクちゃん!?オレ、ジェイドと違って山で拾い食いとかしねーし」

  • 19125/07/29(火) 18:56:29

    誤字やばくて連投消去してしまった

  • 20二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 19:29:33

    >声そっくりなんだけど!!??

    ヒント:CV

    いやマジで声優さんってすごいんだなあ

    同じ人がこんなに方向性の違う声が出せるの驚きだよ

  • 21二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 22:33:21

    声優さんってすごいよね

  • 22二次元好きの匿名さん25/07/29(火) 23:45:58

    かっちゃんの声真似想像してもうダメだった。笑うわそんなん…

  • 23二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 07:09:17

    変なスイッチ入ってるの年相応って感じで微笑ましい

  • 24二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 15:02:48

    保守

  • 25二次元好きの匿名さん25/07/30(水) 21:16:36

    これだけの量打ってたらそりゃ誤字も出ますよ、おつかれさまです

  • 26125/07/30(水) 22:31:37

    🐬「ふふふ。アズールもフロイドも楽しそうですね。やはり山は良い。地上の山は全て登りきってしまい、これからどうしこうかとも思っていましたが……海の中は陸より広く、未開の海底火山がいくらでもある」

    🧨「陸に上がってたかが数年で全部の山ァ制覇するなんざ無理に決まっとンだろ。登山舐めてンのか?」イライラ
    🦈「うわ~、シャチちゃんも山登りするんだ。あんなの何が楽しいわけ?」
    🧨「クソ楽しいだろうが。下界のモブを全員上から見下ろせンだからよォ」
    🦈「え~、なにそれぇ。ジェイドの話だと草とか石とかマジで興味ねぇ話ばっかだったけど、なんか楽しそーじゃん」
    🐍「な、なんて不純な動機なんだ」
    🥦「こう言ってるけど、友だちと一緒に上った山の山頂からの絶景写真をクラス全員に共有してくれたくらいだから、普通に登山が好きなのもあるんじゃないかなぁ」
    🧨「あれは瀬呂が勝手にやったんだわ!!ったく、山頂からの景色ってのは登ったやつだけの特権だってのによォ」
    🐍「ふむ。一応、普通に登山を楽しむ心もあるみたいだな」

    🐬「ふふふ。2人が楽しそうで、僕も嬉しいです。これからも共に苦難を乗り越えて、たくさんの山を制していきましょうね!」
    「「えいえい、おー!」」
    🦈「あ”あぁ~~~~~~~~ッ!もう我慢できね~~~~!!!」
    再現度の低い偽物たちに囲まれてニコニコしているジェイドの姿に堪忍袋の緒がブチ切れ、フロイドが岩陰から飛び出していった。ジェイドと『闇』たちが驚きながらも間一髪で避けたが、まともに当たっていれば腹が搔っ捌かれていたような容赦のない攻撃だった。

    🐊「僕たちも加勢するか!?」
    🐍「いや、待て。偽物とはいえ、相手はあのオクタヴィネルの3人悪。しかもここは水中だ。機を待とう」

  • 27125/07/30(水) 23:03:37

    🦈「オイ……ジェイドォ……てめぇ、キメェ夢みてんじゃねぇよ!鱗が全部逆立ったわ!」
    🐬「なっ!?フ、フロイドが2人!?」
    🦈「もともと他人に興味ねぇヤツだとは思ってたけど、うろ覚えにもほどがあるだろ。流石にオレは岩に挟まったエビを踊り食いしながら喜ばねぇよ!」
    🐬「フロイドは……エビを踊り食いしない……?」
    全く当たり前の事実を聞かされて、ジェイドの夢が一瞬揺らいだ。
    ジェイドを夢から醒めさせまいと、偽物のアズールとフロイドの体がドロドロと溶けだして『闇』の正体を現した。ジェイドは『闇』の言葉を疑わず、『闇』に取り込まれていく。

    🦈「あ~そうかよ。ならいつまでも“本物”の兄弟と夢の中で仲良くしてろ。そんな兄弟、こっちから願い下げだわ。お前ら全員纏めて、火山に叩きこんでやるよ!」
    『闇』もろともジェイドを沈める勢いでフロイドが襲い掛かった。

    🦈?「え~ん!痛いよ~!助けて、ジェイドぉ~!」
    🐙?「ひぃい!僕を助けなさい、ジェイド!」
    🐬「よくも2人を!偽物め……もう許さない!はぁあっ!」
    🦈「だからぁッ、オレのほうが本物だっつってんの!」
    水の中で、ジェイドとフロイドが牙も爪も剥き出しにして殺し合うような勢いで争いを始めた。互いに何発も攻撃を食らっているが、ジェイドがショックで目覚める気配はない。

    🦈「おいホタルイカ先輩、ショック与えりゃ夢から醒めるんじゃねーの!?」
    💀『こ、これは……もしかすると、新しいパターンかもしれない。ジ、ジェイド氏はNPCの作りこみも甘いし、イマジネーションが強いとは言えない。でも……おそらく彼は、とんでもなく『自分を信じる力』が強いんだと思う』
    イデアの仮説を聞いて、フロイドは合点がいったとばかりに苦い表情を浮かべた。曰く「ジェイドは昔っっっっから他人の言うことなんか一つも聞きゃしねぇけど、優等生の擬態だけは上手いからマジで厄介」とのことだ。

  • 28125/07/30(水) 23:17:16

    🥦「ジェイドくんが自力で夢から醒めにくいタイプとなると、どういうアプローチが有効なのか考えて起こさないと難しそうだ」

    🦈「アハッ……ならさぁ。いっそ、ず~っと寝かせとかない?」

    フロイドは薄い笑みを浮かべた。その目は瞳孔がガン開きになっている。


    🦈「そんなに夢の世界がいいなら……オレが優しく寝かしつけてあげる。もう二度と起きてこねぇように、ギッタギタにして魚の餌にしてやるよ、ジェイドぉ!ギャハハハハハッッ!」

    🐬「2人とも下がって!ここは僕が!」

    🐬🦈「「シャーーーーーーッ!!」」

    人外めいた唸り声を発しながら、ジェイドとフロイドが取っ組み合いを始めた。4メートル級の体長をもつ二人が本気で尾びれを叩きつけあい、海底火山があっという間に滅茶苦茶になった。


    😺「ひいいっ!デカいヤツらが暴れるせいで海水が渦巻いてるんだゾ!」

    🥦「巻き込まれてエアドームが割れたら一巻の終わりだ!グリム、しっかり僕に捕まってて!」


    *霊素ダメージロール

    出久(52) dice1d5=3 (3)

    爆豪(45) dice1d5=1 (1)

    グリム(39) dice1d5=4 (4)

    シルバー(34) dice1d5=4 (4)

    セベク(48) dice1d5=3 (3)


    🐊「ぶわっ!熱っ!?」

    🐍「奴らが暴れているせいで脆い噴出口が破壊され、熱水があちこちから噴き出している!」

    🧨「チッ。砂が舞い上がって視界も悪ぃ。流されてバラけねぇように固まって岩陰に隠れンぞ!」

    ⚔「ああ!みんな、こっちに!」

    🔥「もうっ!なんでオリジナル同士が大喧嘩してるの!?『闇』もドン引きして、岩の影に隠れてるよ!」

    💀『こ、このままじゃ2人ともロストする可能性……ど、どど、どうしよう』

  • 29二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 06:24:17

    うん、怪獣大戦争だね

  • 30二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 08:00:55

    ゴジラvsキングギドラみたいな戦いダァ…人魚vs人魚…

  • 31二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 14:33:09

    ほしゅ

  • 32二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 18:32:53

    ギャングオルカがいてくれたらこの双子も鎮圧してくれそうだけど絵面が夢の国出禁になる

  • 33二次元好きの匿名さん25/07/31(木) 23:28:51

    ほしゅ

  • 34二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 06:29:19

    >>32

    サメ映画みたいなはちゃめちゃになりそうで逆に見てみたい

    サメ要素ないけど

  • 35二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 13:54:24

    ほしゅ

  • 36二次元好きの匿名さん25/08/01(金) 21:06:28

    この辺りやたらとイベントのトンチキパートのノリなのよ

  • 37二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 05:28:24

    >>32

    何時かの補講回で見せた「指導ー!」をあの双子にやるのか…

  • 38二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 13:08:26

    >>36

    ずっとシリアスな意識の夢じゃ疲れちゃうからね()

  • 39二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 13:10:59

    >>36

    オクタヴィネルは7章における最大の休憩地点、サービスエリアみたいなもんだと思ってる

  • 40二次元好きの匿名さん25/08/02(土) 17:58:25

    ほしゅ

  • 41125/08/02(土) 22:19:33

    💀『えっと、あのー、現場の人たち……誰か止めに入ってくれない?』

    🧨「ア?『個性』使うなっつったのはテメーだろうが!」

    🥦「遠距離攻撃の手段なしに、あの渦の中を泳いで仲裁に行くのは難しいです」

    💀『そ、そこをなんとか!いや、流石に水中で人魚相手に肉弾戦はロストの危険性高すぎるし無謀だから最もなんだけど……ジ、ジャミル氏……!』

    🐍「冗談じゃない。あの大乱闘の仲裁に入るなんて、自ら海の藻屑になりにいくようなものだ!」

    4メートルという体長は個性社会で育った出久と勝己からみても大きく、しかも水中の人魚同士ということで重力に囚われず縦横無尽に暴れ回っている状態だ。対するこちらは水の抵抗で打撃は大した威力にならず、勝己は『爆破』を使えばエアドームが割れて即溺死コースだ。


    🐊「くっ……こんなときにエペルがいれば『深紅の果実』で奴らを閉じ込められたかもしれないのに。……ん?そうか!その手があってか!」

    ⚔「どうした、セベク」

    🐊「お前たち、少し僕から離れていろ。特にオルトはできるだけ遠くへ!」

    何かを閃いたセベクは、警棒型のマジカルペンを握って頭上で暴れ回るリーチ兄弟を見上げた。


    *アイデアロール(1.成功、2.失敗)

    出久 dice1d2=2 (2)

    爆豪 dice1d2=2 (2)

  • 42125/08/02(土) 22:42:46

    🥦「セベクくん、なにをするつもり?」
    🐊「今にわかる。……いざ、参る!」
    この場で策を思いついたセベクの邪魔をするのは本意ではないので、出久と勝己は言われた通りに泳いでなるべくセベクから距離を取った。遠くに見えるセベクのもとに光が集まっていく。

    🐊「曇天を衝け、雷光よ!『迅雷一閃(リビング・ボルト)』!!」
    🐬🦈「「ぎゃばばばばばばッ!!!」」
    瞬間、雷となったセベクは、暴れ狂うリーチ兄弟を正確に撃ち抜いた。

    🥦「そうか!海水は電気伝導度が高いから、地上よりも電気が通りやすいのか」
    🧨「地上であの威力なら、海水の電気伝導度でやったらオーバーキルだろ」
    海水の中でユニーク魔法を放ったセベクは、距離による威力の減衰も少なく狙い通りに真っすぐすすみ、しかも身体への反動も少なく済んだようだった。代わりに、リーチ兄弟は目を白黒させて体を痙攣させている。

    🐊「どうだ!見たかミドリヤ、バクゴー、グリム!」
    🥦「見てたよ!すごいスピードと威力だった!今まで海中における個性の使用ってあんまり考えたことなかったけど、電気系の個性が海上保安系の仕事に活かせるんじゃないかって一気に想像が膨らんでブツブツブツブツ」
    🧨「地上で完璧に使いこなせねェと意味ねェだろ。まァ、感覚を掴むって点では悪くねェンだろうが」
    🐊「うむぅ……別々の方向でやかましいな」

    🐬「ぼ、僕は……一体何を?どうして喧嘩をしていたんですっけ?」
    体が粉々になったと錯覚するほどの威力の電撃を受けたジェイドは、あまりの衝撃で夢から醒めかかった。彼を再び夢に戻そうと、岩陰に隠れていた『闇』が泳いで近寄っていく。

    🐙?「ジェイド!大丈夫ですか!?ああ、生きていてくれてよかった。僕はかわいい部下を失ってしまったかと!」
    🐬「……かわいい、部下?」
    🦈?「ジェイドがいなくなったら、オレ泣いちゃうよぉ。もうどこにもいかないでね」
    🐬「……どこにもいかないで?」
    ジェイドは『闇』の甘言を聞くとキョトンと目を丸くして、一瞬で冷たい無表情になった。

    🐬「おかしいですね。僕の知ってるアズールとフロイドは、絶対にそんなことを言いません」
    ⚔「ジェイド、まさか覚醒を!?」
    🐬「覚醒……とは?そもそも、僕はなぜこんなところに?……うっ!あ、ああ、頭が割れる!うわああああああああ!!!」
    記憶が戻った衝撃で、ジェイドは叫び声を上げた。

  • 43125/08/02(土) 23:07:04

    🐬「はぁっ、はぁ……僕、どうしてこんなに大切なことを忘れていたんでしょう……」
    夢から醒めたジェイドは、なおも言い寄ろうとする『闇』を「気持ち悪い」と一蹴し、鋭い爪で躊躇いなく切り捨てた。『闇』はドロドロと崩れて海水に溶け、やがて消えてなくなった。
    😺「ヒッ!よ、容赦ねぇんだゾ……」 
    💀『こ、こわ……』ボソッ

    🦈「ジェ~イド♡よーやく目が醒めた?」
    🐬「はい。おかげさまで」
    🐬🦈「「ふふふ……ふふふふふ!!」」
    🐬🦈「「ハァッ!!/オラァッ!!」」
    目が醒めたジェイドのもとにフロイドが泳いでいって、いばらく二人で楽しそうに笑いながらクルクルと泳いでいたかと思えば、突如同時に本気の一撃をお見舞いし合った。
    2人はひとしきり口論すると気が済んだのか、何カ所か手遅れになったのかどこか気ごちない動きで出久たちがいる岩陰まで泳いできた。

    🐬「ああ、皆さん……兄弟喧嘩なんてお恥ずかしいところをお見せしてしまい、申し訳ございません」
    夢から醒めたジェイドに、オルトとイデアは手際よく『マレウス攻略動画』を見せて、『招待コード』を渡した。

    🐬「悪くはない夢でしたが、予定調和なハッピーエンドしか迎えられない世界では、興味が尽きるのも時間の問題だったかもしれません」
    🦈「予定調和なハッピーエンドに興味はないってのは、オレも同じかな~」
    🐬🦈「「ふふふ……クスクス……」」

    🧨「趣味悪ぃな。予定調和なハッピーエンドはいっちゃん良いに決まってンだろ」
    💀『えっ。バクゴー氏、意外とピュアボーイだったりする?』
    🥦「ヒーローって予定調和なハッピーエンドを迎えるために頑張る存在ですから」
    💀『あ、なるほど。バクゴー氏って普段暴言吐きまくりなのに倫理観が真っ当だから、頭バグりますな』ボソッ
    🐍「倫理観が真っ当なのに口から出てくる発言がことごとく暴言なのは、それはそれで問題なんじゃないか?」
    🧨「ア?喧嘩売っとンのか?」

  • 44125/08/02(土) 23:24:46

    🐊「おい、貴様ら!ダラダラと喋っている暇はないぞ!こうしている間にも、現実では刻一刻とマレウス様の魔法領域の範囲が広がり続けている。早く次の仲間を見つけにいかなくては!」
    🔥「次はアズールさんの夢へ向かうつもりだよ」
    🐬「アズールの夢ですか。では、陸用の姿になっておいたほうがいいかもしれませんね。事業が大成功し、若くして長者番付に名を連ね……マドルでいっぱいのバスタブに浸かりながら勝利のモクテルを堪能する。きっとそんな夢をみているに違いありません」
    🦈「アハハ!ありそぉ~」
    アズールの夢について妄想しながら、ジェイドはさっそく『ドリームフォーム・チェンジ』の呪文を教えてもらってノリノリで変身した。

    🥦「長者番付かぁ。そういえば、かっちゃん中学生の頃に『高額納税者ランキングに名を連ねる』って宣言してたけど、今もあれって有効なの?」
    🧨「あンときゃ色々クソみてぇだったからな、今の目標は違ぇ。まァ、ナンバーワンヒーローになりゃ、黙ってても高額納税者ランキングに載っちまうだろうけどな!」
    🥦「おぉ~!ねぇ、本当にそうなったら買いたいものとかあるの?」
    🧨「別に成金趣味は無ぇけど……欲しいモンはあるな。すっげー高いやつ」
    🥦「おお……!!やっぱり六本木に事務所開くとか?夜景が綺麗なタワマンとかに住んじゃう?それともピカピカのスポーツカーの新車?まさか、自分の山を買っちゃったり……!?」
    🧨「詮索しようとすんなキメェ。秘密」
    🥦「ぐぅ、そう言われちゃうと余計気になる……!!」

    🐬「ププッ……アズールがこの呪文を唱える姿を見るのが非常に楽しみです」
    🦈「アズールってぇ、自分のことを落ち着きがあってクール系の二枚目タイプだと思ってるもんね」
    出発に備えてオルトがジェイドのダミーデータを出力すると、ジェイドのダミーはものすごい勢いでどこかに泳いでいってしまった。

    🐬「この夢での冒険は彼に任せ、僕たちはアズールの夢に移動することといたしましょう」
    大柄なリーチ兄弟が旅に加わると、いよいよシルバーの部位争奪戦が激しくなる、二人に挟まれて押しつぶされたグリムの悲鳴が響く中、一行はシルバーの魔法で次の夢へと向かった。

  • 45125/08/03(日) 00:02:55

    次に出久たちが降り立ったのは、フロイドやジェイドの夢と比べると随分と明るい、色とりどりの珊瑚が美しい浅瀬の海だった。

    🐬「今のがシルバーさんのユニーク魔法、ですか。飛行術とはまた違った浮遊感があり……、うっ……ぷ!」
    🦈「げっ!!ジェイドまさか……!!」
    夢渡り酔いを起こしたジェイドが、胃の中身をその場でぶちまけた。しかもここは夢の中なので、吐瀉物は下に落ちずにその場をふよふよと漂った。出久たちはエアドームに包まれているので付着や誤飲のおそれはないのだが、海についた瞬間に人魚姿に戻ってエアドームから抜けていたフロイドがものすごく嫌そうな顔をしながらもらいゲロをした。

    🦈「マジでしんっじらんねぇ。なんでオレまで……」
    🐬「いやぁ、よかった。周りが海で助かりました」
    🧨「なんッッも良くねェわ!!周りが海だからテメーのゲロが漂ってンだよ!!」
    ジェイドは吐くとケロリと回復して、丁度良く流れてきた潮によって吐瀉物もどこかへ流れていった。

    🐬「それにしても……少々意外でした。アズールの夢の中が、海の底とは。てっきり、陸で商売を大成功させている夢をみているとばかり」
    🦈「そーだねぇ。もしかして、オレたちみてーに陸を楽しみまくった後、やることなくなって海に帰ってきてるのかも」
    刺激ジャンキーの快楽主義者であるリーチ兄弟は、周囲の景色を見渡して物足りなさそうな様子をみせた。

    「キャーーーーーーーーー!!!」
    「ワーーーーーーーーーー!!!」

    そのとき、岩の向こうから割れんばかりの歓声が聞こえてきた。雄英の体育祭を思い出すような、何かを観戦しているような種類の歓声だ。
    夢の設定を把握してアズールを覚醒へと導くヒントを得るため、出久たちは歓声がした方向に向かった。

  • 46125/08/03(日) 00:14:46

    「またゴールが決まったー!『ゴールデン・トライデント』の猛攻が止まりません!」

    歓声を辿っていった先は、人魚たちのスポーツ大会だった。リーチ兄弟曰く、あれは「コーラル・ラッシュ」という水中競技で、“海のマジフト”とも呼ばれる人魚の間で大人気の競技だという。選手の顔ぶれからこれは学生チームの試合だろう、とジェイドは補足した。


    💀『ウッ……設定の端々から圧倒的な社交的地位の高さを感じる。拙者やアズール氏のようなインドア派のボドゲ部員とは無縁のオハナシですな~』

    🥦「な、なんてネガティブなんだ……」

    💀『うぅ。同じオタクでも、体が動かせるミドリヤ氏には、拙者たちの悲哀はわからんのです!』 

    ルールがわからないなりに、実況を聞きながら「コーラル・ラッシュ」の試合を遠くから観戦する。どうやら、今は劣勢の『レッド・キャンサーズ』のエースが相手ゴールに迫っているところらしい。しかし、突如エースのもとからボールが消えてしまう。


    「ああーーっと!!ゴール直前で痛恨のターンオーバー!目にも止まらぬ速さでボールを奪取したのは……『ゴールデン・トライデント』の守護神!アズール・アーシェングロット選手~~~~ッ!!」

    💀『ドエエエエェ!?ナンデェーーー!?』

    🦈「ギャハハハハハハハ!アズールが『コーラル・ラッシュ』の選手~!?ありえね~っ!」

    観客からの歓声とチア・マーメイドたちの声援を浴びているのは、この夢の主であるアズールだった。イデアと並んで校内でも運動神経の最下位争いとしている彼が“陽キャスポーツ”で活躍する姿に度肝を抜かれ、イデアは素っ頓狂な声を上げた。


    アズールはぐんぐんとフィールドを進み、相手のゴールへ近づいていく。彼が所属する『ゴールデン・トライデント』のチームメイトが熱い声援を送るなか、ついにアズールがシュートのモーションに入った。


    🐙「くらいなさい!はあぁッ!“クラーケン・ショットオォォオォ”!!」

    アズールの重い一撃が見事なゴールを決めると同時に、試合終了のホイッスルが鳴った。ブザービートに観客のボルテージは最高潮に達し、誰もがアズールの雄姿を讃えた。チームメイトたちがアズールを取り囲み、親しげに肩を組んだ。


    *アイデアロール (51以上で成功)

    出久 dice1d100=12 (12) +30

    爆豪 dice1d100=57 (57) +10

  • 47125/08/03(日) 00:40:54

    試合が終われば、アズールたち選手は会場の外へと移動していった。出久たちはアズールを見失わないように追いかけたが、彼のファンたちに「お前たちのクラゲみたいな膜が邪魔だ」と押しのけられてしまった。すると、いかにも好青年然としたアズールが出久たちの前まで出てきた。

    🐙「!!君たち!応援しにきてくれたお客様になんて態度です。申し訳ありません、ひれや鱗に傷はついていませんか?おや?あなたたちのその2本の尾ひれは……もしや、陸の世界からいらしたのですか?」
    アズールは出久たちが陸の世界から来た人間だと分かると、丁寧に自己紹介をしてくれた。どうやら、夢の中の彼は『ゴールデン・トライデント』のキャプテンを務めているらしい。

    🐬「アズール“さん”。先ほどでの試合での活躍、感動いたしました。よろしければ、サインをいただけませんか?あちらのタブレットに」
    🐙「もちろん!」
    💀『え、ちょ……っ!?アアア~ッ!拙者のタブレットの背面にデカデカとアズール氏のサインが~!』
    アズールはジェイドに言われるがまま、イデアのタブレットの背面にサインをした。彼はジェイドのことに気づいていないようだった。

    🐬「アズールさん。僕と彼の顔に、見覚えはありませんか?」
    🐙「見覚え?う~ん……あっ!もしかして……エレメン
    ジェイドは世間話を装いながら、さりげなくアズールから情報を聞き出した。今のアズールは海の学校に通っていて、陸の学校であるナイトレイブンカレッジに通う二人に「勇気がありますね」と言葉をかけた。

    🐙「さて、僕はそろそろチームメイトのところに戻らなくては。……しかし、皆さんとお会いしたのも何かの縁。今度、僕たちのチームの祝勝会に遊びに来ませんか?是非陸のお話を聞かせてください」
    会場は自身の母が経営する『La Grotta』というリストランテだと伝えると、アズールはその場を去っていってしまった。周囲のファンたちは、アズールの爽やかな去り際にますます夢中になっている。

    😺「やったー!メシが食い放題のパーティーにお呼ばれしたんだゾ!早く行こう、はやくはやく~!」
    🥦「落ち着いて、グリム。パーティーは逃げないから。先に状況整理をしなくっちゃ」

  • 48二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 01:51:01

    このレスは削除されています

  • 49125/08/03(日) 02:15:42

    🐍「“あの”アズールが運動部の花形選手になり、ファンに囲まれて持て囃される夢をみているなんて……正直、意外だったな」
    🔥「ジェイドさん、フロイドさんと疎遠になっていたのも予想外だったよ」
    🦈「んー。オレらがつるむようになったのって、アズールが『黄金の契約書』を使えるようになったミドルスクールからだし。あ~、そーゆーことかぁ……」
    夢の内容に合点がいったフロイドは目を細めた。

    🐊「何を勝手に納得しているのだ。僕たちにもわかるように話せ!」
    🥦「…………」
    🧨「フン。糸車が見せるのが『怒りや悲しみを排除された夢』ってンなら、十分妥当な内容だろ」
    アズールが人魚の姿を他者に見せることに忌避を示すことや、昔の写真をこの世から消し去ろうとしていたこと。これまでの経験から、出久と勝己はアズールの脚が彼の過去に何をもたらしたのかを想像できてしまった。沈黙を貫いている出久の隣で、勝己はあえて夢の核心を仄めかした。

    🐬「……そうですね。おそらくこの夢のアズールは、“自身の消したい過去”を持たないアズールなのだと思います」
    勝己の発言を受けて、ジェイドはいつになく慎重に言葉を選ぶように、ゆっくりと話し出した。アズールのプライバシーに関わることなので詳細は差し控えますが、と前置きをして、ジェイドは考察を続けた。
    🐬「現実の彼の慎重な性格や他者の能力を奪うユニーク魔法は、孤独、悲しみ、恨み、妬み……そういった負の感情なしには生まれなかったはずです」
    🦈「でもウミウシ先輩の魔法で作られた夢の中では、キツかった経験ってなかったことになるんでしょ?だからアズールはみんなの人気者で、よく知らない相手にも気軽にサインをする迂闊なタコちゃんになってるっぽい。現実とは真逆じゃん。受ける」
    フロイドが酷薄に笑う。彼の言葉は、裏を返せば、現実のアズールはみんなから遠巻きにされ、辛い経験を重ねたがゆえに、サイン一つするにも慎重になるような性格にならざるを得なかった、ということだ。

    人、とくに子どもは、自分と違うものに対して残酷で理不尽になれる生き物だ。勝己はそのことをよく知っている。
    夢の主、特に力のある寮長たちの傍にいる『闇』は、人格形成と不可分な者の姿をとっていた。きっとこの夢でのアズールのチームメイトもそうなのだろう、と勝己はそこまで想像できたが、口には出さずに胸にしまっておいた。

  • 50二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 08:07:04

    アズールはネタにされがちだけど深掘りしていくとちょっと笑えない系統の夢よね…

  • 51二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 09:26:02

    >>43

    マレウスはデクたちの世界を過酷だからって隔離しようとしたけど

    ようやく>>予定調和なハッピーエンドに至れるようになった世界だからね

    ちゃんとハッピーエンドを迎える為に二人のヒーローは戻らないといけない

  • 52二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 11:20:59

    デクがピンときてなくてかっちゃんがピンときてるのらしいなぁ…

  • 53二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 12:56:15

    リーチ兄弟の態度の違いがアズールへの対応の仕方の若干違うところが浮き彫りになってて面白いよね

    ジェイドはアズールにも弱い部分があると考えていてやや過保護気味になるときがあるけど、フロイドはアズールなら全部乗り越えていけると信じてて故にノンデリ気味というか

    ズケズケ言うけどフロイドの方がアズールに夢見てそうなんだよな
    6章でオバブロ組が帰還したときの反応の差なんかが特に顕著だけど

  • 54二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 19:32:19

    >>50

    現実世界的に見ても妙にリアリティあって心が痛くなる…

  • 55二次元好きの匿名さん25/08/03(日) 22:30:01

    保守

  • 56二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 06:55:21

    >>54

    他のオバブロメンバーが、現実ではなくはないかもだがそうそうない厳しすぎる家庭、王族、大富豪家関係、大人気モデル、責任重大家系だからね

    どれも小さくまとめるとまだ分かる、ってなる部分はあるけど規模が自分達からは遠い

    その中でアズールは普通のいじめられた子どもだからな……

  • 57二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 14:29:42

    保守

  • 58二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 21:22:10

    保守

  • 59125/08/04(月) 22:50:40

    🐬「アズールを覚醒させるためには、幸せな夢を否定し、辛い現実を突きつけなくてはならないんですよね。非常に心が痛みますが……」
    ⚔「どんなに幸せであっても、この世界は全てまやかしだ」
    🐍「ああ。ナイトレイブンカレッジ随一の営利主義者が、生産性のない行為に時間を浪費しているわけだ。それも無自覚に。アイツにとっては幸せどころか、かなり不幸な状態に思えるが」
    🥦「うん。それに、この夢のアズールくんは、自分の努力で本当に手に入れたはずのものまで失ってる。……たとえ辛い記憶をなくせても、アズールくんがそれをよしとするとは思えない」
    🦈「あはっ、言えてる。だからさっさとこんな夢ぶっ壊しちゃおうぜ~」

    イデアの考察では、アズールはイマジネーション強度が非常に高く、本人と環境が現実と全く異なっているのにも関わらず齟齬が一切みられないことから、今のままでは夢と現実の矛盾を突いて覚醒させるのは難しいだろうとのことだった。
    夜の海は安全な場所ではないからここに留まるのは良くない、というジェイドの警告もあり、出久たちはさらなる夢の情報を得るためにアズールからの祝勝会の招待に応じて『La Grotta』へと向かうことにした。

  • 60125/08/04(月) 23:08:14

    『La Grotta』の店内に着くと、ナイトクラブめいた派手な装飾の店内で、アズールが丁度乾杯の合図をするところだった。

    いわゆるパーリーピーポーのノリで賑わっていた店内だったが、出久たちが入ってきたことに『ゴールデン・トライデント』の選手たちが気づくと、シン、と場が静まり返った。


    「あれ、もしかして陸の人間?どうしてこのパーティに……」

    🐙「ん?……ああ!彼らは僕のゲストです。まさか本当に来てくれるなんて。皆さんはとても勇気がある方々のようだ」

    🧨「海のことを何も知らねぇ陸の人間を招待しといて?地図も迎えも寄こさず、店内の給仕に話も通してねぇ、ホスピタリティゼロのパーティに?ホストの顔に泥塗らねェようにわざわざ勇気出してきてやったんだから感謝してほしいもんだなァ?」

    アズールは本当に出久たちが来ると思っていなかったようでチクリと嫌味をいってきたが、勝己のオブラート貫通型の嫌味で返されてヒクりと口元が引き攣った。


    🐙「ようこそ『La Grotta』へ。おっと、いけない。伝え忘れていたんですが、このパーティーは陸の方“限定”のドレスコードがあるんです」

    🐊「なにっ!そういうことは早く言え!」

    高級なリストランテともなれば、ドレスコードを制定している店も少なくない。慌てるセベクをみてアズールはニコリと笑い、「海底のパーティに必要な装いは、これです!」と言って魔法の呪文を唱えた。

    すると、その場にいた全員の頭からイソギンチャクが生えてきたのだった。


    *イソギンチャクへの忌避感

    出久 dice1d100=82 (82)

    爆豪 dice1d100=100 (100) +30

  • 61二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 23:14:40

    かっちゃん目が90度までいきそう

  • 62二次元好きの匿名さん25/08/04(月) 23:51:46

    かっちゃんの渾身の100!!
    緑谷でさえもかなりの高数値!
    いや、まぁ……あんな事あったしそりゃそうだよね

  • 63二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 07:00:54

    保守

  • 64二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 10:34:54

    >>60

    かっちゃん補正値のおかげでMAX130になってて草

    ブチ切れっちゃん楽しみ

  • 65二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 17:55:55

    忌避感通り越してブチ切れっちゃんだ

  • 66二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 22:29:03

    さすがにね、記憶の中でのこのイソギンチャクはね……

  • 67125/08/05(火) 23:22:36

    出久と勝己にとって、頭に生えるイソギンチャクといえば、“アズールの下僕にされると生えるアレ”である。自分の頭にそれが生えていることを認識した瞬間、勝己の目が吊り上がって顔からはみ出した。


    🧨「テメェふざけんじゃねェぞこのクソカスが!!!今すぐテメェのもがもがもが!!」

    🦈「シャチちゃん、落ち着きなって~。爆発させっと空気のクラゲが割れちゃってぇ、息できなくて死んじゃうんでしょ?」

    💀『フ、フロイド氏、ナイスアシスト!!』

    🦈「っていうか~、シャチちゃんの顔、ポップアイみたいになっててウケるんだけど」

    😺「ぽっぷあい?って何なんだゾ?」

    🦈「魚の目ん玉が飛び出す病気のことでぇす」

    アズールに掴みかかろうとした勝己を、フロイドが長い尾びれで素早く巻き取って動きを止めた。一般的に海生生物は体重が重い。更にフロイドは体長もあり、尾びれ部分の体重は少なく見積もっても200キロはある。流石の勝己も、それに全力でぎゅっと締められると分が悪く、動きが止まって無用な血が流れることは寸でのところで避けられた。


    ⚔「これは海のドレスコードなのだろう?バクゴーはなぜあんなに怒っているんだ?」

    🥦「う~ん。期末試験のときの思い出がよみがえるというか何と言うか……」

    🧨「ぷはッ!!オイ、離せやヘラウツボ!!『爆破』使わなくても、直接あの詐欺眼鏡に締め技食らわせてやんだからよォ!!!」

    🦈「絶対やめといたほうが良いってぇ。アズールの締め技、マジでヤベェから」

    🐬「ええ。人間が下手に水中で近づいたところで、雑巾絞りされるのが目に見えています」

    🧨「ヂィッ!!!!!!!!」

    🐍「その爆竹のような舌打ちはいったいどうやって鳴らしているんだ?」

    海の中は人間のアウェイにして、人魚のホームグラウンド。勝己は悪鬼羅刹のような表情を浮かべたまま、渋々と暴れる動きを止めた。


    イソギンチャクに興味や忌避を示す人間の反応はおいておいて、パーティのどんちゃん騒ぎが始まった。品のない学生のノリの馬鹿騒ぎは、シックで大人びた店の内装とマッチしていない。


    「なあ、あんたたち!フロアの真ん中で踊らないか?」

    物珍しそうに人間を見ていた人魚のうち、だれかが出久達に向かって声をかけた。


    *二人の勘

    出久 dice1d100=100 (100) +20

    爆豪 dice1d100=100 (100) +20

  • 68二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 23:29:22

    すごい冴え渡ってる!!

  • 69二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 23:31:16

    100連続は笑う

  • 70二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 23:32:12

    さすがにおもろすぎるwwwwww

  • 71125/08/05(火) 23:46:24

    「私たち、陸のダンスが見てみたいの!」

    「そうそう。海のダンスにはオレたちはもう飽き飽きしてんだよ!」

    複数の人魚が近寄ってきて、出久たちの回りをクルクルと泳いだ。彼らは皆ニヤニヤと笑っている。嫌な笑顔だ。出久と勝己は、よく似た笑い方をする人たちを知っている。


    😺「仕方ねぇな~!そんなに言うなら、このオレ様がヴィル仕込みのカッケーダンスを見せてやるんだゾ!イズク!バクゴー!それからセベクとオルト!オメーらも一緒に来るんだゾ!」


    *ダンスに参加する?

    出久 dice1d3=1 (1)

    1.承諾する

    2.やんわりと断る

    3.ハッキリと拒絶する


    爆豪 dice1d2=1 (1)

    1.踊らない

    2.完璧に踊りコロす

  • 72二次元好きの匿名さん25/08/05(火) 23:54:26

    危機感知あったらビリビリなってそう

  • 73125/08/06(水) 00:08:11

    🧨「踊るわけねェだろアホ」

    😺「えぇ~、ノリ悪いんだゾ!ま、バクゴーがノリ悪いのはいつものことだけど。イズク、バクゴーは置いといて早くフロアの真ん中に行こうぜ!」

    🥦「…………うん」

    🧨「ハァ?おい出久、あんなのに付き合う必要ねェだろ。止めとけ」

    🥦「……ここは現実じゃなくて夢の中だから平気だよ。それよりも、夢に馴染んで情報を得られるようにしたほうが良いかなって」

    🧨「“気乗りしねェ”って顔に描いてあっけど」

    🐊「おいグリム、頭突きで押すんじゃない!ミドリヤ!監督生ならグリムをしっかり見張っていろ!!」

    🥦「あっ、ゴメン!僕も今行くね!」

    🧨「…………」


    フロアの中心に出れば、店内照明が落ちてスポットライトが当たった。人魚たちの注目を集める中、音楽が流れ出す。

    中心でぴょんぴょんと跳ねまわるグリムに、嫌々踊るセベク、プログラム通りに踊るオルト、それから、元来踊りが得意でないためぎこちなく手足を動かす出久。

    狭いフロアの中で互いのエアドームが干渉しあっておしくらまんじゅうのような状態になり、四人の手足がもつれて転んだ圧力でエアドーム同士が合体してしまった。

    😺「ぐぇえっ、重い!セベク、早くオレ様の上からどくんだゾ!」

    🐊「貴様の尻尾が僕の足に絡まっているんだ!おい、オルトなんとかしろ!」

    🔥「ちょっと待って、僕のギアにミドリヤさんの服が引っかかってて……」

    🥦「ごめん、すぐに退くから待ってて!」


    ――ぷっふふ、あはははははははは!!


    フロアの上でもつれてもがく四人を見て、ダンスを眺めていた人魚たちが一斉に笑い出した。海の言葉の罵倒混じりのそれは嘲笑だった。はじめから、彼らは水中で上手く動けない人間が下手な踊りをするのを笑い者にするつもりでこの余興を設定したのだ。


    🐙「陸の生き物って、なんて哀れで無様なんでしょう。陸の世界に上がる人魚がいるなんて、とても信じられない。やっぱり海の世界は最高だ!」

    「「海の世界最高~!スバラSEA!」」


    *メンタルダメージ

    出久 dice1d80=67 (67)

    爆豪 dice1d80=8 (8)

  • 74二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 00:13:11

    ツイステ詳しく知らないけど
    似たような嘲笑をアズールは受けてたのかな…

  • 75二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 00:22:50
  • 76二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 00:44:07

    アズールが昔太っていて運動が苦手だったことと、まんまるなエアドームで身動きがとれないことを重ね合わせてるんじゃないかっていう考察があったなぁ

  • 77二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 00:46:46

    わぁ性格悪い

  • 78二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 00:49:09

    デクは折寺時代にヒーロー科目指してることをみんなの前でバラされて笑われたことを思い出したとかだと辛い……
    かっちゃんはあの時唯一笑ってなかったからダメージ少ないとかかな

  • 79二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 07:30:32

    かっちゃん、ダメージじゃなくてイライラはたまってそう、いろんな意味で

  • 80二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 14:05:54

    バースデー2年目みたいに顔面にパイを投げつけたい衝動に駆られた

  • 81二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 19:46:20

    アズール自身、過去のことは他責じゃなくてグズでノロマだった僕を見るなだったからな…
    スポーツマンになりたかったというよりは自分じゃない、劣ってない誰かになりたかったように思っちまう

    てかオバブロ組が総じて自己肯定感低すぎんだろ
    もっと褒めてやれや自分を!!!!

  • 82125/08/06(水) 21:25:48

    折角だからダイス振っとこう


    *出久の顔色 dice1d3=2 (2)

    1.赤くなる

    2.青くなる

    3.顔色は普通

  • 83二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 21:29:32

    かっちゃんも個性が出る前はデクくんの出来なさを笑ってたけど
    嘲りよりはしょうがなさと呆れって感じの笑いだったからまだ可愛げがあるんだよな

  • 84125/08/06(水) 21:59:30

    大勢に囲まれて、一方的に見下ろされながら嘲笑われる。過去は消えない。この頃はすっかり思い返すこともなくなった昔の息苦しくて嫌な記憶がよみがえって、出久の顔色が青くなった。

    無為な行為へ抱く虚しさと嫌悪と同時に、出久の胸に憤りが湧き出る。


    🐙「あー、おかしい!最高の余興でしたね。さあさあ、ここから先は僕たち人魚だけのパーティタイムだ。間抜けな前座はさっさと帰った、帰った!」

    🥦「…………」

    🐙「……なんだ、その目は」

    🥦「ねぇ、アズールくん。僕、初めて君と会った時、君のことをとても親切で優しい人だと思ったんだ。君は見ず知らずの僕の火傷した手を、魔法で治してくれたよね」

    🐙「ハァ?」

    🥦「その後は色々あったから、君に意地が悪いところがあることも知ったけど、同時に君が努力の人だってことも知った。勉強も魔法も寮長の仕事もお店の経営も頑張ってて……お金がないから利用できないけど、『モストロ・ラウンジ』で食べさせてくれたケーキとコーヒーがすごく美味しかったから、実はまた行きたいって思ってるんだ」

    🐙「……さっきからあなた、何の話をしているんです?」

    🥦「思い出してよ、アズールくん。君の寮長の肩書きも、複雑なユニーク魔法も、『モストロ・ラウンジも』、君が努力で勝ち取ったものじゃないか!全部失ったままで良いのかよ!」


    *対抗ロール

    出久 dice1d100=87 (87)

    アズール dice1d100=28 (28)

  • 85125/08/06(水) 22:15:39

    🐙「おい、妄言はいい加減に、うぐっ……!」

    出久の言葉が琴線に触れたのか、アズールが頭を抑えた。


    「大丈夫かアズール?あんな意味不明な話聞かされたら、そりゃ頭も痛くなるよな」

    🐙「大丈夫です。はぁ、余興の後だというのに、すっかり白けてしまいました」

    アズールの夢は強固なイマジネーションによって補強されており、夢の揺らぎは彼自身によってすぐに修復されてしまう。


    🐙「で、お前たちはいつまで居座るつもりなんだ」

    🦈「……あのさぁ。人魚だけのパーティータイムってことは、オレらは残っていいわけ?」

    話に割って入ったフロイドの言葉に、アズールは少しだけ悩むと、「陸に戻らずに『ゴールデン・トライデント』に加入するならば良い」と答えた。


    🐙「“この僕”が声をかけてやってるんだ。断る理由がないですよねぇ?」

    🐬「僕たちをチームに誘ってくださるなんて、光栄です」

    🦈「『コーラル・ラッシュ』、ちょうどやりたいと思ってたんだよねぇ~。あはっ。オレ、オフェンスね~!あっちの窓がゴール!」

    ガシャン!と不快な音が鳴る。フロイドが尾びれでパーティの料理を薙ぎ払った音だ。フロイドはそのままアンティークの花瓶をボール代わりに蹴り、ジェイドにパスした。 

    ものの数秒で、美しかった店内が見るも無残な光景に変わっていく。魔法を維持する余裕がなくなったのか、出久たちの頭に生えていたイソギンチャクはいつの間にか消えていた。


    😺「うげっ!ウツボ兄弟が暴れ始めたんだゾ!」

    🐙「お前たち、なにをぼーっとしてるんだ!アイツらを止めろ!早く!」

    賑やかなパーティは人魚たちの乱闘会場に成り下がり、渦を巻く水流にのって割れた食器の破片が舞った。


    *霊素ダメージロール

    出久(55) dice1d5=2 (2)

    爆豪(46) dice1d5=1 (1)

    グリム(43) dice1d5=3 (3)

    シルバー(38) dice1d5=1 (1)

    セベク(51) dice1d5=4 (4)

  • 86125/08/06(水) 22:38:17

    🦈「ゴーーーール!ギャハハハハハ!」
    🐬「ナイスシュートです、フロイド!」
    🐙「わあああっ!店の窓が、食器がぁ!ママのコレクションが……!き、器物破損は立派な犯罪行為だぞ!!絶対に訴えてやる!僕のパパは弁護士なんだ!お前たちなんか一発で……!」
    🦈「あははは!一発で、ナニ?あ~ぁ、つまんねー奴」
    喚き立てるアズールの言葉を聞いたフロイドとジェイドの目が冷たく細められた。

    🦈「陸に上がったこともないくせに、海が最高で陸は最低?決めつけダッサ。もーいいや、飽きたわ」
    🐬「生産性のない遊びに時間を費やすつまらない存在と一緒にいても、僕たちが得るものは何もなさそうだ。次の夢に行きましょう、皆さん」
    🐙「ダサ……うっ!?」
    ジェイドとフロイドの冷たい言葉をアズールが聞いたとたん、夢の世界が大きく揺らいだ。

    🥦「……まって、二人とも!アズールくんの様子が……!」
    🐙「ぐぅっ……!あ、頭が割れる……ッ!!」
    夢の異変に気づかれたのか、パーティにいた人魚たちの姿が一斉に黒く溶けだし、『闇』の正体を現した。アズールが瞬く間に『闇』に飲み込まれていく。

    「陸のヤツらとなんか、関わっても碌なことにならない」
    🐙「そうですね……海の暮らしが、最高です……」
    ⚔「アズール!!くっ、『闇』に引き摺り込まれてしまった!」
    🥦「早く追いかけなきゃ!」
    🧨「ああ。……オイ、クソウツボ兄弟!何ボサッと突っ立っとンだ!さっさと来い!!」
    🦈「なんで?」
    🧨「ア”ァ!?」
    リーチ兄弟はアズールを救けようとするそぶりを一切見せず、他人事のように夢の深淵へ飛び込もうとするメンバーを眺めていた。

    🦈「オクタヴィネルのボス張っといて、軽く拐かされちゃうのはダサイでしょ」
    🐬「それに我が寮のルールは自己責任。甘美な夢に耽ることも、彼の選択です」
    🦈「そーそー。その気がないヤツは置いていく。それもオレらのルール」

  • 87125/08/06(水) 23:02:30

    ジェイドとフロイドはつまらなさそうに先に『闇』に飛び込んだメンバーを見ていたが、オルトに「シルバーとはぐれたらずっとこの夢の中に取り残されることになるよ」と諭されて、渋々と『闇』の中に潜った。

    🦈「このドロドロに入るの?うぇ~マジだりぃ~、もぉ~~。アズールのことだから、放って置いても自分でなんとかするってぇ」
    🔥「……冷たいように見えるけど、あれはあれで彼らの信頼の形なのかな」
    💀『だとしても、こんな時くらい空気読んでくれんか?頼みますわ、ホント……』
    🔥「う~ん、それは本当にそう」


    『闇』の抜けた先の空間は、『モストロ・ラウンジ』の入口前だった。店内の覗き込むと、アズールが『闇』のジェイドとフロイドに見守られながら、アトランティカ記念博物館の“例の写真”を燃やしているところだった。
    🐙「ふふふ……ははははは!燃えろ燃えろ!!これで忌々しい過去は清算完了だ」
    🐙「そしてあの偽善者めいた監督生からオンボロ寮も巻き上げた。早速2号店の開店準備だ」

    🧨「フン。どうやらここは、『あンときの賭けで詐欺眼鏡が勝った世界』みてェだな」ヒソヒソ
    🥦「あっ、見て!アズールくんがリドルくんとレオナ先輩のユニーク魔法を披露してる!?」ヒソヒソ
    🧨「チッ、面倒な設定の夢出しやがって。まァ、魔法をいくつ持ってたところで、俺の『爆破』1つで十分だけどな!」
    🥦「おぉ~。実績がある人が言うと頼もしいなぁ」
    🐍「実績?」
    🥦「話すと長いから、今は置いておいて」

    🐬「ふむ。……この世界のアズールは、レオナさんに契約書を砂にされなかったようですね」
    🦈「っぽいねぇ。あーあ、椅子にふんぞり返って高笑いしちゃって……」
    遠くからアズールを見ながら、フロイドが長いため息をついた。

    🦈「……オレさぁ、あのままアズールが順調に全部を手に入れてたら……一緒にいるの飽きちゃってたかもなーって考えるときがあんだよね」
    🐬「奇遇ですね、僕もです」
    🦈「アイツ、調子こくとマジでムカつくんだよなぁ」
    🐬「なにより……」
    🐬🦈「「そんなのは、面白くない」」
    🦈「さっさとアズールをぶん殴って、いつもの面白いタコちゃんに戻ってもらおっかぁ」
    ジェイドとフロイドは顔を見合わせると、クスクスと悪戯っぽく笑った。

  • 88二次元好きの匿名さん25/08/06(水) 23:03:31

    まさに「悪友」と言う言葉がぴったりなんだろうなオクタヴィネル

  • 89125/08/06(水) 23:16:20

    双子のモチベーションが回復したところで、出久たちは期末テストの騒動の裏側を知らないメンバーに状況を説明した。
    現実のアズールはイソギンチャク騒動後に他者から奪った能力の殆どを手放すことになったが、この夢では全てそのままになっているどころかリドルやレオナといった他の寮長の魔法まで奪うことに成功している。
    イデア曰く、この夢のアズールは自分をチート設定にしているから、攻略はかなり難しいだろう、とのことだった。

    アズールの魔法の一番の弱点は、『黄金の契約書』を破棄してしまえば、奪った能力は持ち主のもとに戻るというところだ。一行は早速契約書を押さえるためにVIPルームへ向かったが、金庫の中身は空だった。この夢のアズールは襲撃を警戒し、契約書の隠し場所を移したらしい。

    警戒心の高いアズールにジェイドとフロイドが契約書の場所を確認すればその場で関係が破綻することも考えられたため、ジェイドが『かじりとる歯(ショック・ザ・ハート)』で自身の偽物から契約書の隠し場所を聞き出す作戦が採択された。
    相手から真実を聞き出すジェイドの魔法は、格上相手や一度魔法を使った相手には効果はないためアズールや『闇』のフロイドには効果がないと見込まれるが、ジェイド曰く「僕は“僕”に対してユニーク魔法をかけたことはない」とのことで、試す価値は十分にある。

    🦈「んじゃ、“オレ”が邪魔しないように引き剥がしておかないとね」
    🐬「ええ、フロイドはフロイドを、僕は僕をアズールから引き離し、各個撃破いたしましょう」

    ジェイドとフロイドの中心に二手に分かれるということで、オルトとジャミルはフロイドのチームへ、残りのメンバーは本命のジェイドのチームへと分けられた。

  • 90125/08/06(水) 23:18:04

    てなわけで、フロイドチームはカットします!

  • 91125/08/06(水) 23:52:53

    早速『闇』のジェイドを呼び出す方法の作戦会議が始まったが、自分自身のことを知るジェイドが「僕に考えがあります」と意気揚々と歩き出したので、出久たちもその後ろを着いていった。


    ジェイドがやってきた先は、学園内の魔法薬学室だった。

    🐬「さて、イデアさん。魔法薬学室から『貴重植物保管室』に続く扉にかかっている魔法を解析し、解除していただけませんか?中にある魔法植物を拝借したいので」

    ⚔🐊「「不届き者だーー!!」」

    『貴重植物保管室』は、その名の通りに貴重な植物を保管している部屋であり、窃盗目当ての不届き者対策で厳重に管理されている。


    💀『拙者、無用な悪事に手を染めたくはないのですが……!?』

    🐬「いやですねぇ、イデアさん。ここは夢のなかですよ?」

    ニコニコと笑いながらジェイドがイデアに圧をかける。結局、イデアはジェイドの圧に負けて、「現実ではマジで無理ですぞ!!」と悲鳴を上げながら扉の魔法構築式を書き換えて開錠してくれた。


    🐬「おお、素晴らしい!まずはこれからいただきましょう」

    保管室に入った途端、ジェイドが希少な植物たちに目を輝かせ、植物のうんちくを語りながら保管用のガラスケースを躊躇いなくガシャンガシャンと割っていった。


    💀『悪事に躊躇いがなさすぎる!ヒーローのお二人さん的にアレどうなんすか!?』

    🧨「夢の中だから問題ねェだろ」

    🥦「夢の中だからしょうがないです」

    🧨「合理的ってヤツ」

    🥦「そうそう、合理的ってやつです」


    *二人の反応

    出久 dice1d2=2 (2)

    爆豪 dice1d2=2 (2)

    1.曇りなき眼

    2.お目目グルグル

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